JP2007107316A - 地下埋設物の埋設工事における舗装面の仮復旧工法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 地下埋設物の埋設工事における舗装面の仮復旧工法において、仮復旧の際に、アスファルト合材のような舗装材を使用せず、仮蓋を使用することにより経済性向上と工事時間の短縮を図るとともに、仮復旧後本復旧のために仮蓋を外したときに、アスファルト合材の廃材が発生しないことにより無駄のない工事を施工できるものとする。
【解決手段】 ガス配管工事などの地下埋設物の埋設工事に際して、舗装面10に開けられた施工穴17を埋め戻して転圧を行い、埋め戻した最上部に数cm以上の深さに支持砂27を敷き均し、舗装面に開けられた施工穴に収まる仮蓋を用意し、敷き均した支持砂上に、舗装面とは独立して沈下可能な状態を保って仮蓋11を配置し、仮蓋の上面に転圧機を用いて振動を加えることにより、仮蓋の下面を全体としてほぼ均一な支持力で支持砂に受け止めさせ、舗装面と同様に使用可能な状態に仮復旧する。
【選択図】 図8

Description

本発明は、地下埋設物の埋設工事における舗装面の仮復旧工法に関するものである。
例えばガス管を本管から宅地内へ引き込むような工事では、本管が敷設されている道路の交通を確保するために、工事の区切りの際に、仮復旧を行うケースが多い。仮復旧の目的は、工事終了と同時に本復旧の工事を行うことができない当座の対応策のほか、掘削した施工穴を埋め戻した道路地盤が埋め戻し前とほぼ同じ状態になるまでの間、埋め戻し部を通行する車両の振動による掘削部の自然転圧を期待して行う場合がある。それにより、いきなり本復旧工事を行ったときに転圧不足から、後日、舗装部が沈下するのを防止することができる。なお、上記は水道管等の工事についても同様のことである。
従来、上記の目的で行われてきた仮復旧工法は、掘削箇所を埋め戻し、アスファルト合材で仮舗装するものであった。アスファルト合材による仮復旧工事では、本復旧の工事を行うときに、仮復旧で使用したアスファルト合材を取り壊し、リサイクル実施箇所に持ち込むという作業が必要であり、取り壊し費用や、運搬費用、リサイクル費用などが掛かっている。また、施工時の締め固めや取り壊し作業において、騒音が発生するので、沿道住民に迷惑を掛けているのが実情である。
その対策として、例えば特開平2002−138407号の発明があり、同号の発明
は、掘り返し工事中に仮路面を形成するために用いる覆工板が長期間の使用に耐えるように耐久性及び耐水性を向上することを目的とする。この発明の場合、畳状の鉄板の上面にウレタン樹脂の浸透した不織布を介して耐久性、耐水性を有する上層部を形成するものであり、地下埋設物の埋設工事に必要となる施工穴の埋め戻しには転用しにくいと考えられる。
特開2004−52410号は、掘削した路面を仮復旧するための工法に関するものであり、仮復旧マットの固定のためにマット中の仮路盤材より外側の箇所にピンを打ち込むものである。しかしピンは、本復旧で剥がされる既設の舗装に打ち込むだけであるので支持力が小さく、場合によっては自動車の走行荷重によってピンが外れ、飛散する恐れがある。また仮復旧マットの下に模擬路盤材を敷き詰める必要があるので、その平面性が問題となり、作業の熟練度によって工事の品質が大きく左右されることとなる。
また、実用新案登録第3112511号は、道路仮復旧用敷設ブロックマットと称するものであるが、敷き詰めたマットを固定する手段、方法が存在しないため、自動車の走行荷重によってマットが跳ね上げられる恐れがある。またブロックマットを敷き詰める埋め戻し面の平面性が問題となる点、前記の仮復旧に関する発明の場合と同様である。後2者の発明、考案も、地下埋設物の埋設工事に必要となる施工穴の埋め戻しには余り有用でなく、メリットも少ないと考えられる。
特開2002−138407号 特開2004−52410号 実用新案登録第3112511号
特に前記のどの発明、考案にも、仮復旧中に起こることが予想される仮蓋の沈下に対する方策が全く講じられていない。仮に、既設舗装によって仮蓋を支持させると、仮蓋が沈下した場合、支持舗装面が車両荷重を受けることになり、損傷を被ることが懸念される。その反面、仮復旧中に仮蓋上を通過する車両重量によって埋め戻し部を沈下させ、転圧効果を期待する目的も果たせないことになる。
本発明は以上の点に着目して成されたもので、その課題は、仮復旧時にアスファルト合材のような舗装材を使用する必要がなく、経済的で、工事も短時間でできる地下埋設物の埋設工事における舗装面の仮復旧工法を提供することである。また、本発明の他の課題
は、仮復旧後の本復旧工事の段階で仮蓋を外したときに、アスファルト合材の廃材が発生せず、無駄のない工事を施工できる地下埋設物の埋設工事における舗装面の仮復旧工法を提供することである。
前記の課題を解決するため本発明は、ガス配管工事のような地下埋設物の埋設工事において、舗装面に開けられた施工穴を埋め戻して転圧を行い、埋め戻した最上部に数cm以上の深さに支持砂を敷き均し、舗装面に開けられた施工穴に収まる仮蓋を、敷き均した支持砂上に、舗装面とは独立して沈下可能な状態を保って配置し、仮蓋の上面に転圧機を用いて振動を加えることにより、仮蓋の下面のほぼ全体を支持砂に均一な支持力で受け止めさせ、舗装面と同様に使用可能な状態に仮復旧するようにするという手段を講じたものである。本発明において地下埋設物の埋設工事とは、例えばガス配管工事や水道工事の一部の工事で、施工後にメンテナンスの必要ない地下埋設物を埋設後、舗装面近くまで埋め戻す工事を意味する。
本発明が対象とする地下埋設物の埋設工事は、例えばガス配管工事や水道管工事など、主として舗装道路の掘削を伴うために道路交通に支障を生じ、その影響を少なくするために必要となるものである。しかしそれだけではなく、舗装面の部分的な掘り起こしと埋め戻しによって生じる道路地盤の不均等性を解消するために、仮復旧中に車両重量を加え、それによって部分的な埋め戻し部を、時間をかけて自然沈下させ、転圧効果を得るためにも有効かつ必要なものである。
本発明の地下埋設物の埋設工事における舗装面の仮復旧工法では、そのためにまず舗装面に開けられた施工穴を埋め戻して転圧を行う。この転圧は道路地盤を構成する土壌、砂礫を含む地盤構成材に対する転圧であり、転圧機を用いて行う。また、埋め戻し層が深い場合には所定の深さ埋め戻して転圧し、さらに重ねて埋め戻しを行い転圧することを、繰り返し行う。この段階を本発明では埋め戻し転圧工程と称するものとする。
埋め戻し転圧工程ののち、埋め戻した地盤構成材の最上部に支持砂を投入する。支持砂は、数cm以上、より具体的には2cm以上かつ5cm以下の深さに敷き均すことが望ましい。それ以下では、厚さ不足のため、次工程で説明する仮蓋を受け止める支持力が全面で均一にならないし、逆に5cmを越えると、厚さ過大のため、支持砂自体が締まって仮蓋が大きく沈下し、施工穴周囲の既設舗装面と段差ができて交通障害となってしまうからである。支持砂は、凸凹のない均一深さに敷き均すことが仮蓋のがたつきを防止するために重要である。支持砂を敷き均す際には転圧機を使用しても良いし、また使用しなくても良い。このためにレーキなどと通称する補助工具を使用して支持砂の深さを検定し、妥当であることを確認する。この段階を本発明ではサンドクッション均し工程と称するものとする。
敷き均した支持砂上には仮蓋を配置する。仮蓋は施工穴の平面形状と相似の平面形状を有することが望ましい。また、仮蓋は施工穴に収まって開口部分をほぼ塞ぐことができる大きさ、形状を有するものであると同時に、直接には、舗装面と接触も係合もせず、独立して沈下可能な状態を保って配置することが重要である。仮蓋は鋳鉄製品であることが望ましいけれども、軽量な樹脂製品を使用することも十分可能である。この段階を本発明では仮蓋配置工程と称するものとする。
この工程に使用する仮蓋は、例えば図1、図2に示したような、いわゆるマンホール鉄蓋又はそれに類似した構造を有しているものであることが望まれる。そうした仮蓋の下面には、前工程で敷き均した支持砂に食い込んで固定状態にする係合部になるリブが設けられ、上面には、通行する車両のタイヤに対して適切な摩擦抵抗を与える凹凸模様が設けられており、仮復旧中の仮蓋として好適な作用を発揮するからである。しかしながら、マンホール鉄蓋類似の形状、構造というのは必須条件という訳ではなく、例えば図4に示したような平板状の仮蓋によっても本発明の目的は相当程度達成される。
仮蓋配置工程では、転圧機を用いて仮蓋の上面に振動を加え、それによって仮蓋の下面を支持砂に均一な支持力で受け止めさせるようにする。この均一な支持力を得るために前述した支持砂の敷き均しと、仮蓋の舗装面に対する独立が必要となるものである。このようにして、仮蓋下面の支持砂が流動し仮蓋下面全面を均一な支持力で受け止める方法をサンドクッション工法と呼ぶものとする。サンドクッション工法では、仮蓋を支持砂に受け止めさせた段階でがたつきを生じないので、それ以外の固定手段、例えばピンや杭などを必要としない。
このようにして施工穴の埋め戻し部分は、仮蓋を舗装面に露出させた状態で、舗装面と同様に使用可能な状態に仮復旧されることとなる。舗装面に対して、独立配置されている仮蓋が動き難い状態に固定されているが、仮蓋周囲には僅かな隙間が生じている。これに対し、本発明では、施工穴の内周面と仮蓋の外周面との間に目地砂を充填し、さらにシール性を有する充填材を用いて防水対策を施すことができる。この結果、降雨などによって目的砂部分から埋め戻し部へ浸水し、埋め戻し部を流失させたり、不等沈下を起こしたりすることが防止される。シール性を有する充填材として好適なのは水と接触して膨張するゴムシール材(以下水膨張ゴムという)であり、これをストリップ状、或いはリング状に形成したものを、仮蓋の外周と舗装面に開けられた施工穴の内周面との隙間に充填する。また、弾力性を有する樹脂材や独立気泡から成るスポンジ材も、本発明の工法に充填材として使用することができる。
本発明は上記のように構成されかつ作用するものであるから、仮復旧時にアルファルトのような舗装材を使用する必要がないので、仮復旧工事のアスファルト合材施工に要する材料費、施工費、施工時間そしてまた本復旧工事時に仮復旧工事で使用したアスファルト合材の撤去に要する施工費、施工時間が不要となり、アスファルト合材の廃材も発生しないので、経済的で工事期間も短縮することが可能であるという効果を奏する。また本発明によれば、仮蓋の周囲にシール性を有する充填材を設けることにより雨水等の浸入による問題を防止することができ、仮復旧中においても、いわゆるマンホール鉄蓋におけるのと同様の走行安定性、スリップ防止効果を期待することができる。また、仮蓋は、ピン等を用いて舗装面に固定していないので、仮復旧後、仮蓋が沈下した場合、仮蓋を外して持ち上げ、支持砂を補充して仮蓋を戻すことで、仮復旧中に、自然転圧で発生した仮蓋と既設舗装面の段差を容易に修正することができる。
以下図示の実施形態を参照して本発明をより詳細に説明する。
装置的構成
図1は本発明の地下埋設物における舗装面の仮復旧方法に使用する仮蓋11の1例を示す。この仮蓋11は、φ940の直径を有する大型の円形鉄蓋で、実際のマンホール鉄蓋同様にダクタイル鋳鉄製のものであるが、1〜2名で持ち上げることができるように数十kgの重量に収めるため、実際のマンホール鉄蓋よりも肉薄く形成してあるものとする。仮蓋11は、施工穴と相似の平面形状を有し、かつ施工穴の穴径に対して、5〜10mmの隙間が周囲に形成される程度の形状、大きさを有するものとし、隙間には後述するように水膨張ゴムを充填する。
仮蓋11には、持ち上げたり、移動したりする場合に使用する、手鍵穴12を複数箇所設けて置き(図3)、それらの手鍵穴12にはガス検知管31を地中に打ち込み、ガス漏れのないことを工事終了後に確認することができるようにする。図12参照。すなわちガス検知管31は直径が15mm程度のため、これよりもやや大径に手鍵穴12を設けるものとする。なお、仮蓋11をマンホール鉄蓋と同様の材質で形成し、かつ表面模様も同様にしてスリップ防止を期待できるようにした場合、マンホール鉄蓋では磨耗が0.2mm/年といわれていることを考慮し、表面模様13の深さを6mmと設定すると、深さが半分になるまでの寿命は15年間となり、特許文献1に記載している覆工板に対して比較にならないほど長期間に及ぶ耐久性を発揮することとなる。
また、仮蓋11の下面には、支持砂に食い込んで固定状態にする係合部14としてリブが縦横に設けられている(図1B、図2)。例示のリブは、仮蓋11の肉厚と同程度の長さとされ、支持砂27に十分な深さで食い込んで係合し固定状態を作り出すもので、縦横のリブが2重の「井」の字状に設けられている。このリブは、1重の+状でも良いし、また3重以上の格子状に設けても良く、さらには−状、放射状、任意の非幾何学的形態も取り得る。仮蓋11には周縁に垂れ下がり状の縁部15も設けられており、この垂れ下がり状の縁部15は「井」の字状の係合部14を取り囲み、かつそれよりも数十パーセント深い構造になっている。垂れ下がり部15の外周面は下すぼまりの傾斜面より成るので、支持砂27に食い込みやすく、かつ食い込むにつれてきつく係合するようになる。この食い込みによる係合作用は、テーパー状の断面形状を有している「井」の字状の係合部14についても、同様に得ることができる。
仮蓋11の最も原初的な例は1枚の板状のものであり、図4A及びBに示されている。図4Aの仮蓋11は一様な厚さを有しており、外周面も垂直で傾斜を持っていない。このような仮蓋11は平坦な下面16で支持砂27に面接触するだけであるが、転圧により全面接触することで支持砂27に固定される。図4Bの仮蓋11は平坦な下面15と下が内側に傾斜した外周面とを有しており、転圧により下面16が全面接触することで支持砂に固定される。
図4C及びDは舗装面10に開けられた施工穴の例示である。図4Cに示す施工穴17は垂直な円筒状の内周面17aを持っており、図4Dに示す施工穴18は舗装面上の点Oを中心とする球面状の内周面18aを持っている。これらの施工穴17、18は掘削方法によって異なるもので、どちらのものに対しても本発明の工法を適用することができる。球面状の内周面18aを有する施工穴18の場合、仮蓋11との関係では、施工穴18に仮蓋11を配置した状態において周囲に隙間を生じ、舗装面10から独立して仮蓋11が沈下可能な寸法及び形状を有するものとする。
図5に示すものは、レーキと称する補助工具20の1例であり、舗装面10の上に係止する支持部21、22を両端に有し、その下面21a、22aから所要の深さdだけ下がった、埋め戻し部表面との第1の接触面23を有している。また、支持部21、22の上面21b、22bから所要深さd′だけ上がった位置には第2接触面24を設けてあるので、埋め戻し部表面と支持砂表面との2種類の深さの検定に対応することができる。
本発明に係る地下埋設物の埋設工事における舗装面の仮復旧工法
埋め戻し転圧工程(図6参照)
ガス配管工事のような地下埋設物の埋設工事において、舗装面10には、図6以下の例の場合、球面状の内周面18aの開口を有する施工穴18が開けられており、これを埋め戻すために土壌、砂礫等を含む地盤構成材を投入する。投入した地盤構成材は転圧機25を用いて転圧し締め固める(図6A)。埋め戻し層26が深い場合、約30cm地盤構成材を投入するごとに転圧を繰り返す(図6B。埋め戻し作業を終了し、同層の表面が所定の深さ位置にあることを、そこに補助工具20の第1接触面23を当てることによって検定し、妥当なことを確認する(図6C)。
支持砂敷き均し工程(図7参照)
前工程によって形成された埋め戻し部26の表面に支持砂27を投入する(図7A)。支持砂27は全体に均等に、深さが3〜5cm程度となるように敷き詰め、足で踏み固めたり転圧機25を用いたりして転圧する(図7B)。支持砂27の敷き均し層の表面の位置についても、前記の補助工具20の第2接触面24を当てることによって確認する(図7C)。第2接触面24の深さd′は仮蓋11の肉厚を考慮して設定されている。
仮蓋配置工程(図8参照)
前工程によって敷き均した支持砂27の表面に仮蓋11を配置する(図8A)。仮蓋11の配置により、施工穴18の開口が、周囲の舗装面10との間の隙間28を除いて、塞がれる。この仮蓋11に対して転圧機25を用いて転圧する(図8B)。転圧機25が鋳鉄製の仮蓋11を叩くことにより発生する騒音を緩和するために、間にベニヤ板等の緩衝材を使用する。仮蓋11に対する転圧作業により、仮蓋11の下面16の係合部14が、締め固められている支持砂27の表面に食い込んで係合し、かつまた仮蓋11の下面16が全面で支持砂27の表面に密着し固定された状態となる。さらに仮蓋11の周縁と舗装10との間に段差のないことを確認する(図8C)。
目地止め工程(図9、図10参照)
そして、仮蓋11の周縁部分と舗装面10との間の隙間28に目地砂29を充填して埋め、目地砂29は転圧して置く(図9A及びB)。目地砂29の充填は、目地が完全に詰まるまで繰り返し行うものとする。さらに、仮蓋11と舗装面10との間の隙間28から雨水等が浸入するのを防止するために、シール性を有する充填材30を用いて防水対策を施すことができる(図10A及びB)。例示した充填材30は、仮蓋11と舗装面10との間の隙間28とほぼ同じ太さの水膨張ゴムから成り、これを隙間28に詰め込むとともに、その後散水等の手段により水を浸透させ膨張した状態にさせておくものである。水膨張ゴムの代わりに弾力性材を圧縮状態で隙間28に詰め込んでも良いことは既に説明したとおりである。以上により、本発明における舗装面10の仮復旧工法は終了する。
ガス漏れ検査(図12参照)
仮復旧工法を終了した段階で、ガス漏れが生じていないかどうかを確認する。このために、ガス漏れ検出装置(図示せず)に接続されたガス検知管31を手鍵穴12から目地砂層を通して埋め戻し層まで打ち込む。ガス漏れが検出された場合にはさらにその量を測定してガス漏れ状態を評価し、ガス配管工事又は本発明による仮復旧工事について、施工をやり直すかどうかを判断する。問題がなければガス検知管31を抜き取り、残った穴を適切な充填材で埋めておく。
本復旧工程(図11参照)
本発明は舗装面の仮復旧のための工法に関するものであるが、仮復旧後の本復旧工事を容易化する側面をも有しているので、本復旧工程についても簡単に説明して置く。仮復旧工事終了後、車両通行による埋め戻し部26の自然沈下を待ち、それが止まったと判断されたならば、本復旧に移る。最初、手鍵を手鍵穴12に差し込んで係止させることにより仮蓋11を撤去し(図11A)、埋め戻し部上に残存してサンドクッション層を形成していた支持砂27を全て取り除く(図11B)。そしてその後に、埋め戻し部26を底面とし、既設路面である舗装面10に開けられた施工穴18(または17)の内壁を周面とする空所に、本舗装材32として、例えばアスファルト合材を充填、転圧し、本復旧を行うものである。
本発明の仮復旧工法及びそれに続く本復旧工法は上記のような構成を有しており、仮蓋11が下位の支持砂27によって固定され、周囲の舗装面10に対して独立に沈下可能になっているので、仮復旧中に車両等によって、仮蓋11の受ける荷重は周囲の舗装面10に何も影響を与えずに済む。なお、仮蓋11のサンドクッションとして用いる支持砂27は、例えばごみ焼却場で発生した溶融スラグなどを再利用品であるリサイクル材を用いることも可能である。
本発明に係る地下埋設物の埋設工事における舗装面の仮復旧工法に用いる仮蓋を示すもので、Aはその平面図、Bは部分拡大断面図。 図1のものの下面図。 手鍵穴部分を示すもので、Aは部分拡大下面図、Bは図3AのC−C線断面図、Cは図3AのD−D線断面図。 本発明に適用可能な他の仮蓋A、Bの側面図と、施工穴C、Dの断面形を示す説明図。 本発明に用いる補助工具の1例を示す正面図。 埋め戻し転圧工程A、B、Cを示す説明図。 支持砂敷き均し工程A、B、Cを示す説明図。 仮蓋配置工程A、B、Cを示す説明図。 目地止め工程の前半A、Bを示す説明図。 目地止め工程の後半A、Bを示す説明図。 本復旧工程A、B、Cを示す説明図。 ガス漏れ検査を示す説明図。
符号の説明
10 舗装面
11 仮蓋
12 手鍵穴
14 係合部
15 縁部
16 仮蓋の下面
17、18 施工穴
17a、18a 内周面
20 補助工具
21、22 支持部
23 第1の接触面
24 第2の接触面
25 転圧機
26 埋め戻し部
27 支持砂
28 隙間
29 目地砂
30 充填材
31 ガス検知管

Claims (3)

  1. ガス配管工事のような地下埋設物の埋設工事において、舗装面に開けられた施工穴を埋め戻して転圧を行い、埋め戻した最上部に数cm以上の深さに支持砂を敷き均し、舗装面に開けられた施工穴に収まる仮蓋を、敷き均した支持砂上に、舗装面とは独立して沈下可能な状態を保って配置し、仮蓋の上面に転圧機を用いて振動を加えることにより、仮蓋の下面を全体としてほぼ均一な支持力で支持砂に受け止めさせ、舗装面と同様に使用可能な状態に仮復旧するようにした地下埋設物の埋設工事における舗装面の仮復旧工法。
  2. 施工穴の内周面と仮蓋の外周面との間に目地砂を充填し、さらには施工穴の内周面と仮蓋の外周面との間にシール性を有する充填材を用いて防水対策を施した請求項1記載の地下埋設物の埋設工事における舗装面の仮復旧工法。
  3. 仮蓋として、下面には、前工程で敷き均した支持砂に食い込んで固定状態にする係合部となるリブを設け、上面には、通行する車両のタイヤに対して適切な摩擦抵抗になる凹凸模様を設けたものを使用する請求項1記載の地下埋設物の埋設工事における舗装面の仮復旧工法。




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* Cited by examiner, † Cited by third party
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