JP2007058066A - 測定顕微鏡 - Google Patents
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Abstract
【課題】測定対象物を測定位置に移動する際、操作性を向上させる測定顕微鏡を提供すること。
【解決手段】本発明は、測定対象物Sを載置する電動ステージ2と、対物レンズ9と、電動ステージ2を移動させる操作部である円形ハンドル10と、円形ハンドル10に連動するロータリーエンコーダ11と、エンコーダの回転数に対応したモータ駆動パルスに変換するパルスモータドライバ13と、モータ駆動パルスに応じて、それぞれ電動ステージ2をX軸方向とY軸方向に移動させる移動パルスモータ4と、電動レボルバー8を切り換える電動レボルバー操作ボックス15と、を備え、円形ハンドル10の回転量と、対物レンズ9のレンズ情報と、に対応する電動ステージ2の移動速度を決定することで、粗動又は微動移動により電動ステージ2を移動できる操作性が向上した測定顕微鏡を提供する。
【選択図】図1
【解決手段】本発明は、測定対象物Sを載置する電動ステージ2と、対物レンズ9と、電動ステージ2を移動させる操作部である円形ハンドル10と、円形ハンドル10に連動するロータリーエンコーダ11と、エンコーダの回転数に対応したモータ駆動パルスに変換するパルスモータドライバ13と、モータ駆動パルスに応じて、それぞれ電動ステージ2をX軸方向とY軸方向に移動させる移動パルスモータ4と、電動レボルバー8を切り換える電動レボルバー操作ボックス15と、を備え、円形ハンドル10の回転量と、対物レンズ9のレンズ情報と、に対応する電動ステージ2の移動速度を決定することで、粗動又は微動移動により電動ステージ2を移動できる操作性が向上した測定顕微鏡を提供する。
【選択図】図1
Description
本発明は、測定対象物の長さなどの測定及び観察を行なう測定顕微鏡に関する。
一般に測定顕微鏡は、例えば工業系の検査分野においてステージに載置した測定対象物の品質検査等に使用するのに有効な機器である。測定顕微鏡には、取得される測定対象物の像を操作者の目視により測定、観察をするのに利用されたり、又は同像を例えばデジタルカメラにより撮像して得られるデジタル画像を基準にして測定対象物の良否判定等に広く利用されている。
図8は、電動ステージを使用した測定顕微鏡の構成図を示す。かかる測定顕微鏡には、ベース1上に測定対象物Sを載せる電動ステージ2が設けられている。電動ステージ2には、X軸方向に移動するためのX軸移動パルスモータ3xと、Y軸方向に移動するためのY軸移動パルスモータ3yと、が設けられている。またベース1上には、固定部材としてコラム4が垂直方向に立設されている。このコラム4には、案内部材5に沿ってZ軸方向へ移動可能な準焦部6が取り付けられている。この準焦部6には、顕微鏡観察部7と、電動レボルバー8により回転可能に保持されている複数の対物レンズ9と、が装着されている。また、ベース1の側面には、電動ステージ2の移動制御を行なうジョイスティック10を設けたコントローラ11が接続されている。
このような測定顕微鏡であれば、操作者がジョイスティック10を操作すると、このジョイスティック10の動きに応じた移動信号がコントローラ11から出力される。この移動信号は、図示しない制御装置によって駆動パルスに変換されてX軸移動パルスモータ3x,Y軸移動パルスモータ3yに送られる。これにより、X軸移動パルスモータ3x,Y軸移動パルスモータ3yは、それぞれ回転数が制御され、電動ステージ2はX軸方向とY軸方向に移動する。このとき、電動ステージ2の移動速度は、ジョイスティック10の傾斜角度に応じて速度制御される。なお、ジョイスティック10の代りに、例えばトラックボールが電動ステージ2の移動制御手段として用いられることもある。
測定対象物の長さなどの測定を行なう際は、操作者がジョイスティック10を操作して電動ステージ2に載置した測定対象物Sを任意の測定位置に移動させる。この測定対象物Sの位置の確認は、操作者が顕微鏡観察部7を用いて目視により行い、測定位置をあわせる。
また、測定対象物の長さなどの測定は、顕微鏡観察部7にTVカメラやCCDカメラを設け、その画像をTVモニタで観察することによっても行われる。
図9は、特許文献1に開示されている測定顕微鏡の構成図を示す。なお前述した測定顕微鏡と同等の部位には同じ参照符号を付しその詳細な説明は省略する。ベース1の前面には、X軸用円形ハンドル10xと、Y軸用円形ハンドル10yと、が設けられている。これらX軸用円形ハンドル10xとY軸用円形ハンドル10yには、それぞれ同軸上にX軸ロータリーエンコーダ11xとY軸ロータリーエンコーダ11yが配置され、互いに連動する。また、X軸用円形ハンドル10xとY軸用円形ハンドル10yの付近には、X軸速度切り換えスイッチ14xとY軸速度切り換えスイッチ14yが設けられている。
図10は、制御系の構成図を示す。X軸用円形ハンドル10xとY軸用円形ハンドル10yは、それぞれ連動するX軸ロータリーエンコーダ11xとY軸ロータリーエンコーダ11yに接続されている。
X軸ロータリーエンコーダ11xと、Y軸ロータリーエンコーダ11yと、X軸速度切り換えスイッチ14xと、Y軸速度切り換えスイッチ14yと、は、それぞれ制御装置12に接続されている。この制御装置12には、X軸パルスモータドライバ13xと、Y軸パルスモータドライバ13yと、が接続されている。X軸パルスモータドライバ13xとY軸パルスモータドライバ13yは、それぞれX軸移動パルスモータ3xとY軸移動パルスモータ3yに接続されている。
このような構成であれば、X軸ロータリーエンコーダ11xは、X軸用円形ハンドル10xの回転に応じた回転位置信号を出力すると共に、Y軸ロータリーエンコーダ11yは、Y軸用円形ハンドル10yの回転に応じた回転位置信号を出力する。これらX軸ロータリーエンコーダ11xとY軸ロータリーエンコーダ11yとからそれぞれ出力された各回転位置信号は、制御装置12を経由して、それぞれX軸パルスモータドライバ13xと、Y軸パルスモータドライバ13yとに送られる。これらX軸パルスモータドライバ13xとY軸パルスモータドライバ13yは、それぞれX軸パルスモータドライバ13xとY軸パルスモータドライバ13yの各回転数に対応した各モータ駆動パルスに変換して当該X軸移動パルスモータ3xとY軸移動パルスモータ3yとに送る。これにより、X軸移動パルスモータ3xとY軸移動パルスモータ3yは、それぞれ各モータ駆動パルスに応じて回転し、電動ステージ2をX軸方向とY軸方向に移動させる。
X軸速度切り換えスイッチ14xとY軸速度切り換えスイッチ14yからの各操作信号は、制御装置12に送られる。この制御装置12は、これらスイッチ14x,14yからの各操作信号に基づきX軸ロータリーエンコーダ11xの回転数とX軸移動パルスモータ3xの回転数との比率と、Y軸ロータリーエンコーダ11yの回転数とY軸移動パルスモータ3yの回転数との比率と、をそれぞれ変化させるための演算を行なう。
操作者により測定対象物の長さなどの測定や観察を行なう際、電動ステージ2上に測定対象物Sが載置される。操作者は、載置された測定対象物Sを測定位置に移動させる際、X軸用円形ハンドル10x,Y軸用円形ハンドル10yを回転させる。これによりX軸用円形ハンドル10x,Y軸用円形ハンドル10yに連動するX軸ロータリーエンコーダ11x,Y軸ロータリーエンコーダ11yからの各回転位置信号が制御装置12に送られる。この制御装置12は、入力された各回転位置信号をX軸パルスモータドライバ13x,Y軸パルスモータドライバ13yへ送る。これらX軸パルスモータドライバ13x,Y軸パルスモータドライバ13yは、それぞれX軸ロータリーエンコーダ11x,Y軸ロータリーエンコーダ11yの回転数に対応した各モータ駆動パルス信号に変換される。
しかるに、X軸移動パルスモータ3x,Y軸移動パルスモータ3yは、それぞれX軸パルスモータドライバ13x,Y軸パルスモータドライバ13yから入力した各モータ駆動パルス信号によって電動ステージ2をX軸方向及びY軸方向に移動させる。このときの電動ステージ2の移動距離は、X軸用円形ハンドル10x,Y軸用円形ハンドル10yの回転数に正確に対応することになる。また、制御装置12は、X軸ロータリーエンコーダ11x,Y軸ロータリーエンコーダ11yとの各回転数の比率と、X軸移動パルスモータ3x,Y軸移動パルスモータ3yとの各回転数の比率と、を例えば1:1にするようにパルス数を演算する。この際、電動ステージ2の位置指定分解性能は、X軸ロータリーエンコーダ11x,Y軸ロータリーエンコーダ11yの回転分解性能によって決まる。
制御装置12は、速度切り換えスイッチ14x,14yに応じてX軸ロータリーエンコーダ11xとX軸移動パルスモータ3xとの各回転数の比率と,Y軸ロータリーエンコーダ11yとY軸移動パルスモータ3yとの各回転数の比率と、をそれぞれ変化させる演算を行なう。
測定対象物Sの位置の確認は、操作者が顕微鏡観察部7を用いて目視により行なう。この際、操作者は、電動レボルバー8を電動レボルバー操作ボックスで対物レンズ9を回転し倍率を切り換え、測定位置を探す。
なお上記同様に、測定対象物Sの位置の確認は、顕微鏡観察部7にTVカメラやCCDカメラを設け、その画像をTVモニタで観察することによっても行われる。
特開2003−114291号公報
ところが、図8に示す測定顕微鏡では、ジョイスティック10または、トラックボールで電動ステージ2を移動させているが、測定対象物Sを測定位置へ移動させる操作について以下の問題点がある。
電動ステージ2の移動速度は、ジョイスティック10の傾斜角度、又はトラックボールの回転速度によって制御されるが、操作者の操作により移動速度を一定に保つことは難しい。特に、低速で移動させ微小な距離を位置合わせする際は、ジョイスティック10又はトラックボールによる操作では、実際の電動ステージ2の移動速度が不安定になるため、操作性が非常に悪くなってしまう。
また、特許文献1に開示された測定顕微鏡では、測定対象物を測定位置へ移動させる操作について以下の問題点がある。
電動ステージ2の移動速度は、X軸ロータリーエンコーダ10x,Y軸ロータリーエンコーダ10yの回転速度によって制御される。よって操作者が例えばX軸用円形ハンドル10x,Y軸用円形ハンドル10yの1回転の移動量を大きくしてしまうと、低速で移動させ微小な距離を位置合わせする際、電動ステージ2の移動量が大きくなるために測定位置に位置合わせしにくくなる。逆に操作者が微小な距離の位置合わせができるようにすると、X軸用円形ハンドル10x,Y軸用円形ハンドル10yの1回転の移動量が小さくなる。このため、電動ステージ2に対する操作性が低下する。
そのため、他の測定顕微鏡としてステージの粗動操作と微動操作とを切り換えるスイッチを設けた測定顕微鏡もある。しかしながら、測定顕微鏡の視野は、観察倍率によって異なる。例えば、対物レンズの観察倍率が例えば5倍,10倍,20倍,50倍,100倍の場合、これら観察倍率での各視野は例えば4mm,2mm,1mm,0.4mm,0.2mmになる。従って、対物レンズの倍率が例えば5倍と100倍とでは、20倍の視野の差がある。この視野の差に応じた範囲をカバーするには、上記スイッチを複数個設けなくてはならず、観察倍率に合わせて各スイッチの切り換えが必要となり、測定時の煩わしさは、解消できないでいる。
本発明は目的を達成するために、それぞれ倍率の異なる複数の対物レンズを切り換え可能に保持する電動レボルバーと共に、操作部に対する操作によって測定対象物を載置する電動ステージを移動させる測定顕微鏡において、切り換えられた対物レンズの倍率に応じた移動速度により電動ステージを駆動制御する駆動制御手段と、を具備したことを特徴とする測定顕微鏡を提供する。
本発明によれば、測定対象物を測定位置へ移動する際において、操作性を向上させる測定顕微鏡を提供することができる。
以下、本発明に係る第1の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は電動ステージを使用した測定顕微鏡の構成を示す斜視図である。前述した図8、図9、図10と同一部分には同じ参照符号を付してある。
図1は電動ステージを使用した測定顕微鏡の構成を示す斜視図である。前述した図8、図9、図10と同一部分には同じ参照符号を付してある。
ベース1上には測定対象物Sを載せる電動ステージ2が設けられている。この電動ステージ2には、当該電動ステージ2をX軸方向に移動させるX軸移動パルスモータ3xと、当該電動ステージ2をY軸方向に移動させるY軸移動パルスモータ3yと、が設けられている。また、ベース1上には、固定部材としてコラム4が垂直方向に立設されている。このコラム4には、案内部材5がZ軸方向に沿って設けられている。このコラム4には、準焦部6が案内部材5に沿ってZ軸方向へ移動可能に設けられている。この準焦部6には、顕微鏡観察部7と、電動レボルバー8によって回転可能に保持される複数の対物レンズ9と、が装着されている。
電動レボルバー8には、各対物レンズを保持する図示しない複数の取り付け穴が設けられており、この取り付け穴に対して番号が割り当てられている。この電動レボルバー8に設けられた図示しないセンサは、予め、取り付け穴の穴番号と取り付け穴に装着され、測定するためにセットされた対物レンズ9のレンズ(倍率)情報を検出する。
また、電動レボルバー8の切換スイッチを設けた電動レボルバー操作ボックス15が、ベース1の後面(電動ステージ2の後方)から伸びたケーブルBを介して接続されている。
一方、ベース1の前面(電動ステージ2の前方)には、手動ハンドルであるX軸用円形ハンドル10xと、Y軸用円形ハントル10yと、が設けられている。これらX軸用円形ハンドル10xとY軸用円形ハントル10yとには、それぞれX軸ロータリーエンコーダ11xとY軸ロータリーエンコーダ11yがX軸用円形ハンドル10xとY軸用円形ハンドル10yとに連動し、かつ同軸上に設けられている。
図2は、測定顕微鏡の構成を示すブロック図である。X軸用円形ハンドル10x,Y軸用円形ハンドル10yには、それぞれX軸ロータリーエンコーダ11x,Y軸ロータリーエンコーダ11yが接続されている。これらX軸ロータリーエンコーダ11x,Y軸ロータリーエンコーダ11yには、制御装置12が接続されている。この制御装置12には、X軸パルスモータドライバ13x,Y軸パルスモータドライバ13yが接続されている。X軸パルスモータドライバ13x,Y軸パルスモータドライバ13yには、それぞれX軸移動パルスモータ3x,Y軸移動パルスモータ3yが接続されている。
また、制御装置12には、電動レボルバー制御部16が接続されている。この電動レボルバー制御部16には、測定するためにセットされた対物レンズ9のレンズ情報を出力する図示しないセンサを設けた電動レボルバー8と、対物レンズ9を切り換える際に、対物レンズ9のレンズ情報を出力する電動レボルバー操作ボックス15とが接続されている。
X軸用円形ハンドル10x,Y軸用円形ハンドル10yの回転数にそれぞれ連動するX軸ロータリーエンコーダ11x,Y軸ロータリーエンコーダ11yの回転位置信号は、制御装置12に出力される。その際、第1に、測定対称物Sを測定するために使用する対物レンズ9のレンズ情報を検出する図示しないセンサを設けた電動レボルバー8が、電動レボルバー制御部16を介して制御部12にレンズ情報を出力する。
制御部12において回転位置信号は、電動レボルバー制御部16から入力されたレンズ情報により対物レンズ9の倍率に適した移動速度が決定される。
この対物レンズ9の倍率に適した移動速度は、以下のように制御部12内に予め設定されている。
低倍率の対物レンズが使用される際、X軸用円形ハンドル10x,Y軸用円形ハンドル10yの1回転の移動量は粗動移動のため移動速度は大きく、高倍率の対物レンズが使用される際、移動量は微細移動のため移動速度が遅くなるように予め制御部12内に設定されている。
低倍率の対物レンズが使用される際、X軸用円形ハンドル10x,Y軸用円形ハンドル10yの1回転の移動量は粗動移動のため移動速度は大きく、高倍率の対物レンズが使用される際、移動量は微細移動のため移動速度が遅くなるように予め制御部12内に設定されている。
決定された回転位置信号は、X軸パルスモータドライバ13x,Y軸パルスモータドライバ13yに出力され、ロータリーエンコーダ11x、11yの回転数に対応したモータ駆動パルスに変換される。変換されたモータ駆動パルスは、X軸移動パルスモータ3xとY軸移動パルスモータ3yに出力され、X軸移動パルスモータ3xとY軸移動パルスモータ3yは、それぞれ電動ステージ2をX軸方向とY軸方向に移動させる。
次に電動レボルバー操作ボックス15によって別の対物レンズに切り換えた際に、電動レボルバー操作ボックス15から切り換えた後の高倍率対物レンズのレンズ情報が電動レボルバー制御部16を介して制御部12に出力される。
操作者は、電動ステージ2を移動させるためにX軸用円形ハンドル10x,Y軸用円形ハンドル10yを回転させる。
上記同様にX軸用円形ハンドル10x,Y軸用円形ハンドル10yの回転数にそれぞれ連動するX軸ロータリーエンコーダ11x,Y軸ロータリーエンコーダ11yの回転位置信号は、制御装置12に出力される。制御装置12に出力された回転位置信号は、電動レボルバー操作ボックス15及び電動レボルバー制御部16を介して制御部12に入力されたレンズ情報により対物レンズの倍率に適した移動速度を決定される。
次に、上記のように構成された測定顕微鏡の動作について説明する。
操作者は、測定対象物Sの長さなどの測定や観察を行なうために、電動ステージ2上に載置する。次に操作者は、測定対象物Sを測定位置に移動させる。その際、まず測定者は、低倍率の対物レンズを使用して測定位置を捉える。この低倍率の対物レンズのレンズ情報は、レンズ情報を検出する図示しないセンサを設けた電動レボルバー8及び電動レボルバー制御部16を経由して制御部12に出力される。
操作者がX軸用円形ハンドル10x,Y軸用円形ハンドル10yを回転させると、連動するX軸ロータリーエンコーダ11x,Y軸ロータリーエンコーダ11yの回転位置信号が、制御装置12に入力される。制御装置12は、この回転位置信号と、電動レボルバー制御部16から出力された対物レンズ9のレンズ情報と、に対応する予め設定された移動速度とを決定してX軸パルスモータドライバ13x,Y軸パルスモータドライバ13yへ出力する。
X軸移動パルスモータ3x,Y軸移動パルスモータ3yは、X軸パルスモータドライバ13x,Y軸パルスモータドライバ13yから入力されたモータ駆動パルス信号によって電動ステージ2を測定位置周辺にまで粗動(高速)に移動させる。
次に操作者は、電動ステージ2を測定位置周辺まで移動させた後、電動レボルバー操作ボックス15によって低倍率の対物レンズ9から高倍率の対物レンズ9に切り換える。切り換えた際、電動レボルバー操作ボックス15から切り換え後のレンズ情報が、電動レボルバー制御部16へ出力される。電動レボルバー制御部16は、このレンズ情報を制御装置12へ出力する。
次に上記同様に操作者が、X軸用円形ハンドル10x,Y軸用円形ハンドル10yを回転させる。回転と共に連動するX軸ロータリーエンコーダ11x,Y軸ロータリーエンコーダ11yの回転位置信号が、制御装置12に入力される。制御装置12は、この回転位置信号と、電動レボルバー制御部16から出力された対物レンズ9のレンズ情報と、に対応する予め設定された移動速度を決定してX軸パルスモータドライバ13x,Y軸パルスモータドライバ13yへ出力する。
出力された回転信号によりX軸パルズモータ3x,Y軸パルズモータ3yは、電動ステージ2をX軸方向及びY軸方向に微細(低速)に移動させる。
このように本実施形態の測定顕微鏡は、X軸用円形ハンドル10x,Y軸用円形ハンドル10yの回転量と、使用する対物レンズの倍率情報と、に対応し予め設定された移動速度を決定して電動ステージ2を移動させる。電動ステージ2の移動速度は、低倍率の対物レンズ使用時は、粗動(高速)に移動し、高倍率の対物レンズ使用時は微細(低速)に移動する。よって本実施形態において操作者は、容易なハンドル操作だけで、対物レンズ9の倍率に適した移動速度で電動ステージ2を移動でき、容易に測定及び観察をすることができる。
次に、図3及び図4を参照して本発明に係る第2の実施の形態について詳細に説明する。本実施の形態において前述した第1の実施の形態と同一部分には同符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図3は電動ステージを使用した測定顕微鏡の斜視図を示し、図4は同測定顕微鏡のブロック構成図を示す。この測定顕微鏡は、第1の実施の形態のX軸用円形ハンドル10x,Y軸用円形ハンドル10yの代りにジョイスティック10を搭載したコントロール11を設けている。
ジョイスティック10を搭載したコントロール11は、制御装置12に接続されている。この制御装置12には、X軸パルスモータドライバ13x、Y軸パルスモータドライバ13y及び電動レボルバー制御部16が接続されている。X軸パルスモータドライバ13x,Y軸パルスモータドライバ13yには、それぞれX軸移動パルスモータ3x,Y軸移動パルスモータ3yが接続されている。電動レボルバー制御部16には、第1の実施形態同様に電動レボルバー8及び電動レボルバー操作ボックス15が接続されている。
ジョイスティック10に対する傾斜等の操作が行われると、コントローラ11は、ジョイスティック10の傾斜等に応じた傾斜位置(角度)信号を制御装置12に出力する。その際、前述した第1の実施形態と同様に対物レンズ9のレンズ情報が、電動レボルバー8または電動レボルバー操作ボックス15から電動レボルバー制御部16を介して制御装置12に出力される。制御装置12は、傾斜位置信号と、使用する対物レンズ9のレンズ情報と、に対応する予め設定された移動速度とを決定して、X軸パルスモータドライバ13x,Y軸パルスモータドライバ13yに出力する。そしてX軸パルスモータドライバ13x,Y軸パルスモ一夕ドライバ13yにおいて、傾斜位置(角度)信号は、ジョイスティック10の傾斜(角度)と位置に対応したモータ駆動パルスに変換される。変換されたモータ駆動パルスは、X軸移動パルスモータ3xとY軸移動パルスモータ3yに出力される。X軸移動パルスモータ3xとY軸移動パルスモータ3yは、それぞれのモータ駆動パルスに応じて、それぞれ電動ステージ2をX軸方向とY軸方向に移動させる。
なお、ジョイスティック10の代りに、例えばトラックボールが電動ステージ2の移動制御手段として用いられることもある。
次に上記のように構成された本実施形態の測定顕微鏡の動作について説明する。
操作者は、測定対象物Sの長さなどの測定や観察を行なうために、測定対象物Sを電動ステージ2上に載置する。次に操作者は、測定対象物Sを測定位置に移動させる。その際、まず操作者は、低倍率の対物レンズ9を使用して測定位置を捉える。この低倍率の対物レンズ9のレンズ情報は、レンズ情報を検出する図示しないセンサを設けた電動レボルバー8及び電動レボルバー制御部16を経由して制御部12に出力される。
次に操作者は、ジョイスティック10を操作することにより、コントローラ11を介して傾斜位置信号が制御装置12に入力される。制御装置12は、この傾斜位置信号と、電動レボルバー制御部16から出力された対物レンズ9のレンズ情報と、に対応する予め設定された移動速度を決定してX軸パルスモータドライバ13x,Y軸パルスモータドライバ13yへ出力する。
X軸移動パルスモータ3x,Y軸移動パルスモータ3yは、X軸パルスモータドライバ13x,Y軸パルスモータドライバ13yから入力されたモータ駆動パルス信号によって電動ステージ2を測定位置周辺にまで粗動(高速)に移動させる。
次に操作者は、電動ステージ2を測定位置周辺まで粗動移動させた後、電動レボルバー操作ボックス15によって高倍率の対物レンズ9に切り換える。切り換えた際、電動レボルバー操作ボックス15から切り換え後のレンズ情報が、電動レボルバー制御部16へ出力される。電動レボルバー制御部16は、このレンズ情報を制御装置12へ出力する。
次に上記同様に操作者が、ジョイスティック10を傾斜させる。傾斜により傾斜位置信号が、制御装置12に入力される。制御装置12は、この傾斜位置信号と電動レボルバー制御部16から出力された高倍率の対物レンズ9の倍率情報に対応する予め設定された移動速度を決定してX軸パルスモータドライバ13x,Y軸パルスモータドライバ13yへ出力する。
出力された回転信号によりX軸パルズモータ3x,Y軸パルズモータ3yは、電動ステージ2をX軸方向及びY軸方向に微細(低速)に移動させる。
このように本実施形態は、ジョイスティック10の傾斜と、使用する対物レンズ情報と、に対応した予め設定された移動速度を決定して電動ステージ2を移動させる。電動ステージ2の移動量は、低倍率の対物レンズ使用時は、粗動(高速)に移動し、高倍率の対物レンズ使用時は微細(低速)に移動する。よって本実施形態において操作者は、ジョイスティック10の傾斜操作だけで、対物レンズ9の倍率に適した移動速度で電動ステージ2を移動でき、容易に測定及び観察をすることができる。
また、本発明に係る変形例として、図5に示すブロック図のように制御装置12に例えばモニタ17を搭載したPC18を接続してもよい。本変形例は、測定対象物Sを例えばCCDカメラ等で撮像し、モニタ17に表示させ、モニタ17を介してマウス等のポインティングデバイスにより電動ステージ2の移動先を指示する構成である。また、顕微鏡観察部7にTVカメラやCCDカメラを設け、その画像をTVモニタで観察してもよい。
また本発明は、測定顕微鏡に限らず、一般の顕微鏡にも適用できるのは言うまでもない。
次に、図6を参照して電動ズーム観察のタイプである測定顕微鏡に関して説明する。
図6は、電動ズーム観察のタイプの測定顕微鏡の概略断面図である。図6において前述した第2の実施の形態と同一な部分には同符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図6に示す測定顕微鏡にはベース1上に測定対象物を載せる電動ステージ2が設けられている。ベース1上には、固定部材としてコラム4が垂直方向に立設されている。このコラム4には、案内部材5に沿ってZ軸方向へ移動可能な準焦部6が取り付けられている。この準焦部6には、顕微鏡観察部7と、対物レンズ9と、結像レンズ20と、結像レンズ20をZ軸方向に移動する駆動部21と、案内部22と、が設けられている。
本構成は、結像レンズ20を移動させる駆動部21によって結像レンズ20をZ軸方向に移動させることにより、顕微鏡観察部7の観察倍率を変更できる。また本構成は、結像レンズ20を移動する駆動部21の位置を記憶する図示しない記憶部を設けることで観察倍率を把握することができる。よって電動ステージ2は、予め設定された結像レンズ20の移動による観察倍率に最適な移動量が設定されるため、測定位置を探し、測定することが容易に行なえる。
次に、図7を参照して複数の結像レンズを有する電動変倍機構観察のタイプの測定顕微鏡に関して説明する。図7は、電動ズーム観察タイプの測定顕微鏡の概略断面図である。図7において前述した第2の実施形態と同一部には同符号を付し、その詳細な説明は省略する。
測定顕微鏡には、ベース1上には、測定対象物を載せる電動ステージ2が設けられている。ベース1上には、固定部材としてコラム4が垂直方向に立設され、このコラム4には、案内部材5に沿ってZ軸方向へ移動可能な準焦部6が取り付けられている。この準焦部6には、顕微鏡観察部7と、対物レンズ9と、結像レンズ20と、結像レンズ20とは異なる倍率である結像レンズ23と、これら結像レンズを回転させる駆動部21と、が設けられている。
本構成は、駆動部21によって結像レンズ20,23が回転することにより、顕微鏡観察部7の観察倍率を変更できる。また、結像レンズを回転させる駆動部21への指示を記憶することで、観察倍率が把握できる。よって電動ステージ2は、予め設定された結像レンズ20,23の変更による観察倍率に最適な移動量が設定されるため、測定位置を探し、測定することが容易に行なえる。
1:ベース、2:電動ステージ、3x:X軸移動パルスモータ、3y:Y軸移動パルスモータ、4:コラム、5:案内部材、6:準焦部、7:顕微鏡観察部、8:電動レボルバー、9:対物レンズ、10:ジョイスティック、11:コントローラ、10x:X軸用円形ハンドル、10y:Y軸用円形ハンドル、11x:X軸ロータリーエンコーダ、11y:Y軸ロータリーエンコーダ、12:制御装置、13x:X軸パルスモータドライバ、13y:Y軸パルスモータドライバ、15:電動レボルバー操作ボックス、16:電動レボルバー制御部、17:PC、18:モニタ、20,23:結像レンズ、21:駆動部、22:案内部。
Claims (7)
- それぞれ倍率の異なる複数の対物レンズを切り換え可能に保持する電動レボルバーと共に、操作部に対する操作によって測定対象物を載置する電動ステージを移動させる測定顕微鏡において、
切り換えられた前記対物レンズの倍率に応じた移動速度により前記電動ステージを駆動制御する駆動制御手段と、
を具備したことを特徴とする測定顕微鏡。 - 前記駆動制御手段は、前記対物レンズの倍率が低倍率から高倍率になるに応じて前記電動ステージの移動速度を遅くすることを特徴とする請求項1記載の測定顕微鏡。
- 前記駆動制御手段は、前記各対物レンズの各倍率に応じた前記電動ステージの複数の移動速度を記憶し、前記切り換えられた対物レンズの倍率に応じた移動速度を読み出すことを特徴とする請求項1記載の測定顕微鏡。
- 前記操作部は、手動ハンドルであることを特徴とする請求項1に記載の測定顕微鏡。
- 前記操作部は、ズーム式の倍率機構であることを特徴とする請求項1に記載の測定顕微鏡。
- 前記操作部は、ジョイスティックであることを特徴とする請求項1に記載の測定顕微鏡。
- 前記駆動制御手段は、前記ジョイスティックの傾斜角度に応じて前記電動ステージの移動速度を制御することを特徴とする請求項6に記載の測定顕微鏡。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2005246099A JP2007058066A (ja) | 2005-08-26 | 2005-08-26 | 測定顕微鏡 |
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JP2005246099A JP2007058066A (ja) | 2005-08-26 | 2005-08-26 | 測定顕微鏡 |
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Publication Number | Publication Date |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012027386A (ja) * | 2010-07-27 | 2012-02-09 | Olympus Corp | 顕微鏡システム |
JP2015125195A (ja) * | 2013-12-25 | 2015-07-06 | アレイ株式会社 | 撮影装置、並びに、画像処理装置およびその方法 |
WO2019179413A1 (zh) * | 2018-03-21 | 2019-09-26 | 维沃移动通信有限公司 | 景深图像生成方法及移动终端 |
-
2005
- 2005-08-26 JP JP2005246099A patent/JP2007058066A/ja not_active Withdrawn
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