JP2007086694A - 現像装置、画像形成プロセスユニット及び画像形成装置 - Google Patents

現像装置、画像形成プロセスユニット及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 二成分現像剤よりトナーのみを分離してトナー担持体に供給する場合、このトナー担持体に二成分現像剤を摺擦させる磁気ブラシの摺擦条件を限定制御し、トナー担持体の摩耗を低下させ耐久性を強化する。
【解決手段】 現像装置(現像手段)4は、トナー10を担持し感光体1にトナー10を搬送するトナー担持体402と、トナー担持体402に二成分現像剤12を搬送し、二成分現像剤12よりトナー10のみをトナー担持体402に供給するトナー供給部材403とを備える。また、現像装置4は、トナー粒径よりもキャリア粒径が大きい二成分現像剤12を使用し、トナー供給部材403が二成分現像剤12を穂立ちさせる磁極の磁束密度はトナー供給部材403の表面において50mT以上120mT以下であり、磁性粒子の飽和磁化は、35emu/g以上130emu/g以下である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、現像装置、画像形成プロセスユニット及び画像形成装置に関し、特に、表面にトナーを担持し潜像担持体に対向する現像領域に搬送するトナー担持体と、トナーと磁性粒子とを含む二成分現像剤を担持し該トナー担持体に対向するトナー供給領域に搬送し、該二成分現像剤よりトナーのみを該トナー担持体に供給するトナー供給部材とを有する現像装置、該現像装置を備えた画像形成プロセスユニット及び画像形成装置に関するものである。
従来では、画像形成装置に用いる現像装置として、トナーと磁性粒子とを含む二成分現像剤を用いて潜像担持体上の静電潜像を現像する二成分現像装置と、トナーを一成分現像剤として用いて潜像担持体上の静電潜像を現像する一成分現像装置が知られている。これらの現像装置のうち、後者の一成分現像装置は、構成が簡易で小型化できるというメリットを有している。また、磁性粒子を用いないため、二成分現像剤の磁気ブラシが潜像担持体へ当たる状態によって静電潜像に多少現像ムラが発生してしまう現象、いわゆる磁気ブラシマークが発生しない。さらに、前者の二成分現像装置に比して現像剤層が薄く、いわゆるエッジ効果と呼ばれる現象も少ない。このため、一成分現像装置は、高精細な画像の再現性に優れている。なかでも、非磁性一成分現像剤を用いる現像装置は、カラー化への対応が優れているため、高繊細なカラー画像を得る現像装置として適している。
しかしながら、通常の一成分現像装置では、トナー担持体上のトナーの帯電制御はトナー担持体に接触するブレードやトナー供給ローラ等の接触部材による摩擦帯電で行われるため、トナーの帯電制御性の高速化および高耐久化への対応が難しいという問題があった。
また、上記接触部材の加圧でトナー担持体上のトナーにストレスがかかってトナーフィルミングが起ったり、トナー内に外添剤が入り込んだりすることにより、画質の劣化を招くおそれがあった。さらに、トナー担持体と上記接触部材との摩擦により両者が摩耗して現像特性が経時的に変化するおそれもあった。
これらの問題を解決するために、上述したブレードやトナー供給ローラ等の接触部材による摩擦帯電を用いないで、所定極性に帯電したトナーをトナー担持体上に供給して担持させることが好ましいと考えられる。
このため、例えば特許文献1及び2では、上記接触部材による摩擦帯電を用いないで所定極性に帯電したトナーをトナー担持体上に供給して担持させることができる現像装置として、二成分現像剤からなる磁気ブラシを表面に形成したトナー供給部材を用い、該トナー供給部材上の磁気ブラシよりトナーのみがトナー担持体に供給される現像装置が提案されている。
これらの現像装置では、トナー供給部材(磁石ローラ、磁気ブラシ形成体)上に二成分現像剤を担持して磁気ブラシを形成する。この磁気ブラシ中のトナーは磁性粒子との摩擦により所定極性に帯電される。そして、このトナー供給部材上の磁気ブラシから所定極性に帯電されたトナーのみが、トナー担持体(現像ローラ、トナー層保持体)上に移動して担持される。
また、例えば特許文献3では、現像装置について、キャリアの径がトナー径よりも小さいことに限定するという方法も提案されている。
特開昭56−40862号公報 特開昭59−172662号公報 特開2003−228229号公報
しかしながら、上記特許文献1または2の方法では、トナー担持体は、磁気ブラシによって摺擦され機械寿命ほどには耐久性がないという問題があった。
また、特許文献3の方法では、キャリア径がトナー径よりも小さいことに限定しているが、トナー飛散及びキャリア付着の防止を主眼としており、耐久性に関しては言及していない。
また、このときに残像を発生させないためにトナー供給部材とトナー担持体の回転方向を逆にし、さらにトナー供給部材とトナー担持体の線速比(トナー供給部材速度/トナー担持体速度)を2より高くする必要がある。このようにトナー供給部材の速度が大きいことにより、現像ローラに磁気ブラシが接触する頻度が大きくなる。
そこで、本発明は、上述した事情を考慮してなされたもので、二成分現像剤よりトナーのみを分離してトナー担持体に供給する場合、このトナー担持体に二成分現像剤を摺擦させる磁気ブラシの摺擦条件を限定制御し、トナー担持体の摩耗を低下させ耐久性を強化することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1記載の発明は、現像装置において、表面にトナーを担持し潜像担持体に対向する現像領域に前記トナーを搬送するトナー担持体と、前記トナーと磁性粒子のキャリアとを含む二成分現像剤を担持して前記トナー担持体に対向するトナー供給領域に前記二成分現像剤を搬送し、前記二成分現像剤から前記トナーのみを前記トナー担持体に供給するように前記二成分現像剤を穂立ちさせるための磁界発生手段を有するトナー供給部材とを備え、前記二成分現像剤は前記トナーの粒径よりも前記キャリアの粒径が大きく、前記二成分現像剤を穂立ちさせる磁極の磁束密度が前記トナー供給部材表面で50mT以上120mT以下であり、前記キャリアの飽和磁化が35emu/g以上130emu/g以下であることを特徴とする。
また、請求項2記載の発明は、請求項1に記載の現像装置において、前記トナー担持体と前記二成分現像剤が接触するニップ幅を0.5mm以上3mm以下としたことを特徴とする。
また、請求項3記載の発明は、請求項1又は2に記載の現像装置において、前記穂立ちした現像剤のトナー供給部材表面からの高さが、前記トナー供給部材と前記トナー担持体の対向面との間の距離の2倍以下であることを特徴とする。
また、請求項4記載の発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載の現像装置において、前記現像剤が穂立ちして前記トナー担持体と接触すると、前記キャリアと前記トナー担持体との間に前記トナーが介在することを特徴とする。
また、請求項5記載の発明は、請求項1から4のいずれか1項に記載の現像装置において、前記トナー担持体と前記トナー供給部材との距離が、磁性粒子の平均粒径の5倍以上20倍以下であることを特徴とする。
また、請求項6記載の発明は、請求項1から5のいずれか1項に記載の現像装置において、前記現像装置は感光体を有し、前記感光体の非画像部電位をVDとし、露光部電位をVLとし、現像バイアス電圧をVBとした場合に、0<|VD|−|VB|<|VD−VL|<250Vを満たすことを特徴とする。
また、請求項7記載の発明は、画像形成プロセスユニットにおいて、潜像担持体の表面を一様帯電する帯電装置及び前記潜像担持体表面のクリーニング装置から選ばれる1つ以上の装置と、前記潜像担持体と、前記潜像担持体上の潜像を現像する現像装置とを、画像形成装置に対して着脱可能に一体構造物として構成した画像形成プロセスユニットであって、前記現像装置として、請求項1から6のいずれか1項に記載の現像装置を用いることを特徴とする。
また、請求項8記載の発明は、画像形成装置において、潜像担持体上のトナー像が転写される中間転写体と、前記潜像担持体上のトナー像を前記中間転写体に転写する1次転写装置と、前記中間転写体上のトナー像を転写材に転写する2次転写装置と、請求項7に記載の画像形成プロセスユニットとを備えることを特徴とする。
本発明によれば、現像剤と現像ローラの摺擦力を低減し、現像剤の摺擦による現像ローラ(トナー担持体)の劣化を防止することが可能となる。また、キャリアが直接現像ローラ(トナー担持体)に接触するのをトナーの介在によって防止し、現像ローラ(トナー担持体)の耐久性を向上させることによって画像形成装置の耐久性を向上し、感光体の耐久性を向上させ画像形成装置の耐久性を向上させる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態における現像装置等について説明する。
<実施形態1>
まず、本発明の実施形態の現像装置について説明する。
図1に示すように、現像装置4のケーシング401の内部には、感光体1側から、トナー担持体としての現像ローラ(トナー担持体)402、トナー供給部材としての磁気ブラシローラ403、攪拌・搬送部材404,405が配設されている。ケーシング401内のトナー10と磁性粒子11とを含む二成分現像剤(以下、単に「現像剤」という。)12は、攪拌・搬送部材404,405で攪拌され、その一部が、磁気ブラシローラ403上に担持される。磁気ブラシローラ403上の現像剤12は、現像剤規制部材としての規制ブレード406で層厚が規制された後、トナー供給領域A2で現像ローラ(トナー担持体)402に接触する。このトナー供給領域A2で磁気ブラシローラ403上の現像剤12よりトナー10のみに分離されて現像ローラ(トナー担持体)402に供給される。
本実施形態の現像装置では、アルミ素管をベースとした剛体のドラム状の感光体1 を用いているので、現像ローラ(トナー担持体)402はゴム材料が好適である。そして、その硬度は10〜70°(JIS−A)の範囲が適しており、また、その直径は10〜30mmの範囲が好適である。そして、本実施形態では、この現像ローラ402の直径が16mmのものを用いた。現像ローラ402の表面は適宜荒らしてあり、その粗さRz(十点平均粗さ)を1〜4μmとした。この表面粗さRzの範囲は、トナー10の体積平均粒径に対して13〜80%程度となり、現像ローラ(トナー担持体)402の表面に埋没することなくトナー10が搬送される範囲である。ここで、現像ローラ(トナー担持体)402のゴム材料としては、シリコン、ブタジエンゴム、NBR、ヒドリンゴム、EPDM等のゴムまたはエラストマーを挙げることができる。また、いわゆるベルト感光体を使用した場合には現像ローラ402の硬度は低くする必要がないので、金属ローラ等も使用可能である。
また、上記現像ローラ(トナー担持体)402の表面には、経時品質を安定化させるために適宜コ−ト材料を被覆することが有好である。また、本実施形態における現像ローラ(トナー担持体)402はトナーを担持するためであり、従来の一成分現像装置のようにトナー10と現像ローラ402との摩擦帯電によるトナー10への帯電電荷付与の必要がないために、現像ローラ402は電気抵抗、表面性、硬度と寸法精度を満たせば良く、材料の選択幅は格段に増えることとなる。
上記現像ローラ402の表層コート材料は、帯電がトナー10と逆極性でも良いし、トナーを所望の極性に摩擦帯電する機能を持たせない場合は同極性でも良い。前者の表層コート材料としては、シリコン、アクリル、ポリウレタン等の樹脂、ゴムを含有する材料を挙げることができる。また、後者の表層コート材料としては、フッ素を含有する材料を挙げることができる。フッ素を含んだいわゆるフッ素樹脂(テフロン(登録商標))系の材料は表面エネルギーが低く、離型性が優れるため、経時的にもトナーフィルミングが極めて発生しにくい。また、上記表層コート材料に用いることができる一般的な樹脂材料としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレンパーフルオロアルキルビニールエーテル(PFA)、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、テトラフルオロエチレン・エチレン共重合体(ETFE)、クロロトリフルオロエチレン・エチレン共重合体(ECTFE)、ポリビニリデンフルオライド(PVDF)、ポリビニルフルオライド(PVF)等を挙げることができる。これらの樹脂材料に、導電性を得るために適宜カ−ボンブラック等の導電性材料を含有させることが多い。さらに、均一に現像ローラ402にコートできるように、他の樹脂を混ぜ合わせることもある。電気抵抗に関しては、コート層を含めてバルクの体積抵抗率を設定するもので、103〜108Ω・cmの範囲に設定できるようにベース層の抵抗と調整を行う。本実施形態で使用するベース層の体積抵抗率は103〜105Ω・cmの範囲なので、表層の体積抵抗率は少し高めに設定することがある。
キャリアとして使用する磁性粒子としては、鉄、コバルト、ニッケル等の強磁性体金属、マグネタイト等の金属酸化物、フェライト等の磁性材料、若しくは、樹脂をコアとするフェライト等の磁性材料を含有した粒子を使用することができる。この粒子の粒径は、20〜60μmの範囲が好適である。
このようなキャリアとしては、例えば、樹脂中にマグネタイトなどの微粉末磁性体を分散させたバインダ型粒子(1〜10μm,2〜3×1013Ω・cm以上、20〜50emu/g)をキャリア芯材とし、表面に金属皮膜を設けた系のものを用いることができる。このバインダ型粒子からなるキャリア芯材には、低磁力である、比重が小さい、電気抵抗が高い、小粒径である等の多くの特徴がある。また、材料の選択、構成比の調整により幅広い特性が得られるので、高画質用キャリアに適しているといえる。
フェライト系キャリア(1〜10μm,4.5〜5.5×106〜1015Ω・cm、40〜70emu/g)としては、銅、ニッケル、亜鉛、コバルト、マンガン、マグネシウム等のフェライト粉末が用いられる。このフェライト系キャリアは、組成、製造条件により磁力、電気抵抗等の物性の調整が容易であり、球形で流動性が良く、化学的に安定である等の特徴を有しており、高画質化、長寿命化に適しているといえる。
鉄粉系キャリア(1〜10μm,7〜8×109Ω・cm以下、70〜250emu/g)は、製造方法により還元鉄粉、アトマイズ鉄粉、窒化鉄粉等に分けられる。還元鉄粉、窒化鉄粉は不定型であるため球形化処理されることがある。なお、鉄粉キャリアには、あらかじめ酸化処理が施されている。
本実施形態の現像装置では、感光体を有し、該感光体の非画像部電位をVDとし、露光部電位をVLとし、現像バイアス電圧をVBとした場合に、次の式(1)を満たすことを特徴としている。
0<|VD|−|VB|<|VD−VL|<250V ・・・ (1)
これは、感光体1の通電電荷量が少なくなり、感光体1に対する帯電・露光の繰り返しによる感光体の疲労を低減させ、感光体1の長寿命化を図るために、このような条件を課すものである。
本実施形態では、非画像部電位(帯電手段により帯電した感光体の部位の電位)VD、潜像部電位(帯電手段により帯電した感光体の部位に光書き込みにより書き込まれた部位(露光部)の電位)VL、現像バイアスの電位VBを、それぞれ−350[V]、−50[V]、−250[V]、すなわち、現像ポテンシャル200[V](VL−VB=200)として現像工程を行っている。しかし、この現像条件では、VDとVBとの差が小さいため地肌部にトナーが付着し易く、地汚れなどの画像欠陥が生じやすい。そこで、この現像条件を用いた場合、上述のように、単位時間あたりに開口部を通過する逆帯電トナー量を200[g・mm/min]以下にすることで、トナー飛散に起因するカブリ画像を有効に抑えることができる。
また、感光体1の非画像部電位をVD、潜像部電位(露光部)電位をVL、感光体1に印加される現像バイアス電圧をVBとすると、上記の式(1)を満たし、かつ、画像飽和濃度を得ることのできる最少付着量Xとすると、感光体上の最大付着量を1.5×X以下にする。ここで、最少付着量Xはトナー粒径による厚さ相当のスペースにトナーが少なくとも60%存在する付着量としてX=粒径×真比重/転写率×0.6で表される。このような条件にすることで、感光体1の通電電荷量が少なくなり、感光体1に対する帯電・露光の繰り返しによる感光体の疲労を低減させ、感光体1の長寿命化を図ることができる。
以下、本発明の実施形態をさらに実施例により、詳細に具体的に説明する。ただし、実施例で説明する数値あるいは構成例等は、例示であり、本発明は、これら具体的な数値あるいは構成例に限定されて解釈されるべきではなく、本発明は、明細書の記載および図面に開示された全体で解釈される。
図2は、本実施形態の現像装置における、穂立ちさせる磁極の磁束密度と磁性粒子の飽和磁化の関係を示したものである。
補立ちさせる磁束密度が120mTを超えると、磁気ブラシの硬度があがり、現像ローラにダメージを与える。また、穂立ちさせる磁束密度が50mT未満になるとキャリアの保持力が弱くなり、キャリア付着が多発し、現像剤が供給ニップを通過しなくなるなどの不具合が生じる。
磁性粒子の飽和磁化も同様に、35emu/g以下ではキャリア付着が多発し、現像剤が供給ニップを通過しなくなる等の不具合が生じ、一方、130emu/gを超えると硬度が上がり、現像ローラにダメージを与え、供給部にブラシの穂跡が発生する等の不具合が生じる。このため、図2に示すような範囲が、穂立ちさせる磁石の磁束密度と磁性粒子の飽和磁化の範囲として適切である。
供給ニップ部において、穂立ちした磁気ブラシの高さが、トナー担持体とトナー供給部材の距離(供給ギャップ)の2倍を超えると、供給ニップ部を通過しきれない現像剤が発生し、ニップ部の手前で現像剤が溜まってしまうことがある。そのため、穂立ちの高さは供給ギャップの2倍以下が好適である。また、穂立ちの高さを押さえるためには、穂立ちさせる磁極の磁束密度を120mT以下にすることによって達成できる。
現像ローラにキャリアが直接触れるようになると、硬度の高いキャリア表面が現像ローラにダメージを与え、現像ローラの耐久性が低下する。そのため、キャリア表面には柔らかい樹脂であるトナーが常に存在する必要があり、キャリアが現像ローラに直接触れないためには、キャリアのトナー被覆率が50%以上である必要がある。
図3は、本実施形態の現像装置と従来の現像装置との耐久性を調べたものである。
実験装置としては、imagio Color−5100の改造機に、本実施形態の現像装置を装備し、フェライトキャリア(飽和磁化60emu/g、径50μm)とトナー(マイナス帯電トナー、平均粒径6.8μm)の現像剤を使用し、また、印加バイアスは、供給ローラバイアス−150V、現像ローラバイアス−75Vで現像ローラ上のトナー付着量を指標として耐久性を調べた。トナー付着量は0.45mg/cm2以上が好適であり、それ以下になると画像濃度が低下する。
<比較例1>
これに対し、比較例1は、鉄粉キャリア(飽和磁化150emu/g、径50μm)、トナー(マイナス帯電トナー、平均粒径6.8μm)を用いている。また、比較例1の飽和磁化の大きなキャリアを使用したものは、ベタ現像時に磁気ブラシの穂跡によるスジも発生している。
図4は、ニップ幅を変えたときの耐久性を示している。耐久性は前記実施と同様な付着量で評価した。
ニップ幅が広いと現像ローラに当たる現像剤が増加するため、磁気ブラシが現像ローラにあたる時間が増加する。ニップ幅が3mm以上で耐久性が落ち始め、逆に1mm以下で上がり始める。しかしニップ幅が0.5mm以下になるとトナーの供給能力が減少し、現像ローラ上に十分なトナーが確保できないため、ベタ現像時のトナー現像量が確保できない。キャリアが現像ローラに対して及ぼす力は、磁気ブラシの穂の長さを短くすることによって低減することができる。
現像ローラとトナー供給部材の距離(供給ギャップ)が狭く、磁性粒子の平均粒径の5倍以下であると、キャリアが強く摺擦されるため、現像ローラの耐久性が悪くなり、一方、20倍以上であると、十分な量のトナーが供給できなくなる。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態の画像形成装置について説明する。
図5は、本実施形態の画像形成装置の概略構成を示した図である。感光体1、帯電手段2、除電手段3、現像手段4、転写ローラ、定着手段6及びクリーニング手段7から構成される。
現像手段4は、上記の実施形態1の現像装置を用いる。当該現像装置は、その耐久性が向上することによって、メンテナンスによる交換を少なくすることができ、省資源化をすることができる。さらに、現像手段4に接触現像して、感光体1に印加する電位を下げることが可能になる。これによって感光体1が長寿命になり、メンテナンスコストを下げることも可能になる。
<実施形態3>
次に、本発明の実施形態の画像形成プロセスユニットについて説明する。
図6は、本実施形態の画像形成プロセスユニットの概略構成を示した図である。画像形成プロセスユニット8は、感光体1、帯電手段2、現像手段4及びクリーニング手段7を有する。
現像手段4は、上記の実施形態1の現像装置を用いる。図6に示すように実施形態1の現像装置と感光体等を一つの交換可能なユニットにすることによって、画像形成装置のメンテナンス性を向上させることができる。
なお、上述する実施形態は、本発明の好適な実施形態であり、上記実施形態のみに本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を施した形態での実施が可能である。
本発明の実施形態に係る現像装置の構成を示す断面図である。 本発明の実施形態において使用する磁性粒子の飽和磁化と主磁極の磁束密度の範囲を示す説明図である。 本発明の実施形態に係る現像装置の現像器の耐久性を示す説明図である。 本発明の実施形態に係る現像装置の現像器のニップ幅変更時の耐久性を示す説明図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置の概略構成図である。 本発明の実施形態に係る画像形成プロセスユニットの概略構成図である。
符号の説明
1 感光体
2 帯電手段
3 除電手段
4 現像手段
5 転写ローラ
6 定着手段
7 クリーニング手段
8 画像形成プロセスユニット
10 トナー
11 磁性粒子
12 二成分現像剤
401 ケーシング
402 現像ローラ(トナー担持体)
403 磁気ブラシローラ
404,405 攪拌・搬送部材
406 規制ブレード

Claims (8)

  1. 表面にトナーを担持し潜像担持体に対向する現像領域に前記トナーを搬送するトナー担持体と、
    前記トナーと磁性粒子のキャリアとを含む二成分現像剤を担持して前記トナー担持体に対向するトナー供給領域に前記二成分現像剤を搬送し、前記二成分現像剤から前記トナーのみを前記トナー担持体に供給するように前記二成分現像剤を穂立ちさせるための磁界発生手段を有するトナー供給部材とを備え、
    前記二成分現像剤は前記トナーの粒径よりも前記キャリアの粒径が大きく、前記二成分現像剤を穂立ちさせる磁極の磁束密度が前記トナー供給部材表面で50mT以上120mT以下であり、前記キャリアの飽和磁化が35emu/g以上130emu/g以下であることを特徴とする現像装置。
  2. 前記トナー担持体と前記二成分現像剤が接触するニップ幅を0.5mm以上3mm以下としたことを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記穂立ちした現像剤のトナー供給部材表面からの高さが、前記トナー供給部材と前記トナー担持体の対向面との間の距離の2倍以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の現像装置。
  4. 前記現像剤が穂立ちして前記トナー担持体と接触すると、前記キャリアと前記トナー担持体との間に前記トナーが介在することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の現像装置。
  5. 前記トナー担持体と前記トナー供給部材との距離が、磁性粒子の平均粒径の5倍以上20倍以下であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の現像装置。
  6. 前記現像装置は感光体を有し、前記感光体の非画像部電位をVDとし、露光部電位をVLとし、現像バイアス電圧をVBとした場合に、
    0<|VD|−|VB|<|VD−VL|<250V
    を満たすことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の現像装置。
  7. 潜像担持体の表面を一様帯電する帯電装置及び前記潜像担持体表面のクリーニング装置から選ばれる1つ以上の装置と、
    前記潜像担持体と、
    前記潜像担持体上の潜像を現像する現像装置とを、画像形成装置に対して着脱可能に一体構造物として構成した画像形成プロセスユニットであって、
    前記現像装置として、請求項1から6のいずれか1項に記載の現像装置を用いることを特徴とする画像形成プロセスユニット。
  8. 潜像担持体上のトナー像が転写される中間転写体と、
    前記潜像担持体上のトナー像を前記中間転写体に転写する1次転写装置と、
    前記中間転写体上のトナー像を転写材に転写する2次転写装置と、
    請求項7に記載の画像形成プロセスユニットとを備える画像形成装置。
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