JP2007071684A - 光ファイバ束検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光ファイバ束の光ファイバの数を容易にかつ正確に算出することのできる光ファイバ束検査装置を提供する。
【解決手段】光ファイバ束の各光ファイバの光透過具合を濃度に対応させて示した光ファイバ束の端面の画像情報を格納する画像メモリと、
この画像メモリからの前記画像情報から光ファイバの総数を計測する画像処理手段とを備えてなり、
この画像処理手段は、前記濃度に対応するしきい値を順次変化させることによって前記濃度の全範囲を複数の区分に分ける濃度範囲区分手段と、
変化したしきい値とその変化の前のしきい値の間の濃度区分内にある光ファイバの数を算出する算出手段と、
各濃度区分内における光ファイバの数の合計を得る計測手段と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は光ファイバ束検査装置に係り、たとえば、該光ファイバ束の端面をデジタルカメラ等で撮像し、その撮像情報をコンピュータに取り込んで画像処理を行うことにより該光ファィバ束の特性等を検査する光ファイバ束検査装置に関する。
近年、光ファイバ束検査装置として、該光ファイバ束の端面をデジタルカメラで撮像し、その撮像情報をコンピュータに取り込んで画像処理を行うようにした構成のものが知られている。
各光ファィバは、年々、極細化するとともにその数が増大していることから、該コンピュータによる画像処理を通して検査することが極めて能率的に検査ができるようになるからである。
たとえば、光ファイバ束の端面を干渉縞とともにディスプレィに表示させ、該干渉縞によって研磨した光ファイバ束の端面の角度が許容範囲内にあるか否かを検査するが如くである。このような光ファイバ束検査装置の詳細は、たとえば下記特許文献1等に開示されている。
特開2003−194667号公報
しかし、光ファイバ束においてその光ファィバの数は極めて多いことからその数を正確に計測することは極めて困難となり、その計測にあって容易にできることが強く要望されるに至っている。
また、各光ファィバのうちには途中で断線等が生じているものも存在し、このような光ファィバが光ファイバ束においてどの位置に存在するかを容易に認識できることが要望されるに至っている。不良とされる光ファイバを容易に取り除く等することができるからである。
さらに、光ファイバ束を構成する各光ファィバにおいて光の透過性にどのような分布があるかを全体的に把握したいという要望がある。これを把握することにより、たとえば該光ファィバ束を介して得た画像を該分布に応じて補正等ができるようになるからである。
そして、これら要望の解決を示唆する開示は前記特許文献1には開示されていないものとなっている。
したがって、本発明はこのような事情に基づいてなされたものであり、その目的は、光ファイバ束の光ファイバの数を容易にかつ正確に算出することのできる光ファイバ束検査装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、光ファイバ束の各光ファイバのうちたとえば不良なもの等を容易かつ正確に検出することのできる光ファイバ束検査装置を提供することにある。
さらに、本発明の他の目的は、各光ファイバの光透過具合の分布を容易にかつ正確に把握することのできる光ファイバ束検査装置を提供することにある。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、以下のとおりである。
(1)本発明による光ファイバ束検査装置は、たとえば、光ファイバ束の各光ファイバの光透過具合を濃度に対応させて示した光ファイバ束の端面の画像情報を格納する画像メモリと、
この画像メモリからの前記画像情報から光ファイバの総数を計測する画像処理手段とを備えてなり、
この画像処理手段は、前記濃度に対応するしきい値を順次変化させることによって前記濃度の全範囲を複数の区分に分ける濃度範囲区分手段と、
変化したしきい値とその変化の前のしきい値の間の濃度区分内にある光ファイバの数を算出する算出手段と、
各濃度区分内における光ファイバの数の合計を得る計測手段と、を備えることを特徴とする。
(2)本発明による光ファイバ束検査装置は、たとえば、ディスプレィを有し、
光ファイバ束の各光ファイバの光透過具合を濃度に対応させて示した光ファィバ束の端面の画像情報を格納する画像メモリと、
この画像メモリからの前記画像情報から、前記光ファイバ束の端面を各光ファイバを個別に識別できる光ファイバ束表示と前記各光ファイバのそれぞれに対応する各ファイバ表示を濃度に応じて表示させるグラフ表示とを前記ディスプレィ上にて行う画像処理手段とを備え、
前記画像処理手段は、前記ディスプレィ上で前記グラフ表示のファイバ表示を選択するファイバ表示選択手段と、選択されたファイバ表示に対応する前記光ファイバ束内の光ファイバを他の光ファイバと区別できる表示を行う光ファイバ特定手段とを備えることを特徴とする。
(3)本発明による光ファイバ束検査装置は、たとえば、(2)の構成を前提とし、前記グラフ表示は、一の方向に各ファイバ表示を並設させて表示させ、これら各ファイバ表示は前記一の方向と交叉する方向にその濃度に対応した位置に配置されて表示されていることを特徴とする。
(4)本発明による光ファイバ束検査装置は、たとえば、ディスプレィを有し、
光ファイバ束の各光ファイバの光透過具合を濃度に対応させて示した光ファイバ束の端面の画像情報を格納する画像メモリと、
この画像メモリからの前記画像情報から前記光ファィバ束の端面を各光ファイバを個別に識別できる光ファイバ束表示を前記ディスプレィ上にて行う画像処理手段とを備え、
前記画像処理手段は、前記濃度の範囲内において該濃度に対応する少なくとも2個の数値の入力にともない、前記画像メモリからの前記画像情報の各光ファイバの濃度のうち前記2個の数値の範囲内のものを選択し、かつ、選択された各光ファィバを前記光ファイバ束表示上において他の光ファイバと区別できる表示を行う表示手段を備えることを特徴とする。
(5)本発明による光ファイバ束検査装置は、たとえば、(4)の構成を前提とし、前記濃度の範囲内において該濃度に対応する少なくとも2個の数値の入力は、前記ディスプレィ上にて表示されている数値設定欄によって行うことを特徴とする。
なお、本発明は以上の構成に限定されず、本発明の技術思想を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
以下、本発明による光ファイバ束検査装置の実施例を図面を用いて説明する。
図2は、本発明による光ファイバ束検査装置の一実施例を示した全体構成図である。
図2において、前記光ファイバ束検査装置は、光源1と、この光源1からの光を集光する集光レンズ2と、この集光レンズ2からの光を一端面側から導く光ファイバ束3と、この光ファイバ束3の他端面側からの光をその方向にそのまま照射させるとともに該方向と直交する方向へ分岐させて照射させる光学系4と、この光学系4に取り付けられ前記光ファイバ束3からの光であってその方向にそのまま照射される光が導かれるデジタルカメラ5と、前記光学系4に取り付けられ前記光ファイバ束3からの光に対して直交する方向へ分岐された光が導かれる観察窓6と、前記デジタルカメラ5からの画像情報を取り込んでその画像処理を行うコンピュータ7とから構成されている。
前記光ファイバ束3は検査対象となるもので、少なくともその他端面側(前記光源1の側とは反対面側)は支持台8に固定されるようになっており、該光ファイバ束3の他端面側からの光が正常に前記光学系4に入射されるようになっている。
なお、前記支持台8は、たとえば、図示しない机上に載置されるように構成され、この支持台8に固定されるアーム8Aを介して前記光学系4(カメラ5であっても可)をも支持するようになっている。これにより、光ファイバ束3の他端面側からの光は、たとえば、前記机上に対して垂直方向に照射され、該方向上に光学系4およびデジタルカメラ5が順次配置された構成となっている。
前記光学系4は、たとえば、前記光ファイバ束3からの光の照射方向に対して45°の傾きを有して配置されるハーフミラー4Aを備え、このハーフミラー4Aを透過した前記光ファイバ束3からの光は前記デジタルカメラ5の側へ、前記ハーフミラー4Aを反射した前記光ファイバ束3からの光は前記観察窓6の側へ導かれるように構成されている。光学系4の構成としては、上記のものに限定されることはなく、たとえばハーフミラー4Aに替えてプリズム等を用いたものであってもよいことはもちろんである。
また、前記コンピュータ7は、ディスプレィ7Aを備えるとともに、キーボード7Bおよびマウス7C等を用いて操作できるようになっている。
このように構成された光ファイバ束検査装置において、前記光源1からの光は集光レンズ2を介して光ファイバ束3の一端面の側に入射されるようになり、該光は光ファイバ束3の各光ファイバ3aのそれぞれを透過して該光ファイバ束3の他端面の側から出射されるようになる。
該光ファイバ束3の他端面の側から光は、光学系4内に入射されハーフミラー4Aに反射して観察窓6に導かれるようになっている。検査技術者はこの観察窓6を通して前記光ファイバ束3の他端面を観察しており、撮影に適すると判断した場合には該光ファイバ束3の他端面をデジタルカメラ5によって撮像できるようになっている。
デジタルカメラ5によって撮像された前記光ファイバ束3の他端面の画像情報は、コンピュータ7が備える画像メモリ(後の説明において符号71で示す)に格納され、この画像メモリに格納された画像情報に基づいて、キーボード7Bあるいはマウス7Cの操作によって、次に説明する表示がコンピュータ7のディスプレィ7A上になされるようになっている。
図3および図4は前記コンピュータ7のディスプレィ7Aにおける表示態様の一実施例を示す説明図である。
まず、図3は、ディスプレィ7A面の一部に光ファイバの本数表示用のボタンB1と各光ファイバの濃度グラフ表示用のボタンB2とが表示され、操作者はマウス7Cを用いて前記ボタンB1上にポインタPTを位置づけ該ボタンB1を選択した場合の画像面を示している。
該画像面には光ファイバ束3が各光ファイバ3aを個別に識別できるようにして表示されている。該光ファイバ束3は、前記画像メモリに格納された画像情報に基づいて表示される画像であり、各光ファイバ3aは濃度の分布をもって表示されている。各光ファイバ3aのそれぞれからの光の透過具合が濃度差となって表示されるからである。図3では、光の透過量が程度的に最も多い光ファイバ3aはその断面を真白で、光の透過量が減少するにつれ白味が減り黒味を増した色で、光の透過量が程度的に最も少ない光ファイバ3aは真黒で示されている。
そして、前記光ファイバ束3の表示に隣接してファイバ数表示B3がなされ、図3の場合、このファイバ数はたとえば887本というように表示されている。このファイバ数表示B3の887本は、図3において簡略的に示した前記光ファイバ束3の光ファイバ3aの数とは異なるものであるが、実際には該光ファイバ3aの数を示している。また、このファイバ数表示B3におけるファイバ数は前記コンピュータ7における後述の演算処理の結果に基づいて表示されるようになっている。
また、図3において操作者がマウス7Cを用いて、光ファイバの濃度グラフ表示用の前記ボタンB2を選択した場合の画像面を図4に示している。図4において、その画像面には光ファイバの濃度グラフ表示B4とともに光ファィバ束3が各光ファイバ3aの位置を識別できるように表示されている。この段階では、この光ファィバ束3の表示は、図3に示した光ファィバ束3の表示と異なり、各光ファィバ3aは光ファイバ束3に対する位置のみが明確となっているだけで、濃度の表示はなされていないものとなっている。
光ファイバの濃度グラフ表示B4は、その横軸上にファイバ番号に対応して各光ファイバ3aを示すファイバ表示10が並設して表示されているとともに、これら各ファイバ表示10はそれに対応する光ファイバ3aの濃度に応じて縦軸上の位置に配置されて表示されたものとなっている。
このため、この濃度グラフ表示B4を観測することにより、各光ファイバ3aにおける濃度分布が一目瞭然的に把握できるようになる。この場合、濃度グラフ表示B4の各ファイバ表示10の中には、他の多数のファイバ表示10に対して濃度が極端に小さく表示されるファイバ表示10xが存在することがある。このファイバ表示10xに対応づけられる光ファイバ3aは光源1からの光が光学系4にまで伝達されておらず断線している可能性があることを意味する。
操作者はマウス7Cを用いて、画像面内のポインタPTを前記ファィバ表示10x上に位置づけ、該ファィバ表示10xを選択することにより、光ファイバ束3を構成する各光ファイバ3aのうちの一つである光ファィバ3xにたとえば色(たとえば赤色)が付されて表示されるようになっている。この色が付された光ファィバ3xは、濃度グラフ表示B4におけるファイバ表示10xであって、このファイバ表示10xの特定によって断線された光ファイバ3xの位置が容易に認識できるようになる。
なお、図4では、選択されたファイバ表示10xに対応する光ファイバ3xは色が付されて他の光ファィバ3aと区別されるようにしたものである。しかし、他の方法によって他の光ファイバ3aと区別するうようにしてもよいことはいうまでもない。
次に、図3に示したように光ファィバ束3における光ファイバ3aの総数の検出におけるコンピュータ7の演算処理における構成を説明するに先立って、まず、図5を用いて該演算処理の手順を観念的に説明をする。理解を容易にするためである。
すなわち、図5(a)はコンピュータ7の画像メモリに格納された画像情報で、光ファイバ束3の他端面における画像に対応したものである。また、図3のディスプレィ7Aに表示された光ファイバ束3の画像にも対応するもので、同画像は該光ファイバ束3を構成する多数の各光ファイバ3aのそれぞれからの光の照射具合を濃度差によって表わされている。。
この濃度差は、たとえば図5(a)に示した光ファイバ束3の場合、図中A方向に向かって光の透過量(濃度)が少なくなるという分布を呈している。図6は、実際に用いられる光ファィバ束3とこの光ファイバ束3の径方向における光の透過量(平均濃度)を検出したグラフを示しており、該径方向の一端側から他端側にかけて前記平均濃度DDがほぼ線形に変化していることが確かめられる。これは、たとえば、図2の光ファイバ束検査装置の構成において、検査対象となる光ファイバ束3の該装置への精度よい設置の困難性から、光源1の光軸と光ファイバ束3の光軸のずれ、あるいは光ファイバ束3の光軸と光学系4の光軸のずれ等が発生してしまうこと等が原因となっている。
このため、本発明では、前記図6から前記グラフのみを抽出した図である図7に示すように、各光ファイバ3aのそれぞれが示す濃度の範囲を複数に区分けし(t1、t2、……、t7)、これにより得られる各区分の濃度範囲(t1〜t2、t2〜t3、……、t6〜t7)ごとに、その濃度範囲内の濃度を呈する光ファイバ3aを抽出し、その抽出された光ファイバ3aの総数を計測するとともに、各区分における光ファイバ3aの総数を合計することにより、光ファイバ束3を構成する光ファイバ3aの本数を算出するようにしたものである。
図5(b)は、図5(a)に示した光ファイバ束3の濃度分布に対して、濃度の範囲をたとえば6つに区分けし、その数に応じて(I)〜(VI)の行程からなる各操作がなされるようになっている。(I)の行程では、光の透過量が程度的に最も多い光ファイバ3aが抽出され、その抽出された光ファイバ3aの総数3個が計測される。次に、(II)の行程では、光の透過量が程度的に次に多い光ファイバ3aが抽出され、その抽出された光ファイバ3aの総数6個が計測される。そして、この総数6個に前行程の総数3個が加算されて9個の合計値を得る。次に、(III)の行程では、光の透過量が程度的に次に多い光ファイバ3aが抽出され、その抽出された光ファイバ3aの総数8個が計測される。そして、この総数8個に前行程の合計値9個が加算されて17個の合計値を得る。次に、(IV)の行程では、光の透過量が程度的に次に多い光ファイバ3aが抽出され、その抽出された光ファイバ3aの総数4個が計測される。そして、この総数4個に前行程の合計値17個が加算されて21個の合計値を得る。さらに、(V)の行程では、光の透過量が程度的に次に多い光ファイバ3aが抽出され、その抽出された光ファイバ3aの総数7個が計測される。そして、この総数7個に前行程の合計値21個が加算されて28個の合計値を得る。そして、(VI)の行程では、光の透過量が程度的に最も少ない光ファイバ3aが抽出され、その抽出された光ファイバ3aの総数3個が計測される。そして、この総数3個に前行程の合計値28個が加算されて31個の合計値を得る。この31個は、簡略的に示された光ファイバ束3を構成する光ファイバ3aの本数であるが、図3のディスプレィ7Aに表示されるファイバ数表示B3の887本に相当するものである。
なお、図5における説明では、光ファイバ束3は、その光ファイバ3aの濃度分布において図5(a)の矢印Aの方向に沿って濃度が小さくなっているものを対象としたものである。しかし、これに限定されることはなく、前記濃度分布がどのようなものであっても同様に適用され、各光ファイバ3aの総数が演算できることはいうまでもない。
そして、このようにして行われるファイバ数の検出は、前記コンピュータ7において図1に示す処理手順を経ることによってなされるようになっている。以下、コンピュータ7の動作を図1を用いてステップ順に説明をする。
ステップ1(S1):まず、しきい値をたとえば図2に示したキーボード7Bを介して入力する。このしきい値は画像の濃度に対応するもので、最初、たとえば比較的大きな値に設定される。そして、この設定されたしきい値は以下の動作において初期値となるものである。
ステップ2(S2):コンピュータ7のメモリに格納されている画像情報(図5(a)に示す画像情報に対応する)をピクセル毎に読み出し、周知の画像処理技術により、前記しきい値を超える陰影(濃度)を有する光ファイバ3aを抽出し、これら抽出された各ファイバの重心を算出する。ここでの動作は、図5(b)に示した行程のうち(I)に相当するもので、各光ファイバ3aが抽出され、かつ、これら各光ファィバ3aの重心の座標が算出される。
ステップ3(S3):前記ステップ2によって、抽出された光ファィバ3aの数を算出する。
ステップ4(S4):前記ステップ2にて抽出された光ファイバ3aのそれぞれの陰影領域に前記しきい値範囲外の値(濃度に対応する値)を格納する。このようにするのは、後に示すように前記しきい値を減算させて同様の動作を繰り返す場合にて、再度、光ファイバ3aが加算されてしまうのを回避するためである。
ステップ5(S5):前記しきい値(初期値)から一定値を引き、新たなしきい値が設定される。なお、この一定値は、図7において各光ファイバ3aのそれぞれが示す濃度の範囲を区分けした各区分の濃度範囲に相当する値であり、任意に設定できる値である。
ステップ6(S6):全ての光ファイバ3aの抽出が終了したか否かを判定する。
光ファイバ3aの抽出が終了していない場合、新たに設定されたしきい値に基づいて、再び、前記ステップ2(S2)、ステップ3(S3)を経る動作がなされるようになる。ここで、このステップ2(S2)、ステップ3(S3)では、図5(b)に示した行程のうち(II)に相当するものである。
ここで、光ファイバ3aの数が計数され、この数は前記光ファイバ3aの数に加算されるようになる。
このような動作は、光ファイバ3aを全て抽出されるまで、すなわち図5(b)に示す行程(VI)に至るまでなされ、前記光ファイバ3aの合計値が算出されるようになる。光ファイバの抽出が終了したか否かは、たとえば、ステップ4(S4)で得られる値が前回にて得られた値に対して変化がないことを検出することによって容易に判断できる。
なお、ステップ1(S1)で入力するしきい値は比較的大きな値で設定したものである。しかし、比較的小さな値で設定するようにしてもよいことはいうまでもない。光ファィバ3aを濃度の高い側から計数するか、濃度の低い側から計数するかの相違があるにすぎないからである。そして、このしきい値の変化は一定としたものであるが、たとえば濃度の変化の程度に応じて可変できるようにしてもよいことはいうまでもない。さらに、この実施例では、最初に、操作者がしきい値を設定し、その値を入力するように構成したものである。しかし、これに限定されることはなく、予め装置に入力された値として用いてもよいことはいうまでもない。このしきい値はたとえば比較的大きな値に設定しておけば上述した動作がなされ、かつ、おおよその値として予め決定し得るからである。
図8は前記コンピュータ7のディスプレィ7Aにおける表示態様の他の実施例を示す説明図である。
図8において、ディスプレィ7A面には、光ファイバ束3が各光ファイバ3aをそれぞれ個別に認識できるように表示されている。これら各光ファイバ3aは濃度に対応する輝度で示され、該濃度の相違はこの場合たとえば3種類の表示として示されている。すなわち、ディスプレィ7A内の凡例表示B6に示されているように、最も濃度の明るいたとえば白色表示Iw、中程度の濃度であるたとえば灰色表示Ig、最も濃度の暗いたとえば黒色表示Ibとして区分され、かつ、白色表示Iwの場合はその濃度がP2%以上、灰色表示Igの場合はその濃度がP1%〜P2%の範囲内、黒色表示Ibの場合はその濃度がP1%以下として設定されている。なお、濃度の相違を示す表示は、上述のように、白色、灰色、黒色に限定されることはなく、他の色を用いた色分けであってもよいことはいうまでもない。要はそれらが区別できればよいからである。
そして、前記P2の実際の値は数値設定欄NC2において、前記P1の実際の値は数値設定欄NC1において、それぞれ、マウス7Cの操作とキーボード7Bからの数値の入力によって任意に変更できるようになっている。
光ファイバ束3における各光ファィバ3aの計測された濃度は実際には広い範囲(レンジ)内で予め定められているが、図10に示すように、該濃度の範囲を該濃度の高い側から3つの各区分Sh、Sm、Slに分け、これらの各区分Sh、Sm、Slに属する光ファイバ3aの数の割合を一目瞭然的に明確にしようとするものである。通常、真ん中の濃度範囲Sm内に属する光ファイバの3aの数が多い程、光ファイバ束3の製品としての信頼性が高くなることから、図9のP2、P1の値を適当とする値に設定することにより、すなわち、前記濃度範囲Smの上限値および下限値を適当とする値に設定することにより、最適な濃度分布を備える光ファイバ束3を選出(たとえば合格品の選出)することができるようになる。
また、図8に示したディスプレィ7Aにおける表示とマウス7Cの操作にともなって変化する表示にあっては、図10に示すコンピュータ7内の動作によってなされるようになっている。
図10において、デジタルカメラ5から送出される画像情報が格納される画像メモリ71があり、通常の状態では、この画像メモリ71の画像情報は合成器75を介してディスプレィ7Aに表示されている。また、この画像メモリ71からの画像情報は、光ファイバの座標(重心)と濃度の検出手段73に送出されるようになっている。
一方、マウス7Cがあり、このマウス7Cの操作にともなう濃度の分類設定手段81により、濃度の分類がなされるようになっている。図8にて説明したP2、P1の具体的数値が設定されることを意味する。
そして、分類に応じた濃度の設定手段82によって、最初に光ファイバ束3の各光ファイバ3aごとに設定されていた濃度が、前記濃度の分類設定手段81にて設定された分類のうちどの分類に属するかが決定されるようになっている。すなわち、各光ファイバ3aの濃度が、図10に示した濃度範囲Sh、Sm、Slのいずれに属するかが決定されるようになっている。
そして、各光ファィバ3aにおける濃度を、濃度の変更手段83によって、図9に示した凡例表示B6に示された濃度に表示変更を行い、これによって得られる濃度の変更表示を合成器75を介してディスプレィ7Aに表示するようになっている。
上述した実施例では、デジタルカメラ5によって得られた画像情報をコンピュータ7を用いて画像処理した構成としたものであるが、該コンピュータ7に代える演算装置および表示器等をこの光ファイバ束検査装置に専ら用いられる専用器として構成し、上述したと同様な機能をもたせるようにしてもよいことはもちろんである。
また、デジタルカメラ5に代えて個体撮像素子を用い、この個体撮像素子から得られる画像情報を前記コンピュータ7あるいは演算装置等により処理するようにしてもよいことはいうまでもない。
上述した各実施例はそれぞれ単独に、あるいは組み合わせて用いても良い。それぞれの実施例での効果を単独であるいは相乗して奏することができるからである。
本発明による光ファイバ束検査装置に備えられるコンピュータの動作の一実施例を示すフロー図である。 本発明による光ファイバ束検査装置の一実施例を示す全体構成図である。 本発明による光ファイバ束検査装置のディスプレィにおける表示態様の一実施例を示す説明図である。 本発明による光ファイバ束検査装置のディスプレィにおける表示態様の他の実施例を示す説明図である。 図1に示した動作を図を用いて観念的に示した説明図である。 光ファイバ束における各光ファイバの光照射具合を濃度分布として示した説明図である。 光ファイバ束における光ファイバの数の計測を分割された濃度範囲内で順次繰り返すことを示した図である。 本発明による光ファイバ束検査装置のディスプレィにおける表示態様の他の実施例を示す説明図である。 図8に示した表示態様において濃度表示の分類を行うことを示す説明図である。 本発明による光ファイバ束検査装置に備えられるコンピュータの動作の他の実施例を示すブロック図である。
符号の説明
1……光源、3……光ファイバ束、3a……光ファイバ、4……光学系、4A……ハーフミラー、5……デジタルカメラ、7……コンピュータ、7A……ディスプレィ、7B……キーボード、7C……マウス、B1……本数表示用のボタン、B2……濃度グラフ表示用のボタン、B3……ファイバ数表示、PT……ポインタ、B4……濃度グラフ表示、10x……ファイバ表示、B6……凡例表示、Iw……白色表示、Ig……灰色表示、Ib……黒色表示、NC1、NC2……数値設定欄。

Claims (5)

  1. 光ファイバ束の各光ファイバの光透過具合を濃度に対応させて示した光ファイバ束の端面の画像情報を格納する画像メモリと、
    この画像メモリからの前記画像情報から光ファイバの総数を計測する画像処理手段とを備えてなり、
    この画像処理手段は、前記濃度に対応するしきい値を順次変化させることによって前記濃度の全範囲を複数の区分に分ける濃度範囲区分手段と、
    変化したしきい値とその変化の前のしきい値の間の濃度区分内にある光ファイバの数を算出する算出手段と、
    各濃度区分内における光ファイバの数の合計を得る計測手段と、を備えることを特徴とする光ファイバ束検査装置。
  2. ディスプレィを有し、
    光ファイバ束の各光ファイバの光透過具合を濃度に対応させて示した光ファィバ束の端面の画像情報を格納する画像メモリと、
    この画像メモリからの前記画像情報から、前記光ファイバ束の端面を各光ファイバを個別に識別できる光ファイバ束表示と前記各光ファイバのそれぞれに対応する各ファイバ表示を濃度に応じて表示させるグラフ表示とを前記ディスプレィ上にて行う画像処理手段とを備え、
    前記画像処理手段は、前記ディスプレィ上で前記グラフ表示のファイバ表示を選択するファイバ表示選択手段と、選択されたファイバ表示に対応する前記光ファイバ束内の光ファイバを他の光ファイバと区別できる表示を行う光ファイバ特定手段とを備えることを特徴とする光ファイバ束検査装置。
  3. 前記グラフ表示は、一の方向に各ファイバ表示を並設させて表示させ、これら各ファイバ表示は前記一の方向と交叉する方向にその濃度に対応した位置に配置されて表示されていることを特徴とする請求項2に記載の光ファイバ束検査装置。
  4. ディスプレィを有し、
    光ファイバ束の各光ファイバの光透過具合を濃度に対応させて示した光ファイバ束の端面の画像情報を格納する画像メモリと、
    この画像メモリからの前記画像情報から前記光ファィバ束の端面を各光ファイバを個別に識別できる光ファイバ束表示を前記ディスプレィ上にて行う画像処理手段とを備え、
    前記画像処理手段は、前記濃度の範囲内において該濃度に対応する少なくとも2個の数値の入力にともない、前記画像メモリからの前記画像情報の各光ファイバの濃度のうち前記2個の数値の範囲内のものを選択し、かつ、選択された各光ファィバを前記光ファイバ束表示上において他の光ファイバと区別できる表示を行う表示手段を備えることを特徴とする光ファイバ束検査装置。
  5. 前記濃度の範囲内において該濃度に対応する少なくとも2個の数値の入力は、前記ディスプレィ上にて表示されている数値設定欄によって行うことを特徴とする請求項4に記載の光ファイバ束検査装置。
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