JP2007038953A - 乗員情報表示装置 - Google Patents

Abstract

【課題】自動車の安全性を向上する。
【解決手段】乗員情報表示装置１は、自動車の外部から視認可能な情報表示装置１０１と、チャイルドシートが設置された座席における幼児の着座の状態に関する情報を検出する検出装置１０４と、情報表示装置１０１及び検出装置１０４を制御する制御装置１０３とを備える。制御装置１０３は、荷重センサ１０４ａとの協働により、自動車の座席に設置されたチャイルドシートへの幼児の着座を検出し、チャイルドシートへの幼児の着座が検出された場合、情報表示装置１０１を制御して「子供が乗っています」という自動車への幼児の乗車の事実を示すメッセージを表示させ、自動車への幼児の乗車の事実を自動車の外部へ報知する。
【選択図】図１

Description

本発明は、自動車の乗員に関する情報を表示する乗員情報表示装置に関する。

従来より、自動車への幼児の乗車の事実を自動車の外部へ報知することが行われている。この報知は、幼児が乗車している旨のステッカ等を自動車の外部から視認可能に掲示することにより行われることもあるが、自動車の外部から視認可能な表示装置を自動車に設置し、当該表示装置に幼児が乗車している旨を表示することにより行われることもある。

しかし、従来の技術では、自動車への幼児の乗車の事実を自動車の外部へ報知するためには、ステッカ等の掲示や表示装置への表示内容の設定等の作業が必要であるため、自動車への幼児の乗車の事実が適切に報知されない場合があった。

本発明は、この問題を解決するためになされたもので、自動車への幼児の乗車の事実を容易かつ正確に報知することを目的とする。

上記課題を解決するため、請求項１の発明は、自動車の乗員の情報を表示する乗員情報表示装置であって、自動車の座席に設置されたチャイルドシートへの幼児の着座を検出する着座検出手段と、前記着座検出手段によって前記チャイルドシートへの幼児の着座が検出された場合に、自動車への幼児の乗車の事実を自動車の外部から視認可能に表示する表示手段とを備える。

請求項２の発明は、請求項１に記載の乗員情報表示装置において、前記チャイルドシートが設置された座席におけるシートベルトの未着用を検出する未着用検出手段と、前記未着用検出手段によって前記チャイルドシートが設置された座席におけるシートベルトの未着用が検出された場合に、シートベルトの未着用に対する警告を行う警告手段とをさらに備える。

請求項１または請求項２の発明によれば、自動車への幼児の乗車の事実が自動車の外部へ自動的に報知されるので、自動車への幼児の乗車の事実を容易かつ正確に報知可能である。

請求項２の発明によれば、シートベルトの未着用の事実に気づきやすくなる。

＜１ 構成＞
図１は、本発明の好ましい実施形態に係る車載用の乗員情報表示装置１の構成を示すブロック図である。乗員情報表示装置１は、自動車の乗員の情報を自動車の外部から視認可能に表示するための装置として構成されている。

図１に示すように、乗員情報表示装置１は、自動車の外部から視認可能な情報表示装置１０１と、自動車の内部の乗員から視認可能な警告灯表示装置１０２と、チャイルドシートが設置された座席における幼児の着座の状態に関する情報を検出する検出装置１０４と、情報表示装置１０１、警告灯表示装置１０２及び検出装置１０４を制御する制御装置１０３とを備える。

情報表示装置１０１は、ＬＥＤディスプレイや液晶ディスプレイ等の表示デバイスを備えて構成され、望ましくは、自動車の後方の後続車から視認可能となるように、自動車のリアガラスに設置される。情報表示装置１０１の表示内容は、制御装置１０３によって制御される。

警告灯表示装置１０２は、ＬＥＤ等の発光素子を備えて構成され、望ましくは、自動車の運転者から視認可能となるように、自動車のインストゥルメントパネルに設置される。警告灯表示装置１０２の点灯状態は、制御装置１０３によって制御される。

検出装置１０４は、チャイルドシートが設置された座席に印加される荷重を計測する荷重センサ１０４ａと、当該座席におけるシートベルトの着用状態を検知するベルト着用検知センサ１０４ｂとを備える。

荷重センサ１０４ａは、ひずみゲージ式のロードセル等を備えて構成される。荷重センサ１０４ａが計測した荷重（以下では、「シート荷重Ｗ」とも称する）は、制御装置１０３へ出力される。

ベルト着用検知センサ１０４ｂは、例えば、シートベルトのバックルに内蔵されたスイッチによって構成される。ベルト着用検知センサ１０４ｂの状態は、制御装置１０３によって監視されている。なお、以下では、シートベルトが正しく着用された状態では当該スイッチがＯＮとなり、シートベルトが正しく着用されていない状態では当該スイッチがＯＦＦとなるものとして説明を進める。

制御装置１０３は、少なくともＣＰＵ及びメモリを備えるマイクロコンピュータを含んで構成され、組み込まれた制御プログラムを当該マイクロコンピュータが実行することにより、情報表示装置１０１、警告灯表示装置１０２及び検出装置１０４を制御している。制御装置１０３は、荷重センサ１０４ａとの協働により、自動車の座席に設置されたチャイルドシートへの幼児の着座を検出し、ベルト着用検知センサ１０４ｂとの協働により、チャイルドシートが設置された座席におけるシートベルトの未着用を検出する。

＜２ 動作＞
図２は、乗員情報表示装置１の動作を説明するフローチャートである。

図２に示すように、乗員情報表示装置１は、最初に、制御装置１０３が、荷重センサ１０４ａからシート荷重Ｗを読み込み（ステップＳ１０１）、自動車の座席に設置されたチャイルドシートへの幼児の着座の有無を判定する（ステップＳ１０２）。ここで、読み込んだシート荷重Ｗは、チャイルドシートの重量を含んだ計測値となっているので、制御装置１０３は、シート荷重Ｗからチャイルドシートの重量（例えば、１０ｋｇ）を減じた値が、平均的な幼児の体重の範囲内（例えば、２ｋｇ〜１５ｋｇ）に収まっている場合に（例えば、１２ｋｇ＜Ｗ＜２５ｋｇの場合に）、チャイルドシートに幼児が着座していると判定する。なお、チャイルドシートの重量は、操作者がマニュアル入力するようにしてもよいし、チャイルドシートに幼児が着座していないときに荷重センサ１０４ａを用いて計測するようにしてもよい。

ステップＳ１０２において、チャイルドシートへの幼児の着座が検出されなかった場合、動作フローはそのまま終了となるが、検出された場合、乗員情報表示装置１は、さらにステップＳ１０３以降の処理を続行する。

ステップＳ１０３では、制御装置１０３は、シートベルト着用検知センサ１０４ｂの状態を監視し、シートベルトが着用されてＯＮとなっている場合（ステップＳ１０３で"YES"）、情報表示装置１０１を制御して「子供が乗っています」という自動車への幼児の乗車の事実を示すメッセージを表示させ、自動車への幼児の乗車の事実を自動車の外部へ報知する（ステップＳ１０５）。

一方、制御装置１０３は、シートベルトが着用されておらずＯＦＦとなっている場合（ステップＳ１０３で"NO"）、シートベルトの未着用が検出されたものとして、警告灯表示装置１０４を制御して点灯させ、シートベルトの未着用に対する警告を行う（ステップＳ１０４）。これにより、自動車の乗員が、シートベルトの未着用の事実に気づきやすくなる。さらに続いて、制御装置１０３は、情報表示装置１０１を制御して「子供が乗っています」という自動車への幼児の乗車の事実を示すメッセージを表示させ、自動車への幼児の乗車の事実を自動車の外部へ報知する（ステップＳ１０５）。

上述の構成及び動作により、乗員情報表示装置１は、チャイルドシートへの幼児の着座が検出された場合に、自動車への幼児の事実を自動車の外部へ報知するとともに、チャイルドシートが設置された座席におけるシートベルトの未着用が検出された場合に、シートベルトの未着用に対する警告を行うことになる。

＜３ 変形例＞
上述の説明では、シートベルトの未着用に対する警告を警告灯表示装置１０４ｂの点灯により行う例を示したが、警告音等の他の手段により警告を行うようにしてもよい。

本発明の好ましい実施形態に係る車載用の乗員情報表示装置１の構成を示すブロック図である。 乗員情報表示装置１の動作を説明するフローチャートである。

符号の説明

１ 乗員情報表示装置
１０１ 情報表示装置
１０２ 警告灯表示装置
１０３ 制御装置
１０４ 検出装置
１０４ａ 荷重センサ
１０４ｂ ベルト着用検知センサ

Claims (2)

1. 自動車の乗員の情報を表示する乗員情報表示装置であって、
   自動車の座席に設置されたチャイルドシートへの幼児の着座を検出する着座検出手段と、
   前記着座検出手段によって前記チャイルドシートへの幼児の着座が検出された場合に、自動車への幼児の乗車の事実を自動車の外部から視認可能に表示する表示手段と、
   を備えることを特徴とする乗員情報表示装置。
2. 請求項１に記載の乗員情報表示装置において、
   前記チャイルドシートが設置された座席におけるシートベルトの未着用を検出する未着用検出手段と、
   前記未着用検出手段によって前記チャイルドシートが設置された座席におけるシートベルトの未着用が検出された場合に、シートベルトの未着用に対する警告を行う警告手段と、
   をさらに備えることを特徴とする乗員情報表示装置。
   

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