JP2007049810A - 電力変換装置用半導体装置及び同半導体装置を有する温度保護機能付き電力変換装置 - Google Patents

電力変換装置用半導体装置及び同半導体装置を有する温度保護機能付き電力変換装置 Download PDF

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Abstract

【課題】電力用半導体素子の実行面積の低下を防ぎ且つ当該半導体素子の温度を高精度に検出可能とする。
【解決手段】IGBT(電力用半導体素子)17Aは冷却器22の冷却面上に電気絶縁体23を介して配置される。幅広導体33Aは第1及び第2の面を有する。幅広導体33Aの第1の面(下面)の一部は、IGBT17Aの主電流出力側と電気的に接続される。幅広導体33Aは、IGBT17Aの電流経路と当該IGBT17Aの熱損失の放熱経路とを形成する。温度センサ16Aは、上記幅広導体33Aの上記第1の面の上記一部に対応する上記第2の面(上面)側に配置される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、電力用半導体素子及び温度センサを搭載した電力変換装置用半導体装置に係り、特に当該電力用半導体素子の温度を高精度に検出するのに好適な電力変換装置用半導体装置及び同半導体装置を有する温度保護機能付き電力変換装置に関する。
インバータ装置は、電力変換装置として多方面で利用されている。近年、このようなインバータ装置、特に車載用などのインバータ装置には、小型、高出力及び高信頼性が要求されている。インバータ装置の高出力化及び高信頼化を図るためには、インバータ装置に搭載される半導体装置の出力向上と高性能な保護が必要となる。
半導体装置の高出力化を達成するには、できるだけ大きな電流及び電圧を半導体装置に供給(印加)する必要がある。しかし、電流及び電圧の増加は半導体装置の電力損の増加を招く。電力損失が増加すると半導体装置や半導体装置に搭載される電力用半導体素子の温度が上昇する。電力用半導体素子には使用温度制限があり、通常150℃を超えて使用することが禁止されている。電力用半導体素子を制限温度以上の高温で使用すると、信頼性が低下し、時には当該半導体素子の破壊に至る場合もある。
したがって、半導体装置を高信頼、高出力で使用するためには、電力用半導体素子が制限温度以上に上がらないように使用するとともに、当該半導体素子の冷却を良くし、当該半導体素子の温度が上がりにくいようにしなければならない。
もし、電力用半導体素子の温度が検出できるならば、当該半導体素子の温度上昇や熱抵抗の増加を検出して当該半導体素子の通電量を速やかに減らしたり、当該半導体素子のゲートを停止することで、当該半導体素子の加熱による破壊を未然に防ぐことが可能になる。
例えば特許文献1及び2は、電力用半導体素子が配置された絶縁基板上に温度検出素子(温度検出体、サーミスタ)を配置して当該半導体素子の熱抵抗の増加や当該半導体素子の温度上昇を検出する半導体装置を開示している。また、例えば特許文献3は、電力用半導体素子が形成されたシリコン基板上に絶縁膜を形成し、当該絶縁膜上に多結晶シリコンダイオード(PN接合素子)を複数個直列接続することにより温度検出素子(感熱素子)を形成し、当該ダイオードの順方向電圧の変化を温度変化と捉えることで、電力用半導体素子の温度を精度良く検出する半導体装置を開示している。
そこで、インバータ装置に搭載される半導体装置に特許文献1乃至3のいずれかに記載の温度検出素子を設けて、この当該半導体装置内の電力用半導体素子の温度を検出し、その温度検出結果に応じて当該半導体素子の例えば通電量を制御することにより、当該半導体素子の加熱による破壊を防ぐことが可能になる。
特開平9−148523号公報(段落0022乃至0026、図2及び図4) 特開2002−76236号公報(段落0015及び0018、図2) 特開平10−116987号公報(段落0007及び0008、図2及び図3)
しかしながら、上記特許文献1または2に記載された電力用半導体素子の温度を検出する手法では、次のような問題がある。まず、電力用半導体素子の発熱による熱の大部分は、当該半導体素子が配置(接合)されている絶縁基板を介して冷却フィンに伝わる。このため、電力用半導体素子が配置されたのと同一の絶縁基板上に温度検出素子が配置されていても、当該温度検出素子は電力用半導体素子から冷却フィンに熱が伝わる経路(熱流路)上に存在しないことから、温度検出素子の温度と電力用半導体素子の温度には差が生じ、当該半導体素子の温度を正確に測定できない。また、電力用半導体素子が配置されているのと同一平面の絶縁基板上に温度検出素子を配置するために、当該絶縁基板が大きくなる。したがって半導体装置の大型化を招く。
また、上記特許文献3に記載された電力用半導体素子の温度を検出する手法では、次のような問題がある。まず、主電流を流す電力用半導体素子が形成されたのと同一のシリコン基板上に温度検出用のPN接合素子(ダイオード)が形成されるため、微弱信号である当該PN接合素子の出力にノイズが混入し、電力用半導体素子の温度を正確に検出することができない。同様の理由で、主電流を流す電力用半導体素子の実効面積が低下し、当該半導体素子の出力が低減してしまう。したがって、必要な電力用半導体素子の数が増えて、半導体装置の大型化を招く。
更に、特許文献3に記載された電力用半導体素子の温度を検出する手法では、複数のPN接合素子を直列接続して温度センサを形成して、この温度センサの出力する温度情報をマイクロコンピュータなどで構成される制御回路で使用するには、電力用半導体素子の一部に制御回路との接続を行うためのパッドを形成する必要ある。このため、電力用半導体素子に必要なチップサイズが大きくなり。インバータ装置の大型化を招く。また、チップサイズを大きくしないならば、電力用半導体素子において主電流を通電する領域(アクティブエリア)が減少するため、インバータ装置の容量の低下を招く。
本発明は上記事情を考慮してなされたものでその目的は、電力用半導体素子の実行面積の低下を防ぎ且つ当該半導体素子の温度を高精度に検出可能な小型・高信頼性・高出力の電力変換装置用半導体装置及び同半導体装置を有する温度保護機能付き電力変換装置を提供することにある。
本発明の1つの観点によれば、電力用半導体素子及び温度センサを搭載した電力変換装置用半導体装置が提供される。上記電力用半導体素子は冷却器の冷却面上に絶縁体を介して配置され、制御回路によって駆動制御される。上記電力変換装置用半導体装置は、第1及び第2の面を有する導体(幅広導体)を含む。この導体は、上記第1の面の一部が上記電力用半導体素子の主電流出力側と電気的に接続され、且つ上記冷却器の冷却面上に上記絶縁体を介して配置されることで、上記電力用半導体素子の電流経路と当該電力用半導体素子の熱損失の放熱経路とを形成する。上記温度センサは、上記導体の上記第1の面の上記一部に対応する上記第2の面側に配置される。つまり上記温度センサは上記導体の放熱系路に接した位置で且つ上記電力用半導体素子からは上記導体を挟んで離間した位置に配置される。上記温度センサの出力は、上記電力用半導体素子を破壊から保護するための上記制御回路による制御に用いられる。
本発明の電力変換装置用半導体装置によれば、温度センサは電力用半導体素子とは独立に設けられ、しかも当該温度センサは電力用半導体素子と同一平面上に配置されるのではなくて、上記電力用半導体素子の電流経路と当該電力用半導体素子の熱損失の放熱経路とを形成する導体を挟んで、当該導体の上記電力用半導体素子とは反対側の対応する面に配置される。このため本発明は、電力用半導体素子の実効面積の低下を防いで、当該電力用半導体素子を含む電力変換装置用半導体装置の小型化を可能とすると共に、温度センサが当該電力用半導体素子の温度を高精度に検出することを可能とする。したがって、このような電力変換装置用半導体装置を含む電力変換装置の小型化、高信頼性化及び高出力化を図ることができる。
以下、本発明を電気自動車またはハイブリッド自動車の走行モータを駆動制御するインバータ装置に適用した実施形態につき図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
図1は本発明の第1の実施形態に係るインバータ装置1の回路構成を示す図である。インバータ装置1は電力変換装置であり、例えば車載用三相インバータ装置である。インバータ装置1は、直流電源としてのバッテリ2及びモータ3と接続されている。モータ3は、インバータ装置1の負荷となる3相交流モータである。バッテリ2は、例えば、インバータ装置が搭載される自動車の走行に必要な電力を供給する高電圧の車載バッテリである。
インバータ装置1は、平滑コンデンサ11と、半導体装置12と、インバータ制御部13とから構成される。半導体装置12とインバータ制御部13とは、信号配線14A〜14Fによって接続されている。
平滑コンデンサ11は、バッテリ2によりインバータ装置1に印加される直流電源電圧を安定化するのに用いられる。
半導体装置12は、主として、素子制御部15A〜15Fと、温度センサ16A〜16Fと、電力用半導体素子17A〜17Fと、ダイオ−ド18A〜18Fとから構成される。素子制御部15A〜15Fは、インバータ制御部13からの指示に従って、それぞれ電力用半導体素子17A〜17Fを駆動する。素子制御部15A〜15Fはまた、電力用半導体素子17A〜17Fを破壊から保護する機能も有する。温度センサ16A〜16Fは、それぞれ電力用半導体素子17A〜17Fの温度を検出するのに用いられる。このため温度センサ16A〜16Fは、電力用半導体素子17A〜17Fに近接して配置される。この温度センサ16A〜16Fの配置の詳細については後述する。
電力用半導体素子17A〜17Fは例えば絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(Insulated Gate Bipolar Transistor: IGBT)である。そこで以降の説明では、電力用半導体素子17A〜17Fを、それぞれIGBT17A〜17Fと称する。ダイオ−ド18A〜18Fは、それぞれIGBT17A〜17Fのコレクタ及びエミッタ間に介挿される。本実施形態において、IGBT17A〜17F及びダイオ−ド18A〜18Fの各々は、独立の半導体チップにより実現されている。
ダイオ−ド18A〜18Fのアノードは、それぞれIGBT17A〜17Fのエミッタと接続され、当該ダイオ−ド18A〜18Fのカソードは、それぞれIGBT17A〜17Fのコレクタと接続されている。また、IGBT17AのエミッタとIGBT17Dのコレクタとは互いに接続され、更に3相交流電圧が印加されるモータ3の3つの端子の1つと接続されている。同様に、IGBT17BのエミッタとIGBT17Eのコレクタとは互いに接続され、更にモータ3の3つの端子の別の1つと接続されている。同様に、IGBT17CのエミッタとIGBT17Fのコレクタとは互いに接続され、更にモータ3の3つの端子の残りの1つと接続されている。
図1のインバータ装置1に搭載される半導体装置12の例では、IGBT17A〜17F及びダイオ−ド18A〜18FのうちのIGBT17A及び17D並びにダイオ−ド18A及び18Dを含む組が、モータ3を駆動するための1相分の回路を構成する。同様に、IGBT17A〜17F及びダイオ−ド18A〜18FのうちのIGBT17B及び17E並びにダイオ−ド18B及び18Eを含む組が、モータ3を駆動するための別の1相分の回路を構成する。同様に、IGBT17A〜17F及びダイオ−ド18A〜18FのうちのIGBT17C及び17F並びにダイオ−ド18C及び18Fを含む組が、モータ3を駆動するための更に別の1相分の回路を構成する。
インバータ制御部13は、素子制御部15A〜15F及びIGBT17A〜17Fを介してモータ3を制御する。インバータ制御部13は、モータ3を制御するためにIGBT17A〜17Fに供給されるべきゲート制御信号を生成するための制御信号形成回路と、IGBT17A〜17Fを破壊から保護するための保護回路を含む。
次に図1のインバータ装置1の動作の概要について説明する。インバータ制御部13は、モータ3を制御する場合、IGBT17A〜17Fに供給されるべきゲート制御信号をそれぞれ生成して、当該制御信号を素子制御部15A〜15Fに送出する。素子制御部15A〜15Fは、インバータ制御部13から送出されたゲート制御信号を電力増幅してIGBT7A〜17Fのゲ−ト電極に印加する。ここではインバータ制御部13は、素子制御部15A〜15Fを介してIGBT17A〜7Fを断続制御することにより、疑似三相交流電圧を生成させる。疑似三相交流電圧はモータ3に印加される。これによりモータ3は駆動される。
素子制御部15A〜15Fはまた、IGBT17A〜17Fの各々の電圧、電流及び温度をモニタする。ここで、IGBT17A〜17Fの温度は、それぞれ温度センサ16A〜16Fによって検出される。具体的には、素子制御部15A〜15Fは、温度センサ16A〜16Fの出力電圧の示す温度をIGBT17A〜17Fの温度としてモニタする。もし、IGBT17A〜17Fの各々の電圧、電流及び温度のいずれかに異常があった場合、素子制御部15A〜15Fは、その異常を通知するための異常信号をインバータ制御部13に出力すると共に、自己が制御するIGBTへの通電を一定期間インバータ制御部13から独立に遮断する。この素子制御部15A〜15FによりIGBTへの通電をインバータ制御部13から独立に遮断する動作を自己遮断と呼ぶ。
なお、素子制御部15A〜15Fがインバータ制御部13からのゲート制御信号を電力増幅してIGBT7A〜7Fのゲ−ト電極に印加するための回路構成及び動作、並びにIGBTを自己遮断するための回路及び動作は周知であるので説明を省略する。また、インバータ制御部13は、素子制御部15A〜15F及びIGBT17A〜17Fを介してモータ3の速度、トルク及び電流を制御するが、その回路構成及び動作については、本発明に直接関係しないため説明を省略する。
次に、図1に示したインバータ装置1に内蔵される半導体装置12の詳細について、図2を参照して説明する。図2は半導体装置12の1相分の実装構造を示す正面図及び平面図である。
図2の例では、半導体装置12における1相分の回路として、図1中のIGBT17A〜17F及びダイオ−ド18A〜18FのうちのIGBT17A及び17D並びにダイオ−ド18A及び18Dを含む組から構成される回路が示されている。この回路は、図1に表れている温度センサ16A〜16Fのうちの温度センサ16A及び16Dも含む。
図2において、支持基板21は冷却器22上に配置されている。支持基板21と冷却器22とが接触する面には熱伝導グリースが塗布されている。この状態で、支持基板21と冷却器22とは、ねじ(図示せず)により固定されている。これにより、支持基板21から冷却器22に効率良く熱が伝導される。
支持基板21の上面には電気絶縁体23が配置されている。電気絶縁体23の上面には、上アーム導体24及び下アーム導体25が離間して配置されている。また電気絶縁体23の上面には、上アーム導体24寄りに、当該上アーム導体24との間に一定の距離を保って3相出力導体26が配置されている。本実施形態において、下アーム導体25及び3相出力導体26は同一の導体で一体に形成されている。また電気絶縁体23の上面には、下アーム導体25及び3相出力導体26に対して上アーム導体24とは反対側に、当該下アーム導体25との間に一定の距離を保って負極導体27が配置されている。
つまり、上アーム導体24、下アーム導体25、3相出力導体26及び負極導体27の各導体は、冷却器22上に支持基板21及び電気絶縁体23を介して配置されている。本実施形態において、電気絶縁体23には、絶縁樹脂に窒化ホウ素などのセラミックフィラ−を充填した絶縁樹脂シートが用いられる。この電気絶縁層(絶縁樹脂シート)23の熱伝導率は2〜4W/mK、厚みは0.05〜0.15mm程度である。また、電気絶縁体23に例えば窒化アルミニウムを用い、上アーム導体24、下アーム導体25、3相出力導体26及び負極導体27の各導体と当該電気絶縁体23を一体化した銅直接接合基板、いわゆるDBC(Direct Bonding Cupper)基板を用いることも可能である。
上アーム導体24上には、正極端子30が形成されている。上アーム導体24上にはまた、IGBT17A及びダイオ−ド18Aが配置されている。一方、下アーム導体25上には、IGBT17D及びダイオ−ド18Dが配置されている。負極導体27上には負極端子31が形成されている。また3相出力導体26上には、3相出力端子32が形成されている。
IGBT17Aの上部及び下部は、それぞれ当該IGBT17Aのエミッタ及びコレクタを構成する。ダイオ−ド18Aの上部及び下部は、それぞれ当該ダイオ−ド18Aのアノード及びカソードを構成する。IGBT17Aのコレクタ側(主電流入力側)及びダイオ−ド18Aのカソード側の各々と上アーム導体24とは、接合剤、例えばSn/Pb合金(スズ/鉛合金)などの低融点ろう材またはSn/Ag/Cu合金(スズ/銀/銅合金)などの高融点ろう材で接合されている。これにより、IGBT17Aのコレクタ及びダイオ−ド18Aのカソードは、上アーム導体24を介して正極端子30と電気的に接続される。つまり上アーム導体24は、IGBT17A及びダイオ−ド18Aの電流経路を形成する。また、上アーム導体24は冷却器22上に支持基板21及び電気絶縁体23を介して配置されていることから、IGBT17A及びダイオ−ド18Aの熱損失の放熱経路も形成する。正極端子30は図1中のバッテリ2の正極に電気的に接続される。IGBT17A、ダイオ−ド18A及び上アーム導体24は、インバータ装置1の上アームを構成する。
同様に、IGBT17Dの上部及び下部は、それぞれ当該IGBT17Dのエミッタ及びコレクタを構成する。ダイオ−ド18Dの上部及び下部は、それぞれ当該ダイオ−ド18Dのアノード及びカソードを構成する。IGBT17Dのコレクタ側及びダイオ−ド18Dのカソード側の各々と下アーム導体25とは、上述のろう材で接合されている。これにより、IGBT17Dのコレクタ及びダイオ−ド18Dのカソードは、下アーム導体25及び3相出力導体26を介して3相出力端子32と電気的に接続される。つまり下アーム導体25及び3相出力導体26は、IGBT17D及びダイオ−ド18Dの電流経路を形成する。また、下アーム導体25及び3相出力導体26は冷却器22上に支持基板21及び電気絶縁体23を介して配置されていることから、IGBT17D及びダイオ−ド18Dの熱損失の放熱経路も形成する。3相出力端子32は図1中のモータ3の3相巻線の1つと接続される。IGBT17D、ダイオ−ド18D及び下アーム導体25は、インバータ装置1の下アームを構成する。
IGBT17Aの上面(つまりIGBT17Aの主電流出力側としてのエミッタ側)と3相出力導体26の上面とには、当該IGBT17A及び3相出力導体26の間をまたぐように幅広導体33Aが配置されている。つまり幅広導体33Aは、冷却器22上に支持基板21及び電気絶縁体23を介して配置されている。IGBT17Aのエミッタ側及び3相出力導体26の各々と幅広導体33Aとは、上述のろう材で接合されている。同様に、ダイオ−ド18Aの上面(つまりダイオ−ド18Aのアノード側)と3相出力導体26の上面とには、当該ダイオ−ド18A及び3相出力導体26の間をまたぐように幅広導体34Aが配置されている。つまり幅広導体34は、冷却器22上に支持基板21及び電気絶縁体23を介して配置されている。ダイオ−ド18Aのアノード側及び3相出力導体26の各々と幅広導体34Aとは、上述のろう材で接合されている。
これにより、IGBT17Aのエミッタ及びダイオ−ド18Aのアノードは、それぞれ幅広導体33A及び34Aを介し、更に3相出力導体26を介して3相出力端子32と電気的に接続される。つまり幅広導体33A及び34Aは、IGBT17A及びダイオ−ド18Aの電流経路を形成する。また、幅広導体33A及び34Aは冷却器22上に支持基板21及び電気絶縁体23を介して配置されていることから、IGBT17A及びダイオ−ド18Aの熱損失の放熱経路も形成する。3相出力端子32には、上述したように、IGBT17Dのコレクタ及びダイオ−ド18Dのカソードも、下アーム導体25及び3相出力導体26を介して電気的に接続される。
一方、IGBT17Dの上面(つまりIGBT17Aのエミッタ側)と負極導体27の上面とには、当該IGBT17D及び負極導体27の間をまたぐように幅広導体33Dが配置されている。IGBT17Dのエミッタ側及び負極導体27並びに幅広導体33Dは、上述のろう材で接合されている。同様に、ダイオ−ド18Dの上面(つまりダイオ−ド18Dのアノード側)と負極導体27の上面とには、当該ダイオ−ド18D及び負極導体27の間をまたぐように幅広導体34Dが配置されている。ダイオ−ド18Dのアノード側及び負極導体27並びに幅広導体34Dは、上述のろう材で接合されている。
これにより、IGBT17Dのエミッタ及びダイオ−ド18Dのアノードは、それぞれ幅広導体33D及び幅広導体34Dを介し、更に負極導体27を介して負極端子31と電気的に接続される。負極端子31は図1中のバッテリ2の負極に電気的に接続される。つまり幅広導体33D及び34Dは、IGBT17Dのエミッタ及びダイオ−ド18Dの電流経路を形成する。また、幅広導体33D及び34Dは冷却器22上に支持基板21及び電気絶縁体23を介して配置されていることから、IGBT17D及びダイオ−ド18Dの熱損失の放熱経路も形成する。
本実施形態において、幅広導体33A及び33Dの幅は、IGBT17A及び17Dの放熱と半導体装置12の小型化とを考慮して、当該IGBT17A及び17Dにおいて主電流が流れるエミッタの領域、つまり当該IGBT17A及び17Dのアクティブエリア(通電エリア)の幅(一辺のサイズ)とほぼ等しく設定されている。
更に詳細に述べるならば、本実施形態で適用されるIGBT17A及び17Dの幅は8mm、当該IGBT17A及び17Dのアクティブエリアの幅は6.6mmであり、幅広導体33A及び及び33Dの幅は6.5mmに設定される。また本実施形態において、上アーム導体24、下アーム導体25、3相出力導体26及び負極導体27の各導体の厚みは3mmである。IGBT17A及びダイオ−ド18Aは、上記各導体の厚みの2倍以上の距離を保って配置される。同様にIGBT17D及びダイオ−ド18Dも、上記各導体の厚みの2倍以上の距離を保って配置される。また、幅広導体34A及び34Dの幅は、ダイオ−ド18A及び18Dの放熱と半導体装置12の小型化とを考慮して、当該ダイオ−ド18A及び18Dにおいて主電流が流れるアクティブエリア(通電エリアの)の幅(一辺のサイズ)とほぼ等しく設定されている。
幅広導体33A及び33Dの各々の上面には、それぞれ温度センサ16A及び16Dが配置されている。ここでは、温度センサ16A及び16Dは、それぞれIGBT17A及び17Dの位置に対応する幅広導体33A及び33Dの上面の位置に配置されている。更に具体的に述べるならば、温度センサ16A及び16Dは、当該温度センサ16A及び16Dの平面の中心部を通る垂線が、それぞれIGBT17A及び17Dの平面の中心部を通る垂線とほぼ一致する位置に配置されている。つまり温度センサ16A及び16Dは、各々の中心軸がそれぞれIGBT17A及び17Dの中心軸とほぼ一致する位置に配置されている。このような配置は、温度センサ16A及び16Dが熱の発生源であるIGBT17A及び17Dの中心(発熱部の中心)に近づくほど、当該温度センサ16A及び16Dのセンサ感度が高まることを考慮してなされたものである。つまりセンサ感度の点から、温度センサ16A及び16Dは、幅広導体33A及び33D上では、IGBT17A及び17Dの平面の中心部を通る垂線付近に配置されていることが望ましい。このように半導体素子と温度センサの各々の中心軸をほぼ一致させることで、当該温度センサの温度検出精度を増すことができる。
温度センサ16A及び16Dは、IGBT17A及び17Dの温度を高精度に検出するために、幅広導体33A及び33Dと、それぞれ高熱伝導率で且つ高導電率の接着剤(例えば銀ペースト)によって接合されている。温度センサ16A及び16Dには、例えば温度により抵抗値が変化するサーミスタ、または温度により順方向電圧が変化するPN接合素子を用いることができる。本実施形態では、温度センサ16A及び16Dには、後述する温度センサ16Aの構成例のように、直列接続された複数のPN接合素子が用いられる。
温度センサ16Aの構造により、当該温度センサ16Aと幅広導体33Aとの間の電気的な絶縁が必要な場合には、当該温度センサ16Aと幅広導体33Aとの間に絶縁基板を配置し、この絶縁基板と温度センサ16A及び幅広導体33Aの各々とを高熱伝導率の接着剤(例えば銀ペースト)により接合すれば良い。温度センサ16Dと幅広導体33Dとの間の電気的な絶縁も、温度センサ16Aと幅広導体33Aとの間と同様な構造を適用すれば良い。
上述したように、IGBT17Aと、当該IGBT17Aの上面側及び下面側にそれぞれ配置される導体(つまり幅広導体33A及び上アーム導体24)とは、ろう材にて接合される。また、IGBT17Dと、当該IGBT17Dの上面側及び下面側にそれぞれ配置される導体(つまり幅広導体33D及び下アーム導体25)とは、ろう材にて接合される。このため、幅広導体33A及び33Dと温度センサ16A及び16Dとをそれぞれ同様なろう材で接合するならば、ろう材が再溶融してIGBT17A及び17D、幅広導体33A及び33D、並びに温度センサ16A及び17Dの位置がずれたりするなど、接合の不具合が発生する可能性がある。そこで本実施形態では、幅広導体33A及び33Dと温度センサ16A及び16Dとは、高熱伝導率で且つ高導電率だけでなく、上記ろう材よりも融点の高い接着剤で接合される。この接着剤による接合の後に、IGBT17A及び17Dの各々の上面及び下面に導体がろう材で接合される。このようにすると、ろう材が再溶融するという上記製造上の問題の発生を防止できる。
さて、図1に示すインバータ装置1が動作すると、図2に示す構造の半導体装置12では、バッテリ2から正極端子30及び負極端子31の間に印加される直流電源電圧と、IGBT17A及び17Dのゲートに供給されるゲート制御信号とにより、正極端子30、上アーム導体24、IGBT17A及びダイオ−ド18A、幅広導体33A及び34A、3相出力導体26、3相出力端子32、下アーム導体25、IGBT17D及びダイオ−ド18D、幅広導体33D及び34D、負極導体27及び負極端子31を通じて、当該IGBT17A及び17D並びにダイオード18A及び18Dに電流が流れる。これにより、IGBT17A及び17D並びにダイオード18A及び18Dには熱損失が発生する。
前記特許文献1または2に記載されている半導体装置では、半導体素子と導体とを電気的に接続する金属ワイヤが細く熱抵抗が非常に大きい。このため、半導体素子で発生した熱損失は、殆ど全てが当該半導体素子の下部の導体に熱伝導し、冷却器に放熱される。
これに対し、図2の構造の半導体装置12における熱損失の放熱は、特許文献1または2に記載されている半導体装置とは異なる。この図2の構造の半導体装置12における熱損失の放熱について図3を参照して説明する。
図3は図1のインバータ装置1の通電時において図2の構造の半導体装置12より発生する熱損失の放熱経路を表す熱流束の解析結果を示す。図3に示すように、図2の構造の半導体装置12では、例えばIGBT17Aで発生した熱損失は、一部が幅広導体33Aに熱伝導し、更に3相出力導体26に熱伝導する一方、別の一部が上アーム導体24に熱伝導し、それぞれ支持基板21を介して冷却器22に熱伝導して冷却される。このことは、幅広導体33Aが電流経路と半導体素子の熱損失の放熱経路を兼ねていることを示す。
図2の例では、幅広導体33Aの厚みは3mmである。この幅広導体33Aからの熱伝導を促進するためには、当該幅広導体33Aが一定の厚みを有することが望ましい。また、幅広導体33Aを銅製とすることで、IGBT17Aで発生した熱損失の幅広導体33Aへの伝わりを更に良くすることができる。
上述したように、図2の構造の半導体装置12では、IGBT17Aが幅広導体33A及び上アーム導体24により両面冷却される。このため、10〜20secの過渡熱抵抗が、幅広導体33Aに相当する導体に金属ワイヤを使用した特許文献2の図1に記載されているような電力用半導体素子に比べ、約25%低減される。更に、インバータ起動時に問題となる0.1〜0.3secの過渡熱抵抗も、幅広導体33Aの両面冷却及び熱容量の効果により、特許文献2に記載されているような電力用半導体素子に比べ、約50%低減する。
図4は半導体装置12の過渡熱抵抗の解析結果を示す。図4において、Rj-fは図2の構造の半導体装置12におけるIGBT17Aのジャンクション−冷却器22間の過渡熱抵抗を表す。また、RL-fは温度センサ16Aが幅広導体33Aに接合されている(取り付けられている)箇所における幅広導体33A−冷却器22間の過渡熱抵抗を表す。図4中の( )内の記述で、t=1.5及びt=3.0は、幅広導体33Aの厚みがそれぞれ1.5mm及び3mmの場合を示す。過渡熱抵抗Rj-fは、その値が小さいほど半導体素子の冷却性能が良いことを示す。また、過渡熱抵抗RL-fは、その値が過渡熱抵抗Rj-fに相似形で且つ等しいほど、幅広導体33Aに接続された温度センサ16AでIGBT17Aの温度を精度良く検出できることを示す。
幅広導体33Aの厚みがそれぞれ1.5mm及び3mmのいずれの場合も、10sec〜20secの過渡熱抵抗RL-fは、Rj-fの80%程度となっている。このことから、IGBT17Aで発生した熱損失の幅広導体33Aへの伝わりが良いことが確認できる。また、定常状態の温度ばかりでなく0.1〜0.3secの過渡時にも、過渡熱抵抗RL-fはRj-fに相似形となっている。このことは、温度センサ16Aが取り付けられた幅広導体33Aの温度はIGBT17Aの発熱に応じて素早く温度上昇し、当該温度センサ16AによってIGBT17Aの温度を精度良く検出できることを示す。
図5は図2の構造の半導体装置12における定常過渡熱抵抗及び熱時定数比の解析結果を示す。図5において、実線は半導体装置12における過渡熱抵抗Rj-fの20秒での定常値(定常熱抵抗)を表し、波線はRL-fの熱時定数とRj-fの熱時定数との比(熱時定数比)を表す。熱時定数は、定常熱抵抗の63.2%に達する時間である。熱時定数比は、その値が1に近いほど、幅広導体33Aに取り付けられた温度センサ16AでIGBT17Aの温度を素早く且つ精度良く検出できることを示す。
図5に示すように、幅広導体33Aの厚みを厚くすると定常熱抵抗は改善するが、逆に熱時定数比は悪化する。定常熱抵抗は、幅広導体の厚みを1.5mm以下にすると急激に悪化する。一方、熱時定数は、幅広導体33Aの厚みを5mm以上にすると急激に悪化する。したがって、幅広導体33Aの厚みは1.5mmから5mmの間とすることが良い。ここで、幅広導体33Aの厚みを増していくと重量も重くなることを考慮すると、幅広導体33Aの厚みを4mm程度までにとどめることがより望ましい。
図3乃至図5では、図2の構造の半導体装置12における温度センサ16A、幅広導体33A及びIGBT17Aを中心に説明したが、温度センサ16D、幅広導体33D及びIGBT17Dでも、その動作及び特性は同様である。
前記特許文献3の図1に記載されている半導体装置では、主電流を流すための電力用半導体素子が形成された多結晶シリコン上に温度検出用のPN接合素子(温度センサ)が形成される。つまり温度センサは、電力用半導体素子に内蔵される。このため、電力用半導体素子の実効面積が低下し、当該半導体素子の通電容量低減を招く。また、電力用半導体素子を、通電容量の低減を防止するのに十分なサイズに設定すると、インバータ装置の大型化を招く。
また特許文献3に記載された半導体装置では、温度センサの出力を素子制御部またはインバータ制御部へ伝えることで電力用半導体素子の温度制御や温度保護を実現するには、温度センサと素子制御部またはインバータ制御部とを電気的につなぐパッドを電力用半導体素子上に形成する必要がある。このパッドによる電力用半導体素子の実効面積の低下も、同様に当該半導体素子の通電容量低減やインバータ装置の大型化を招く。
これに対して本実施形態では、IGBT17A及び17D上の幅広導体33A及び33Dにそれぞれ温度センサ16A及び16Dが取り付けられ、当該温度センサ16A及び16DによってそれぞれIGBT17A及び17Dの温度が検出される。つまり温度センサは電力用半導体素子から独立のチップとして設けられる。このように本実施形態においては、温度センサが形成された電力用半導体素子を使用することなく、電力用半導体素子の温度を検出することができる。このため本実施形態では、電力用半導体素子の実効面積の低下を防止できる。よって、同一サイズで通電容量の大きな電力用半導体素子が使用でき、インバータ装置を小型化、高出力化できる。
また、温度センサの出力信号は微弱である。このため、高圧・大電流をスイッチングする電力用半導体素子に温度センサを形成すると、温度センサの出力にノイズが重畳して、正確な温度の検出が困難である。これに対して本実施形態では、電力用半導体素子から離れた位置に温度センサを配置することができるため、ノイズによる温度検出誤差が低減され、電力用半導体素子の温度を精度良く検出できる。
本実施形態では、IGBT17A及び17D上の幅広導体33A及び33Dにのみそれぞれ温度センサ(16A及び16D)が取り付けられている。しかし、ダイオ−ド18A及び18D上の幅広導体34A及び34Dにもそれぞれ温度センサが取り付けられた構成としても良い。この構成では、ダイオ−ド18A及び18Dの温度モニタも可能となる。つまり、半導体装置内の電力用半導体素子上の幅広導体だけでなく、当該半導体装置内の他の種類の半導体素子上の幅広導体にも温度センサが取り付けられた構成としても良い。このような構成では、半導体装置内の電力用半導体素子だけでなく、他の種類の半導体素子の温度モニタも可能となるため、インバータ装置の信頼性が一層向上する。
次に、温度センサ16A〜16F及び素子制御部15A〜15Fの構成について、温度センサ16A及び素子制御部15Aを例に図6を参照して説明する。
図6は、温度センサ16A及び素子制御部15Aの回路構成を示す。図6において、温度センサ16Aは複数のPN接合素子40を直列に接続することによって構成される。本実施形態において、この直列接続された複数のPN接合素子40は、同一半導体基板、例えば同一シリコン基板上に形成されている。温度センサ16Aは、信号配線41によって素子制御部15Aと接続されている。
素子制御部15Aは、温度センサ16Aに関連する回路要素として、センサ電源42と、限流素子43と、リアクトル44A及び44Bと、温度保護回路45とを含む。図6の温度センサ16Aには、温度センサ16Aに関連する回路要素を除く部分が省略されている。
センサ電源42は、温度センサ16Aに直流電流を通電するのに用いられる。限流素子43は、温度センサ16Aに流れる電流を制限するための電流制限素子であり、例えば抵抗器である。リアクトル44A及び44Bの一端は、温度センサ16Aを構成するPN接合素子40の列のそれぞれ一端(アノード)側及び他端(カソード)側と接続されている。リアクトル44Aの他端は、限流素子43を介してセンサ電源42と接続されると共に、温度保護回路45と接続されている。一方、リアクトル44Bの他端は接地されている。
温度保護回路45は、温度センサ16Aの出力電圧(センサ電圧)を温度として捉え、当該温度(出力電圧)が予め定められた基準温度(基準電圧)を超える異常温度時に図1のIGBT17Aを自己遮断する。
PN接合素子40の順方向電圧は約−2mV/℃の温度依存性を持っている。このため、PN接合素子40の順方向電圧の変化を温度として捉えることが可能となる。ところが、PN接合素子40の温度変化による順方向電圧の変化は微小である。このため、1個のPN接合素子40の順方向電圧を精度良く温度に換算することが難しい。しかし、本実施形態のように、複数個(N個)のPN接合素子40を直列接続して構成される温度センサ16Aの両端電圧(センサ電圧)は、N×(−2)mV/℃の温度依存性を持つことになるため、温度保護回路46にて精度良く温度を検出することができる。
また、温度センサ16Aはインバータ装置1の中で大きな電流を通電するインバータ装置12内の導体付近に配置されるために、当該温度センサ16Aと導体間の寄生容量を通じて当該温度センサ16Aにノイズ電流が進入する。ノイズ電流は、半導体素子(例えばIGBT17A)のスイッチング時の電位変動時に極めて多く流れ、その期間は数十nsec〜数百nsecである。このノイズ電流により温度センサ16Aの出力電圧が大きく変動し、インバータ装置1が誤動作を起こすことがあり得る。
しかし本実施形態のインバータ装置1では、温度センサ16Aから温度保護回路46へのノイズ電流の進入を防ぎ、精度良く温度を検出できる。その理由は、素子制御部15Aに設けられたリアクトル44A及び44B、即ち温度センサ16Aの一端(PN接合素子40の列のアノード側)及び他端(PN接合素子40の列のカソード側)とそれぞれ直列に接続されるリアクトル44A及び44Bが、高周波での大きなインピーダンスとなるためである。
ここで、リアクトル44A及び44Bのリアクタンスには制約がある。その理由は2つある。第1は、リアクタンスが小さすぎるとノイズ電流の進入防止の効果が得られないためである。第2は、リアクタンスが大きすぎるとリアクトル44A及び44Bのサイズも大きくなるためである。そこで、ノイズ電流の発生期間が数十nsec〜数百nsecであることを考慮すると、リアクトル44A及び44Bのリアクタンスは0.1μH〜100μH程度であることが好ましい。
図7は温度センサ16Aを構成するPN接合素子40の個数を変化させた場合の、当該温度センサ16Aの出力電圧(センサ電圧)特性を示す。ここで、温度センサ16Aを構成するPN接合素子40の個数、つまり直列接続されるPN接合素子40の段数を直列数と定義する。また、温度センサ16Aを構成するPN接合素子40の個数がNの場合の直列数をN直列と表現する。図7の例では、センサ電源42の電圧が5Vの場合の、温度に対する温度センサ16Aの出力電圧(センサ電圧)の特性が、6通りの直列数について示されている。
図7に示すように、温度センサ16Aを構成するPN接合素子40の直列数を増やしていくと、温度センサ16Aの温度に対する出力電圧、つまりセンサ電圧の傾きが増す。センサ電圧の傾きが大きいことは、温度に対して感度が高いことを示す。しかし、PN接合素子40の直列数を増やしすぎると(図7の例では、10直列の場合)、センサ電源42の電圧にセンサ電圧が近くなり、逆にセンサの感度が低下する。
図8は温度センサ16Aを構成するPN接合素子40の個数N(N直列)を変化させた場合の当該温度センサ16Aの感度(温度センサ感度)を示す。ここでは、温度センサ16Aを構成するPN接合素子40の個数N(N直列)とセンサ電源42の電圧Vとの比(この単位を直列/Vと表現する)をセンサ直列係数nと定義する。また、センサ電圧の温度に対する変化率の絶対値を温度センサ感度Arと定義する。図8には、センサ直列係数nを横軸にとり、縦軸に温度センサ感度Arをとった場合の、センサ直列係数nと温度センサ感度Arとの関係(つまりセンサ直列係数nに対する温度センサ感度Arの特性)が示されている。ここでは、温度センサ感度Arの値が大きいほど温度センサ16Aの感度が高いことを示す。
また、図8には2つの特性がそれぞれ実線と点線とで示されている。点線で示されるAr(−25℃〜50℃)は−25℃から50℃までの間(低温区間)の温度センサ感度を、実線で示されるAr(50℃〜125℃)は50℃から125℃までの間(高温区間)の温度センサ感度を示す。
図8に示すように、低温区間ではセンサ直列係数nが1.4直列/V付近で最も温度センサ感度が高くなり、高温区間ではセンサ直列係数nが1.6直列/V付近で最も温度センサ感度が高くなる。温度センサ感度が高く、且つ、センサ直列係数nに対して温度センサ感度Arの変化が少ない領域が望ましい。また、低温または高温での温度センサ感度Arの最大値の30%程度の範囲にセンサ直列係数nを定めることが望ましい。したがって図8に示される特性から、温度センサ16Aを構成するPN接合素子40を、センサ電源42の電圧1V当たり0.8直列〜1.8直列(つまりセンサ直列数=0.8直列/V〜1.8直列/V)程度とすることが良いことが分かる。よって、センサ電源42の電圧が例えば5Vである場合、温度センサ16Aを構成するPN接合素子40は、4直列〜9直列とすることが好ましい。
このように、温度センサ16Aを構成するPN接合素子40の個数(直列数)を適切に設定することにより、IGBT17A(電力用半導素子)の温度を精度良く検出することが可能となり、当該IGBT17Aまたはダイオ−ド18Aの加熱による破壊を未然に防ぐことが可能になる。
以上、温度センサ16A〜16Dの構成及び効果について、温度センサ16Aを例に説明した。この構成及び効果は、温度センサ16A以外の温度センサについても同様である。
さて、上述の説明では、温度センサ16Aと幅広導体33Aとの間の電気的な絶縁が必要な場合に、温度センサ16Aと幅広導体33Aとの間に絶縁基板を配置し、この絶縁基板と温度センサ16A及び幅広導体33Aの各々とを高熱伝導率の接着剤により接合すると良いことを示している。ここで、この絶縁基板として、柔軟性のあるフレキシブル(flexible)基板(フレキシブル印刷配線板)を用いることが可能である。この場合、フレキシブル基板上に、温度センサ16Aと素子制御部15Aとを接続する図6に示す信号配線41を形成し、更に当該フレキシブル基板を素子制御部15Aが配置されるリジット(rigid)基板(リジット印刷配線板)と一体化とした、いわゆるリジット・フレキシブル基板を用いると良い。
このような構造のリジット・フレキシブル基板の適用により、基板間の配線を接続するために従来必要となるコネクタ類が必要なくなり、部品を簡素化できる。これにより、インバータ装置の小型化が可能となる。また、振動や経年劣化によるコネクタの接触不良を避けることができるため、インバータ装置の信頼性を高めることができる。
[第2の実施形態]
次に本発明の第2の実施形態に係るインバータ装置の特に複数の電力用半導体素子(IGBT)を含む半導体装置について説明する。
上記第1の実施形態でインバータ装置1に適用される図2の構造の半導体装置12の例では、IGBT17A及び17D並びにダイオ−ド18A及び18Dの材質はシリコンであり、各導体の材質が銅である。この場合、IGBT17A及び17D並びにダイオ−ド18A及び18Dと導体との間の線膨張係数の違いにより、温度サイクルが付加されたときに、IGBT17A及び17D並びにダイオ−ド18A及び18Dと導体とを接合するろう材にせん断応力が発生し、非線型ひずみが発生する。非線型ひずみの値が大きくなると、温度サイクルが付加されたときにろう材にクラックなどが発生する。非線型ひずみの値は、小さいほど信頼性・耐久性が向上する。
IGBT17A及び17D並びにダイオ−ド18A及び18Dのチップサイズが大きくなると、ろう材の非線型ひずみが増大する。インバータ装置1の信頼性・耐久性を確保するためには、IGBT17A及び17D並びにダイオ−ド18A及び18Dをおおよそ10mm□以下とすることが必要になる。ところが、IGBT17A及び17D並びにダイオ−ド18A及び18Dのチップサイズを10mm□以下とすると、1チップ当りの通電容量が小さくなる。このため、電気自動車用の数10kW程度のインバータ装置を構成するためには、同種のチップの並列接続が必要となる。
第2の実施形態の特徴は、IGBT17A及び17D並びにダイオ−ド18A及び18Dにそれぞれ相当する複数のIGBT(電力用半導体素子)及び複数のダイオ−ドを、それぞれ並列接続することにより、当該IGBT及びダイオ−ドのチップサイズを10mm□以下としながら、全体として十分な通電容量(電流容量)を確保するようにしたことにある。
図9は本発明の第2の実施形態に係るインバータ装置に適用される半導体装置(第1の実施形態の半導体装置12に相当)の1相分の実装構造を示す斜視図である。なお,図2と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図9において、4つのIGBT71A〜71Dは図2のIGBT17Aに相当し、並列接続されている。同様に、4つのIGBT71E〜71Hは図2のIGBT17Dに相当し、並列接続されている。また、2つのダイオ−ド81A及び81Bは図2のダイオ−ド18Aに相当し、並列に接続されている。同様に、2つのダイオ−ド81C及び81Dは図2のダイオ−ド18Dに相当し、並列に接続されている。このように、図9は、インバータ装置に適用される半導体装置において、IGBTを4並列、ダイオードを2並列した場合の構成例を示している。なお、図9では、図2の電気絶縁体23は省略されている。
IGBT71A〜71Dの上面(エミッタ側)には、図2の例と同様に、図2の幅広導体33Aに相当する幅広導体73A〜73Dがろう材で接合される。一方、ダイオ−ド81A及び81Bの上面(アノード側)には、図2の例と同様に、図2の幅広導体34Aに相当する幅広導体74A及び74Bがろう材で接合される。また、IGBT71A〜71Dの下面(コレクタ側)並びにダイオ−ド81A及び81Bの下面(カソード側)は、上アーム導体24とろう材で接合される。
これにより、IGBT71A〜71Dのエミッタ並びにダイオ−ド81A及び81Bのアノードは、それぞれ幅広導体73A〜73D並びに幅広導体74A及び74Bを介し、更に3相出力導体26を介して3相出力端子32と電気的に接続される。また、IGBT71A〜71Dのコレクタ並びにダイオ−ド81A及び81Bのカソードは、上アーム導体24を介して正極端子30と電気的に接続される。IGBT71A〜71D、ダイオ−ド81A及び81B並びに上アーム導体24は、インバータ装置の上アームを構成する。
同様に、IGBT71E〜71Hの上面(エミッタ側)には、図2の例と同様に、図2の幅広導体33Dに相当する幅広導体73E〜73Hがろう材で接合される。一方、ダイオ−ド81C及び81Dの上面(アノード側)には、図2の例と同様に、図2の幅広導体34Dに相当する幅広導体74C及び74Dがろう材で接合される。また、IGBT71E〜71Hの下面(コレクタ側)並びにダイオ−ド81C及び81Dの下面(カソード側)は、下アーム導体25とろう材で接合される。
これにより、IGBT71E〜71Hのエミッタ及びダイオ−ド81C及び81Dのアノードは、それぞれ幅広導体73E〜73H並びに幅広導体74C及び74Dを介し、更に負極導体27を介して負極端子31と電気的に接続される。また、IGBT71E〜71Hのコレクタ並びにダイオ−ド81C及び81Dのカソードは、下アーム導体25及び3相出力導体26を介して(IGBT71A〜71Dのエミッタ並びにダイオ−ド81A及び81Bのアノードと同様に)3相出力端子32と電気的に接続される。IGBT71E〜71H、ダイオ−ド81C及び81D並びに下アーム導体25は、インバータ装置の下アームを構成する。
このように、インバータ装置に適用される半導体装置において、複数の同種の半導体素子(IGBT71A〜71D、IGBT71E〜71H、ダイオ−ド81A及び81B、ダイオ−ド81C及び81D)を並列接続することで、例えば電気自動車用の数10kWのインバータ装置を構成することが可能となる。
ここで、インバータ起動時の温度上昇を低減し、上記各半導体素子の熱拡散の効果により定常熱抵抗を低減するためには、上記第1の実施形態(における幅広導体33A,33D,34A,34D)と同様に、上アーム導体24、下アーム導体25、3相出力導体26及び負極導体27の各導体の厚みは1.5〜5mmの範囲内が望ましい。また、IGBTまたはダイオードを複数個並列接続する場合にも、それぞれの半導体素子間の距離を上記導体の厚みの2倍以上保って配置することが、定常熱抵抗を低減するために有効である。
上アームおよび下アームに複数個の半導体素子が並列接続される場合には、各アームで最も温度の高い半導体素子に対応するように温度センサを取付け、その温度センサの検出温度を使って半導体装置の温度保護を実施することが望ましい。図9の例では、中央付近のIGBT71C及び71Gの温度が高くなる。このため、IGBT71C及び71Gにそれぞれ対応する幅広導体34C及び34Gに温度センサ16A及び16Dを取り付けている。
これにより、アームを構成する半導体素子の最高温度を検出することになり、少ない温度センサで半導体装置を保護できる。また、半導体素子数に比較して温度センサ数を少なくできることから、当該温度センサの出力を処理して半導体装置を保護するための素子制御部またはインバータ制御部の回路が少なくて済む。よって、回路を構成するための実装スペースが低減し、インバータ装置を小型化できる。
上記の実施形態では、本発明を電気自動車またはハイブリッド自動車の走行モータを駆動制御するインバータ装置に適用した場合について説明した。しかし、本発明は、他のインバータ装置にも同様に適用可能である。また本発明は、チョッパ装置など、インバータ装置以外の電力変換装置にも同様に適用可能である。
また本発明は、上記の実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。例えば、温度センサに使われるPN接合素子を樹脂などのモールド材でモールドした構成も、本発明の要旨を逸脱するものではない。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良い。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せても良い。
本発明の第1の実施形態に係るインバータ装置1の回路構成を示す図。 図1中の半導体装置12の1相分の実装構造を示す正面図及び平面図。 図1のインバータ装置1の通電時において図2の構造の半導体装置12より発生する熱損失の放熱経路を表す熱流束の解析結果を示す図。 図2の構造の半導体装置12の過渡熱抵抗の解析結果を示す図。 図2の構造の半導体装置12における定常過渡熱抵抗及び熱時定数比の解析結果を示す図。 図1中の温度センサ16A及び素子制御部15Aの回路構成を示す図。 温度センサ16Aを構成する図6中のPN接合素子40の個数を変化させた場合の、当該温度センサ16Aの出力電圧(センサ電圧)特性を示す図。 上記PN接合素子40の個数を変化させた場合の温度センサ16Aの感度を示す図。 本発明の第2の実施形態に係るインバータ装置に適用される半導体装置の1相分の実装構造を示す斜視図。
符号の説明
1…インバータ装置、2…バッテリ(直流電源)、3…モータ、12…半導体装置、13…インバータ制御部、14A〜14F,41…信号配線、15A〜15F…素子制御部、16A〜16F…温度センサ、17A〜17F,71A〜71H…IGBT(電力用半導体素子)、18A〜18F,81A〜81D…ダイオ−ド、21…支持基板、22…冷却器、23…電気絶縁体、24…上アーム導体、25…下アーム導体、26…3相出力導体、27…負極導体、30…正極端子、31…負極端子、32…3相出力端子、33A,33D,34A,34D,73A〜73H,74A〜74H…幅広導体、40…PN接合素子、42…センサ電源、43…限流素子、44A,44B…リアクトル、45…温度保護回路。

Claims (8)

  1. 冷却器の冷却面上に絶縁体を介して配置される電力用半導体素子と、
    第1及び第2の面を有し、前記第1の面の一部が前記電力用半導体素子の主電流出力側と電気的に接続される導体であって、前記冷却器の冷却面上に前記絶縁体を介して配置され、前記電力用半導体素子の電流経路と当該電力用半導体素子の熱損失の放熱経路とを形成する導体と、
    前記導体の前記第1の面の前記一部に対応する前記第2の面側に配置された温度センサと
    を具備することを特徴とする電力変換装置用半導体装置。
  2. 前記電力用半導体素子の主電流入力側と電気的に接続される導体であって、前記冷却器の冷却面上に絶縁体を介して配置され、前記電力用半導体素子の電流経路と当該電力用半導体素子の熱損失の放熱経路とを形成する別の導体を具備することを特徴とする請求項1記載の電力変換装置用半導体装置。
  3. 前記温度センサは、その中心軸が前記電力用半導体素子の中心軸にほぼ一致する位置に配置されていることを特徴とする請求項1記載の電力変換装置用半導体装置。
  4. 前記温度センサは直列接続された複数のPN接合素子から構成され、当該直列接続された複数のPN接合素子は同一半導体基板上に形成されていることを特徴とする請求項1記載の電力変換装置用半導体装置。
  5. 前記温度センサは、前記電力用半導体素子の前記主電流出力側と前記導体とを接合する接合剤、及び前記電力用半導体素子の前記主電流入力側と前記別の導体とを接合する接合剤よりも融点の高い接着剤によって前記導体と接合されていることを特徴とする請求項2記載の電力変換装置用半導体装置。
  6. 電力用半導体素子と、第1及び第2の面を有し、前記第1の面の一部が前記電力用半導体素子の主電流出力側と電気的に接続される導体であって、前記冷却器の冷却面上に絶縁体を介して配置され、前記電力用半導体素子の電流経路と当該電力用半導体素子の熱損失の放熱経路とを形成する導体と、前記導体の前記第1の面の前記一部に対応する前記第2の面側に配置された温度センサとを含む電力変換装置用半導体装置と、
    前記電力用半導体素子を駆動制御する制御回路であって、前記温度センサの出力に基づいて異常温度を検出することにより前記電力用半導体素子への通電を遮断する温度保護回路を含む制御回路と
    を具備することを特徴とする温度保護機能付き電力変換装置。
  7. 前記温度センサと前記保護回路との間に接続されたリアクトルを具備し、
    前記温度センサは直列接続された複数のPN接合素子から構成され、当該直列接続された複数のPN接合素子は同一半導体基板上に形成されている
    ことを特徴とする請求項6記載の温度保護機能付き電力変換装置。
  8. 前記温度保護回路はリジット基板に実装されており、
    前記温度センサと前記温度保護回路とはフレキシブルプリント基板によって接続されており、
    前記フレキシブルプリント基板と前記リジット基板とが一体化されている
    ことを特徴とする請求項6記載の温度保護機能付き電力変換装置。
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