JP2007110389A - デジタルカメラ - Google Patents
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Abstract
【課題】大型化やコストアップすることなく、パララックス補正できるデジタルカメラを提供する。
【解決手段】撮影レンズを通して撮像面上に形成される被写体像を光電変換して画像データを出力する撮像素子と、撮影レンズとは異なる光軸を有する光学式ファインダと、光学式ファインダの観察領域を変更する為のファインダ変倍手段(S104)と、撮像素子の撮像領域から一部分を取り出すことにより小画像データを生成する小画像データ生成手段と、少なくとも光学式ファインダの観察領域の変更と被写体距離とに連動して前記小画像データの領域を制御する制御手段(S108)とを有する。
【選択図】図3
【解決手段】撮影レンズを通して撮像面上に形成される被写体像を光電変換して画像データを出力する撮像素子と、撮影レンズとは異なる光軸を有する光学式ファインダと、光学式ファインダの観察領域を変更する為のファインダ変倍手段(S104)と、撮像素子の撮像領域から一部分を取り出すことにより小画像データを生成する小画像データ生成手段と、少なくとも光学式ファインダの観察領域の変更と被写体距離とに連動して前記小画像データの領域を制御する制御手段(S108)とを有する。
【選択図】図3
Description
本発明は、パララックス補正機能を有するデジタルカメラに関するものである。
従来、撮影光学系とは異なる光軸を有する光学式ファインダには、構造的に撮影光学系の撮影範囲と光学式ファインダの観察範囲が被写体距離によって異なってしまう、所謂パララックスの問題があった。このパララックスを改善するために、光学式ファインダの視野枠に撮影レンズの撮影範囲を表示可能にする技術が特許文献1に提案されている。
また、近年急速に普及してきたデジタルカメラにおいては、光学式ファインダの観察領域よりも撮影レンズによる撮影領域を大きくして、パララックスに応じて、該撮影領域から切り出す領域を変更するものが特許文献2にて提案されている。
特許第03288650号
特開2004−072189号公報
上記特許文献1においては、パララックスを光学式ファインダの視野枠に表示させようとすると光学式ファインダの視野枠にパララックスの変化に応じて撮影枠を表示可能な液晶などの表示素子を設ける必要がある。しかしながら、表示素子は一般に高価な上、光の透過率が十分に高くないので光学式ファインダの観察視野が暗くなるといった問題があった。
また、上記特許文献2においては、光学式ファインダの観察領域より大きな撮影領域を設けようとすると、実際に撮影、記録される撮影領域よりも大きな撮影領域の撮影レンズと撮像素子を必要としていた。このため、撮影レンズと撮像素子が大型になり、しかも価格も高価になるといった問題がある。
つまり、撮影レンズとは異なる光軸を有する光学式ファインダを有する場合、パララックスを補正するための構成を具備する必要があるが、従来の構成ではカメラの高コスト、大型化を招くといった問題を有するものであった。
(発明の目的)
本発明の第1の目的は、大型化やコストアップすることなく、パララックス補正することのできるデジタルカメラを提供しようとするものである。
本発明の第1の目的は、大型化やコストアップすることなく、パララックス補正することのできるデジタルカメラを提供しようとするものである。
本発明の第2の目的は、第1の目的を達成すると共に、パララックス補正の可能な範囲を広げることのできるデジタルカメラを提供しようとするものである。
本発明の第3の目的は、第1の目的を達成すると共に、パララックス補正を行える範囲を使用者にわかり易くすることのできるデジタルカメラを提供しようとするものである。
上記第1の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、撮影レンズを通して撮像面上に形成される被写体像を光電変換して画像データを出力する撮像素子と、前記撮影レンズとは異なる光軸を有する光学式ファインダと、前記光学式ファインダの観察領域を変更する為のファインダ変倍手段と、前記撮像素子の撮像領域から一部分を取り出すことにより小画像データを生成する小画像データ生成手段と、少なくとも前記光学式ファインダの観察領域の変更と被写体距離とに連動して前記小画像データの領域を制御する制御手段とを有するデジタルカメラとするものである。
また、上記第2の目的を達成するために、請求項2に記載の発明は、前記ファインダ変倍手段による前記光学式ファインダの変倍可能倍率を、前記撮影レンズの変倍可能倍率よりも大きくした請求項1に記載のデジタルカメラとするものである。
また、上記第3の目的を達成するために、請求項3に記載の発明は、各種の情報を表示する表示手段と、前記小画像データの画素数を設定する画素数設定手段とを有し、前記小画像データの画素数が設定される場合、前記表示手段に、設定可能な画素数と共に、パララックス補正を可能とするための被写体距離情報と前記光学式ファインダの変倍可能領域の少なくともどちらか一方を表示させる請求請1または2に記載のデジタルカメラとするものである。
本発明によれば、大型化やコストアップすることなく、パララックス補正することができるデジタルカメラを提供できるものである。
また、本発明によれば、パララックス補正の可能な範囲を広げることができるデジタルカメラを提供できるものである。
また、本発明によれば、パララックス補正を行える範囲を使用者にわかり易くすることができるデジタルカメラを提供できるものである。
本発明を実施するための最良の形態は、以下の実施例に示す通りである。
図1は本発明の一実施例に係わるデジタルカメラの回路構成を示すブロック図である。同図において、1は撮影レンズ、2は撮影レンズ1の撮影光軸とは異なる光軸を有する光学式ファインダ、3は撮影レンズ1のズーム倍率の変更やピント調節を行う撮影レンズ駆動部である。4は光学式ファインダ2のズーム倍率の変更を行うためのファインダ駆動部であり、撮影レンズ駆動部3のズーム倍率変更動作とファインダ駆動部4のズーム倍率変更動作はそれぞれ独立に行えるようになっている。また、本実施例では、光学式ファインダ2の変倍率は撮影レンズ1の変倍率よりも大きくなっているものとする。
5は撮影レンズ1によって生成された被写体像を光電変換して電子的な画像データを生成する撮像素子である。6は撮像素子5で得られた画像データに所定の処理を施すことによりデジタル画像データを生成する信号処理部、7はデジタル画像データを一時的に記憶する一次メモリである。8は撮影レンズ1の撮影領域の被写体距離を測定する距離測定部であり、本実施例では、撮影レンズ1のピント調整を行う図示しないピントレンズの位置情報から被写体距離情報を取得するものとする。9は被写体距離情報から撮影レンズ1と光学式ファインダ2のパララックス量を演算するパララックス演算部、10はデジタル画像データ等の情報を表示するLCDパネル、11はデジタルカメラの各種設定を行うための操作部である。12はデジタルカメラの各種の動作の制御を行う中央演算素子(CPU)、13はデジタル画像データを保存する保存メモリである。
図2は本実施例に係わるデジタルカメラの背面図であり、同図において、10は前述したLCDパネルである。11aはLCDパネル10上に表示された図示しないカーソル等を上下左右に動かすための十字キーである。11bはデジタルカメラの動作モード等の変更時に押下されることによりLCDパネル10上に示しているメニュー画面を表示もしくは非表示にするメニューボタンである。11cはメニュー画面上に表示された動作モード等の機能を選択する選択ボタンである。これら十字キー11a、メニューボタン11b及び選択ボタン11cは図1の操作部11に含まれる。2は光学式ファインダ2の覗き窓である。
図3は本実施例に係わるデジタルカメラのパララックス補正に関する動作を示すフローチャートであり、以下これにしたがって説明する。
まず、図示しないデジタルカメラの電源が投入されると、撮影動作やデジタルカメラの機能設定が可能な状態となる(ステップS101)。この状態でメニューボタン11bが押下されると、図2に示すように、LCDパネル10にメニュー画面が表示される(ステップS102)。この状態で十字キー11aにより、例えば“2パラ補正”の位置に不図示のカーソルを移動させて選択ボタン11cが使用者により押されることにより、パララックス補正を行うかどうかの切り換えが可能になっている。図2では、パララックス補正を行うことが選択されていることを示している。更に十字キー11aによって“3解像度”の位置に図示しないカーソルが移動されて選択ボタン11cが押されると、LCDパネル10の表示は図4のように記録画素数の変更画面に切り換わり(ステップS103)、記録画素数の変更を行うことができる。本実施例では、記録画素数変更画面では、“L”,“M1”,“M2”,“S”で示す記録画素数のうちのいずれかを選択可能となっている。
具体的には、記録画素数変更画面に切り換わった状態において、LCDパネル10にはパララックス補正可能な被写体距離情報Pとズーム連動可能な焦点距離情報fが表示されるので、使用者はこれらの情報を参照しながら記録画素数を選択することができる。例えば、記録画素数として最大画素数(2048×1536)である“L”の選択時にはパララックス補正はできない旨の表示がなされている(P=パラ補正不可)ので、パララックス補正を行いたい場合に誤って記録画素数Lを選択してしまうことを回避できる。また、パララックス補正可能な距離範囲を大きくするために記録画素数として“S”や“M2”が選択されると、光学式ファインダ2の変倍可能領域を越えてしまうので、ズーミング動作ができなくなることをあらかじめ知らせることができる。
このステップS103では、上記記録画素数変更画面にて記録画素数M1が選択されたものとして説明を進める。なお、図2のメニュー画面にて、パララックス補正を行わないことが選択された場合は、図4に表示している被写体距離情報Pと焦点距離情報fは表示されないものとする。
図3に戻って、上記のようにパララックス補正を行うことが選択され、かつ、記録解像度が最大画素数よりも小さい記録画素数である“M1”が選択されると、ファインダ駆動部4は記録画素数M1に応じてズーミング動作を行う(ステップS104)。
図5は上記ズーミング動作によって光学式ファインダ2の観察領域の変化を示した状態図である。同図において、Aは撮影レンズ1と撮像素子5による撮影領域を示し、Bはパララックス補正のためのズーミング動作を行う前の光学式ファインダ2の観察領域を示している。そして、Cはパララックス補正のためのズーミング動作を行った後の光学式ファインダ2の観察領域を示し、Dは記録画素数M1として撮影領域Aから切り取られる領域を示している。なお、この状態で使用者が撮影のためのズーミング動作を行っても、光学式ファインダ2の変倍率の方が撮影レンズ1の変倍率よりも大きいので、観察領域CとDの関係は変化しないようにズーミング可能となっている。
再び図3に戻り、使用者が光学式ファインダ2を観察しながら被写体を捕らえ、不図示のレリーズボタンが押される(レリーズON)と(ステップS105)、撮影レンズ駆動部3が被写体に対しピント合わせを行う。その後に撮像素子5に蓄積された画像データを信号処理部6でデジタル画像データに変換して、一次メモリ7に記憶する(ステップS106)。そして、距離測定部8にて被写体距離情報を算出し(ステップS107)、その被写体距離情報からパララックス演算部9にてパララックス量を求め、このパララックス量に応じて一次メモリ7に蓄積された画像データから記録画素数M1を切り出す位置(領域)を求める(ステップS108)。
次に、上記切り出し位置からパララックス補正を完全に行うことが可能かどうかの判定を行い(ステップS109)、完全に行うことができないと判定した場合はLCDパネル10にその旨を表示して警告を行う(ステップS110)。その際、撮影した画像を記録するかどうかを使用者に選択させ(ステップS111)、記録しないことが選択された場合は一次メモリ7に記憶した画像を破棄する(ステップS113)。
一方、上記ステップS109でパララックス補正を完全に行うことができる場合、または、ステップS111で記録することが選択された場合は、ステップS112に進む。このステップS112では、切り出し位置情報に基づいて一次メモリ7に保存した画像データから記録画素数M1に応じた画像を切り出して保存メモリ13に保存して、1回の記録動作を終了する。なお、パララックス量の演算方法は既知なので、本実施例ではその詳細説明は省略する。
以上の実施例においては、撮影レンズ1を通して撮像面上に形成される被写体像を光電変換して画像データを出力する撮像素子5と、被写体までの距離を測定する距離測定部8と、撮影レンズ1とは異なる光軸を有する光学式ファインダ2と、光学式ファインダ2の視認領域を変更する為のファインダ駆動部4と、距離測定部8により得られる被写体距離情報にしたがって撮影レンズ1と光学式ファインダ2とのパララックスを算出するパララックス演算部9とを備えている。そして、撮像素子5によって得られる最大画素数(最大撮影領域に含まれる画素数)の画像データよりも少ない小画像データを前記最大画素数の画像データから一部分を取り出すことにより生成する。その際、CPU12は、光学式ファインダ2の観察領域が撮像素子5によって撮影される最大撮影領域よりも狭い領域となるように、ファインダ駆動部4に光学式ファインダの観察領域を変更させる。また、パララックス演算部9にて得られるパララックス情報を用いて前記最大撮影領域から小画素データを取り出す領域を変更するようにしている。よって、従来のように撮影レンズ1と撮像素子5を大きくすることなく、パララックス補正された画像データを得ることが可能となる。つまり、大型化やコストアップすることなく、パララックス補正することが可能なデジタルカメラを提供できるものである。
また、ファインダ駆動部4による光学式ファインダ2の変倍(ズーミング)可能倍率が、撮影レンズ1の変倍可能倍率よりも大きくなるようにしている。したがって、撮影レンズ1がズームレンズであって、最望遠側に設定された場合でも、光学式ファインダ2の変倍率を更に望遠側に設定でき、撮影レンズ1の全ての変倍領域でパララックス補正を行うことが可能となる。つまり、パララックス補正の可能な範囲を広げることが可能なデジタルカメラを提供できるものである。
また、各種の情報を表示するLCDパネル10と、前記小画像データの画素数を設定する操作部11とを有し、前記小画像データの画素数が設定される場合、LCDパネル10に、設定可能な画素数と共に、パララックス補正を可能とするための被写体距離情報Pと光学式ファインダ2のズーム連動可能な焦点距離情報(変倍可能領域)f(少なくともどちらか一方でもよい)を表示するようにしている。これにより、使用者はパララックス補正可能な範囲やパララックス補正を行った場合の変倍可能領域を事前に確認しながら記録画素数の選択をすることができる。つまり、パララックス補正を行える範囲を使用者にわかり易くすることが可能なデジタルカメラを提供できるものである。
1 撮影レンズ
2 光学式ファインダ
3 撮影レンズ駆動部
4 ファインダ駆動部
5 撮像素子
6 信号処理部
7 一次メモリ
8 距離測定部
9 パララックス演算部
10 LCDパネル
11 操作部
12 中央演算素子(CPU)
13 保存メモリ
2 光学式ファインダ
3 撮影レンズ駆動部
4 ファインダ駆動部
5 撮像素子
6 信号処理部
7 一次メモリ
8 距離測定部
9 パララックス演算部
10 LCDパネル
11 操作部
12 中央演算素子(CPU)
13 保存メモリ
Claims (3)
- 撮影レンズを通して撮像面上に形成される被写体像を光電変換して画像データを出力する撮像素子と、
前記撮影レンズとは異なる光軸を有する光学式ファインダと、
前記光学式ファインダの観察領域を変更する為のファインダ変倍手段と、
前記撮像素子の撮像領域から一部分を取り出すことにより小画像データを生成する小画像データ生成手段と、
少なくとも前記光学式ファインダの観察領域の変更と被写体距離とに連動して前記小画像データの領域を制御する制御手段と、
を有することを特徴とするデジタルカメラ。 - 前記ファインダ変倍手段による前記光学式ファインダの変倍可能倍率は、前記撮影レンズの変倍可能倍率よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載のデジタルカメラ。
- 各種の情報を表示する表示手段と、
前記小画像データの画素数を設定する画素数設定手段と、
を有し、
前記小画像データの画素数が設定される場合、前記表示手段に、設定可能な画素数と共に、パララックス補正を可能とするための被写体距離情報と前記光学式ファインダの変倍可能領域の少なくともどちらか一方を表示させることを特徴とする請求請1ないし2に記載のデジタルカメラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005298745A JP2007110389A (ja) | 2005-10-13 | 2005-10-13 | デジタルカメラ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2005298745A JP2007110389A (ja) | 2005-10-13 | 2005-10-13 | デジタルカメラ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2007110389A true JP2007110389A (ja) | 2007-04-26 |
Family
ID=38035888
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JP2005298745A Pending JP2007110389A (ja) | 2005-10-13 | 2005-10-13 | デジタルカメラ |
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JP (1) | JP2007110389A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012083915A (ja) * | 2010-10-08 | 2012-04-26 | Canon Inc | 画像公開システム、画像公開方法、撮像装置 |
-
2005
- 2005-10-13 JP JP2005298745A patent/JP2007110389A/ja active Pending
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