JP2007032261A - 郵便受け箱用ダイヤルプッシュ錠前 - Google Patents

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Abstract

【課題】郵便受け箱を開錠する際に、摘まみを指で押すだけで開錠できる郵便受け箱用ダイヤルプッシュ錠前を提供する。
【解決手段】錠前部41はダイヤル操作部44と、前部ホルダー45aと後部ホルダー45bと、一端部47aに施錠用ピン46を備える係止棒47からなる。施錠機構部51に係止棒47を錠前受け部42から押出す押出バネ56と、施錠時に係止棒47を施錠用ピン46を介して施錠するロックカム53を備える。ロックカム53の一端部53aに施錠用ピン46と係合するフック54を備え、他端部53bにロックカム53の回転用の回転軸52を備え、ロックカム53は回転軸52の周りに設けられるロックバネ55によりフック54が施錠用ピン46を施錠する方向に回転付勢される。フック54の施錠用ピン46と係合する領域54aにこの領域54aから回転軸52方向に立上がる斜板54bを備える。
【選択図】 図1

Description

本考案は、郵便受け箱用錠前に関し、詳しくは、郵便受け箱の蓋を下向きに容易に開くことのできる郵便受け箱用ダイヤルプッシュ錠前の技術に関する。
従来、郵便受け箱20は図8(a)、(b)に示すように、投入口21aを備える投入部21と収納部22とで構成され、この収納部22が門塀23の裏面側23aに向くように門塀23の切欠部24に埋め込まれる。前記収納部22の後面の取出し口26にはのぞき窓25b付きの蓋25を備え、この蓋25は上向きに開放するようになっている。
そして、一般的に郵便受け箱20の下面が地面から略600mmから800mmの高さになる位置に取付けられている。
このため、蓋25を上向きに開放するために、蓋25の取手25aを把持して蓋25を持ち上げながら体をかがませて、郵便物等の内容物を確認して取出す必要があるので、内容物の確認が困難であるとともに両手が必要になるので取出し作業が不自由であった。
さらに、蓋25の閉鎖装置27がマグネット式のため、投入部から内容物が勢いよく投函されると内容物が蓋に衝突して蓋が開いたり、内容物が取出し口から食み出たり落下することにより破れたり雨で破損したりする恐れがあった。
このような問題を解決するための従来技術として、例えば、特許文献1の内容が開示されている。
図9、図10に示すように、特許文献1の郵便受け箱用の錠前4はダイヤルラッチ式で、開閉用の蓋3に取付けられてその胴部5を郵便受け箱本体1側に延長し、郵便受け箱本体1の側方にラッチプレート6を突出させる状態で取付けられる。
錠前4のラッチプレート6を係止するために郵便受け箱本体1の開口2には受座7が固着されている。
胴部5に突設しているラッチプレート6が郵便受け箱本体1の受座7に係止することによって蓋3が開蓋しないように保持されている状態で、蓋3の手前に突設している摘まみ9を時計回りと反時計回りに回転して目盛り合わせする操作で設定された解錠位置で、ラッチプレート6が胴部5内部の横軸12を中心に摘まみ9側に転倒可能状態となるので、摘まみ9を引くことにより蓋3を開蓋することができる。
摘まみ9は胴部5の前端から略円錐台形状に拡径する形状で、内部に胴部5の頭部5aを内包し円形状の表面10の周囲に符号合わせ文字11が記載されている。
錠前4の胴部5の内部には、第一リング13と第二リング14が同軸に嵌合配置され、第一リング13の後部には第一縦溝13aが、また第二リング14の後部には第二縦溝14aが切欠形成されている。
ラッチプレート6は胴部5内の横軸12に中央部分を保持され、施錠時には、第一リング13および第二リング14の後端がラッチプレート6の前縁15に当接して横軸12との間にラッチプレート6を狭着することになり、ラッチプレート6は受座7に係止した状態が維持される。
開錠時には、摘まみ9を一方向に回転し所定目盛りで停止すると、連動する第一リング13も回転してその第一縦溝13aがラッチプレート6の前縁15の位置に合致する。さらに、摘まみ9を他方向に回転し所定目盛りで停止すると、連動する第二リング14も回転してその第二縦溝14aがラッチプレート6の前縁15の位置に合致する。
このため、第一縦溝13aおよび第二縦溝14aが共にラッチプレート6の前縁15に合致した状態で、摘まみ9を手前に引けば、ラッチプレート6の前縁15の一端は第一縦溝13aおよび第二縦溝14aの中に嵌入することができるので、ラッチプレート6はスプリング16に抗して横軸12を中心として回転可能となり、ラッチプレート6は受座7から離脱するので蓋3を開蓋することができる。
この錠前4の構造であれば、蓋の施錠が確実にできるため投入部から内容物が勢いよく投函された際に内容物が蓋に衝突して蓋が開いて取出し口から食み出たりすることがなくなるので、内容物が落下して破れたり雨によって破損したりする恐れがなくなる。
特開2003−343136
ところが、上記錠前4では、摘まみ9を所定のコード番号に従って回動して開錠の状態にしても、錠前4がラッチプレート6に係止された状態のため蓋3が開かず、摘まみ9をさらに摘んで引出すことでラッチプレート6がスプリング16の力に打ち勝ち、受座7を乗り越えて蓋3を開くことができる。
このように、錠前が開錠されても摘まみで蓋を引出すという動作、労力が必要であるという問題があった。
そこで、本発明はかかる従来技術の問題に鑑みなされたものであり、郵便受け箱のダイヤル式錠前を開錠する際に、摘まみを摘んで引出す労力が必要なく摘まみを指で押すだけで開錠できる郵便受け箱用ダイヤルプッシュ錠前を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、錠前部と錠前受け部からなる郵便受け箱用ダイヤルプッシュ錠前であって、前記錠前部は略円柱形状の摘まみを備えるダイヤル操作部と、小径筒状の前部ホルダーと大径筒状の後部ホルダーからなるホルダーと、一端部に施錠用ピンを備える係止棒とからなり、前記後部ホルダーにダイヤル操作部をスライド自在に挿入して前記係止棒の一端部が前記前部ホルダーの前壁からスライド自在に突出して設けられ、前記錠前受け部は前記前部ホルダーを挿入するソケット部と施錠機構部とからなり、前記施錠機構部に、開錠時に前記係止棒を前記錠前受け部から押出す押出バネと、施錠時に前記係止棒を前記施錠用ピンを介して施錠するロックカムが配置され、前記ロックカムの一端部に前記施錠用ピンと係合するフックを備えるとともに他端部に前記ロックカムの回転用の回転軸を備え、前記ロックカムは前記回転軸の周りに設けられるロックバネにより前記フックが前記施錠用ピンを施錠する方向に回転付勢され、前記フックの前記施錠用ピンと係合する領域部にこの領域部から前記回転軸方向に立上がる斜板を備え、開錠時に前記ダイヤル操作部を押込み前記施錠用ピンが前記回転軸方向に移動すると前記施錠用ピンが前記ロックバネの回転付勢より前記斜板の下面に廻り込み、前記押出バネによって前記施錠用ピンが前記斜板を乗越えて押出されて開錠されることを特徴としている。
請求項2の発明は、請求項1に記載の郵便受け箱用ダイヤルプッシュ錠前であって、前記係止棒を前記ダイヤル操作部に当接するように付勢するコイルバネが前記係止棒の他端部に周設されることを特徴としている。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の郵便受け箱用ダイヤルプッシュ錠前であって、前記係止棒の軸芯は前記前部ホルダーの軸芯に対して傾斜且つスライド自在に設けられることを特徴としている。
請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の郵便受け箱用ダイヤルプッシュ錠前であって、前記係止棒の軸断面と前記係止棒が貫通される前記前部ホルダーの前壁の貫通孔は前記係止棒の軸芯の垂直線に対して対称な(円形以外の)相似形で形成されることを特徴としている。
請求項5の発明は、請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載の郵便受け箱用ダイヤルプッシュ錠前であって、前記係止棒の他端部にフランジが設けられ、開錠時に、コイルバネが圧縮されて前記フランジと共に前記前部ホルダーの前壁に収納されるように前記前壁に抉り部が形成されることを特徴としている。
請求項6の発明は、請求項5に記載の郵便受け箱用ダイヤルプッシュ錠前であって、前記フランジの一部を切欠いてフランジ凹部を形成し、前記前部ホルダーの前壁の前記抉り部の周囲部の一部に前記フランジ凹部に嵌入する凸部を形成することを特徴としている。
請求項7の発明は、請求項1乃至請求項6項のいずれか1項に記載の郵便受け箱用ダイヤルプッシュ錠前であって、前記係止棒は前記押出バネの先端部を覆うリリースキャップを介して前記押出バネにより前記錠前受け部から押出されることを特徴としている。
請求項1記載の発明によれば、前記ロックカムの一端部に前記施錠用ピンと係合するフックを備えるとともに他端部に前記ロックカムの回転用の回転軸を備え、前記ロックカムは前記回転軸の周りに設けられるロックバネにより前記フックが前記施錠用ピンを施錠する方向に回転付勢されている。
このため、施錠時には施錠用ピンからフックが外れないので確実に施錠することができる。
前記フックの前記施錠用ピンと係合する領域部にこの領域部から前記回転軸方向に立上がる斜板を備えているので、開錠時に前記ダイヤル操作部を押込みことにより前記施錠用ピンが前記回転軸方向に移動すると、前記施錠用ピンが前記ロックバネの回転付勢より前記斜板の下面に廻り込み、前記押出バネによって前記施錠用ピンが前記斜板を乗越えて押出されて開錠することができる。
このように、開錠時には前記ダイヤル操作部を押込むだけで、前記押出バネの力に押されて、前記施錠用ピンが斜板に当接して滑りながら前記フックから容易に離脱することができる。
このため、このダイヤル式錠前を郵便受け箱に取付けると摘まみを摘んで引出す労力が必要なく摘まみを指で押すだけで容易に開錠することができる。
請求項2記載の発明によれば、前記係止棒を前記ダイヤル操作部に当接するように付勢するコイルバネが前記係止棒の他端部に周設されるので、開錠時に前記施錠用ピンが前記斜板の下面に廻り込み、前記押出バネによって前記施錠用ピンが前記斜板を乗越えて押出される際に、前記係止棒は前記斜板によって垂直方向に傾くが、前記係止棒の他端部が前記コイルバネによって前記ダイヤル操作部に対して角度を変えながらも常時当接しているので、確実に安定して錠前部と連動して開錠することができる。
請求項3記載の発明によれば、前記係止棒の軸芯は前記前部ホルダーの軸芯に対して傾斜且つスライド自在に設けられるので、開錠時に前記施錠用ピンが前記斜板の下面にスムーズに廻り込むことができる。
このため、前記押出バネによって前記施錠用ピンが前記斜板を乗越えて押出される際に、前記係止棒が角度を変えながら常時前記斜板に当接するので、確実に安定して開錠することができる。
請求項4記載の発明によれば、前記係止棒の軸断面と前記係止棒が貫通される前記前部ホルダーの前壁の貫通孔は前記係止棒の軸芯の垂直線に対して対称な(円形以外の)相似形で形成されるので、前記係止棒の軸芯が前記前部ホルダーの軸芯に対して軸周りの回転を規制されながらスライドすることができる。
このため、前記係止棒は確実に垂直面内で傾斜しながら軸方向にスライドすることができる。
請求項5の発明によれば、前記係止棒の他端部にフランジが設けられ、開錠時に、コイルバネが圧縮されて前記フランジと共に前記前部ホルダーの前壁に形成される抉り部内に収納されるので、前記係止棒を前壁に対して確実且つ容易に垂直に突出することができる。
このため、開錠時に前記施錠用ピンが前記斜板の下面に廻り込み、前記押出バネによって前記施錠用ピンが前記斜板に当接しながら押出される際の初期の位置決めが確実にできる。
請求項6の発明は、前記フランジの一部を切欠いて形成されるフランジ凹部と、前記前部ホルダーの前壁の前記抉り部の周囲部の一部に設けられる凸部が、開錠時に嵌入することにより、前記フランジが前記抉り部内の収納位置に容易に誘導されるので、請求項5の発明の効果と同じ効果が得られる。
請求項7の発明は、前記係止棒は前記押出バネの先端部を覆うリリースキャップを介して前記押出バネにより前記錠前受け部から押出されるので、前記押出バネのバネ力を確実に前記係止棒に伝えることができる。
<本発明の実施形態>
以下に、本発明の実施形態を図1〜図7に基づいて説明する。
<郵便受け箱用ダイヤルプッシュ錠前の構成>
図1(a)、(b)、図2に示すように、本発明の実施形態における郵便受け箱用ダイヤルプッシュ錠前40は、錠前部41と錠前受け部42とからなる。
錠前部41は略円柱形状の摘まみ43を備えるダイヤル操作部44と、小径筒状の前部ホルダー45aと大径筒状の後部ホルダー45bからなるホルダー45と、一端部47aに施錠用ピン46を備える係止棒47とから構成される。
そして、後部ホルダー45bにダイヤル操作部44をスライド自在に挿入し、係止棒47の一端部47aが前部ホルダー45aの前壁45cからスライド自在に突出して設けられる。
錠前受け部42は前部ホルダー45aを挿入するソケット部50と施錠機構部51とから構成される。
ここで、係止棒47の他端部47bにフランジ47cが設けられ、フランジ47cは係止棒47に周設するコイルバネ47dによって付勢されてダイヤル操作部44の内筒44aに常時押付けられて当接している。
そして、施錠機構部51に、開錠時に係止棒47を錠前受け部42から押出す押出バネ56と、施錠時に係止棒47を施錠用ピン46を介して施錠するロックカム53が配置されている。
ロックカム53の一端部53aには施錠用ピン46と係合するフック54を備えるとともに他端部53bにロックカム53の回転用の回転軸52を備え、ロックカム53は回転軸52の周りに設けられるロックバネ55によりフック54が施錠用ピン46を施錠する方向に回転付勢されている。
さらに、フック54の施錠用ピン46と係合する領域54aにこの領域54aから回転軸52方向に立上がる斜板54bを備えている。
また、摘まみ43の表面43aに表示されている0から9迄の10個の数字を、摘まみ43を所定の方向に数回回転させて開錠位置に合わせた状態で摘まみ43が前進(施錠機構部51側)できるように、摘まみ43とホルダー45は軸48方向に開錠のための施錠解除作動代Qが設けられる。
開錠の状態で、ダイヤル操作部43を押込んで施錠用ピン46が回転軸52方向に移動すると施錠用ピン46がロックバネ55の回転付勢によって斜板54bの裏面54cに廻り込み、押出バネ56の力によって施錠用ピン46が斜板54bを乗越えて押出されることによって開錠される。
なお、押出バネ56が係止棒47の一端部47aに確実に当接して係止棒47がスムーズに移動できるように押出バネ56の先端部には円筒形のリリースキャップ57が備えられている。
図3に示すように、係止棒47のフランジ47cの一部が切欠かれてフランジ凹部47eが形成される。前部ホルダー45aの前壁45cには抉り部45dと孔45fとが形成されるとともに抉り部45dの周囲の一部に略直方体形状の凸部45eが設けられる。さらに、孔45fの周囲の抉り部45d側には座繰りRが形成される。
そして、開錠時にフランジ凹部47eと凸部45eがガタなく嵌入することによりフランジ47cが圧縮されたコイルバネ47dとともに抉り部45d内に誘導されて収納できる。
このとき、ダイヤル操作部44の内筒44aに形成された凹溝44bも凸部45eにガタなく嵌入するとともに、内筒44aが前部ホルダー45aの前壁45cに当接する。
係止棒47と係止棒47が貫通される前部ホルダー45aの前壁45cの孔45fとは、互いに若干の隙間を保持するとともに軸周りの回転を実質的に規制するために、垂直線に対して対称な円形以外の相似形で例えばU字形状になっている。より詳しくは、互いの若干の隙間を無視すれば、係止棒47と孔45fは殆ど合同形状である。
<郵便受け箱用ダイヤルプッシュ錠前の作用>
図4(a)に示すように、上記のように「摘まみ43を所定の方向に回転させて開錠位置に合わせた状態」では、ロックカム53の回転用の回転軸52の周りに設けられるロックバネ55によりフック54は施錠用ピン46を施錠する方向Y2に回転付勢されている。
このため、施錠用ピン46がフック54から外れることはない。
この状態から、さらに、上記、錠前部41の摘まみ43の表面43aを指で押し込む(プッシュする)ことで、施錠用ピン46を備える係止棒47が矢印Y1の方向に移動する。
図4(b)に示すように、上記のように、摘まみ43とホルダー45が軸48方向に開錠のための施錠解除作動代Qだけ移動すると、施錠用ピン46が係止棒47の移動によってフック54から施錠解除作動代Qだけ離れる。
この間に、施錠用ピン46はロックバネ55により斜板54bに押付けられながら移動し、施錠解除作動代Q移動した時点で、施錠用ピン46が斜板54bから離れる位置になるため、フック54はロックバネ55によりY3の方向に移動し、施錠用ピン46の先端部46aが斜板54bの裏面54cに潜り込む。
ここで、上記のように、係止棒47と係止棒47が貫通される前部ホルダー45aの前壁45cの孔45fとは、互いに若干の隙間を保持するとともに軸周りの回転を実質的に規制するために、垂直線に対して対称な円形以外の相似形で例えばU字形状になっている。さらに、抉り部45dの周囲の一部に略直方体形状の凸部45eが設けられ、孔45fの周囲の抉り部45d側には座繰りRが形成される。
このため、開錠時にフランジ凹部47eと凸部45eがガタなく嵌入できて、係止棒47が前部ホルダー45aに対して垂直面内で傾斜しながらスライドすることができる。
図5(a)に示すように、係止棒47が施錠解除作動代Q移動した分だけ、上記の押出バネ56が蓄圧されるので、押出バネ56がリリースキャップ57を介して係止棒47の一端部47aをY4方向に押出す。
このとき、上記のように施錠用ピン46はロックバネ55により施錠用ピン46を施錠する方向Y2に回転付勢されているので、施錠用ピン46の先端部46aが斜板54bから離れることなく裏面54cを摺りながら確実に移動することができる。
図5(b)に示すように、施錠用ピン46の先端部46aが斜板54bの裏面54cを摺りながら移動する間は、施錠用ピン46が斜板54bによって押し下げられるので、係止棒47は矢印Y5の方向に回転傾斜しながらY4方向にスライドする。
このとき、上記のように、係止棒47と係止棒47が貫通される前部ホルダー45aの前壁45cの孔45fとは、互いに若干の隙間を保持するとともに軸周りの回転を実質的に規制するために、垂直線に対して対称な円形以外の相似形で例えばU字形状になっているので、係止棒47が前部ホルダー45aに対して垂直面内で傾斜しながらスライドすることができる。
図5(c)に示すように、最終的に、施錠用ピン46がロックカム53のフック54から離反する。このとき、施錠用ピン46が斜板54bとフック54から開放されるので、係止棒47は矢印Y6の方向に復元して傾斜しない状態に戻る。
上記のように押出バネ56がリリースキャップ57を介して係止棒47を押出すのは瞬間的で、錠前部41は錠前受け部42から容易に離脱することができる。
なお、再度施錠する場合は、係止棒47の施錠用ピン46をフック54に当接しながら押し込むことにより、フック54がロックバネ55の力に打ち勝って回転し、最終的に係止棒47がフック54を乗越えてフック54に係止することができる。
「郵便受け箱の構造」
図6、図7に示すように、受入れ口32と取出し口33を備える郵便受け箱本体34が門塀35に郵便受け箱31が埋込まれる。
そして、取出し口33に錠前部41と錠前受け部42からなる郵便受け箱用ダイヤルプッシュ錠前40が設けられ、錠前部41は回転式の蓋38の上部38aに、錠前受け部42は郵便受け箱本体34の頂壁近傍34aに設けられる。蓋38の開閉に連動して錠前部41と錠前受け部42は互いが離反、結合することで開錠、施錠される。
郵便受け箱本体34は直方体形状の収納部36と、この収納部36の前壁36aの上部を貫通して収納部36の両側壁36bと頂壁36cを共有して前方に突出する直方体形状の投入部37とで構成される。そして、郵便受け箱本体34の投入部37の前端37aに受入れ口32を備える口金部39を形成し、収納部36の後壁36dに取出し口33とのぞき窓38cを備える蓋38が形成される。
蓋38はその下部(ピン部)38bを中心にして開閉され、郵便受け箱本体34に蓋38が開く際の衝撃を緩和する緩衝装置49が設けられる。緩衝装置49は例えば空圧式バンパーとしてのシリンダーロッド49aとシリンダー49bである。
下部(ピン部)38bには回転体44cを備え、蓋38の回転に同調して回転するピン部38bと共に回転する。
蓋38が矢印のように下方に回転する際に、この回転体44cがシリンダーロッド49aに当接して徐々にシリンダーロッド49aを持ち上げることにより、シリンダーロッド49aの突出長さが最大Q1からQ2に変化する。
そして、このシリンダーロッド49aの変化量に応じてシリンダー49b内の蓄圧力が増加するので緩衝装置49によって蓋38が制御されながら穏やかに回転することができる。
このため、「摘まみ43を所定の方向に数回回転させて開錠位置」に合わせた状態で、摘まみ43の表面43aを指で押し込む(プッシュする)動作だけで、蓋38はその下部(ピン部)42を中心にして自重により矢印の方向に自動的に開くことができる。
このように、ダイヤル式の錠前を開錠する際に指で蓋を引出す労力を必要とせず指で押す(プッシュする)だけで蓋38を自動的にスムーズに開くことができる。
確実に蓋38の施錠ができるため投入部から内容物が勢いよく投函された際に内容物が蓋に衝突して蓋が開いて取出し口から食み出たりすることがなくなるので、内容物が落下して破れたり雨によって破損したりする恐れがなくなる。
以上、本発明の実施形態を図面に基づいて説明したが、上記の実施例はいずれも本発明の一例を示したものであり、本発明はこれらに限定されるべきでないということは言うまでもない。たとえば、コイルバネ47dの代わりに、弾性ゴム等を使用することもできる。
本発明の実施形態における、(a)は郵便受け箱用ダイヤルプッシュ錠前40の施錠状態を示す側面断面図、(b)は図1(a)におけるC−C含一部透視矢視図である。 本発明の実施形態における、郵便受け箱用ダイヤルプッシュ錠前40の錠前部41の正面図と左右側面図である。 本発明の実施形態における、前部ホルダー45aの前壁45cと、係止棒47と、ダイヤル操作部44の内筒44aとの組付斜視図である。 本発明の実施形態における、ロックカム53と、係止棒47の施錠用ピン46との関係を示す斜視図で、(a)は施錠状態、(b)は開錠時に係止棒47を押込んだ状態である。 本発明の実施形態における、ロックカム53と、係止棒47の施錠用ピン46との関係を示す斜視図で、(a)は図4(a)の状態から係止棒47が斜板54bに沿って押出される状態、(b)は係止棒47の施錠用ピン46 がフック54から離脱する直前の状態、(c)はロックカム53から係止棒47が離脱した状態である。 本発明の実施形態における、埋込式の郵便受け箱31に取付けられた郵便受け箱用ダイヤルプッシュ錠前40の施錠状態を示す側面透視図である。 本発明の実施形態における、埋込式の郵便受け箱31の郵便受け箱用ダイヤルプッシュ錠前40の解錠状態を示す側面透視図である。 従来例における、(a)は郵便受け箱から内容物を確認及び取出す状態を示す斜視図、(b)は図8(a)におけるE−E矢視図である。 従来例における、郵便受け箱用錠前の施錠時の断面図である。 従来例における、郵便受け箱用錠前の解錠時の断面図である。
符号の説明
40 郵便受け箱用ダイヤルプッシュ錠前
41 錠前部
42 錠前受け部
43 摘まみ
44 ダイヤル操作部
44a 内筒
45 ホルダー
45a 前部ホルダー
45b 後部ホルダー
45c 前壁
46 施錠用ピン
47 係止棒
47a 一端部
47b 他端部
47c フランジ
47d コイルバネ
50 ソケット部
51 施錠機構部
52 回転軸
53 ロックカム
53a 一端部
53b 他端部
54 フック
54a 領域
54b 斜板
55 ロックバネ
56 押出バネ

Claims (7)

  1. 錠前部と錠前受け部からなる郵便受け箱用ダイヤルプッシュ錠前であって、 前記錠前部は略円柱形状の摘まみを備えるダイヤル操作部と、小径筒状の前部ホルダーと大径筒状の後部ホルダーからなるホルダーと、一端部に施錠用ピンを備える係止棒とからなり、
    前記後部ホルダーにダイヤル操作部をスライド自在に挿入して前記係止棒の一端部が前記前部ホルダーの前壁からスライド自在に突出して設けられ、
    前記錠前受け部は前記前部ホルダーを挿入するソケット部と施錠機構部とからなり、
    前記施錠機構部に、開錠時に前記係止棒を前記錠前受け部から押出す押出バネと、施錠時に前記係止棒を前記施錠用ピンを介して施錠するロックカムが配置され、前記ロックカムの一端部に前記施錠用ピンと係合するフックを備えるとともに他端部に前記ロックカムの回転用の回転軸を備え、前記ロックカムは前記回転軸の周りに設けられるロックバネにより前記フックが前記施錠用ピンを施錠する方向に回転付勢され、
    前記フックの前記施錠用ピンと係合する領域にこの領域から前記回転軸方向に立上がる斜板を備え、
    開錠時に前記ダイヤル操作部を押込み前記施錠用ピンが前記回転軸方向に移動すると前記施錠用ピンが前記ロックバネの回転付勢により前記斜板の下面に廻り込み、前記押出バネによって前記施錠用ピンが前記斜板を乗越えて押出されて開錠されることを特徴とする郵便受け箱用ダイヤルプッシュ錠前。
  2. 請求項1に記載の郵便受け箱用ダイヤルプッシュ錠前であって、前記係止棒を前記ダイヤル操作部に当接するように付勢するコイルバネが前記係止棒の他端部に周設されることを特徴とする郵便受け箱用ダイヤルプッシュ錠前。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の郵便受け箱用ダイヤルプッシュ錠前であって、前記係止棒の軸芯は前記前部ホルダーの軸芯に対して傾斜且つスライド自在に設けられることを特徴とする郵便受け箱用ダイヤルプッシュ錠前。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の郵便受け箱用ダイヤルプッシュ錠前であって、前記係止棒の軸断面と前記係止棒が貫通される前記前部ホルダーの前壁の貫通孔は前記係止棒の軸芯の垂直線に対して対称な(円形以外の)相似形で形成されることを特徴とする郵便受け箱用ダイヤルプッシュ錠前。
  5. 請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載の郵便受け箱用ダイヤルプッシュ錠前であって、前記係止棒の他端部にフランジが設けられ、開錠時に、コイルバネが圧縮されて前記フランジと共に前記前部ホルダーの前壁に収納されるように前記前壁に抉り部が形成されることを特徴とする郵便受け箱用ダイヤルプッシュ錠前。
  6. 請求項5に記載の郵便受け箱用ダイヤルプッシュ錠前であって、前記フランジの一部を切欠いてフランジ凹部を形成し、前記前部ホルダーの前壁の前記抉り部の周囲部の一部に前記フランジ凹部に嵌入する凸部を形成することを特徴とする郵便受け箱用ダイヤルプッシュ錠前。
  7. 請求項1乃至請求項6項のいずれか1項に記載の郵便受け箱用ダイヤルプッシュ錠前であって、前記係止棒は前記押出バネの先端部を覆うリリースキャップを介して前記押出バネにより前記錠前受け部から押出されることを特徴とする郵便受け箱用ダイヤルプッシュ錠前。
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