JP2007102254A - コンタクトレンズのマーキング方法およびコンタクトレンズ - Google Patents

コンタクトレンズのマーキング方法およびコンタクトレンズ Download PDF

Info

Publication number
JP2007102254A
JP2007102254A JP2007015417A JP2007015417A JP2007102254A JP 2007102254 A JP2007102254 A JP 2007102254A JP 2007015417 A JP2007015417 A JP 2007015417A JP 2007015417 A JP2007015417 A JP 2007015417A JP 2007102254 A JP2007102254 A JP 2007102254A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
contact lens
lens
marking
mark
mold
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007015417A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4070233B2 (ja
Inventor
Junta Inoue
順太 井上
Hiroshi Ozawa
博 小澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Menicon Co Ltd
Original Assignee
Menicon Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Menicon Co Ltd filed Critical Menicon Co Ltd
Priority to JP2007015417A priority Critical patent/JP4070233B2/ja
Publication of JP2007102254A publication Critical patent/JP2007102254A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4070233B2 publication Critical patent/JP4070233B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Eyeglasses (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】簡単かつ低コストに、視認性の優れたマークを、コンタクトレンズに施すことが可能となる。また、マーキングが原因の、レンズ強度の低下を防ぐ。
【解決手段】本発明は、コンタクトレンズ用の成形樹脂型の製造に使用される成形金型の光学的成形面に、マーク文字または図形を刻印し、それを樹脂型を介して転写することでコンタクトレンズにマーキングを行うに際して、金型に施される刻印を複数の凹凸によって形成することにより、コンタクトレンズにおけるマーキングの文字または図形を微細な凹凸によってあらわすようにしたコンタクトレンズのマーキング方法である。
【選択図】図1

Description

本発明は、視認性に優れ、レンズの強度を低下させることのないマークを、低コストでコンタクトレンズに施すために用いられるマーキング方法と、かかるマーキングが付されたコンタクトレンズに関するものである。
現在、コンタクトレンズへのマーキングは主に装用時のレンズ表裏の判別や、レンズ仕様の判別等に利用されており、その方法として印刷またはレーザーマーキングが一般に知られている。
コンタクトレンズへの印刷は、一般にスクリーン印刷法が用いられているが、印刷された文字や図形は、レンズ洗浄時のこすり洗いや、繰返しの煮沸消毒等の苛酷な使用環境に充分耐え得る必要がある。そのために、インクをレンズ素材内部まで浸透させるか、さらにその浸透させたインクを、レンズ素材と化学反応させることによってレンズ内部に定着させるといった方法が採用されている。
一方、レーザーマーキングは、現在主に加工分野で広く用いられている、炭酸ガスレーザーやYAGレーザーによる熱加工が一般に行われている。
また、特開昭53−10447号公報には、レンズの成形金型に感光樹脂を使用して凸状マークを形成し、それを転写することで、レンズに凹状マークを施す方法が開示されている。
特開昭53−10447号公報
しかしながら、印刷またはレーザーによるコンタクトレンズへの直接的なマーキングは、一般にコストがかさむ場合が多い。具体的には、マーキングという工程が増えることによって、新たな工数や装置が必要となることや、レンズの取扱い頻度が増し、その結果不良品率が高まること等が、その原因として挙げられる。
また、マーキングはレンズ製造工程の中では後方の工程に属し、レンズを成形するための加工工程の後で、通常は別工程として行われるために、ベースカーブ値や、度数等、レンズ仕様の判別を目的としたマーキングを行う場合は、そのレンズの実際の仕様とマークされた仕様が異なるというマーキングミスが発生する可能性が有る。
さらに、レーザーマーキングを行う場合において、マークの視認性を上げるためにマークの加工深さを深くすると、マーク部分のレンズの厚みが薄くなってしまい、これによりレンズ強度が低下するといった問題が発生する。
また、特開昭53−10447号公報に示されている方法は、マークを形成する対象がレンズ成形用の金型であることから、特開昭59−95118号公報または特開昭60−73836号公報等で開示されているような、レンズ成形後に成形型とレンズを一緒に機械加工するような方法には一般に適用しにくい。
本発明は、前述の問題を解決するべく、樹脂型により成形されるコンタクトレンズにおいて、該樹脂型の成形に用いられる金型の成形面に文字または図形を刻印し、該刻印が該樹脂型を介して該コンタクトレンズに転写されるようにすることで該コンタクトレンズにマーキングを施すに際して、該金型に施される刻印を複数の凹凸によって形成することにより、該コンタクトレンズにおけるマーキングの文字または図形を微細な凹凸によってあらわすことを特徴とする、コンタクトレンズのマーキング方法を提供するものである。
また、金型に施される文字または図形の刻印表面に、光を散乱させる凹凸を設けることを特徴とするものであり、金型に施される文字または図形の刻印の深さが1μm〜15μmの範囲であることを特徴とするものである。
さらに、金型への刻印方法として、機械加工,レーザー加工,エッチング加工のいずれかを利用することを特徴とするものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
少なくとも凹側の光学面が樹脂型により成形されるコンタクトレンズにおいて、コンタクトレンズ用の成形樹脂型の製造に使用される成形金型の光学的成形面に、レンズに施したいマーク文字あるいは図形を、所望する位置に、所望する深さで刻印する。
この刻印の深さは、1μm〜15μmの範囲内であり、最適深さはレンズ素材およびレンズ設計等により異なるが、充分な視認性とレンズ強度を両立させるには、1μm〜5μmの範囲が望ましい。1μmよりも浅いとマークの視認性は極端に劣り、逆に15μmよりも深いとマーキングによるレンズ強度の低下を引き起こしてしまう。
また、刻印の手段として、使用する金型の形状(曲面形状)および素材の種類に応じて機械加工,レーザー加工,エッチング加工のいずれかの加工方法を選択できるが、ここで重要なことは、いずれの加工方法においても、加工深さの制御が可能であるように加工条件を調整することと、レンズにマークが施されたときに、そのマーク表面が微細な凹凸をもった面状態になるか、あるいはマークの輪郭が明瞭となるような加工を行うことである。微細な凹凸をもった面状態にすることで、レンズにあたる光がマーク文字部分で散乱し、マークの視認性を高める効果を生む。また、マークの輪郭が明瞭となるような加工を行うことで、光が輪郭部分で屈折し、同様にマークの視認性を高める効果を生む。マーク表面を微細な凹凸面にするにはレーザー加工またはエッチング加工が適し、マークの輪郭を明瞭とするには機械加工が適している。
次に、前述の加工を行った成形金型を使用して、今度はコンタクトレンズ用の成形樹脂型を製造し、さらにこの樹脂型を使用してコンタクトレンズの成形を行う。レンズの製造に直接金型を使用せず、樹脂型を介することにより、レンズ成形後に成形型とレンズを一緒に機械加工することが可能となる。また、レンズ加工後に印刷またはレーザーマーキングを行う場合と比べると、成形型を使用することでレンズ成形と同時にマーキングが行えるため、低コストに、マーキングミスの心配がないマーキングを行うことができる。
以下に記す実施例によって、本発明を詳しく説明する。
(実施例1)
ソフトコンタクトレンズ用の成形樹脂型の製造に使用される、図3に示す成形金型の光学的成形面に、YAGレーザー加工機を用いて、図1および図2に示すパターン通りに「SE」のマーク文字を、加工深さが3μmになるように溶融熱加工を行った。次に、図3に示す金型を使用してコンタクトレンズ用樹脂型の製造を行い、樹脂型上に上記パターンを忠実に転写させた。さらに図4に示す樹脂型を使用してレンズの凹側光学面を成形し、その後図5に示すようにレンズ端部および凸側光学面を、樹脂型とレンズを一緒に切削加工および研磨することでソフトコンタクトレンズの製造を行った。
こうして得られた、図6に示すソフトコンタクトレンズ上のマーク文字は、金型上の加工パターンが忠実に転写されており、それにより文字表面が微細な凹凸を形成しているため、3μmという比較的浅い加工深さであるにもかかわらず、空気中または水中においても良好な視認性をもつことが確認された。また、マーキングによるレンズ強度の低下は確認されなかった。
(実施例2)
ソフトコンタクトレンズ用の成形樹脂型の製造に使用される成形金型の光学的成形面に、フォトリソエッチングによって、図7および図8に示す通りに「SE」のマーク文字を、加工深さが3μmで文字部が凹状かつ文字表面が梨子地状になるように、エッチング加工を行った。次に、実施例1と同様に、この金型を使用してコンタクトレンズ用樹脂型の製造を行い、樹脂型上に上記マーク文字を凸状に忠実に転写させ、さらにこの樹脂型を使用してソフトコンタクトレンズの製造を行った。
こうして得られたソフトコンタクトレンズ上のマーク文字は、金型上のマーク文字が忠実に転写されており、文字表面が梨子地状で微細な凹凸を形成しているため、3μmという比較的浅い加工深さであるにもかかわらず、空気中または水中においても良好な視認性をもつことが確認された。また、マーキングによるレンズ強度の低下は確認されなかった。
以上、実施例について述べたが、本発明はこれらに限定されるものではない。
以上述べてきたように、本発明によるマーキング方法は、レンズ上のマーク文字または図形を微細な凹凸をもった面状態にすることによって、マークの深さを深くすることなく、光の散乱または屈折を利用した、視認性の優れたマークを低コストに得ることができるものである。また、そのマーキングを樹脂型を介した転写によって行うことにより、レンズの後加工も可能となる。
本発明のコンタクトレンズのマーキング方法は、簡単かつ低コストに、視認性の優れたマークをコンタクトレンズに施すことができるため、コンタクトレンズの生産に利用することができる。
本発明の実施例1における、YAGレーザーによる金型加工パターン図。 本発明の実施例1における、YAGレーザー加工部断面図。 本発明の実施例1における、刻印文字を含む金型の部分断面図。 本発明の実施例1における、転写文字を含む樹脂型の部分断面図。 本発明の実施例1における、レンズ端部および凸側光学面加工後の、樹脂型および該樹脂型上レンズの部分断面図。 本発明の実施例1における、マーキングされたソフトコンタクトレンズ外観図。 本発明の実施例2における、エッチング加工による金型加工パターン図。 本発明の実施例2における、エッチング加工部断面図。

Claims (4)

  1. 樹脂型により成形されるコンタクトレンズにおいて、該樹脂型の成形に用いられる金型の成形面に文字または図形を刻印し、該刻印が該樹脂型を介して該コンタクトレンズに転写されるようにすることで該コンタクトレンズにマーキングを施すに際して、該金型に施される刻印を複数の凹凸によって形成することにより、該コンタクトレンズにおけるマーキングの文字または図形を微細な凹凸によってあらわすことを特徴とするコンタクトレンズのマーキング方法。
  2. 前記微細な凹凸が1μm〜15μmである請求項1に記載のコンタクトレンズのマーキング方法。
  3. 前記文字または図形の輪郭線が、前記微細な凹凸を付した領域の境界線であらわされていることにより、かかる輪郭線上に段差を設けることなく該文字または図形が認識されるようにした請求項1又は2に記載のコンタクトレンズのマーキング方法。
  4. 請求項1乃至3の何れか一項に記載のマーキング方法によってあらわされた文字または図形を有していることを特徴とするコンタクトレンズ。
JP2007015417A 2007-01-25 2007-01-25 コンタクトレンズのマーキング方法およびコンタクトレンズ Expired - Lifetime JP4070233B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007015417A JP4070233B2 (ja) 2007-01-25 2007-01-25 コンタクトレンズのマーキング方法およびコンタクトレンズ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007015417A JP4070233B2 (ja) 2007-01-25 2007-01-25 コンタクトレンズのマーキング方法およびコンタクトレンズ

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006229534A Division JP3961551B2 (ja) 2006-08-25 2006-08-25 マーク付きコンタクトレンズの製造方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007312707A Division JP2008070914A (ja) 2007-12-03 2007-12-03 コンタクトレンズのマーキング方法およびコンタクトレンズ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007102254A true JP2007102254A (ja) 2007-04-19
JP4070233B2 JP4070233B2 (ja) 2008-04-02

Family

ID=38029175

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007015417A Expired - Lifetime JP4070233B2 (ja) 2007-01-25 2007-01-25 コンタクトレンズのマーキング方法およびコンタクトレンズ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4070233B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009139918A (ja) * 2008-07-07 2009-06-25 Menicon Co Ltd コンタクトレンズのマーキング方法およびコンタクトレンズ
WO2017035407A1 (en) * 2015-08-25 2017-03-02 Sunalp Murad Device and method for axis marking

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009139918A (ja) * 2008-07-07 2009-06-25 Menicon Co Ltd コンタクトレンズのマーキング方法およびコンタクトレンズ
JP4593656B2 (ja) * 2008-07-07 2010-12-08 株式会社メニコン コンタクトレンズのマーキング方法およびコンタクトレンズ
WO2017035407A1 (en) * 2015-08-25 2017-03-02 Sunalp Murad Device and method for axis marking

Also Published As

Publication number Publication date
JP4070233B2 (ja) 2008-04-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009058828A (ja) コンタクトレンズおよびその製造方法
JP4593656B2 (ja) コンタクトレンズのマーキング方法およびコンタクトレンズ
JP4070233B2 (ja) コンタクトレンズのマーキング方法およびコンタクトレンズ
JP5767023B2 (ja) ゴルフボール
JPH07186290A (ja) コンタクトレンズのマーキング方法
JP3961551B2 (ja) マーク付きコンタクトレンズの製造方法
JP2008070914A (ja) コンタクトレンズのマーキング方法およびコンタクトレンズ
JP3894927B2 (ja) コンタクトレンズのマーキング方法
CN108583043B (zh) 防伪压模的加工方法及转印方法
JP2011098443A (ja) 賦型フィルム用の金型ロールおよびそれを用いた賦型フィルムの製造方法
JP2008180970A (ja) 刻線が形成されている光学部品
JP4491024B2 (ja) 金型装置
KR100592989B1 (ko) 사이드월의 타이어 정보 표시 방법
JP2009162663A (ja) 計器用表示板の製造方法
JP2005224383A (ja) ゴルフクラブヘッドの表面のエッチング方法
KR100761349B1 (ko) 단추의 제조방법 및 그 단추
JP2013036279A (ja) 壁材
JP4458837B2 (ja) ガラスモールド成形型へのマーキング方法
JP3735176B2 (ja) 射出成形用金型およびその製造方法
JP2009132084A (ja) 熱インプリント用モールドおよびこのモールドを用いた光学素子の製造方法
JP6654030B2 (ja) 中子の造型方法
JP2021172020A (ja) 成形型
JP2007083590A (ja) 印材
JP2020040098A (ja) アルミホイール製造ラインおよびアルミホイール製造ラインの個体管理方法
KR101522159B1 (ko) 골드바 또는 실버바의 제조 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20070126

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Effective date: 20070627

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20070706

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070711

A521 Written amendment

Effective date: 20070801

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20071003

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071203

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080107

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20080114

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 3

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110125

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140125

EXPY Cancellation because of completion of term