JP2007092677A - ポンプ装置 - Google Patents

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馨 斉藤
Yasunari Kabasawa
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Abstract

【課題】ダイヤフラムアクチュエータの変位量を拡大し、流量が大きいポンプ装置を提供する。
【解決手段】ポンプ装置1はハウジング10を備え、ハウジング11内の二つの内面11c,12cに対向するように内面11c,12cの間に、内部空間を第一ポンプ室2と第二ポンプ室3とに仕切り、第一ポンプ室2から第二ポンプ室3に通じる第一絞り穴21a及び第二絞り穴21b,…を形成するダイヤフラムアクチュエータ20が設けられている。ダイヤフラムアクチュエータ20は、シム板22とフロート弁24とを下側圧電シート21Aと上側圧電シート21Bとによって挟み込まれたバイモルフ型構造であり、下側圧電シート21Aに第一絞り穴21aが形成され、上側圧電シート21Bに第二絞り穴21b,…が形成されている。下側圧電シート21Aと上側圧電シート21Bとの接合面にフロート弁24が収納されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、圧力の作用により流体を吸入・吐出するポンプ装置に関する。
近年では、圧力の作用により流体を吸入・吐出するポンプの小型化が図られ、小型化されたポンプは、医療用機器、分析機器、事務用機器、家庭用機器といった各種機器に組み込まれて種々の用途に使用されている。例えば、患者の体内に組み込まれて微粒状又は液体の薬剤を患部に定量的に投与するためにポンプが使用されたり、インクジェットプリンタに組み込まれてインクタンクから記録ヘッドにインクを供給するのにポンプが使用されたりしており、更なるポンプの小型化に伴い日常生活での需要・用途もますます増えると考えられている。
このようなポンプのなかには、ポンプ室の隔壁が圧電素子によるダイヤフラムによって構成されたダイヤフラムポンプがある(例えば、特許文献1参照。)。ダイヤフラムポンプにおいては、吸入バルブ及び排出バルブがポンプ室に設けられており、ダイヤフラムが振動可能に設けられている。交流電圧によってダイヤフラムが振動することによって、ポンプ室の容積が増減する。ポンプ室の容積が増大する時は、吸入バルブが開くとともに排出バルブが閉じることによって、流体が外部から吸入バルブを通ってポンプ室に流れ込む。一方、ポンプ室の容積が減少する時は、吸入バルブが閉じるとともに排出バルブが開くことによって、流体がポンプ室から排出バルブを通って外部に流れ出す。
特開2000−249074号公報
ところで、気体などの圧縮性流体をポンプで効率良く送るためには、ポンプ室のデッドボリューム(動作時のポンプ室の最小容積)を出来る限り小さくする必要がある。しかしながら、従来のポンプ装置を、例えば携帯用燃料電池のようなアプリケーションに使用した場合、ダイヤフラムアクチュエータの振動による変位量が小さいため、低圧であり、流量が小さく、満足のいくものではなかった。特に、気体送出の出力向上を目指したときに、ダイヤフラムアクチュエータの変位量拡大と高周波駆動への適応が求められていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、流量が大きいポンプ装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、互いに向き合う二つの面を形成し、前記二つの面間に内部空間を形成し、前記内部空間から外部に通じる導入穴を前記二つの面のうちの一方の凹面に形成し、前記内部空間から外部に通じる排出穴を他方の面に形成するハウジングと、
前記二つの面に対向するように前記二つの面の間に配置され、前記内部空間を前記一方の面側の第一ポンプ室と前記他方の面側の第二ポンプ室とに仕切り、前記第一ポンプ室から前記第二ポンプ室に通じる穴を形成するダイヤフラムアクチュエータと、
前記ダイヤフラムアクチュエータの穴に設けられ、該穴を通じて前記第一ポンプ室から前記第二ポンプ室への流体の流れを許容し、前記ダイヤフラムアクチュエータの穴を通じて前記第二ポンプ室から前記第一ポンプ室への流体の流れを阻止する弁と、を備え、
前記ダイヤフラムアクチュエータは、シム板と前記弁とを圧電シートで挟み込んだバイモルフ型構造であることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載のポンプ装置において、
前記ダイヤフラムアクチュエータが、前記一方の面側に凸状となるように湾曲する変形と、前記他方の面側に凸状となるように湾曲する変形とを交互に繰り返すことを特徴とする。
請求項1、2の発明によれば、ダイヤフラムアクチュエータが一方の面側に凸状となるように湾曲すると、第一ポンプ室の容積が小さくなり、第二ポンプ室の容積が大きくなる。この際、ダイヤフラムアクチュエータの穴に設けられた弁がその穴を通じて第一ポンプ室から第二ポンプ室への流体の流れを許容するので、第一ポンプ室の流体が第二ポンプ室に流れる。
一方、ダイヤフラムアクチュエータが他方の面側に凸状となるように湾曲すると、第一ポンプ室の容積が大きくなり、第二ポンプ室の容積が小さくなる。この際、弁がダイヤフラムアクチュエータの穴を通じて第二ポンプ室から第一ポンプ室への流体の流れを阻止するので、外部から流体が導入穴を通じて第一ポンプ室に流れ、第二ポンプ室から流体が排出穴を通じて外部に流れる。これにより、ポンプ装置によって流体の吐出・吸入が行われる。
また、本発明では、シム板と弁とを圧電シートで挟み込んだバイモルフ型構造のダイヤフラムアクチュエータを使用することによって、従来のユニモルフ型構造の場合に比べてダイヤフラムアクチュエータの振動による変位量が大きくなるため、効率良く流体を圧縮することができ、これによって流量が大きくなる。
請求項3の発明は、請求項1に記載のポンプ装置において、
前記互いに向き合う二つの面のうち、少なくとも1つの面は前記内部空間に対して凹状となっていることを特徴とする。
請求項3の発明によれば、ダイヤフラムアクチュエータの変形した際に、その形状が少なくとも1つの面の形状に沿うようにできるので、第一ポンプ室または第二ポンプ室のどちらかのデッドボリュームを小さくすることができ、効率良く流体を圧縮することができる。
ここで、流体とは、液体、気体に加えて、粉末といった流動性のあるものをいう。また、流体は、非圧縮性流体であっても良いし、圧縮性流体であっても良いし、非圧縮性流体と圧縮性流体であっても良い。
ポンプが出し得る最大吐出圧力は、一般的にダイヤフラムアクチュエータの発生力によって決まると考えられる。外部から背圧が加わっている状態でダイヤフラムアクチュエータを動作させた場合、例えば駆動条件として電圧を変化させた時に発生力は一意的に変化する。電圧を上げれば発生力は大きくなる。あるいは、同じ電圧を加えてもダイヤフラムアクチュエータの厚さを変えた場合には、発生力は一意的に変化する。PZTの厚さが大きい方が、発生力が大きい事は周知である。本発明の請求項1〜3においては、ダイヤフラムアクチュエータは1つであり、最大吐出圧力は駆動条件である電圧とPZTの厚さによって限定されると考えられる。
請求項4の発明は、互いに向き合う二つの面を形成し、前記二つの面間に内部空間を形成し、前記内部空間から外部に通じる導入穴を前記二つの面のうちの一方の面に形成し、前記内部空間から外部に通じる排出穴を他方の面に形成するハウジングと、
前記二つの面に対向するように前記二つの面の間に、前記内部空間を前記導入穴側から排出穴側に向けて配列されて、少なくとも三つ以上のポンプ室に仕切り、
前記一方の面側を向くポンプ室から前記他方の面側を向くポンプ室に通じる穴を形成する複数のダイヤフラムアクチュエータと、
前記ダイヤフラムアクチュエータの穴に設けられ、該穴を通じて前記一方の面側を向くポンプ室から前記他方の面側を向くポンプ室への流体の流れを阻止する弁と、を備えることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項4に記載のポンプ装置において、
前記ダイヤフラムアクチュエータが、前記一方の面側に凸状となるように湾曲する変形と、前記他方の面側に凸状となるように湾曲する変形とを交互に繰り返すことを特徴とする。
請求項6の発明は、4または5に記載のポンプ装置において、
前記複数のダイヤフラムアクチュエータのうち、その配列方向における奇数番目のものに対して、偶数番目のものを逆位相で振動させることを特徴とする。
を特徴とする。
請求項4、5、6の発明によれば、複数のダイヤフラムアクチュエータが内部空間を導入穴側から排出穴側に少なくとも三つ以上のポンプ室に仕切るように設けられており、奇数番目のダイヤフラムアクチュエータに対して偶数番目のダイヤフラムアクチュエータを逆位相で振動させるので、送出される流量は倍となり、また、ダイヤフラムアクチュエータの枚数に応じて発生力はその枚数倍となるので、最大吐出圧力は増加する。(n(n>=3)枚のダイヤフラムアクチュエータを用いた場合、流量は倍のままであるが、最大吐出圧力はn倍に増加する。)ダイヤフラムアクチュエータの枚数を増やすことにより、トータルの発生力が大きくなるために、所定の流量を確実に送出することができるようになる。
例えば、二つのダイヤフラムアクチュエータが設けられている場合に、下段のダイヤフラムアクチュエータが一方の内面側に凸状となるように湾曲すると、上段のダイヤフラムアクチュエータは一方の内面側に凸状となるように湾曲する。
このとき、下段のダイヤフラムアクチュエータの振動により第一ポンプ室(導入穴側に位置するポンプ室)の容積が小さくなり、第二ポンプ室(中間に位置するポンプ室)の容積が大きくなり低圧となる。この際、下段のダイヤフラムアクチュエータの穴に設けられた弁がその穴を通じて第一ポンプ室から第二ポンプ室への流体の流れを許容するので、第一ポンプ室の流体が第二ポンプ室に流れる。
また、上段のダイヤフラムアクチュエータの振動により第三ポンプ室(排出穴側に位置するポンプ室)の容積が小さくなり、第二ポンプ室の容積が大きくなる。このとき、第二ポンプ室の容積変化は、下段のダイヤフラムアクチュエータが振動しているため、他のポンプ室の容積変化の2倍となり、第一ポンプ室の容積変化分+導入穴外部からの容積が第二ポンプ室に引き込まれることになる。そして、第三ポンプ室の正圧および第二ポンプ室の負圧によって、上段のダイヤフラムアクチュエータの穴に設けられた弁は閉じられているので、第三ポンプ室の流体が外部に排出される。
一方、二つのダイヤフラムアクチュエータが、上述と逆位相で振動した場合について説明すると、下段のダイヤフラムアクチュエータの振動により第一ポンプ室の容積が大きくなり、第二ポンプ室の容積が小さくなる。この際、下段のダイヤフラムアクチュエータの穴が弁により塞がれて、第一ポンプ室から第二ポンプ室への流体の流れを阻止する。
また、上段のダイヤフラムアクチュエータの振動により第三ポンプ室の容積が大きくなり、第二ポンプ室の容積は小さくなる。このとき、第二ポンプ室の容積は、下段のダイヤフラムアクチュエータが振動しているため、その容積変化は他のポンプ室の容積変化の2倍となり、第三ポンプ室の圧力がより低圧となって、第三ポンプ室へは2倍の流入量が移動していく。これによって、第三ポンプ室の容積変化に収まりきれない流量は外部に排出されていく。このように、ダイヤフラムアクチュエータを二つにすることで、送出可能な流量は、請求項1〜3の発明の倍にすることが可能であり、その排出はダイヤフラムアクチュエータがどちら側に湾曲した場合にも流体の送出が行われるため、脈動が少ないという特徴を持っている。また、ダイヤフラムアクチュエータが同じ電圧条件で駆動されているものとすれば、ダイヤフラムアクチュエータの変位にかかる発生力は2倍であり、最大吐出圧力は理論上倍と考えることができる。n枚のダイヤフラムアクチュエータを用いた場合、発生力はその枚数分のn倍となる。
請求項7の発明は、請求項4または5に記載のポンプ装置において、
前記互いに向き合う二つの面のうち、少なくとも1つの面は前記内部空間に対して凹状となっていることを特徴とする。
請求項7の発明によれば、ダイヤフラムアクチュエータの変形した際に、その形状が少なくとも1つの面の形状に沿うようにできるので、それぞれのポンプ室のデッドボリュームも小さくすることができ、効率良く流体を圧縮することができる。
請求項8の発明は、請求項1〜7のいずれか一項に記載のポンプ装置において、
前記ハウジングは、前記一方の凹面を有する第一ホルダと、前記他方の凹面を有する第二ホルダと、前記第一ホルダの外縁と第二ホルダの外縁との間に挟持されて、前記第一ホルダ及び第二ホルダとともに前記内部空間を形成する弾性部材とを備え、
前記ダイヤフラムアクチュエータは、その外縁が前記弾性部材によって、前記第一ホルダと前記第二ホルダとの間に弾性変形した状態で挟持されていることを特徴とする。
請求項8の発明によれば、ダイヤフラムアクチュエータの外縁が、弾性部材によって、第一ホルダと第二ホルダとの間に弾性変形した状態で挟持されているので、第一ホルダ及び第二ホルダと、弾性部材との間の密着性が高められ、各ポンプ室内の流体が外部に漏れることを防止できる。また、構成も単純で製造が容易である。
請求項9の発明は、請求項4〜7のいずれか一項に記載のポンプ装置において、
前記配列方向において互いに隣接する奇数番目のダイヤフラムアクチュエータと、偶数番目のダイヤフラムアクチュエータとによって仕切られたポンプ室には、そのポンプ室の一部を、前記奇数番目のダイヤフラムアクチュエータ側と、偶数番目のダイヤフラムアクチュエータ側とに仕切る仕切り壁が、各ダイヤフラムアクチュエータに対向して設けられていることを特徴とする。
請求項9の発明によれば、互いに隣接する奇数番目のダイヤフラムアクチュエータと、偶数番目のダイヤフラムアクチュエータとによって仕切られたポンプ室は、仕切り壁によって、さらにその一部が仕切られているので、仕切り壁によって仕切られたポンプ室のデッドボリュームを小さくすることができる。
請求項10の発明は、請求項9に記載のポンプ装置において、
前記仕切り壁の両面のうち、前記奇数番目のダイヤフラムアクチュエータ側を向く面が、前記偶数番目のダイヤフラムアクチュエータ側に向けて窪んだ凹面をなすか、
前記偶数番目のダイヤフラムアクチュエータ側を向く面が、前記奇数番目のダイヤフラムアクチュエータ側に向けて窪んだ凹面をなしていることを特徴とする。
請求項10の発明によれば、各ダイヤフラムアクチュエータが仕切り壁の凹面に沿った形状に変形することにより、ポンプ室のデッドボリュームをさらに小さくすることができる。
請求項11の発明は、請求項4〜10のいずれか一項に記載のポンプ装置において、
前記ダイヤフラムアクチュエータは、シム板と前記弁とを圧電シートで挟み込んだバイモルフ型構造であることを特徴とする。
請求項11の発明によれば、バイモルフ型構造のダイヤフラムアクチュエータを使用することによって、従来のユニモルフ型構造の場合に比べてダイヤフラムアクチュエータの振動による変位量が大きくなるため、効率良く流体を圧縮することができ、これによって流量が大きくなる。
請求項12の発明は、請求項1、2、3、11のいずれか一項に記載のポンプ装置において、
前記ダイヤフラムアクチュエータは、前記二つの面に対向するように前記二つの面の間に配置されたシム板と、前記シム板の両面に接合された二つの圧電シートと、を備え、
一方の圧電シートと他方の圧電シートとの接合面には、前記シム板が介在するとともに空間が形成され、
前記一方の圧電シートには、前記一方の面側を向くポンプ室から前記空間にまで通じる第一絞り穴が前記穴として形成され、
前記他方の圧電シートには、前記他方の面側を向くポンプ室から前記空間にまで通じる第二絞り穴が前記穴として形成され、
前記弁が前記第一絞り穴に重なるとともに前記第二絞り穴の少なくとも一部から外れた状態で前記空間内に収納されていることを特徴とする。
請求項13の発明は、請求項12に記載のポンプ装置において、
前記弁は、前記一方の圧電シートと前記他方の圧電シートとの接合面に形成された空間内に浮動状態となって収納されていることを特徴とする。
請求項12、13の発明よれば、上記ダイヤフラムアクチュエータを使用することにより、例えば、下段のダイヤフラムアクチュエータが一方の面側に凸状となるように湾曲すると、第一ポンプ室に正圧が作用し、第二ポンプ室に負圧が作用する。よって、第一絞り穴に重なった弁が第一絞り穴を開く。ここで弁が第二絞り穴の少なくとも一部に重なっていないので、弁によって第二絞り穴が閉塞されない。したがって、第一ポンプ室の流体が第一絞り穴及び第二絞り穴を通じて第二ポンプ室に流れる。
請求項14の発明は、請求項1〜13のいずれか一項に記載のポンプ装置において、
前記導入穴に、外部から導入穴を通じて前記ポンプ室への流れを許容する導入弁が設けられ、
前記一方の凹面には、前記導入穴に連通し、導入穴より径の大きな座ぐりが形成され、前記座ぐりに前記導入穴と向き合うように導入弁ホルダが配置され、
前記導入弁ホルダと前記導入穴との間には、空間が形成され、
前記導入弁ホルダには、前記ポンプ室から前記空間にまで通じる第三絞り穴が形成され、
前記導入弁が前記導入穴に重なるとともに前記第三絞り穴の少なくとも一部から外れた状態で前記空間内に収納されていることを特徴とする。
請求項14の発明によれば、導入穴に導入弁を設けることによって、例えば、ダイヤフラムアクチュエータが一枚の場合、ダイヤフラムアクチュエータが他方の面側に凸状となるように湾曲すると、第一ポンプ室に負圧が作用し、導入穴に重なった導入弁が導入穴を通じて第一ポンプ室への流体の流れを許容するので、外部から流体が導入穴を通じて第一ポンプ室に流れる。一方、ダイヤフラムアクチュエータが一方の面側に凸状となるように湾曲すると、第一ポンプ室に正圧が作用するが、導入弁が導入穴を閉塞するので、第一ポンプ室から流体が導入穴を通じて外部に流れない。
また、逆止弁を使用する場合に比べて、上述の導入弁を使用することにより高周波駆動への応答性に優れたものとなる。
請求項15の発明は、請求項1〜14のいずれか一項に記載のポンプ装置において、
前記排出穴に、前記ポンプ室から前記排出穴を通じて外部への流体の流れを許容する排出弁が設けられ、前記他方の面には、前記排出穴に連通し、排出穴より径の大きな座ぐりが形成され、前記座ぐりに前記排出穴と向き合うように排出弁ホルダが配置され、
前記排出弁ホルダと前記排出穴との間には、空間が形成され、
前記排出弁ホルダには、前記ポンプ室から前記空間にまで通じる第四絞り穴が形成され、
前記排出弁が前記排出穴に重なるとともに前記第四絞り穴の少なくとも一部から外れた状態で前記空間内に収納されていることを特徴とする。
請求項15の発明によれば、排出穴に排出弁を設けることによって、例えば、ダイヤフラムアクチュエータが一枚の場合、ダイヤフラムアクチュエータが他方の面側に凸状となるように湾曲すると、第二ポンプ室に正圧が作用するが、排出弁が排出穴に重ならずに、第二ポンプ室から前記排出穴を通じて外部への流体の流れを許容するので、第二ポンプ室から流体が排出穴を通じて外部に流れる。一方、ダイヤフラムアクチュエータが一方の面側に凸状となるように湾曲すると、第二ポンプ室に負圧が作用するが、排出弁が排出穴を閉塞するので、第二ポンプ室から流体が排出穴を通じて外部に流れない。
また、逆止弁を使用する場合に比べて、上述の排出弁を使用することにより高周波駆動への応答性に優れたものとなる。
本発明に係るポンプ装置によれば、ポンプ室における流体を効率良く圧縮することができ、これによって流量を大きくすることができる。
[第一の実施の形態]
以下に、本発明を実施するための第一の形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
図1は、本発明を適用した第一の実施の形態のポンプ装置1であり、(a)は平面図、(b)は(a)の面I−Iに沿う断面図である。
ポンプ装置1は、内部空間を形成するとともに円盤状の外形を呈したハウジング10と、ハウジング10の上面及び下面に対して略並行になるようにハウジング10内の内部空間に配置されるとともにその内部空間を入口側(下面側)の第一ポンプ室2と出口側(上面側)の第二ポンプ室3に仕切るダイヤフラムアクチュエータ20とを備えている。
ハウジング10は、ハウジング10の下面側を構成する円盤状の第一ホルダ11と、ハウジング10の上面側を構成する円盤状の第二ホルダ12と、第一ホルダ11及び第二ホルダ12の外縁に沿って第一ホルダ11と第二ホルダ12との間に挟持されたリング型シーリング(弾性部材)13とを備えている。
第一ホルダ11は、円板部11aと、円板部11aの一方の面(ハウジング10の下面を成す。)の中心から突出したインレットニップル11bとを一体形成したものである。
デッドボリュームを小さくする点で第一ホルダ11の内面11cは、ダイヤフラムアクチュエータ20が後述するように湾曲した状態で、その形状に沿うような曲率半径の大きい球面状に窪んだ凹面として形成するのが望ましい。その場合、その内面11cは円板部11aの中心で最も深く凹んでいる。
インレットニップル11bには、インレットニップル11bの頭頂から内面11cまで貫通した導入穴11dが形成されている。
第二ホルダ12は、第一ホルダ11の円板部11aの直径と同一の直径を有する円板部12aと、円板部12aの一方の面(ハウジング10の上面を成す。)の中心から突出したアウトレットニップル12bとを一体形成したものである。
デッドボリュームを小さくする点で第二ホルダ12の内面12cは、ダイヤフラムアクチュエータ20が後述するように湾曲した状態で、その形状に沿うような曲率半径の大きい球面状に窪んだ凹面として形成するのが望ましい。その場合、その内面12cは円板部12aの中心で最も深く凹んでいる。
アウトレットニップル12bには、アウトレットニップル12bの頭頂から凹面12cまで貫通した排出穴12dが形成されている。
導入穴11d及び排出穴12dには、ダックビル型逆止弁140,150が嵌め込まれている。ダックビル型逆止弁140,150は、可撓性・弾性を有する材料(例えば、エラストマー(ゴム))でダックビル状(アヒルのくちばし形状)に形成されたものである。ダックビル型逆止弁140,150の後端(太い部分)では内部中空が開口しており、ダックビル型逆止弁140,150の先端では内部中空が閉じて、その先端部に内部中空まで通じる亀裂140a,150aが閉じた状態で形成されている。
ダックビル型逆止弁140の先端が第一ポンプ室2に向いた状態で、ダックビル型逆止弁140が導入穴11dに嵌め込まれ、導入穴11dの内壁とダックビル型逆止弁140との間に介在したスリーブ141によってダックビル型逆止弁140が導入穴11d内に固定されている。
また、ダックビル型逆止弁150の先端が第二ポンプ室3から外に向いた状態で、ダックビル型逆止弁150が排出穴12dに嵌め込まれ、排出穴12dの内壁とダックビル型逆止弁150との間に介在したスリーブ151によってダックビル型逆止弁150が排出穴12d内に固定されている。
第一ホルダ11の内面11cが第二ホルダ12の内面12cに対向しており、これら第一ホルダ11の内面11cの外縁と第二ホルダ12の内面12cの外縁との間にリング型シーリング13が挟持されている。
ダイヤフラムアクチュエータ20は、全体として略円形のシート状に設けられている。ダイヤフラムアクチュエータ20の直径は、第一ホルダ11の円板部11aの直径と略同じとなっている。ダイヤフラムアクチュエータ20の外縁は、ゴム弾性材からなるリング型シーリング13によって上下に挟まれている。
リング型シーリング13は、断面略矩形状に形成されている。このリング型シーリング13は、ダイヤフラムアクチュエータ20の外縁を挟持した状態で、第一ホルダ11の円板部11aと第二ホルダ12の円板部12aとの間で弾性変形した状態で挟持されている。これにより、内面11cと内面12cとの内部空間の周囲は、リング型シーリング13によって封止されている。また、ダイヤフラムアクチュエータ20は、内面11cと内面12cとの間に配置され、内面11c及び内面12cに対向している。これにより、内面11cと内面12cの内部空間は、ダイヤフラムアクチュエータ20によって第一ポンプ室2と第二ポンプ室3とに仕切られている。
図2、図3を参照して、ダイヤフラムアクチュエータ20について説明する。
図2は、ダイヤフラムアクチュエータ20の分解斜視図であり、図2においては図中の上側が内面12c側である。図3は、図1の中央部を拡大した断面図である。
ダイヤフラムアクチュエータ20は、内面11c、内面12cに対向するように内面11c、内面12c間に配置された略円形状のシム板22と、シム板22の直径と略同じ直径を有する円形状の二枚の圧電シート21A,21Bと、圧電シート21A,21Bの中央部及びシム板22の中央部を除いて二枚の圧電シート21A,21Bをシム板22の両面にそれぞれ接着する導電性接着層23A,23Bと、導電性接着層23Aの中央部及びシム板22の中央部において圧電シート21Aとシム板22との間に挟まれたフロート弁24と、圧電シート21A,21Bの両面のうちシム板22との接着面とは反対となる面の一部に接続されたFPC(Flexible Printed Circuit)シート25A,25Bとを備えている。
圧電シート21A,21Bは、薄膜電極、厚み方向に分極された圧電セラミック、薄膜電極の順に積層した積層構造となっている。
下側圧電シート21Aの中央には、圧電シート21Aの表面から裏面にまで貫通した第一絞り穴21aが形成されている。圧電シート21Aの一方の薄膜電極にFPCシート25Aが接続されている。
上側圧電シート21Bのシム板22側の面の中央部には、その表面から裏面まで貫通した例えば6つの第二絞り穴21b,…が形成されている。これら第二絞り穴21b,…は、圧電シート21Bの中央を中心にした環状に配列されている。導電性接着層23Bにより接着される範囲は、環状に配列された第二絞り穴21b,…のやや外側から圧電シート21Bの外縁にかけての範囲である。第二絞り穴21b,…は、後述するフロート弁24の中心点に関して各々等距離かつ円周方向に等間隔に位置しているので、フロート弁24から送出される流体による圧力が均等にかかることで、各第二絞り穴21b,…から均等な量の流体が通過することが可能となる。また、圧電シート21Bの一方の薄膜電極にもFPCシート25Bが接続されている。
FPCシート25A,25Bは、リング型シーリング13に挟持されてリング型シーリング13の外側面から引き出されている。FPCシート25A,25Bは図中において接続配線部分のみの記載であるが、配線は図示しないFPCシート25A,25B上の回路に接続されている。
シム板22は、弾性・可撓性を有した金属板である。シム板22の中央には、シム板22の表面から裏面にまで貫通した穴部22aが形成されている。この穴部22aは、その縁が環状に配列されてなる第二絞り穴21b,…のやや外側にまで配置されるような大きさであり、穴部22a内に後述のフロート弁24が配置される。導電性接着層23A、23Bにより接着される範囲は、シム板22の表面及び裏面において穴部22aの外側からシム板22の外縁に掛けての範囲である。したがって、上側圧電シート21Bの裏面と下側圧電シート21Aの表面との間には穴部22aによる空間が形成される。
また、シム板22の外縁の一部には、矩形片22bが形成されている。この矩形片22bは、FPCシート25(25A、25B)と相対しているとともに、リング型シーリング13の外側面から引き出されている。矩形片22b及びFPCシート25A,25Bがリード線として機能し、矩形片22b及びFPCシート25A,25Bを介して圧電シート21A,21Bの両面間にFPCシート25A,25Bの回路から出力された電圧が印加されると、圧電シート21A,21Bが伸縮する。
ここで、圧電シート21A,21Bとシム板22とを接着してなるダイヤフラムアクチュエータ20においては、圧電シート21Aが内面11c側を向き、圧電シート21Bが内面12c側を向いている。そのため、フロート弁24が第二絞り穴21b,…が圧電シート21Bから離間すると、第二絞り穴21b,…が、圧電シート21Aと圧電シート21Bとの間の空間から第二ポンプ室3にまで通じ、フロート弁24が第一絞り穴21aの周囲の圧電シート21Aから離間すると、第一絞り穴21aにより、前記圧電シート21Aと圧電シート21Bとの間の空間は第一ポンプ室2にまで通じる。
図4(a)は、フロート弁24の平面図であり、図4(b)は、フロート弁24の側面図である。図4に示すように、フロート弁24は、全体として車輪を平面視した形状に形成されている。つまり、フロート弁24は、フィルム状のボス部24aと、ボス部24aの周囲をリング状に囲んだフィルム状のリング部24bと、リング部24bとボス部24aとの間を放射状に支持するフィルム状のここでは四つスポーク部24c,…と、から構成されている。リング部24bとボス部24aとの間には、フロート弁24の裏面から表面に貫通した扇状の開口24d,…が形成されている。開口24d,…は、フロート弁24の中心点に関して各々等距離かつ円周方向に等間隔に位置しているので、フロート弁24面に圧力が均等にかかることで、各開口24d,…から均等な量の流体が通過することが可能となる。なお、フロート弁24は、弾性材料から形成されている。
このフロート弁24は、浮動状態となって下側圧電シート21Aと上側圧電シート21Bとの間に形成された空間内に収納されている。つまり、フロート弁24は上側圧電シート21Bにも下側圧電シート21Aにも接着されておらず、上側圧電シート21B及び下側圧電シート21Aの両方に対して浮動状態に設けられ、かつ、シム板22の穴部22a内に配置されている。そして、フロート弁24の厚さは、シム板22と略同じ厚さであり、前記空間の深さ(すなわち、シム板22と二つの接着層23A、23Bとの厚さの和)より小さいので、上側圧電シート21Bと下側圧電シート21Aとの間に形成された空間には、フロート弁24の上下方向に隙間が生じている。ダイヤフラムアクチュエータ20を平面視すると(積層方向から見ると)、フロート弁24のボス部24aが圧電シート21Aの第一絞り穴21aに重なっており、フロート弁24の開口24d,…がシム板22の第二絞り穴21b,…に部分的且つ均等に重なり、上側圧電シート21Bの第二絞り穴21b,…から外れている。このフロート弁24は、ダイヤフラムアクチュエータ20の振動に応じて第一絞り穴21a及び第二絞り穴21b,…を通じての第一ポンプ室2から第二ポンプ室3への流体の流れを許容するとともに、第二ポンプ室3から第二ポンプ室2への流体の流れを阻止する弁として機能する。
次に、図5を用いてポンプ装置1の動作について説明する。ここで、図5は、ポンプ装置1の動作状態を説明するための概略断面図である。
ポンプ駆動回路によって所定周期の正弦波又は方形波の電圧(交流電圧)を矩形片22bとFPCシート25A,25Bとの間に印加すると、ダイヤフラムアクチュエータ20が内面11c側に凸状となるように湾曲した状態(図5(a)に図示。)と、内面12c側に凸状となるように湾曲した状態(図5(b)に図示。)と、を交互に繰り返すように振動する。図中、上側圧電シート21Bやシム板22を省略してあるが、上側圧電シート21Bは常にフロート弁24を上方から覆っている。
ダイヤフラムアクチュエータ20が図5(a)の状態から図5(b)の状態へ変形する時は、第一ポンプ室2の容積が増大するとともに第二ポンプ室3の容積が減少することにより、第一ポンプ室2内の流体に負圧が作用し、第二ポンプ室3内の流体に正圧が作用する。ここで、負圧とはポンプ室2,3の外から内に向かった圧力であり、正圧とはポンプ室2,3内から外に向かった圧力である。第一ポンプ室2内の流体が負圧になるとダックビル型逆止弁140の亀裂140aが開くとともに、第二ポンプ室3内の流体が正圧となってダックビル型逆止弁150の亀裂150aが開く。これによって、フロート弁24のボス部24aが下側圧電シート21Aの第一絞り穴21aを閉塞し、第一ポンプ室2から第二ポンプ室3への流体の流れがフロート弁24によって阻止される。従って、ダイヤフラムアクチュエータ20が図5(a)の状態から図5(b)の状態へ変形する時は、外部の流体が導入穴11dを通って第一ポンプ室2内に流れることがダックビル型逆止弁140によって許容され、第二ポンプ室3内の流体が排出穴12dを通って外部に流れることがダックビル型逆止弁150によって許容される。
一方、ダイヤフラムアクチュエータ20が図5(b)の状態から図5(a)の状態へ変形する時は、第一ポンプ室2の容積が減少するとともに第二ポンプ室3の容積が増大することにより、第一ポンプ室2内の流体に正圧が作用し、第二ポンプ室3内の流体に負圧が作用する。第一ポンプ室2内の流体が正圧になるとともに第二ポンプ室3内の流体が負圧となることによって、フロート弁24が下側圧電シート21Aに対して浮き上がり、フロート弁24と下側圧電シート21Aの間に隙間が生じる。これにより、フロート弁24のボス部24aが第一絞り穴21aを開放し、第一絞り穴21a、開口24d、第二絞り穴21b,…を通じて第一ポンプ室2が第二ポンプ室3に連通するので第一ポンプ室2から第二ポンプ室3への流体の流れがフロート弁24によって許容される。従って、ダイヤフラムアクチュエータ20が図5(b)の状態から図5(a)の状態へ変形する時は、第一ポンプ室2内の流体が第一絞り穴21a及び第二絞り穴21b,…を通って第二ポンプ室3内に流れる。また、このとき、第一ポンプ室2が正圧となるのでダックビル型逆止弁140の亀裂140aが閉じ、第二ポンプ室3が負圧となるのでダックビル型逆止弁150の亀裂150aが閉じる。そのため、外部の流体が導入穴11dを通って第一ポンプ室2内に流れることがダックビル型逆止弁140によって阻止され、第二ポンプ室3内の流体が排出穴12dを通って外部に流れることがダックビル型逆止弁150によって阻止される。
ここで、ダイヤフラムアクチュエータ20が(a)又は(b)のどちらかに変位した時に排除される容積をΔVとすると、本提案の第一の実施の形態では、1周期のダイヤフラムアクチュエータ20の動作によって、2ΔVの流量が間欠的に送出されるような特徴を持つポンプ構造であることがわかる。
なお、フロート弁24の開口24d,…の各内周縁がフロート弁24の中心点から等距離であり、各外周縁がフロート弁24の中心点から等距離であるので、フロート弁24が下側圧電シート21Aに対して浮き上がる際に下側圧電シート21Aと上側圧電シート21Bとの間の空間内で回転してフロート弁24の開口24d,…の相対的位置が変わっても、フロート弁24の開口24d,…が上側圧電シート21Bの第二絞り穴21b,…に少なくとも部分的且つ均等に重なっているので、フロート弁24によって第二絞り穴21b,…が閉塞されることはない。
以上、本発明の実施の形態によれば、従来のユニモルフ型構造の場合に比べて振動による変位量が大きい、シム板22とフロート弁24とを二枚の圧電シート21A,21Bで挟み込んだバイモルフ型構造のダイヤフラムアクチュエータ20が内面11c側に凸状となるように湾曲した状態(図5(a)参照)と、内面12c側に凸状となるように湾曲した状態(図5(b)参照)と、を交互に繰り返すように振動するので、第一ポンプ室2及び第二ポンプ室3の容積の変化量も大きくすることができる。従って、流量を大きくすることができる。
特に、内面11cまたは、内面12c側が図1(図5)のようにダイヤフラムアクチュエータ20が湾曲した状態で、その形状に沿うような凹面の形状に形成されている場合は、第一ポンプ室2及び第二ポンプ室3のデッドボリュームを小さくすることができ、第一ポンプ室2及び第二ポンプ室3の容積の変化率も大きくすることができる。従って、第一ポンプ室2及び第二ポンプ室3における流体の圧縮率も大きくすることができ、吐出圧力を大きくすることができる。
また、バイモルフ型構造のダイヤフラムアクチュエータ20は、下側圧電シート21Aと上側圧電シート21Bとの間に形成された空間にフロート弁24が収納されているので、ダイヤフラムアクチュエータ20の薄型化を図ることができ、その結果、ポンプ装置の薄型化も図ることができる。また、その構成も単純で製造面に優れる。
また、フロート弁24が下側圧電シート21Aと上側圧電シート21Bとの間に形成された空間にフロート弁24が収納されているから、図5(a)に示すように、ダイヤフラムアクチュエータ20が内面11c側に凸状となるように湾曲した場合でも、図5(b)に示すように、ダイヤフラムアクチュエータ20が内面12c側に凸状となるように湾曲した場合でも、フロート弁24が内面11c,内面12cには当たらない。したがって、フロート弁24による第一絞り穴21aの開閉に対して内面11c、内面12cが干渉することを防止することができる。また、ダイヤフラムアクチュエータ20が内面11c側や内面12c側に凸状となるように湾曲した場合に、内面11cや内面12cが下側圧電シート21Aや上側圧電シート21Bに当たらないことが、接触による下側圧電シート21A、上側圧電シート21B、第一ホルダ11、第二ホルダ12の少なくともいずれかの損壊や摩耗を抑制する点で好ましい。一方、湾曲した場合に、下側圧電シート21Aや上側圧電シート21Bが、内面11c,12cに概ね沿うように設計することで動作時のデッドボリュームを小さくし、送出する流体の圧力を増大することができる。
さらに、ダイヤフラムアクチュエータ20は、その外縁がリング型シーリング13に挟持された状態で、第一ホルダ11と第二ホルダ12との間に弾性変形した状態で挟持されているので、第一ホルダ11及び第二ホルダ12と、リング型シーリング13との間の密着性が高められ、各ポンプ室2,3内の流体が外部に漏れることを防止できる。また、構成も単純で製造が容易である。
[第二の実施の形態]
図6は、本発明を適用した第二の実施の形態におけるポンプ装置101であり、(a)は平面図、(b)は(a)の面VII−VIIに沿う断面図である。図7は、図6の中央部を拡大した断面図である。
このポンプ装置101は、第一の実施の形態のポンプ装置1と同様に、内部空間を形成するとともに円盤状の外形を呈したハウジング110と、ハウジング110の上面及び下面に対して略並行になるようにハウジング110内の内部空間に配置されるとともにその内部空間を入口側(下面側)の第一ポンプ室161と出口側(上面側)の第二ポンプ室162に仕切るダイヤフラムアクチュエータ20とを備えている。
ハウジング110は、ハウジング110の下面側を構成する円盤状の第一ホルダ111と、ハウジング110の上面側を構成する円盤状の第二ホルダ112と、第一ホルダ111及び第二ホルダ112の外縁に沿って第一ホルダ111と第二ホルダ112との間に挟持されたリング型シーリング(弾性部材)130とを備えている。そして、本実施の形態では、ハウジング110の導入穴111dにダックビル型逆止弁140の代わりに導入フロート弁240が設けられ、排出穴112dにはダックビル型逆止弁150の代わりに排出フロート弁250が設けられている点で、第一の実施の形態と異なる。なお、導入フロート弁240及び排出フロート弁250に代えたことで、第一ホルダ111及び第二ホルダ112の形状が第一の実施の形態の第一ホルダ11及び第二ホルダ12と多少異なっている。
このポンプ装置101においては、第一ホルダ111の円板部111aの表面中心に、導入フロート弁240及び導入フロート弁ホルダ241が収納される円形状の二段の座ぐり211e,211fが形成されている。下段の座ぐり211eの底面には、円板部211aの裏面に向けて貫通した導入穴111dが形成されている。導入穴111dの径は、下段の座ぐり211eの底面の径よりも小さい。
上段の座ぐり211fには、略円形状の導入フロート弁ホルダ241が嵌め込まれている。導入フロート弁ホルダ241の中央には、導入フロート弁ホルダ241の表面から裏面まで貫通した六つの第三絞り穴241a,…が形成されている。これら第三絞り穴241a,…は、第一の実施の形態の第二絞り穴21b,…と同じものであり、第三絞り穴241a,…は、導入フロート弁ホルダ241の中央を中心にした環状に配列されている。第三絞り穴241a,…は、後述の導入フロート弁240の中心点に関して各々等距離かつ円周方向に等間隔に位置しているので、導入フロート弁240から送出される流体による圧力が均等にかかることで、各第三絞り穴241a,…から均等な量の流体が通過することが可能となる。
導入フロート弁240は、第一の実施の形態で説明したフロート弁24と同様の構成であり、上段座ぐり211fに嵌め込まれた導入フロート弁ホルダ241と下段座ぐり211eとの間の空間内で浮動状態となって収納されている。そして、ダイヤフラムアクチュエータ20の振動に応じて、導入穴111d及び第三絞り穴241a,…を通じてハウジング110の外部からハウジング110の内部への流体の流れを許容するとともに、ハウジング110の内部からハウジング110の外部への流体の流れを阻止する弁として機能する。
また、第二ホルダ112の円板部112aの表面中心に、排出フロート弁250及び排出フロート弁ホルダ251が収納される円形状の二段の座ぐり212e,212fが形成されている。下段の座ぐり212eの底面には、円板部212aの裏面(すなわち、ハウジング110の内部上面)に向けて貫通した排出穴112dが形成されている。排出穴112dの径は、下段の座ぐり212eの底面の径よりも小さい。
上段の座ぐり212fには、略円形状の排出フロート弁ホルダ251が嵌め込まれている。排出フロート弁ホルダ251の中央には、排出フロート弁ホルダ251の表面から裏面まで貫通した例えば六つの第四絞り穴251a,…が形成されている。これら第四絞り穴251a,…は、第一の実施の形態の第二絞り穴21b,…と同じものであり、第四絞り穴251a,…は、排出フロート弁ホルダ251の中央を中心にした環状に配列されている。第四絞り穴251a,…は、後述の排出フロート弁250の中心点に関して各々等距離かつ円周方向に等間隔位置しているので、排出フロート弁250から送出される流体による圧力が均等にかかることで、各第四絞り穴251a,…から均等な量の流体が通過することが可能となる。
さらに、上段座ぐり212fには、排出フロート弁ホルダ251を上段座ぐり212f内に固定するための流路部252が、第二ホルダ212の表面中心から突出して嵌め込まれている。流路部252は、内部に排出流路252aを有し、上段座ぐり212f内に嵌め込まれる鍔部253と、鍔部253から突出する突出部254とからなる筒状をなしている。そして、鍔部253は、排出フロート弁ホルダ251を上から挟んで上段座ぐり212f内に嵌め込まれている。
排出フロート弁250は、第一の実施の形態で説明したフロート弁24と同様の構成であり、上段座ぐり212fに嵌め込まれた排出フロート弁ホルダ251と下段座ぐり212eとの間の空間内で浮動状態となって収納されている。そして、ダイヤフラムアクチュエータ120の振動に応じて排出穴112d及び第四絞り穴251a,…を通じてハウジング110の内部からハウジング110の外部への流体の流れを許容するとともに、ハウジング110の外部からハウジング110の内部への流体の流れを阻止する弁として機能する。
このポンプ装置101の動作について説明する。なお、本実施の形態では、第一の実施の形態のダックビル型逆止弁140,150を導入フロート弁240及び排出フロート弁250に代えただけであり、各ダイヤフラムアクチュエータ20の動作は上述と同様のため、導入フロート弁240及び排出フロート弁250に関係するダイヤフラムアクチュエータ20の動作のみを説明する。
図8は、ポンプ装置201の動作状態を説明するための概略断面図である。
ダイヤフラムアクチュエータ20が図8(a)の状態から図8(b)の状態へ変形する時は、第一ポンプ室161の容積が増大するとともに第二ポンプ室162の容積が減少することにより、第一ポンプ室161内の流体に負圧が作用し、第二ポンプ室162内の流体に正圧が作用する。ここで、負圧とはポンプ室161,162の外から内に向かった圧力であり、正圧とはポンプ室161,162内から外に向かった圧力である。このように第一ポンプ室161が負圧となるので、導入穴111d側における下段座ぐり211eの導入フロート弁240が下段座ぐり211eに対して浮き上がり、導入フロート弁240と導入フロート弁ホルダ241との間に隙間が生じる。これにより、導入フロート弁240のボス部240aが導入穴111dを開放し、導入穴111dを通じてハウジング110の外部と第一ポンプ室161の内部とが連通するので外部から第一ポンプ室161の内部への流体の流れが導入フロート弁241によって許容される。
また、同時にダイヤフラムアクチュエータ20が図8(a)の状態から図8(b)の状態へ変形する時は、第一ポンプ室161内の流体に負圧が作用し、第二ポンプ室162内の流体には正圧が作用する。このように第二ポンプ室162が正圧となるので、排出穴112d側における下段座ぐり212eの排出フロート弁250が下段座ぐり212eに対して浮き上がり、排出フロート弁250と排出フロート弁ホルダ251との間に隙間が生じる。これにより、排出フロート弁250のボス部250aが排出穴112dを開放し、排出穴112dを通じて第二ポンプ室162の内部から排出流路252aを介して外部への流体の流れが排出フロート弁250によって許容される。
一方、ダイヤフラムアクチュエータ20が図8(b)の状態から図8(a)の状態へ変形する時は、第一ポンプ室161の容積が減少するとともに第二ポンプ室162の容積が増大することにより、第一ポンプ室161内の流体に正圧が作用し、第二ポンプ室162内の流体に負圧が作用する。このように第一ポンプ室161が正圧となるので、導入穴111d側における下段座ぐり211eの導入フロート弁240が下段座ぐり211eの導入穴111dを閉塞し、第一ポンプ室161の外部から内部への流体の流れが導入フロート弁240によって阻止される。
また、同時にダイヤフラムアクチュエータ20が図8(b)の状態から図8(a)の状態へ変形する時は、第一ポンプ室162の容積が減少するとともに第二ポンプ室162の容積が増大することにより、第一ポンプ室161内の流体に正圧が作用し、第二ポンプ室162内の流体に負圧が作用する。このように第二ポンプ室162が負圧となるので、排出穴112d側における下段座ぐり212eの排出フロート弁250が下段座ぐり212eの排出穴112dを閉塞し、第二ポンプ室162の内部から外部への流体の流れが排出フロート弁250によって阻止される。
このように、第一の実施の形態のダックビル型逆止弁140,150と異なり、導入フロート弁240や排出フロート弁250を使用することが優位となる理論について以下説明する。
一般的に物体が振動する現象は単振動調和振動子などのモデルが適用され、理想的な線形バネに結合された剛体質量Mとバネ剛性kで構成される。バネは静的コンプライアンスCを持ち、工業的に使われるバネ定数kは、k=1/Cであることが示されており、さらにそのような単振動調和振動子のモデルにおける固有振動数fは、f=60/2π√k/mとなる。
ここで、ダックビル型逆止弁140,150は片持ち構造であり、それ自身の材質が持つバネ剛性と質量とによって固有振動数が決定されると考えられる。バネ剛性が高ければ固有振動数は高くなり、形状に係り質量が大きくなると固有振動数は大きくなることがわかる。したがって、ダックビル型逆止弁140,150を配置して高い駆動周波数でダイヤフラムアクチュエータ20を駆動させようとした場合、高いバネ剛性でかつ低い質量になるよう設計しなければならない。しかしながら、バネ定数が高くなるとダックビル型逆止弁140,150を開けるために大きな力F(クラッキング力)が必要となり、ダイヤフラムアクチュエータ20の駆動によって発生した圧力をロスすることになる。
一方、フロート弁240,250は自由運動であるため、フロート弁240,250の厚さを薄くすることにより質量は非常に小さくなり、かつ、浮動状態であるため、それ自身のバネ剛性にも影響されない。このようなフロート弁構造では、上述のダックビル型逆止弁140,150と異なり、ダイヤフラムアクチュエータ20の駆動によって発生した圧力をロスするような大きな慣性重量を持たないため、高周波駆動になった場合には、フロート弁240,250の方がダックビル型逆止弁140,150に比べて応答性が優れていると考えられる。
また、ダックビル型逆止弁140,150の変わりに、導入フロート弁240や排出フロート弁250を使用することで、図3と図7を比べるとわかるように、ポンプ構造自体を薄型化することも可能になるというメリットもある。
このように、第二の実施の形態によれば、第一の実施の形態のようにダックビル型逆止弁140,150を使用する場合に比べて、導入フロート弁240及び排出フロート弁250を使用することにより、高周波駆動への応答性に優れたものとなる。
また、ダックビル型逆止弁140,150の変わりに、導入フロート弁240や排出フロート弁250を使用することで、図3と図7を比べるとわかるように、ポンプ構造自体を薄型化することも可能になるというメリットもある。
なお、その他、第一の実施の形態と同様の構成部分については、同様の効果が得られるため、その説明は省略する。
[第三の実施の形態]
図9は、本発明を適用した第三の実施の形態におけるポンプ装置201であり、(a)は平面図、(b)は(a)の面VI−VIに沿う断面図である。図10は、図9の中央部を拡大した断面図である。
このポンプ装置201は、第二の実施の形態のポンプ装置1と同様に、第一ホルダ211、第二ホルダ212からなるハウジング210とを備えている。また、ハウジング210の導入穴211dに導入フロート弁240が設けられ、排出穴112dに排出フロート弁250が設けられている。本実施の形態では、ダイヤフラムアクチュエータ120A,120Bがハウジング210の導入穴211d側から排出穴212d側に向けて所定間隔に二つ配列されている点で第二の実施の形態と異なる。これらダイヤフラムアクチュエータ120A,120Bは、第一の実施の形態でのダイヤフラムアクチュエータ20と同様の構成で、二枚の圧電シート21A,21B、シム板22、接着層23A,23B及びフロート弁24からなるものである。
このポンプ装置201においては、二つのダイヤフラムアクチュエータ120A,120Bが、所定間隔に互いに対向するように配列されて、各外縁がリング型シーリング230に挟持されている。リング型シーリング230は、これら二つのダイヤフラムアクチュエータ120A,120Bの外縁を挟持した状態で、第一ホルダ11の円板11aと第二ホルダ12の円板部12aとの間で弾性変形した状態で挟持されている。これにより、内面211cと内面212cとの内部空間の周囲は、リング型シーリング130によって封止されている。また、各ダイヤフラムアクチュエータ120A,120Bは、内面211cと内面212cとの間に配置され、内面211c及び内面212cに対向している。これにより、内面211cと内面212cの内部空間は、二つのダイヤフラムアクチュエータ(下段ダイヤフラムアクチュエータ120A、上段ダイヤフラムアクチュエータ120B)によって第一ポンプ室161〜第三ポンプ室163に仕切られている。
このポンプ装置101の動作について説明する。
図11は、ポンプ装置201の動作状態を説明するための概略断面図である。
所定周期の正弦波又は方形波の電圧(交流電圧)によって、下段のダイヤフラムアクチュエータ120Aが内面211c側に凸状となるように湾曲し、且つ上段のダイヤフラムアクチュエータ120Bが内面212c側に凸状となるように湾曲した状態(図11(a)に図示)と、下段のダイヤフラムアクチュエータ120Aが内面212c側に凸状となるように湾曲し、且つ下段のダイヤフラムアクチュエータ120Bが内面211c側に凸状となるように湾曲した状態(図11(b)に図示)と、を交互に繰り返す。
ここで、下段、上段のダイヤフラムアクチュエータ120A、120Bは、いずれも等しい周波数で振動するが、下段のダイヤフラムアクチュエータ120Aと上段のダイヤフラムアクチュエータ120Bの振動の位相は、πだけずれている。つまり、下段のダイヤフラムアクチュエータ120Aは、上段のダイヤフラムアクチュエータ120Bに対して逆位相で振動する。
図中、上側圧電シート21Bやシム板22を省略してあるが、上側圧電シート21Bは常にフロート弁24を上方から覆っている。
下段のダイヤフラムアクチュエータ120Aが図11(a)の状態から図11(b)の状態へ変形する時は、第一ポンプ室161の容積が増大するとともに第二ポンプ室162の容積が減少することにより、第一ポンプ室161内の流体に負圧が作用し、第二ポンプ室162内の流体に正圧が作用する。第一ポンプ室161内の流体が負圧になるとともに第二ポンプ室162内の流体が正圧となることによって、下段のダイヤフラムアクチュエータ120Aではフロート弁24のボス部24aが下側圧電シート21Aの第一絞り穴21aを閉塞し、第一ポンプ室161から第二ポンプ室162への流体の流れがフロート弁24によって阻止される。また、第一ポンプ室161が負圧となるので導入フロート弁241開き、内部に流体は導入される。
また、同時に、上段のダイヤフラムアクチュエータ120Bが図11(a)の状態から図11(b)の状態へ変形する時は、第二ポンプ室162の容積が減少するとともに第三ポンプ室163の容積が増加することにより、第二ポンプ室162内の流体に正圧が作用し、上述したように下段のダイヤフラムアクチュエータ120Aの変形による正圧も作用しているため、第三ポンプ室163内には、上段のダイヤフラムアクチュエータ120Bの変位による容積変化分と下段のダイヤフラムアクチュエータ120Aの変位による容積変化分とが合算された流体が流入する。第二ポンプ室162内の流体が正圧になり、第三ポンプ室163内へ流体は移動するが、移動する流体容積は第三ポンプ室163の容積変化分の2倍であるため、第三ポンプ室163内の流体が正圧となることによって、上段のダイヤフラムアクチュエータ120Bではフロート弁24のボス部24aが第一絞り穴21aを開放し、第二ポンプ室162から第三ポンプ室163への流体の流れがフロート弁24によって許容されるとともに、排出フロート弁250もまた開いて外部に流体は排出される。
一方、下段のダイヤフラムアクチュエータ120Aが図11(b)の状態から図11(a)の状態へ変形する時は、第一ポンプ室161の容積が減少するとともに第二ポンプ室162の容積が増大することにより、第一ポンプ室161内の流体に正圧が作用し、第二ポンプ室162内の流体に負圧が作用する。第一ポンプ室161内の流体が正圧になるとともに第二ポンプ室162内の流体が負圧となることによって、下段のダイヤフラムアクチュエータ120Aではフロート弁24のボス部24aが第一絞り穴21aを開放し、第一ポンプ室161から第二ポンプ室162への流体の流れがフロート弁24によって許容される。
ここで、第二ポンプ室の容積変化分は、上段のダイヤフラムアクチュエータ120Bと下段のダイヤフラムアクチュエータ120Aの両方が作用している為、負圧の度合いが大きく、この為、導入フロート弁240は開状態となって外部の流体が導入穴211dを通って第二ポンプ室162内に流れることが理解される。
また、同時に、上段のダイヤフラムアクチュエータ120Bが図11(b)の状態から図11(a)の状態へ変形する時は、第二ポンプ室162の容積が増大するとともに第三ポンプ室163の容積が減少することにより、第二ポンプ室162内の流体に負圧が作用し、第三ポンプ室163内の流体には、正圧が作用する。第二ポンプ室162内の流体が負圧になるとともに第三ポンプ室163内の流体が正圧となることによって、上段のダイヤフラムアクチュエータ120Bではフロート弁24のボス部24aが下側圧電シート21Aの第一絞り穴21aを閉塞し、第二ポンプ室162から第三ポンプ室163への流体の流れがフロート弁24によって阻止される。また、第三ポンプ室163が正圧となるので排出フロート弁250が開き、排出穴212dを通って第三ポンプ室163内の流体は外部に排出される。
そして、ダイヤフラムアクチュエータ120Aおよび120Bが(a)又は(b)のどちらかに変位した時に排除される容積をΔVとすると、本提案での第二の実施の形態では、1周期のダイヤフラムアクチュエータ120A及び120Bの動作によって、2ΔVの流量が各(a),(b)のフェーズ毎に送出され、1周期あたり4ΔVの流量が送出されるような特徴を持つポンプ構造であることがわかる。さらに、ダイヤフラムアクチュエータ120Aおよび120Bが(a)又は(b)のどちらに変位した状態においても、導入穴211d、排出穴212dはともに開状態で流体の流れを許容している状態であるので、排出が断続的に行われるポンプに比べて、脈動の少ないポンプが実現されていることがわかる。
また、ダイヤフラムアクチュエータを複数枚(3枚以上)配置した場合について考察した場合、送出流量は隣接するポンプ室同士で相殺される為に4ΔVを越える事はないことが理解されるが、ダイヤフラムアクチュエータの発生力は枚数によって増加するので、最大吐出圧力は大きくなりトータルの発生力が大きくなるために、所定の流量を確実に送出することができる高圧化が可能なポンプ構造となる。
以上、本発明の実施の形態によれば、下段、上段のダイヤフラムアクチュエータ120A、120Bがハウジング10の内部空間を導入穴211d側から排出穴212d側に第一〜第三のポンプ室161〜163に仕切るように設けられており、下段のダイヤフラムアクチュエータ120Aが内面211c側に凸状となるように湾曲し、且つ上段のダイヤフラムアクチュエータ120Bが内面212c側に凸状となるように湾曲した状態(図8(a)参照)と、下段のダイヤフラムアクチュエータ120Aが内面212c側に凸状となるように湾曲し、且つ上段のダイヤフラムアクチュエータ120Bが内面211c側に凸状となるように湾曲た状態(図8(b)参照)とを交互に繰り返すように振動する。また、下段及び上段のダイヤフラムアクチュエータ120A,120Bは互いに逆位相となるように同時に駆動される。よって、下段、上段のダイヤフラムアクチュエータ120A、120Bの振動により各ポンプ室161〜163における容積の変化が第一ポンプ室161から第三ポンプ室163へと徐々に送出され、排出穴212dから流れる流体は外部の背圧が高圧となっても、2枚のダイヤフラムアクチュエータによって発生力が増加しているので吐出が可能となる。さらに、ダイヤフラムアクチュエータ120Aおよび120Bが(a)又は(b)のどちらに変位した状態においても、導入穴211d、排出穴212dはともに開状態で流体の流れを許容している状態であるので、排出が断続的に行われるポンプに比べて、脈動の少ないポンプが実現されていることがわかる。また、本構造ではダイヤフラムアクチュエータを3枚以上の枚数を積層配置するだけで、高い最大吐出圧力を発生することができるポンプを提供できる。
なお、その他、第一の実施の形態と同様の構成部分については、同様の効果が得られるため、その説明は省略する。
[第四の実施の形態]
図12は、本発明を適用した第四の実施の形態におけるポンプ装置301の動作状態を説明するための概略断面図である。
このポンプ装置301は、ハウジング310と、ハウジング310の導入穴311d側から排出穴312d側に向けて所定間隔に二つ配列されたダイヤフラムアクチュエータ320A,320Bとを備えている。また、ハウジング310の導入穴311dに第三の実施の形態と同様の導入フロート弁240が設けられ、排出穴312dに第三の実施の形態と同様の排出フロート弁250が設けられている。そして、本実施の形態では、二つのダイヤフラムアクチュエータ320A,320Bの間で、ダイヤフラムアクチュエータ320A,320Bと平行となるように仕切り壁370が設けられることにより、ポンプ室162の一部が仕切られている点で第三の実施の形態と異なる。なお、ダイヤフラムアクチュエータ320A,320Bの構成は、第三の実施の形態のダイヤフラムアクチュエータ120A,120Bと同様である。
このポンプ装置301においては、略円筒状のハウジング310内に、二つのダイヤフラムアクチュエータ320A,320Bが、所定間隔に互いに対向するように配列されて、各外縁がリング型シーリング330に挟持されてハウジング310の内側面に固定されている。また、下段のダイヤフラムアクチュエータ320Aと上段のダイヤフラムアクチュエータ320Bとの間のハウジング310の内側面に、各ダイヤフラムアクチュエータ320A,320Bと所定間隔に対向するように仕切り壁370が設けられている。
仕切り壁370は、仕切り壁370の一方の面(下段のダイヤフラムアクチュエータ320Aとの対向面)は、ここでは、曲率半径の大きい球面状に上段のダイヤフラムアクチュエータ320B側に向けて窪んだ凹面370aとして形成されており、その凹面370aは仕切り壁370の中心で最も深く凹んでいる。仕切り壁370の他方の面(上段のダイヤフラムアクチュエータ320Bとの対向面)は、曲率半径の大きい球面状に下段のダイヤフラムアクチュエータ320A側に向けて窪んだ凹面370bとして形成されており、その凹面370bは仕切り壁370の中心で最も深く凹んでいる。また、仕切り壁370の中心において凹面370aから凹面370bまで貫通した貫通穴371が形成されている。
これにより、下段のダイヤフラムアクチュエータ320Aは、ハウジング310の下側の凹面311cと仕切り壁370の凹面370aとの間に配置され、凹面311c及び凹面370aに対向している。上段のダイヤフラムアクチュエータ320Bは、ハウジング310の上側の凹面312cと仕切り壁370の凹面370bとの間に配置され、凹面312c及び凹面370bに対向している。従って、凹面311cと凹面312cの内部空間は、二つのダイヤフラムアクチュエータ(上段のダイヤフラムアクチュエータ320A、下段のダイヤフラムアクチュエータ320B)及び仕切り壁370によって第一ポンプ室161〜第三ポンプ室163に仕切られている。なお、第二ポンプ室162は、仕切り壁370によってその一部が仕切られている。
このポンプ装置301の動作について説明する。なお、本実施の形態の下段のダイヤフラムアクチュエータ320A及び上段のダイヤフラムアクチュエータ320Bは、第二の実施の形態の下段のダイヤフラムアクチュエータ120A及び中段のダイヤフラムアクチュエータ120Bの動作と同様である。
所定周期の正弦波又は方形波の電圧(交流電圧)によって、下段のダイヤフラムアクチュエータ320A及び上段のダイヤフラムアクチュエータ320Bが凹面311c側に凸状となるように湾曲し、下段のダイヤフラムアクチュエータ320Aが凹面312c側に凸状となるように湾曲した状態(図12(a)に図示)とを交互に繰り返す(図12(b)に図示)。つまり、上段、下段のダイヤフラムアクチュエータ320A,320Bは、それぞれ同時に逆位相で振動している。図中、上側圧電シート21Bやシム板22を省略してあるが、上側圧電シート21Bは常にフロート弁24を上方から覆っている。
下段のダイヤフラムアクチュエータ320Aが図12(a)の状態から図12(b)の状態へ変形する時は、第一ポンプ室161の容積が増大するとともに第二ポンプ室162の容積が減少することにより、第一ポンプ室161内の流体に負圧が作用し、第二ポンプ室162内の流体に正圧が作用する。第一ポンプ室161内の流体が負圧になるとともに第二ポンプ室162内の流体が正圧となることによって、フロート弁24のボス部24aが下側圧電シート21の第一絞り穴21aを閉塞し、第一ポンプ室161から第二ポンプ室162への流体の流れがフロート弁によって阻止される。また、第一ポンプ室161が負圧となるので導入フロート弁241開き、内部に流体は導入される。
また、同時に、上段のダイヤフラムアクチュエータ320Bが図12(a)の状態から図12(b)の状態へ変形する時は、第二ポンプ室162の容積が減少するとともに第三ポンプ室163の容積が増加することにより、第二ポンプ室162内の流体に正圧が作用し、上述したように下段のダイヤフラムアクチュエータ320Aの変形による正圧も作用しているため、第三ポンプ室163内には、上段のダイヤフラムアクチュエータ320Bの変位による容積変化分と下段のダイヤフラムアクチュエータ320Aの変位による容積変化分とが合算された流体が流入する。第二ポンプ室162内の流体が正圧になり、第三ポンプ室163内へ流体は移動するが、移動する流体容積は第三ポンプ室163の容積変化分の2倍であるため、第三ポンプ室163内の流体が正圧となることによって、上段のダイヤフラムアクチュエータ320Bではフロート弁24のボス部24aが第一絞り穴21aを開放し、第二ポンプ室162から仕切り壁370の貫通穴371を通って第三ポンプ室163への流体の流れがフロート弁24によって許容されるとともに、排出フロート弁250もまた開いて外部に流体は排出される。このとき、第二の実施の形態と異なり、第二ポンプ室162内が仕切り壁370によって一部仕切られているから、第二ポンプ室162の容積が第三の実施の形態に比べて小さくなり、圧縮率が大きくなることにより、貫通穴371を通って第三ポンプ室163内の流体に作用する負圧が大きくなる。
一方、下段のダイヤフラムアクチュエータ320Aが図12(b)の状態から図12(a)の状態へ変形する時は、第一ポンプ室161の容積が減少するとともに第二ポンプ室162の容積が増大することにより、第一ポンプ室161内の流体に正圧が作用し、第二ポンプ室162内の流体に負圧が作用する。第一ポンプ室161内の流体が正圧になるとともに第二ポンプ室162内の流体が負圧となることによって、下段のダイヤフラムアクチュエータ320Aではフロート弁24のボス部24aが第一絞り穴21aを開放し、第一ポンプ室161から第二ポンプ室162への流体の流れがフロート弁24によって許容される。
ここで、第二ポンプ室の容積変化分は、上段のダイヤフラムアクチュエータ320Bと下段のダイヤフラムアクチュエータ320Aの両方が作用している為、負圧の度合いが大きく、この為、導入フロート弁240は開状態となって外部の流体が導入穴311dを通って第二ポンプ室162内に流れることが理解される。
また、同時に、下段のダイヤフラムアクチュエータ320Aが図12(b)の状態から図12(a)の状態へ変形する時は、第二ポンプ室162の容積が増大するとともに第三ポンプ室163の容積が減少することにより、第二ポンプ室162内の流体に負圧が作用し、第三ポンプ室163内の流体には、正圧が作用する。第二ポンプ室162内の流体が負圧になるとともに第三ポンプ室163内の流体が正圧となることによって、上段のダイヤフラムアクチュエータ320Bではフロート弁24のボス部24aが下側圧電シート21Aの第一絞り穴21aを閉塞し、第二ポンプ室162から第三ポンプ室163への流体の流れがフロート弁24によって阻止される。また、第三ポンプ室163が正圧となるので排出フロート弁250が開き、排出穴312dを通って第三ポンプ室163内の流体は外部に排出される。
以上、本発明の実施の形態によれば、下段及び上段のダイヤフラムアクチュエータ320A,320Bがハウジング310の内部空間を導入穴311d側から排出穴312d側に第一〜第三のポンプ室161〜163に仕切るように設けられており、各ダイヤフラムアクチュエータ320A,320Bが互いに逆位相となるように駆動されるので、下段及び上段のダイヤフラムアクチュエータ320A,320Bの振動により各ポンプ室161〜163における容積の変化が第一ポンプ室161から第三ポンプ室163へと徐々に送出され、排出穴312dから流れる流体は外部の背圧が高圧となっても、2枚のダイヤフラムアクチュエータによって発生力が増加しているので吐出が可能となる。脈動の少ないポンプが実現されていることがわかる。また、本構造ではダイヤフラムアクチュエータを3枚以上の枚数を積層配置するだけで、高い最大吐出圧力を発生することができるポンプを提供できること等は、第三の実施の形態の場合と同様である。
また、下側ダイヤフラムアクチュエータ320Aと上側ダイヤフラムアクチュエータ320Bとによって仕切られた第二ポンプ室162は、仕切り壁370によってさらに、その一部が仕切られているので、第二ポンプ室162のデッドボリュームを小さくすることができる。
また、仕切り壁370の下側ダイヤフラムアクチュエータ320A側を向く面が、上側ダイヤフラムアクチュエータ320B側に窪んだ凹面370aをなし、上側ダイヤフラムアクチュエータ320B側を向く面が、下側ダイヤフラムアクチュエータ320A側に窪んだ凹面370bをなしているので、下側及び上側ダイヤフラムアクチュエータ320a,320Bがこれら凹面370a,370bに沿った形状に変形することにより、第二ポンプ室162のデッドボリュームをさらに小さくすることができる。その結果、流体の圧縮率も大きくなり、吐出圧力がさらに大きくなる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、第四の実施の形態においてもダイヤフラムアクチュエータ320A,320Bを三つ以上設け、ダイヤフラムアクチュエータの数に応じて仕切り壁370の数も増やしても良い。
また、第三〜第四の実施の形態では、ダイヤフラムアクチュエータ120A、120Bを二枚の圧電シート21A,21B、シム板22、接着層23A,23B及びフロート弁24からなるバイモルフ型としたが、ユニモルフ型としても良い。図13は、一枚の圧電シート421とシム板422とを導電性接着層423により接着してなるユニモルフ型のダイヤフラムアクチュエータ420の分解斜視図である。
この場合、圧電シート421の中央に、その表面から裏面にまで貫通した第一絞り穴421aが形成され、圧電シート421の裏面(シム板422との接着面423とは反対側の面)の一部にFPCシート425が接続されている。シム板422の圧電シート421側の面の中央部には、円形状の凹部422aが形成され、凹部422aの底には、シム板422の表面から裏面まで貫通した六つの第二絞り穴422b,…が形成されている。これら第一絞り穴421a及び第二絞り穴422a,…は、第二の実施の形態の第一絞り穴21a及び第二絞り穴21b,…と同様のものである。
導電性接着層423により接着される範囲は、凹部422aのやや外側からシム板422の外縁にかけての範囲であり、凹部422aがシム板422と圧電シート421との接着面において空間となる。シム板422の凹部422a内には、浮動状態となって第二の実施の形態と同様のフロート弁24が収納されている。
ここで、ユニモルフ型のダイヤフラムアクチュエータ420を複数枚用い、導入穴にダックビル型逆止弁140、排出穴にダックビル型逆止弁150を用いる場合について説明する。図14は、ユニモルフ型のダイヤフラムアクチュエータ420をポンプ装置の下段のダイヤフラムアクチュエータ420A、中段のダイヤフラムアクチュエータ420B、上段のダイヤフラムアクチュエータ420Cとして適用した場合の中央部を拡大した断面図である。
下段のダイヤフラムアクチュエータ420Aでは、圧電シート421が、第一ホルダ11の内面11c側を向き、シム板422が内面12c側を向いており、第二絞り穴422b,…が凹部422aによる空間から第二ポンプ室162まで通じ、フロート弁24が第一絞り穴421aの周囲の圧電シート421と離間すると、第一絞り穴421aが凹部422aによる空間から第一ポンプ室161にまで通じる。
なお、ダイヤフラムアクチュエータ420は、シム板422が内面12c側に向き、圧電シート421が内面11c側に向いた状態で設けるとしたが、逆にシム板422が内面11c側に向き、圧電シート421が内面12cに向いた状態でダイヤフラムアクチュエータ420を設けても良い。但し、この場合、フロート弁24のボス部24aに重なる第一絞り穴421aが圧電シート421に形成されているのではなく、シム板422の凹部422aの底に形成され、第一絞り穴421aによって第一ポンプ室161が凹部422aに通じている。更にこの場合、フロート弁24の開口24dに重なる第二絞り穴422b,…がシム板422に形成されるのではなく、圧電シート421に形成され、第二絞り穴422aによって第二ポンプ室162が凹部422aに通じている。
本発明を適用した第一の実施の形態のポンプ装置1であり、(a)は平面図、(b)は(a)の面I−Iに沿う断面図である。 ダイヤフラムアクチュエータ20の分解斜視図である。 図1の中央部を拡大した断面図である。 (a)は、フロート弁24の平面図であり、(b)は、フロート弁24の側面図である。 ポンプ装置1の動作状態を説明するための概略断面図である。 本発明を適用した第二の実施の形態におけるポンプ装置101であり、(a)は平面図、(b)は(a)の面VII−VIIに沿う断面図である。 図6の中央部を拡大した断面図である。 ポンプ装置101の動作状態を説明するための概略断面図である。 本発明を適用した第三の実施の形態におけるポンプ装置201であり、(a)は平面図、(b)は(a)の面VI−VIに沿う断面図である。 図9の中央部を拡大した断面図である。 ポンプ装置201の動作状態を説明するための概略断面図である。 本発明を適用した第四の実施の形態におけるポンプ装置301の動作状態を説明するための概略断面図である。 ユニモルフ型のダイヤフラムアクチュエータ420の分解斜視図である。 ユニモルフ型のダイヤフラムアクチュエータ420をポンプ装置に適用した場合の中央部を拡大した断面図である。
符号の説明
1,101,201,301 ポンプ装置
2,161 第一ポンプ室
3,162 第二ポンプ室
10 ハウジング
11,111,211,311 第一ホルダ
12,112,212,312 第二ホルダ
11a,12a,111a,112a,211a,212a 円板部
11b インレットニップル
12b アウトレットニップル
11c,12c,111c,112c,211c,212c,311c,312c 内面
11d,111d,211d,311d 導入穴
12d,112d,212d,312d 排出穴
13,130,230,330 リング型シーリング
20,120A,120B,320A,320B ダイヤフラムアクチュエータ
21A 下側圧電シート
21B 上側圧電シート
21a,421a 第一絞り穴
21b,422b 第二絞り穴
22,422 シム板
22a 穴部
22b 矩形片
23A,23B,423 導電性接着層
24 フロート弁
24a,240a,250a ボス部
24b リング部
24c スポーク部
24d 開口
25A,25B,425 FPC(Flexible Printed Circuit)シート
140,150 ダックビル型逆止弁
140a,150a 亀裂
141,151 スリーブ
163 第三ポンプ室
164 第四ポンプ室
211e,211f,212e,212f 座ぐり
240 導入フロート弁
241 導入フロート弁ホルダ
241a 第三絞り穴
250 排出フロート弁
251 排出フロート弁ホルダ
251a 第四絞り穴
252 流路部
252a 排出流路
253 鍔部
254 突出部
370 仕切り壁
370a,370b 内面
420,420,420A,420B,420C ユニモルフ型のダイヤフラムアクチュエータ
421 圧電シート
422a 凹部

Claims (15)

  1. 互いに向き合う二つの面を形成し、前記二つの面間に内部空間を形成し、前記内部空間から外部に通じる導入穴を前記二つの面のうちの一方の面に形成し、前記内部空間から外部に通じる排出穴を他方の面に形成するハウジングと、
    前記二つの面に対向するように前記二つの面の間に配置され、前記内部空間を前記一方の面側の第一ポンプ室と前記他方の面側の第二ポンプ室とに仕切り、前記第一ポンプ室から前記第二ポンプ室に通じる穴を形成するダイヤフラムアクチュエータと、
    前記ダイヤフラムアクチュエータの穴に設けられ、該穴を通じて前記第一ポンプ室から前記第二ポンプ室への流体の流れを許容し、前記ダイヤフラムアクチュエータの穴を通じて前記第二ポンプ室から前記第一ポンプ室への流体の流れを阻止する弁と、を備え、
    前記ダイヤフラムアクチュエータは、シム板と前記弁とを圧電シートで挟み込んだバイモルフ型構造であることを特徴とするポンプ装置。
  2. 前記ダイヤフラムアクチュエータが、前記一方の面側に凸状となるように湾曲する変形と、前記他方の面側に凸状となるように湾曲する変形とを交互に繰り返すことを特徴とする請求項1に記載のポンプ装置。
  3. 前記互いに向き合う二つの面のうち、少なくとも1つの面は前記内部空間に対して凹状となっていることを特徴とする請求項1に記載のポンプ装置。
  4. 互いに向き合う二つの面を形成し、前記二つの面間に内部空間を形成し、前記内部空間から外部に通じる導入穴を前記二つの面のうちの一方の面に形成し、前記内部空間から外部に通じる排出穴を他方の面に形成するハウジングと、
    前記二つの面に対向するように前記二つの面の間に、前記内部空間を前記導入穴側から排出穴側に向けて配列されて、少なくとも三つ以上のポンプ室に仕切り、
    前記一方の面側を向くポンプ室から前記他方の面側を向くポンプ室に通じる穴を形成する複数のダイヤフラムアクチュエータと、
    前記ダイヤフラムアクチュエータの穴に設けられ、該穴を通じて前記一方の面側を向くポンプ室から前記他方の面側を向くポンプ室への流体の流れを阻止する弁と、を備えることを特徴とするポンプ装置。
  5. 前記ダイヤフラムアクチュエータが、前記一方の面側に凸状となるように湾曲する変形と、前記他方の面側に凸状となるように湾曲する変形とを交互に繰り返すことを特徴とする請求項4に記載のポンプ装置。
  6. 前記ポンプ室において、前記複数のダイヤフラムアクチュエータのうち、その配列方向における奇数番目のものに対して、偶数番目のものを逆位相で振動させることを特徴とする請求項4または5に記載のポンプ装置。
  7. 前記互いに向き合う二つの面のうち、少なくとも1つの面は前記内部空間に対して凹状となっていることを特徴とする請求項4または5に記載のポンプ装置。
  8. 前記ハウジングは、前記一方の面を有する第一ホルダと、前記他方の面を有する第二ホルダと、前記第一ホルダの外縁と第二ホルダの外縁との間に挟持されて、前記第一ホルダ及び第二ホルダとともに前記内部空間を形成する弾性部材とを備え、
    前記ダイヤフラムアクチュエータは、その外縁が前記弾性部材によって、前記第一ホルダと前記第二ホルダとの間に弾性変形した状態で挟持されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のポンプ装置。
  9. 前記配列方向において互いに隣接する奇数番目のダイヤフラムアクチュエータと、偶数番目のダイヤフラムアクチュエータとによって仕切られたポンプ室には、そのポンプ室の一部を、前記奇数番目のダイヤフラムアクチュエータ側と、偶数番目のダイヤフラムアクチュエータ側とに仕切る仕切り壁が、各ダイヤフラムアクチュエータに対向して設けられていることを特徴とする請求項4〜7のいずれか一項に記載のポンプ装置。
  10. 前記仕切り壁の両面のうち、前記奇数番目のダイヤフラムアクチュエータ側を向く面が、前記偶数番目のダイヤフラムアクチュエータ側に向けて窪んだ凹面をなすか、
    前記偶数番目のダイヤフラムアクチュエータ側を向く面が、前記奇数番目のダイヤフラムアクチュエータ側に向けて窪んだ凹面をなしていることを特徴とする請求項9に記載のポンプ装置。
  11. 前記ダイヤフラムアクチュエータは、シム板と前記弁とを圧電シートで挟み込んだバイモルフ型構造であることを特徴とする請求項4〜10のいずれか一項に記載のポンプ装置。
  12. 前記ダイヤフラムアクチュエータは、前記二つの面に対向するように前記二つの面の間に配置されたシム板と、前記シム板の両面に接合された二つの圧電シートと、を備え、
    一方の圧電シートと他方の圧電シートとの接合面には、前記シム板が介在するとともに空間が形成され、
    前記一方の圧電シートには、前記一方の面側を向くポンプ室から前記空間にまで通じる第一絞り穴が前記穴として形成され、
    前記他方の圧電シートには、前記他方の面側を向くポンプ室から前記空間にまで通じる第二絞り穴が前記穴として形成され、
    前記弁が前記第一絞り穴に重なるとともに前記第二絞り穴の少なくとも一部から外れた状態で前記空間内に収納されていることを特徴とする請求項1、2、3、11に記載のポンプ装置。
  13. 前記弁は、前記一方の圧電シートと前記他方の圧電シートとの接合面に形成された空間内に浮動状態となって収納されていることを特徴とする請求項12に記載のポンプ装置。
  14. 前記導入穴に、外部から導入穴を通じて前記ポンプ室への流れを許容する導入弁が設けられ、
    前記一方の面には、前記導入穴に連通し、導入穴より径の大きな座ぐりが形成され、前記座ぐりに前記導入穴と向き合うように導入弁ホルダが配置され、
    前記導入弁ホルダと前記導入穴との間には、空間が形成され、
    前記導入弁ホルダには、前記ポンプ室から前記空間にまで通じる第三絞り穴が形成され、
    前記導入弁が前記導入穴に重なるとともに前記第三絞り穴の少なくとも一部から外れた状態で前記空間内に収納されていることを特徴とする請求項1〜13のいずれか一項に記載のポンプ装置。
  15. 前記排出穴に、前記ポンプ室から前記排出穴を通じて外部への流体の流れを許容する排出弁が設けられ、
    前記他方の面には、前記排出穴に連通し、排出穴より径の大きな座ぐりが形成され、前記座ぐりに前記排出穴と向き合うように排出弁ホルダが配置され、
    前記排出弁ホルダと前記排出穴との間には、空間が形成され、
    前記排出弁ホルダには、前記ポンプ室から前記空間にまで通じる第四絞り穴が形成され、
    前記排出弁が前記排出穴に重なるとともに前記第四絞り穴の少なくとも一部から外れた状態で前記空間内に収納されていることを特徴とする請求項1〜14のいずれか一項に記載のポンプ装置。
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