JP2007038458A - 成形機 - Google Patents

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正和 一浦
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Yushin Seiki KK
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Abstract

【課題】 成形品取出しヘッドの振動が成形機に伝達されるのを防止して、成形品の品質低下を抑え、成形歩留を向上させることができるとともに、生産能率の低下を抑制することができる成形機を提供する。
【解決手段】 樹脂成形機Mの幅方向にのびる横行フレーム2と、樹脂成形機Mの長手方向にのびる引抜きフレーム4と、昇降および反転自在な成形品取出しヘッド6Aを設けたヘッド昇降ユニット6とを備えた成形品取出機3が装備され、樹脂成形機Mの固定プラテン1の上面には、防振ゴム体からなる振動伝達防止手段Rを介してトラバース型の成形品取出機3の固定ベース5を固定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は成形機に関するものである。
従来、樹脂成形機、たとえば射出成形機においては、加熱シリンダ内において加熱溶融された樹脂を高圧で射出して、型締めされている金型装置のキャビティ空間に充填し、該キャビティ空間内において冷却して固化させたのち、金型装置を型開して成形品取出機によって成形品の取出しがなされる。
また、射出成形機は、前記金型装置の型閉じ、型締めおよび型開を実行する型締装置と、加熱溶融された樹脂を高圧で射出する射出装置を備え、型締装置は、固定プラテンおよび可動プラテンを有し、型締用アクチュエータによって可動プラテンを進退させることにより金型装置の型閉じ、型締めおよび型開を行う。
一方、射出成形機には、成形された成形品を自動的に取出す成形品取出機が装備される(特許文献1)。成形品取出機は、一般に、射出成形機の固定プラテンに搭載固定されており、これが射出成形機と連動可能に制御信号線を介して電気的に接続されている。
ところで、超精密コネクターや非球面光学レンズなどの高い成形精度が要求される精密成形用の成形機においては、特に、型締装置による金型装置の型締時および型開時のバランスを適正に保持することが要求されるので、この要求を満足させることができる型締装置が採用されている。
一方、成形品の生産能率向上の一環として、成形品取出機の高速化を図って、成形取出しサイクルタイムを短縮させる手法が採用されている。
特開昭58−110232号公報
ところが、特許文献1に記載されている成形品取出機における成形品取出しヘッドの移動速度が高すぎると、成形品取出しヘッドに振動が発生し、この振動が成形機に伝達される。この振動が、特に、成形工程における「型締め工程」時に同期して成形機に伝達されると、金型の適正な型締めが損なわれて、成形品の品質を低下させて成形歩留を悪くする一因になる。また、金型装置のキャビティ空間に射出充填された樹脂を、該キャビティ内において冷却して固化させた後、この固化した成形品を型開動作によって金型から離型する「離型工程」に同期して前記の振動が成形機に伝達されても、成形品の品質を低下させて成形歩留を悪くすることになる。このような弊害は、成形品取出しヘッドの移動速度を低く抑えることによって解消することができる。しかし、成形品取出しヘッドの移動速度を低速化すると成形品の生産能率が低下することになる。
本発明は、このような問題を解決するものであって、その目的とするところは、成形品取出しヘッドの振動が成形機に伝達されるのを防止して、成形品の品質低下を抑え、成形歩留を向上させることができるとともに、生産能率の低下を抑制することができる成形機を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明に係る成形機は、成形品取出しヘッドを移動させることにより成形品を取出す成形品取出機を装備した成形機において、前記成形品取出機の作動時に発生する自己の振動が成形機に伝達されるのを防止する振動伝達防止手段を備えていることを特徴とするものである。
これによれば、成形品取出しヘッドの移動速度が高すぎて当該成形品取出しヘッドに振動が生じ、この振動により成形品取出機が振動しても、振動伝達防止手段の振動伝達防止作用によって成形機に伝達されるのを確実に防止することができる。
また、本発明は、振動伝達防止手段を、成形品取出しヘッドを低速・無振動で移動させ得る駆動機構によって構成することが好ましい。これによると、成形品取出しヘッドが低速・無振動で移動することにより、成形品取出機に振動が発生しなくなるので、成形品取出機から成形機に振動が伝達されることはない。
前記目的を達成するために、本発明に係る成形機は、成形品取出しヘッドを移動させることにより成形品を取出す成形品取出機を装備した成形機において、当該成形機固有の成形工程の中から選択した少なくとも1つの工程に同期して前記成形品取出しヘッドの停止状態を保持する停止状態保持手段を備えていることを特徴とするものである。
これによれば、成形機による成形工程において、「型締め工程」や「離型工程」の少なくともいずれか1つの工程、好ましくは2つの工程に同期して、成形品取出しヘッドの移動を制限し、2つの工程時における成形品取出機の振動を無くすことで、金型装置の適正な型締めが可能になって成形品の品質低下を回避することができる。
なお、前記「離型工程」とは、前述のように、金型装置のキャビティ空間に射出充填された樹脂を、該キャビティ内において冷却して固化させた後、この固化した成形品を型開動作によって金型から離型させる工程のことであり、さらに詳しく説明すると、可動金型の型開移動の初期において可動金型とともに移動する成形品が固定金型から離れる工程と、可動金型の型開限位置においてエジェクターの突き出しにより成形品が可動金型から離れる工程との両工程を含む。
また、前記目的を達成するために、本発明に係る成形機は、成形品取出しヘッドを移動させることにより成形品を取出す成形品取出機を装備した成形機において、当該成形機固有の成形工程の中から選択した少なくとも1つの工程に同期して前記成形品取出しヘッドを強制停止させる制動手段を備えていることを特徴とするものである。
これによれば、成形機による成形工程において、「型締め工程」や「離型工程」の少なくともいずれか1つの工程、好ましくは2つの工程に同期して、成形品取出しヘッドを強制停止させて、2つの工程時における成形品取出機の振動を無くすことで、金型装置の適正な型締めが可能になって成形品の品質低下を回避することができる。
また、本発明は、振動検出センサを備えていることが好ましい。これによると、成形機による成形工程において、「型締め工程」や「離型工程」の少なくともいずれか1つの工程、好ましくは2つの工程時に成形品取出しヘッドの振動およびこの振動に起因する成形品取出機の振動を検出し、この振動検出に基づいて成形品取出しヘッドを低速・無振動状態で移動させ、金型装置の適正な型締めが可能になって成形品の品質低下を回避することができる。
さらに、本発明は、成形試射時に得られる成形データと良品データとを対比して、前記振動伝達防止手段、前記駆動機構、前記停止状態保持手段、前記制動手段および前記振動検出センサによって得られたデータを更新する学習機能を備えていることが望ましい。これによると、成形機による連続運転の前段階での成形試射(試し射ち)によって得られる成形データと良品データとの対比(比較)に基づいて、振動伝達防止手段、前記駆動機構、前記停止状態保持手段、前記制動手段および前記振動検出センサによって得られたデータを更新し、成形品取出しヘッドの振動に起因する成形品取出機または成形機の振動をなくすことが可能になる。
本発明によれば、成形品取出しヘッドの移動速度が高すぎて成形品取出機が振動しても、振動伝達防止手段の振動伝達防止作用によって成形機に伝達されるのを確実に防止することができ、成形品の品質低下を抑え、成形歩留を向上させることができる。また、成形機による成形工程において、「型締め工程」や「離型工程」の少なくともいずれか1つの工程、好ましくは2つの工程に同期する成形品取出しヘッドの移動制限や強制停止などにより成形品取出機の振動を無くすことで、金型の適正な型締めが可能になって成形品の品質低下を抑え、成形歩留を向上させることができるとともに、前記2つの限られた工程のみに同期して成形品取出しヘッドを移動制限したり強制停止させることによって、成形機による成形サイクルタイムの大幅な延長が回避されることになるので、生産能率の低下を抑制することができる。
図1は請求項1に記載の発明に係る成形機の実施形態を示す斜視図、図2は図1に示す成形機の電気的構成の実施形態を示すブロック図、図3は成形機と成形品取出機における成形品取出しヘッドの基本動作手順を示したフローチャートである。
図1〜図3において、樹脂成形機Mの固定プラテン1の上面には、防振ゴム体からなる振動伝達防止手段Rを介してトラバース型の成形品取出機3の固定ベース5が固定され、該固定ベース5には樹脂成形機の軸線に直交する幅方向(矢印X方向)にのびる横行フレーム2が支持され、この横行フレーム2には、樹脂成形機の軸線方向(矢印Y方向)にのびる引抜きフレーム4の基部が矢印X方向の進退移動を自在に組付けられ、引抜きフレーム4には、矢印Z方向の昇降が可能な昇降ユニット6が矢印Y方向の進退移動を自在に引抜きフレーム4に組付けられている。
横行フレーム2には、サーボドライバー7と、サーボドライバー7によって数値制御される直線用第1サーボモータ8と、第1サーボモータ8によって駆動される図示されていないボールねじ棒からなる横行軸および該横行軸に螺合するボールねじナットを備えた駆動部9とが付設されており、この駆動部9のボールねじナットに引抜きフレーム4の基部が連結されることで、引抜きフレーム4が第1サーボモータ8により矢印X方向に進退移動する。
引抜きフレーム4には、サーボドライバー10と、サーボドライバー10によって数値制御される直線用第2サーボモータ11と、第2サーボモータ11よって駆動されるボールねじ棒からなる製品引抜軸および該製品引抜軸に螺合するボールねじナットを備えた駆動部12とが付設されており、この駆動部12のボールねじナットに昇降ユニット6における成形品取出しヘッド6Aが連結されることで、成形品取出しヘッド6Aが第2サーボモータ10により矢印Y方向に進退移動する。
成形品取出しヘッド6Aには、サーボドライバー14と、サーボドライバー14によって数値制御される直線用第3サーボモータ15と、第3サーボモータ15によって駆動されるボールねじ棒からなる製品昇降軸および該製品昇降軸に螺合するボールねじナットを備えた駆動部16とが付設されており、この駆動部16のボールねじナットに成形品取出しヘッド6Aが連結されることで、成形品取出しヘッド6Aが第3サーボモータ15により矢印Z方向に昇降する。
また、引抜きフレーム4には、サーボドライバー17と、サーボドライバー17によって数値制御される直線用第4サーボモータ18と、第4サーボモータ18によって駆動されるボールねじ棒からなるランナー引抜軸および該ランナー引抜軸に螺合するボールねじナットを備えた駆動部19とが付設されており、この駆動部19のボールねじナットに昇降ユニット6におけるランナー取出しヘッド6Bが連結されることで、ランナー取出しヘッド6Bが第4サーボモータ18により矢印Y方向に進退移動する。
ランナー取出しヘッド6Bには、サーボドライバー20と、サーボドライバー20によって数値制御される直線用第5サーボモータ21と、第5サーボモータ21によって駆動されるボールねじ棒からなる製品昇降軸および該製品昇降軸に螺合するボールねじナットを備えた駆動部22とが付設されており、この駆動部22のボールねじナットにランナー取出しヘッド6Bが連結されることで、ランナー取出しヘッド6Bが第5サーボモータ21により矢印Z方向に昇降する。なお、前記成形品取出しヘッド6Aの昇降駆動源である第3サーボモータ15に代えてエアーシリンダ装置を使用し、また、前記ランナー取出しヘッド6Bの昇降駆動源である第5サーボモータ21に代えてエアーシリンダ装置を使用してもよい。
一方、取出機側の制御手段23からサーボドライバー7、10、14、17、20に制御信号が出力され、これらの制御信号に基づいて成形品取出機3の運転が制御される。
他方、樹脂成形機Mは、固定プラテン1に装着された固定金型1Aと可動プラテン24に装着された可動金型24Aとからなる金型装置25と、この金型装置25の型閉じ、型締めおよび型開を実行する型締機構(型締装置)26と、金型装置25の型締め時に加熱溶融された樹脂を該金型装置25のキャビティ空間内に高圧で射出する射出機構(射出装置)27を備え、成形機側の制御手段28から型締機構26と射出機構27に制御信号が出力され、これらの制御信号に基づいて樹脂成形機Mの運転が制御される。なお、図1において、29は制御ボックスで、その内部に前記取出機側の制御手段23が格納されている。30は操作ボックス、31は電源線、32は成形機インターフェイスケーブルを示す。
つぎに、樹脂成形機Mと成形品取出機3における成形品取出しヘッド6Aの基本動作について説明する。
図1〜図3において、樹脂成形機Mの金型装置25は型締機構26によって型閉じがなされ(図3のステップS1)、続いて型締めされる(図3のステップS2)。金型装置25が型締めされると金型装置25のキャビティ空間内に加熱溶融された樹脂が射出機構27により高圧で射出充填される(図3のステップS3)。金型装置25のキャビティ空間内に射出充填された溶融樹脂は、金型装置25を型締めした状態で冷却して固化させる(図3のステップS4)。キャビティ空間の溶融樹脂が冷却して固化したならば型締機構26によって金型装置25の離型および型開き、突き出し(図3のステップS15、S5、S20)がなされる一連の動作を繰り返して行う。
一方、成形品取出機3における成形品取出しヘッド6Aは、樹脂成形機Mの金型装置25の突き出し離型工程(図3のステップS20)が完了したならば成形品取出し位置に移動して、金型装置25における可動金型24Aに保持されている成形品を吸着または把持して取出す(図3のステップS6)。成形品を吸着または把持して取出した成形品取出しヘッド6Aは、樹脂成形機M機外の回収位置まで移動して(図3のステップS7)、ここで成形品を解放する(図3のステップS8)。成形品を解放した成形品取出しヘッド6Aは、金型装置25上方の待機位置に移動して待機する(図3のステップS9)。樹脂成形機Mの金型装置25が型開き(図3のステップS5)を開始すると、成形品取出しヘッド6Aは成形品取出し位置に向けて移動を開始する(図3のステップS10)一連の動作を繰り返して行う。なお、成形品と同時にランナーの取出しが必要でれば、図2の取出機側の制御手段23からサーボドライバー17、20への制御信号出力によって、第4サーボモータ18と駆動部19および第5サーボモータ21と駆動部22を作動させればよい。
前記のように成形品取出しヘッド6Aが移動する場合、その移動速度が高すぎて当該成形品取出しヘッド6Aに振動が生じ、この振動により成形品取出機3が振動したとしても、樹脂成形機Mの固定プラテン1の上面には、防振ゴム体からなる振動伝達防止手段Rを介して成形品取出機3の固定ベース5が固定されているので、成形品取出機3の振動が樹脂成形機Mに伝達されるのを確実に防止することができる。
前記振動伝達防止手段Rは、請求項2に記載のように、成形品取出しヘッド6Aを低速・無振動で移動させ得る駆動機構33によって構成してもよい。すなわち、第1サーボモータ8によって駆動される駆動部9、第2サーボモータ11によって駆動される駆動部12、第3サーボモータ15によって駆動される駆動部16などの各駆動部を駆動機構33とし、これら駆動機構33を、前述のようにボールねじ棒と該ボールねじ棒に螺合するボールねじナットを備えた構成とすることで、ボールねじ棒とボールねじナット間のクリアランスを通常のねじ棒と該ねじ棒に螺合するねじナットを備えた構成の駆動機構のねじ棒とナット間のクリアランスと比較して十分に小さく設定でき、駆動時のガタツキを著しく小さく抑えることができる。したがって、前記各駆動機構33を低速運転させることにより成形品取出しヘッド6Aを低速・無振動で移動させることができるので、成形品取出機3に振動が発生しなくなって、成形品取出機3から成形機Mに振動が伝達されることがなくなる。なお、駆動部19および22を前記と同様の駆動機構33として低速運転させることにより、ランナー取出しヘッド6Bを低速・無振動で移動させることができる。また、ボールねじ棒とボールねじナットからなる駆動機構33で説明しているが、タイミングベルトとプーリとからなる駆動機構33であってもよい。
本発明は、請求項3に記載のように、樹脂成形機M固有の成形工程の中から選択した少なくとも1つの工程、望ましくは「型締め工程」と「離型工程」の2つの工程に同期して、成形品取出しヘッド6Aおよび必要に応じてランナー取出しヘッド6Bの移動を制限し、前記2つの工程時における成形品取出機3の振動を無くす停止状態保持手段34を具備させてもよい。すなわち、「型締め工程」と「離型工程」の2つの工程時において、第1サーボモータ8、第2サーボモータ11、第3サーボモータ15および必要に応じて第4サーボモータ18と第5サーボモータ21の停止状態を維持し、これらサーボモータ8,11,15,18,21が不本意に駆動されるのを防止できるので、前記2つの工程時における成形品取出機3の振動を無くすことで、金型装置25の適正な型締めと成形品の離型とが可能になって成形品の品質低下を回避することができる。前記停止状態保持手段34としては、取出機側の制御手段23から出力される制御信号に基づいてサーボドライバー7、10、14、17、20に停止状態保持信号を出力して、サーボモータ8,11,15,18,21の停止状態を電気的に保持する機構またはサーボモータ8,11,15,18,21に機械的な制動装置を付設することなどが推奨できる。
また、本発明は、請求項4に記載の発明のように、樹脂成形機M固有の成形工程の中から選択した少なくとも1つの工程、望ましくは「型締め工程」と「離型工程」の2つの工程に同期して、成形品取出しヘッド6Aを強制停止させて、前記2つの工程時における成形品取出機3の振動を無くす制動手段35を具備させてもよい。すなわち、「型締め工程」と「離型工程」の2つの工程時において、第1サーボモータ8、第2サーボモータ11、第3サーボモータ15および必要に応じて第4サーボモータ18と第5サーボモータ21を制動手段35により強制停止させて、これらサーボモータ8,11,15,18、21が不本意に駆動されるのを防止できるので、前記2つの工程時における成形品取出機3の振動を無くすことで、金型装置25の適正な型締めと成形品の離型とが可能になって成形品の品質低下を回避することができる。前記制動手段35としては、取出機側の制御手段23から出力される制御信号に基づいてサーボドライバー7、10、14、17、20に強制停止信号を出力して、サーボモータ8,11,15,18,21を電気的に強制停止させる機構またはサーボモータ8,11,15,18,21に機械的な強制停止用の制動装置を付設することなどが推奨できる。
さらに、本発明は、請求項5に記載の発明のように、成形品取出しヘッド6Aやランナー取出しヘッド6Bなどの振動またはこの振動に起因する成形品取出機3の振動を検出する振動検出センサ(振動検出手段)36(図2参照)を備えていることが好ましい。これによると、成形機による成形工程において、「型締め工程」や「離型工程」の少なくともいずれか1つの工程、好ましくは2つの工程時に成形品取出しヘッド6Aやランナー取出しヘッド6Bなどの振動およびこの振動に起因する成形品取出機3の振動を検出し、この振動検出に基づいて成形品取出しヘッド6Aやランナー取出しヘッド6Bを低速・無振動状態で移動させて、金型装置25の適正な型締めと成形品の離型とを可能にして成形品の品質低下を回避することができる。
前記振動検出センサ36を備えている成形品取出機3と樹脂成形機Mとの動作を、図2のブロック図と図4のフローチャートに基づいて説明する。なお、図4において、図3のフローチャートと同一ステップについては同じ符号で示し、これらの重複する作動説明は省略する。
図1、図2および図4において、金型装置25の型締め工程(図4のステップS2)と射出機構27による溶融樹脂の高圧射出工程(図4のステップS3)の間で、振動検出センサ36から成形品取出しヘッド6Aの振動、またはこの振動が起因する成形品取出機3の振動検出信号が出力されたか否かを判別し(図4のステップS11)、振動検出信号が出力されていな場合には図4のステップS3から図4のステップS4に進む。一方、振動検出センサ36から振動検出信号が図4のステップS11で出力されたと判別されると、この振動検出信号が取出機側の制御手段23に入力される(図4のステップS12)。続いて取出機側の制御手段23からサーボドライバー7、10、14にサーボモータ8,11,15の移動速度調整信号を出力して(図4のステップS13)、成形品取出しヘッド6Aの移動速度が適正であるか否かを判別し(図4のステップS14)、成形品取出しヘッド6Aが低速・無振動で移動しているかあるいは強制停止していてその移動速度が適正である場合には図4のステップS3での溶融樹脂の高圧射出を実行させる。他方、成形品取出しヘッド6Aの移動速度が高速で不適正な場合は、図4のステップS13にもどって、図4のステップS14において再度判別する。これにより、「型締め工程」における成形品取出機3の振動を無くすことで、金型装置25の適正な型締めが可能になって成形品の品質低下を回避することができる。
また、金型装置25の冷却工程(図4のステップS4)と金型装置25の型開き工程(図4のステップS5)の間の離型工程(図4のステップS15)、つまり、型開き工程(図4のステップS5)前の離型工程(図4のステップS15)で、振動検出センサ36から成形品取出しヘッド6Aの振動、またはこの振動が起因する成形品取出機3の振動検出信号が出力されたか否かを判別し(図4のステップS16)、振動検出信号が出力されていな場合には図4のステップS15から図4のステップS5に進む。一方、振動検出センサ36から振動検出信号が図4のステップS16で出力されたと判別されると、この振動検出信号が取出機側の制御手段23に入力される(図4のステップS17)。続いて取出機側の制御手段23からサーボドライバー7、10、14にサーボモータ8,11,15の移動速度調整信号を出力して(図4のステップS18)、成形品取出しヘッド6Aの移動速度が適正であるか否かを判別し(図4のステップS19)、成形品取出しヘッド6Aが低速・無振動で移動しているかあるいは強制停止していてその移動速度が適正である場合には図4の離型工程(ステップS15)での金型離型を実行させる。他方、成形品取出しヘッド6Aの移動速度が高速で不適正な場合は、図4のステップS18にもどって、図4のステップS19において再度判別する。これにより、「離型工程」における成形品取出機3の振動を無くすことで、成形品の適正な離型が可能になって成形品の品質低下を回避することができる。
また、図4の型開き工程(ステップS5)に続いて行われる突き出し離型工程(ステップS20)においても、前述した「型締工程」や「離型工程」と同様に、成形品取出しヘッド6Aの移動速度を制御することによって、成形品を適正に離型させることができる。
図1および図2において、本発明は、請求項6に記載のように、成形試射時に得られる成形データと良品データとを対比して、振動伝達防止手段R、駆動機構33、停止状態保持手段34、制動手段35および振動検出センサ36によって得られたデータを更新する学習機能を備えていることが望ましい。すなわち、良品データ記憶手段37と、成形試射時に得られる成形データと良品データとを対比する比較手段38を設け、樹脂成形機Mによる連続運転の前段階での成形試射(試し射ち)によって得られる成形データと良品データとの対比(比較)に基づいて、振動伝達防止手段R、駆動機構33、停止状態保持手段34、制動手段35および振動検出センサ36によって得られたデータを更新し、成形品取出しヘッド6Aの振動に起因する成形品取出機3または樹脂成形機Mの振動をなくすことが可能になる。
なお、前記実施形態では、トラバース型の成形品取出機3を使用しているが、本発明が適用される成形品取出機3はトラバース型のみに限定されるものではなく、旋回アーム型やサイドエントリー型の成形品取出機に適用可能であることはいうまでもない。
本発明の実施形態を示す斜視図である。 図1に示す成形機の電気的構成の実施形態を示すブロック図である。 成形機と成形品取出機における成形品取出しヘッドの基本動作手順を示したフローチャートである。 本発明に係る成形機と成形品取出機における成形品取出しヘッドの動作手順の一例を示したフローチャートである。
符号の説明
3 成形品取出機
6A 成形品取出ヘッド
33 駆動機構
34 停止状態保持手段
35 制動手段
36 振動検出センサ(振動検出手段)
37 良品データ記憶手段
38 比較手段
M 樹脂成形機(成形機)
R 振動伝達防止手段

Claims (6)

  1. 成形品取出しヘッドを移動させることにより成形品を取出す成形品取出機を装備した成形機において、
    前記成形品取出機の作動時に発生する自己の振動が成形機に伝達されるのを防止する振動伝達防止手段を備えていることを特徴とする成形機。
  2. 請求項1に記載の成形機において、
    前記振動伝達防止手段が、前記成形品取出しヘッドを低速・無振動で移動させ得る駆動機構によって構成されていることを特徴とする成形機。
  3. 成形品取出しヘッドを移動させることにより成形品を取出す成形品取出機を装備した成形機において、
    当該成形機固有の成形工程の中から選択した少なくとも1つの工程に同期して前記成形品取出しヘッドの停止状態を保持する停止状態保持手段を備えていることを特徴とする成形機。
  4. 成形品取出しヘッドを移動させることにより成形品を取出す成形品取出機を装備した成形機において、
    当該成形機固有の成形工程の中から選択した少なくとも1つの工程に同期して前記成形品取出しヘッドを強制停止させる制動手段を備えていることを特徴とする成形機。
  5. 請求項1、請求項2、請求項3または請求項4に記載の成形機において、
    振動検出センサを備えていることを特徴とする成形機。
  6. 請求項1、請求項2、請求項3、請求項4または請求項5に記載の成形機において、
    成形試射時に得られる成形データと良品データとを対比して、前記振動伝達防止手段、前記駆動機構、前記停止状態保持手段、前記制動手段および前記振動検出センサによって得られたデータを更新する学習機能を備えていることを特徴とする成形機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008229868A (ja) * 2007-03-16 2008-10-02 Konica Minolta Opto Inc 射出成形装置及び成形方法
JP2018103365A (ja) * 2016-12-22 2018-07-05 株式会社ユーシン精機 成形品取出機の取付構造

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