JP2007066661A - プラズマディスプレイパネル - Google Patents

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Takahiro Togashi
孝宏 富樫
Shingo Iwasaki
新吾 岩崎
Tomoharu Jinno
智施 神野
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Pioneer Corp
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Abstract


【課題】 アドレス放電電圧の低下と画面の高精細化を図ることが出来るPDPを提供する。
【解決手段】 行電極対(X1,Y1)を構成する一対の行電極X1,Y1が、それぞれ、行方向に延びるバス電極X1a,Y1aと、このバス電極X1a,Y1aから放電セルC1に対向する部分毎に対になっている相手の行電極側に突出して放電ギャップg1を介して互いに対向する複数の透明電極X1b,Y1bとを有し、誘電体層11の各放電セルC1に対向する部分の隔壁15よりも内側で各透明電極X1b,Y1bの幅狭の脚部X1b2に対向する位置に、それぞれ、放電セルC1内に突出する嵩上げ誘電体層11が形成されている。
【選択図】 図4

Description

この発明は、プラズマディスプレイパネルの構成に関する。
図1ないし3は、従来のプラズマディスプレイパネル(以下、PDPという)の構成を示しており、図1はこの従来のPDPの正面図、図2は図1のV−V線における断面図、図3は図1のW−W線における断面図である。
この図1ないし3に示される従来のPDPは、表示面である前面ガラス基板1の背面に、複数の行電極対(X,Y)が、前面ガラス基板1の行方向(図1の左右方向)に延びるように平行に並設されている。
そして、各行電極X,Yは、それぞれ、列方向に互いに所要の間隔を開けて行方向に平行に延びるバス電極Xa,Yaと、このバス電極Xa,Yaに沿って等間隔に配列されるとともに互いに放電ギャップgを介して対向される複数の透明電極Xb,Ybとによって構成されている。
前面ガラス基板1の背面には、さらに、行電極対(X,Y)を被覆する誘電体層2が形成されており、この誘電体層2の背面には、互いに隣接する行電極対(X,Y)の背中合わせに位置するバス電極Xa,Yaとこの間の領域に対向する位置に、誘電体層2の背面から突出する嵩上げ誘電体層2Aが行方向に延びるように形成されている。
そして、この誘電体層2と嵩上げ誘電体層2Aの背面側には、MgOからなる保護層3が形成されている。
一方、前面ガラス基板1と平行に対向される背面ガラス基板4の表示側の面上には、列電極Dが、各行電極対(X,Y)の互いに対になった透明電極XbとYbに対向する位置において行電極対(X,Y)と直交する方向(列方向)に延びるとともに行方向に所定の間隔を開けて並設されている。
背面ガラス基板4の前面ガラス基板1に対向する表示側の面上には、さらに、列電極Dを被覆する列電極保護層5が形成され、この列電極保護層5上に、隔壁6が形成されている。
この隔壁6は、嵩上げ誘電体層2Aに対向する位置において行方向に延びる横壁6Aと各列電極Dの間に対向する位置において列方向に延びる縦壁6Bとによって梯子形状に成形されており、この隔壁6によって、前面ガラス基板1と背面ガラス基板4の間の放電空間Sが、各行電極対(X,Y)において対になっている透明電極XbとYbに対向する部分毎に区画されて、それぞれ方形の放電セルCが形成されている。
そして、隔壁6の縦壁6Bの先端面は保護層3に当接されておらず、その間に隙間rが形成されているが、横壁6Aの先端面が保護層3の嵩上げ誘電体層2Aを被覆している部分に当接されていて、列方向において隣接する放電セルC間の連通がそれぞれ遮断されている。
各放電セルC内には、放電セルC毎に色分けされた赤,緑,青の蛍光体層7がそれぞれ形成されている(例えば、特許文献1参照)。
上記のような従来のPDPは、各放電セルC内において、行電極Yの透明電極Ybと列電極Dとの間で選択的にアドレス放電が発生され、行電極Xの透明電極Xbと行電極Yの透明電極Ybとの間でサステイン放電が発生される。
このとき、誘電体層2の背面に形成された嵩上げ誘電体層2Aは、列方向において隣接する放電セルC間における放電の干渉を防止するとともに、放電電流を調整して発光効率を向上させる機能を有している。
しかしながら、上記従来のPDPは、この嵩上げ誘電体層2Aが隔壁6の横壁6Aに対向する位置に形成されて、この横壁6Aに当接されることにより、列方向において隣接する放電セルC間における放電の干渉を防止するようになっているため、この嵩上げ誘電体層2Aの膜厚の分だけ、前面ガラス基板1と背面ガラス基板4との間の間隔(放電空間の基板の厚み方向の幅)が大きくなる。
このため、行電極Yの透明電極Ybと列電極Dの間で発生されるアドレス放電の放電電圧が大きくなるという問題を有している。
さらに、この従来のPDPでは、嵩上げ誘電体層2Aと隔壁6の縦壁6Bとの間に隙間rが形成されて、行方向に隣接する放電セルC間が連通されているので、画面の高精細化によって各放電セルCのサイズが小さくなると、この行方向に隣接する放電セルC間において誤放電が発生するという問題が発生する。
特開2000−311612号公報
この発明は、上記のような従来のPDPにおける問題点を解決することをその技術的課題の一つとしている。
この発明(請求項1に記載の発明)によるPDPは、上記課題を達成するために、放電空間を介して互いに対向する前面基板および背面基板と、前面基板側に形成されて行方向に延び列方向に並設された複数の行電極対およびこの行電極対を被覆する誘電体層と、背面基板側に形成され列方向に延び行方向に並設されて行電極対とともに放電空間内に単位発光領域を形成する列電極と、前面基板と背面基板の間に形成されて放電空間を単位発光領域毎に区画する隔壁とを備えたプラズマディスプレイパネルにおいて、前記行電極対を構成する一対の行電極が、それぞれ、行方向に延びる行電極本体部と、この行電極本体部から単位発光領域に対向する部分毎に対になっている相手の行電極側に突出して放電ギャップを介して互いに対向する複数の行電極突出部とを有し、前記誘電体層の各単位発光領域に対向する部分の隔壁よりも内側で少なくとも各行電極突出部の先端部分と行電極本体部との接続部分の間の部分に対向する位置に、それぞれ、単位発光領域内に突出する嵩上げ誘電体層が形成されていることを特徴としている。
この発明は、行電極対を構成する一対の行電極が、それぞれ、行方向に延びる行電極本体部と、この行電極本体部から単位発光領域に対向する部分毎に対になっている相手の行電極側に突出して放電ギャップを介して互いに対向する複数の行電極突出部とを有しており、行電極対を被覆する誘電体層の各単位発光領域に対向する部分において、放電空間を単位発光領域毎に区画する隔壁の内側で、かつ、少なくとも各行電極を構成している行電極突出部の先端部分と行電極本体部との接続部分の間の部分に対向する位置に、それぞれ、単位発光領域内に突出する嵩上げ誘電体層が形成されているPDPをその最良の実施形態としている。
この実施形態によるPDPは、嵩上げ誘電体層が隔壁の内側に位置されていて隔壁に対向されていないので、従来の嵩上げ誘電体層と隔壁とが対向されているPDPよりも、嵩上げ誘電体層の膜厚の分だけ、単位発光領域の前面基板の厚さ方向の幅が薄くなり、これによって、行電極対の一方の行電極の行電極突出部と背面基板側に形成された列電極間の間隔が従来のPDPよりも短くなって、PDPの駆動時に、この一方の行電極の行電極突出部と列電極間で発生されるアドレス放電の放電電圧を低下させることが出来る。
さらに、上記PDPは、嵩上げ誘電体層が隔壁の内側に嵌り込んだ状態になっていることにより、製造工程において前面基板と背面基板を重ね合わせる際に、この前面基板と背面基板とが位置合わせされた後、封着材によって固定されるまでの間に、位置ずれが生じるのが防止される。
上記実施形態のPDPにおいて、行電極突出部が、行方向に幅広に形成されて放電ギャップを介して対になっている相手の行電極突出部と対向する先端部と、列方向に延びて先端部と行電極本体部とを接続する幅狭の脚部とを有し、この行電極突出部の脚部に対向する位置に嵩上げ誘電体層が配置されている場合には、放電ギャップを介して行電極突出部間で発生されるサステイン放電の放電電流の調整が十分に為されることにより、発光効率が向上される。
さらに、上記PDPにおいて、隔壁が、放電空間を単位発光領域毎に方形に区画する行方向に延びる複数の横壁部および列方向に延びる複数の縦壁部を有し、嵩上げ誘電体層の行方向の幅が、行電極突出部の先端部の行方向の幅よりも大きく、隣接する縦壁部間の間隔よりも小さくなるように設定されていることによって、嵩上げ誘電体層が単位発光領域内に嵌り込んだ状態になるとともに、サステイン放電の放電電流の調整が十分に為されるようになる。
さらに、上記PDPにおいて、隔壁を構成する横壁部が、隣接する行電極対の互いに背中合わせに位置している行電極の行電極本体部の間の部分に対向する位置に配置される場合には、嵩上げ誘電体層を、行電極本体部の行電極突出部との接続部分に対向する位置にも形成出来るようになる。
さらに、上記PDPにおいて、隣接する行電極対の互いに背中合わせに位置する行電極が、一本の行電極本体部を共用する場合には、隔壁の横壁部が、それぞれ、背中合わせに位置する行電極間で共用されている行電極本体部に対向する位置に配置される。
さらに、上記PDPにおいて、隔壁を構成する横壁部および縦壁部が、誘電体層側に当接されている場合には、列方向および行方向に隣接する単位発光領域間の連通を遮断することによって、画面の高精細化によって各単位発光領域のサイズが小さくなる場合でも、この隣接する単位発光領域間で誤放電が発生するのを防止することが出来るようになる。
図4ないし8は、この発明の実施形態における一実施例を示しており、図4はこの実施例におけるPDPの正面図,図5は図4のV1−V1線における断面図、図6は図4のV2−V2線における断面図,図7は図4のW1−W1線における断面図、図8は図4のW2−W2線における断面図である。
図4ないし8において、PDPは、表示面である前面ガラス基板10の背面に、複数の行電極対(X1,Y1)が、前面ガラス基板10の行方向(図4の左右方向)に延びるとともに列方向(図4の上下方向)に等間隔に並設されている。
この行電極対(X1,Y1)を構成する行電極X1は、金属製のバス電極X1aが行方向に帯状に延び、このバス電極X1aの等間隔位置に複数の透明電極X1bが接続されている。
この透明電極X1bは、バス電極X1aと平行な幅広の頭部X1b1と、この幅広の頭部X1b1とバス電極X1aとを接続する幅狭の脚部X1b2とによって、略T字形に成形されている。
行電極Y1も同様に、金属製のバス電極Y1aが行方向に帯状に延び、このバス電極Y1aの等間隔位置に複数の透明電極Y1bが接続されており、この透明電極Y1bが、バス電極Y1aと平行な幅広の頭部Y1b1と、この幅広の頭部Y1b1とバス電極Y1aとを接続する幅狭の脚部Y1b2とによって略T字形に成形されている。
そして、行電極X1の透明電極X1bと行電極Y1の透明電極Y1bとが互いに対になって、それぞれの幅広の頭部X1b1と頭部Y1b1とが、対毎に放電ギャップg1を介して対向されている。
前面ガラス基板10の背面には、さらに誘電体層11が形成されて、この誘電体層11によって行電極対(X1,Y1)が被覆されている。
この誘電体層11の背面には、誘電体層11の背面から突出する嵩上げ誘電体層12が、以下のような形態で形成されている。
すなわち、この嵩上げ誘電体層12は、行電極X1の各透明電極X1bおよび行電極Y1の透明電極Y1bごとに、バス電極X1aと透明電極X1bの頭部X1b1との間の脚部X1b2に対向する位置、および、バス電極Y1aと透明電極Y1bの頭部Y1b1との間の脚部Y1b2に対向する位置において、それぞれ、行方向に帯状に延びるように形成され、透明電極X1bの頭部X1b1および透明電極Y1bの頭部Y1b1よりも僅かに大きな行方向の幅を有している。
この嵩上げ誘電体層12および嵩上げ誘電体層12が形成されていない部分の誘電体層11の表面は、図示しないMgO等の高γ材料によって形成された保護層により被覆されている。
一方、前面ガラス基板10と平行に対向される背面ガラス基板13の内面(前面ガラス基板10に対向される側の面)上には、列方向に延びる複数の列電極D1が、それぞれ、行電極対(X1,Y1)の放電ギャップg1を介して対向して対になっている透明電極X1bとY1bに対向する位置に形成されている。
この背面ガラス基板13の内面上には、さらに列電極保護層14が形成されて、この列電極保護層14によって列電極D1が被覆されている。
この列電極保護層14上には、以下のような形状の隔壁15が形成されている。
すなわち、この隔壁15は、各行電極対(X1,Y1)毎に、それぞれ、行電極X1,Y1のバス電極X1a,Y1aに対向する位置においてそれぞれ行方向に延びる一対ずつの横壁15Aと、この互いに平行に延びる一対の横壁15Aの間において、互いに隣接する透明電極X1b,Y1bの対のそれぞれの中間位置に対向する位置を列方向に延びる複数の縦壁15Bとによって略梯子形状に成形されている。
隣接する行電極対(X1,Y1)に対向する隔壁15の間(互いに背中合わせに位置する横壁15Aの間)に、行方向に延びる隙間SLがそれぞれ形成されている。
この隔壁15の横壁15Aと縦壁15Bによって、各行電極対(X1,Y1)毎に、前面ガラス基板10と背面ガラス基板13の間に形成される放電空間S1が、放電ギャップg1を介して対になっている透明電極X1bとY1bに対向する部分毎に区画されて、それぞれ方形の放電セルC1が形成されている。
隔壁15の各横壁15Aの先端面は、それぞれ、誘電体層11を被覆している保護層のバス電極X1a,Y1aに対向している部分、すなわち、各嵩上げ誘電体層12と隔壁15間の隙間SLに対向している部分との間の部分に当接されており、これによって、各嵩上げ誘電体層12は、放電セルC1内、すなわち、隔壁15の横壁15Aと縦壁15Bの内側にそれぞれ嵌り込んだ位置に配置されている。
各放電セルC1内には、それぞれ、放電セルC1毎に色分けされた赤,緑,青の蛍光体層16が、この赤,緑,青の順に行方向に並ぶように形成されている。
そして、前面ガラス基板10と背面ガラス基板13の間の放電空間S1内は、この前面ガラス基板10と背面ガラス基板13の間の周縁部に沿って形成された図示しない封着層によって封止されているとともに、この放電空間S1内にキセノンを含む放電ガスが封入されている。
上記PDPは、放電セルC1内において、行電極対(X1,Y1)の行電極Y1の透明電極Y1bと列電極D1との間で選択的にアドレス放電が行われ、この後、アドレス放電によって選択された放電セル(発光セル)C1内において、行電極X1,Y1の透明電極X1b,Y1b間で放電ギャップg1を介してサステイン放電が行われて、赤,緑,青の各蛍光体層16が発光することにより、マトリクス表示による画像を形成する。
上記PDPは、嵩上げ誘電体層12が隔壁15の横壁15Aの先端面に対向されておらず、放電セルC1内に嵌り込んだ位置に配置されていて、隔壁15の横壁15Aの先端面が誘電体層11を被覆する保護層に当接されているので、前述した従来の嵩上げ誘電体層と隔壁の横壁とが当接されているPDPよりも、嵩上げ誘電体層12の膜厚の分だけ、放電セルC1の前面ガラス基板10の厚さ方向の幅が薄くなっている。
これによって、上記PDPは、行電極Y1と列電極D1間の距離d(図5参照)が従来のPDPよりも短くなって、PDPの駆動時に、従来のPDPよりも行電極Y1の透明電極Y1bと列電極D1間で発生されるアドレス放電の放電電圧を低下させることが出来る。
さらに、上記PDPは、隔壁15の横壁15Aが誘電体層11を被覆する保護層に当接され、これによって、縦壁15Bも誘電体層11を被覆する保護層に当接されて、列方向および行方向に隣接する放電セルC1間がそれぞれ閉じられているために、画面の高精細化によって各放電セルC1のサイズが小さくなる場合でも、この隣接する放電セルC1間において誤放電が発生する虞が無くなる。
さらに、上記PDPは、嵩上げ誘電体層12が隔壁15の横壁15Aと縦壁15Bの内側に嵌り込んだ状態になっていることにより、製造工程において前面ガラス基板10と背面ガラス基板13を重ね合わせる際に、この前面ガラス基板10と背面ガラス基板13とが位置合わせされた後、封着材によって固定されるまでの間に、位置ずれが生じるのが防止される。
なお、上記PDPにおいて、製造工程時における放電空間内からの排気と放電空間内への放電ガスの導入を行うために、隔壁の横壁の一部に凹所を形成したり、また、隔壁の横壁に対向する部分の誘電体層に部分的に凹所を形成して、放電セルC1内と隙間SLが連通されるようにしても良い。
図9は、上記PDPの変形例(変形例1)を示している。
この図9のPDPは、隔壁25が、隣接する行電極対(X1,Y1)の互いに背中合わせに位置するバス電極X1aとY1aの間の部分に対向する複数の横壁25Aと、互いに隣接する透明電極X1b,Y1bの対のそれぞれの中間位置に対向する位置を列方向に延びる複数の縦壁25Bとによって略格子形状に成形されている。
そして、嵩上げ誘電体層22が、それぞれ、行電極X1,Y1のバス電極X1a,Y1aと透明電極X1b,Y1bの脚部X1b2,Y1b2とに跨った領域部分に対向する位置に形成されて、この嵩上げ誘電体層22が、隔壁25によって区画された放電セルC2内に嵌り込んだ状態になっている。
このPDPの他の部分の構成は、前述した図4ないし8のPDPとほぼ同様であり、同一の構成部分については、図9において図4と同一の符号が付されている。
この図9のPDPも、前述した図4ないし8のPDPと同様に、従来のPDPよりも行電極Y1の透明電極Y1bと列電極D1間の間隔が短くなって、この間において発生されるアドレス放電の放電電圧を低下させることが出来る。
さらに、列方向および行方向にそれぞれ隣接する放電セルC2間が閉じられていることによって、画面の高精細化によって各放電セルC2のサイズが小さくなる場合でも、この隣接する放電セルC2間で誤放電が発生する虞が無くなる。
さらに、嵩上げ誘電体層22が隔壁25の横壁25Aと縦壁25Bの内側に嵌り込んだ状態になっていることにより、製造工程において前面ガラス基板と背面ガラス基板を重ね合わせる際に、この前面ガラス基板と背面ガラス基板とが位置合わせされた後、封着材によって固定されるまでの間に、位置ずれが生じるのが防止される。
図10は、上記PDPの他の変形例(変形例2)を示している。
この図10のPDPは、行電極対(X2,Y2)を構成する行電極X2とY2が、隣接する行電極対(X2,Y2)間で交互に入れ替わった配置、すなわち、隣接する行電極対(X2,Y2)の行電極X2同士および行電極Y2同士が互いに背中合わせに位置されるように配置されている。
そして、この隣接する行電極対(X2,Y2)の互いに背中合わせに位置する行電極X2がバス電極X2aを共有していて、このバス電極X2aから透明電極対X2bが列方向の両側に突出してそれぞれの行電極対(X2,Y2)の行電極X2を構成しており、同様に、互いに背中合わせに位置する行電極Y2がバス電極Y2aを共有していて、このバス電極Y2aから透明電極Y2bが列方向の両側に突出してそれぞれの行電極対(X2,Y2)の行電極Y2を構成している。
隔壁35は、列方向に交互に位置するバス電極X2a,Y2aに対向する複数の横壁35Aと、互いに隣接する透明電極X2b,Y2bの対のそれぞれの中間位置に対向する位置を列方向に延びる複数の縦壁35Bとによって略格子形状に成形されている。
そして、嵩上げ誘電体層32が、それぞれ、行電極X2,Y2の透明電極X2b,Y2bの脚部X2b2,Y2b2に対向する位置に形成されて、この嵩上げ誘電体層32が、隔壁35によって区画された放電セルC3内に嵌り込んだ状態になっている。
このPDPの他の部分の構成は、前述した図4ないし8のPDPとほぼ同様であり、同一の構成部分については、図10において図4と同一の符号が付されている。
この図10のPDPも、前述した図4ないし8のPDPと同様に、従来のPDPよりも行電極Y2の透明電極Y2bと列電極D1間の間隔が短くなって、この間において発生されるアドレス放電の放電電圧を低下させることが出来る。
さらに、列方向および行方向において隣接する放電セルC3間がそれぞれ閉じられていることによって、画面の高精細化によって各放電セルC3のサイズが小さくなる場合でも、この隣接する放電セルC3間で誤放電が発生する虞が無くなる。
さらに、嵩上げ誘電体層32が隔壁35の横壁35Aと縦壁35Bの内側に嵌り込んだ状態になっていることにより、製造工程において前面ガラス基板と背面ガラス基板を重ね合わせる際に、この前面ガラス基板と背面ガラス基板とが位置合わせされた後、封着材によって固定されるまでの間に、位置ずれが生じるのが防止される。
図11は、上記PDPのさらに他の変形例(変形例3)を示している。
前述した図4ないし8の実施例のPDPの嵩上げ誘電体層が透明電極の脚部にのみ対向するように形成されていたのに対し、この図11のPDPは、嵩上げ誘電体層42が、各放電セルC1毎にそれぞれ隔壁15の横壁15Aおよび縦壁15Bの内側に位置して、行電極X1,Y1の透明電極X1b,Y1bとこの透明電極X1b,Y1bの間の放電ギャップg1に対向する位置に方形に形成されて、この嵩上げ誘電体層42が、隔壁15によって区画された放電セルC1内に嵌り込んだ状態になっている。
このPDPの他の部分の構成は、前述した図4ないし8のPDPとほぼ同様であり、同一の構成部分については、図11において図4と同一の符号が付されている。
この図11のPDPも、前述した図4ないし8のPDPと同様に、従来のPDPよりも行電極Y1の透明電極Y1bと列電極D1間の間隔が短くなって、この間において発生されるアドレス放電の放電電圧を低下させることが出来る。
さらに、列方向および行方向にそれぞれ隣接する放電セルC1間が閉じられていることによって、画面の高精細化によって各放電セルC1のサイズが小さくなる場合でも、この隣接する放電セルC1間で誤放電が発生する虞が無くなる。
さらに、嵩上げ誘電体層42が隔壁15の横壁15Aと縦壁15Bの内側に嵌り込んだ状態になっていることにより、製造工程において前面ガラス基板と背面ガラス基板を重ね合わせる際に、この前面ガラス基板と背面ガラス基板とが位置合わせされた後、封着材によって固定されるまでの間に、位置ずれが生じるのが防止される。
上記実施例のPDPは、行電極対を構成する一対の行電極が、それぞれ、行方向に延びる行電極本体部と、この行電極本体部から単位発光領域に対向する部分毎に対になっている相手の行電極側に突出して放電ギャップを介して互いに対向する複数の行電極突出部とを有しており、行電極対を被覆する誘電体層の各単位発光領域に対向する部分において、放電空間を単位発光領域毎に区画する隔壁の内側で、かつ、各行電極を構成している行電極突出部の先端部分と行電極本体部との接続部分の間の部分に対向する位置に、それぞれ、単位発光領域内に突出する嵩上げ誘電体層が形成されているPDPをその上位概念としている。
そして、この上位概念を構成するPDPは、嵩上げ誘電体層が隔壁の内側に位置されていて隔壁に対向されていないので、従来の嵩上げ誘電体層と隔壁とが対向されているPDPよりも、嵩上げ誘電体層の膜厚の分だけ、単位発光領域の前面基板の厚さ方向の幅が薄くなり、これによって、行電極対の一方の行電極の行電極突出部と背面基板側に形成された列電極間の間隔が従来のPDPよりも短くなって、PDPの駆動時に、この一方の行電極の行電極突出部と列電極間で発生されるアドレス放電の放電電圧を低下させることが出来、さらに、嵩上げ誘電体層が隔壁の内側に嵌り込んだ状態になっていることにより、製造工程において前面基板と背面基板を重ね合わせる際に、この前面基板と背面基板とが位置合わせされた後、封着材によって固定されるまでの間に、位置ずれが生じるのが防止される。
従来のPDPを示す正面図である。 図1のV−V線における断面図である。 図1のW−W線における断面図である。 この発明の実施形態における一実施例を示す正面図である。 図4のV1−V1線における断面図である。 図4のV2−V2線における断面図である。 図4のW1−W1線における断面図である。 図4のW2−W2線における断面図である。 同実施例の変形例を示す正面図である。 同実施例の他の変形例を示す正面図である。 同実施例のさらに他の変形例を示す正面図である。
符号の説明
10 …前面ガラス基板(前面基板)
11 …誘電体層
12,22,32 …嵩上げ誘電体層
13 …背面ガラス基板(背面基板)
15,25,35 …隔壁
15A,25A,35A …横壁(横壁部)
15B,25B,35B …縦壁(縦壁部)
C1,C2,C3 …放電セル(単位発光領域)
D1 …列電極
S1 …放電空間
SL …間隙
X1,Y1,X2,Y2 …行電極
X1a,Y1a,X2a,Y2a …バス電極(行電極本体部)
X1b,Y1b,X2b,Y2b …透明電極(行電極突出部)
X1b1,Y1b1,X2b1,Y2b1 …幅広の頭部(先端部)
X1b2,Y1b2,X2b2,Y2b2 …幅狭の脚部(脚部)
g1 …放電ギャップ

Claims (8)

  1. 放電空間を介して互いに対向する前面基板および背面基板と、前面基板側に形成されて行方向に延び列方向に並設された複数の行電極対およびこの行電極対を被覆する誘電体層と、背面基板側に形成され列方向に延び行方向に並設されて行電極対とともに放電空間内に単位発光領域を形成する列電極と、前面基板と背面基板の間に形成されて放電空間を単位発光領域毎に区画する隔壁とを備えたプラズマディスプレイパネルにおいて、
    前記行電極対を構成する一対の行電極が、それぞれ、行方向に延びる行電極本体部と、この行電極本体部から単位発光領域に対向する部分毎に対になっている相手の行電極側に突出して放電ギャップを介して互いに対向する複数の行電極突出部とを有し、
    前記誘電体層の各単位発光領域に対向する部分の隔壁よりも内側で少なくとも各行電極突出部の先端部分と行電極本体部との接続部分の間の部分に対向する位置に、それぞれ、単位発光領域内に突出する嵩上げ誘電体層が形成されていることを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
  2. 前記行電極突出部が、行方向に幅広に形成されて放電ギャップを介して対になっている相手の行電極突出部と対向する先端部と、列方向に延びて先端部と行電極本体部とを接続する幅狭の脚部とを有し、この行電極突出部の脚部に対向する位置に嵩上げ誘電体層が配置されている請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
  3. 前記隔壁が、放電空間を単位発光領域毎に方形に区画する行方向に延びる複数の横壁部および列方向に延びる複数の縦壁部を有し、嵩上げ誘電体層の行方向の幅が、行電極突出部の先端部の行方向の幅よりも大きく、隣接する縦壁部間の間隔よりも小さくなるように設定されている請求項2に記載のプラズマディスプレイパネル。
  4. 前記隔壁の横壁部が、それぞれ、各行電極の行電極本体部に対向する位置に配置されている請求項3に記載のプラズマディスプレイパネル。
  5. 前記隔壁の横壁部が、隣接する行電極対の互いに背中合わせに位置している行電極の行電極本体部の間の部分に対向する位置に配置され、嵩上げ誘電体層が、行電極本体部の行電極突出部との接続部分にも対向されている請求項3に記載のプラズマディスプレイパネル。
  6. 隣接する前記行電極対の互いに背中合わせに位置する行電極が、一本の行電極本体部を共用しており、隔壁の横壁部が、それぞれ、背中合わせに位置する行電極間で共用されてる行電極本体部に対向する位置に配置されている請求項3に記載のプラズマディスプレイパネル。
  7. 前記隔壁の横壁部および縦壁部が、誘電体層側に当接されている請求項3に記載のプラズマディスプレイパネル。
  8. 前記嵩上げ誘電体層が、各単位発光領域毎に、隔壁の横壁と縦壁の内側に位置して行電極の放電ギャップを介して互いに対向している透明電極および放電ギャップを含む領域に対向する位置に形成されている請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009080954A (ja) * 2007-09-25 2009-04-16 Pioneer Electronic Corp プラズマディスプレイパネル

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