JP2007107577A - アキュムレータ - Google Patents

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Abstract

【課題】 油圧回路に生じる油撃を効果的に抑制すること。
【解決手段】 アキュムレータ1は、円筒状に形成されたシェル3と、一端側がシェル3の内面に固定され、シェル3内においてシェル3の軸方向へ伸縮可能に配設され、シェル3の内面との間で油室11を形成し、内部にガスが封入されるガス室5aが形成されたベローズ5と、ベローズ5の外周に係合し、ベローズ5の伸縮に伴ってシェル3の軸方向へ移動する際、油室11内を流動する油液によって流動抵抗が発生する抵抗部材7と、を備えている。抵抗部材7の流動抵抗は、ベローズ5が伸長するときと、ベローズ5が縮退するときと、において異なる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば車両のサスペンション等の油圧制御システムにおいて、油圧の脈動吸収、蓄圧等に用いられるアキュムレータに関する。
従来、シェル内を伸縮する金属ベローズと、金属ベローズに固定された可動プレートと、可動プレートの外周に取付けられたシール部材と、を備えるアキュムレータが知られている(例えば、特許文献1参照)。シール部材は、シェルの内周と接触・離脱する第1リップと、ガイド用の第2リップとを有している。
特開2002−242902号公報
しかしながら、上記従来のアキュムレータが接続された油圧回路において、金属ベローズの伸縮に起因して、油撃(油圧振動)が発生する虞がある。この問題を解決すべく、シール部材とシェルとの隙間を大きくして、金属ベローズの応答性を向上させることが考えられる。この場合、金属ベローズの伸縮時における減衰力が低下することから、油圧回路に衝撃的な油圧が作用すると、逆に油撃を大きくする虞がある。一方、シール部材とシェルとの隙間を小さくすると、アキュムレータの目的である油圧の脈動吸収を抑制する虞がある。
本発明は、このような課題を解決するためのものであり、油圧回路に生じる油撃を効果的に抑制することを主たる目的とする。
上記の目的は、請求項1に記載する如く、
円筒状に形成されたシェルと、
一端側が前記シェルの内面に固定され、前記シェル内において該シェルの軸方向へ伸縮可能に配設され、前記シェルの内面との間で油室を形成し、内部にガスが封入されるガス室が形成されたベローズと、を備えるアキュムレータであって、
前記ベローズの外周に係合し、前記ベローズの伸縮に伴って前記シェルの軸方向へ移動する際、前記油室内を流動する油液によって流動抵抗が発生する抵抗部材を備え、
前記抵抗部材の流動抵抗は、前記ベローズが伸長するときと、前記ベローズが縮退するときと、において異なることを特徴とするアキュムレータによって達成される。
本発明において、抵抗部材の流動抵抗は、ベローズが伸長するときと、ベローズが縮退するときと、において異なる。これにより、油圧回路の油圧振動の特性に応じて、ベローズの動作を最適に調整することが可能となる。すなわち、油圧回路に生じる油撃を効果的に抑制することができる。例えば、ベローズが伸長するときは、抵抗部材の流動抵抗を大きくし、ゆっくり伸長させ、ベローズが縮退するときは、抵抗部材の流動抵抗を小さくして、迅速に縮退させてもよい。逆に、ベローズが伸長するときは、抵抗部材の流動抵抗を小さくし、迅速に伸長させ、ベローズが縮退するときは、抵抗部材の流動抵抗を大きくして、ゆっくり縮退させてもよい。
この場合、請求項2に記載する如く、請求項1記載のアキュムレータであって、
前記抵抗部材は略円環状に形成され、前記ベローズに径方向へ移動可能に係合し、
前記ベローズの伸長方向の面と、前記ベローズの縮退方向の面とは、テーパ角度が異なるように形成されてもよい。これにより、抵抗部材のテーパ角度を調整するだけの簡易な構成で、油圧回路に生じる油撃を効果的に抑制することができる。
また、請求項3に記載する如く、請求項2記載のアキュムレータであって、
前記ベローズは、他端側に前記ベローズの伸縮に伴って、前記シェルの軸方向へ移動する可動板を有し、
前記可動板の外周に、前記抵抗部材が嵌合していてもよい。これにより、ベローズが伸縮する際に、抵抗部材がベローズに対して、ダメージを与える虞がない。したがって、アキュムレータの信頼性向上に繋がる。
さらに、請求項4に記載する如く、請求項2記載のアキュムレータであって、
当該アキュムレータが配置される油圧回路の位置に応じて、前記テーパ角度が設定されてもよい。これにより、油圧回路の油圧振動の特性に応じて、抵抗部材のテーパ角度を設定することで、油圧回路の油撃を効果的に抑制することができる。
請求項5に記載する如く、請求項1記載のアキュムレータであって、
前記ベローズは、他端側に、前記ベローズの伸縮に伴って前記シェルの軸方向へ移動し、外周に沿って溝部が形成された可動板を有し、
前記抵抗部材は円環状に形成され、
前記抵抗部材が前記可動板の溝部に対し、前記円環状の径方向へ摺動可能に嵌合し、
前記抵抗部材の前記ベローズの伸長方向の面及び前記ベローズの縮退方向の面のうち少なくとも一方の面に、テーパ角度が形成され、
前記抵抗部材の前記少なくとも一方の面が摺動する前記溝部の摺動面に、テーパ角度が形成されていてもよい。これにより、抵抗部材のテーパ角度を調整するだけの簡易な構成で、油圧回路に生じる油撃を効果的に抑制することができる。
請求項6に記載する如く、請求項1記載のアキュムレータであって、
前記油室は、前記抵抗部材により第1油室と第2油室とに画成され、
前記第1油室と前記2油室とを連通する配管が配設され、
該配管には、内部の油液を一方向にだけ流動させるチェック弁が配設されていてもよい。これにより、ベローズの伸長時と縮退時の速度を可変させることができる。
請求項7に記載する如く、請求項6記載のアキュムレータであって、
前記配管には、前記チェック弁に並列して、内部の油液を絞る絞り弁が配設されていてもよい。
本発明によれば、油圧回路に生じる油撃を効果的に抑制することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、添付図面を参照しながら実施例を挙げて説明する。なお、車両用のアキュムレータの基本概念、主要なハードウェア構成、作動原理、及び基本的な制御手法等については当業者には既知であるため、詳しい説明を省略する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るアキュムレータを示す断面図である。本実施形態に係るアキュムレータ1は、円筒状に形成されたシェル3と、一端側がシェル3の内面に固定され、シェル3内においてシェル3の軸方向に伸縮可能に配設されたベローズ5を備えている。ベルローズ5の外周には、ベローズ5の伸縮に伴ってシェル3の軸方向へ移動する抵抗部材7が係合している。
シェル3は、鉄系又はアルミニウム系合金等の金属からなり、両端が閉口した円筒状に形成されている。このシェル3は、円筒壁部3aと、円筒壁部3aの一端開口を閉塞する天井壁部3bと、円筒壁部3aの他端開口を閉塞する底壁部3cとに分割形成されている。これら円筒壁部3a、天井壁部3b、および底壁部3cは、溶接等で接合されることにより一体化されている。
天井壁部3bの中央部には、ベローズ5の内部に形成されるガス室5aにガスを導入するガス導入孔3dが形成されている。このガス導入孔3dには、止栓プラグ3eが螺合し、ガス室5aに導入されたガスを封止している。
ベローズ5は、例えば約0.15mmの薄い鋼板等の金属を円筒蛇腹状に形成されており、シェル3の軸方向に伸長又は縮退が可能である。ベローズ5は、上述の如く、内部に窒素等のガスが封入されるガス室5aを有している。ベローズ5は、停止した状態で、シェル3の円筒壁部3aの小径部の内径よりも少し小さく、円筒壁部3aよりも少し短い大きさに形成されている。ベローズ5は、その一端側がシェル3の天井壁部3bの内面に固定されて円筒壁部3aの内側に同軸状に配置されている。ベローズ5の他端側には、ベローズ5の伸縮に伴って、シェル3の軸方向に移動する可動板9が設けられている。
可動板9は、薄い金属板によりシェル3の円筒壁部3aの内径よりも少し小さい円形に形成され、ベローズ5の他端側に、その開口を封止するように固着されている。これにより、ベローズ5の内部には、密閉されたガス室5aが形成される。また、可動板9、ベローズ5、及びシェル3の内面との間には、油ポート3fを介して、例えば車両の油圧制御システムの油圧回路と連通する油室11が形成されている。
可動板9の油ポート3fと対向する面には、油圧が負荷されないときに、油室11の油液が油ポート3fから全て流出するのを防止する為のゴム製等の保護シール13が固着されている。
なお、保護シール13のゴム材料は、油室11に流入する油液の種類によって、最適なものが適宜選択される。例えば、鉱物油の場合は、NBR(ニトリルゴム)等が選択され、植物油(ブレーキ油)の場合は、IIR(ブチルゴム)、EPDM(エチレンプロピレン系ゴム)等が選択される。
ベローズ5の下端部付近には、ベローズ5の蛇腹の谷部に係合する抵抗部材7が配設されている。抵抗部材7は、樹脂(例えばアセタール樹脂)、金属等からなり、一方が開口した略円環状(C字状)に形成されている(図2(a))。抵抗部材7は、ベローズ5の伸縮に伴ってシェル3の軸方向へ往復動しつつ、ベローズ5の径方向へ変形可能である。
抵抗部材7の移動の際、油室11内を流動する油液により、抵抗部材7の上面(ベローズ5が縮退する方向の面)及び下面(ベローズ5が伸長する方向の面)において、流動抵抗が発生する。なお、抵抗部材7は、ベローズ5が伸縮する際に、ベローズ5とシェル3の円筒壁部3aとが接触するのを防止する機能を有している。
抵抗部材7の上面の外周部近傍には、所定角度のテーパ(勾配)が形成されている(図2(b))。なお、図2(b)は図1に示す抵抗部材のA部分の部分拡大図である。また、抵抗部材7の下面の外周部近傍に、テーパが形成されていてもよい。抵抗部材7に発生する流動抵抗は、抵抗部材7に形成されるテーパ角度等の形状によって調整される。すなわち、ベローズ5の縮退方向へ移動しているときの抵抗部材の流動抵抗が、ベローズ5の伸長方向へ移動しているときの抵抗部材7の流動抵抗より小さければ、抵抗部材7の形状は任意でよい。
次に本実施形態に係るアキュムレータ1の作用について説明する。
例えば、油圧回路の油圧が増加し、ベローズ5のガス室5a内の圧力を超えると、ベローズ5は図3(a)の状態から縮退し(図3(b):リリーフ開工程)、油液が油ポート3fを介してシェル3内の油室11内に流入する。ベローズ5の縮退に伴い、抵抗部材7は上方向(ベローズ5の縮退方向)へ移動する。この抵抗部材7の上方向への移動の際、油室11内の油液により抵抗部材7には、下方向(ベローズ5の伸長方向)への流動抵抗が発生する。これにより、ベローズ5の縮退は、抵抗部材7に発生した下方向への流動抵抗により、抑制される。
一方、ベローズ5が縮退した状態において、油圧回路の油圧が減少し、ベローズ5のガス室5a内の圧力より小さくなると、ベローズ5は伸長し(図3(c):リリーフ閉じ工程)、油液がシェル3内の油室11から油ポート3fを介して油圧回路に流出する。ベローズ5の伸長に伴い、抵抗部材7は下方向へ移動する。この抵抗部材7の下方向への移動の際、油室11内の油液により抵抗部材7には、上方向への流動抵抗が発生する。これにより、ベローズ5の伸長は、抵抗部材7に発生した上方向への流動抵抗により、抑制される。
なお、抵抗部材7の上面の外周部近傍には、所定角度のテーパ(勾配)が形成されている(図2(b))。これにより、ベローズ5が縮退して、抵抗部材7が上方向へ移動する際、抵抗部材7に発生した流動抵抗f1の分力は、ベローズ5の径方向かつ内側への力f2に変換され、抵抗部材7はこの方向に変形する。抵抗部材7が径方向かつ内側に変形すると、油液が流動する流路が拡張し、抵抗部材7に発生する下方向への流動抵抗が減少する。したがって、ベローズ5を迅速に縮退させることができる。
一方、抵抗部材7の下面には、テーパが形成されていない。これにより、ベローズ5が伸長して、抵抗部材7が下方向へ移動する際、上述のように抵抗部材7に径方向への力が生じること無く、径方向の変形が生じない。したがって、抵抗部材7に発生する上方向への流動抵抗は減少しない。したがって、ベローズ5が縮退する場合と比較して、ベローズ5をより減速して(ゆっくりと)伸長させることができる。
このようにして、ベローズ5の縮退時と伸長時とで、ベローズ5の移動速度を最適に設定することができる。
以上のように構成された本実施形態に係るアキュムレータ1は、サスペンション等の車両の油圧制御システムの油圧回路に接続され、油圧回路の油圧に対して蓄圧、脈動吸収等を行う。
具体的には、図4に示す如く、車両のサスペンションは、車輪と車体との間に介装され、シリンダピストン13と、コイルスプリング(不図示)と、から構成されるシリンダピストン装置を備える。シリンダピストン13には、配管15を介して、絞り量を可変させるオリフィス等の減衰要素17と、窒素等の所定気体を密封し、油液等の作動流体の流出入により作動流体の圧力を吸収するガスバネ19と、がこの順で直列接続されている。また、シリンダピストン13と減衰要素17との間には、本実施形態に係るアキュムレータ1が接続されている。
なお、従来のアキュムレータを用いたサスペンションにおいて、図5に示す如く、例えば、シリンダピストン13の出口付近P1及びアキュムレータの出口付近P2において、油圧回路の油圧変動による油撃(油圧振動)が発生している。
一方、本実施形態に係るアキュムレータ1において、べローズ5の縮退時には、ベローズ5を迅速に縮退させることで、油圧回路の油圧の上昇を迅速に吸収させる。一方、アキュムレータ1おいて、ベローズ5の伸長時には、ベローズ5をゆっくりと伸長させることで、油圧回路に生じる油撃(油圧振動)を効果的に抑制する。これにより、図5に示すような油撃を効果的に抑制することができる。
次に、本実施形態に係るアキュムレータ1の変形例について、説明する。
上記実施形態において、抵抗部材7は、ベローズ5の下端部付近において、蛇腹状の谷部に係合しているが、可動部材29の外周に形成された溝部29aに嵌合していてもよい(図6)。これにより、抵抗部材7は、安定的に径方向に変形することができ、ベローズ5の縮退時、及び伸長時において、流動抵抗が初期設定された状態で再現され、より効果的に油撃を抑制できる。また、抵抗部材7の変形時において、抵抗部材7がベローズ5の蛇腹に対して、ダメージを与える虞がない。
上記実施形態において、抵抗部材7の上面の外周部近傍に、所定角度のテーパ(勾配)が形成されているが、抵抗部材27の下面の外周部近傍に、所定角度のテーパが形成されてもよい(図7(a))。これにより、ベローズ5が伸長して、抵抗部材27が下方向へ移動する際、抵抗部材27に発生した流動抵抗f3の分力は、ベローズ5の径方向かつ内側への力f4に変換され、抵抗部材27はこの方向に変形する(図7(b))。抵抗部材27が径方向かつ内側に変形すると、抵抗部材27に発生する上方向への流動抵抗が減少する。したがって、ベローズ5を迅速に伸長させることができる。
一方、抵抗部材27の上面には、テーパが形成されていない。これにより、ベローズ5が縮退して、抵抗部材27が上方向へ移動する際、上述のように抵抗部材27に径方向への力が生じること無く、径方向の変形が生じない。したがって、抵抗部材27に発生する下方向への流動抵抗は減少しない。したがって、ベローズ5を縮退させる場合は、ベローズ5を伸長させる場合と比較して、ベローズ5をより減速して(ゆっくりと)縮退させることができる。
この場合、図8に示す如く、車両のサスペンションにおいて、シリンダピストン13には、配管15を介して、減衰要素17と、ガスバネ19と、がこの順で直列接続されている。また、ガスバネ19と減衰要素17との間には、上述のように構成したアキュムレータ10が接続されている。
なお、従来のアキュムレータを用いたサスペンションにおいて、図9に示す如く、例えば、シリンダピストン13の出口付近P1及び減衰要素17近傍P3において、油圧回路の油圧変動による油撃(油圧振動)が発生している。
一方、本実施形態に係るアキュムレータ10において、アキュムレータ10のベローズ5の縮退時には、ベローズ5をゆっくりと縮退させることで、油圧回路に生じる油撃(振動)を効果的に抑制することができる。これにより、特に、図9に示す減衰要素17近傍P3に生じる油撃を効果的に抑制することができる。
(第2の実施の形態)
図10は、第2の実施の形態に係るアキュムレータを示す断面図である。図10に示す如く、ベローズ5の外周かつ下端部近傍には、油室11を第1油室11aと第2油室11bに画成する抵抗部材37が配設されている。また、第1油室11aおよび第2油室11bには、油ポート11cが夫々形成され、これら油ポート11cは配管21に連通している。この配管21には、並列的にオリフィス等の絞り弁23と、第2油室11bから第1油室11aの方向(C方向)へのみ油液の流動を許容するチェック弁25が配設されている。なお、ベローズ5が伸縮する際、抵抗部材37とベローズ5との隙間から、所定量の油液が流動可能である。
他の構成は図1乃至図3に示す第1の実施の形態と略同一である。
図10において、図1乃至図3に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図10に示すアキュムレータ20において、ベローズ5が縮退して、抵抗部材5が上方向へ移動する際、第1油室11aの油液は、油ポート11cから流出して、配管21、及び絞り弁23を介して、第2油室11bに流入する。この流動に際し、第1油室11aから流出する油液は、全て、大きな流動抵抗を生じる絞り弁23を通過する。したがって、抵抗部材37が上方向へ移動する際の流動抵抗が大きくなり、ベローズ5をゆっくりと縮退させることができる。
一方、ベローズ5が伸長して、抵抗部材37が下方向へ移動する際、第2油室11bの油液は、油ポート11cから流出して、配管21、絞り弁23及びチェック弁25を介して、第1油室11aに流入する。この流動に際し、油液は、大きな流動抵抗が生じる絞り弁23を回避して、絞り弁23に並列的に配設された小さな流動抵抗のチェック弁25を流動する。したがって、抵抗部材37が下方向へ移動する場合は、抵抗部材37が上方向へ移動する場合と比較して、抵抗部材37の流動抵抗が小さくすることができる。すなわち、ベローズ5を伸長する場合は、ベローズ5を縮退させる場合と比較して、より迅速に伸長させることができる。
次に、本実施形態に係るアキュムレータ20の変形例について説明する。
上記実施形態において、チェック弁25は第2油室11bから第1油室11aの方向(C方向)へのみ油液の流動を許容させているが、第1油室11aから第2油室11bの方向へのみ油液の流動を許容させてもよい。この場合、抵抗部材37が上方向へ移動する際の流動抵抗は、小さくなる。したがって、ベローズ5を迅速に縮退させることができる。一方、抵抗部材37が下方向へ移動する際の流動抵抗は、大きくなる。したがって、ベローズ5をゆっくりと伸長させることができる。なお、上記実施形態において、絞り弁23が配設されない構成も適用可能である。
(第3の実施の形態)
図11(a)は、第3の実施の形態に係るアキュムレータを示す断面図である。図11(b)は、図11(a)に示す抵抗部材47及び可動板39のD部分を拡大した部分拡大図である。
図11(a)及び(b)に示す如く、可動板39の外周には、外周に沿って溝部39aが形成されている。また、溝部39aには、円環状の抵抗部材47が摺動可能に嵌合している。抵抗部材47が摺動する摺動面である、溝部39aの上方側端面39bには、内側に傾斜するテーパが形成されている。また、抵抗部材47の内側かつ上方側端面47aであり、溝部39aの上方側端面39bに対して摺動する摺動する摺動面47aは、内側に傾斜するテーパが形成されている。さらに、抵抗部材47の外側かつ上方側端面47bには、外側に傾斜するテーパが形成されている。
他の構成は図1乃至図3に示す第1の実施の形態と略同一である。
図11(a)、(b)、図12、及び図13において、図1乃至図3に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
例えば、ベローズ5が伸長して、抵抗部材47が下方向へ移動する。この場合、抵抗部材47に発生した流動抵抗f4は、抵抗部材47の内側かつ上方側端面47a及び溝部39aの上方側端面39bに形成されたテーパによって、ベローズ5の径方向かつ外側への力f5に変換され、抵抗部材7はこの方向に変形する。抵抗部材7が径方向かつ外側に変形すると、油液の流動する流路が狭くなり、抵抗部材47に発生する上方向への流動抵抗が増加する。したがって、ベローズ5をゆっくり伸長させることができる。
一方、ベローズ5が縮退して、抵抗部材47が上方向へ移動する。この場合、抵抗部材に生じた流動抵抗は、抵抗部材47の外側かつ上方側端面47bに形成されたテーパによって、ベローズ5の径方向かつ内側への力に変換され、抵抗部材47はこの方向に変形する。抵抗部材47がベローズ5の径方向かつ内側に変形すると、油液が流動する流路が拡張し、抵抗部材47に発生する下方向への流動抵抗が減少する。したがって、ベローズ5を迅速に縮退させることができる。なお、本実施形態に係るアキュムレータ30において、ベローズ5の縮退時に、抵抗部材47を積極的に径方向かつ内側に変形させている。これにより、本実施形態に係るアキュムレータ30は、第1の実施の形態に係るアキュムレータ1と比較して、より迅速にベローズ5を縮退させることができる。
次に、本実施形態に係るアキュムレータ30の変形例について説明する。
上記実施形態において、抵抗部材47の外側かつ上方側端面47bには、外側に傾斜するテーパが形成されているが、テーパが形成されていない、略平面47cであってもよい(図12)。この場合、ベローズ5が縮退して、抵抗部材57が上方向へ移動する場合、抵抗部材57は、ベローズ5の径方向への力を受けること無く、抵抗部材57は変形しない。したがって、第1の実施の形態に係るアキュムレータ1と同様にベローズ5をゆっくりと縮退させることができる。
また、上記実施形態において、溝部39aの上方側端面39bのみに、内側に傾斜するテーパが形成されているが、溝部39aの上方側端面39bに加えて、下方側端面39cにも、内側に傾斜するテーパが形成されていてもよい(図13)。この場合、抵抗部材67の下面側端面67aに、内側に傾斜するテーパが形成されていてもよい。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、上述した実施形態に種々の変形及び置換を加えることができる。
本発明は、例えば車両のサスペンション装置において採用されるアキュムレータに利用できる。搭載される車両の外観、重量、サイズ、走行性能等は問わない。
本発明の第1の実施の形態に係るアキュムレータを示す断面図である。 (a)第1の実施の形態に係るアキュムレータの抵抗部材を示す図である。(b)図1に示す抵抗部材のA部分を拡大した部分拡大図である。 (a)アキュムレータを示す図であり、油ポートが閉じた状態を示す図である。(b)アキュムレータを示す図であり、ベローズが縮退する状態を示す図である。(c)アキュムレータを示す図であり、ベローズが伸長する状態を示す図である。 第1の実施の形態に係るアキュムレータがサスペンションに搭載された状態を示すシステムブロック図である。 従来のアキュムレータが搭載された油圧回路における油圧変動を示す図である。 抵抗部材が可動部材の外周に形成された溝部に嵌合した状態を示す図である。 (a)抵抗部材の下面の外周部近傍に所定角度のテーパが形成された状態を示す図である。(b)図7(a)に示す抵抗部材のB部分を拡大した部分拡大図である。 第1の実施の形態に係るアキュムレータの変形例がサスペンションに搭載された状態を示すシステムブロック図である。 従来のアキュムレータが搭載された油圧回路における油圧変動を示す図である。 第2の実施の形態に係るアキュムレータを示す断面図である。 (a)第3の実施の形態に係るアキュムレータを示す断面図である。(b)図11(a)に示す抵抗部材及び可動板のD部分を拡大した部分拡大図である。 抵抗部材の外側かつ上方側端面が略平面に形成された状態を示す図である。 溝部の上方側端面および下方側端面にテーパが形成された状態を示す図である。
符号の説明
1、10、20、30 アキュムレータ
3 シェル
5 ベローズ
7 抵抗部材
9 可動板
11 油室

Claims (7)

  1. 円筒状に形成されたシェルと、
    一端側が前記シェルの内面に固定され、前記シェル内において該シェルの軸方向へ伸縮可能に配設され、前記シェルの内面との間で油室を形成し、内部にガスが封入されるガス室が形成されたベローズと、を備えるアキュムレータであって、
    前記ベローズの外周に係合し、前記ベローズの伸縮に伴って前記シェルの軸方向へ移動する際、前記油室内を流動する油液によって流動抵抗が発生する抵抗部材を備え、
    前記抵抗部材の流動抵抗は、前記ベローズが伸長するときと、前記ベローズが縮退するときと、において異なることを特徴とするアキュムレータ。
  2. 請求項1記載のアキュムレータであって、
    前記抵抗部材は略円環状に形成され、前記ベローズに径方向へ移動可能に係合し、
    前記ベローズの伸長方向の面と、前記ベローズの縮退方向の面とは、テーパ角度が異なるように形成されていることを特徴とするアキュムレータ。
  3. 請求項2記載のアキュムレータであって、
    前記ベローズは、他端側に前記ベローズの伸縮に伴って、前記シェルの軸方向へ移動する可動板を有し、
    前記可動板の外周に、前記抵抗部材が嵌合していることを特徴とするアキュムレータ。
  4. 請求項2記載のアキュムレータであって、
    当該アキュムレータが配置される油圧回路の位置に応じて、前記テーパ角度が設定されることを特徴とするアキュムレータ。
  5. 請求項1記載のアキュムレータであって、
    前記ベローズは、他端側に、前記ベローズの伸縮に伴って前記シェルの軸方向へ移動し、外周に沿って溝部が形成された可動板を有し、
    前記抵抗部材は円環状に形成され、
    前記抵抗部材が前記可動板の溝部に対し、前記円環状の径方向へ摺動可能に嵌合し、
    前記抵抗部材の前記ベローズの伸長方向の面及び前記ベローズの縮退方向の面のうち少なくとも一方の面に、テーパ角度が形成され、
    前記抵抗部材の前記少なくとも一方の面が摺動する前記溝部の摺動面に、テーパ角度が形成されていることを特徴とするアキュムレータ。
  6. 請求項1記載のアキュムレータであって、
    前記油室は、前記抵抗部材により第1油室と第2油室とに画成され、
    前記第1油室と前記2油室とを連通する配管が配設され、
    該配管には、内部の油液を一方向にだけ流動させるチェック弁が配設されていることを特徴とするアキュムレータ。
  7. 請求項6記載のアキュムレータであって、
    前記配管には、前記チェック弁に並列して、内部の油液を絞る絞り弁が配設されていることを特徴とするアキュムレータ。
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