JP2007067605A - 画像読取装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】画像読取装置を大型化することなく、静止原稿により読取可能な原稿サイズより大きなサイズの原稿を読み取ることができる手段を提供する。
【解決手段】画像読取装置1は、上面に静止原稿読取領域22及び移動原稿読取領域23を有する原稿載置台2と、原稿載置台2の内部に設けられ、静止原稿読取領域22の長手方向を読取ラインとして静止原稿読取領域22の短手方向及び移動原稿読取領域23に読取ラインを移動させる画像読取ユニット24と、少なくとも静止原稿読取領域22を覆うように原稿載置台2に開閉可能に設けられた原稿カバー4と、原稿トレイ60から移動原稿読取領域23を通過して原稿排出トレイ62へ通ずる原稿搬送路61を有するADF3とを具備する。
【選択図】図2
【解決手段】画像読取装置1は、上面に静止原稿読取領域22及び移動原稿読取領域23を有する原稿載置台2と、原稿載置台2の内部に設けられ、静止原稿読取領域22の長手方向を読取ラインとして静止原稿読取領域22の短手方向及び移動原稿読取領域23に読取ラインを移動させる画像読取ユニット24と、少なくとも静止原稿読取領域22を覆うように原稿載置台2に開閉可能に設けられた原稿カバー4と、原稿トレイ60から移動原稿読取領域23を通過して原稿排出トレイ62へ通ずる原稿搬送路61を有するADF3とを具備する。
【選択図】図2
Description
本発明は、静止原稿に対する画像読取りと移動原稿に対する画像読取りとが可能な画像読取装置に関する。
従来より、静止原稿に対する画像読取りと移動原稿に対する画像読取りとが可能な画像読取装置が知られている。静止原稿に対する画像読取りは、原稿が載置されるプラテンガラスに対してイメージセンサを往復動させることにより行われる。このような画像読取りは、例えば、フラットベッドタイプと呼ばれる画像読取装置として知られている。一方、移動原稿に対する画像読取りは、所定の搬送路を通じて原稿を搬送する原稿搬送機構により、イメージセンサによる読取位置に原稿が搬送され、その読取位置を原稿が通過する際に画像読取りが行われる。このような原稿搬送機構は、例えば、オート・ドキュメント・フィーダ(Auto Document Feeder:以下「ADF」と呼ぶ。)と呼ばれるものが知られている。
図16及び図17は、静止原稿に対する画像読取りと移動原稿に対する画像読取りとを行うことができる従来の画像読取装置を示すものである。図に示す多機能装置90は、下部にプリンタ部91を、上部にスキャナ部92を一体的に備えたMFD(Multi Function Device)であり、プリンタ機能、スキャナ機能及びコピー機能等を有する。多機能装置90のスキャナ部92が、静止原稿に対する画像読取りと移動原稿に対する画像読取りとを行う画像読取装置である。
スキャナ部92は、原稿載置台93に原稿カバー94が開閉可能に設けられてなる。原稿載置台93の上面にはプラテンガラス95が配設されている。静止原稿を読み取る場合には、このプラテンガラス95に原稿が載置される。原稿載置台93の内部には、イメージセンサを有する画像読取ユニットが設けられている。イメージセンサは、例えばコンタクトイメージセンサ(Contact Image Sensor:以下「CIS」と呼ぶ。)が用いられる。このイメージセンサが、プラテンガラス95に平行して移動されることにより、プラテンガラス95に載置された原稿の画像読取りが行われる。
図16に示すように、原稿カバー94にはADF96が設けられている。ADF96は、原稿カバー94の上面に上下二段に形成された原稿トレイ97から排紙トレイ98へ、所定の搬送路を通じて原稿を搬送するものである。図17に示すように、原稿カバー94の下面には移動原稿を読み取るための開口99が形成されている。ADF96の搬送路を搬送される原稿は、開口99を通過する際にプラテンガラス95に対して露出される。原稿カバー94を閉じた際に開口99に対向するプラテンガラス95の一部の領域は、移動原稿を読み取るための読取面である。移動原稿を読み取る際には、上記イメージセンサは、読取面の下方に静止される。そして、ADF96により搬送されて開口99を通過する原稿の画像がイメージセンサにより読み取られる。
イメージセンサとして用いられるCISは、プラテンガラス95の一方向、すなわちプラテンガラス20の幅方向又は奥行き方向を読取ラインとして、その読取ラインに直交する方向に移動される。上記スキャナ部92では、ADF96により開口99を通過する原稿を読み取るために、開口99の長手方向と同方向、すなわちプラテンガラス95の奥行き方向が読取ラインとなるようにイメージセンサが配置されている。一方、ADFを有しないフラットベッドタイプの画像読取装置では、プラテンガラスの長手方向を読取ラインとなるようにイメージセンサを配置することがある(例えば、特許文献1参照)。
静止原稿の画像読取りを行うフラットベッドタイプの画像読取装置では、読み取るべき原稿の全領域がプラテンガラスの読取領域上にあることが必要である。換言すれば、フラットベッドタイプの画像読取装置では、原稿がプラテンガラスの読取領域からはみ出た部分についての画像読取りを行うことができない。したがって、プラテンガラスは、読取可能な最大サイズの原稿に合致した大きさとなる。例えば、読取可能な最大サイズがA3サイズの画像読取装置に用いられるプラテンガラスは、A3サイズより若干広い面積を有する。一方、読取可能な最大サイズがA4サイズの画像読取装置に用いられるプラテンガラスは、A4サイズより若干広い面積を有する。
プリンタ機能、スキャナ機能及びコピー機能等を有するMFDには、多機能化及び小型化の要請がある。したがって、MFDに用いられるスキャナ部では、比較的使用頻度の高いA4サイズの原稿を読取可能な最大サイズにしたものが多い。ところで、画像読取装置により読み取った画像は、画像処理プログラム等を用いて拡大又は縮小することが容易である。したがって、MFDのスキャナ部により読み取った画像を縮小して、所望のサイズの用紙に任意のレイアウトで印刷することができる。このような機能を考慮すれば、仮にプリンタ部により印刷可能な記録用紙の最大サイズがA4サイズであっても、スキャナ部によりA4サイズより大きな画像を読み取ることができれば便利である。
本発明は、これらの点に鑑みてなされたものであり、画像読取装置を大型化することなく、静止原稿により読取可能な原稿サイズより大きなサイズの原稿を読み取ることができる手段を提供することを目的とする。
(1)本発明に係る画像読取装置は、上面に透明部材が露出されて平面視が長方形に形成された静止原稿読取領域、及び該静止原稿読取領域の長手方向に沿って透明部材が露出されてなる移動原稿読取領域を有する原稿載置台と、上記原稿載置台の内部に設けられ、上記静止原稿読取領域の長手方向を読取ラインとして該静止原稿読取領域の短手方向及び上記移動原稿読取領域に読取ラインを移動させるラインセンサと、少なくとも上記静止原稿読取領域を覆うように上記原稿載置台に開閉可能に設けられたカバー部材と、読み取るべき原稿が載置される原稿載置部から、上記移動原稿読取領域をその長手方向に対して直交する方向に通過して、原稿が排出される原稿排出部へ通ずる搬送路を有する原稿搬送機構と、を具備するものである。
原稿載置台の上面には、平面視が長方形の静止原稿読取領域と、該静止原稿読取領域の長手方向に沿った移動原稿読取領域とが形成されている。静止原稿読取領域には画像読取りを行う原稿が載置される。原稿載置台の内部に設けられたラインセンサは、静止原稿読取領域の長手方向を読取ラインとして、該読取ラインを静止原稿読取領域の短手方向に移動させて原稿の画像を読み取る。つまり、静止原稿読取領域の長手方向がラインセンサの主走査方向であり、短手方向がラインセンサの副走査方向である。これにより、静止原稿読取領域に載置可能なサイズの原稿の画像読取りが行われる。
原稿搬送機構は、原稿載置部に載置された原稿を移動原稿読取領域を経て原稿排出部に搬送する。移動原稿読取領域においては、その長手方向に対して直交する方向に原稿が搬送される。移動原稿読取領域の下方にはラインセンサが位置せしめられ、移動原稿読取領域を通過する原稿の画像が読み取られる。移動原稿読取領域は静止原稿読取領域の長手方向に沿って形成されており、静止原稿読取領域の長手方向は、ラインセンサの読取ラインと同方向である。つまり、移動原稿読取領域の長手方向がラインセンサの主走査方向であり、搬送方向がラインセンサの副走査方向である。これにより、移動原稿読取領域の長手方向に収まる幅の原稿の画像読取りが行われる。
(2)上記原稿載置部及び原稿排出部が上下二段に配置され、上記搬送路が、該原稿載置部から該原稿排出部へ原稿を反転搬送するUターンパスであってもよい。
これにより、原稿搬送機構により搬送される原稿の幅を移動原稿読取領域の長手方向として、原稿をUターン搬送することができる。
(3)上記移動原稿読取領域を挟んだ対向位置に上記原稿載置部と上記原稿排出部とが配置され、上記搬送路が、該原稿載置部から該原稿排出部へ原稿を搬送するストレートパスであってもよい。
これにより、原稿搬送機構により搬送される原稿の幅を移動原稿読取領域の長手方向として、原稿をストレート搬送することができる。
(4)上記ラインセンサは、上記静止原稿読取領域の長手方向に略同幅に列設された受光素子により、原稿からの反射光強度を読み取るコンタクトイメージセンサであってもよい。
これにより、コンタクトイメージセンサの主走査方向を静止原稿読取領域の長手方向とした画像読取装置が実現される。また、コンタクトイメージセンサの移動方向が静止原稿読取領域の短手方向となるので、コンタクトイメージセンサの移動時間、特に画像読取り後のリターン時間を短縮することができる。
(5)上記静止原稿読取領域は、少なくともA4サイズの原稿を、その長手方向と該原稿の長手方向とを同方向として載置可能なものであってもよい。
これにより、静止原稿読取領域に載置されたA4サイズの原稿は、その長手方向を読取ラインとしてラインセンサにより画像読取りが行われる。
(6)上記原稿搬送機構は、少なくともA3サイズの原稿を、該原稿の長手方向を搬送方向として搬送可能なものが好適である。
これにより、原稿搬送機構により搬送されるA3サイズの原稿は、その長手方向を搬送方向として搬送され、移動原稿読取領域において、その短手方向を読取ラインとしてラインセンサにより画像読取りが行われる。
(7)上記カバー部材に上記原稿搬送機構が設けられ、該カバー部材が上記静止原稿読取領域及び上記移動原稿読取領域を覆うように上記原稿載置台に開閉可能に設けられたものであってもよい。
(8)上記カバー部材は、上記静止原稿読取領域のみを覆うように上記原稿載置台に開閉可能に設けられたものであってもよい。
本発明に係る画像読取装置によれば、原稿載置台の上面に、平面視が長方形の静止原稿読取領域と、該静止原稿読取領域の長手方向に沿った移動原稿読取領域とが形成され、原稿載置台の内部に設けられたラインセンサは、静止原稿読取領域の長手方向を主走査方向、短手方向を副走査方向として、静止原稿読取領域に載置された原稿の画像読取りを行う。これにより、静止原稿読取領域に対するラインセンサの読取ラインの移動幅が短縮される。また、移動原稿読取領域においては、原稿搬送機構により、移動原稿読取領域の長手方向に対して直交する方向に原稿が搬送され、移動原稿読取領域の長手方向をラインセンサの主走査方向、搬送方向を副走査方向として、搬送される原稿の画像読取りを行うこととしたので、移動原稿読取領域の長手方向に収まる幅の原稿の画像読取りが行われる。これにより、静止原稿読取領域に載置できない大きなサイズの原稿の画像読取りを行うことができる。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態を説明する。なお、本実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。
〔第1の実施形態〕
図1は、本発明の第1の実施形態に係る画像読取装置1の外観構成を示すものである。画像読取装置1は、FBS(Flatbed Scanner)として機能する原稿載置台2に対して、自動原稿搬送機構(ADF:Auto Document Feeder、以下「ADF」という。)3を備えた原稿カバー4(カバー部材)が、背面側の蝶番を介して開閉自在に取り付けられてなる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る画像読取装置1の外観構成を示すものである。画像読取装置1は、FBS(Flatbed Scanner)として機能する原稿載置台2に対して、自動原稿搬送機構(ADF:Auto Document Feeder、以下「ADF」という。)3を備えた原稿カバー4(カバー部材)が、背面側の蝶番を介して開閉自在に取り付けられてなる。
画像読取装置1の正面側には、操作パネル5が設けられている。操作パネル5は、各種操作キーと液晶ディスプレイとを具備する。使用者は、操作パネル5を用いて、所望の指令を入力する。画像読取装置1は、所定の入力を受けて所定の動作を行う。画像読取装置1は、操作パネル5へ入力された指令のほか、コンピュータに接続されて該コンピュータからスキャナドライバを介して送信される指令によっても動作する。
画像読取装置1は、主に不図示のコンピュータと接続されて、読み取った画像データをコンピュータに転送するものである。なお、画像読取装置1は、本発明に係る画像読取装置の一実施態様にすぎず、例えば、プリンタ機能、スキャナ機能及びコピー機能等を有するMFD(Multi Function Device)においてスキャナ部として実施したり、複写機の画像読取部として実施してもよいことは当然である。
図2は、原稿載置台2に対して原稿カバー4を開いた状態の画像読取装置1を示している。図に示すように、原稿載置台2の上面にはプラテンガラス20(透明部材)が配設されている。原稿載置台2の上面にプラテンガラス20が露出された領域が、静止原稿読取領域22及び移動原稿読取領域23である。静止原稿読取領域22は、画像読取装置1をフラットベッドスキャナとして用いる場合に、原稿が載置されて画像読取りされる領域である。移動原稿読取領域23は、画像読取装置1のADF3を用いて画像読取りを行う場合に、原稿が通過される領域である。
静止原稿読取領域22は、平面視が長方形であり、原稿載置台2の上面の大半を占めている。静止原稿読取領域22の長手方向は、装置の幅方向である。静止原稿読取領域22に載置可能な最大サイズはA4サイズである。つまり、画像読取装置1は、FBSとして用いる場合には、A4サイズの大きさまでの原稿を読み取ることができる。A4サイズの原稿は、その長手方向を静止原稿読取領域22の長手方向と一致させて、すなわち原稿の長手方向を装置の幅方向としてプラテンガラス20上に載置される。
原稿載置台2の上面であって静止原稿読取領域22の装置正面側には、移動原稿読取領域23が形成されている。移動原稿読取領域23は、静止原稿読取領域22の長手方向に沿って細長の領域である。画像読取装置1のADF3を用いて画像読取りする場合には、移動原稿読取領域23を通過するように原稿が搬送される。
図1に示すように原稿カバー4が閉じられた状態では、静止原稿読取領域22及び移動原稿読取領域23は原稿カバー4に覆われる。原稿カバー4の下面には、静止原稿読取領域22に載置された原稿を押さえるために、スポンジ及び白板等からなる押さえ部材21が配設されている。
原稿載置台2の内部には、画像読取ユニット24が内蔵されている。FBSによる画像読取りの際には、画像読取ユニット24がプラテンガラス20に沿って往復動されることにより、静止原稿読取領域22にある原稿の画像読取りが行われる。ADF3を用いる場合には、画像読取ユニット24は、移動原稿読取領域23を通過する原稿を読取可能な位置に移動して静止する。
図3は、原稿載置台2の内部構成を示すものであり、原稿載置台2の筐体の上カバー26(図6参照)を取り外した状態を示している。原稿載置台2の筐体の下フレーム25内には、画像読取ユニット24が配設されている。プラテンガラス20を露出するための開口が形成された上カバー26が下フレーム25に嵌合されて、原稿載置台2の筐体が構成される。下フレーム25及び上カバー26は共に合成樹脂製のものである。なお、下フレーム25には、画像読取ユニット24が配設される部分と操作パネル9の基板等が配設される部分とを仕切る仕切板やプラテンガラス20を支持するための支持リブ、各種部材をネジ止めするためのボス部、電気配線等のための貫通孔等が設けられているが、これらは原稿載置台2の実施態様に応じて適宜設計されるものなので、図3及び図4においては省略されている。
画像読取ユニット24は、コンタクトイメージセンサ(Contact Image Sensor:以下「CIS」と呼ぶ。)27(ラインセンサ)、キャリッジ28、ガイドシャフト29及びベルト駆動機構30から構成されている。
図4は、CIS27の構成を示す平面図である。図4に示すように、CIS27は、その上面31が平面視で細長矩形の平面であり、且つ全体形状が細長直方体形状の筐体32を有する。筐体32の上面31には、筐体32に内蔵されたLEDの光を導くライトガイド33が筐体32の長手方向に略同幅に配設されている。このライトガイド33により、LEDの光がCIS27の筐体32の上面31側へ長手方向に沿って出射される。また、筐体32の上面31には、複数の集光レンズ34がライトガイド33と平行するように筐体32の長手方向に略同幅に一列に配設されている。さらに、筐体32の内部には、集光レンズ34の直下に複数の受光素子が集光レンズ34と同方向に筐体32と略同幅に列設されている。LEDから出射された光はプラテンガラス20上の原稿に照射され、その反射光が集光レンズ34により受光素子に集光される。受光素子は反射光の強度に応じた電気信号を出力する所謂光電変換素子であり、反射高強度に応じた電気信号を出力する。CIS27の筐体32の長手方向は、画像読取りにおける主走査方向である。この主走査方向の長さ、すなわちCIS27の筐体32の長手方向の長さは、CIS27が読取り可能な最大サイズの被読取媒体に対応した長さである。CIS27は、筐体32の長手方向を読取ラインとして画像読取りを行い、読取ライン毎の電気信号を出力する。
CIS27の筐体32には、位置決め部35が設けられている。位置決め部35は、キャリッジ28に対して、CIS27の副走査方向、すなわち主走査方向と直交する方向の位置決めを行うものである。位置決め部35は、CIS27の筐体32の短手方向側の一方の端部から基部36が突設され、該基部36から長手方向に軸37が突設されてなる。この軸37が、後述されるキャリッジ28の軸受け部41と嵌合して、CIS27の副走査方向の位置決めがなされる。CIS27の筐体32の短手方向の他端には、凸部38が形成されている。この凸部38は、後述されるキャリッジ28の凹部42と嵌合してCIS27の主走査方向の位置決めを行うものである。
図5は、CIS27を搭載したキャリッジ28を示す平面図である。図5に示すように、キャリッジ28は、その上側にCIS27を搭載する容器状のものである。キャリッジ28は、底部39(図6参照)と、底部39の副走査方向側の両端から上方へ立設された壁40とを有する。この底部39と壁40とにより形成される空間内にCIS27が収容される。底部39の主走査方向側の両端には壁が設けられておらず、CIS27の筐体32の一方の端部は、キャリッジ28の長手方向側から突出される。キャリッジ28の上端は開口しており、キャリッジ28に搭載されたCIS27の上面31が露出される。
上記壁40の一方には、CIS27の位置決め部35と嵌合する軸受け部41が形成されている。軸受け部41は、底部39を下方としたときの上下方向の長孔であり、この長孔に位置決め部35の軸37が挿通されることにより、位置決め部35と軸受け部41とが嵌合される。軸受け部41は、上記一対の位置決め部35に対応した位置に配置されている。上記壁40の他方の内面側には、上記凸部38に対応して凹部42が形成されている。この凹部42とCIS27の凸部38とが嵌合することにより、キャリッジ28に対するCIS27の主走査方向の位置決めがなされる。
なお、本実施の形態では、CIS27の筐体32に設けられた位置決め部35により副走査方向の位置決めが行われ、凸部38により主走査方向の位置決めが行われるものとしたが、これらによるキャリッジ28に対するCIS27位置決めは一例であり、その形状や位置決めの方向等を変更することができる。
CIS27の長手方向の両端には、ローラユニット43が設けられている。図4に示すように、CIS27の上面31の両端には、ローラユニット43を位置決めするための位置決め孔44が形成されている。位置決め孔44にローラユニット43の底面に突設されたピンが嵌入されて、図5に示すように、CIS27の両端にローラユニット43がそれぞれ位置決め固定される。各ローラユニット43は、フレーム45に、一対のローラ46がCIS27の短手方向に転動可能にそれぞれ軸支されたものである。各ローラ46は、CIS27の上面31から均等に上方へ突出しており、これらローラ46がプラテンガラス20の下面に当接して、CIS27の上面31とプラテンガラス20の下面とが一定の間隙に保持される。また、各ローラ46の転動により、プラテンガラス20に対するCIS27の移動が円滑なものになる。
図6は、原稿載置台2の内部構成を示す縦断面図である。図6に示すように、キャリッジ28は、その上側に支持するようにしてCIS27を搭載している。キャリッジ28の下面には、ガイドシャフト29を上方から跨ぐようにして嵌合するシャフト受け部47が形成されている。シャフト受け部47とガイドシャフト29とが嵌合して、キャリッジ28がガイドシャフト29に担持され、ガイドシャフト29の軸方向にキャリッジ28が摺動自在となっている。シャフト受け部47の側方には、ベルト掴持部48が下方へ突設されている。ベルト掴持部48が、ベルト駆動機構30のタイミングベルト53を掴むことにより、タイミングベルト53とキャリッジ28とが連結される。これにより、ベルト駆動機構30からキャリッジ28に駆動力が伝達されて、ガイドシャフト29上をキャリッジ28が移動する。
キャリッジ28の内面側には、バネ受け部49が左右2箇所に形成されている。バネ受け部49により位置決めされて、CIS27とキャリッジ28との間にコイルバネ50が介設されている。コイルバネ50により、キャリッジ28に搭載されたCIS27が、ローラユニット43を介してプラテンガラス20の下面に押し付けられるように密着される。CIS27は、コイルバネ50の弾性変形によりキャリッジ28に対して上下動可能である。したがって、プラテンガラス20が撓むと、その撓みに追従するようにCIS27が上下動する。
図7は、ベルト駆動機構30の構成を示す平面図であり、原稿載置台2の筐体の上カバー26やキャリッジ28等を取り外した状態を示している。図7に示すように、ベルト駆動機構30は、駆動プーリ51と従動プーリ52との間にタイミングベルト53が巻架されて構成されている。タイミングベルト53は、内側に歯が形成された無端ベルトである。駆動プーリ51の軸には、モータの回転が出力される。駆動プーリ51の回転を受けて、タイミングベルト53が周運動する。駆動プーリ51は、下フレーム25の正面左側に配設されている。駆動プーリ51に巻かれたタイミングベルト53は、下フレーム25の正面側に沿って中央付近へ延出され、ガイドシャフト29の手前に配設された中間プーリ54に巻かれて略直角に曲折され、ガイドシャフト29に沿って下フレーム25の背面まで延出され、背面付近に配設された従動プーリ52に巻かれることにより、L字状に架設されている。従動プーリ52は、ガイドシャフト29の軸方向にスライド可能なプーリホルダ55に軸支されている。プーリホルダ55は、ネジリコイルバネ56により下フレーム25の背面側へ付勢されている。この付勢力を受けて、従動プーリ52に巻回されたタイミングベルト53に適度な張力が付与される。タイミングベルト53の従動プーリ52から中間プーリ54の間の部分、すなわちガイドシャフト29に沿った部分を、キャリッジ28のベルト掴持部48が掴む。これにより、タイミングベルト53とキャリッジ28とが連結される。なお、タイミングベルト53には、無端ベルト以外に、ベルトの両端部がキャリッジ28に固着された有端ベルトを用いることができることは言うまでもない。
なお、本実施の形態では、CIS27はキャリッジ28に搭載されてベルト駆動機構30によりプラテンガラス20と平行に移動されるものとしたが、CIS27等のラインセンサの移動手段はこれに限定されず、例えば、キャリッジ28を省いて、ガイドシャフト29がCIS27を直接支持し、ベルト駆動機構30のタイミングベルト53がCIS27に直接連結される構成としてもよい。
図1に示すように、原稿カバー4には、原稿トレイ60(原稿載置部)から所定の原稿搬送路61(搬送路)を経て原稿排出トレイ62(原稿排紙部)へ原稿を連続搬送するADF3が備えられている。ADF3による搬送過程において、原稿が原稿載置台2の上面の移動原稿読取領域23を通過し、その下方に待機する画像読取ユニット24が、該原稿の画像を読み取るようになっている。
原稿カバー4の上面には、原稿トレイ60及び原稿排出トレイ62が、原稿トレイ60を下側にして上下二段に設けられている。原稿トレイ60は、原稿カバー4の上面と一体に形成されている。ADF3により画像読取りを行う原稿は、複数枚が積層された状態で、給紙方向の先端をADF3に挿入するようにして、原稿トレイ60上に載置される。
原稿トレイ60には、画像読取装置1の幅行き方向に隔てて一対の原稿ガイド63が、装置幅方向へスライド移動可能に設けられている。原稿ガイド63は、原稿トレイ60から起立して、原稿トレイ60に載置される原稿の幅方向の位置を規制するものである。一対の原稿ガイド63は、周知の連動機構により、いずれか一方の原稿ガイド63をスライド移動させると、他方の原稿ガイド63も連動して相反する方向へスライド移動する。
原稿幅が狭い場合には、一方の原稿ガイド63を装置幅方向中央へスライド移動させると、これに連動して、他方の原稿ガイド63も装置幅方向中央へスライド移動する。これにより、装置幅方向の略中央を基準として、一対の原稿ガイド63により規制される原稿幅を狭くすることができる。原稿幅が広い場合には、一方の原稿ガイド63を装置幅方向外側へスライド移動させると、これに連動して、他方の原稿ガイド63も装置幅方向外側へスライド移動して、一対の原稿ガイド63により規制される原稿幅を広くすることができる。
一対の原稿ガイド63には、原稿トレイ60と上下方向に隔てて原稿排出トレイ62がそれぞれ一体的に形成されている。ADF3から排紙された原稿は、その両側を原稿排出トレイ62に担持されて、原稿トレイ60上の原稿と分離した状態で保持される。原稿排出トレイ62より排紙方向の長さが長い原稿は、その排紙方向先端側が原稿排出トレイ62から垂れ下がるようにして、原稿トレイ60上に保持される。したがって、原稿トレイ60上の原稿の給紙方向後端部分の上に、原稿排出トレイ62上の原稿の排紙方向先端部分が重なる。しかし、原稿トレイ60上の原稿の給紙方向先端部分と、原稿排出トレイ62上の原稿の排紙方向後端部分とは、原稿排出トレイ62により上下二段に保持されているので、読取り前の原稿と読取り後の原稿とが混同することはない。原稿排出トレイ62を短くすることにより、原稿カバー4上に必要な空間を小さくして、画像読取装置1を小型化することができる。
原稿トレイ60のADF3が設けられていない側の端部、すなわち装置背面側の端部には、拡張トレイ64が設けられている。拡張トレイ64は、装置背面側が軸支されることにより、原稿トレイ60の背面側へ突出する拡張姿勢と、原稿トレイ60の上面に倒伏する倒伏姿勢とに回動可能である。拡張トレイ64を拡張姿勢にすることにより、原稿トレイ60より大きな原稿を原稿トレイ60及び拡張トレイ64により保持させることができる。これにより、原稿トレイ60より大きなサイズの原稿を原稿トレイ60及び拡張トレイ64に載置してADF3により搬送し、ADF3から排出された原稿を原稿排出トレイ62、原稿トレイ60及び拡張トレイ64に保持させることができる。また、原稿トレイ60に収まるサイズの原稿を読み取る場合には、拡張トレイ64を倒伏姿勢にすることにより、原稿カバー4の面積を小さくすることができ、装置の小型化が実現される。
図8は、ADF3の内部構成を示す縦断面図である。図8に示すように、ADF3の内部には、原稿トレイ60と原稿排出トレイ62とを連結するようにして、原稿搬送路61が縦断面視で横向き略U字形状に形成されている。原稿搬送路61は、原稿カバー4に一体に形成されたADF本体65と、ADF本体65に開閉自在に設けられたADFカバー66とによって構成されている。ADF3の吸入シュート部67は、原稿トレイ60の原稿載置面が延長されるように形成されている。吸入シュート部67は、ADF本体65と一体的に形成されたガイド板68とADFカバー66の内側に配設された区画板69とをガイド面として、上下に所定幅の通路として構成されている。ADF3により画像読取りを行う原稿は、給紙方向の先端を吸入シュート部67に挿入するようにして、原稿トレイ60上に載置される。
原稿搬送路61は、吸入シュート部67から、湾曲部70を経て、排紙シュート部71へ所謂Uターンパスを形成している。湾曲部70及び排紙シュート部71も、ADF本体65、ADFカバー66、区画板69等により、所定幅の通路として連続的に形成されている。原稿トレイ60にセットされた原稿は、吸入シュート部67に案内されて湾曲部70へ給送され、排紙シュート部71から原稿排出トレイ62へ排紙されることにより、原稿トレイ60から原稿排出トレイ62へ反転搬送される。
原稿搬送路61には、吸入ローラ72とこれに圧接する吸入ニップ片73、分離ローラ74とこれに圧接する分離ニップ片75、及び原稿搬送ローラ76とこれに圧接するピンチローラ77が配設されている。これらにより、原稿を搬送する搬送手段が構成されているが、各ローラやニップ片の構成は一例であり、ローラの数や配置を変更したり、各ニップ片に代えてピンチローラを用いる等、その他の公知の搬送手段に変更できることは勿論である。
吸入ローラ72は、吸入シュート部67の略中央に、そのローラ面の一部をガイド板68の上面から露出するようにして回転可能に設けられている。同様に、分離ローラ74は、吸入ローラ72から給紙方向へ隔てた位置に、そのローラ面の一部をガイド板68の上面から露出するようにして回転可能に設けられている。吸入ローラ72及び分離ローラ74は、モータからの駆動力が伝達されて回転駆動される。吸入ローラ72及び分離ローラ74は同径であり、同じ周速度で回転される。吸入ローラ72への駆動伝達においては1周クラッチが介設されており、吸入ローラ72は1周分の空転が可能である。
吸入ニップ片73は、区画板69の吸入ローラ72の対向位置に、吸入ローラ72と接離する方向へ揺動可能に設けられている。吸入ニップ片73は、吸入ローラ72の軸方向のローラ幅より若干狭い幅のパッド状のものである。吸入ニップ片73が、その給紙方向上流側の両側を回動軸として区画板69に軸支されることにより、給紙方向下流側の端部が吸入ローラ72のローラ面に接触可能に進退する。吸入ニップ片73は、バネ部材により下方へ弾性付勢されており、原稿をニップしない状態で常時吸入ローラ72に圧接されている。なお、パッド状の吸入ニップ片73に代えてローラを用いてもよいが、パッド状の当接部材にすることにより、当接部材を簡易且つ省スペースで実現することができ、また、当接部材に付与する弾性付勢力の調整が容易である。
分離ニップ片75は、区画板69の分離ローラ74の対向位置に、分離ローラ74と接離する方向へ揺動可能に設けられている。分離ニップ片75は、分離ローラ74の軸方向のローラ幅より若干狭い幅のパッド状のものである。分離ニップ片75は、その給紙方向上流側を回動軸として、給紙方向下流側の端部が分離ローラ74のローラ面に接触可能に進退する。分離ニップ片75は、バネ部材により下方へ弾性付勢されており、原稿をニップしない状態で常時分離ローラ74のローラ面に圧接されている。なお、パッド状の分離ニップ片75に代えてローラを分離ローラ74に当接させることとしてもよいが、パッド状の当接部材にすることにより、当接部材を簡易且つ省スペースで実現することができ、また、当接部材に付与する弾性付勢力の調整が容易である。
原稿搬送ローラ76は、原稿搬送路61の横向き略U字形状の湾曲部70に配設されている。原稿搬送ローラ76は、そのローラ面が湾曲部70の一部をなす程度の外径である。原稿搬送ローラ76は、吸入ローラ72及び分離ローラ74と同様に、モータからの駆動力が伝達されて回転駆動される。
原稿搬送ローラ76の周囲の3箇所には、ピンチローラ77がそれぞれ設けられている。各ピンチローラ77は、その軸がバネ片に弾性付勢されてADF本体65又はADFカバー66に回転自在に支持され、原稿搬送ローラ76のローラ面に圧接している。原稿搬送ローラ76が回転すれば、これに従動してピンチローラ77も回転する。これらピンチローラ77により、原稿が原稿搬送ローラ76に圧接されて、原稿搬送ローラ76の回転力が原稿に伝達される。
原稿搬送ローラ76の給紙方向下流側には、排紙シュート部71が形成されている。排紙シュート部71は、ADFカバー66の内面と原稿搬送ローラ76とで構成された原稿搬送路61の湾曲部70に連続するようにして、ADFカバー66と区画板69との間に形成されている。原稿トレイ60から原稿搬送路61へ供給された原稿は、これら吸入シュート部67、湾曲部70、排紙シュート部71を順次経て、原稿排出トレイ62に排出される。
ADFカバー66は、吸入ローラ72より原稿トレイ60側を回転軸として、上方へ回転自在に設けられている。ADFカバー66を開くことにより、ガイド板68と区画板69とが大きく離間され、吸入シュート部67及び湾曲部70が開放されるとともに、吸入ローラ72及び分離ローラ74と吸入ニップ片73及び分離ニップ片75とが大きく離間される。ADFカバー66を開くことにより、原稿搬送路61において発生した紙詰まりを解消したり、ADF3の内部のメンテナンスを行うことができる。
以下、本画像読取装置1による画像読取動作を図9及び図10を用いて説明する。図9及び図10は、原稿載置台2の上面を示す平面図である。なお、図において原稿カバー4や操作パネル5は省略されている。図に示すように、原稿載置台2の上面には、静止原稿読取領域22と移動原稿読取領域23とが形成されている。移動原稿読取領域23が形成されている側が装置正面側であるが、移動原稿読取領域23は、ADF3を原稿カバー4の装置正面側又は装置背面側のいずれに設けるかにより、その位置が適宜変更される。
図9に示すように、画像読取装置1をFBSとして用いる場合には、静止原稿読取領域22に原稿が載置される。静止原稿読取領域22は、載置可能な最大サイズがA4サイズとして形成されている。図に2点鎖線で示した領域80はA4サイズと同等の領域を示している。図に示すように、A4サイズの原稿は、その長手方向を静止原稿読取領域22の長手方向、すなわち装置幅方向にして載置される。
原稿載置台2の内部にはCIS27が内蔵されている。図に示すように、CIS27は、静止原稿読取領域22の長手方向に細長であり、その細長の長手方向を読取ラインとするラインセンサである。CIS27の読取ラインは、静止原稿読取領域22の長手方向と略同幅であり、A4サイズの原稿の長手方向の長さに対応している。画像読取りが開始される際に、CIS27は、前述したベルト駆動機構30により、静止原稿読取領域22の短手方向の一端側、例えば、移動原稿読取領域23側へ移動される。そして、CIS27は、光源から光を照射して原稿からの反射光を受光しながら、静止原稿読取領域22の他端側、例えば、装置背面側へ移動される。つまり、CIS27は、静止原稿読取領域22の短手方向に移動される。この移動の間に、CIS27が順次受光した反射光が電気信号に変換されて出力され、静止原稿読取領域22の長手方向を読取ラインとして、原稿の画像読取りが行われる。つまり、CIS27は、静止原稿読取領域22の長手方向を主走査方向とし、短手方向を副走査方向として原稿の画像読取りを行う。さらに換言すれば、A4サイズの原稿は、その長手方向を主走査方向とし、短手方向を副走査方向として画像読取りが行われる。これにより、静止原稿読取領域22の短手方向を主走査方向とし、長手方向を副走査方向としてラインセンサにより画像読取りを行う場合に比べて、CIS27を移動させる距離が短くなるので、CIS27の移動時間が短縮される。特に、原稿読取後にCIS27を待機位置に戻すためのリターン時間が短縮されることにより、画像読取りに要する時間が短縮される。
図10は、ADF3を使用する場合の原稿載置台2に対する原稿の移動を示している。ADF3を使用する場合には、図10に示すように、CIS27は移動原稿読取領域23の下方に移動して静止される。画像読取りを行う原稿は、ADF3の原稿トレイ60に載置される。ADF3の原稿搬送路61の幅は、移動原稿読取領域23の長手方向に対応している。移動原稿読取領域23の長手方向の長さは、静止原稿読取領域22の長手方向の長さと同等であり、A4サイズの原稿の長手方向の長さに対応している。ADF3は、原稿搬送路61の幅を最大幅とするサイズの原稿を搬送可能である。つまり、A4サイズの原稿の長手方向の長さを幅方向の長さとする原稿を搬送可能である。このような幅を有する定型サイズの原稿はA3サイズである。したがって、ADF3は、A3サイズの原稿を、原稿の長手方向を搬送方向として搬送可能である。
ここで、原稿載置台2の上面は、A4サイズより若干大きなものであり、原稿カバー4の平面視の面積も同程度の大きさである。したがって、原稿カバー4の上面に形成された原稿トレイ60にA3サイズの原稿を載置すると、A3サイズの原稿は原稿カバー4からはみ出るが、拡張トレイ64を拡張姿勢にすることにより、A3サイズの原稿を原稿カバー4上に保持することができる。原稿トレイ60及び拡張トレイ64に載置されたA3サイズの原稿は、原稿搬送路61に給紙されて移動原稿読取領域23に至る。さらに搬送されることにより、原稿は移動原稿読取領域23を通過する。その際に、CIS27が搬送されている原稿の画像を読み取る。
図10に2点鎖線で示した領域81は、A3サイズの原稿を示している。図に示すように、A3サイズの原稿が移動原稿読取領域23を通過する方向は、移動原稿読取領域23の長手方向に対して直交する方向である。移動原稿読取領域23の長手方向とCIS27の読取ラインは同方向である。つまり、移動原稿読取領域23の長手方向がCIS27の主走査方向であり、原稿の搬送方向がCIS27の副走査方向である。したがって、ADF3により搬送されるA3サイズの原稿は、その短手方向を主走査方向とし、長手方向を副走査方向として画像読取りが行われる。これにより、移動原稿読取領域23の長手方向に収まる幅の原稿、すなわち最大でA3サイズの原稿の画像読取りを行うことができる。
このように、本画像読取装置1によれば、原稿載置台2の上面に、平面視が長方形の静止原稿読取領域22と、静止原稿読取領域22の長手方向に沿った移動原稿読取領域23とが形成され、原稿載置台2の内部に設けられたCIS27は、静止原稿読取領域22の長手方向を主走査方向、短手方向を副走査方向として、静止原稿読取領域22に載置された原稿の画像読取りを行うこととしたので、静止原稿読取領域22に対するCIS27の移動幅が短縮される。また、移動原稿読取領域23においては、ADF3により、移動原稿読取領域23の長手方向に対して直交する方向に原稿が搬送され、移動原稿読取領域23の長手方向をCIS27の主走査方向、搬送方向を副走査方向として、搬送される原稿の画像読取りを行うこととしたので、移動原稿読取領域23の長手方向に収まる幅の原稿の画像読取りが行われる。これにより、A4サイズに対応した静止原稿読取領域22に載置できない大きなサイズ、例えばA3サイズの原稿の画像読取りを行うことができる。
なお、本実施の形態では、ラインセンサとしてCIS27を用いた場合について示したが、本発明に係るラインセンサはCISに限定されず、例えばラインセンサとしてCCD(Charege Coupled Device)を用いて、反射鏡及びレンズ等により原稿の画像を縮小してCCDに合焦する所謂縮小光学系の画像読取ユニットを用いることもできる。
また、本実施の形態では、原稿トレイ60を下側にして、原稿トレイ60と原稿排出トレイ63とを上下二段に原稿カバー4に配置し、原稿を下から上に反転搬送するUターンパスのADF3を示したが、原稿トレイ60と原稿排出トレイ63とを上下逆にして、原稿を上から下に反転搬送するUターンパスに変更しても同様の効果が得られることは言うまでもない。
また、本実施の形態のように原稿を反転搬送するUターンパスのADF3に代えて、ストレートパスのADFを用いることもできる。具体的には、図11に示すように、原稿カバー4にストレートパスのADF6(原稿搬送機構)を配設する。原稿載置台2は、上記実施の形態と同様に、その上面にプラテンガラス20が露出されて、静止原稿読取領域22及び移動原稿読取領域23が形成されている。また、原稿載置台2の内部には、画像読取ユニット24が内蔵されている。
図11に示すように、原稿カバー4には、原稿トレイ101(原稿載置部)から所定の原稿搬送路102(搬送路)を経て原稿排出トレイ103(原稿排紙部)へ原稿を連続搬送するADF6が備えられている。ADF6による搬送過程において、原稿がプラテンガラス20の移動原稿読取領域23を通過し、その下方に待機する画像読取ユニット24が、該原稿の画像を読み取るようになっている。
原稿トレイ101は、原稿カバー4の上面に一体に形成されている。ADF6により画像読取りを行う原稿は、複数枚が積層された状態で、給紙方向の先端をADF6に挿入するようにして、原稿トレイ101上に載置される。なお、原稿トレイ101には、上記実施の形態と同様に原稿ガイドが設けられているが、図においては省略されている。また、原稿トレイ101のADF6が設けられていない側の端部には、拡張トレイ104が設けられている。拡張トレイ104は上記拡張トレイ64と同様のものであり、原稿トレイ101の端部側が軸支されることにより、原稿トレイ101から突出する拡張姿勢と、原稿トレイ101の上面に倒伏する倒伏姿勢とに回動可能である。
原稿排出トレイ103は、原稿トレイ101と移動原稿読取領域23を挟んで対向位置となるように、原稿載置台2の側面から水平方向やや上側へ突出するように配設されている。原稿排出トレイ103は、ADF6から排紙される原稿を保持するものである。原稿排出トレイ103は、ADF6により搬送可能な最大サイズの原稿、具体的にはA3サイズの原稿を保持可能なものであるが、原稿排出トレイ103をA4サイズの原稿と同程度の大きさにして、上記拡張トレイ104と同様の拡張トレイを設けることとすれば、原稿排出トレイ103を小型化することができる。なお、ADF6は、装置正面側又は装置背面側のいずれに設けることとしてもよく、これに対応して、原稿排出トレイ103も装置帳面側又は装置背面側のいずれに設けられてもよい。
ADF6の内部には、原稿トレイ101と原稿排出トレイ103とを連結するようにして、原稿搬送路102が形成されている。原稿搬送路102は、吸入シュート部105から移動原稿読取領域23を経て、原稿排出トレイ103へ通ずるストレートパスである。原稿搬送路102により、原稿は、原稿トレイ101から原稿排出トレイ103へストレート搬送される。
原稿搬送路102には、吸入ローラ106とこれに圧接する吸入ニップ片107、分離ローラ108とこれに圧接する分離ニップ片109、原稿搬送ローラ110とこれに圧接するピンチローラ111、及び排紙ローラ112とこれに圧接するピンチローラ113とが配設されている。これらは上記実施の形態と同様のものであるので、詳細な説明は省略する。また、これらにより原稿を搬送する搬送手段が構成されているが、各ローラやニップ片の構成は一例であり、ローラの数や配置を変更したり、各ニップ片に代えてピンチローラを用いる等、その他の公知の搬送手段に変更できることは勿論である。
このようなADF6により原稿の画像読取りを行う場合には、上記実施の形態と同様に、CIS27は移動原稿読取領域23の下方に移動して静止される(図10参照)。画像読取りを行う原稿は、ADF6の原稿トレイ101に載置される。ADF6の原稿搬送路102の幅は、移動原稿読取領域23の長手方向に対応しており、A4サイズの原稿の長手方向の長さを幅方向の長さとする原稿、具体的にはA3サイズの原稿を、原稿の長手方向を搬送方向として搬送可能である。
ADF6により搬送されるA3サイズの原稿が、移動原稿読取領域23を通過する方向は、移動原稿読取領域23の長手方向に対して直交する方向である。つまり、移動原稿読取領域23の長手方向がCIS27の主走査方向であり、原稿の搬送方向がCIS27の副走査方向である。したがって、A3サイズの原稿は、その短手方向を主走査方向とし、長手方向を副走査方向として画像読取りが行われる。これにより、移動原稿読取領域23の長手方向に収まる幅の原稿、すなわち最大でA3サイズの原稿の画像読取りを行うことができる。このように、上記ADF3に代えて、ストレートパスのADF6を用いても、上記実施の形態と同様の効果を奏することができる。
〔第2の実施形態〕
以下、本発明の第2の実施形態について説明する。上記第1の実施形態では、ADF3が設けられた原稿カバー4が、静止原稿読取領域22及び移動原稿読取領域23のいずれもを覆うようにして、原稿載置台2に開閉可能に設けられたものとしたが、第2の実施形態では、原稿カバー10が、静止原稿読取領域22のみを覆うように原稿載置台2に開閉可能に設けられ、ADF9の搬送手段等の主要部分が原稿カバー10と独立して設けられている。
以下、本発明の第2の実施形態について説明する。上記第1の実施形態では、ADF3が設けられた原稿カバー4が、静止原稿読取領域22及び移動原稿読取領域23のいずれもを覆うようにして、原稿載置台2に開閉可能に設けられたものとしたが、第2の実施形態では、原稿カバー10が、静止原稿読取領域22のみを覆うように原稿載置台2に開閉可能に設けられ、ADF9の搬送手段等の主要部分が原稿カバー10と独立して設けられている。
図12は、本発明の第2の実施形態に係る画像読取装置7の外観構成を示すものである。画像読取装置7は、FBSとして機能する原稿載置台8の上側に、ADF9が設けられ、ADF9の一部をなす原稿カバー10(カバー部材)が、原稿載置台8に対して開閉自在に取り付けられてなる。
画像読取装置7の正面側には、操作パネル11が設けられている。操作パネル11は、上記操作パネル5と同様のものであり、各種操作キーと液晶ディスプレイとを具備する。画像読取装置7は、操作パネル11へ入力された指令のほか、コンピュータに接続されて該コンピュータからスキャナドライバを介して送信される指令によっても動作する。
図13は、原稿載置台8に対して原稿カバー10を開いた状態の画像読取装置7を示している。図に示すように、原稿載置台8の上面にはプラテンガラス120(透明部材)が配設されている。原稿載置台8の上面にプラテンガラス120が露出された領域が、静止原稿読取領域121である。静止原稿読取領域121は、画像読取装置7をフラットベッドスキャナとして用いる場合に、原稿が載置されて画像読取りされる領域である。
図14は、原稿カバー10及び操作パネル11を省略した原稿載置台8の平面図である。図に示すように、静止原稿読取領域121の装置背面側であって、ADF9の直下には、移動原稿読取領域122が設けられている。移動原稿読取領域122は、画像読取装置7のADF9を用いて画像読取りを行う場合に、原稿が通過される領域である。図に示す斜線の領域は、原稿カバー10を開いても露出されない領域である。つまり、原稿カバー10は、静止原稿読取領域121の一部のみを覆うものであり、移動原稿読取領域122に対して開閉されるものではない。なお、図には示していないが、原稿カバー10の下面には、静止原稿読取領域121に載置された原稿を押さえるために、スポンジ及び白板等からなる押さえ部材が配設されている。
静止原稿読取領域121は、平面視が長方形であり、原稿載置台8の上面の大半を占めている。静止原稿読取領域121の長手方向は、装置の幅方向である。静止原稿読取領域121に載置可能な最大サイズはA4サイズである。つまり、画像読取装置7は、FBSとして用いる場合には、A4サイズの大きさまでの原稿を読み取ることができる。A4サイズの原稿は、その長手方向を静止原稿読取領域121の長手方向と一致させて、すなわち原稿の長手方向を装置の幅方向として、装置正面側を基準としてプラテンガラス120上に載置される。
静止原稿読取領域121の装置背面側には、移動原稿読取領域122が形成されている。移動原稿読取領域122は、静止原稿読取領域121の長手方向に沿って細長の領域である。画像読取装置7のADF9を用いて画像読取りする場合には、移動原稿読取領域122を通過するように原稿が搬送される。
原稿載置台8の内部には、画像読取ユニットが内蔵されている。FBSによる画像読取りの際には、画像読取ユニットを構成するCIS126がプラテンガラス120に沿って往復動されることにより、静止原稿読取領域121にある原稿の画像読取りが行われる。ADF9を用いる場合には、CIS126は、移動原稿読取領域122を通過する原稿を読取可能な位置に移動して静止する。このような画像読取ユニットは、第1の実施形態で説明した画像読取ユニット24と同様のものであるので、詳細な説明は省略する。
図12に示すように、ADF9は、原稿トレイ123(原稿載置部)から所定の原稿搬送路を経て原稿排出トレイ124(原稿排紙部)へ原稿を連続搬送するものである。ADF9による搬送過程において、原稿が原稿載置台8の上面の移動原稿読取領域122を通過し、その下方に待機するCIS126が、該原稿の画像を読み取るようになっている。原稿カバー10は、その上面にADF9の一部、すなわち原稿トレイ123及び原稿排出トレイ124を備える。換言すればADF9の原稿搬送路や搬送手段等は、原稿カバー10と独立して構成されている。したがって、原稿カバー10の開閉により、原稿トレイ123及び原稿排出トレイ124が原稿カバー10とともに回動するが、ADF9の原稿搬送路や搬送手段等は、原稿カバー10の開閉に拘わらず固定されている。なお、ADF9の内部構成も、第1の実施形態で説明したADF3と同様であるので、詳細な説明は省略する。また、図には示していないが、原稿トレイ123に上記拡張トレイ104と同様の拡張トレイを設けてもよい。
画像読取装置7をFBSとして用いる場合には、図13に示したように、原稿カバー10を開いて静止原稿読取領域121を露出させる。そして、静止原稿読取領域121に原稿が載置される。静止原稿読取領域121は、載置可能な最大サイズがA4サイズとして形成されており、図14に2点鎖線で示した領域125はA4サイズと同等の領域を示している。静止原稿読取領域121の装置背面側の領域(図14の斜線領域)は露出されないが、露出された装置正面側から原稿を滑り込ませるようにして、静止原稿読取領域121にA4サイズの原稿を載置することができる。
原稿載置台8の内部には画像読取ユニットのCIS126が内蔵されている。図に示すように、CIS126は、静止原稿読取領域121の長手方向に細長であり、その細長の長手方向を読取ラインとするラインセンサである。CIS126の読取ラインは、静止原稿読取領域121の長手方向と略同幅であり、A4サイズの原稿の長手方向の長さに対応している。画像読取りが開始される際に、CIS126は、ベルト駆動機構により、静止原稿読取領域121の正面側から短手方向へ移動される。その間に、CIS126は、光源から光を照射して原稿からの反射光を受光し、受光した反射光を電気信号に変換されて出力する。これにより、静止原稿読取領域121の長手方向を読取ラインとして、原稿の画像読取りが行われる。つまり、CIS126は、静止原稿読取領域121の長手方向を主走査方向とし、短手方向を副走査方向として原稿の画像読取りを行う。さらに換言すれば、A4サイズの原稿は、その長手方向を主走査方向とし、短手方向を副走査方向として画像読取りが行われる。これにより、静止原稿読取領域121の短手方向を主走査方向とし、長手方向を副走査方向としてラインセンサにより画像読取りを行う場合に比べて、CIS126を移動させる距離が短くなるので、CIS126の移動時間が短縮される。
図15は、ADF9を使用する場合の原稿載置台8に対する原稿の移動を示している。ADF9を使用する場合には、図12に示すように、原稿載置台8に対して原稿カバー10が閉じられる。そして、図15に示すように、CIS126は移動原稿読取領域122の下方に移動して静止される。画像読取りを行う原稿は、ADF9の原稿トレイ123に載置される。ADF9の原稿搬送路の幅は、移動原稿読取領域122の長手方向に対応している。移動原稿読取領域122の長手方向の長さは、静止原稿読取領域121の長手方向の長さと同等であり、A4サイズの原稿の長手方向の長さに対応している。ADF9は、原稿搬送路の幅を最大幅とするサイズの原稿を搬送可能である。つまり、A4サイズの原稿の長手方向の長さを幅方向の長さとする原稿を搬送可能である。このような幅を有する定型サイズの原稿はA3サイズである。したがって、ADF9は、A3サイズの原稿を、原稿の長手方向を搬送方向として搬送可能である。
原稿トレイ123に載置されたA3サイズの原稿は、原稿搬送路に給紙されて移動原稿読取領域122に至る。さらに搬送されることにより、原稿は移動原稿読取領域122を通過する。その際に、CIS126が搬送されている原稿の画像を読み取る。
図15に2点鎖線で示した領域127は、A3サイズの原稿を示している。図に示すように、A3サイズの原稿が移動原稿読取領域122を通過する方向は、移動原稿読取領域122の長手方向に対して直交する方向である。移動原稿読取領域122の長手方向とCIS126の読取ラインは同方向である。つまり、移動原稿読取領域122の長手方向がCIS126の主走査方向であり、原稿の搬送方向がCIS126の副走査方向である。したがって、ADF9により搬送されるA3サイズの原稿は、その短手方向を主走査方向とし、長手方向を副走査方向として画像読取りが行われる。これにより、移動原稿読取領域122の長手方向に収まる幅の原稿、すなわち最大でA3サイズの原稿の画像読取りを行うことができる。
このように、本画像読取装置7によっても、上記第1の実施形態と同様の作用効果を奏することができる。また、本実施形態にように、原稿カバー10を静止原稿移動領域121のみを覆うものとして、ADF9の一部である原稿トレイ123及び原稿排出トレイ124のみを原稿カバー10の開閉によりともに回動されるものとし、移動原稿読取領域122の上側に設けられる原稿搬送路や搬送手段等のADF9の他の構成を、原稿カバー10と独立させて原稿載置台8の上側に固定することにより、原稿カバー10が軽量化され、原稿カバー10の開閉動作が容易になる。また、原稿カバー10の開閉に伴う衝撃や振動がADF9の搬送手段等の駆動部分に直接的に伝達されないので、ADF9の故障を軽減することができる。
なお、本実施の形態においても、CIS126に代えて、CCDを用いた縮小光学系の画像読取ユニットを用いることができる。また、ADF9において、原稿トレイ123と原稿排出トレイ124とを上下逆にして、原稿を上から下に反転搬送するUターンパスに変更したり、Uターンパスに代えてストレートパスを用いてもよいことは言うまでもない。
1,7・・・画像読取装置
2,8・・・原稿載置台
3,6,9・・・ADF(原稿搬送機構)
4,10・・・原稿カバー(カバー部材)
20,120・・・プラテンガラス(透明部材)
22,121・・・静止原稿読取領域
23,122・・・移動原稿読取領域
27,126・・・CIS(ラインセンサ)
60,101,123・・・原稿トレイ(原稿載置部)
61,102・・・原稿搬送路(搬送路)
62,103,124・・・原稿排出トレイ(原稿排出部)
2,8・・・原稿載置台
3,6,9・・・ADF(原稿搬送機構)
4,10・・・原稿カバー(カバー部材)
20,120・・・プラテンガラス(透明部材)
22,121・・・静止原稿読取領域
23,122・・・移動原稿読取領域
27,126・・・CIS(ラインセンサ)
60,101,123・・・原稿トレイ(原稿載置部)
61,102・・・原稿搬送路(搬送路)
62,103,124・・・原稿排出トレイ(原稿排出部)
Claims (8)
- 上面に透明部材が露出されて平面視が長方形に形成された静止原稿読取領域、及び該静止原稿読取領域の長手方向に沿って透明部材が露出されてなる移動原稿読取領域を有する原稿載置台と、
上記原稿載置台の内部に設けられ、上記静止原稿読取領域の長手方向を読取ラインとして該静止原稿読取領域の短手方向及び上記移動原稿読取領域に読取ラインを移動させるラインセンサと、
少なくとも上記静止原稿読取領域を覆うように上記原稿載置台に開閉可能に設けられたカバー部材と、
読み取るべき原稿が載置される原稿載置部から、上記移動原稿読取領域をその長手方向に対して直交する方向に通過して、原稿が排出される原稿排出部へ通ずる搬送路を有する原稿搬送機構と、を具備するものである画像読取装置。 - 上記原稿載置部及び原稿排出部が上下二段に配置され、上記搬送路が、該原稿載置部から該原稿排出部へ原稿を反転搬送するUターンパスである請求項1に記載の画像読取装置。
- 上記移動原稿読取領域を挟んだ対向位置に上記原稿載置部と上記原稿排出部とが配置され、上記搬送路が、該原稿載置部から該原稿排出部へ原稿を搬送するストレートパスである請求項1に記載の画像読取装置。
- 上記ラインセンサは、上記静止原稿読取領域の長手方向と略同幅に列設された受光素子により、原稿からの反射光強度を読み取るコンタクトイメージセンサである請求項1から3のいずれかに記載の画像読取装置。
- 上記静止原稿読取領域は、少なくともA4サイズの原稿を、その長手方向と該原稿の長手方向とを同方向として載置可能なものである請求項1から4のいずれかに記載の画像読取装置。
- 上記原稿搬送機構は、少なくともA3サイズの原稿を、該原稿の長手方向を搬送方向として搬送可能なものである請求項1から5のいずれかに記載の画像読取装置。
- 上記カバー部材に上記原稿搬送機構が設けられ、該カバー部材が上記静止原稿読取領域及び上記移動原稿読取領域を覆うように上記原稿載置台に開閉可能に設けられたものである請求項1から6のいずれかに記載の画像読取装置。
- 上記カバー部材は、上記静止原稿読取領域のみを覆うように上記原稿載置台に開閉可能に設けられたものである請求項1から6のいずれかに記載の画像読取装置。
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- 2012-06-11 US US13/493,049 patent/US8345324B2/en active Active
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