JP2007042702A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007042702A
JP2007042702A JP2005222429A JP2005222429A JP2007042702A JP 2007042702 A JP2007042702 A JP 2007042702A JP 2005222429 A JP2005222429 A JP 2005222429A JP 2005222429 A JP2005222429 A JP 2005222429A JP 2007042702 A JP2007042702 A JP 2007042702A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor element
die attach
attach material
wiring board
lead frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005222429A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Suda
亨 須田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Kioxia Advanced Package Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba LSI Package Solutions Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba LSI Package Solutions Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2005222429A priority Critical patent/JP2007042702A/ja
Publication of JP2007042702A publication Critical patent/JP2007042702A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L24/00Arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies; Methods or apparatus related thereto
    • H01L24/74Apparatus for manufacturing arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies
    • H01L24/741Apparatus for manufacturing means for bonding, e.g. connectors
    • H01L24/743Apparatus for manufacturing layer connectors
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/74Apparatus for manufacturing arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and for methods related thereto
    • H01L2224/741Apparatus for manufacturing means for bonding, e.g. connectors
    • H01L2224/743Apparatus for manufacturing layer connectors
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/15Details of package parts other than the semiconductor or other solid state devices to be connected
    • H01L2924/181Encapsulation
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/30Technical effects
    • H01L2924/35Mechanical effects
    • H01L2924/351Thermal stress

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)
  • Die Bonding (AREA)

Abstract

【課題】 温度負荷を与えた場合において発生する低誘電率膜の剥離及び破壊を防ぐことができる半導体装置を提供する。
【解決手段】 半導体装置は、少なくとも1層が低誘電率化された層間絶縁膜により層間絶縁された多層配線層が表面に形成された半導体素子3が搭載された配線基板2もしくはリードフレームと、半導体素子3を配線基板2もしくはリードフレームに固定するダイアタッチ材1と、半導体素子3の接続電極8と配線基板2の接続電極9もしくはリードフレームとを接続する配線(ボンディングワイヤ)4と、半導体素子、配線基板もしくはリードフレームの一部、ダイアタッチ材及び前記配線を封止する樹脂封止体5とを備えている。ダイアタッチ材1は、配線基板もしくはリードフレーム表面に対向する半導体素子の底面から前記底面に繋がる側面及び前記側面に繋がる表面の周辺領域1aまで被覆している。
【選択図】 図1

Description

本発明は、低誘電率化された絶縁材料(以下、低誘電率膜(Low−k膜)という)で絶縁された多層配線構造を有し、ワイヤボンディングを外部端子と半導体素子上に形成された接続電極とを電気的に接続する配線として用いた半導体装置に関するものである。
半導体装置は、高集積化に伴い更なるパタ−ンの微細化が要求されるようになってきている。更に高速応答化のために配線抵抗や寄生抵抗の低減等が試みられている。半導体装置の高速化のために配線寄生容量の低下が要求され、層間絶縁膜の低誘電率化が検討されている。この低誘電率化された絶縁膜(低誘電率膜)としては、シルク、フレアー等、CF系のテフロン(登録商標)などの有機系膜や、無機シリコン酸化膜等のポーラスで比較的脆い無機膜や無機膜中に炭素原子を含む有機成分を有する有機シリコン酸化膜があげられる。従来の酸化膜の比誘電率が約4であるのに対して、これらの絶縁膜は、比誘電率が3以下の値を有している。
このような低誘電率膜は脆く、シリコンとの密着力も弱く、半導体基板と層間絶縁膜との間などの熱膨張率の違いにより生じる熱応力を受け易いので断線などが発生することが多い。このような断線などの不具合を予防するために半導体装置を構成するシリコンなどの半導体チップの周辺近傍にシリコン表面が露出する溝を膜剥がれ防止用として層間絶縁膜に形成することが知られている。
従来のプラスチックボールグリッドアレイ(PBGA(Plastic Ball Grid Array) )タイプの半導体装置は、次のような構造を有している。エポキシ樹脂等を材料とするダイアタッチ材を用いて配線基板上にシリコンなどの半導体基板に形成した半導体素子を搭載する。半導体素子表面に形成された接続電極(パッド)と配線基板上に形成された接続電極とは金やアルミニウムなどから構成されたボンディングワイヤにより接続されて半導体素子と配線基板とが電気的に接続されている。配線基板表面に配置された半導体素子、ダイアタッチ材及びボンディングワイヤ等は、エポキシ樹脂等を材料とする樹脂封止体により樹脂封止されている。そして、最後に、半導体素子と電気的に接続されるばんだボールを配線基板の裏面に設ける構造となっている。
このPBGAタイプの半導体装置は、温度負荷を与えると、樹脂封止体と半導体素子との線膨張率の不一致により、樹脂封止体と半導体素子との界面に大きな応力を生じる。この時、半導体素子表面に低誘電率膜を層間絶縁膜に用いていると、低誘電率膜の脆弱性ゆえにシリコンとの剥離又は低誘電率膜内での破壊を生じてしまう。その結果、半導体素子内の回路が寸断され、半導体素子は動作しなくなってしまう。
温度負荷を与えたときに生じる低誘電率膜の剥離や破壊は、通常半導体素子端部から生じる。半導体素子端部は、シリコンウェーハから半導体素子を切り出す時のブレードによるウェーハダイシング時にすでに機械的ダメージを受けているため、樹脂封止後の温度負荷による応力が微弱でも潜在的に簡単に剥離又は破壊し易い状態になっている。この剥離や破壊を半導体素子内まで進展させないために、前述のように、ブレードダイシング前にレーザなどにより低誘電率膜を含む層間絶縁膜に膜剥がれ防止用溝を設けている。しかしながら、この場合、半導体装置の製造工程において1工程増加させることになる。
PBGAタイプの半導体装置に関わる従来技術を開示する特許文献1には、BGA型パッケージの下方に高弾性樹脂が充填され、BGA型パッケージの端部の下方と側方、つまりBGA型パッケージの外側又は側面が低弾性樹脂で覆われている。このような構成により、回路基板の温度による形状変動を防ぐことができ、BGA型パッケージの端子と回路基板の端子とのはんだ接続箇所の接触不良を防止することができる。
特開2003−92312号公報
本発明は、温度負荷を与えた場合において発生する低誘電率膜の剥離及び破壊を防ぐことができる半導体装置を提供する。
本発明の半導体装置の一態様は、少なくとも1層が低誘電率化された層間絶縁膜により層間絶縁された多層配線層が表面に形成された半導体素子と、前記半導体素子が搭載された配線基板もしくはリードフレームと、前記半導体素子を前記配線基板もしくはリードフレームに固定するダイアタッチ材と、前記半導体素子の接続電極と前記配線基板の接続電極もしくは前記リードフレームとを接続する配線と、前記半導体素子、前記配線基板もしくは前記リードフレームの一部、前記ダイアタッチ材及び前記配線を封止する樹脂封止体とを備え、前記ダイアタッチ材は、前記配線基板もしくはリードフレーム表面に対向する前記半導体素子の底面から前記底面に繋がる側面及び前記側面に繋がる表面の周辺領域まで被覆していることを特徴としている。
半導体装置に温度負荷を与えた場合において低誘電率材膜の剥離及び破壊を防ぐことができる。
本発明は、表面が低誘電率膜で構成されている層間絶縁膜で被覆された半導体装置において、その低誘電率膜の端部にダイアタッチ材として用いられるエポキシ樹脂等の低弾性樹脂を塗布することにより、半導体装置に温度負荷を与えた場合の低誘電率材膜の剥離及び破壊を防ぐことができる。
以下、実施例を参照して発明の実施の形態を説明する。
まず、図1及び図2を参照して実施例1を説明する。
図1は、半導体装置の断面図、図2は、図1に示す半導体装置の樹脂封止体部分を透視した平面図である。図1は、PBGA型半導体装置である。この半導体装置は、次のような構造を有している。エポキシ樹脂等を材料とするダイアタッチ材1を用いて配線基板2上にシリコンなどの半導体基板に形成した半導体素子3が搭載されている。配線基板2は、例えば、樹脂含浸ガラス繊維布からなる絶縁板から構成され、表面に配線及び接続電極(ボンディングパッド)9、裏面に配線及び接続電極(ボンディングパッド)が設けられ、裏面の接続電極には外部端子として、例えば、はんだボール6が接続されている。半導体素子3の裏面は、前記ダイアタッチ材1を介して配線基板2表面に接合されている。また、半導体素子3表面には、複数の接続電極(ボンディングパッド)8が設けられている。配線基板2表面の接続電極9及び裏面に取り付けられた外部端子6は、配線基板2内部に形成された積層配線(図示しない)を介して適宜電気的に接続されている。
半導体素子3表面に形成された接続電極8と配線基板2上に形成された接続電極9とは金やアルミニウムなどから構成されたボンディングワイヤ4により接続されて半導体素子3と配線基板2とが電気的に接続されている。配線基板2表面に配置された半導体素子3、ダイアタッチ材1及びボンディングワイヤ4等は、エポキシ樹脂等を材料とする樹脂封止体5により樹脂封止されている。ダイアタッチ材1は、封止樹脂体5よりも低弾性な材料を使用する。
ダイアタッチ材1は、従来のように半導体素子3底面と配線基板2表面との間に介在するのみでなく、この間から半導体素子3側面に沿って延在し、半導体素子3表面の周辺部分を被覆する。このダイアタッチ材1の半導体素子3表面の周辺部分に設けられた周辺部1aは、半導体素子3の表面に設けられた層間絶縁膜(図示しない)の端部を被覆するが、半導体素子2表面の周辺部分に形成された接続電極8にまでは延在するように構成されていない。
次に、ダイアタッチ材1を用いて半導体素子3を配線基板2に固定する方法について説明する。まず、配線基板2表面の所定の位置にダイアタッチ材1を塗布する。その上に半導体素子3を搭載すると、ダイアタッチ材1の半導体素子3からはみ出た部分は、半導体素子3側面に沿って延び、半導体素子3表面の周辺部分まで延びる。
このような構成によりダイアタッチ材が温度負荷を与えた時に層間絶縁膜の低誘電率膜端部に生じる応力を緩和する。半導体素子端部の応力緩和によって低誘電率膜の剥離や破壊を防ぐことができる。また、応力緩和材料としてダイアタッチ材を用いているので、従来のダイアタッチ装置をそのまま使用して組み立てることができるので工程を増やす必要がない。また、半導体素子端部の応力を緩和する方法として、半導体素子の周辺部分の層間絶縁膜に膜剥れ防止用溝を形成する従来の方法では溝形成工程が増加するという問題があったが、この実施例では溝を形成しなくても層間絶縁膜の剥離や破壊を防ぐことが可能になる。
次に、図3及び図4を参照して実施例2を説明する。
図3は、リードフレームを用いた半導体装置の樹脂封止体部分を透過した断面図、図4は、図3に示す半導体装置の樹脂封止体部分を透視した平面図である。図3は、リードフレームを用いた半導体装置である。この半導体装置は、次のような構造を有している。CuやFe−42Niなどを材料とするリードフレーム22上にエポキシ樹脂などを材料とするダイアタッチ材21を用いて固定されたシリコンなどの半導体基板に形成した半導体素子23が搭載されている。リードフレーム22は、素子搭載部22a、リード22b及び素子搭載部22aを支持する吊りピン部22cから構成されている。半導体素子23の裏面は、前記ダイアタッチ材21を介して素子搭載部22a表面に接合されている。また、半導体素子23表面には、複数の接続電極28が設けられている。半導体素子23表面に形成された接続電極28とリード22bの素子搭載部22aと対向する先端部とは金やアルミニウムなどから構成されたボンディングワイヤ4により接続されて半導体素子23とリードフレーム22とが電気的に接続されている。
配線基板2表面に配置された半導体素子23、素子搭載部22a、リード22bの一部、吊りピン部22cの一部、ダイアタッチ材21及びボンディングワイヤ24等は、エポキシ樹脂等を材料とする樹脂封止体25により樹脂封止されている。ダイアタッチ材21は、封止樹脂体25よりも低弾性な材料を使用する。
ダイアタッチ材21は、従来のように半導体素子23底面と素子搭載部22a表面との間に介在するのみでなく、この間から半導体素子23側面に沿って延在し、半導体素子23表面の周辺部分を被覆する。このダイアタッチ材1aの半導体素子23表面の周辺部分に設けられた周辺部21aは、半導体素子23の表面に設けられた層間絶縁膜(図示しない)の端部を被覆するが、半導体素子22表面の周辺部分に形成された接続電極28にまでは延在するように構成されていない。ダイアタッチ材21を用いて半導体素子3を素子搭載部22aに固定する方法は、実質的に実施例1と同じであるので、説明を省略する。
このような構成によりダイアタッチ材が温度負荷を与えた時に層間絶縁膜の低誘電率膜端部に生じる応力を緩和する。半導体素子端部の応力緩和によって低誘電率膜の剥離や破壊を防ぐことができる。また、応力緩和材料としてダイアタッチ材を用いているので、従来のダイアタッチ装置をそのまま使用して組み立てることができるので工程を増やす必要がない。また、半導体素子端部の応力を緩和する方法として、半導体素子の周辺部分の層間絶縁膜に膜剥れ防止用溝を形成する従来の方法では溝形成工程が増加するという問題があったが、この実施例では溝を形成しなくても層間絶縁膜の剥離や破壊を防ぐことが可能になる。
次に、図5及び図6を参照して実施例3を説明する。
図5は、半導体装置の断面図、図6は、図5に示す半導体装置の樹脂封止体部分を透視した平面図である。図5に示すPBGA型半導体装置は、次のような構造を有している。エポキシ樹脂等を材料とするダイアタッチ材31を用いて配線基板32上にシリコンなどの半導体基板に形成した半導体素子33が搭載されている。配線基板32は、例えば、樹脂含浸ガラス繊維布からなる絶縁板から構成され、表面に配線及び接続電極(ボンディングパッド)39、エポキシ樹脂などを材料としダイアタッチ材の動きを阻止するダム30、裏面に配線及び接続電極が設けられ、裏面の接続電極には外部端子として、例えば、はんだボール36が接続されている。半導体素子33の裏面は、前記ダイアタッチ材31を介して配線基板32表面に接合されている。また、半導体素子33表面には、複数の接続電極38が設けられている。配線基板32表面の接続電極39及び裏面に取り付けられた外部端子36は、配線基板32内部に形成された積層配線(図示しない)を介して適宜電気的に接続されている。
半導体素子33表面に形成された接続電極38と配線基板32上に形成された接続電極39とは金やアルミニウムなどから構成されたボンディングワイヤ34により接続されて半導体素子33と配線基板32とが電気的に接続されている。配線基板32表面に配置された半導体素子33、ダイアタッチ材31及びボンディングワイヤ34、ダム30等は、エポキシ樹脂等を材料とする樹脂封止体35により樹脂封止されている。ダイアタッチ材31は、封止樹脂体35よりも低弾性な材料を使用する。
ダイアタッチ材31は、従来のように半導体素子33底面と配線基板32表面との間に介在するのみでなく、この間から半導体素子33側面に沿って延在し、半導体素子33表面の周辺部分を被覆する。半導体素子33と配線基板32との間から延在するダイアタッチ材の周囲を囲むダム30は、ダイアタッチ材31が配線基板32表面を四方に広がるのを阻止し、ダイアタッチ材31が半導体素子33の側面に沿ってその表面端部にまで延在するのを助けている。このダイアタッチ材31の半導体素子33表面の周辺部分に設けられた周辺部31aは、半導体素子33の表面に設けられた層間絶縁膜(図示しない)の端部を被覆するが、半導体素子33表面の周辺部分に形成された接続電極38にまでは延在するように構成されていない。
次に、ダイアタッチ材31を用いて半導体素子33を配線基板32に固定する方法について説明する。まず、配線基板32表面のダム30に囲まれた領域にダイアタッチ材31を塗布する。その上に半導体素子33を搭載すると、ダイアタッチ材31の半導体素子33からはみ出た部分は、半導体素子33側面に沿って延び、半導体素子33表面の周辺部分まで延びる。
このような構成によりダイアタッチ材が温度負荷を与えた時に層間絶縁膜の低誘電率膜端部に生じる応力を緩和する。半導体素子端部の応力緩和によって低誘電率膜の剥離や破壊を防ぐことができる。また、応力緩和材料としてダイアタッチ材を用いているので、従来のダイアタッチ装置をそのまま使用して組み立てることができるので工程を増やす必要がない。また、半導体素子端部の応力を緩和する方法として、半導体素子の周辺部分の層間絶縁膜に膜剥れ防止用溝を形成する従来の方法では溝形成工程が増加するという問題があったが、この実施例では溝を形成しなくても層間絶縁膜の剥離や破壊を防ぐことが可能になる。また、ダムの存在により、ダイアタッチ工程において、ダイアタッチ材が半導体素子表面まで這い上がらせ易くすることができる。
次に、図7及び図8を参照して実施例4を説明する。
図7は、半導体装置の断面図、図8は、図7に示す半導体装置の樹脂封止体部分を透視した平面図である。図7に示すPBGA型半導体装置は、次のような構造を有している。エポキシ樹脂等を材料とするダイアタッチ材41を用いて配線基板42上にシリコンなどの半導体基板に形成した半導体素子43が搭載されている。配線基板42は、例えば、樹脂含浸ガラス繊維布からなる絶縁板から構成され、表面に配線及び接続電極(ボンディングパッド)49、裏面に配線及び接続電極が設けられ、裏面の接続電極には外部端子として、例えば、はんだボール46が接続されている。半導体素子43の裏面は、前記ダイアタッチ材41を介して配線基板42表面に接合されている。また、半導体素子43表面には、複数の接続電極48が設けられ、これら接続電極48を囲むように、半導体素子43の周辺に沿って、ダイアタッチ材41の流れを阻止するエポキシ樹脂などからなるダム40が形成されている。配線基板42表面の接続電極49及び裏面に取り付けられた外部端子46は、配線基板42内部に形成された積層配線(図示しない)を介して適宜電気的に接続されている。
半導体素子43表面に形成された接続電極48と配線基板42上に形成された接続電極49とは金やアルミニウムなどから構成されたボンディングワイヤ44により接続されて半導体素子43と配線基板42とが電気的に接続されている。配線基板42表面に配置された半導体素子43、ダイアタッチ材41及びボンディングワイヤ44、ダム40等は、エポキシ樹脂等を材料とする樹脂封止体45により樹脂封止されている。ダイアタッチ材41は、封止樹脂体45よりも低弾性な材料を使用する。
ダイアタッチ材41は、従来のように半導体素子43底面と配線基板42表面との間に介在するのみでなく、この間から半導体素子43側面に沿って延在し、半導体素子43表面の周辺部分を被覆する。半導体素子43表面に形成された接続電極48の周囲を囲むダム40は、ダイアタッチ材41が半導体素子43表面を四方に広がって接続電極48を汚すのを阻止す。このダイアタッチ材41の半導体素子43表面の周辺部分に設けられた周辺部41aは、半導体素子43の表面に設けられた層間絶縁膜(図示しない)の端部を被覆するが、半導体素子43表面の周辺部分に形成された接続電極38にまでは延在するように構成されていない。
次に、ダイアタッチ材41を用いて半導体素子43を配線基板42に固定する方法について説明する。まず、配線基板42表面の所定の位置にダイアタッチ材41を塗布する。その上に半導体素子33を搭載すると、ダイアタッチ材41の半導体素子43からはみ出た部分は、半導体素子43側面に沿って延び、半導体素子43表面の周辺部分に形成されたダム40まで延びる。
このような構成によりダイアタッチ材が温度負荷を与えた時に層間絶縁膜の低誘電率膜端部に生じる応力を緩和する。半導体素子端部の応力緩和によって低誘電率膜の剥離や破壊を防ぐことができる。また、応力緩和材料としてダイアタッチ材を用いているので、従来のダイアタッチ装置をそのまま使用して組み立てることができるので工程を増やす必要がない。また、この実施例では、膜剥れ防止用溝を形成しなくても層間絶縁膜の剥離や破壊を防ぐことが可能になる。また、ダムの存在により、半導体素子表面に塗布されたダイアタッチ材が半導体素子中心方向へ流出し、接続電極(ボンディングパッド)が汚染することを防ぐことができる。
次に、図9及び図10を参照して実施例4を説明する。
図9は、半導体装置の断面図、図10は、図9に示す半導体装置の樹脂封止体部分及びダイアタッチ材を透視した平面図である。図9は、PBGA型半導体装置である。この半導体装置は、次のような構造を有している。エポキシ樹脂等を材料とするダイアタッチ材51を用いて配線基板52上にシリコンなどの半導体基板に形成した半導体素子53が搭載されている。配線基板52は、例えば、樹脂含浸ガラス繊維布からなる絶縁板から構成され、表面に配線及び接続電極(ボンディングパッド)59、裏面に配線及び接続電極(ボンディングパッド)が設けられ、この裏面の接続電極には外部端子として、例えば、はんだボール(図示しない)が接続されている。半導体素子53の裏面は、前記ダイアタッチ材51を介して配線基板52表面に接合されている。また、半導体素子53表面には、複数の接続電極58が設けられている。配線基板52表面の接続電極59及び裏面に取り付けられた外部端子は、配線基板52内部に形成された積層配線(図示しない)を介して適宜電気的に接続されている。
半導体素子53表面に形成された接続電極58と配線基板52上に形成された接続電極59とは金やアルミニウムなどから構成されたボンディングワイヤ54により接続されて半導体素子53と配線基板52とが電気的に接続されている。配線基板52表面に配置された半導体素子53、ダイアタッチ材51及びボンディングワイヤ54等は、エポキシ樹脂等を材料とする樹脂封止体55により樹脂封止されている。ダイアタッチ材51は、封止樹脂体55よりも低弾性な材料を使用する。
ダイアタッチ材51は、従来のように半導体素子53底面と配線基板52表面との間に介在するのみでなく、この間から半導体素子53側面に沿って延在し、半導体素子53表面の周辺部分を被覆する。このダイアタッチ材51の半導体素子53表面の周辺部分に設けられた周辺部51aは、半導体素子53の表面に設けられた層間絶縁膜56及び層間絶縁膜56を保護するシリコン酸化膜などからなる絶縁保護膜57の端部を被覆するが、半導体素子52表面の周辺部分に形成された接続電極58にまでは延在するように構成されていない。半導体素子53上には層間絶縁膜によって相互に絶縁された多層配線層が形成されている。層間絶縁膜は、シリコン酸化膜や低誘電率膜からなり、少なくとも1層は低誘電率膜から構成されている。そして、半導体素子53上に形成された層間絶縁膜56及び絶縁保護膜57に半導体素子53周辺部に沿って膜剥れ防止用溝50が形成されている。ダイアタッチ材51は、この溝50を越えて半導体素子53の周端部から内方に延在している。多層配線層は、第1配線層が半導体素子53上に半導体素子53を被覆する絶縁膜(図示しない)を介して上に形成され、最上層の配線層が保護絶縁膜57により被覆され、ボンディングされる接続電極58が保護絶縁膜57の開口から露出している。
次に、ダイアタッチ材51を用いて半導体素子53を配線基板52に固定する方法について説明する。まず、半導体素子が形成されたシリコンウェーハのダイシングラインの両側に沿って層間絶縁膜及び保護絶縁膜に膜剥れ防止用溝をレーザなどにより形成する。次に、ダイシングラインに沿ってシリコンウェーハを切断して、半導体素子53を切り出す。配線基板52表面の所定の位置にダイアタッチ材51を塗布する。その上に半導体素子53を搭載すると、ダイアタッチ材51の半導体素子53からはみ出た部分は、半導体素子53側面に沿って延び、半導体素子53表面の周辺部分まで延びる。
このような構成によりダイアタッチ材が温度負荷を与えた時に層間絶縁膜の低誘電率膜端部に生じる応力を緩和する。半導体素子端部の応力緩和によって低誘電率膜の剥離や破壊を防ぐことができる。また、応力緩和材料としてダイアタッチ材を用いているので、従来のダイアタッチ装置をそのまま使用して組み立てることができるので工程を増やす必要がない。また、半導体素子端部の応力を緩和する手段として、半導体素子の周辺部分の層間絶縁膜に膜剥れ防止用溝を形成する従来の方法が知られているが、この実施例ではこの方法を併用している。
本発明の一実施例である実施例1の半導体装置の断面図。 図1に示す半導体装置の樹脂封止体部分を透視した平面図。 本発明の一実施例である実施例2のリードフレームを用いた半導体装置の樹脂封止体部分を透過した断面図。 図3に示す半導体装置の樹脂封止体部分を透視した平面図。 本発明の一実施例である実施例3の半導体装置の断面図。 図5に示す半導体装置の樹脂封止体部分を透視した平面図。 本発明の一実施例である実施例4の半導体装置の断面図。 図7に示す半導体装置の樹脂封止体部分を透視した平面図。 本発明の一実施例である実施例5の半導体装置の断面図。 図9に示す半導体装置の樹脂封止体部分及びダイアタッチ材を透視した平面図。
符号の説明
1、21、31、41、51・・・ダイアタッチ材
1a、21a、41a、51a・・・ダイアタッチ材の半導体素子表面上の周辺部分に設けられた周辺部
2、32、42、52・・・配線基板
3、23、33、43、53・・・半導体素子
4、24、34、44、54・・・ボンディングワイヤ
5、25、35、45、55・・・樹脂封止体
6、36、46・・・はんだボール(外部接続端子)
8、9、38、39、48、49、58、59・・・接続電極(ボンディングパッド)
22・・・リードフレーム 22a・・・リードフレームの素子搭載部
22b・・・リードフレームのリード
22c・・・リードフレームの吊りピン部
30、40・・・ダム 50・・・膜剥れ防止用溝
56・・・層間絶縁膜 57・・・保護絶縁膜

Claims (5)

  1. 少なくとも1層が低誘電率化された層間絶縁膜により層間絶縁された多層配線層が表面に形成された半導体素子と、
    前記半導体素子が搭載された配線基板もしくはリードフレームと、
    前記半導体素子を前記配線基板もしくはリードフレームに固定するダイアタッチ材と、
    前記半導体素子の接続電極と前記配線基板の接続電極もしくは前記リードフレームとを接続する配線と、
    前記半導体素子、前記配線基板もしくは前記リードフレームの一部、前記ダイアタッチ材及び前記配線を封止する樹脂封止体とを備え、
    前記ダイアタッチ材は、前記配線基板もしくはリードフレーム表面に対向する前記半導体素子の底面から前記底面に繋がる側面及び前記側面に繋がる表面の周辺領域まで被覆していることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記半導体素子表面の前記接続電極は周辺領域に形成され、前記ダイアタッチ材は、前記側面の端部から前記接続電極の間の領域まで被覆されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記層間絶縁膜には前記半導体素子の周縁部に沿って膜剥がれ防止用溝が形成され、前記ダイアタッチ材は、前記膜剥がれ防止用溝を被覆していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記ダイアタッチ材は、前記樹脂封止体材料よりも低弾性率であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の半導体装置。
  5. 前記半導体素子表面に配置された前記ダイアタッチ材周縁又は、前記配線基板もしくは前記リードフレーム上に配置された前記ダイアタッチ材周縁にはダイアタッチ材の流れを阻止するダムが設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の半導体装置。


JP2005222429A 2005-08-01 2005-08-01 半導体装置 Pending JP2007042702A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005222429A JP2007042702A (ja) 2005-08-01 2005-08-01 半導体装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005222429A JP2007042702A (ja) 2005-08-01 2005-08-01 半導体装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007042702A true JP2007042702A (ja) 2007-02-15

Family

ID=37800438

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005222429A Pending JP2007042702A (ja) 2005-08-01 2005-08-01 半導体装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007042702A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9093393B2 (en) 2012-11-19 2015-07-28 J-Devices Corporation Semiconductor device and method for producing the same
US10109596B2 (en) 2016-03-29 2018-10-23 Toshiba Memory Corporation Semiconductor device and method of manufacturing the same

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9093393B2 (en) 2012-11-19 2015-07-28 J-Devices Corporation Semiconductor device and method for producing the same
US10109596B2 (en) 2016-03-29 2018-10-23 Toshiba Memory Corporation Semiconductor device and method of manufacturing the same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5874784A (en) Semiconductor device having external connection terminals provided on an interconnection plate and fabrication process therefor
US6531784B1 (en) Semiconductor package with spacer strips
US8253258B2 (en) Semiconductor device with hollow and throughhole and method of manufacturing same
KR100825784B1 (ko) 휨 및 와이어 단선을 억제하는 반도체 패키지 및 그제조방법
JP2000077563A (ja) 半導体装置およびその製造方法
US9230937B2 (en) Semiconductor device and a manufacturing method thereof
KR20100064629A (ko) 외부 본딩 영역을 구비하는 반도체 파워 모듈 패키지
JPH05326735A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP4496241B2 (ja) 半導体素子とそれを用いた半導体パッケージ
US20080290514A1 (en) Semiconductor device package and method of fabricating the same
JP2007042702A (ja) 半導体装置
JPS63239826A (ja) 半導体装置
JP2004289017A (ja) 樹脂封止型半導体装置
JP2019102568A (ja) 半導体装置およびその製造方法
KR100766498B1 (ko) 반도체 패키지 및 그 제조방법
JP2006278975A (ja) 半導体装置
JP4589743B2 (ja) 半導体装置
JP2006196809A (ja) 半導体チップ及びその製造方法並びに半導体装置
JP2904154B2 (ja) 半導体素子を含む電子回路装置
JPH06151616A (ja) 半導体集積回路装置及びその製造方法
JP4835230B2 (ja) 半導体装置の実装構造
JP2008147368A (ja) 半導体装置
JP2008034446A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2771475B2 (ja) 半導体装置
JP2024028415A (ja) 回路装置の製造方法