JP2007032623A - スラスト板の製造方法、流体動圧軸受装置の製造方法、スラスト板、及び流体動圧軸受装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】流体動圧軸受装置のスラスト板の平面度を向上させることで、軸受性能の向上を実現する。
【解決手段】スラスト板およびその製造方法は、流体動圧軸受装置の回転部材に対して軸方向に対向するスラスト面4aを有しているスラスト板4の製造方法であって、スラスト板4のスラスト面4aに動圧発生溝4Aを形成する第1工程と、スラスト板4のスラスト面4aの反対側の面に溝4Bを形成する第2工程とを備えて、先の工程で発生した歪みが後の工程で相殺されている。
【選択図】図1
【解決手段】スラスト板およびその製造方法は、流体動圧軸受装置の回転部材に対して軸方向に対向するスラスト面4aを有しているスラスト板4の製造方法であって、スラスト板4のスラスト面4aに動圧発生溝4Aを形成する第1工程と、スラスト板4のスラスト面4aの反対側の面に溝4Bを形成する第2工程とを備えて、先の工程で発生した歪みが後の工程で相殺されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、スラスト板の製造方法、流体動圧軸受装置の製造方法、スラスト板、及び流体動圧軸受装置に関する。
近年、光ディスク、磁気ディスク等の回転する記録媒体を用いた記録装置は、そのメモリー容量が増大するとともにデータの転送速度も高速化している。そのため、この種の記録装置に用いられるディスク駆動装置には高速回転かつ低NRRO(非同期回転振れ)及び回転音の小さいことが要求されることから、軸受には流体軸受装置が用いられている。
流体軸受装置では、軸とスリーブとの間に潤滑剤であるオイル(油)を介在させ、回転時に動圧発生溝によって発生するポンピング圧力より、軸はスリーブに非接触で回転する。流体軸受装置は、軸とスリーブが非接触であるため摩擦抵抗が極めて少なく、高耐久性で高速回転に適している。
流体軸受装置及びそれが組み込まれたスピンドルモータやディス駆動装置の基本構造について説明する。例えば、軸回転型の装置では、回転部材としてのハブフランジにディスクやロータマグネットが固定されており、さらにシャフトが軸受部材として固定されている。また、静止部材としてのベースにはステータが固定されており、さらに軸受部材としてのスリーブが固定されている。スリーブは筒状の部材であり、一端にスラスト板が固定されている。
スラスト板は円板状の部材であり、スリーブの一端を閉鎖している。シャフトはスリーブ内に配置され、両者の間には例えば作動流体としてオイルが充填されている。シャフトの外周面又はスリーブの軸受孔の内周面には、動圧発生溝が形成されてラジアル動圧軸受を構成している。シャフトの軸方向端面又はスラスト板の軸方向端面には、動圧発生溝が形成されてスラスト動圧軸受を構成している。
以上のように構成された従来例の動作を説明する。ステータに通電すると回転磁界が発生し、ロータマグネットに回転力が与えられて、ハブ、ディスク及びシャフトが回転を始める。回転により各動圧発生溝には、ポンピング圧力が発生し、シャフトは浮上し、スラスト板及びスリーブの内周面に非接触で回転する。
スラスト板に動圧発生溝を形成する方法として、従来からプレス加工(コイニング加工)が知られている(例えば、特許文献1,2を参照)。しかし、コイニング加工のように塑性変形を利用した加工法は、材料の一部を流動させて動圧発生溝を変形させるため、様々な工夫を凝らしたとしても平面度の悪化を避けることができない。
また、メッキ加工で溝を形成することも可能ではあるが、生産性が低い。
生産性を高くするためにはブランクから材料の一部を除去する方が良く、そのような方法としてはフォトエッチング加工と電解加工がある。
フォトエッチング加工とは、スラスト板の動圧発生溝となる部位以外の部分にレジストを塗布して、レジストを塗布していない部位をエッチングして動圧発生溝を形成する加工方法である(例えば、特許文献3を参照。)。エッチング加工では、化学的な腐食を原理としているため、バリ、カエリ、歪みが少ないとされている。
電解加工とは、電解現象を利用した加工方法である。具体的には、スラスト板及び電極工具を電源の正極及び負極にそれぞれ接続し、スラスト板に対して電極工具の電極パターンを対向させる。この状態で、電極工具とスラスト板との間に電解液を流しながら通電する。この結果、スラスト板の表面は電極パターンに対応する部分が溶出し、その箇所に動圧発生溝が蝕刻される(例えば、特許文献4を参照)。
特開平5−60127号公報
特開2002−39166号公報
特開平8−275446号公報
特開2003−27297号公報
化学的に材料の一部を除去するフォトエッチング加工や電解加工を用いた場合は、一般にスラスト板に歪みは発生しないと考えられていたが、実際は材料がスラスト板から除去されるときに内部応力が解放され、微小な歪みが発生する。このため、スラスト板に反り(例えば、板厚t=0.4mm、外径φ=6.5mmのスラスト板で1μm程度の反り)が発生する。このようにスラスト板の平面度が低下すると、軸受性能、特にスラスト動圧軸受の性能が低下してしまう。
また、反りの影響は、スラスト板の大きさが小さいほど、加工要求精度が高いほど、大きくなる。
本発明の目的は、流体動圧軸受装置のスラスト板の平面度を向上させることで、軸受性能の向上を実現することにある。
請求項1に記載のスラスト板の製造方法は、流体動圧軸受装置の回転部材に対して軸方向に対向するスラスト面を有しているスラスト板の製造方法であって、スラスト板のスラスト面に動圧発生用の第1溝を形成する第1工程と、スラスト板のスラスト面と反対側の面に第2溝を形成する第2工程とを備えている。
この製造方法では、スラスト板の両面に溝が形成されるため、先の工程で発生した歪みが後の工程で相殺されて、スラスト板の平面度が向上する。その結果、スラスト動圧軸受の軸受性能が向上する。
請求項2に記載のスラスト板の製造方法では、請求項1において、二つの工程は同一のプロセスで行われる。
この製造方法では、同じ加工装置を用いることができるため、他の方法に比べて全体の工程数が多くならない。
請求項3に記載のスラスト板の製造方法では、請求項2において、二つの工程は同一形状の溝を形成する。
この製造法では、同じ金型等の製造工具を用いることができるため、コストを低くできる。
請求項4に記載のスラスト板の製造方法では、請求項2又は3において、第1溝及び第2溝はフォトエッチング加工で形成される。
請求項5に記載のスラスト板の製造方法では、請求項2又は3において、第1溝及び第2溝は電解加工で形成される。
請求項6に記載のスラスト板の製造方法では、請求項1〜5のいずれかにおいて、第1溝及び第2溝はスラスト板の内周部にのみ形成される。
請求項7に記載の流体動圧軸受装置の製造方法は、請求項1〜6のいずれかに記載のスラスト板の製造方法と、スリーブの一端にスラスト板を固定する工程と、スリーブ内にシャフトを配置する工程とを備えている。
請求項8に記載のスラスト板は、流体動圧軸受装置の回転部材に対して軸方向に対向するスラスト板であって、動圧発生用の第1溝が形成されたスラスト面と、第2溝が形成されたスラスト面と反対側の面とを備えている。
このスラスト板では、スラスト板の両面に溝が形成されるため、先の工程で発生した歪みが後の工程で相殺されてスラスト板の平面度が向上している。その結果、スラスト動圧軸受の軸受性能が向上する。
請求項9に記載のスラスト板では、請求項8において、第1溝と第2溝は同一形状である。したがって、スラスト板の平面度が高い。
請求項10に記載のスラスト板では、請求項8において、第1溝と第2溝は同一体積である。したがって、スラスト板の平面度が高い。
請求項11に記載の流体動圧軸受装置は、請求項8〜9のいずれかに記載のスラスト板と、スラスト板に一端が固定されたスリーブと、スリーブ内に配置され、スリーブとの間にラジアル動圧軸受を形成し、スラスト板との間にスラスト動圧軸受を形成するシャフトとを備えている。
この装置では、軸受性能が向上している。
本発明に係るスラスト板及び流体動圧軸受装置の製造方法では、スラスト板の平面度が向上しているため、軸受性能が向上する。
以下本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1を用いて、本発明の実施の形態1における流体軸受装置について説明する。図1は、実施の形態1の流体軸受装置を含むディスク駆動装置の断面図である。
図1を用いて、本発明の実施の形態1における流体軸受装置について説明する。図1は、実施の形態1の流体軸受装置を含むディスク駆動装置の断面図である。
静止部材であるベース10には、モータステータ13が取り付けられている。回転部材であるハブ11には、ステータ13に対向する位置に(外周側に)ロータマグネット12が固定されている。さらに、記録及び/または再生に用いる媒体であるディスク14が、スペーサー15を介してハブ11上に装着され、クランパ16によって固定されている。
スリーブ2は、ブラケット3を介して、ベース10に固定されており、その下部端はスラスト板4によって閉鎖されている。スラスト板4は、軸1の下端部をスラスト方向に支持するためのスラスト軸受部の構成要素である(後述)。
軸1はスリーブ2の軸受穴2Aに回転可能に挿入されている。軸1はスリーブ2の上面近傍に直径を細くした段部21を有し、また、ハブ11を取付けるために、段部21よりも直径を細くした段部31を有している。段部31にはハブ11が圧入され、かつ接着されている。ハブ11には軸1に設けられためねじ(図示しない)におねじ34をねじ込むことによりクランパ16が固定されている。
ブラケット3は、軸1を挿通する開口部(内周面)36を有する環状の上保持部(蓋部)3a、上保持部3aにつながる比較的厚肉の円筒状の側部3b及び側部3bにつながり側部3bより薄くなされた円筒状の下保持部7を有する。図1に示すようにブラケット3内にスリーブ2を挿入すると、ブラケット3の上保持部3aはスリーブ2の上端面と軸1の段部21を覆い、側部3bはスリーブ2の側面を覆う。ブラケット3の上保持部3a内周部が軸1の段部21を覆うため、ブラケット3は軸1の抜け止めの機能を有する。
軸受穴2Aの内周面には、当技術分野では周知のへリングボーン形状の動圧発生溝2B及び2Cが設けられている。スラスト板4の上面(軸1との対向面)であるスラスト面4aには、動圧発生溝4Aが設けられている。スラスト板4の下面である外側面4bには溝4Bが形成されている(後述)。以上に述べたように、この流体軸受装置は、2つのラジアル動圧軸受と1つのスラスト動圧軸受とから構成されるフランジレスシャフトタイプである。
次に、実施の形態1に使用されている部品の材質について記述する。軸1は鉄系金属材料であるステンレス鋼(例えば、SUS303、SUS420)やマンガン合金鋼(例えば、ASK8000)でできている。スリーブ2は銅系金属材料からなり、表面全体にニッケルメッキが施されている。ブラケット3は、軸1とは別の切削性の良いステンレス鋼で作られているか、または、プレス性の良いステンレス鋼で作られている。スラスト板4は、鉄系金属材料であるステンレス鋼(例えば、SUS420)や超硬合金鋼(例えば、FB10)でできている。
ベース10は、アルミ系金属材料又は鉄系金属材料で作られている。ハブ11は、鉄系金属材料であるステンレンス鋼(例えば、DHS1)で作られている。マグネット12は、ネオジウム・鉄・ボロン系樹脂マグネットからなり、表面にエポキシ樹脂コーティングが施されている。ステータ13のステータコアは、厚み0.15〜0.20mmの厚みのケイ素鋼板で作られている。作動流体はエステル系オイルである。ブラケット3はまたベース10にアクリル系接着剤で固定されている。ステータ13もベース10にアクリル系接着剤で固定されている。
本実施の形態の流体軸受装置の製造方法、特に、スラスト板4の製造方法について説明する。
まず、スラスト板4は、溝加工前のブランクを製作する。ブランクは、上述の材料をプレスで打ち抜き、熱処理をして、表面を研磨して製作する。軸受内部側の面は0.1S程度に仕上げ、軸受け外側の面は6.3S程度が一般的である。もちろん両面を0.1S程度に仕上げても良い。
図2に示すように、スラスト板4は、電解加工装置101によって動圧発生溝4Aが形成される。電解加工装置101は、主に、加工槽102と、電解液槽103と、ポンプ104と、電源105とから構成されている。加工槽102内には、電極工具106が配置されており、スラスト板4は溝を形成すべき表面が電極工具106に対向するように加工槽102内に配置される。電極工具106の表面には、金属製の基体が露出する導電パターン106aが形成されている。加工槽102と電解液槽103との間は配管107,108によって接続されており、ポンプ104が作動すると電解液が電極工具106とスラスト板4との間を流れる。
スラスト板4には電源105の正極105aが接続され、電極工具106には電源105の負極105bが接続されている。電解液を両者の間に流した状態で、スラスト板4と電極工具106とに電圧が印加される。すると、電気化学反応により、導電パターン106aと同じパターンの溝がスラスト板4に形成される。
この実施形態では、スラスト板4の両面に溝を形成する。具体的には、スラスト面4aに動圧発生溝4Aが形成され、外側面4bに溝4Bが形成される。図4に示すように、動圧発生溝4Aは、スラスト面4aの内周部にのみ形成されており、中心部から螺旋状延びる溝部とそれらの外周部を連結する環状部とから構成されている。溝4Bは溝4Aと同一形状であり、中心が一致しており、さらには位相も一致している。
この製造方法では、スラスト板4の両面4a,4bに溝4A,4Bが形成されるため、先の工程で発生した歪みが後の工程で相殺されて、スラスト板4の平面度が向上する。具体的には、ブランクとほぼ同等の状態が得られる。その結果、スラスト動圧軸受の軸受性能が向上する。
また、この製造方法では、同じ電解加工装置を用いることができるため、他の方法に比べて全体の工程数が多くならない。そのた、安価に精密な部品を供給できる。他の方法では溝加工後の再研磨が必要であるため、工程数が多い。
さらに、二つの工程は同一形状の溝を形成するため、同じ電解工具を用いることができ、コストを低くできる。なお、動圧発生溝4Aと溝4Bの加工順序は問わない。
変形例として、溝4Aと溝4Bは位相をずらしても良い。さらに、スラスト面と外側面で溝のパターンを反転させても良い。図5では、反転させた場合の外側面の溝4Bのパターンを示している。
本実施の形態1の流体軸受装置を組み立てるときは、ブラケット3の中にまずスリーブ2と軸1を入れ、スリーブ2に重ねてスラスト板4を載せる。次にブラケット3の下保持部7の全周をスラスト板4を包みこむように内側に曲げる(かしめる)。そして折り曲げた下保持部7に接着剤27を塗布する。これによってスラスト板4をスリーブ2に固定するとともに曲げた下保持部7の隙間を封止して、軸1と軸受穴2Aとの隙間に充填されるオイル20が漏れるのを防止する。接着剤27は、例えばエポキシ系の接着剤である。
図1を参照して本実施の形態1の流体軸受装置の動作を説明する。ステータ13に通電すると回転磁界が発生し、ロータマグネット12に回転力が与えられて、ハブ11、ディスク14、スペーサー15、クランパ16及び軸1が回転を始める。回転により動圧発生溝2B、2C及び4Aには、ポンピング圧力が発生し、軸1は浮上し、軸1はスラスト板4及び軸受穴2Aの内周面に非接触で回転する。軸1が回転すると、軸1と軸受穴2Aとの間の隙間及び軸1とスラスト板4の間の隙間に充填されたオイル20により、軸1と軸受穴2Aとの間にはラジアル流体軸受部が形成され、軸1の下端部とスラスト板4との間にはスラスト流体軸受部が形成される。
スラスト板の両面に溝を形成した場合に、加工前ブランクと、第1面加工後と、第2面加工後とにおいて、各面のXY方向の平面度μmを測定した。ここでの平面度とは、反りの大きさ(本来の平面位置から最もプラス方向又はマイナス方向に突出又は凹んだ箇所までの距離)を示す。また、X方向とY方向はスラスト板の中心にて直交する方向である。
(実施の形態2)
実施の形態2におけるスラスト板製造方法を図3に示す。ここで採用された溝加工方法はエッチング加工である。
実施の形態2におけるスラスト板製造方法を図3に示す。ここで採用された溝加工方法はエッチング加工である。
図3(a)に示すように、最初に、スラスト板4の動圧発生溝となる部位以外の部分にレジスト110を塗布する。次に、図3(b)に示すように、レジスト110を塗布していない部位をエッチングして動圧発生溝4Aを形成する。最後に、図3(c)に示すようにレジスト110を除去する。
この実施形態では、スラスト板4の両面に溝を形成する。具体的には、スラスト面4aに動圧発生溝4Aが形成され、外側面4bに溝4Bが形成される。図4に示すように、動圧発生溝4Aは、スラスト面4aの内周部にのみ形成されており、中心部から螺旋状延びる溝部とそれらの外周部を連結する環状部とから構成されている。溝4Bは溝4Aと同一形状であり、さらには位相も一致している。
この製造方法では、スラスト板4の両面4a,4bに溝4A,4Bが形成されるため、先の工程で発生した歪みが後の工程で相殺されて、スラスト板4の平面度が向上する。その結果、スラスト動圧軸受の軸受性能が向上する。
前記実施例は本発明の一例のとして用いたのであって、本発明を限定するものではない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲であれば様々な変形例が可能である。
例えば、スラスト板に加工される第1溝と第2溝は同じ溝形状でなくても、溝体積が同じであればよい。
例えば、スラスト板はスリーブに直接固定されていても良い。
例えば、スラスト板に加工される溝の形状は、スパイラルのみならず、ヘリングボーン形状であっても良い。
例えば、軸の端部にフランジが形成されていても良い。その場合は、スラスト板にはフランジに対応した位置に動圧発生溝が形成される。
本発明は、流体軸受装置、その流体軸受装置を有するスピンドルモータ及び記録媒体駆動装置に有用である。記録媒体には、光記録媒体、光磁気記録媒体、磁気記録媒体などがある。媒体には、ディスク以外にテープ等も含まれる。また、流体軸受装置は、記録媒体駆動装置以外に、リール駆動装置、キャプスタン駆動装置、ドラム駆動装置に用いられる。
1 軸(シャフト)
2 スリーブ
2A 軸受穴
4 スラスト板
4a スラスト面
4b 外側面
4A 動圧発生溝(第1溝)
4B 溝(第2溝)
10 ベース
11 ハブ
12 ロータマグネット
13 ステータ
2 スリーブ
2A 軸受穴
4 スラスト板
4a スラスト面
4b 外側面
4A 動圧発生溝(第1溝)
4B 溝(第2溝)
10 ベース
11 ハブ
12 ロータマグネット
13 ステータ
Claims (11)
- 流体動圧軸受装置の回転部材に対して軸方向に対向するスラスト面を有しているスラスト板の製造方法であって、
前記スラスト板の前記スラスト面に動圧発生用の第1溝を形成する第1工程と、
前記スラスト板の前記スラスト面と反対側の面に第2溝を形成する第2工程と、
を備えたスラスト板の製造方法。 - 前記二つの工程は同一のプロセスで行われる、請求項1に記載のスラスト板の製造方法。
- 前記二つの工程は同一形状の溝を形成する、請求項2に記載のスラスト板の製造方法。
- 前記第1溝及び前記第2溝はフォトエッチング加工で形成される、請求項2又は3に記載のスラスト板の製造方法。
- 前記第1溝及び前記第2溝は電解加工で形成される、請求項2又は3に記載のスラスト板の製造方法。
- 前記第1溝及び前記第2溝は前記スラスト板の内周部にのみ形成される、請求項1〜5のいずれかに記載のスラスト板の製造方法。
- 請求項1〜6のいずれかに記載のスラスト板の製造方法と、
スリーブの一端に前記スラスト板を固定する工程と、
前記スリーブ内にシャフトを配置する工程と、
を備えた流体動圧軸受装置の製造方法。 - 流体動圧軸受装置の回転部材に対して軸方向に対向するスラスト板であって、
動圧発生用の第1溝が形成されたスラスト面と、
第2溝が形成された前記スラスト面と反対側の面と、
を備えたスラスト板。 - 前記第1溝と前記第2溝は同一形状である、請求項8に記載のスラスト板。
- 前記第1溝と前記第2溝は同一体積である、請求項8に記載のスラスト板。
- 請求項8〜10のいずれかに記載のスラスト板と、
前記スラスト板に一端が固定されたスリーブと、
前記スリーブ内に配置され、前記スリーブとの間にラジアル動圧軸受を形成し、前記スラスト板との間にスラスト動圧軸受を形成するシャフトと、
を備えた流体動圧軸受装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005213683A JP2007032623A (ja) | 2005-07-25 | 2005-07-25 | スラスト板の製造方法、流体動圧軸受装置の製造方法、スラスト板、及び流体動圧軸受装置 |
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Cited By (1)
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JP2014085006A (ja) * | 2012-10-26 | 2014-05-12 | Ihi Corp | スラスト軸受 |
-
2005
- 2005-07-25 JP JP2005213683A patent/JP2007032623A/ja not_active Withdrawn
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