JP2007064709A - 消臭試験機 - Google Patents
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Abstract
【課題】
本発明の課題は、悪臭ガスが分解され、最終的に水と二酸化炭素に分解される過程を視覚的に示し、吸着、消臭、分解等の効果を簡易的に実証することができる試験機(例えば消臭剤の消臭性能の確認試験としてお客様の前で試験するプレゼン用試験機)を提供することにある。
【解決手段】
試料室内に、消臭剤を担持した消臭物を置き、悪臭ガスを一定量注入し、試料室内の空気を循環させてやることにより、悪臭が分解され気体中の二酸化炭素が蓄積して、濃度が増加する様子を、二酸化炭素に反応して発色する発色装置を循環経路中に挿入することにより視覚的に確認できるようにしたものである。
【選択図】図1
本発明の課題は、悪臭ガスが分解され、最終的に水と二酸化炭素に分解される過程を視覚的に示し、吸着、消臭、分解等の効果を簡易的に実証することができる試験機(例えば消臭剤の消臭性能の確認試験としてお客様の前で試験するプレゼン用試験機)を提供することにある。
【解決手段】
試料室内に、消臭剤を担持した消臭物を置き、悪臭ガスを一定量注入し、試料室内の空気を循環させてやることにより、悪臭が分解され気体中の二酸化炭素が蓄積して、濃度が増加する様子を、二酸化炭素に反応して発色する発色装置を循環経路中に挿入することにより視覚的に確認できるようにしたものである。
【選択図】図1
Description
本発明は、消臭分解能力を客観的に簡便に評価できるようにした消臭試験機に関するものである。
近年、住宅の高気密化にともない、シックハウス症候群に代表されるように、例えば住宅建材等から発生する微量なホルムアルデヒト等の揮発性有機化合物(VOC)が、人間の目、鼻、喉等の粘膜に影響を及ぼし、様々な症状を引き起こす原因と考えられるようになっている。また一方、生活者の清潔嗜好がすすみ、ホルムアルデヒドだけでなく、体臭や、食品等の臭い、更にはペット臭や生ゴミ臭等の生活臭が混交され、悪臭として高気密化された室内空間にこもってしまい不快感をかもしだすことから、室内生活環境の汚染問題が急速に問題視されてきている。
これにともない、脱臭、吸着、消臭等の機能性を付与する技術は多く開示され実用化されているものの、その効果を実証しようとすると実験装置が大掛かりで高価なものとなってしまうことから、悪臭の発生する現場で簡易的に、吸着、消臭、分解等の効果を実証する試験機の開発がのぞまれている。
特許文献1においては、試料の設置される試料室をはさんで、前室および後室を持つタテ型筒状の装置で、前室から試料室、後室へと気体を流し、この間試料室の試料に気体を定量的に暴露させ、時間や場所をかえても測定値にばらつきがなく、信頼性のあるデータを得ることができる臭気吸着濃度比較試験機の技術を開示している。
しかしながら、上記の方法では、室内空気における様々な臭気ガスの吸着性能を正確に測定するには有効な方法であるが、触媒等で悪臭ガスが分解され、最終的に水と二酸化炭素に分解されることを示すようなものではなかった。本発明は、悪臭ガスが分解され、最終的に水と二酸化炭素に分解される過程を視覚的に示し、吸着、消臭、分解等の効果を簡易的に実証することができる試験機(例えば消臭剤の消臭性能の確認試験としてお客様の前で試験するプレゼン用試験機)として開発をするものである。
本発明は、試料室内に、消臭剤や消臭剤を担持した繊維物を置き、悪臭ガスを一定量注入してから密閉し、試料室内の空気を循環させてやることにより、悪臭が分解され気体中の二酸化炭素が蓄積して、濃度が増加する様子を視覚的に確認できるようにしたものである。上記課題を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
[1]試料室と、試料室内の気体を循環させる循環装置とからなる消臭試験機において、前記気体の循環経路中に二酸化炭素に反応して発色する発色装置を挿入していることを特徴とする消臭試験機。
[2]前記発色装置は、内部に酸化カリウムまたはヒドラジンと、指示薬が充填された発色装置である前項1に記載の消臭試験機。
[3]前記二酸化炭素に反応して発色する発色装置は、二酸化炭素の濃度に応じて色の濃度を変化させる発色装置である前項1または2に記載の消臭試験機。
[1]の発明では、気体の循環経路中に二酸化炭素に反応して発色する発色装置を挿入しているので、悪臭が分解されて発生する二酸化炭素を視覚的に確認することができるので、専門的な知識を有しない人でも二酸化炭素の発生を確認することができる。
[2]の発明では、発色装置中の酸化カリウムまたはヒドラジンが二酸化炭素に反応して、指示薬が紫色に発色するので、色の変化を目視して二酸化炭素の発生を確認することができる。
[3]の発明では、二酸化炭素の濃度に応じて色の濃度を変化させる発色装置であるので、発色装置の色から二酸化炭素の濃度を特定して悪臭ガスの濃度を大まかに推定することができる。
以下本発明をさらに図1により詳しく説明する。本発明は、試料室2と、試料室内の気体を循環させる循環装置3と、気体の循環経路4と発色装置5からなっている。試料室2に悪臭ガスを入れ、循環装置3を稼動して試料室内のガスを均一にし、発色装置5が発色していないことを確認する。その後、試料室2内に消臭材をいれ、徐々に発色装置5が発色していくのを観察し、二酸化炭素の増加が確認され、悪臭ガスが分解していることを客観的に確認することができる。
試料室2は、密閉された空間が確保されれば特に限定しないが、内部の状況が確認できるよう透明な密閉容器が好ましい。容積としては、1〜20リットルあればよく、ガス注入口6と消臭材挿入口7を具備していることが好ましい。
循環装置3は、密閉された試料室内のガスを一定速度で循環させるためのもので、ポンプや送風機等であればよい。
循環経路4は、試料室の壁面にガス入口と排出口を設けて、ガスの漏れのないようにパイプでつないであり、循環経路4の途中に循環装置3と発色装置5を入れる。
発色装置5は透明容器で試料室内のガスがポンプや送風機等で通過する密度に酸化カリウムまたはヒドラジンと、指示薬を詰めておけばよい。二酸化炭素のない時は白色であるが、二酸化炭素の量が増えるにつれて紫色となり濃度を増すようになっている。
<実施例1>
図1のように25cm角の透明なアクリル樹脂製で、ガス注入口6と試料挿入口7を具備している試料室2に、純空気を入れ循環装置3(ポンプ)を5分間稼動し発色装置5が発色していないことを確認する。次にトルエンガスを500PPMとなるようにガス注入口6から注入し、循環装置3(ポンプ)を5分間稼動し、試料室2内のトルエンガスを均一に混ぜ合わせ、発色装置5が発色していないことを確認した。次に試料挿入口7から、光触媒消臭剤を塗布した消臭布帛(10×10cm)を試料室2内の底面に置いて光照射しそのまま循環装置3(ポンプ)を6時間稼動し続けたところ、試料室2内のトルエンガスは300PPMまで減少し、二酸化炭素の量が増え、発色装置5が徐々に紫色に変色していくのが確認された。これによってトルエンガスが分解されて発生する二酸化炭素を視覚的に確認することができた。なお、発色装置5としてガステック株式会社製二酸化炭素検知管を使用した。
図1のように25cm角の透明なアクリル樹脂製で、ガス注入口6と試料挿入口7を具備している試料室2に、純空気を入れ循環装置3(ポンプ)を5分間稼動し発色装置5が発色していないことを確認する。次にトルエンガスを500PPMとなるようにガス注入口6から注入し、循環装置3(ポンプ)を5分間稼動し、試料室2内のトルエンガスを均一に混ぜ合わせ、発色装置5が発色していないことを確認した。次に試料挿入口7から、光触媒消臭剤を塗布した消臭布帛(10×10cm)を試料室2内の底面に置いて光照射しそのまま循環装置3(ポンプ)を6時間稼動し続けたところ、試料室2内のトルエンガスは300PPMまで減少し、二酸化炭素の量が増え、発色装置5が徐々に紫色に変色していくのが確認された。これによってトルエンガスが分解されて発生する二酸化炭素を視覚的に確認することができた。なお、発色装置5としてガステック株式会社製二酸化炭素検知管を使用した。
<実施例2>
発色装置5を新しいものと交換し、実施例1において試料室2内に純空気を入れ次にトルエンガスを100PPMとして用いた以外は、実施例1と同様にした。実施例1と同様に、発色装置5が徐々に紫色に変色していくのが確認されたが、紫色の濃さが実施例1よりもうすいこと目視し、二酸化炭素の発生量の少ないことを視覚的に確認することができた。
発色装置5を新しいものと交換し、実施例1において試料室2内に純空気を入れ次にトルエンガスを100PPMとして用いた以外は、実施例1と同様にした。実施例1と同様に、発色装置5が徐々に紫色に変色していくのが確認されたが、紫色の濃さが実施例1よりもうすいこと目視し、二酸化炭素の発生量の少ないことを視覚的に確認することができた。
1 消臭試験機
2 試料室
3 循環装置
4 循環経路
5 発色装置
6 ガス注入口
7 試料挿入口
2 試料室
3 循環装置
4 循環経路
5 発色装置
6 ガス注入口
7 試料挿入口
Claims (3)
- 試料室と、試料室内の気体を循環させる循環装置とからなる消臭試験機において、前記気体の循環経路中に二酸化炭素に反応して発色する発色装置を挿入していることを特徴とする消臭試験機。
- 前記発色装置は、内部に酸化カリウムまたはヒドラジンと、指示薬が充填された発色装置である請求項1に記載の消臭試験機。
- 前記二酸化炭素に反応して発色する発色装置は、二酸化炭素の濃度に応じて色の濃度を変化させる発色装置である請求項1または2に記載の消臭試験機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005248736A JP2007064709A (ja) | 2005-08-30 | 2005-08-30 | 消臭試験機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005248736A JP2007064709A (ja) | 2005-08-30 | 2005-08-30 | 消臭試験機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2007064709A true JP2007064709A (ja) | 2007-03-15 |
Family
ID=37927091
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2005248736A Pending JP2007064709A (ja) | 2005-08-30 | 2005-08-30 | 消臭試験機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007064709A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101205032B1 (ko) | 2011-05-03 | 2012-11-26 | 한국섬유개발연구원 | 직물용 소취율 측정 시스템 |
JP2018169359A (ja) * | 2017-03-30 | 2018-11-01 | 日東紡績株式会社 | 機能性繊維の評価装置 |
JP2020071121A (ja) * | 2018-10-31 | 2020-05-07 | 大陽日酸株式会社 | 水素同位体比測定方法及び装置 |
-
2005
- 2005-08-30 JP JP2005248736A patent/JP2007064709A/ja active Pending
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JP7189730B2 (ja) | 2018-10-31 | 2022-12-14 | 大陽日酸株式会社 | 水素同位体比測定方法及び装置 |
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