JP2007054292A - 遊技機 - Google Patents

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Takahiro Uchigashima
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Tatsuya Unno
達也 海野
Hiroo Nakayama
博夫 中山
Shigemitsu Ando
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Abstract

【課題】第1種の遊技機において、図柄始動口16への入球に起因して、賞球以外の遊技付与価値が必ず得られることが保障されたパチンコ機1を提供し、図柄始動口16への遊技球の入球により発生する遊技付与価値をより高め、図柄始動口16への入球により遊技者が得る興趣をより増大させる。
【解決手段】
遊技盤11面上に図柄始動口16、特別図柄表示装置22および大入賞口を備え、図柄始動口16入賞時に乱数値を抽出し、該乱数値が所定値であれば、大当たり図柄を特別図柄表示装置22に表示させ、大入賞口が開放される大当たり遊技状態に移行し、前記乱数値が所定値でなければ、小当たり図柄を特別図柄表示装置22に表示させ、大入賞口が短時間開放される小当たりを実行する構成とした。
【選択図】 図7

Description

本発明は、遊技盤に遊技球を発射して遊技が行われる遊技機に関するものである。
従来、図柄表示装置上に表示される図柄が特定態様になることにより、大当り遊技発生要因となるタイプの第1種と呼ばれる遊技機においては、始動口への入球に起因して抽出された乱数値に応じて、大当たり遊技又は外れのいずれかの遊技結果となる遊技機が主流である。ここでいう「外れ」とは、始動口への入球に起因して、賞球以外の遊技付与価値が発生しない遊技結果を指す。第1種の遊技機においては、始動口に遊技球が入球しても、この「外れ」という遊技結果が生じる可能性は必ずあった。即ち、始動口への入球に起因して、賞球以外の遊技付与価値が必ず得られることが保障された遊技機というものは存在しなかった。
特許文献1には、大当たり遊技となる確率よりも高い確率に設定され、大当たり遊技以外に少量の遊技球を排出することとなる小当たりを設けた第1種の遊技機であるが、大当たり遊技又は小当たり以外に外れという遊技結果が生じる構成である。
特開2003−190560
第1種の遊技機においては、この「外れ」という概念が存在する限り、始動口に遊技球が入球しただけでは、遊技者がさほど興趣を得られるものとはならないので、大当たり遊技が発生するか否かということのみが、遊技者の興趣の大半を占めるものとなっていた。
上記点に鑑み、本発明は提案されたものであって、第1種の遊技機において、始動口への入球に起因して、賞球以外の遊技付与価値が必ず得られることが保障された遊技機を提供し、始動口への遊技球の入球により発生する遊技付与価値をより高めることで、始動口への入球により遊技者が得る興趣をより増大させることを課題とする。
前記課題を解決するため請求項1に記載の遊技機は、遊技盤面上に始動口、図柄表示装置および大入賞口を備え、前記始動口に遊技球が入賞したときに乱数値を抽出し、前記乱数値の値に応じて、前記図柄表示装置に表示される図柄を決定する遊技機において、前記乱数値が所定値であれば、前記大入賞口が開放される大当たり遊技状態に移行し、前記乱数値が所定値でなければ、前記大当たり遊技状態のときと比較して、前記大入賞口が短時間開放される小当たりを実行することを特徴とするものである。
「乱数値の値に応じて、前記図柄表示装置に表示される図柄を決定」とあるが、例えば、7セグメントLEDにて構成される特別図柄表示装置(図柄表示装置)が1桁の図柄の表示を行う構成において、抽出された乱数値が大当たり遊技状態に移行させる乱数値と同一の値であった場合には、「3」又は「7」の図柄を表示し、抽出された乱数値が大当たり遊技状態に移行させる乱数値以外の値であった場合には、「3」及び「7」以外の図柄の表示を行う構成が好ましい。
また、特別図柄表示装置以外に演出用の表示装置を設け、特別図柄表示装置の表示に応じた擬似図柄を表示する構成が好ましい。
尚、本発明においては、特別図柄表示装置(図柄表示装置)上で図柄が特定態様で表示されることにより、大当り遊技状態へと移行する第1種の遊技機を採用することが前提となっている。
「前記乱数値が所定値であれば、前記大入賞口が開放される大当たり遊技状態に移行」との記載に関して、大当たり遊技状態に移行することで、大入賞口が開放されるので、遊技者は大量の賞球を得ることが出来る。以下、大当たり遊技状態、後述する準大当たり遊技状態以外の遊技状態のことを、通常遊技状態と称す。「前記乱数値が所定値でなければ、前記大当たり遊技状態のときと比較して、前記大入賞口が短時間開放される小当たりを実行する」の記載に関して、乱数値が所定値でない限りは、大当たり遊技状態には移行せず、通常遊技状態において、この小当たりが実行されることになる。小当たりを実行した時の大入賞口の開放時間は、大当たり遊技状態のときに所定回数開放される大入賞口の総合計未満の時間であれば、どの時間に設定しても良い。また、1回の小当たりを実行したときに開放される大入賞口の開放回数は、1回でも良いし、複数回でも良い。
本発明は、始動口への遊技球入球に起因して変動が開始された図柄が確定される毎に、必ず大当たり遊技状態に移行する、又は小当たりが実行され、大入賞口が開放されるタイプの遊技機を採用している。即ち、始動口への遊技球入球に起因して抽出される乱数値の値に係わらず、図柄が確定される毎に大入賞口の開放は必ず行われる。
始動口への遊技球の入球に起因して大当り遊技状態に移行しなかった場合でも、小当たりが実行されることにより、遊技者は「賞球が得られる」という遊技付与価値以外に、「大入賞口が開放される」という遊技付与価値が必ず得られることになる。大入賞口に遊技球が入球すると遊技者に賞球が付与されるので、「大入賞口が開放される」という遊技付与価値を得ることで、遊技者には更なる賞球獲得の機会が与えられることになる。このように、始動口への遊技球入球に起因して、発生する遊技付与価値を高める代わりに、始動口に遊技球が入球し難くなる構成とすることで、始動口に遊技球が入球することにより遊技者が得られる興趣をより高める構成とすることが考えられる。また、始動口への遊技球の入球に起因して、遊技者に賞球を付与しない構成とし、大入賞口に遊技球が入球することで、初めて遊技者に賞球が付与される構成としても良い。
請求項2に記載の遊技機は、前記図柄表示装置上に確定表示された図柄の種類によって、大当たり遊技状態に移行するか、又は、小当たりを実行するかのいずれかを遊技者に報知することを特徴とするものである。
請求項2において、例えば、特別図柄表示装置(図柄表示装置)に1桁の図柄の表示を行う構成において、抽出された乱数値が大当たり遊技状態に移行させる乱数値と同一の値であった場合には、「3」又は「7」の図柄を表示することで大当たり遊技状態に移行することを報知し、抽出された乱数値が大当たり遊技状態に移行させる乱数値以外の値であった場合には、「3」及び「7」以外の図柄を表示することで小当たりを実行することを報知する構成が考えられる。無論、これ以外の方法で報知する構成も考えられる。
請求項3に記載の遊技機は、前記大入賞口として、大当たり用大入賞口と小当たり用大入賞口を設け、前記大当たり用大入賞口は、前記大当たり遊技状態のときに開放され、前記小当たり用大入賞口は、前記小当たりが実行されたときに開放されることを特徴とするものである。
請求項3に記載の「大当たり用大入賞口」とは、大当たり遊技状態のときに開放される大入賞口を指し、「小当たり用大入賞口」とは、通常遊技状態において、小当たりが実行されたときに開放される大入賞口を指す。請求項3では、「大当たり用大入賞口」、「小当たり用大入賞口」をそれぞれ別個の大入賞口として備えたものである。
請求項4に記載の遊技機は、前記小当たり用大入賞口は遊技盤面の上位部1/3の領域に設けられ、遊技盤上に打ち込まれた遊技球が流下して前記始動口に入賞するまでの流下経路上に、前記小当たり用大入賞口を設けることを特徴とするものである。
「遊技盤上に打ち込まれた遊技球が流下して前記始動口に入賞するまでの流下経路上に、前記小当たり用大入賞口を設ける」構成にすることにより、遊技者が始動口を狙って発射した遊技球が、遊技盤の上位部1/3の領域に設けられた小当たり用大入賞口に入球しやすくなる。遊技盤面に発射された遊技球の流下経路は、釘の配置位置等により、設計者側で操作することが可能となっている。しかし、すべての遊技球を100パーセント操作することは、物理上不可能であるので、始動口に入賞するまでの流下経路上を通過する遊技球が、高確率(例えば、50%以上の確率)で小当たり用大入賞口の近傍を流下する構成とするのが好ましい。
請求項5に記載の遊技機は、前記小当たり用大入賞口には、遊技球の通過を検出することにより準大当たり遊技状態を生起する条件装置作動口が設けられたことを特徴とするものである。
「準大当たり遊技状態」とは大当たり用大入賞口又は小当たり用大入賞口が開放される遊技状態であり、これにより、遊技者は大量の賞球を得ることが出来る。準大当たり遊技状態中に遊技者が平均して獲得することができる賞球数は、大当たり遊技状態中に遊技者が平均して獲得することができる賞球数と同一に設定しても良いし、異ならせても良い。例えば、準大当たり遊技状態中に遊技者が得られる平均賞球数を、大当たり遊技状態中に遊技者が得られる平均賞球数より多く設定する構成が考えられる。小当たり用大入賞口に遊技球の通過を検出することにより準大当たり遊技状態を生起する条件装置作動口を設けたことで、始動口に遊技球が入球することにより抽出された乱数値が所定値を取得しなくても、小当たり用大入賞口に入球した遊技球が条件装置作動口を通過することにより、通常遊技状態から準大当たり遊技状態へと移行することになる。即ち、小当たりが実行され、小当たり用大入賞口が開放されることにより、準大当たり遊技状態へと発展することもある。条件装置とは、大当たり遊技状態、及び準大当たり遊技状態のときに作動する装置である。例えば、条件装置作動口が遊技球の通過を検出し、準大当り遊技状態を生起すると、条件装置が作動することになる。条件装置作動口としては、実施形態に挙げた特定領域20等を採用することが考えられる(図2参照)。
請求項6に記載の遊技機は、前記小当たり用大入賞口に設けられた前記条件装置作動口を遊技球が通過した際に生起する準大当たり遊技状態には、前記小当たり用大入賞口が開放されることを特徴とするものである。
請求項6の構成により、乱数値が所定値であることにより発生する大当たり遊技状態には、大当たり用大入賞口が開放されるのに対して、条件装置作動口を遊技球が通過することにより発生する準大当たり遊技状態には、小当たり用大入賞口が開放されるので、大当たり遊技状態が発生するか、又は準大当たり遊技状態が発生するかで、遊技者に与えられる遊技付与価値を異ならせることが出来る。例えば、小当たり用大入賞口に入球したときに得られる賞球数を、大当たり用大入賞口に入球したときに得られる賞球数より少なくすることにより、遊技者が得られる遊技付与価値を異ならせることが出来るのである。
請求項7に記載の遊技機は、前記小当たり用大入賞口に設けられる条件装置作動口を遊技球が通過した際に生起する準大当たり遊技状態には、前記大当たり用大入賞口が開放されることを特徴とするものである。
請求項1記載の発明によれば、始動口への入球に起因して抽出された乱数値に応じて、大当たり遊技状態に移行する又は小当たりが実行されるので、始動口への入球に起因して、賞球以外の遊技付与価値が必ず得られることが保障された第1種の遊技機を提供することが出来る。即ち、始動口への遊技球の入球により発生する遊技付与価値として、「賞球を与える」という事以外に、「大入賞口を開放する」という遊技付与価値が必ず付与されるので、始動口への入球により遊技者が得る興趣をより増大させることが出来る。
請求項2記載の発明によれば、大当たりに対応する図柄と小当たりに対応する図柄のいずれかを表示することで、大当たり遊技状態に移行するのか又は小当たりが実行されるのかを報知することができる。また、小当たりに対応する図柄の確定表示から大入賞口の開放(小当たりが実行される)までの時間をインターバルとして利用することにより、小当たりが実行される前に好適な発射開始時期を遊技者が判断することも容易になる。
請求項3記載の発明によれば、「小当たり用大入賞口」、及び「大当たり用大入賞口」を別々に設けることによって好適な盤面デザインへの変更が容易になる。例えば、小当たり用大入賞口は大入賞口の開放時間が短いため発射開始後に即座に入賞可能な盤面上方に配置し、大当たり用大入賞口は大入賞口の開放時間が長いため基本的に盤面のどこに配置しても問題ないので、盤面上の自由な位置に配置することが出来る。
請求項4記載の発明によれば、始動口を狙って(始動口への入賞確率が高い発射強度で)発射された遊技球の流下経路上に小当たり用大入賞口を配置することで、小当たり用大入賞口が突然開放した場合にも発射強度を変更する必要がない。また、開放時間が短い小当たり用大入賞口に入賞させ難いという問題を回避できる。
請求項5記載の発明によれば、小当たりが実行され、小当たり用大入賞口が開放される事により、準大当たり遊技状態へと発展することがあるので、小当たりを実行する要因となる始動口への入賞に更に期待感が生まれ、始動口への入賞による興趣をより高めることができる。また、乱数値により発生する大当たり遊技状態と、遊技球の入球に起因して発生する準大当たり遊技状態を一つの遊技機に存在させることで、遊技球の挙動による興趣と図柄による興趣の2つの興趣を楽しむことが出来る。
請求項6記載の発明により、小当たりから準大当たり遊技状態へ発展した場合と、乱数値が所定値であることにより大当たり遊技状態が発生した場合と比較して、その大当たり遊技状態中に得られる遊技付与価値に差を設けることで、遊技者の興趣を高めることができる。例えば、小当たり用大入賞口に入球したときの賞球数と、大当たり用大入賞口に入球したときの賞球数に差を設けることで、準大当たり遊技状態に付与される遊技付与価値と、大当たり遊技状態に付与される遊技付与価値との差を設けることができる。
請求項7記載の発明によれば、大当たり遊技状態のとき、及び準大当たり遊技状態のときには、大当たり用大入賞口を開放させることで、遊技をする際の遊技者の理解度を高め、安心して遊技を行わせることができる。
以下に、本発明の好適な各実施形態について図面を参照して説明する。
図1は本実施形態のパチンコ機(遊技機)1の正面図であり、該図1に示す通り、パチンコ機1は、大きくは長方形の外枠(図示せず)と前面枠3とからなり、外枠の左隣に公知のカードリーダ(プリペイドカードユニット)4が設けられている。前面枠3は、左端上下のヒンジにより外枠に対し回動可能に取り付けられている。前面枠3の下方には球貯留部を備えた上皿6が設けられ、賞球或いは貸球のための図示しない排出口と球抜き釦とを備えている。上皿6と下皿7とは連結されていて、上皿6が遊技球で満杯状態になれば下皿7に遊技球を誘導するよう構成されている。
また、下皿7の右側には発射ハンドル8が取り付けられている。この発射ハンドル8は、回動リング(タッチプレート)8aと発射停止スイッチ56(図3参照)を備え、回動リング8aに手が触れることを条件に、この回動リング8aを時計方向に回動すると、発射ハンドル8の内部に設けたタッチスイッチ39(図3参照)がONされ、遊技球を遊技盤11上に発射することができる。
次に、図2を用いて遊技盤11について説明する。遊技盤11の外形はほぼ矩形であり、その前面には外レール11bと内レール11cとによって囲まれた略円形の遊技領域14が形成されている。なお、図示されていない遊技釘が遊技領域14の各所に植設されている。
遊技盤11には、遊技領域14の中央部に液晶表示部としてのLCDパネルユニット(以下、「LCD」という。)15a等を有する図柄表示装置15が配置されている。そして、図柄表示装置15には装飾部15fが備えられている。図柄表示装置15の下部には図柄始動口16が設けられている。尚、LCD15aには、遊技者に大当たり遊技状態に移行するかを報知する為の「0」〜「9」の3桁の演出用の擬似図柄が変動表示される。図柄始動口16に1個の遊技球が入賞することにより、遊技者には、4個の遊技球が付与される。
図柄表示装置15の上方には、小当り用大入賞口17が設けられ、図柄始動口16の下方には大当り用大入賞口18が設けられている。小当たり用大入賞口17の上位部には羽根部材19,小当たり用大入賞口17の内部には、特定領域20が設けられている。羽根部材19が開放されない状態では、小当たり用大入賞口17内には遊技球が入球しない構成となっている。羽根部材19が開放され、小当たり用大入賞口17内に入球した遊技球は、特定領域20内を通過することがある。大当り用大入賞口18は蓋部材18aによって開閉するようになっており、蓋部材18aが閉じた状態では、大当り用大入賞口18内に蓋部材18aが収納されることにより大当り用大入賞口18の上を遊技球が通過する。一方、蓋部材18aが開いた状態(図2に示す状態)では、蓋部材18aは大当り用大入賞口18の下端にて遊技盤11面上から突出し、遊技球が蓋部材18aによって大当り用大入賞口18内に取り込まれることとなる。本実施形態では、小当たり用大入賞口17に遊技球が1個入球すると、遊技者に10個の賞球が排出され、大当たり用大入賞口18に遊技球が1個入球すると、遊技者に15個の賞球が排出される構成となっている。
大当り用大入賞口18の左斜め下には普通図柄表示装置21が、右斜め下には特別図表示装置22が各々設けられている。普通図柄表示装置21の右側には、普通図柄保留記憶数表示装置41aが、特別図表示装置22の左側には、特別図柄保留記憶数表示装置41bが設けられている。特別図表示装置22には、図柄始動口16の入球に起因して、「0」〜「9」の1桁の特別図柄が変動表示され、特別図柄の表示結果に対応して演出用の擬似図柄が前記したLCD15aに変動表示されることになる。例えば、特別図表示装置22上にて特別図柄が大当たりの表示態様で確定表示されたなら、LCD15aにて演出用の擬似図柄が大当たりの表示態様で確定表示されることになる。遊技者は、主にLCD15aにて表示される擬似図柄の表示態様を視認することで、大当たり遊技状態に移行するか否かを認識する。遊技領域14の内レール11c沿いには一般入賞口24が配されており、内レール11cの最下部に対応する部分には、アウト穴25が開口している。
続いて前述したパチンコ機1の電気的構成を図3のブロック図を用いて説明する。パチンコ機1の電気回路は、図示する通り、主制御基板26、賞球制御基板27、図柄制御基板28、発射制御基板30、サブ統合基板31等から構成されている。尚、この回路図には、信号の受け渡しを行うための所謂中継装置などは記載していない。
主制御基板26は、遊技制御プログラムを記憶したROM、演算等を行うCPU、演算等の作業領域として働くRAM等を内蔵した8ビットワンチップマイコンを中心とした論理演算回路として構成され、この他各基板又は各種スイッチ類および各種アクチュエータ類との入出力を行うための外部入出力回路も設けられている。主制御基板26の入力側には、満タンスイッチ32、球切れスイッチ33、図柄始動口スイッチ34、小当たり用カウントスイッチ35、大当たり用カウントスイッチ36、Vスイッチ37、一般入賞口スイッチ38、タッチスイッチ39等が接続されている。
また、主制御基板26の出力側には、普通図柄保留数表示装置41a、特別図柄保留数表示装置41b、小当たり用大入賞口ソレノイド44、大当たり用大入賞口ソレノイド45、普通図柄表示装置21、外部接続端子47が接続されている。
満タンスイッチ32は下皿7内、球切れスイッチ33は球タンク(図示略)内、図柄始動口スイッチ34は図柄始動口16内、小当たりカウントスイッチ35は小当たり用大入賞口17内、大当たりカウントスイッチ36は大当たり用大入賞口18内、Vスイッチ37は小当たり用大入賞口17内の特定領域20内、一般入賞口スイッチ38は一般入賞口24内に、各々取り付けられている。
ここで、満タンスイッチ32は下皿7内に遊技球が満タン状態になったことを、球切れスイッチ33は球タンク内に遊技球が存在しないことを、図柄始動口スイッチ34は図柄始動口16に遊技球が入球したことを、小当たりカウントスイッチ35は小当たり用大入賞口17内に入賞する全ての遊技球を、大当たりカウントスイッチ36は大当たり用大入賞口18内に入賞する全ての遊技球を、Vスイッチ37は小当たり用大入賞口17内の特定領域20を遊技球が通過したことを、一般入賞口スイッチ38は一般入賞口24内に遊技球が入球したことを、各々検出するためのものである。
また、主制御基板26の出力側に接続された小当たり用大入賞口ソレノイド44は、羽根部材19に取り付けられており、羽根部材19を開放するためのものである。大当たり用大入賞口ソレノイド45は大当たり用大入賞口18内に取り付けられている。大当たり用大入賞口ソレノイド45は蓋部材18aを開閉するためのものである。
賞球制御基板27は、出力側に球切りモータ50、外部接続端子47が接続され、入力側に賞球払い出しスイッチ51が接続されている。またプリペイドカードユニット4およびCR精算表示装置52が双方向通信可能に接続されている。
賞球制御基板27は、主制御基板26からの指令コマンドに従って球切りモータ50を駆動制御して入賞があった場合に遊技者に賞球としての遊技球を払い出すと共に、前述したプリペイドカードユニット4およびCR精算表示装置52等も制御するものであり、マイクロコンピュータを用いた論理演算回路として構成しても良いし、ディスクリートな回路として構成しても良い。
賞球制御基板27は主制御基板26からの指令に従って遊技球を払い出すが、入賞に対応した遊技球が払い出されているか否かの検知は主制御基板26で行われる。この遊技球が払い出されているか否かの検知は、主制御基板26および賞球制御基板27の双方で行っても良い。
発射制御基板30は、遊技者が操作する発射ハンドル8の回動量に応じて発射モータ55を駆動制御するものであり、その他遊技者が発射停止スイッチ56を押下したとき発射を停止させたり、発射ハンドル8に内蔵されたタッチスイッチ39がオン状態のときタッチランプ57を点灯させるためのものである。
図柄表示装置15は、表示部としてのLCD15aと、該LCD15aを駆動制御する図柄制御基板28とから構成されており、LCD15aは、TFT基板、CF基板、画像信号に応じた所定の電圧を印加するコントローラ等からなる液晶パネル、およびバックライト等から構成されている。図柄制御基板28は、32ビットワンチップマイコンを中心とした論理演算回路として構成されている。
サブ統合基板31は、主制御基板26からの指令を受けて、図柄制御基板28に詳細指令を送り、その詳細指令に基づいて図柄制御基板28が図柄表示装置15のLCD15aを制御する。また、サブ統合基板31は賞球および貸球の払出表示、当たり表示、球不足表示およびエラー表示等を行う各種ランプ60、各種LED61等を点灯報知させ、更に、スピーカ62を駆動制御するものである。
前述した発射制御基板30及びサブ統合基板31への送信は、主制御基板26からのみ送信することができるよう一方向通信の回路として構成されているが、発射制御基板30に関しては双方向の通信も可能であるようにも構成できる。
以上説明した回路構成を有するパチンコ機1の主制御基板26内の8ビットワンチップマイコン(以下、単に「マイコン」と呼ぶ。)が実行するメイン処理を図4に示すフローチャートに従って説明することにする。
図4に示すフローチャートは、主制御基板26のマイコンにより実行されるメイン処理を表したものであり、約2ms毎のハードウェア割り込みにより定期的に実行される処理である。ステップS10〜ステップS100までの各処理は割り込み処理において1回だけ実行される処理であって「本処理」と称し、この本処理を実行して余った時間内に時間の許す限り繰り返し実行されるステップS110及びステップS120の処理を「残余処理」と称する。
マイコンによるハードウェア割り込みが実行されると、まず正常割り込みであるか否かが判定される(ステップS10)。この判定処理は、メモリとしてのRAMの所定領域の値が所定値であるか否かを判定することにより行われ、マイコンにより実行される処理が本処理に移行したとき、通常の処理を実行して良いのか否かを判定するためのものである。
ステップS10で否定判定なら、前記メモリの所定領域に所定値を書き込み、メモリの作業領域への各初期値の書き込み、即ち初期設定が為され(ステップS20)、残余処理に移行する。ステップS10で肯定判定なら、まず初期乱数更新処理が実行される(ステップS30)。この処理は、初期乱数の値をこの処理を実行する毎に+1とする(1ずつ加算する)インクリメント処理であり、この処理実行前の初期乱数の値に+1とするが、この処理を実行する前の乱数値が最大値である「329」のときには次回の処理で初期値である「0」に戻り、「0」〜「329」までの330個の整数を繰り返し昇順に作成する。
ステップS30に続く当否乱数更新処理(ステップS40)は、初期乱数更新処理(ステップS30)と同様に処理を実行する毎に+1とするインクリメント処理である。
ステップS40に続く当たり図柄乱数更新処理(ステップS50)は、「0」〜「6」の7個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に+1とされ最大値を超えると初期値である「0」に戻る。
ステップS50に続く外れ図柄乱数更新処理(ステップS60)は、「0」〜「6」の7個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に+1とされ最大値を超えると初期値である「0」に戻る。
前述した各乱数更新処理(ステップS30〜ステップS60)により、初期乱数、当否乱数、当たり図柄乱数、外れ図柄乱数が各々更新されるが、続く処理(ステップS70)では主制御基板26に接続された各スイッチ類の入力処理が実行される。前述した満タンスイッチ32、球切れスイッチ33、図柄始動口スイッチ34、小当たり用カウントスイッチ35、大当たり用カウントスイッチ36、Vスイッチ37、一般入賞口スイッチ38、タッチスイッチ39等の各スイッチの作動状況をチェックする処理が実行される。
この入力処理(ステップS70)により図柄始動口スイッチ34に入力がある場合には、図柄始動口16に遊技球が入賞したときであり、この割り込み処理時の前記当否乱数の値が抽出され、抽出された当否乱数が当否判定値と比較される(ステップS80)。ここで、抽出された当否乱数と当否判定値との比較により当選した場合には、後述する大当り遊技状態となる。
当否判定処理(ステップS80)が終了すると、主制御基板26からサブ統合基板31を介して図柄制御基板28に各種コマンドコードを送信する画像出力処理(ステップS90)が実行される。
続く各出力処理(ステップS100)において、主制御基板26は、遊技の進行に応じて賞球制御基板27、図柄制御基板28、発射制御基板30、サブ統合基板31、小当たり用大入賞口ソレノイド44等の各種ソレノイドに対して各々出力処理を実行する。即ち、前記各入力処理(ステップS70)により遊技盤11上の各入賞口に球の入賞があることが検知されたときには賞球としての球を払い出すべく賞球制御基板27に賞球データを出力する処理を、遊技状態に対応した効果音等がスピーカ62から聞こえてくるように指示するコマンドをサブ統合基板31に出力する処理を、パチンコ機1に異常があるときにはエラー中であることを報知すべく図柄制御基板28にエラー信号を出力する処理を、更には、大当たり発生時には大当たり処理等を、各々実行する。
前述した本処理に続く残余処理は、外れ図柄乱数更新処理(ステップS110)及び初期乱数更新処理(ステップS120)から構成されるが、各々前述したステップS30及びステップS60と概ね同じ処理である。この2つの処理は無限ループを形成し、次の割り込みが実行されるまで時間の許される限り繰り返し実行される。
前述したステップS10〜ステップS100までの本処理を実行するのに必要とされる時間は、大当たり処理を実行するか否か、図柄の表示態様の相違等により割り込み毎に異なる。この結果、残余処理を実行する回数も割り込み毎に異なり、図4に示された割り込み処理が1回実行されることにより外れ図柄乱数及び初期乱数の更新される(加算される)値も一律では無くなる。これにより、初期乱数及び外れ図柄乱数が当否乱数及び特定領域決定乱数と同期する可能性は無くなる。
次に図5を用いて、主制御基板26が行う保留記憶処理について説明する。保留記憶処理とは、主制御基板26に格納されている保留記憶数が最大値でないときに、前述のステップS70の入力処理にて図柄始動口16に入球した際に取得した乱数を、保留記憶として主制御基板26に格納する処理である。尚、図柄始動口16に入球する毎に主制御基板26に格納される保留記憶数は、図2で示した特別図柄保留数表示装置41bの点灯数にて、遊技者が認識できるようになっている。本実施形態においては、主制御基板26が乱数値を保留記憶として格納することができる最大個数は4個となっている。
保留記憶処理が開始されると、図柄始動口16に遊技球が入球したか否か判定される(ステップS200)。ステップS200において、否定判定が為されるとリターンに抜け、肯定判定が為されると、現在の保留記憶数が最大値(=4個)格納されているか否か判定される(ステップS210)。ステップS210において、肯定判定が為されるとリターンに抜け、否定判定が為されると、当否乱数等の各種乱数を抽出し(ステップS220)、ステップS220にて抽出された各種乱数を保留記憶として主制御基板26に格納する
(ステップS230)。尚、ステップS230の処理を終えるとリターンに抜ける。
次に図6を用いて、前述のステップS80の当否判定処理、及びステップS90の画像出力処理の詳細を示す図柄変動処理について説明する。図柄変動処理とは、前述の保留記憶処理にて保留記憶として記憶された当否乱数等の各種乱数値を読み出し、その読み出された乱数値に基づいて、特別図柄表示装置22である7セグメントLEDにて行われる特別図柄の変動表示に関する変動時間および確定図柄を決定し、主制御基板26で直接制御を行うものである。その際、サブ統合基板31にも擬似図柄の変動表示に関する変動時間情報を送信する処理を行う。ここでは変動時間情報を送信する構成として説明するが、確定図柄、当否情報又は当たりである場合にはその当たりの種類(通常、確変又は時短)もあわせた情報を送信するように構成しても何ら差し支えない。また、サブ統合基板31により、LCD15a上で表示される擬似図柄の変動の詳細(変動時間、変動パターン等)が決定されると共に確定表示される擬似図柄を決定され、サブ統合基板31が図柄制御基板28に擬似図柄を変動させる為の各種コマンドを送信する処理を行うが、本発明と関係性が薄いため詳細な説明を割愛する。
図柄変動処理が開始されると、特別図柄表示装置22にて特別図柄の変動が停止中か否か判定される(ステップS300)。ステップS300にて否定判定ならリターンに抜け、肯定判定なら現在が大当たり遊技状態中か否か判定される(ステップS310)。ここで肯定判定が為されると、リターンに抜け、否定判定が為されると現在主制御基板26に保留記憶が格納されているか否か判定される(ステップS320)。ステップS320にて否定判定が為されるとリターンに抜け、肯定判定が為されると、保留記憶数をシフトし、保留記憶として記憶された当否乱数等の各種乱数値を読出す(ステップS330)。ステップS330にて読み出される保留記憶は、主制御基板26に格納されてから、最も時間の経過している保留記憶である。ステップS330の処理を終えると、次にステップS330にて読み出した当否乱数が所定値(大当たり)であるか否か判定される(ステップS340)。ステップS340にて肯定判定が為されると、大当たり確定図柄が選択され(ステップS350)、続いて大当たり用の変動時間が選択される(ステップS360)。ステップS340にて否定判定が為されると、小当たり確定図柄が選択され(ステップS370)、続いて小当たり用の変動時間が選択される(ステップS375)。ステップS360又はステップS375の処理を終えると、次に主制御基板26がサブ統合基板31に擬似図柄の変動表示に係わる各種コマンドを送信し(ステップS380)、リターンに抜ける。また、ステップS380の処理と同時に、ステップS350〜ステップS375により決定した特別図柄表示装置22に表示される特別図柄の変動表示に関する変動時間および確定図柄の情報を基に、主制御基板26は、特別図柄表示装置22に表示される特別図柄を直接制御する。
前述のステップS330において読み出した当否乱数が所定値(大当たり)であれば、ステップS350、ステップS360にて大当たり確定図柄としての特別図柄を複数の大当たり図柄の中から選択し、続いて、大当たり確定図柄に至るまでの変動表示における変動パターンを、複数の変動パターンの中から選択する。一方、所定値でなければ、ステップS370、ステップS375にて小当たり確定図柄としての特別図柄を複数の小当たり図柄の中から選択し、続いて、小当たり確定図柄に至るまでの変動表示における小当たり用変動パターンを、複数の変動パターンの中から選択する。大当たり図柄で確定した場合には、その後大当たり用大入賞口18が所定時間開放する、又は大当たり用大入賞口18に所定個数入球することを1ラウンドとして、計15ラウンド行われる大当たり遊技状態へと突入する。小当たり図柄で確定した場合には、「小当たり用大入賞口17の羽根部材19が開放され、遊技者に賞球獲得の機会が与えられる」小当たりが実行されることになる。尚、大当たりに対応する図柄としては、特別図柄表示装置22上に「3」又は「7」の特別図柄が表示され、小当たりに対応する図柄としては、特別図柄表示装置22上に「3」及び「7」以外の特別図柄が表示される。その際、「3」又は「7」の特別図柄の表示に対応して、LCD15a上には3桁の擬似図柄がぞろ目で表示され、「3」及び「7」以外の特別図柄の表示に対応して、LCD15a上に表示される3桁の擬似図柄がぞろ目以外の組み合わせで表示される。ステップS360にて大当たり用として選択される変動時間の平均時間は、ステップS375にて小当たり用として選択される変動時間の平均時間より長く設定されている。本実施形態においては、前述したように、図柄始動口16の入球に起因して、大当たりに対応する図柄、又は小当たりに対応する図柄が表示されるため、外れという概念は存在しない。
図柄変動処理にて、主制御基板26は特別図柄表示装置22を直接制御して変動表示を開始する。その際、図柄制御基板28の表示制御によりLCD15a上にて擬似図柄の変動表示も特別図柄の変動表示に同期して開始される。この特別図柄の変動が終了するときに主制御基板26にて行われる確定時処理について、次の図7にて説明する。確定時処理が開始されると、特別図柄の変動時間が終了したか否か判定し(ステップS400)、ここで否定判定が為されるとリターンに抜ける。ステップS400にて肯定判定が為されると、ステップS400にて変動を終了した特別図柄が大当たりの表示態様(「3」又は「7」)で停止したか否か判定される(ステップS410)。ここで肯定判定が為されると、大当たりフラグの数値を1とする(ステップS420)。ステップS410にて否定判定が為されると、小当たりフラグの数値を1とする(ステップS430)。ステップS420、又はステップS430の処理を終えると、サブ統合基板31を介して、図柄制御基板28に擬似図柄の変動表示の終了を指令する確定指令を送信する処理を行い(ステップS440)、リターンに抜ける。ここではステップS410で特別図柄が大当たりの表示態様で停止したか否かを判定しているが、図柄始動口16への入球時に抽出された乱数値が所定値であるかを再度確認することで大当たりであるか否かの判断を行っても何ら差し支えない。また、上記した「大当たりフラグ」、「小当たりフラグ」とは、現在大当たり遊技状態が有効か、又は小当たりが実行中かを主制御基板26が判断する為の値であり、大当たり遊技状態が有効中には、大当たりフラグの数値を1とすることでこの判断を行い、小当たり実行中には、小当たりフラグの数値を1とすることで判断を行う。本実施形態においては、この確定時処理で説明したように、特別図柄の変動が終了すると、必ず小当たりフラグ、又は大当たりフラグの値が1とされ、大当たり遊技状態に移行するか又は小当たりが実行されることになる。すなわち、図柄始動口16に入賞すれば、遊技者は確実に小当たり用大入賞口17又は大当たり用大入賞口18が開放されることが約束される為、図柄始動口16に1個の遊技球が入球することにより、遊技者に与えられる遊技付与価値として、「小当たり用大入賞口17又は大当たり用大入賞口18の開放」、「4個の賞球」、「特別図柄の1回の変動権利」の3つが与えられることになる。
次に確定時処理の後に主制御基板26にて行われる当たり処理について、図8を用いて説明する。当たり処理とは、大当たりフラグの数値、小当たりフラグの数値を判断し、その判断を基に大当たり処理を行うか、小当たり処理を行うかを決定する処理である。当たり処理が開始されると、先ず、大当たりフラグの数値が1であるか否か判定される(ステップS500)、ここで肯定判定が為されると、通常遊技状態から大当たり遊技状態へと移行させる大当たり処理が行われ(ステップS510)、否定判定が為されると、小当たりフラグの数値が1であるか否か判定される(ステップS520)。ステップS520にて否定判定が為されると、リターンに抜け、肯定判定が為されると、通常遊技状態中において小当たりを実行する小当たり処理が行われる(ステップS530)。尚、ステップS510、ステップS530の処理を終えると、リターンに抜けることになる。
次に前述のステップS530にて説明した小当たり処理の詳細について図9、図10を用いて説明する。小当たり処理は主制御基板26にて行われる処理である。前述のステップS530にて小当たり処理が実行されると、開始インターバルとしての期間が遊技者に与えられる(ステップS600)。開始インターバルとは、特別図柄表示装置22に小当たり図柄が確定表示されてから(LCD15a上に小当たり図柄が確定表示されてから)、小当たり用大入賞口17が開放されるまでの期間を指す。この開始インターバルは、遊技者に小当たりがこれから実行されることを報知するとともに、遊技者が遊技球の発射を止めていた場合にも好適に小当たり用大入賞口17を狙って発射するのに十分な時間を設けるために機能するものである。開始インターバル中には、遊技者に小当たり用大入賞口17へ向けての遊技球の発射を促す表示をLCD15a上にて行うことが望ましい。ステップS600に続く処理では、小当たり用大入賞口17が閉鎖中か否か判定される(ステップS610)。ステップS610にて肯定判定が為されると、小当たり用大入賞口が開放される(ステップS620)。ステップS620の処理を終えると、タイマの計時を開始する(ステップS630)。タイマとは、小当たり用大入賞口17の開放時間を指し、このステップS630が開始されることにより、小当たり用大入賞口17の開放時間であるタイマの時間の計測が開始されることになる。ステップS630の処理を終える、又はステップS610にて否定判定が為されると、続いて小当たり用カウントスイッチ35が遊技球を検出したか否かが判定される(ステップS640)。小当たり用カウントスイッチ35は、小当たり用大入賞口17への入賞が確定した遊技球を即座に検出できる位置(羽根部材19近傍)に配置されており、小当たり用大入賞口17への入賞を即座に検出できるようになっている。ステップS640にて肯定判定が為されると、入賞フラグの数値を1とする(ステップS650)。この入賞フラグとは、小当たり実行中に小当たり用大入賞口17内に遊技球が入球したか否かを主制御基板26が判断する為に設定される値である。
尚、本実施形態においては、大当たり遊技状態、通常遊技状態以外の遊技状態として、準大当たり遊技状態という遊技状態が存在する。通常遊技状態とは、大当たり遊技状態、及び準大当たり遊技状態が行われていないときの遊技状態を指す。通常遊技状態は、「小当たり用大入賞口17の羽根部材19が開放され、遊技者に賞球獲得の機会が与えられる小当たりが実行される」期間と、「小当たりが実行されない」期間に分類することができる。大当たり遊技状態とは、公知のように、大当たり用大入賞口18の所定時間の開放、又は大当たり用大入賞口18内に所定個数の遊技球が入球することを1ラウンドとして、計15ラウンド行われるまで繰り返される遊技状態のことで、遊技者に大量の賞球を獲得する機会を与える遊技状態を指す。大当たり遊技状態の発生契機は、図柄始動口16への遊技球入球に起因して、大当たり遊技状態に対応した乱数値が取得され、これにより、特別図柄表示装置22上の特別図柄、及びLCD15a上の擬似図柄が大当たり図柄で確定停止されることである。大当たり遊技状態の発生には、Vスイッチ37が関与することはない。
一方、準大当たり遊技状態は、大当たり用大入賞口18の所定時間の開放、又は大当たり用大入賞口18内に所定個数の遊技球が入球することを1ラウンドとして、計14ラウンド行われるまで繰り返される遊技状態のことである。準大当たり遊技状態の発生契機は、通常遊技状態において、小当たりが実行されている期間に小当たり用大入賞口17内に入球した遊技球が、前述の特定領域20(図2参照)を通過することである。特定領域20を遊技球が通過したか否かの検出は、前述のVスイッチ37により行われる。準大当たり遊技状態の発生には、図柄始動口16への遊技球入球に起因して抽出される乱数値が関与することはない。
準大当たり遊技状態には、大当たり遊技状態ほどではないが、遊技者に大量の賞球を獲得する機会が与えられる。尚、準大当たり遊技中には、ラウンド数が14回行われるのに対し、大当たり遊技状態にはラウンド数が15回行われるので、遊技者に与えられる賞球数が異なるものとなっており、大当たり遊技状態の方が準大当たり遊技状態に比べて多くの賞球を得られる構成となっている。
本実施形態においては、大当たり用大入賞口18内にVスイッチ37が設けられていないので、大当たり遊技状態中、又は準大当たり遊技状態中に規定のラウンド数を消化せずに終了してしまうことはない。すなわち、一度大当たり遊技状態に突入すれば、必ずラウンド数が15回消化されるまで大当たり遊技状態が終了することはなく、一度準大当たり遊技状態に突入すれば、必ずラウンド数が14回消化されるまで準大当たり遊技状態が終了することはない。このように、大当たり用大入賞口18内にVスイッチ37を設けずに、大当たり遊技状態が途中で終了されない構成とすることで制御を簡素化することができる。尚、準大当たり遊技状態中のラウンドの表示に関しては、主制御基板26から直接制御可能な表示装置(複数の7セグメントLED等)を別途設けてラウンド数の表示をさせることが好適であり、準大当たり遊技状態のラウンド数は小当たりを含んだ表示回数が表示される(LCD15a上にも小当たりを含んだ表示回数が表示するように構成しても良い)。すなわち、表示上では準大当たり遊技状態に突入する前の小当たりが実行されることによる小当たり用大入賞口17の開放を準大当たり遊技状態の1ラウンドとしてカウントするので、表示上では準大当たりが15ラウンド継続することになる。
前述の図9のステップS640にて否定判定が為されると、又はステップS650の処理を終えると、続いて図10に記載の特定領域20内のVスイッチ37が遊技球を検出したか否か判定される(ステップS660)。ステップS660にて肯定判定が為されると、入賞フラグの数値が1であるか否か判定され(ステップS670)、ステップS660にて否定判定が為されるとタイマの数値が所定値(=1.8秒)であるか否か判定される(ステップS680)。条件装置は通常状態から、大当たり遊技状態又は準大当たり遊技状態に移行するときに作動する装置である。本実施形態では、変動表示の結果として特別図柄表示装置22に所定の図柄が表示されずに小当たりが実行された場合、条件装置が作動していないため役物連続作動装置は作動せず、小当たり用大入賞口17が最大1.8秒間開放される構成となっているので、ステップ680により判定されるタイマの所定値は1.8秒となっている。役物連続作動装置とは、条件装置の作動によって作動する装置であり、大当たり用大入賞口18を連続開放することが可能な装置である。ステップS670にて否定判定が為されると、エラー報知が行われる(ステップS690)。小当たり用大入賞口17内に遊技球が入賞しないことには、Vスイッチ37が遊技球を検出することはなく、即ち、入賞フラグが0であるときに、Vスイッチ37が遊技球を検出することは構成上ありえないので、もしこのような事態が生じた場合には、遊技者による不正行為によるものと判断してステップS690のようにエラー報知を行う構成となっている。エラー報知では、小当たり用大入賞口17を閉鎖するとともに、スピーカ62や各種ランプ60等の制御を行う。その際、エラーの解除の為に遊技店の店員による何らかの操作を必要とする構成としても良い。
ステップS670にて肯定判定が為されると、準大当たりフラグの数値を1とする処理が行われる(ステップS700)。「準当たりフラグ」とは、現在準大当たり遊技状態が有効かを主制御基板26が判断する為のものであり、現在準大当たり遊技状態中か否かの判断は、準大当たりフラグの数値が1であるか否かを判定することで行われる。ステップS680にて肯定判定が為されると、又はステップS700の処理が行われると、小当たり用大入賞口17閉鎖処理が行われる(ステップS710)。ステップS710に続く処理では、続いてVスイッチ37検出遅延処理が行われる(ステップS720)。Vスイッチ37検出遅延処理では小当たり用大入賞口17が閉鎖する寸前に入賞した遊技球があった場合に、当該遊技球がVスイッチ37を通過しても準大当たり状態が生起しないことを防ぐために、所定時間のウェイトを行い、ステップS660及びステップS670と同等の処理、ステップS680又はステップS690と同等の処理を行う処理である。その際、所定時間のウェイトは、小当たり用大入賞口17への入賞からVスイッチ37に到達するために要する時間よりも若干長く設定されており、小当たりを実行した後の終了インターバルに要する時間よりも短い時間とすることが好適である。当然、ステップS720によりステップS680と同等の処理を済ませたのち、ステップS730に処理が移行する。ステップS720に続く処理では、続いて入賞フラグの数値を0にする処理が行われる(ステップS730)。ステップS730に続く処理では、ステップS630にて計時を開始したタイマの数値をクリアする処理が行われる(ステップS740)。ステップS740に続く処理では、小当たりフラグの数値を0とする処理が行われる(ステップS750)。ステップS750に続く処理では、終了インターバルとしての期間を開始する(ステップS760)。終了インターバルとは、小当たり用大入賞口17が閉鎖してから、小当たり実行中に小当たり用大入賞口17内に入賞した遊技球が特定領域20内を通過したか否かを遊技者に報知する為の期間を指す。この報知はLCD15a上の表示により行うのが好ましい。終了インターバルが開始されるタイミングは、小当たり用大入賞口17の閉鎖時が好ましい。その際、小当たり用大入賞口17に入賞した遊技球の行く先(特定領域20を通過したか否か)が確定した後のタイミング(ステップS730による処理のタイミング)で、その結果に応じて表示を変更させることで準大当たり状態が生起することを遊技者に報知することがより好適である。尚、ステップS760の処理を終えると、又はステップS680にて否定判定が為されると、リターンに抜けることになる。
主制御基板26にて行われる準大当たり処理について図11を用いて説明する。準大当たり処理とは、準大当たり遊技状態中にて行われる処理である。準大当たり遊技状態とは、前述のように、大当たり遊技状態よりラウンド数が少なく(大当たり遊技状態はラウンド数15回、準大当たり遊技状態はラウンド数が14回)、大当たり用大入賞口18が開放され、遊技者に大量の賞球獲得出来る機会を与える遊技状態である。
準大当たり処理が開始されると、先ず準大当たりフラグの数値が1であるか判定される(ステップS800)。ステップS800にて肯定判定が為されると、準大当たりフラグの数値が1とされてから、大当たり用大入賞口18が開放された回数が0回であるか否か判定される(ステップS810)。ステップS810にて肯定判定が為されると、開始インターバルとしての期間を開始する(ステップS820)。開始インターバルとは、準大当たり遊技状態が開始されてから、準大当たり遊技状態中に14回開放される大当たり用大入賞口18の1回目の開放が行われるまでの期間を指す。ここでは、開始インターバルを小当たりを実行したときに行われる終了インターバルとは別の期間としているが、小当たりを実行したときの終了インターバルと準大当たり遊技の開始インターバルとの期間を共用する構成としても良い。ステップS810にて否定判定が為されると、又はステップS820の処理を終えると、大当たり用大入賞口18が閉鎖中か否か判定される(ステップS830)。ステップS830にて肯定判定が為されると、大当たり用大入賞口18を開放する処理を行う(ステップS840)。ステップS840の処理を終えると、現在カウントされている準大当たり遊技状態中の大当たり用大入賞口18の開放回数を1加算する処理を行う(ステップS850)。ここでいう「開放回数」は、準大当たり遊技状態中の1ラウンド毎に、1回加算されるものであり、例え、1ラウンド中に大当たり用大入賞口18が複数回開放されても、2回以上回数が加算されることはない。即ち、開放回数と、大当たり遊技状態のラウンド数は同じ値となる。現在、準大当たり遊技中の5ラウンドであった場合には、この開放回数の値は「5」となる。尚、本実施形態では、大当たり遊技状態、準大当たり遊技状態の1ラウンド中に大当たり用大入賞口18が1回開放される構成としている。
ステップS850の処理を終えると、タイマ計時を開始する(ステップS860)。タイマとは、大当たり用大入賞口18の開放時間を指し、このステップS860が開始されることにより、大当たり用大入賞口18の開放時間であるタイマの時間の計測が開始されることになる。ステップS860の処理を終えると、又はステップS830にて否定判定が為されると、大当たり用カウントスイッチ36が遊技球を検出したか否か判定する(ステップS870)。ステップS870にて肯定判定が為されると、現在カウントされている大当たり用大入賞口18の入球数の値に1加算する処理を行う(ステップS880)。ここでいう「大当たり用大入賞口18の入球数の値」とは、準大当たり遊技中のラウンド中に大当たり用大入賞口18に入球した遊技球の値である。本実施形態において、大当たり遊技状態又は準大当たり遊技状態中の1ラウンドの終了条件は、ラウンドが始まってから所定時間(本実施形態では30秒)経過したか、又は大当たり大入賞口18内に10個の遊技球が入球したかのいずれかの条件を満たした場合に終了となる。ラウンドが始まってから所定時間経過したか否かについては、前述したステップS860によるタイマの時間の計測により判断している。尚、大当たり遊技状態、準大当たり遊技状態に移行した場合、条件装置が作動して役物連続作動装置が作動することにより、大当たり用大入賞口18が1ラウンド中に最大30秒間開放される。
ステップS870にて否定判定が為されると、又はステップS880の処理を終えると、続いて大当たり用大入賞口18の入球数の値が所定値の10個であるか否か判定される(ステップS890)。ステップS890にて否定判定が為されると、ステップS860により計時が開始されたタイマの値が所定値(=30秒)であるか否か判定される(ステップS900)。すなわち、このステップS890、及びステップS900により、準大当たり遊技状態においての1ラウンドが終了する条件を満たしたか否か主制御基板26が判断しているのである。準大当たり遊技状態では、条件装置が作動することを契機として役物連続作動装置が作動しているため、ステップS900の所定値は30秒以下に設定されている(1ラウンド中に複数回の開放を行う場合にはその開放時間の合計値が30秒以下になるように設定されている)。ステップS890にて肯定判定が為されると、又はステップS900にて肯定判定が為されると、大当たり用大入賞口18閉鎖処理が行われる(ステップS910)。この大当たり用大入賞口18閉鎖処理により、準大当たり遊技中の1ラウンドが終了することになる。ステップS910に続く処理では、ステップS860により計時を開始したタイマの値をクリアする処理を行う(ステップS920)。ステップS920の処理を終えると、開放回数の値(=ラウンド数)が所定値の14であるか否か判定される(ステップS930)。ここで、開放回数の値が14と判断されると、準大当たり遊技状態において、ラウンド数を14回行ったことになるので、続いて準大当たり遊技状態を終了させる処理が行われる。ステップS930にて否定判定が為されると、ラウンド間インターバルの期間が開始される(ステップS940)。「ラウンド間インターバル」とは、準大当たり遊技状態中のラウンドが終了してから、次のラウンドが開始されるまでの期間を指し、この期間には大当たり用大入賞口18は閉鎖している。ステップS930にて肯定判定が為されると、終了インターバルの期間が開始される(ステップS950)。「終了インターバル」とは、準大当たり遊技状態が終了してから、通常状態に移行するまでの期間を指す。ステップS940に続く処理では、準大当たりフラグの値を0とする(ステップS950)。尚、ステップS800で否定判定、ステップS900にて否定判定、ステップS940、ステップS950の処理が終了すると、リターンに抜けることになる。
本実施形態では、大当たり遊技状態、準大当たり遊技状態の1ラウンド中に大当たり用大入賞口18が1回開放される構成としていが、1ラウンド中に大当たり用大入賞口18を複数回開放するように構成しても何ら差し支えない。その際、タイマは閉鎖毎に計時を一時停止し、開放毎に計時を再開するように構成し、ステップS900のタイマは合計開放時間とすることが好適である。
例えば、1ラウンド中に3秒の開放を10回行い、閉鎖から開放までの時間が0.5秒である場合、合計開放時間は30秒となる。
また、1ラウンド中に複数回開放する構成でありながらタイマの計時を一時停止しない場合には、ステップS900のタイマはラウンド消化にかかる最大時間とすることが好適であり、上記例では1ラウンドにかかる最大時間は34.5秒となる。
以上説明した本実施形態によれば、図柄始動口16への入球に起因して抽出された乱数値に応じて、大当たり遊技状態に移行する又は小当たりが実行されるので、図柄始動口16への入球に起因して、賞球以外の遊技付与価値が必ず得られることが保障された第1種の遊技機を提供することが出来る。即ち、大当たり遊技状態が発生しなくとも、図柄始動口16への遊技球の入球により発生する遊技付与価値として、「賞球を与える」という事以外に、「小当たり用大入賞口18を開放する」という遊技付与価値が必ず付与されるので、図柄始動口16への入球により遊技者が得る興趣をより増大させることが出来る。
大当たりに対応する図柄(特別図柄表示装置22上に表示される「3」又は「7」の特別図柄、LCD15a上に表示される演出用の3つの擬似図柄が一致)と小当たりに対応する図柄(特別図柄表示装置上に表示される「3」及び「7」以外の特別図柄、LCD15a上に表示される演出用の3つの擬似図柄が不一致)のいずれかを表示することで、いずれの遊技を発生させるかを遊技者に報知することができる。また、小当たりに対応する図柄の確定表示から小当たり用大入賞口17の開放(小当たりが実行される)までの時間を開始インターバル(ステップS600参照)として利用することにより、小当たりが実行される前に好適な発射開始時期を遊技者が判断することも容易になる。
また、小当たりが実行される事により、準大当たり遊技状態へと発展することがあるので、小当たりを実行する要因となる図柄始動口16への入賞に更に期待感が生まれ、図柄始動口16への入賞による興趣をより高めることができる。
小当たり用大入賞口17内の特定領域20を遊技球が通過したことを検出した場合には準大当たり遊技状態に移行させ、図柄始動口16内に遊技球が入球した際に取得した乱数値が所定値である場合には大当たり遊技状態を発生させ、この準大当たり遊技状態、大当たり遊技状態中に得られる遊技付与価値に差を設けたので、遊技者の興趣を高めることができる。すなわち、準大当たり遊技状態には大当たり用大入賞口18の開放が14回行われるのに対し、大当たり遊技状態には大当たり用大入賞口18の開放が15回行われるので、遊技者に与えられる賞球数が2つの大当たり遊技状態のうち、どちらに移行させるかにより異なるのである。また、乱数値により発生する大当たり遊技状態と、遊技球の入球に起因して発生する準大当たり遊技状態を一つの弾球遊技機に存在させることで、遊技球の挙動による興趣と図柄による興趣の2つの興趣を楽しむことが出来る。
(他の実施形態)
第1実施形態の変形例としての他の実施形態として、次に説明する構成を採用しても良い。
第1実施形態では準大当たり遊技状態中に、大当たり用大入賞口18を開放する構成としたが、小当たり用大入賞口17を開放する構成としても良い。準大当たり遊技状態のラウンド中に、小当たり用大入賞口17内に設けられるVスイッチ37を遊技球が通過しなかった場合には、規定のラウンド数が消化されていなくとも、準大当たり遊技状態を終了させる構成としても良い。また、Vスイッチ37を通過した場合には、規定の入賞数が得られていなくとも、ラウンドを終了するように構成しても良い。また、大当たり用大入賞口18と小当たり用大入賞口17を個別に設ける構成としているので、大当たり用大入賞口18に入賞したときに得られる賞球数と、小当たり用大入賞口17に入賞したときに得られる賞球数とに差を設けるように構成してもよい。
大当たり遊技状態と準大当たり遊技状態とで、異なる大入賞口を開放するように構成することで、総獲得賞球数や遊技性に変化を持たせることが可能となり、大当たり遊技状態と準大当たり遊技状態との差をより顕著にすることもできる。準大当たり遊技状態に大入賞口が開放される最大回数は、14回に限定されず、14回未満としても良く、通常状態において、小当たり用大入賞口17のVスイッチ37が遊技球を検出したときに抽出した乱数値によって準大当たり遊技状態中に行われる最大ラウンド数を決定する構成としても良い。例えば、当該乱数値によって、最大ラウンド数を1〜14回のうち、ランダムに決定する構成が考えられる。その際、抽選によって決定された最大ラウンド数を遊技者に報知するためにラウンド数を報知するための表示装置を設ける必要があり、この表示装置は主制御基板26から直接制御可能とすることが好適である。
大当たり用大入賞口18内にVスイッチ37と同等の機能を有するVスイッチを設け、準大当たり遊技状態のラウンド中に遊技球が当該Vスイッチを通過しなかった場合には、規定のラウンド数が消化されていなくとも、準大当たり遊技状態を終了させる構成としても良い。また、Vスイッチを通過した場合には、規定の入賞数が得られていなくとも、ラウンドを終了するように構成しても良い。このように構成することで、大当たり遊技状態と準大当たり遊技状態とで、同じ大当たり用大入賞口18を開放する制御を行いながらも、遊技性に変化を持たせることが可能となり、大当たり遊技状態と準大当たり遊技状態との差を明確にすることができる。
図柄始動口16の下方に小当たり用大入賞口17を設けるように構成し、図柄始動口16への入球確率が高い発射強度で発射された遊技球の流下経路上に小当たり用大入賞口17を設けても良い。このように構成とすることで、小当たり用大入賞口17が突然開放した場合にも発射強度を変更する必要がなくなる。また、開放時間が短い小当たり用大入賞口17に入賞させ難いという問題を回避できる。
また、通常状態、準大当たり遊技状態、大当たり遊技状態以外の遊技状態として、通常状態より大当たり確率が高い遊技状態である公知の確率変動状態を設けても良い。
以上の実施形態は、本発明の態様を実施するに当たって、本発明者により採用された技術の代表例である。これら技術は本発明の実施のための好ましい実施形態の例示であること、また、本技術分野に属する者は、本発明の開示に鑑みて、本発明の精神及び意図された要旨から離れることなく多数の改変・追加等が可能である。
第1実施形態におけるパチンコ機1の正面図である。 第1実施形態における遊技盤11の正面図である。 第1実施形態におけるパチンコ機1の回路構成を示すブロック図である。 第1実施形態における主制御基板26が行うメイン処理を示すフローチャートである。 第1実施形態における主制御基板26が行う保留記憶処理を示すフローチャートである。 第1実施形態における主制御基板26が行う図柄変動処理を示すフローチャートである。 第1実施形態における主制御基板26が行う確定時処理を示すフローチャートである。 第1実施形態における主制御基板26が行う当たり処理を示すフローチャートである。 第1実施形態における主制御基板26が行う小当たり処理を示すフローチャートである。 図9に続いて行われる小当たり処理を示すフローチャートである。 実施形態における主制御基板26が行う準大当たり処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1…パチンコ機 11…遊技盤 15…特別図柄表示装置
16…図柄始動口 17…小当り用大入賞口 18…大当り用大入賞口
26…主制御基板 37…Vスイッチ

Claims (7)

  1. 遊技盤面上に始動口、図柄表示装置および大入賞口を備え、
    前記始動口に遊技球が入賞したときに乱数値を抽出し、前記乱数値の値に応じて、前記図柄表示装置に表示される図柄を決定する遊技機において、
    前記乱数値が所定値であれば、前記大入賞口が開放される大当たり遊技状態に移行し、
    前記乱数値が所定値でなければ、前記大当たり遊技状態のときと比較して、前記大入賞口が短時間開放される小当たりを実行することを特徴とする遊技機。
  2. 前記図柄表示装置上に確定表示された図柄の種類によって、大当たり遊技状態に移行するか、又は、小当たりを実行するかのいずれかを遊技者に報知することを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記大入賞口として、大当たり用大入賞口と小当たり用大入賞口を設け、前記大当たり用大入賞口は、前記大当たり遊技状態のときに開放され、前記小当たり用大入賞口は、前記小当たりが実行されたときに開放されることを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機。
  4. 前記小当たり用大入賞口は遊技盤面の上位部1/3の領域に設けられ、遊技盤上に打ち込まれた遊技球が流下して前記始動口に入賞するまでの流下経路上に、前記小当たり用大入賞口を設けることを特徴とした請求項3記載の遊技機。
  5. 前記小当たり用大入賞口には、遊技球の通過を検出することにより準大当たり遊技状態を生起する条件装置作動口が設けられたことを特徴とする請求項3又は4に記載の遊技機。
  6. 前記小当たり用大入賞口に設けられた前記条件装置作動口を遊技球が通過した際に生起する準大当たり遊技状態には、前記小当たり用大入賞口が開放されることを特徴とする請求項5に記載の遊技機。
  7. 前記小当たり用大入賞口に設けられる前記条件装置作動口を遊技球が通過した際に生起する準大当たり遊技状態には、前記大当たり用大入賞口が開放されることを特徴とする請求項5に記載の遊技機。
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