JP2007083545A - 射出成形装置 - Google Patents

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光利 加藤
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Abstract

【課題】可塑化部と射出部を連通する流動路を確実に開閉できるようにする。
【解決手段】スクロール106のスクロール軸穴109と係合して自由回転が規制されると共に該スクロール軸穴109に沿って進退して、前進した際にはスクロール106と射出シリンダ201との材料の流動路115を閉塞し、後退した際には当該流動路115から離接するチェックバルブ121と、一方向にフリー回転するワンウェイクラッチ136と、該ワンウェイクラッチ136が嵌着されるクラッチ嵌着部145、一端に向って半径が縮小するテーパ部及びチェックバルブ121に設けられた係合部141と螺合する被係合部147を備えたバルブ受部材135と、スクロールモータ軸126の端部に形成されて、ワンウェイクラッチ136が挿着されるクラッチ挿着部145及びテーパ部146が嵌着可能に設けられたテーパ嵌着部150を具備する受部材挿着部151とにより構成する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、スクロールで材料を可塑化・圧送する可塑化部と、該可塑化部からの材料をキャビティに射出する射出部と、該射出部から前記可塑化部への材料の逆流を遮断するチェックバルブ機構とを備えた射出成形装置に関する。
射出成形装置は、可塑化部で材料を可塑化し、その材料を金型のキャビティに射出することにより製品の射出成形を行うようになっている。このとき可塑化部から射出部への材料の送込みを制御し、また射出部から可塑化部への材料の逆流を制御する必要がある。
かかるチェックバルブ機構を備えた射出成形装置として、本願発明者は図14に示すような構成を提案している(特許文献1参照)。この提案では、材料を可塑化して圧送するスクロール501の軸心に、射出プランジャ502が設けられ、その先にランナチューブ503が設けられている。射出プランジャ502は図示しない駆動源によりランナチューブ503に向けて進退し、当該射出プランジャ502の先端に設けられたボール504が動くようになっている。
そして、材料を可塑化部から射出する際には、図15(a)に示すように、射出プランジャ502がランナチューブ503から離れる方向に動くことにより、スクロール501からの材料がボール504をランナチューブ503側に押して、射出プランジャ502の出口とボール504との間に隙間Sを生じせしめ、該隙間Sから材料がランナチューブ503側に送出されるようになっている。
また、スクロール501側への材料の逆流を制御する際には、図15(b)に示すように、射出プランジャ502がランナチューブ503側に動き、これによりボール504がランナチューブ503に当接して射出プランジャ502の出口が塞がれるようになっている。
特願2005−85249号公報
しかしながら、上記チェックバルブ機構ではボール504に材料が付着するので、装置起動時等のように材料が十分に可塑化していない場合には、ボール504の動きが悪くなっしまう問題があった。
そこで、本発明は装置起動時等であっても確実に材料の制御が行えるようにしたチェックバルブ機構を備える射出成形装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、スクロールで材料を可塑化・圧送する可塑化部と、該可塑化部からの材料をキャビティに射出する射出部と、該射出部から可塑化部への材料の逆流を遮断するチェックバルブ機構とを備えた射出成形装置において、チェックバルブ機構が、スクロールの回転中心軸孔と係合して自由回転が規制されると共に該回転中心軸に沿って進退して、前進した際には材料が可塑化部と射出部とを流動する流動路の開口に当接して当該流動路を閉塞し、後退した際には当該流動路から離接するチェックバルブと、一方向にフリー回転するワンウェイクラッチと、該ワンウェイクラッチが嵌着されるクラッチ嵌着部、一端に向って半径が縮小するテーパ部及びチェックバルブに設けられた係合部と螺合する被係合部を具備したバルブ受部材と、スクロールモータの軸端部に形成されて、ワンウェイクラッチが挿着されるクラッチ挿着部及びテーパ部が嵌着可能に設けられたテーパ嵌着部を具備する受部材挿着部とを備えて、材料をスクロールから送出するようにスクロールモータが回転するとワンウェイクラッチがフリー回転して、該スクロールモータの回転動力が、テーパ嵌着部に嵌着したテーパ部を介してバルブ受部材に直接伝達されることにより、チェックバルブが流動路の開口から後退して材料の流動を可能にし、さらに当該チェックバルブが後退すると、該チェックバルブの段差部がスクロールにおける回転中心軸孔の段差部に当接して後退が規制されることにより、バルブ受部材がチェックバルブ側に引寄せられて、テーパ部とテーパ嵌着部との嵌着が解除されスクロールモータからチェックバルブへの回転動力の伝達が停止し、スクロールモータが逆回転すると、ワンウェイクラッチがクラッチ動作して該スクロールモータの回転動力が当該ワンウェイクラッチを介してバルブ受部材に伝達されて、チェックバルブが流動路を閉塞するように前進し、さらに前進してテーパ部がテーパ嵌着部に圧入されて嵌着することを特徴とする。
本発明によれば、チェックバルブはモータからの駆動力を受けて動作し、材料の可塑化状態や圧力に依存しないので、確実に材料制御が可能になり信頼性が向上する。
本発明の実施の形態を図を参照して説明する。なお、本実施例では、熱可塑化樹脂を射出成形する場合を例に説明するが、熱硬化樹脂、ワックス、バインダ処理されたセラミック・鉄粉を射出成形する場合も同様に適用できることを予め付言する。
図1は係る射出成形装置の断面図で、当該射出成形装置は、可動金型401と固定金型402とを備え、これらの突合せ面に可塑化した材料が射出される空間であるキャビティKが形成される金型40、材料を加熱して可塑化させると共に当該材料を混練しながら射出シリンダ201に送出する可塑化部10、射出シリンダ201内の可塑化された材料をキャビティKに射出する射出部20、金型40の型開閉を行う型締部30を主要構成としている。
図2は、可塑化部10の要部を示す分解斜視図で、可塑化ハウジング101及び固定ダイプレート102を有し、可塑化ハウジング101にはペレット等の材料が投入される材料投入穴103が形成されている。
これら可塑化ハウジング101及び固定ダイプレート102内には、材料投入穴103から投入された材料を加熱するバレル104、材料を搬送する螺旋溝105が形成されると共にバレル104に当接しながら回転して螺旋溝105内の材料を搬送,撹拌,可塑化,混練し、可塑化後はワイゼンベルグ効果を伴い、その回転中心軸の方向に圧送するスクロール106、該スクロール106を回転駆動するスクロール駆動機構107、可塑化された材料の射出や逆流を制御するチェックバルブ機構108が設けられている。
スクロール106は、図3に示すように、概略短円柱状をなす回転体で、その回転体側面から固定ダイプレート102に接する面側に螺旋溝105が形成されている。この螺旋溝105は、回転軸に形成されたスクロール軸穴109までスクロール106の回転方向に従って縮小するよう複数条(図2では1条の場合を示している)に形成され、その裏面は凹部116が形成され、該凹部116の内側面に第1自転歯車110が形成されている。なお、スクロール軸穴109にチェックバルブ121が装着されるようになっている。
以下、スクロール106が固定ダイプレート102に接する面をスクロール作用面111、その側面をスクロール側面112という。また、スクロール作用面111に形成されている螺旋溝105を送溝113、スクロール側面112に形成されている螺旋溝105を掻込溝114という。従って、螺旋溝105は、掻込溝114と送溝113とにより構成される。
なお、スクロール作用面111は頂角θがθ=176度〜174度の平面に近い凹状円錐形状となるように形成して直圧力(N)を生じさせることにより材料の圧送を可能にしている。無論、同程度の角度の凸状円錐形状としても良い。
バレル104は、内部に材料を加熱するための図示しない複数のヒータが内設されると共に、スクロール106側の面はスクロール作用面111と密接する形状に形成され、その中心軸に可塑化した材料の流路をなす流動路115が形成されている。
なお、バレル104の熱で可塑化ハウジング101や固定ダイプレート102及び、これらに内包されている各種の部材が高温にならないように冷却水の流路をなす冷却水路117が形成され、また断熱材118が適宜設けられている。
このスクロール106は、可塑化ハウジング101内にベアリングAを介して回動自在に配設され、スクロールモータ120の回転数を減速して当該スクロール106に伝達するスクロール駆動機構107が設けられている。
スクロール駆動機構107は、外周面に第1自転歯車110と歯合する歯が形成されると共に厚み方向に複数の第1規制ピン固着穴123が挿通して形成された環状の第1偏芯運動歯車124、第1規制ピン固着穴123に挿着される第1規制ピン130、第1偏芯運動歯車124に回転動力を伝達するスリーブ状の第1クランク125を備え、第1クランク125にスクロールモータ120のモータ軸126が装着されるようになっている。
なお、第1クランク125は、モータ軸126が挿着される筒部128と、該筒部128に対して偏芯したクランク部129とから構成されて、クランク部129はベアリングCを介して第1偏芯運動歯車124に内挿され、筒部128にはベアリングBが外挿されて可塑化ハウジング101に挿着されるようになっている。
この可塑化ハウジング101は固定ダイプレート102と固定されており、フランジ132はこの可塑化ハウジング101にネジ止めされている。
フランジ132には第1規制ピン130の頭部131が遊嵌して、第1偏芯運動歯車124の動きを規制する第1遊嵌穴133が設けられている。
このような構成により、モータ軸126の回転運動は第1クランク125に伝達されて、そのクランク部129が偏芯回転運動し、この偏芯回転運動がベアリングCを介して第1偏芯運動歯車124に伝達される。
図4は、このような減速機構を説明する模式図で、第1偏芯運動歯車124が第1クランク125により偏芯すると、その偏芯方向の第1偏芯運動歯車124の歯部と第1自転歯車110の歯部とが部分歯合し、他の部分の歯は離合した状態となる。
このような状態で偏芯方向が回転すると、第1規制ピン130の頭部は第1遊嵌穴133の内周面に沿って運動して第1偏芯運動歯車124と第1自転歯車110との歯合する部分がこれに伴い回転する。第1偏芯運動歯車124は、第1規制ピン130により自転が規制されているため、歯合位置の変化は第1自転歯車110が回転することにより許容され、スクロールモータ120の回転動力は第1自転歯車110と第1偏芯運動歯車124とで決る減速比で第1自転歯車110に伝達されるようになる。
第1自転歯車110、第1偏芯運動歯車124及び該第1偏芯運動歯車124の運動を規制する第1規制ピン130からなる減速機構では、第1自転歯車110の歯と第1偏芯運動歯車124の歯とが共に平行歯であり、ウォームギヤとウォームホイールとにおけるように歯同士の摺動が殆ど発生しないため、歯の摩耗損失が低減できると共に、摺動に伴う動力損失を大幅に抑制することが可能になる。
また、可動部分はベアリングA〜Cを介して他の部材と接する構成であるため、当該可動部分での動力伝達損失を大幅に低減することができるようになっている。
チェックバルブ機構108は、可塑化された材料をスクロール106から射出部20に送出するか否かを制御すると共に、当該射出部20によりキャビティKに向けて射出された材料が可塑化部10に逆流するのを防止する機能をなすもので、図5に示すように、チェックバルブ121、バルブネジ135、ワンウェイクラッチ136、バルブネジ収納部151等により構成されている。
チェックバルブ121におけるバレル104側の端部は、当該バレル104を挿通して流動する材料の流路をなす流動路115の開口である円錐状のバルブポケット139に当接して、当該バルブポケット139を閉塞する形状に形成された開閉端部140であり、またチェックバルブ121の他方の端部はネジ切りされたネジ部141が形成され、これらの中間部分に回転止部142が形成されている。回転止部142とネジ部141との境は、段差なす当接部152となっている。
回転止部142は、チェックバルブ121を例えばD形状に切欠くことにより形成され、この回転止部142の断面形状と同じ形状の穴(回転止穴)144がスクロール軸穴109に形成されている。そして、チェックバルブ121の回転止部142が、この回転止穴144に挿通することにより、チェックバルブ121の自由回転が規制されながら、その軸方向に進退できるようになっている。
バルブネジ135は、ワンウェイクラッチ136が挿嵌されるクラッチ挿嵌筒部145と一端近傍がモータ軸126に向けて縮小するように形成されたテーパ部146とからなり、内部にはチェックバルブ121のネジ部141が螺合する雌ネジ部147が形成されている。
一方、モータ軸126には、ワンウェイクラッチ136が収納されるクラッチ収納穴137及びテーパ部146が収納されるテーパ部収納穴150とからなるバルブネジ収納部151が形成されている。
そして、図6(a)に示すように、モータ軸126が所定方向(可塑化された材料を射出する方向)に回転する。この状態ではバルブネジ135のテーパ部146がバルブネジ収納部151のテーパ部収納穴150に圧入された状態であり、ワンウェイクラッチ136はフリーの状態となっているため、モータ軸126が回転するとテーパ部収納穴150とバルブネジ135のテーパ部146との摩擦によりバルブネジ135が回転して、当該チェックバルブ121はネジ部141と雌ネジ部147との螺合によりモータ軸126側に動く。
これによりチェックバルブ121の開閉端部140はバルブポケット139から離接して、当該バルブポケット139が開口し、図6(b)に示すように材料が流動路115を経て射出シリンダ201内に送出される。なお、図6において実線矢印L1はチェックバルブの動く方向を示し、実線矢印L2はプランジャ202の動く方向を示している。また点線矢印L3は材料の流れを示している。
そして、チェックバルブ121の当接部152がスクロール軸穴109の当接部153に当接すると、この当接によりチェックバルブ121の動きが規制されて、バルブネジ135がチェックバルブ121に引寄せられ、図6(b)拡大図に示すようにテーパ部146とテーパ部収納穴150と間に微少隙間δが生じて圧入状態が解除される。なお、この隙間は、テーパ部146とテーパ部収納穴150とが空回りできる程度の隙間である。
テーパ部146とテーパ部収納穴150とが空回りすると、チェックバルブ121への回転駆動力が伝達されなくなるため、その後スクロール106が回転を継続して材料の射出を続けることが可能になる。
そして、所定量の材料が射出シリンダ201に送込まれると、図6(c)に示すようにスクロールモータ120を逆回転させる。この回転方向はワンウェイクラッチ136がクラッチ状態として機能する方向であるため、モータ軸126の回転はワンウェイクラッチ136を経てバルブネジ135に伝達されて、チェックバルブ121はバルブポケット139に向けて動き開閉端部140が当該バルブポケット139に当接してその開口を閉塞する。
開閉端部140がバルブポケット139に当接すると、それ以上チェックバルブ121は動けなくなるので、バルブネジ135がモータ軸126側に動き、テーパ部146がテーパ部収納穴150に押込まれて図6(d)に示す圧入状態となり、図6(a)に示す状態に戻る。
バルブポケット139が閉塞された状態では、プランジャ202が射出シリンダ201内の材料を射出しても、射出圧により材料がスクロール106側に逆流することがない。
このように、安価な部品を用いた簡単な構成で確実にチェックバルブ121を動作させることができるため、信頼性が向上すると共に、チェックバルブ121がスクロール軸穴109内をピストンのように動く構成なので射出成形装置を起動する際に、前回の運転した際等において材料が隙間等に入り込み当該チェックバルブ121の動きが悪くなると言った問題が解消される。
また、当該チェックバルブ121の駆動源はスクロール106を駆動するスクロールモータ120であるため、動力源の併用による射出成形装置の小型化及び部品点数の削減によるコストダウンが可能になる。
射出部20は、図7に詳細に示すように、上述した射出シリンダ201、該射出シリンダ201に装着されるプランジャ202、該プランジャ202を駆動するプランジャ駆動機構203、固定ダイプレート102内に設けられて射出シリンダ201からの材料をキャビティKに射出させるランナチューブ204等を備えている。
プランジャ駆動機構203は、射出モータ206の動力が伝達される第2プーリ207、第2偏芯運動歯車208、第2自転歯車209、第2ボールネジ軸210を主要構成として、射出ハウジング211内に設けられている。
なお、第2ボールネジ軸213の先端部は射出シリンダ201のピストンをなすプランジャ202で、後端部は軸心に対して断面が非対称(例えば、D形状)に形成されている。
第2プーリ207は、1対のベアリングDにより挟持されて自在に回転し、内部には第2ボールネジ軸213の頭部217が挿通する貫通穴215が形成されている。また、第2プーリ207の第2ボールネジ軸213側の端部内周面は、当該第2プーリ207の回転軸と同軸の円筒面に形成され、その外周面は回転軸に対して偏芯した円筒面からなる第2クランク216が形成されている。なお、この第2クランク216にはベアリングEが外挿される。
射出ハウジング211には、第2ボールネジ軸挿通穴219及びナット係合部220が設けられると共に、射出モータ206側(第2プーリ207側)の端面に第2遊嵌穴222が複数設けられている。
なお、第2ボールネジナット214をナット係合部220に装着収納した際には、図示しないネジにより当該第2ボールネジナット214を射出ハウジング211に固定されるようになっている。
第2偏芯運動歯車208は、内周面に歯が形成されると共に厚み方向に複数の第2規制ピン固着穴223が形成されてなる環状の歯車で、ベアリングEを介して第2クランク216に装着される。
また、第2自転歯車209は、外周面に歯が形成されると共に中心に第2ボールネジ軸213の頭部217が挿通し、係合する第2ボールネジ軸係合部225が形成され、この第2ボールネジ軸係合部225の外周部分にベアリングFが外挿されて第2偏芯運動歯車208に挿着されるようになっている。
そして、第2プーリ207が回転すると第2クランク216は偏芯回転運動し、その偏芯回転運動が第2偏芯運動歯車208に伝達される。第2偏芯運動歯車208には第2規制ピン230が固着され、その頭部は射出ハウジング211に設けられた第2遊嵌穴222に遊嵌しているので、第2偏芯運動歯車208は第2規制ピン230の頭部が第2遊嵌穴222で運動できる範囲で偏芯運動することにより、自転運動が規制されながら第2自転歯車209と部分歯合し、この歯合部分が回転することにより第2自転歯車209が回転する。
第2自転歯車209が回転すると、その回転は第2ボールネジ軸係合部225と第2ボールネジ軸213の頭部217との係合により第2ボールネジ軸213に伝達され、第2自転歯車209がある方向に回転するとプランジャ202は射出シリンダ201から抜出すように動いて当該射出シリンダ201内が空となり、逆方向に回転すると射出シリンダ201のシリンダ内容物(材料)が押出されるようになる。
型締部30は、図8に詳細に示すように、型締ハウジング301、可動ダイプレート302、型締駆動機構303を備えて、型締ハウジング301は複数のダイバ−304により固定ダイプレート102と所定間隔をなして固定され、該ダイバー304に可動ダイプレート302が挿通して型締駆動機構303により進退可能となっている。
型締駆動機構303は、第3ボールネジ軸311、型締モータ312、第3プーリ314、第3規制ピン315、第3偏芯運動歯車322、第3自転歯車317等を備えている。第3ボールネジ軸311の第3プーリ314側端部は、軸心に対して断面が非対称(例えば、D形状)に形成された頭部326であり、その中心には雌ネジ313が形成されている。
第3プーリ314は一対のベアリングIにより挟持されて型締モータ312の回転動力により回転し、その先端部には第3クランク327が設けられている。この第3クランク327の一端には、第3プーリ314の回転軸と同軸の円筒穴316が形成され、その外周面は回転軸に対して偏芯した円周面からなる円筒状をなしてベアリングHが外挿されるようになっている。円筒穴316は固定ボルト323の頭部を収納する穴である。
そして、この第3クランク327は、型締ハウジング301に設けられた収納部318にベアリングIを介して収納される。この型締ハウジング301には、第3ボールネジ軸311の頭部326が挿通する挿通穴324、第3ボールネジ軸311側の面に形成されて第3規制ピン315の頭部が遊嵌する第3遊嵌穴325が複数設けられている。
第3偏芯運動歯車322は、外周面に歯が形成されると共に、厚み方向に複数の第3規制ピン固着穴321が形成された環状部材で、その内側にはベアリングHを介して第3クランク327が内挿されるようになっている。
第3自転歯車317は、第3偏芯運動歯車322側の面に突設された部材の内周面に歯が形成され、他方の面には第3ボールネジ軸311の頭部が挿入されて係合する係合穴319を備えている。
また、第3自転歯車317の中心には、固定ボルト323が挿通するボルト穴320が形成されており、第3ボールネジ軸311の頭部326を係合穴319に装着し、固定ボルト323で締めることにより、第3自転歯車317と第3ボールネジ軸311とが連結されるようになっている。
そして、型締モータ312の回転動力は、第3プーリ314を経て第3クランク327の偏芯回転運動として伝達される。この偏芯回転運動はベアリングHを介して第3偏芯運動歯車322に伝達され、第3遊嵌穴325による第3規制ピン315の運動規制に応じて第3自転歯車317の歯と部分的に歯合し、その歯合位置が偏芯方向に応じて回転するため第3自転歯車317は回転し、これに伴い第3ボールネジ軸311が回転する。
金型40は、可動ダイプレート302に取付けられる可動金型401、固定ダイプレート102に取付けられる固定金型402からなるカセット金型40となっており、金型40の一方には、複数の位置決ピン403が設けられ、対向する金型40に該位置決ピン403が嵌合する規制ピン受穴404が設けられている。
さらに、固定ダイプレート102に取付けられる固定金型402にはホットランナ405が挿嵌されるランナ受穴406が形成されている。
また、可動金型401には、成型品押出機構407が設けられている。この成型品押出機構407は、可動金型401を貫通してキャビティKに挿通するように設けられた複数の押出ピン408が固着された支持板409、支持板409に固着されると共に可動金型401に挿嵌する支持棒410、該支持棒410に挿入されて通常時には押出ピン408の頭部がキャビティKの壁面をなすように支持板409を付勢するバネ411、支持板409と固着された押出板412、該押出板412に取付られたスラストベアリング413を備えている。
そして、この成型品押出機構407は、射出成形された製品を取り出す際に、可動ダイプレート302を所定量以上型締ハウジング301側に後退させると、第3ボールネジ軸311がスラストベアリング413に当接して、支持板409をバネ411に抗してキャビティK側に押込む。これにより、キャビティK内の射出成形品は押出ピン408により簡単に押出すことができる。
なお、スラストベアリング413は、第3ボールネジ軸311の頭部が押出板412を傷つけたりしないようにするために設けられ、スラスト滑り軸受等であっても良い。
また、射出部20や型締部30においてボールネジナットと自転歯車とは別体構成であった。しかし本発明は、これに限定されるものではない。例えば、図9及び図10に示すように射出部20や型締部30における減速機構のボールネジナットと偏芯運動歯車とを一体に形成てもよい。
なお、図9は射出部20における場合を示し、図10は型締部30における場合を示している。
これにより2の部材が1の部材となるため、コストダウンが図れると共に、さらなる装置の小型化が可能になる。
また、これまで説明した第1規制ピン130〜第3規制ピン315は第1偏芯運動歯車124〜第3偏芯運動歯車322に固着し、可塑化ハウジング101等に設けられた第1遊嵌穴133〜第3遊嵌穴325に遊嵌する構成であったが、逆の構成であっても良い。
即ち、第1規制ピン130等の機能は、第1偏芯運動歯車124等の位置規制を固定部材である可塑化ハウジング101等に対して行うことであるので、可塑化ハウジング101等に第1規制ピン固着穴123を形成して第1規制ピン130等を固着し、第1偏芯運動歯車124等に第1遊嵌穴133等を形成して第1規制ピン130等を遊嵌させても同様の規制を行うことが可能になる。
また、規制ピンは可塑化ハウジング等の固定部材に遊嵌又は嵌着するばかりでなく、図11に示すように、偏芯運動歯車に伴い回転運動する被駆動体330に遊嵌又は嵌着する構成であってもよい。
この場合は、これまで説明した自転歯車は固定されることになる。この歯車(固定歯車331)と第3偏芯歯車322との歯合関係は変化なく、第3規制ピン315が第3ボールネジ軸311に固着された被駆動体330に遊嵌又は嵌着しているので、回転動力は被駆動体330に伝達されて第3ボールネジ軸311が自転する。
また、遊嵌穴に遊嵌する第1規制ピン等の部位にこれらが直接接触することによる摩擦を避けるため、ベアリングを設けてもよい。
また、これまでの説明では偏芯運動歯車と自転歯車とは1対1の関係をなし、それぞれ1つ設ける構成であったが、1の自転歯車に対して偏芯運動歯車を複数設けた構成にすることも可能である。
例えば、図12に示すように、n個の第1偏芯運動歯車124a〜124c,ベアリングBa〜Bc及び第1クランク129a〜129cを設ける(図12ではそれぞれ3個の場合を示す)。このとき3の第1クランク129a〜129cは、モータ軸126の回転中心に対して等しい角度ずらす。そして、第1規制ピン130の一端を各第1偏芯運動歯車124a〜124cの第1遊嵌穴133a〜133cに遊嵌させ、他端はフランジ132に固着させる。
このような構成により、各第1偏芯運動歯車124a〜124cはそれぞれ、各第1クランク129a〜129cの位相に従い偏芯して第1自転歯車110と部分歯合するので、当該第1自転歯車110は各第1偏芯運動歯車124a〜124cから同時に回転動力が伝達されることになり、動力伝達点が軸対称となって、スムースな回転動力の伝達が可能になると共に、同じ動力を第1自転歯車110に伝達する際に第1偏芯運動歯車124a〜124c及び第1クランク129a〜129cのそれぞれが担う動力が分割されるため摩耗等が抑制できるようになる。
また、本発明は偏芯運動歯車と自転歯車との内包関係について限定を受けるものではない。例えば、図10において第3偏芯運動歯車322は内歯で第3自転歯車317は外歯であったが、図13に示すように第3偏芯運動歯車322を外歯で第3自転歯車317を内歯としても同様の作用効果が得られる。
さらに、上記説明では型締部30等においてはプーリを介してモータの回転動力をクランクに伝達する構成であるが、可塑化部のようにモータ軸にクランクを直接取付ける構成であってもよい。
本発明に係る射出成形装置の断面図である。 可塑化部の断面斜視分解図である。 スクロールの構成を示す図である。 減速機構の動作の説明に適用される図である。 チェックバルブ機構を説明する断面斜視分解図である。 チェックバルブ機構の動作の説明に適用される図である。 射出部の断面斜視分解図である。 型締部の断面斜視分解図である。 射出部における減速機構のボールネジナットと偏芯運動歯車とを一体に形成した場合の図である。 型締部における減速機構のボールネジナットと偏芯運動歯車とを一体に形成した場合の図である。 規制ピンを可塑化ハウジング等の固定部材に遊嵌又は嵌着させず、被駆動体に遊嵌又は嵌着する場合の例を示す図である。 複数の偏芯運動歯車を用いた場合の例を示す図である。 偏芯運動歯車と自転歯車等においての歯の内包関係を示す図である。 従来の技術の説明に適用される射出成形装置の部分断面図である。 従来の技術の説明に適用されるチェックバルブ機構の動作説明に適用される図である。
符号の説明
10 可塑化部 ; 20 射出部 ; 30 型締部
101 可塑化ハウジング ; 102 固定ダイプレート
104 バレル ; 106 スクロール ; 108 チェックバルブ機構
109 スクロール軸穴 ; 115 流動路 ; 120 スクロールモータ
121 チェックバルブ ; 126 モータ軸 ; 128 筒部
129 クランク部 ; 135 バルブ受部材 ; 136 ワンウェイクラッチ
137 クラッチ挿着部 ; 139 バルブポケット ; 140 開閉端部
141 係合部 ; 142 回転止部 ; 144 回転止穴
145 クラッチ嵌着部 ; 146 テーパ部 ; 147 被係合部
150 テーパ嵌着部 ; 151 受部材挿着部 ; 152 段差部
153 段差部 ; 201 射出シリンダ ; 202 プランジャ

Claims (1)

  1. スクロールで材料を可塑化・圧送する可塑化部と、該可塑化部からの材料をキャビティに射出する射出部と、該射出部から前記可塑化部への材料の逆流を遮断するチェックバルブ機構とを備えた射出成形装置において、
    前記チェックバルブ機構が、前記スクロールの回転中心軸孔と係合して自由回転が規制されると共に該回転中心軸に沿って進退して、前進した際には材料が前記可塑化部と前記射出部とを流動する流動路の開口に当接して当該流動路を閉塞し、後退した際には当該流動路から離接するチェックバルブと、
    一方向にフリー回転するワンウェイクラッチと、
    該ワンウェイクラッチが嵌着されるクラッチ嵌着部、一端に向って半径が縮小するテーパ部及び前記チェックバルブに設けられた係合部と螺合する被係合部を具備したバルブ受部材と、
    前記スクロールモータの軸端部に形成されて、前記ワンウェイクラッチが挿着されるクラッチ挿着部及び前記テーパ部が嵌着可能に設けられたテーパ嵌着部を具備する受部材挿着部とを備えて、
    材料を前記スクロールから送出するように前記スクロールモータが回転すると前記ワンウェイクラッチがフリー回転して、該スクロールモータの回転動力が、前記テーパ嵌着部に嵌着した前記テーパ部を介して前記バルブ受部材に直接伝達されることにより、前記チェックバルブが前記流動路の開口から後退して材料の流動を可能にし、さらに当該チェックバルブが後退すると、該チェックバルブの段差部が前記スクロールにおける回転中心軸孔の段差部に当接して後退が規制されることにより、前記バルブ受部材が前記チェックバルブ側に引寄せられて、前記テーパ部と前記テーパ嵌着部との嵌着が解除され前記スクロールモータから前記チェックバルブへの回転動力の伝達が停止し、
    前記スクロールモータが逆回転すると、前記ワンウェイクラッチがクラッチ動作して該スクロールモータの回転動力が当該ワンウェイクラッチを介して前記バルブ受部材に伝達されて、前記チェックバルブが前記流動路を閉塞するように前進し、さらに前進して前記テーパ部がテーパ嵌着部に圧入されて嵌着することを特徴とする射出成形装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018047610A (ja) * 2016-09-21 2018-03-29 ナルックス株式会社 射出成形装置
JP2020157601A (ja) * 2019-03-27 2020-10-01 セイコーエプソン株式会社 材料供給装置、射出成形装置及び三次元造形装置

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