JP2007089613A - 起立補助装置と起立補助椅子 - Google Patents

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Abstract

【課題】構造が簡単で取り扱いが容易な上、安全に使用できる起立補助装置とそれを備えた椅子を提供する。
【解決手段】椅子9aはキャスター10及び支柱11からなる脚部12と、フレーム14によって背もたれ15が取り付けられる座部13との間に、断面コの字状の平板からなる上面板2及び基底板3と、上面板側面2bの後部に回動自在に軸支される掛止手段4と、基底板3の後端から一部を突出するように基底板平面3aに設置される止具5とを備えて基底板側面3b前部に設置された軸6に上面板側面2b前部が傾動可能に取り付けられるとともに基底板側面3b及び止具5に切欠部7及び突出部8がそれぞれ設けられた起立補助装置1aが介装された構造となっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、高齢者や身障者あるいは妊婦や肥満した人が椅子から立ち上がる際にその動作を補助する装置とそれを備えた椅子に係り、特に、構造が簡単で取り扱いが容易な上、安全に使用できる起立補助装置とそれを備えた椅子に関する。
高齢者や身障者などにとって椅子から立ち上がるという動作は、下肢に過大な負荷がかかるため、大変な重労働となる。そこで、このような課題に対処するため、従来、椅子から立ち上がる動作を補助する装置や椅子に関して様々な発明や考案がなされている。
例えば、特許文献1には、「立ち上がり補助椅子」という名称で、体力の低下した者が椅子から立ち上がろうとする際に座部を押し上げることによりその動作を補助する立ち上がり補助椅子に関する発明が開示されている。
以下、図5を参照しながら、特許文献1に開示された発明について説明する。
図5は従来技術に係る立ち上がり補助椅子の右側面図である。
図5に示すように、従来技術に係る発明である立ち上がり補助椅子51は、4本の木製の脚57,58からなる脚部52と、脚部52の上端部にボルト止めされる肘掛け55と、下面に押し上げ板62が取り付けられた座部53と、背板61及び背クッション60からなる背もたれ部54とを備えており、座部53の下部に押し上げ用ばね66及び図示しないガスシリンダを有する座部押し上げ機構56が設置され、肘掛け55の先端側には操作部63及び操作片64が取り付けられている。
上記構造の「立ち上がり補助椅子」において、利用者が立ち上がる際に肘掛け55の上面部65に配置されている操作片64を押さえ込むと、押し上げ用ばね66は座部53の後端部59を押し上げる。そして、ガスシリンダは押し上げ用ばね66の押し上げ速度を低く抑えるように作用する。従って、利用者は安全かつ容易に立ち上がり動作を行うことができる。
また、特許文献2には「着座および起立補助装置付椅子」という名称で、利用者が下肢に体重負荷をかけずに、着座及び起立を容易に行うことのできる椅子に関する発明が開示されている。
特許文献2に開示された発明は、前脚及び後脚からなる左右一対の脚体と、この脚体に水平に支持される座席受フレームと、この座席受フレームの左右両側辺に設けられるブラケットと、裏面左右両側に前部支持片及び後部支持片が垂設される座席と、長杆及び短杆が連結杆を介してX状に交差され形成される左右一対のリンク部材と、連結杆と座席受フレーム後端部の間に締緩調節自在に装着されるばね部材とを備えるものである。そして、長杆の上下両端をブラケットの前部及び座席下面の後部支持片にそれぞれ枢支させ、短杆の上下両端を座席下面の前部支持片及びブラケットに設けられた長孔に摺動ピンを介して遊嵌させるとともに、ばね部材の付勢により無負荷状態及び負荷状態において座席をそれぞれ前傾及び水平に位置させるように構成されている。
上記構造の「着座および起立補助装置付椅子」においては、前傾状態の座席に着座して体重をかけることにより、ばね部材が伸長してリンク部材が徐々に水平に近づくため、楽に着座することができる。また、着座状態から起立する場合には、座席に掛かる体重が減少することにより、伸長していたばね部材が収縮してリンク部材が水平状態から起立し、座席を徐々に前傾させるため、着座者は楽に起立することが可能である。
さらに、特許文献3には「起立補助椅子」という名称で、高齢者や身障者で下肢の筋力が低下した人が容易かつ安全に使用できる上、低価格で家庭環境に適した汎用性のある福祉用起立補助椅子に関する考案が開示されている。
特許文献3に開示された「起立補助椅子」は、下面の四隅を、下端にブレーキ付キャスターを設けた4本の脚柱により保持される座枠体と、前縁部が座枠体に内設したばね圧調整機構の前縁部に軸支される座褥板と、ばね圧調整機構に設けられるコイルばねと、座枠体に設けられるとともに座褥板を係脱自在に係着する係止装置とを備え、座枠体の左右に設けた肘掛け桿の後方延長部を手押し桿部とするものである。
上記構造の「起立補助椅子」においては、左右の手で肘掛け桿を握り、座褥板又は座褥上に腰掛けると、下方に回動して座枠体の上面に当接した座辱板が係止装置によって固定されるため、着席者は椅子に楽に腰掛けることが出来る。また、椅子から立ち上がる時は、係止装置のレバーを操作して係合を解除するとともに手で左右の肘掛け桿を握って腰を浮かせると、ばねの反発力によって座褥板が上方に回動するため、使用者は膝や腰に負担をかける事なく容易に立ち上がることが出来る。
特開平11−290386号公報 特開平7−88135号公報 実開平7−9327号公報
しかしながら、上述の従来技術である特許文献1乃至特許文献3に開示された発明や考案においては、ばねやガスシリンダを備えた複雑な構造であるため、椅子が重くなり持ち運び難いとともに、製造コストが高くなるという課題があった。また、利用者が着座していない時は座部が傾斜した状態となっているため、座部が邪魔になって運搬や収納がし辛いという課題があった。
本発明はかかる従来の事情に対処してなされたものであり、構造が簡単で取り扱いが容易な上、安全に使用できる起立補助装置とそれを備えた椅子を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明である起立補助装置は、椅子の座部と脚部の間に介装される起立補助装置において、脚部の上端に略水平に取り付けられる基底板と、座部の下面に略水平に取り付けられる上面板とを備え、この上面板は基底板に傾動可能に前端部が軸支されることを特徴とするものである。
このような構造の起立補助装置においては、椅子に取り付けた場合に利用者の体重移動によって座部が上面板と一体となって傾動する。これにより、座部は前方が低く後方が高くなるように傾斜する。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の起立補助装置において、基底板は上面板の前方に延設される延設部を備え、上面板は基底板に対して所望の角度傾動した場合に前端部が延設部に当接することを特徴とするものである。
このような構造の起立補助装置においては、椅子に取り付けた場合に、座部が所望の角度以上傾斜しないという作用を有する。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の起立補助装置において、上面板は、基底板に対して所望の角度傾動した場合に基底板に設置された止具に掛止する掛止手段を備えることを特徴とするものである。
このような構造の起立補助装置においては、椅子に取り付けた場合に、止具と掛止手段が座部を所望の角度以上に傾斜させないように作用する。
請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の起立補助装置において、基底板に対して所望の角度傾動した上面板の位置を保持する保持手段を備えることを特徴とするものである。
このような構造の起立補助装置においては、椅子に取り付けた場合に、保持手段が座部の傾斜状態を保持するように作用する。
請求項5記載の発明である起立補助椅子は、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載された起立補助装置を備えることを特徴とするものである。
このような構造の起立補助椅子においては、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載された発明と同様の作用を有する。
以上説明したように、本発明の請求項1記載の起立補助装置においては、利用者が容易に立ち上がることができる。また、利用者の体重移動によって座部の傾斜角度が調節されるため、操作が容易である。さらに、構造が簡単であり、既存の椅子に対して容易に取り付けることができるとともに、安価に製造することが可能である。そして、軽いため、持ち運びも容易である。
本発明の請求項2記載の起立補助装置においては、椅子に取り付けた場合に、座部が所望の角度以上傾斜しないため、利用者が誤って椅子から落ちることがなく、安全である。
本発明の請求項3記載の起立補助装置においては、請求項2に記載された発明と同様の効果を奏する。
本発明の請求項4記載の起立補助装置においては、椅子に取り付けた場合に、傾斜した座部が不用意に傾動して水平状態に戻ることがないため、安全である。また、座部の傾斜を何段階かに分けて少しずつ行うことができるため、利用者が非力な場合でも操作が容易である。
本発明の請求項5記載の起立補助装置においては、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載された発明と同様の効果を奏する。
以下に、本発明の最良の実施の形態に係る起立補助装置と起立補助椅子の実施例について説明する。
実施例1について図1及び図2を用いて説明する(特に請求項1、請求項3及び請求項5に対応)。
図1(a)は本発明の実施の形態に係る起立補助装置の実施例1の斜視図であり、(b)及び(c)は実施例1の起立補助装置の側面図である。
図1(a)に示すように、本実施例の起立補助装置1aは、断面コの字状の平板からなる上面板2及び基底板3と、上面板側面2bの後部にその端部4b,4bが回動自在に軸支される掛止手段4と、基底板3の後端から一部を突出するように基底板平面3aに設置される止具5とを備えるものである。そして、上面板側面2bの前部は基底板側面3bの前部に設置された軸6に回動可能に取り付けられ、基底板側面3bには掛止手段4の端部4bより大きな径の半円状の切欠部7が設けられ、止具5には掛止手段4の掛止部4aが滑動するスライド部8aと、そのスライド部8aの前部に掛止部4aが掛止可能な突出部8が設けられている。
このような構造の起立補助装置1aにおいては、基底板平面3aと上面板平面2aのなす角度が0度の場合(以下、上面板2を閉じた状態という。)、図1(b)に示すように、掛止手段4の端部4b,4bは基底板側面3bの切欠部7に嵌合し、また、掛止部4aは止具5のスライド部8aの最後方に位置しており、上面板平面2aは基底板平面3aと略平行になる。そして、上面板2を閉じた状態から方向Aで示す向きに徐々に開いていくと、掛止部4aは止具5のスライド部8aの上面を方向Bで示す向きに滑動し、やがて、図1(c)に示すように、止具5の突出部8に掛止する。従って、上面板2は所定の角度以上に傾動することがない。
次に、起立補助装置1aを備えた椅子について図2を用いて説明する。
図2(a)及び(b)は実施例1の起立補助装置を備えた椅子の側面図である。なお、図1の構成要素と同じものについては、同一の符号を付してその説明を省略する。また、以下の説明において、椅子9aは略水平状態の床の上に設置されて使用されるものとする。
図2(a)に示すように、起立補助装置1aを備えた椅子9aは、キャスター10と支柱11からなる脚部12と、起立補助装置1aを介して脚部12の上部に設置される座部13と、フレーム14によって座部13に取り付けられる背もたれ15とから構成される。脚部12の上端には基底板平面3aが略水平に取り付けられ、座部13の下面には上面板平面2aが略水平に取り付けられている。従って、通常の使用状態では、座部13は略水平となっている。
これに対し、椅子9aに座っている利用者が前傾姿勢になって座部13の前端に方向Cで示す向きに体重をかけると、座部13は上面板2と一体となって軸6を中心として方向Aで示す向きに傾動する。
座部13の傾動に伴い、掛止手段4の掛止部4aは止具5のスライド部8aの上面を方向Bで示す向きに滑動するが、やがて、図2(b)に示すように、止具5の突出部8に掛止する。これにより、座部13の傾動は停止する。利用者が起立した後には、座部13や背もたれ15の自重によって掛止部4aは、止具5のスライド部8aを符号Bで示される矢印の方向とは逆に滑動して図2(a)に示される状態に復帰する。
以上説明したように、本実施例の起立補助装置1aとそれを備えた椅子9aにおいては、座部13が前方を低くして後方を高くするように傾斜するため、利用者の起立動作が補助される。また、利用者の体重移動によって座部13が容易に傾斜し、その傾斜角度は利用者の体重移動によって調節できるため、操作性が良い。さらに、座部13が所望の角度以上傾斜しないため、利用者が誤って椅子9aから落ちる危険性が低い。そして、軽量構造であるため、持ち運びや収納が容易である。また、簡単な構造であり、既存の椅子に対しても容易に取り付けることができるため、製造コストを安くすることが可能である。
本実施例では、掛止手段4及び軸6を中実構造としているが、中空構造としても良い。また、掛止手段4と止具5の個数は1個に限らず、2個以上としても良い。さらに、上面板2が開いた後に基底板3となす角度の最大値が所望の値となるように、掛止部4aと突出部8との掛止位置は適宜調整することが望ましい。
また、切欠部7を浅く形成する、あるいは切欠部7そのものを設けないようにすることによって、利用者が着座している状態で上面板2と基底板3とが5〜15度の範囲内の角度をなすようにしても良い。この場合、利用者は着座している状態で座部13が予め前方に傾斜しているため、体重移動による座部13の傾動をより容易に行うことができる。なお、上記角度が5度よりも小さい場合には、上述の座部13の傾動を容易にする効果が小さく、上記角度が15度より大きい場合には、着座している状態の利用者が常に傾斜を感じて不安になったり、あるいは着座中に徐々に座部13からずれ落ちるなどのおそれがある。
さらに、止具5を基底板上面3aに設置する際に、基底板3の後端から止具5の一部を突出させないようにしても良い。この場合、基底板3によって止具5の強度が高められるため、利用者の体重が掛止手段4を介してスライド部8aに加えられた場合でも、止具5は変形することがない。
実施例2について図3を用いて説明する(特に請求項4に対応)。
図3(a)は本発明の実施の形態に係る起立補助装置の実施例2の斜視図であり、(b)は突起部の拡大図であり、(c)は実施例2の起立補助装置を備えた椅子の側面図である。なお、図1及び図2の構成要素と同じものについては、同一の符号を付してその説明を省略する。
図3(a)に示すように、本実施例の起立補助装置1bは、実施例1の起立補助装置1aにおいて、掛止手段4の掛止部4aにレバー16が延設され、止具5に傾斜面17aと凹状の立面17bを有する突起部17が設けられた構造となっている。また、基底板側面3bには、レバー16と干渉しないように切欠部7aが設けられている。
上面板2の傾動に伴う掛止手段4の移動状態について図3(b)を用いて詳細に説明する。なお、突起部17の両側に位置する掛止手段4を区別するため、それぞれ掛止手段4x及び掛止手段4yと表すものとする。上面板2を開く方向に傾動させた場合、図3(b)に示すように、掛止手段4xは全体として方向Bで示す向きに引っ張られる。これにより、掛止手段4xはその掛止部4aを傾斜面17aに当接させながら方向Dで示す向きに摺動して容易に乗り越えることができる。そして、突起部17を乗り越えて掛止手段4yの状態となる。
これに対し、上面板2を閉じる方向に傾動させようとすると、掛止手段4yには方向Bと逆向きの力が加わる。しかし、掛止手段4yは掛止部4aが立面17bに係合し、方向Bと逆の向きには移動できないため、上面板2の閉じる方向への傾動が阻止される。すなわち、突起部17は上面板2の位置を保持する保持手段として作用する。
なお、レバー16を方向Eで示す向きに引き上げると、凹面17bに対して掛止手段4yの掛止部4aを係合させないようにすることができる。これにより、突起部17による保持動作を解除して、上面板2を閉じる方向に傾動させることが可能となる。
図3(c)に示すように、起立補助装置1bを備えた椅子9bは、脚部12と座部13の間に起立補助装置1bが介装された構造となっている。通常の使用状態では、座部13は略水平であるが、椅子9bに座った利用者が前傾姿勢になって座部13の前端に方向Cで示す向きに体重をかけると、座部13は上面板2と一体となって軸6を中心として方向Aで示す向きに傾動する。
座部13の傾動に伴い、掛止手段4の下端部は突起部17を順次乗り越えて、掛止手段4は全体として方向Bで示す向きに移動する。しかし、掛止手段4は掛止部4aが突起部17の立面17bと係合する場合には、方向Bと逆の向きには移動できない構造となっている。
このような構造の起立補助装置1bを備えた椅子9bにおいては、傾動後の座部13の傾斜状態が数段階に分けて保持されるという作用を有する。
以上説明したように、本実施例の起立補助装置1bとそれを備えた椅子9bにおいては、利用者の立ち上がり動作中に傾斜した座部13が不用意に傾動して水平状態に戻ることがなく、万一利用者が立ち上がることができず再び座部へ体重をかけてしまうような場合においても安全である。また、座部13を何段階かに分けて少しずつ傾斜させることができるため、非力な利用者でも容易に操作することが可能である。
なお、突起部17の個数は2個に限定されるものではなく、適宜変更可能である。また、掛止手段4の下端部と係合する突起部17の立面17bの形状は、凹状に限定されるものではなく、掛止手段4の掛止部4aの摺動を抑制する形状であれば良く、例えば、摩擦が大きくなるように微小な凹凸を形成した面や鉤状に形成した面としても良い。
実施例3について図4を用いて説明する(特に請求項2に対応)。
図4(a)及び(b)は本発明の実施の形態に係る起立補助装置の実施例3を備えた椅子の側面図である。なお、図1及び図2の構成要素と同じものについては、同一の符号を付してその説明を省略する。
図4に示すように、本実施例の起立補助装置1cは、実施例1の起立補助装置1aにおいて、掛止手段4及び止具5に代えて、基底板2の前端に延設部18を備えるものである。また、上面板側面2bの後部両側には係止金具19,19がそれぞれ軸支され、基底板側面3bの後部両側にはピン20,20がそれぞれ取り付けられている。
このような構造の起立補助装置1cにおいては、上面板2を開く方向に傾動させていくと、やがて、上面板2の前端部が基底板3の延設部18に当接する。従って、上面板2は所定の角度以上に回動することがない。また、係止金具19をピン20に係止することによって、上面板2の閉じた状態が保持される。
図4(c)に示すように、起立補助装置1cを備えた椅子9cは、脚部12と座部13の間に起立補助装置1cが介装された構造となっている。
このような構造の起立補助装置1cを備えた椅子9cにおいては、椅子9cに座った利用者が前傾姿勢になって座部13の前端に方向Cで示す向きに体重をかけると、座部13は上面板2と一体となって軸6を中心として方向Aで示す向きに傾動する。そして、基底板3の前端が上面板2の延設部18に当接すると、座部13の傾動は止まる。また、係止金具19をピン20に係止すれば、座部13は水平状態に保たれる。
なお、本実施例においては、基底板3に延設部18を設けて、上面板2の前端部をこの延設部18に当接させて傾動を抑制したが、逆に上面板2の前端部から基底板側面3bと干渉しないように延設部を形成し、この延設部の端部を基底板平面3aに当接させて傾動を抑制するように構成してもよい。
以上説明したように、本実施例の起立補助装置1cとそれを備えた椅子9cにおいては、実施例1よりもさらに簡単な構造で実施例1と同様の効果を得ることができる。また、係止金具19とピン20によって座部13が不用意に傾斜しないようにすることができるため、安全に持ち運ぶことが可能である。
本発明の起立補助装置を備えた椅子は、本実施の形態に限定されるものではなく、種々、変形可能である。例えば、腕置きを備えた構造であっても良いし、1本の支柱と複数個のキャスターの代わりに4本足を備えた構造としても良い。また、背もたれがない構造とすることもできる。さらに、上面板上に座部を設置したものを車椅子の座面に直接取り付けて使用することも可能である。
以上説明したように、請求項1乃至請求項5に記載された発明は、高齢者や身障者あるいは妊婦や肥満した人が椅子から立ち上がる動作を補助する装置や椅子に適用可能である。
(a)は本発明の実施の形態に係る起立補助装置の実施例1の斜視図であり、(b)及び(c)は実施例1の起立補助装置の側面図である。 (a)及び(b)は実施例1の起立補助装置を備えた椅子の側面図である。 (a)は本発明の実施の形態に係る起立補助装置の実施例2の斜視図であり、(b)は突起部の拡大図であり、(c)は実施例2の起立補助装置を備えた椅子の側面図である。 (a)及び(b)は本発明の実施の形態に係る起立補助装置の実施例3を備えた椅子の側面図である。 従来技術に係る立ち上がり補助椅子の右側面図である。
符号の説明
1a〜1c…起立補助装置 2…上面板 2a…上面板平面 2b…上面板側面 3…基底板 3a…基底板平面 3b…基底板側面 4,4x,4y…掛止手段 4a…掛止部 4b…端部 5…止具 6…軸 7,7a…切欠部 8…突出部 8a…スライド部 9a〜9c…椅子 10…キャスター 11…支柱 12…脚部 13…座部 14…フレーム 15…背もたれ 16…レバー 17…突起部 17a…傾斜面 17b…立面 18…延設部 19…係止金具 20…ピン 51…立ち上がり補助椅子 52…脚部 53…座部 54…背もたれ部 55…肘掛け 56…座部押し上げ機構 57,58…脚 59…後端部 60…背クッション 61…背板 62…押し上げ板 63…操作部 64…操作片 65…上面部 66…押し上げ用ばね A〜E…方向

Claims (5)

  1. 椅子の座部と脚部の間に介装される起立補助装置において、前記脚部の上端に略水平に取り付けられる基底板と、前記座部の下面に略水平に取り付けられる上面板とを備え、この上面板は前記基底板に傾動可能に前端部が軸支されることを特徴とする起立補助装置。
  2. 前記基底板は前記上面板の前方に延設される延設部を備え、前記上面板は前記基底板に対して所望の角度傾動した場合に前記前端部が前記延設部に当接することを特徴とする請求項1記載の起立補助装置。
  3. 前記上面板は、前記基底板に対して所望の角度傾動した場合に前記基底板に設置された止具に掛止する掛止手段を備えることを特徴とする請求項1記載の起立補助装置。
  4. 前記基底板に対して所望の角度傾動した前記上面板の位置を保持する保持手段を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の起立補助装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載された起立補助装置を備えることを特徴とする起立補助椅子。
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