JP2007098838A - 液滴吐出ヘッドのアライメント調整方法及び液滴吐出装置 - Google Patents

液滴吐出ヘッドのアライメント調整方法及び液滴吐出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 インクジェット記録ヘッドの複数方向のアライメント調整を高精度に実施し、画質を向上させる。
【解決手段】 用紙を低速の所定速度V1で搬送してアライメント検出用パターンを印刷し、印刷されたアライメント検出用パターンの結果に基づいて、インクジェット記録ヘッドの搬送方向のアライメントを調整する。また、用紙を高速の所定速度V2で搬送してアライメント検出用パターンを印刷し、印刷されたアライメント検出用パターンの結果に基づいて、インクジェット記録ヘッドの高さ方向のアライメントを調整する。
【選択図】 図8

Description

本発明は、搬送手段によって搬送される記録媒体へ液滴を吐出する液滴吐出ヘッドのアライメント調整方法、及び、記録媒体を搬送する搬送手段と、搬送手段によって搬送される記録媒体へ液滴を吐出する液滴吐出ヘッドと、を備える液滴吐出装置に関する。
インクジェット記録装置等の液滴吐出装置では、液滴を所望の位置に着弾させるために液滴吐出ヘッドのアライメントを高精度に合わせる必要がある。特に、フルカラーのインクジェット記録装置では、搬送方向に配列された複数のインクジェット記録ヘッドから吐出されたインク滴を、搬送される記録媒体上の同一箇所へ着弾させなければならないので、インクジェット記録ヘッドのアライメント調整の精度の要求度が高くなる。さらに近年は、インクジェット記録装置の高速化、高画質化に伴って、用紙の搬送速度が高速化し、インクジェット記録ヘッドが長尺化しており、インクジェット記録ヘッドのアライメント調整の精度の要求度が一段と高くなっている。このため、インクジェット記録ヘッドのアライメント調整の精度を向上させるための方法が種々考案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1では、アライメント検出用パターンの線分の幅を読取り、読取り結果に応じて記録ヘッド32の高さ方向のアライメント調整を行っている。しかし、用紙Pの幅方向(X方向)や搬送方向(Y方向)等の高さ方向(Z方向)以外のアライメントも、印字に様々な影響を与える(図25、図26の表参照)。特に、記録ヘッド32が長尺の場合には、XY方向、XZ方向のずれによる影響が大きく、また、用紙Pの搬送速度が高速の場合には、Z方向、XZ方向、YZ方向のずれによる影響が大きくなるので、Z方向のアライメント調整のみならず、X方向やY方向のアライメント調整も高精度に行う必要がでてくる。
特開2001−199055号公報
本発明は上記事実を考慮してなされたものであり、液滴吐出ヘッドの複数方向のアライメント調整を高精度に実施し、画質を向上させる。
請求項1に記載の液滴吐出ヘッドのアライメント調整方法は、搬送手段によって搬送される記録媒体へ液滴を吐出する液滴吐出ヘッドのアライメント調整方法であって、前記搬送手段に記録媒体を所定速度V1で搬送させて前記液滴吐出ヘッドにアライメント検出用パターンを形成させる第1パターン形成ステップと、前記第1パターン形成ステップで形成されたアライメント検出用パターンを読取り、読取り結果に応じて前記液滴吐出ヘッドの記録媒体搬送方向のアライメント調整を実施する第1調整ステップと、前記搬送手段に記録媒体を前記所定速度V1よりも高速の所定速度V2で搬送させて前記液滴吐出ヘッドにアライメント検出用パターンを形成させる第2パターン形成ステップと、前記第2パターン形成ステップで形成されたアライメント検出用パターンを読取り、読取り結果に応じて前記液滴吐出ヘッドの高さ方向のアライメント調整を実施する第2調整ステップと、を有することを特徴とする。
請求項1に記載の液滴吐出ヘッドのアライメント調整方法では、まず、第1パターン形成ステップにおいて、搬送手段に記録媒体を所定速度V1で搬送させて液滴吐出ヘッドにアライメント検出用パターンを形成させる。次に、第1調整ステップにおいて、第1パターン形成ステップで形成されたアライメント検出用パターンを読取り、読取り結果に応じて液滴吐出ヘッドの記録媒体搬送方向のアライメント調整を実施する。
また、第2パターン形成ステップにおいて、搬送手段に記録媒体を所定速度V2で搬送させて液滴吐出ヘッドにアライメント検出用パターンを形成させる。次に、第2調整ステップにおいて、第2パターン形成ステップで形成されたアライメント検出用パターンを読取り、読取り結果に応じて液滴吐出ヘッドの高さ方向のアライメント調整を実施する。
ところで、液滴吐出ヘッドの高さ方向のアライメントにずれがあると液滴の飛翔距離に差が生じるので、搬送される記録媒体に液滴が着弾する位置が記録媒体搬送方向へずれる。この液滴の着弾位置のずれは、記録媒体の搬送速度が高速になるほど大きくなる。これによって、アライメント検出用パターンの分解能が高くなる。このため、液滴吐出ヘッドの高さ方向のアライメント調整を実施する際に参照されるアライメント検出用パターンを印字する第2パターン形成ステップでは、記録媒体の搬送速度を高速にすることが望ましい。
しかし、液滴吐出ヘッドの記録媒体搬送方向のアライメント調整を実施する際に、アライメント検出用パターンに、液滴吐出ヘッドの高さ方向のアライメントのずれの影響が現れてしまうと、液滴吐出ヘッドの記録媒体搬送方向のアライメントのずれを読取ることができなくなってしまう。このため、液滴吐出ヘッドの記録媒体搬送方向のアライメント調整を実施する際に参照されるアライメント検出用パターンを印字する第1パターン形成ステップでは、記録媒体の搬送速度を低速にすることが望ましい。
そこで、本発明では、第1パターン形成ステップにおける記録媒体の搬送速度である所定速度V1と、第2パターン形成ステップにおける記録媒体の搬送速度である所定速度V2とを異なる速度とし、所定速度V2を所定速度V1よりも高速にしている。
これによって、第1パターン形成ステップにおいて、液滴吐出ヘッドの高さ方向のアライメントのずれの影響の少ないアライメント検出用パターンが得られるので、第1調整ステップにおいて、液滴吐出ヘッドの記録媒体搬送方向のアライメントの検出、調整を高精度に行うことができ、また、第2パターン形成ステップにおいて、液滴吐出ヘッドの高さ方向のアライメントのずれの影響が顕著に現れたアライメント検出用パターンが得られるので、第2調整ステップにおいて、液滴吐出ヘッドの高さ方向のアライメントの検出、調整を高精度に行うことができる。従って、記録媒体の搬送速度を高速化し、液滴吐出ヘッドを長尺化した液滴吐出装置においても、画質の低下を抑制できる。
請求項2に記載の液滴吐出ヘッドのアライメント調整方法は、請求項1に記載の液滴吐出ヘッドのアライメント調整方法であって、前記第1パターン形成ステップ及び前記第2パターン形成ステップの少なくとも一方で形成されたアライメント検出用パターンを読取り、読取り結果に応じて前記液滴吐出ヘッドの液滴の吐出タイミングを調整する吐出タイミング調整ステップを有することを特徴とする。
請求項2に記載の液滴吐出ヘッドのアライメント調整方法では、吐出タイミング調整ステップにおいて、第1パターン形成ステップ及び第2パターン形成ステップの少なくとも一方で形成されたアライメント検出用パターンを読取り、読取り結果に応じて液滴吐出ヘッドの液滴の吐出タイミングを調整する。このため、液滴吐出ヘッドの記録媒体搬送方向のアライメント調整、液滴吐出ヘッドの高さ方向のアライメント調整を行っても現れるような印字ずれや濃度むらを、十分に抑制することが可能となる。
請求項3に記載の液滴吐出装置は、記録媒体を搬送する搬送手段と、前記搬送手段によって搬送される記録媒体へ液滴を吐出する液滴吐出ヘッドと、を備える液滴吐出装置であって、前記液滴吐出ヘッドの記録媒体搬送方向のアライメント調整を行う第1調整手段と、前記液滴吐出ヘッドの高さ方向のアライメント調整を行う第2調整手段と、前記搬送手段に記録媒体を所定速度V1で搬送させて前記液滴吐出ヘッドにアライメント検出用パターンを形成させる第1パターン形成ステップと、前記搬送手段に記録媒体を前記所定速度V1よりも高速の所定速度V2で搬送させて前記液滴吐出ヘッドにアライメント検出用パターンを形成させる第2パターン形成ステップと、を実行する制御手段と、を有することを特徴とする。
請求項3に記載の液滴吐出装置では、制御手段によって第1パターン形成ステップ、第2パターン形成ステップが実行される。第1パターン形成ステップでは、搬送手段によって所定速度V1で搬送される記録媒体に、液滴吐出ヘッドによってアライメント検出用パターンが形成され、第2パターン形成ステップでは、搬送手段によって所定速度V2で搬送される記録媒体に、液滴吐出ヘッドによってアライメント検出用パターンが形成される。
ここで、所定速度V2は所定速度V1よりも高速となっており、第2パターン形成ステップにおいては、液滴吐出ヘッドの高さ方向のアライメントのずれが顕著に現れたアライメント検出用パターンが得られ、第1パターン形成ステップにおいては、液滴吐出ヘッドの高さ方向の影響が抑制されたアライメント検出用パターンが得られる。
このため、第2パターン形成ステップで得られたアライメント検出用パターンを読取った結果に基づいて、第2調整手段による液滴吐出ヘッドの高さ方向のアライメント調整を実施することで、液滴吐出ヘッドの高さ方向のアライメントを高精度に合わせることができる。また、第1パターン形成ステップで得られたアライメント検出用パターンを読取った結果に基づいて、第1調整手段による液滴吐出ヘッドの記録媒体搬送方向のアライメント調整を実施することで、液滴吐出ヘッドの記録媒体搬送方向のアライメントを高精度に合わせることができる。
請求項4に記載の液滴吐出装置は、請求項3に記載の液滴吐出装置であって、前記液滴吐出ヘッドの液滴の吐出タイミングを調整する吐出タイミング調整手段を有することを特徴とする。
請求項4に記載の液滴吐出装置では、吐出タイミング調整手段によって、液滴吐出ヘッドの液滴の吐出タイミングが調整可能になっている。このため、第1調整手段による液滴吐出ヘッドの記録媒体搬送方向のアライメント調整、第2調整手段による液滴吐出ヘッドの高さ方向のアライメント調整を行っても現れるような印字ずれや濃度むらを、十分に抑制することが可能となる。
請求項5に記載の液滴吐出装置は、請求項2に記載の液滴吐出装置であって、記録媒体に形成されたアライメント検出用パターンを読取る読取手段と、前記第1パターン形成ステップで形成されたアライメント検出用パターンを前記読取手段が読取った結果に基づいて前記液滴吐出ヘッドの記録媒体搬送方向のアライメントのずれを判定し、前記第2パターン形成ステップで形成されたアライメント検出用パターンを前記読取り手段が読取った結果に基づいて前記液滴吐出ヘッドの高さ方向のアライメントのずれを判定する判定手段と、を有することを特徴とする。
請求項5に記載の液滴吐出装置では、上述した第1パターン形成ステップ又は第2パターン形成ステップにおいて記録媒体に形成されたアライメント検出用パターンが読取手段によって読取られる。そして、判定手段が、第1パターン形成ステップで形成されたアライメント検出用パターンを読取手段が読取った結果に基づいて、液滴吐出ヘッドの記録媒体搬送方向のアライメントのずれを判定する。ここで、第1パターン形成ステップで形成されたアライメント検出用パターンでは、液滴吐出ヘッドの高さ方向のアライメントのずれの影響が抑制されているので、判定手段は、液滴吐出ヘッドの記録媒体搬送方向のアライメントのずれを高精度に判定できる。
また、判定手段は、第2パターン形成ステップで形成されたアライメント検出用パターンを読取手段が読取った結果に基づいて、液滴吐出ヘッドの高さ方向のアライメントのずれを判定する。ここで、第2パターン形成ステップで形成されたアライメント検出用パターンでは、液滴吐出ヘッドの高さ方向のアライメントのずれの影響が顕著に現れるので、判定手段は、液滴吐出ヘッドの高さ方向のアライメントのずれを高精度に判定できる。
請求項6に記載の液滴吐出装置は、請求項5に記載の液滴吐出装置であって、前記第1調整手段を駆動させる第1駆動手段と、前記第2調整手段を駆動させる第2駆動手段と、を有し、前記制御手段は、前記判定手段によって判定された前記液滴吐出ヘッドの記録媒体搬送方向のアライメントのずれに基づいて前記第1駆動手段を制御し、前記判定手段によって判定された前記液滴吐出ヘッドの高さ方向のアライメントのずれに基づいて前記第2駆動手段を制御することを特徴とする。
請求項6に記載の液滴吐出装置では、制御手段が、判定手段によって判定された液滴吐出ヘッドの記録媒体搬送方向のアライメントのずれに基づいて第1駆動手段を制御することで、液滴吐出ヘッドの記録媒体搬送方向のアライメントが調整される。また、制御手段が、判定手段によって判定された液滴吐出ヘッドの高さ方向のアライメントのずれに基づいて第2駆動手段を制御することで、液滴吐出ヘッドの高さ方向のアライメントが調整される。
即ち、本発明の液滴吐出装置では、記録ヘッドのアライメント調整が全て自動で実施される。
本発明は上記構成にしたので、液滴吐出ヘッドの複数方向のアライメント調整を高精度に実施でき、画質を向上できる。
以下、図面を参照して本発明の第1実施形態について説明する。
図1には、本実施形態のインクジェット記録装置12が示されている。インクジェット記録装置12の筐体14内の下部には給紙トレイ16が備えられており、給紙トレイ16内に積層された用紙Pをピックアップロール18で1枚ずつ取り出すことができる。取り出された用紙Pは、所定の搬送経路22を構成する複数の搬送ローラ対20で搬送される。
給紙トレイ16の上方には、無端状の搬送ベルト28が、駆動ロール24及び従動ロール26に張架されている。駆動ロール24を駆動するモータ25は、速度制御部27(図7参照)によって駆動速度を制御されており、搬送ベルト28の回転速度が制御されている。搬送ベルト28の上方には記録ヘッドアレイ30が配置されており、搬送ベルト28の平坦部分28Fに対向している。この対向した領域が、記録ヘッドアレイ30からインク滴が吐出される吐出領域SEとなっている。搬送経路22を搬送された用紙Pは、搬送ベルト28で保持されてこの吐出領域SEに至り、記録ヘッドアレイ30に対向した状態で、記録ヘッドアレイ30から画像情報に応じたインク滴が付着される。
記録ヘッドアレイ30は、本実施形態では、有効な記録領域が用紙Pの幅(搬送方向と直交する方向の長さ)以上とされた長尺状とされ、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、サイアン(C)、及びブラック(K)の4色それぞれに対応した4つのインクジェット記録ヘッド(以下、記録ヘッドという)32が搬送方向に沿って配置されており、フルカラーの画像を記録可能になっている。
各記録ヘッド32は、ヘッド駆動回路33(図7参照)によって制御される。ヘッド駆動回路は、たとえば、画像情報に応じてインク滴の吐出タイミングや使用するインク吐出口(ノズル)を決め、駆動信号を記録ヘッド32に送る構成である。
また、記録ヘッドアレイ30は、搬送方向と直交する方向に不動とされていてもよいが、必要に応じて移動するように構成しておくと、マルチパスによる画像記録で、より解像度の高い画像を記録したり、記録ヘッド32の不具合を記録結果に反映させないようにしたりできる。
記録ヘッドアレイ30の両側には、それぞれの記録ヘッド32に対応した4つのメンテナンスユニット34が配置されている。図2に示すように、記録ヘッド32に対してメンテナンスを行う場合には、記録ヘッドアレイ30が上方へ移動され、搬送ベルト28との間に構成された間隙にメンテナンスユニット34が移動して入り込む。そして、ノズル面に対向した状態で、所定のメンテナンス動作(吸引、ワイピング、キャッピング等)を行う。
図3に示すように、記録ヘッドアレイ30の上流側には、電源38が接続された帯電ロール36が配置されている。帯電ロール36は、従動ロール26との間で搬送ベルト28及び用紙Pを挟みつつ従動し、用紙Pを搬送ベルト28に押圧する押圧位置と、搬送ベルト28から離間した離間位置との間を移動可能とされている。押圧位置では、接地された従動ロール26との間に所定の電位差が生じるため、用紙Pに電荷を与えて搬送ベルト28に静電吸着させることができる。
記録ヘッドアレイ30の下流側には、剥離プレート40が配置されており、用紙Pを搬送ベルト28から剥離させる。剥離された用紙Pは、剥離プレート40の下流側で排出経路44を構成する複数の排出ローラ対42で搬送され、筐体14の上部に設けられた排紙トレイ46に排出される。
また、図1、図2に示すように、記録ヘッドアレイ30の上方には、各色のインクを貯留するインクタンク35が配置されている。各インクタンク35には、各記録ヘッド32が接続されている。
ところで、図4乃至図6に示すように、各記録ヘッド32は、XY調整機構50、XZ調整機構52によって、用紙幅方向(X方向)、搬送方向(Y方向)、高さ方向(Z方向)に対する傾き、位置を調整可能とされている。
各記録ヘッド32は、支持フレーム54内に、XY調整機構50、XZ調整機構52によって固定されている。支持フレーム54は、記録ヘッド32を収容可能な筐体で、上面が開口した筒体54Aと、筒体54の開口部にネジ止めや爪部材による係止によって取付けられる蓋54Bとで構成されている。筒体54Aの下面(ノズル面32Nと対向する面)には、ノズル面32Nを露出させる矩形状の長穴が空けられている。
また、XY調整機構50は、調整ネジ62A、62Bと圧縮コイルバネ64A、64Bとで構成され、XZ調整機構52は、調整ネジ58A、58Bと圧縮コイルバネ60A、60Bとで構成されている。
また、記録ヘッド32の長手方向の一端面(+X側の端面)には板バネ56が取付けられており、記録ヘッド32が−X側へ付勢されて支持フレーム54の−X側の内壁に押し当てられている。また、支持フレーム54の−X側の内壁には位置決め用の突起54Cが形成されている。この位置決め用突起54Cに記録ヘッド32が押し当てられるようになっており、記録ヘッド32のX方向の位置決めが行われている。
また、図4、図5に示すように、筒体54Aの下面の−X側及び+X側の端部にはそれぞれ調整ネジ58A、58Bが螺合している。この調整ネジ58A、58Bは、Z方向へ進退可能となっている。また、記録ヘッド32の上面の−X側及び+X側の端部にはそれぞれ圧縮コイルバネ60A、60Bが取付けられている。この圧縮コイルバネ60A、60Bはそれぞれ、調整ネジ58A、58Bの回転軸の延長線上に設けられて調整ネジ58A、58Bの軸方向へ伸縮可能となっており、記録ヘッド32の−X側及び+X側の端部はそれぞれ、調整ネジ58Aと圧縮コイルバネ60Aとによって、調整ネジ58Bと圧縮コイルバネ60Bとによって、狭持されている。
ここで、図5(A)、(B)に示すように、調整ネジ58A、58Bの筒体54Aの下面からの突出量が調整可能となっており、記録ヘッド32のZ方向の位置、及び記録ヘッド32のXY平面に対する傾きが調整可能となっている。即ち、図5(A)に示すように、調整ネジ58A、58Bの筒体54の下面からの突出量を同量だけ変化させることで、記録ヘッド32がZ方向へ平行に移動し、ノズル面32Nと用紙Pとの距離が全体で一様に変化する。また、図5(B)に示すように、調整ネジ58A、58Bの筒体54Aの下面からの突出量を異ならせることで、ノズル面32Nの用紙Pに対する傾きが変化する。
また、図4、図6に示すように、支持フレーム54のY方向を向いた面(XZ平面)54D、54Eの間に記録ヘッド32が設けられている。XZ平面54Dの−X側及び+X
側の端部にはそれぞれ、調整ネジ62A、62BがY方向へ進退可能に螺合している。また、記録ヘッド32のXZ平面54Eと対向した面の−X側及び+X側の端部にはそれぞ
れ、圧縮コイルバネ64A、64Bが取付けられている。この圧縮コイルバネ64A、64Bはそれぞれ、調整ネジ62A、62Bの回転軸の延長線上に設けられて調整ネジ62A、62Bの軸方向へ伸縮可能となっており、記録ヘッド32の−X側及び+X側の端部
はそれぞれ、調整ネジ62Aと圧縮コイルバネ64Aによって、調整ネジ62Bと圧縮コイルバネ64Bとによって、狭持されている。
ここで、図6(A)、(B)に示すように、調整ネジ62A、62BのXZ平面54Dからの突出量が調整可能となっており、記録ヘッド32のY方向の位置、及び記録ヘッド32のXZ平面に対する傾きが調整可能となっている。即ち、図6(A)に示すように、調整ネジ62A、62BのXZ平面54Dからの突出量を同量だけ変化させることで、記録ヘッド32のノズル列がY方向へ平行に移動する。また、図6(B)に示すように、調整ネジ62A、62BのXZ平面54Dからの突出量を異ならせることで、記録ヘッド32のノズル列のXZ平面に対する傾きが変化する。
ところで、Y、M、C色の記録ヘッド32のK色の記録ヘッド32に対する相対的なアライメントの調整が、製造時、又は出荷後に実施されるが、その方法について図8のフローチャートを参照して説明する。
まず、ステップ100では、インクジェット記録装置12に設けられた操作パネル51(図7参照)又はパソコン等の外部機器53(図7参照)からコントローラ55(図7参照)へアライメント検出用パターンの印刷指令を送信する。ここで、アライメント検出用パターンを印刷する際の用紙Pの搬送速度が、低速の所定速度V1(例えば、38.1mm/s)と高速の所定速度V2(例えば、381mm/s)との2段階で選択可能となっており、本ステップでは低速V1を選択する。また、印字周波数は、18kHzに設定されている。
インクジェット記録装置12では、アライメント検出用パターンの印刷指令がコントローラ55に受信されると、用紙Pが低速で搬送され、そして、Y、M、C、K色の各記録ヘッド32によって、アライメント検出用パターンが印刷される。
図9に示すように、Y、M、C色の各記録ヘッド32によって、Y方向に沿って所定間隔でY、M、C色のパターンPy、Pm、Pcが形成され、K色の記録ヘッド32によって、X方向に延びる直線Lが、パターンPy、Pm、Pcと重なるように形成される。パターンPy、Pm、Pcは、X方向に延びる短い直線1〜7を、X方向及びY方向に対して傾斜した直線上に並べて形成したもので、Y、M、C色の記録ヘッド32とK色の記録ヘッド32との相対的な位置関係が設計値どおりになっている場合には、中央の直線4が、直線Lと重なるようになっている。
このため、例えば、Y、M、C色の記録ヘッド32がK色の記録ヘッド32に対して相対的に−Y方向へ2ドット分ずれた場合には、図10(A)に示すように、両側のパターンPの直線2が直線Lと重なるようになる。また、Y、M、C色の記録ヘッド32が、K色の記録ヘッド32に対して相対的に、−X側を支点として−Y方向へ2ドット分回転した場合には、図10(B)に示すように、−X側のパターンPでは直線4が直線Lと重なり、+X側のパターンPでは直線2が直線Lと重なる。
次に、ステップ102では、アライメント検出用パターンを目視又はスキャナ等の原稿読取装置で読取り、Y、M、C色の記録ヘッド32のY色の記録ヘッド32に対する相対的なアライメントが、「OK」か「NG」かを判定する。図9に示すように、両側のパターンの直線4が直線Lに重なっていた場合に、「OK」と判定されてステップ106へ移行し、図10(A)、(B)に示すように、直線4以外の直線1〜3、5〜7が直線Lと重なっていた場合に、「NG」と判定されてステップ104へ移行する。
ステップ104では、アライメント検出用パターンの読取り結果に応じて、Y、M、C色の記録ヘッド32のY方向のアライメント調整を実施する。本ステップでは、図6に示すように、調整ネジ62A、62Bを所定回転数又は所定角度だけ回転させて記録ヘッド32のY方向の位置を+方向又は−方向へ微調整し、又は、記録ヘッド32のXZ平面に対する傾斜角度を微調整する。
例えば、両側のパターンPの直線2が直線Lと重なっている場合(図10(A)参照)には、図6(A)に示すように、記録ヘッド32全体が2ドット分+Y方向へ平行に移動するように、調整ネジ62A、62Bを同量だけ+Y方向へ移動させる。また、−X側のパターンPでは直線4が直線Lと重なり、+X側のパターンPでは直線2が直線Lと重なっている場合(図10(B)参照)には、図6(B)に示すように、記録ヘッド32の+X側が−X側に対して相対的に2ドット分+Y方向へ移動するように、調整ネジ62Bを+Y方向へ移動させる。
そして、ステップ100へ移行して再度、アライメント検出用パターンを印刷し、ステップ102へ移行して記録ヘッド32のアライメント調整の適否を判定する。
一方、ステップ106では、インクジェット記録装置12に設けられた操作パネル51又はパソコン等の外部機器53からコントローラ55へアライメント検出用パターンの印刷指令を送信する。ここで、アライメント検出用パターンを印刷する際の用紙Pの搬送速度は、高速の所定速度V2を選択する。
インクジェット記録装置12では、アライメント検出用パターンの印刷指令がコントローラ55に受信されると、用紙Pが高速で搬送され、そして、Y、M、C、K色の各記録ヘッド32によって、アライメント検出用パターンが印刷される。そして、ステップ108へ移行する。
ステップ108では、アライメント検出用パターンを目視又はスキャナ等の原稿読取装置で読取り、Y、M、C色の記録ヘッド32のK色の記録ヘッド32に対する相対的なアライメントが、「OK」か「NG」かを判定する。図9に示すように、両側のパターンの直線4が直線Lに重なっていた場合に「OK」と判定されて本フローチャートを終了し、図10(A)、(B)に示すように、直線4以外の直線1〜3、5〜7が直線Lと重なっている場合に「NG」と判定されてステップ110へ移行する。
ステップ110では、読取り結果に応じて、Y、M、C色の記録ヘッド32のZ方向のアライメント調整を実施する。本ステップでは、図5に示すように、調整ネジ58A、58Bを所定回転数又は所定角度だけ回転させて記録ヘッド32のZ方向の位置を+方向又は−方向へ微調整し、又は、記録ヘッド32のXY平面に対する傾斜角度を微調整する。
ところで、図11に示すように、記録ヘッド32のZ方向のアライメントにずれΔTDがあるとインク滴の飛翔距離に差が生じるので、搬送される用紙Pにインク滴が着弾する位置がY方向へずれる。このインク滴の着弾位置のずれは、記録ヘッド32のアライメントが+Z方向にずれると+Y方向へ発生し、記録ヘッド32のアライメントが−Z方向にずれると−Y方向へ発生する。
このため、例えば、両側のパターンPの直線2が直線Lと重なっている場合(図10(A)参照)には、図5(A)に示すように、インク滴の着弾位置が全体的に2ドット分+Y方向へ移動するように、調整ネジ58A、58Bを同量だけ−Z方向へ移動させて記録ヘッド32を平行に−Z方向へ移動させる。また、−X側のパターンPでは直線4が直線Lと重なり、+X側のパターンPでは直線2が直線Lと重なっている場合(図10(B)参照)には、図5(B)に示すように、+X側におけるインク滴の着弾位置が−X側におけるインク滴の着弾位置に対して2ドット分+Y方向へ移動するように、調整ネジ62Bを+Y方向へ移動させて記録ヘッド32の+X側を−Z方向へ移動させる。
そして、ステップ106へ移行して再度、アライメント検出用パターンを印字し、ステップ108へ移行して記録ヘッド32のアライメント調整の適否を判定する。
ところで、図11に示すように、記録ヘッド32の高さ方向のアライメントのずれΔTDによるインク滴の着弾位置のずれ(Δb2−Δb1)は、用紙Pの搬送速度が高速になるほど大きくなる。これは、図12に示すように、記録ヘッド32がXY平面に対して傾いた場合の−X側と+X側のインク滴の着弾位置のずれも同様である。例えば、解像度が1200dpi、−X側のノズルと+X側のノズルとの最大距離が297mm、インク吐出速度が10m/s、ノズル面32Nと用紙Pとの距離が1.5mm、記録ヘッド32のXY平面に対する傾斜角度θが0.5°の条件で、用紙Pの搬送速度を40mm/s、400mm/sとすると、インク滴の着弾位置のずれはそれぞれ、0.01mm(0.049dots)、0、1mm(4.9dots)となる。
即ち、用紙Pの搬送速度を高速にするほど、アライメント検出用パターンの分解能が高くなる。このため、記録ヘッド32のZ方向のアライメントの適否を判定する際に参照されるアライメント検出用パターンを印刷するステップ106では、用紙Pの搬送速度を高速にすることが望ましい。
しかし、記録ヘッド32のY方向のアライメント調整を実施する際に、アライメント検出用パターンに、記録ヘッド32のZ方向のアライメントのずれの影響が現れてしまうと、記録ヘッド32のY方向のアライメントのずれを読取ることができなくなってしまう。このため、記録ヘッド32のY方向のアライメントの適否を判定する際に参照されるアライメント検出用パターンを印刷するステップ100では、用紙Pの搬送速度を低速にすることが望ましい。
そこで、本実施形態では、ステップ100における用紙Pの搬送速度である所定速度V1と、ステップ106における用紙Pの搬送速度である所定速度V2とを異なる速度とし、所定速度V2を所定速度V1よりも高速にしている。
また、用紙Pの搬送速度を381mm/s、印字周波数を1.8kHz、18kHzで印字すると、印字周波数1.8kHzの場合は解像度が120dpiとなり、印字周波数18kHzの場合は解像度が1200dpiとなる。
即ち、印字周波数が高くなるほど、アライメント検出用パターンの分解能が高くなる。このため、記録ヘッド32の印字周波数を、18kHzと高く設定している。
これによって、ステップ100において、記録ヘッド32のZ方向のアライメントのずれの影響の少ないアライメント検出用パターンが得られるので、ステップ102、104において、記録ヘッド32のY方向のアライメントの検出、調整を高精度に実施でき、また、ステップ106において、記録ヘッド32のZ方向のアライメントのずれの影響が顕著に現れたアライメント検出用パターンが得られるので、ステップ108、110において、記録ヘッド32のZ方向のアライメントの検出、調整を高精度に実施できる。また、ステップ100、106において、分解能が高いアライメント検出用パターンが得られるので、記録ヘッド32のY方向、Z方向のアライメントの検出、調整を高精度に実施できる。従って、用紙Pの搬送速度を高速化し、記録ヘッド32を長尺化したインクジェット記録装置12においても、画質の低下を抑制できる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成には同一の符号を付し、説明は省略する。
図13乃至図15に示すように、各記録ヘッド32は、XY調整機構70、XZ調整機構72によって、用紙幅方向(X方向)、搬送方向(Y方向)、高さ方向(Z方向)に対する傾きを調整可能とされている。
各記録ヘッド32は、支持フレーム74内に、XY調整機構70、XZ調整機構72によって固定されている。支持フレーム74は、上部とX方向の両端部とが開口したU字状の枠体74Aと上面の開口部にネジ止めや爪部材による係止によって取付けられる蓋74Bとで構成されている。枠体74Aの下面(ノズル面32Nと対向する面)には、ノズル面32Nを露出させる矩形状の長穴が空けられている。また、XY調整機構70は、ヒンジ76と調整ネジ82と圧縮コイルバネ84とで構成され、XZ調整機構72は、ヒンジ86と調整ネジ78と圧縮コイルバネ80とで構成されている。
各記録ヘッド32は、ヒンジ76、86によって枠体74Aの下面に支持されている。ヒンジ86は、記録ヘッド32の−X側の端部の下側に固定され、記録ヘッド32をヒンジ76に、XZ平面内で回動できるように支持している。また、ヒンジ76は、枠体74Aの下面の−X側の端部及びヒンジ86に回転可能に取付けられ、記録ヘッド32を枠体74Aの下面に、XY平面内で回動できるように支持している。
また、枠体74Aの下面の+X側の端部には調整ネジ78が螺合している。この調整ネジ78は、Z方向へ進退可能となっている。また、記録ヘッド32の上面の+X側の端部には圧縮コイルバネ80が取付けられている。この圧縮コイルバネ80は、調整ネジ78の回転軸の延長線上に設けられて調整ネジ78の軸方向へ伸縮可能となっており、記録ヘッド32の+X側の端部は、調整ネジ78と圧縮コイルバネ80とによって狭持されている。
ここで、図14に示すように、調整ネジ78の枠体74Aの下面からの突出量が調整可能となっており、記録ヘッド32のXY平面に対する傾きが調整可能となっている。即ち、調整ネジ78を+Z方向へ移動させると、記録ヘッド32が−X側を支点にして+Z方向へ回動し、また、調整ネジ78を−Z方向へ移動させると、記録ヘッド32が−X側を支点として−Z方向へ回動する。
また、図15に示すように、枠体74AのY方向を向いた面(XZ平面)74D、74Eの間に記録ヘッド32が設けられている。XZ平面74Dの+X側の端部には、調整ネジ82がY方向へ進退可能に螺合している。また、記録ヘッド32のXZ平面54Eと対向した面の+X側の端部には、圧縮コイルバネ84が取付けられている。この圧縮コイルバネ84は、調整ネジ82の回転軸の延長線上に設けられて調整ネジ82の軸方向へ伸縮可能となっており、記録ヘッド32の+X側の端部は、調整ネジ82と圧縮コイルバネ84とによって狭持されている。
ここで、調整ネジ82のXZ平面74Dからの突出量が調整可能となっており、記録ヘッド32のXZ平面に対する傾きが調整可能となっている。即ち、調整ネジ82を+Y方向へ移動させると、記録ヘッド32が−X側を支点にして+Y方向へ回動し、また、調整ネジ82を−Y方向へ移動させると、記録ヘッド32が−X側を支点として−Y方向へ回動する。
ところで、Y、M、C色の記録ヘッド32のK色の記録ヘッド32に対する相対的なアライメントの調整が、製造時、又は出荷後に実施されるが、その方法について図16のフローチャートを参照して説明する。
まず、ステップ200では、インクジェット記録装置12に設けられた操作パネル51(図17参照)又はパソコン等の外部機器53(図17参照)からコントローラ55(図17参照)へアライメント検出用パターンの印刷指令を送信する。ここで、アライメント検出用パターンをプリントする際の用紙Pの搬送速度が、低速の所定速度V1(例えば、38.1mm/s)と高速の所定速度V2(例えば、381mm/s)との2段階で選択可能となっており、本ステップでは低速V1を選択する。また、印字周波数は20kHzに設定されている。
インクジェット記録装置12では、アライメント検出用パターンの印刷指令がコントローラ55に受信されると、用紙Pが低速で搬送され、そして、Y、M、C、K色の各記録ヘッド32によって、アライメント検出用パターンが印刷される。
図18に示すように、Y、M、C色の各記録ヘッド32によって、Y方向に沿って所定間隔でY、M、C色のパターンPy、Pm、Pcが形成され、K色の記録ヘッド32によって、パターンPkが、パターンPy、Pm、Pcと重なるように形成される。パターンPkは、X方向に対して平行な直線0と、直線0に対して傾斜した複数本の直線+1、+2、+3、−1、−2、−3とからなる。また、パターンPy、Pm、Pcは、X方向及びY方向に対して傾斜した方向へ階段状に延びた折れ線で、Y、M、C色の記録ヘッド32とK色の記録ヘッド32とが平行になっている場合には、パターンPy、Pm、Pcの横線部がパターンPkの直線0と平行になる。また、Y、M、C色の記録ヘッド32がK色の記録ヘッド32に対して相対的に傾斜している場合には、パターンPy、Pm、Pcの横線部がパターンPkに対して傾斜するが、Y、M、C色の記録ヘッド32が、K色の記録ヘッド32に対して1ドット分回転すると、パターンPy、Pm、Pcの横線部がパターンPkの直線+1又は直線−1と平行になる。また、Y、M、C色の記録ヘッド32が、K色の記録ヘッド32に対して2ドット分回転すると、パターンPy、Pm、Pcの横線部がパターンPkの直線+2又は直線−2と平行になり、Y、M、C色の記録ヘッド32が、K色の記録ヘッド32に対して3ドット分回転すると、パターンPy、Pm、Pcの横線部がパターンPkの直線+3、直線−3と平行になる。
例えば、C色の記録ヘッド32がK色の記録ヘッド32に対して相対的に−X側を支点として+Y方向へ1ドット分回転した場合には、図示するように、パターンPyの横線部と直線+1が平行になる。また、M色の記録ヘッド32がK色の記録ヘッド32に対して相対的に−X側を支点として−Y方向へ1ドット分回転した場合には、図示するように、パターンPmの横線部と直線−1が平行になる。さらに、Y色の記録ヘッド32がK色の記録ヘッド32に対して相対的に−X側を支点として+Y方向へ2ドット分回転した場合には、図示するように、パターンPkの横線部と直線+2が平行になる。
次に、ステップ202では、アライメント検出用パターンを目視又はスキャナ等の原稿読取装置で読取り、Y、M、C色の記録ヘッド32のK色の記録ヘッド32に対するアライメントが「OK」か「NG」かを判定する。パターンPy、Pm、Pcの横線部がパターンPkの直線0と平行になっている場合に、「OK」と判定されてステップ206へ移行し、図18に示すように、パターンPy、Pm、Pcの横線部がパターンPkの直線0と平行になっていない場合に、「NG」と判定されてステップ204へ移行する。
ステップ204では、読取り結果に応じて、Y、M、C色の記録ヘッド32のY方向のアライメント調整を実施する。本ステップでは、図15に示すように、調整ネジ82を所定回転数又は所定角度だけ回転させて記録ヘッド32のXZ平面に対する傾斜角度を微調整する。
例えば、図18に示すように、パターンPcの横線部とパターンPkの直線+1が平行になっている場合には、図15に示すように、記録ヘッド32の+X側が1ドット分+Y方向へ移動するように、調整ネジ62Bを+Y方向へ移動させる。
そして、ステップ200へ移行して再度、アライメント検出用パターンを印字し、ステップ202へ移行して記録ヘッド32のアライメント調整の適否を判定する。
一方、ステップ206では、インクジェット記録装置12に設けられた操作パネル51又はパソコン等の外部機器53からコントローラ55へアライメント検出用パターンの印刷指令を送信する。ここで、アライメント検出用パターンをプリントする際の用紙Pの搬送速度は、高速の所定速度V2を選択する。
インクジェット記録装置12では、アライメント検出用パターンの印刷指令がコントローラ55に受信されると、用紙Pが高速で搬送され、そして、Y、M、C、K色の各記録ヘッド32によって、アライメント検出用パターンが印刷される。そして、ステップ208へ移行する。
ステップ208では、アライメント検出用パターンを目視又はスキャナ等の原稿読取装置で読取り、Y、M、C色の記録ヘッド32のK色の記録ヘッド32に対するアライメントが「OK」か「NG」かを判定する。パターンPy、Pm、Pcの横線部がパターンPkの直線0と平行になっている場合に、「OK」と判定されてステップ212へ移行し、図18に示すように、パターンPy、Pm、Pcの横線部がパターンPkの直線0と平行になっていない場合に、「NG」と判定されてステップ210へ移行する。
ステップ210では、読取り結果に応じて、Y、M、C色の記録ヘッド32のZ方向のアライメント調整を実施する。本ステップでは、図14に示すように、調整ネジ78を所定回転又は所定角度だけ回転させて記録ヘッド32のXY平面に対する傾斜角度を微調整する。
例えば、図18に示すように、パターンPcの横線部とパターンPkの直線+1が重なっている場合には、図14に示すように、記録ヘッド32の+X側が1ドット分−Z方向へ移動するように、調整ネジ78Bを−Z方向へ移動させる。
そして、ステップ206へ移行して再度、アライメント検出用パターンを印刷し、ステップ208へ移行して記録ヘッド32のアライメント調整の適否を判定する。そして、ステップ212へ移行する。
ステップ212では、インクジェット記録装置12に設けられた操作パネル51又はパソコン等の外部機器53からコントローラ55へアライメント検出用パターンのプリント指令を送信する。ここで、アライメント検出用パターンをプリントする速度は、印刷時の速度を選択する。
インクジェット記録装置12では、アライメント検出用パターンの印刷指令がコントローラ55に受信されると、用紙Pが高速で搬送され、そして、Y、M、C、K色の各記録ヘッド32によって、インク吐出タイミング調整用パターンが形成される。
図19に示すように、Y、M、C色の各記録ヘッド32によって、Y方向に沿って所定間隔でY、M、C色のパターンPy、Pm、Pcが形成され、K色の記録ヘッド32によって、パターンPkが、パターンPy、Pm、Pcと重なるように形成される。パターンPkは、X方向に沿って延びた複数の直線−3、−2、−1、0、+1、+2、+3が所定間隔でY方向に配列されたもので、パターンPkは、X方向に対して平行な直線である。Y、M、C色の記録ヘッド32とK色の記録ヘッド32との相対位置が設計値どおりに調整されている場合には、パターンPy、Pm、Pcの直線0とパターンPkの直線が重なる。また、Y、M、C色の記録ヘッド32とK色の記録ヘッド32との相対位置がY方向及びZ方向にずれていても、Y方向のずれとZ方向のずれとの組み合わせによっては、インク滴の着弾位置のずれが相殺される場合があり、この場合には、パターンPy、Pm、Pcの直線0とパターンPkの直線が重なる。
次に、ステップ214では、アライメント検出用パターンを目視又はスキャナ等の原稿読取装置で読取り、「OK」か「NG」かを判定する。パターンPy、Pm、PcがパターンPkの直線0と重なっている場合に、「OK」と判定されて本フローチャートを終了し、図18に示すように、パターンPy、Pm、PcがパターンPkの直線0と重なっていない場合に、「NG」と判定されてステップ216へ移行する。
ステップ216では、読取り結果に応じて、Y、M、C色の記録ヘッド32のインク吐出が開始されるタイミングの調整を実施する。インクジェット記録装置12には、インク吐出が開始されるタイミングを印字駆動波形の調整、印字開始クロックの調整等によって調整する書出し調整部88(図17参照)がヘッド駆動回路33に接続されており、Y、M、C色の記録ヘッド32からインクが吐出されてからK色の記録ヘッド32からインクが吐出されるまでの遅延時間が調整可能となっている。
例えば、図19に示すように、パターンPcとパターンPkの直線0が重なっている場合には、C色の記録ヘッド32のインク吐出タイミングの調整は行わない。また、図示するように、パターンPmとパターンPkの直線+1が重なっている場合には、M色のインク滴の着弾位置が1ドット分+Y側へずれるように、M色の記録ヘッド32のインク吐出タイミングを早くする。さらに、図示するように、パターンPcとパターンPkの直線−1が重なっている場合には、Y色のインク滴の着弾位置が1ドット分−Y側へずれるように、Y色の記録ヘッド32のインク吐出開始タイミングを遅くする。
そして、ステップ212へ移行して再度、アライメント検出用パターンを印字し、ステップ214へ移行して記録ヘッド32のインク吐出開始タイミングの調整の適否を判定する。そして、OKであれば本フローチャートを終了する。
ここで、本実施形態においても、ステップ200における用紙Pの搬送速度である所定速度V1と、ステップ206における用紙Pの搬送速度である所定速度V2とを異なる速度とし、所定速度V2を所定速度V1よりも高速にしている。このため、ステップ200において、記録ヘッド32のZ方向のアライメントのずれの影響の少ないアライメント検出用パターンが得られるので、ステップ202、204において、記録ヘッド32のY方向のアライメントの検出、調整を高精度に行うことができ、また、ステップ206において、記録ヘッド32のZ方向のアライメントのずれの影響が顕著に現れたアライメント検出用パターンが得られるので、ステップ208、210において、記録ヘッド32のZ方向のアライメントの検出、調整を高精度に行うことができる。従って、用紙Pの搬送速度を高速化し、記録ヘッド32を長尺化したインクジェット記録装置12においても、画質の低下を抑制できる。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。なお、第1、第2実施形態と同様の構成には同一の符号を付し、説明は省略する。
本実施形態の構成は、第2実施形態の構成と同様であるが、アライメント調整方法が異なる。また、本実施形態では、低速印刷モードと高速印刷モードの2種類の印刷モードが選択可能となっており、低速印刷モードにおける用紙Pの搬送速度が低速V1、高速印刷モードにおける用紙Pの搬送速度が高速V2となっている。
以下、Y、M、C色の記録ヘッド32のK色の記録ヘッド32に対する相対的なアライメントの調整方法について図20のフローチャートを参照して説明する。
まず、ステップ300では、インクジェット記録装置12に設けられた操作パネル51(図17参照)又はパソコン等の外部機器53(図17参照)からコントローラ55(図17参照)へアライメント検出用パターンの印刷指令を送信する。ここで、アライメント検出用パターンをプリントする際の用紙Pの搬送速度は低速V1に設定する。
インクジェット記録装置12では、アライメント検出用パターンの印刷指令がコントローラ55に受信されると、用紙Pが低速V1で搬送され、そして、Y、M、C、K色の各記録ヘッド32によって、アライメント検出用パターンが印刷される。ここで、アライメント検出用パターンは、図9に示すものでも良いし、図18、図19に示すものでも良い。但し、図18、図19に示すアライメント検出用パターンを用いる場合は、一方ではなく、両方を印刷する。
次に、ステップ302では、アライメント検出用パターンを目視又はスキャナ等の原稿読取装置で読取り、Y、M、C色の記録ヘッド32のK色の記録ヘッド32に対するアライメントが「OK」か「NG」かを判定する。「OK」と判定された場合にはステップ306へ移行し、「NG」と判定された場合にはステップ304へ移行する。
ステップ304では、読取り結果に応じて、Y、M、C色の記録ヘッド32のY方向のアライメント調整を実施し、また、インク吐出タイミングの調整を実施する。本ステップでは、図15に示すように、調整ネジ82を所定回転数又は所定角度だけ回転させて記録ヘッド32のXY平面内における(XZ平面に対する)傾きを微調整し、また、インク吐出タイミングを調整することにより、記録ヘッド32のY方向の位置ずれによるインク滴の着弾位置のY方向の位置ずれを補正する。
そして、ステップ300へ移行して再度、アライメント検出用パターンを印字し、ステップ302へ移行して記録ヘッド32のアライメント調整の適否を判定する。
一方、ステップ306では、インクジェット記録装置12に設けられた操作パネル51又はパソコン等の外部機器53からコントローラ55へアライメント検出用パターンの印刷指令を送信する。ここで、アライメント検出用パターンをプリントする際の用紙Pの搬送速度は、高速V2に設定する。
インクジェット記録装置12では、アライメント検出用パターンの印刷指令がコントローラ55に受信されると、用紙Pが高速で搬送され、そして、Y、M、C、K色の各記録ヘッド32によって、アライメント検出用パターンが印刷される。そして、ステップ308へ移行する。
ステップ308では、アライメント検出用パターンを目視又はスキャナ等の原稿読取装置で読取り、Y、M、C色の記録ヘッド32のK色の記録ヘッド32に対するアライメントが「OK」か「NG」かを判定する。「OK」と判定された場合は本フローチャートを終了し、「NG」と判定された場合はステップ310へ移行する。
ステップ310では、読取り結果に応じて、Y、M、C色の記録ヘッド32のZ方向のアライメント調整を実施する。本ステップでは、図14に示すように、調整ネジ78を所定回転又は所定角度だけ回転させて記録ヘッド32のXZ平面内における(XY平面に対する)傾きを微調整し、また、インク吐出タイミングを調整することにより、記録ヘッド32のZ方向の位置ずれによるインク滴の着弾位置のY方向の位置ずれを補正する。
そして、ステップ306へ移行して再度、アライメント検出用パターンを印刷し、ステップ308へ移行して記録ヘッド32のアライメント調整の適否を判定する。そして、本フローチャートを終了する。
次に、本発明の第4実施形態について説明する。なお、第1乃至第3実施形態と同様の構成には同一の符号を付し、説明は省略する。
図21に示すように、本実施形態のインクジェット記録装置100では、第1実施形態と同様に、低速の所定速度V1、高速の所定速度V2で用紙Pを搬送してアライメント検出用パターンを印刷する。このインクジェット記録装置100では、でK色の記録ヘッド32の搬送方向下流側且つ剥離プレート40の搬送方向上流側に、用紙幅方向へ延びるCCDアレイ等のラインセンサ102を備える原稿読取装置104が備えられている。この原稿読取装置104は、搬送ベルト28に吸着して搬送される用紙Pに形成されたアライメント検出用パターンを読取る。
そして、原稿読取装置104によって読取られたアライメント検出用パターンは、電子データに変換されて、アライメント判定部106へ出力される。このアライメント判定部106は、アライメント検出用パターンから、Y、M、C色の記録ヘッド32のK色の記録ヘッド32に対する相対的なアライメントのずれ量を判定する。ここで、アライメント判定部106は、低速の所定速度V1で搬送される用紙Pに印刷されたアライメント検出用パターンから、記録ヘッド32の搬送方向のアライメントのずれ量を判定し、高速の所定速度V2で搬送される用紙Pに印刷されたアライメント検出用パターンから、記録ヘッド32の高さ方向のアライメントのずれ量を判定する。
また、アライメント判定部106における判定結果は、インクジェット記録装置100に設けられた表示パネル108又は外部機器53のモニタに表示される。
これによって、記録ヘッド32のアライメント調整を実施する作業者は、Y、M、C色の記録ヘッド32のK色の記録ヘッド32に対する相対的なアライメントのずれ量を確認して、XY調整機構50、XZ調整機構52によって調整することができる。
次に、本発明の第5実施形態について説明する。本実施形態は、第4実施形態と同様に記録ヘッド32のアライメントのずれ量が自動で判定される。そして、記録ヘッド32のアライメント調整が自動で実施される。なお、第1乃至第4実施形態と同様の構成には同一の符号を付し、説明は省略する。
図22に示すように、調整ネジ78、82がそれぞれステッピングモータ90、92に連結されている。このステッピングモータ90、92はそれぞれ、コントローラ55(図23参照)によって制御されている。このコントローラ55は、アライメント判定部106に接続されており、アライメント判定部106(図23参照)の判定結果に応じたステッピングモータ90、92への入力パルス数及びインク吐出タイミングを決定し、ステッピングモータ90、92へそれぞれ出力する。
以下、Y、M、C色の記録ヘッド32のK色の記録ヘッド32に対する相対的なアライメントの調整方法について図24のフローチャートを参照して説明する。
まず、ステップ400では、インクジェット記録装置100に設けられた操作パネル51(図23参照)又はパソコン等の外部機器53(図23参照)からコントローラ55(図23参照)へアライメント検出用パターンの印刷指令を送信する。ここで、アライメント検出用パターンをプリントする際の用紙Pの搬送速度が、低速の所定速度V1と高速の所定速度V2との2段階で選択可能となっており、本ステップでは低速V1を選択する。
インクジェット記録装置100では、アライメント検出用パターンの印刷指令がコントローラ55に受信されると、用紙Pが低速で搬送され、そして、Y、M、C、K色の各記録ヘッド32によって、アライメント検出用パターンが印刷される。ここで、アライメント検出用パターンは、図9に示すものでも良いし、図18、図19に示すものでも良い。但し、図18、図19に示すアライメント検出用パターンを用いる場合は、一方ではなく、両方を印刷する。
次に、ステップ402では、アライメント検出用パターンが原稿読取装置104で読取
られ、アライメント判定部106が記録ヘッド32のY方向へのずれ量を判定し、アライメント調整制御部110が、アライメント判定部106で判定されたずれ量が許容範囲か否かを判定する。「OK」と判定された場合にはステップ408へ移行し、「NG」と判定された場合にはステップ404へ移行する。
ステップ404では、コントローラ55が、アライメント判定部106の判定結果に応じたステッピングモータ90への入力パルス数及びインク吐出タイミングを決定する。そして、ステップ406へ移行する。ステップ406では、コントローラ55が、決定したパルス数をステッピングモータ90へ入力する。これによって、Y、M、C色の記録ヘッド32のY方向のアライメント調整が実施される。また、コントローラ55は、決定したインク吐出タイミングを書出し調整部88へ入力し、インク吐出タイミングの調整を実施する。本ステップでは、図22に示すように、調整ネジ82を所定回転数又は所定角度だけ回転させて記録ヘッド32のXY平面内における(XZ平面に対する)傾きを微調整し、また、インク吐出タイミングを調整することにより、記録ヘッド32のY方向の位置ずれによるインク滴の着弾位置のY方向の位置ずれを補正する。
そして、ステップ400へ移行して再度、アライメント検出用パターンを印字し、ステップ402へ移行して記録ヘッド32のアライメント調整の適否が判定される。
一方、ステップ408では、アライメント検出用パターンが印刷される。ここで、アライメント検出用パターンをプリントする際の用紙Pの搬送速度は、高速の所定速度V2に設定される。そして、ステップ410へ移行する。
ステップ410では、アライメント検出用パターンが原稿読取装置104で読取られ、アライメント判定部106が記録ヘッド32のZ方向へのずれ量を判定し、コントローラ55が、アライメント判定部106で判定されたずれ量が許容範囲か否かを判定する。「OK」と判定された場合には本フローチャートを終了し、「NG」と判定された場合にはステップ412へ移行する。
ステップ412では、コントローラ55が、アライメント判定部106の判定結果に応じたステッピングモータ92への入力パルス数及びインク吐出タイミングを決定する。そして、ステップ414へ移行する。ステップ414では、コントローラ55が、決定したパルス数をステッピングモータ92へ入力する。これによって、Y、M、C色の記録ヘッド32のZ方向のアライメント調整が実施される。また、コントローラ55は、決定したインク吐出タイミングを書出し調整部88へ入力し、インク吐出タイミングの調整を実施する。本ステップでは、図22に示すように、調整ネジ82を所定回転数又は所定角度だけ回転させて記録ヘッド32のXZ平面内における(XY平面に対する)傾きを微調整し、また、インク吐出タイミングを調整することにより、記録ヘッド32のZ方向の位置ずれによるインク滴の着弾位置のY方向の位置ずれを補正する。
そして、ステップ408へ移行して再度、アライメント検出用パターンを印刷し、ステップ410へ移行して記録ヘッド32のアライメント調整の適否を判定する。そして、本フローチャートを終了する。
なお、第1乃至第3実施形態では、インクジェット記録装置を例に取って本発明を説明したが、本発明は、インクジェット記録装置に限らず、高分子フィルム上に着色インクを吐出して行うディスプレイ用のカラーフィルターの作製、有機EL溶液を基板上に吐出させて行うELディスプレイパネルの形成など、様々な工業的用途を対象とした液滴吐出装置一般に対して、適用可能である。
また、本発明の液滴吐出装置において画像記録の対象となる「記録媒体」には、液滴吐出ヘッドが液滴を吐出する対象物であれば広く含まれる。したがって、記録媒体には、記録用紙やOHPシートなどが含まれるのはもちろんであるが、これら以外にも、たとえば、配線パターン等が形成されるフレキシブル基板などが含まれる。
さらに、第1乃至第3実施形態では、用紙Pの幅よりも短尺のインクジェット記録ヘッドを用紙Pの幅方向に複数配列してユニット化した構成を例に取って本発明を説明したが、これに限らず、例えば、用紙Pの幅よりも短尺のインクジェット記録ヘッドを用紙Pの幅方向に移動させる構成等にも本発明を適用可能である。
本発明の第1実施形態のインクジェット記録装置の概略を示す側面図である。 本発明の第1実施形態のインクジェット記録装置の概略を示す側面図である。 本発明の第1実施形態のインクジェット記録装置の印字部の概略を示す側面図である。 本発明の第1実施形態のインクジェット記録装置の記録ヘッドの周辺を示す分解斜視図である。 (A)、(B)は、本発明の第1実施形態のインクジェット記録装置の記録ヘッドの周辺を示す側断面図である。 (A)、(B)は、本発明の第1実施形態のインクジェット記録装置の記録ヘッドの周辺を示す上断面図である。 本発明の第1実施形態のインクジェット記録装置の電気系の概略を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態のインクジェット記録装置における記録ヘッドのアライメント調整の方法を説明するためのフローチャートである。 本発明の第1実施形態のインクジェット記録装置において印刷されるアライメント検出用パターンを示す図である。 (A)、(B)は、本発明の第1実施形態のインクジェット記録装置において印刷されるアライメント検出用パターンを示す図である。 記録ヘッドの高さ方向のずれによるインク滴の着弾位置のずれを説明するための図である。 記録ヘッドの紙面に対する傾きにを説明するための図である。 本発明の第2実施形態のインクジェット記録装置の記録ヘッドの周辺を示す分解斜視図である。 本発明の第2実施形態のインクジェット記録装置の記録ヘッドの周辺を示す側断面図である。 本発明の第2実施形態のインクジェット記録装置の記録ヘッドの周辺を示す上断面図である。 本発明の第2実施形態のインクジェット記録装置における記録ヘッドのアライメント調整の方法を説明するためのフローチャートである。 本発明の第2実施形態のインクジェット記録装置の電気系の概略を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態のインクジェット記録装置において印刷されるアライメント検出用パターンを示す図である。 本発明の第2実施形態のインクジェット記録装置において印刷されるアライメント検出用パターンを示す図である。 本発明の第3実施形態のインクジェット記録装置における記録ヘッドのアライメント調整の方法を説明するためのフローチャートである。 本発明の第4実施形態のインクジェット記録装置の印字部の概略を示す側面図である。 本発明の第5実施形態のインクジェット記録装置の記録ヘッドの周辺を示す分解斜視図である。 本発明の第5実施形態のインクジェット記録装置の電気系の概略を示すブロック図である。 本発明の第5実施形態のインクジェット記録装置における記録ヘッドのアライメント調整の方法を説明するためのフローチャートである。 記録ヘッドのアライメント調整を説明するための斜視図である。 記録ヘッドの傾き、ずれと発生する印字不良との関係をまとめた表である。
符号の説明
12 インクジェット記録装置(液滴吐出装置)
28 搬送ベルト(搬送手段)
32 インクジェット記録ヘッド(液滴吐出ヘッド)
50 XY調整機構(第1調整手段)
52 XZ調整機構(第2調整手段)
55 コントローラ(制御手段)
88 書出し調整部(吐出タイミング調整手段)
90 ステッピングモータ(第1駆動手段)
92 ステッピングモータ(第2駆動手段)
104 原稿読取装置(読取手段)
106 アライメント判定部(判定手段)
P 用紙(記録媒体)

Claims (6)

  1. 搬送手段によって搬送される記録媒体へ液滴を吐出する液滴吐出ヘッドのアライメント調整方法であって、
    前記搬送手段に記録媒体を所定速度V1で搬送させて前記液滴吐出ヘッドにアライメント検出用パターンを形成させる第1パターン形成ステップと、
    前記第1パターン形成ステップで形成されたアライメント検出用パターンを読取り、読取り結果に応じて前記液滴吐出ヘッドの記録媒体搬送方向のアライメント調整を実施する第1調整ステップと、
    前記搬送手段に記録媒体を前記所定速度V1よりも高速の所定速度V2で搬送させて前記液滴吐出ヘッドにアライメント検出用パターンを形成させる第2パターン形成ステップと、
    前記第2パターン形成ステップで形成されたアライメント検出用パターンを読取り、読取り結果に応じて前記液滴吐出ヘッドの高さ方向のアライメント調整を実施する第2調整ステップと、
    を有することを特徴とする液滴吐出ヘッドのアライメント調整方法。
  2. 前記第1パターン形成ステップ及び前記第2パターン形成ステップの少なくとも一方で形成されたアライメント検出用パターンを読取り、読取り結果に応じて前記液滴吐出ヘッドの液滴の吐出タイミングを調整する吐出タイミング調整ステップを有することを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出ヘッドのアライメント調整方法。
  3. 記録媒体を搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段によって搬送される記録媒体へ液滴を吐出する液滴吐出ヘッドと、
    を備える液滴吐出装置であって、
    前記液滴吐出ヘッドの記録媒体搬送方向のアライメント調整を行う第1調整手段と、
    前記液滴吐出ヘッドの高さ方向のアライメント調整を行う第2調整手段と、
    前記搬送手段に記録媒体を所定速度V1で搬送させて前記液滴吐出ヘッドにアライメント検出用パターンを形成させる第1パターン形成ステップと、前記搬送手段に記録媒体を前記所定速度V1よりも高速の所定速度V2で搬送させて前記液滴吐出ヘッドにアライメント検出用パターンを形成させる第2パターン形成ステップと、を実行する制御手段と、
    を有することを特徴とする液滴吐出装置。
  4. 前記液滴吐出ヘッドの液滴の吐出タイミングを調整する吐出タイミング調整手段を有することを特徴とする請求項3に記載の液滴吐出装置。
  5. 記録媒体に形成されたアライメント検出用パターンを読取る読取手段と、
    前記第1パターン形成ステップで形成されたアライメント検出用パターンを前記読取手段が読取った結果に基づいて前記液滴吐出ヘッドの記録媒体搬送方向のアライメントのずれを判定し、
    前記第2パターン形成ステップで形成されたアライメント検出用パターンを前記読取り手段が読取った結果に基づいて前記液滴吐出ヘッドの高さ方向のアライメントのずれを判定する判定手段と、
    を有することを特徴とする請求項3又は4に記載の液滴吐出装置。
  6. 前記第1調整手段を駆動させる第1駆動手段と、
    前記第2調整手段を駆動させる第2駆動手段と、を有し、
    前記制御手段は、前記判定手段によって判定された前記液滴吐出ヘッドの記録媒体搬送方向のアライメントのずれに基づいて前記第1駆動手段を制御し、
    前記判定手段によって判定された前記液滴吐出ヘッドの高さ方向のアライメントのずれに基づいて前記第2駆動手段を制御することを特徴とする請求項5に記載の液滴吐出装置。
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