様々な商品やサービスの提供者(以下、スポンサーと称する)は、テレビで広告を流すことによって、当該商品やサービスに関する情報を不特定多数のユーザに提供していた。
その一方で、スポンサーは、ネットワークを介して、各ユーザの携帯電話やパーソナルコンピュータなどの電子機器(以下、ユーザ装置と称する)に広告を送信するようにもなってきた(特許文献1参照)。
例えば、特許文献1では、スポンサーは、以下のようにして、ユーザ装置に広告を送信している。すなわち、スポンサーは、ユーザ装置に広告を送信する場合に、広告をサービス提供サーバ装置と称される情報管理装置に登録する。これにより、サービス提供サーバ装置は、広告のリストを、利用者端末と称されるユーザ装置に送信する。利用者端末は、サービス提供サーバ装置から広告のリストを受信すると、当該リストをディスプレイに表示する。これにより、ユーザは、広告のリストを閲覧することができる。ユーザは、広告のリストを閲覧すると、利用者端末の入力手段を操作し、当該リストの中から所望の広告を指定する。すると、利用者端末は、当該広告を指定する情報をサービス提供サーバ装置に送信する。サービス提供サーバ装置は、利用者端末から広告を指定する情報を受信すると、指定された広告を利用者端末に送信する。利用者端末は、サービス提供サーバ装置から広告を受信すると、当該広告をディスプレイに表示する。これにより、ユーザは、所望の広告を閲覧することができる。
ところで、特許文献1では、サービス提供サーバ装置は、広告を利用者端末に送信するときに、ポイント(以下、特許文献1のポイントと称する)をユーザに付与している。この特許文献1のポイントは、広告主であるスポンサーまたはサーバの管理者によって提示される報酬と交換することができる。この報酬は、懸賞の応募や、電話料金の値下げ、ユーザがスポンサー提供の有料サービスを利用した場合の利用料の割り引きなどである。
しかしながら、特許文献1のポイントは、現金と異なり、用途が広告主であるスポンサーまたはサーバの管理者によって提示される報酬との交換に限定されている。そのため、特許文献1のポイントは、現金のような利便性がなかった。また、特許文献1のポイントは、懸賞の応募以外の報酬に交換する場合に、ユーザが利用した有料サービスの利用料よりも低い価値の報酬としか交換できなかった。
したがって、特許文献1には、現金のような利便性を持つポイント(すなわち、用途が限定されていないポイント)をユーザに付与するという思想や、ユーザが利用した有料サービスの利用料よりも高い価値のポイントをユーザに付与することを可能にするという思想がなかった。
そこで、この出願の発明者は、ポイントの利便性の向上を図る発明をなし、その発明につき本出願人は、2004年10月29日に、特願2004−315292号として出願し、さらに、2005年7月14日に、その特願2004−315292号に基づいて、特願2005−206209号として優先権主張出願した。
特願2005−206209号として出願した発明(以下、先願発明と称する)は、代行業者によって使用される情報管理装置に関するものであり、ポイントに現金と同等の価値を持たせるために、ポイントの価値を裏付ける原資を確保し、その原資の一部を、スポンサー提供情報を閲覧したユーザ(以下、閲覧ユーザと称する)に分配する。具体的には、先願発明の情報管理装置は、スポンサーから代行業者に支払われるスポンサー費用を原資とし、スポンサー費用の一部を閲覧ユーザに分配する。これにより、先願発明の情報管理装置は、現金と同等の価値を持つポイントを閲覧ユーザに付与することができる。なお、代行業者とは、スポンサーに代わって、スポンサー提供情報をユーザに送信する業者を意味する。また、スポンサー提供情報とは、スポンサーがユーザに提供する、広告やアンケートなどのサービス情報を意味する。
以下に、図17〜図23を参照して、先願発明の情報管理装置の概要を説明する。
図17は、情報管理装置の接続形態を示す図である。
図17(A)に示すように、情報管理装置100は、通信網400を介して、複数のスポンサー装置200および複数のユーザ装置300と接続する。または、図17(B)に示すように、情報管理装置100は、情報管理部160がスポンサー装置200と同様の処理を代行する機能を有する場合に、通信網400を介して、複数のユーザ装置300とのみ接続する。
なお、情報管理装置100とは、スポンサーからユーザに提供されるスポンサー提供情報の送信を管理する装置を意味する。情報管理装置100は、例えば、サーバや、パーソナルコンピュータ(以下、PCと称する)などの電子機器である。情報管理装置100は、主に、代行業者によって使用される。なお、代行業者は、情報管理装置100を用いて代行業務を運営する運営会社(運営会社の従業員を含む)であるとともに、情報管理装置100の管理者でもある。以下、代行業者を、運営会社または管理者と称する場合もある。なお、メールの送受信においては、従来と同様、情報管理装置100とスポンサー装置200とユーザ装置300との間には、図示しない複数のプロバイダーが介在している。
また、スポンサー装置200とは、情報の送り手となるスポンサーによって使用される装置を意味する。スポンサー装置200は、例えば、サーバや、PC、双方向テレビの放送装置(以下、双方向TV放送装置と称する)、その他の電子機器である。
また、ユーザ装置300とは、情報の受け手となるユーザによって使用される装置を意味する。ユーザ装置300は、例えば、携帯電話や、PC、双方向テレビの受像機(以下、双方向TVと称する)、その他の電子機器である。
図18は、先願発明の情報管理装置の構成を示す図である。
図18に示すように、情報管理装置100は、種々の情報を記憶する記憶部115と、スポンサー装置200やユーザ装置300などの外部の機器と通信するための通信部110と、ユーザに分配する費用(以下、分配費用と称する)を算出する分配費用算出部140と、ユーザへの分配費用の支払い処理を行う支払い処理部150と、スポンサー提供情報の送信の管理や各種の処理を行う情報管理部160と、コンピュータ全体の制御(例えば、プログラムの命令の解読やコンピュータの動作に必要な各種のデータの処理、タイミング制御など)を行う制御部170と、管理者が指令を与えたり或いは必要な情報を入力する各種の装置(例えば、キーボードやマウス、スキャナ、各種記憶媒体の読取/書込装置、その他)によって構成される入力部180と、情報を出力する各種の装置(例えば、ディスプレイやプリンタ、その他)によって構成される出力部190とを有している。なお、記憶部115は、種々の情報を読み出し自在に書き込むRAM、および、読み出し専用のROMによって構成される。この記憶部115は、内部に、スポンサー自体に関する法人情報(以下、スポンサー情報という)を登録するスポンサー情報登録部120と、ユーザ自体に関する個人情報(以下、ユーザ情報という)を登録するユーザ情報登録部130とを備えている。情報管理装置100は、入力部180から入力される情報や、他の装置(例えば、スポンサー装置200やユーザ装置300など)から通信部110を経て様々な情報を受信する場合に、受信した情報を、記憶部115に一時記憶する。そして、その後、情報管理装置100は、記憶部115から受信した情報を読み出して、読み出した情報に基づいて、後述の管理プログラム501によって規定される各種の処理(例えば、受信した情報の出力部190のディスプレイへの表示など)を行う。以下、この動作に関する説明については、省略する。
なお、スポンサー装置200は、種々の情報を記憶する記憶部215と、情報管理装置100と通信するための通信部210と、様々な情報(例えば、スポンサー情報や、スポンサー提供情報、契約の更新情報、その他)の送受信の管理や各種の処理を行う情報処理部260と、スポンサー装置200全体の制御(例えば、プログラムの命令の解読やコンピュータの動作に必要な各種のデータの処理、タイミング制御など)を行う制御部270と、情報を入力する各種の装置(例えば、キーボードやマウス、スキャナ、各種記憶媒体の読取/書込装置、その他)によって構成される入力部280と、スポンサーが指令を与えたり或いは必要な情報を出力する各種の装置(例えば、ディスプレイやプリンタ、その他)によって構成される出力部290とを有している。なお、記憶部215は、種々の情報を読み出し自在に書き込むRAM、および、読み出し専用のROMによって構成される。スポンサー装置200は、入力部280から入力される情報や、他の装置(例えば、情報管理装置100やユーザ装置300など)から通信部210を経て様々な情報を受信する場合に、受信した情報を、記憶部215に一時記憶する。そして、その後、スポンサー装置200は、記憶部215から受信した情報を読み出して、読み出した情報に基づいて、上述のプログラムによって規定される各種の処理(例えば、受信した情報の出力部290のディスプレイへの表示など)を行う。以下、この動作に関する説明については、省略する。
また、ユーザ装置300は、種々の情報を記憶する記憶部315と、情報管理装置100と通信するための通信部310と、様々な情報(例えば、ユーザ情報や、スポンサー提供情報、その他)の送受信の管理や各種の処理を行う情報処理部360と、ユーザ装置300全体の制御(例えば、プログラムの命令の解読やコンピュータの動作に必要な各種のデータの処理、タイミング制御など)を行う制御部370と、情報を入力する各種の装置(例えば、キーボードやマウス、スキャナ、CD−ROMやDVDなどの各種記憶媒体の読取/書込装置、その他)によって構成される入力部380と、ユーザが指令を与えたり或いは必要な情報を出力する各種の装置(例えば、ディスプレイやプリンタ、その他)によって構成される出力部390とを有している。なお、記憶部315は、スポンサー装置200の記憶部215と同様に、種々の情報を読み出し自在に書き込むRAM、および、読み出し専用のROMによって構成される。ユーザ装置300は、スポンサー装置200と同様に、入力部380から入力される情報や、他の装置(例えば、情報管理装置100やスポンサー装置200など)から通信部310を経て様々な情報を受信する場合に、受信した情報を、記憶部315に一時記憶する。そして、その後、ユーザ装置300は、記憶部315から受信した情報を読み出して、読み出した情報に基づいて、上述のプログラムによって規定される各種の処理(例えば、受信した情報の出力部390のディスプレイへの表示など)を行う。以下、この動作に関する説明については、省略する。
情報管理装置100は、以下のように動作する。
情報管理装置100は、まず、スポンサー登録とユーザ登録とを行う。なお、スポンサー登録とは、スポンサー情報を情報管理装置100に登録することを意味する。情報管理装置100は、スポンサー装置200からスポンサー情報を取得して、取得したスポンサー情報をスポンサー情報登録部120に登録する。なお、登録されたスポンサー情報には、スポンサーから代行業者に支払われる費用に関する金額情報(以下、単にスポンサー費用と称する)が含まれており、情報管理装置100はこのスポンサー費用に応じて定まる提供回数(または提供量)の代行業務(すなわち、ユーザへのスポンサー提供情報の送信)を行う。また、ユーザ登録とは、ユーザ情報を情報管理装置100に登録することを意味する。情報管理装置100は、ユーザ装置300からユーザ情報を取得して、取得したユーザ情報をユーザ情報登録部130に登録する。
情報管理装置100は、スポンサー登録とユーザ登録とを行うと、代行業務(すなわち、ユーザへのスポンサー提供情報の送信)を行う。代行業務は、主に、ユーザが情報管理装置100にアクセスして、閲覧を希望するスポンサー提供情報を指定することによって行われる。このとき、情報管理装置100は、ユーザが指定したスポンサー提供情報をスポンサー装置200から取得してユーザ装置300に送信する。または、情報管理装置100は、スポンサー提供情報がスポンサー情報登録部120に登録されている場合に、ユーザが指定したスポンサー提供情報をスポンサー情報登録部120から読み出してユーザ装置300に送信する。これにより、ユーザ装置300の出力部390のディスプレイは、例えば図19(A)または(B)に示す画面を表示する。
なお、図19(A)および(B)は、スポンサー提供情報の一例を示す図である。図19(A)は、広告の形態をしたスポンサー提供情報の一例を示しており、図19(B)は、アンケートの形態をしたスポンサー提供情報の一例を示している。
図19(A)に示す例では、ユーザ装置300は、モーターショーの開催をユーザに通知する文章と、ボックス欄へのキーワードの入力をユーザに要請する文章と、キーワードを入力するボックス欄と、「閲覧確認送信」キーとを有する画面を表示している。
なお、「閲覧確認送信」キーとは、ボックス欄に入力されたキーワードを情報管理装置100に送信するためのキーを意味する。ユーザ装置300は、ユーザがボックス欄にキーワード(以下、返信用のキーワードと称する)を入力して「閲覧確認送信」キーを押下すると、通信部310を介して、返信用のキーワードを情報管理装置100に送信する。
情報管理装置100の情報管理部160は、通信部110を介して、ユーザ装置300から、返信用のキーワードを受信すると、返信用のキーワードとスポンサー情報登録手段に登録された複数のキーワードとを比較する。そして、情報管理部160は、返信用のキーワードがスポンサー情報登録手段に登録された複数のキーワードのいずれかに一致する場合に、ユーザがスポンサー提供情報を閲覧したと判定して、返信用のキーワードを閲覧確認情報としてスポンサー情報登録部120またはユーザ情報登録部130に格納する。
図19(B)に示す例では、ユーザ装置300は、車に対する質問の文章と、ユーザがチェックした場合に「レ」点が入力されるチェック欄と、「アンケート回答送信」キーとを有する画面を表示している。なお、「アンケート回答送信」キーとは、チェック欄に入力された「レ」点の位置情報をアンケートの回答情報として情報管理装置100に送信するためのキーを意味する。ユーザ装置300は、ユーザがチェック欄に「レ」点を入力して「アンケート回答送信」キーを押下すると、「レ」点の位置情報をアンケートの回答情報として情報管理装置100に送信する。情報管理装置100は、ユーザ装置300から、アンケートの回答情報を取得すると、ユーザがスポンサー提供情報を閲覧したと判定して、アンケートの回答情報を閲覧確認情報としてスポンサー情報登録部120またはユーザ情報登録部130に格納する。
情報管理装置100は、ユーザがスポンサー提供情報を閲覧したと判定される度に、情報管理部160によって、予め定められた値のポイントを閲覧ユーザに付与する。
また、情報管理装置100は、分配費用算出部140によって、閲覧ユーザに付与されたポイントの積算値に基づいて、閲覧ユーザに分配すべき分配費用を算出する。そして、情報管理装置100は、支払い処理部150によって、スポンサー費用を原資として、算出された分配費用の支払い処理(すなわち、閲覧ユーザのユーザ装置300への算出された分配費用の送信)を実行する。
また、情報管理装置100は、予め定められたタイミングで、情報管理部160によって、例えば図20に示すレポートを作成してスポンサー装置200に送信する。なお、図20は、レポートの一例を示す図である。予め定められたタイミングとは、例えば、提供期間が終了する場合(または、終了した場合)や、提供回数が上限値に達する場合(または、達した場合)、スポンサー費用に応じて設定された分配費用の上限値を超過する場合(または、超過した場合)などである。
図21は、先願発明の情報管理装置の機能ブロックを示す図である。
図21に示すように、情報管理装置100として機能するサーバは、処理部として機能するマイクロプロセッサーユニット(以下、MPUと称する)101、各種の情報を一時的に記憶する記憶部として機能するランダムアクセスメモリ(以下、RAMと称する)102、各種の情報を恒久的に記憶する記憶部として機能するリードオンリメモリ(以下、ROMと称する)103、恒常的な情報を記憶する記憶部として機能するハードディスクドライブ(以下、HDDと称する)104、各部位に電源を供給する電源部109や、各種の情報を入力する入力部180、各種の情報を出力する出力部190などを有する。
なお、サーバは、入力部180の入力手段(例えば、各種記憶媒体の読取/書込装置など)を介して、プログラム媒体500に格納された管理プログラム501を読み取ることによって、以下のような機能手段を内部に構築する。これにより、サーバは、情報管理装置100として機能することになる。なお、管理プログラム501は、各種の情報(例えば、スポンサー情報やユーザ情報、スポンサー提供情報、その他)の送受信や管理に必要な様々な制御を実行させるためのプログラムである。
サーバが内部に構築する機能手段としては、通信部110、分配費用算出部140、支払い処理部150、情報管理部160、制御部170、情報管理装置100と外部の機器(例えば、スポンサー装置200やユーザ装置300、その他)との間で送受信された様々な情報に関する通信記録情報を格納する送受信記録格納部107,107’、スポンサー情報登録部120,120’、ユーザ情報登録部130,130’などがある。
通信部110、分配費用算出部140、支払い処理部150、情報管理部160、および制御部170は、MPU101に構築された機能手段である。
通信部110は、上述の通り、スポンサー装置200やユーザ装置300などの外部の機器と通信する機能手段である。通信部110は、周知の通り、情報の送信および受信を制御する。通信部110は、有線形式または無線形式の入出力インターフェース(図示せず)によって、外部の機器と通信する。
分配費用算出部140は、上述の通り、分配費用を算出する機能手段である。分配費用算出部140は、管理プログラム501によって機能する。
支払い処理部150は、上述の通り、ユーザへの分配費用の支払い処理を行う機能手段である。支払い処理部150は、管理プログラム501によって機能する。
情報管理部160は、上述の通り、スポンサー提供情報の送信の管理や各種の処理を行う機能手段である。なお、情報管理部160は、各種の処理を行うためのタイマーを有する。情報管理部160は、管理プログラム501によって機能する。
制御部170は、上述の通り、コンピュータ全体の制御(例えば、プログラムの命令の解読やコンピュータの動作に必要な各種のデータの処理、タイミング制御など)を行う機能手段である。
送受信記録格納部107とスポンサー情報登録部120とユーザ情報登録部130は、RAM102に構築された機能手段である。また、送受信記録格納部107’とスポンサー情報登録部120’とユーザ情報登録部130’は、HDD104に構築された機能手段である。
なお、RAM102に構築された送受信記録格納部107とスポンサー情報登録部120とユーザ情報登録部130は、必要性の高い、比較的新しい情報を格納する。例えば、送受信記録格納部107は、情報管理装置100が外部の機器(例えば、スポンサー装置200やユーザ装置300、その他)との間で様々な情報を送受信する都度、送受信した情報に関する通信記録情報を格納する。また、スポンサー情報登録部120は、スポンサーとの契約が有効となっているスポンサー情報(すなわち、スポンサー提供情報の提供期間が残っているスポンサー情報や、スポンサー提供情報の送信停止を意味するフラグ(以下、送信停止フラグと称する)が記録されていないスポンサー情報など)を更新可能な状態で格納する。また、ユーザ情報登録部130は、スポンサー提供情報の送信が可能なユーザ情報(すなわち、送信停止フラグが記録されていないユーザ情報など)を更新可能な状態で格納する。
これに対して、HDD104に構築された送受信記録格納部107’とスポンサー情報登録部120’とユーザ情報登録部130’は、不要となった、過去の情報を格納する。例えば、送受信記録格納部107’は、所定期間経過後の、情報管理装置100とスポンサー装置200との間でまたは情報管理装置100とユーザ装置300との間で送受信された各種の情報を格納する。また、スポンサー情報登録部120’は、スポンサーとの契約が失効となっているスポンサー情報(すなわち、スポンサー提供情報の提供期間が切れたスポンサー情報や、送信停止フラグが記録されているスポンサー情報など)を格納する。また、ユーザ情報登録部130’は、スポンサー提供情報の送信が不可能なユーザ情報(すなわち、送信停止フラグが記録されているユーザ情報など)や、分配費用の支払いが処理済みとなっているユーザ情報を格納する。なお、スポンサー情報登録部120’は、スポンサーとの契約が失効となっているスポンサー情報に限らず、全てのスポンサー情報を格納することも可能である。また、ユーザ情報登録部130’は、スポンサー提供情報の送信が不可能なユーザ情報に限らず、全てのユーザ情報を格納することも可能である。
送受信記録格納部107,107’は、情報管理装置100と外部の機器(例えば、スポンサー装置200やユーザ装置300、その他)との間で送受信された様々な情報に関する通信記録情報を格納するメモリ領域である。
送受信記録格納部107,107’に記録される通信記録情報は、例えば、スポンサー装置200からスポンサー情報やスポンサー提供情報を受信した場合の当該スポンサー情報やスポンサー提供情報、ユーザ装置300からアクセスを受けた場合のアクセス履歴、ユーザ装置300から特定のスポンサー提供情報の送信依頼をする情報を受信した場合の特定情報依頼履歴、ユーザ装置300にスポンサー提供情報を送信した場合の送信済スポンサー提供情報(または送信済スポンサー提供情報を特定することが可能な情報)、ユーザ装置300からユーザ情報や閲覧確認情報を受信した場合の当該ユーザ情報や閲覧確認情報などである。これらの通信記録情報は、送受信記録格納部107にヘッダー情報とともに一時記憶される。その後、通信記録情報は、情報管理部160によって、そのヘッダー情報が識別される。これによって、どの通信記録情報が、どの契約Noのスポンサー情報に対応するのかが判別される。そして、各通信記録情報は、情報管理部160によって、各契約Noのスポンサー情報に対応づけられながら、スポンサー情報登録部120とユーザ情報登録部130の一方または両方に登録される。
なお、送受信記録格納部107は、各通信記録情報が格納してから所定期間経過すると、所定期間経過した通信記録情報を送受信記録格納部107’に送信して送受信記録格納部107’に格納させるとともに、自身から消去する。
スポンサー情報登録部120,120’は、スポンサー情報を登録するメモリ領域である。スポンサー情報登録部120,120’は、管理者がスポンサーと運営会社(代行業者)との間で交わされた契約書や覚え書、その他の書面に記載された情報を情報管理装置100の入力部180の読取手段(例えば、スキャナなど)に読み取らせることによって情報管理装置100に入力したスポンサー情報を、登録する。または、スポンサー情報登録部120,120’は、管理者が契約書や覚え書、その他の書面に記載された情報を目で確認して情報管理装置100の入力部180の入力手段(例えば、キーボードやマウスなど)を操作することによって入力したスポンサー情報を、登録する。または、スポンサー情報登録部120,120’は、情報管理装置100が通信部110によってスポンサー装置200から受信したスポンサー情報を、登録する。
なお、スポンサー情報登録部120は、各スポンサー情報が失効になると(すなわち、スポンサー提供情報の提供期間が切れたり、送信停止フラグが記録されると)、失効したスポンサー情報をスポンサー情報登録部120’に送信してスポンサー情報登録部120’に格納させるとともに、自身から消去する。ただし、スポンサー情報登録部120は、送信停止フラグが記録されたスポンサー情報であっても、レポートに対するスポンサーからの応答情報(すなわち、契約を更新する旨の情報、または、契約を更新しない旨の情報など)がない場合は、スポンサーとの契約の失効が確定していないものとし、管理者によってスポンサーとの契約の失効が確定されるまで、そのスポンサー情報を格納し続ける。
図22は、スポンサー情報登録部120に登録されたスポンサー情報の一例を示す図である。なお、スポンサー情報登録部120’に登録されるスポンサー情報も、図22と同様の構成になっている。
図22は、「契約No」や、「スポンサーNo」、「項目」、「データ」などの欄が形成されたスポンサー情報を示している。
「契約No」欄は、スポンサーと運営会社との間の契約毎に割り当てられた番号(以下、契約Noと称する)を登録する欄である。情報管理部160は、スポンサーと運営会社との間で契約が交わされる毎に(または、スポンサーが運営会社にスポンサー提供情報のユーザへの提供依頼をする毎に)、シリアルな番号を生成し、生成した番号を契約Noとして、スポンサー情報登録部120に登録されたスポンサー情報の「契約No」欄に登録する。なお、契約Noは、同じスポンサーであっても、契約毎に異なる番号となる。
「スポンサーNo」欄は、各スポンサーに割り当てられた番号(以下、スポンサーNoと称する)を登録する欄である。情報管理部160は、シリアルな番号を生成し、生成した番号をスポンサーNoとして、スポンサー情報登録部120に登録されたスポンサー情報の「スポンサーNo」欄に登録する。なお、スポンサーNoは、契約Noが異なっても、同じスポンサーであれば、同じ番号となる。
また、図22は、契約No毎に、「項目」欄に、「名称」欄や、「代表者」欄、「担当者」欄、「電話番号」欄、「FAX番号」欄、「URL」欄、「メールアドレス」欄、「スポンサー費用」欄、「分配上限比率」欄、「分配費用の上限値(総額)」欄、「提供回数(予測値)」欄、「提供期間」欄、「分配費用の合計」欄、「設定条件1」〜「設定条件10」欄、「通信履歴」欄、「送信停止」欄、その他の欄が形成されたスポンサー情報を示している。
「名称」欄や、「代表者」欄、「担当者」欄、「電話番号」欄、「FAX番号」欄、「(ホームページの)URL」欄、「(電子)メールアドレス」欄などは、スポンサーに固有な情報を登録する欄である。
「スポンサー費用」欄は、スポンサー費用を登録する欄である。スポンサー費用は、スポンサーがスポンサー提供情報(すなわち、広告やアンケートなどのサービス情報)をユーザに送信してもらう代価として代行業者(すなわち、運営会社)に支払う費用である。
「分配上限比率」欄は、スポンサー費用の中から分配費用としてユーザに分配する上限の比率(以下、分配上限比率と称する)を登録する欄である。分配上限比率は、スポンサーの指示に基づいて、または、スポンサー費用の額に応じて、管理者によって適宜設定される。
「分配費用の上限値(総額)」欄は、スポンサー費用の中から分配費用としてユーザに分配する総額の上限値(以下、分配費用の上限値と称する)を登録する欄である。分配費用の上限値は、情報管理部160がスポンサー費用情報と分配上限比率とを掛け合わせることによって算出される。
「提供回数(予測値)」欄は、スポンサー提供情報の提供回数の予測値を登録する欄である。提供回数の予測値は、スポンサー費用に応じて定まる情報である。提供回数の予測値は、情報管理部160(または管理者)がスポンサー費用情報に基づいて算出された分配費用の上限値を後述の「一提供毎の付与ポイント」の平均値で割ることによって算出される。情報管理部160は、スポンサー提供情報の提供回数がスポンサー情報登録部120に登録された提供回数の予測値を超過した場合に、ユーザ装置300へのスポンサー提供情報の送信を停止する。
「提供期間」欄は、スポンサー提供情報の提供期間を登録する欄である。提供期間は、スポンサー費用に応じて定まる情報である。提供期間は、管理者によってスポンサー費用に応じて適宜設定される。情報管理部160は、スポンサー提供情報の提供期間がスポンサー情報登録部120に登録された提供期間を超過した場合に、ユーザ装置300へのスポンサー提供情報の送信を停止する。
なお、情報管理装置100は、「名称」欄や、「代表者」欄、「担当者」欄、「電話番号」欄、「FAX番号」欄、「(ホームページの)URL」欄、「メールアドレス」欄、「スポンサー費用」欄、「提供期間」欄などに登録する情報を、スポンサー装置200から電子情報として取得することができる。
「設定条件」欄は、スポンサー提供情報を送信するユーザを抽出するために、スポンサーによって設定された条件を登録する欄である。
「通信履歴」欄は、情報管理装置100とスポンサー装置200との間で送受信された通信履歴や、情報管理装置100とユーザ装置300との間の送受信された通信履歴を登録する欄である。通信履歴には、提供日時や、スポンサー提供情報を送信した宛先のユーザNo、分配費用、支払い処理日、支払い方法などの情報を含めることができる。情報管理部160は、契約No毎に、スポンサー提供情報をユーザ装置300に送信した場合や、ユーザ装置300からユーザからの応答情報(すなわち、返信用のキーワードやアンケートの回答情報など)を受信した場合、ユーザへの分配費用を算出した場合、ユーザに分配費用を支払った場合などに、これらの通信履歴をスポンサー情報登録部120に登録する。
「送信停止」欄は、スポンサー提供情報の送信を停止する場合に、管理者によって予め定められた、送信停止フラグ(すなわち、スポンサー提供情報の送信停止を意味するフラグ)を登録する欄である。以下、送信停止フラグが登録されたスポンサーと送信停止フラグが登録されていないスポンサーとを区別する場合に、前者を送信停止スポンサーと称し、後者を送信継続スポンサーと称する。
図22は、契約Noが「7043」のスポンサー情報として、スポンサーNoが「1678ba」、名称が「○○○○株式会社」、代表者が「××××」、担当者が「××××」、電話番号が「03−××××−××××」、FAX番号が「03−××××−××××」、URLが「http://www.a01.co.jp」、メールアドレスが「
[email protected]」、スポンサー費用が「1,000,000円」、分配上限比率が「75%」、分配費用の上限値が「750,000円」、提供回数の予測値が「2500回」、提供期間が「20040701〜20040930」、分配費用の合計が「526,550円」となっていることを示している。
また、図22は、契約Noが「7043」のスポンサー情報の設定条件1〜3として、抽出するユーザの結婚歴が「未婚」、性別が「男性」、住所が「東京」または「埼玉」となっていることを示している。
また、図22は、契約Noが「7043」のスポンサー情報として、通信履歴が「××××××」、送信停止が空白(すなわち、存在せず)となっていることを示している。
ユーザ情報登録部130,130’は、ユーザ情報を登録するメモリ領域である。ユーザは、ユーザ装置300の入力部380の入力手段(例えば、キーボードやマウスなど)を操作してユーザ情報を入力する。すると、ユーザ装置300は、情報処理部360における処理によって、通信部310を介して、ユーザ情報を情報管理装置100に送信する。情報管理装置100は、ユーザ装置300から送信されたユーザ情報を通信部110で受信し、受信したユーザ情報をユーザ情報登録部130に登録する。なお、ユーザ情報登録部130は、スポンサー提供情報の送信が不可能になると、そのユーザのユーザ情報をユーザ情報登録部130’に送信してユーザ情報登録部130’に登録させた後、そのユーザのユーザ情報を消去する。
なお、ユーザ情報登録部130に格納されたユーザ情報は、各ユーザ情報がスポンサー提供情報を受け付けなくなると(すなわち、送信停止フラグが記録されると)、受け付けなくなったユーザ情報をユーザ情報登録部130’に送信してユーザ情報登録部130’に格納させるとともに、自身から消去する。ただし、ユーザ情報登録部130は、送信停止フラグが記録されたユーザ情報であっても、分配費用の支払いが未処理となっている場合は、分配費用の支払いが処理されるまで、そのユーザ情報を格納し続ける。
図23は、ユーザ情報登録部130に登録されたユーザ情報の一例を示す図である。なお、ユーザ情報登録部130’に登録されるユーザ情報も、図23と同様の構成になっている。
図23に示す例は、「登録No」や、「ユーザNo」、「項目」、「データ」などの欄が形成されたユーザ情報を示している。
「登録No」欄は、ユーザ登録毎に割り当てられた番号(以下、登録Noと称する)を登録する欄である。情報管理部160は、ユーザ登録される毎に、シリアルな番号を生成し、生成した番号を登録Noとして、ユーザ情報登録部130に登録されたユーザ情報の「登録No」欄に登録する。
「ユーザNo」欄は、各ユーザに割り当てられた番号(以下、ユーザNoと称する)を登録する欄である。情報管理部160は、シリアルな番号を生成し、生成した番号をユーザNoとして、ユーザ情報登録部130に登録されたユーザ情報の「ユーザNo」欄に登録する。
また、図23は、登録No毎に、「項目」欄に、「一提供毎の付与ポイント」欄や、「未処理積算ポイント」欄、「ポイント換算額」欄、「未処理積算分配費用」欄、「処理済分配費用」欄、「支払い処理履歴」欄、「ニックネーム」欄や、「パスワード」欄、「メールアドレス」欄、「電話番号」欄、「住所エリア」欄、「性別」欄、「年齢」欄、「職業」欄、「年収」欄、「結婚歴」欄、「子供の人数」欄、「持ち家の有無」欄、「車の有無」欄、「趣味」欄、「好きなブランド」欄、「最寄の駅」欄、「よく行くエリア」欄、「支払い方法」欄、「振込先」欄、「振込元」欄、「通信履歴」欄、「送信停止」欄、その他の欄が形成されたユーザ情報を示している。
「一提供毎の付与ポイント」欄は、スポンサー提供情報がユーザに提供される毎に、ユーザに付与されるポイント(以下、一提供毎の付与ポイントと称する)を登録する欄である。なお、ユーザは、多くの項目にユーザ情報を登録するほど多くのポイントが得られるようになっている。情報管理装置100は、スポンサー提供情報をユーザ装置300に送信しただけでは、ポイントをユーザに付与しない。その代わりに、情報管理装置100は、スポンサー提供情報をユーザ装置300に送信した後、ユーザからの応答情報(すなわち、返信用のキーワードやアンケートの回答情報など)をユーザ装置300から受信した場合に、ポイントをユーザに付与する。
「未処理積算ポイント」欄は、ユーザへの分配費用の支払いが未処理となっている、ユーザが獲得したポイントの積算値(以下、未処理積算ポイントと称する)を登録する欄である。
「ポイント換算額」欄は、ポイントに対する現金(例えば、円)の換算額(以下、ポイント換算額と称する)を登録する欄である。なお、「ポイント換算額」欄は、スポンサー情報登録部120とユーザ情報登録部130の両方に形成することも可能である。例えば、スポンサーとユーザが異なる国に属する場合に、「ポイント換算額」欄に格納されるポイント換算額は、スポンサーとユーザが、それぞれ、属する国の通貨単位の額となる。情報管理装置100の分配費用算出部140は、為替相場における日々の変動に応じて、ポイント換算額を、一方の国(例えば、ユーザの国)の通貨単位の額から他方の国(例えば、スポンサーの国)の通貨単位の額に変換して用いることになる。
「未処理積算分配費用」欄は、ユーザへの支払いが未処理となっている、ユーザが獲得した分配費用の積算金額(以下、未処理積算分配費用と称する)を登録する欄である。未処理積算分配費用は、情報管理部160が未処理積算ポイントとポイント換算額とを掛け合わせることによって算出される。
「処理済分配費用」欄は、ユーザへの支払いがなされた分配費用の合計を登録する欄である。
「支払い処理履歴」欄は、ユーザへの分配費用の支払いを処理した履歴を登録する欄である。
「ニックネーム」欄や、「パスワード」欄、「メールアドレス」欄、「電話番号」欄、「住所エリア」欄、「性別」欄、「年齢」欄、「職業」欄、「年収」欄、「結婚歴」欄、「子供の人数」欄、「持ち家の有無」欄、「車の有無」欄、「趣味」欄、「好きなブランド」欄、「最寄の駅」欄、「よく行くエリア」欄などは、ユーザに固有な情報を登録する欄である。
「支払い方法」欄は、ユーザへの分配費用の支払い方法を登録する欄である。支払い方法は、分配費用を電子マネーとしてユーザ装置300に送信する「ダイレクト」と、分配費用をユーザによって指定された金融機関の口座に振り込む「口座振込」とがある。
「振込先」欄は、支払い方法が「口座振込」となる場合に、分配費用の振込先となる金融機関の口座を登録する欄である。
「振込元」欄は、支払い方法が「口座振込」となる場合に、分配費用の振込元を登録する欄である。振込元は、ユーザによって設定されるが、空白(すなわち、存在せず)にすることもできる。この場合、情報管理装置100が、運営会社の社名を登録することになる。
「通信履歴」欄は、情報管理装置100とユーザ装置300との間の送受信された通信履歴を登録する欄である。通信履歴には、提供日時や、提供先ユーザNo、分配費用、支払い処理日、支払い方法などの情報を含めることができる。情報管理部160は、登録No毎に、スポンサー提供情報をユーザ装置300に送信した場合や、ユーザ装置300からユーザからの応答情報(すなわち、返信用のキーワードやアンケートの回答情報など)を受信した場合、ユーザへの分配費用を算出した場合、ユーザに分配費用を支払った場合などに、これらの通信履歴をスポンサー情報登録部120に登録する。
「送信停止」欄は、スポンサー提供情報の送信を停止する場合に、送信停止フラグを登録する欄である。情報管理部160は、例えば、ユーザ装置300がスポンサー提供情報を受信しなくなった場合に、送信停止フラグを、ユーザ情報登録部130に登録されたユーザ情報の「送信停止」欄に登録する。
図23は、登録Noが「257896」のユーザ情報として、ユーザNoが「15681a」、一提供毎の付与ポイントが「150ポイント」、未処理の積算ポイントが「3,000ポイント」、ポイント換算額が「1ポイント=1円」、未処理の積算分配費用が「3,000円」、処理済みの分配費用が「0円」、支払い処理履歴が空白(すなわち、存在せず)、ニックネームが「××××」、パスワードが「××××」、電子メールアドレスが「
[email protected]」、電話番号が「03−××××−××××」、住所エリアが「東京」、性別が「男」、年齢が「26」、職業が「会社員」、年収が「501〜750万円」、結婚歴が「未婚」、子供の人数が「0」、持ち家の有無が「無し」、車の有無が「無し」、趣味が「××××」、好きなブランドが「××××」、最寄の駅が「××××」、よく行くエリアが「××××」、支払い方法が「ダイレクト」、振込先が空白(すなわち、存在せず)、振込元が空白(すなわち、存在せず)、通信履歴が空白(すなわち、存在せず)、送信停止が空白(すなわち、存在せず)となっていることを示している。
また、図23は、登録Noが「257897」のユーザ情報として、ユーザNoが「23421b」、支払い方法が「口座振込」、振込先が「○○○○○○」、振込元が「××××××」、過去の通信履歴が「××××」、送信停止が送信停止フラグである「××××」となっていることを示している。
特開2004−152073号公報(第33段落〜第78段落、図1〜図5)
この発明は、ユーザが獲得した分配費用を、財団法人や学校法人などの、公益性の高い団体に、容易に寄付できるようにするためのものである。
以下、図を参照して、この発明の実施の形態を説明する。なお、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略することもある。
[実施例1]
<情報管理装置の構成について>
以下、図1と図2を参照して、この発明が適用される情報管理装置の構成につき説明する。
図1は、この発明の情報管理装置の構成を説明するためのブロック図である。また、図2は、この発明の情報管理装置の機能手段を説明するためのブロック図である。図1と図2中、本出願人の上述した先願発明の情報管理装置と同様の構成要素(図18と図21参照)については、同一の符号を付して示す。また、この先願発明の情報管理装置100を情報管理装置100aに読み替えるとともに、この先願発明の情報管理部160を情報管理部160aに読み替えて説明する。
情報管理装置100aは、上述の通り、ユーザが獲得した分配費用を公益性の高い団体に容易に寄付できるようにするためのものである。ただし、情報管理装置100aは、後述の団体情報登録部125に登録された団体であれば、公益性の高い団体でなくても、ユーザが獲得した分配費用を寄付することができる。なお、以下、ユーザからの寄付を受け付けている団体を、寄付受付団体または単に団体と称する。
情報管理装置100aとして機能するサーバは、入力部180の入力手段(例えば、各種記憶媒体の読取/書込装置など)を介してプログラム媒体500aに格納された管理プログラム501aを読み取って実行することにより、先願発明の情報管理装置100と同様の機能手段を内部に構築する(図2参照)。なお、管理プログラム501aは、先願発明の管理プログラム501に、記憶部115の中に団体情報登録部125,125’を構築する機能、および、情報管理部160aの中に条件適合者抽出手段162と団体情報管理手段164と寄付先情報管理手段166とを構築する機能を付加したプログラムである。
この実施例の情報管理装置100aは、先願発明の情報管理装置100と異なり、記憶部115の中に団体情報登録部125,125’が構築され、さらに、情報管理部160の中に、条件適合者抽出手段162と団体情報管理手段164と寄付先情報管理手段166とが構築される(図1と図2参照)。
図1と図2に示す団体情報登録部125は、寄付受付団体に関する情報を、団体情報として、登録する。なお、図2に示す団体情報登録部125’は、図1と図2に示す団体情報登録部125と同様のものである。
ただし、団体情報登録部125は、現在、口座への振込処理が可能な団体の情報のみを登録している。
これに対して、団体情報登録部125’は、現在、口座への振込処理が可能な団体の情報に加え、過去に口座への振込処理が可能であった団体の情報も登録している。
図1と図2に示す条件適合者抽出手段162は、ユーザ情報登録部130に登録された登録ユーザの中からスポンサーによって指定された条件(図3の「設定条件1」〜「設定条件10」欄参照)に適合するユーザを条件適合者として抽出する機能を備えている。これにより、情報管理装置100aは、条件適合者にのみ、スポンサー提供情報を送信することができる。
なお、条件適合者抽出手段162は、スポンサーにとって寄付先として好ましくない団体を条件適合者が寄付先に登録している場合に、その条件適合者を除外してスポンサー提供情報を送信する機能を備えている。
これにより、情報管理装置100aは、条件適合者がポイントを獲得し、これにより、寄付処理が行われることになっても、スポンサーにとって寄付先として好ましくない団体に、寄付されるのを防止することができる。
図1と図2に示す団体情報管理手段164は、サーバの管理者によって団体情報が入力部180から入力された場合に、団体情報を団体情報登録部125に登録する機能を備えている。
また、団体情報管理手段164は、ユーザが任意の団体を寄付先としてユーザ情報登録部130に登録する場合に、団体情報登録部125から団体情報を読み出し、団体情報に基づいて、ユーザが団体情報の中から1乃至複数の寄付先を選択入力するための寄付先選択欄情報を作成し、この寄付先選択欄情報と、ユーザが寄付先に応じて寄付の割合を指定するための寄付の割合入力欄情報とを、当該ユーザのユーザ装置300に送信する機能を備えている。当該ユーザのユーザ装置300は、これら寄付先選択欄情報と寄付の割合入力欄情報に基づいて、後述の寄付先情報登録用画面を表示する(図9参照)。これにより、情報管理装置100aは、ユーザ装置300を介してユーザに団体情報の中から1乃至複数の寄付先を選択入力させるとともに、選択された寄付先に応じて寄付の割合を指定入力させる。
また、団体情報管理手段164は、団体が獲得したポイント(以下、団体獲得ポイントと称する)を団体情報登録部125に登録する機能を備えている。
図1と図2に示す寄付先情報管理手段166は、ユーザが任意の団体を寄付先としてユーザ情報登録部130に登録する場合に、ユーザがユーザ装置300を介して団体情報の中から1乃至複数の寄付先を選択入力するとともに、選択された寄付先に応じて寄付の割合を指定入力したときに、1乃至複数の寄付先と寄付の割合を当該ユーザの寄付先情報としてユーザ情報登録部130に登録する機能を備えている。
なお、情報管理装置100aとスポンサー装置200との間で送受信される情報には、スポンサーを特定するために、スポンサー毎に付されたスポンサーIDが含まれている。情報管理装置100aは、このスポンサーIDを識別することによって、情報を送受信しているスポンサー装置200がどの契約のスポンサーによって使用されている装置であるのかを特定する。これにより、情報管理装置100aは、スポンサー装置200との間で、様々な情報を適正に送受信する。
また、同様に、情報管理装置100aとユーザ装置300との間で送受信される情報には、ユーザを特定するために、ユーザ毎に付されたユーザIDが含まれている。情報管理装置100aは、このユーザIDを識別することによって、情報を送受信しているユーザ装置300がどの契約のユーザによって使用されている装置であるのかを特定する。これにより、情報管理装置100aは、ユーザ装置300との間で、様々な情報を適正に送受信する。
なお、図3に示すスポンサーNoは、スポンサーIDの一種である。また、図5に示すユーザNoは、ユーザIDの一種である。
<登録情報について>
以下に、情報管理装置100aによって登録される情報につき説明する。
図3は、スポンサー情報登録部120に登録されるスポンサー情報の一例を示す図である。なお、スポンサー情報登録部120’に登録されるスポンサー情報も、図3と同様の構成になっている。
図3に示すスポンサー情報は、図22に示す従来例のスポンサー情報に、「除外団体1」〜「除外団体5」欄(以下、単に除外団体欄と称する)を付加した構成となっている。
除外団体欄は、スポンサーにとって寄付先として好ましくない団体を登録するためのものである。以下、除外団体欄に登録される団体を除外団体と称する。除外団体としては、スポンサーの利益に反する団体やスポンサーと競合する団体などがある。除外団体は、スポンサーがスポンサー装置200の入力部280を操作することにより、または、サーバの管理者がスポンサーの指示に基づいて情報管理装置100aの入力部180を操作することにより、除外団体欄に登録される。なお、図3に示す例では、5つの除外団体欄が設けられているが、サーバの管理者は除外団体欄の数を適宜増減することができる。
情報管理装置100aの条件適合者抽出手段162は、スポンサー提供情報をユーザに送信する際に、条件適合者を抽出し、さらに、条件適合者から除外団体を寄付先としてユーザ情報に登録しているユーザ(以下、除外団体登録ユーザと称する)を除外することにより、送信予定者を抽出する。そして、情報管理装置100aは、この送信予定者にのみ、スポンサー提供情報を送信する。すなわち、情報管理装置100aは、除外団体登録ユーザを除く条件適合者にのみ、スポンサー提供情報を送信することができる。これにより、除外団体登録ユーザを除く条件適合者が、スポンサー提供情報を閲覧することによりポイントを獲得しても、除外団体を除く寄付受付団体にのみ、寄付されることになる。したがって、情報管理装置100aは、スポンサー費用の一部を原資とする分配費用が、除外団体に分配されるのを防止することができる。
図4は、団体情報登録部125に登録される団体情報の一例を示す図である。なお、団体情報登録部125’に登録される団体情報も、図4と同様の構成になっている。
図4は、「登録No」や、「団体No」、「項目」、「データ」などの欄が形成された団体情報を示している。
「登録No」欄は、団体情報が登録される毎に割り当てられた番号(以下、登録Noと称する)を登録する欄である。情報管理部160は、団体情報が登録される毎に、シリアルな番号を生成し、生成した番号を登録Noとして、「登録No」欄に登録する。
「団体No」欄は、各団体に割り当てられた番号(以下、団体Noと称する)を登録する欄である。情報管理部160aは、シリアルな番号を生成し、生成した番号を団体Noとして、「団体No」欄に登録する。なお、団体Noは、一団体につき一つだけ割り当てることが好ましい。
また、図4は、登録No毎に、「項目」欄に、「名称」欄や、「代表者」欄、「担当者」欄、「電話番号」欄、「FAX番号」欄、「URL」欄、「メールアドレス」欄、「口座」欄、「未処理積算獲得ポイント」欄、「ポイント換算額」欄、「未処理積算分配費用」欄、「寄付者履歴(未処理分)」欄、「処理済分配費用」欄、「支払い処理履歴」欄、「寄付者履歴(処理済分)」、「取扱い停止」欄、その他の欄が形成された団体情報を示している。
「名称」欄や、「代表者」欄、「担当者」欄、「電話番号」欄、「FAX番号」欄、「(ホームページの)URL」欄、「(電子)メールアドレス」欄などは、団体に固有な情報を登録する欄である。
「口座」欄は、団体が金融機関に開設した口座を登録する欄である。なお、図4に示す例では、「口座」欄に「○△銀行○△×支店普通口座○○××」という文字情報による口座が登録されているが、文字情報の代わりに、この口座を特定するコード情報を登録するようにしてもよい。
「未処理積算獲得ポイント」欄は、団体への分配費用の支払いが未処理となっている、団体獲得ポイントの積算値(以下、未処理分の積算団体獲得ポイントと称する)を登録する欄である。
「ポイント換算額」欄は、ユーザ情報登録部130に登録された「ポイント換算額」欄(図5と図23参照)と同様に、ポイント換算額を登録する欄である。
「未処理積算分配費用」欄は、ユーザ情報登録部130に登録された「未処理積算分配費用」欄(図5と図23参照)と同様に、未処理積算分配費用を登録する欄である。なお、未処理積算分配費用とは、ここでは、団体が獲得し、かつ、団体への支払いが未処理となっている分配費用の積算金額を意味している。未処理積算分配費用は、情報管理部160aが未処理分の積算団体獲得ポイント(すなわち、「未処理積算獲得ポイント」欄に登録されているポイント)とポイント換算額とを掛け合わせることによって算出される。
「寄付者履歴(未処理分)」欄は、未処理積算分配費用を寄付したユーザの履歴を登録する欄である。
「処理済分配費用」欄は、団体への支払いがなされた分配費用の合計を登録する欄である。
「支払い処理履歴」欄は、団体への分配費用の支払いを処理した履歴を登録する欄である。
「寄付者履歴(処理済分)」欄は、処理済分配費用を寄付したユーザの履歴を登録する欄である。なお、処理済分配費用とは、ここでは、団体への支払いがなされた分配費用を意味している。
「取扱い停止」欄は、寄付の取り扱いの停止を意味するフラグ(以下、取り扱い停止フラグと称する)を登録する欄である。情報管理部160aは、例えば、団体の口座が閉鎖されていたり、団体が解散するなどにより、団体への寄付ができなくなった場合に、取り扱い停止フラグを「取り扱い停止」欄に登録する。
図4は、登録Noが「1207」の団体情報として、団体Noが「496305」、名称が「財団法人○○△△」、代表者が「××△△」、担当者が「××△△」、電話番号が「03−××××−××××」、FAX番号が「03−××××−××××」、URLが「http://www.b02.co.jp」、メールアドレスが「
[email protected]」、口座が「○△銀行○△×支店普通口座○○××」、未処理分の積算団体獲得ポイントが「18,060ポイント」、ポイント換算額が「1ポイント=1円」、未処理積算分配費用が「18,060円」、寄付者履歴(未処理分)が「20040801:15681a:90p;…」、処理済分配費用が「108,760円」、支払い処理履歴が「20040201:\16750;…」、寄付者履歴(処理済分)が「20040106:15733b:30p;…」、取り扱い停止が空白(すなわち、存在せず)となっていることを示している。なお、図4に示す例では、寄付者履歴(未処理分)と寄付者履歴(処理済分)は、寄付された日付と寄付者のユーザNoと寄付ポイントとの組み合わせからなる情報を一履歴の情報とし、ポイントがユーザから寄付される都度、その履歴の情報が付加される構成となっている。また、支払い処理履歴は、「日付」と「支払い処理金額」との組み合わせからなる情報を一履歴の情報とし、支払い処理が行われる都度、その履歴の情報が付加される構成となっている。
また、図4は、登録Noが「1208」の団体情報として、団体Noが「473308」、名称が「財団法人○○××」、代表者が「○△××」、担当者が「○△△×」、取り扱い停止が取り扱い停止フラグである「××××」となっていることを示している。
図5は、ユーザ情報登録部120に登録されるユーザ情報の一例を示す図である。なお、ユーザ情報登録部120’に登録されるユーザ情報も、図5と同様の構成になっている。
図5に示すユーザ情報は、図23に示す従来例のユーザ情報に、「獲得ポイント」欄と「寄付先1」〜「寄付先4」欄(以下、寄付先欄と称する)と「寄付の割合1」〜「寄付の割合4」欄(以下、寄付割合欄と称する)とを付加した構成となっている。獲得ポイント欄は、ユーザが獲得したポイント(以下、ユーザ獲得ポイントと称する)で、かつ、寄付処理が未処理のポイントを登録するためのものである。寄付先欄は、ユーザが任意の団体を寄付先として登録するためのものである。以下、この寄付先欄に登録された団体を、寄付先団体と称する。寄付割合欄は、寄付先に応じて寄付の割合を登録するためのものである。寄付割合欄は、各寄付先欄に対して、一つずつ設けられている。なお、図5に示す例では、4組の寄付先欄と寄付割合欄が設けられているが、サーバの管理者は組み合わせ数を適宜増減することができる。
寄付先欄に登録される情報(以下、寄付先団体情報と称する)と寄付割合欄に登録される情報(以下、寄付割合情報と称する)は、寄付先情報管理手段166によって、寄付先情報としてユーザ情報登録部130に登録される。なお、寄付先情報管理手段166は、ユーザがポイントを獲得した場合でかつユーザが寄付先情報をユーザ情報登録部130に登録している場合に、ユーザ情報登録部130に登録された当該ユーザの寄付先情報を読み出して、当該ユーザが獲得したポイントと寄付先情報に含まれる寄付割合情報に基づいて寄付ポイントを算出し、算出した寄付ポイントを団体情報管理手段164に送信する。これに応じて、団体情報管理手段164は、寄付先情報管理手段166によって算出された寄付ポイントを、寄付先である団体が獲得した団体獲得ポイントとして団体情報登録部125に登録する。
図5は、登録Noが「257896」のユーザ情報として、寄付先1が「○○○(010334)」、寄付の割合1が「40%」、寄付先2が「△△△(005462)」、寄付の割合2が「40%」、寄付先3が「×××(020360)」、寄付の割合3が「20%」、となっていることを示している。なお、図5に示す例では、寄付先団体情報は、「寄付先となる団体の名称」と「団体No」とを組み合わせた情報によって構成されている。
<情報管理装置の動作について>
図6〜図8は、それぞれ、情報管理装置の動作例を示すフローチャートであり、情報管理装置の主な動作を示している。
図6に示すように、情報管理装置100aの情報管理部160a(具体的には、団体情報管理手段164)は、S110において、サーバの管理者が情報管理装置100aの入力部180を操作して団体情報を入力すると、団体情報を団体情報登録部125に登録する。これにより、情報管理部160aは、団体情報登録を行う。
次に、情報管理部160aは、S120において、新規ユーザがユーザ装置300の入力部380を操作して情報管理装置100aにアクセスし、新規ユーザのユーザ情報を送信すると、通信部110を介してそのユーザ情報を受信し、受信したユーザ情報をユーザ情報登録部130に登録する。なお、「新規ユーザ」とは、新規にユーザ登録するユーザを意味する。
このS120における情報管理部160aの新規ユーザのユーザ登録の具体的な動作は、以下の通りである。
すなわち、情報管理装置100aの情報管理部160aは、運用を開始すると、スポンサー装置200からのアクセスおよびユーザ装置300からのアクセスを、常時、監視する。そして、情報管理部160aは、ユーザ装置300からのアクセスを検出すると、通信部110を介して、そのユーザ装置300からのアクセスに対する応答として、様々な情報(例えば、新規ユーザ登録用情報や、寄付先登録用情報、スポンサー提供情報、その他)をユーザ装置300に送信する。なお、「新規ユーザ登録用情報」とは、ユーザ装置300の出力部390のディスプレイにユーザ登録用画面を表示させるための情報を意味する。また、「寄付先登録用情報」とは、ユーザ装置300の出力部390のディスプレイに寄付先情報登録用画面(図9参照)を表示させるための情報を意味する。ここでは、ユーザは、新規にユーザ登録を行うために、情報管理装置100aにアクセスしているものとする。
この登録動作を行うため、情報管理装置100aの情報管理部160aは、ユーザ装置300からのアクセスを検出し、さらに、そのユーザ装置300からユーザ登録を実行させるための指令を受信する。これに応答して、情報管理部160aは、ユーザ情報登録部130から新規ユーザ登録用情報を読み出し、通信部110を介して、その新規ユーザ登録用情報を、ユーザ装置300に送信する。
ユーザ装置300の情報処理部360は、通信部310を介して、情報管理装置100aから新規ユーザ登録用情報を受信すると、新規ユーザ登録用情報に基づいてユーザ登録用画面を作成し、そのユーザ登録用画面を出力部390のディスプレイに表示する。新規ユーザとなるユーザは、ディスプレイに表示されたユーザ登録用画面を見ながら、画面の中の任意の項目に自身のユーザ情報を入力し、その入力されたユーザ情報を情報管理装置100aに送信するための操作を入力部380を用いて行う。
これに応答して、ユーザ装置300の情報処理部360は、新規ユーザのユーザ情報を情報管理装置100aに送信する。
情報管理装置100aの情報管理部160aは、通信部110を介して、ユーザ装置300から新規ユーザのユーザ情報を受信すると、新規ユーザ用のユーザNoを生成する。そして、情報管理部160aは、生成した新規ユーザ用のユーザNoと受信した新規ユーザのユーザ情報とを対応付けて、これらをユーザ情報登録部130に登録する。
このようにして、情報管理部160aは、S120において、新規ユーザのユーザ情報をユーザ情報登録部130に登録する。
なお、このS120の工程(すなわち、「ユーザ情報登録」工程)では、ユーザは、寄付先情報の登録を行う場合がある。この場合、ユーザは、寄付先情報の登録を行うために、情報管理装置100aにアクセスする。
このとき、情報管理装置100aの情報管理部160aは、ユーザ装置300からのアクセスを検出し、さらに、そのユーザ装置300から寄付先情報登録を実行させるための指令を受信する。これに応答して、情報管理部160a(具体的には、団体情報管理手段164または寄付先情報管理手段166)は、S121において、ユーザ情報登録部130から寄付先登録用情報を読み出すとともに、団体情報登録部125から団体情報を読み出し、S122において、通信部110を介して、その寄付先登録用情報と団体情報とを、ユーザ装置300に送信する。なお、「寄付先登録用情報」とは、上述の通り、ユーザ装置300の出力部390のディスプレイに寄付先登録用画面を表示させるための情報を意味する。
ユーザ装置300の情報処理部360は、S123において、通信部310を介して、情報管理装置100aから寄付先登録用情報と団体情報を受信すると、寄付先登録用情報と団体情報に基づいて寄付先情報登録用画面を作成し、その寄付先情報登録用画面を出力部390のディスプレイに表示する。
図9は、寄付先情報登録用画面の一例を示す図である。図9(A)は、初期状態の画面を示しており、図9(B)は、後述の「寄付先」欄のウィンドウが開かれた状態の画面を示している。
図9に示す例では、寄付先情報登録用画面は、寄付先毎に、「寄付先」欄と「寄付の割合」欄とを有し、さらに、入力した情報を送信する「送信」キーと入力した情報を取り消す「入力取消」キーとを有する構成となっている。
「寄付先」欄は、情報管理装置100aから受信した団体情報に含まれている寄付受付団体の名称を一覧表示し、その中から寄付先となる団体をユーザに選択させるための欄である。ユーザ装置300は、寄付先情報の登録時において、まず、図9(A)に示す画面を表示する。これを見たユーザは、入力部380を操作して「寄付先」欄の右隅に表示された三角形の矢印を押下する。これに応答して、ユーザ装置300は、団体の名称を一覧表示するウィンドウを開く。これにより、ユーザ装置300は、図9(B)に示す画面を表示する。これを見たユーザは、ウィンドウに一覧表示された団体の名称の中から、寄付先となる団体を選択する。これに応じて、ユーザ装置300は、選択された団体を「寄付先」欄に表示し、寄付先となる団体を確定する。
「寄付の割合」欄は、寄付の割合をユーザに入力させるための欄である。ユーザは、入力部380を操作して「寄付の割合」欄に、0〜100%の範囲内で、寄付の割合となる数値を入力する。これに応じて、ユーザ装置300は、入力された数値を「寄付の割合」欄に表示する。なお、寄付の割合となる数値は、0%となってもよい。この場合、0%として登録された寄付先は、単に、仮登録されただけの状態となる。ユーザは、場面に応じて、その寄付先への寄付の割合を適宜増加することになる。また、寄付の割合となる数値は、各寄付先に対する合計が0〜100%の範囲内に規定されている。仮に、ユーザが各寄付先に対する合計が100%を超える数値を入力した場合は、ユーザ装置300が、100%を超えた時点で、ディスプレイにエラーを表示して、入力を拒否する。また、ユーザが各寄付先に対する合計が100%未満の数値を入力した場合は、残り分がユーザの獲得ポイントとしてユーザに還元される。
なお、寄付先情報登録用画面は、画面の右隅に表示された三角形の矢印を押下することによって、表示がスクロールする。
ユーザは、ユーザ装置300の入力部380を操作して、「寄付先」欄に表示される団体情報の中から任意の団体を選択する。これにより、ユーザ装置300は、S124において、選択された団体を寄付先として入力処理する。また、ユーザは、ユーザ装置300の入力部380を操作して、「寄付の割合」欄に寄付の割合となる数値を入力する。これにより、ユーザ装置300は、S125において、入力された数値を寄付の割合として入力処理する。この後、ユーザ装置300は、S126において、通信部310を介して、寄付先と寄付の割合とを寄付先情報として情報管理装置100aに送信する。
情報管理装置100aの情報管理部160a(具体的には、寄付先情報管理手段166)は、S127において、通信部110を介して、ユーザ装置300から寄付先情報を受信する。そして、情報管理部160aは、S128において、受信した寄付先情報をユーザ情報登録部130に登録する。
このようにして、情報管理部160aは、S121〜S128において、寄付先情報の登録処理を行う。
次に、情報管理部160aは、S130において、新規スポンサーのスポンサー情報をスポンサー情報登録部120に登録する。これにより、情報管理部160aは、新規スポンサーのスポンサー登録を行う。なお、「新規スポンサー」とは、新規にスポンサー登録するスポンサーを意味している。このスポンサーの中には、初めてスポンサー登録するスポンサーに加え、既に代行業者と契約しているスポンサーであって、かつ、新たな案件の代行業務を委託するスポンサーが含まれる。
このS130における情報管理部160aの具体的な動作は、以下の通りである。
すなわち、情報管理装置100aの情報管理部160aは、上述の通り、スポンサー装置200からのアクセスおよびユーザ装置300からのアクセスを、常時、監視している。情報管理部160aは、スポンサー装置200からのアクセスを検出すると、通信部110を介して、そのスポンサー装置200からのアクセスに対する応答として、様々な情報(例えば、ユーザへのスポンサー提供情報の送信の代行業務に関する情報、その他)を、スポンサー装置200に送信する。情報管理部160aは、スポンサーが新規のスポンサー登録を行う場合に、スポンサー装置200からのアクセスを検出し、さらに、そのスポンサー装置200からスポンサー登録を実行させるための指令を受信する。これに応答して、情報管理部160aは、スポンサー情報登録部120から新規スポンサー登録用情報を読み出し、通信部110を介して、その新規スポンサー登録用情報を、スポンサー装置200に送信する。なお、「新規スポンサー登録用情報」とは、スポンサー装置200の出力部290のディスプレイにスポンサー登録用画面を表示させるための情報を意味する。
スポンサー装置200の情報処理部260は、通信部210を介して、情報管理装置100aから新規スポンサー登録用情報を受信すると、新規スポンサー登録用情報に基づいてスポンサー登録用画面を作成し、そのスポンサー登録用画面を出力部290のディスプレイに表示する。新規スポンサーとなるスポンサーは、ディスプレイに表示されたスポンサー登録用画面を見て、画面の中の任意の項目に自身のスポンサー情報を入力して、そのスポンサー情報を情報管理装置100aに送信するための操作を行う。これに応答して、情報処理部260は、新規スポンサーのスポンサー情報を情報管理装置100aに送信する。なお、この新規スポンサーのスポンサー情報の中には、スポンサーから代行業者に支払われる費用に関する金額情報(すなわち、スポンサー費用)が含まれている。
情報管理装置100aの情報管理部160aは、通信部110を介して、スポンサー装置200から新規スポンサーのスポンサー情報を受信すると、新規スポンサー用のスポンサーNoを生成する。そして、情報管理部160aは、生成した新規スポンサー用のスポンサーNoと受信した新規スポンサーのスポンサー情報とを対応付けて、これらをスポンサー情報登録部120に登録する。
このようにして、情報管理部160aは、S130において、新規スポンサーのスポンサー情報をスポンサー情報登録部120に登録する。
なお、このS130の工程と次のS140の工程は、S110の工程(「団体情報登録」工程)の前、または、S120の工程(「ユーザ情報登録」工程)の前に行われる場合もある。
また、S120の工程(「ユーザ情報登録」工程)は、S110の工程(「団体情報登録」工程)の前に行われる場合もある。
また、既に登録された団体情報を変更する場合は、S110の工程(「団体情報登録」工程)と同様の処理となる。また、既に登録されたユーザ情報を変更する場合は、S120の工程(「ユーザ情報登録」工程)と同様の処理となる。また、既に登録されたスポンサー情報を変更する場合は、S130の工程(「スポンサー情報登録」工程)と同様の処理となる。
また、ユーザが寄付先情報を変更する操作を行う場合は、S121〜S128の工程と同様の処理となる。
次に、情報管理部160aは、新規スポンサーのスポンサー情報をスポンサー情報登録部120に登録すると、S140において、新規スポンサーのスポンサー提供情報の提供回数(または提供量)の上限値を設定する。なお、「スポンサー提供情報の提供回数」とは、ユーザへのスポンサー提供情報の送信が可能な回数を意味する。また、「スポンサー提供情報の提供量」とは、ユーザへのスポンサー提供情報の送信が可能な情報量を意味する。
このS140における情報管理部160aの具体的な動作は、以下の通りである。
すなわち、情報管理部160aは、スポンサー情報登録部120から新規スポンサーのスポンサー情報を読み出し、新規スポンサーのスポンサー情報の中に含まれているスポンサー費用に基づいて、スポンサー提供情報の提供回数(または提供量)の上限値を算出する。情報管理部160aは、スポンサー提供情報の提供回数(または提供量)の上限値を算出すると、新規スポンサーのスポンサーNoとスポンサー提供情報の提供回数(または提供量)の上限値に関する情報とを対応付けて、これらをスポンサー情報登録部120に登録する。これにより、情報管理部160aは、個々の契約案件のスポンサーNoに基づいて、スポンサー情報登録部120から個々の契約案件のスポンサー提供情報の提供回数(または提供量)の上限値を、常時、読み出すことができるようになる。
このようにして、情報管理部160aは、S140において、新規スポンサーのスポンサー提供情報の提供回数(または提供量)の上限値を設定する。
次に、情報管理部160aは、新規スポンサーのスポンサー提供情報の提供回数(または提供量)の上限値を設定すると、S150において、各契約案件の条件適合者を抽出する。なお、「条件適合者」とは、スポンサーによって指定された条件(例えば、図3に示す「設定条件1」〜「設定条件10」)に一致するユーザを意味する。
このS150における情報管理部160aの具体的な動作は、以下の通りである。
すなわち、情報管理部160a(具体的には、条件適合者抽出手段162)は、契約案件毎に、予め定められたタイミングで、スポンサー情報登録部120からスポンサー情報を読み出すとともに、ユーザ情報登録部130から各ユーザNoのユーザ情報を読み出す。そして、情報管理部160aは、読み出した各ユーザNoのユーザ情報の中から、読み出した契約案件のスポンサー情報の中に含まれている「設定条件」(図3に示す例では、「設定条件1」〜「設定条件10」)に一致する条件適合者を抽出する。情報管理部160aは、各ユーザNoのユーザ情報の中から、読み出した契約案件の条件適合者を抽出すると、契約案件のスポンサー情報と抽出した条件適合者のユーザNoとを対応付けて、これらをスポンサー情報登録部120に登録する(図3参照)。
このようにして、情報管理部160aは、S150において、各契約案件の条件適合者を抽出する。
次に、情報管理部160aは、各契約案件の条件適合者を抽出すると、S160において、条件適合者から、除外団体を寄付先に登録しているユーザ(以下、除外団体登録ユーザと称する)を除外する。これにより、情報管理部160aは、スポンサー提供情報を送信する予定のユーザ(以下、送信予定者と称する)を抽出する。
このS160における情報管理部160aの具体的な動作は、以下の通りである。
すなわち、情報管理部160a(具体的には、条件適合者抽出手段162または団体情報管理手段164または寄付先情報管理手段166)は、各契約案件の条件適合者を抽出すると、スポンサー情報登録部120からスポンサー情報を読み出し、読み出したスポンサー情報の中に含まれている「除外団体」(図3に示す例では、「除外団体1」〜「除外団体5」)を抽出するとともに、ユーザ情報登録部130から条件適合者のユーザ情報を読み出し、読み出した条件適合者のユーザ情報の中に含まれている「寄付先」(図5に示す例では、「寄付先1」〜「寄付先4」)を抽出する。情報管理部160aは、スポンサー情報から抽出した「除外団体」と条件適合者のユーザ情報から抽出した「寄付先」とを比較する。このとき、情報管理部160aは、除外団体と寄付先とが一致するユーザ(すなわち、「除外団体1」〜「除外団体5」のいずれかと「寄付先1」〜「寄付先4」のいずれかとが一致するユーザ)がいれば、このユーザを除外団体登録ユーザとして条件適合者の中から除外する。すなわち、情報管理部160aは、契約案件のスポンサー情報に対応付けられてスポンサー情報登録部120に登録された条件適合者のユーザNoの中から除外団体登録ユーザのユーザNoを削除し、除外団体登録ユーザのユーザNoを削除した条件適合者のユーザNoをスポンサー情報登録部120に登録する。これにより、情報管理部160aは、除外団体登録ユーザのユーザNoを削除したユーザNoの条件適合者にスポンサー提供情報を送信することになる。
このようにして、情報管理部160aは、S160において、除外団体登録ユーザを条件適合者から除外する。
この後、工程は、図7に示すS210に進む。
図7に示すように、情報管理部160aは、S210において、予め定められたタイミングで、送信タイミングに合致する案件(以下、送信案件と称する)のスポンサー提供情報を送信予定者のユーザ装置300に送信する。なお、上述のS160の工程は、削除することも可能である。仮に、S160の工程を削除した場合は、情報管理部160aは、送信予定者の代わりに、S150の工程で抽出された条件適合者にスポンサー提供情報を送信することになる。
このS210における情報管理部160aの具体的な動作は、以下の通りである。
情報管理部160aは、以下の第1の方法または第2の方法によって、送信案件のスポンサー提供情報を送信予定者のユーザ装置300に送信する。
第1の方法は、スポンサー提供情報が情報管理装置100aのスポンサー情報登録部120に登録されていない場合の方法である。
第1の方法では、情報管理装置100aの情報管理部160aは、まず、予め定められたタイミングで、スポンサー情報登録部120に登録されたスポンサー情報を読み出し、送信案件のスポンサー情報を特定する。次に、情報管理部160aは、特定した送信案件のスポンサー情報を記憶部115に一時記憶する。次に、情報管理部160aは、スポンサー提供情報の送信を要請する指令を、送信案件のスポンサー情報に登録されているスポンサーのスポンサー装置200(以下、送信案件のスポンサー装置200と称する)に送信する。
送信案件のスポンサー装置200の情報処理部260は、情報管理装置100aからスポンサー提供情報の送信を要請する指令を受信すると、まず、受信したスポンサー提供情報の送信を要請する指令を記憶部215に一時記憶する。次に、情報処理部260は、記憶部215から、スポンサー提供情報の送信を要請する指令に対応するスポンサー提供情報(図19(A)および(B)参照)を読み出し、これを、送信案件のスポンサー提供情報として、情報管理装置100aに送信する。これに応答して、情報管理装置100aは、送信案件のスポンサー装置200から送信案件のスポンサー提供情報を受信する。
情報管理装置100aの情報管理部160aは、送信案件のスポンサー装置200から送信案件のスポンサー提供情報を受信すると、まず、受信した送信案件のスポンサー提供情報を記憶部115に一時記憶する。次に、情報管理部160aは、記憶部115から、受信した送信案件のスポンサー提供情報に対応する送信案件のスポンサー情報を読み出し、読み出した送信案件のスポンサー情報の中に含まれている送信予定者のユーザNoを特定する。次に、情報管理部160aは、ユーザ情報登録部130から、特定した送信予定者のユーザNoに対応するユーザ情報を読み出し、このユーザ情報の中に含まれている送信予定者のメールアドレスを特定する(図5参照)。次に、情報管理部160aは、記憶部115から送信案件のスポンサー提供情報を読み出し、読み出した送信案件のスポンサー提供情報を、特定した送信予定者のメールアドレスに送信する。これにより、情報管理部160aは、送信案件のスポンサー提供情報を送信予定者のユーザ装置300に送信する。
第2の方法は、スポンサー提供情報が情報管理装置100aのスポンサー情報登録部120に登録されている場合の方法である。
第2の方法では、情報管理装置100aの情報管理部160aは、まず、予め定められたタイミングで、スポンサー情報登録部120に登録されたスポンサー情報を読み出し、送信案件のスポンサー情報を特定する。次に、情報管理部160aは、特定した送信案件のスポンサー情報を記憶部115に一時記憶する。次に、情報管理部160aは、記憶部115から、送信案件のスポンサー提供情報に対応する送信案件のスポンサー情報を読み出し、読み出した送信案件のスポンサー情報の中に含まれている送信予定者のユーザNoを特定する。次に、情報管理部160aは、ユーザ情報登録部130から、特定した送信予定者のユーザNoに対応するユーザ情報を読み出し、このユーザ情報の中に含まれている送信予定者のメールアドレスを特定する(図5参照)。次に、情報管理部160aは、記憶部115から送信案件のスポンサー提供を読み出し、読み出した送信案件のスポンサー情報の中からスポンサー提供情報を抽出し、抽出したスポンサー提供情報を送信予定者のメールアドレスに送信する。これにより、情報管理部160aは、送信案件のスポンサー提供情報を送信予定者のユーザ装置300に送信する。
このようにして、情報管理部160aは、予め定められたタイミングで、送信案件のスポンサー提供情報を送信予定者のユーザ装置300に送信する。
これに応答して、送信予定者のユーザ装置300の情報処理部360は、情報管理装置100aから送信案件のスポンサー提供情報を受信する。そして、情報処理部360は、受信した送信案件のスポンサー提供情報を出力部390のディスプレイに表示する。送信予定者は、ディスプレイに表示された送信案件のスポンサー提供情報を見て、閲覧確認情報(すなわち、広告形式のスポンサー提供情報に含まれている返信用のキーワードや、アンケート形式のスポンサー提供情報に含まれているアンケートの回答など)を、情報管理装置100aに送信する。以下、この送信予定者を閲覧ユーザと称する。
これに応答して、情報管理装置100aの情報管理部160aは、S220において、閲覧ユーザのユーザ装置300から閲覧確認情報を受信する。
次に、情報管理部160aは、閲覧ユーザのユーザ装置300から閲覧確認情報を受信すると、S230において、受信した閲覧確認情報に含まれている閲覧ユーザのユーザNoに基づいて、ユーザ情報登録部130から閲覧ユーザのユーザ情報を読み出す。これにより、情報管理部160aは、閲覧ユーザを識別する。
次に、情報管理部160aは、閲覧ユーザを識別すると、S240において、当該閲覧ユーザのユーザ情報に予め登録されているポイント(図5に示す例では、「一提供毎の付与ポイント」欄に登録されている「150ポイント」)を、ユーザ獲得ポイントとしてユーザに付与する。このユーザ獲得ポイントは、図5に示すユーザ情報の「獲得ポイント」欄に登録される。
この後、情報管理部160aは、予め定められたタイミングで、各ユーザに対し、寄付処理を行う。
この寄付処理における情報管理部160aの具体的な動作は、以下の通りである。
図7に示すように、情報管理部160a(具体的には、寄付先情報管理手段166)は、各団体への寄付処理を行うために、S250において、予め定められたタイミングで、ユーザ情報登録部130から各ユーザのユーザ情報を読み出し、ユーザ毎に、ユーザ情報に寄付先情報が登録されているか否かを識別する。
S250においてユーザ情報に寄付先情報が登録されている場合に、情報管理部160a(具体的には、団体情報管理手段164と寄付先情報管理手段166)は、以下のようにして寄付処理を行う。
すなわち、まず、情報管理部160a(具体的には、寄付先情報管理手段166)は、ユーザ情報に寄付先情報が登録されている場合に、S260において、寄付先毎に、ユーザ獲得ポイントと寄付の割合とを掛け合わせることによって、各寄付先に寄付するポイント(以下、寄付ポイントと称する)を算出する。
次に、情報管理部160a(具体的には、団体情報管理手段164)は、S270において、寄付ポイントを、団体が獲得したポイント(以下、団体獲得ポイントと称する)として、団体情報登録部125に登録する。このとき、情報管理部160aは、まず、団体情報登録部125から各団体の団体情報を読み出す。次に、情報管理部160aは、寄付ポイントを団体獲得ポイントと見なし、団体毎に、団体獲得ポイントと、団体情報に含まれている未処理分の積算団体獲得ポイント(すなわち、「未処理積算獲得ポイント」欄に登録されているポイント)とを加算する。次に、情報管理部160aは、これにより得られた値を新たな未処理分の積算団体獲得ポイントとして団体情報の「未処理積算獲得ポイント」欄に登録する。また、同時に、情報管理部160aは、寄付者履歴を団体情報の「寄付者履歴(未処理分)」欄に登録する。なお、図4に示す例では、寄付者履歴は、寄付された日付と寄付者のユーザNoと寄付ポイントとの組み合わせからなる情報を一履歴の情報としている。このようにして、情報管理部160aは、団体情報を更新する。
次に、情報管理部160a(具体的には、寄付先情報管理手段166)は、団体獲得ポイントを団体情報登録部125に登録すると、S280において、ユーザ情報登録部130から各ユーザのユーザ情報を読み出し、ユーザ毎に、以下のようにして未処理積算ポイント(すなわち、「未処理積算ポイント」欄に登録されているポイント)の更新を行う。すなわち、情報管理部160aは、ユーザ毎に、ユーザ獲得ポイントから寄付ポイントの合計を差し引いて、残り分を算出し、その残り分と未処理積算ポイントとを加算し、これによって得られる値を新たな未処理積算ポイントとしてユーザ情報の「未処理積算ポイント」欄に登録する。なお、このとき、情報管理部160aは、ユーザ情報の「獲得ポイント」欄に登録されていたユーザ獲得ポイントを0ポイントに更新する。このようにして、情報管理部160aは、ユーザ情報を更新する。
他方、S250においてユーザ情報に寄付先情報が登録されていない場合に、情報管理部160a(具体的には、団体情報管理手段164と寄付先情報管理手段166)は、以下のようにして未処理積算ポイントの更新を行う。すなわち、情報管理部160aは、ユーザ毎に、ユーザ獲得ポイントと未処理積算ポイントとを加算し、これによって得られる値を新たな未処理積算ポイントとしてユーザ情報の「未処理積算ポイント」欄に登録する。なお、このとき、情報管理部160aは、ユーザ情報の「獲得ポイント」欄に登録されていたユーザ獲得ポイントを0ポイントに更新する。このようにして、情報管理部160aは、ユーザ情報を更新する。
この後、工程は、図8に示すS310に進む。
図8に示すように、情報管理装置100aの分配費用算出部140は、S310において、以下のようにして各団体分の分配費用を算出する。すなわち、分配費用算出部140は、定期的に、予め定められたタイミングで、団体情報登録部125から各寄付受付団体の団体情報を読み出す。そして、分配費用算出部140は、読み出した団体情報に含まれている「未処理積算獲得ポイント」欄(図4参照)に登録されている情報に基づいて、各団体の未処理積算分配費用を算出し(図4参照)、算出した各団体の未処理積算分配費用を、団体情報の一情報として、団体情報登録部125に登録する。
次に、情報管理装置100aの支払い処理部150は、S320において、以下のようにして各団体分の支払い処理を行う。すなわち、支払い処理部150は、定期的に、予め定められたタイミングで、団体情報登録部125から各寄付受付団体の団体情報を読み出す。そして、支払い処理部150は、読み出した各寄付受付団体の団体情報に含まれている、「口座」欄や「未処理積算分配費用」欄などに登録されている情報に基づいて、各団体への分配費用の支払い処理を行う。具体的には、支払い処理部150は、団体情報の「未処理積算分配費用」欄に登録されている金額の分配費用を、団体情報の「口座」欄に登録されている口座に振り込む指令を、通信部110を介して、図示しない金融機関のホストコンピュータに送信する。これに応答して、金融機関のホストコンピュータは、団体毎に、各団体の未処理積算分配費用を当該団体の口座に振り込む。
なお、金融機関のホストコンピュータは、何らかの理由(例えば、団体の口座が閉鎖されているなどの理由)により、ある団体(以下、振込不可団体と称する)の口座に振込処理できない場合に、振込処理できない旨の情報を情報管理装置100aに送信する。これに応答して、情報管理装置100aの支払い処理部150は、通信部110を介して、振込処理できない旨の情報を、振込不可団体にポイントを寄付したユーザ(すなわち、寄付者)のユーザ装置300に送信する。これに応答して、寄付者のユーザ装置300は、振込不可団体に振込処理できない旨の情報を出力部390のディスプレイに表示する。これにより、寄付者は、振込不可団体に振込処理できないことを知ることができる。
なお、この場合、情報管理装置100aの団体情報管理手段164は、団体情報登録部125に登録されている振込不可団体の団体情報の「取扱い停止」欄に、取扱い停止フラグを登録する。
また、情報管理装置100aの団体情報管理手段164は、団体情報登録部125に登録されている振込不可団体の団体情報の「未処理積算獲得ポイント」欄に、0ポイントを登録し、その履歴を団体情報の「支払い処理履歴」欄に登録する。
また、情報管理装置100aの団体情報管理手段164または寄付先情報管理手段166は、団体情報登録部125に登録されている振込不可団体の団体情報の「寄付者履歴(未処理分)」欄に登録されている情報を読み出し、読み出した情報に基づいて、各寄付者のユーザNoと、各寄付者が寄付した寄付ポイントとを特定する。次に、団体情報管理手段164または寄付先情報管理手段166は、寄付者毎に、各寄付者のユーザNoに基づいて、ユーザ情報登録部130に登録されている寄付者のユーザ情報を読み出し、寄付者の寄付ポイントと、ユーザ情報の「未処理積算ポイント」欄に登録されているポイントとを加算して、これによって得られる値を新たな未処理積算ポイントとしてユーザ情報の「未処理積算ポイント」欄に登録する。
次に、情報管理装置100aの分配費用算出部140は、S330において、以下のようにして各ユーザ分の分配費用を算出する。すなわち、分配費用算出部140は、定期的に、予め定められたタイミングで、ユーザ情報登録部130から各登録ユーザのユーザ情報を読み出す。そして、分配費用算出部140は、読み出したユーザ情報に含まれている「未処理積算ポイント」欄(図5参照)に登録されている情報に基づいて、各登録ユーザの未処理積算分配費用を算出し(図5参照)、算出した各登録ユーザの未処理積算分配費用を、ユーザ情報の一情報として、ユーザ情報登録部130に登録する。
次に、情報管理装置100aの支払い処理部150は、S340において、以下のようにして各ユーザ分の支払い処理を行う。すなわち、支払い処理部150は、定期的に、予め定められたタイミングで、ユーザ情報登録部130から各登録ユーザのユーザ情報を読み出す。そして、支払い処理部150は、読み出した各登録ユーザのユーザ情報に含まれている、「未処理積算分配費用」欄や「支払い方法」欄、「振込先」欄などに登録されている情報に基づいて、各登録ユーザへの分配費用の支払い処理を行う。具体的には、支払い処理部150は、ある登録ユーザのユーザ情報の「支払い方法」欄に「ダイレクト」と登録されている場合に、ユーザ情報の「未処理積算分配費用」欄に登録されている金額の分配費用を、電子マネーとして、通信部110を介して、当該登録ユーザのユーザ装置300に送信する。または、支払い処理部150は、ある登録ユーザのユーザ情報の「支払い方法」欄に「口座振込」と登録されている場合に、ユーザ情報の「未処理積算分配費用」欄に登録されている金額の分配費用を、ユーザ情報の「振込先」欄に登録されている口座に振り込む指令を、通信部110を介して、図示しない金融機関のホストコンピュータに送信する。これに応答して、金融機関のホストコンピュータは、登録ユーザ毎に、各登録ユーザの未処理積算分配費用を、ユーザによって指定された振込先の口座に振り込む。
次に、情報管理部160aは、契約案件毎に、S350において、スポンサー提供情報の提供回数が上限値を超過するか否かを判定する。この判定は、情報管理部160aが、スポンサー情報登録部120から、各契約案件のスポンサー情報を読み出して、読み出したスポンサー情報の「提供回数(予測値)」欄に登録された回数の情報と「通信履歴」欄に登録された通信履歴の回数の情報とを比較することによって行われる。
なお、この判定は、「分配費用の上限値(総額)」欄に登録された金額の情報と「分配費用の合計」欄に登録された金額の情報との比較によって行うことも可能である。
S350で、スポンサー提供情報の提供回数が上限値を超過すると判定された場合に、工程は、S360に進む。他方、スポンサー提供情報の提供回数が上限値を超過しないと判定された場合に、工程は、S210に戻る。
S350で、スポンサー提供情報の提供回数が上限値を超過すると判定された場合に、情報管理部160aは、S360において、当該契約案件に関するレポート(図20参照)を作成し、作成したレポートを当該契約案件のスポンサー装置200に送信する。
スポンサーは、情報管理装置100aからレポートを受信すると、スポンサー提供情報の送信を中止するか否かを判断する。
スポンサー提供情報の送信を中止する場合に、スポンサーは、スポンサー装置200を操作して、スポンサー提供情報の送信を中止する指令を情報管理装置100aに送信する。スポンサー提供情報の送信を中止しない場合に、スポンサーは、スポンサー装置200を操作して、スポンサー提供情報の送信を継続する指令を情報管理装置100aに送信する。
情報管理部160aは、スポンサー装置200からスポンサー提供情報の送信を中止する指令を受信した場合に、S370において、当該契約案件のスポンサー提供情報の送信を中止する。
なお、送信の中止は、情報管理部160aが、送信停止フラグを、スポンサー情報登録部120に登録された当該契約案件のスポンサー情報の「送信停止」欄に登録することによって行われる。
情報管理装置100aの主な動作は、以上の通りである。
以上の通り、情報管理装置100aは、団体情報登録部125に予め登録された団体情報をユーザに提示することができる。これにより、ユーザは、提示された団体情報の中から1乃至複数の寄付先を選択するだけで、寄付先を容易に登録することができる。
また、この情報管理装置100aは、1乃至複数の寄付先と寄付の割合をユーザの寄付先情報としてユーザ情報登録手段に登録することができる。これにより、ユーザは、1乃至複数の寄付先に寄付することができるとともに、寄付先に応じて、寄付の割合を変えて寄付することができる。
また、この情報管理装置100aは、団体情報登録部125に登録されている団体情報の各種の履歴(すなわち、図4に示す「寄付者履歴(未処理分)」欄や「支払い処理履歴」欄、「寄付者履歴(処理済分)」欄などに登録されている情報)に基づいて、各団体が獲得した団体獲得ポイントの積算値を認識したり、団体獲得ポイントの清算の有無、すなわち、団体獲得ポイントに対する分配費用の支払い処理の有無などを認識することができる。
[実施例2]
実施例2の情報管理装置100aは、スポンサー提供情報をユーザ装置に送信する場合に、スポンサー提供情報とともに、スポンサーによって好ましい寄付先として推奨された推奨団体とその推奨理由とをユーザ装置300に送信する。これに応じて、ユーザ装置300は、スポンサー提供情報とともに、推奨団体とその推奨理由とを出力部390のディスプレイに表示する。
以下、図10〜図12を参照して、この実施例につき説明する。
この実施例の情報管理装置100aは、構成自体は、実施例1と同じである。ただし、この実施例の情報管理装置100aは、図10に示すように、契約案件毎に、スポンサー情報の中に、推奨団体と推奨理由とを登録している点、および、図11に示す動作を実行する点で、実施例1と相違する。
図10は、スポンサー情報の一例を示す図である。図10に示すスポンサー情報は、図3に示す実施例1のスポンサー情報に、「推奨団体1」〜「推奨団体5」欄(以下、単に推奨団体欄と称する)と「推奨理由1」〜「推奨理由5」欄(以下、単に推奨理由欄と称する)とを付加した構成となっている。
推奨団体と推奨理由は、スポンサーによって好ましい寄付先として推奨された団体の名称とその団体を推奨する理由である。推奨団体と推奨理由は、スポンサーがスポンサー装置200の入力部280を操作することにより、または、サーバの管理者がスポンサーの指示に基づいて情報管理装置100aの入力部180を操作することにより、推奨団体欄と推奨理由欄に登録される。なお、図10に示す例では、5組の推奨団体欄と推奨理由欄が設けられているが、サーバの管理者はこれらの数を適宜増減することができる。
情報管理装置100aは、スポンサー提供情報をユーザ装置300に送信する際に、すなわち、図7に示すS210の工程を実行する際に、図11に示す動作を実行する。なお、図11は、情報管理装置の動作例を示すフローチャートである。
図11に示すように、まず、情報管理装置100aの情報管理部160aは、S212において、スポンサー情報登録部120から送信案件のスポンサー提供情報を読み出す。
次に、情報管理部160aは、S214において、スポンサー情報登録部120から、送信案件のスポンサー提供情報に対応するスポンサー情報の中に登録されている推奨団体と推奨理由とを読み出す。
次に、情報管理部160aは、S216において、推奨団体表示用情報を生成する。この推奨団体表示用情報は、スポンサー提供情報を表示するためのスポンサー提供情報表示欄と、推奨団体を寄付先として選択入力するための推奨団体表示欄と、推奨理由を表示するための推奨理由表示欄とを有するスポンサー提供情報表示画面(図12参照)を、ユーザ装置300に表示させるための情報である。なお、図12は、推奨団体表示用情報に基づくスポンサー提供情報表示画面の表示の一例を示す図である。
図12に示すスポンサー提供情報表示画面は、図19に示すスポンサー提供情報に、ユーザに推奨団体への寄付を要請する文章と、推奨団体表示欄と、推奨理由表示欄と、寄付先登録欄とを付加した構成となっている。なお、ユーザ装置300は、図12に示すスポンサー提供情報表示画面を一画面で表示しきれないので、部分的にスクロール表示することになる。
ユーザに推奨団体への寄付を要請する文章は、図10に示すスポンサー情報の推奨団体欄と推奨理由欄に、推奨団体と推奨理由が登録されている場合に、表示される。なお、この文章は、サーバの管理者によって、適宜作成される。
推奨団体表示欄と推奨理由表示欄は、図10に示すスポンサー情報の推奨団体欄と推奨理由欄に、推奨団体と推奨理由が登録されている場合に、推奨団体欄と推奨理由欄に登録された推奨団体と推奨理由とを表示する。なお、図12に示す例では、2組の推奨団体表示欄と推奨理由表示欄が設けられているが、この数はスポンサー情報の推奨団体欄と推奨理由欄に登録された推奨団体と推奨理由の数に応じて増減する。例えば、図10に示すスポンサー情報の推奨団体欄と推奨理由欄に登録された推奨団体と推奨理由の数が1組だけの場合は、推奨団体表示欄と推奨理由表示欄の数は1組だけとなる。
寄付先登録欄は、「寄付の割合」を入力するボックス欄と「仮登録」キーまたは「本登録」キーとを備えている。
「寄付の割合」欄は、寄付の割合をユーザに入力させるための欄である。ユーザは、入力部380を操作して「寄付の割合」欄に、0〜100%の範囲内で、寄付の割合となる数値を入力する。これに応じて、ユーザ装置300は、入力された数値を「寄付の割合」欄に表示する。
「仮登録」キーは、寄付先を今回に限って登録するためのキーである。この「仮登録」キーが押下されると、情報管理装置100aの情報管理部160aは、寄付先をユーザ情報登録部130のユーザ情報の中には登録しない。その代わりに、情報管理部160aは、予め定められたタイミングで、送受信記録格納部107から送信案件のスポンサー情報の通信履歴を読み出して、この通信履歴に基づいて、図7に示すS260とS270の工程(すなわち、「寄付ポイント算出」と「団体獲得ポイント登録」の工程)を実行する。なお、通信履歴は、常に、送受信記録格納部107に格納されている情報である。
「本登録」キーは、寄付先を恒久的に登録するためのキーである。このキーが押下されると、情報管理装置100aの情報管理部160aは、寄付先をユーザ情報登録部130のユーザ情報の中に登録する。そして、情報管理部160aは、予め定められたタイミングで、ユーザ情報登録部130からユーザ情報の中の寄付先情報を読み出して、この寄付先情報に基づいて、図7に示すS260とS270の工程(すなわち、「寄付ポイント算出」と「団体獲得ポイント登録」の工程)を実行する。
S216で推奨団体表示用情報を生成すると、情報管理部160aは、S218において、通信部110を介して、推奨団体表示用情報と、スポンサー提供情報と、推奨団体と、推奨理由とを、ユーザ装置300に送信する。
これに応答して、ユーザ装置300の情報処理部360は、通信部310を介して、情報管理装置100aからこれらの情報を受信する。そして、情報処理部360は、これらの情報を合成して図12に示すスポンサー提供情報を作成し、そのスポンサー提供情報を出力部390のディスプレイに表示する。ユーザは、ディスプレイに表示されたスポンサー提供情報を見ながら、画面の中の、返信用のキーワードを入力するボックス欄や「寄付の割合」欄に情報を適宜入力し、さらに、「仮登録」欄または「本登録」欄を選択した後、「閲覧確認送信」キーを押下する。すると、ユーザ装置300は、通信部310を介して、返信用のキーワードとともに、寄付先や寄付の割合、仮登録または本登録などの情報を、情報管理装置100aに送信する。なお、ユーザ装置300は、ユーザが「仮登録」欄または「本登録」欄を選択していない場合に、「仮登録」欄が選択されたものとして仮登録の情報を、情報管理装置100aに送信する。
情報管理装置100aの情報管理部160aは、通信部110を介して、ユーザ装置300から、返信用のキーワードとともに、寄付先や寄付の割合、仮登録または本登録などの情報を受信すると、返信用のキーワードとスポンサー情報に登録された複数のキーワードとを比較する。そして、情報管理部160aは、返信用のキーワードがスポンサー情報に登録された複数のキーワードのいずれかに一致する場合に、ユーザがスポンサー提供情報を閲覧したと判定して、返信用のキーワードを閲覧確認情報としてスポンサー情報登録部120またはユーザ情報登録部130に格納する。
また、このとき、情報管理部160aは、ユーザ装置300から、仮登録の情報を受信していれば、寄付先をユーザ情報登録部130のユーザ情報の中に登録しない。その代わりに、情報管理部160aは、上述の通り、予め定められたタイミングで、送受信記録格納部107から送信案件のスポンサー情報の通信履歴を読み出して、この通信履歴に基づいて、S260とS270の工程を実行する。他方、このとき、情報管理部160aは、ユーザ装置300から、本登録の情報を受信していれば、寄付先をユーザ情報登録部130のユーザ情報の中に登録する。そして、情報管理部160aは、上述の通り、予め定められたタイミングで、ユーザ情報登録部130からユーザ情報の中の寄付先情報を読み出して、この寄付先情報に基づいて、S260とS270の工程を実行する。
以上の通り、この実施例の情報管理装置100aによれば、スポンサー提供情報をユーザ装置300に送信する場合に、スポンサーによって好ましい寄付先として推奨された推奨団体とその推奨理由とをユーザ装置300に表示させることができる。ユーザは、ユーザ装置300に表示された推奨団体とその推奨理由を見ることにより、推奨理由に賛同する場合に、ユーザ装置300に表示された推奨団体を寄付先に選択入力し、さらに、寄付の割合を入力する。このようにして、ユーザは、送信されたスポンサー提供情報を閲覧することにより獲得するポイントの一部または全てを選択入力した推奨団体に容易に寄付することができる。したがって、この実施例の情報管理装置100aは、ユーザの寄付行為を促進させることができる。
[実施例3]
実施例3の情報管理装置100aは、例えばスポンサー提供情報などの任意の情報をユーザ装置300に送信する際に、その任意の情報とともに、ユーザの寄付ランキングをユーザ装置300に送信する。これに応じて、ユーザ装置300は、その任意の情報とともに、ユーザの寄付ランキングを出力部390のディスプレイに表示する。
以下、図13〜図15を参照して、この実施例につき説明する。
この実施例の情報管理装置100aは、構成自体は、実施例1と同じである。ただし、この実施例の情報管理装置100aは、図13に示すように、団体毎に、団体情報の中に、寄付累計ポイントを登録している点、および、図14に示す動作を実行する点で、実施例1と相違する。
図13は、団体情報の一例を示す図である。図13に示す団体情報は、図4に示す実施例1の団体情報に、「寄付累計ポイント」欄を付加した構成となっている。
寄付累計ポイントは、寄付を行った寄付ユーザと対応付けて登録されている。図13に示す例では、例えば「496305」という団体Noの団体に対する寄付累計ポイントは、「05673a」というユーザNoのユーザからの「70P(ポイント)」や「05772d」というユーザNoのユーザからの「290P(ポイント)」などが存在することを示している。
情報管理装置100aは、任意の情報をユーザ装置300に送信する際に、図14に示す動作を実行する。なお、図14は、情報管理装置の動作例を示すフローチャートである。ここでは、任意の情報がスポンサー提供情報であるものとして説明する。
図14に示すように、まず、情報管理装置100aの情報管理部160aは、S412において、スポンサー情報登録部120から送信案件のスポンサー提供情報を読み出す。
次に、情報管理部160aは、S414において、ユーザ情報登録部130からユーザの寄付先を読み出す。
次に、情報管理部160aは、S416において、読み出したユーザの寄付先に基づいて、団体情報登録部125から、ユーザが寄付先に登録している団体の団体情報の「寄付累計ポイント」欄の中に登録されている寄付ユーザと寄付累計ポイントとを読み出す。
次に、情報管理部160aは、S418において、読み出した寄付ユーザと寄付累計ポイントの組み合わせを、寄付累計ポイントの多い順に並び替え、さらに、寄付累計ポイントの多い順に番号を付し、ユーザの寄付ランキングを特定する。
次に、情報管理部160aは、S420において、寄付ランキング表示用情報を生成する。この寄付ランキング表示用情報は、スポンサー提供情報を表示するためのスポンサー提供情報表示欄と、ユーザの寄付先毎のランキングを表示するためのランキング表示欄とを有するスポンサー提供情報表示画面(図15参照)を、ユーザ装置300に表示させるための情報である。なお、図15は、寄付ランキング表示用情報に基づくスポンサー提供情報表示画面の表示の一例を示す図である。
図15に示すスポンサー提供情報表示画面は、図19(A)に示すスポンサー提供情報に、ランキング表示欄を付加した構成となっている。なお、ユーザ装置300は、図15に示すスポンサー提供情報表示画面を一画面で表示しきれないので、部分的にスクロール表示することになる。
なお、この実施例では、ランキング表示欄は、ユーザ情報登録部130にユーザの寄付先が登録されている場合に表示され、ユーザ情報登録部130にユーザの寄付先が登録されていない場合に表示しない構成となっている。
S420で寄付ランキング表示用情報を生成すると、情報管理部160aは、S422において、通信部110を介して、寄付ランキング表示用情報と、スポンサー提供情報と、ユーザの寄付累計ポイントとをユーザ装置300に送信する。
これに応答して、ユーザ装置300の情報処理部360は、通信部310を介して、情報管理装置100aからこれらの情報を受信する。そして、情報処理部360は、これらの情報を合成して図15に示すスポンサー提供情報を作成し、そのスポンサー提供情報を出力部390のディスプレイに表示する。これにより、ユーザは、ディスプレイに表示されたスポンサー提供情報を見ながら、自身の寄付先における寄付ランキングを確認することができる。
以上の通り、この実施例の情報管理装置100aによれば、ユーザが寄付した団体におけるユーザの寄付ランキングをユーザ装置300に表示させることができる。これにより、この実施例の情報管理装置100aは、ユーザの競争心を喚起して、ユーザの寄付行為を促進させることができる。
<プログラムについて>
この発明に係るプログラムは、コンピュータにより、上述の情報管理装置100aを実現するためのものである。
すなわち、この発明に係るプログラムは、コンピュータにより、スポンサー情報登録部120と、団体情報登録部125と、ユーザ情報登録部130と、通信部110と、情報管理部160aとを有する構成を実現させるためのものである。
この構成において、上述の情報管理部160aは、ユーザが任意の団体を寄付先としてユーザ情報登録部130に登録する場合に、団体情報登録部125から団体情報を読み出して当該ユーザのユーザ装置300に送信することにより、ユーザ装置300を介して当該ユーザに団体情報の中から1乃至複数の寄付先を選択させるとともに、選択された寄付先に応じて寄付の割合を入力させる。
また、上述の情報管理部160aは、当該ユーザがユーザ装置300を介して1乃至複数の寄付先を選択するとともに、選択された寄付先に応じて寄付の割合を入力したときに、1乃至複数の寄付先と寄付の割合を当該ユーザの寄付先情報としてユーザ情報登録部130に登録する。
なお、このプログラム発明を実施するに当たり、好ましくは、上述の情報管理部160aにより、スポンサー提供情報をユーザに送信する場合に、スポンサー情報登録部120に登録されているスポンサー情報を読み出して、当該スポンサー情報に基づいてスポンサー提供情報を送信するための条件に適合しているユーザを条件適合者として抽出し、当該条件適合者にスポンサー提供情報を送信する機能とを実現させるためのものであってもよい。
また、このプログラム発明を実施するに当たり、好ましくは、上述のスポンサー情報登録部120により、スポンサー情報として、条件適合者の中から、スポンサーにとって寄付先として好ましくない団体を寄付先に登録しているユーザを除外するための除外団体を登録する機能と、上述の情報管理部160aにより、スポンサー提供情報をユーザに送信する場合に、スポンサー情報登録部120に登録されているスポンサー情報を読み出して、当該スポンサー情報に含まれている除外団体に基づいて、条件適合者の中から、除外団体を寄付先に登録しているユーザを除外することにより送信予定者を抽出し、当該送信予定者にスポンサー提供情報を送信する機能を実現させるためのものであってもよい。
また、このプログラム発明を実施するに当たり、好ましくは、情報管理部160aに、ユーザがポイントを獲得した場合でかつ当該ユーザが寄付先と寄付の割合を寄付先情報としてユーザ情報登録部130に登録している場合に、ユーザ情報登録部130に登録された当該ユーザの寄付先情報を読み出して、寄付先毎に、当該ユーザが獲得したポイントと寄付先情報に含まれる寄付の割合に基づいて寄付ポイントを算出し、算出した寄付ポイントを、寄付先である団体が獲得した団体獲得ポイントとして団体情報登録部125に登録する機能を実現させるためのものであってもよい。
また、このプログラム発明を実施するに当たり、好ましくは、コンピュータにより、さらに、団体情報登録部125に登録された各団体の団体獲得ポイントを読み出して、団体毎に、団体獲得ポイントの積算値に基づいて、各団体に分配すべき分配費用を算出する分配費用算出部140と、団体毎に、分配費用算出部140によって算出されて分配費用の支払い処理を行う支払い処理部150とを有する構成を実現させるためのものであってもよい。
この構成において、上述のスポンサー情報登録部120は、スポンサー情報の一種として、スポンサーがスポンサー提供情報をユーザに送信してもらう代価として代行業者に支払うスポンサー費用を登録している。
また、上述の支払い処理部150は、団体毎に、スポンサー情報登録部120に登録されたスポンサー費用の一部を原資として、分配費用算出部140によって算出された分配費用の支払い処理を行う。
また、このプログラム発明を実施するに当たり、好ましくは、上述の団体情報登録部125に、団体情報として、各団体の名称と、各団体が金融機関に開設した口座とを関連付けて登録する機能と、上述の支払い処理部150に、団体毎に、分配費用を、団体情報登録部125に登録された口座に振り込むことにより、分配費用の支払い処理を行う機能とを実現させるためのものであってもよい。
また、このプログラム発明を実施するに当たり、好ましくは、上述のスポンサー情報登録部120により、スポンサー情報として、スポンサーによって好ましい寄付先として推奨された推奨団体と、推奨団体を推奨する推奨理由とを登録し、さらに、上述の情報管理部160aにより、スポンサー提供情報をユーザに送信する場合に、スポンサー情報登録部120から推奨団体と推奨理由とを読み出し、スポンサー提供情報を表示するためのスポンサー提供情報表示欄と推奨団体を寄付先として選択入力するための推奨団体表示欄と推奨理由を表示するための推奨理由表示欄とを有するスポンサー提供情報表示画面をユーザ装置300に表示させるための推奨団体表示用情報と、推奨団体と、推奨理由と、スポンサー提供情報とを、ユーザのユーザ装置300に送信することを実現させるためのものであってもよい。
また、このプログラム発明を実施するに当たり、好ましくは、団体情報登録部125により、団体毎に、寄付を行った寄付ユーザと寄付ユーザの寄付累計ポイントとを対応付けて登録し、さらに、情報管理部160aにより、任意の情報をユーザに送信する場合に、団体情報登録部125からユーザが寄付を行った団体における各寄付ユーザと各寄付ユーザの寄付累計ポイントとを読み出し、読み出した各寄付ユーザと各寄付ユーザの寄付累計ポイントとに基づいて、ユーザが寄付した団体におけるユーザの寄付ランキングを特定し、特定した寄付ランキングをユーザ装置300に表示させるための寄付ランキング表示用情報を、ユーザのユーザ装置300に送信することを実現させるためのものであってもよい。
<変更・変形について>
この発明は、上述の実施例1〜3に限定されることなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更や変形を行うことができる。
例えば、上述の実施例1〜3では、情報管理装置100aは、サーバやPCとしたが、専用に作り込まれた装置とすることもできる。
また、例えば、上述の実施例1では、情報管理装置100aは、ユーザが寄付ポイントを団体に寄付する都度、図4に示す「未処理積算獲得ポイント」欄に登録されている団体獲得ポイントを更新し、その更新された団体獲得ポイントに基づいて、各団体に分配すべき分配費用を算出している。これに対して、情報管理装置100aは、図4に示す「寄付者履歴(未処理分)」欄に登録されている各履歴を読み出して、各履歴に含まれている寄付ポイントを加算することにより団体獲得ポイントを算出し、この算出した団体獲得ポイントに基づいて、各団体に分配すべき分配費用を算出することもできる。なお、この構成によれば、図4に示す「未処理積算獲得ポイント」欄を削除することもできる。
また、例えば、図9に示す寄付先情報登録用画面を、図16に示す寄付先情報登録用画面に変更してもよい。なお、図16は、寄付先情報登録用画面の他の例を示す図である。図16に示す寄付先情報登録用画面は、図9に示す寄付先情報登録用画面と同様の、寄付先を選択入力する欄に加え、寄付先の口座を直接入力する欄を有する構成となっている。すなわち、図16に示す寄付先情報登録用画面は、寄付先毎に、「寄付先」欄と「寄付の割合」欄とからなる寄付先を選択入力する欄と、「寄付先の口座」欄と「寄付の割合」欄とからなる寄付先の口座を直接入力する欄とを有し、さらに、寄付先を選択入力する欄と寄付先の口座を直接入力する欄とのそれぞれに対応して「送信」キーと「入力取消」キーとを有する構成となっている。なお、「寄付先の口座」欄は、寄付受付団体の口座を、ユーザに直接入力させるための欄である。ユーザは、図16に示す寄付先情報登録用画面から寄付先情報を登録する場合に、ユーザ装置300の入力部380を操作して、「寄付先の口座」欄に寄付先となる団体の口座を入力するとともに、「寄付の割合」欄に寄付の割合となる数値を入力する。これにより、ユーザ装置300は、通信部310を介して、寄付先の口座と寄付の割合とを寄付先情報として情報管理装置100aに送信する。