JP2007098669A - 液滴吐出装置、液滴速度調整方法、液滴速度検出装置、液滴速度検出方法、プログラム及び記録媒体 - Google Patents

液滴吐出装置、液滴速度調整方法、液滴速度検出装置、液滴速度検出方法、プログラム及び記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】液滴が主液滴と副液滴に分かれても、正確に液滴速度を検出してDPN補正を行える液滴吐出装置、液滴速度調整方法、プログラム及び記録媒体の提供。
【解決手段】所定の駆動条件で吐出された液滴を異なる撮像タイミングで2回撮像し、撮像された各液滴を画像認識して、その位置座標と撮像タイミングの間隔時間とから液滴速度を検出する液滴速度検出手段によって検出された液滴速度と、そのときの駆動条件との関係に基づいて補正係数を作成し、液滴速度を目標速度と比較し、該液滴速度が目標速度になるように、液滴速度及び補正係数を用いて新たな駆動条件を算出し、駆動条件を該新たな駆動条件に変更する液滴吐出装置において、液滴速度検出手段は、補正係数作成時、撮像された少なくともいずれかの液滴が主液滴と副液滴とに分離していると判断された場合に、駆動条件を液滴が主液滴と副液滴とに分離しない条件に変更して、再度、液滴速度の検出を行う。
【選択図】 図6

Description

本発明は、液滴吐出装置、液滴速度調整方法、液滴速度検出装置、液滴速度検出方法、プログラム及び記録媒体に関し、詳しくは、液滴速度を画像認識することにより検出する場合に、液滴が主液滴と副液滴に分かれた場合でも、正確に液滴速度を検出することができる液滴吐出装置、液滴速度調整方法、液滴速度検出装置、液滴速度検出方法、プログラム及び記録媒体に関する。
従来、インクジェットプリンタの記録ヘッド等から吐出される液滴の速度や吐出量を検出し、その検出値を基に、液滴速度や吐出量が目標速度、目標吐出量となるように電圧値を補正するようにした液滴吐出装置が特許文献1、2に開示されている。
特許文献1に記載された液滴吐出装置では、ノズルから吐出された液滴速度を計測する速度計測装置が設けられていて、速度計測装置の計測値をフィードバックして駆動信号の電圧値を補正するようになっている。一方、特許文献2に記載された液滴吐出装置では、吐出量を測定する吐出量計測装置が設けられていて、吐出量計測装置の計測値に対して補正係数を乗算し収束させることで駆動信号の電圧値を補正するようになっている。
液滴速度を検出した検出値をフィードバックして駆動信号の電圧値等の駆動条件を補正する液滴吐出装置では、通常、液滴速度の検出作業と検出値に基づく駆動条件の補正作業とを複数回行うことにより、液滴速度を目標速度に近づけるための収束作業を繰り返す。このため、液滴速度を正確に検出しなくては、正確な駆動条件の補正ができず、結果として短時間のうちに目標速度に近づけることが困難となる。
液滴速度を検出する方法としては、特許文献3に、ノズルから吐出された液滴を駆動パルスと同期したストロボを2回発光させて撮像し、その撮像された各液滴の位置座標と発光間隔時間とから液滴速度を検出する方法が記載されている。
特開平7−256884号公報 特開2004−90621号公報 特開2002−347224号公報
一般に、液滴は、飛翔方向後方に細長い尾を引いた状態でノズル内のインクメニスカスから分離することによりノズルから吐出される。やがて吐出された液滴は尾が分離することで、比較的大滴の主液滴と、その主液滴に追従するように、サテライトと呼ばれる1又は複数の小滴からなる副液滴とに分離するが、更に飛翔するに伴って合体して再び1つの液滴となる。
液滴速度の検出時に2回の撮像を行うと、1回目に撮像された液滴は主液滴と副液滴とに分離している状態(未合体)で、2回目に撮像された液滴は主液滴と副液滴とが合体している状態(合体)である未合体−合体の領域が存在する場合がある。
例えば、図15は、駆動電圧の電圧値を変化させて1ノズルから吐出された液滴を、それぞれ2回ずつ撮像した結果を示している。ここからわかるように、13V−14V間では1回目に撮像された液滴と2回目に撮像された液滴はいずれも主液滴と副液滴とに分離していないが、14V−15V間では1回目に撮像された液滴は主液滴と副液滴とに分離しており、2回目に撮像された液滴は主液滴と副液滴とが合体している。また、15V−16V間では1回目に撮像された液滴と2回目に撮像された液滴はいずれも主液滴と副液滴とに分離している。
通常、液滴を撮像することによって液滴速度を検出する場合、撮像された液滴像を画像認識することにより行うため、ノイズ成分と分離するために、所定の画像認識範囲内に存在する認識対象画像の面積に所定の閾値を設け、この閾値以上の面積を有する画像を液滴であると判別しているので、面積の小さい副液滴は閾値により排除されてしまい、液滴として認識されない。従って、1回目に撮像された液滴が主液滴と副液滴とに分離しており、2回目に撮像された液滴が主液滴と副液滴と合体している(未合体−合体)の場合、1回目に撮像された主液滴のみの重心の位置座標と、2回目に撮像された合体した液滴の重心の位置座標とに基づいて液滴速度を算出することになり、正確な液滴の速度検出がなされない。
このように液滴が主液滴と副液滴とに分離する現象の発生条件は、電圧値、環境温度、インク特性等の諸条件によっても異なり、必ずしも一様ではない。従って、速度を検出する際に吐出された液滴が、未合体−合体となるような場合には、正確な液滴速度の検出がなされない問題がある。
特に、ノズル毎に液滴速度を検出して目標速度と比較し、液滴速度が目標速度となるように、予め液滴速度と電圧値等の駆動条件との関係から求めておいた電圧補正係数を用いて、それぞれ駆動条件を補正する液滴速度調整作業(以下、このような補正のことをDPN補正(Drive Per Nozzle補正)という。)を行う場合は、許容される速度ばらつき範囲が狭いために、正確な液滴速度の検出が必要となる。しかし、例えば図15に示すような液滴を画像認識することにより検出された液滴速度では、図16に示すように、例えば合体−合体の領域である13V−14V間での感度(Δ速度/Δ駆動電圧値)は、(5.2−4.0)/(14−13)=1.2m/s/Vとなるのに対し、未合体−合体の領域である14V−15V間での感度は、(6.0−5.2)/(15−14)=0.8m/s/Vとなって大幅に値が狂ってくる。
このように未合体−合体の状態で吐出された液滴によって検出された液滴速度によって求められる感度は大きな誤差を含むようになるので、感度の逆数である電圧補正係数も不正確に算出されてしまい、この不正確に算出された電圧補正係数に基づいてDPN補正を行っても、なかなか目標速度に近づかず、目標速度までの収束回数が多くなってしまう問題があった。
また、1回目に撮像された液滴と2回目に撮像された液滴がいずれも主液滴と副液滴とに分離している(未合体−未合体)の場合も、副液滴は閾値により排除されてしまうため、厳密には正確な液滴速度の測定がなされていないことになり、同様の問題がある。
更に、液滴を1回撮像して、そのときの液滴の位置と液滴吐出トリガから撮像までの間隔時間とによって液滴速度を検出する場合にも、液滴が主液滴と副液滴とに分離している場合、上記と同様に正確な液滴速度の検出がなされない問題がある。
そこで、本発明は、吐出される液滴が主液滴と副液滴に分かれてしまうような場合でも、正確に液滴速度を検出し、正確にDPN補正を行うことができる液滴吐出装置、液滴速度調整方法、プログラム及び記録媒体を提供することを課題とする。
また、本発明は、吐出される液滴が主液滴と副液滴に分かれてしまうような場合でも、正確に液滴速度を検出することのできる液滴速度検出装置及び液滴速度検出方法を提供することを課題とする。
その他の課題は、以下の記載により明らかになる。
上記課題は、以下の発明によって解決される。
(請求項1)
ノズルから液滴を吐出させるための液滴吐出エネルギーを発生させるヘッドと、
所定の駆動条件に基づいて前記ヘッドを駆動させてノズルから液滴を吐出させる駆動手段と、
前記駆動手段を駆動させて前記ノズルから液滴を吐出させ、該吐出された液滴を異なる撮像タイミングで2回撮像し、該撮像された各液滴を画像認識することにより、各液滴の位置座標とそれぞれの撮像タイミングの間隔時間とから液滴速度を検出する液滴速度検出手段と、
前記液滴速度検出手段によって液滴速度を検出し、検出された液滴速度とそのときの駆動条件との関係に基づいて補正係数を作成する補正係数作成手段と、
前記液滴速度検出手段によって検出された液滴速度を目標速度と比較し、該液滴速度が目標速度になるように、前記液滴速度検出手段によって検出された液滴速度及び前記補正係数作成手段によって作成された補正係数を用いて新たな駆動条件を算出し、前記駆動条件を該新たな駆動条件に変更する速度調整手段とを有する液滴吐出装置において、
前記液滴速度検出手段は、前記補正係数作成手段による補正係数作成時、撮像された少なくともいずれかの液滴が主液滴と副液滴とに分離しているか否かを判断し、分離していると判断された場合に、前記駆動条件を該液滴が主液滴と副液滴とに分離しない条件に変更して、再度、液滴速度の検出を行うことを特徴とする液滴吐出装置。
(請求項2)
ノズルから液滴を吐出させるための液滴吐出エネルギーを発生させるヘッドと、
所定の駆動条件に基づいて前記ヘッドを駆動させてノズルから液滴を吐出させる駆動手段と、
前記駆動手段を駆動させて前記ノズルから液滴を吐出させ、該吐出された液滴を異なる撮像タイミングで2回撮像し、該撮像された各液滴を画像認識することにより、各液滴の位置座標とそれぞれの撮像タイミングの間隔時間とから液滴速度を検出する液滴速度検出手段と、
前記液滴速度検出手段によって液滴速度を検出し、検出された液滴速度とそのときの駆動条件との関係に基づいて補正係数を作成する補正係数作成手段と、
前記液滴速度検出手段によって検出された液滴速度を目標速度と比較し、該液滴速度が目標速度になるように、前記液滴速度検出手段によって検出された液滴速度及び前記補正係数作成手段によって作成された補正係数を用いて新たな駆動条件を算出し、前記駆動条件を該新たな駆動条件に変更する速度調整手段とを有する液滴吐出装置において、
前記液滴速度検出手段は、前記補正係数作成手段による補正係数作成時、撮像された少なくともいずれかの液滴が主液滴と副液滴とに分離しているか否かを判断し、分離していると判断された場合に、前記撮像タイミングを該液滴が主液滴と副液滴とに分離しない条件に変更して、再度、液滴速度の検出を行うことを特徴とする液滴吐出装置。
(請求項3)
ノズルから液滴を吐出させるための液滴吐出エネルギーを発生させるヘッドと、
所定の駆動条件に基づいて前記ヘッドを駆動させてノズルから液滴を吐出させる駆動手段と、
前記駆動手段を駆動させて前記ノズルから液滴を吐出させ、該吐出された液滴を異なる撮像タイミングで2回撮像し、該撮像された各液滴を画像認識することにより、各液滴の位置座標とそれぞれの撮像タイミングの間隔時間とから液滴速度を検出する液滴速度検出手段と、
前記液滴速度検出手段によって液滴速度を検出し、検出された液滴速度とそのときの駆動条件との関係に基づいて補正係数を作成する補正係数作成手段と、
前記液滴速度検出手段によって検出された液滴速度を目標速度と比較し、該液滴速度が目標速度になるように、前記液滴速度検出手段によって検出された液滴速度及び前記補正係数作成手段によって作成された補正係数を用いて新たな駆動条件を算出し、前記駆動条件を該新たな駆動条件に変更する速度調整手段とを有する液滴吐出装置において、
前記液滴速度検出手段は、前記補正係数作成手段による補正係数作成時、撮像された少なくともいずれかの液滴が主液滴と副液滴とに分離しているか否かを判断し、分離していると判断された場合に、該液滴の主液滴と副液滴とを合わせた重心の位置座標を用いて液滴速度の検出を行うことを特徴とする液滴吐出装置。
(請求項4)
ノズルから液滴を吐出させるための液滴吐出エネルギーを発生させるヘッドと、
所定の駆動条件に基づいて液滴吐出トリガを発生させ、前記ヘッドを駆動させてノズルから液滴を吐出させる駆動手段と、
前記駆動手段を駆動させて前記ノズルから液滴を吐出させ、該吐出された液滴を撮像し、該撮像された液滴を画像認識することにより、液滴の位置座標と前記液滴吐出トリガから撮像までの間隔時間とから液滴速度を検出する液滴速度検出手段と、
前記液滴速度検出手段によって液滴速度を検出し、検出された液滴速度とそのときの駆動条件との関係に基づいて補正係数を作成する補正係数作成手段と、
前記液滴速度検出手段によって検出された液滴速度を目標速度と比較し、該液滴速度が目標速度になるように、前記液滴速度検出手段によって検出された液滴速度及び前記補正係数作成手段によって作成された補正係数を用いて新たな駆動条件を算出し、前記駆動条件を該新たな駆動条件に変更する速度調整手段とを有する液滴吐出装置において、
前記液滴速度検出手段は、前記補正係数作成手段による補正係数作成時、撮像された液滴が主液滴と副液滴とに分離しているか否かを判断し、分離していると判断された場合に、前記駆動条件を該液滴が主液滴と副液滴とに分離しない条件に変更して、再度、液滴速度の検出を行うことを特徴とする液滴吐出装置。
(請求項5)
ノズルから液滴を吐出させるための液滴吐出エネルギーを発生させるヘッドと、
所定の駆動条件に基づいて液滴吐出トリガを発生させ、前記ヘッドを駆動させてノズルから液滴を吐出させる駆動手段と、
前記駆動手段を駆動させて前記ノズルから液滴を吐出させ、該吐出された液滴を撮像し、該撮像された液滴を画像認識することにより、液滴の位置座標と前記液滴吐出トリガから撮像までの間隔時間とから液滴速度を検出する液滴速度検出手段と、
前記液滴速度検出手段によって液滴速度を検出し、検出された液滴速度とそのときの駆動条件との関係に基づいて補正係数を作成する補正係数作成手段と、
前記液滴速度検出手段によって検出された液滴速度を目標速度と比較し、該液滴速度が目標速度になるように、前記液滴速度検出手段によって検出された液滴速度及び前記補正係数作成手段によって作成された補正係数を用いて新たな駆動条件を算出し、前記駆動条件を該新たな駆動条件に変更する速度調整手段とを有する液滴吐出装置において、
前記液滴速度検出手段は、前記補正係数作成手段による補正係数作成時、撮像された液滴が主液滴と副液滴とに分離しているか否かを判断し、分離していると判断された場合に、前記液滴吐出トリガから撮像までの間隔時間を該液滴が主液滴と副液滴とに分離しない条件に変更して、再度、液滴速度の検出を行うことを特徴とする液滴吐出装置。
(請求項6)
ノズルから液滴を吐出させるための液滴吐出エネルギーを発生させるヘッドと、
所定の駆動条件に基づいて液滴吐出トリガを発生させ、前記ヘッドを駆動させてノズルから液滴を吐出させる駆動手段と、
前記駆動手段を駆動させて前記ノズルから液滴を吐出させ、該吐出された液滴を撮像し、該撮像された液滴を画像認識することにより、液滴の位置座標と前記液滴吐出トリガから撮像までの間隔時間とから液滴速度を検出する液滴速度検出手段と、
前記液滴速度検出手段によって液滴速度を検出し、検出された液滴速度とそのときの駆動条件との関係に基づいて補正係数を作成する補正係数作成手段と、
前記液滴速度検出手段によって検出された液滴速度を目標速度と比較し、該液滴速度が目標速度になるように、前記液滴速度検出手段によって検出された液滴速度及び前記補正係数作成手段によって作成された補正係数を用いて新たな駆動条件を算出し、前記駆動条件を該新たな駆動条件に変更する速度調整手段とを有する液滴吐出装置において、
前記液滴速度検出手段は、前記補正係数作成手段による補正係数作成時、撮像された液滴が主液滴と副液滴とに分離しているか否かを判断し、分離していると判断された場合に、該液滴の主液滴と副液滴とを合わせた重心の位置座標を用いて液滴速度の検出を行うことを特徴とする液滴吐出装置。
(請求項7)
前記液滴速度検出手段は、撮像された液滴を画像認識した際の認識面積が所定面積以上である画像を液滴と認識すると共に、1回目に撮像された液滴と2回目に撮像された液滴との面積の差が所定値以上であるか否かを判別し、所定値以上であると判別された場合に、いずれかの液滴が主液滴と副液滴とに分離していると判断することを特徴とする請求項1、2又は3記載の液滴吐出装置。
(請求項8)
前記液滴速度検出手段は、撮像された液滴を画像認識した際の認識面積が所定面積以上である画像を液滴と認識すると共に、撮像された液滴の認識面積と予め記憶された主液滴と副液滴とを合体した面積との差が所定値以上であるか否かを判別し、所定値以上であると判別された場合に、該液滴が主液滴と副液滴とに分離していると判断することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の液滴吐出装置。
(請求項9)
前記液滴速度検出手段は、撮像された画像認識範囲内の液滴画像を全て液滴と認識し、該画像認識範囲内の液滴画像数を計数し、該計数値が2以上であると判別された場合に、該液滴が主液滴と副液滴とに分離していると判断することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の液滴吐出装置。
(請求項10)
所定の駆動条件でノズルから液滴を吐出させ、該吐出された液滴を異なる撮像タイミングで2回撮像し、該撮像された各液滴を画像認識することにより、各液滴の位置座標とそれぞれの撮像タイミングの間隔時間とから液滴速度を検出する工程と、
前記吐出された液滴速度を検出することにより、該液滴速度とそのときの駆動条件との関係に基づいて補正係数を作成する工程と、
前記ノズルから吐出される液滴速度が目標速度となるように、前記検出された液滴速度及び前記作成された補正係数を用いて新たな駆動条件を算出し、前記駆動条件を該新たな駆動条件に変更する工程とを有する液滴速度調整方法において、
前記補正係数を作成する工程は、液滴速度の検出時に撮像された少なくともいずれかの液滴が主液滴と副液滴とに分離しているか否かを判断し、分離していると判断された場合に、前記ヘッドの駆動条件を該液滴が主液滴と副液滴とに分離しない条件に変更して、再度、液滴速度の検出を行うことを特徴とする液滴速度調整方法。
(請求項11)
所定の駆動条件でノズルから液滴を吐出させ、該吐出された液滴を異なる撮像タイミングで2回撮像し、該撮像された各液滴を画像認識することにより、各液滴の位置座標とそれぞれの撮像タイミングの間隔時間とから液滴速度を検出する工程と、
前記吐出された液滴速度を検出することにより、該液滴速度とそのときの駆動条件との関係に基づいて補正係数を作成する工程と、
前記ノズルから吐出される液滴速度が目標速度となるように、前記検出された液滴速度及び前記作成された補正係数を用いて新たな駆動条件を算出し、前記駆動条件を該新たな駆動条件に変更する工程とを有する液滴速度調整方法において、
前記補正係数を作成する工程は、液滴速度の検出時に撮像された少なくともいずれかの液滴が主液滴と副液滴とに分離しているか否かを判断し、分離していると判断された場合に、前記撮像タイミングを該液滴が主液滴と副液滴とに分離しない条件に変更して、再度、液滴速度の検出を行うことを特徴とする液滴速度調整方法。
(請求項12)
所定の駆動条件でノズルから液滴を吐出させ、該吐出された液滴を異なる撮像タイミングで2回撮像し、該撮像された各液滴を画像認識することにより、各液滴の位置座標とそれぞれの撮像タイミングの間隔時間とから液滴速度を検出する工程と、
前記吐出された液滴速度を検出することにより、該液滴速度とそのときの駆動条件との関係に基づいて補正係数を作成する工程と、
前記ノズルから吐出される液滴速度が目標速度となるように、前記検出された液滴速度及び前記作成された補正係数を用いて新たな駆動条件を算出し、前記駆動条件を該新たな駆動条件に変更する工程とを有する液滴速度調整方法において、
前記補正係数を作成する工程は、液滴速度の検出時に撮像された少なくともいずれかの液滴が主液滴と副液滴とに分離しているか否かを判断し、分離していると判断された場合に、該液滴の主液滴と副液滴とを合わせた重心の位置座標を用いて液滴速度の検出を行うことを特徴とする液滴速度調整方法。
(請求項13)
所定の駆動条件で液滴吐出トリガを発生させてノズルから液滴を吐出させ、該吐出された液滴を撮像し、該撮像された液滴を画像認識することにより、液滴の位置座標と前記液滴吐出トリガから撮像までの間隔時間とから液滴速度を検出する工程と、
前記吐出された液滴速度を検出することにより、該液滴速度とそのときの駆動条件との関係に基づいて補正係数を作成する工程と、
前記ノズルから吐出される液滴速度が目標速度となるように、前記検出された液滴速度及び前記作成された補正係数を用いて新たな駆動条件を算出し、前記駆動条件を該新たな駆動条件に変更する工程とを有する液滴速度調整方法において、
前記補正係数を作成する工程は、液滴速度の検出時に撮像された液滴が主液滴と副液滴とに分離しているか否かを判断し、分離していると判断された場合に、前記ヘッドの駆動条件を該液滴が主液滴と副液滴とに分離しない条件に変更して、再度、液滴速度の検出を行うことを特徴とする液滴速度調整方法。
(請求項14)
所定の駆動条件で液滴吐出トリガを発生させてノズルから液滴を吐出させ、該吐出された液滴を撮像し、該撮像された液滴を画像認識することにより、液滴の位置座標と前記液滴吐出トリガから撮像までの間隔時間とから液滴速度を検出する工程と、
前記吐出された液滴速度を検出することにより、該液滴速度とそのときの駆動条件との関係に基づいて補正係数を作成する工程と、
前記ノズルから吐出される液滴速度が目標速度となるように、前記検出された液滴速度及び前記作成された補正係数を用いて新たな駆動条件を算出し、前記駆動条件を該新たな駆動条件に変更する工程とを有する液滴速度調整方法において、
前記補正係数を作成する工程は、液滴速度の検出時に撮像された液滴が主液滴と副液滴とに分離しているか否かを判断し、分離していると判断された場合に、前記液滴吐出トリガから撮像までの間隔時間を該液滴が主液滴と副液滴とに分離しない条件に変更して、再度、液滴速度の検出を行うことを特徴とする液滴速度調整方法。
(請求項15)
所定の駆動条件で液滴吐出トリガを発生させてノズルから液滴を吐出させ、該吐出された液滴を撮像し、該撮像された液滴を画像認識することにより、液滴の位置座標と前記液滴吐出トリガから撮像までの間隔時間とから液滴速度を検出する工程と、
前記吐出された液滴速度を検出することにより、該液滴速度とそのときの駆動条件との関係に基づいて補正係数を作成する工程と、
前記ノズルから吐出される液滴速度が目標速度となるように、前記検出された液滴速度及び前記作成された補正係数を用いて新たな駆動条件を算出し、前記駆動条件を該新たな駆動条件に変更する工程とを有する液滴速度調整方法において、
前記補正係数を作成する工程は、液滴速度の検出時に撮像された液滴が主液滴と副液滴とに分離しているか否かを判断し、分離していると判断された場合に、該液滴の主液滴と副液滴とを合わせた重心の位置座標を用いて液滴速度の検出を行うことを特徴とする液滴速度調整方法。
(請求項16)
前記補正係数を作成する工程は、撮像された液滴を画像認識した際の認識面積が所定面積以上である画像を液滴と認識すると共に、1回目に撮像された液滴と2回目に撮像された液滴との面積の差が所定値以上であるか否かを判別し、所定値以上であると判別された場合に、いずれかの液滴が主液滴と副液滴とに分離していると判断することを特徴とする請求項10、11又は12記載の液滴速度調整方法。
(請求項17)
前記補正係数を作成する工程は、撮像された液滴を画像認識した際の認識面積が所定面積以上である画像を液滴と認識すると共に、撮像された液滴の認識面積と予め記憶された主液滴と副液滴とを合体した面積との差が所定値以上であるか否かを判別し、所定値以上であると判別された場合に、該液滴が主液滴と副液滴とに分離していると判断することを特徴とする請求項10〜15のいずれかに記載の液滴速度調整方法。
(請求項18)
前記補正係数を作成する工程は、撮像された画像認識範囲内の液滴画像を全て液滴と認識し、該画像認識範囲内の液滴画像数を計数し、該計数値が2以上であると判別された場合に、該液滴が主液滴と副液滴とに分離していると判断することを特徴とする請求項10〜15のいずれかに記載の液滴速度調整方法。
(請求項19)
所定の駆動条件に基づいてノズルから吐出された液滴を、異なる撮像タイミングで2回撮像し、該撮像された各液滴を画像認識することにより、各液滴の位置座標とそれぞれの撮像タイミングの間隔時間とから液滴速度を検出する液滴速度検出装置において、
撮像された少なくともいずれかの液滴が主液滴と副液滴とに分離しているか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段により分離していると判断された場合に、前記撮像タイミングを該液滴が主液滴と副液滴とに分離しない条件に変更して、再度、液滴速度の検出を行う制御手段とを有することを特徴とする液滴速度検出装置。
(請求項20)
所定の駆動条件に基づいてノズルから吐出された液滴を、異なる撮像タイミングで2回撮像し、該撮像された各液滴を画像認識することにより、各液滴の位置座標とそれぞれの撮像タイミングの間隔時間とから液滴速度を検出する液滴速度検出装置において、
撮像された少なくともいずれかの液滴が主液滴と副液滴とに分離しているか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段により分離していると判断された場合に、該液滴の主液滴と副液滴とを合わせた重心の位置座標を用いて液滴速度の検出を行う制御手段とを有することを特徴とする液滴速度検出装置。
(請求項21)
所定の駆動条件に基づいて発生された液滴吐出トリガによってノズルから吐出された液滴を撮像し、該撮像された液滴を画像認識することにより、液滴の位置座標と前記液滴吐出トリガから撮像までの間隔時間とから液滴速度を検出する液滴速度検出装置において、
撮像された液滴が主液滴と副液滴とに分離しているか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段により分離していると判断された場合に、前記液滴吐出トリガから撮像までの間隔時間を該液滴が主液滴と副液滴とに分離しない条件に変更して、再度、液滴速度の検出を行う制御手段とを有することを特徴とする液滴速度検出装置。
(請求項22)
所定の駆動条件に基づいて発生された液滴吐出トリガによってノズルから吐出された液滴を撮像し、該撮像された液滴を画像認識することにより、液滴の位置座標と前記液滴吐出トリガから撮像までの間隔時間とから液滴速度を検出する液滴速度検出装置において、
撮像された液滴が主液滴と副液滴とに分離しているか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段により分離していると判断された場合に、該液滴の主液滴と副液滴とを合わせた重心の位置座標を用いて液滴速度の検出を行う制御手段とを有することを特徴とする液滴速度検出装置。
(請求項23)
前記判断手段は、撮像された液滴を画像認識した際の認識面積が所定面積以上である画像を液滴と認識すると共に、1回目に撮像された液滴と2回目に撮像された液滴との面積の差が所定値以上であるか否かを判別し、所定値以上であると判別された場合に、いずれかの液滴が主液滴と副液滴とに分離していると判断することを特徴とする請求項19又は20記載の液滴速度検出装置。
(請求項24)
前記判断手段は、撮像された液滴を画像認識した際の認識面積が所定面積以上である画像を液滴と認識すると共に、撮像された液滴の認識面積と予め記憶された主液滴と副液滴とを合体した面積との差が所定値以上であるか否かを判別し、所定値以上であると判別された場合に、該液滴が主液滴と副液滴とに分離していると判断することを特徴とする請求項19〜22のいずれかに記載の液滴速度検出装置。
(請求項25)
前記判断手段は、撮像された画像認識範囲内の液滴画像を全て液滴と認識し、該画像認識範囲内の液滴画像数を計数し、該計数値が2以上であると判別された場合に、該液滴が主液滴と副液滴とに分離していると判断することを特徴とする請求項19〜22のいずれかに記載の液滴速度検出装置。
(請求項26)
所定の駆動条件に基づいてノズルから吐出された液滴を、異なる撮像タイミングで2回撮像し、該撮像された各液滴を画像認識することにより、各液滴の位置座標とそれぞれの撮像タイミングの間隔時間とから液滴速度を検出する液滴速度検出方法において、
撮像された少なくともいずれかの液滴が主液滴と副液滴とに分離しているか否かを判断し、分離していると判断された場合に、前記撮像タイミングを該液滴が主液滴と副液滴とに分離しない条件に変更して、再度、液滴速度の検出を行うことを特徴とする液滴速度検出方法。
(請求項27)
所定の駆動条件に基づいてノズルから吐出された液滴を、異なる撮像タイミングで2回撮像し、該撮像された各液滴を画像認識することにより、各液滴の位置座標とそれぞれの撮像タイミングの間隔時間とから液滴速度を検出する液滴速度検出方法において、
撮像された少なくともいずれかの液滴が主液滴と副液滴とに分離しているか否かを判断し、分離していると判断された場合に、該液滴の主液滴と副液滴とを合わせた重心の位置座標を用いて液滴速度の検出を行うことを特徴とする液滴速度検出方法。
(請求項28)
所定の駆動条件に基づいて発生された液滴吐出トリガによりノズルから吐出された液滴を撮像し、該撮像された液滴を画像認識することにより、液滴の位置座標と前記液滴吐出トリガから撮像までの間隔時間とから液滴速度を検出する液滴速度検出方法において、
撮像された液滴が主液滴と副液滴とに分離しているか否かを判断し、分離していると判断された場合に、前記液滴吐出トリガから撮像までの間隔時間を該液滴が主液滴と副液滴とに分離しない条件に変更して、再度、液滴速度の検出を行うことを特徴とする液滴速度検出方法。
(請求項29)
所定の駆動条件に基づいて発生された液滴吐出トリガによりノズルから吐出された液滴を撮像し、該撮像された液滴を画像認識することにより、液滴の位置座標と前記液滴吐出トリガから撮像までの間隔時間とから液滴速度を検出する液滴速度検出方法において、
撮像された液滴が主液滴と副液滴とに分離しているか否かを判断し、分離していると判断された場合に、該液滴の主液滴と副液滴とを合わせた重心の位置座標を用いて液滴速度の検出を行うことを特徴とする液滴速度検出方法。
(請求項30)
撮像された液滴を画像認識した際の認識面積が所定面積以上である画像を液滴と認識すると共に、1回目に撮像された液滴と2回目に撮像された液滴との面積の差が所定値以上であるか否かを判別し、所定値以上であると判別された場合に、いずれかの液滴が主液滴と副液滴とに分離していると判断することを特徴とする請求項26又は27記載の液滴速度検出方法。
(請求項31)
撮像された液滴を画像認識した際の認識面積が所定面積以上である画像を液滴と認識すると共に、撮像された液滴の認識面積と予め記憶された主液滴と副液滴とを合体した面積との差が所定値以上であるか否かを判別し、所定値以上であると判別された場合に、該液滴が主液滴と副液滴とに分離していると判断することを特徴とする請求項26〜29のいずれかに記載の液滴速度検出方法。
(請求項32)
撮像された画像認識範囲内の液滴画像を全て液滴と認識し、該画像認識範囲内の液滴画像数を計数し、該計数値が2以上であると判別された場合に、該液滴が主液滴と副液滴とに分離していると判断することを特徴とする請求項26〜29のいずれかに記載の液滴速度検出方法。
(請求項33)
コンピュータに、
所定の駆動条件でノズルから液滴を吐出させ、該吐出された液滴を異なる撮像タイミングで2回撮像し、該撮像された各液滴を画像認識することにより、各液滴の位置座標とそれぞれの撮像タイミングの間隔時間とから液滴速度を検出させる機能と、
前記吐出された液滴速度を検出することにより、該液滴速度とそのときの駆動条件との関係に基づいて補正係数を作成する機能と、
前記ノズルから吐出される液滴速度が目標速度となるように、前記検出された液滴速度及び前記作成された補正係数を用いて新たな駆動条件を算出し、前記駆動条件を該新たな駆動条件に変更する機能とを実現させると共に、
前記補正係数を作成する機能は、液滴速度の検出時に撮像された少なくともいずれかの液滴が主液滴と副液滴とに分離しているか否かを判断し、分離していると判断された場合に、前記ヘッドの駆動条件を該液滴が主液滴と副液滴とに分離しない条件に変更して、再度、液滴速度の検出を行う機能を実現させることを特徴とするプログラム。
(請求項34)
コンピュータに、
所定の駆動条件でノズルから液滴を吐出させ、該吐出された液滴を異なる撮像タイミングで2回撮像し、該撮像された各液滴を画像認識することにより、各液滴の位置座標とそれぞれの撮像タイミングの間隔時間とから液滴速度を検出する機能と、
前記吐出された液滴速度を検出することにより、該液滴速度とそのときの駆動条件との関係に基づいて補正係数を作成する機能と、
前記ノズルから吐出される液滴速度が目標速度となるように、前記検出された液滴速度及び前記作成された補正係数を用いて新たな駆動条件を算出し、前記駆動条件を該新たな駆動条件に変更する機能とを実現させると共に、
前記補正係数を作成する機能は、液滴速度の検出時に撮像された少なくともいずれかの液滴が主液滴と副液滴とに分離しているか否かを判断し、分離していると判断された場合に、前記撮像タイミングを該液滴が主液滴と副液滴とに分離しない条件に変更して、再度、液滴速度の検出を行う機能を実現させることを特徴とするプログラム。
(請求項35)
コンピュータに、
所定の駆動条件でノズルから液滴を吐出させ、該吐出された液滴を異なる撮像タイミングで2回撮像し、該撮像された各液滴を画像認識することにより、各液滴の位置座標とそれぞれの撮像タイミングの間隔時間とから液滴速度を検出する機能と、
前記吐出された液滴速度を検出することにより、該液滴速度とそのときの駆動条件との関係に基づいて補正係数を作成する機能と、
前記ノズルから吐出される液滴速度が目標速度となるように、前記検出された液滴速度及び前記作成された補正係数を用いて新たな駆動条件を算出し、前記駆動条件を該新たな駆動条件に変更する機能とを実現させると共に、
前記補正係数を作成する機能は、液滴速度の検出時に撮像された少なくともいずれかの液滴が主液滴と副液滴とに分離しているか否かを判断し、分離していると判断された場合に、該液滴の主液滴と副液滴とを合わせた重心の位置座標を用いて液滴速度の検出を行う機能を実現させることを特徴とするプログラム。
(請求項36)
コンピュータに、
所定の駆動条件で液滴吐出トリガを発生させてノズルから液滴を吐出させ、該吐出された液滴を撮像し、該撮像された液滴を画像認識することにより、液滴の位置座標と前記液滴吐出トリガから撮像までの間隔時間とから液滴速度を検出する機能と、
前記吐出された液滴速度を検出することにより、該液滴速度とそのときの駆動条件との関係に基づいて補正係数を作成する機能と、
前記ノズルから吐出される液滴速度が目標速度となるように、前記検出された液滴速度及び前記作成された補正係数を用いて新たな駆動条件を算出し、前記駆動条件を該新たな駆動条件に変更する機能とを実現させると共に、
前記補正係数を作成する機能は、液滴速度の検出時に撮像された液滴が主液滴と副液滴とに分離しているか否かを判断し、分離していると判断された場合に、前記ヘッドの駆動条件を該液滴が主液滴と副液滴とに分離しない条件に変更して、再度、液滴速度の検出を行う機能を実現させることを特徴とするプログラム。
(請求項37)
コンピュータに、
所定の駆動条件で液滴吐出トリガを発生させてノズルから液滴を吐出させ、該吐出された液滴を撮像し、該撮像された液滴を画像認識することにより、液滴の位置座標と前記液滴吐出トリガから撮像までの間隔時間とから液滴速度を検出する機能と、
前記吐出された液滴速度を検出することにより、該液滴速度とそのときの駆動条件との関係に基づいて補正係数を作成する機能と、
前記ノズルから吐出される液滴速度が目標速度となるように、前記検出された液滴速度及び前記作成された補正係数を用いて新たな駆動条件を算出し、前記駆動条件を該新たな駆動条件に変更する機能とを実現させると共に、
前記補正係数を作成する機能は、液滴速度の検出時に撮像された液滴が主液滴と副液滴とに分離しているか否かを判断し、分離していると判断された場合に、前記液滴吐出トリガから撮像までの間隔時間を該液滴が主液滴と副液滴とに分離しない条件に変更して、再度、液滴速度の検出を行う機能を実現させることを特徴とするプログラム。
(請求項38)
コンピュータに、
所定の駆動条件で液滴吐出トリガを発生させてノズルから液滴を吐出させ、該吐出された液滴を撮像し、該撮像された液滴を画像認識することにより、液滴の位置座標と前記液滴吐出トリガから撮像までの間隔時間とから液滴速度を検出する機能と、
前記吐出された液滴速度を検出することにより、該液滴速度とそのときの駆動条件との関係に基づいて補正係数を作成する機能と、
前記ノズルから吐出される液滴速度が目標速度となるように、前記検出された液滴速度及び前記作成された補正係数を用いて新たな駆動条件を算出し、前記駆動条件を該新たな駆動条件に変更する機能とを実現すると共に、
前記補正係数を作成する機能は、液滴速度の検出時に撮像された液滴が主液滴と副液滴とに分離しているか否かを判断し、分離していると判断された場合に、該液滴の主液滴と副液滴とを合わせた重心の位置座標を用いて液滴速度の検出を行う機能を実現することを特徴とするプログラム。
(請求項39)
請求項33〜38のいずれかに記載のプログラムを格納した記録媒体。
本発明によれば、吐出される液滴が主液滴と副液滴に分かれてしまうような場合でも、正確に液滴速度を検出し、正確にDPN補正を行うことができる液滴吐出装置、液滴速度調整方法、プログラム及び記録媒体を提供することができる。
また、本発明によれば、吐出される液滴が主液滴と副液滴に分かれてしまうような場合でも、正確に液滴速度を検出することのできる液滴速度検出装置及び液滴速度検出方法を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明に係る液滴速度検出装置の一例であるシステムの構成例を示す図である。
図1において、1は液滴(インク滴)を吐出するインクジェットヘッドである。インクジェットヘッド1は特に限定されないが、例えばシェアモードピエゾタイプのインクジェットヘッドを用いることができる。本発明に好ましく適用できるインクジェットヘッドについて図2及び図3に基づいて説明する。
図2はシェアモードピエゾインクジェットヘッドの構成図、図3はアクチュエータをチャネル流路方向と直角に切断した断面図である。
図2及び図3に示すように、分極方向を異にする2枚の圧電材料を接着してなるPZT基板100に機械的に溝を形成することにより、チャネル101とチャネル壁102であるアクチュエータ103が形成される。その上面にカバープレート104、前面にノズル105を有するノズルプレート106が接着される。チャネル101内には共通インク供給室107からインクが充填される。108は配線部である。
チャネル壁102表面には電極109が形成されており、PZT基板100の分極方向(図面上上下方向)に直交する方向に電界を加えることによりチャネル壁102に屈曲変形を与え、チャネル101内のインクを加圧し、吐出のためのエネルギーを発生させる。チャネル101内に発生した圧力がノズル105、共通インク供給室107との各々の境界で反射し、共振することによりノズル105に加わる圧力が時間変化し、液滴が吐出される。
次に、図1において、2は液滴検出部であり、光を照射する発光手段であるストロボ200と該ストロボ200から照射された光を受光して液滴を撮像する撮像手段であるCCDカメラ201を備えている。
なお、発光手段は、撮像時に液滴に光を照射することのできるものであればよく、ストロボ200に何ら限定されない。発光手段としては、ストロボ200以外にも例えばLED等を用いてもよい。
また、撮像手段は、発光手段からの光を受光して液滴を撮像できるものであればよく、CCDカメラ201に何ら限定されない。撮像手段としては、CCDカメラ201以外にも例えばCMOSカメラ等を用いてもよい。
更に、撮像手段には、高速シャッターカメラを用いることもできる。高速シャッターカメラは、最高1秒当たり10回程度の高速で撮像を行うことができ、ノズルから吐出された液滴像を得るのに用いることができる。以下の説明では、比較的安価に構成することのできるストロボ200とCCDカメラ201を用いるものとして説明する。
3はPC(コンピュータ)であり、例えばストロボディレイ時間などの設定値を入力する設定入力部300と、CCDカメラ201の撮像により得られた画像データから1又は2以上の液滴の重心の位置を算出する画像処理部301を少なくとも備えている。液滴の重心の位置の算出手法は格別限定されないが、撮像した液滴の画像イメージを参照テーブル(サンプル形状と重心位置が特定されている)と対比して類似の形状を選択して重心の位置を決定する方法が挙げられる。重心の位置は、X,Yの座標値として算出することができる。
なお、液滴検出のための液滴吐出は、記録紙等への記録領域の外に配置されたメンテナンスユニット(図示せず)で行うことが好ましく、その場合には、ストロボ200及びCCDカメラ201をメンテナンスユニットの近傍に設けることが好ましい。
4はデータ制御基板であり、PC3、DPN駆動基板5、ストロボ200に接続され、それらの制御を行うと共に、インクジェットヘッド1から吐出される液滴の速度を検出するための制御を行う。
6はDPN駆動基板5に駆動波形信号を送る駆動波形発生器、7は駆動電圧制御部、8は電源、9はオフセット電源である。
次に、DPN駆動基板5の詳細を図1及び図4に基づいて説明する。
図4は、DPN駆動基板5の概略構成を示す回路図であり、DPN駆動基板5は、駆動波形作成部500と駆動信号出力部501を有している。
DPN駆動基板5は制御部を構成するデータ制御基板4に接続され、データ制御基板4からの制御信号に基づく波形の駆動信号(液滴吐出トリガ)をインクジェットヘッド1に出力する。このデータ制御基板4には、アクチュエータ103に対応する駆動信号の波形を形成する波形作成部500が接続されている。波形作成部500には各ノズル105に対応するように図示しない複数のAND素子が搭載されている。
AND素子にはデータ制御基板4と駆動波形発生器6とが接続されており、データ制御基板4からの駆動信号及び駆動波形発生器6からの調整信号が入力され、これらの信号が合成されることで、駆動に必要な波形の駆動信号(液滴吐出トリガ)が出力される。
一方、駆動電圧制御部7は、データ制御基板4に接続され、データ制御基板4からの制御信号に基づいて電圧値を決定する。この電圧制御部7には、データ制御基板4からの制御信号をアナログ信号に変換するD/Aコンバータ700と、D/Aコンバータ700からのアナログ信号を所定の電圧値まで増幅するための増幅器701が、各ノズル105に対応するように複数設けられている。この増幅器701の入力端子にはオフセット用の電力を供給するオフセット電源9及びD/Aコンバータ700が接続されている。
そして、DPN駆動基板5の駆動回路には、波形作成部500からの駆動信号及び電圧制御部7からの電圧値を合成し、各ノズル105に独立した波形の駆動信号(液滴吐出トリガ)を発生させるための駆動信号出力部501が設けられている。この駆動信号出力部501には、複数のFET素子502が設けられている。各FET素子502の入力端子には、それぞれ波形作成部500のAND素子の出力端子及び電圧制御部7の増幅器701の出力端子が接続されていると共に、出力端子にはアクチュエータ103の電極109が接続されている。これにより、FET素子502が各ノズル105に波形作成部500からの駆動信号及び電圧制御部7からの電圧値を合成し、アクチュエータ103の電極109に出力するようになっている。
以下、本発明に係る液滴速度調整方法の一例について説明する。
(DPN補正について)
本発明において、各ノズルの駆動条件を補正するDPN補正を行う動作について説明する。図5は、DPN補正処理を示す処理フロー図である。
DPN補正は各ノズル105について行い、全ノズル105に対し同じ処理を行う。このDPN補正を実施する際、従来では特定の駆動電圧で吐出された液滴では主液滴と副液滴に分かれていることがあり、正確な重心位置を把握できず正確な液滴速度を検出することは困難であったのに対し、本発明では正確な重心位置を検出することによって正確な液滴速度を検出できるので、正確な液滴速度の検出値に基づいてDPN補正をすることができる。
ここでは、駆動条件として液滴を吐出するための駆動信号の電圧値を補正するものとする。そこで、このDPN補正においては、まず、電圧値の異なる少なくとも2以上の駆動信号を用いて液滴速度を検出し、感度(Δ速度/Δ駆動電圧値)の逆数である電圧補正係数αを求めておく(S1)。
図6は、電圧補正係数αを算出するための処理フローの一例を示している。
ここでは全ノズルから同一のタイミングで吐出される各液滴をストロボ200とCCDカメラ201により、ストロボディレイ時間(1)とストロボディレイ時間(2)の各撮像タイミングによって合計2回撮像し、以下の各処理を行っている。ここで、ノズルから吐出された同一の液滴について、1回目のストロボディレイ時間(1)のタイミングで撮像された液滴を「液滴1」、2回目のストロボディレイ時間(2)のタイミングで撮像された液滴を「液滴2」としている。
予め、コンピュータ3の設定入力部300で、ストロボディレイ時間(1)の設定及び駆動電圧値(1)の設定を行う(S101)。
ストロボディレイ時間(1)とは、インクジェットヘッド1に液滴を吐出させるタイミング、例えば液滴吐出トリガからストロボ200を発光させてCCDカメラ201によって撮像するまでの遅延時間であり、1つの液滴に対して最初に撮像を行う時間である。また、駆動電圧値(1)とは、最初に液滴を吐出させるための駆動電圧値である。このストロボディレイ時間(1)及び駆動電圧値(1)の設定は予め記憶させておくこともできる。
一般に液滴速度は、撮像された各液滴間の移動距離/液滴1の撮像タイミングから液滴2の撮像タイミングまでの間隔時間で表される。
次いで、駆動電圧値(1)によって任意のノズルから液滴を吐出させ、ストロボディレイ時間(1)によって設定された遅延時間経過後にストロボ200を発光させてCCDカメラ201によって液滴1を撮像する。撮像された画像は画像処理部301に送られる。
画像処理部301では、送られた画像から所定の画像認識範囲を定め、この画像認識範囲内にある画像のうちで、画像面積が所定の閾値以上となる画像を認識し、その認識された画像を液滴1の画像であると判断する。この液滴1の画像が判断された後、その液滴1の面積重心(又は体積重心)からその重心の位置座標(X1,Y1)を計算する(S102)。
次に、ストロボディレイ時間(2)を設定する(S103)。ストロボディレイ時間(2)とは、上記ストロボディレイ時間(1)から所定の遅延時間となるように設定される時間である。このストロボディレイ時間(2)も予め記憶させておくことができる。
次いで、ストロボディレイ時間(2)によって設定された遅延時間経過後、再びストロボ200を発光させてCCDカメラ201によって引き続いて液滴2を撮像する。撮像された画像は画像処理部301に送られる。
画像処理部301では、送られた画像から所定の画像認識範囲を定め、この画像認識範囲内にある画像のうちで、画像面積が所定の閾値以上となる画像を認識し、その認識された画像を液滴2の画像であると判断する。この液滴2の画像が判断された後、その液滴2の面積重心(又は体積重心)からその重心の位置座標(X2,Y2)を計算する(S104)。
次に、上記S102において求められた液滴1の認識面積と上記S104において求められた液滴2の認識面積とを比較する(S105)。もし、認識された液滴1と液滴2のいずれか(通常は液滴1)が主液滴と副液滴とに分離している場合、副液滴は閾値で排除されて認識されないため、液滴1は主液滴のみの認識面積が求められ、液滴2は合体した液滴の認識面積が求められることになる。従って、液滴1の認識面積と液滴2の認識面積との比較により、液滴1の認識面積の方が液滴2の認識面積よりも所定値以上に小さい場合に、液滴1は主液滴と副液滴とに分離しているものであると判断することができる。ここでは、一例として液滴1の認識面積は液滴2の認識面積の90%を超えているか否かを判断するが、この値は環境温度やインク特性等の諸条件によって適宜設定すればよい。
ここで、撮像された液滴1と液滴2が、図7(a)に示すように、いずれも主液滴と副液滴とに分離していないもの(合体−合体)である場合、認識された液滴1と液滴2の各画像から求められる液滴速度は、それら液滴1と液滴2の正確な重心の位置から正確な値を示す。しかし、図7(b)に示すように、撮像された液滴1が、主液滴と副液滴とに分離しており、液滴2が分離していないもの(未合体−合体)である場合、液滴1の副液滴は画像認識時に閾値で排除されて液滴の画像として認識されず、主液滴のみが液滴1の画像として認識される。この主液滴は、副液滴が分離していることにより、主液滴と副液滴とに分離していない液滴2よりも面積が小さいので、この液滴1の認識面積と液滴2の認識面積とを比較し、液滴1の認識面積は液滴2の認識面積の90%を超えているか否かを判断することにより、液滴1が主液滴と副液滴とに分離しているか否かを判断することができる。
その結果、上記S105においてYesである場合、すなわち、液滴1の認識面積は液滴2の認識面積の90%を超えている場合、液滴1と液滴2は、図7(a)に示すように、いずれも主液滴と副液滴とに分離していないものであると判断される。従って、以上の液滴1、液滴2の各重心の位置座標とストロボディレイ時間(1)、ストロボディレイ時間(2)とを用い、液滴速度を算出する(S106)。液滴速度は以下の数式により求めることができる。
Figure 2007098669
また、上記S105においてNoである場合、すなわち、液滴1の認識面積は液滴2の認識面積の90%を超えていない場合、液滴1は、図7(b)に示すように、主液滴と副液滴とに分離している未合体の液滴であると判断される。
この場合、設定された駆動電圧値(1)を変更し(S107)、再度、上記S102からの処理を繰り返し、液滴1及び液滴2を撮像し直す。
このとき駆動電圧値(1)から変更される駆動電圧値は、環境温度やインク特性等によっても異なるが、例えば、図15に示す場合を例に挙げると、駆動電圧値(1)が14V−15Vの範囲(未合体−合体の領域)であった場合、撮像される液滴1、液滴2の各画像が合体−合体の領域となる13V−14Vの範囲の電圧値とすることである。
上記S107の処理を経て液滴1、液滴2をそれぞれ撮像し直した結果、上記S105において再度Noと判断される場合は、更に駆動電圧値を変更して上記S102からの処理を繰り返すことが好ましい。
駆動電圧値(1)を変更した結果、上記S105においてYesとなった場合は、続く上記S106の処理において上記の通り液滴速度を算出する。
電圧補正係数は少なくとも2つの異なる駆動電圧値を用いて液滴を吐出した時の液滴速度とそのときの駆動電圧値に基づいて求められる。従って、次いで、駆動電圧値(1)(上記S107の処理において変更された場合はその変更後の駆動電圧値を含む。)の他に異なる駆動電圧値を用いて液滴速度を算出したか否かを判断する(S108)。
ここでは、駆動電圧値は1つだけで液滴速度を算出しただけであるため、駆動電圧値を異ならせた駆動電圧値(2)を設定し(S109)、上記S101からの処理を繰り返す。このとき、上記S101における駆動電圧値(1)は駆動電圧値(2)に置き換えられる。これにより、駆動電圧値(1)とは異なる駆動電圧値(2)によって再度液滴を吐出し、上記と同様の処理を経てその液滴速度を算出する。
駆動電圧値(1)と駆動電圧値(2)との2つの駆動電圧値を用いてそれぞれ液滴速度が算出されたら、次に、算出された液滴速度と各駆動電圧値(1)、(2)に基づいて電圧補正係数αを算出する(S110)。
この電圧補正係数αは、駆動電圧値(1)(上記S107の処理において変更された場合はその変更後の駆動電圧値)での電圧値をVo、駆動電圧値(2)(上記S107の処理において変更された場合はその変更後の駆動電圧値)での電圧値をVoとし、電圧値Voでの液滴速度をVe、電圧値Voでの液滴速度をVeとすると、電圧補正係数αは以下のようにして算出される。
電圧補正係数α=(Vo−Vo)/(Ve−Ve
例えば、電圧値21Vでの液滴速度が3.7m/sec、電圧値20Vでの液滴速度が2.6m/secであったとすると、電圧補正係数α=(21−20)/(3.7−2.6)=0.91となる。
このようにして算出された電圧補正係数αは、所定の領域に記憶しておく。
図5において、DPN補正処理は、各ノズルから所定の駆動電圧値によってDPN補正用の液滴を吐出してそのときの液滴速度を求め、上記で算出して記憶された電圧補正係数αを用いて、各ノズルから吐出された液滴の速度の目標速度に対する差を算出し、その差分を解消するための補正電圧値を算出する(S2)。
ここで、補正電圧値を「Vo補正」、現在の電圧値を「Vo現在」、液滴速度の目標値を「Ve目標」、現在の液滴速度を「Ve現在」とすると、補正電圧値「Vo補正」は、以下のようにして算出される。
Vo補正=Vo現在+(Ve目標−Ve現在)×α
例えば、「Vo現在」の電圧値を21V、「Ve目標」の液滴速度を4.0m/sec、「Ve現在」の液滴速度を3.7m/secとし、電圧補正係数αが上記の通り0.91とすると、補正電圧値「Vo補正」=21+(4.0−3.7)×0.91=21.27Vとなる。
次に、上記S2の処理において算出された各ノズルの補正電圧値を用いて、再び液滴を吐出し、その液滴速度を再検出する(S3)。再検出された液滴速度が上記の「Ve現在」に代入される。
次に、上記S3で検出した液滴速度が、目標速度を達成できているか否か判断する(S4)。ここで、検出された液滴速度が、目標速度の許容範囲、例えば目標速度の±2%に入っていればよい。
許容範囲に収まっていない場合(S4でNoの場合)、上記S2の処理に戻る。ここで、上記S2の処理により再検出された液滴速度と目標速度との差を算出し、その差分を解消するように新たな補正電圧値を算出する。また、許容範囲に収まっている場合(S4でYesの場合)、電圧補正の処理を完了して終了する。
以下に、実験例を挙げて本発明の効果を例証する。以下の各実験例は、液滴1が主液滴と副液滴とに分離しており、液滴2が合体している状態となる同一の駆動電圧値を用いて液滴速度を検出し、電圧補正係数を算出してDPN補正を行う例を示している。
実験1(対照例):駆動電圧値の変更を行わずに液滴速度を検出し、電圧補正係数を算出してDPN補正を行った場合
実験2(本発明):駆動電圧値の変更を行って液滴速度を検出し、電圧補正係数を算出してDPN補正行った場合
実験結果を図8、図9に示す。
図8には、128のノズル数を有するインクジェットヘッドにおいて、駆動電圧値の変更を行わずに液滴速度を検出した場合(実験1:対照例)と、駆動電圧値の変更を行って液滴速度を検出した場合(実験2:本発明)とのノズル番号毎の感度を示すグラフが示されている。図8(A)が実験2の本発明、図8(B)が実験1の対照例を示している。
同図から、駆動電圧値の変更を行って液滴が主液滴と副液滴とに分離しない条件で撮像し直して算出された液滴速度から検出される感度の方が、駆動電圧値の変更を行わずに算出された液滴速度から検出された感度に比べて明らかにばらつきが小さくなっている。
そして、それぞれ検出された液滴速度から算出された電圧補正係数を用いてDPN補正を行った場合、図9に示すように、駆動電圧値の変更を行って算出した電圧補正係数を用いてDPN補正を行った場合は、駆動電圧値の変更を行わずに算出した電圧補正係数を用いてDPN補正を行った場合に比べて、明らかに各ノズルから吐出される液滴速度にばらつきが少なく収まっていることがわかる。ここでは補正回数は1回としたが、本発明によれば、少ない補正回数で短時間に正確に液滴速度を安定させることができることがわかる。
以上の説明では、電圧補正係数αを算出する際に、液滴1が主液滴と副液滴とに分離していることが判断された場合、駆動条件としての駆動電圧値の設定を駆動電圧値(1)から異なる駆動電圧値に変更するようにしたが、吐出後に主液滴と副液滴とに分離した液滴は、やがて合体して1つの液滴となるため、液滴を吐出してから最初に撮像を行う撮像タイミングまでの間隔時間、すなわちストロボディレイ時間(1)の設定を変更して、液滴1が合体した状態で撮像されるようにしてもよい。
図10は、この態様における電圧補正係数αを算出するための処理フローを示している。
予め、コンピュータ3の設定入力部300で、ストロボディレイ時間(1)の設定及び駆動電圧値(1)の設定を行う(S201)。
次いで、駆動電圧値(1)によって任意のノズルから液滴を吐出させ、ストロボディレイ時間(1)によって設定された遅延時間経過後にストロボ200を発光させてCCDカメラ201によって液滴1を撮像する。撮像された画像は画像処理部301に送られる。
画像処理部301では、送られた画像から所定の画像認識範囲を定め、この画像認識範囲内にある画像のうちで、画像面積が所定の閾値以上となる画像を認識し、その認識された画像を液滴1の画像であると判断する。この液滴1の画像が判断された後、その液滴1の面積重心(又は体積重心)からその重心の位置座標(X1,Y1)を計算する(S202)。
次に、ストロボディレイ時間(2)を設定し(S203)、ストロボディレイ時間(2)によって設定された遅延時間経過後、再びストロボ200を発光させてCCDカメラ201によって液滴2を撮像する。撮像された画像は画像処理部301に送られる。
画像処理部301では、送られた画像から所定の画像認識範囲を定め、この画像認識範囲内にある画像のうちで、画像面積が所定の閾値以上となる画像を認識し、その認識画像を液滴2の画像であると判断する。この液滴2の画像が判断された後、その液滴2の面積重心(又は体積重心)からその重心の位置座標(X2,Y2)を計算する(S204)。
次に、上記S202において求められた液滴1の認識面積と上記S204において求められた液滴2の認識面積とを比較する(S205)。ここまでは図6のS105までの処理と同一である。
このS205における比較の結果、上記S205においてYesであると判断された場合、すなわち、液滴1の認識面積は液滴2の認識面積の例えば90%を超えている場合、液滴1と液滴2は、図7(a)に示すように、いずれも主液滴と副液滴とに分離していないものであると判断される。従って、以上の液滴1、液滴2の各重心の位置座標とストロボディレイ時間(1)、ストロボディレイ時間(2)とを用い、上記数式により液滴速度を算出する(S206)。
また、上記S205においてNoであると判断された場合、すなわち、液滴1の認識面積は液滴2の認識面積の90%を超えていない場合、液滴1は、図7(b)に示すように、主液滴と副液滴とに分離している未合体の液滴であると判断される。
この場合、設定されたストロボディレイ時間(1)を変更し(S207)、再度、上記S202からの処理を繰り返し、液滴1及び液滴2を撮像し直す。
このときストロボディレイ時間(1)から変更されるストロボディレイ時間は、環境温度やインク特性等によっても異なるが、一般に、主液滴と副液滴とに分離した液滴は飛翔に伴って合体するので、ストロボディレイ時間(1)よりも遅延時間を大きく変更したストロボディレイ時間とすることである。
上記S207の処理を経て液滴1、液滴2をそれぞれ撮像し直した結果、上記S205において再度Noとなる場合は、更にストロボディレイ時間を変更して上記S202からの処理を繰り返すことが好ましい。
ストロボディレイ時間(1)を変更した結果、上記S205においてYesとなった場合は、続く上記S206の処理において上記の通り液滴速度を算出する。
次いで、駆動電圧値(1)の他に異なる駆動電圧値を用いて液滴速度を算出したか否かを判断する(S208)。
ここでは、駆動電圧値(1)で液滴速度を算出しただけであるため、駆動電圧値を異ならせた駆動電圧値(2)を設定し(S209)、上記S201からの処理を繰り返す。このとき、上記S201における駆動電圧値(1)は駆動電圧値(2)に置き換えられる。これにより、駆動電圧値(1)とは異なる駆動電圧値(2)によって再度液滴を吐出し、上記と同様の処理を経てその液滴速度を算出する。
駆動電圧値(1)と駆動電圧値(2)によってそれぞれ液滴速度が算出されたら、次に、算出された液滴速度と各駆動電圧値(1)、(2)に基づいて電圧補正係数αを算出する(S210)。この電圧補正係数αの算出方法は、前述した通りである。
このように、液滴1が主液滴と副液滴とに分離していることが判断された場合に、液滴1を撮像するためのストロボディレイ時間(1)の設定を変更して撮像し直すようにすることによっても、正確な液滴1と液滴2の各重心の位置を算出することができて正確な液滴速度の検出が行えるので、同様に電圧補正係数αを正確に算出することができ、その結果、DPN補正後の液滴速度はばらつきが少なくなり、少ない補正回数で短時間に正確に液滴速度を安定させることができるようになる。
また、電圧補正係数αを算出する際に、液滴1が主液滴と副液滴とに分離していることが判断された場合、液滴1の重心の位置座標を、副液滴を含めた重心の位置座標に再計算して求め、この再計算された重心の位置座標に基づいて液滴速度を算出するようにしてもよい。
図11は、この態様における電圧補正係数αを算出するための処理フローを示している。
予め、コンピュータ3の設定入力部300で、ストロボディレイ時間(1)の設定及び駆動電圧値(1)の設定を行う(S301)。
次いで、駆動電圧値(1)によって任意のノズルから液滴を吐出させ、ストロボディレイ時間(1)によって設定された遅延時間経過後にストロボ200を発光させてCCDカメラ201によって液滴1を撮像する。撮像された画像は画像処理部301に送られる。
画像処理部301では、送られた画像から所定の画像認識範囲を定め、この画像認識範囲内にある液滴画像のうちで、液滴画像の面積が所定の閾値以上となる液滴画像を認識し、その認識された液滴画像を液滴1の画像であると判断する。この液滴1の画像が判断された後、その液滴1の面積重心(又は体積重心)からその重心の位置座標(X1,Y1)を計算する(S302)。
次に、ストロボディレイ時間(2)を設定し(S303)、ストロボディレイ時間(2)によって設定された遅延時間経過後、再びストロボ200を発光させてCCDカメラ201によって液滴2を撮像する。撮像された画像は画像処理部301に送られる。
画像処理部301では、送られた画像から所定の画像認識範囲を定め、この画像認識範囲内にある液滴画像のうちで、液滴画像の面積が所定の閾値以上となる液滴画像を認識し、その認識された液滴画像を液滴2の画像であると判断する。この液滴2の画像が判断された後、その液滴2の面積重心(又は体積重心)からその重心の位置座標(X2,Y2)を計算する(S304)。
次に、上記S302において求められた液滴1の認識面積と上記S304において求められた液滴2の認識面積とを比較する(S305)。ここまでは図6のS105までの処理と同一である。
このS305における比較の結果、上記S305においてYesであると判断された場合、すなわち、液滴1の認識面積は液滴2の認識面積の例えば90%を超えている場合、液滴1と液滴2は、図7(a)に示すように、いずれも主液滴と副液滴とに分離していないものであると判断される。従って、以上の液滴1、液滴2の各重心の位置座標とストロボディレイ時間(1)、ストロボディレイ時間(2)とを用い、上記数式により液滴速度を算出する(S306)。
また、上記S305においてNoであると判断された場合、すなわち、液滴1の認識面積は液滴2の認識面積の90%を超えていない場合、液滴1は、図7(b)に示すように、主液滴と副液滴とに分離している未合体の液滴であると判断される。
図12に示すように、撮像された液滴の認識対象画像は、所定の画像認識範囲800の枠内に収まっている画像である。通常、この画像認識範囲800内に存在する副液滴はノイズ成分とみなされて所定の閾値で排除されて認識されないが、ここで、上記S305において液滴1が主液滴と副液滴とに分離していると判断された場合、画像認識条件の設定を変更し、閾値の設定を解除し又は閾値のレベルを下げる等により、画像認識範囲800内の全ての液滴画像(主液滴と副液滴)を認識し、その認識面積から面積重心(又は体積重心)の位置を計算し、それを液滴1の正しい重心の位置座標(X1,Y1)とする(S307)。この正しい重心の位置は、主液滴の重心の位置よりも若干副液滴寄りの位置となる。
上記S307の処理を経て液滴1、液滴2の重心の位置をそれぞれ計算した後は、再計算された液滴1の重心の位置座標及び液滴2の重心の位置座標とストロボディレイ時間(1)及びストロボディレイ時間(2)とを用い、上記数式により液滴速度を算出する(S306)。
次いで、駆動電圧値(1)の他に異なる駆動電圧値を用いて液滴速度を算出したか否かを判断する(S308)。
ここでは、駆動電圧値(1)で液滴速度を算出しただけであるため、駆動電圧値を異ならせた駆動電圧値(2)を設定し(S309)、上記S301からの処理を繰り返す。このとき、上記S301における駆動電圧値(1)は駆動電圧値(2)に置き換えられる。これにより、駆動電圧値(1)とは異なる駆動電圧値(2)によって再度液滴を吐出し、上記と同様の処理を経てその液滴速度を算出する。
駆動電圧値(1)と駆動電圧値(2)によってそれぞれ液滴速度が算出されたら、次に、算出された液滴速度と各駆動電圧値(1)、(2)に基づいて電圧補正係数αを算出する(S310)。この電圧補正係数αの算出方法は、前述した通りである。
このように、液滴1が主液滴と副液滴とに分離していることが判断された場合に、液滴1を認識するための画像認識条件の設定を変更して重心の位置を再計算することによっても、正確な液滴速度の検出が行えるので、同様に電圧補正係数αを正確に算出することができ、その結果、DPN補正後の液滴速度はばらつきが少なくなり、少ない補正回数で短時間に正確に液滴速度を安定させることができるようになる。
以上の説明において、液滴1が主液滴と副液滴とに分離しているか否かの判断を、液滴1の認識面積と液滴2の認識面積とを比較することによって行ったが、本発明はこれに限定されない。
例えば、予め主液滴と副液滴とが合体した状態の液滴の面積を求めて記憶しておき、撮像された液滴1の画像を画像処理することによってその認識面積(主液滴と副液滴とに分離している場合は主液滴の認識面積)を求めた後、それを上記記憶された合体した状態の液滴の面積と比較することによって、その面積の差が所定値以上であるか否か(例えば液滴1の認識面積は記憶された面積の90%を超えているか否か)を判別し、所定値以上である(超えていない)と判別された場合に、液滴1は主液滴と副液滴とに分離していると判断するようにしてもよい。
この場合の電圧補正係数αの算出処理フローの一例を図13に示す。
予め、コンピュータ3の設定入力部300で、ストロボディレイ時間(1)の設定及び駆動電圧値(1)の設定を行う(S401)。
次いで、駆動電圧値(1)によって任意のノズルから液滴を吐出させ、ストロボディレイ時間(1)によって設定された遅延時間経過後にストロボ200を発光させてCCDカメラ201によって液滴1を撮像する。撮像された画像は画像処理部301に送られる。
画像処理部301では、送られた画像から所定の画像認識範囲を定め、この画像認識範囲内にある液滴画像のうちで、液滴画像の面積が所定の閾値以上となる液滴画像を認識し、その認識された液滴画像を液滴1の画像であると判断する。この液滴1の画像が判断された後、その液滴1の面積重心(又は体積重心)からその重心の位置座標(X1,Y1)を計算する(S402)。
次に、液滴1の認識面積を予め記憶された合体した液滴の面積と比較する(S403)。
このS403における比較の結果、Yesであると判断された場合、すなわち、液滴1の認識面積は液滴2の認識面積の例えば90%を超えている場合、液滴1は、図7(a)に示すように、主液滴と副液滴とに分離していないものであると判断される。
また、S403における比較の結果、Noであると判断された場合、すなわち、液滴1の認識面積は液滴2の認識面積の例えば90%を超えていない場合、液滴1は、図7(b)に示すように、主液滴と副液滴とに分離している未合体の液滴であると判断される。
この場合、設定された駆動電圧値(1)を液滴が主液滴と副液滴とに分離しない電圧値に変更し(S404)、再度、上記S402からの処理を繰り返し、液滴1を撮像し直す。
次に、ストロボディレイ時間(2)を設定し(S405)、ストロボディレイ時間(2)によって設定された遅延時間経過後、再びストロボ200を発光させてCCDカメラ201によって液滴2を撮像する。撮像された画像は画像処理部301に送られる。
画像処理部301では、送られた画像から所定の画像認識範囲を定め、この画像認識範囲内にある液滴画像のうちで、液滴画像の面積が所定の閾値以上となる液滴画像を認識し、その認識された液滴画像を液滴2の画像であると判断する。このとき、既に液滴1が主液滴と副液滴とに分離していない状態であると判断されているため、液滴2も主液滴と副液滴とに分離していないものと推定できる。この液滴2の画像が判断された後、その液滴2の面積重心(又は体積重心)からその重心の位置座標(X2,Y2)を計算する(S406)。
液滴2を撮像した後は、液滴1、液滴2の各重心の位置座標とストロボディレイ時間(1)、ストロボディレイ時間(2)に基づいて上記の通り液滴速度を算出する(S407)。
次いで、駆動電圧値(1)の他に異なる駆動電圧値を用いて液滴速度を算出したか否かを判断する(S408)。
ここでは、駆動電圧値(1)で液滴速度を算出しただけであるため、駆動電圧値を異ならせた駆動電圧値(2)を設定し(S409)、上記S401からの処理を繰り返す。このとき、上記S401における駆動電圧値(1)は駆動電圧値(2)に置き換えられる。これにより、駆動電圧値(1)とは異なる駆動電圧値(2)によって再度液滴を吐出し、上記と同様の処理を経てその液滴速度を算出する。
駆動電圧値(1)と駆動電圧値(2)によってそれぞれ液滴速度が算出されたら、次に、算出された液滴速度と各駆動電圧値(1)、(2)に基づいて電圧補正係数αを算出する(S410)。この電圧補正係数αの算出方法は、前述した通りである。
この態様においても、液滴1が主液滴と副液滴とに分離していると判断された場合、液滴が主液滴と副液滴とに分離しないように駆動電圧値を変更するものに限らず、液滴が主液滴と副液滴とに分離しないように撮像タイミングを変更して撮像し直すようにしてもよく、また、画像認識条件を変更して、主液滴と副液滴とを含めた画像認識範囲800(図12参照)内に存在する液滴画像を全て液滴と認識し、液滴1の重心の位置座標を主液滴と副液滴とを含めて再計算するようにしてもよいことはもちろんである。
また、液滴1が主液滴と副液滴とに分離しているか否かの判断は、最初から画像処理時に液滴と判断するための所定の閾値を設けず、或いは閾値のレベルを下げることにより、撮像された液滴1の画像を画像処理する際の画像認識範囲800(図12参照)内に存在する液滴画像を全て液滴と認識し、その画像認識範囲800内の液滴画像数を計数して、その計数値が2以上、すなわち主液滴の画像と1以上の副液滴の画像による複数の液滴画像が存在していると判別された場合に、液滴1は主液滴と副液滴とに分離していると判断するようにしてもよい。
この画像数を計数する場合の電圧補正係数αの算出処理フローの一例を図14に示す。
予め、コンピュータ3の設定入力部300で、ストロボディレイ時間(1)の設定及び駆動電圧値(1)の設定を行う(S501)。
次いで、駆動電圧値(1)によって任意のノズルから液滴を吐出させ、ストロボディレイ時間(1)によって設定された遅延時間経過後にストロボ200を発光させてCCDカメラ201によって液滴1を撮像する。撮像された画像は画像処理部301に送られる。
画像処理部301では、送られた画像から所定の画像認識範囲を定め、この画像認識範囲内にある全ての液滴画像を計数する(S502)。ここでは、画像処理時に液滴と判断するための所定の閾値を設けておらず、画像認識範囲内にある液滴画像は、主液滴と副液滴とに分離している場合でも全ての液滴画像が液滴と認識される。
そこで、計数された液滴画像の計数値が2以上であるか否かを判断する(S503)。計数値が2以上であれば、その画像は複数の液滴を捉えていると考えられるので、この液滴は主液滴と1以上の副液滴とに分離している未合体の液滴であると判断できる。
その結果、S503においてNo(計数値が1)であったと判断された場合、その1つの液滴画像を液滴1と判断して認識面積を算出し、その面積重心(又は体積重心)から重心の位置座標(X1,Y1)を計算する(S504)。
また、S503においてYes(計数値が2以上)であったと判断された場合、その副液滴を含む2以上の液滴画像を全て液滴1と判断して、その複数の液滴画像の認識面積を算出し、その面積重心(又は体積重心)から全体の重心の位置座標(X1,Y1)を計算する(S505)。
次に、ストロボディレイ時間(2)を設定し(S506)、ストロボディレイ時間(2)によって設定された遅延時間経過後、再びストロボ200を発光させてCCDカメラ201によって液滴2を撮像する。撮像された画像は画像処理部301に送られる。
画像処理部301では、送られた画像から所定の画像認識範囲を定め、この画像認識範囲内にある液滴画像を液滴2の画像であると判断し、その認識面積を算出する。この液滴2の画像が判断された後、その液滴2の面積重心(又は体積重心)からその重心の位置座標(X2,Y2)を計算する(S507)。
液滴2を撮像した後は、液滴1、液滴2の各重心の位置座標とストロボディレイ時間(1)、ストロボディレイ時間(2)に基づいて上記の通り液滴速度を算出する(S508)。
次いで、駆動電圧値(1)の他に異なる駆動電圧値を用いて液滴速度を算出したか否かを判断する(S509)。
ここでは、駆動電圧値(1)で液滴速度を算出しただけであるため、駆動電圧値を異ならせた駆動電圧値(2)を設定し(S510)、上記S502からの処理を繰り返すことにより、駆動電圧値(1)とは異なる駆動電圧値(2)によって再度液滴を吐出させてその液滴速度を上記同様に算出する。
駆動電圧値(1)と駆動電圧値(2)によってそれぞれ液滴速度が算出されたら、次に、算出された液滴速度と各駆動電圧値(1)、(2)に基づいて電圧補正係数αを算出する(S511)。この電圧補正係数αの算出方法は、前述した通りである。
この態様では、再度撮像し直す必要がないため、それだけ電圧補正係数αの算出時間の短縮化が期待できる。
更に、以上の説明では、ノズルから吐出された1つの液滴を2回撮像することによって液滴速度を検出するようにしたが、本発明はこれに限定されず、液滴吐出トリガから所定の経過時間後に液滴を1回撮像することによって撮像された1回の画像から液滴速度を検出するようにしてもよい。
1回の撮像によって液滴像を得るには、コンピュータ3で、液滴吐出トリガから所定の経過時間後に撮像を行うストロボディレイ時間(1)のみを設定しておけばよく、ストロボディレイ時間(2)は不要である。すなわち、ストロボディレイ時間(1)は、液滴吐出トリガから所定の経過時間後にストロボ200の発光を開始して、吐出された液滴に対して1回の撮像を行う時間である。
この場合の電圧補正係数αの算出処理は、図6、図10、図11、図13及び図14の各処理フローにおいて、液滴吐出トリガの後、所定の経過時間後にストロボ200を発生させて撮像を行うストロボディレイ時間(1)のみを起動させ、液滴2の撮像を省略すればよい。
1回の撮像によって得られた液滴の画像から、該液滴が主液滴と副液滴とに分離しているか否かを判断するには、液滴1の認識面積と液滴2の認識面積との比較は行えないので、この場合は、図13の液滴1を認識する場合の処理と同様に、予め主液滴と副液滴とが合体した状態の液滴の面積を求めて記憶しておき、1回の撮像によって得られた液滴の画像を画像処理することによってその認識面積(主液滴と副液滴とに分離している場合は閾値により副液滴が排除された主液滴の認識面積)を求めた後、それを上記記憶された合体した状態の液滴の面積と比較することによって、その面積の差が所定値以上であるか否か(例えば液滴の認識面積は記憶された面積の90%を超えているか否か)を判別し、所定値以上である(超えていない)と判別された場合に、その液滴は主液滴と副液滴とに分離していると判断することが好ましい。
また、図14の液滴1を認識する場合の処理と同様に、1回の撮像によって得られた液滴の画像の画像処理時に、液滴と判断するための所定の閾値を設けず、或いは閾値のレベルを下げることにより、撮像された液滴の画像を画像処理する際の画像認識範囲800(図12参照)内に存在する液滴画像を全て液滴と認識し、その画像認識範囲800内の液滴画像数を計数して、その計数値が2以上、すなわち主液滴の画像と1以上の副液滴の画像による複数の液滴画像が存在していると判別された場合に、その液滴は主液滴と副液滴とに分離していると判断することも好ましい。
なお、図16に示すように、ノズルから吐出された同一の液滴を2回撮像した場合、いずれの液滴も主液滴と副液滴とに分離した状態(未合体−未合体)となる場合がある。このとき、それぞれ撮像された主液滴のみを用いて液滴速度を検出しても大きな誤差はないと考えられるが、正確な液滴速度が検出されているとは言い難い。そのため、このような未合体−未合体の場合も、正確に液滴速度を検出できるようにすることが望ましい。
この場合は、図13の液滴1を認識する場合の処理と同様に、予め主液滴と副液滴とが合体した状態の液滴の面積を求めて記憶しておき、それぞれ撮像によって得られた液滴の画像を画像処理することによってその認識面積(主液滴と副液滴とに分離している場合は主液滴の認識面積)を求めた後、それを上記記憶された合体した状態の液滴の面積と比較することによって、その面積の差が所定値以上であるか否か(例えば液滴の認識面積は記憶された面積の90%を超えているか否か)を判別し、所定値以上である(超えていない)と判別された場合に、その液滴は主液滴と副液滴とに分離していると判断することができる。
また、図14の液滴1を認識する場合の処理と同様に、それぞれ撮像によって得られた液滴の画像の画像処理時に、液滴と判断するための所定の閾値を設けず、或いは閾値のレベルを下げることにより、撮像された液滴の画像を画像処理する際の画像認識範囲800(図12参照)内に存在する液滴画像を全て液滴と認識し、その画像認識範囲800内の液滴画像数を計数して、その計数値が2以上、すなわち主液滴の画像と1以上の副液滴の画像による複数の液滴画像が存在していると判別された場合に、その液滴は主液滴と副液滴とに分離していると判断することもできる。
図13の処理フローによれば、液滴1が主液滴と副液滴とに分離していないと判断された後に液滴2が撮像されるので、液滴2も主液滴と副液滴とに分離していない状態であると推定できるが、以上のように液滴が主液滴と副液滴とに分離しているか否かの判断の処理は、液滴1と同様に液滴2に対しても行うようにしてもよい。この判断の処理は、液滴1と液滴2を撮像した後に、液滴1と液滴2に対して同時に行えばよい。
液滴1と液滴2のいずれもが主液滴と副液滴とに分離した未合体の液滴であると判断された後は、液滴1と液滴2の重心の位置を、それぞれ主液滴と副液滴とを含めた重心の位置によって算出する。
なお、図13、図14に示す処理フローでは、液滴1の撮像終了後、液滴2の撮像前に、液滴1が主液滴と副液滴とに分離しているか否かの判断を行うようにしたが、液滴1が主液滴と副液滴とに分離しているか否かの判断は、液滴2を撮像した後に行うようにしてもよい。
また、ノズルから吐出された同一の液滴を2回撮像した場合、いずれの液滴も未合体−未合体となる場合に、より正確な液滴速度の検出を行うために、液滴が主液滴と副液滴とに分離しているか否かの判断の処理を、液滴1と液滴2を撮像した後に、液滴1と液滴2に対して同時に行った後、液滴1と液滴2のいずれもが主液滴と副液滴とに分離していない合体した状態の液滴となるように、駆動条件又は撮像タイミングを変更して撮像し直すようにしてもよい。
本発明において、液滴速度を検出するための装置及び方法は、以上説明した液滴吐出装置においてDPN補正処理を行う際の電圧補正係数αを算出するために適用するものに限らず、通常の液滴速度を検出する際にも同様に適用できる。
また、本発明において、液滴を吐出するための駆動条件としては、以上説明した駆動電圧値に限らず、駆動信号のパルス幅、駆動波形形状等によっても調整することができる。従って、駆動条件の変更、補正は駆動電圧値の変更、補正に限らず、このような駆動信号のパルス幅、駆動波形形状等を変更、補正するようにしてもよい。
本発明に係るプログラムは、以上説明した各処理の機能をコンピュータに実行させることを特徴とする。
更に、本発明に係る記録媒体は、上記のプログラムを格納することを特徴とする。記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、CD−ROM、DVD−ROM、フラッシュメモリ等が挙げられるが、プログラムを読み出し可能に格納可能であればなんらこれらに限定されない。
本発明に係る液滴吐出装置は、インクジェットプリンタに限らず、ノズルから微小な液滴を吐出する液滴吐出装置、例えば有機ELディスプレイのEL材料の塗布や、液晶ディスプレイのカラーフィルタ材料の塗布等に用いられる製造装置等にも同様に採用することができる。
本発明に係る液滴速度検出装置の一例であるシステムの構成例を示す図 シェアモードピエゾインクジェットヘッドの構成図 アクチュエータをチャネル流路方向と直角に切断した断面図 DPN駆動基板5の概略構成を示す回路図 DPN補正処理を示す処理フロー図 電圧補正係数を算出するための処理フロー図 (a)(b)はそれぞれ2回撮像された液滴の状態を示す図 ノズル毎の電圧補正係数(実験例)を示すグラフ DPN補正処理後のノズル毎の液滴速度(実験例)を示すグラフ 電圧補正係数を算出するための処理フロー図 電圧補正係数を算出するための処理フロー図 画像認識範囲と液滴の重心の位置を示す図 電圧補正係数を算出するための処理フロー図 電圧補正係数を算出するための処理フロー図 駆動電圧値毎の吐出された液滴の状態を示す図 従来の電圧補正係数の算出結果を表すグラフ
符号の説明
1:インクジェットヘッド
100:PZT基板
101:チャネル
102:チャネル壁
103:アクチュエータ
104:カバープレート
105:ノズル
106:ノズルプレート
107:共通インク供給室
108:配線部
109:電極
2:液滴検出部
200:ストロボ
201:CCDカメラ
3:PC(コンピュータ)
300:設定入力部
301:画像処理部
4:データ制御基板
5:DPN駆動基板
500:駆動波形作成部
501:駆動信号出力部
502:FET素子
6:駆動波形発生器
7:駆動電圧制御部
700:D/Aコンバータ
701:増幅器
8:電源
9:オフセット電源
800:画像認識範囲

Claims (39)

  1. ノズルから液滴を吐出させるための液滴吐出エネルギーを発生させるヘッドと、
    所定の駆動条件に基づいて前記ヘッドを駆動させてノズルから液滴を吐出させる駆動手段と、
    前記駆動手段を駆動させて前記ノズルから液滴を吐出させ、該吐出された液滴を異なる撮像タイミングで2回撮像し、該撮像された各液滴を画像認識することにより、各液滴の位置座標とそれぞれの撮像タイミングの間隔時間とから液滴速度を検出する液滴速度検出手段と、
    前記液滴速度検出手段によって液滴速度を検出し、検出された液滴速度とそのときの駆動条件との関係に基づいて補正係数を作成する補正係数作成手段と、
    前記液滴速度検出手段によって検出された液滴速度を目標速度と比較し、該液滴速度が目標速度になるように、前記液滴速度検出手段によって検出された液滴速度及び前記補正係数作成手段によって作成された補正係数を用いて新たな駆動条件を算出し、前記駆動条件を該新たな駆動条件に変更する速度調整手段とを有する液滴吐出装置において、
    前記液滴速度検出手段は、前記補正係数作成手段による補正係数作成時、撮像された少なくともいずれかの液滴が主液滴と副液滴とに分離しているか否かを判断し、分離していると判断された場合に、前記駆動条件を該液滴が主液滴と副液滴とに分離しない条件に変更して、再度、液滴速度の検出を行うことを特徴とする液滴吐出装置。
  2. ノズルから液滴を吐出させるための液滴吐出エネルギーを発生させるヘッドと、
    所定の駆動条件に基づいて前記ヘッドを駆動させてノズルから液滴を吐出させる駆動手段と、
    前記駆動手段を駆動させて前記ノズルから液滴を吐出させ、該吐出された液滴を異なる撮像タイミングで2回撮像し、該撮像された各液滴を画像認識することにより、各液滴の位置座標とそれぞれの撮像タイミングの間隔時間とから液滴速度を検出する液滴速度検出手段と、
    前記液滴速度検出手段によって液滴速度を検出し、検出された液滴速度とそのときの駆動条件との関係に基づいて補正係数を作成する補正係数作成手段と、
    前記液滴速度検出手段によって検出された液滴速度を目標速度と比較し、該液滴速度が目標速度になるように、前記液滴速度検出手段によって検出された液滴速度及び前記補正係数作成手段によって作成された補正係数を用いて新たな駆動条件を算出し、前記駆動条件を該新たな駆動条件に変更する速度調整手段とを有する液滴吐出装置において、
    前記液滴速度検出手段は、前記補正係数作成手段による補正係数作成時、撮像された少なくともいずれかの液滴が主液滴と副液滴とに分離しているか否かを判断し、分離していると判断された場合に、前記撮像タイミングを該液滴が主液滴と副液滴とに分離しない条件に変更して、再度、液滴速度の検出を行うことを特徴とする液滴吐出装置。
  3. ノズルから液滴を吐出させるための液滴吐出エネルギーを発生させるヘッドと、
    所定の駆動条件に基づいて前記ヘッドを駆動させてノズルから液滴を吐出させる駆動手段と、
    前記駆動手段を駆動させて前記ノズルから液滴を吐出させ、該吐出された液滴を異なる撮像タイミングで2回撮像し、該撮像された各液滴を画像認識することにより、各液滴の位置座標とそれぞれの撮像タイミングの間隔時間とから液滴速度を検出する液滴速度検出手段と、
    前記液滴速度検出手段によって液滴速度を検出し、検出された液滴速度とそのときの駆動条件との関係に基づいて補正係数を作成する補正係数作成手段と、
    前記液滴速度検出手段によって検出された液滴速度を目標速度と比較し、該液滴速度が目標速度になるように、前記液滴速度検出手段によって検出された液滴速度及び前記補正係数作成手段によって作成された補正係数を用いて新たな駆動条件を算出し、前記駆動条件を該新たな駆動条件に変更する速度調整手段とを有する液滴吐出装置において、
    前記液滴速度検出手段は、前記補正係数作成手段による補正係数作成時、撮像された少なくともいずれかの液滴が主液滴と副液滴とに分離しているか否かを判断し、分離していると判断された場合に、該液滴の主液滴と副液滴とを合わせた重心の位置座標を用いて液滴速度の検出を行うことを特徴とする液滴吐出装置。
  4. ノズルから液滴を吐出させるための液滴吐出エネルギーを発生させるヘッドと、
    所定の駆動条件に基づいて液滴吐出トリガを発生させ、前記ヘッドを駆動させてノズルから液滴を吐出させる駆動手段と、
    前記駆動手段を駆動させて前記ノズルから液滴を吐出させ、該吐出された液滴を撮像し、該撮像された液滴を画像認識することにより、液滴の位置座標と前記液滴吐出トリガから撮像までの間隔時間とから液滴速度を検出する液滴速度検出手段と、
    前記液滴速度検出手段によって液滴速度を検出し、検出された液滴速度とそのときの駆動条件との関係に基づいて補正係数を作成する補正係数作成手段と、
    前記液滴速度検出手段によって検出された液滴速度を目標速度と比較し、該液滴速度が目標速度になるように、前記液滴速度検出手段によって検出された液滴速度及び前記補正係数作成手段によって作成された補正係数を用いて新たな駆動条件を算出し、前記駆動条件を該新たな駆動条件に変更する速度調整手段とを有する液滴吐出装置において、
    前記液滴速度検出手段は、前記補正係数作成手段による補正係数作成時、撮像された液滴が主液滴と副液滴とに分離しているか否かを判断し、分離していると判断された場合に、前記駆動条件を該液滴が主液滴と副液滴とに分離しない条件に変更して、再度、液滴速度の検出を行うことを特徴とする液滴吐出装置。
  5. ノズルから液滴を吐出させるための液滴吐出エネルギーを発生させるヘッドと、
    所定の駆動条件に基づいて液滴吐出トリガを発生させ、前記ヘッドを駆動させてノズルから液滴を吐出させる駆動手段と、
    前記駆動手段を駆動させて前記ノズルから液滴を吐出させ、該吐出された液滴を撮像し、該撮像された液滴を画像認識することにより、液滴の位置座標と前記液滴吐出トリガから撮像までの間隔時間とから液滴速度を検出する液滴速度検出手段と、
    前記液滴速度検出手段によって液滴速度を検出し、検出された液滴速度とそのときの駆動条件との関係に基づいて補正係数を作成する補正係数作成手段と、
    前記液滴速度検出手段によって検出された液滴速度を目標速度と比較し、該液滴速度が目標速度になるように、前記液滴速度検出手段によって検出された液滴速度及び前記補正係数作成手段によって作成された補正係数を用いて新たな駆動条件を算出し、前記駆動条件を該新たな駆動条件に変更する速度調整手段とを有する液滴吐出装置において、
    前記液滴速度検出手段は、前記補正係数作成手段による補正係数作成時、撮像された液滴が主液滴と副液滴とに分離しているか否かを判断し、分離していると判断された場合に、前記液滴吐出トリガから撮像までの間隔時間を該液滴が主液滴と副液滴とに分離しない条件に変更して、再度、液滴速度の検出を行うことを特徴とする液滴吐出装置。
  6. ノズルから液滴を吐出させるための液滴吐出エネルギーを発生させるヘッドと、
    所定の駆動条件に基づいて液滴吐出トリガを発生させ、前記ヘッドを駆動させてノズルから液滴を吐出させる駆動手段と、
    前記駆動手段を駆動させて前記ノズルから液滴を吐出させ、該吐出された液滴を撮像し、該撮像された液滴を画像認識することにより、液滴の位置座標と前記液滴吐出トリガから撮像までの間隔時間とから液滴速度を検出する液滴速度検出手段と、
    前記液滴速度検出手段によって液滴速度を検出し、検出された液滴速度とそのときの駆動条件との関係に基づいて補正係数を作成する補正係数作成手段と、
    前記液滴速度検出手段によって検出された液滴速度を目標速度と比較し、該液滴速度が目標速度になるように、前記液滴速度検出手段によって検出された液滴速度及び前記補正係数作成手段によって作成された補正係数を用いて新たな駆動条件を算出し、前記駆動条件を該新たな駆動条件に変更する速度調整手段とを有する液滴吐出装置において、
    前記液滴速度検出手段は、前記補正係数作成手段による補正係数作成時、撮像された液滴が主液滴と副液滴とに分離しているか否かを判断し、分離していると判断された場合に、該液滴の主液滴と副液滴とを合わせた重心の位置座標を用いて液滴速度の検出を行うことを特徴とする液滴吐出装置。
  7. 前記液滴速度検出手段は、撮像された液滴を画像認識した際の認識面積が所定面積以上である画像を液滴と認識すると共に、1回目に撮像された液滴と2回目に撮像された液滴との面積の差が所定値以上であるか否かを判別し、所定値以上であると判別された場合に、いずれかの液滴が主液滴と副液滴とに分離していると判断することを特徴とする請求項1、2又は3記載の液滴吐出装置。
  8. 前記液滴速度検出手段は、撮像された液滴を画像認識した際の認識面積が所定面積以上である画像を液滴と認識すると共に、撮像された液滴の認識面積と予め記憶された主液滴と副液滴とを合体した面積との差が所定値以上であるか否かを判別し、所定値以上であると判別された場合に、該液滴が主液滴と副液滴とに分離していると判断することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の液滴吐出装置。
  9. 前記液滴速度検出手段は、撮像された画像認識範囲内の液滴画像を全て液滴と認識し、該画像認識範囲内の液滴画像数を計数し、該計数値が2以上であると判別された場合に、該液滴が主液滴と副液滴とに分離していると判断することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の液滴吐出装置。
  10. 所定の駆動条件でノズルから液滴を吐出させ、該吐出された液滴を異なる撮像タイミングで2回撮像し、該撮像された各液滴を画像認識することにより、各液滴の位置座標とそれぞれの撮像タイミングの間隔時間とから液滴速度を検出する工程と、
    前記吐出された液滴速度を検出することにより、該液滴速度とそのときの駆動条件との関係に基づいて補正係数を作成する工程と、
    前記ノズルから吐出される液滴速度が目標速度となるように、前記検出された液滴速度及び前記作成された補正係数を用いて新たな駆動条件を算出し、前記駆動条件を該新たな駆動条件に変更する工程とを有する液滴速度調整方法において、
    前記補正係数を作成する工程は、液滴速度の検出時に撮像された少なくともいずれかの液滴が主液滴と副液滴とに分離しているか否かを判断し、分離していると判断された場合に、前記ヘッドの駆動条件を該液滴が主液滴と副液滴とに分離しない条件に変更して、再度、液滴速度の検出を行うことを特徴とする液滴速度調整方法。
  11. 所定の駆動条件でノズルから液滴を吐出させ、該吐出された液滴を異なる撮像タイミングで2回撮像し、該撮像された各液滴を画像認識することにより、各液滴の位置座標とそれぞれの撮像タイミングの間隔時間とから液滴速度を検出する工程と、
    前記吐出された液滴速度を検出することにより、該液滴速度とそのときの駆動条件との関係に基づいて補正係数を作成する工程と、
    前記ノズルから吐出される液滴速度が目標速度となるように、前記検出された液滴速度及び前記作成された補正係数を用いて新たな駆動条件を算出し、前記駆動条件を該新たな駆動条件に変更する工程とを有する液滴速度調整方法において、
    前記補正係数を作成する工程は、液滴速度の検出時に撮像された少なくともいずれかの液滴が主液滴と副液滴とに分離しているか否かを判断し、分離していると判断された場合に、前記撮像タイミングを該液滴が主液滴と副液滴とに分離しない条件に変更して、再度、液滴速度の検出を行うことを特徴とする液滴速度調整方法。
  12. 所定の駆動条件でノズルから液滴を吐出させ、該吐出された液滴を異なる撮像タイミングで2回撮像し、該撮像された各液滴を画像認識することにより、各液滴の位置座標とそれぞれの撮像タイミングの間隔時間とから液滴速度を検出する工程と、
    前記吐出された液滴速度を検出することにより、該液滴速度とそのときの駆動条件との関係に基づいて補正係数を作成する工程と、
    前記ノズルから吐出される液滴速度が目標速度となるように、前記検出された液滴速度及び前記作成された補正係数を用いて新たな駆動条件を算出し、前記駆動条件を該新たな駆動条件に変更する工程とを有する液滴速度調整方法において、
    前記補正係数を作成する工程は、液滴速度の検出時に撮像された少なくともいずれかの液滴が主液滴と副液滴とに分離しているか否かを判断し、分離していると判断された場合に、該液滴の主液滴と副液滴とを合わせた重心の位置座標を用いて液滴速度の検出を行うことを特徴とする液滴速度調整方法。
  13. 所定の駆動条件で液滴吐出トリガを発生させてノズルから液滴を吐出させ、該吐出された液滴を撮像し、該撮像された液滴を画像認識することにより、液滴の位置座標と前記液滴吐出トリガから撮像までの間隔時間とから液滴速度を検出する工程と、
    前記吐出された液滴速度を検出することにより、該液滴速度とそのときの駆動条件との関係に基づいて補正係数を作成する工程と、
    前記ノズルから吐出される液滴速度が目標速度となるように、前記検出された液滴速度及び前記作成された補正係数を用いて新たな駆動条件を算出し、前記駆動条件を該新たな駆動条件に変更する工程とを有する液滴速度調整方法において、
    前記補正係数を作成する工程は、液滴速度の検出時に撮像された液滴が主液滴と副液滴とに分離しているか否かを判断し、分離していると判断された場合に、前記ヘッドの駆動条件を該液滴が主液滴と副液滴とに分離しない条件に変更して、再度、液滴速度の検出を行うことを特徴とする液滴速度調整方法。
  14. 所定の駆動条件で液滴吐出トリガを発生させてノズルから液滴を吐出させ、該吐出された液滴を撮像し、該撮像された液滴を画像認識することにより、液滴の位置座標と前記液滴吐出トリガから撮像までの間隔時間とから液滴速度を検出する工程と、
    前記吐出された液滴速度を検出することにより、該液滴速度とそのときの駆動条件との関係に基づいて補正係数を作成する工程と、
    前記ノズルから吐出される液滴速度が目標速度となるように、前記検出された液滴速度及び前記作成された補正係数を用いて新たな駆動条件を算出し、前記駆動条件を該新たな駆動条件に変更する工程とを有する液滴速度調整方法において、
    前記補正係数を作成する工程は、液滴速度の検出時に撮像された液滴が主液滴と副液滴とに分離しているか否かを判断し、分離していると判断された場合に、前記液滴吐出トリガから撮像までの間隔時間を該液滴が主液滴と副液滴とに分離しない条件に変更して、再度、液滴速度の検出を行うことを特徴とする液滴速度調整方法。
  15. 所定の駆動条件で液滴吐出トリガを発生させてノズルから液滴を吐出させ、該吐出された液滴を撮像し、該撮像された液滴を画像認識することにより、液滴の位置座標と前記液滴吐出トリガから撮像までの間隔時間とから液滴速度を検出する工程と、
    前記吐出された液滴速度を検出することにより、該液滴速度とそのときの駆動条件との関係に基づいて補正係数を作成する工程と、
    前記ノズルから吐出される液滴速度が目標速度となるように、前記検出された液滴速度及び前記作成された補正係数を用いて新たな駆動条件を算出し、前記駆動条件を該新たな駆動条件に変更する工程とを有する液滴速度調整方法において、
    前記補正係数を作成する工程は、液滴速度の検出時に撮像された液滴が主液滴と副液滴とに分離しているか否かを判断し、分離していると判断された場合に、該液滴の主液滴と副液滴とを合わせた重心の位置座標を用いて液滴速度の検出を行うことを特徴とする液滴速度調整方法。
  16. 前記補正係数を作成する工程は、撮像された液滴を画像認識した際の認識面積が所定面積以上である画像を液滴と認識すると共に、1回目に撮像された液滴と2回目に撮像された液滴との面積の差が所定値以上であるか否かを判別し、所定値以上であると判別された場合に、いずれかの液滴が主液滴と副液滴とに分離していると判断することを特徴とする請求項10、11又は12記載の液滴速度調整方法。
  17. 前記補正係数を作成する工程は、撮像された液滴を画像認識した際の認識面積が所定面積以上である画像を液滴と認識すると共に、撮像された液滴の認識面積と予め記憶された主液滴と副液滴とを合体した面積との差が所定値以上であるか否かを判別し、所定値以上であると判別された場合に、該液滴が主液滴と副液滴とに分離していると判断することを特徴とする請求項10〜15のいずれかに記載の液滴速度調整方法。
  18. 前記補正係数を作成する工程は、撮像された画像認識範囲内の液滴画像を全て液滴と認識し、該画像認識範囲内の液滴画像数を計数し、該計数値が2以上であると判別された場合に、該液滴が主液滴と副液滴とに分離していると判断することを特徴とする請求項10〜15のいずれかに記載の液滴速度調整方法。
  19. 所定の駆動条件に基づいてノズルから吐出された液滴を、異なる撮像タイミングで2回撮像し、該撮像された各液滴を画像認識することにより、各液滴の位置座標とそれぞれの撮像タイミングの間隔時間とから液滴速度を検出する液滴速度検出装置において、
    撮像された少なくともいずれかの液滴が主液滴と副液滴とに分離しているか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段により分離していると判断された場合に、前記撮像タイミングを該液滴が主液滴と副液滴とに分離しない条件に変更して、再度、液滴速度の検出を行う制御手段とを有することを特徴とする液滴速度検出装置。
  20. 所定の駆動条件に基づいてノズルから吐出された液滴を、異なる撮像タイミングで2回撮像し、該撮像された各液滴を画像認識することにより、各液滴の位置座標とそれぞれの撮像タイミングの間隔時間とから液滴速度を検出する液滴速度検出装置において、
    撮像された少なくともいずれかの液滴が主液滴と副液滴とに分離しているか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段により分離していると判断された場合に、該液滴の主液滴と副液滴とを合わせた重心の位置座標を用いて液滴速度の検出を行う制御手段とを有することを特徴とする液滴速度検出装置。
  21. 所定の駆動条件に基づいて発生された液滴吐出トリガによってノズルから吐出された液滴を撮像し、該撮像された液滴を画像認識することにより、液滴の位置座標と前記液滴吐出トリガから撮像までの間隔時間とから液滴速度を検出する液滴速度検出装置において、
    撮像された液滴が主液滴と副液滴とに分離しているか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段により分離していると判断された場合に、前記液滴吐出トリガから撮像までの間隔時間を該液滴が主液滴と副液滴とに分離しない条件に変更して、再度、液滴速度の検出を行う制御手段とを有することを特徴とする液滴速度検出装置。
  22. 所定の駆動条件に基づいて発生された液滴吐出トリガによってノズルから吐出された液滴を撮像し、該撮像された液滴を画像認識することにより、液滴の位置座標と前記液滴吐出トリガから撮像までの間隔時間とから液滴速度を検出する液滴速度検出装置において、
    撮像された液滴が主液滴と副液滴とに分離しているか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段により分離していると判断された場合に、該液滴の主液滴と副液滴とを合わせた重心の位置座標を用いて液滴速度の検出を行う制御手段とを有することを特徴とする液滴速度検出装置。
  23. 前記判断手段は、撮像された液滴を画像認識した際の認識面積が所定面積以上である画像を液滴と認識すると共に、1回目に撮像された液滴と2回目に撮像された液滴との面積の差が所定値以上であるか否かを判別し、所定値以上であると判別された場合に、いずれかの液滴が主液滴と副液滴とに分離していると判断することを特徴とする請求項19又は20記載の液滴速度検出装置。
  24. 前記判断手段は、撮像された液滴を画像認識した際の認識面積が所定面積以上である画像を液滴と認識すると共に、撮像された液滴の認識面積と予め記憶された主液滴と副液滴とを合体した面積との差が所定値以上であるか否かを判別し、所定値以上であると判別された場合に、該液滴が主液滴と副液滴とに分離していると判断することを特徴とする請求項19〜22のいずれかに記載の液滴速度検出装置。
  25. 前記判断手段は、撮像された画像認識範囲内の液滴画像を全て液滴と認識し、該画像認識範囲内の液滴画像数を計数し、該計数値が2以上であると判別された場合に、該液滴が主液滴と副液滴とに分離していると判断することを特徴とする請求項19〜22のいずれかに記載の液滴速度検出装置。
  26. 所定の駆動条件に基づいてノズルから吐出された液滴を、異なる撮像タイミングで2回撮像し、該撮像された各液滴を画像認識することにより、各液滴の位置座標とそれぞれの撮像タイミングの間隔時間とから液滴速度を検出する液滴速度検出方法において、
    撮像された少なくともいずれかの液滴が主液滴と副液滴とに分離しているか否かを判断し、分離していると判断された場合に、前記撮像タイミングを該液滴が主液滴と副液滴とに分離しない条件に変更して、再度、液滴速度の検出を行うことを特徴とする液滴速度検出方法。
  27. 所定の駆動条件に基づいてノズルから吐出された液滴を、異なる撮像タイミングで2回撮像し、該撮像された各液滴を画像認識することにより、各液滴の位置座標とそれぞれの撮像タイミングの間隔時間とから液滴速度を検出する液滴速度検出方法において、
    撮像された少なくともいずれかの液滴が主液滴と副液滴とに分離しているか否かを判断し、分離していると判断された場合に、該液滴の主液滴と副液滴とを合わせた重心の位置座標を用いて液滴速度の検出を行うことを特徴とする液滴速度検出方法。
  28. 所定の駆動条件に基づいて発生された液滴吐出トリガによりノズルから吐出された液滴を撮像し、該撮像された液滴を画像認識することにより、液滴の位置座標と前記液滴吐出トリガから撮像までの間隔時間とから液滴速度を検出する液滴速度検出方法において、
    撮像された液滴が主液滴と副液滴とに分離しているか否かを判断し、分離していると判断された場合に、前記液滴吐出トリガから撮像までの間隔時間を該液滴が主液滴と副液滴とに分離しない条件に変更して、再度、液滴速度の検出を行うことを特徴とする液滴速度検出方法。
  29. 所定の駆動条件に基づいて発生された液滴吐出トリガによりノズルから吐出された液滴を撮像し、該撮像された液滴を画像認識することにより、液滴の位置座標と前記液滴吐出トリガから撮像までの間隔時間とから液滴速度を検出する液滴速度検出方法において、
    撮像された液滴が主液滴と副液滴とに分離しているか否かを判断し、分離していると判断された場合に、該液滴の主液滴と副液滴とを合わせた重心の位置座標を用いて液滴速度の検出を行うことを特徴とする液滴速度検出方法。
  30. 撮像された液滴を画像認識した際の認識面積が所定面積以上である画像を液滴と認識すると共に、1回目に撮像された液滴と2回目に撮像された液滴との面積の差が所定値以上であるか否かを判別し、所定値以上であると判別された場合に、いずれかの液滴が主液滴と副液滴とに分離していると判断することを特徴とする請求項26又は27記載の液滴速度検出方法。
  31. 撮像された液滴を画像認識した際の認識面積が所定面積以上である画像を液滴と認識すると共に、撮像された液滴の認識面積と予め記憶された主液滴と副液滴とを合体した面積との差が所定値以上であるか否かを判別し、所定値以上であると判別された場合に、該液滴が主液滴と副液滴とに分離していると判断することを特徴とする請求項26〜29のいずれかに記載の液滴速度検出方法。
  32. 撮像された画像認識範囲内の液滴画像を全て液滴と認識し、該画像認識範囲内の液滴画像数を計数し、該計数値が2以上であると判別された場合に、該液滴が主液滴と副液滴とに分離していると判断することを特徴とする請求項26〜29のいずれかに記載の液滴速度検出方法。
  33. コンピュータに、
    所定の駆動条件でノズルから液滴を吐出させ、該吐出された液滴を異なる撮像タイミングで2回撮像し、該撮像された各液滴を画像認識することにより、各液滴の位置座標とそれぞれの撮像タイミングの間隔時間とから液滴速度を検出させる機能と、
    前記吐出された液滴速度を検出することにより、該液滴速度とそのときの駆動条件との関係に基づいて補正係数を作成する機能と、
    前記ノズルから吐出される液滴速度が目標速度となるように、前記検出された液滴速度及び前記作成された補正係数を用いて新たな駆動条件を算出し、前記駆動条件を該新たな駆動条件に変更する機能とを実現させると共に、
    前記補正係数を作成する機能は、液滴速度の検出時に撮像された少なくともいずれかの液滴が主液滴と副液滴とに分離しているか否かを判断し、分離していると判断された場合に、前記ヘッドの駆動条件を該液滴が主液滴と副液滴とに分離しない条件に変更して、再度、液滴速度の検出を行う機能を実現させることを特徴とするプログラム。
  34. コンピュータに、
    所定の駆動条件でノズルから液滴を吐出させ、該吐出された液滴を異なる撮像タイミングで2回撮像し、該撮像された各液滴を画像認識することにより、各液滴の位置座標とそれぞれの撮像タイミングの間隔時間とから液滴速度を検出する機能と、
    前記吐出された液滴速度を検出することにより、該液滴速度とそのときの駆動条件との関係に基づいて補正係数を作成する機能と、
    前記ノズルから吐出される液滴速度が目標速度となるように、前記検出された液滴速度及び前記作成された補正係数を用いて新たな駆動条件を算出し、前記駆動条件を該新たな駆動条件に変更する機能とを実現させると共に、
    前記補正係数を作成する機能は、液滴速度の検出時に撮像された少なくともいずれかの液滴が主液滴と副液滴とに分離しているか否かを判断し、分離していると判断された場合に、前記撮像タイミングを該液滴が主液滴と副液滴とに分離しない条件に変更して、再度、液滴速度の検出を行う機能を実現させることを特徴とするプログラム。
  35. コンピュータに、
    所定の駆動条件でノズルから液滴を吐出させ、該吐出された液滴を異なる撮像タイミングで2回撮像し、該撮像された各液滴を画像認識することにより、各液滴の位置座標とそれぞれの撮像タイミングの間隔時間とから液滴速度を検出する機能と、
    前記吐出された液滴速度を検出することにより、該液滴速度とそのときの駆動条件との関係に基づいて補正係数を作成する機能と、
    前記ノズルから吐出される液滴速度が目標速度となるように、前記検出された液滴速度及び前記作成された補正係数を用いて新たな駆動条件を算出し、前記駆動条件を該新たな駆動条件に変更する機能とを実現させると共に、
    前記補正係数を作成する機能は、液滴速度の検出時に撮像された少なくともいずれかの液滴が主液滴と副液滴とに分離しているか否かを判断し、分離していると判断された場合に、該液滴の主液滴と副液滴とを合わせた重心の位置座標を用いて液滴速度の検出を行う機能を実現させることを特徴とするプログラム。
  36. コンピュータに、
    所定の駆動条件で液滴吐出トリガを発生させてノズルから液滴を吐出させ、該吐出された液滴を撮像し、該撮像された液滴を画像認識することにより、液滴の位置座標と前記液滴吐出トリガから撮像までの間隔時間とから液滴速度を検出する機能と、
    前記吐出された液滴速度を検出することにより、該液滴速度とそのときの駆動条件との関係に基づいて補正係数を作成する機能と、
    前記ノズルから吐出される液滴速度が目標速度となるように、前記検出された液滴速度及び前記作成された補正係数を用いて新たな駆動条件を算出し、前記駆動条件を該新たな駆動条件に変更する機能とを実現させると共に、
    前記補正係数を作成する機能は、液滴速度の検出時に撮像された液滴が主液滴と副液滴とに分離しているか否かを判断し、分離していると判断された場合に、前記ヘッドの駆動条件を該液滴が主液滴と副液滴とに分離しない条件に変更して、再度、液滴速度の検出を行う機能を実現させることを特徴とするプログラム。
  37. コンピュータに、
    所定の駆動条件で液滴吐出トリガを発生させてノズルから液滴を吐出させ、該吐出された液滴を撮像し、該撮像された液滴を画像認識することにより、液滴の位置座標と前記液滴吐出トリガから撮像までの間隔時間とから液滴速度を検出する機能と、
    前記吐出された液滴速度を検出することにより、該液滴速度とそのときの駆動条件との関係に基づいて補正係数を作成する機能と、
    前記ノズルから吐出される液滴速度が目標速度となるように、前記検出された液滴速度及び前記作成された補正係数を用いて新たな駆動条件を算出し、前記駆動条件を該新たな駆動条件に変更する機能とを実現させると共に、
    前記補正係数を作成する機能は、液滴速度の検出時に撮像された液滴が主液滴と副液滴とに分離しているか否かを判断し、分離していると判断された場合に、前記液滴吐出トリガから撮像までの間隔時間を該液滴が主液滴と副液滴とに分離しない条件に変更して、再度、液滴速度の検出を行う機能を実現させることを特徴とするプログラム。
  38. コンピュータに、
    所定の駆動条件で液滴吐出トリガを発生させてノズルから液滴を吐出させ、該吐出された液滴を撮像し、該撮像された液滴を画像認識することにより、液滴の位置座標と前記液滴吐出トリガから撮像までの間隔時間とから液滴速度を検出する機能と、
    前記吐出された液滴速度を検出することにより、該液滴速度とそのときの駆動条件との関係に基づいて補正係数を作成する機能と、
    前記ノズルから吐出される液滴速度が目標速度となるように、前記検出された液滴速度及び前記作成された補正係数を用いて新たな駆動条件を算出し、前記駆動条件を該新たな駆動条件に変更する機能とを実現すると共に、
    前記補正係数を作成する機能は、液滴速度の検出時に撮像された液滴が主液滴と副液滴とに分離しているか否かを判断し、分離していると判断された場合に、該液滴の主液滴と副液滴とを合わせた重心の位置座標を用いて液滴速度の検出を行う機能を実現することを特徴とするプログラム。
  39. 請求項33〜38のいずれかに記載のプログラムを格納した記録媒体。
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