JP2007061977A - 電動工具の吸塵装置 - Google Patents

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友幸 近藤
Mitsuyoshi Shibata
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Abstract

【課題】 コンクリート壁部や石材等の孔あけ作業に用いられるいわゆるハンマードリル等の電動工具において、従来の集塵袋を用いた場合における目詰まり等の問題を発生することなく、ドリルビットの先端から発生する多くの粉塵を効率よく吸塵できるようにする。
【解決手段】 本体ケース2に内蔵した吸塵ファン5により発生する吸塵風を吸塵ケース21内に流入させて、吸塵風を旋回させることにより粉塵を吸塵ケース21内で遠心分離するサイクロン式の吸塵装置20とする。
【選択図】 図1

Description

この発明は、例えばコンクリート壁部や石材等の孔あけ作業に用いられるいわゆるハンマードリル等の電動工具であって、作業中に多くの粉塵が発生する状態で用いられる電動工具に好適なサイクロン式の吸塵装置に関する。
ハンマードリル等の電動工具では、作業中に刃先から発生する多くの粉塵を効率よく吸塵するために、刃先の近傍に吸塵装置の吸塵口を配置されている。従来、この種の吸塵装置には、例えば特公平7−73817号に開示されたものがあった。
この従来の吸塵装置は、一端側がドリルビットの先端部付近に開口された吸塵ノズルの後端側をフレキシブルパイプを経て、工具本体に組み込んだ吸塵ファンの側方に連結し、この吸塵ファンの吸塵力(吸引力)によって吸塵ノズルの一端側で吸塵した粉塵を、吸塵ファンの側方に設けた集塵袋内に吸塵する構成としたもので、吸塵ファンの吸引力を利用して粉塵を吸塵する構成となっていた。
特公平7−73817号公報
このように例えばコンクリート壁部の孔あけ作業に用いるハンマードリルに備え付けられた吸塵装置の場合、ドリルビットの先端で発生する多量の粉塵を布製等の集塵袋に吸塵する構成であったため、比較的短時間で集塵袋が目詰まりして吸塵効率が大幅に低下し、その結果集塵した粉塵を頻繁に廃棄処理する必要があり、この点で使い勝手がよくない問題があった。
そこで、本発明は、従来よりも高い吸塵効率を長時間にわたって維持できる吸塵装置を提供することを目的とする。
このため、本発明は、特許請求の範囲の請求項に記載した構成の吸塵装置とした。
請求項1記載の吸塵装置によれば、本体ケースに内蔵した吸塵ファンの回転により本体ケース内に流入する吸塵風の流れが発生する。本体ケースには、吸塵ケースの出口管部が接続され、この吸塵ケースの入口管部には吸塵ノズルが接続されている。このため、吸塵ファンの回転により、吸塵ノズルの先端には粉塵を吸塵するための吸塵風が発生し、この吸塵風は吸塵ノズルから吸塵ケースを経て本体ケースに流入する。
吸塵風により吸塵ノズルから吸塵された粉塵は、入口管部を経て吸塵ケース内に流入する。吸塵ケース内に流入した吸塵風は当該吸塵ケース内を旋回する。吸塵ケース内で吸塵風が旋回することにより、吸塵風に含まれる粉塵が遠心分離されて当該吸塵ケースの底部に落下する。吸塵ケース内において粉塵が遠心分離された吸塵風は、出口管部を経て本体ケース内に流入する。
このように、吸塵ノズルから吸塵された粉塵が吸塵ケース内において遠心分離されるいわゆるサイクロン作用によって効率よく集塵されるため(サイクロン式吸塵装置)、従来の集塵袋が目詰まりするといった問題が発生しないため、当該集塵袋式の吸塵装置に比して長時間にわたって高い吸塵効率を維持することができる。
請求項2記載の吸塵装置によれば、吸塵ケース内で粉塵が遠心分離された後の吸塵風(粉塵が含まれていない風)が出口管部を経て本体ケースの前部に流入され、これにより本体ケースの前部に内蔵された打撃機構あるいはギヤ列等の機構部が冷却される。このように吸塵ケースから排気される吸塵風を冷却風として有効活用でき、当該電動工具の冷却効率をより一層高めることができ、ひいては当該電動工具の耐久性(寿命)を高めることができる。
請求項3記載の吸塵装置によれば、ビット(スピンドル)の軸回り及びこれに直交する軸回りに吸塵ケースを回転させることができるので、当該吸塵ケースを作業状況に合わせて適切な位置に移動させることができ、これにより当該吸塵ケースと周囲との干渉を回避して当該電動工具による作業性を高めることができる。
請求項4記載の吸塵装置によれば、吸塵ファンの回転により吸塵ノズルの先端から当該吸塵ファンに向かう吸塵風の流れが発生し、この吸塵風によってビット先端付近で発生した粉塵が吸塵ノズルから吸塵されてケース本体内に流入される。本体ケース内に流入された粉塵(吸塵風)は、そのまま吸塵ファンの回転により当該吸塵ファンの側方へ吹き出される。吸塵ファンの側方へ吹き出された吸塵風は入口管を経て吸塵ケース内に流入される。吸塵ケース内に流入した吸塵風は、当該吸塵ケース内を旋回し、これにより吸塵風から粉塵が遠心分離される。粉塵が遠心分離された吸塵風は、出口管部を経て吸塵ケース外へ放出される。
このように請求項4記載の吸塵装置によっても、吸塵ノズルから吸塵された粉塵が吸塵風とともに吸塵ケース内に流入し、その後吸塵風が吸塵ケース内において旋回することにより粉塵が遠心分離されるサイクロン作用によって効率よく集塵されるため(サイクロン式吸塵装置)、従来の集塵袋が目詰まりするといった問題が発生せず、従って従来よりも長時間にわたって高い吸塵効率を維持することができる。
次に、本発明の実施の形態を図1〜図11に基づいて説明する。以下説明する実施形態では、電動工具の一例としてハンマードリル1を例示する。
このハンマードリル1は、概ね円筒形状の本体ケース2を備えている。この本体ケース2の後部(図1において左部)にはハンドル部7が設けられている。図1は、ハンマードリル1の側面であって、ハンドル部7を把持した使用者から見て右側面を示している。
本体ケース2の後部に駆動モータ3が内蔵されている。この駆動モータ3の出力軸3aには、冷却ファン4と吸塵ファン5が取り付けられている。冷却ファン4が回転することにより、本体ケース2の後部に設けた冷却風取り入れ口2a〜2aを経て本体ケース2内に外気が取り入れられ、これにより本体ケース2内の駆動モータ3等が冷却される。冷却ファン4により取り入れられた冷却風は、駆動モータ3を冷却しながら前方へ流れ、冷却ファン4の側方において本体ケース2に設けた冷却風吹き出し口2d〜2dを経て外部へ吹き出される。
冷却ファン4よりも先端側に吸塵ファン5が取り付けられている。駆動モータ3の起動により、冷却ファン4と吸塵ファン5が一体で回転する。吸塵ファン5が回転すると、本体ケース2の前部側から当該吸塵ファン5に向けた風の流れ(吸気作用)が発生する。吸塵ファン5により吸気された吸塵風は、本実施形態の場合その側方であって本体ケース2の側部に設けた吸塵風吹き出し口2e〜2eを経て外部へ放出される。以下、吸塵ファン5に向けた風の流れ及び吸塵風吹き出し口2e〜2eから吹き出される風を含めて、当該吸塵ファン5により発生する風の流れを吸塵風という。
出力軸3aは吸塵ファン5からさらに前方へ突き出されて、本体ケース2の前部に至っている。本体ケース2の前部には、当該ハンマードリル1のスピンドル10に対して軸方向の打撃を与えるための打撃機構6が内蔵されている。出力軸3aの先端側はこの打撃機構6に連結されている。この打撃機構6については、本実施形態において特に変更を要しないので詳細な説明は省略する。スピンドル10は、本体ケース2の前部に回転可能に支持されている。駆動モータ3が起動すると、スピンドル10がその軸回りに回転し、かつ打撃機構6によってこのスピンドル10に対して軸方向の打撃が与えられる(ハンマードリルモード)。なお、図示省略した切り換えスイッチにより、打撃機構6(ハンマーモード)を停止させてスピンドル10が軸回りに回転のみする状態(ドリルモード)に切り換えることができる。スピンドル10の先端側は本体ケース2の前部に設けた円筒部2bから前方へ突き出されており、この突き出し部分にチャック11を介してドリルビット12が装着されている。
このように構成されたハンマードリル1は、いわゆるサイクロン式の吸塵装置20を備えている。この吸塵装置20は、円筒形状の吸塵ケース21を備えている。この吸塵ケース21の上面中央には出口管部21aが設けられ、上端側部には入口管部21bが設けられている。図2に示すように入口管部21bは、吸塵ケース21の接線方向に沿って設けられている。このため、後述するように入口管部21bを経て吸塵ケース21内に吹き込まれた空気の流れは吸塵ケース21内を旋回する。
この吸塵ケース21は、ブラケット22を介して本体ケース2の前部に支持されている。図5〜図8には、このブラケット22が単体で示されている。このブラケット22は、取り付け片部22aと支持片部22bからなる概ねL字形を有している。吸塵ケース21が取り付けられる取り付け片部22aには、吸塵ケース21の入口管部21bが回転可能に挿入される支持孔22cと、この支持孔22cを中心とする円弧に沿った通気溝22dが形成されている。ブラケット22の取り付け片部22aに対して吸塵ケース21が、入口管部21bの軸線J2を中心にして回転可能に支持されている。
通気溝22dは、取り付け片部22aを貫通しない一定深さで、支持孔22cの周囲約180°の範囲にわたって形成されている。この通気溝22d内に出口管部21aの先端部が挿入されている。出口管部21aが挿入された通気溝22dが半円弧形状に形成されていることにより、吸塵ケース21の軸線J2を中心とする約180°の範囲での回転動作が許容される。
出口管部21aと入口管部21bの先端は、円形の蓋部21cに固定されている。この蓋部21cは、入口管部21bを中心とする円形に形成されている。この蓋部21cは、取り付け片部22aに重ね合わせられた状態に支持されている。この蓋部21cによって通気溝22dが常時気密に塞がれている。出口管部21aと入口管部21bは、この蓋部21cを貫通している。図3に示すようにこの蓋部21cを貫通する出口管部21aの先端部が通気溝22d内に挿入されている。また、図2に示すようにこの蓋部21cを貫通する入口管部21bの先端部が支持孔22c内に相対回転可能に挿入されている。
入口管部21bの先端には、保持管部23が接続されている。この保持管部23は、取り付け片部22aの裏面側に固定されている。この保持管部23は、ドリルビット12に沿って前方へ突き出されている。この保持管部23の先端側には、吸塵ノズル24が気密に接続されている。保持管部23の先端部と吸塵ノズル24の中途に設けたフランジ部24aとの間には圧縮ばね25が装着されている。このため、吸塵ノズル24は、保持管部23に対して一定の範囲で伸縮可能に支持されている。吸塵ノズル24の先端側は、図2に示すようにL型に屈曲されて、ドリルビット12の先端(粉塵発生部位)に向けられている。ドリルビット12の孔あけ材に対する進入に伴って、当該孔あけ材に突き当てられた吸塵ノズル24が保持管部23に対して後退する。この後退動作は、圧縮ばね25に抗してなされる。
次に、図5及び図6に示すように上記通気溝22dの一端側には、円形の通気孔22fが取り付け片部22aを貫通する状態で形成されている。この通気孔22fは、支持片部22b側で開口されている。なお、図2に示すようにこの通気孔22fは、当該ブラケット22が本体ケース2の円筒部2bに装着された状態では、取り付け片部22aの裏面側(図6において上面側)が円筒部2bで閉塞されて、支持片部22bの裏面側(図6において左側面側)にのみ開口された状態となる。以下、この開口を通気口22gという。この通気口22gは、本体ケース2の前面に設けた連通溝2cに常時連通されている。
一方、図6〜図8に示すようにブラケット22の支持片部22bには、本体ケース2の円筒部2bが相対回転可能に挿入される装着孔22eが形成されている。
この装着孔22e内に本体ケース2の円筒部2bを相対回転可能に挿入させた状態で当該ブラケット22が本体ケース2の円筒部2bに装着されている。このため、このブラケット22ひいては吸塵ケース21は、円筒部2bひいてはスピンドル10の軸線J1回りにも回転可能に支持されている。図1〜図4は、本体ケース2の右側に吸塵ケース21を位置させた状態を示している。
ブラケット22が軸線J1回りに回転可能であることに対応して、図4に示すように上記連通溝2cが軸線J1を中心とする円弧に沿って約180°の範囲で形成されている。このため、ブラケット22の軸線J1回りの回転に伴って通気口22gが連通溝2cに沿って移動し、従って通気口22gは常時連通溝2cのいずれかの部位に整合(連通)した状態となり、ひいては連通溝2cを経てケース本体2内の主として前部に常時連通された状態となる。なお、通気口22gに整合しない範囲において連通溝2cは、ブラケット22の支持片部22bによって常時気密に塞がれた状態となっている。
ケース本体2の前部には、前記したように打撃機構6が内蔵されている。後述するように吸塵装置20の吸塵ケース21を経てケース本体2内に空気が導入されることにより打撃機構6が冷却される。
以上のように構成した本実施形態の吸塵装置20によれば、駆動モータ3が起動すると、冷却ファン4が回転して本体ケース2の後部(冷却風取り入れ口2a〜2a)から冷却風が導入される。冷却ファン4の回転により本体ケース2内に導入された冷却風によって主として駆動モータ3が冷却される。導入された冷却風は、本体ケースの側部に設けた冷却風吹き出し口2d〜2dを経て外部に吹き出される。
また、駆動モータ3が起動すると上記冷却ファン4とともに吸塵ファン5が回転する。この吸塵ファン5が回転すると、連通溝2cと通気口22gを経て本体ケース2の前部内に吸塵風が導入される。導入された吸塵風は、吸塵ファン5の側方であって本体ケース2の側部に設けた吸塵風吹き出し口2e〜2eを経て外部へ放出される。
吸塵ファン5の回転により吸塵装置20の吸塵ケース21からケース本体2の前部に吸塵風が導入(吸気)されることにより、吸塵ケース21へは吸塵ノズル24を経て外気が吸気される。すなわち、駆動モータ3が起動して吸塵ファン5が回転すると、吸塵ノズル24の先端から外気が吸気される。吸塵ノズル24の先端はドライバビット12の先端に向けられている。このため、ドライバビット12の先端(加工部位)で発生する粉塵が吸塵ノズル24によって吸塵される。
吸塵ノズル24の先端から吸塵された粉塵は、吸塵風とともに保持管部23及び入口管部21bを経て吸塵ケース21内に流入する。入口管部21bを経て吸塵ケース21内に流入した吸塵風は、吸塵ケース21内を旋回する。吸塵ケース21内を吸塵風が旋回することにより粉塵が吸塵風から遠心分離されて下方へ落下する。落下した粉塵は、吸塵ケース21の下部に設けた集塵部21d内に集塵される。集塵された粉塵は、集塵部21dの底部に設けた廃棄蓋21eを開放することにより廃棄することができる。
こうして粉塵が除去された吸塵風は、吸塵ケース21の上部に設けた出口管部21a、ブラケット22の通気溝22d、通気口22g及び連通溝2cを経て本体ケース2内に吸気される。本体ケース2の前部に吸気された吸塵風は、吸塵ファン5に向けて後方へ流れ、その後本体ケース2の側部に設けた吸塵風吹き出し口2e〜2eを経て外部に放出される。連通溝2cを経て本体ケース2内に流入した吸塵風が後方へ流れる過程において、本体ケース2の前部に内蔵された打撃機構6等がこの吸塵風によって冷却される。
このように吸塵装置20によれば、本体ケース2に内蔵した吸塵ファン5の回転により本体ケース2の前部に流入する吸塵風の流れが発生する。本体ケース2には、吸塵ケース21の出口管部21aが接続され、この吸塵ケース21の入口管部21bには吸塵ノズル24が接続されている。吸塵ノズル24の先端は、ドリルビット12の先端部、すなわち当該ハンマードリル1の加工部に向けられている。このため、吸塵ファン5の回転により、吸塵ノズル24の先端には粉塵を吸塵するための吸塵風が発生し、この吸塵風によって加工部で発生する粉塵が吸塵される。
吸塵風は吸塵ノズル24から吸塵ケース21を経て本体ケース2に流入するため、この吸塵風によって吸塵ノズル24から吸塵された粉塵は、入口管部21bを経て吸塵ケース21内に流入する。吸塵ケース21内に流入した吸塵風は当該吸塵ケース21内を旋回する。吸塵ケース21内で吸塵風が旋回することにより、吸塵風に含まれる粉塵が遠心分離されて当該吸塵ケース21の底部に落下する。吸塵ケース21の底部に落下した粉塵は、廃棄蓋21eを開放することにより廃棄することができる。
吸塵ケース21内において粉塵が遠心分離されたきれいな吸塵風は、出口管部21a、ブラケット22の通気溝22d、通気口22g及び連通溝2cを経て本体ケース2の前部に流入する。
このように、吸塵ノズル24の吸塵口24bから吸塵された粉塵が、吸塵ケース21内において吸塵風が旋回することにより遠心分離されるいわゆるサイクロン作用によって効率よく集塵される(サイクロン式吸塵装置)ことから、本体ケース2内に粉塵とともに流入させた後に、粉塵を集塵袋等に集塵する従来構成に比して高い吸塵効率を長時間にわたって維持することができる。
また、本実施形態に係る吸塵装置20によれば、吸塵ケース21内で粉塵が遠心分離された後の吸塵風(粉塵が含まれていないきれいな風)が出口管部21aを経て本体ケース2の前部に流入され、これにより本体ケース2の前部に内蔵された打撃機構6等が冷却される。このように吸塵ケース21から排気される吸塵風を冷却風として有効活用できるので、当該ハンマードリル1(電動工具)の冷却効率をより一層高めることができる。
さらに、ドリルビット12の軸線J1回り及びこれに直交する軸線J2回りに吸塵ケース21を回転させることができるので、当該吸塵ケース21を作業状況に合わせて適切な位置に移動させることができ、これにより当該吸塵ケース21と周囲との干渉を回避して当該ハンマードリル1(電動工具)による作業性を高めることができる。
次に、本発明は、以上説明した実施形態(第1実施形態)とは異なる実施形態(第2実施形態)によっても同様の作用効果を得ることができる。図9及び図10には、従来の集塵袋に代えて以下説明する第2実施形態に係る吸塵装置40を備えたハンマドリル30が記載されている。この第2実施形態が特許請求の範囲の請求項4に記載した発明の実施形態に相当する。
図9に示すようにこのハンマドリル30の本体ケース34に内蔵された駆動モータ31の出力軸31aには冷却ファン32と吸塵ファン33が取り付けられている。吸塵ファン33が回転すると、本体ケース34の前部ひいては後述する吸塵ノズルの先端から当該吸塵ファン33に向けた吸塵風の流れが発生する(吸気作用)。吸気された吸塵風は、吸塵ファン33の側方へ吹き出される。この点は、前記第1実施形態と同様である。
このハンマドリル30の機長方向(図9において左右方向)ほぼ中央には、第2実施形態に係る吸塵装置40の吸塵ケース42が装着されている。この吸塵ケース42は、本体ケース34に巻き付けるように装着した固定バンド41によって本体ケース34の下面から吊り下げ状態に支持されている。固定バンド41の両端部間には、支持枠45が掛け渡し状態に取り付けられている。一方、吸塵ケース42の上面には、二つの支持柱部42a,42aが相互に平行に上方へ延びる状態に設けられている。両支持柱部42a,42aが、それぞれ支持枠45の端部に対して支軸46,46を介して回転自在に連結されている。このため、第2実施形態に係る吸塵ケース42は、支軸46,46を中心にして前後方向(図9において左右方向)に回動させることができる。
また、図10に示すように上記支持枠45の中央には、ロックねじ47がねじ込まれている。このロックねじ47は、本体ケース34の下面に設けたロック座部34aに突き当てられている。このロックねじ47を緩めて本体ケース34に対する突き当て状態を解除することにより、固定バンド41の本体ケース34に対する締め付けを解除することができ、これにより吸塵ケース42を本体ケース34から取り外すことができる。
次に、図11に示すように第2実施形態の吸塵ケース42は、概ね断面8の字形を有するもので、その両側部に円筒部43,44を有している。一方の円筒部43の側部に入口管部43aが設けられ、他方の円筒部44の上部に出口管部44aが設けられている。入口管部43aを経て流入した吸塵風は、図11において矢印で示すように一方の円筒部43に沿って旋回した後、他方の円筒部44に向けて流れ、その後他方の円筒部44に沿って旋回した後、一方の円筒部43に向かって環流し、概ね8の字形(又はS字形)の流路に沿って当該吸塵ケース42内を旋回する。吸塵風が吸塵ケース42内で概ね8の字形の流路に沿って旋回することにより、吸塵風から粉塵が遠心分離される(サイクロン作用)。遠心分離された粉塵は、当該吸塵ケース42の底部に落下する。吸塵ケース42の底部に落下した粉塵は、当該吸塵ケース42の底部に設けた廃棄蓋42bを開放することにより廃棄することができる。
サイクロン作用により粉塵が遠心分離された吸塵風(粉塵を含まないきれいな風)は、出口管部44aを経て大気に放出される。
本体ケース34の下面であって吸塵ファン33の側方には入口管48が接続されている。吸塵ファン33の回転によりその側方へ吹き出される吸塵風は、この入口管48を経て外部に吹き出される。入口管48は、吸塵ケース42の入口管部43aに接続されている。このため、吸塵ファン33の回転により発生する吸塵風がこの入口管48を経て吸塵ケース42内に吹き込まれる。
また、本体ケース34の側部であって、吸塵ファン33よりも前側には、吸塵ホース49が接続されている。この吸塵ホース49の先端側には、前記第1実施形態と同様の吸塵ノズル24が接続されている。図9ではこの吸塵ノズル24の図示が省略されている。第2実施形態においても、この吸塵ノズル24の吸塵口24bはドライバビット12の先端部に向けられている。また、吸塵ノズル24は、吸塵ホース49に対して一定の範囲で前後に変位可能に接続されている。
このように構成した第2実施形態の吸塵装置40によっても、孔あけ作業によりドリルビット12の先端部で発生する粉塵を従来よりも効率よく集塵することができる。すなわち、駆動モータ31が起動すると吸塵ファン33が回転し、これにより吸塵ノズル24の吸塵口24bから粉塵を吸い込む方向に流れる吸塵風が発生する。吸塵風の発生により吸塵口24bから吸い込まれた粉塵は、吸塵ホース49を経て本体ケース34内に流れ込み、その後入口管48を経て吸塵ケース42内に吹き込まれる。吸塵ケース42内に吹き込まれた吸塵風は、概ね8の字形の流路に沿って旋回し、その過程で粉塵が遠心分離される。遠心分離されて当該吸塵ケース42の底部に堆積した粉塵は、廃棄部42bをあけることにより廃棄することができる。粉塵が遠心分離されたきれいな吸塵風は、出口管部44aから外部に放出される。
このように、第2実施形態の吸塵装置40によれば、吸塵ケース42内において粉塵が遠心分離される。従って、従来粉塵を吸塵風とともに集塵袋等に吹き込ませて集塵させた場合に当該集塵袋の目詰まり等により集塵効率が低下することがなく、長時間にわたって粉塵を効率よく吸塵することができる。
以上説明した第1及び第2実施形態には、さらに変更を加えて実施することができる。例えば、電動工具の一例としていわゆるハンマドリルを例示したが、削岩機等その他の電動工具についても同様のサイクロン式吸塵装置20,40を適用することができる。
また、第1実施形態において、吸塵ケース21が軸線J1,J2回りに回転可能な構成を例示したが、例えば図1に示すように本体ケース2の右側部に固定された構成としてもよい。
本発明の第1実施形態に係る吸塵装置を備えたハンマドリルの右側面図である。本図では、本体ケースの右側部の一部が破断された状態が示されている。 図1の(2)-(2)線断面矢視図であって、吸塵装置の横断面図である。本図では、入口管部が横断面で示されている。 図1の(3)-(3)線断面矢視図であって、吸塵装置の横断面図である。本図では、出口管部が横断面で示されている。 図1の(4)矢視図であって、吸塵装置をドリルビットの先端側から見た図である。 ブラケットの右側面図である。 図5の(6)-(6)線断面矢視図であって、ブラケットの横断面図である。 図5の(7)矢視図であって、ブラケットの後面図である。 図5の(8)矢視図であって、ブラケットの正面図である。 本発明の第2実施形態に係る吸塵装置を備えたハンマドリルの左側面図である。本図では、本体ケースの左側部の一部が破断された状態が示されている。 図9の(10)矢視図であって、吸塵ケースの正面図である。 吸塵ケースの平面図である。
符号の説明
1…ハンマードリル(電動工具)
2…本体ケース、2c…連通溝、2e…吸塵風吹き出し口
3…駆動モータ
4…冷却ファン
5…吸塵ファン
6…打撃機構
10…スピンドル
12…ドリルビット
20…吸塵装置
21…吸塵ケース
21a…出口管部、21b…入口管部
22…ブラケット
22a…取り付け片部、22b…支持片部、22c…支持孔、22d…通気溝
22e…装着孔、22f…通気孔、22g…通気口
J1…ドリルビット(スピンドル)の軸線、J2…軸線J1に直交する軸線
23…保持管部
24…吸塵ノズル
25…圧縮ばね
30…ハンマードリル(電動工具)
31…駆動モータ
33…吸塵ファン
34…本体ケース、34a…ロック座部
40…吸塵装置(第2実施形態)
41…固定バンド
42…吸塵ケース
43,44…円筒部、43a…入口管部、44a…出口管部
45…支持枠
48…入口管
49…吸塵ホース

Claims (4)

  1. 電動工具の本体ケースに内蔵した駆動モータにより回転するビットの先端部付近で発生する粉塵を、前記本体ケースに内蔵した吸塵ファンの回転により発生する吸塵風により吸塵する吸塵装置であって、
    前記ビットの先端部に向けて開口された吸塵ノズルと、該吸塵ノズルと前記本体ケース内との間の吸塵経路に配置された吸塵ケースを備え、
    該吸塵ケースの側部に設けた入口管部に前記吸塵ノズル側が接続され、該吸塵ケースの上部に設けた出口管部が前記本体ケース内側に接続されて、
    前記吸塵ノズルを経て該吸塵ケース内に流入した前記吸塵風を旋回させて粉塵を遠心分離し、粉塵が遠心分離された吸塵風を前記出口管部を経て前記本体ケース内に流入させる構成とした吸塵装置。
  2. 請求項1記載の吸塵装置であって、前記本体ケースの前部に前記出口管部を接続して、本体ケースの前部に流入する吸塵風により機構部を冷却する構成とした吸塵装置。
  3. 請求項1又は2記載の吸塵装置であって、前記吸塵ケースを前記ビットの軸回り及びこれに直交する軸回りに回転可能な構成とした吸塵装置。
  4. 電動工具の本体ケースに内蔵した駆動モータにより回転するビットの先端部付近で発生する粉塵を、前記本体ケースに内蔵した吸塵ファンの回転により発生する吸塵風により吸塵ノズルで吸塵する吸塵装置であって、
    前記本体ケースの側部であって前記吸塵ファンの側方に入口管の一端側を開口して設け、該入口管の他端側を吸塵ケースの側部に設けた入口管部に接続して、
    前記入口管を経て前記吸塵ケース内に流入した前記吸塵風を旋回させて粉塵を遠心分離し、粉塵が遠心分離された吸塵風を当該吸塵ケースの上部に設けた出口管部を経て外部へ放出する構成とした吸塵装置。
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