JPH07230546A - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置及び画像処理方法

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JPH07230546A
JPH07230546A JP6021184A JP2118494A JPH07230546A JP H07230546 A JPH07230546 A JP H07230546A JP 6021184 A JP6021184 A JP 6021184A JP 2118494 A JP2118494 A JP 2118494A JP H07230546 A JPH07230546 A JP H07230546A
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JP
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image
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JP6021184A
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Kazuo Funakubo
一夫 舟久保
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複雑な背景、すなわち検査対象画像が、複雑
な濃度ヒストグラムを構成している場合や、照明変動、
検査対象ワークやパレットの汚れ等の原因で濃度ヒスト
グラムが変化した場合でも、安定して検査対象となるワ
ークを抽出する。 【構成】 検査対象ワーク1の画像を取り込む画像入力
手段3と、前記画像入力手段3からの信号を所定の階調
に変換するアナログ/ディジタル変換手段8と、ディジ
タル信号に変換されたデータを格納する濃淡画像メモリ
9と、前記濃淡画像メモリ9内の画像データを基に濃度
ヒストグラムを作成する濃度ヒストグラム作成手段10
とその他演算をつかさどるCPU11を備えた画像処理
装置4において、前記検査対象ワーク1の抽出したい部
分の複数の濃度の範囲を登録する濃度範囲登録手段6を
備えた画像処理装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学的手法により得ら
れる濃淡画像データにディジタル処理を施す画像処理装
置及び画像処理方法に関するもので、更には、複雑な背
景から検査対象ワークを抽出する場合や、複雑な濃度分
布を有する検査対象ワークの抽出に用いられる画像処理
装置及び画像処理方法に関するのものである。
【0002】
【従来の技術】従来、検査対象ワークを抽出する場合、
単純な2値化処理、すなわち、固定2値化処理、浮動2
値化処理を実行し、検査対象ワークの2値画像を求めて
いた。例えば、メッシュ状のパレットに収納されている
検査対象ワークの2値画像を得る場合で、固定2値化処
理を施した場合、一旦、検査対象となるワークの画像を
CCDカメラ等により撮像し、アナログ/ディジタル変
換を施した後、画像メモリ内に画像データとして取り込
み、決められた閾値で画像を抽出していた。
【0003】上記従来の技術について、図13を用いて
説明する。図13において、1は検査対象ワーク、2は
検査対象ワーク1が格納されているメッシュ状パレッ
ト、3は検査対象ワーク1の画像を撮像するCCDカメ
ラ、4はCCDカメラ3からの映像信号を処理して、2
値の画像情報を格納する画像処理装置、5は画像処理装
置4の映像信号を表示するモニタTV、22は画像処理
装置4に付属しているスイッチで、2値画像の閾値等を
決定する閾値決定スイッチである。
【0004】上記構成における従来の技術で画像処理を
実施した場合の例を、図14(a)(b)を用いて説明
する。検査対象ワーク1はメッシュ状パレット2に格納
されている。そして、CCDカメラ3がメッシュ状パレ
ット2に格納されている検査対象ワーク1を撮像し、こ
の撮像した画像に対し、固定2値化処理、あるいは浮動
2値化処理を施した結果、従来の技術では検査対象ワー
ク1とメッシュ状パレット2とが分離できず、図14
(b)のようになり、検査対象ワーク1とメッシュ状パ
レット2との区別がつかない。しかし、検査対象ワーク
1を正しく検査するためには図14(a)の様に検査対
象ワーク1とメッシュ状パレット2とが分離していなけ
ればならない。つまり、検査対象ワーク1のみが抽出さ
れる必要がある。
【0005】従来の処理では、図14(b)からわかる
ように、検査対象ワーク1とメッシュ状パレット2との
画像がくっつき、検査対象ワーク1のみを抽出すること
はできない。これは、検査対象ワーク1の濃度がメッシ
ュ状パレット2の濃度より低い場合に生じる。この状態
では検査対象ワーク1を検査することは不可能である。
また、上記例以外にも検査対象ワーク1がくっつくのは
メッシュ状パレット2だけでなく、図14には示されて
いないが、メッシュ状パレット2が乗っているコンベア
等その背景色がワーク1の濃度より低い場合、あるい
は、メッシュ状パレット2に汚れがある場合にも生じ
る。すなわち、上記理由等で検査対象ワーク1が他のも
のとくっつくと、検査が正しく実施できないと言う問題
があった。
【0006】また、単純2値処理で閾値を濃度ヒストグ
ラムより可変にする手法がある。例えば、特開昭61ー
123985号公報に開示された手法などがそうであ
る。この例を図15に示す。図15において、第1のウ
インドウ25はあらかじめ設定した標準画像(例えば白
黒画像)を囲むウインドウで、第2のウインドウ26
は、検査対象ワーク1の画像を囲むウインドウである。
この場合、常に標準画像も検査対象ワーク1と同時に取
り込み、標準画像の濃度ヒストグラムの状況変化に応じ
て2値化の閾値を可変とするものである。しかし、検査
対象ワーク1と標準画像とを同時に処理しなければなら
ず、処理時間がかかると言う欠点がある。更には、標準
画像と検査対象ワーク1との大きさに差が生じると、精
度のよい濃度ヒストグラムを常に生成するのは困難にな
る。従って、求める閾値の精度が落ちることになる。更
には、1つの限られた画面上で2つの画像が必ず存在し
なければならないため、検査対象ワーク1の大きさが限
られ、大型の検査対象ワーク1の処理が不可となる。
【0007】また、前記従来の技術によるでは、閾値を
1つしか設けていないため、検査対象ワーク1とメッシ
ュ状パレットとの画像がくっつき検査対象ワーク1の検
査が正しく実施できないと言う問題点がある。つまり図
14(b)で示した状態になる。また、前記特開昭61
ー123985号公報に開示された手法においても、た
とえ閾値を可変にしたとしても背景が複雑な濃度分布を
している場合は、このような問題を解決できない不具合
がある。
【0008】また、別の従来技術として特開昭61ー1
77018号公報に開示されているように、2値化閾値
の補正に関するものがあり、まず、基準の閾値を決め、
次に、濃度ヒストグラムの最大値と最小値を求め、基準
の閾値と最大濃度と最小濃度との比率が常に一定になる
ように閾値を可変にするものがある。この特開昭61ー
177018号公報に開示された技術に関しては、検査
対象ワークのみの画像入力で閾値を求めるものである
が、この場合、閾値を求める場合に限り、ある程度理想
に近い状態で検査を実行する場合、すなわち、濃度ヒス
トグラムが理想に近い状態であれば、ある程度精度の良
い閾値を検出することは可能であると思われるが、検査
対象ワークに傷、汚れが存在する場合、あるいは、背景
にノイズがのっている状態、あるいは、周囲の環境等の
変化により、濃度ヒストグラムが影響を受け、精度の良
い閾値を算出することは困難になる。一般に、理想に近
いヒストグラムが安定して生成されるのは困難である。
【0009】また、前記特開昭61ー177018号公
報に開示された技術も、特開昭61ー123985号公
報に開示された技術と同様の理由で、検査対象ワーク1
とメッシュ状パレット2との画像がくっつき検査対象ワ
ーク1の検査が正しく実施できないと言う問題点があ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
技術では、背景が複雑な場合、固定2値処理、浮動2値
処理では検査対象ワークと背景との分離ができず、抽出
したい部分の2値画像が明確に現われない。また、濃度
ヒストグラムより閾値を求める場合に関しては、濃度ヒ
ストグラムが常に安定して検出される場合、すなわち、
安定した照明、検査対象ワーク、パレット等の汚れがな
い場合に関しては適しているが、照明変動、あるいは検
査対象ワークの汚れ等により濃度ヒストグラムが全体的
に明るい方向、または、暗い方向へ片寄る場合、あるい
は、ノイズ等で濃度ヒストグラムが正しく現われない場
合、一度設定した抽出したい濃度の範囲の最大値、最小
値のみでは、安定して検査対象となるワークを抽出する
のは困難であった。また、基準画像を設けて処理を実行
させる場合は、処理速度のみならず、基準画像と検査対
象ワークの大きさの違いで正しい補正が行なわれない場
合が生じたり、あるいは検査対象ワークの大きさに制限
が生じていた。
【0011】本発明は、複雑な背景、すなわち検査対象
画像が、複雑な濃度ヒストグラムを構成している場合
や、照明変動、検査対象ワークやパレットの汚れ等の原
因で濃度ヒストグラムが変化した場合でも、安定して検
査対象となるワークを抽出できることを第1の目的とし
たものである。
【0012】更には、検査画像と同一で処理を実施する
基準画像を設ける必要をなくし、検査対象ワークの画像
のみの入力で済ませることにより、安定した精度で、処
理時間も早く、基準値を算出することを可能にすること
を第2の目的としたものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る画像処
理装置は、検査対象ワークの画像を取り込む画像入力手
段と、前記画像入力手段からの信号を所定の階調に変換
するアナログ/ディジタル変換手段と、ディジタル信号
に変換されたデータを格納する濃淡画像メモリと、前記
濃淡画像メモリ内の画像データを基に濃度ヒストグラム
を作成する濃度ヒストグラム作成手段とその他演算をつ
かさどるCPUを備えた画像処理装置において、前記検
査対象ワークの抽出したい部分の複数の濃度の範囲を登
録する濃度範囲登録手段を備えたものである。
【0014】第2の発明に係る画像処理装置は、ヒスト
グラム作成手段で得られたヒストグラムから、基準値や
面積率を計算する基準値計算手段と、前記基準値計算手
段から得られた基準値や面積率と、濃度範囲登録手段に
より設定された濃度の範囲との関係から濃度の範囲を補
正計算する補正値計算手段と、設定した濃度範囲の情報
を基に濃度値を変更できる濃度変換手段とを具備したも
のである。
【0015】第3の発明に係る画像処理方法は、検査対
象ワークの画像を取り込むと共に、この取り込んだ信号
を所定の階調に変換し、この変換されたデータを濃淡画
像メモリに格納し、前記濃淡画像メモリ内の画像データ
を基に濃度ヒストグラムを作成する画像処理方法におい
て、前記検査対象ワークの抽出したい部分の複数の濃度
範囲を登録し、この濃度範囲を登録する時の画像を基準
画像とし、この基準画像から抽出したい濃度範囲を設定
し、前記検査対象ワークの画像を入力する毎に登録され
ている濃度範囲を抽出するものである。
【0016】第4の発明に係る画像処理方法は、基準画
像から抽出したい濃度範囲を設定すると共に、前記基準
画像から濃度ヒストグラムを求め、この濃度ヒストグラ
ムから濃度値の最大値、最小値を求め、その中間値を基
準値とし、この基準値と、前記濃度値の最大値、最小値
との距離を記憶しておき、検査対象ワークの画像を入力
する毎に中間値を計算し、前記基準値との差異に対応し
て抽出する濃度範囲を可変にするものである。
【0017】第5の発明に係る画像処理方法は、基準画
像から抽出したい濃度範囲を設定すると共に、前記基準
画像から濃度ヒストグラムを求め、この濃度ヒストグラ
ムから閾値を決定し、これを基準値とし、この基準値
と、前記濃度値の最大値、最小値との距離を記憶してお
き、検査対象ワークの画像を入力する毎に閾値を計算
し、基準値の差異に対応して抽出する濃度範囲を可変に
するものである。
【0018】第6の発明に係る画像処理方法は、基準画
像から抽出したい濃度範囲を設定すると共に、基準画像
から濃度ヒストグラムを求め、最大頻度を持つ濃度値を
基準値とし、この基準値と、前記濃度値の最大値、最小
値との距離を記憶しておき、検査対象ワークの画像を入
力する毎に基準値(最大頻度)を求め、この値の差異に
対応して抽出する濃度値の範囲を可変にするものであ
る。
【0019】第7の発明に係る画像処理方法は、基準画
像の濃度ヒストグラムの濃度値の最大値及び最小値と、
検査対象ワークの画像から得られる濃度ヒストグラムの
濃度値の最大値及び小値とを比較し、その伸縮率に応じ
て抽出する濃度値を可変にするものである。
【0020】第8の発明に係る画像処理方法は、基準画
像から抽出したい濃度範囲を設定すると共に、この設定
された濃度範囲が濃度ヒストグラムのグラフの濃度値の
最大値、あるいは、最小値から占める割合を記憶してお
き、検査対象ワークの画像を入力する毎に、抽出したい
濃度値の範囲が全体に占める割合を求めで、抽出する濃
度値の範囲を可変にするものである。
【0021】
【作用】第1の発明に係る濃度範囲登録手段は、検査対
象ワークの抽出したい部分の複数の濃度の範囲を登録す
る。
【0022】第2の発明に係る補正値計算手段は、ヒス
トグラム作成手段で得られたヒストグラムから、基準値
や面積率を計算する基準値計算手段と、前記基準値計算
手段から得られた基準値や面積率と、濃度範囲登録手段
により設定された濃度の範囲との関係から濃度の範囲を
補正計算する。また、濃度変換手段は、設定した濃度範
囲の情報を基に濃度値を変更する。
【0023】第3の発明に係る画像処理方法は、検査対
象ワークの抽出したい部分の複数の濃度範囲を登録し、
この濃度範囲を登録する時の画像を基準画像とし、この
基準画像から抽出したい濃度範囲を設定し、前記検査対
象ワークの画像を入力する毎に登録されている濃度範囲
を抽出する。
【0024】第4の発明に係る画像処理方法は、基準画
像から抽出したい濃度範囲を設定すると共に、前記基準
画像から濃度ヒストグラムを求め、この濃度ヒストグラ
ムから濃度値の最大値、最小値を求め、その中間値を基
準値とし、この基準値と、前記濃度値の最大値、最小値
との距離を記憶しておき、検査対象ワークの画像を入力
する毎に中間値を計算し、前記基準値との差異に対応し
て抽出する濃度範囲を可変にする。
【0025】第5の発明に係る画像処理方法は、基準画
像から抽出したい濃度範囲を設定すると共に、前記基準
画像から濃度ヒストグラムを求め、この濃度ヒストグラ
ムから閾値を決定し、これを基準値とし、この基準値
と、前記濃度値の最大値、最小値との距離を記憶してお
き、検査対象ワークの画像を入力する毎に閾値を計算
し、基準値の差異に対応して抽出する濃度範囲を可変に
する。
【0026】第6の発明に係る画像処理方法は、基準画
像から抽出したい濃度範囲を設定すると共に、基準画像
から濃度ヒストグラムを求め、最大頻度を持つ濃度値を
基準値とし、この基準値と、前記濃度値の最大値、最小
値との距離を記憶しておき、検査対象ワークの画像を入
力する毎に基準値(最大頻度)を求め、この値の差異に
対応して抽出する濃度値の範囲を可変にする。
【0027】第7の発明に係る画像処理方法は、基準画
像の濃度ヒストグラムの濃度値の最大値及び最小値と、
検査対象ワークの画像から得られる濃度ヒストグラムの
濃度値の最大値及び小値とを比較し、その伸縮率に応じ
て抽出する濃度値を可変にする。
【0028】第8の発明に係る画像処理方法は、基準画
像から抽出したい濃度範囲を設定すると共に、この設定
された濃度範囲が濃度ヒストグラムのグラフの濃度値の
最大値、あるいは、最小値から占める割合を記憶してお
き、検査対象ワークの画像を入力する毎に、抽出したい
濃度値の範囲が全体に占める割合を求めで、抽出する濃
度値の範囲を可変にする。
【0029】
【実施例】
実施例1.以下、本発明の実施例を図1をもとに詳細に
説明する。図1において、1は検査対象ワーク、2は検
査対象ワーク1が格納されているメッシュ状パレット、
3は検査対象ワーク1を撮像するCCDカメラ、4はC
CDカメラ3からの映像信号処理する画像処理装置、5
は画像処理装置4からの画像を表示したり各種メニュー
あるいは、カーソル等が表示されているモニタTV、6
はモニタテレビ5に映し出される画像を見ながら検査対
象ワーク1の抽出したい部分の濃度範囲を登録する濃度
範囲登録手段、例えばハンディコンソールで、このハン
ディーコンソール6には、上下左右キー及びインプット
キー、キャンセルキーが付属されている。7はCCDカ
メラ3が撮像した画像、8は画像処理装置5内に含まれ
るアナログ/ディジタル変換器で、CCDカメラ3から
の映像信号をディジタル信号に変換する。9は画像処理
装置5内に含まれる濃淡画像メモリでディジタル変換さ
れた画像データを格納しておく。10は画像処理装置内
に含まれる濃度ヒストグラム作成器で濃淡画像メモリ9
の画像データをもとに濃度ヒストグラムを作成する。1
1は画像処理装置内に含まれるCPUとその周辺回路
で、設定した濃度範囲の情報をもとに濃度値を変更、記
憶することができると共に、ハンディーコンソール6と
のインターフェースも備えている。12はCCDカメラ
3が撮像した検査対象ワークの画像、13はCCDカメ
ラ3が撮像したメッシュ状パレットの画像、14はCC
Dカメラ3が撮像した背景の画像、18は濃度範囲設定
用バー、19は上限値設定ポイント、20は下限値設定
ポイント、21は矢印カーソル、23はCCDカメラ3
が撮像した画像の濃度ヒストグラムを示す。
【0030】上記図1に示す構成の画像処理装置におけ
る処理の流れについて詳細に説明する。図1において、
まず、CCDカメラ3がメッシュ状パレット2に格納さ
れている検査対象ワーク1を撮像し、その映像信号を画
像処理装置4へ送信する。画像処理装置4は入力された
映像を内部のアナログ/ディジタル変換器4でディジタ
ル信号に変換し、濃淡画像メモリ9内に格納する。この
濃淡画像メモリ9内に格納されたディジタル画像をモニ
タTV5へ出力し、モニタTV5はその画像7を表示す
る。
【0031】この時、モニタTV5には、表示されてい
る画像の濃度ヒストグラム23及び、検査対象ワーク1
の抽出したい濃度範囲設定用のバー18が表示されてい
る。ここで検査者は、ハンディーコンソール6の左右キ
ーを用いて、矢印カーソルを移動させ、モニタTV5に
表示されている画像を見て最適な濃度範囲をハンディー
コンソール6のインプットキーで決定させ登録する。設
定方法の詳細については、次に説明する。
【0032】では、図2に実際の濃度変換の設定手順の
フロー図を示す。この図2において、201はCCDカ
メラ3からの画像入力ステップ、202は画像処理装置
4内でのアナログ/ディジタル変換ステップ、203は
ディジタル画像のモニタTV5への出力ステップ、20
4はハンディーコンソール6の左右キーを用いて、抽出
する濃度範囲の上限値をモニタTV5を見て決定するス
テップ、205は設定した上限値の確認ステップ、20
6はハンディーコンソール6のINPUTキーを入力
し、上限値を決定するステップ、207はハンディーコ
ンソール6の左右キーを用いて、抽出する濃度範囲の下
限値をモニタTV5を見て決定するステップ、208は
設定した下限値の確認ステップ、209はハンディーコ
ンソール6のINPUTキーを入力し、下限値を決定す
るステップ、210は検査対象ワーク1の画像入力ステ
ップ、211は登録した濃度範囲で検査対象ワーク1を
抽出するステップである。
【0033】検査対象画像がモニタTV5に映し出され
た画像は図1にすでに示されているが、この図1の画像
について濃度ヒストグラムを作成すると、図1の符号2
3のようになる。これを説明し易くするために図3に拡
大して示す。この図3において、全体の濃度分布は大き
く3つの山ができる。これを斜線で示すと、15は背景
の山、16は検査対象ワークの山、17はメッシュ状パ
レット山のである。
【0034】図3において背景の山15は図1の背景1
4に相当し、検査対象ワークの山16は図1の検査対象
ワーク12に相当し、メッシュ状パレットの山17は図
1のメッシュ状パレット13に相当する。検査者は、こ
の図3の濃度ヒストグラムのグラフと、検査対象ワーク
1の画像とを見ながら、ハンディーコンソール6を操作
して濃度範囲を設定する。濃度範囲の設定は、前述した
通り、上限値の設定と下限値の設定とがあり、まず、上
限値から設定し、次に下限値を設定すると言う順で説明
するが、本来、順序はどちらでもよい。この設定の前
に、矢印カーソル21の移動速度を選択できる。これ
は、ハンディーコンソール6の上下左右キーを操作して
矢印カーソル21を移動し、高速に移動させたい場合
は、矢印カーソル21を高速にあわせINPUTキー入
力をする。また低速(微調整)を実施したい場合は、矢
印カーソル21を低速にあわせINPUTキー入力をす
る。次に抽出したい濃度範囲を設定する。これは、ハン
ディーコンソール6の上下左右キーを操作して濃度範囲
設定用バー18の上限値設定ポイント19まで移動さ
せ、INPUTキーを入力する事で濃度範囲の上限値設
定ポイント19が動作可能になる。ハンディーコンソー
ル6の左右キーで上限値を設定する。最適な値が確認で
きれば再度INPUTキーを入力することにより決定さ
れる。この時、下限値は固定で動かず、以前に決定した
値、あるいはデフォルト値となっている。次に下限値の
設定も行うが、その設定方法は上限値と同様に行う。下
限値もハンディーコンソール6の上下左右キーを操作し
て、下限値設定ポイント20まで矢印カーソル21を移
動させ、検査対象ワーク1の画像12が明確に現れる位
置を登録する。本例では上限値を先に決定する様な方法
で述べたが下限値から先に決定しても良い。
【0035】この上限値、あるいは下限値の設定の実行
中は、モニタTV5に表示されている画像7もその設定
される範囲、もしくは値によって逐次変化する。また濃
度値も上限値設定設定ポイント19、下限値設定ポイン
ト20が移動することで逐次変化する。矢印カーソル2
1移動速度が速すぎたり遅すぎたりする場合は、矢印カ
ーソル21の移動速度を選択する。検査時は、この設定
した濃度範囲で処理を実行させる。
【0036】それでは、濃度範囲が変更されたときの例
を図4により説明する。図4は説明の都合上モニタTV
5に表示されている画像のみ示す。図4は図1に比べ上
限値を下げ、下限値を上げた例である。検査対象ワーク
1よりも明るいメッシュ状パレット2は消され背景もや
や消えかかっている状態を示している。図5により、ユ
ーザーのタスクと画像処理装置のタスクとに分けて説明
する。まず、101では、カメラからの原画像を取り込
むと、201では、モニタTVに原画像、濃度ヒストグ
ラムのグラフ、矢印カーソルが表示される。102で
は、矢印カーソルを『高速』へ移動させると、202で
は、矢印カーソルがそれに追従して『高速』へ移動す
る。103では、ハンディーコンソールのINPUTキ
ーを入力すると、203では、『高速』が2重枠で表示
され矢印カーソルが高速で移動する。104では、矢印
カーソルを上限値設定ポイントまで移動させると、20
4では、矢印カーソルはそれに追従して上限値設定ポイ
ントまで移動する。105では、ハンディーコンソール
のINPUTキーを入力すると、205では、上限値設
定ポイントの動作が可能となる。106では、上限値設
定ポイントへ矢印カーソルを移動し、上限値設定ポイン
トを移動すると、206では、上限値設定ポイントが移
動することによりモニタTVに表示されている画像も変
化する。107では、ハンディーコンソールのINPU
Tキーを入力すると、207では、上限値が決定され
る。108では、矢印カーソルを下限値設定ポイントま
で移動させると、208では、矢印カーソルが、下限値
設定ポイントまで移動する。109では、ハンディーコ
ンソールのINPUTキーを入力すると、209では、
下限値設定ポイントが移動することによりモニタTVに
表示されている画像も変化する。111では、ハンディ
ーコンソールのINPUTキーを入力すると、211で
は、下限値が決定され、上限値と下限値の間は色が変化
して表示される。従って、上述のように操作を行うこと
で、濃度範囲の上限値、下限値が設定され、それにとも
ないモニタTVの内容も変化する。
【0037】実施例2.この実施例2は、実施例1で設
定した濃度範囲を、検査対象ワークの濃度ヒストグラム
の状態に応じて可変にする例を説明するものである。以
下、図6(a)(b)(c)を用いて詳細に説明する。
図6(a)は、図1で説明した濃度ヒストグラムのグラ
フを拡大して図示したものである。図6(a)で示す濃
度ヒストグラムのグラフから濃度値の最大値maxと濃
度値の最小値minを求め、このmax値、min値よ
り、中間値midを求める。中間値midはmid=
(max+min)/2とする。この中間値midを基
準値として画像処理装置4が記憶する。更に、実施例1
で設定した検査対象ワークの抽出したい濃度範囲の上限
値、下限値をそれぞれa,bとし、また更に、基準値m
idと上限値aとの距離をa’、基準値midと下限値
bとの距離をb’として画像処理装置4が記憶する。
【0038】では、実際に新たに画像を読み込み、処理
する場合について図6(b)を用いて説明する。まず、
検査対象ワークの画像を取り込む毎にその画像の濃度ヒ
ストグラムを作成する。その濃度ヒストグラムより最大
値max、最小値minが求まり更に中間値midもm
id=(max+min)/2で求まる。そして、あら
がじめ設定し、画像処理装置4が記憶しているa’,
b’の距離を新たに求めたmidからa’,b’分の距
離を持つものが画像入力された画像の抽出する濃度範囲
となる。
【0039】以下、実施例2の詳細を図を用いて説明す
る。実施例2に関しては、まず、濃度ヒストグラムの濃
度値の最大値maxと最小値minを求め、その中間値
を基準値midにする。例えば、図6(b)の濃度ヒス
トグラムは、新たな検査対象ワークの濃度ヒストグラム
である。この濃度ヒストグラムは、図6(a)の濃度ヒ
ストグラムに対し全体に明るい方向に寄っている。従っ
て当然、中間値midも明るい方向へシフトされる。逆
に、図6(c)は別の検査対象ワークの濃度ヒストグラ
ムであるが、この濃度ヒストグラムは、図6(a)の濃
度ヒストグラムに対し全体に暗い方向に寄っている。従
って当然、中間値midも暗い方向へシフトされる。そ
して、図6(b)、図6(c)のそれぞれの濃度ヒスト
グラムから求めた中間値midに対し図6(a)で求め
た濃度範囲幅、すなわち、上限値、下限値をあてはめて
最終的な濃度範囲を再設定する。
【0040】例えば、図6(a)で求めた基準値mid
が120であり、上限値aが150、下限値bが110
であったとすると、基準値midと上限値a、下限値b
までの基準距離a’、b’は以下の式で求められる。 a’=a−mid、b’=b−mid すなわち、a’=150−120=+30 となる。
b’も同様にb’=120−110=+10 となる。
ここで、図6(b)の濃度ヒストグラムより求めた基準
値midが130であったとすると、濃度変換範囲は以
下のようになる。 上限値aの濃度値=130+a’=130+30=16
0 下限値bの濃度値=130−b’=130−10=12
0 となり、120から160までの範囲を検査対象ワーク
1の濃度値として抽出すればよい。
【0041】上記の様に補正された結果を図6(b)に
斜線部で示す。この斜線部の位置は、図6(a)であら
かじめ設定してある抽出したい濃度範囲と一致してい
る。補正をかけないと図6(b)の平行線部で示した部
分が抽出され正しく抽出したい濃度範囲とならない。図
6(c)も同様である。
【0042】実施例3.次に、実施例3について説明す
る。この実施例3は、実施例2で求める濃度ヒストグラ
ムから濃度値の最大値maxと濃度値の最小値minを
決定する際の処理方法を説明するもので、図7を用いて
説明する。
【0043】背景のノイズや、検査対象ワークの傷等が
映し出されている場合で、例えば、外乱による光の映り
込みのノイズがのっていると、濃度ヒストグラムのグラ
フは図7の様になる。つまり、高濃度にノイズ部分が存
在してしまう。しかし、このノイズ部分は必ず存在する
ものではなくランダムに出現するため、このノイズ部分
も含めて最大値max、最小値minを求めてしまうと
正確な濃度範囲に補正をかけることができない場合があ
る。従って、基準画像及び、検査対象ワーク1の濃度ヒ
ストグラムから濃度値の最大値max、濃度値の最小値
minを求める際にノイズ部分を削除する必要がある。
【0044】この処理を実行する時、削除する条件とし
て、連続的に濃度値n(n=0、1、2、……255)
を順にインクリメントして行き、その濃度値の画素が
n,n+1,n+2と3つ以上連続して存在している場
合以外を対象とする。即ち、n,n+1と言う濃度値に
は画素が存在するが、n−1、n+2には画素が存在し
ない場合に、n,n+1にある指定した画素以上存在し
なければノイズとみなし、濃度値の最大値max、濃度
値の最小値minの候補には含めない。
【0045】この様な処理を施した結果、求めた濃度値
の最大値max、濃度値の最小値minより中間値mi
dを求め、midを基準値として画像処理装置4が記憶
する。更に、基準値midと上限値aまでの距離を
a’、基準値midと下限値bとの距離をb’として画
像処理装置4が記憶する。
【0046】図8に画素数の合計を総面積とし、濃度ヒ
ストグラムから、この総面積を求めるフローを示す。こ
のフロー図において、701は濃度値nの初期値設定
(n=0)ステップ、702は濃度値nのインクリメン
ト(n=n+1)ステップ、703は濃度値nの範囲を
チェックする(n≦254?)ステップ、704は濃度
値nに画素が存在するかをチェックするステップ、70
5はn+1に画素が存在するかをチェックするステッ
プ、706はn+2に画素が存在するかをチェックする
ステップ、707はn,n+1,n+2の画素数の合計
Nを求めるステップ、708は画素数の合計Nが規定値
以上存在するかをチェックするステップ、709は画素
数の合計Nを総面積としてカウントするステップ、71
0は終了である。ここで、ステップ708の規定値の設
定は、特に記述していないが、検査者がハンディーコン
ソール6を用いて設定する。ただしデフォルト値はあら
かじめシステムで設定してある。
【0047】実施例4.この実施例4は、実施例2で求
める中間値、すなわち基準値midを決定する際の処理
方法を説明するものである。まず、図4で示した濃度ヒ
ストグラムから判別分析法を用いて閾値を求め、その閾
値を基準値midとして画像処理装置4が記憶する。更
に、基準値midと上限値a、までの距離をa’、基準
値midと下限値bとの距離を基準距離b’として画像
処理装置4が記憶する。
【0048】判別分析法による閾値決定法は、既知の事
実であるが、その方法を以下に簡単に説明する。画像が
0、1、・・255の256の濃度値を持つとする。こ
こで閾値hを用いて、h以上の濃度を持つ画素の集合C
1と、h未満の濃度を持つ画素の集合C2の2つのクラス
に画像を分割する。全画素に占めるC1,C2 の割合を
q1(h),q2(h)とする。クラスC1,C2 の平均
値をそれぞれr1(h),r2(h)とする。また、全画
像の平均濃度値をrT とするとき、クラス間分散σ2B
(h)は、次式で与えられる。
【0049】
【数1】
【0050】この時hを1〜254の範囲で変化させな
がら式1を計算し最大値を与えるhを閾値とする方法で
ある。
【0051】実施例5.この実施例5は、実施例2で求
める中間値、すなわち基準値midを決定する際の処理
方法である。図3で示した濃度ヒストグラムのグラフか
ら、濃度の暗い方(濃度値の低い方)から順にサーチ
し、その中で最大頻度を持つ濃度値を基準値midとし
て、画像処理装置4が記憶する。なお、最大頻度値が複
数個存在する場合は、濃度値の暗いもの(濃度値の低い
もの)を基準値とする。更に、基準値midと上限値a
までの距離をa’、基準値midと下限値bまでの距離
をb’として画像処理装置4が記憶する。
【0052】同様に、図3で示した濃度ヒストグラムの
グラフから、濃度の明るい方(濃度値の高い方)から順
にサーチし、その中で最大頻度を持つ濃度値を基準値m
idとして、画像処理装置4が記憶する。なお、最大頻
度値が複数個存在する場合は、濃度値の明るいもの(濃
度値の高いもの)を基準値とする。更に、基準値mid
と上限値a、までの距離をa’基準値midと下限値b
との距離をb’として画像処理装置4が記憶する。この
様に、濃度値の暗いもの、明るいものどちらの方向から
サーチするかは、検査対象ワーク1から得られる濃度ヒ
ストグラムのグラフにより検査者が選択する。この選択
は、選択メニューがモニタテレビ5に表示されているの
で、ハンディーコンソール6を用いて検査者が実行す
る。
【0053】実施例6.この実施例6は、実施例2〜実
施例5にかかる画像処理方法において、検査対象ワーク
1の抽出したい濃度範囲、すなわち基準値と上限値まで
の距離a’、基準値と下限値までの距離b’の補正方法
に関するものである。
【0054】この補正方法は、基準画像の濃度ヒストグ
ラムと検査対象ワーク1の画像から得られる濃度ヒスト
グラムとを比較し、最大値max、最小値minが大き
く異なる場合その伸縮率を求めてa’、b’に補正をか
けるもので、次にその補正方法の詳細について説明す
る。まず、基準画像の濃度ヒストグラムのグラフより濃
度ヒストグラムの濃度値の最大値maxと濃度値の最小
値minの差を求めておく。次に検査対象ワーク1の画
像の濃度ヒストグラムの濃度値の最大値max’、濃度
値の最小値min’を同様に求め、a’、b’に次式で
求める計数tを乗算して補正する。
【0055】
【数2】
【0056】従って、基準画像の濃度ヒストグラムのグ
ラフと新たに検査する検査対象ワーク1の濃度ヒストグ
ラムのグラフの伸縮率tを求め、基準値から上限値まで
の距離をa’t、基準値から下限値までの距離をb’t
として、抽出したい濃度範囲に補正をかける。
【0057】図9は濃度範囲に補正を施す方法の詳細を
説明する図で、この図9の検査対象ワークの画像の濃度
ヒストグラムより実施例2〜実施例5のいずれかの方法
で基準値midを求めておく。基準値midの求め方の
詳細は、実施例1及び実施例2で説明した方法と同様で
あり、省略する。
【0058】次に、あらかじめ求めてある基準画像の濃
度ヒストグラムの濃度値の最大値max、最小値min
と検査対象ワーク1の画像の濃度ヒストグラム、すなわ
ち図9の濃度ヒストグラムの濃度値の最大値max’、
最小値min’を求め、式1により係数tを求める。具
体例として、図9の基準画像の濃度の最大値maxを2
20、最小値minを60、検査対象ワーク1の画像で
ある図10の画像の濃度ヒストグラムの最大値max’
を170、最小値min’を100とすると、tは式2
により以下のようにして求まる。 t=(max’−min’)/(max−min) =(170 −100 )/(220− 60)=0.4375 従って、補正される濃度範囲である、基準値midから
上限値aまでの濃度値、基準値midから下限値bまで
の濃度値は以下のようにして求められる。ただし、基準
値midは実施例1によって求め、mid=135とす
る。 (補正有り) 上限値の濃度値=mid+a’×t=135+30×0.4375 =148.125≒148 下限値の濃度値=mid+b’×t=135+10×0.4375 =139.375≒139 として補正されるため、抽出す検査対象ワークの濃度変
換範囲は、図10の斜線部で示してあり、濃度値は13
9から148の範囲となる。
【0059】上記例で補正されない場合、上限値、下限
値は、以下のようになる。 (補正無し) 上限値の濃度値=mid+a’=135+30=165 下限値の濃度値=mid+b’=135+10=145 となる。
【0060】実施例7.実施例7は、実施例2で説明し
た抽出したい濃度範囲に関する処理方法を説明するもの
である。これは、モニタTV5に表示されている濃度ヒ
ストグラムのグラフより、ハンディーコンソール6を用
いて抽出したい濃度範囲、すなわち上限値、下限値を設
定するとき画像処理装置4は、濃度ヒストグラムのグラ
フの濃度値の低い方、あるいは、高い方から上限値、下
限値がそれぞれどの程度の割合を占めているかで記憶す
る。例えば、図3で示した濃度ヒストグラムのグラフか
ら、グラフとX軸とで囲まれる面積を求める。その面積
に対し検査者は、検査対象ワーク1の抽出したい濃度範
囲をハンディーコンソール6を用いて設定する。すなわ
ち、上限値aと下限値bを設定する。この時、上限値a
及び下限値bは濃度ヒストグラムの濃度の最小値min
を開始点、すなわち0%としてそれぞれ何%に相当する
のか画像処理装置4は演算し記憶する。そして、新たな
検査対象ワーク1の画像を取り込む毎に、濃度ヒストグ
ラムのグラフを求め、基準画像で登録した濃度範囲の上
限値、及び下限値が濃度ヒストグラムのグラフに占める
割合で、検査対象ワーク1の抽出したい濃度範囲を求め
る。
【0061】次に、その具体例を図10(a)(b)を
用いて説明する。図10(a)において、a,bは、あ
らかじめ設定してある濃度幅の上限値及び下限値を示
す。まず、検査者は、実施例1あるいは実施例2で説明
した方法で濃度幅を決定する。この時、濃度ヒストグラ
ムのグラフより中間値を求め、中間値と濃度幅の上限
値、下限値との関係を画像処理装置4が記憶するのでは
なく、濃度ヒストグラムのグラフとx軸とで囲まれた面
積で記憶する。図10(a)の場合は、濃度ヒストグラ
ムの濃度の最小値minから数えた割合を求めている。
すなわち、濃度ヒストグラムの濃度の最小値から、抽出
する濃度範囲の下限値までの面積を求め、40%が得ら
れる。図10(b)では、上限値までの面積を求めてい
る。この結果70%が得られる。画像処理装置4は、こ
の割合と、どちら側から求めた割合なのか、すなわち、
濃度の最小値minから求めた割合なのか、あるいは、
最大値maxから求めた割合なのかを記憶しているので
ある。
【0062】例えば、図10(a)、図10(b)に示
してある濃度ヒストグラムのグラフは、上限値a、下限
値bが濃度値の最小値minから累積計算して、その濃
度ヒストグラムの70%、及び40%に相当している場
合、濃度ヒストグラムの頻度を累積しmin値から順に
頻度の累積を求め40%〜70%内に収まっている濃度
値を抽出する。従って、図6(a)、図6(b)の様に
濃度ヒストグラムが全体に明るい方向、あるいは暗い方
向へ寄っている場合、当然min値も明るい方向、ある
いは暗い方向へ寄っているため、そのずれ量分、基準距
離のa’、b’も当然シフトされる。すなわち、明るさ
の変化に柔軟に対応できるため検査対象ワーク1の画像
を的確に抽出できる。
【0063】実施例8.実施例8は、実施例7で面積を
求める時の処理方法を説明するものである。図7に示す
ように、濃度ヒストグラムのグラフにはいくらかのノイ
ズがのっている。この場合、ヒストグラムの山が独立し
ている場合、ある一定以上の面積がない場合ノイズとみ
なし、総面積の計算には含めない様に補正する。ただ
し、画像の種類や特性上、この逆も有り得る。つまり、
ある一定以上の面積をノイズとみなす場合もある。
【0064】一定以上の面積がない場合をノイズとみな
す場合、補正する条件として、連続的に濃度値n(n=
0、1、2、……255)を順にインクリメントしてい
く。例えば、その濃度値の画素がn,n+1,n+2と
連続して存在しているとき、突然、n+3で画素が存在
しなくなった場合、n,n+1,n+2は1つの山と考
えられる。この時この山の面積を求め、ある特定の面積
以上ない場合は、ノイズとみなし、総面積のカウントか
ら除外する。すなわち、画素の連続性が途切れた場合、
1つの山とみなし、その山の面積を求め、面積の大きさ
の判定よりノイズかどうかを判定し、総面積にカウント
するかどうかを決定する。
【0065】この様な処理を施した結果、求めた総面積
に対し、検査者は、検査対象ワーク1の濃度値の占める
部分の上限値aと下限値bを設定する。つまり、上限値
a及び下限値bは濃度ヒストグラムの濃度の最小値mi
nを開始点、すなわち0%としてそれぞれ何%に相当す
るのかを設定し画像処理装置4に記憶させる。
【0066】以下にその詳細を図7を用いて説明する。
図7は、第1の山が検査対象ワークを表わし、第2の山
がノイズを表わしている。この第2の山を実施例7の通
り面積を求めると、ノイズの分も加算されてしまうた
め、正確な面積率を求めることはできない。従って、ノ
イズである第2の山を加算しない処理を実行させる必要
がある。
【0067】図7の様な場合、第1の山の濃度値の最小
値min1から濃度値の最大値max1まで連続的に画
素が存在している。この第1の山の画素数をカウント
し、ある値以上の画素が存在していれば検査対象ワーク
の画像に含める。第1の山と第2の山の間には画素の存
在しない濃度値があり、次に第2の山が出現している。
同様に、この第2の山の画素数をカウントし、ある値以
上の画素が存在しているかどうかを確認し、存在してい
ない場合は、検査対象ワークの画像に含めない。画素数
をカウントする場合、1種類以上の濃度値で構成されて
いればよく、その面積値からノイズかどうかを判定す
る。
【0068】次に、その処理方法を図11のフローによ
り説明する。図11において、801のステップで、既
定値の設定を実施する。この既定値とは、ノイズである
かどうかの判定基準であり、この既定値より多いか少な
いかでノイズかどうかを決定する。この値の入力は、検
査者が、モニタテレビ5のメニューを見ながら、ハンデ
ィーコンソールを6を用いて入力する。デフォルト値は
システムで設定されている。802のステップでは、濃
度値カウンタnの初期化と対象画素数の初期化で0を入
力しておく。803は、濃度値nのインクリメントステ
ップ、804は、濃度値nの情報のセーブステップであ
る。このフローでは濃度値mにデータをセーブしてあ
る。、805は、濃度値nの範囲チェックステップであ
る。濃度値nが254以下で処理を実施し、255以上
であれば終了する。806は、濃度値nの画素の有無チ
ェックステップ、807のステップは、ステップ806
で画素が存在している場合の処理で、濃度値nにおける
画素数を総画素数にカウントさせる。808は、濃度値
nのインクリメントステップ、809は、ステップ80
6で画素が存在しない場合の処理で、濃度値nが、濃度
値mかどうかの判断を実施する。これは過去に濃度値n
に画素が存在していたかどうかを調べるもので、n=m
の場合は、過去に画素が存在していないことを意味し、
n≠mの場合は、過去に画素が存在していることを意味
する。810は、ステップ809で過去に画素が存在し
ている場合の処理ステップで、総画素数がステップ80
1で設定した既定値上存在するか否かをチェックする。
既定値以上ない場合は、ノイズとして見なされステップ
803の直前まで流れが移行する。既定値以上ある場合
は、対象画素数として見なされる。811は、対象画素
数と見なされ、対象画素数にカウントされるステップで
ある。この様な処理を実行することで、ノイズを対象画
素としてカウントすることはなくなり、精度の良い面積
率で濃度範囲を抽出可能となる。
【0069】実施例9.実施例9は、実施例2〜実施例
6に関する画像処理方法において、抽出したい検査対象
ワークの濃度幅の設定を複数箇所においても設定できる
ようにしたものである。即ち、基準値と上限値aとの関
係、及び、基準値と下限値bとの関係を1つだけでなく
複数個記憶できるようにしたものである。また、実施例
7、実施例8に関しては基準画像から、抽出したい濃度
の範囲を上限値a、下限値bの面積率で記憶している
が、この面積率を1つだけではなく、複数個記憶できる
ようにしたものである。
【0070】次に、その設定方法について説明する。実
施例1で説明した通り、まず、1つ目の濃度範囲として
上限値a、下限値bを設定する。この設定完了した状態
を図12(a)に示す。設定が完了すると、新たに設定
するかどうかのメッセージが表示され、ハンディーコン
ソール6の上下左右キーを操作して、『YES』に矢印
カーソル21を合わせ、INPUTキーを入力すると2
つ目の濃度範囲の設定が可能となる。『NO』に矢印カ
ーソル21を合わせINPUTキーを入力すると2つ目
の濃度範囲の設定はせずに終了する。2つ目の濃度範囲
の設定方法は、1つ目の濃度範囲の設定方法と同様であ
る。またこの濃度範囲の設定に合わせて画面も変化す
る。2つ目の濃度範囲が設定完了すると、図12(b)
のようになり図12(a)の検査対象ワークだけの画像
から検査対象ワークの画像とメッシュ状パレットの画像
が抽出される。
【0071】このように、検査対象ワークが、複雑な濃
度分布をしている場合も、上述したように抽出したい濃
度範囲を2つ以上設定できることにより確実に検査対象
ワークの画像が抽出可能となる。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、第1の発明によれ
ば、検査対象ワークの抽出したい部分の複数の濃度の範
囲を登録する濃度範囲登録手段を備えたので、実際の検
査工程において、照明の変動による濃度値の変化や検査
対象ワーク、パレット等の汚れに対しても抽出対象ワー
クを的確に抽出することが可能になる。
【0073】また、第2の発明によれば、ヒストグラム
作成手段で得られたヒストグラムから、基準値や面積率
を計算する基準値計算手段と、前記基準値計算手段から
得られた基準値や面積率と、濃度範囲登録手段により設
定された濃度の範囲との関係から濃度の範囲を補正計算
する補正値計算手段と、設定した濃度範囲の情報を基に
濃度値を変更できる濃度変換手段とを備えたので、検査
対象ワークの濃度ヒストグラムの状態に応じて濃度範囲
を可変にでき、従って、照明の変動による濃度値の変化
や検査対象ワーク、パレット等の汚れに対しても抽出対
象ワークを的確に抽出することが可能になる。
【0074】また、第3の発明によれば、検査対象ワー
クの抽出したい部分の複数の濃度範囲を登録し、この濃
度範囲を登録する時の画像を基準画像とし、この基準画
像から抽出したい濃度範囲を設定し、前記検査対象ワー
クの画像を入力する毎に登録されている濃度範囲を抽出
するので、実際の検査工程において、照明の変動による
濃度値の変化や検査対象ワーク、パレット等の汚れに対
しても抽出対象ワークを的確に抽出することが可能にな
る。
【0075】また、第4の発明によれば、基準画像から
抽出したい濃度範囲を設定すると共に、前記基準画像か
ら濃度ヒストグラムを求め、この濃度ヒストグラムから
濃度値の最大値、最小値を求め、その中間値を基準値と
し、この基準値と、前記濃度値の最大値、最小値との距
離を記憶しておき、検査対象ワークの画像を入力する毎
に中間値を計算し、前記基準値との差異に対応して抽出
する濃度範囲を可変にしたので、検査対象ワークが、複
雑な濃度分布をしている場合も、的確に抽出することが
可能になる。
【0076】また、第5の発明によれば、基準画像から
抽出したい濃度範囲を設定すると共に、前記基準画像か
ら濃度ヒストグラムを求め、この濃度ヒストグラムから
閾値を決定し、これを基準値とし、この基準値と、前記
濃度値の最大値、最小値との距離を記憶しておき、検査
対象ワークの画像を入力する毎に閾値を計算し、基準値
の差異に対応して抽出する濃度範囲を可変にしたので、
検査対象ワークが、複雑な濃度分布をしている場合も、
的確に抽出することが可能になる。
【0077】また、第6の発明によれば、基準画像から
抽出したい濃度範囲を設定すると共に、基準画像から濃
度ヒストグラムを求め、最大頻度を持つ濃度値を基準値
とし、この基準値と、前記濃度値の最大値、最小値との
距離を記憶しておき、検査対象ワークの画像を入力する
毎に基準値(最大頻度)を求め、この値の差異に対応し
て抽出する濃度値の範囲を可変にしたので、検査対象ワ
ークが、複雑な濃度分布をしている場合も、的確に抽出
することが可能になる。
【0078】また、第7の発明によれば、基準画像の濃
度ヒストグラムの濃度値の最大値及び最小値と、検査対
象ワークの画像から得られる濃度ヒストグラムの濃度値
の最大値及び小値とを比較し、その伸縮率に応じて抽出
する濃度値を可変にしたので、検査対象ワークが、複雑
な濃度分布をしている場合も、的確に抽出することが可
能になる。
【0079】また、第8の発明によれば、基準画像から
抽出したい濃度範囲を設定すると共に、この設定された
濃度範囲が濃度ヒストグラムのグラフの濃度値の最大
値、あるいは、最小値から占める割合を記憶しておき、
検査対象ワークの画像を入力する毎に、抽出したい濃度
値の範囲が全体に占める割合を求めで、抽出する濃度値
の範囲を可変にしたので、検査対象ワークが、複雑な濃
度分布をしている場合も、的確に抽出することが可能に
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す画像処理装置の構成を
示す図である。
【図2】本発明の一実施例における濃度範囲の登録、検
査を示すフロー図である。
【図3】メッシュ状パレットに収まっている検査対象ワ
ークの濃度ヒストグラムを示す図である。
【図4】本発明の一実施例における抽出したい濃度設定
範囲を登録したときの図である。
【図5】本発明の一実施例におけるユーザーのタスクと
画像処理装置のタスクの操作の関係を示す図である。
【図6】検査画像の濃度ヒストグラムと補正方法を説明
する図である。
【図7】基準画像に対し、明るい方向にノイズが発生し
ている濃度ヒストグラムである。
【図8】濃度ヒストグラムから総面積を求めるフロー図
である。
【図9】基準画像に対し、濃度が全体に縮小している濃
度ヒストグラムである。
【図10】基準画像の濃度ヒストグラムの下限値まで、
あるいは上限値までの面積率を示す図である。
【図11】濃度ヒストグラムから総面積を求める時、ノ
イズ除去用フロー図である。
【図12】2つ目の濃度範囲設定画面を示す図である。
【図13】従来の画像処理装置の構成を示す図である。
【図14】従来例に基ずき、検査対象ワークを2値化処
理した画像である。
【図15】従来の画像処理の内容を示す図である。
【符号の説明】
1 検査対象ワーク 2 メッシュ状パレット 3 CCDカメラ 4 画像処理装置 5 モニタTV 6 ハンディーコンソール 7 検査対象ワークの画像 8 アナログ/ディジタル変換器 9 濃淡画像メモリ 10 濃度ヒストグラム作成回路 11 CPUとその周辺回路 12 検査対象ワークとその画像 13 メッシュ状パレットの画像 14 背景の画像 15 背景の山 16 検査対象ワークの山 17 メッシュ状パレットの山 18 濃度範囲設定用バー 19 上限値設定ポイント 20 下限値設定ポイント 21 矢印カーソル 22 閾値決定スイッチ 23 濃度ヒストグラム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 7459−5L G06F 15/70 325 9061−5L 460 A

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検査対象ワークの画像を取り込む画像入
    力手段と、前記画像入力手段からの信号を所定の階調に
    変換するアナログ/ディジタル変換手段と、ディジタル
    信号に変換されたデータを格納する濃淡画像メモリと、
    前記濃淡画像メモリ内の画像データを基に濃度ヒストグ
    ラムを作成する濃度ヒストグラム作成手段とその他演算
    をつかさどるCPUを備えた画像処理装置において、前
    記検査対象ワークの抽出したい部分の複数の濃度の範囲
    を登録する濃度範囲登録手段を備えたことを特徴とする
    画像処理装置。
  2. 【請求項2】 ヒストグラム作成手段で得られたヒスト
    グラムから、基準値や面積率を計算する基準値計算手段
    と、前記基準値計算手段から得られた基準値や面積率
    と、濃度範囲登録手段により設定された濃度の範囲との
    関係から濃度の範囲を補正計算する補正値計算手段と、
    設定した濃度範囲の情報を基に濃度値を変更できる濃度
    変換手段とを具備したことを特徴とする請求項1記載の
    画像処理装置。
  3. 【請求項3】 検査対象ワークの画像を取り込むと共
    に、この取り込んだ信号を所定の階調に変換し、この変
    換されたデータを濃淡画像メモリに格納し、前記濃淡画
    像メモリ内の画像データを基に濃度ヒストグラムを作成
    する画像処理方法において、前記検査対象ワークの抽出
    したい部分の複数の濃度範囲を登録し、この濃度範囲を
    登録する時の画像を基準画像とし、この基準画像から抽
    出したい濃度範囲を設定し、前記検査対象ワークの画像
    を入力する毎に登録されている濃度範囲を抽出すること
    を特徴とする画像処理方法。
  4. 【請求項4】 基準画像から抽出したい濃度範囲を設定
    すると共に、前記基準画像から濃度ヒストグラムを求
    め、この濃度ヒストグラムから濃度値の最大値、最小値
    を求め、その中間値を基準値とし、この基準値と、前記
    濃度値の最大値、最小値との距離を記憶しておき、検査
    対象ワークの画像を入力する毎に中間値を計算し、前記
    基準値との差異に対応して抽出する濃度範囲を可変にす
    ることを特徴とする画像処理方法。
  5. 【請求項5】 基準画像から抽出したい濃度範囲を設定
    すると共に、前記基準画像から濃度ヒストグラムを求
    め、この濃度ヒストグラムから閾値を決定し、これを基
    準値とし、この基準値と、前記濃度値の最大値、最小値
    との距離を記憶しておき、検査対象ワークの画像を入力
    する毎に閾値を計算し、基準値の差異に対応して抽出す
    る濃度範囲を可変にすることを特徴とする画像処理方
    法。
  6. 【請求項6】 基準画像から抽出したい濃度範囲を設定
    すると共に、基準画像から濃度ヒストグラムを求め、最
    大頻度を持つ濃度値を基準値とし、この基準値と、前記
    濃度値の最大値、最小値との距離を記憶しておき、検査
    対象ワークの画像を入力する毎に基準値(最大頻度)を
    求め、この値の差異に対応して抽出する濃度値の範囲を
    可変にすることを特徴とする画像処理方法。
  7. 【請求項7】 基準画像の濃度ヒストグラムの濃度値の
    最大値及び最小値と、検査対象ワークの画像から得られ
    る濃度ヒストグラムの濃度値の最大値及び小値とを比較
    し、その伸縮率に応じて抽出する濃度値を可変にするこ
    とを特徴とする請求項5あるいは請求項6のいずれかに
    記載の画像処理方法。
  8. 【請求項8】 基準画像から抽出したい濃度範囲を設定
    すると共に、この設定された濃度範囲が濃度ヒストグラ
    ムのグラフの濃度値の最大値、あるいは、最小値から占
    める割合を記憶しておき、検査対象ワークの画像を入力
    する毎に、抽出したい濃度値の範囲が全体に占める割合
    を求めで、抽出する濃度値の範囲を可変にすることを特
    徴とする画像処理方法。
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