JP2007097247A - 車両用交流発電機 - Google Patents

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Abstract

【課題】
磁気騒音を低減できるとともに、製造コストを低減し、かつ、設計の自由度の高い車両用交流発電機を提供することにある。
【解決手段】
ステータコアに配置される3相巻線は、△結線で接続された2組の独立した3相巻線U1,U2とから構成される。第一の3相巻線U1の各相巻線は電気的に60度または120度ずれた位置に挿入される。第二の3相巻線U21,U22は一相巻線を2つのスロットに分けて挿入される。第一の3相巻線U1の巻数をnとし、巻数nが奇数の場合、前記第二の3相巻線U2の2つの巻数U21,U22はそれぞれ(n+1)/2であり、巻数nが偶数の場合、第二の3相巻線の2つの巻数はn/2とn/2+1である。第二の3相巻線の2つの巻線のうちどちらかの巻線は、前記第一の3相巻線の同相巻線と同じスロットに配置される。
【選択図】 図3

Description

本発明は、車両用交流発電機に係り、特に、磁気騒音を低減するに好適な車両用交流発電機に関する。
従来の車両用交流発電機としては、例えば、特開2004−364464号公報に記載のように、毎極毎相スロット数を2以上として磁気騒音を低減するものが知られている。また、関連するものとして、例えば、特開平6−178479号公報に記載のように、ステータ巻線を2つの独立したY結線で構成し、第一巻線と第二巻線の位相差を30度としたものが知られている。
特開2004−364464号公報 特開平6−178479号公報
しかしながら、特開2004−364464号公報に記載のように、毎極毎相スロット数を2以上としたものでは、スロット内の導体数を偶数で構成する必要があるために、スロット数が増加し、製造コストが高くなるという問題があった。
また、特開平6−178479号公報に記載のように、2つの独立した巻線をY結線で構成し、第一巻線と第二巻線の位相差を30度となるようにコイルを2分割するために、分割されるコイルの選択範囲が狭く設計に自由度がない問題点がある。すなわち、一般的な車両用の交流発電機でY結線で構成する場合、巻数は5〜7ターン程度で構成されているため、電気角で30度の位相差を実現できる(巻線を2分割する)条件を満足できるものは6ターンだけとなり、他の巻数では電気角で30度の位相差を待たせることはできないため、設計に自由度が低いという問題があった。また、第一巻線と第二巻線の位相差を30度とするためには第一巻線と第二巻線の数を同じにしなければならないが、第一巻線の作る起磁力と第二巻線が作る起磁力が同じにならないため、電圧リプルは小さくならなず、結果として、磁気騒音が大きくなると言う問題点があった。
本発明の目的は、磁気騒音を低減できるとともに、製造コストを低減し、かつ、設計の自由度の高い車両用交流発電機を提供することにある。
(1)上記目的を達成するために、本発明は、ステータと、このステータの内周側に回転可能の支持されたロータと、前記ステータの3相巻線で発生した交流電圧を整流する整流回路とを備えた車両用交流発電機であって、前記ステータは、毎極毎相スロット数が1で構成されたステータコアと、前記ステータコアに配置される、△結線で接続された2組の独立した3相巻線とともって構成され、前記2組の独立した3相巻線の内、第一の3相巻線の各相巻線は電気的に60度または120度ずれた位置に挿入され、第二の3相巻線は一相巻線を2つのスロットに分けて挿入され、前記第一の3相巻線の巻数をnとし、巻数nが奇数の場合、前記第二の3相巻線の2つの巻数はそれぞれ(n+1)/2であり、巻数nが偶数の場合、前記第二の3相巻線の2つの巻数はn/2とn/2+1であり、前記第二の3相巻線の2つの巻線のうちどちらかの巻線は、前記第一の3相巻線の同相巻線と同じスロットに配置されるものである。
かかる構成により、磁気騒音を低減できるとともに、製造コストを低減し、かつ、設計の自由度を高くすることができる。
(2)上記(1)において、好ましくは、前記第一の3相巻線は、前記ステータコアに設けられたスロットの底側に配置され、第二の3相巻線は、前記ステータの内周側に配置されたものである。
(3)上記(1)において、好ましくは、前記第一の3相巻線と前記第二の3相巻線の位相角は、電気角で略25度〜35度の範囲となるものである。
(4)上記(3)において、好ましくは、前記第一の3相巻線と前記第二の3相巻線の位相角は、電気角で25.3度〜34.7度の範囲となるものである。
(5)上記(1)において、好ましくは、前記第一の3相巻線の巻数に対して、前記第二の3相巻線のそれぞれの巻線のベクトル和の比が略0.95〜1.05の範囲である。
(6)上記(5)において、好ましくは、前記第一の3相巻線の巻数に対して、前記第二の3相巻線のそれぞれの巻線のベクトル和の比が0.954〜1.04の範囲である。
本発明によれば、磁気騒音を低減できるとともに、製造コストを低減し、かつ、設計の自由度を高くし得るものとなる。
以下、図1〜図9を用いて、本発明の一実施形態による車両用交流発電機の構成について説明する。
最初に、図1を用いて、本実施形態による車両用交流発電機の構成について説明する。
図1は、本発明の一実施形態による車両用交流発電機の構成を示す縦断面図である。
本実施形態の車両用交流発電機100は、2個のブラケット14,15を備えている。このブラケットは、プーリ1側に配置されるフロントブラケット14及び反プーリ側リアブラケット15からなる。両ブラケット14,15の中心部には、シャフト17がプーリ側ペアリング2F、反プーリ側ペアリング2Rを介して支持されている。シャフト17の一方の端部にはプーリ1が取り付けられ、もう一方の端部にはスリップリング9が取り付けられている。プーリ側ベアリング2Fは、ベアリングの外輪の回り止めとしてベアリングリテーナがフロントブラケット14に設けられている。プーリ1はベルト(図示せず)を介してエンジンの出力軸に配置されたクランクプーリと接続され、エンジンの回転数とプーリ比に比例して回転する。スリップリング9にはブラシ8が摺動可能に取り付けられ、ブラシ8から後述する界磁巻線12に電力を供給する。
また、シャフト17の中央部には、回転子(ロータ)3が設けられている。回転子3の軸方向の両面端部には、フロントファン7Fとリアファン7Rが設けられている。回転子3の外周部には、爪形の形状を持つ爪形磁極13が複数配置されている。また、回転子3の中心部には界磁巻線12が巻かれ、この界磁巻線12にスリップリング9からの直流電流によって爪形磁極13を磁化させる。固定子4にはティースとスロットが配置され、この固定子4の凹部に相当するスロットには固定子巻線5が3相で分布巻きに巻かれている。界磁巻線12及び固定子巻線5としては、断面形状が円形で表面にエナメル等の絶縁被覆された銅線を用いている。界磁巻線及び固定子巻線として断面円形状の導線を用いることで、平角線を用いた場合に比べて、コストを低減することができる。
エンジンの駆動によって爪形磁極13が回転して磁化されると、固定子巻線5に3相の誘起電圧が発生する。また、発電電圧を調整するためのICレギュレータ(図示せず)は、リアブラケット15とリアカバー10の間に配置され、バッテリに接続されるターミナル6の端子電圧を常に一定電圧となるように制御している。全波整流に必要な整流回路11は、ICレギュレータ(図示せず)と同様にリアブラケット15とリアカバー10の間に配置される。
以上のように構成した車両用交流発電機100において、エンジンの駆動によってプーリ1が回転すると、シャフト17はスリップリング9及び回転子3と一緒に回転し、ブラシ8からの直流電流が回転子内部の界磁巻線12に通電され、界磁巻線12は爪形磁極13のそれぞれの磁極にN極及びS極を構成するように動作する。この界磁巻線12による磁束は、N極の爪形磁極の爪部から出たものが、固定子4を通りS極の爪形磁極の爪部に戻る磁気回路を形成する。この磁気回路の磁束が固定子巻線5を鎖交することにより、固定子巻線5に3相の誘起電圧が発生する。この3相の誘起電圧は先に説明した整流回路11により全波整流され直流電圧に変換される。整流された直流電圧は約14.3V程度の一定電圧になるようにICレギュレータ(図示せず)で界磁巻線電流を制御することで達成している。
次に、図2及び図3を用いて、本実施形態による車両用交流発電機における固定子4に巻かれる固定子巻線5の結線構成について説明する。
図2は、本発明の一実施形態による車両用交流発電機における固定子巻線の結線関係を示す回路図である。図3は、本発明の一実施形態による車両用交流発電機における固定子巻線のスロット配置を示す要部断面図である。なお、図2及び図3において、図1と同一符号は、同一部分を示している。
図2に示すように、本実施形態においては、図1に示した固定子巻線5を2つの独立した3相巻線5a,5bとしている。第一巻線5aは、U1巻線,U1−巻線,V1巻線,V1−巻線,W1巻線,W1−巻線からなる。また、第二巻線5bは、第一巻線5aと同相コイルに対応する巻線が、それぞれ2分割されており、U21巻線,U22巻線,U21−巻線,U22−巻線,V21巻線,V22巻線,V21−巻線,V22−巻線,W21巻線,W22巻線,W21−巻線,W22−巻線からなる。第一巻線5a及び第二巻線5bは、それぞれΔ結線されている。
第一巻線5aと第二巻線5bは電気的には独立した巻線となっており、図に示した整流回路11により電気的に接続されるようになっている。整流回路11は、全波整流回路であり、12個の整流素子(ダイオード)で構成されている。整流回路11の出力である直流電圧は、バッテリー200に蓄電され、また、負荷300に供給される。
図3は、図1に示した円筒構造の固定子4を、簡易的に直線で展開して示している。本実施形態の車両用交流発電機は、毎極毎相スロット数が1で構成されるため、ロータが12極の場合はスロット数が36で構成される。ここでは、その一部を図示している。本例の交流発電機は、3相の交流発電機であるため、毎極毎相スロット数が1で構成される。なお、スロット数が36であるため、1スロットあたりの電気角度は60度となる。
通常の車両用交流発電機のコイル配置は1つのスロットに1つの相コイルが配置されており、無極無相スロット数が1の場合には、基準となるスロットをU相とすると次のスロットはW−,V,U−,W,V−の繰り返しとなる。
第一巻線5aは、従来と同じスロットに上記と同じ繰り返しのパターンで配置されている。第二巻線5bのU2巻線はU21巻線とU22巻線に2分割され、U21巻線は第一巻線のU1巻線と同じスロットに配置される。U22巻線は隣のスロットであるW1−と同じスロットに配置される。V2相に関しても、V21とV22に分けてV21はV1と同じスロット、V22はU1−相と同じスロットに配置される。
なお、図2に示したように、整流回路11によって整流するため、2組の巻線5a,5bで発生する電圧は、同じ大きさで位相差が電気角で30度の場合に、リプルを最も小さくでき、磁気騒音も低減できる。
次に、図4を用いて、本実施形態による車両用交流発電機における2つの固定子巻線による起磁力について説明する。
図4は、本発明の一実施形態による車両用交流発電機における2つの固定子巻線による起磁力の説明図である。
図4(A)は、第一巻線5aのU1相が作る起磁力をベクトル表示したものである。図4(B)は、第二巻線のU21とU22の合計で作るU2の合成ベクトルを示している。U21とU22の巻数を同じにした場合、合成ベクトルはU2となりθは30度となる。しかし、合成ベクトルのU2は、第一巻線の作る起磁力U1と比較すれば小さい値となり、電圧のバランスが崩れることから2つの電圧に30度の位相差があっても、図2で示した整流回路11の整流した直流側の電圧はリプルが大きくなる。
それに対して、図4(B)に示したように、第二巻線の起磁力を、U21とU22‘とすることで、その合成ベクトルU2’で示される起磁力は、第一巻線が作る起磁力U1とほぼ同じ値にすることができる。このとき、合成ベクトルのU2’は、第一巻線の作る起磁力U1に対して位相差θ’となるが、この位相差を30度に近い値とすることで、リプルを小さくすることができる。
本実施形態の車両用交流発電機では、ステータ巻線に占積率向上に有利であるばかりではなく電圧リプルの小さい△巻線を採用し、巻数がY結線より多くすることで巻数の選択肢を広げたものである。更に、独立した3相巻線を2組用いて電圧リプルを低減し、磁気音の源となる加振力の変動分を小さくするものである。
次に、図5を用いて、本実施形態による車両用交流発電機における2つの固定子巻線の具体的な巻数の組合せについて説明する。
図5は、本発明の一実施形態による車両用交流発電機における2つの固定子巻線の具体的な巻数の組合せの説明図である。
図4で説明したように、第二巻線の合成ベクトルU2’と、第一巻線の作る起磁力U1が略等しく、かつ、両者の位相差θ’が略30度となる組合せとすることで、リプルを小さくすることができる。
図5に示す具体的な巻数の組み合わせにおいて、例えば一相巻数が5ターンの場合、第一巻線のU1巻数は5ターンで構成される。この場合、第二巻線はU21とU22の合計巻数が5ターンとなるようなU21=2,U22=3とした場合、第二巻線の合成ベクトルU2巻線の大きさは4.36ターンとなる。また、この場合図3の(b)で示した位相θは36.6度となる。理想的な巻数の構成比は、U2巻線の合成起磁力値がU1とほぼ同じでU1とU2巻線の電気的な位相がほぼ30度となることである。
例えば、図4に示した一相巻数が奇数の場合、U21巻線とU22巻線の合計巻数を一相巻数よりも1ターン多くし、U21巻線とU22巻線の巻数を同じにすることで、電気的な位相を30度にすることができると共にU2の合成ベクトルをU1巻線の大きさ(±5%以内)に近づけることができる。また、一相巻数が偶数巻数の場合においてもU21とU22巻線の合計巻数をU1巻数よりも1ターン多く巻き2つに分散することで、電気的な位相は30度の前後で25〜35度程度となり、U21とU22の合成ベクトルをU1とほぼ同じ値にすることができ整流後の電圧リプルを小さくすることができる。
図5に示した組合せ例の中で、太線で囲んだ組合せが、第二巻線の起磁力と位相の関係が良好である組み合わせを示している。この組合せの中で、第一巻線の起磁力と、第2巻線の合成ベクトルは、図5中のU1巻数と、U2巻数の比として表される。従って、良好な組合せにおいては、U21とU22の合成ベクトルと、U1の比は、0.954〜1.04の範囲となり、ほぼ0.95〜1.05の範囲,即ち、U2の合成ベクトルをU1巻線の大きさの±5%以内となる。また、このとき、位相差は、U1−U2位相差に示すように、25.3度〜34.7度となり、ほぼ25度〜35度の範囲となる。
この表からも分かるように第一巻線の巻数に対し第二巻線は分散して配置されることから巻数が増加する。巻線のインダクタンスは巻数の二乗に比例して大きくなるため第二巻線のインダクタンスが大きくなった場合高速側で第一巻線と第二巻線の発電電流にアンバランスが生じる可能性がある。そこで、本実施形態では図3にも示したように、第一巻線5aに対し第二巻線5bをインダクタンスが小さくなる固定子の内周側に配置してインダクタンスの低減を図っている。更に、第一巻線と第二巻線の抵抗値まで合わせる場合には、第二巻線の線径を若干第一巻線の線径よりも太くすることでこの問題を解決することができる。
次に、図6〜図9を本実施形態による車両用交流発電機における全波整流波形について説明する。
図6〜図9は、本発明の一実施形態による車両用交流発電機における全波整流波形及び各相波形を示す波形図である。
ここでは、図5で説明した巻数に関して代表的な巻数について、各相波形と全波整流波形を示している。図6は、U1巻線の巻数を7ターンとし、U2巻線の巻数をそれぞれ4ターンとした場合の各相波形と全波整流波形を示している。このとき、U1とU2の位相差は30度である。図7は、U1巻数を8ターンとし、U2巻線の巻数を4ターンと5ターンした場合の各相波形と全波整流波形を示している。このとき、U1とU2の位相差は33.7度である。
図8は、U1巻線の巻数を9ターンとし、U2巻線の巻数をそれぞれ5ターンとした場合の各相波形と全波整流波形を示している。このとき、U1とU2の位相差は30度である。図9は、U1巻数を10ターンとし、U2巻線の巻数を5ターンと6ターンした場合の各相波形と全波整流波形を示している。このとき、U1とU2の位相差は33度である。
どのグラフの波形も単独の3相巻線の電圧リプルより大幅に変動を小さくすることができている。このように、本実施形態では、一相巻数が奇数の場合には、U21巻線とU22巻線の巻数をU1巻線より1ターン多く構成し、その値を1/2にしたもので構成し、一相巻数が偶数の場合には、U21とU22の巻数を同様に1ターン多く巻きU21とU22の巻数が1ターン異なるように構成することで独立した3相巻線の2つの位相を電気的に約30度程度ずらすことができると共に、巻線が作る起磁力の大きさをほぼ同じにすることができる。電圧のリプルが低減できれば、負荷時の電流のリプルも小さくなり騒音の低減が可能になる。
以上説明したように、本実施形態では、第一巻線の巻数よりも1ターン多く第二巻線の巻数を選択することで、電圧リプルを小さくでき、負荷時の発電電流の時間変化が小さく加振力の変動が少ないため、騒音を低減することができる。また、ステータコアに毎極毎相スロット数が1となるコアを用い、ステータ巻線に連続した巻線を用いて△結線で接続することでY結線に対し、巻数が多い8〜12ターンを選択することができ、巻線を分割する場合の選択肢を増加させることができ、設計の自由度を高くすることができる。さらに、△結線はY結線に比べ細い線を用いることができるため、スロット内の占積率を高くでき、効率向上の効果もある。また、電線が細いため、エンドコイル部の成形処理が比較的容易になり。構造の簡単さに加えて製造のし易さからコスト低減が可能になる。
なお、以上の説明では、回転子構造を爪形磁極のもので説明したが、本発明は固定子のコイル配置に関するものであり、回転子の構造に影響を受けないため、回転子が永久磁石で構成されたものや爪磁極間に永久磁石を配置したものにおいても同様の効果が得られることはいうまでもない。
本発明の一実施形態による車両用交流発電機の構成を示す縦断面図である。 本発明の一実施形態による車両用交流発電機における固定子巻線の結線関係を示す回路図である。 本発明の一実施形態による車両用交流発電機における固定子巻線のスロット配置を示す要部断面図である。 本発明の一実施形態による車両用交流発電機における2つの固定子巻線による起磁力の説明図である。 本発明の一実施形態による車両用交流発電機における2つの固定子巻線の具体的な巻数の組合せの説明図である。 本発明の一実施形態による車両用交流発電機における全波整流波形及び各相波形を示す波形図である。 本発明の一実施形態による車両用交流発電機における全波整流波形及び各相波形を示す波形図である。 本発明の一実施形態による車両用交流発電機における全波整流波形及び各相波形を示す波形図である。 本発明の一実施形態による車両用交流発電機における全波整流波形及び各相波形を示す波形図である。
符号の説明
100…車両用交流発電機
3…回転子
4…固定子
5…固定子巻線
5a…第一巻線
5b…第二巻線
11…整流回路
12…界磁巻線
13…爪形磁極
200…バッテリー
300…電気負荷

Claims (6)

  1. ステータと、このステータの内周側に回転可能の支持されたロータと、前記ステータの3相巻線で発生した交流電圧を整流する整流回路とを備えた車両用交流発電機であって、
    前記ステータは、
    毎極毎相スロット数が1で構成されたステータコアと、
    前記ステータコアに配置される、△結線で接続された2組の独立した3相巻線をもって構成され、
    前記2組の独立した3相巻線の内、第一の3相巻線の各相巻線は電気的に60度または120度ずれた位置に挿入され、第二の3相巻線は一相巻線を2つのスロットに分けて挿入され、
    前記第一の3相巻線の巻数をnとし、巻数nが奇数の場合、前記第二の3相巻線の2つの巻数はそれぞれ(n+1)/2であり、巻数nが偶数の場合、前記第二の3相巻線の2つの巻数はn/2とn/2+1であり、
    前記第二の3相巻線の2つの巻線のうちどちらかの巻線は、前記第一の3相巻線の同相巻線と同じスロットに配置されることを特徴とする車両用交流発電機。
  2. 請求項1記載の車両用交流発電機において、
    前記第一の3相巻線は、前記ステータコアに設けられたスロットの底側に配置され、第二の3相巻線は、前記ステータの内周側に配置されたことを特徴とする車両用交流発電機。
  3. 請求項1記載の車両用交流発電機において、
    前記第一の3相巻線と前記第二の3相巻線の位相角は、電気角で略25度〜35度の範囲となることを特徴とする車両用交流発電機。
  4. 請求項3記載の車両用交流発電機において、
    前記第一の3相巻線と前記第二の3相巻線の位相角は、電気角で25.3度〜34.7度の範囲となることを特徴とする車両用交流発電機。
  5. 請求項1記載の車両用交流発電機において、
    前記第一の3相巻線の巻数に対して、前記第二の3相巻線のそれぞれの巻線のベクトル和の比が略0.95〜1.05の範囲であることを特徴とする車両用交流発電機。
  6. 請求項5記載の車両用交流発電機において、
    前記第一の3相巻線の巻数に対して、前記第二の3相巻線のそれぞれの巻線のベクトル和の比が0.954〜1.04の範囲であることを特徴とする車両用交流発電機。
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