JP2007079343A - レンズユニット及びその組立方法、光学ユニット及びその組立方法、画像読取ユニット、画像読取装置、画像形成装置 - Google Patents

レンズユニット及びその組立方法、光学ユニット及びその組立方法、画像読取ユニット、画像読取装置、画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】レンズまたはレンズ群あるいは鏡筒を光軸上に複数個配置してレンズユニットを構成する際に、光軸回り方向(γ方向)の特性を検査工程時と同じ結果に容易に調整することができる構成のレンズユニットを提供する。
【解決手段】レンズまたはレンズ群40あるいは鏡筒39を光軸上に複数個配置したレンズユニット38において、前記複数個のレンズまたはレンズ群40あるいは鏡筒39の全てに、各レンズまたはレンズ群40あるいは鏡筒39の光軸を中心とした回転方向(γ方向)の位置を定めるための印(マーク)MK1,MK2を設ける。そして、特性評価時には前記印(マーク)MK1,MK2の光軸回り方向の位置を一定の位置に合わせる。これにより、光軸回り方向の位置を容易に揃えることができ、画像読取ユニット16などへの組付け工程での調整や特性評価を短時間で容易に行うことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、レンズまたはレンズ群あるいは鏡筒を光軸上に複数個配置したレンズユニット及びその組立方法、レンズユニットを有する光学ユニット及びその組立方法、前記レンズユニットまたは光学ユニットを備えた画像読取ユニット、その画像読取ユニットを備えた画像読取装置(スキャナ装置)、その画像読取装置を備えた複写機、ファクシミリ、印刷機等の画像形成装置に関する。
従来から、複写機、ファクシミリ、スキャナ装置等に使用される画像読取ユニットには、二つ以上のレンズ群からなる結像レンズ系を有する光学ユニットを備えたものが知られている。この従来の画像読取ユニットでは、副走査方向に原稿の照明光源を移動させ、原稿からの反射光を光学ユニットの結像レンズ系を通してCCD(Charge Coupled Device)等のライン型光電変換素子に縮小結像させ、このライン型光電変換素子に結像された結像光束を光電変換して画像読取信号として出力するようになっている。
この画像読取ユニットでは、ライン型光電変換素子の受光面上から結像光束が光軸方向にずれると、読み取り画像の劣化が生じることから、光学ユニットの各レンズ群の間隔や、ライン型光電変換素子と光学ユニットとの位置関係を調整し、読み取り画像が設計規格を満足するようにレンズ群の間隔の調整や、ライン型光電変換素子の取付位置の調整を行って位置決め固定している。
また、この種の画像読取ユニットでは、レンズ群を構成するレンズの表面のうち中心の矩形状の部分が、ライン型光電変換素子の結像に寄与する。この矩形状の部分の収差等の結像性能は、レンズの光軸を中心した回転方向(光軸回り方向と言う)にばらつきがある。このため、矩形状の部分がライン型光電変換素子に平行になるようにレンズを位置決めし、結像光束の結像位置がライン型光電変換素子の受光面上に結像するようにレンズとライン型光電変換素子との間隔を調整しても、レンズを回転させると、結像光束の結像位置がライン型光電変換素子の受光面上から光軸方向にずれることがあり、画像品質の劣化を招くことがあった。特にカラー画像を読み取るための画像読取ユニットに用いられるレンズでは、青色波長、緑色波長、赤色波長とで結像位置がレンズの回転方向にずれていると、カラー画像を良好に再現することができないことになる。従って、レンズを光軸を中心とした回転方向(光軸回り方向)に調整することも必要である。
従来、このようなレンズ間隔の調整及びレンズの光軸を中心とした回転方向の位置を調整して画像の品質の向上を図るために、1個のレンズ鏡筒を2分割して、各レンズ群を両分割鏡筒に保持させ、その両分割鏡筒の一方の外周にねじ山を形成し、他方の内周にねじ溝を形成して、これらのねじ山とねじ溝とを螺合させて、光軸を中心として両分割鏡筒を相対的に回転させることによりレンズ群の間隔調整を行う構成のレンズ鏡筒が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、このようなレンズ鏡筒は、電子スチルカメラ等に多く利用されている(例えば特許文献2参照)。
しかしながら、上記のような構成のレンズ鏡筒では、各分割鏡筒に保持されているレンズ群の間隔調整を行うと、分割鏡筒の回転に伴って各レンズ群が回転するので、収差等などによりレンズ群の光軸を中心とした回転方向の位置が狂うことがあり、しかも、レンズ群の回転と間隔調整とを独立して行うことができないという問題がある。
特開平11−337799号公報 特開平8−101333号公報
前記従来技術の問題を解消するため、本発明者らは、レンズ鏡筒の構造を複雑化させることなく簡単な構成でレンズ鏡筒の回転とレンズ鏡筒間の間隔調整とを独立して行うことにより、必要なレンズ特性を容易に得ることができる画像読取ユニットを創案した(特願2004−321713)。
この画像読取ユニットは、原稿からの反射像を光電変換素子に結像させるレンズ群を収容するレンズ鏡筒を少なくとも二つ有した結像レンズ系(光学ユニット)と、前記光電変換素子と前記結像レンズ系(光学ユニット)との双方が取り付けられたベース部材と、前記レンズ鏡筒と前記ベース部材との双方に取り付けられた中間保持部材と、を備えた画像読み取りユニットであって、前記少なくとも一つのレンズ鏡筒が、前記ベース部材から間隔をあけた状態で、前記中間保持部材に支持されている構成としている。
この画像読取ユニットでは、中間保持部材がレンズ鏡筒をベース部材から間隔をあけて支持するので、それぞれのレンズ鏡筒をベース部材に対し、レンズ鏡筒がベース部材に接離する方向(ベース部材の表面に直交する方向)と、ベース部材の表面と平行な互いに直交する2方向と、これらの方向を中心とした回転方向に沿って、移動することができる(位置を調整できる)。
このように、互いに別体のレンズ鏡筒を複数設けるという簡便な構成で、レンズ鏡筒の回転方向の調整とレンズ鏡筒間の間隔調整とを互いに独立して行うことができる。したがって、必要なレンズ特性を容易で確実に得ることができる。更に、必要なレンズ特性を容易で確実に得ることができるので、画像読取ユニットの組み立て工数を低減することができる。
ところで、上記のような画像読取ユニットに用いられる光学ユニットでは、レンズ群を鏡筒に組付ける工程の後に、レンズの特性検査を行っている。そして検査結果に問題が無ければ、次に複数の鏡筒を組合わせてチャック等の治具に取付け、各鏡筒の位置調整の後に、光学ユニットとしての特性検査が行われる。そして、検査結果に問題が無ければ、画像読取ユニットの製造工程に引き継がれる。
ここで、通常はレンズ鏡筒の組付けから特性検査に至る工程と、画像読取ユニットの製造工程とは、別工程(離れた生産拠点等)で行われている。このため、画像読取ユニットの製造工程で、光学ユニットを構成する複数の鏡筒を画像読取ユニットのベース部材に取付ける際には、組立装置のチャックに鏡筒をセットして位置調整し、位置決めする工程を行い、再度の検査を行ってからベース部材に固定していた。そのため、上記の特性検査での結果が画像読取ユニットの製造工程では生かされず二度手間となっていた。また、特性検査の時点で最良の特性が得られる調整位置が見出されていても、画像読取ユニットのベース部材に取付ける際には、鏡筒ごとに位置調整しなおすので、同じ特性を得ることが難しいという問題もあった。
例えば、レンズの光軸を中心とした回転方向(光軸回り方向)をγ方向とした場合に、γ方向以外の軸の調整では、レンズの結像特性の動きが各軸と連動しているので、画像読取ユニットに組付けた状態でも、各軸の調整によりレンズ全体の特性を調整することができるが、γ方向に関しては鏡筒の回転によってどのように特性が変わるかが鏡筒内のレンズの組付き状態によって変わるため、特性を複数回計測したい場合には上記のように検査工程で行う必要があり、製造工程に反映しにくいという問題がある。このため、検査工程で得た特性を製造工程で反映するためには、画像読取ユニットに組付けた状態でも、γ方向の特性が検査工程時と同じになるようにする工夫が必要となる。もちろん時間を気にしない工程であれば、γ方向を探しながら各軸を調整し、最終的に前に計測した測定結果と同じ物を得る方法もあるが、非常に時間がかかり、生産性を悪化させる要因となる。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、レンズまたはレンズ群あるいはレンズを収容する鏡筒を光軸上に複数個配置して組付ける際に、光軸回り方向(γ方向)の特性を検査工程時と同じ結果に容易に調整することができる構成のレンズユニットまたは光学ユニットを提供することを目的とする。また、本発明は、そのレンズユニットまたは光学ユニットを用い、位置決め固定時の調整や特性評価を容易にし、必要な光学特性を容易に得ることができる画像読取ユニット及びこれを用いた画像読取装置(スキャナ装置)及び画像形成装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の第1の手段は、レンズを光軸上に複数個配置したレンズユニットにおいて、前記複数個のレンズ全てに、各レンズの光軸を中心とした回転方向の位置を定めるための印を設けることを特徴とする(請求項1)。
また、本発明の第2の手段は、第1の手段のレンズユニットにおいて、前記複数個のレンズに設けられた印は、各レンズの外周部にあることを特徴とする(請求項2)。
さらに本発明の第3の手段は、第1または第2の手段のレンズユニットにおいて、前記複数個のレンズに設けられた印は、各レンズがユニットに固定された状態で目視確認できる位置にあることを特徴とする(請求項3)。
さらにまた、本発明の第4の手段は、第1乃至第3のいずれか一つの手段のレンズユニットを組立てる組立方法であって、前記複数個のレンズの各印を所定の位置関係に合わせる工程と、前記複数個のレンズの相対位置を固定する工程と、を含むことを特徴とする(請求項4)。
本発明の第5の手段は、複数のレンズを含むレンズ群を光軸上に複数群配置したレンズユニットにおいて、前記複数のレンズ群の全てに、各レンズ群の光軸を中心とした回転方向の位置を定めるための印を設けることを特徴とする(請求項5)。
また、本発明の第6の手段は、第5の手段のレンズユニットにおいて、前記複数のレンズ群に設けられた印は、各レンズ群の外周部にあることを特徴とする(請求項6)。
さらに本発明の第7の手段は、第5または第6の手段のレンズユニットにおいて、前記複数のレンズ群に設けられた印は、各レンズ群がユニットに固定された状態で目視確認できる位置にあることを特徴とする(請求項7)。
さらにまた、本発明の第8の手段は、第5乃至第7のいずれか一つの手段のレンズユニットを組立てる組立方法であって、前記複数のレンズ群の各印を所定の位置関係に合わせる工程と、前記複数のレンズ群の相対位置を固定する工程と、を含むことを特徴とする(請求項8)。
本発明の第9の手段は、少なくとも1以上のレンズを収容する鏡筒を光軸上に複数個配置したレンズユニットにおいて、前記複数個の鏡筒の全てに、各鏡筒の光軸を中心とした回転方向の位置を定めるための印を設けることを特徴とする(請求項9)。
また、本発明の第10の手段は、第9の手段のレンズユニットにおいて、前記複数個の鏡筒に設けられた印は、各鏡筒の外周部にあることを特徴とする(請求項10)。
さらに本発明の第11の手段は、第9または第10の手段のレンズユニットにおいて、前記複数個の鏡筒に設けられた印は、各鏡筒がユニットに固定された状態で目視確認できる位置にあることを特徴とする(請求項11)。
さらにまた、本発明の第12の手段は、第9乃至第11のいずれか一つの手段のレンズユニットを組立てる組立方法であって、前記複数個の鏡筒の各印を所定の位置関係に合わせる工程と、前記複数個の鏡筒の相対位置を固定する工程と、を含むことを特徴とする(請求項12)。
本発明の第13の手段は、レンズを光軸上に複数個配置したレンズユニットを有する光学ユニットにおいて、前記複数個のレンズ全てに、各レンズの光軸を中心とした回転方向の位置を定めるための印を設けることを特徴とする(請求項13)。
また、本発明の第14の手段は、第13の手段の光学ユニットにおいて、前記複数個のレンズに設けられた印は、各レンズの外周部にあることを特徴とする(請求項14)。
さらに本発明の第15の手段は、第13または第14の手段の光学ユニットにおいて、前記複数個のレンズに設けられた印は、各レンズがユニットに固定された状態で目視確認できる位置にあることを特徴とする(請求項15)。
さらにまた、本発明の第16の手段は、第13乃至第15のいずれか一つの手段の光学ユニットを組立てる組立方法であって、前記複数個のレンズの各印を所定の位置関係に合わせる工程と、前記複数個のレンズの相対位置を固定する工程と、を含むことを特徴とする(請求項16)。
本発明の第17の手段は、複数のレンズを含むレンズ群を光軸上に複数群配置したレンズユニットを有する光学ユニットにおいて、前記複数のレンズ群の全てに、各レンズ群の光軸を中心とした回転方向の位置を定めるための印を設けることを特徴とする(請求項17)。
また、本発明の第18の手段は、第17の手段の光学ユニットにおいて、前記複数のレンズ群に設けられた印は、各レンズ群の外周部にあることを特徴とする(請求項18)。
さらに本発明の第19の手段は、第17または第18の手段の光学ユニットにおいて、前記複数のレンズ群に設けられた印は、各レンズ群がユニットに固定された状態で目視確認できる位置にあることを特徴とする(請求項19)。
さらにまた、本発明の第20の手段は、第17乃至第19のいずれか一つの手段の光学ユニットを組立てる組立方法であって、前記複数のレンズ群の各印を所定の位置関係に合わせる工程と、前記複数のレンズ群の相対位置を固定する工程と、を含むことを特徴とする(請求項20)。
本発明の第21の手段は、少なくとも1以上のレンズを収容する鏡筒を光軸上に複数個配置したレンズユニットを有する光学ユニットにおいて、前記複数個の鏡筒の全てに、各鏡筒の光軸を中心とした回転方向の位置を定めるための印を設けることを特徴とする(請求項21)。
また、本発明の第22の手段は、第21の手段の光学ユニットにおいて、前記複数個の鏡筒に設けられた印は、各鏡筒の外周部にあることを特徴とする(請求項22)。
さらに本発明の第23の手段は、第21または第22の手段の光学ユニットにおいて、前記複数個の鏡筒に設けられた印は、各鏡筒がユニットに固定された状態で目視確認できる位置にあることを特徴とする(請求項23)。
さらにまた、本発明の第24の手段は、第21乃至第23のいずれか一つの手段の光学ユニットを組立てる組立方法であって、前記複数個の鏡筒の各印を所定の位置関係に合わせる工程と、前記複数個の鏡筒の相対位置を固定する工程と、を含むことを特徴とする(請求項24)。
本発明の第25の手段は、原稿からの反射像を結像させる光学系と、該光学系の結像位置に配置された光電変換素子と、前記光学系と前記光電変換素子の双方が保持部材を介して取り付けられたベース部材とを備えた画像読取ユニットにおいて、前記光学系として、第1乃至第3、第5乃至第7、第9乃至第11のうちのいずれか一つの手段のレンズユニット、あるいは、第13乃至第15、第17乃至第19、第21乃至第23のうちのいずれか一つの手段の光学ユニット、を備えたことを特徴とする(請求項25)。
本発明の第26の手段は、原稿からの反射像を光電変換素子によって読み取る画像読取装置において、第25の手段の画像読取ユニットを備えたことを特徴とする(請求項26)。
また、本発明の第27の手段は、原稿画像を画像読取部で読み取り、読み取った画像情報に基いて画像形成部で画像形成を行う画像形成装置において、前記画像読取部に第26の手段の画像読取装置を備えたことを特徴とする(請求項27)。
本発明に係るレンズユニットでは、複数個あるレンズまたはレンズ群あるいは鏡筒の全てに光軸を中心とした回転方向(以下、光軸回り方向と言う)を定めるための印(マーク)を設け、特性評価時にはその印の光軸回り方向の位置を一定の位置に合わせることにより、光軸回り方向の位置を容易に揃えることができ、複数個あるレンズまたはレンズ群あるいは鏡筒を組付ける工程で行なうレンズ特性検査での結果と、複数個あるレンズまたはレンズ群あるいは鏡筒をユニットに位置決め固定する工程で行なう特性検査での結果を、短時間に同じように調整することができ、再度位置決めする際にも、同じ特性を出すことができる。これは例えば、複数個の分割レンズまたはレンズ群あるいは鏡筒を持つレンズユニットの組立と、レンズユニットに入れられたレンズをユニットごと画像読取ユニットに位置決め固定する工程とを、別工程(離れた生産拠点等)で行う際にも、短時間で同じ品質の物を調整完了することができる。
また、本発明に係るレンズユニットでは、複数個のレンズまたはレンズ群あるいは鏡筒につけられた印の光軸回り方向の位置が、複数の鏡筒で同じ光軸回り方向の位置にあることにより、複数あるレンズまたはレンズ群あるいは鏡筒を、光軸回り方向に相対的に位置決めできるため、再度位置決めする際にも、同じ特性を出すことができる。また、同じ位置にさえすればいいので、位置決めがしやすい。
さらに本発明に係るレンズユニットでは、複数個のレンズまたはレンズ群あるいは鏡筒につけられた印の光軸回り方向の位置が、複数のレンズまたはレンズ群あるいは鏡筒で同じ光軸回り方向の位置にあるようにし、これらの印がユニットの光軸回りの基準位置と同じ位置にあるようにすることにより、レンズの光軸回り方向の位置を、レンズ玉を鏡筒に組付ける工程で行うレンズ特性検査工程や、鏡筒に入れられたレンズを鏡筒ごと位置決め固定する工程で行う特性検査工程や、ユニットを組んだ後に行う検査工程などで、揃えることができ、どの工程でも同じ特性が得られるようになる。具体的にはユニットの光軸回りの基準位置(例えばユニットのライン型光電変換素子(CCD等)の一辺)とレンズ検査する際の装置の光軸回り方向の基準位置(例えば測定装置のCCDの一辺)を合わせることでよい。
さらに本発明に係るレンズユニットでは、以上の構成に加えて、複数個のレンズまたはレンズ群あるいは鏡筒に設けられた印は、各レンズまたはレンズ群あるいは鏡筒の外周部にあることにより、印を確認しやすく、光軸回りの位置を合わせやすくなる。
また、本発明に係るレンズユニットでは、印はレンズまたはレンズ群あるいは鏡筒がユニットに固定された状態で目視確認できる位置にあることにより、レンズユニットを組立した後でもレンズの光軸回り方向の位置決めが出来ていることを確認できる。これにより、レンズの位置ずれなどのチェックができ、安定したユニット特性が得られるようになる。
本発明に係る光学ユニットでは、レンズユニットの複数個あるレンズまたはレンズ群あるいは鏡筒の全てに光軸を中心とした回転方向(以下、光軸回り方向と言う)を定めるための印(マーク)を設け、特性評価時にはその印の光軸回り方向の位置を一定の位置に合わせることにより、光軸回り方向の位置を容易に揃えることができ、複数個あるレンズまたはレンズ群あるいは鏡筒を組付ける工程で行なうレンズ特性検査での結果と、複数個あるレンズまたはレンズ群あるいは鏡筒をユニットに位置決め固定する工程で行なう特性検査での結果を、短時間に同じように調整することができ、再度位置決めする際にも、同じ特性を出すことができる。これは例えば、複数個の分割レンズまたはレンズ群あるいは鏡筒を持つレンズユニットを有する光学ユニットの組立と、光学ユニットに入れられたレンズをユニットごと画像読取ユニットに位置決め固定する工程とを、別工程(離れた生産拠点等)で行う際にも、短時間で同じ品質の物を調整完了することができる。
また、本発明に係る光学ユニットでは、複数個のレンズまたはレンズ群あるいは鏡筒につけられた印の光軸回り方向の位置が、複数の鏡筒で同じ光軸回り方向の位置にあることにより、複数あるレンズまたはレンズ群あるいは鏡筒を、光軸回り方向に相対的に位置決めできるため、再度位置決めする際にも、同じ特性を出すことができる。また、同じ位置にさえすればいいので、位置決めがしやすい。
さらに本発明に係る光学ユニットでは、複数個のレンズまたはレンズ群あるいは鏡筒につけられた印の光軸回り方向の位置が、複数のレンズまたはレンズ群あるいは鏡筒で同じ光軸回り方向の位置にあるようにし、これらの印がユニットの光軸回りの基準位置と同じ位置にあるようにすることにより、レンズの光軸回り方向の位置を、レンズ玉を鏡筒に組付ける工程で行うレンズ特性検査工程や、鏡筒に入れられたレンズを鏡筒ごと位置決め固定する工程で行う特性検査工程や、ユニットを組んだ後に行う検査工程などで、揃えることができ、どの工程でも同じ特性が得られるようになる。具体的にはユニットの光軸回りの基準位置(例えばユニットのライン型光電変換素子(CCD等)の一辺)とレンズ検査する際の装置の光軸回り方向の基準位置(例えば測定装置のCCDの一辺)を合わせることでよい。
さらに本発明に係る光学ユニットでは、以上の構成に加えて、複数個のレンズまたはレンズ群あるいは鏡筒に設けられた印は、各レンズまたはレンズ群あるいは鏡筒の外周部にあることにより、印を確認しやすく、光軸回りの位置を合わせやすくなる。
また、本発明に係る光学ユニットでは、印はレンズまたはレンズ群あるいは鏡筒がユニットに固定された状態で目視確認できる位置にあることにより、光学ユニットを組立した後でもレンズの光軸回り方向の位置決めが出来ていることを確認できる。これにより、レンズの位置ずれなどのチェックができ、安定したユニット特性が得られるようになる。
本発明に係る画像読取ユニットでは、結像光学系として、上述のレンズユニットまたは光学ユニットを備えたことにより、位置決めや調整がし易く、安定したレンズ特性を得ることができ、安定した読取り特性を得ることができる。
また、本発明に係る画像読取装置(スキャナ装置)では、上記の画像読取ユニットを備えたことにより、安定した読取り特性を得ることができ、高品質な読取り画像を得ることができる。
さらに、本発明に係る画像形成装置では、画像読取部に上記の画像読取装置を備えたことにより、高品質な読取り画像を得ることができ、安定した複写画像を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
まず、本発明に係るレンズユニットとそれを有する光学ユニット、画像読取ユニット、画像読取装置及び画像形成装置の一実施形態を説明する。図1は本発明に係る複数の鏡筒からなる光学ユニットを備えた画像読取ユニットの概略斜視図、図2は図1の画像読取ユニットに用いられる光学ユニットの分解斜視図、図3は図1の画像読取ユニットを用いた画像読取装置(以下、スキャナ装置と言う)を備えた画像形成装置の概略構成図である。
複写機、ファクシミリ等の画像形成装置1は、図3に示すように、作像部を有する装置本体2と、自動原稿送り装置(ADF)3と、スキャナ装置4と、給紙ユニット5と、書込ユニット6とを備えている。
装置本体2は、例えば箱状に形成され、フロア上などに設置される。装置本体2の上部にはスキャナ装置4と書込ユニット6が収容され、その書込ユニット6の下に作像部が設けられている。また、作像部の下には給紙ユニット5を収容している。
自動原稿送り装置3は、装置本体2の上部に取り付けられている。自動原稿送り装置3は、原稿載置板7と、ベルト送り装置8とを備えている。原稿載置板7は、平板状に形成され、装置本体2の上部に取り付けられているとともに、表面上に複数枚の原稿9が載置される。ベルト送り装置8は、原稿載置板7上の原稿9を一枚ずつ後述するコンタクトガラス10上に送り出すとともに、後述の画像読み取りユニット16により反射像が読み取られた原稿9をコンタクトガラス10上から装置本体2外に排出する。
スキャナ装置4は、装置本体2の上部でかつ前述した自動原稿送り装置3の下方に設けられ、原稿を載置するコンタクトガラス10と光学走査系11とを備えている。コンタクトガラス10は、両表面が水平方向と平行な状態で、装置本体2の上面に取り付けられている。光学走査系11は、露光ランプ12、第1ミラー13、第2ミラー14、第3ミラー15及び画像読取ユニット16などを備え、原稿9に光を照射して、該原稿9からの反射像を後述のライン型光電変換素子42で光電変換する。
露光ランプ12は、コンタクトガラス10上の原稿9に光を照射する。第1ミラー13、第2ミラー14及び第3ミラー15は、原稿9からの反射像を画像読み取りユニット16に導く。露光ランプ12及び第1ミラー13は、図示しない第1キャリッジ上に固定され、第2ミラー14及び第3ミラー15は、図示しない第2キャリッジ上に固定されている。原稿を読み取る際には、光路長が変化しないように第1キャリッジと第2キャリッジとは2対1の相対速度で機械的に移動される。この光学走査系11の前述した第1キャリッジと第2キャリッジとは、図示しないスキャナ駆動モータによって移動される。
画像読取ユニット16は、結像レンズ系からなる光学ユニット31と、ライン型光電変換素子42を用いたイメージセンサ32などを備えている。なお、この画像読取ユニット16の詳細な構成は、後ほど説明する。画像読取ユニット16は、前述した原稿の反射像をイメージセンサ32によって読み取り、光信号から電気信号に変換して処理する。変換された電気信号は、図示しない画像処理部に向かって出力する。光学ユニット(結像レンズ系)31及びイメージセンサ32を図3において左右方向(水平方向)に移動させると画像倍率を変化させることができる。すなわち、指定された倍率に対応して光学ユニット(結像レンズ系)31及びイメージセンサ32の図3における左右方向の位置が設定される。
給紙ユニット5は、装置本体2の下部に設けられた複数の転写紙収容部19と、転写紙送り出しユニット20を備えている。転写紙収容部19は、複数の転写紙21を収容する。転写紙送り出しユニット20は、転写紙収容部19内の転写紙21を、後述するレジストローラ25間に送り出す。給紙ユニット5は、転写紙収容部19内の転写紙21を一枚ずつレジストローラ25間、即ち作像部に向けて送り出す。
書込ユニット6は、レーザ出力ユニット22と、結像レンズ23と、ミラー24などを備えている。また、書込ユニット6の下に位置する作像部には、レジストローラ25と、感光体ドラム26と、現像装置27と、転写部材28と、定着装置29などを備えている。なお、感光体ドラム26の周囲には、帯電装置やクリーニング装置などが配置されているが、これらの図示は省略している。
レーザ出力ユニット22の内部には、レーザ光源であるレーザダイオード及びモータによって高速で定速回転する光偏向器(例えばポリゴンミラー)が設けられている。レーザ出力ユニット22から照射されるレーザ光は、前記定速回転するポリゴンミラーによって偏向され、結像レンズ23を通ってミラー24で折り返され、感光体ドラム26の外周面上に集光されて結像する。偏向されたレーザ光は、感光体ドラム26が回転する方向と直交する所謂主走査方向に露光走査され、図示しない画像処理部から出力された画像信号のライン単位の記録を行う。そして、書込ユニット6は、感光体ドラム26の回転速度と記録密度に対応した所定の周期で主走査を繰り返すことによって感光体ドラム26の外周面上に画像、すなわち静電潜像を形成する。
このように書込ユニット6から出力されるレーザ光が、画像作像部の感光体ドラム26に照射されるが、感光体ドラム26の一端近傍のレーザ光の照射位置に主走査同期信号を発生する図示しないビームセンサが配されている。このビームセンサから出力される主走査同期信号に基づいて主走査方向の画像記録タイミングの制御、及び後述する画像信号の入出力用の制御信号の生成が行われる。
レジストローラ25は、転写紙送り出しユニット20により転写紙収容部19から送り出されてきた転写紙21を転写部材28と感光体ドラム26との間に送り出す。感光体ドラム26は、軸芯を中心として回転自在な円柱状又は円筒状に形成されている。感光体ドラム26は、レーザ出力ユニット22により形成され且つ担持する静電潜像に現像装置27のトナーが付着して現像され、こうして得られたトナー像を転写部材28との間に位置付けられた転写紙21に転写する。
現像装置27は、トナーを感光体ドラム26の外周面に付着させて、該感光体ドラム26の外周面上の静電潜像を現像する。転写部材28は、転写紙21を感光体ドラム26の外周面に押し付けて、感光体ドラム26の外周面上のトナーを転写紙21に転写するとともに、該転写紙21を定着装置29に向けて送り出す。定着装置29は、感光体ドラム26などに形成されたトナー像を転写紙21に定着させ、転写紙21を装置本体2外に排出する。
画像読取ユニット16は、図1及び図4〜図6に示すように、ベース部30と、結像レンズ系からなる光学ユニット31と、イメージセンサ32と、複数の中間保持部材33とを備えている。なお、以下、光学ユニット(結像レンズ系)31の光軸Oと平行な方向(奥行き方向と言う)を図2に示すZ軸方向とし、光軸Oに直交しかつベース部材50の表面と平行な方向(幅方向と言う)を図2に示すX軸方向とし、光軸Oとベース部材50の表面との双方に直交する方向(厚み方向と言う)を図2に示すY軸方向とする。また、Z軸(光軸O)を中心とした回転方向をγ方向とし、X軸を中心とした回転方向をα方向とし、Y軸を中心とした回転方向をβ方向とする。
ベース部30は、図1及び図4〜図6に示すように、スライドベース49と、ベース部材50とを備えている。スライドベース49は、平板状に形成され、両表面が水平方向と平行な状態でスキャナ装置4内に収容される。スライドベース49は、装置本体2内で図1中の左右方向に沿って、移動自在に設けられる。また、スライドベース49の中央には、後述する貫通孔55より大きな孔51が貫通している。この孔51には、貫通孔55が重なる。さらに、スライドベース49の幅方向(X軸方向)の両端には、位置決め用の孔52(図11に示す)が設けられている。
ベース部材50は、厚手の板金からなり、平面形状が矩形状でかつ両表面が水平方向と平行な状態で配される平板部34と、この平板部34から立設した立設部35とを備えている。平板部34則ちベース部30は、スライドベース49上に重ねられて、該スライドベース49に取り付けられる。このため、ベース部材50は、図3中の左右方向に沿って、移動自在に設けられる。
立設部35は、平板部34の図3中の左右方向の一方の端、即ち奥行き方向(Z軸方向)の一方の端から立設している。立設部35は、平板部34の幅方向Xの両端から立設した一対の立設柱36と、これらの立設柱36の平板部34から離れた側の端部同士を連結した連結柱37とを備えて、枠状に形成されている。
光学ユニット(結像レンズ系)31は、二つのレンズユニット38(38a,38b)を少なくとも備えている。この二つのレンズユニット38(38a,38b)は、互いに別体である。各レンズユニット38(38a,38b)は同様の構成であり、図1、図2に示すように、レンズ鏡筒39(39a,39b)と、このレンズ鏡筒39(39a,39b)内に収容される2つのレンズ群40(40a,40b)とを備えている。なお、各レンズ群40(40a,40b)は、複数のレンズを組み合わせたレンズや、単体のレンズで構成される。
各レンズ鏡筒39(39a,39b)は、例えば図8に示すように、合成樹脂からなり、周知の射出成形などにより成形される。各レンズ鏡筒39(39a,39b)は、図1及び図4〜8に示すように、大径部53と、小径部54とを一体に備えている。大径部53及び小径部54は、それぞれ、内外径が軸芯方向に一定の円筒状に形成されている。小径部54は、大径部53の端部に連なりかつ前記大径部53より内外径が小径である。大径部53と小径部54とは、それぞれ、軸芯に関して軸対称形状に形成されている。さらに、大径部53と小径部54とは、同軸的に設けられている。
レンズ群40は、少なくとも一つが、レンズ鏡筒39内に圧入されている。図示例では、レンズ群40は、一つのレンズ鏡筒39に二つ設けられている。二つのレンズ群40のうち一方のレンズ群40(以下、符号40aで示す)は、図8及び図9に示すように、大径部53内に収容され、他方のレンズ群40(以下、符号40bで示す)は、図8及び図9に示すように、小径部54内に収容されている。
これらのレンズ群40a,40bの光軸Oは、互いに同一線上に配されている。即ち、レンズ群40a,40b同士は、互いに同軸に設けられている。レンズ群40a,40bの光軸Oは、前述した大径部53及び小径部54、即ちレンズ鏡筒39の軸芯と同一線上に配されている。従って、これらレンズ群40a,40bと、レンズ鏡筒39とは、互いに同軸に設けられている。
また、二つのレンズユニット38は、小径部54が互いに相対する状態で、互いに光軸が同一直線上に位置するように配されている。図1中手前側、即ち図4及び図5中左側の一方のレンズユニット38(以下、符号38aで示す)の大径部53は、第3ミラー15と相対し、図1中奥側、即ち図4及び図5中右側の他方のレンズユニット38(以下、符号38bで示す)の大径部53は、イメージセンサ32と相対している。
図示例では、光学ユニット31の二つのレンズユニット38a,38bのレンズ群40a,40bのうち前述した第3ミラー15と相対する一方のレンズユニット38aの大径部53内のレンズ群40aが、イメージセンサ32の後述するライン型光電変換素子42の結像する画像に影響を与える。なお、イメージセンサ32のライン型光電変換素子42の結像する画像に影響を与え易いとは、レンズ群40a,40bの前述した各方向X,Y,Z,α,β,γの移動によるイメージセンサ32のライン型光電変換素子42の結像する画像への影響が大きなことを示している。
レンズ鏡筒39の大径部53の外周面には、中間保持部材33が取り付けられるようになっている。即ち、レンズユニット38a,38bは、ベース部材50の平板部34に中間保持部材33を介して取り付けられる。各々のレンズユニット38a,38b、即ちレンズ鏡筒39には、中間保持部材33が二つ取り付けられている。二つの中間保持部材33は、幅方向(X軸方向)に沿って、互いの間にレンズ鏡筒39を位置付けている。
本実施形態では、レンズ鏡筒39に取り付けられる中間保持部材33は、図9に示すように、光軸に対し直交する方向に沿って、前述した大径部53に収容されるレンズ群40aの重心CG1と並設されている。なお、図9では、一方の光学ユニット38aを代表して示している。このように、本実施形態では、レンズ鏡筒39に取り付けられる中間保持部材33は、イメージセンサ32のライン型光電変換素子42の結像する画像に影響を与える一つのレンズ群40aと前記光軸Oに直交する方向に沿って並設される位置に配されている。
前述した構成の光学ユニット(結像レンズ系)31のレンズ群40a,40bは、原稿9からの反射像をイメージセンサ32のライン型光電変換素子42に結像させる。
イメージセンサ32は、パッケージ41と、光電変換素子としてのライン型光電変換素子42とを備えている。パッケージ41は、例えば、セラミックスからなるベース43と、セラミックスからなるウィンドフレーム44と、封止ガラス45とを備えている。ベース43は、平板状に形成されており、表面上にライン型光電変換素子42が取り付けられる。ウィンドフレーム44は、枠状に形成されており、ベース43の外縁部に重ねられた格好で該ベース43に接着剤で固定される。
封止ガラス45は、平板状に形成され、かつ外縁部がウィンドフレーム44に重ねられた格好で、該ウィンドフレーム44に接着剤で固定される。前述したパッケージ41は、ベース43とウィンドフレーム44と封止ガラス45とで、ライン型光電変換素子42を覆う。また、パッケージ41は、印刷配線板46などに取り付けられる。
なお、ライン型光電変換素子42としては、例えば光電変換素子と電荷搬送素子からなるCCD(Charge Coupled Device)等で構成されている。このライン型光電変換素子42の長手方向は、主走査方向と平行になる。
また、前述したイメージセンサ32は、印刷配線板46の導体パターンと、前述したライン型光電変換素子42の電極などとを互いに電気的に接続するためのパッケージ41に設けられた電極やリード線などを備えている。さらに、前述したイメージセンサ32は、封止ガラス45が立設部35の内側を通して、結像レンズ系31と相対する状態で、中間保持部材33を介して、ベース部30の立設部35に取り付けられている。
中間保持部材33は、例えば、透明な光を透過する合成樹脂からなり、第1の取付部47と、第2の取付部48とを一体に備えている。第1の取付部47と第2の取付部48は、それぞれ、平板状に形成されている。第1の取付部47の縁から第2の取付部48が立設している。第1の取付部47と第2の取付部48とのなす角度は、図示例では、90度となっている。
中間保持部材33は、第1の取付部47がベース部30のベース部材50に重ねられ、第2の取付部48がレンズ鏡筒39及びイメージセンサ32のパッケージ41に重ねられ、取付部47,48とベース部材50、レンズ鏡筒39及びイメージセンサ32のパッケージ41との間に例えば紫外線などの光が照射されると硬化する光硬化型の接着剤が充填されて、ベース部材50にレンズ鏡筒39即ち光学ユニット(結像レンズ系)31及びパッケージ41即ちイメージセンサ32を取り付ける。ベース部材50に取り付けられると、光学ユニット(結像レンズ系)31とイメージセンサ32の光軸Oは、同一線上に位置する。
また、前述した画像読取ユニット16のベース部材50には、貫通孔55が設けられている。貫通孔55は、勿論、ベース部材50を貫通している。貫通孔55の平面形は、前述した二つのレンズユニット38a,38bを合わせたもの、即ち光学ユニット(結像レンズ系)31の平面形より大きく形成されている。貫通孔55は、ベース部材50の二つのレンズユニット38a,38b、即ち光学ユニット(結像レンズ系)31と重なる位置に設けられている。
本実施形態では、図5に示すように、画像読取ユニット16の平面視において、前述した貫通孔55内に光学ユニット(結像レンズ系)31、即ち二つのレンズユニット38a,38bを位置付けている。なお、平面視とは、画像読取ユニット16を厚み方向Yからみた状態を示している。また、図7に示すように、レンズユニット38a,38bの大径部53、即ち光学ユニット(結像レンズ系)31の一部が、貫通孔55内に通されている(配されている)。さらに、前述した中間保持部材33を介して、各レンズユニット38a,38bのレンズ鏡筒39が、ベース部材50に取り付けられている。
このように、本実施形態では、中間保持部材33が、貫通孔55の内縁、即ちベース部材50から間隔を開けた状態で、レンズユニット38a,38b、即ち各レンズ鏡筒39をベース部材50に支持している。このため、レンズユニット38a,38b(各レンズ鏡筒39)は、中間保持部材33に固定される前では、前述した方向X,Y,Z,α,β,γに沿って、ベース部材50との相対的な位置が変更可能である。
また、貫通孔55は、奥行き方向(Z軸方向)に沿って、幅狭部56と、幅広部57と、幅狭部56とを順に設けている。幅狭部56と、幅広部57と、幅狭部56とは、それぞれ、平面形状が四角形に形成されており、互いに連通している。幅狭部56の幅方向Xの幅は、前述した大径部53の外径より若干大きい。幅狭部56は、前述した幅方向Xに沿って、各々のレンズユニット38a,38bの二つの中間保持部材33間に配されている。平面視において、幅狭部56は、内側に大径部53を配している。幅広部57の幅方向Xの幅は、前述した幅狭部56の幅方向Xの幅より大きい。幅広部57は、前述した奥行き方向Zに沿って、二つのレンズユニット38a,38bの中間保持部材33間に配されている。平面視において、幅広部57は、内側に小径部54を配している。
前述した構成の画像読取ユニット16は、ミラー13,14,15により導かれた原稿9からの反射像を、光学ユニット(結像レンズ系)31によりイメージセンサ32のライン型光電変換素子42に結像する。画像読取ユニット16は、ライン型光電変換素子42で光信号を電気信号に変換し、この電気信号を画像処理部に向けて出力する。
光学ユニット(結像レンズ系)31は、各レンズ鏡筒39にレンズ群(40a,40b)を組付けた後、図10に示すような検査装置60Aによってレンズ特性の検査及び調整が行われる。また、画像読み取りユニット16は、図11及び図12に示す組立装置60Bで組み立てられる。
検査装置60Aによる光学ユニット31のレンズ特性の検査工程と、組立装置60Bによる画像読取ユニット16の組立(製造)工程は、通常、別工程(別の生産拠点)で行われるが、光学ユニットのレンズ特性の検査は、組立時と同様の治具を用いた光学系配置で行われる。従って、図10と図11で同様の部材には同一の符号を付してある。なお、検査と組立を同じ装置で行うこともでき、その場合は図10〜12に示す構成の検査・組立装置60となる。
検査装置60Aは、図10に示すように、図示しない装置本体と、センサ位置決め手段としてのセンサ位置決めユニット62と、光学位置決め手段としての二つの光学位置決めユニット63a,63bと、基準光源部64と、制御手段としての図示しない制御装置とを備えている。
また、組立装置60Bは、図11及び図12に示すように、図示しない装置本体と、ベース部材保持手段としてのベース保持部61と、センサ位置決め手段としてのセンサ位置決めユニット62と、光学位置決め手段としての二つの光学位置決めユニット63a,63bと、基準光源部64と、制御手段としての図示しない制御装置とを備えている。
なお、検査装置60Aと組立装置60Bの光学系配置や、レンズユニット38を保持する治具構成、イメージセンサ32保持する治具構成、及び調整方法等は同様なので、ここでは、両者に共通する部分を先に説明する。また、レンズ検査・調整工程と、本発明の特徴である鏡筒39へのγ方向位置決め用の印付け(マーキング)については後述の実施例で詳しく説明する。
検査装置60A(組立装置60B)の本体は、工場等のフロア上などに設置される。センサ位置決めユニット62は、チャックシリンダ67と、移動装置68と、イメージセンサ32の駆動装置等を備えている。チャックシリンダ67は、シリンダ本体69と、一対のチャック70と、を備えている。一対のチャック70は、シリンダ本体69から突出している。一対のチャック70は、棒状に形成され、互いに平行に配されている。一対のチャック70の長手方向は、水平方向と前述した奥行き方向Zとの双方と平行である。一対のチャック70は、シリンダ本体69により、互いに接離される。一対のチャック70は、近づいて、互いの間にイメージセンサ32を挟む。
移動装置68は、装置本体と前述したチャックシリンダ67のシリンダ本体69との双方に取り付けられている。移動装置68は、前述したチャックシリンダ67、即ちイメージセンサ32を、前述した方向X,Y,Z,α,β,γの各々に沿って移動する。
前述したセンサ位置決めユニット62は、チャックシリンダ67の一対のチャック70間にイメージセンサ32を挟んで、該イメージセンサ32を移動装置68で前述した方向X,Y,Z,α,β,γの各々に沿って移動する。前述したセンサ位置決めユニット62は、イメージセンサ32を所定の位置に位置決めする。
二つの光学位置決めユニット63a,63bは、それぞれ、チャック部71と、移動装置72とを備えている。チャック部71は、図13に示すように、棒状に形成されたチャック本体73と、挟み片74などを備えている。チャック本体73は、長手方向が鉛直方向と前述した厚み方向Yとの双方と平行に配される。チャック本体73の上面75には、V溝76が設けられている。V溝76は、チャック本体73の上面から凹に形成され、断面形状がV字状に形成されている。V溝76の断面形状は、奥行き方向に沿って、一定に形成されている。V溝76は、内側にレンズユニット38a,38bのレンズ鏡筒39の小径部54を位置付ける。
挟み片74は、板状に形成されかつチャック本体73の上面75に、ねじ77などにより該上面75に接離自在に取り付けられている。また、挟み片74は、コイルばね78などにより前述したチャック本体73の上面75に向かって付勢されている。挟み片74は、V溝76との間にレンズユニット38a,38bのレンズ鏡筒39の小径部54を挟む。移動装置72は、装置本体と前述したチャック本体73との双方に取り付けられている。移動装置72は、前述したチャック本体73、即ちレンズユニット38a,38bを前述した各方向X,Y,Z,α,β,γの各々に沿って移動する。
このように光学位置決めユニット63a,63bは、チャック本体73のV溝76と挟み片74との間にレンズユニット38a,38bを挟んで、該レンズユニット38a,38bを移動装置72で前述した各方向X,Y,Z,α,β,γの各々に沿って移動する。そして、光学位置決めユニット63a,63bは、レンズユニット38a,38bを所定の位置に位置決めする。また、上記のレンズユニット38a,38bの調整は、レンズユニット38a,38bをチャック部71にセットする際の置き方を手で変えて調整しても良いし、図示はしないが,既存の軸物を回転させる機構(例えばチャック部71に組み込まれたコロなどで回転させる機構)で調整してもよい。
基準光源部64は、装置本体に取り付けられている。基準光源部64は、図12に示すように、基準チャート紙79と、ハロゲンランプなどを備えた光源80とを備えている。基準光源部64は、基準チャート紙79を透過した光源80からの光をセンサ位置決めユニット62の一対のチャック70間に挟まれたイメージセンサ32に向けて出射する。なお、ここでは光源80からの光を基準チャート紙79に透過させる方法を述べているが、この方法に限定されない。他にも光源80からの光を基準チャート79に当てて、その反射光をイメージセンサ32に向けて出射する方法などを用いてもよい。また、以上の調整・検査時には、イメージセンサ32は既に検査装置60A(組立装置60B)等に取り付けた駆動装置で駆動されている。
制御装置(図示せず)は、周知のCPUやメモリ(RAM、ROM)などを備えたマイクロコンピュータである。この制御装置は、前述したセンサ位置決めユニット62と二つの光学位置決めユニット63a,63bと基準光源部64とに接続して、これらの動作を制御して、検査装置60A(組立装置60B)全体の制御を司る。
なお、以上の例では、イメージセンサ32の駆動装置は検査装置60A(組立装置60B)に取り付けられているものとして説明したが、この構成にこだわらず、あらかじめ印刷配線板46にイメージセンサ32が配線されている物を検査装置60A(組立装置60B)取り付ける構成でも良い。この時、印刷配線板46には、イメージセンサ32を駆動するための手段やイメージセンサ32から得られたアナログ信号を増幅する手段、アナログ信号をデジタル信号に変換する手段や、得られた信号を処理する手段や、装置本体側と通信する手段等、を搭載してあってもよい。イメージセンサ32をこれら印刷配線板46に載せて調整するメリットとしては、検査、調整後、印刷配線板46はイメージセンサ32と組み合わせてそのまま製品として使われることになるので、検査装置60A(組立装置60B)に付いた駆動装置を使った調整よりも、製品に載せられた時の誤差が少ない。これに対して、検査装置60A(組立装置60B)に取り付けた駆動装置を使った調整の場合は、調整・組立時と実際の製品になる時で駆動手段(印刷配線板46)が別物になり、多少の誤差が乗ってしまう。
次に図11,12に示す組立装置60Bを用いた画像読取ユニット16の組み立て方法について説明する。
図11に示すように、組立装置60Bのベース保持部61は、一対の保持部材65を備えている。保持部材65は、装置本体などに取り付けられ、前述した幅方向Xに沿って互いに間隔をあけて配されている。保持部材65は、各々位置決めピン66が上方に向かって突出している。位置決めピン66は、位置決め用の孔52内に侵入する。ベース保持部61は、位置決めピン66が位置決め用の孔52内に侵入して、一対の保持部材65間にスライドベース49を掛け渡した状態で、スライドベース49、即ちベース部材50を位置決めする。
このように、ベース保持部61にスライドベース49、即ち該スライドベース49に取り付けられたベース部材50を位置決めする。また、センサ位置決めユニット62の一対のチャック70間にイメージセンサ32を挟み(あるいは、あらかじめ印刷配線板46にイメージセンサ32が配線されている物をセンサ位置決めユニット62の一対のチャック70間に挟み)、光学位置決めユニット63a,63bの各々のV溝76と挟み片74との間にレンズユニット38a,38bを挟む。さらに、基準光源部64に基準チャート紙79を取り付ける。
そして、まずセンサ位置決めユニット62と光学位置決めユニット63a,63bとを、図11に示すように、前述したイメージセンサ32とレンズユニット38a,38bとが予め定められた位置関係となるように位置決めする。また、このときは、イメージセンサ32は既に組立装置60B(あるいは印刷配線板46)の駆動装置で駆動されている。
次に基準光源部64の光源80から光を出射して、この光をレンズユニット38a,38bのレンズ群40a,40bを通して、イメージセンサ32のライン型光電変換素子42に受光させる。ライン型光電変換素子42から所望の信号が得られるように、移動装置68によりイメージセンサ32を前述した各方向X,Y,Z,α,β,γに移動する。そして、ライン型光電変換素子42から所望の信号を得られる位置で、移動装置68を停止して、イメージセンサ32を位置決めする。
その後、基準光源部64の光源から光を二つのレンズユニット38a,38bの双方のレンズ群40a,40bを通してイメージセンサ32のライン型光電変換素子42に受光させる。ライン型光電変換素子42から所望の信号が得られるように、移動装置72によりレンズユニット38a,38bを前述した各方向X,Y,Z,α,β,γに移動する。このとき、貫通孔55の幅広部57内で、光学位置決めユニット63bのチャック本体73を前述した各方向X,Y,Z,α,β,γに移動する。そして、ライン型光電変換素子42から所望の信号を得られる位置で、移動装置72を停止して、レンズユニット38a,38bを位置決めする。このようにしてレンズユニット38a,38bの位置を微調整する。(なお、上記の例ではレンズユニット38a,38bの画像読取ユニット16への組付け時に、光軸回り方向(γ方向)の移動や調整も行っているが、後述する実施例のように、光学ユニット31のレンズ特性の検査時に、γ方向の位置調整とマーキングを行っておけば、画像読取ユニット16への組付け時のγ方向の移動や調整は行わなくてもよくなる。)
以上のようにして、図12に示すように、二つのレンズユニット38a,38bとイメージセンサ32をベース部材50に対し位置決めする。そして、所定位置に中間保持部材33を位置付けて、中間保持部材33とベース部材50との間と、中間保持部材33とレンズユニット38a,38bとの間と、中間保持部材33とイメージセンサ32との間に光硬化性の接着剤を充填する。その後、該接着剤を硬化させて、ベース部材50に二つのレンズユニット38a,38b及びイメージセンサ32を固定する。また、印刷配線板46を後付けする構成の場合は印刷配線板46を取り付ける。このようにして、前述した構成の画像読取ユニット16が得られる。
さて、以上に説明したような構成の画像読取ユニット16を備えた画像形成装置1では、自動原稿送り装置3が、原稿9をスキャナ装置4のコンタクトガラス10上に自動的に給送し、読み取りが終了した原稿9を自動的に排出する。画像形成装置1は、スキャナ装置4が、コンタクトガラス10上にセットされた原稿9に光を照射し、この原稿9からの反射像を画像読取ユニット16のライン型光電変換素子42によって読み取る。
画像形成装置1は、書込ユニット6が、スキャナ装置4が光電変換した原稿9からの反射像の画像信号に基づいて、感光体ドラム26上に潜像を形成する。感光体ドラム26上の潜像は、現像装置27のトナーで現像され、このトナー画像が、給紙ユニット5から給紙された転写紙21上に転写され、定着装置29で定着される。そして、画像形成装置1は、定着が完了した転写紙21を装置本体2外に排出する。
本実施形態によれば、中間保持部材33がレンズ鏡筒39をベース部材50から間隔をあけて支持するので、それぞれのレンズ鏡筒39をベース部材50に対し、前述した方向X,Y,Z,α,β,γのうち全ての方向に移動することができる(位置を調整できる)。
このように、互いにレンズ鏡筒39が別体のレンズユニット38a,38bを組み合わせた光学ユニット31を設けるという簡便な構成で、レンズ鏡筒39の回転方向の調整とレンズ鏡筒39間の間隔調整とを互いに独立して行うことができる。したがって、必要なレンズ特性を容易で確実に得ることができ、高性能の画像読取ユニット16及びスキャナ装置4を得ることができる。したがって、高品質な読み取り画像が得られ、高品質な静電潜像を形成することができ、高品質な複写画像を安定して形成できる画像形成装置1を得ることができる。更に、必要なレンズ特性を容易で確実に得ることができるので、画像読取ユニット16の組み立て工数を低減することが可能である。
以上、本発明の一実施形態を示したが、この実施形態の画像読取ユニット16においては、複数のレンズを組み合わせてレンズ群40を構成し、各レンズの位置合わせをし、レンズユニット38の鏡筒39にレンズ群40を組付ける工程に続いて、レンズユニット38を組み合わせて光学ユニット31を構成し、図10に示すような検査装置60Aでレンズ特性検査を行うが、この特性検査の後、一旦光学ユニットをチャックから外し、個々のレンズユニットに分割し、別工程で画像読取ユニット16のベース部材に組付ける。このような場合、各レンズユニットの組付け位置を、上記の特性検査時の状態と同じにしないと、特性検査を行った意味がなくなり、画像読取ユニット16に組付けた状態で再度同様な検査を行わなければならなくなる。そのため、レンズ特性検査での結果が画像読取ユニットの製造工程では生かされずに二度手間となっていた。また、特性検査の時点で最良の特性が得られる調整位置が見出されていても、画像読取ユニットのベース部材に取付ける際には、レンズ鏡筒ごとに位置調整しなおすので、同じ特性を得ることが難しいという問題もあった。
例えば、レンズの光軸を中心とした回転方向(光軸回り方向)を図1に示すようにγ方向とした場合に、γ方向以外の軸の調整では、レンズの結像特性の動きが各軸と連動しているので、画像読取ユニットに組付けた状態でも、各軸の調整によりレンズ全体の特性を調整することができるが、γ方向に関してはレンズ鏡筒39の回転によってどのように特性が変わるかが鏡筒内のレンズ群40の組付き状態によって変わるため、特性を複数回計測したい場合には上記のように検査工程で行う必要があり、製造工程に反映しにくいという問題がある。このため、検査工程で得た特性を製造工程で反映するためには、画像読取ユニット16に組付けた状態でも、γ方向の特性が検査工程時と同じになるようにする工夫が必要となる。
そこで本発明では、複数のレンズまたはレンズ群40を光軸上に配置してレンズユニットを構成する際、あるいは、1以上のレンズまたはレンズ群を収容する鏡筒39を光軸上に複数個配置して組付ける際に、光軸回り方向(γ方向)の特性を検査工程時と同じ結果に容易に調整することができるようにし、組立後のレンズ特性の向上と、組立工程時の手間や工数の軽減を図るものである。
具体的例としては、本発明では図1,2及び図10に示すように、検査・調整工程時に光学ユニット31の2個あるレンズ鏡筒39(39a,39b)の全てに光軸回り方向(γ方向)を定めるための印(マーク)MK1,MK2を設け、図11に示す組立装置60Bによる特性評価時には、その印(マーク)MK1,MK2の光軸回り方向(γ方向)の位置を一定の位置に合わせる。これにより、光軸回り方向(γ方向)の位置を容易に揃えることができ、レンズを鏡筒39に組付ける工程で行なうレンズ特性検査での結果と、鏡筒39に入れられたレンズを鏡筒ごと位置決め固定する組立工程で行なう特性検査での結果を、短時間に同じように調整することができる。従って、再度位置決めする際にも、常に同じ特性を出すことができる。これは例えば、複数個の分割レンズを持つ鏡筒39の組立と、鏡筒39に入れられたレンズを鏡筒39ごと画像読取ユニット16に位置決め固定する工程とを、別工程(離れた生産拠点等)で行う際にも、短時間で同じ品質の物を調整完了することができることになる。
本発明に係る光学ユニット31では、2つの鏡筒39に付けられた印(マーク)MK1,MK2の光軸回り方向(γ方向)の位置が、2つの鏡筒39で同じ光軸回り方向(γ方向)の位置にあるようにすることにより、2つの鏡筒39を、光軸回り方向に相対的に位置決めできるため、再度位置決めする際にも、同じ特性を出すことができる。また、同じ位置にさえすればいいので、位置決めがしやすい。
また、2つの鏡筒39につけられた印(マーク)MK1,MK2の光軸回り方向(γ方向)の位置が、2つの鏡筒39で同じ光軸回り方向(γ方向)の位置にあり、これらの印(マーク)MK1,MK2がユニットの光軸回りの基準位置と同じ位置にあるようにすることにより、レンズ群40の光軸回り方向の位置を、レンズ玉を鏡筒39に組付ける工程で行うレンズ特性検査工程や、鏡筒39に入れられたレンズを鏡筒39ごと位置決め固定する工程で行う特性検査工程や、ユニットを組んだ後に行う検査工程などで、揃えることができ、どの工程でも同じ特性が得られるようになる。これは、具体的にはユニットの光軸回りの基準位置(例えばユニットのライン型光電変換素子(CCD等)の一辺)とレンズ検査する際の装置の光軸回り方向の基準位置(例えば測定装置のCCDの一辺)を合わせることでよい。
さらに本発明に係る光学ユニット31では、2つの鏡筒39に設けられた印(マーク)MK1,MK2は、各鏡筒39(39a,39b)の外周部にあることにより、印(マーク)MK1,MK2を確認しやすく、光軸回り(γ方向)の位置を合わせやすくなる。
また、印(マーク)MK1,MK2はレンズ鏡筒39が画像読取ユニット16に固定された状態で目視確認できる位置にあることにより、ユニットを組立した後でもレンズの光軸回り方向(γ方向)の位置決めが出来ていることを確認できる。これにより、レンズの位置ずれなどのチェックができ、安定したユニット特性が得られるようになる。
さて、以上に述べたように、本発明では検査装置60Aによるレンズ特性の検査、調整工程時に、光学ユニット31の2個あるレンズ鏡筒39(39a,39b)の全てに光軸回り方向(γ方向)を定めるための印(マーク)MK1,MK2を設け、図11に示す組立装置60Bによる特性評価時には、その印(マーク)MK1,MK2の光軸回り方向(γ方向)の位置を一定の位置に合わせて組立工程を行うが、この際の検査・調整工程と、マーキング、及び組立工程の実施例を以下に示す。
<レンズ検査、γ調整、マーキング工程>
検査装置60Aは、図10に示すように、図示しない装置本体と、センサ位置決め手段としてのセンサ位置決めユニット62と、光学位置決め手段としての二つの光学位置決めユニット63a,63bと、基準光源部64と、制御手段としての図示しない制御装置とを備えている。
センサ位置決めユニット62は、チャックシリンダ67と、移動装置68と、イメージセンサ32の駆動装置等を備えている。チャックシリンダ67は、シリンダ本体69と、一対のチャック70とを備えている。一対のチャック70は、シリンダ本体69から突出している。一対のチャック70は、棒状に形成され、互いに平行に配されている。一対のチャック70の長手方向は、水平方向と前述した奥行き方向Zとの双方と平行である。一対のチャック70は、シリンダ本体69により、互いに接離される。一対のチャック70は、近づいて、互いの間にイメージセンサ32(あるいは、あらかじめ印刷配線板46にイメージセンサ32が配線されている物)を挟む。
移動装置68は、装置本体とチャックシリンダ67のシリンダ本体69との双方に取り付けられている。移動装置68は、チャックシリンダ67、即ちイメージセンサ32を、前述した方向X,Y,Z,α,β,γの各々に沿って移動することができる。
センサ位置決めユニット62は、チャックシリンダ67の一対のチャック70間にイメージセンサ32を挟んで、該イメージセンサ32を移動装置68で前述した方向X,Y,Z,α,β,γの各々に沿って移動する。前述したセンサ位置決めユニット62は、イメージセンサ32を所定の位置に位置決めする。
二つの光学位置決めユニット63a,63bは、それぞれ、チャック部71と、移動装置72とを備えている。チャック部71は、図13に示すように、棒状に形成されたチャック本体73と、挟み片74などを備えている。チャック本体73は、長手方向が鉛直方向と前述した厚み方向Yとの双方と平行に配される。チャック本体73の上面75には、V溝76が設けられている。V溝76は、チャック本体73の上面から凹に形成され、断面形状がV字状に形成されている。V溝76の断面形状は、奥行き方向に沿って、一定に形成されている。V溝76は、内側にレンズユニット38a,38bのレンズ鏡筒39の小径部54を位置付ける。
挟み片74は、板状に形成されかつチャック本体73の上面75に、ねじ77などにより該上面75に接離自在に取り付けられている。また、挟み片74は、コイルばね78などにより前述したチャック本体73の上面75に向かって付勢されている。挟み片74は、V溝76との間にレンズユニット38a,38bのレンズ鏡筒39の小径部54を挟む。移動装置72は、装置本体と前述したチャック本体73との双方に取り付けられている。移動装置72は、前述したチャック本体73、即ちレンズユニット38a,38bを前述した方向X,Y,Z,α,β,γの各々に沿って移動する。
前述した光学位置決めユニット63a,63bは、チャック本体73のV溝76と挟み片74との間にレンズユニット38a,38bを挟んで、該レンズユニット38a,38bを移動装置72で前述した方向X,Y,Z,α,β,γの各々に沿って移動する。前述した光学位置決めユニット63a,63bは、レンズユニット38a,38bを所定の位置に位置決めする。
基準光源部64は、装置本体に取り付けられている。基準光源部64は、基準チャート紙と、ハロゲンランプなどを備えた光源80とを備えている。基準光源部64は、基準チャート紙を透過した光源80からの光をセンサ位置決めユニット62の一対のチャック70間に挟まれたイメージセンサ32に向けて出射する。
制御装置(図示せず)は、周知のCPUやメモリ(RAM、ROM)などを備えたマイクロコンピュータである。この制御装置は、前述したセンサ位置決めユニット62と二つの光学位置決めユニット63a,63bと基準光源部64とに接続して、これらの動作を制御して、検査装置60A全体の制御を司る。
本実施例では、以上のような構成の検査装置60Aを用いてレンズ検査、調整、マーキング工程を実行する。このときの工程の一例を図14のフローチャートで示す。
まず、検査装置60Aの二つの光学位置決めユニット63a,63bのチャック部71に、2つのレンズユニット38a,38bの鏡筒をセットし、チャック本体73に固定する。なお、イメージセンサ(例えばCCD)32は、予め検査装置60Aのセンサ位置決めユニット62のチャック70に固定されている。
次に基準光源部64の光源80を点灯し、基準チャート紙を透過した光を2つのレンズユニット38a,38bを通してイメージセンサ32に結像し、MTFの計測を行う。そして、測定の結果、測定値がMTF規格値より小さい場合は、レンズユニット38a,38bを移動装置72でα,β,X,Y,Zの各々の方向に移動し、α,β,X,Y,Zの各方向の調整とMTFの計測を行う(図14では記載していないが、調整と共にMTFの計測が実行される)。測定の結果、測定値がMTF規格値より小さい場合は、レンズユニット38a,38bを移動装置72でγ方向に回転し、γ方向の調整とMTFの計測を行う。このようにして、α,β,X,Y,Zの各方向の調整と、γ方向の調整とを別々に繰り返し、測定値がMTF規格値以上となり、合格と判定されると、2つのレンズユニット38a,38bの鏡筒にγ方向の印となるマークMK1,MK2をマーキングし、レンズ検査を完了する。
なお、図10では、マークMK1,MK2は上向きになっているが、これは組立工程時にベース部材50の貫通孔55を通すときの関係上、マークMK1,MK2を上方向きにつけておいた方が視認性が良く、楽であるからであり、他の制約が無ければ、どの位置でも良い。但し、このマークの位置は、後述の画像読取ユニット16の組立調整時に位置を再現できることが条件となる。
また、鏡筒につけるマークMK1,MK2は、作業者によって油性ペンなどでつけても良いし、図示しないロボットや自動押印機によってつけても良い。他にも鏡筒を削ることで印を付与する、接着剤等を付着させる、レーザで焼きこむ等の方法を用いてもよい。
上記のレンズユニット38a,38bのγ調整(光軸回りの回転)は、レンズユニット38a,38bをチャック部71にセットする際の置き方を手で変えて調整しても良いし、図示はしないが,既存の軸物を回転させる機構(例えばチャック部71に組み込まれたコロなどで回転させる機構)でも良い。
また、レンズユニット38a,38bのγ調整(光軸回りの回転)は、イメージセンサ32に対してレンズユニット38a,38bが相対的に回転していれば良く、例えば、2つの鏡筒を同時に同じ向きに動かしても良いし、また、片方の鏡筒を初めにセットされた時と同じ位置に固定して他方の鏡筒のみを回転しても良い。また、2つの鏡筒を反対方向に同じ角度だけ回転しても良いし、別の角度で回転しても良い。ただし、2つのレンズユニット38a,38bのうち、どちらの特性のバラツキが大きいかが分かっていない場合は、2つのレンズユニット38a,38bを反対向きに回した方が必要とする特性を出しやすい。これは、片側のレンズユニット38aだけを回すと、他方のレンズユニット38bの特性が悪い場合、いくらレンズユニット38aのみを回転させても特性が良くなることが少ないためである。
なお、上記の実施例においては、各レンズユニット38a,38bとしてレンズ鏡筒39を使用している説明になっているが、本発明はレンズ鏡筒を必ず使用している構成に限定されるわけではなく、例えば鏡筒を使用せずに、レンズ(あるいはレンズ群)そのものを用いて、複数のレンズ(あるいはレンズ群)を光軸上に配置してユニット化する構成としてもよい。また、この場合はマークMK1,MK2は鏡筒ではなく、複数のレンズ(あるいはレンズ群)の各レンズ(あるいはレンズ群)にマークを付与することとなる。
<画像読取ユニットの組立工程>
画像読取ユニットの組立工程は、図11に示した組立装置60Bを用いて行われるが、組立装置60Bの構成、動作については前述の実施形態で説明しているので、ここでは簡単に説明する。
本実施例では、図11に示した構成の組立装置60Bを用いて2つのレンズユニット38a,38bの位置決めを行い、画像読取ユニット16のベース部材に組付けるが、このときの工程の一例を図15のフローチャートで示す。
まず、組立装置60Bの二つの光学位置決めユニット63a,63bのチャック部71に、2つのレンズユニット38a,38bをセットし、検査工程で2つの鏡筒にマーキングしたγ方向の印(マーク)MK1,MK2の位置を合わせた後、チャック本体73に固定する。このセット時のマーク位置合わせで、γ方向の位置決めが行われる。
次に、イメージセンサ(例えばCCD)32を検査装置60Aのセンサ位置決めユニット62のチャック70に固定する。
次に基準光源部64の光源80を点灯し、基準チャート紙を透過した光を2つのレンズユニット38a,38bを通してイメージセンサ32に結像し、MTFの計測を行う。そして、測定の結果、測定値がMTF規格値より小さい場合は、レンズユニット38a,38bを移動装置72でα,β,X,Y,Zの各々の方向に移動し、α,β,X,Y,Zの各方向の調整とMTFの計測を行う(図15では記載していないが、調整と共にMTFの計測が実行される)。測定の結果、測定値がMTF規格値より小さい場合は、レンズユニット38a,38bを再び移動装置72でα,β,X,Y,Zの各々の方向に移動し、α,β,X,Y,Zの各方向の調整とMTFの計測を行う。このようにして、α,β,X,Y,Zの各方向の調整を繰り返し、測定値がMTF規格値以上となり、合格と判定されると、2つのレンズユニット38a,38bとイメージセンサ32をベース部材50に対し位置決め固定する。そして、前述したように、所定位置に中間保持部材33を位置付けて、中間保持部材33とベース部材50との間と、中間保持部材33とレンズユニット38a,38bとの間と、中間保持部材33とイメージセンサ32との間に光硬化性の接着剤を充填する。その後、該接着剤を硬化させて、ベース部材50に二つのレンズユニット38a,38b及びイメージセンサ32を固定する。このようにして前述した構成の画像読取ユニット16が得られる。
本実施例では、検査工程時に2つのレンズユニット38a,38bのγ方向の調整を行い、最良な特性を得られる位置でγ方向の位置決め用のマーキングを施しているので、組立工程時には、2つのレンズユニット38a,38bのマークMK1,MK2の位置を検査のときと同じ向きに合わせた後、チャック本体73に固定するだけで、γ方向の位置決めを正確に行うことができ、組立工程時のγ方向の調整を省略することができる。
なお、2つのレンズユニット38a,38bの鏡筒39a,39bに付ける印(マーク)MK1,MK2としては、図16(a)に示すようにマークMK1,MK2を同じ位置(同じ方向)に合わせてマーキングする方法の他、図16(b)に示すように、マークMK1,MK2はずらしているが、マークの位置を上下などで合わせる方法や、図16(c)に示すように、マークの位置をγ方向に90°ずらして、検査装置や組立装置の目印に合わせる方法など、様々な方法があり、これらは適宜選択されるものである。
本発明の一実施形態に係る光学ユニットを備えた画像読取ユニットの概略斜視図である。 図1の画像読取ユニットに用いられる光学ユニットの分解斜視図である。 本発明の一実施形態にかかる画像形成装置の概略構成図である。 図1に示す画像読取ユニットの側面図である。 図1に示す画像読取ユニットの平面図である。 図5中のV−V線に沿う断面図である。 図5中のVI−VI線に沿う断面図である。 図1に示す画像読取ユニットのレンズユニットの断面図である。 図8に示されたレンズユニットと中間保持部材との位置関係を示す説明図である。 光学ユニットの調整、検査の際に用いられる検査装置の説明図である。 図1に示す画像読取ユニットを組み立てる際に用いられる組立装置の説明図である。 図11に示す組立装置でイメージセンサと光学ユニットが位置決めされた状態を示す説明図である。 図10に示す検査装置や図11に示す組立装置で用いられる光学位置決めユニットのチャック本体の要部を示す正面図である。 検査、調整、マーキング工程の一例を示すフローチャートである。 組立工程の一例を示すフローチャートである。 2つのレンズユニットの鏡筒につけられるマークの説明図である。
符号の説明
1:画像形成装置
4:画像読取装置(スキャナ装置)
9:原稿
16:画像読取ユニット
31:光学ユニット(結像レンズ系)
32:イメージセンサ
33:中間保持部材
38,38a,38b:レンズユニット
39,39a,39b:レンズ鏡筒
40,40a,40b:レンズ群
42:ライン型光電変換素子(CCD等)
50:ベース部材
53:大径部
54:小径部
55:貫通孔
60A:検査装置
60B:組立装置
MK1,MK2:印(マーク)
O:光軸

Claims (27)

  1. レンズを光軸上に複数個配置したレンズユニットにおいて、
    前記複数個のレンズ全てに、各レンズの光軸を中心とした回転方向の位置を定めるための印を設けることを特徴とするレンズユニット。
  2. 請求項1記載のレンズユニットにおいて、
    前記複数個のレンズに設けられた印は、各レンズの外周部にあることを特徴とするレンズユニット。
  3. 請求項1または2記載のレンズユニットにおいて、
    前記複数個のレンズに設けられた印は、各レンズがユニットに固定された状態で目視確認できる位置にあることを特徴とするレンズユニット。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一つに記載のレンズユニットを組立てる組立方法であって、
    前記複数個のレンズの各印を所定の位置関係に合わせる工程と、前記複数個のレンズの相対位置を固定する工程と、を含むことを特徴とするレンズユニットの組立方法。
  5. 複数のレンズを含むレンズ群を光軸上に複数群配置したレンズユニットにおいて、
    前記複数のレンズ群の全てに、各レンズ群の光軸を中心とした回転方向の位置を定めるための印を設けることを特徴とするレンズユニット。
  6. 請求項5記載のレンズユニットにおいて、
    前記複数のレンズ群に設けられた印は、各レンズ群の外周部にあることを特徴とするレンズユニット。
  7. 請求項5または6記載のレンズユニットにおいて、
    前記複数のレンズ群に設けられた印は、各レンズ群がユニットに固定された状態で目視確認できる位置にあることを特徴とするレンズユニット。
  8. 請求項5乃至7のいずれか一つに記載のレンズユニットを組立てる組立方法であって、
    前記複数のレンズ群の各印を所定の位置関係に合わせる工程と、前記複数のレンズ群の相対位置を固定する工程と、を含むことを特徴とするレンズユニットの組立方法。
  9. 少なくとも1以上のレンズを収容する鏡筒を光軸上に複数個配置したレンズユニットにおいて、
    前記複数個の鏡筒の全てに、各鏡筒の光軸を中心とした回転方向の位置を定めるための印を設けることを特徴とするレンズユニット。
  10. 請求項9記載のレンズユニットにおいて、
    前記複数個の鏡筒に設けられた印は、各鏡筒の外周部にあることを特徴とするレンズユニット。
  11. 請求項9または10記載のレンズユニットにおいて、
    前記複数個の鏡筒に設けられた印は、各鏡筒がユニットに固定された状態で目視確認できる位置にあることを特徴とするレンズユニット。
  12. 請求項9乃至11のいずれか一つに記載のレンズユニットを組立てる組立方法であって、
    前記複数個の鏡筒の各印を所定の位置関係に合わせる工程と、前記複数個の鏡筒の相対位置を固定する工程と、を含むことを特徴とするレンズユニットの組立方法。
  13. レンズを光軸上に複数個配置したレンズユニットを有する光学ユニットにおいて、
    前記複数個のレンズ全てに、各レンズの光軸を中心とした回転方向の位置を定めるための印を設けることを特徴とする光学ユニット。
  14. 請求項13記載の光学ユニットにおいて、
    前記複数個のレンズに設けられた印は、各レンズの外周部にあることを特徴とする光学ユニット。
  15. 請求項13または14記載の光学ユニットにおいて、
    前記複数個のレンズに設けられた印は、各レンズがユニットに固定された状態で目視確認できる位置にあることを特徴とする光学ユニット。
  16. 請求項13乃至15のいずれか一つに記載の光学ユニットを組立てる組立方法であって、
    前記複数個のレンズの各印を所定の位置関係に合わせる工程と、前記複数個のレンズの相対位置を固定する工程と、を含むことを特徴とする光学ユニットの組立方法。
  17. 複数のレンズを含むレンズ群を光軸上に複数群配置したレンズユニットを有する光学ユニットにおいて、
    前記複数のレンズ群の全てに、各レンズ群の光軸を中心とした回転方向の位置を定めるための印を設けることを特徴とする光学ユニット。
  18. 請求項17記載の光学ユニットにおいて、
    前記複数のレンズ群に設けられた印は、各レンズ群の外周部にあることを特徴とする光学ユニット。
  19. 請求項17または18記載の光学ユニットにおいて、
    前記複数のレンズ群に設けられた印は、各レンズ群がユニットに固定された状態で目視確認できる位置にあることを特徴とする光学ユニット。
  20. 請求項17乃至19のいずれか一つに記載の光学ユニットを組立てる組立方法であって、
    前記複数のレンズ群の各印を所定の位置関係に合わせる工程と、前記複数のレンズ群の相対位置を固定する工程と、を含むことを特徴とする光学ユニットの組立方法。
  21. 少なくとも1以上のレンズを収容する鏡筒を光軸上に複数個配置したレンズユニットを有する光学ユニットにおいて、
    前記複数個の鏡筒の全てに、各鏡筒の光軸を中心とした回転方向の位置を定めるための印を設けることを特徴とする光学ユニット。
  22. 請求項21記載の光学ユニットにおいて、
    前記複数個の鏡筒に設けられた印は、各鏡筒の外周部にあることを特徴とする光学ユニット。
  23. 請求項21または22記載の光学ユニットにおいて、
    前記複数個の鏡筒に設けられた印は、各鏡筒がユニットに固定された状態で目視確認できる位置にあることを特徴とする光学ユニット。
  24. 請求項21乃至23のいずれか一つに記載の光学ユニットを組立てる組立方法であって、
    前記複数個の鏡筒の各印を所定の位置関係に合わせる工程と、前記複数個の鏡筒の相対位置を固定する工程と、を含むことを特徴とする光学ユニットの組立方法。
  25. 原稿からの反射像を結像させる光学系と、該光学系の結像位置に配置された光電変換素子と、前記光学系と前記光電変換素子の双方が保持部材を介して取り付けられたベース部材とを備えた画像読取ユニットにおいて、
    前記光学系として、請求項1乃至3、請求項5乃至7、請求項9乃至11のうちのいずれか一つに記載のレンズユニット、あるいは、請求項13乃至15、請求項17乃至19、請求項21乃至23のうちのいずれか一つに記載の光学ユニット、を備えたことを特徴とする画像読取ユニット。
  26. 原稿からの反射像を光電変換素子によって読み取る画像読取装置において、
    請求項25記載の画像読取ユニットを備えたことを特徴とする画像読取装置。
  27. 原稿画像を画像読取部で読み取り、読み取った画像情報に基いて画像形成部で画像形成を行う画像形成装置において、
    前記画像読取部に請求項26記載の画像読取装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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