JP2007031284A - 防虫剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】常温揮散性薬剤の揮散が効率的に調節されるとともに、高い防虫効力を奏し、しかも常温揮散性薬剤の揮散と昇華性物質の昇華がほぼ同時期に終了するために使用の終点表示が明確な防虫剤の提供。
【課題の解決手段】(a)エムペントリンと、(b)プロフルトリン及び/又はメトフルトリンとを、(a):(b)の重量比として10:1〜1:1の割合で含有する常温揮散性薬剤組成物を昇華性物質に0.5〜3.0重量%担持させ、この薬剤担持体を収納してなる防虫剤。昇華性物質としては、2,4,6−トリイソプロピル−1,3,5−トリオキサン又はアダマンタンが好ましい。
【選択図】図1

Description

本発明は、常温揮散性薬剤を昇華性物質に担持させてなる薬剤担持体を収納してなる防虫剤の改良に関するものである。
従来、衣類用防虫剤としては、固形状のパラジクロルベンゼン、ナフタリン、樟脳等の昇華性防虫剤のほか、エムペントリン等の液状の常温揮散性薬剤を紙、プラスチック等の担持体に含浸させ容器に収納した防虫剤が知られている。
前者の昇華性防虫剤は、イガやヒメカツオブシムシ等の衣料害虫に対する効力が弱く、また有害性、環境汚染性等の点で問題となっている。一方、エムペントリン等の常温揮散性ピレスロイド剤は、前者の昇華性防虫剤に比べて防虫力は高く、少ない量で防虫効力を示すが、紙、プラスチック等の担持体に含浸させた形態では、効力終点時においても外観的に何ら変化を起こさず、使用の終点を明確に認知することができない。
そこで、エムペントリン等の液状の常温揮散性薬剤を昇華性物質に担持させ、昇華性物質の消失をインジケーターに利用しようとする提案がある。例えば、特開昭61−83102号公報に、パラジクロルベンゼンやナフタリン等の昇華性物質の成形基材内にエムペントリン等の油性防虫薬剤を含有せしめ、通気性の和紙によって包装したものが記載されている。しかしこの場合、薬剤が通気性の和紙を通して無制約に拡散するので防虫効果が長続きしない。また、特開平7−285805号公報は、常温揮散性薬剤と昇華性物質を組み合わせた錠剤を、一部が透明な樹脂製フィルムからなり、他の部分が不織布又は紙等の通気性材料でかつその内面の一部分にガス透過抑制層を形成した通気性材料からなる包装容器に収納した衣料害虫用防虫剤を開示する。この防虫剤は、常温揮散性薬剤の揮散終了と昇華性物質の昇華終了がほぼ同時期になるように意図したものであるが、実施例に示される如く、昇華性物質であるサンサブリ(2,4,6−トリイソプロピル−1,3,5−トリオキサン)に対するエムペントリンの含有量が高く、目付の大きい不織布を使用したとしても薬剤の滲み出しの危惧が避けられず、また目付の大きい不織布では揮散や昇華速度の調整も難しい。
また、特開2004−143146には、プロフルトリン又はメトフルトリンをサンサブリに含有させた衣料用害虫防除組成物が記載されている。プロフルトリン又はメトフルトリンは、エムペントリンよりも優れた防虫効果を示し有用な防虫剤を提供するものであるが、コスト高のうえ、エムペントリンと比べると蒸気圧が低く昇華性物質と組み合わせた場合に揮散性調節の点で必ずしも効率的でないのが現状である。
特開昭61−83102号公報 特開平7−285805号公報 特開2004−143146号公報
本発明は、常温揮散性薬剤の揮散が効率的に調節されるとともに、高い防虫効力を奏し、しかも常温揮散性薬剤の揮散と昇華性物質の昇華がほぼ同時期に終了するために使用の終点表示が明確な防虫剤を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、次のような構成を採用する。
(1)(a)エムペントリンと、(b)プロフルトリン及び/又はメトフルトリンとを、(a):(b)の重量比として10:1〜1:1の割合で含有する常温揮散性薬剤組成物を昇華性物質に0.5〜3.0重量%担持させ、この薬剤担持体を収納してなる防虫剤。
(2)昇華性物質が、2,4,6−トリイソプロピル−1,3,5−トリオキサン又はアダマンタンである(1)記載の防虫剤。
(3)薬剤担持体が可撓性袋に収納された防虫剤であって、この可撓性袋の両面又は片面は肉厚10〜30μmの薬剤透過性フィルムで内面ラミネートされた目付10〜50g/m2の和紙又は不織布であるか、もしくは積層延展法により製造された目付10〜50g/m2の長繊維不織布である(1)又は(2)記載の防虫剤。
本発明の防虫剤は、特定2種又は3種の常温揮散性薬剤の揮散が効率的に調節されて相乗的に高い防虫効力を奏し、しかもこれらの常温揮散性薬剤の揮散と昇華性物質の昇華がほぼ同時期に終了するため使用の終点表示が明確なので、その実用性は極めて高い。
本発明は、常温揮散性薬剤として、(a)エムペントリンと、(b)プロフルトリン及び/又はメトフルトリンとを、(a):(b)の重量比として10:1〜1:1の割合で含有する混合組成物を用いる。すなわち、プロフルトリンならびにメトフルトリンは、エムペントリンよりも優れた殺虫、防虫効果を示すものの、エムペントリンと比べると蒸気圧が低く、昇華性担体に担持させた防虫剤では薬剤の揮散と昇華性物質の昇華を効率的に調節するのに通常困難を伴うのであるが、前記比率の混合組成物を用いることによって、2種又は3種の薬剤の揮散と昇華性物質の昇華が相互作用に基づき理想的なパターンで進行し、しかも殺虫、防虫効力の点で顕著な相乗効果を有することを見出したものである。このような作用・効果は、昇華性担体と組み合わせにおいて特徴的であって、例えば紙製担体では得られないし、更に昇華性担体中の両者の混合比率が前記範囲を外れても奏し得ないことが認められた。
なお、化合物の酸もしくはアルコール成分において、不斉炭素に基づく光学異性体や幾何異性体が存在する場合、それらの各々や任意の混合物も本発明に包含されることはもちろんである。
本発明では、前記常温揮散性薬剤の揮散に支障を来たさない限りにおいて、揮散性に優れた他の殺虫、防虫成分、忌避成分、抗菌成分、防黴成分、消臭成分、芳香成分等を配合することができる。例えば、ヒノキチオール、テトラヒドロリナロール、オイゲノール、シトロネラール、アリルイソチオシアネート等の抗菌成分、イソプロピルメチルフェノール、オルトフェニルフェノール等の防黴成分、シトロネラ油、オレンジ油、レモン油、ライム油、ユズ油、ラベンダー油、ペパーミント油、ユーカリ油、ジャスミン油、檜油、緑茶精油、リモネン、α−ピネン、リナロール、ゲラニオール、フェニルエチルアルコール、アミルシンナミックアルデヒド、クミンアルデヒド、ベンジルアセテート等の芳香成分、「緑の香り」と呼ばれる青葉アルコールや青葉アルデヒド配合の香料成分などがあげられる。
本発明は、前記常温揮散性薬剤の担体として昇華性物質を用いる。昇華性物質としては、2,4,6−トリイソプロピル−1,3,5−トリオキサン[商品名:サンサブリ(小川香料株式会社製)]、アダマンタン、トリシクロドデカン[商品名:アイサワーD(出光石油化学株式会社製)]、2−ヒドロキシカンファー(慣用名:ボルネオール)、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール(慣用名:ネオペンチルグリコール)、などがあげられ、なかでも、2,4,6−トリイソプロピル−1,3,5−トリオキサンやアダマンタンが使いやすい。
本発明では、昇華性物質(通常0.5〜25g)に対する常温揮散性薬剤の担持量を0.5〜3.0重量%に設定する。担持量が0.5重量%未満の場合、防虫効力の持続性に不足を生じる場合があり、一方、担持量が3.0重量%を超えると、薬剤担持体を収納する、例えば和紙又は不織布に滲みを生じる恐れがあり、これを防止するために和紙又は不織布の目付けを過度に大きくすると常温揮散性薬剤の揮散や昇華性物質の昇華制御が難しくなる。
昇華性物質の形状は任意であるが、板状、棒状、円盤状、ドーナツ状などに成形された錠剤が一般的である。
常温揮散性薬剤を担持させる方法としては、必要に応じ溶剤、界面活性剤、分散剤などを用いて薬剤を成形された昇華性物質に含浸させてもよいし、あるいは薬剤と昇華性物質の混合物を溶融後冷却するか、もしくは加圧機を用いて錠剤状に成形することができる。
本発明の薬剤担持体には、安定剤、着色剤、帯電防止剤などを適宜配合してもよい。色彩の付加は、商品価値を高めるだけでなく、常温揮散性薬剤の揮散終点を明瞭に視認させえることから好ましい。
また、担体の一部として昇華性物質以外のものを使用することもできる。例えば紙、パルプ、ビスコースなどのセルロース系担体、エチレン−酢酸ビニール系樹脂、ポリエステル、オレフィンポリマーなどの合成樹脂担体、ケイ酸カルシウムなどの無機質担体などがあげられる。ただし、これらの担体は薬剤の揮散に補助的に関与し、表示機能は昇華性物質に委ねられることは勿論である。
本発明の防虫剤は、薬剤担持体を種々の袋や容器に収納して用いる。例えば、両面又は片面が肉厚10〜30μmの薬剤透過性フィルムで内面ラミネートされた目付10〜50g/m2の和紙又は不織布、もしくは積層延展法により製造された目付10〜50g/m2の長繊維不織布で形成された可撓性袋があげられる。片面の場合は、他面が薬剤非透過性フィルムにて形成された可撓性袋が使いやすい。
かかる可撓性袋に薬剤担持体を収納して使用すれば、薬剤担持体が前記昇華性物質の昇華に伴い縮小しても、薬剤担持体の少なくとも一部が可撓性袋における和紙又は不織布の内面に接するので、昇華性物質から滲出する常温揮散性薬剤が和紙又は不織布に拡散し、揮散調節が容易となる。
そして、常温揮散性薬剤の揮散終了と昇華性物質の昇華終了をほぼ同時期に調整することができ、明確な使用の終点表示機能が達成可能となる。
和紙又は不織布の材質は、昇華性物質から滲出する常温揮散性薬剤を含浸、拡散せしめ得るものであれば全て使用可能である。但し、和紙又は不織布の目付が10g/m2未満であると、昇華性物質の表面に滲出した常温揮散性薬剤の和紙又は不織布への移行・拡散が十分でなく、常温揮散性薬剤の揮散効率が昇華性物質の昇華効率に比して低下する恐れがある。
一方、和紙又は不織布の目付が50g/m2を超えた場合、可撓性が損なわれたり、不透明度が増して外から昇華性物質の消失が視認しずらくなるため好ましくない。
和紙又は不織布の内面にラミネートされる薬剤透過性フィルムの材質としては、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)などのポリオレフィン、あるいはエチレンビニルアセテート(EVA)が適当であり、その肉厚は10〜30μmの範囲が適当である。
また、可撓性袋の両面又は片面の素材として、積層延展法により製造された目付10〜50g/m2の長繊維不織布を用いることもできる。
例えば、特殊ポリエステルと特殊ポリプロピレンの多層構造からなる帝人製の長繊維不織布(商品名:メルフィット)等があげられ、通気性やヒートシール性にも優れている。
可撓性袋の片面が前記和紙、不織布又は長繊維不織布の場合、他面を薬剤非透過性フィルムで形成してもよい。ここで、薬剤非透過性フィルムとしては、ポリエステル(PET、PBTなど)、ポリアミド、ポリアセタール、ポリアクリルニトリルなどがあげられ、その肉厚は可撓性を損なわない範囲で決定される。また、デザイン性やキャラクター性を付与するためにフィルムを着色したり印刷しても構わない。
そして、通常、両面をヒートシール等の手段により接着して可撓性袋を作製する。
薬剤担持体を収納した袋(好ましくは前記したような可撓性袋)は、開口部を有するプラスチック製容器に収容して用いてもよい。プラスチック製容器の形状や大きさは何ら限定されず、例えば洋服タンス、クローゼットやウォークインクローゼット等での使用に供する場合は、通常吊り下げ手段が付設するのが一般的である。
本発明の防虫剤の使用量は、使用期間(6ケ月、1年用等)、防除対象空間の広さ等によって適宜決定することができるが、例えば、1年用の場合、50Lの引き出しあたり20〜300mg程度の常温揮散性薬剤を昇華性物質に含有させればよい。
こうして得られた本発明の防虫剤は、タンス、衣装箱、クローゼットやウォークインクローゼット等の大空間収納設備などにおいて、イガ、コイガ、ヒメカツオブシムシ、ヒメマルカツオブシムシなどの衣料害虫、あるいは蚊や蚋、ハエ、ユスリカなどの各種害虫に対して優れた殺虫、防虫効果を奏する。そして、薬剤担持体の消失状態を目視するだけで簡単に、薬剤担持体の交換時期を認知できるので、極めて有用かつ実用的である。
次に、具体的実施例ならびに試験例に基づいて、本発明の防虫剤を更に詳細に説明する。
常温揮散性薬剤であるエムペントリン40mgとプロフルトリン10mgとを、厚さ9mmで円盤状のサンサブリ(青色に着色)3.0gに担持させた薬剤担持体(昇華性物質に対する薬剤担持量:1.7%)を調製し、可撓性袋(両面:和紙とその内面にラミネートされた薬剤透過性フィルムとから構成)に収納した。この2個を容積約50Lの引き出しに入れて1年間使用する設計とした。また、和紙の目付は20g/m2で、その内面ラミネートに用いたポリエチレンの肉厚は15μmであった。
本防虫剤を衣類が収納されたタンスの引き出しに入れて使用した。1年間にわたり、衣料害虫の食害を受けることがなく、衣類に対する滲み等の問題も認められなかった。また、使用経過とともに青色のサンサブリが徐々に縮小し、約1年後の時点で全て消失した。本防虫剤1は、使いやすく終点表示が明確であり、極めて実用的であった。
常温揮散性薬剤であるエムペントリン80mgとプロフルトリン10mg及びメトフルトリン5mgとを、厚さ7mmで円盤状のアダマンタン(青色に着色)8gに担持させた薬剤担持体(昇華性物質に対する薬剤担持量:1.2%)を4個調製し、それぞれ可撓性袋(片面:和紙とその内面にラミネートされた薬剤透過性フィルムとから構成、他面:薬剤非透過性のポリエステルフィルム)に収納した。この2個ずつを2個のプラスチック製容器に収容後、容積約800Lの洋服タンスに吊るして1年間使用する設計とした。また、和紙の目付は25g/m2で、その内面ラミネートに用いたポリエチレンの肉厚は12μmであった。
本防虫剤を洋服タンスに吊るして1年間使用した。その間、衣料害虫から衣類を完全に保護することができ、また、約1年後の時点で、常温揮散性薬剤の残量とアダマンタンの残量がともに僅かで、優れた終点表示機能を有することが認められた。
実施例1に準じ、表1に示す各種の薬剤担持体を調製後、可撓性袋に収納して本発明の防虫剤を作製した。25℃の条件下で50Lの衣装箱に入れて実施した揮散試験ならびに防虫試験の結果を表2に示す。
(1)揮散試験:常温揮散性薬剤と昇華性物質の時間経過に伴う残存量を、初期値に対する相対比で示した。
(2)防虫試験:約23Lの透明衣装ケース内に、羊毛布を畳んで入れた。(1)の揮散試験で2ケ月経過後のサンプルを2個取り出し、前記衣装ケース内の羊毛布の上に置いた。2週間放置後、畳んだ羊毛布の中間層にイガ幼虫10頭を含む網カゴを設置し、その後7日後の時点でイガ幼虫の致死率(ノックダウンを含む)を観察した。なお、網カゴは2ケ所に設置した。
本発明の防虫剤は、1年間にわたり、エムペントリンとプロフルトリンの揮散と昇華性物質の昇華が相互作用によってほぼ平行して進行し、しかも、図1に示すように、防虫効力の点でも予想を超えた相乗効果を奏することが明らかとなった。また、常温揮散性薬剤の揮散と昇華性物質の昇華がほぼ同時期に終了することから、本発明の優れた終点表示機能が確認された。
これに対し、比較例1〜4のように、昇華性物質に担持するエムペントリンとプロフルトリンの混合比率が10:1〜1:1の範囲を外れると、常温揮散性薬剤の揮散を昇華性物質の昇華に合わせて効率的に制御するのが難しくなり、しかも相乗的な防虫効果を期待できなかった。
また、昇華性物質に対する常温揮散性薬剤の担持量が3.0%を越えると、比較例5の如く可撓性袋への滲み出しが避けられなかった。更に、比較例6のように、2種の常温揮散性薬剤を昇華性物質ではなくパルプ製マットに担持させた場合には、前記混合比率の範囲内であっても、常温揮散性薬剤の揮散と昇華性物質の昇華の効率的制御や相乗的な防虫効果が得られず、従って実施例の作用・効果は特定の常温揮散性薬剤と昇華性担体との組み合わせに基づくものであることが実証された。
防虫剤の防虫試験の結果を示す図面である。
符号の説明
縦軸は致死率(%)、横軸は実施例番号(エムペントリンとプロフルトリンの混合比率)を示す。また、実線は実測値、破線は理論値を示す。

Claims (3)

  1. (a)エムペントリンと、(b)プロフルトリン及び/又はメトフルトリンとを、(a):(b)の重量比として10:1〜1:1の割合で含有する常温揮散性薬剤組成物を昇華性物質に0.5〜3.0重量%担持させ、この薬剤担持体を収納してなることを特徴とする防虫剤。
  2. 昇華性物質が、2,4,6−トリイソプロピル−1,3,5−トリオキサン又はアダマンタンであることを特徴とする請求項1記載の防虫剤。
  3. 薬剤担持体が可撓性袋に収納された防虫剤であって、この可撓性袋の両面又は片面は肉厚10〜30μmの薬剤透過性フィルムで内面ラミネートされた目付10〜50g/m2の和紙又は不織布であるか、もしくは積層延展法により製造された目付10〜50g/m2の長繊維不織布であることを特徴とする請求項1又は2記載の防虫剤。
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