JP2007047918A - 位置検出装置、及び、それを備えた液晶表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】位置指示装置によって選択された位置を安定して検出する位置検出装置、及び、それを用いた液晶表示装置を提供する
【解決手段】平面的に配列された複数のコイルセンサXn、Ymと、複数のコイルセンサXn、Ymを順次選択する選択回路304と、を備えたセンサ部300と、選択回路304によって選択されたコイルセンサXn、Ymに入力される出力信号を発生する発振器322と、発振器322の出力信号の強度を調節する少なくとも1つの増幅器328と、発振器322の出力信号をそのままコイルセンサXn、Ymに入力する第1経路r1と、調節手段328を介して発振器322の出力信号をコイルセンサXn、Ymに入力する第2経路r2とを、選択回路304に選択されているコイルセンサXn、Ymの配列場所に応じて切替える切替回路326と、を備えた位置検出装置30。
【選択図】図2
【解決手段】平面的に配列された複数のコイルセンサXn、Ymと、複数のコイルセンサXn、Ymを順次選択する選択回路304と、を備えたセンサ部300と、選択回路304によって選択されたコイルセンサXn、Ymに入力される出力信号を発生する発振器322と、発振器322の出力信号の強度を調節する少なくとも1つの増幅器328と、発振器322の出力信号をそのままコイルセンサXn、Ymに入力する第1経路r1と、調節手段328を介して発振器322の出力信号をコイルセンサXn、Ymに入力する第2経路r2とを、選択回路304に選択されているコイルセンサXn、Ymの配列場所に応じて切替える切替回路326と、を備えた位置検出装置30。
【選択図】図2
Description
本発明は、位置指示装置等によって選択された位置を検出する位置検出装置、及び、その位置検出装置を備えた液晶表示装置に関する。
近年、通信機器の急激な成長により、屋外で移動しながら情報を授受するライフスタイルが普及している。それに伴い、モバイルコンピューティングの一つであるタブレットパーソナルコンピュータ(以下、タブレットPC)が注目されている。
一般に、この種のタブレットPCに用いられる平面表示装置は、平面表示パネルとしての液晶表示パネルを備えている。この液晶表示パネルの裏面側には、液晶表示パネルを照明する面光源装置が対向して配設されている。液晶表示パネルと面光源装置とは、重ねられてフレームに収容されるとともに、液晶表示パネルの上方から取り付けられるベゼルカバーによって周囲を保持されている。また、この液晶表示装置は、面光源装置の裏面側に組み込まれる位置検出装置をさらに備えている。
この位置検出装置は、例えば、複数のコイルセンサを併設したセンサ部を有している。位置検出装置は、その平面上の位置検出方向に並設された複数のコイルセンサを順次選択して、コイルセンサから電波(例えば、磁界、電界、もしくは電磁界)を放射させる。一方では、位置検出装置は、複数のコイルセンサのいずれかの位置を指示する位置指示装置に備えられた共振回路が、共振すると、その共振出力を対応するコイルセンサを介して受け取る。そして、位置検出装置は、受信信号強度の分布より位置指示装置が選択した位置の座標値を求める。
このとき、コイルセンサに供給される信号レベルは、全ての平面位置で同じ強度であった。その為、外来ノイズ(例えば、液晶表示装置等が発生する、位置検出装置の使用周波数に近い周波数のノイズ)の影響を受ける位置では、位置検出の結果に誤差が生じることがあった。
特に、金属によって形成されたベゼルカバーが取り付けられる場合は、液晶表示装置の外周部において、位置検出に用いる電波の強度が弱くなる。このことによって、画面外周部における位置検出に誤差が生じる場合があった。
従来、上記のようなノイズによる誤差が生じないように、コイルセンサと位置指示装置との間の電波の送受信を少なくとも2回続けて行う位置指示装置が開発されている。(特許文献1参照)
特開2003−67124号公報
しかし、上記の位置検出装置では、画面外周部において電波の強度が弱くなることが考慮されておらず、全てのコイルセンサに対して同様の処理が行われている。
本発明は、上記の問題点に鑑みて成されたものであって、ノイズ等による位置検出結果の誤差、特に液晶表示装置の外周部での誤差を削減し、位置指示装置によって選択された位置を安定して検出する位置検出装置、及び、それを用いた液晶表示装置を提供することを目的とする。
本発明の第1様態による位置検出装置は、平面的に配列された複数のコイルセンサと、前記複数のコイルセンサを順次選択する選択手段と、を備えたセンサ部と、前記選択手段によって選択されたコイルセンサに入力される出力信号を発生する発振器と、前記発振器の出力信号の強度を調節する少なくとも1つの調節手段と、前記発振器の出力信号をそのまま前記コイルセンサに入力する第1経路と、前記調節手段を介して前記発振器の出力信号を前記コイルセンサに入力する第2経路とを、前記選択回路に選択されているコイルセンサの配列場所に応じて切替える切替手段と、を備える。
また、本発明の第2様態による液晶表示装置は、複数の表示画素がマトリクス状に配置された液晶表示パネルと、前記液晶表示パネルの背面に配置された面光源装置と、前記面光源装置の背面に配置された位置検出装置と、前記液晶表示パネルと前記面光源装置との周囲を保持するベゼルカバーと、を備え、前記位置検出装置は、平面的に配列された複数のコイルセンサと、前記複数のコイルセンサを順次選択する選択手段と、を備えたセンサ部と、前記選択手段によって選択されたコイルセンサに入力される出力信号を発生する発振器と前記発振器の出力信号の強度を調節する少なくとも1つの調節手段と、前記発振器の出力信号をそのまま前記コイルセンサに入力する第1経路と、前記調節手段を介して前記発振器の出力信号を前記コイルセンサに入力する第2経路とを、前記選択回路に選択されているコイルセンサの配列場所に応じて切替える切替手段と、を備える。
本発明によれば、ノイズ等による位置検出結果の誤差、特に液晶表示装置の外周部での誤差を削減し、位置指示装置によって選択された位置を安定して検出する位置検出装置、及び、それを用いた液晶表示装置を提供することができる。
以下、この発明の第1実施形態に係る液晶表示装置について、図面を参照して説明する。図1に示すように、液晶表示装置100は、液晶表示パネル10と、液晶表示パネル10を背面から照明する面光源装置20と、面光源装置20の背面側に配置された位置検出装置30と、液晶表示パネル10と面光源装置20との周囲を保持するベゼルカバー40と、を備えている。ベゼルカバー40は金属で形成されている。
液晶表示パネル10は、対向配置された一対の基板すなわちアレイ基板12及び対向基板14と、アレイ基板12と対向基板14との間に保持された液晶層LQと、を備えている。液晶表示パネル10は、画像を表示する略矩形状の表示領域11を有している。
表示領域11は、マトリクス状に配置された複数の画素PXによって構成されている。アレイ基板12は、表示領域11において、画素PXの行方向(X方向)に沿って延在する複数の走査線Sc、画素PXの列方向(Y方向)に沿って延在する複数の信号線Sg、これら走査線Scと信号線Sgとの交差部付近において画素PX毎に配置されたスイッチング素子SW、及び、スイッチング素子SWに接続された画素電極PE等を備えている。対向基板14は、表示領域11において、全画素PXに共通の対向電極CEなどを備えている。
アレイ基板12、及び、対向基板14は、画素電極PEと対向電極CEとを対向させた状態で配設され、これらの間にギャップを形成している。液晶層LQは、アレイ基板12と対向基板14とのギャップに封止された液晶組成物によって形成されている。
回路基板18は、フレキシブル基板16を介して、液晶表示パネル10の一側縁に電気的に接続され、液晶表示パネル10に駆動信号を供給する。回路基板18は、面光源装置20の背面側に向けてフレキシブル基板16を湾曲させることにより、面光源装置20の背面側に配置される。
面光源装置20は、照明光を出射する略矩形状の出射領域20Aを有している。面光源装置20は、出射領域20Aと液晶表示パネル10の表示領域11とが対応するように液晶表示パネル10の背面に重ねられる。この状態で、液晶表示パネル10と面光源装置20とは、フレーム50に収容される。さらに、液晶表示パネル10、及び、面光源装置20は、上方からベゼルカバー40が取り付けられ、周囲を保持される。
図1、及び図2に示すように、位置検出装置30は、センサ領域302を備えたセンサ部300と、センサ部300との間で信号を送受信する検出部310とを有している。
位置検出装置30は、センサ領域302と液晶表示パネル10の表示領域11とが対応するように面光源装置20の背面側に配置される。
センサ領域302には、平面的に配列された複数のコイルセンサが備えられている。本実施形態では、Y方向に延在した複数のコイルセンサXn(n=1、2、…A、A:Y方向に延在するコイルセンサの総数)、及び、X方向に延在した複数のコイルセンサYm(m=1、2、…B、B:X方向に延在するコイルセンサの総数)、例えば、Y方向に延在した40本のコイルセンサX1乃至X40、及び、X方向に延在した40本のコイルセンサY1乃至Y40が、備えられている。
センサ領域302の周囲には、コイルセンサXn、Ymと接続した選択回路304が備えられている。選択回路304は、複数のコイルセンサXn、Ymの中から信号を送信または受信するコイルセンサを順次選択する選択手段である。また、選択回路304は、検出部310に接続されている。
検出部310は、コイルセンサに入力する信号を出力する信号発生部320と、コイルセンサXn、Ymから信号を受信する信号受信部330と、信号発生部320と信号受信部330とに接続されて、コイルセンサXn、Ymへの信号の送信/受信を切替える送受信切替部340と、中央演算処理装置(以下、CPU)350と、を備えている。
信号発生部320は、コイルセンサXn、Ymに入力される信号を発生する発振器322を備えている。発振器322は、一定周波数の交流信号を発生するとともに、その出力端子は、電流ドライバ324の接続されている。電流ドライバ324は、発振器322の出力信号を電流に変換する。
電流ドライバ324から出力された電流信号は、切替回路326に入力される。切替回路326は、出力端子は、第1経路r1と第2経路r2とのどちらか一方の接続されている。すなわち、切替回路326は、CPU350によって制御されて、その接続を第1経路r1または第2経路r2に切替える。第2経路r2には、調節手段としての増幅器328が備えられている。切替回路326の出力信号は、第1経路r1と第2経路r2とのどちらか一方を介して送受信切替部340に入力される。
一方、信号受信部330は、送受信切替部340の出力信号を受信する受信バッファ332を有している。受信バッファ332の出力信号は、検波回路334に入力される。検波回路334は、受信バッファ332から入力された信号から特定の信号を取り出して出力する。検波回路334の出力端子は、ローパスフィルタ336に接続されている。ローパスフィルタ336は、入力された信号の高周波成分を除去する。ローパスフィルタ336の出力信号は、サンプルホールド回路338に入力される。
サンプルホールド回路338は、サンプルホールド回路338の出力信号は、アナログ/ディジタル変換回路(以下A/D変換回路)339に入力される。A/D変換回路339の出力信号は、中央演算処理装置(以下、CPU)350に入力される。
また、CPU350は、選択回路304、切替回路326、サンプルホールド回路338、A/D変換回路339、及び、送受信切替部340の動作を制御している。
次に、図2及び図3を用いて位置検出装置30の動作について説明する。
発振器322は、特定周波数、例えば周波数がf1の交流信号を発生し、その交流信号を出力する。発振器322の出力信号は、電流ドライバ324に入力される。電流ドライバ324は、入力された交流信号を電流信号に変換し、電流信号を出力する。電流ドライバ324の出力信号は、切替回路326に入力される。
切替回路326は、CPU350によって制御され、第1経路r1と第2経路r2とのどちらか一方の経路に接続が切替えられる。切替回路326が第1経路r1に接続されると、切替回路326から出力された電流信号は、そのまま送受信切替部340に入力される。切替回路326が第2経路r2に接続されると、切替回路326から出力された電流信号は、増幅器328を介して送受信切替部340に入力される。
すなわち、切替回路326が第2経路r2に接続されると、切替回路326に入力された電流信号は、その強度が増幅されて送受信切替部340に入力される。
ここで、選択回路304がセンサ領域302の周囲に配置されたコイルセンサ(本実施形態ではコイルセンサY1、Y2、Y39、Y40、及び、コイルセンサX1、X2、X39、X40)を選択している場合は、切替回路326は第2経路r2に接続され、上記以外のコイルセンサ(本実施形態ではコイルセンサY3乃至Y38、及び、コイルセンサX3乃至X38)を選択している場合には、切替回路326第1経路r1に接続される。
なお、本実施形態では、第1経路r1を介してコイルセンサに入力される電流は約0.5mAであって、第2経路r2を介してコイルセンサに入力される電流は約1mAである。
上記のように、切替回路326から出力された出力信号は、信号発生部320の出力として送受信切替部340に入力される。送受信切替部340はCPU350に制御され、一定のタイミングで送信側と受信側とに接続が切替えられる。送受信切替部340の接続が送信側に切替わると、信号発生部320から送受信切替部340に入力された電流信号が、選択回路304に向けて出力する。
送受信切替部340から選択回路304に入力された電流信号は、選択回路304が選択しているコイルセンサに入力される。図3に示すように、選択回路304は、CPU350によって制御されて、コイルセンサX1乃至X40及びコイルセンサY1乃至Y40を、例えばY1、Y2、…、Y40、X1、X2、…X40の順に一定のタイミングで選択していく。
例えば、選択回路304がコイルセンサY4を選択している場合は、コイルセンサY4に電流が流れ、交流磁界が発生する。ここで、コイルセンサY4で発生した交流磁界は、発振器322から出力された信号と同じ周波数f1となっている。以下、選択回路304がコイルセンサY4を選択している場合について説明する。
このとき、コイルセンサXn、Ymのいずれかの位置を指示する位置指示装置32がコイルセンサY4の近くにあると、位置指示装置32の共振回路32AがコイルセンサY4で発生した磁界と共振する。すなわち、コイルセンサY4で生じた磁界の周波数f1は、共振回路32Aが有するコンデンサの容量C、及び、コイルのインダクタンスLに対する共振周波数となっている。共振回路32Aで発生した共振磁界は、コイルセンサY4を介して切替回路に入力される。
選択回路304に入力された共振磁界は、送受信切替部340に入力され、送受信切替部340の接続が受信側に切替わると、送受信切替部340から出力されて受信バッファ332に入力される。受信バッファ332は、入力された信号を検波回路334に向けて出力する。検波回路334は、入力された信号から、共振周波数の成分を取り出して、ローパスフィルタ336に向けて出力する。
ローパスフィルタ336は、入力された信号の高周波成分を除去し、サンプルホールド回路338に向けて出力する。サンプルホールド回路338は、任意のタイミングで、入力された信号の値をサンプルして、所定の期間その値を保持する。サンプルホールド回路338はCPU350によって、信号の値をサンプルするタイミング、及び、その値を保持する期間を制御されている。
サンプルホールド回路338から出力された信号は、A/D変換回路339に入力されて、ディジタル信号に変換される。A/D変換回路339から出力されたディジタル信号は、CPU350に入力される。
上記で説明したコイルセンサY4が選択された場合と同様に、発振器322から出力された出力信号は、切替回路326で経路を切替えることによってその大きさを調節され、選択回路304が選択するコイルセンサXn、Ymに入力される。そして、電流信号が入力されたコイルセンサから、位置指示装置32との距離に応じた強度の電界が出力される。コイルセンサから出力された電界は、信号受信部330を介してCPU350に入力される。CPU350は、各コイルセンサXn、Ymから出力される電界強度の分布から、位置指示装置が選択した位置の座標値を求める。
一般に、金属によって形成されたベゼルカバー40がセンサ部300の周囲にあると、センサ領域302の周囲に配置されたコイルセンサX1、X2、Y1、Y2では、位置指示装置32が近くにある場合でも、その電界の強度が弱くなる場合があった。
そのため、上記の実施形態では、センサ領域302の周囲に配置されたコイルセンサX1、X2、Y1、Y2に入力される電流信号の強度を、増幅器328によって強くしている。このことによって、センサ領域302の周囲に配置されたコイルセンサX1、X2、Y1、Y2であっても、電界の強度が弱くなることがなく、位置指示装置32の位置を安定して検出できる。
次に、本発明の第2実施形態について図4を用いて説明する。なお、以下の第2実施形態についての説明では、第1実施形態と同じ構成には同じ符号をつけて説明を省略する。
図4に示すように、位置検出装置30はセンサ領域302を備えたセンサ部300と、センサ部300との間で信号を送受信する検出部310とを有している。さらに、検出部310は、信号発生部320、信号受信部330、送受信切替部340、及び、CPU350を有している。
信号発生部320は、発振器322、電流ドライバ324、及び、調節手段としての可変抵抗328Aを有している。発振器322は、一定周波数の交流信号を発生する。発振器322の出力信号は、電流ドライバ324に入力される。電流ドライバ324は、発振器322の出力信号を電流に変換する。
電流ドライバ324から出力された電流信号は、調節手段としての可変抵抗328Aを介して送受信切替部340に入力される。可変抵抗328Aは、その抵抗値をCPU350によって制御され、電流ドライバ324から出力された電流信号の強度を調節する。
つまり、選択回路304が、コイルセンサX3乃至X38、及び、コイルセンサY3乃至Y38を選択している場合には、可変抵抗328Aの抵抗値は所定の値となるように制御される。一方、選択回路304が、センサ領域302の周囲に配置されたコイルセンサX1、X2、X39、X40、及び、コイルセンサY1、Y2、Y39、Y40を選択している場合には、可変抵抗328Aの抵抗値は所定の値よりも小さくなるように制御される。すなわち、可変抵抗328Aの抵抗値は、センサ領域302の周囲に配置されたコイルセンサX1、X2、X39、X40、及び、コイルセンサY1、Y2、Y39、Y40に入力される電流信号が、上記以外のコイルセンサX3乃至X38、及び、コイルセンサY3乃至Y38に入力される電流信号よりも大きくなるように制御される。
上記のように、信号発生部320がコイルセンサに入力される電流信号の強度を調節する可変抵抗328Aを備えることによって、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
さらに、信号送信部が、出力する電流信号の大きさ毎に経路を有する必要がなくなるため、装置を小型化することができる。また、CPU350によって可変抵抗328Aの抵抗値を複数の値に制御することができるため、複数のパターンのノイズ特性に対応することができる。
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。
例えば、上記の第1実施形態では、センサ領域302の周囲に配置されたコイルセンサX1、X2、Y1、Y2に送信する電流信号の強度を調節する調節手段として、増幅器328を用いているが、可変抵抗を用いても良い。
また、第1実施形態、及び、第2実施形態では、コイルセンサX1、X2、Y1、Y2に入力される電流の強度を強くしているが、コイルセンサXn、Ymに加えられるノイズの特性に対応して、ノイズの影響を受けやすいコイルセンサに強い電流が入力されるようにしても良い。このことによって上記の実施形態と同様に、位置指示装置32の位置を安定して検出することができる。
さらに、位置検出装置30は、1つの選択回路304によって、X方向、及びY方向に延在するコイルセンサXn、Ymを順次選択しているが、コイルセンサXnのいずれかを選択する選択回路と、コイルセンサYmのいずれかを選択する選択回路を有しても良い。その場合は、さらに検出部310も、コイルセンサXnとコイルセンサYmとのそれぞれに備えられても良い。このように選択回路を複数備えることによって、選択回路の制御が高速になることがなくなる。
また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
例えば、上記の第1実施形態では、切替回路326が第1経路r1と第2経路r2の2つの経路を切替えているが、3つ以上の経路を切替えるようにしても良い。この場合には、複数の経路に調節手段を設けて、コイルセンサXn、Ymに加えられるノイズの特性に対応して、その経路を切替えることによって、よりノイズの影響を削減できる。
さらに、安定した位置検出ができるように、CPU350に学習機能を持たせても良い。その場合、液晶表示装置を使用する環境によるノイズ特性の変化にも対応することができる。
10…液晶表示パネル、PX…表示画素、20…面光源装置、30…位置検出装置、32…位置指示装置、32A…共振回路、300…センサ部、Xn、Ym…コイルセンサ、302…センサ領域、304…選択回路、310…検出部、320…信号発生部、322…発振器、326…切替回路、328…増幅器、328A…可変抵抗、r1…第1経路、r2…第2経路、330…信号受信部、340…送受信切替回路
Claims (6)
- 平面的に配列された複数のコイルセンサと、前記複数のコイルセンサを順次選択する選択手段と、を備えたセンサ部と、
前記選択手段によって選択されたコイルセンサに入力される出力信号を発生する発振器と、
前記発振器の出力信号の強度を調節する少なくとも1つの調節手段と、
前記発振器の出力信号をそのまま前記コイルセンサに入力する第1経路と、前記調節手段を介して前記発振器の出力信号を前記コイルセンサに入力する第2経路とを、前記選択回路に選択されているコイルセンサの配列場所に応じて切替える切替手段と、を備えた位置検出装置。 - 前記切替手段は、前記選択手段が前記センサ部の周囲に配置されたコイルセンサを選択した時に第2経路を選択する請求項1記載の位置検出装置。
- 前記調節手段は、前記発振器において発生した信号を増幅させる増幅器である請求項1記載の位置検出装置。
- 前記調節手段は、前記発振器において発生した信号の強度を変化させる可変抵抗である請求項1記載の位置検出装置。
- 平面的に配列された複数のコイルセンサと、前記複数のコイルセンサを順次選択する選択手段と、を備えたセンサ部と、
前記選択手段によって選択された前記コイルセンサに入力される出力信号を発生する発振器と、
前記発振器の出力信号の強度を調節する調節手段と、
前記選択手段が選択したコイルセンサが配置されている場所に応じて前記調節手段を制御する制御手段と、を備えた位置検出装置。 - 複数の表示画素がマトリクス状に配置された液晶表示パネルと、
前記液晶表示パネルの背面に配置された面光源装置と、
前記面光源装置の背面に配置された請求項1または請求項5に記載の位置検出装置と、
を備えた液晶表示装置。
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