JP2007069583A - 液体噴射装置 - Google Patents

液体噴射装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007069583A
JP2007069583A JP2005262477A JP2005262477A JP2007069583A JP 2007069583 A JP2007069583 A JP 2007069583A JP 2005262477 A JP2005262477 A JP 2005262477A JP 2005262477 A JP2005262477 A JP 2005262477A JP 2007069583 A JP2007069583 A JP 2007069583A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cap
ink
nozzle
liquid
sealed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2005262477A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiji Matsumoto
圭次 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2005262477A priority Critical patent/JP2007069583A/ja
Publication of JP2007069583A publication Critical patent/JP2007069583A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Coating Apparatus (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】液体噴射の待機状態において、液体噴射ヘッドのノズル内の液体を好適に保湿することが可能な液体噴射装置を提供する。
【解決手段】液体噴射装置としてのインクジェット式プリンタ11は、それぞれ保湿成分を含む複数種類のインクをノズル形成面19aに設けられた複数のノズル列20a〜20hからそれぞれ噴射する記録ヘッド19と、ノズル形成面19aを封止して密閉空間を形成するキャップ24とを備えている。そして、インクジェット式プリンタ11は、ノズル形成面19aをキャップ24により封止した際に、各ノズル列20a〜20hから噴射される各インクの保湿成分の濃度に基づいて、1つ又は複数のノズル列毎に密閉空間を区画形成する仕切板26をキャップ24内に備えている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、例えばインクジェット式プリンタ等の液体噴射装置に関する。
従来から、ターゲットに対して液体を噴射する液体噴射装置として、インクジェット式プリンタ(以下、「プリンタ」という。)が知られている。この種のプリンタは、その記録ヘッド(液体噴射ヘッド)のノズル形成面にインク(液体)を噴射する複数のノズルが形成されており、該各ノズルには、インクが常に充填された状態になっている。このため、ノズルの開口部からは、インクの水分が蒸発し易く、水分が蒸発すると、各ノズル内のインクが増粘してドット抜け(印刷不良)が生じることがある。このような各ノズル内のインクの水分蒸発に伴う増粘を抑制するため、各インクには、通常、保湿成分が所定の濃度でそれぞれ含まれている。
また、プリンタには、インクを噴射させない非印刷状態(印刷待機状態)において、各ノズルからのインクの水分蒸発をできるだけ抑えるために、通常、記録ヘッドのノズル形成面を覆うキャップが設けられている(例えば、特許文献1参照)。すなわち、プリンタは、非印刷状態において、キャップにより各ノズルの周囲に密閉空間を形成することで、各ノズル内のインクの水分蒸発を抑制するようにしている。そして、更なるインクの水分蒸発を抑制するために、このキャップ内には、インク吸収材(液体吸収材)が配設されている。すなわち、記録ヘッドのノズル形成面がキャップにより覆われる前に、プリンタのフラッシング動作やクリーニング動作に伴って各ノズルからインクがキャップ内に吐出されることで、この吐出されたインクがインク吸収材に吸収保持されるとともに、この吸収保持されたインクの水分によりキャップによる密閉空間が保湿される。
特開2001−162815号公報
ところで、特許文献1のプリンタでは、フラッシング動作やクリーニング動作に伴って各ノズルからキャップ内にインクが吐出されるが、それら各インクの保湿成分の濃度は、通常、インクの種類によってそれぞれ異なっている。そして、各ノズルから吐出された各インクは、キャップ内で互いに混合されることで保湿成分の濃度が平均化された混合インクとなってキャップ内のインク吸収材に吸収保持されるようになっている。このため、非印刷状態において、ノズル形成面がキャップにより覆われた状態では、インク吸収材に吸収保持された混合インクの保湿成分の濃度(平均濃度)よりも保湿成分の濃度が低いインクを吐出するノズル内のインクが、インク吸収材に吸収保持された混合インクの保湿成分により吸湿されることになる。この結果、インク吸収材に吸収保持された混合インクの保湿成分の濃度(平均濃度)よりも保湿成分の濃度が低いインクを吐出するノズル内のインクが増粘してしまい、このノズルによるドット抜けが生じるおそれがあった。
本発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、液体噴射の待機状態において、液体噴射ヘッドのノズル内の液体を好適に保湿することが可能な液体噴射装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の液体噴射装置は、それぞれ保湿成分を含む複数種類の液体をノズル形成面に設けられた複数のノズルからそれぞれ噴射する液体噴射ヘッドと、前記ノズル形成面を封止して密閉空間を形成するキャップとを備え、前記ノズル形成面を前記キャップにより封止した際に、前記各ノズルから噴射される前記各液体の保湿成分の濃度に基づいて、1つ又は複数のノズル毎に前記密閉空間を区画形成する区画手段を備えた。
この発明によれば、キャップ内に残存する液体に含まれる保湿成分の濃度が、ノズル内の液体に含まれる保湿成分の濃度以下となるように、1つ又は複数のノズル毎に密閉空間(キャップ内空間)を区画することで、キャップ内におけるそれぞれの密閉空間に残存する液体に含まれる保湿成分によって、ノズル内の液体が吸湿されるのを抑制することが可能となる。このため、ノズル形成面をキャップによって封止した液体噴射の待機状態において、液体噴射ヘッドのノズル内の液体の増粘が抑制され、該ノズル内の液体を好適に保湿することが可能となる。
本発明の液体噴射装置は、前記キャップ内に、前記ノズルから噴射された前記液体を吸収保持する液体吸収材が配置されている。
この発明によれば、キャップ内において、液体吸収材によりノズルから噴射された液体が吸収保持されるため、ノズル形成面をキャップによって封止した液体噴射の待機状態において、密閉空間を好適に保湿することが可能となる。
本発明の液体噴射装置は、前記区画手段が、前記密閉空間を区画する隔壁よりなる。
この発明によれば、隔壁により簡単な構成で密閉空間を容易に区画することが可能となる。
本発明の液体噴射装置は、前記隔壁が、前記キャップ内に設けられている。
この発明によれば、隔壁とキャップとを一体に形成することで、部品点数を増やすことなく密閉空間を区画することが可能となる。
本発明の液体噴射装置は、前記ノズル形成面が、複数のキャップにより封止される。
この発明によれば、各密閉空間同士を互いに確実に隔絶することが可能となる。
以下、本発明の液体噴射装置をインクジェット式プリンタに具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、液体噴射装置としてのインクジェット式プリンタ11は、フレーム12を備えており、該フレーム12内には、プラテン13が架設されている。プラテン13上には、紙送りモータ14を有する紙送り機構によりターゲットとしての記録用紙Pが給送されるようになっている。また、フレーム12には、プラテン13の長手方向と平行に、棒状のガイド部材15が架設されている。
ガイド部材15には、キャリッジ16が、該ガイド部材15の軸線方向に往復移動可能に挿通支持されている。キャリッジ16は、フレーム12に設けられたタイミングベルト17を介してキャリッジモータ18に連結されている。そして、キャリッジ16は、キャリッジモータ18の駆動により、ガイド部材15に沿って往復移動されるようになっている。
図1及び図2に示すように、キャリッジ16の下面には、液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド19が搭載されている。記録ヘッド19の下面はノズル形成面19aになっており、該ノズル形成面19aには、複数のノズル20が、複数列(本実施形態では8列)にそれぞれ配列された第1〜第8ノズル列20a〜20hとして順に並ぶように設けられている。キャリッジ16における記録ヘッド19の上側には、液体貯留手段としてのインクカートリッジ21が着脱可能に搭載されている。
インクカートリッジ21内には、顔料を含む複数色(本実施形態では、濃色グループのブラック、イエロー、シアン及びマゼンタの4色と、淡色グループのグレー、ライトイエロー、ライトシアン及びライトマゼンタの4色との合計8色)の液体としてのインクがそれぞれ記録ヘッド19に供給可能に収容されている。
第1〜第4ノズル列20a〜20dからは、濃色グループの4色のインクがそれぞれ噴射され、第5〜第8ノズル列20e〜20hからは、淡色グループの4色のインクがそれぞれ噴射されるようになっている。なお、本実施形態においては、濃色グループの4色のインクには、水分蒸発に伴う増粘現象を抑制するため、それぞれ保湿成分が5%の濃度で含有されており、淡色グループの4色のインクには、水分蒸発に伴う増粘現象を抑制するため、それぞれ保湿成分が10%の濃度で含有されている。この場合、保湿成分としては、グリセリン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール等が用いられる。
そして、記録ヘッド19に備えられた図示しない圧電素子の駆動により、インクカートリッジ21から記録ヘッド19へと各インクが供給され、該各インクが各ノズル20からプラテン13上に給送された記録用紙Pにそれぞれ噴射されて印刷が行われるようになっている。
フレーム12内の右端部に位置する非印刷領域には、非印刷時に記録ヘッド19のノズル形成面19a(各ノズル列20a〜20h)を封止するための封止手段22と、第1チューブポンプ23Aと、第2チューブポンプ23Bとが設けられている。封止手段22は、キャップ24と、該キャップ24を上下方向に移動させるための昇降装置(図示せず)とを備えている。そして、この封止手段22は、キャリッジ16を非印刷領域に移動させた場合に、キャップ24を昇降装置により上昇させることで、図2に示すように、記録ヘッド19のノズル形成面19a(各ノズル列20a〜20h)をキャップ24により封止して密閉空間(キャップ内空間)を形成するようになっている。
図2に示すように、キャップ24は、有底四角箱状をなしており、キャップ24内のほぼ中央には、該キャップ24内を第1キャップ室24a及び第2キャップ室24bの2つに区画する区画手段としての隔壁である仕切板26が、該キャップ24と一体に形成されている。仕切板26の高さは、キャップ24の周壁と同じ高さに設定されている。キャップ24の周壁の上面全体及び仕切板26の上面全体には、これらの上面全体と対応するように、可撓性材料からなる枠状のシール部材25が設けられている。
そして、キャップ24により記録ヘッド19のノズル形成面19aを封止して密閉空間を形成した状態では、第1キャップ室24aが第1〜第4ノズル列20a〜20dと対応し、第2キャップ室24bが第5〜第8ノズル列20e〜20hと対応するようになっている。この場合、第1キャップ室24aと第2キャップ室24bとは、仕切板26により完全に隔絶されるようになっている。すなわち、キャップ24内の密閉空間は、各ノズル20(各ノズル列20a〜20h)から噴射されるインク中に含まれる保湿成分の濃度の違いに基づいて、仕切板26により第1キャップ室24aと第2キャップ室24bとに区画されている。
第1キャップ室24aにおけるキャップ24の底壁には、該第1キャップ室24a内のインクを排出する第1排出部27が下方に向かって突設されており、第2キャップ室24bにおけるキャップ24の底壁には、該第2キャップ室24b内のインクを排出する第2排出部28が下方に向かって突設されている。第1排出部27内及び第2排出部28内には、それぞれ第1排出通路27a及び第2排出通路28aが形成されている。
第1キャップ室24a内には、四角板状をなす多孔質部材からなる液体吸収材としての第1保湿インク吸収材29が配置されており、該第1保湿インク吸収材29は、記録ヘッド19の第1〜第4ノズル列20a〜20dから噴射されたり吸引されたりしたインクを吸収保持するようになっている。そして、インクを吸収保持した第1保湿インク吸収材29は、キャップ24によりノズル形成面19aが封止された際に、第1キャップ室24a内を保湿することで、第1〜第4ノズル列20a〜20dからのインクの蒸発を抑制するようになっている。
第2キャップ室24b内には、四角板状をなす多孔質部材からなる液体吸収材としての第2保湿インク吸収材30が配置されており、該第2保湿インク吸収材30は、記録ヘッド19の第5〜第8ノズル列20e〜20hから噴射されたり吸引されたりしたインクを吸収保持するようになっている。そして、インクを吸収保持した第2保湿インク吸収材30は、キャップ24によりノズル形成面19aが封止された際に、第2キャップ室24b内を保湿することで、第5〜第8ノズル列20e〜20hからのインクの蒸発を抑制するようになっている。
なお、キャップ24及び仕切板26は、水分透過性の低い材質からなっており、第1キャップ室24a内及び第2キャップ室24b内からはインク溶媒等がそれぞれそれらの外部へ蒸発しないようになっている。
第1排出部27及び第2排出部28には、可撓性材料よりなる第1排出チューブ31A及び第2排出チューブ31Bの基端部がそれぞれ接続されている。さらに、第1排出チューブ31A及び第2排出チューブ31Bの先端部は、これら第1排出チューブ31A及び第2排出チューブ31Bよりも下側に位置する回収容器としての有底四角箱状をなす廃インクタンク32内に、該廃インクタンク32の上端開口からそれぞれ挿入されている。
第1キャップ室24a内及び第2キャップ室24b内と、第1排出チューブ31A内及び第2排出チューブ31B内とは、それぞれ第1排出通路27a及び第2排出通路28aを介して連通している。第1排出チューブ31A及び第2排出チューブ31Bの中間部には、第1キャップ室24a内及び第2キャップ室24b内をそれぞれ吸引する第1チューブポンプ23A及び第2チューブポンプ23Bがそれぞれ配設されている。
廃インクタンク32内には、四角板状をなす多孔質部材からなる廃インク吸収材33が収容されており、該廃インクタンク32内に挿入された第1排出チューブ31A及び第2排出チューブ31Bのそれぞれの先端の排出口としての第1開口部31a及び第2開口部31bは、廃インク吸収材33の上面にそれぞれ接触している。
さて、記録ヘッド19の各ノズル20内のインクを吸引するクリーニングを行う場合には、記録ヘッド19のノズル形成面19a(各ノズル列20a〜20h)をキャップ24で封止した状態で、第1チューブポンプ23A及び第2チューブポンプ23Bを駆動させる。すると、第1キャップ室24a内及び第2キャップ室24b内にそれぞれ負圧が発生し、この負圧により、各ノズル20内、第1キャップ室24a内、及び第2キャップ室24b内のインクがそれぞれ第1排出チューブ31A及び第2排出チューブ31Bを介して第1開口部31a及び第2開口部31bから廃インクタンク32内にそれぞれ排出される。この廃インクタンク32内に排出された排出インクは、廃インク吸収材33内に吸収される。
また、インクジェット式プリンタ11の印刷開始前や印刷中には、適宜各ノズル20からキャップ24内にインクを吐出して該各ノズル20内のインクの増粘を解消するフラッシングが行われる。この場合、第1〜第4ノズル列20a〜20dから吐出される濃色グループの4色のインクは、第1キャップ室24a内にそれら4色の混合インクとなって溜められ、第5〜第8ノズル列20e〜20hから吐出される淡色グループの4色のインクは、第2キャップ室24b内にそれら4色の混合インクとなって溜められる。
そして、インクジェット式プリンタ11の印刷待機中には、通常、記録ヘッド19のノズル形成面19a(各ノズル列20a〜20h)がキャップ24で封止された状態になっている。このとき、キャップ24内は、仕切板26により第1キャップ室24aと第2キャップ室24bとに隔絶されている。このため、第1〜第4ノズル列20a〜20d内の各インクは、第1キャップ室24a内の第1保湿インク吸収材29に吸収保持された混合インクの水分により保湿されるとともに、第5〜第8ノズル列20e〜20h内の各インクは、第2キャップ室24b内の第2保湿インク吸収材30に吸収保持された混合インクの水分により保湿される。
また、濃色グループの第1〜第4ノズル列20a〜20d内の各インク中に含まれる保湿成分の濃度は互いに同じになっているとともに、淡色グループの第5〜第8ノズル列20e〜20h内のインク中に含まれる保湿成分の濃度は互いに同じになっている。このため、第1キャップ室24a内に残存するインク中の保湿成分の平均濃度は、第1〜第4ノズル列20a〜20d内のインク中の保湿成分の濃度を超えることがなくなるとともに、第2キャップ室24b内に残存するインク中の保湿成分の平均濃度は、第5〜第8ノズル列20e〜20h内のインク中の保湿成分の濃度を超えることがなくなる。
したがって、第1〜第4ノズル列20a〜20d内の各インク中の水分は、第1キャップ室24a内に残存するインク中の保湿成分により吸湿され難くなるとともに、第5〜第8ノズル列20e〜20h内の各インク中の水分は、第2キャップ室24b内に残存するインク中の保湿成分により吸湿され難くなる。この結果、各ノズル列20a〜20h内のインクは、好適に保湿されるので、その増粘が抑制されてドット抜けの発生が抑制される。
よって、インクジェット式プリンタ11において、ドット抜けを回避するために定期的に行うタイマークリーニングの頻度を低減することができるとともに、印刷開始前に行う各ノズル列20a〜20h内の増粘インクのフラッシング量を低減することができるので、インクを効果的に節約することができる。
以上、詳述した実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
(1)キャップ24内に残存するインクに含まれる保湿成分の濃度が、ノズル20内のインクに含まれる保湿成分の濃度よりも大きくならないように、第1〜第4ノズル列20a〜20dと第5〜第8ノズル列20e〜20hとに対応してそれぞれ密閉空間が第1キャップ室24aと第2キャップ室24bとに区画されている。このため、第1キャップ室24a内及び第2キャップ室24b内にそれぞれ残存するインク中に含まれる保湿成分によって、第1〜第4ノズル列20a〜20d内及び第5〜第8ノズル列20e〜20h内のインクがそれぞれ吸湿されるのを抑制することができる。したがって、ノズル形成面19aをキャップ24によって封止したインクジェット式プリンタ11の印刷待機状態において、記録ヘッド19の各ノズル列20a〜20h内のインクが増粘するのを抑制することができ、該各ノズル列20a〜20h内のインクを好適に保湿することができる。
(2)第1キャップ室24a内及び第2キャップ室24b内には、それぞれ第1保湿インク吸収材29及び第2保湿インク吸収材30が配置されている。このため、これら第1保湿インク吸収材29及び第2保湿インク吸収材30により、第1〜第4ノズル列20a〜20d及び第5〜第8ノズル列20e〜20hから噴射されたインクをそれぞれ吸収保持することができる。したがって、ノズル形成面19aをキャップ24によって封止したインクジェット式プリンタ11の印刷待機状態において、第1キャップ室24a内及び第2キャップ室24b内を長時間好適に保湿することができる。
(3)仕切板26がキャップ24内に設けられているため、該キャップ24内の密閉空間を簡単な構成で容易に第1キャップ室24aと第2キャップ室24bとに区画することができる。
(4)仕切板26とキャップ24とが一体に形成されているため、部品点数を増やすことなく該キャップ24内の密閉空間を第1キャップ室24aと第2キャップ室24bとに区画することができる。
(変更例)
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・図3に示すように、キャップ40を2つにして、これらのうち一方が第1〜第4ノズル列20a〜20dを封止し、他方が第5〜第8ノズル列20e〜20hを封止するように構成してもよい。この場合、両キャップ40の周壁40aが区画手段としての隔壁となる。このようにすれば、両キャップ40の両密閉空間同士を互いに確実に隔絶することができる。
・上記図3の場合において、キャップ40を3つ以上にして、該各キャップ40により各ノズル列20a〜20hを、それらの内部のインク中の保湿成分の濃度の違いに基づいて、適宜封止するように構成してもよい。
・図4に示すように、キャップ24内の仕切板26を省略し、ノズル形成面19aにおける第4ノズル列20dと第5ノズル列20eとの間に、区画手段としての隔壁である仕切板45を下方に突設するようにしてもよい。この場合、キャップ24内には、液体吸収材としての弾力性を有する多孔質部材よりなる第3保湿インク吸収材46が配置されている。さらにこの場合、キャップ24により各ノズル列20a〜20hを封止した状態では、必ずしも仕切板45の先端がキャップ24内の底面に接触する必要はなく、第1キャップ室24aと第2キャップ室24bとの間でインクが互いに流れ込まない程度に仕切板45が第3保湿インク吸収材46を押圧していればよい。
・また上記図4の場合において、仕切板45をノズル形成面19aに対して一体としてもよいし、別体としてもよい。
・仕切板26をキャップ24と別体に構成してもよく、さらに、仕切板26をキャップ24に対して着脱可能に構成してもよい。
・各ノズル列20a〜20h内のインク中の保湿成分の濃度の違いに基づいて、各ノズル列20a〜20hを1つのノズル列毎、2つのノズル列毎、3つのノズル列毎、あるいは5つのノズル列以上毎に、仕切板26により密閉空間を複数に区画するように構成してもよい。
・第1保湿インク吸収材29及び第2保湿インク吸収材30のうち少なくとも一方を省略してもよい。
・第2チューブポンプ23Bを省略するとともに、第2排出チューブ31Bの先端を第1チューブポンプ23Aよりも上流側における第1排出チューブ31Aに連通するように接続するようにしてもよい。あるいは、これとは逆に、第1チューブポンプ23Aを省略するとともに、第1排出チューブ31Aの先端を第2チューブポンプ23Bよりも上流側における第2排出チューブ31Bに連通するように接続してもよい。このようにすれば、第1チューブポンプ23A及び第2チューブポンプ23Bのうちのいずれか一方のみで、第1キャップ室24a内及び第2キャップ室24b内の双方のインクを廃インクタンク32内に吸引排出することができる。
・上記実施形態では、液体噴射装置をインクジェット式プリンタ11として具体化したが、例えば、液晶ディスプレイ等のカラーフィルタの製造や、有機ELディスプレイ等の画素形成に利用される液体噴射装置であってもよい。
実施形態のインクジェット式プリンタの斜視図。 実施形態のインクジェット式プリンタの要部断面図。 変更例のインクジェット式プリンタの要部断面図。 変更例のインクジェット式プリンタの要部断面図。
符号の説明
11…液体噴射装置としてのインクジェット式プリンタ、19…液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド、19a…ノズル形成面、20…ノズル、24,40…キャップ、26,45…区画手段としての隔壁である仕切板、29…液体吸収材としての第1保湿インク吸収材、30…液体吸収材としての第2保湿インク吸収材、40a…区画手段としての隔壁である周壁、46…液体吸収材としての第3保湿インク吸収材。

Claims (5)

  1. それぞれ保湿成分を含む複数種類の液体をノズル形成面に設けられた複数のノズルからそれぞれ噴射する液体噴射ヘッドと、前記ノズル形成面を封止して密閉空間を形成するキャップとを備えた液体噴射装置において、
    前記ノズル形成面を前記キャップにより封止した際に、前記各ノズルから噴射される前記各液体の保湿成分の濃度に基づいて、1つ又は複数のノズル毎に前記密閉空間を区画形成する区画手段を備えたことを特徴とする液体噴射装置。
  2. 前記キャップ内には、前記ノズルから噴射された前記液体を吸収保持する液体吸収材が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
  3. 前記区画手段は、前記密閉空間を区画する隔壁よりなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の液体噴射装置。
  4. 前記隔壁は、前記キャップ内に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の液体噴射装置。
  5. 前記ノズル形成面は、複数のキャップにより封止されることを特徴とする請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の液体噴射装置。
JP2005262477A 2005-09-09 2005-09-09 液体噴射装置 Withdrawn JP2007069583A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005262477A JP2007069583A (ja) 2005-09-09 2005-09-09 液体噴射装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005262477A JP2007069583A (ja) 2005-09-09 2005-09-09 液体噴射装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007069583A true JP2007069583A (ja) 2007-03-22

Family

ID=37931451

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005262477A Withdrawn JP2007069583A (ja) 2005-09-09 2005-09-09 液体噴射装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007069583A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009262353A (ja) * 2008-04-22 2009-11-12 Canon Inc インクジェット記録装置およびその吐出性能低下防止方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11309879A (ja) * 1998-04-28 1999-11-09 Matsushita Graphic Communication Systems Inc インクジェット記録装置
JP2001026112A (ja) * 1999-07-13 2001-01-30 Seiko Epson Corp インクジェット式記録装置
JP2003001838A (ja) * 2001-06-25 2003-01-08 Seiko Epson Corp ノズルの保守動作を行う印刷装置およびノズルの保守方法
JP2005231242A (ja) * 2004-02-20 2005-09-02 Seiko Epson Corp 液体噴射装置および液体噴射ヘッドの液体吸引装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11309879A (ja) * 1998-04-28 1999-11-09 Matsushita Graphic Communication Systems Inc インクジェット記録装置
JP2001026112A (ja) * 1999-07-13 2001-01-30 Seiko Epson Corp インクジェット式記録装置
JP2003001838A (ja) * 2001-06-25 2003-01-08 Seiko Epson Corp ノズルの保守動作を行う印刷装置およびノズルの保守方法
JP2005231242A (ja) * 2004-02-20 2005-09-02 Seiko Epson Corp 液体噴射装置および液体噴射ヘッドの液体吸引装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009262353A (ja) * 2008-04-22 2009-11-12 Canon Inc インクジェット記録装置およびその吐出性能低下防止方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4215097B2 (ja) 廃液回収機構及び液体噴射装置
JP2010076413A (ja) 液体供給装置及び液体噴射装置
US20120050402A1 (en) Liquid ejecting apparatus
WO2012070455A2 (en) Inkjet recording device and nozzle surface wiping method for an inkjet recording device
US8403454B2 (en) Liquid ejecting apparatus
JP5565232B2 (ja) 液体噴射装置
JP2009285982A (ja) 液体吐出装置
US10059109B2 (en) Liquid ejecting apparatus
JP2013111844A (ja) 液体噴射装置
JP2008126408A (ja) 液体噴射装置及び液体噴射装置のクリーニングユニット
JP7006131B2 (ja) 液体吐出ヘッド、及び、液体吐出装置
JP2001026112A (ja) インクジェット式記録装置
JP2007069583A (ja) 液体噴射装置
CN102529410B (zh) 液体喷射装置
JP2001232817A (ja) インクジェット式記録装置
JP2007144904A (ja) 維持回復装置及びインクジェット記録装置
JP6307970B2 (ja) 液体吐出記録装置及び液体回収方法
JP5573437B2 (ja) 液体回収装置、液体噴射装置
JP4725681B2 (ja) インクジェット式記録装置
JP2010076415A (ja) 液体供給装置及び液体噴射装置
JP2004174766A (ja) 液体噴射装置のクリーニング方法及び液体噴射装置
JP2007276334A (ja) 液体噴射装置
JP4123468B2 (ja) インクジェット式記録装置
JP7318370B2 (ja) 液体吐出装置
JP2005271377A (ja) 液体噴射装置のヘッドクリーニング方法及び液体噴射装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080625

A977 Report on retrieval

Effective date: 20110216

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110222

A761 Written withdrawal of application

Effective date: 20110406

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761