JP2007061446A - 光学素子が備えられた調光装置及び応用物品 - Google Patents

光学素子が備えられた調光装置及び応用物品 Download PDF

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雄志 久保
Hajime Moroo
元 師尾
Akira Ito
陽 伊藤
Akihiro Hattori
昭宏 服部
Kazuyuki Onoda
一之 小野田
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Abstract

【課題】情報表示機能を付与した調光装置、間仕切り、天窓等の応用物品を提供する。
【解決手段】一対の透明板23と、一対の透明板23の間隙に複数の光学素子1を備える間仕切り壁20であって、複数の光学素子1は、一対の透明板23の間隙の同一平面上に配設され、かつ、透明状態と、当該透明状態のところに表示される情報表示状態とを電気的に制御可能な光学機能層を備え、透明状態は可視光線の波長域で60%以上の全光線透過率であり、情報表示状態は、少なくとも2以上の表示状態を備えている
【選択図】図10

Description

本発明は、光学素子が備えられた調光装置及び応用物品に関する。
光学素子を備えた調光装置が、展示装置、ポップアップディスプレー、案内板などの表示媒体として用いられている。たとえば、ショーケース、展示装置、ドア装置、調光ガラス、ビルディングの外壁用調光装置等に組み込まれ、表示機能を発現するものである。たとえば、透明なガラス板と表示素子とを組み合わせ、表示素子の透明状態と非透明状態とを切り替え、透明ディスプレーとして機能させようとするものである。高透明性のガラス板に表示素子を併用し、情報受容者(利用者・閲覧者等)の視野を遮らずに表示を行い、開放感を生じさせつつ、所望の情報表示を達成しようというものある。
情報受容者の視野を遮ったり、見通すことができるような光学素子として、透過状態・散乱状態の2光学状態を持つ液晶光学素子が従来から知られている。一方の状態において、透過性の「ガラス板」を素通しであるかのように見せ、他方の状態で、その「ガラス板」を白濁させて見えなくするというものである。また、展示物を内部に保持するショーケースでは、外部と内部とを仕切る透明板に液晶光学素子を付加した例がある(特許文献1)。そして、液晶光学素子の表示機能を用いて、展示物に関する情報を表示することができる。また、看板、広告、案内表示板の表示部に液晶光学素子を付加し、所望の表示を行うようにした例も示されている(特許文献2)。
さらに、高透明性のガラス板に情報を積極的に付加し、表示する例が知られている(非特許文献1)。ショーケースの場合であれば、展示物に付随する情報を表示することができ、自動開閉ドア装置の透明部に適用することや、建物の受付のメッセージボードに用いることが提案されている(特許文献3)。また、液晶プロジェクターとホログラムスクリーンを用いた空間映像表示システムも知られている。間仕切りとなるガラス面に映像表示を投射し、透明状態と表示状態とを切り替えるものである。
さらに、高分子と誘電率異方性が負の液晶との混合物を垂直配向膜に挟持させ、重合相分離によって液晶/高分子複合体を形成した液晶光学素子が示されている(特許文献4)。その用途として、調光装置や自動車の窓ガラスが挙げられている。また、任意の文字や図形などを表示できるガラスが開発され、店舗の看板、ショーケース、アミューズメント施設向けとして利用できることが知られている(非特許文献1)。
特開2000−146号公報 特開平6−51297号公報 米国特許出願公開第2003/0142057号明細書 欧州特許公開EP1154006号明細書(実施例7) 日本工業新聞 2002年10月1日(朝刊) 「ガラスに情報発信機能」
上記の調光装置や応用物品の使用環境下で、さらに付加価値の高い情報を臨機応変に提供することが重要となる。提供しようとする情報と、提供のタイミングとを適合させ、情報受容者に臨機応変に情報を表示できるかどうかが新たな課題となる。また、大掛かりなシステムを構成することなく、コンパクトな形態で実現することが重要である。
また、情報が付加される各種の物品において、その表示部の高透明性によって開放感を生じさせること以外に、特定の情報受容者にとって付加価値のある情報を適切なタイミングで提供することが重要となる。一般の時事ニュース、調光装置や応用物品が置かれている空間に関連する情報、調光装置や応用物品の保有者に関する積極的な情報提供などがあげられる。この場合、さらなる利便性が期待でき、かつ、表示機能の高意匠性を合わせて達成することができる。このように、見栄えのよい表示を行いつつ、情報受容者に対する訴求力をより高めることが大きな課題となる。
しかし、従来技術においては、情報表示状態と透明状態(透明ディスプレイ)とを適切なタイミングで切り替え、臨機応変に情報を表示することが出来ていなかったのである。「透明ディスプレイ」の基本構成はあるものの、情報表示と透明状態との制御が不十分なために、情報受容者を大いに喚起させるだけの効果を達成できていなかったのである。
本発明は上記背景に鑑みてなされたものであって、いわゆる「透明ディスプレイ」であって、かつ付加価値の高い情報表示を臨機応変に達成することができる調光装置、その他の応用物品を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、
少なくとも2枚の透明パネルによって展示物が囲われるように配置されたショーケースであって、
一枚の透明パネルの少なくとも一部の領域に電気的に駆動される光学素子が備えられ、
光学素子は、その面全体がほぼ透明になる透明状態と、模様及び/又は文字を含む情報を表示する情報表示状態とが備えられ、
(a1)前記透明状態と前記情報表示状態のいずれか一つの状態は非駆動時に安定に保持され、
(a2)前記透明状態と前記情報表示状態は可逆的に切り替えることができ、
(b)前記透明状態を呈している光学素子の領域を、可視光線が一方の外表面から他方の外表面に向けて通過する場合の全光線透過率が60%以上であり、かつ、
(c1)前記2枚の透明パネルの光学素子が前記透明状態にある場合に、透明パネルが不存在で展示物のみが存在しているかのように視認され、
以下の(d)又は(e)の条件を満たすように光学素子が駆動されてなるショーケースを提供する。
(d)予め設定された動作シーケンスに従って、全ての光学素子についての前記透明状態又は前記情報表示状態の二つの状態を切り替える。
(e)センサーがさらに備えられ、透明パネルから所定の距離に存在する人物が前記センサーによって検出され、前記透明状態と前記情報表示状態の二つの状態の切り替えのタイミングが前記センサーの出力によって制御される。
本発明の第2の態様は、
一枚の透明パネルが展示物の前面に配置された展示装置であって、
透明パネルの少なくとも一部の領域に電気的に駆動される光学素子が配設され、
光学素子は、その面全体がほぼ透明になる透明状態と、模様及び/又は文字を含む情報を表示する情報表示状態とが備えられ、
(a1)前記透明状態と前記情報表示状態のいずれか一つの状態は非駆動時に安定に保持され、
(a2)前記透明状態と前記情報表示状態は可逆的に切り替えることができ、
(b)前記透明状態を呈している光学素子の領域を、可視光線が一方の外表面から他方の外表面に向けて通過する場合の全光線透過率が60%以上であり、かつ、
(c2)透明パネルの全ての光学素子が前記透明状態にある場合に、透明パネルが不存在で展示物のみが存在しているかのように視認され、
以下の(d)又は(e)の条件を満たすように光学素子が駆動されてなる展示装置を提供する。
(d)予め設定された動作シーケンスに従って、全ての光学素子についての前記透明状態又は前記情報表示状態の二つの状態を切り替える。
(e)センサーがさらに備えられ、透明パネルから所定の距離に存在する人物が前記センサーによって検出され、前記透明状態と前記情報表示状態の二つの状態の切り替えのタイミングが前記センサーの出力によって制御される。
本発明の第3の態様は、
少なくとも一枚の透明パネルがドア部の面方向に沿って備えられたドア装置であって、
透明パネルの少なくとも一部の領域に電気的に駆動される光学素子が備えられ、
光学素子は、その面全体がほぼ透明になる透明状態と、模様及び/又は文字を含む情報を表示する情報表示状態とが備えられ、
(a1)前記透明状態と前記情報表示状態のいずれか一つの状態は非駆動時に安定に保持され、
(a2)前記透明状態と前記情報表示状態は可逆的に切り替えることができ、
(b)前記透明状態を呈している光学素子の領域を、可視光線が一方の外表面から他方の外表面に向けて通過する場合の全光線透過率が60%以上であり、
(c3)全ての光学素子の全面がほぼ透明状態になる場合と、少なくとも一つの光学素子が前記情報表示状態となる場合、とが備えられ、
以下の(d)又は(e)の条件を満たすように光学素子が駆動され、前記情報表示状態において、所定の情報が透明パネルに表示されてなるドア装置を提供する。
(d)予め設定された動作シーケンスに従って、全ての光学素子の前記透明状態又は前記情報表示状態の二つの状態を切り替える。
(e)センサーがさらに備えられ、透明パネルから所定の距離に存在する人物が前記センサーによって検出され、前記透明状態と前記情報表示状態の二つの状態の切り替えのタイミングが前記センサーの出力によって制御される。
本発明の第4の態様は、
透明パネルに電気的に駆動される光学素子が複数備えられ、
光学素子は、その面全体がほぼ透明になる透明状態と、模様及び/又は文字を含む情報を表示する情報表示状態とが備えられ、
前記複数の光学素子の前記情報表示状態はそれぞれ視認され得るように配置され、
(a1)前記透明状態と前記情報表示状態のいずれか一つの状態は非駆動時に安定に保持され、
(a2)前記透明状態と前記情報表示状態は可逆的に切り替えることができ、
(b)前記透明状態を呈している光学素子の領域を、可視光線が一方の外表面から他方の外表面に向けて通過する場合の全光線透過率が60%以上であり、
(c3)全ての光学素子の全面がほぼ透明状態になる場合と、少なくとも一つの光学素子が前記情報表示状態となる場合、とが備えられ、
以下の(d)又は(e)の条件を満たすように光学素子が駆動されてなる調光装置を提供する。
(d)予め設定された動作シーケンスに従って、全ての光学素子についての前記透明状態又は前記情報表示状態の二つの状態を切り替える。
(e)センサーがさらに備えられ、透明パネルから所定の距離に存在する物体が前記センサーによって検出され、前記透明状態と前記情報表示状態の二つの状態の切り替えのタイミングが前記センサーの出力によって制御される。
本発明の第5の態様は、
さらに、下記(ア)、(イ)又は(ウ)のいずれかの条件を満足するように駆動されてなる第4の態様に記載の調光体を提供する。
(ア)複数の光学素子の前記透明状態又前記情報表示状態の全ての切り替えが同時に行われる。
(イ)複数の光学素子の切り替えが順次行われる。
(ウ)複数の光学措置の前記透明状態又は前記情報表示状態の切り替えが、予め設定された動作シーケンスと、前記センサーの出力の両方によって制御される。
本発明の第6の態様は、
透明パネルが外部空間と内部空間との間に配置されてなる天窓であって、
透明パネルの少なくとも一部の領域に電気的に駆動される光学素子が複数備えられ、
光学素子は、その面全体がほぼ透明になる透明状態と、模様及び/又は文字を含む情報を表示する情報表示状態とが備えられ、
(a1)前記透明状態と前記情報表示状態のいずれか一つの状態は非駆動時に安定に保持され、
(a2)前記透明状態と前記情報表示状態は可逆的に切り替えることができ、
(b)前記透明状態を呈している光学素子の領域を、可視光線が一方の外表面から他方の外表面に向けて通過する場合の全光線透過率が60%以上であり、
(c3)全ての光学素子の全面がほぼ透明状態になる場合と、少なくとも一つの光学素子が前記情報表示状態となる場合、とが備えられ、
以下の(d)又は(e)の条件を満たすように光学素子が駆動され、外部空間から内部空間に取り込まれる外光を利用して前記情報表示状態の表示がなされる天窓を提供する。
(d)予め設定された動作シーケンスに従って、全ての光学素子の前記透明状態又は前記情報表示状態の二つの状態を切り替える。
(e)センサーがさらに備えられ、透明パネルから所定の距離に存在する物体が前記センサーによって検出され、前記透明状態と前記情報表示状態の二つの状態の切り替えのタイミングが前記センサーの出力によって制御される。
本発明の第7の態様は、
透明パネルが照明光源の前方に配置され、
透明パネルに電気的に駆動される光学素子が複数備えられ、
光学素子は、その面全体がほぼ透明になる透明状態と、模様及び/又は文字を含む情報を表示する情報表示状態とが備えられ、
前記複数の光学素子の前記情報表示状態はそれぞれ視認され得るように配置され、
(a1)前記透明状態と前記情報表示状態のいずれか一つの状態は非駆動時に安定に保持され、
(a2)前記透明状態と前記情報表示状態は可逆的に切り替えることができ、
(b)前記透明状態を呈している光学素子の領域を、可視光線が一方の外表面から他方の外表面に向けて通過する場合の全光線透過率が60%以上であり、かつ、
(c3)全ての光学素子の全面がほぼ透明状態になる場合と、光学素子の少なくとも一つが前記情報表示状態となる場合、とが備えられ、
以下の(d)又は(e)の条件を満たすように光学素子が駆動され、照明光の明るさ又は照明光のパターンが可変されてなる照明装置。
(d)予め設定された動作シーケンスに従って、全ての光学素子についての前記透明状態又は前記情報表示状態の二つの状態を切り替える。
(e)センサーがさらに備えられ、透明パネルから所定の距離に存在する物体が前記センサーによって検出され、前記透明状態と前記情報表示状態の二つの状態の切り替えのタイミングが前記センサーの出力によって制御される。
本発明の第8の態様は、
透明パネルの少なくとも一部の領域に電気的に駆動される光学素子が備えられ、
光学素子は、その面全体がほぼ透明になる透明状態と、模様及び/又は文字を含む情報を表示する情報表示状態とが備えられ、
(a1)前記透明状態と前記情報表示状態のいずれか一つの状態は非駆動時に安定に保持され、
(a2)前記透明状態と前記情報表示状態は可逆的に切り替えることができ、
(b)前記透明状態を呈している光学素子の領域を、可視光線が一方の外表面から他方の外表面に向けて通過する場合の全光線透過率が60%以上であり、
(c4)前記情報表示状態を呈する場合に表示され得る情報として、
会社、商店、団体、組織、又は個人の名称若しくは氏名を表す第1の情報と、会社、商店、団体、組織又は個人のスケジュールまたは最新状況を表す第2の情報とが備えられ、
(c5)光学素子を駆動し、第1の情報を含み第2の情報を含まない場合と、第1の情報と第2の情報の両方を含む場合とを切り替えて、表示がされてなる看板表示体を提供する。
本発明の第9の態様は、
第2の情報として、休業の予定期間または次の営業日に関する情報を表示する第8の態様に記載の看板表示体を提供する。
本発明の第10の態様は、
前面透明板と鏡面付き基板との間に透明パネルが備えられ、
透明パネルの少なくとも一部の領域に電気的に駆動される光学素子が備えられ、
光学素子は、その面全体がほぼ透明になる透明状態と、模様及び/又は文字を含む情報を表示する情報表示状態とが備えられ、
(a1)前記透明状態と前記情報表示状態のいずれか一つの状態は非駆動時に安定に保持され、
(a2)前記透明状態と前記情報表示状態は可逆的に切り替えることができ、
(b)前記透明状態を呈している光学素子の領域を、可視光線が一方の外表面から他方の外表面に向けて通過する場合の全光線透過率が60%以上であり、
(c6)光学素子が前記透明状態にある場合に、透明パネルが不存在で鏡面のみが存在しているかのように視認され、
以下の(d)又は(e)の条件を満たすように光学素子が駆動されてなる鏡を提供する。
(d)予め設定された動作シーケンスに従って、全ての光学素子についての前記透明状態又は前記情報表示状態の二つの状態を切り替える。
(e)センサーがさらに備えられ、透明パネルから所定の距離に存在する人物が前記センサーによって検出され、前記情報表示状態と前記透明状態の二つの状態の切り替えのタイミングが前記センサーの出力によって制御される。
本発明の第11の態様は、
複数の透明パネルが外壁面の面方向に並設されてなるビルディング外壁用調光装置であって、
それぞれの透明パネルの少なくとも一部の領域に電気的に駆動される光学素子が備えられ、
光学素子は、その面全体がほぼ透明になる透明状態と、模様及び/又は文字を含む情報を表示する情報表示状態とが備えられ、
(a1)前記透明状態と前記情報表示状態のいずれか一つの状態は非駆動時に安定に保持され、
(a2)前記透明状態と前記情報表示状態は可逆的に切り替えることができ、
(b)前記透明状態を呈している光学素子の領域を、可視光線が一方の外表面から他方の外表面に向けて通過する場合の全光線透過率が60%以上であり、かつ、
(c7)光学素子が前記透明状態にある場合に、透明パネルが不存在で壁面のみがあるかのように視認され、
以下の(d)、(f)又は(g)の条件を満たすように光学素子が駆動されてなるビル外壁用調光装置を提供する。
(d)予め設定された動作シーケンスに従って、全ての光学素子についての前記透明状態又は前記情報表示状態の二つの状態を切り替える。
(f)光学素子の前記透明状態と前記情報表示状態が制御され、外壁に並設されてなる複数の光学素子の少なくとも一部若しくは全部の光学素子のそれぞれの前記情報表示状態が組み合わされることによって、所望の情報表示が行われるようにする。
(g)光学素子が、可視光線のうちのR・G・Bのそれぞれの少なくとも一部を反射する反射状態になるようにし、ビルディング外壁の窓からビルディングの内部に入る外光を低減する。
本発明の第12の態様は、
左右に設けられた側壁に沿って昇降する多数の踏台が無端状に連結されたエスカレータ装置であって、
一方の外表面から他方の外表面を見通すことができる少なくとも一枚の透明パネルが側壁に備えられ、
透明パネルの少なくとも一部の領域に電気的に駆動される光学素子が備えられ、
光学素子には、その面全体がほぼ透明になる透明状態と、模様及び/又は文字を含む情報を表示する情報表示状態とが備えられ、
(a1)前記透明状態と前記情報表示状態のいずれか一つの状態は非駆動時に安定に保持され、
(a2)前記透明状態と前記情報表示状態は可逆的に切り替えることができ、
(b)前記透明状態を呈している光学素子の領域を、可視光線が一方の外表面から他方の外表面に向けて通過する場合の全光線透過率が60%以上であり、
(c8)全ての光学素子が前記透明状態にある場合に、透明パネルが不存在で側壁の背景側が視認され、
以下の(d)又は(e)の条件を満たすように光学素子が駆動されてなるエスカレータ装置を提供する。
(d)予め設定された動作シーケンスに従って、全ての光学素子についての前記透明状態又は前記情報表示状態の二つの状態を切り替える。
(e)センサーがさらに備えられ、透明パネルから所定の距離に存在する人物が前記センサーによって検出され、前記透明状態と前記情報表示状態の二つの状態の切り替えのタイミングが前記センサーの出力によって制御される。
本発明の上記の全ての態様において、全光線透過率が透明パネルと光学素子とを全て含み70%以上であることが好ましい。また、上記の全ての態様において、光学素子の全光線透過率が80%以上であることが好ましい。また、上記の全ての態様において、前記透過状態と前記情報表示状態の両方が非駆動時に安定に保持されてなることが好ましい。特に、カイラルネマチック液晶光学素子であれば、超低消費電力で動作させることができる。
また、上記の全ての態様において、光学素子がカイラルネマチック液晶光学素子であることが好ましい。前記透明状態と前記情報表示状態の両方を非駆動時に安定して保持することができるからである。
上記の全ての態様において、光学素子がネマチック液晶を基板面に垂直配向せしめた液晶/高分子複合体素子であることが好ましい。高速のスイッチング動作をさせることができるからである。
また、上記の第1の態様において、光学素子が前記情報表示状態の場合に、外部から色光を投射するものであることが好ましい。また、色光の変化を模様及び/又は文字の変化と連動させることが好ましい。
また、3枚の透明パネルが相互に隣接して組み合わされたもの、5枚若しくは6枚の透明パネルが組み合わされ、直方体の形状が構成されたものであることが好ましい。また、本態様において、展示物の下方から展示物に向けて、情報表示と連動した照明を行うことが好ましい。
上記の第2の態様において、透明パネルが強化ガラス若しくは合わせガラスであることが好ましい。展示物を保護するためである。
上記の第3の態様において、透明パネルの縦方向のサイズがドアの縦方向のサイズの60〜90%であることが好ましい。より高い開放感を与えるからである。
上記の第4の態様において、全ての光学素子の各面積が10cm×10cm以上であることが好ましい。より意匠性に優れ、かつ情報量の多い情報表示を臨機応変に提供できるからである。
上記の第5の態様において、間仕切りの設置された空間、建物又は会社などの情報を情報受容者に提供することが好ましい。広告効果と訴求力をより高めることができるからである。
上記の第6の態様において、天窓が建物の外壁に設置された天窓であることが好ましい。また、第6の態様において、天窓が自動車のサンルーフ又はムーンルーフであることが好ましい。また、光学素子が透明パネルの領域のほぼ全てを覆うように構成され、かつ、外光の波長域の一部若しくは相当の部分を反射できる光学状態を備えていることが好ましい。ある程度の遮光機能又は遮熱機能を天窓に付与することができるからである。
上記の第7の態様において、透明パネルと照明光源を相対的に移動させることが好ましい。照明光を複雑に変化させることができ、より、意匠性の高い演出を表現することができるからである。
上記の第8の態様において、前記透明状態において、看板表示体の全体がほぼ透明な状態になることが好ましい。より、演出性を高めるためである。また、前記情報表示状態において、模様及び/又は文字を呈する部位と、背景の透明部分とのコントラスト比が8以上であることが好ましい。より、好ましくは15以上とする。情報受容者が情報をより視認しやすくなるからである。
上記の第9の態様において、休業の予定期間または次の営業日に関する情報を、色付けし、第1の表示と異なる色合いで表示することが好ましい。この場合、色光を光学素子に投射したり、3色光源(LED)などを用いて、情報表示と連動するシーケンシャル表示をすることで達成することができる。
上記の第10の態様において、衣料品店の試着室の姿見に用いることが好ましい。情報受容者に、広告・宣伝を臨機応変に提供すると共に、鏡としての機能を提供できるからである。
上記の第11の態様において、透明パネルがガラス窓に一体に構成され、カーテンウォールを構成することが好ましい。施工しやすく、意匠性と機能性を両立できるからである。なお、本発明において、光学素子、又は透明パネルを外光に曝す場合には、光学素子を保護するために、紫外線・低減若しくは除去のための材料を、光学素子の周辺、又は内部に設けることが好ましい。例えば、紫外線吸収剤を透明樹脂材料に充填しておく手法が挙げられる。
上記の第12の態様において、側壁のほぼ全てが透明であり、光学素子が側壁のほぼ全領域に渡って備えられていることが好ましい。より多くの情報を提供できるからである。
本発明は上記の態様のみに限定されず、表示を提供するその他の物品、装置、部材、構成物に適用することができる。また、使用環境として、室内・屋外を問わない。
本発明によれば、付加価値の高い機能を付与した透明パネルが備えられた、ショーケース、間仕切、壁体、天窓、鏡、調光体、照明装置、エスカレータ装置、ドア装置、ビルディング外壁用調光装置、を実現することができる。情報表示における「文字」とは人間が通常用いている言語であって、判読できるものである。通常用いられる形態から変形されていてもよい。典型的なフォント形状そのものでもよい。また、文字そのものを意匠の一部として用いる場合も含める。
また、模様とは自然界に存在する模様(雲、波、大理石などの表面模様、木目、螺旋模様、斑点模様)や創作された模様(線、三角形、円、円弧、四角形、多角形などの組み合わせ図形や、より複雑に組み合わされた図形)のいずれでもよい。文字及び模様を混在させてもよい。商店や企業などのイメージに合致した図形、CIのマーク、ロゴ、特定の広告表示などを適宜混在させ、繰り返して表示してもよい。複数の光学素子を配置する場合は、それぞれの光学素子毎に異なる表示を行うようにしてもよい。情報受容者に対して、より訴求力のある情報表示を実現できるからである。
また、光学素子に高精細な表示を実現することも可能であり、情報受容者(利用者)に一定以上の情報量を効果的に伝達することが期待できる。また、状況の変化に応じて臨機応変に表示を変更することができる。
以下、本発明を適用した実施形態の一例について説明する。なお、本発明の趣旨に合致する限り、他の実施形態も本発明の範疇に属し得ることは言うまでもない。また、以下に説明する図中の各部材のサイズは、説明の便宜上のものであり、各部材の比率等は実際とは異なる。
本発明に用いる光学素子として、非駆動時に透明状態または情報表示状態が安定に保持されるものを採用する。特許文献4の液晶光学素子は、非駆動時に「透明」であり、駆動時に「散乱(白濁)」する動作モードを呈する。その改良発明として本出願人等による特願2004−367513がある。光学素子を保護するために、樹脂構造をさらに工夫することにより、耐衝撃性を向上したものである。
その態様1は、液晶と高分子とを含む電気光学機能層を、少なくとも一方が透明な一対の電極付基板間に挟持し、電圧の印加に応じて該液晶の配向状態を変化させて光線透過状態と光線散乱状態とを呈するようにされた液晶光学素子であって、該高分子は、複数の柱状樹脂を形成し、該柱状樹脂は、その長軸方向が該電極付基板面の法線方向に略一致しているものと、当該法線方向からチルトしているものとが混在し、該電気光学機能層における該高分子の含有量を10wt%以上とし、該光線透過状態における該液晶の配向方向は、該基板面の法線方向に略一致している液晶光学素子である。
図1にその模式的断面図を示す。この液晶/樹脂複合体素子40は、表基板41と裏基板42の間に配向膜43,49、樹脂/液晶複合体層45、スペーサ46、周辺シール47、マトリックス電極44,48が備えられている。図2は、液晶のプレチルト状態を示す模式図である。図3は、形成した液晶光学素子の断面写真(a)と、液晶を除去した後の樹脂構造を斜め方向から撮影した斜視図(b)である。図3のものは、基板断面方向において、斜めに配列した樹脂が含まれている。本発明では、この液晶光学素子を用いることができ、その高速動作を利用して、表示を任意に切り替えることに適するのである。
本発明において、光学素子の特性として双安定性の光学状態を備えるものであることがさらに好ましい。装置全体における回路動作をより低消費電力化の方向に向けて調整できるからである。たとえば、上記の特許文献3などのものである。その製造方法・構造及び駆動方式は、米国特許第6674494号明細書、米国特許第6937218号明細書、等に示されている。
また、上記の技術内容に加え、本出願人による特願2005−187452、特願2005−191490、特願2005−202105、に示した製造方法、素子構造、検査方法等の技術を利用し適合し組み合わせることによって本発明を実施することができる。
本発明において、透明パネルには、強度、加工性の点などから板ガラスを用いることが好ましい。板ガラスの具体的な性能、規格については「旭硝子板ガラス建材総合カタログ(2003年3月第1刷発行)」(普通板ガラス、合わせガラス、強化ガラス等)に記載されている。基本的には、可視光透過率が80%以上の板ガラスを用いることが好ましい。さらには、90%以上のものを用いることが好ましい。より、透明表示体としてのディスプレイ機能と訴求力が期待できる。さらには、色再現性を向上させた高透過・高透明ガラスを用いるとさらに、透明表示体としての訴求力を高めることができる。そのような板ガラスとして、クラリティア(登録商標:旭硝子社の高透過・高透明ガラス)がある。
また、板ガラスを用いる場合、熱線反射ガラスや熱線吸収ガラスを用いることもできる。また、ドア装置の透明パネルとして、テンパライト(登録商標)を用いることもできる。透明パネルの外表面に低反射性コーティングを施すことが好ましい。
板ガラスの代わりに、高透明性で所定の強度を有するプラスチック板を採用することもできる。これらの場合、透明パネルとして用いる透明板の屈折率と光学素子の屈折率とを所定の範囲以内に適合させることが好ましい。本発明において、透明パネルには基本的に高透明性のものを用いることを基本とするが、ある程度の色味を持つものを用いることもできる。さらに、そのような場合、光学素子に対する色光の投射などにより、情報表示状態において板ガラスと同程度の色味を発生するようにすることもできる。基本的に、透明パネルの部材と光学素子の基板の部材とをほぼ同特性のものに合わせて用いることが好ましい。前記透過状態における透明感をより高めるためである。
本発明において、前記透明状態において、光学素子の全面がほぼ透明状態になることを前提としているが、全波長域において「透明」ではなく、有色透明であってもよいし、光学素子または透明パネルの一部が半透明、あるいは部分的に不透明であってもよい。特定の文字情報や模様を固定表示とし、常時視認するようにして用いる場合を含めるものである。また、「透明状態」といっても、光学素子の内部構造に不透明部材が存在することは必至であるので、情報受容者の視点から見て、ほぼ透明であるかのように感ずることができる程度であればよい。
たとえば、多数の光学素子を透明パネルの内部に埋設する場合に、それらの光学素子に通電するための配線にSUSを用いることが好ましい。SUSはITO等の透明電極のように透明に見える材料ではない。したがって、当然、情報受容者が光学素子のその部分を近距離から見れば、SUSを見分けることができる。しかし、有限サイズ「光学素子・透明パネル・応用物品」を、一定以上の距離で情報受容者が見る場合、その配線に気が付かず、事実上の透明ディスプレイとして視認するのである。もちろん、光学素子の材料をより透明性のある材料を採用し製造すれば、より透明ディスプレイに近づくことになるが、製造上の難易度、物品としての強度を保つことなどの点で、透明材料のみで装置を製造することが難しい。配線などについて、有色の配線材料を採用することが必要となる。言い換えれば、「透明に見える」とは、光学素子が備えられた透明パネルと情報受容者との距離と、光学素子のサイズなどに関係する相対的な条件の範囲で成り立つものである。例えば、1m、2m、5m、10mあるいは15m以上の所定の距離をあらかじめ想定し、各部の寸法や材料を設計すればよい。無論、専ら透明材料のみで光学素子を構成することもできる。
[実施形態1]
図4は、本実施形態1の展示装置の構成の一例を模式的に示す斜視図である。本実施形態に係る展示装置10は、光学素子たる液晶光学素子1、壁面2、展示物品を置く内部空間3、センサー11、制御回路12、赤外線13等を備えている。この本実施形態1に係る展示装置10は、建物や店舗の内外壁に凹部、又は開口部を設け、凹部や開口部の内部空間3に展示物が展示されるものである。壁面2の外壁面の延長上の凹部や開口部前面には、液晶光学素子1が設けられ、これにより内部空間3と外部とが仕切られている。建物、店舗を訪問した情報受容者(利用者)は、この内部空間3に展示された展示物品を外部空間から液晶光学素子1を介して視認することができる。
液晶光学素子1の近傍には赤外線を検出するセンサー11が設けられている。センサー11は、例えば、赤外線13の入射量が一定以下となった場合、情報受容者(利用者)が近接していると判断し、赤外線13の入射量が一定以上である場合、情報受容者(利用者)が近接していないと判断する。センサー11の検知結果に基づいて、センサー11は制御回路12に信号を出力する。
制御回路12は、液晶光学素子1を駆動するための駆動信号を出力する駆動回路を備えている。制御回路12は、センサー11の検知結果に基づいて、液晶光学素子1に駆動信号を出力する。本実施形態1においては、店舗を訪問した情報受容者(利用者)が展示装置10に接近すると、制御回路12が液晶光学素子1を駆動し、液晶光学素子1の光学状態が変化するように構成されている。
液晶光学素子1としては、例えば、透過・散乱の動作モードを呈するものを用いることができる。液晶光学素子1の透過状態、及び散乱状態は、制御回路12による電気的制御により可変可能である。例えば、情報受容者(利用者)が接近した際に透明状態とし、情報受容者(利用者)が近接していないときには、透明状態のところに展示物に関する情報が浮かびあがるように表示される状態とすることができる。
上記の表示内容としては、例えば、展示者や製造者の表示(図4の例においては、「AGC」)等とすることができる。また、時間的な間隔を置いて、情報の表示状態と非表示状態とを可変変更する。建物の内外装において、開口部(壁面に設置されるポツ窓など)に設置することもできる。その透明部分の一部又はほぼ全体に渡って、映像を浮かび上がらせたり、ほぼ透明状態に切り替えることができる。壁面に「ポツ窓」として設けた場合、人物が接近したことを検出し、商品情報、時事情報、値引き情報、企業広告等の所望の情報を臨機応変に提供することができる。図4では壁面に設置する例を示しているが、床面や階段の段差部分の側面部に設けてもよい。
情報表示のデフォールトの動作として、30秒、1分、5分等の所定の期間を1サイクルとして設定し、「完全透明状態」→「店名表示や商品説明等の情報表示状態」→「完全透明状態」→というように自動的に光学状態の切り替えを繰り返して行うようにする。情報受容者(利用者・閲覧者)等が当該空間に存在し、展示装置に接近し、センサーで検出されたた場合は、運転プログラムに割り込み制御をかけて、異なる表示シーケンスを起動するようにする。たとえば、「ご来店ありがとうございます。・・・」等のメッセージを表示する。さらに、展示物(商品)の具体的な情報を表示することができる。そのような動作シーケンスの一例を図5に示す。あるいは、通常状態で所定の表示を行うようにし、情報受容者が接近したことをセンサーで検出し、光学素子を透明状態に置き、展示物を透明パネル越しに見ることができるようにする。このように、人物の接近を自動感知し、光学素子が備えられた透明パネルを透明化する使用態様が好ましい。
人物の接近をセンサーが検出し、その出力によって、通常の動作シーケンスに割り込みをかけて、情報受容者に対する情報を表示する動作シーケンスを実行し、その後、通常の動作シーケンスに復帰する。この動作シーケンスは用途、物品によって自由に設定することができ、又は求められる情報表示や見栄え、との関係で、最適化することができる。
ここで、液晶光学素子1に表示される情報としては、内部空間3に置く展示物(商品や見本を含む)の説明(商品名、商品ロゴ、ブランド名、ブランドロゴ、価格、生産地の名称の他、商品に関する文字、図形、記号、模様、図柄、絵柄、デザイン等)、商品−製造者、商品−販売者、商品−製造者、展示物(非売品)−保有者等を挙げることができる。特に、社名・製造者・生産地・販売地等のロゴを情報表示することが好ましい。情報受容者に対する訴求力を高めることができるからである。また、前記透明状態の場合に、これらの「情報」の一部若しくは全部を表示しておくことが好ましい。透明状態とは、光学素子のサイズの相当の部分が透明状態となればよく、その一部に、全体の透明感を損なわない程度に何らかの情報が残っている場合を含み得るのである。例えば、70%、80%、90%以上であってもよい。
無論、展示物に関係する情報以外にも、例えば、天気、気温等の一般ニュースを情報表示してもよい。これにより、展示物とは直接関係がないが、情報受容者(利用者)にとって付加価値のある情報を、展示品を見ながら、臨機応変に即ち、即時に得ることができる。
広告や宣伝を提供しようとする側から見れば、より訴求力のある、効果的な広告・宣伝を実践できることになる。あるいは、情報受容者(利用者・閲覧者)にとっては、時間を無駄にすることなく、所望の情報を臨機応変に得ることができるばかりでなく、見栄えの良好な表示と、情報を瞬時に入手できるので、大きな満足感を得ることになる。
壁面2の内部において液晶光学素子1の近傍の位置には、制御回路12と配線(不図示)とを収納するための空間が設けられている。液晶光学素子1の端部には、例えば、駆動回路を実装したTCP(不図示)が接続されている。TCPは、液晶光学素子1の周辺の壁面の中に設置する。さらに、壁面の中にTCPと接続されるFPC(不図示)等の外部配線が収納されている。
本実施形態1に係る展示装置10においては、液晶光学素子1の光学機能層の情報表示部が散乱状態となることにより情報が表示される。そのため、展示装置の外部からの光によって、液晶光学素子1に情報を表示することができる。すなわち、外部からの光が散乱されるため、情報受容者(利用者)が様々な方向から情報を視認できる。一方、光学機能層の透過状態となっている箇所では光が透過して展示装置の内部を照明する。
これにより、情報受容者(利用者)が液晶光学素子を通して展示物品を見ることができる。また、液晶光学素子1の光学状態を時間とともに変化させることができるので、見栄えがあり、視認しやすいディスプレイを構築できる。
液晶光学素子1の情報表示状態をさらに効果的に演出するために、外部から色光を当ててもよい。これにより、さらに情報受容者(利用者)の注目を集め、展示物を強く印象付けることが期待できる。また、この展示装置はより大型なウインドー形式の展示装置に適用することができる。
図6は、本実施形態1に係る液晶光学素子1の構成の一例を示す断面図である。本実施形態1に係る光学素子として、米国特許出願公開第2003/0142057号明細書に開示されたメモリ性を有するものを挙げることができる。具体的には散乱・反射状態であるフォーカルコニック状態と、可視域の波長で透明状態を呈するプレナー状態(赤外域または紫外域で選択反射を有する光学的状態)とを安定に有するカイラルネマチック液晶を用いている。このカイラルネマチック液晶の製法・構造等については、例えば、上記の米国特許出願公開第2003/0142057号明細書に記載のものを用いることができる。
上記液晶光学素子1は、図6に示すように、第1のガラス基板61a、第2のガラス基板61b、第1電極62a、第2電極62b、第1高分子薄膜63a、第2高分子薄膜63b、及び光学機能層たる液晶層64等を備える。液晶層64には、フォーカルコニック状態とプレナー状態を安定に呈するカイラルネマチック液晶を用いる。
第1のガラス基板61aの上には第1電極62aが形成されている。第1電極62aの上には第1高分子薄膜63aが形成されている。第2のガラス基板61bの上にも同様に第2電極62b、さらにその上に第2高分子薄膜63bが形成されている。そして、第1高分子薄膜63a、第2高分子薄膜63bがそれぞれ内側となるように第1のガラス基板61aと第2のガラス基板62bとが貼り合わされる。そして、第1のガラス基板61aと第2のガラス基板62bとの間には液晶層64が挟持されている。
第1電極62a及び第2電極62bは、それぞれストライプ状に複数配列されている。第1電極62a、第2電極62bの一方は、行電極(コモン電極)であり、他方は列電極(セグメント電極)であり、互いに直交するように配置されている。以下の説明では、第2電極62bが列電極であり、第1電極62aが行電極であるとする。
第1高分子薄膜63a、第2高分子薄膜63bには、プレチルト角が60°以上となるような樹脂膜を用いることが好ましい。プレチルト角が60°以上となる樹脂膜としては、ガラス転移温度が60℃以上、好ましくは、100℃以上の硬化した樹脂を好適に用いることができる。第1高分子薄膜63a及び第2高分子薄膜63bは、ラビング処理を施すことが好ましい。好適な材料としては、ポリイミドを挙げることができる。なお、ここで言うプレチルト角とは、樹脂膜にネマチック液晶が接した際に、その接触面で形成される面に対する液晶分子の配向角度である(液晶が基板面に平行な場合を0°とする)。
ラビング処理を施したプレチルト角が60°以上となるような樹脂膜を、少なくとも片側の液晶との界面に使用することにより、斜めから入射する光に対しても充分な透明性を示すことができる。プレチルト角を80°以上とすることで、さらに液晶配列を安定化させることもできる。
第1電極62aと第1高分子薄膜63aとの間、及び第2電極62bと第2高分子薄膜63bとの間には、金属酸化物などにより形成した電気絶縁層を設けることが好ましい。これにより、プレナー状態での透明性をさらに高めることができ、透過−散乱による表示を行う際のコントラスト比を高めることができる。なお、ラビング処理を行うことは必須ではなく、プレチルト角が60°以上となる樹脂膜であって、ラビング処理を施さないものも好適に用いることができる。
第1電極63a、及び第2電極63bの間隙はスペーサー(不図示)等で保持する。2〜15μmとすることが好ましい。より好ましくは、3〜6μmである。第1電極63a、及び第2電極63bの間隙が小さすぎると表示のコントラスト比が低下してしまう。一方、第1電極63a、及び第2電極63bの間隙が大きすぎると、駆動電圧が上昇したり、プレナー状態での液晶配向に乱れが生じ透明性が若干損なわれることがある。スペーサとしては、耐衝撃性を向上するため、光硬化性樹脂等を用いることがより好ましい。
表示の態様は、例えば、ドットマトリックス表示とする。コモン電極を走査する表示態様であれば、セグメント表示などの非フルドットマトリックス表示であってもよい。また、情報表示状態に表示される文字等を書き換える必要がない用途に用いる場合には、第1電極、第2電極に直接パターン形成してもよい。これにより、接続配線構造を簡易化することができ、製造工程の簡易化を図ることができる。基板は、ガラス基板でも樹脂基板でもよい。また、ガラス基板と樹脂基板とを組み合わせて用いてもよい。基板は、無色のものが好ましいが、有色透明なものを使用してもよい。
液晶光学素子1は、以下のようにして製造する。まず、第1電極63a面内に微量のスペーサー(不図示)を散布し、対向させた第1のガラス基板61a、及び第2のガラス基板61bの四辺を、注入孔を除いてエポキシ樹脂等のシール材で封止する。これにより、空セルが製造される。次に、真空注入法によって液晶組成物を空セル内に満たす。このとき、シール材として硬化後に透明となる材料を用いれば、表示体を透明状態とした際に、情報表示体の周辺部に至るまで、透明性を呈することができるので好ましい。
硬化後に透明なシール材としては、エポキシ系、アクリル系、ウレタン系、エン−チオール系又はそれらの混合系などを挙げることができる。シール材の硬化は、熱硬化、光硬化等により行うことができる。また、前記スペーサにおいても透明状態における透過率を向上させるため、透明なものを用いることが好ましい。
これらにより、可視域で散乱反射状態を呈するフォーカルコニック状態と、可視域で透明状態を呈するプレナー状態とを安定に呈する液晶光学素子1を得ることができる。透明状態であるプレナー状態では、60%以上さらには80%以上の光線透過率を得ることができる。そのため、情報受容者(利用者)の視界を妨げることがない。
上述の液晶光学素子1は電気信号が印加されない状態において、情報を保持することができるため、書き換えの必要な時のみ電気信号を入力すればよい。これにより、低消費電力化を図ることができる。電気信号の入力は、パーソナルコンピュータ等の外部の処理装置を用いて、有線通信又は無線通信により実行することができる。これにより、自由かつタイムリーに情報の書き換えを行うことができる。
本実施形態1においては、上述のように液晶光学素子1の光学機能層の一部が散乱状態となって情報が表示される情報表示状態と、散乱状態となった部位が透明に切り替わり、光学機能層の全体が透明となる透明状態とを有する。これにより、様々な情報を容易に表示することができる。また、内部に展示された商品を容易に視認することができる。さらに、情報を液晶の散乱状態により表示しているため、様々な角度から情報を視認することができる。
このような展示装置は、百貨店、デパート、専門店等の店舗の他、博物館、展示会、博覧会、スポーツ競技場、会議場、催事場、冠婚葬祭場、一般企業の社屋、などの各種会場、空間において利用することができる。展示物には、創作物のみならず、無機物、動物や植物などの生物体を含んでいてもよく、また、実際に販売される商品だけでなく、展示のみされる物品でもよい。また、外光を利用して商品及び液晶光学素子を意図的に照明してもよい。本実施形態1に係る展示装置10によれば、展示された商品及び商品に関する情報を良好に視認することができる。そのため顧客への宣伝効果を向上でき、購買意欲等を喚起することができる。
なお、光学機能層の表示・非表示状態は上記使用態様に限定されるものではなく、情報受容者(利用者)が近接したときのみ透明状態とし、情報受容者(利用者)が近接していないときには、液晶光学素子1の全体を散乱状態としてもよい。これにより、情報受容者(利用者)が近接していない時には、展示装置内の商品をほとんど隠すことができる。この場合においても、所定の位置のドットまたはセグメントに所定の情報を表示できるように設定してもよい。あるいは、液晶光学素子1中にしきい値の異なる領域を設けて、印加電圧に応じて透過率を変化させることにより、液晶光学素子1に「AGC」のような所定の文字や模様を表示させることもできる。
本実施形態1において、可視光域における全光線透過率は60%以上であることが好ましく、さらに好ましくは70%以上とする。例えば、上述のカイラルネマチック液晶のような高透過性素子を用いることにより、可視域の波長で80%以上の全光線透過率を達成することができる。
なお、全光線透過率とは、液晶光学素子を直接構成する二枚の透明板を含む液晶光学素子の部分における、一方の外表面から他方の外表面に至るまでの可視光線の透過率のことを言う。アンチグレア処理等のための光学薄膜を含んでもよい。透過率の高い液晶光学素子を用いることにより、内部に展示された商品を見やすくすることができる。これにより、内部の展示物とその情報を容易に見ることができ、購買意欲を喚起することができる。
なお、本実施形態1の展示装置10の開口部形状は、矩形以外の形状とすることができる。例えば、円形や三角形、多角形の液晶光学素子1を設けることができる。さらに、大型のコルトンパネルに対して用いることも可能である。
また、透明パネルの一部又は全体が曲面体であってもよい。曲面体の曲面部(例えば、半円柱状部分など)に光学素子を設置するには、光学素子の基板をフィルム基板とし、柔軟構造を有する表示素子を採用すればよい。カイラルネマチック液晶光学素子をフィルム基板間に設けて、曲面化できる例が知られている。この場合、駆動ICなどはフィルム基板の端に相互の間隙を空けて設置し、ある程度の屈曲にたえるような構造にすればよい。
また、本実施形態1の展示装置10においては、壁面2の開口部前面を覆うように液晶光学素子1を配設したが、開口部全面に一枚のガラス等の透明板を配設し、この透明板に、ポリビニルブチラール等の接着シート等を介して液晶光学素子1を貼り合わせるようにしてもよい。また、後述する実施形態3又は変形例2に記載のように一対の透明板に光学素子を挟持する構造としてもよい。
上記実施形態の展示装置では、情報を表示させる光学素子の具体物として、液晶光学素子1を用いたが、これに限定されるものではなく、無機EL表示素子、有機EL表示素子等でもよい。
[変形例1]
次に、上記実施形態1に係る展示装置10とは異なる例について説明する。なお、以降の説明において、上記実施形態と同一の要素部材は、同一符号を付し、適宜その説明を省略する。
本変形例1に係るショーケースは、基本的な構成は上記実施形態1と同様であるが、以下の点が異なっている。すなわち、上記実施形態1に係る展示装置10は、壁面2に開口空間が設けられ、開口空間の前面に液晶光学素子1を配設していたが、本変形例1に係るショーケースは、側面を2面以上備えるケーシングであって、すべての側面の全面に液晶光学素子1を備えている点が異なる。図7に本変形例1に係るショーケース80の模式図を示す。壁面81から三角形状に突き出た部分の二つの側面に透明パネル82を、他の一つの側面に透明ガラス83を設置し、その内部の展示物84を見せるように構成している。横方向から見た場合、空間に展示物84が浮いているかのように視認される。
展示空間の角部に設置する場合、3面の透明パネルを組み合わせて、展示物を囲うように構成することが考えられる。さらに、透明パネルが相互に接合される箇所をすべて透明材料で構成すれば、視認される得る範囲において、ほぼ完全な「透明表示体」を構成することができる。駆動回路との配線接続は壁・台座などと接合されている一辺から取り出すようにすればよい。
2面が透明パネルでその側面が単なる透明板である場合は、本発明において最も簡素な構成例となる。上記の3面の場合と同様に、透明パネルの接合箇所を透明材料で構成すれば、同様に「透明表示体」を構成できる。配線・電源などは壁・台座側の接合す一辺から取り出す。最も一般的なショーケースは六面体構造のものである。台座部分又は取り付け面となる一面を除いた5面の全てに光学素子を備えた透明パネルを用いれば、高機能の情報表示と透明状態とを切り替えて制御し、より複雑な表示を実現することができる。図8は壁面に対して側面の一部を取り付けたショーケースの例である。図9は、台座の上に設置した例である。
一般的に、液晶光学素子はその外周部にフレームを備えている。そして、このフレーム内にTCPやTCPと接続されるFPC等の外部配線が収容されている。フレームを用いる場合は極力、そのサイズを小さくし、全体の見栄えに影響しないようにする。液晶光学素子としては、上記実施形態1と同様のものを用いることができる。また、情報表示方法、表示内容についても同様である。また、透明パネルが矩形である場合に、上記出願に記載のある方法により一辺に接続配線を設置し、残りの3辺を透明にすることもできる。また、多数の透明パネルを連接し、その細いフレーム部に駆動回路を設置し、各透明パネルを駆動することもできる。
なお、使用の目的に応じて天板を液晶光学素子1で構成したり、任意の側面にのみ液晶光学素子1を配設してもよい。また、一側面のほぼ全面に液晶光学素子を設けるのが好ましいが、逆に、その透明パネルの一部の領域のみに光学素子を備える構成としてもよい。この場合には、側面の全面に透明板を設け、その一部の領域に液晶光学素子を接着シート等を介して貼り付ければよい。
また、後述する実施形態3、変形例2又は変形例4に記載のようにショーケースの側面と略同一形状の大きさの一対の透明板の間隙に、任意の大きさ、任意の個数の液晶光学素子を内蔵する構成としてもよい。この場合には、同文献に記載のように液晶光学素子を駆動するための接続配線を、液晶光学素子から一対の透明板の端部まで延設させ、透明板の外部の制御回路等と接続するように構成すればよい。
本変形例1に係るショーケースによれば、展示された商品及び商品に関する情報を良好に視認することができる。そのため情報受容者への宣伝効果を向上でき、購買意欲等を強く喚起することができる。
情報受容者(利用者・閲覧者等)がショーケースに所定の距離以上接近し、当該ショーケースに対して、より接近した場合若しくは正対した場合に、その状態をセンサーで検出し所定の情報を表示するようにすることもできる。より効果的な情報表示を臨機応変にすることができる。このように、情報受容者(購買希望者)が商品等を好ましい或いは興味を持ったと思われる場合に、光学素子の状態を変化させ、情報受容者の注意をより喚起するようにし、引き付けることができるように制御することが好ましい。また、その状態変化を生じさせる場合に、展示物の情報以外に、情報受容者に「定常的なメッセージ」を入れて表示を行うことが好ましい。たとえば、通常状態で店名やロゴを表示しておき、情報受容者が接近した場合に、光学素子が備えられた透明パネルを透明化し、展示物を見せるようにすることができ、情報受容者がショーケースから離れた場合に、「お礼のメッセージ」を表示してから、元の表示に戻る動作シーケンスが好ましい。
[実施形態2]
次に、透明壁体に光学素子を配設した例について説明する。本実施形態2に係る例は、水族館に設置される、水中動物などを鑑賞するための大型の透明壁体に関するものである。本実施形態2の透明壁体の内部空間には、水が充填され、観賞用の魚類が飼育されている。水族館に来訪した観客は、大型の透明壁体を介してサメやイルカ、魚類、などの水中生物を鑑賞することができる。大型の透明壁体の外部側の主面であって、観客の視線の高さ近傍には、小さな液晶光学素子が透明接着シート等を介して貼着せしめられている。液晶光学素子としては、上記実施形態1に係るものと同様のものを用いることができる。水族館以外に水槽の透明壁面に設置することもできる。
液晶光学素子の一辺若しくは複数辺にフレーム部を設け、このフレーム内に配線等を備えるようにすればよい。また、所定の電力を内蔵する電池等をフレーム内に配設することにより、外部との接続配線を不要とすることができる。
液晶光学素子の情報表示状態としては、例えば、フラッシュ禁止などの図入り文字等を記載することができる。実際にフラッシュ撮影が行われた場合、その光を感知し、情報受容者(観覧者)に警告文をすぐに表示することができる。これにより、より効果的に観客に注意を促すことが期待できる。また、鑑賞物である水中生物の説明、名前、生息地等の情報を、観客が接近したときにセンサーにより感知して表示するようにしてもよい。
また、観客によるボタンの押圧により、情報を表示するように構成してもよい。情報受容者(利用者)の会話の音量をセンサーで検出し、それによって所望の情報表示をするようにしてもよい。このように、光、音、手操作、などをセンサーで検出し、所定の情報表示と透明状態とを切り替えるようにする。
本例では、透明壁体に付加した光学素子が透明状態であるところに、情報を浮かび上がらせるように表示させているので、水槽内の視界が遮られるのを最小限に抑制することができる。また、このような表示法を用いることにより、表示体の領域を削減して透明壁体の面積を大きく設計することもできる。
なお、液晶光学素子としては、後述する実施形態3や変形例2に記載の一対の透明板の間隙に挟持された光学素子を接着シート等を介して透明壁体の外面側に固定してもよい。また、水族館に適用する透明壁体の例を説明したが、博物館、動物園、美術館等の透明な壁体あるいは説明板を設置するような場合に、同様に適用することができる。
本実施形態2において、光学素子の可視光域における全光線透過率は基本的に60%以上であることが好ましく、さらに好ましくは70%以上とする。例えば、上述のカイラルネマチック液晶のような高透過性光学素子を用いることにより、可視域の波長で80%以上の全光線透過率を達成することができる。アンチグレア処理等のための外部に付加する光学薄膜を含んでもよい。なお、光学素子を含む透明パネル全体において、分光特性が平坦化されていることが好ましい。色付きを低減し、より見やすくすることができるからである。その逆に、視野に入る対象物との関係で、特定の波長域を吸収するような光学特性を透明パネルや光学素子に付与しておいてもよい。
情報を表示させる光学素子100の具体物として、液晶光学素子1の例を説明したが、これに限定されるものではなく、透過型の動作モードを有し、いわゆる透明ディスプレイを実現できる無機EL表示素子、有機EL表示素子等を用いることもできる。
[実施形態3]
次に、本発明に係る調光装置の一例として間仕切り壁に適用例について説明する。ここで、「間仕切り壁」とは、空間分離用の仕切り壁全般をいう。すなわち、接見室、見学コーナー等の室内を分離するために用いられる空間仕切り用のいわゆるパーテーションとして機能するもののみならず、例えば、フェンスの役割を担うベランダ手摺や、ファッションビル等において、各フロアの床面の吹き抜け部やエスカレータ部との境界にフェンスとして機能する非自立型手摺、強化ガラス自立手摺(例えば、旭硝子社製のテンパライト(登録商標)のSS工法)等も含まれる。さらに、防煙壁として用いられるガラス防煙垂壁(例えば、旭硝子社製のサンスモークカット)や内部空間や内部空間との間に設置されるガラス床等も含まれる。
図10は、本実施形態3に係る間仕切り壁の一例を示す模式的斜視図である。本実施形態3に係る間仕切り壁20は、ステージ21、第1の支柱22A、第2の支柱22B、一対の透明板23、液晶光学素子1a〜1f等を備えている。第1の支柱22Aと第2の支柱22Bは、ステージ21に対して鉛直方向に設けられている。第1の支柱22Aと第2の支柱22Bとは、一対の透明板23の両端部をそれぞれ挟持して、一対の透明板23を支持する役割を担う。一対の透明板23の間隙には、液晶光学素子1a〜1fの6枚が、「縦方向3枚×水平方向2枚」の構成で同一平面上に設置されている。
次に、図10に示す構成において、各液晶光学素子に信号を供給するための構成について説明する。図10中の丸枠に、液晶光学素子1の構成の一例を模式的に示す。同箇所に示すように、液晶光学素子1には、行電極の引き出し配線領域1−Tと、表示領域1−Sとが上下に分割して設けられている。なお、引き出し配線領域1−Tと表示領域1−Sとは上下方向どちらにあってもよい。引き出し配線領域1−Tには行電極の引き出し配線が透明導電膜により設けられている。
ステージ21の内部には、液晶光学素子1を駆動するための電源及び駆動回路を実装したTCP(不図示)が収納されている。支柱22の内部には、配線を収納するための空間が設けられている。この空間にTCPと接続されるFPC等の外部配線が収納される。ステージ21及び支柱22の内部に収納された駆動回路及び配線により、液晶光学素子1に信号が供給される。
行電極は支柱22と平行に設けられており、引き出し配線領域1−Tを介して支柱内部に設けられた駆動回路から信号が供給される。列電極は、支柱22と垂直に設けられており、支柱内部に設けられた駆動回路から信号が供給される。このように構成することにより、光学素子の透過・散乱の面を大きくとることができる。
支柱22Aに隣接して設けられた3枚の液晶光学素子1a、1b、1cは支柱22Aの内部に収納された駆動回路から信号が入力される。引き出し配線領域1−Tには支柱22A側から表示領域1−Sの方向に折れ曲がった引き出し配線が複数形成されており、支柱22Aと平行に設けられた行電極に信号が入力される。支柱22Aと垂直に設けられた列電極には支柱22Aに収納された駆動回路から信号が入力される。
支柱22Bに隣接して設けられた3枚の液晶光学素子1d、1e、1fは支柱22Bの内部に収納された駆動回路から信号が入力される。引き出し配線領域1−Tには支柱22B側から表示領域1−Sの方向に折れ曲がった引き出し配線が複数形成されており、支柱22Bと平行に設けられた行電極に信号が入力される。支柱22Bと垂直に設けられた列電極には支柱22Bに収納された駆動回路から信号が入力される。
このように構成することにより、一対の透明板23に内蔵された6枚の液晶光学素子は、それぞれ独立に駆動することができる。これにより、よりバリエーションの富んだ表示態様で効果的に模様及び/又は文字を含む所望の情報を表示することができる。
図11を用いて本実施形態3に係る液晶光学素子の構成について説明する。図11は、間仕切り壁100の構成を模式的に示す断面図である。なお、図11においては、説明の便宜上、1枚の液晶光学素子1に対する構成のみを図示している。
図11に示すように、透明な第1板ガラス65A及び第2板ガラス65Bは、前面と背面に対向配置されている。第1板ガラス65A及び第2板ガラス65Bとしては、複層ガラス(例えば、旭硝子社製の「ペヤグラス」(商品名))等を用いることができる。それぞれの厚みは、例えば3mmとする。第1板ガラス65A、第2板ガラス65Bの間に設けられた内空間66の一面に、光学素子として液晶光学素子1を配置する。液晶光学素子1は、第1板ガラス65Aの内側の主面と当接するように配置される。液晶光学素子1の外周には液晶光学素子1の位置を規制するスペーサー67を設ける。必要な端子はスペーサー67を介して貫通して外部に取り出す。
スペーサー67には断熱性があり、かつ透明な材料を用いることが好ましい。スペーサー67により、液晶光学素子1が板ガラス65Aに固定される。図10に示す構成では、1対の透明板23の間に6枚の液晶光学素子が配置されているため、図11に示す構成と同様の構成が6個設けられることになる。透明板の外周にもスペーサー67が配置される。このスペーサー67により、大型の一対の透明板23の間に挟持されたそれぞれの液晶光学素子1の位置が規制される。なお、板ガラス65Aと液晶光学素子1とを接着シートを介して接着することも可能である。
内空間66は例えば、乾燥空気等の気体が封入された気体層とする。2枚の板ガラスに挟まれた内部の気体層が熱の伝導を抑え、高断熱効果をもつ。これにより、間仕切り壁が屋外に設置されるような環境条件下であっても、液晶光学素子1の温度変化を低減することができる。すなわち、気温の変化によって、液晶光学素子1の温度が変化するのを防ぐことができる。よって、液晶光学素子1の表示特性の劣化を防ぐことができる。
本実施形態3に係る間仕切り壁においては、液晶光学素子1の光学機能層の情報表示部が散乱状態となって情報を表示する。そのため、間仕切り壁外部からの光によって、液晶光学素子1に情報を表示することができる。
上記実施形態の間仕切り壁では、情報を表示させる光学素子100の具体物として、液晶光学素子1の例を説明したが、これに限定されるものではなく、上記と同様に、無機EL表示素子、有機EL表示素子等を用いることもできる。
本実施形態3において、可視光域における光線透過率は基本的に60%以上であることが好ましく、さらに好ましくは70%以上とする。例えば、上述のカイラルネマチック液晶のような高透過性光学素子を用いることにより、可視域の波長で80%以上の光線透過率を達成することができる。アンチグレア処理等のための光学薄膜を含んでもよい。
なお、間仕切り壁20においては、フレーム22をステージ21に対して鉛直方向に用いた例について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、ステージ21上の一対の透明板23の底辺部にのみ設ける構成としてもよい。また、間仕切り壁20としては、一枚もの(一つの面方向)に限定されるものではなく、複数面を備えるものであってもよい。例えば、上面方向からみた断面構造が三角形となるような3面を備える間仕切り壁としてもよい。
このような間仕切り壁は、例えば、ホテル、オフィスビル、店舗における各種案内、各種催し物会場、イベント会場等に利用することができる。また、外光や照明を利用して、間仕切り壁に意図的に照明を施してもよい。投射光源の投射光の色やパターンあるいは文字・模様含む投射光とし、光学素子の情報表示状態・透明状態の動作シーケンスと連動させることによって、高度に意匠性に富んだ・複雑な表示を呈するように構築することができる。間仕切り壁をガラス防煙垂壁として用いる場合には、例えば、2枚の耐熱強化ガラス、又は網入りガラスの間に光学素子を挟持し、2枚の耐熱強化ガラスの対向部端部を不燃材料で覆う構成にすればよい。このようにすることにより、表示機能を備えた防煙壁を実現することができる。
本実施形態2に係る間仕切り壁によれば、表示された情報を良好に視認することができる。そのため、情報受容者(利用者)の注目を集め、情報伝達効果を飛躍的に向上させることが期待できる。なお、光学機能層の表示・非表示状態は、上記実施形態1に記載の方法等により適宜設定することができる。
[変形例2]
次に、上記実施形態3に係る間仕切り壁20とは異なる例について説明する。本変形例2に係る間仕切り壁は、基本的な構成は上記実施形態3と同様であるが、以下の点が異なっている。すなわち、上記実施形態3に係る間仕切り壁20は、一対の透明板23のうちの一方の透明板と液晶光学素子1の主面が固設され、液晶光学素子1のもう一つの主面は、他の透明板と気体層を隔てて対向配置されていたが、本変形例2に係る間仕切り壁は、一対の透明板23の間隙に形成される空間に透明固体層が充填されている点が異なる。
図12を用いて本変形例2に係る液晶光学素子の構成について説明する。なお、図12においては、説明の便宜上、1枚の液晶光学素子1に対する構成のみを図示しているが、実際には、6枚の液晶光学素子が同一平面上に並設されている。
図12に示すように、透明な第1板ガラス65A及び第2板ガラス65Bは、前面と背面に対向配置されている。第1板ガラス65A、第2板ガラス65Bの間に設けられた内空間66に、液晶光学素子1が所定の間隙を持って配置されている。液晶光学素子1と第1板ガラス65Aとの間には、上記特願2005−150005に記載の所望の間隙を保つための離間部材(不図示)を設けることができる。
第1板ガラス65A、第2板ガラス65Bの間隙に形成される空間には、透明固体層68が充填せしめられている。これにより、外部からの衝撃を効果的に緩和して、内蔵された液晶光学素子1を効果的に保護することができる。透明固体層68は、第1板ガラス65A及び第2板ガラス65Bと固着性を備えているものを用いることが好ましい。透明固体層68には光線透過率の高い材料を用いることが好ましい。透明固体層68の厚みは、使用環境等に応じて適宜選定する。また、透明固体層68と液晶光学素子1に用いられる透明基板との屈折率差が小さい方が好ましい。これにより、透明固体層68と液晶光学素子1との視覚的な一体性を高めることができる。
透明固体層68の第1板ガラス65A、及び第2板ガラス65Bへの充填方法については、上記特願2005−150005の方法により行うことができる。
本変形例2によれば、透明固体層68を第1板ガラス65A及び第2板ガラス65Bの間隙に形成される空間に充填することにより、透明部材間の視覚的な一体性をより高めることができる。また、透明固体層68を配設することにより、外部からの衝撃を効果的に緩和することができる。
[変形例3]
次に、上記実施形態3に係る間仕切り壁とは異なる例について説明する。図13は、本変形例3に係る間仕切り壁50の一例を示す斜視図である。
本変形例3に係る間仕切り壁は、基本的な構成は上記実施形態3と同様であるが、以下の点が異なっている。すなわち、上記実施形態3に係る間仕切り壁20は、一対の透明板23の間隙の第1の支柱22A、第2の支柱22Bの近傍にそれぞれ3枚の液晶光学素子を配設し、これらの支柱に配線等を収容していたが、本変形例3に係る間仕切り壁は、接続配線が、第1の支柱22A及び第2の支柱22Bから一対の透明板53の間隙における視認可能領域を略直線状に配設されている点が異なる。本変形例3に係る間仕切り壁は、特願2005−150005、特願2005−187452に開示された技術により製造することができる。
図13に示すように、本変形例3に係る間仕切り壁50は、第1の支柱52A,第2の支柱52B、一対の透明板53、接続配線54、液晶光学素子51等を備えている。
一対の透明板53は、略同一の大きさの矩形状の平面体からなり、互いに対向配置されている。間仕切り壁50の内部を保護し、筐体として機能するように間仕切り壁50の前面と背面に配置されている。なお、一対の透明板53は、平面体からなるものに限定されず、例えばそれぞれ独立に曲面状のものを用いてもよい。
一対の透明板53は、液晶光学素子51のための保護プレートとして機能するため、不撓性透明板が使用されることが好ましい。一対の透明板53は、ガラス若しくはポリカーボネートなどの透明樹脂を用いることができる。間仕切り壁50の設置場所や用途に応じて、適切な材料を選択する。軽量化の観点からは、樹脂を利用することが好ましい。公共的な場所に設置する場合などにおいては、表面に傷がつきにくく、強度の点で優れたガラス板を使用することが好ましい。車両用に使用される強化ガラス、風冷強化法や化学強化法で製造した通常の強化ガラスを適用してもよい。また、二枚のガラスを樹脂層を介して積層した合わせガラス構造のものを用いてもよい。
液晶光学素子51は、一対の透明板53の間隙に配設されている。本変形例3においては、縦2×横2の合計4個の略同一サイズの矩形状の液晶光学素子51が並設されている。各液晶光学素子51のそれぞれを一対の透明板53の面を介して視認可能なように互いに重ならないように略同一平面上に配設している。
液晶光学素子51には、それぞれ単数若しくは複数の光学機能層が設けられている。この光学機能層は、電気的制御により光線透過状態と光線散乱状態とを制御することができ、情報受容者(利用者)は一対の透明板53を介して光線透過状態と光線散乱状態とを視認することができる。図13は、液晶光学素子51への電圧非印加時の間仕切り壁50の概観斜視図である。光学機能層は光線透過状態を示しており、一対の透明板53と一体的になって透明な一枚のガラスであるかのように見える。
液晶光学素子51に電圧を印加すると、模様及び/又は文字を含む情報が透明状態から浮かび上がるように表示される情報表示状態とする。なお、本変形例においては、電圧非印加時に光線透過状態、電圧印加時に光線散乱状態となるリバースモードの例について説明したが、用途に応じてこの逆となるノーマルモードとなるように構成してもよい。また、透過・散乱の2値変化ではなく、透過率を変化させるようにしてもよい。例えば、透過率100%〜透過率10%の範囲を任意に変化させるように構成してもよい。
接続配線54は、支柱22に挟持された一対の透明板53の端部から端部に亘って合計8本が、略直線状に、かつ互いに平行に配設されている。なお、ここでいう「略直線状」とは、全体に亘って観察したときに概ね直線性が確保されている状態をいい、一部領域における厳密な直線性等は要求されない。接続配線54を互いに平行に配設することにより、より効果的に意匠性を高めることができる。
この接続配線54は、一対の透明板53と離間した位置であって、視認可能領域にある2つの液晶光学素子53の内部及び透明固体層68を縦断するように配設されている。ここでいう視認可能領域とは、支柱22等の他の部材により、一対の透明板53が挟持等されている領域以外の一対の透明板53の領域をいう。
接続配線54は、液晶光学素子53の内部において後述する透明電極と導電接続されている。支柱22内に挟持された一対の透明板53には、接続配線54と外部駆動回路(不図示)を接続するための端子部(不図示)が設けられ、この端子部を介して支柱22内に内蔵された外部駆動回路と接続される。この外部駆動回路からの信号によって、接続配線54を介して液晶光学素子53に電圧が印加される。接続配線54の両端部において、外部駆動回路と接続可能なようにしておけば、万が一にも一方の外部駆動回路、若しくは接続配線に不具合が生じても問題が生じない。液晶光学素子53上への接続配線54の配置構成等については、後述する。
接続配線54としては、所定の剛性を得ることができる金属類の薄片状又は線状の導体を用いることが好ましい。例えば、銅配線、鉄配線、アルミニウム配線、ステンレス配線等を挙げることができる。使用目的、調光装置の大きさに応じて、配線の太さ、配線材料を適宜選定する。配線材料の表面の光学特性が、光吸収性であることが良く、強い反射スペクトル域を持っていないことが好ましい。
間仕切り壁50の用途によっては、情報受容者(利用者)と間仕切り壁との離間距離が数メートル離れているものもある。接続配線54の配線幅を細くしたり、配線の艶消し等を行うことにより、情報受容者(利用者)が数メートル離間した位置から接続配線が視認されないように調整することができる。逆に、視認性に影響を与えない程度に、網ガラスのような金属線を入れ込んでもよい。また、装飾効果も兼ねて、積極的に配線を一部視認可能なようにしてもよい。主たる部分において、透明感が感じられるようになっていればよい。
本変形例3に係る間仕切り壁50によれば、一対の透明板の端部から端部に亘って配設された接続配線4を設ける構成とすることにより、設計自由度を大幅に上げることができる。その結果、様々な需要に応じた間仕切り壁を提供することができる。
[変形例4]
次に、上記変形例2に係る間仕切り壁20とは異なる例について説明する。本変形例4に係る間仕切り壁20は、基本的な構成は上記変形例2と同様であるが、以下の点が異なっている。すなわち、上記変形例2に係る間仕切り壁20は、一対の透明板23の間隙に、6枚の液晶光学素子が同一平面上に重ならないように配設されていたが、本変形例4に係る間仕切り壁は、一対の透明板の間隙に厚み方向に3枚の同一形状の液晶光学素子1が重なるように配設されている点が異なる。
また、上記変形例2に係る間仕切り壁20においては、6枚の液晶光学素子が任意に独立制御可能であったが、本変形例4に係る間仕切り壁は、3枚の液晶光学素子1が同時にオン−オフされるものである点が異なる。複数の液晶光学素子1を重なるように配設する方法としては、例えば、隣接する液晶光学素子間を接着シートなどを用いて固定することができる。また、上記特願2005−150005に記載の離間部材を隣接する液晶光学素子間に配設することにより所望の間隙となるようにし、最終的に液晶光学素子間の間隙にも透明固体層68が充填されるようにしてもよい。
本変形例4に係る間仕切り壁20によれば、3枚の液晶光学素子1を同時にオン−オフする構造とすることにより、より複雑な模様等の表示を行うことができる。また、立体性を演出することも可能となる。
なお、本変形例4においては、3枚の液晶光学素子1が同時にオン−オフされる例について説明したが、重ねて配設される液晶光学素子1の枚数は任意である。また、同時にオン−オフさせる態様に代えて、順次オン−オフさせ、液晶光学素子1の情報が順を追って表示されるようにしてもよい。このように構成することにより、情報受容者(利用者)により効果的にプレゼンテーションをしたり、より効果的に印象付けたりすることが期待できる。
[実施形態4]
次に、看板表示体に光学素子を配役した例について説明する。本実施形態4に係る看板表示体は、二枚の透明板の間に液晶光学素子と透明固体層が配置されている。液晶光学素子には、メモリ性のあるカイラルネマチック液晶を用いている。カイラルネマチック液晶を用いることにより、高い透明状態と好ましい散乱状態とを容易に実現できる。液晶光学素子には、会社名、団体、組織の名称、若しくは個人の氏名を表す第1の情報表示状態と、将来のスケジュールを表す第2の情報表示状態を備えている。そして、第1の情報表示状態と第2の情報表示状態とは、独立に制御可能なように構成されている。
光学素子としてメモリ性の液晶光学素子を用いているため、第1の情報表示又は第2の情報表示で、表示状態を保持することができる。外部の制御信号により第1の情報表示と第2の情報表示とが切り替え可能である。光学素子はメモリ性の液晶光学素子を用いているため、第1の情報表示と第2の情報表示との切り替え時に駆動信号が出力される。
次に、第1の表示状態と第2の表示状態で表示される情報について図14及び図15を用いて説明する。図14に第1の表示状態において表示される情報の一例を、図15に第2の表示状態において表示される情報の一例を示す。液晶光学素子に駆動信号を供給することにより、図14に示す第1の表示状態と図15に示す第2の表示状態とを切り替えることができる。
図14に示すように光学素子70の中央には会社名を表示する会社名表示部71Aが設けられている。会社名表示部71Aには会社名を示す「AGC○○○」の文字が示されている。その下には散乱部71Bがあり、散乱状態となっている。散乱部71Bは全体が散乱状態となっているため、第1の表示状態では散乱部71Bに情報受容者(利用者)に必要な情報が表示されていない。第1の表示状態では図14に示す情報は表示された状態で保持される。散乱状態となっているため、情報受容者(利用者)は様々な角度から情報を視認することができる。
外部駆動信号により、第2の表示状態に切り替わるための信号が液晶光学素子に入力されると、図15に示す第2の表示状態に切り替わる。第2の表示状態では散乱部71Bであった領域が、将来のスケジュールが表示されるスケジュール表示部71Cに切り替わる。スケジュール71Cは、会社(本店・支店・営業所等)の名称表示部に表示された会社のスケジュールが表示される。具体例としては、会社名表示部に表示された会社の夏期休暇のスケジュール若しくは次の営業日及び連絡先等を表示する。
これにより、情報受容者(利用者)は必要な情報を入手することができる。第1の表示状態を構成する液晶光学素子と第2の表示状態を構成する液晶光学素子とは、同一のものにより構成してもよいし、それぞれ異なる液晶光学素子を配設することにより構成してもよい。また、各表示状態の表示領域が大きい場合などにおいては、第1の表示状態に表示される情報を複数の液晶光学素子に分割して表示してもよい。
看板表示体の一対の透明板に挟持される液晶光学素子53としては、上記実施形態2、変形例2、及び変形例3等の構造を用途に応じて選定できる。野外の厳しい環境下で使用される場合には、上記実施形態2に記載のように一対の透明板の間隙に気体層を設けるように構成することが好ましい。
本実施形態4では、メモリ性の表示モードを有する光学素子としてカイラルネマチック液晶を用いて説明したが、これに代えて、メモリ性の動作モードを持つ電子表示デバイス、たとえば、強誘電性液晶、反強誘電性液晶電気光学素若しくは電子インクを用いることができる。表示特性や消費電力の観点などからは、カイラルネマチック液晶を用いた光学素子が好ましい。また、外力によって表示状態が変化するメモリー性の表示素子を有する光学素子を用いてもよい。
本実施形態4では、ドットマトリックス型の光学素子又はセグメント方式の光学素子を用いることができる。また、情報表示状態に表示される文字等を書き換える必要がない用途に用いる場合には、第1電極、第2電極に直接パターン形成してもよい。これにより、接続配線構造を簡易化することができ、製造工程の簡易化を図ることができる。上記実施形態4の看板表示体では、情報を表示させる光学素子の具体物として、液晶光学素子を用いた。この他に、無機EL表示素子、有機EL表示素子等を用いることもできる。
本実施形態においても、可視光域における全光線透過率は基本的に60%以上であることが好ましく、さらに好ましくは70%以上とする。例えば、上述のカイラルネマチック液晶のような高透過性光学素子を用いることにより、可視域の波長で80%以上の全光線透過率を達成することができる。アンチグレア処理等のための光学薄膜を含んでもよい。
なお、看板表示体の中には表札等も含むものとする。また、形状や大きさは任意とすることができる。野外の厳しい環境下で使用される場合には、上記実施形態2に記載のように一対の透明板の間隙に気体層を設けるように構成することが好ましい。
[実施形態5]
次に、天窓に光学素子を配設した例について説明する。本実施形態5に係る天窓は、液晶光学素子が内蔵された一対の透明板を外壁の天窓として用いたものである。本実施形態5によれば、透明状態と、透明状態に模様及び/又は文字が表示される情報表示状態とを、電気的に制御することができる。天窓に映像を表示したりしてもよい。用いることができる光学素子及び一対の透明板の光学素子の挟持構造としては、上記実施形態及び変形例に記載のものを挙げることができる。
本例を用いることにより、建物の天窓に装飾機能を施すことができる。建物の床面に影の映像(たとえば、白・黒のコントラストのある映像)を意図的に作ることもできる。例えば、会社のロゴなどを床面に影として映像させれば、宣伝効果を期待できる。この場合、床面に直接ペンキ等で塗装するわけではないので、クリーンな広告を実現することができる。
また、上記実施形態1に記載の方法等により、天窓に表示されている会社のロゴ等を随時書き換えることができる。このようにすることにより、自動的に表示が変化するようにできるので、止まった表示ではなく、表示内容をリアルタイムに変えることができる。しかも、表示状態を透明にすることが可能であるので、必要な時間帯にのみ広告を行うことができる。あるいは、情報受容者(利用者・閲覧者)の存在をセンサーで検出し、それによって光学素子の状態制御を行い、臨機応変な表示を行うようにすることができる。
天窓は、建物の天井として用いられるものに限定されず、例えば、庇、張り出し式のアーケード、通路全体を覆う大型(アーチ上)のアーケードとして用いてもよい。また、本実施形態5に係る天窓は、外光を取り入れる場合のみならず、室内光を取り入れる場合にも適用可能である。例えば、室内の床面に置かれる「透明板」であってもよい。
また、自動車のサンルーフまたはムーンルーフとして本例の天窓を用いることができる。この場合、いわゆるプライバシー保護のために、全体を散乱・白濁状態となる光学状態を備えていることが好ましい。情報表示状態としては、広告・宣伝等の目的で所望の表示をさせることができる。あるいは、投射装置を併用して、所望の静止画・動画などの画面表示を行い、搭乗者がそれを視聴することもできる。さらに、熱線反射・吸収材などを適宜配置し、遮熱・遮光の機能を本例の天窓に付加することもできる。
本実施形態5では、ドットマトリックス型の光学素子またはセグメント方式の光学素子を用いることができる。また、情報表示状態に表示される文字等を書き換える必要がない用途に用いる場合には、第1電極、第2電極に直接パターン形成してもよい。これにより、接続配線構造を簡易化することができ、製造工程の簡易化を図ることができる。上記実施形態の看板表示体では、情報を表示させる光学素子の具体物として、液晶光学素子を用いた例について説明したが、無機EL表示素子、有機EL表示素子等を用いることもできる。
本実施形態において、可視光域における全光線透過率は基本的に60%以上であることが好ましく、さらに好ましくは70%以上とする。例えば、上述のカイラルネマチック液晶のような高透過性光学素子を用いることにより、可視域の波長で80%以上の全光線透過率を達成することができる。アンチグレア処理等のための光学薄膜を含んでもよい。
[実施形態6]
次に、本発明に係わる照明装置を説明する。照明光源の前方に光学素子を内蔵した透明パネルを配置した例である。本実施形態6に係る照明装置は、液晶光学素子が内蔵された一対の透明板を照明器具の下面に配設したものである。
一対の透明板としては、ガラス基板でも樹脂基板でもよいが、軽量化の点からポリカーボネート等の樹脂基板が好ましい。複数の液晶光学素子に幾何学模様等を表示させ、これらをオン−オフさせることにより、照明装置から発する照明光に動きを生じさせることができ、高い意匠性を有する照明を実現することができる。
本実施形態6では、第1電極及び第2電極に直接パターン形成したものを用いることができる。無論、ドットマトリックス型の光学素子やセグメント方式の光学素子を用いてもよい。光学素子として、無機EL表示素子、有機EL表示素子等を用いてもよい。
本実施形態6において、可視光域における全光線透過率は基本的に60%以上であることが好ましく、さらに好ましくは70%以上とする。例えば、上述のカイラルネマチック液晶のような高透過性光学素子を用いることにより、可視域の波長で80%以上の光線透過率を達成することができる。アンチグレア処理等のための光学薄膜を含んでもよい。
[実施形態7]
次に、ドア装置の面内に光学素子を内蔵した透明パネルを設置した例について説明する。本実施形態7に係るドア装置は、液晶光学素子が内蔵された一対の透明板を開閉ドア部分として用いるものである。
一対の透明板としては、ガラス基板でも樹脂基板でもよいが、耐久性の観点からガラス基板が好ましい。複数の液晶光学素子の光学機能層に模様及び/又は文字を含む情報を表示させ、これらをオン−オフさせることにより、高い意匠性を有する自動開閉ドア装置を実現することができる。オン−オフさせるタイミングとしては、例えば、ドア近傍における検出範囲内の人物の存在をセンサーにより感知し、そのタイミングに建物内を見渡せるように情報表示状態を情報非表示状態、すなわち透明状態に変更するように設定する。
これにより、入出する前にドアの背後方向の建物内を見通すことが可能となる。また、人が近接していないときには情報表示状態とすることで、広告、宣伝機能を兼ね備えることができる。また、書き換え可能な光学素子を用いることにより広告内容等を随時変更することができる。また、広告、宣伝用途以外に、意図的に建物内の外部からの視界を遮断したいときや、デザイン性の高い模様等を鑑賞を目的として表示させることもできる。ドア用センサーを2段階検出方式とし、まず液晶光学素子の情報表示状態を非表示状態とし、続いて、より人がドア近傍に近づいた段階でドアを開閉制御するようにすれば効率的である。
特殊な状況として、当該ドアを開閉禁止とした場合、「ドアが使用できないこと、代替の入り口が何処にあるか。利用できる連絡手段」等を光学素子に表示し、利用しようとする人物に臨機応変に適切に与えることもできる。あるいは、一般の店舗の場合など、通常は店名のロゴや広告情報を提示させておき、情報受容者(利用者)がドアに所定の距離まで接近した場合に、そのことを検出し、ドアの透明パネルを透明化し、情報受容者(利用者)がドアの透明パネル越しに店内を見通すことができるようにする。情報受容者(利用者)を引き付け、提供を受けることができる商品やサービスに対する訴求力を生むだけでなく安心感をも与える使用方法となる。情報受容者との距離あるいは感知する方向は適宜設定できる。1m、2m、5m、10m等の自由度がある。全体のスペース、透明パネルのサイズ、情報受容者の想定される人数などを考慮し、あらかじめ設定すればよい。
本実施形態7では、第1電極及び第2電極に直接パターン形成したものを用いることができる。無論、ドットマトリックス型の光学素子やセグメント方式の光学素子を用いてもよい。光学素子として、無機EL表示素子、有機EL表示素子等を用いてもよい。
基本的に用いることができる光学素子としては、上記実施形態や上記変形例に係る構造のものである。図16と図17にドア装置の例を模式的に示す。図16では、建物の入り口に設置した場合であり、通常はメッセージ、広告、ニュースなどを表示し庇部分から情報表示を行うための投射を行っている。情報受容者がドアに接近した場合、光学表示素子の情報表示状態を透明状態に切り替え、建物内部をドア越しに見通すことができるようにするものである。図17では、建物内部の室内へ入るためドア装置であって、通常は光学素子に模様を表示しておき、情報受容者が接近した場合、左右の透明パネル(光学素子)の一方に「来客メッセージ」を他方を完全透明状態とし、室内を見ることができるようにするものである。
[実施形態8]
次に、エスカレータ装置に光学素子を内蔵した例について説明する。本実施形態8に係るエスカレータ装置は、液晶光学素子が内蔵された一対の透明板をエスカレータの透明な側壁面に配設して用いるものである。
図18は、本実施形態に係るエスカレータ装置の模式的な斜視図である。エスカレータ装置30は、ハンドレール付き側壁31、側壁面支持台32、液晶光学素子33等を備える。エスカレータ装置30は左右に設けられたハンドレール付き側壁31に沿って昇降する多数の踏台が無端状に連結されている。ハンドレール付き側壁31は、曲面を持つ一対の透明板から構成されている。
一対の透明板の間隙は、気体層となっている。この内部空間に液晶光学素子33が接着シート等を介して貼着せしめられている。接続配線やTCP,FPC等は、例えば側壁面支持台32の内部に設けることができる。ハンドレール付き側壁31の曲面部に液晶光学素子33を設置するには、液晶光学素子33の基板をフィルム基板とし、柔軟構造を有するものを採用すればよい。
一対の透明板としては、ガラス基板でも樹脂基板でもよい。複数の液晶光学素子に模様及び/又は文字を含む情報を表示させ、これらをオン−オフさせることにより、高い意匠性を有するエスカレータ装置を実現することができる。オン−オフさせるタイミングとしては、例えば、エスカレータに乗車した人が液晶光学素子33に接近したときに、文字等の情報を透明な光学機能層に浮かび上がらせるようにすることができる。
このようにすることにより、表示された情報をより効果的に情報受容者(利用者)に印象付けさせたりすることが期待できる。また、デザイン性の高い模様等を表示させることにより、意匠性の高いエスカレータ装置を提供することもできる。
本実施形態8では、第1電極及び第2電極に直接パターン形成したものを用いることができる。無論、ドットマトリックス型の光学素子やセグメント方式の光学素子を用いてもよい。また、液晶光学素子33を一対の透明板の間隙に挟持する構造に代えて、一対の透明板の外表面に接着シート等を介して貼着せしめてもよい。光学素子として、無機EL表示素子、有機EL表示素子等を用いてもよい。
[実施形態9]
次に、ビルディング外壁用調光装置に光学素子を備えた透明パネルを設置する例について説明する。本実施形態9に係るビルディングの外壁は、液晶光学素子が内蔵された一対の透明板を少なくとも一側面に複数配設するものである。
図19(a)は、本実施形態9に係るビルディングの外壁の部分拡大図、図19(b)は、図19(a)のA−A切断部断面図である。本実施形態9に係るビルディングの外壁90は、孔あき強化ガラスファサードシステムを用いた旭硝子社製のテンポイント(登録商標)よりなる。外壁90は、図19に示すように、液晶光学素子91、黒セラ92、ロチュール(特殊ヒンジボルト)93、シール材94、一対の強化ガラス95、制御部96等を備えている。この外壁90は、図19(b)に示すように、矩形状の一対の強化ガラス95がシール材94を介して面方向に複数並設された構造となっている。一対の強化ガラス95の間隙には、液晶光学素子91が挟持されている。
一対の強化ガラス95のうちの内壁側の端部表面には黒セラ92が矩形上の強化ガラス95の4辺を囲うように形成されている。黒セラ92上に、さらに液晶光学素子91を駆動するための制御部95が形成されている。制御部95を黒セラ92上に形成せしめることにより、ビルディングの外側から制御部95が視認されることを防止し、意匠性を高めることができる。さらに、矩形状の一対の強化ガラス95の4隅には、細孔加工が施されており、強化ガラス95は、この微細孔部を介してロチュール93によりビルディングの柱等の支持部と固定せしめられている。
一対の透明板及びこれに挟持される液晶光学素子91の構造としては、上記実施形態及び上記変形例のものを用いることができる。複数の液晶光学素子に模様及び/又は文字を含む情報を表示させ、これらを任意でオン−オフさせることにより、高い意匠性を有するビルディングの外壁を実現することができる。情報表示状態と、透明状態とは、例えば、上記実施形態又は上記変形例と同様の動作シーケンスにより表示させることができる。また、ビルディングの内部に入る外光を低減するために、液晶光学素子91は、可視光線のうちのR・G・Bのそれぞれの少なくとも一部を反射する反射状態になるように構成する。
本実施形態9では、第1電極及び第2電極に直接パターン形成したものを用いることができる。無論、ドットマトリックス型の光学素子やセグメント方式の光学素子を用いてもよい。光学素子として、無機EL表示素子、有機EL表示素子等を用いてもよい。本実施形態において、可視光域における光線透過率は基本的に60%以上であることが好ましく、さらに好ましくは70%以上とする。例えば、上述のカイラルネマチック液晶のような高透過性光学素子を用いることにより、可視域の波長で80%以上の光線透過率を達成することができる。アンチグレア処理等のための光学薄膜を含んでもよい。
ビルディング外壁を構成する一対の強化ガラス95の全てに液晶光学素子91を内蔵してもよいし、任意の強化ガラス95に液晶光学素子91を内蔵するように構成してもよい。上記態様にすることにより、様々なデザイン、表示態様を有するバリエーションに富んだビルディングの外壁を実現することができる。テンポイント(登録商標)工法によれば、ガラス周囲にサッシフレームが無いため、よりフラットで、ガラスの透明感を最大限に引き出すことができ、情報表示機能の意匠性、宣伝効果をより高めることが期待できる。
なお、本実施形態9においては、テンポイント(登録商標)による例を説明したが、これに限定されるものではなく、公知のビルディング外壁に応用することができる。例えば、旭硝子社製の孔細工が不要なメタルポイント(登録商標)による工法や、従来のフレーム工法を用いてもよい。
[実施形態10]
次に、衣料品店の試着室の鏡に光学素子を備えた透明パネルを設置する例について説明する。図20にその模式図を示す。本例に係る試着室85には、鏡面付き基板と前面透明板の間に透明パネルが設置された、透明パネル付き鏡86が備えられている。透明パネルの少なくとも一部の領域には、電気的に駆動可能な光学素子が備えられている。
通常状態において、光学素子を情報表示状態にし、店や商品の広告・宣伝等を表示するようにしておく。そして、情報受容者(衣服の購入希望者)が鏡に所定の距離以内に接近した場合には、それをセンサーで検出し最初に「来客メッセージ」を表示し、次に透明状態に置く。購買希望者が鏡として用いるためである。最後に、購買希望者が鏡から一定以上の距離だけ離れた場合、「お礼のメッセージ」を表示するように構成する。その後、再び、通常の広告・宣伝の情報表示状態に戻ればよい。透明パネルに内蔵された光学素子の構造としては、上記実施形態及び上記変形例のものを用いることができる。
なお、上記実施形態及び変形例においては、通常は、広告等の情報を表示し、情報受容者が接近すると透明になる態様について説明したが、その逆の態様であってもよい。すなわち、通常は透明状態であり、情報受容者が接近した場合に広告等の情報が表示される態様であってもよい。また、上記の各実施形態、実施例における構成要件の変形例は、その他の実施形態、実施例の実施に妨げのない範囲で、自由に適合させることができるのは言うまでもない。
本発明に係る液晶光学素子の構成の一例を示す断面模式図。 本発明に係る柱状樹脂のチルト配向、チルト方位を説明するための説明図。 (a)は本発明に係る液晶/高分子複合体層の高分子形状の一例を示す断面図、(b)は本発明に係る液晶/高分子複合体層の高分子形状の一例を示す斜視図。 本実施形態1に係るショーケースの構成を示す斜視図。 本実施形態1に係る制御のシーケンスの一例を示すフローチャート。 本実施形態1に用いられる液晶光学素子の構成を示す断面図。 本変形例1に係るショーケース(2面透明体)の模式図。 本変形例1に係るショーケース(5面透明体)の模式図。 本変形例1に係るショーケース(5面透明体)の模式図。 本実施形態3に係る間仕切り壁の構成を示す斜視図。 本実施形態3に係る間仕切り壁に用いられる光学素子の構成を示す断面図。 本変形例2に係る間仕切り壁に用いられる光学素子の構成を示す断面図。 本変形例3に係る間仕切り壁の校正を示す斜視図。 本実施形態4に係る看板表示体の第1の表示状態を示す図。 本実施形態4に係る看板表示体の第2の表示状態を示す図。 本実施形態7に係るドア装置(外部扉)の模式図。 本実施形態7に係るドア装置(室内扉)の模式図。 本実施形態8に係るエスカレータ装置の部分斜視図。 (a)は、本実施形態9に係るビルディングの外壁の一例を示す部分拡大図であり、(b)は、(a)のA−A切断部断面図。 本実施形態10に係る透明パネル付き鏡を備える試着室の模式図。
符号の説明
1 液晶光学素子
1−S 表示領域
1−T 引き出し配線領域
2 ステージ
3 空間
10 ポツ窓
11 センサー
12 制御回路
13 赤外線
20 広告表示体
21 ステージ
22A、22B 支柱
23 一対の透明板
30 エスカレータ装置
31 ハンドレール付き側壁
32 側壁面支持台
33 液晶光学素子
40 液晶/樹脂複合体素子
41 表基板
42 裏基板
43、49 配向膜
45 樹脂/液晶複合体層
46 スペーサ
47 周辺シール
44、48 マトリックス電極
50 間仕切り壁
51 液晶光学素子
52a 第1の支柱
52b 第2の支柱
53 一対の透明板
54 接続配線
61a、61b ガラス基板
62a、62b 電極
63a、63b 高分子薄膜
64 液晶層
65A、65B ガラス板
66 内空間
67 スペーサー
68 中間接着層
70 液晶光学素子
71A 情報表示部
71B 散乱部
80 ショーケース
81 壁面
82 透明パネル
83 透明ガラス
84 展示物
85 試着室
86 透明パネル付き鏡
90 ビルディングの外壁
91 液晶光学素子
92 黒セラ
93 ロチュール(特殊ヒンジボルト)
94 シール材
95 一対の強化ガラス
96 制御部
100、110 光学素子
120 看板表示体

Claims (12)

  1. 少なくとも2枚の透明パネルによって展示物が囲われるように配置されたショーケースであって、
    一枚の透明パネルの少なくとも一部の領域に電気的に駆動される光学素子が備えられ、
    光学素子は、その面全体がほぼ透明になる透明状態と、模様及び/又は文字を含む情報を表示する情報表示状態とが備えられ、
    (a1)前記透明状態と前記情報表示状態のいずれか一つの状態は非駆動時に安定に保持され、
    (a2)前記透明状態と前記情報表示状態は可逆的に切り替えることができ、
    (b)前記透明状態を呈している光学素子の領域を、可視光線が一方の外表面から他方の外表面に向けて通過する場合の全光線透過率が60%以上であり、
    (c1)前記2枚の透明パネルの光学素子が前記透明状態にある場合に、透明パネルが不存在で展示物のみが存在しているかのように視認され、
    以下の(d)又は(e)の条件を満たすように光学素子が駆動されてなるショーケース。
    (d)予め設定された動作シーケンスに従って、全ての光学素子についての前記透明状態又は前記情報表示状態の二つの状態を切り替える。
    (e)センサーがさらに備えられ、透明パネルから所定の距離に存在する人物が前記センサーによって検出され、前記透明状態と前記情報表示状態の二つの状態の切り替えのタイミングが前記センサーの出力によって制御される。
  2. 一枚の透明パネルが展示物の前面に配置された展示装置であって、
    透明パネルの少なくとも一部の領域に電気的に駆動される光学素子が配設され、
    光学素子は、その面全体がほぼ透明になる透明状態と、模様及び/又は文字を含む情報を表示する情報表示状態とが備えられ、
    (a1)前記透明状態と前記情報表示状態のいずれか一つの状態は非駆動時に安定に保持され、
    (a2)前記透明状態と前記情報表示状態は可逆的に切り替えることができ、
    (b)前記透明状態を呈している光学素子の領域を、可視光線が一方の外表面から他方の外表面に向けて通過する場合の全光線透過率が60%以上であり、
    (c2)透明パネルの全ての光学素子が前記透明状態にある場合に、透明パネルが不存在で展示物のみが存在しているかのように視認され、
    以下の(d)又は(e)の条件を満たすように光学素子が駆動されてなる展示装置。
    (d)予め設定された動作シーケンスに従って、全ての光学素子についての前記透明状態又は前記情報表示状態の二つの状態を切り替える。
    (e)センサーがさらに備えられ、透明パネルから所定の距離に存在する人物が前記センサーによって検出され、前記透明状態と前記情報表示状態の二つの状態の切り替えのタイミングが前記センサーの出力によって制御される。
  3. 少なくとも一枚の透明パネルがドア部の面方向に沿って備えられたドア装置であって、
    透明パネルの少なくとも一部の領域に電気的に駆動される光学素子が備えられ、
    光学素子は、その面全体がほぼ透明になる透明状態と、模様及び/又は文字を含む情報を表示する情報表示状態とが備えられ、
    (a1)前記透明状態と前記情報表示状態のいずれか一つの状態は非駆動時に安定に保持され、
    (a2)前記透明状態と前記情報表示状態は可逆的に切り替えることができ、
    (b)前記透明状態を呈している光学素子の領域を、可視光線が一方の外表面から他方の外表面に向けて通過する場合の全光線透過率が60%以上であり、
    (c3)全ての光学素子の全面がほぼ透明状態になる場合と、少なくとも一つの光学素子が前記情報表示状態となる場合、とが備えられ、
    以下の(d)又は(e)の条件を満たすように光学素子が駆動され、前記情報表示状態において、所定の情報が透明パネルに表示されてなるドア装置。
    (d)予め設定された動作シーケンスに従って、全ての光学素子の前記透明状態又は前記情報表示状態の二つの状態を切り替える。
    (e)センサーがさらに備えられ、透明パネルから所定の距離に存在する人物が前記センサーによって検出され、前記透明状態と前記情報表示状態の二つの状態の切り替えのタイミングが前記センサーの出力によって制御される。
  4. 透明パネルに電気的に駆動される光学素子が複数備えられ、
    光学素子は、その面全体がほぼ透明になる透明状態と、模様及び/又は文字を含む情報を表示する情報表示状態とが備えられ、
    前記複数の光学素子の前記情報表示状態はそれぞれ視認され得るように配置され、
    (a1)前記透明状態と前記情報表示状態のいずれか一つの状態は非駆動時に安定に保持され、
    (a2)前記透明状態と前記情報表示状態は可逆的に切り替えることができ、
    (b)前記透明状態を呈している光学素子の領域を、可視光線が一方の外表面から他方の外表面に向けて通過する場合の全光線透過率が60%以上であり、
    (c3)全ての光学素子の全面がほぼ透明状態になる場合と、少なくとも一つの光学素子が前記情報表示状態となる場合、とが備えられ、
    以下の(d)又は(e)の条件を満たすように光学素子が駆動されてなる調光装置。
    (d)予め設定された動作シーケンスに従って、全ての光学素子についての前記透明状態又は前記情報表示状態の二つの状態を切り替える。
    (e)センサーがさらに備えられ、透明パネルから所定の距離に存在する物体が前記センサーによって検出され、前記透明状態と前記情報表示状態の二つの状態の切り替えのタイミングが前記センサーの出力によって制御される。
  5. さらに、下記(ア)、(イ)又は(ウ)のいずれかの条件を満足するように駆動されてなる請求項4に記載の調光装置。
    (ア)複数の光学素子の前記透明状態又前記情報表示状態の全ての切り替えが同時に行われる。
    (イ)複数の光学素子の切り替えが順次行われる。
    (ウ)複数の光学措置の前記透明状態又は前記情報表示状態の切り替えが、予め設定された動作シーケンスと、前記センサーの出力の両方によって制御される。
  6. 透明パネルが外部空間と内部空間との間に配置されてなる天窓であって、
    透明パネルの少なくとも一部の領域に電気的に駆動される光学素子が複数備えられ、
    光学素子は、その面全体がほぼ透明になる透明状態と、模様及び/又は文字を含む情報を表示する情報表示状態とが備えられ、
    (a1)前記透明状態と前記情報表示状態のいずれか一つの状態は非駆動時に安定に保持され、
    (a2)前記透明状態と前記情報表示状態は可逆的に切り替えることができ、
    (b)前記透明状態を呈している光学素子の領域を、可視光線が一方の外表面から他方の外表面に向けて通過する場合の全光線透過率が60%以上であり、
    (c3)全ての光学素子の全面がほぼ透明状態になる場合と、少なくとも一つの光学素子が前記情報表示状態となる場合、とが備えられ、
    以下の(d)又は(e)の条件を満たすように光学素子が駆動され、外部空間から内部空間に取り込まれる外光を利用して前記情報表示状態の表示がなされる天窓。
    (d)予め設定された動作シーケンスに従って、全ての光学素子の前記透明状態又は前記情報表示状態の二つの状態を切り替える。
    (e)センサーがさらに備えられ、透明パネルから所定の距離に存在する物体が前記センサーによって検出され、前記透明状態と前記情報表示状態の二つの状態の切り替えのタイミングが前記センサーの出力によって制御される。
  7. 透明パネルが照明光源の前方に配置され、
    透明パネルに電気的に駆動される光学素子が複数備えられ、
    光学素子は、その面全体がほぼ透明になる透明状態と、模様及び/又は文字を含む情報を表示する情報表示状態とが備えられ、
    前記複数の光学素子の前記情報表示状態はそれぞれ視認され得るように配置され、
    (a1)前記透明状態と前記情報表示状態のいずれか一つの状態は非駆動時に安定に保持され、
    (a2)前記透明状態と前記情報表示状態は可逆的に切り替えることができ、
    (b)前記透明状態を呈している光学素子の領域を、可視光線が一方の外表面から他方の外表面に向けて通過する場合の全光線透過率が60%以上であり、
    (c3)全ての光学素子の全面がほぼ透明状態になる場合と、光学素子の少なくとも一つが前記情報表示状態となる場合、とが備えられ、
    以下の(d)又は(e)の条件を満たすように光学素子が駆動され、照明光の明るさ又は照明光のパターンが可変されてなる照明装置。
    (d)予め設定された動作シーケンスに従って、全ての光学素子についての前記透明状態又は前記情報表示状態の二つの状態を切り替える。
    (e)センサーがさらに備えられ、透明パネルから所定の距離に存在する物体が前記センサーによって検出され、前記透明状態と前記情報表示状態の二つの状態の切り替えのタイミングが前記センサーの出力によって制御される。
  8. 透明パネルの少なくとも一部の領域に電気的に駆動される光学素子が備えられ、
    光学素子は、その面全体がほぼ透明になる透明状態と、模様及び/又は文字を含む情報を表示する情報表示状態とが備えられ、
    (a1)前記透明状態と前記情報表示状態のいずれか一つの状態は非駆動時に安定に保持され、
    (a2)前記透明状態と前記情報表示状態は可逆的に切り替えることができ、
    (b)前記透明状態を呈している光学素子の領域を、可視光線が一方の外表面から他方の外表面に向けて通過する場合の全光線透過率が60%以上であり、
    (c4)前記情報表示状態を呈する場合に表示され得る情報として、会社、商店、団体、組織、又は個人の名称若しくは氏名を表す第1の情報と、会社、商店、団体、組織又は個人のスケジュールまたは最新状況を表す第2の情報とが備えられ、
    (c5)光学素子が駆動され、第1の情報を含み第2の情報を含まない場合と、第1の情報と第2の情報の両方を含む場合とを切り替えて、表示がされてなる看板表示体。
  9. 第2の情報として、休業の予定期間または次の営業日に関する情報を表示する請求項8に記載の看板表示体。
  10. 前面透明板と鏡面付き基板との間に透明パネルが備えられ、
    透明パネルの少なくとも一部の領域に電気的に駆動される光学素子が備えられ、
    光学素子は、その面全体がほぼ透明になる透明状態と、模様及び/又は文字を含む情報を表示する情報表示状態とが備えられ、
    (a1)前記透明状態と前記情報表示状態のいずれか一つの状態は非駆動時に安定に保持され、
    (a2)前記透明状態と前記情報表示状態は可逆的に切り替えることができ、
    (b)前記透明状態を呈している光学素子の領域を、可視光線が一方の外表面から他方の外表面に向けて通過する場合の全光線透過率が60%以上であり、かつ、
    (c6)光学素子が前記透明状態にある場合に、透明パネルが不存在で鏡面のみが存在しているかのように視認され、
    以下の(d)又は(e)の条件を満たすように光学素子が駆動されてなる鏡。
    (d)予め設定された動作シーケンスに従って、全ての光学素子についての前記透明状態又は前記情報表示状態の二つの状態を切り替える。
    (e)センサーがさらに備えられ、透明パネルから所定の距離に存在する人物が前記センサーによって検出され、前記情報表示状態と前記透明状態の二つの状態の切り替えのタイミングが前記センサーの出力によって制御される。
  11. 複数の透明パネルが外壁面の面方向に並設されてなるビルディング外壁用調光装置であって、
    それぞれの透明パネルの少なくとも一部の領域に電気的に駆動される光学素子が備えられ、
    光学素子は、その面全体がほぼ透明になる透明状態と、模様及び/又は文字を含む情報を表示する情報表示状態とが備えられ、
    (a1)前記透明状態と前記情報表示状態のいずれか一つの状態は非駆動時に安定に保持され、
    (a2)前記透明状態と前記情報表示状態は可逆的に切り替えることができ、
    (b)前記透明状態を呈している光学素子の領域を、可視光線が一方の外表面から他方の外表面に向けて通過する場合の全光線透過率が60%以上であり、かつ、
    (c7)光学素子が前記透明状態にある場合に、透明パネルが不存在で壁面のみがあるかのように視認され、
    以下の(d)、(f)又は(g)の条件を満たすように光学素子が駆動されてなるビル外壁用調光装置。
    (d)予め設定された動作シーケンスに従って、全ての光学素子についての前記透明状態又は前記情報表示状態の二つの状態を切り替える。
    (f)光学素子の前記透明状態と前記情報表示状態が制御され、外壁に並設されてなる複数の光学素子の少なくとも一部若しくは全部の光学素子のそれぞれの前記情報表示状態が組み合わされることによって、所望の情報表示が行われるようにする。
    (g)光学素子が、可視光線のうちのR・G・Bのそれぞれの少なくとも一部を反射する反射状態になるようにし、ビルディング外壁の窓からビルディングの内部に入る外光を低減する。
  12. 左右に設けられた側壁に沿って昇降する多数の踏台が無端状に連結されたエスカレータ装置であって、
    一方の外表面から他方の外表面を見通すことができる少なくとも一枚の透明パネルが側壁に備えられ、
    透明パネルの少なくとも一部の領域に電気的に駆動される光学素子が備えられ、
    光学素子には、その面全体がほぼ透明になる透明状態と、模様及び/又は文字を含む情報を表示する情報表示状態とが備えられ、
    (a1)前記透明状態と前記情報表示状態のいずれか一つの状態は非駆動時に安定に保持され、
    (a2)前記透明状態と前記情報表示状態は可逆的に切り替えることができ、
    (b)前記透明状態を呈している光学素子の領域を、可視光線が一方の外表面から他方の外表面に向けて通過する場合の全光線透過率が60%以上であり、かつ、
    (c8)全ての光学素子が前記透明状態にある場合に、透明パネルが不存在で側壁の背景側が素通しであるかのように視認され、
    以下の(d)又は(e)の条件を満たすように光学素子が駆動されてなるエスカレータ装置。
    (d)予め設定された動作シーケンスに従って、全ての光学素子についての前記透明状態又は前記情報表示状態の二つの状態を切り替える。
    (e)センサーがさらに備えられ、透明パネルから所定の距離に存在する人物が前記センサーによって検出され、前記透明状態と前記情報表示状態の二つの状態の切り替えのタイミングが前記センサーの出力によって制御される。
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