JP2007080672A - ヒューズ体離脱用具 - Google Patents
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Abstract
【課題】 架線に接続されて通電状態にある電極保持部に電極部が保持されたヒューズ体を安全且つ確実に取り外すことができるヒューズ体離脱用具を提供する。
【解決手段】 筒状部Tに対して軸心方向に間隔をおいて一対の電極部Da,Dbが設けられたヒューズ体Hを装着すべく、前記一対の電極部Da,Dbを保持可能に構成されると共に架線に電気的に接続された一対の電極保持部101a,101bを備えたヒューズボックス100から、前記ヒューズ体Hを取り外すためのヒューズ体離脱用具であって、長尺な操作棒200に連結される連結部10と、該連結部10に連設された筒状部保持体11とを備え、該筒状部保持体11は、筒状部Tに外嵌可能に構成され、該筒状部Tに略全周の亘って締付力を作用させるように構成されていることを特徴とする。
【選択図】図4
【解決手段】 筒状部Tに対して軸心方向に間隔をおいて一対の電極部Da,Dbが設けられたヒューズ体Hを装着すべく、前記一対の電極部Da,Dbを保持可能に構成されると共に架線に電気的に接続された一対の電極保持部101a,101bを備えたヒューズボックス100から、前記ヒューズ体Hを取り外すためのヒューズ体離脱用具であって、長尺な操作棒200に連結される連結部10と、該連結部10に連設された筒状部保持体11とを備え、該筒状部保持体11は、筒状部Tに外嵌可能に構成され、該筒状部Tに略全周の亘って締付力を作用させるように構成されていることを特徴とする。
【選択図】図4
Description
本発明は、ヒューズボックスに取り付けられたヒューズやヒューズホルダー等のヒューズ体を取り外すためのヒューズ体離脱用具に関する。
従来から、架線を掛け渡す電柱等には、架線で過大な電流が流れた場合に回路を遮断するためのヒューズを装着するヒューズボックスが取り付けられている。
かかるヒューズボックスは、筒状部(ヒューズ管)に対して軸心方向に間隔をおいて一対の電極部が取り付けられたヒューズを直接装着するものや、ヒューズを装填する筒状部に対して軸心方向に間隔をおいて一対の電極部が取り付けられ、各電極部が装填されたヒューズの電極部と電気的に接続されるように構成されたヒューズホルダーを介し、ヒューズを間接的に装着するもの等、種々のタイプのものがある。
上述のヒューズやヒューズホルダー(以下、総称してヒューズ体という。)を装着するヒューズボックスは、図1に示す如く、ヒューズ体Hを装着するボックス本体102と、前記ボックス本体102に開閉可能に設けられた蓋体104とで構成されている。
前記ボックス本体102は、ヒューズ体Hの各電極部Da,Dbを保持する一対の電極保持部101a,101bを備えている。一方の電極保持部101aは上流側の架線(図示しない。)に直接又は間接的に接続され、他方の電極保持部101bは下流側の架線(図示しない。)に直接又は間接的に接続されている。
各電極保持部101a,101bは、ヒューズ体Hの各電極部Da,Dbを挟み込んで保持可能に構成されると共に、その保持した電極部Da,Dbが電気的に接続されるように構成されている。
前記蓋体104は、ヒューズ体Hを保持する保持体103を備えている。かかる保持体103は、ヒューズ体Hの筒状部Tを挟み込んで保持できるようになっており、何れか一方の電極部Da,Db近傍において、筒状部Tを保持できるように一つ設けられている。
そして、該ヒューズボックス100は、前記保持体103にヒューズ体Hを保持させた状態で蓋体104を閉じることで、該ヒューズ体Hの各電極部Da,Dbが各電極保持部101a,101bに挿入して保持されるようになっている。これにより、かかるヒューズボックス100は、通電状態にある架線に接続された電極保持部101a,101bにヒューズ体Hの電極部Da,Dbを直接装着するような危険な作業を伴わないようになっている。
また、ヒューズボックス100からヒューズ体Hを取り外す際においては、ヒューズ体Hは筒状部Tが保持体103に保持されているので、蓋体104を開くに伴って電極保持部101a,101bによる電極部Da,Dbの保持が解除され、蓋体104はヒューズ体Hがついた状態で開くことになる。従って、この場合においても、かかるヒューズボックス100は、通電状態にある架線に接続された電極保持部101a,101bからヒューズ体Hの電極を直接抜くような危険な作業を伴わないようになっている。
しかしながら、上述の如く、上記構成のヒューズボックス100は、ボックス本体102内に設けられた電極保持部101a,101bによってヒューズ体Hの電極部Da,Dbを挟んで保持するようになっているため、蓋体104を開いたときに、ヒューズ体Hがボックス本体102側に残った状態になってしまう場合がある。このような場合には、筒状部Tをヤットコやトング等で挟んで抜き取ったり、ヒューズ体Hとボックス本体102との間に何らかの工具を差し込んで抉るようにして抜き取ったりする作業を要することになるが、かかる作業は架線に接続された電極保持部101a,101b近傍での作業であり非常に危険なものであった。
また、海岸付近等に設けられるヒューズボックス100内のヒューズ体Hは、塩害によってヒューズ体Hの筒状部Tが脆弱になり、筒状部Tが内部で破断していたり、蓋体104を開く際に破断してしまったりすることがある。このような状態になると、蓋体104を開いた際に、図5に示す如く、何れか一方の電極部Da,Dbがボックス本体102内の電極保持部101a,101bに保持され、その電極部Da,Db側の筒状部T(ヒューズ体Hの一部)がボックス本体102内に残ってしまう場合がある。この場合においても、架線に接続された電極保持部101a,101b近傍で、筒状部Tをヤットコ等で挟んで抜き取ったり、ヒューズ体Hとボックス本体102との間に何らかの工具を差し込んで抉るようにして抜き取ったりする危険な作業を要するといった問題がある。
その上に、上述の如くヒューズ体Hの筒状部Tは脆弱で且つ破断した状態であるため、ヤットコ等で挟んだり何らかの工具で抉ると該筒状部Tに局部的な力が作用し、筒状部Tがさらに破損してボックス本体102側に残ったヒューズ体Hを取り外すことができない場合があった。
そして、これらの作業は、高所で行われるため、上述の如くヤットコ等でヒューズ体Hの取り外し作業を行うと、ヒューズ体Hを確実に保持できない場合があり、作業中にヒューズ体Hを落下させてしまう危険性もある。
そこで、本発明は、斯かる実情に鑑み、架線に接続されて通電状態にある電極保持部に電極部が保持されたヒューズ体を安全且つ確実に取り外すことができるヒューズ体離脱用具を提供することを課題とする。
本発明に係るヒューズ体離脱用具は、筒状部に対して軸心方向に間隔をおいて一対の電極部が設けられたヒューズ体を装着すべく、前記一対の電極部を保持可能に構成されると共に架線に電気的に接続された一対の電極保持部を備えたヒューズボックスから、前記ヒューズ体を取り外すためのヒューズ体離脱用具であって、長尺な操作棒に連結される連結部と、該連結部に連設された筒状部保持体とを備え、該筒状部保持体は、筒状部に外嵌可能に構成され、該筒状部に略全周の亘って締付力を作用させるように構成されていることを特徴とする。なお、ここでヒューズ体とは、筒状部(ヒューズ管)に対して軸心方向に間隔をおいて一対の電極部が設けられたヒューズ自体は勿論のこと、ヒューズが装填される筒状部に対し、軸心方向に間隔をおいて一対の電極部が設けられ、その電極部と装填したヒューズの電極部とが電気的に接続されるように構成されたヒューズホルダーを含む概念である。
かかるヒューズ体離脱用具によれば、筒状部保持体が筒状部に外嵌可能に構成され、該筒状部に略全周の亘って締付力を作用させるように構成されているので、筒状部に局所的な力が作用するのを防止することができ、筒状部保持体による締付力を筒状部の略外周全体に対して保持力として作用させることができる。これにより、筒状部が破損するのを防止した上で該筒状部を確実に保持することができる。そして、筒状部保持体は、連結部を介して操作棒に連結されるので、筒状部保持体で筒状部を保持させた状態で操作棒を操作することで、通電状態にある電極保持部に近づくことなくヒューズボックスからヒューズ体を取り外すことができる。また、上述のように筒状部を確実に保持することができるので、ヒューズ体の取り外し作業(離脱作業)時に、ヒューズ体が不用意に脱落してしまうことを防止することができる。
本発明の一態様として、前記筒状部保持体は、可撓性を有して環状に曲げられた長尺体と、該環状をなす長尺体の内径を拡縮させる拡縮機構とで構成され、拡縮機構は、長尺体の一端部が固定されると共に該長尺体の他端側が挿通される機構本体と、長尺体の長手方向に軸心を位置させて機構本体に内挿されたスクリュー体とで構成され、スクリュー体は軸心周りで回転可能に設けられると共に、該スクリュー体の外周に突設した螺旋凸条と機構本体内の長尺体とが噛合した構成であってもよい。このようにすれば、ヒューズ体に直接触れることなくスクリュー体を回転させるだけで、スクリュー体の螺旋凸条と噛合状態にある長尺体の他端側が移動し、環状をなす長尺体の内径を拡縮させることができる。即ち、スクリュー体を正逆転させることで、環状をなす長尺体の内径を拡大してヒューズ体の筒状部に外嵌できる状態と、環状をなす長尺体の内径を縮小してヒューズ体の筒状部の略全周に亘って締付力を作用させて筒状部を保持する状態とに切り換えることができる。
この場合、前記長尺体は、金属帯材で構成されると共に前記螺旋凸条が嵌り込む複数の長穴が長手方向に間隔をおいて形成されていることが好ましい。このようにすると、筒状部を保持するに際し、長尺体(金属帯材)が筒状部の外周面に面当接することになり、筒状部をより確実に保持することができる。また、螺旋凸条が嵌り込む複数の長穴が形成されることで、螺旋凸条と長尺体との噛合が確実になり、スクリュー体を回転させた際の長尺体の送りを確実に行うことができる。これにより、筒状部に対する長尺体による締付力(保持力)を確実に作用させることができる。
そして、前記スクリュー体は、操作棒の軸心と略平行となるように連結部に対して固着されれば、操作棒をスクリュー体の軸心周りで回転させることで、長尺体を拡縮させることができる。特に、スクリュー体の軸心と操作棒の軸心とが同心となるようにすれば、操作棒を自信の軸心周りで回転させるだけでよく、さらに操作性を向上させることができる。
以上のように、本発明に係るヒューズ体離脱用具によれば、架線に接続されて通電状態にある電極保持部に電極部が保持されたヒューズ体を安全且つ確実に取り外すことができるという優れた効果を奏し得る。
以下、本発明の一実施形態に係るヒューズ体離脱用具について、添付図面を参照して説明する。
かかるヒューズ体離脱工具の説明に先立ち、該ヒューズ体離脱用具によって取り外される対象となるヒューズ体、及び、該ヒューズ体が装着されるヒューズボックス、並びにヒューズ体離脱工具が取り付けられる操作棒について説明する。
本実施形態に係るヒューズ体は、筒状部(ヒューズ管)の両端部に電極部が設けられたヒューズを装填し、該ヒューズを間接的にヒューズボックスに装着するためのヒューズホルダーである。該ヒューズホルダーは、図1に示す如く、ヒューズ(図示しない。)が装填される筒状部Tと、該筒状部Tに対して軸心方向に間隔をおいて取り付けられた一対の電極部Da,Dbとで構成されている。
前記筒状部Tは、陶磁器等の絶縁材料から形成されており、前記一対の電極部Da,Dbは、導電性の金属プレートにより構成されている。該一対の電極部Da,Dbのそれぞれは、筒状部Tの軸心に沿うように、該筒状部Tの外周面に突設されており、筒状部T内部において、装填されたヒューズの電極部が電気的に接続されるように構成されている。
前記ヒューズボックス100は、いわゆる箱形といわれるもので、ヒューズホルダーH(ヒューズ体)の各電極部Da,Dbを保持可能に構成された一対の電極保持部101a,101bが内装されたボックス本体102と、ヒューズホルダーH(ヒューズ体)の筒状部Tを保持する保持体103が内装され、前記ボックス本体102に開閉可能に設けられた蓋体104とで構成されている。
前記ボックス本体102は、取付金具を介して電柱(電柱に取り付けられた腕金:採番しない。)に取り付けられている。該ボックス本体102は、陶磁器等の絶縁材料から形成されており、一面が開口した箱状に形成されている。
該ボックス本体102内には、前記一対の電極保持部101a,101bがヒューズホルダーHの電極部Da,Dbと対応した間隔をおいて設けられている。該一対の電極保持部101a,101bのそれぞれは、ヒューズホルダーHの電極部Da,Dbが挿入されるスリット(図示しない。)が形成されており、該スリット内には、挿入された電極部Da,Dbを挟み込む導電性の挟持体(図示しない。)が内装されている。一方の電極保持部101a(実際には挟持体)は、電柱に掛け渡された送電方向上流側の架線に電気的に接続され、他方の電極保持部101b(挟持体)は、送電方向下流側の架線に電気的に接続されており、ヒューズホルダーHの両方の電極部Da,Dbが各電極保持部101a,101bに保持された状態で内装されたヒューズを介して送電できるようになっている。
前記蓋体104は、ボックス本体102と同様に、陶磁器等の絶縁材料から形成されており、ボックス本体102の開口を閉塞できるように形成されている。そして、該蓋体104は、一端部がボックス本体102の一端部に枢着され、該枢着支点を中心にして回転することで、ボックス本体102に対して開閉できるようになっている。
該蓋体104は、ボックス本体102の開口を閉塞した状態で内面となる面に、ヒューズホルダーHの筒状部Tを保持する保持体103が設けられている。本実施形態において、前記保持体103は一つ設けられており、該一つの保持体103のみで何れか一方の電極部Da,Db(図においては、蓋体104の先端側に位置する一方の電極部Da)の近傍で筒状部Tを保持できるようになっている。かかる保持体103は、ヒューズホルダーHを筒状部Tの軸心と直交する方向から挿入した後、該ヒューズホルダーHを軸心方向にスライドさせることでヒューズホルダーHの電極部Da近傍と係合するように構成されており、図1や図3に示す如く、取り付け角度が異なった姿勢であっても確実に該ヒューズホルダーHを保持でき、蓋体104の開閉に伴って該ヒューズホルダーHが脱落しないようになっている。なお、本実施形態に係る蓋体104は、ヒューズホルダーHを軸心方向にスライドさせた際に、該ヒューズホルダーHの端部が入り込む貫通した穴(採番しない。)が形成されている。
上記構成のヒューズボックス100は、ヒューズホルダーHの電極部Da,Dbがボックス本体102側に位置するように、該ヒューズホルダーH(筒状部T)を保持体103に保持させた状態にして蓋体104を閉じることで、該ヒューズホルダーHの各電極部Da,Dbがボックス本体102内の各電極保持部101a,101bのスリットに挿入されるようになっている。即ち、該ヒューズボックス100は、蓋体104の開閉に伴って、ヒューズホルダーHの電極部Da,Dbが電極保持部101a,101bに挿脱するようになっており、電極部Da,Dbが電極保持部101a,101b内の挟持体に挟まれた状態でヒューズホルダーHを送電可能な状態で保持(装着)できるようになっている。
次に、操作棒について説明すると、本実施形態に係る操作棒は、蓋体104に対してヒューズホルダーHを上述した正規の姿勢で取り付け、その姿勢のヒューズホルダーHをヒューズボックス100(蓋体104)から取り外しできるように構成されている。
具体的には、操作棒は、図2に示す如く、作業者が把持する把持部201を一端部に備えた絶縁棒部202と、該絶縁棒部202の他端部に連結された操作部203とで構成されている。
前記絶縁棒部202は、地落事故を防止すべく、絶縁材料から形成された棒体である。そして、操作部203は、絶縁棒部202に連結され、該絶縁棒部202の他端から延出した本体部204と、該本体部204に連設され、ヒューズボックス100の蓋体104を開閉するための開閉操作部205と、前記本体部204に取り付けられ、蓋体104に対してヒューズホルダーHを装着するためのホルダー操作部206とを備えている。
前記本体部204は、後述する開閉操作部205と一体的に成型されており、ホルダー操作部206(後述するゴム体206)を内装する角穴207が、開閉操作部205と絶縁棒部202との間に軸心直交方向に貫通して穿設されている。
前記開閉操作部205は、本体部204から該絶縁棒部202の軸心と交差(図においては略直交)する方向に延出しており、本実施形態においては、前記角穴207の穴心と同方向に延出している。本実施形態に係る開閉操作部205は、先端側ほど先細りしたテーパー棒状に形成されており、先端部に球状の係止部209が形成されている。該開閉操作部205は、ヒューズボックス100の蓋体104の他端側に形成された穴110に挿入できるようになっており、前記穴110に挿入した状態で絶縁棒部202を操作することで蓋体104を開閉できるようになっている。即ち、該操作棒200は、開閉操作部205を蓋体104の穴110(図1参照)に挿入した状態で絶縁棒部202を引っ張ることで蓋体104を開くことができる一方、開閉操作部205を蓋体104の穴110に挿入した状態で絶縁棒部202を押すことで蓋体104を閉じることができるようになっている。
前記ホルダー操作部206は、本体部204に穿設された角穴207に内装されており、ヒューズホルダーHの電極部Da,Dbを挿入するためのスリット208が本体部204の軸心に沿って角穴207と同方向に貫通して形成されている。該ホルダー操作部206は、ゴム材料から形成されており、スリット208の隙間が狭くなるように、角穴207に内装(圧入)されている。これにより、該ホルダー操作部206は、ヒューズホルダーHの金属プレートからなる電極部Da,Dbを挿入したときに、該電極部Da,Dbをスリット208内面に圧着してヒューズホルダーHを保持できるようになっている。
上記構成の操作棒200は、図3に示す如く、ホルダー操作部206(スリット208)にヒューズホルダーHの電極部Da,Dbを挿入して保持した状態で、絶縁棒部202(当該操作棒200)を操作し、ヒューズボックス100の蓋体104に対して上述した姿勢で装着できるようになっている。
本実施形態に係るヒューズ体離脱用具は、ヒューズホルダーHが上述の姿勢で蓋体104(保持体103)に保持されずに、ボックス本体102側に残ったまま蓋体104が開いてしまった場合や、ヒューズホルダーHの筒状部Tが破断し、一方の電極部Da,Dbがボックス本体102内の電極保持部101a,101bに保持され、筒状部Tの一部がボックス本体102側に残る一方、残りの筒状部Tが蓋体104の保持体103に保持された状態で蓋体104が開いたときに、ヒューズホルダーHをヒューズボックス100から取り外すもの、即ち、適正な状態でないヒューズホルダーHをヒューズボックス100から取り外すためのものである。
本実施形態に係るヒューズ体離脱用具について具体的に説明すると、図4に示す如く、ヒューズ体離脱用具1は、前記操作棒200に連結される(取り付けられる)連結部10と、該連結部10に連設された筒状部保持体11とを備えている。
前記連結部10は、棒状に形成された連結本体部12と、該連結本体部12と後述するスクリュー体20とを連結したジョイント部13と、連結本体部12の外周面から延出し、前記ホルダー操作部206(スリット208)に挿入される挿入部14と、前記連結本体部12を操作部203に固定する固定ベルト15とで構成されている。
前記連結本体部12は、前記操作部203の本体部204と略同等の長さの円柱状に形成され、前記ジョイント部13は、連結本体部12よりも小径な円柱状をなし、連結本体部12と略同心で連結本体部12の一端面から延出するように形成されている。
前記挿入部14は、ヒューズホルダーHの電極部Da,Dbと同様のプレートで構成されており、連結本体部12の軸線に沿うようにして該連結本体部12の外周面から外方に向けて延設されている。
前記固定ベルト15は、可撓性を有するベルト体15aと、該ベルト体15aの一端部に取り付けられた扁平状のリング15bとで構成されている。前記ベルト体15aは、長尺方向が連結本体部12と直交する方向となるように一部が連結本体部12に固定されている。前記ベルト体15aは、外周面となる一方の面において、先端部に雄側の面ファスナーを備え、その他の領域に雌側の面ファスナーを備えている。
かかる固定ベルト15は、ベルト体15aの他端側をリング15bに挿通して折り返し、先端部の雄側の面ファスナーと他の領域の雌側の面ファスナーとを係合することで操作部203(本体部204)を締め付けた状態で固定できるようになっている。これにより、連結部10は、スリット208に対する挿入部14の挿入と、固定ベルト15による操作部203に対する締結によって固定できるようになっている。
前記筒状部保持体11は、ヒューズホルダーHの筒状部Tに外嵌可能に構成され、該筒状部Tに略全周の亘って締付力(保持力)を作用させるように構成されており、本実施形態においては、可撓性を有して環状に曲げられた長尺体17と、環状をなす長尺体17の内径(実際には、環状をなす長尺体17全体)を拡縮させる拡縮機構18とで構成されている。
本実施形態に係る長尺体17は、金属帯材で構成されている。そして、該長尺体17は、一端側が前記拡縮機構18(後述する機構本体19)に固定され、少なくとも長手方向の他端側(好ましくは略全長)には、後述する螺旋凸条21と噛合するための長穴LHが長手方向に間隔をおいて複数穿設されている。各長穴LHは、長尺体17の幅方向(短手方向)に延びるように形成されており、螺旋凸条21の螺旋勾配に対応するように傾斜している。
前記拡縮機構18は、長尺体17の一端部が固定されると共に、該長尺体17の他端側が挿通される機構本体19と、該機構本体19に長尺体17の長手方向に軸心を位置させて挿通されたスクリュー体20とで構成され、該スクリュー体20の外周に突設した螺旋凸条21と長尺体17とが機構本体19内で噛合している。
前記機構本体19は、外面の一部に前記長尺体17の一端が固着され、その一端が固着されて環状に曲げられた長尺体17の他端側が挿通される長尺体挿通部22と、スクリュー体20が挿入されるスクリュー挿通部23とが形成されている。
前記長尺体挿通部22は、長尺体17を挿入可能なスリット状の空間で構成され、スクリュー挿通部23は、スクリュー体20を挿入可能な略円柱状の空間で構成されている。前記長尺体挿通部22とスクリュー挿通部23とは、連通して形成され、前記スクリュー挿通部23は、内装したスクリュー体20の螺旋凸条21の一部(軸心方向の延びる帯状の領域)が長尺体挿通部22に介在するように、穴心と直交する方向で長尺体挿通部22側に変位して形成されている。即ち、スクリュー挿通部23は、断面形状が一部を切り欠いた略円形状をなした態様で形成されている。
さらに、機構本体19は、スクリュー挿通部23の両端部に、スクリュー体20が軸心方向に移動して抜け出るのを防止した上でスクリュー体20の後述する第一軸部25b、及び第二軸部25cを軸支する軸支部(図示しない。)が形成されている。
前記スクリュー体20は、円柱状の軸部の外周に、軸心方向において所定ピッチの螺旋状をなす凸条からなる螺旋凸条21が突設されたスクリュー部25aと、該スクリュー部25aの軸部の一端に同心で連設された第一軸部25bと、スクリュー部25aの軸部の他端に同心で連設された第二軸部25cとで構成されている。
前記スクリュー部25aは、最大径(螺旋凸条21の最大径)が前記スクリュー挿通部23よりもやや小径に形成され、前記螺旋凸条21は、該スクリュー部25aをスクリュー挿通部23に挿通した状態で、長尺体挿通部22に挿通された長尺体17の長穴LHに嵌り込むように、軸心方向におけるピッチや、山高さ、山幅等が設定されている。
第一軸部25bは、機構本体19内に形成された一方の軸支部に軸支可能に構成され、第二軸部25cは、他方の軸支部に軸支可能で且つ端部が機構本体19内から外部に突出するように長さ設定がなされている。そして、該第二軸部25cは、ジョイント部13の先端に対して同心で連結されている。
かかる拡縮機構18は、該スクリュー体20の螺旋凸条21と長尺体17とを噛合させることで、スクリュー体20を軸心周りで回転させた際に長尺体17が長手方向に送り、環状をなす長尺体17の内径を拡縮できるように構成されている。
本実施形態に係るヒューズ体離脱用具1は、以上の構成からなり、次に、操作棒200に対する取り付けと、ヒューズボックス100に対するヒューズ体(ヒューズホルダーH)の着脱について説明する。なお、ヒューズボックス100からのヒューズホルダーHの取り外しについては、塩害によって筒状部Tが破断したヒューズホルダーHの取り外しを一例にして説明する。
塩害によって筒状部Tが破断したヒューズホルダーHは、図5に示す如く、一方の電極部Da側の筒状部T(蓋体104の先端側に位置する筒状部T)が蓋体104の保持体103に保持され、蓋体104に付いた状態となる一方、他方の電極部Dbがボックス本体102内の電極保持部101bに保持され、その電極部Db側の筒状部T(残り筒状部T)がボックス本体102内に残っている。
この状態において、蓋体104側のヒューズホルダーHを取り外すには、図6に示す如く、通常の場合と同様、操作棒200のみで取り外す。即ち、蓋体104の保持体103で保持された筒状部T側の一方の電極部Daをホルダー操作部206のスリット208に挿入して圧着保持し、操作棒200を操作して当該筒状部Tを取り外す。
その一方で、ボックス本体102側に残ったヒューズホルダーHを取り外すには、操作棒200に取り付けたヒューズ体離脱用具1によって行う。ここで、操作棒200に対するヒューズ体離脱用具1の取り付け方を説明すると、図7に示す如く、まず、筒状部保持体11が操作棒200の操作部203よりも軸心方向において外方に位置するようにして、操作棒200のホルダー操作部206のスリット208に、ヒューズ体離脱用具1の挿入部14を挿入する。この状態で、スリット208に対する挿入部14の挿入によってヒューズ体離脱用具1は、操作棒200の軸心方向への移動と、軸心周りでの回転が規制された状態で、連結本体部12が操作棒200の本体部204に沿った姿勢となる。そして、固定ベルト15(ベルト体15a)を操作棒200の操作部203(本体部204)に巻き付けた状態にしてリング15bにベルト体15aの他端側を挿通し、リング15bを支点にしてベルト体15aの他端側を折り返す。そして、該ベルト体15aの他端側を、ベルト体15aにおける本体部204に沿った部分に押し付けると面ファスナーによってベルト体15aの他端側が固定されて状態になる。これにより、挿入部14がスリット208から抜け出る方向へのヒューズ体離脱用具1の移動が規制され、当該ヒューズ体離脱用具1の取り付けが完了する。
そして、ボックス本体102側に残ったヒューズホルダーHを取り外すには、図8に示す如く、筒状部保持体11(環状をなす長尺体17)をヒューズホルダーHの筒状部Tに外嵌し、操作棒200をヒューズ体離脱用具1の本体部204の軸心周りで回転させる。そうすると、ヒューズ体離脱用具1は、上述の如く、操作棒200の軸心周りでの回転が規制されているので、当該操作棒200の回転に伴ってスクリュー体20が回転し、スクリュー体20の螺旋凸条21の回転によって長尺体17が長手方向に送られ、環状をなす長尺体17が縮小する。そして、長尺体17の内径がヒューズホルダの筒状部Tの外径と同等になると、筒状部Tの略全周に亘って長尺体17の締付力が作用する。即ち、長尺体17の縮径に伴ってヒューズホルダーHの筒状部Tの外周の略全周に亘って略均等な保持力が作用する。
この状態で操作棒200を操作する(電極部Dbが電極保持部101bから抜け出るように移動させる)と、電極部Dbが電極保持部101bから抜け、ボックス本体102側に残っていたヒューズホルダーHが取り外されることになる。
以上のように、本実施形態に係るヒューズ体離脱用具1は、筒状部保持体11が筒状部Tに外嵌可能に構成され、該筒状部Tに略全周の亘って締付力を作用させるように構成されているので、該筒状部Tに局所的な力が作用して筒状部Tを破損させるのを防止した上で、筒状部保持体11で筒状部Tを確実に保持することができる。そして、筒状部保持体11は、連結部10を介して操作棒200に連結されるので、筒状部保持体11で筒状部Tを保持させた状態で操作棒200を操作することでボックス本体102からヒューズホルダーHを取り外すことができる。そして、筒状部保持体11は、筒状部Tを外嵌状態で保持できるように構成されているので、操作棒200を操作する際に不用意に脱落することも防止される。
また、ヒューズ体離脱用具1の筒状部保持体11を、環状にした長尺体17と該環状をなす長尺体17の内径を拡縮させる拡縮機構18とで構成し、該拡縮機構18に長尺体17を噛合するスクリュー体20で備えるようにしたので、ヒューズホルダーHに直接触れることなくスクリュー体20を回転させるだけで、ヒューズホルダーHに対する保持とその解除を行うことができる。また、回転するスクリュー体20との噛合によって長尺体17の他端側を移動させて径を縮小させるようにしているので、ヒューズホルダーHの筒状部Tに対して全周に亘って確実に保持力を作用させることができ、ヒューズホルダーHの抜き取り作業中に脱落する等といった事態になるのを確実に防止することができる。
そして、前記長尺体17を金属帯材で構成したので、筒状部Tの外周面面に面当接した状態でより確実に保持することができる。そして、該金属帯材(長尺体)17にスクリュー体20の螺旋凸条21が嵌め込まれる複数の長穴LHを長手方向に間隔をおいて形成したので、螺旋凸条21と長尺体17との噛合を確実にすることができる。これにより、長尺体17に滑りを生じさせることなく該長尺体17を確実に拡縮することができ、筒状部Tの保持及びその解除をよりいっそう確実なものにすることができる。
そして、ヒューズ体離脱用具1の連結部10(連結本体部12)を操作棒200の操作部203に沿わせて取り付けるように構成したので、スクリュー体20と操作棒200(絶縁棒部202)との軸心を略平行な状態にすることができ、長尺体17の内径を拡縮させるべく操作棒200を操作するに際し、スクリュー体20の軸心周りで操作棒200を回転させるだけでよく操作性に優れたものにすることができる。
尚、本発明のヒューズ体離脱用具は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
上記実施形態において、ヒューズボックス100の開閉と、ヒューズホルダーHの着脱を行うための専用の操作棒200に対し、ヒューズ体離脱用具1を取り付けるようにしたが、例えば、図9に示す如く、各種操作具(先端工具)が交換可能に取り付けられる共用操作棒300であってもよい。かかる共用操作棒300は、絶縁棒部301と、該絶縁棒部301の先端に連結され、各種操作具(図示しない。)を連結させる共用連結部302とで構成されている。前記絶縁棒部301は、上記実施形態と同様に絶縁材料から形成された棒体である。共用連結部302は、絶縁棒部301の一端に連結された円柱状の共用本体部303と、該共用本体部303と同心で且つ共用本体部303よりも小径に設定され、共用本体部303の一端面に延設された位置決部304と、位置決部304の先端面から出退する付勢ピン305と、位置決部304の軸線と直交する方向に該位置決部304の外周面に突設された一対の抜止ピン306,306とで構成されている。前記付勢ピン305は、位置決部304に内装されたバネ体(図示しない。)で外方に向けて付勢されており、常態において外部に突出した態様をなしている。
そして、ヒューズ体離脱用具1を共用操作棒300に取り付ける場合、かかるヒューズ体離脱用具1の連結部10は、外観ブロック状に形成された連結本体部12と、該連結本体部12とスクリュー体20とを略同心で連結したジョイント部13とで構成し、前記連結本体部12に、共用操作棒300の位置決部304を挿入する位置決穴120を軸心と穴心とを一致させて形成すると共に、抜止ピン306,306が挿入可能で係脱可能な係合スリット121を位置決穴120と連通して形成するようにすればよい。
かかる係合スリット121は、位置決穴120に対する位置決部304の挿入に伴って抜止ピン306,306を挿入することができるように、連結本体部12の軸線に沿って形成された第一スリット121aと、位置決穴120に挿入状態にある位置決部304の軸線周りで連結本体部12を回転させた際に抜止ピン306,306が周方向に移動可能に形成された第二スリット121bと、該第二スリット121bの先端に連続して形成され、位置決穴120の奥部内面に対する付勢ピン305の当接によって作用する付勢力で抜止ピン306,306が挿入方向とは逆方向で嵌り込む第三スリット121cとで構成するようにすればよい。このようにすれば、抜止ピン306,306が第三スリット121cに嵌り込んだ状態で、ヒューズ体離脱用具1が共用操作棒300(絶縁棒部301)に対して軸心周りでの回転が阻止される上に、連結部10をスクリュー体20と略同心で連結された状態にすることができる。従って、筒状部保持体11を上記実施形態と同様に構成にすれば、共用操作棒300を自身の軸心周りで回転させることでスクリュー体20を回転させて長尺体17を拡縮させることができ、作業性を向上させることができる。
上記実施形態において、筒状部保持体11を環状にした長尺体17と拡縮機構18とで構成し、前記長尺体17を金属帯材で構成するようにしたが、長尺体17は金属帯材に限定されるものではなく、例えば、可撓性を有する樹脂製の帯材や線状材等であってもよい。即ち、長尺体17は、可撓性を有して環状に曲げることができるものであればよい。但し、スクリュー体20の螺旋凸条21と噛合可能にすることは勿論である。
また、スクリュー体20の螺旋凸条21と長尺体17との噛合を確実にすべく、長尺体17に複数の長穴LHを設けたが、例えば、長尺体17に十分な肉厚がある場合には、長穴LHに換えて螺旋凸条21が嵌り込む複数の凹部を設けるようにしても勿論よい。
上記実施形態において、筒状部保持体11を環状にした長尺体17と拡縮機構18とで構成し、環状をなす長尺体17の内径を拡縮可能とし、該長尺体17を縮径することでヒューズホルダーHの筒状部Tを保持する一方、長尺体17を拡径することで保持したヒューズホルダーHをヒューズ体離脱用具1から取り外せるように構成したが、例えば、環状をなす長尺体17に換えて、内径が筒状部Tよりも小径に設定され、弾性材料から成形されたリング体を間接的または直接的に連結部10に連結するようにしてもよい。このようにすれば、ヒューズホルダーHの筒状部Tに外嵌するに際してリング体が弾性変形し、外嵌した状態でその弾性変形に伴う復元力が筒状部Tの全周に亘って保持力として作用する。従って、この場合において、筒状部Tの破断に関係なく筒状部Tを保持することができ、操作棒200を操作してボックス本体102に残ったヒューズホルダーHは勿論のこと、蓋体104についてヒューズホルダーHを取り外すことができる。この場合においても、図9に示した連結部10を採用できることは言うまでもない。
上記実施形態において、塩害によって筒状部Tが破断し、ボックス本体102側に残ったヒューズホルダーHをヒューズ体離脱用具1で取り外したが、例えば、ヒューズ体離脱用具1で蓋体104側のヒューズホルダーHを取り外すことも勿論可能である。また、電極部Da,Dbが筒状部Tの端部よりも中央側に設けられた態様のヒューズ体であれば、筒状部Tが破断せずにボックス本体102側にヒューズ体全体が残ってしまった場合には、該筒状部Tの端部にヒューズ体離脱用具1の筒状部保持体11を外嵌して筒状部Tを保持して取り外すことができる。即ち、筒状部保持体11で外嵌可能な筒状部Tを備えたヒューズ体であれば、筒状部Tの破断の有無に関係なく、当該ヒューズ体離脱用具1はヒューズ体を取り外すことができる。
そして、ヒューズ体離脱用具1は、ヒューズホルダーHの取り外しに用いることに限定されず、例えば、ヒューズボックス100に直接装着されたヒューズを取り外す場合においても勿論使用できる。即ち、ヒューズは、ヒューズホルダーHと同様、筒状部T(ヒューズ管)に対して一対の電極部が取り付けられたものであり、上述の態様のヒューズボックス100に直接取り付けられた場合には、同様にボックス本体102側に残る場合があるが、かかるヒューズ体離脱用具1は、筒状部Tに外嵌してそれを保持できるように構成されているので、上記実施形態と同様の作業を行うことでヒューズを取り外すことができる。
そして、上記実施形態において、一対の電極部Da,Dbが筒状部Tの外周から突出した形態のヒューズホルダーHを一例にして説明したが、ヒューズ体離脱用具1で取り外す対象となるヒューズ体は、この形態に限定されるものではなく、例えば筒状部Tの両端部に電極部が設けられたヒューズ(いわゆる管ヒューズ)であっても勿論よい。
1…ヒューズ体離脱用具、10…連結部、11…筒状部保持体、12…連結本体部、13…ジョイント部、14…挿入部、15a…ベルト体、15b…リング、15…固定ベルト、17…長尺体、18…拡縮機構、19…機構本体、20…スクリュー体、21…螺旋凸条、22…長尺体挿通部、23…スクリュー挿通部、25a…スクリュー部、25b…第一軸部、25c…第二軸部、100…ヒューズボックス、101a,101b…電極保持部、102…ボックス本体、103…保持体、104…蓋体、110…穴、120…位置決穴、121…係合スリット、121a…第一スリット、121b…第二スリット、121c…第三スリット、200…操作棒、201…把持部、202,301…絶縁棒部、203…操作部、204…本体部、205…開閉操作部、206…ホルダー操作部(ゴム体)、207…角穴、208…スリット、209…係止部、300…共用操作棒、302…共用連結部、303…共用本体部、304…位置決部、305…付勢ピン、306…抜止ピン、Da,Db…電極部、H…ヒューズホルダー、LH…長穴、T…筒状部
Claims (4)
- 筒状部に対して軸心方向に間隔をおいて一対の電極部が設けられたヒューズ体を装着すべく、前記一対の電極部を保持可能に構成されると共に架線に電気的に接続された一対の電極保持部を備えたヒューズボックスから、前記ヒューズ体を取り外すためのヒューズ体離脱用具であって、長尺な操作棒に連結される連結部と、該連結部に連設された筒状部保持体とを備え、該筒状部保持体は、筒状部に外嵌可能に構成され、該筒状部に略全周の亘って締付力を作用させるように構成されていることを特徴とするヒューズ体離脱用具。
- 前記筒状部保持体は、可撓性を有して環状に曲げられた長尺体と、該環状をなす長尺体の内径を拡縮させる拡縮機構とで構成され、拡縮機構は、長尺体の一端部が固定されると共に該長尺体の他端側が挿通される機構本体と、長尺体の長手方向に軸心を位置させて機構本体に内挿されたスクリュー体とで構成され、スクリュー体は軸心周りで回転可能に設けられると共に、該スクリュー体の外周に突設した螺旋凸条と機構本体内の長尺体とが噛合している請求項1記載のヒューズ体離脱用具。
- 前記長尺体は、金属帯材で構成されると共に前記螺旋凸条が嵌り込む複数の長穴が長手方向に間隔をおいて形成されている請求項2記載のヒューズ体離脱用具。
- 前記スクリュー体は、操作棒の軸心と略平行となるように連結部に対して固着されている請求項2又は3記載のヒューズ体離脱用具。
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CN112670140B (zh) * | 2020-12-15 | 2022-07-01 | 贵州电网有限责任公司 | 一种熔丝管放置架 |
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