JP2007028105A - 印刷制御装置及びその方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 フィニッシング処理の確認のためにテストイメージを用いていているため、最終的な印刷結果を確認するのが困難であった。
【解決手段】 第1の印刷条件を含む印刷ジョブに対して試し印刷が設定された場合、その試し印刷に対して第2の印刷条件を設定し(S7〜S9)、その第2の印刷条件で印刷ジョブに基づく試し印刷を実行させる(S10)とともに、第1の印刷条件で印刷ジョブを実行させる(S12)。
【選択図】 図4
【解決手段】 第1の印刷条件を含む印刷ジョブに対して試し印刷が設定された場合、その試し印刷に対して第2の印刷条件を設定し(S7〜S9)、その第2の印刷条件で印刷ジョブに基づく試し印刷を実行させる(S10)とともに、第1の印刷条件で印刷ジョブを実行させる(S12)。
【選択図】 図4
Description
本発明は、実際に印刷する内容を試しに印刷する試し印刷機能を有する印刷制御装置及びその方法に関するものである。
オンデマンンドのプリントが一般化し、高機能の複写機やプリンタで商業印刷を行う機会が増えている。このような商業印刷では、高価なコート紙を使用して高品質な画像を大量に印刷する場合があるため、印刷の失敗を防止するために大量印刷の前に試し印刷をするのが一般的である。このような試し印刷の際に高価な本番用のコート紙を使用すると、その分印刷コストが上昇するという問題がある。
そこで特許文献1には、3つの給紙トレイより選択的に印刷用紙を印刷部に搬送できる孔版印刷装置において、複数の給紙トレイの1つを試し印刷用トレイとし、試し印刷時には、その試し印刷用トレイのシート紙に試し印刷を行うことが記載されている。このように安価なシート紙を使用して試し印刷を行うことにより、印刷コストの上昇を抑えることができる。
また引用文献2には、大量部数を印刷する際、そのジョブのページ数が大量である場合に、実際に印刷を開始する前に確認用として事前に1部だけ印刷を行う試し印刷機能が記載されている。更に、用紙のサイズ、向き、枚数、製本、変倍やレイアウトなどの編集に関するフィニッシング処理条件を設定し、テストデータを出力することで、実際に印刷すべき画像データを用いることなくフィニッシング処理をテストするということが行われている。
特開2002−19979号公報
特開2001−197284号公報
上記特許文献1では、実際の印刷で使用する用紙などのメディアの特性に関係なく、操作者が試し印刷用に選択したシート紙(メディア)に印刷するために、以下のような問題があった。
・操作者が試し印刷用に選択したメディアが、実際の印刷で使用するメディアからみて最適でない場合がある。
・試し印刷は、単純に印刷するメディアを変更するだけであり、実際に印刷するメディアでの仕上がりに近い試し印刷ができない場合がある。
・試し印刷で使用するメディアのサイズが、本番印刷用のメディアよりも大きい場合には、試し印刷で使用するメディアの余白部分が無駄になってしまう。
・操作者が試し印刷用に選択したメディアが、実際の印刷で使用するメディアからみて最適でない場合がある。
・試し印刷は、単純に印刷するメディアを変更するだけであり、実際に印刷するメディアでの仕上がりに近い試し印刷ができない場合がある。
・試し印刷で使用するメディアのサイズが、本番印刷用のメディアよりも大きい場合には、試し印刷で使用するメディアの余白部分が無駄になってしまう。
また試し印刷を行う場合、ジョブの全てのページを確認するのではなく、排紙設定やカラーの確認等、特定の印刷機能に関してのみ確認したい場合がある。しかし従来は、フィニッシング処理の確認のためにテストイメージを用いていているため、最終的な印刷結果を確認するのが困難であった。つまり、ユーザの多様なニーズに応えた試し印刷処理をすることが困難であった。
本発明は、上記従来技術の欠点を解決することにある。
また本願発明の特徴は、実際の印刷で使用する印刷ジョブに基づいて、試し印刷用に設定した印刷条件で印刷を行うことができる印刷制御装置及びその方法を提供することにある。
本発明の一態様に係る印刷制御装置は以下のような構成を備える。即ち、
第1の印刷条件を含む印刷ジョブに対して試し印刷を行うか否かを設定する試し印刷設定手段と、
前記試し印刷設定手段により試し印刷が設定された場合、前記試し印刷に対して第2の印刷条件を設定する設定手段と、
前記設定手段により設定された前記第2の印刷条件で前記印刷ジョブに基づく試し印刷を実行させる試し印刷制御手段と、
前記第1の印刷条件で前記印刷ジョブを実行させる印刷制御手段と、
を有することを特徴とする。
第1の印刷条件を含む印刷ジョブに対して試し印刷を行うか否かを設定する試し印刷設定手段と、
前記試し印刷設定手段により試し印刷が設定された場合、前記試し印刷に対して第2の印刷条件を設定する設定手段と、
前記設定手段により設定された前記第2の印刷条件で前記印刷ジョブに基づく試し印刷を実行させる試し印刷制御手段と、
前記第1の印刷条件で前記印刷ジョブを実行させる印刷制御手段と、
を有することを特徴とする。
本発明の一態様に係る印刷制御方法は以下のような工程を備える。即ち、
第1の印刷条件を含む印刷ジョブに対して試し印刷を行うか否かを設定する試し印刷設定工程と、
前記試し印刷設定工程で試し印刷が設定された場合、前記試し印刷に対して第2の印刷条件を設定する設定工程と、
前記設定工程で設定された前記第2の印刷条件で前記印刷ジョブに基づく試し印刷を実行させる試し印刷制御工程と、
前記第1の印刷条件で前記印刷ジョブを実行させる印刷制御工程と、
を有することを特徴とする。
第1の印刷条件を含む印刷ジョブに対して試し印刷を行うか否かを設定する試し印刷設定工程と、
前記試し印刷設定工程で試し印刷が設定された場合、前記試し印刷に対して第2の印刷条件を設定する設定工程と、
前記設定工程で設定された前記第2の印刷条件で前記印刷ジョブに基づく試し印刷を実行させる試し印刷制御工程と、
前記第1の印刷条件で前記印刷ジョブを実行させる印刷制御工程と、
を有することを特徴とする。
本発明によれば、実際の印刷で使用する印刷ジョブに基づいて、試し印刷用に設定した印刷条件で印刷を行うことができる。
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施の形態を詳しく説明する。尚、以下の実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また本実施の形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須のものとは限らない。
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置の一例である複合機の構成を示す概略構成図である。この複合機はスキャナ207、プリンタ部209を備え、単体で複写機として機能し、又PCや通信回線と接続されてスキャナやPCプリンタ、ファクシミリ装置としても機能する。
スキャナ207は、原稿台1に積載した原稿を光学的にスキャンして画像データを生成する。給紙カセット2,3はそれぞれ用紙(メディア(印刷媒体))を積載し、給紙要求に応じて1枚づつ用紙を給紙する。4は用紙を積載し、給紙要求に応じて1枚づつ用紙を給紙するペーパーデッキである。レーザユニット5は、印刷する画像信号に応じて変調したレーザ光を、回転するポリゴンミラーにより反射させて感光ドラム上を走査させる。ここではY(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン),Bk(黒)の各色の画像信号に応じて、4組の半導体レーザとミラーのセットが配置されている。現像ユニット6は、レーザユニット5から照射されるレーザ光により、それぞれ対応する感光ドラム上に形成された静電潜像を、現像器から供給されるトナーにより現像して用紙上に、そのトナー像を転写する。尚、この複合機はフルカラーでの印刷が可能であるため、Y,M,C,Bkのそれぞれの像形成のための感光ドラム、現像器などが設けられている。定着器7は、こうしてトナーが転写された用紙を加熱及び加圧してトナー像を定着させる。201は操作部で、この構成は図2を参照して詳しく説明する。
図2は、本実施の形態に係る複合機の操作部201の外観図である。
10はコピーの実行を指示するコピーボタン、11は、ユーザモードの設定画面を表示するためのユーザモードボタン、12は数値を入力するためのテンキー、13は制御部200(図3)から供給される画像を表示し、タッチパネルにより利用者が押下した位置を検出して制御部200(図3)に通知する表示部である。
図3は、本実施の形態に係る複合機の機能構成を示すブロック図である。
この複合機は、画像入力デバイスであるスキャナ207及び画像出力デバイスであるプリンタ209を含むとともに、LAN211及び公衆回線(WAN)212に接続されている。そしてコピー機能、LAN211を介して外部から供給されるデータをプリントするプリント機能、公衆回線(WAN)212を介したファクシミリ機能を含む通信機能を有している。制御部200は、この複合機全体の制御を行うとともに、画像情報やデバイス情報の入出力に関する制御を行う。
制御部200は、ROM27に格納されているブートプログラムに基づきシステムを起動し、このシステム上でHDD(ハードディスク)28に格納されている各種制御プログラムを読み出してRAM22にロードする。CPU21は、このRAM22にロードされたプログラムを実行して所定の処理を行う。マラRAM22は、CPU21による制御処理時に、各種データを一時的に保存するワークエリアを提供している。HDD28には上記各種プログラムが格納されるとともに、スキャナ207で読取った画像データ等が格納される。CPU21には、RAM22、ROM27、HDD28とともに、操作部I/F(操作部インタフェース)23、ネットワークI/F(LANインタフェース)24、モデム25、イメージバスI/F(イメージバスインタフェース)29がシステムバス37を介して接続されている。操作部I/F23は、操作部201とのインタフェースであって、操作部201に表示する画像データを操作部201へ転送したり、操作部201におけるユーザの操作入力により発生した信号をCPU21へ転送するなどの処理を行う。操作部201は、図2を参照して説明したように、画像形成に関する各機能における現在の設定状態、各機能に関する設定情報を入力するための入力画面などを表示するための表示部13、その表示に基づいて、各機能に対する設定情報を入力するキーなどを含む入力部などを有する。
ネットワークI/F24はLAN211に接続され、LAN211を介した情報の入出力を行う。モデム25は、公衆回線(WAN)212に接続され、公衆回線212を介した情報の入出力を行う。イメージバスI/F29は、画像バス38とシステムバス37とを接続し、データ構造を変換するするバスブリッジからなる。画像バス38は、画像データを高速で転送可能なPCIバス又はIEEE1394規格に従うバスから構成される。画像バス38には、RIP(ラスタイメージプロセッサ)31、デバイスI/F(デバイスインタフェース)32、スキャナ画像処理部33、プリンタ画像処理部34、画像回転部35及び画像圧縮部36が接続されている。
RIP31は、PDLコードをビットマップイメージに展開する。デバイスI/F32は、画像入出力デバイスであるスキャナ207やプリンタ209と制御部200とを接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。スキャナ画像処理部33は、入力画像データに対し補正、加工、編集を行う。プリンタ画像処理部34は、プリント出力用の画像データに対して補正、解像度変換などを行う。画像回転部35は画像データの回転処理を行う。画像圧縮部36は、多値画像データに対してJPEG、2値画像データに対してJBIG、MMR、MHの圧縮伸張処理を行う。
このように、制御部200のCPU21は、各制御プログラムに基づきシステムバス37に接続される各種デバイスとのアクセスを総括的に制御するとともに、デバイスI/F32を介してスキャナ207から画像情報を読み込み、その読み込んだ画像情報に対して所定の処理を施した後に該画像情報をデバイスI/F32を介してプリンタ209に出力して印刷する等の制御を行う。
次に、図4のフローチャートを参照して、本発明の実施の形態に係る試し印刷処理について説明する。
図4は、本発明の実施の形態に複合機における試し印刷処理を説明するフローチャートである。この試し印刷処理は、通常の印刷を行う前に、実際にどのように印刷されるかを試すためのもので、実際の印刷条件を設定した後、試し印刷を指示することにより開始される。具体的には、操作部201のユーザモード設定ボタン11(図2)を押し、表示部13に表示された「試し印刷」(図17の「試しコピー」1701)をオペレータが指示することにより開始される。このときRAM22には、試し印刷モードを示すフラグがセットされる。
図5(A)(B)は、本実施の形態に係る複合機における試し印刷のデフォルト設定用の画面例を示す図である。複合機におけるユーザの好みを記憶して反映させるために、機器のデフォルトの値として、試し印刷に係る項目を記憶させるための表示であり、図5(A)に示すように、試し印刷としてデフォルトを全ページ印刷とするか、目的にあった印刷とするかを選択できるボタン501及び502を表示させる。ボタン502が選択された場合にさらに詳細な項目を表示させる。チェックボックス503は試し印刷にてデフォルトでどのような目的や用途で確認するかを設定するための表示である。これら各々について詳細ボタン504〜506で更に詳細な設定が可能とされている。図5(A)に示すように、「フィニッシング(排紙)」「両面」「カラー」「縮小試し印刷」「試し印刷ページ数指定」等の試し印刷で確認したい目的の項目を選択可能とする表示をする。そして、例えば「フィニッシング」項目に対応する「種別」504が指示されると、図5(B)に示すように、そのフィニッシング処理の詳細(「断裁」「糊付け」「ソート」「パンチ」「折り」「製本」と、それぞれの最低試し印刷ページ数の指定)を指定するための画面が表示される。少ないページ数での試し印刷では試し印刷で確認したい仕上がりが確認できない場合があるため、このように最低のページ数を指定可能としている。また、これらの最低のページ数は機器のデフォルトの値として予め記憶させておき、後述のS1の試し印刷デフォルト設定にて読み込まれる。尚、図5(B)において、ページ数の網掛け表示は、試し印刷が「全ページ」で指定されている場合を示している。また図5(A)の項目「カラー」の「詳細」505が選択されると、図6(A)に示すようなカラーページの設定画面が表示される。ここでは、カラーページの印刷枚数を指定でき、ここには「全カラーページ」と「ページ数指定」が含まれる。「ページ数指定」の場合には、514で、カラーページを印刷するページ数を指定できる。更に、図5(A)の項目「縮小試し印刷」の「詳細」506が選択されると、図6(B)に示すような「2 in 1」「4 in 1」「8 in 1」等の縮小印刷の設定画面が表示される。尚、図5(A)(B)及び図6(A)(B)において、「キャンセル」ボタンはその設定内容を無効にし、「OK」ボタンはその設定内容を有効にする指示ボタンである。尚、これ以降の画面でも、「OK」ボタンと「キャンセル」ボタンは同じ機能を有する。
図6(A)(B)は、本実施の形態に係る複合機における試し印刷設定変更画面の一例を示す図である。
まずステップS1で、ユーザにより好みの試し印刷設定を予めデフォルト登録に記憶させたパラメータを読み込ませる。これにより、ユーザによる使い勝手のよいインタフェースとすることが可能となる。ステップS2で、予めデフォルトとして記憶させられた試し印刷の設定として、「全ページ」或は「目的別」のいずれが記憶されたかを調べる。「全ページ」501は、実際に印刷する全てのページを印刷するための設定で、「全ページ」501が選択されない場合はステップS3に進み、試し印刷のデフォルトを、ジョブに応じたページ数で試し印刷を行う「目的別」に設定する。一方、ステップS2で、全ページ印刷が選択されるとステップS4に進み、試し印刷のデフォルトを「全ページ印刷」に設定する。これにより、ユーザは少ない手順で試し印刷を実行することができ、ユーザによるユーザビリティを向上させる。また、ここにユーザにより好みの目的別の試し印刷設定を表示させることにより、頻繁に使用する機能が少ない手順で利用することができるようになる。
こうして試し印刷のデフォルト設定が完了すると次にステップS5で、印刷開始ボタン10が押下されるのを待ち、押下されるとステップS6に進み、RAM22に、前述した試し印刷モードを示すフラグがセットされているか否かを判断する。セットされていない、即ち、通常の印刷の場合はステップS12に進み、本来の印刷条件に応じて処理された画像データをプリンタ部209に出力して印刷する。
一方、ステップS6において試し印刷モードが設定されていると判断した場合はステップS7に進み、この試し印刷用に設定された項目を表示部13に表示して、オペレータに確認させる。次にステップS8で、オペレータにより、その設定を変更するように指示されたか否かを判断し、設定を変更するように指示されるとステップS9に進み、設定変更用の画面を表示部13に表示して、オペレータの操作に応じて設定が変更される。
図7(A)は、この設定変更用の画面の表示例を示す図である。尚、テキストボックス605に数値が入力された場合は、その入力された数値(ページ数)分だけ、試し印刷が実行される。
図5(A)と比較すると明らかなように、ここでは「全ページ」が設定されていないので「目的別」502のみが表示され、更に、図7(A)では、図5(A)で「試し印刷ページ数指定」が指定されていないため、試し印刷のページ数が省略されている。図7(A)の状態で、「フィニッシング」の「種別」504が指示された場合の表示例を図7(B)に示す。ここでは608で示す各排紙処理に対して、試し印刷のページ数(「全ページ」或は「ページ数指定」)を指定するかどうかを選択できる。そして「ページ数指定」を行うと指定された排紙処理だけがページ数の入力が可能となる(他は網掛けで表示される)。図7(B)の例では、「フィニッシング」の各項目の内、「折り」だけがページ数が指定可能な状態を示している。ここでは、「折り」が指定されている場合に、最低2枚は出力する設定がなされている例となっている。
こうして「OK」ボタンが押されて設定変更処理が終了するとステップS10に進み、試し印刷処理が実行される。尚、ステップS8で、設定を変更しない場合はステップS10に進んで、試し印刷用に最初に設定された印刷条件で試し印刷が実行される。
こうして試し印刷が終了するとステップS11に進み、その試し印刷による印刷結果に基づいて、オペレータが実際に印刷を行うかどうかを判断し、再度設定を変更して、試し印刷を行う場合はステップS1に戻り、前述の処理を実行する。一方、ステップS11で、その印刷条件で良いとオペレータが判断した場合はステップS12に進み、実際に、そのジョブの印刷を実行する本印刷が実行される。
図8は、図4のステップS10の試し印刷処理を説明するフローチャートである。
まずステップS21で、試し印刷のための印刷ページの抽出処理を実行する。この処理は図9,図10のフローチャートを参照して詳しく説明する。そしてステップS22で、試し印刷を行うページを決定する。そしてステップS23で、その決定されたページの試し印刷が実行される。尚、このステップS23での印刷処理は、通常の印刷処理と同様であるため詳しく説明しない。
図9は、本実施の形態に係る複合機における試し印刷での試し印刷のページ抽出処理(ステップS10)を説明するフローチャートである。尚、この処理の開始前には、印刷対象の原稿(印刷したい原稿)のページ数がユーザによって予め登録されていることを前提とする。また、ジョブを解析するなどにより、複合機によりページ数をカウントするものであってもよい。
まずステップS31で、図5(A)に示す「全ページ」501が指示されて、試し印刷設定で、その原稿の全ページが試し印刷の対象であるかどうかを判定する。全ページが指定されている場合はステップS32に進み、試し印刷の対象ページを、印刷対象の原稿の全ページとする。
一方ステップS31で、全ページが指定されていない(「目的別」502が指示されている)場合はステップS33に進み、「縮小試し印刷」(N-in-1)が設定されているか否かを判断する。「縮小試し印刷」が設定されている場合はステップS34に進み、縮小試し印刷用の変数Ninに、その設定されている1ページ内の画像数「N」を設定してステップS36に進む。一方、ステップS33で「縮小試し印刷」(N-in-1)が設定されていないときはステップS35に進み、縮小試し印刷用の変数Ninに「1」を設定してステップS36に進む。尚、この縮小試し印刷用の変数Ninは、1枚の用紙に印刷される原稿(画像)数を記憶するものでRAM22に設けられている。
次にステップS36で、両面試し印刷が設定されているか否かを判断し、設定されていないと判断した場合はステップS38に進み、両面試し印刷設定変数Sに「1」を設定してステップS39に進む。またステップS36で、両面試し印刷が設定されていると判断した場合はステップS37に進み、両面試し印刷設定変数Sに「2」を記憶してステップS39に進む。尚、この両面試し印刷設定変数Sは、両面印刷、或は片面印刷のいずれが指定されたかを記憶するものでRAM22に設けられている。
次にステップS39で、排紙試し印刷設定があるか否かを判断し、排紙設定がないと判断するとステップS41で、排紙試し印刷設定変数Fに「1」を設定してステップS42に進む。またステップS39で、排紙試し印刷設定が設定されていると判断した場合はステップS40に進み、予めユーザによって設定された各排紙設定に応じた印刷ページ数を、排紙試し印刷設定変数FにセットしてステップS42に進む。ここで、排紙設定が複数設定されている場合は、予めユーザによって設定された各排紙設定に応じた印刷ページ数の内、一番大きいページ数を、この排紙試し印刷設定変数Fにセットする。この変数FもRAM22に設けられている。
次にステップS42で、カラーページの試し印刷が設定されているか否かを判断し、カラー試し印刷が設定されていないと判断した場合はステップS47(図10)に進み、印刷ページ数(ALL)を先で述べた変数を掛け合わせたもの(ALL=S×F/Nin)に設定する。次にステップS48に進み、ステップS47で設定された試し印刷のページ数(ALL)が、元の原稿のページ数より大きいか、小さいかを判断する。ここで設定された試し印刷のページ数(ALL)が、元の原稿のページ数より大きいと判断した場合はステップS49に進み、その試し印刷の設定を変更する指示の入力を待ち、設定を変更するように指示されるとステップS50に進み、試し印刷のページ設定を変更してステップS31(図9)に戻る。
またステップS48で、設定された試し印刷のページ数(ALL)が元の原稿のページ数より小さいと判断した場合はステップS51に進み、試し印刷のページ数が設定されているかを判断する。ここで設定されていると判断するとステップS52に進み、その設定されている試し印刷ページ数を、ページ数指定変数Pに設定する。この変数PもRAM22に設けられている。次にステップS53で、ステップS52で設定された試し印刷ページ数指定変数Pが、試し印刷ページ数(ALL)よりも大きいか否かを判断する。ここで試し印刷ページ数指定変数Pが、試し印刷ページ数よりも小さい場合は、そのまま印刷ページ抽出処理を終了する。一方、試し印刷ページ数指定変数Pの値が、試し印刷ページ数よりも大きい場合はステップS54に進み、試し印刷ページ数に試し印刷ページ数指定変数Pを代入して印刷ページの抽出処理を終了する。尚、ステップS48で、試し印刷ページ数(ALL)が、対象とする原稿のページ数よりも多い場合には、試し印刷を禁止しても良く、或は、対象とする原稿のページ数よりも多い旨を伝えるメッセージを表示部13に表示しても良いし、或いは白紙のまま出力し試し印刷の最低ページ数に合わせても良い。
又前述のステップS42で、カラーページの試し印刷が設定されていると判断した場合はステップS43に進み、カラーページの試し印刷設定変数Cにカラー印刷の指定ページ数を設定する。この変数CもRAM22に設けられている。次にステップS44で、前述の変数を掛け合わせた値(ALL)(ALL=S×F/Nin)が、カラーページの試し印刷設定変数Cの値より大きいか、小さいかを判断する。ここでカラーページ試し印刷設定変数Cの方が小さい(C<ALL)と判断した場合はステップS45に進み、(S×F/Nin−C=ALL−C)だけ試し印刷ページ数を追加して、前述のステップS51(図10)に進む。その際、追加するページはジョブのカラーページ以外のページを最初から追加しても良く、或はカラーページを再び最初から追加しても良い。一方、ステップS44で、(S×F/Nin=ALL)よりもカラーページの試し印刷設定用変数Cのほうが大きいと判断した場合はステップS45に進み、試し印刷ページ数(ALL)にカラーページ試し印刷設定変数Cの値を代入してステップS51に進み、前述した処理を実行する。
このようにして、各種試し印刷に応じて、試し印刷を行うページ数を設定することができる。
[実施の形態2]
次に本発明の実施の形態2について説明する。この実施の形態2では、高価なコート紙等の本番用メディアを用いる本番印刷の前に、再生紙などの安価なメディアを使用して試し印刷を行うものである。この際、できるだけ本番用メディアに近いシートによる試し印刷を行って、本番印刷による印刷結果を正確に予測できるようにしたことを特徴としている。尚、本実施の形態に係る複合機の構成は前述の実施の形態1と同様であるため、その説明を省略する。
次に本発明の実施の形態2について説明する。この実施の形態2では、高価なコート紙等の本番用メディアを用いる本番印刷の前に、再生紙などの安価なメディアを使用して試し印刷を行うものである。この際、できるだけ本番用メディアに近いシートによる試し印刷を行って、本番印刷による印刷結果を正確に予測できるようにしたことを特徴としている。尚、本実施の形態に係る複合機の構成は前述の実施の形態1と同様であるため、その説明を省略する。
この実施の形態2に係る複合機の動作は前述の実施の形態1に係る複合機の場合と同様であるが、簡単にその操作概要を説明する。
この複合機に電源が投入されると、ROM27に記憶されたプログラムが読み出され、このプログラムがCPU21の制御の下に実行される。このプログラムは、この複合機全体の動作を制御するプログラムであり、印刷の制御だけではなく操作部201への表示制御などの処理が含まれる。
この複合機でコピーを実行する場合には、電源がオンされて起動した後、操作部201に図17に示すような標準画面が表示される。ここで利用者は、操作部201のコピー開始ボタン10(図2)を押下すると、このボタンの押下は操作部201操作部インターフェース23、内部バス37を介してCPU21に通知される。これによりCPU21は、デバイスンターフェイス32を介してスキャナ207に対して原稿画像のスキャンを指示する。これにより、原稿台に積載された原稿が光学的にスキャンされ、画像データが生成されてデバイスインターフェイス32、イメージバスインタフェース29を介してHDD28に蓄積される。
画面データがHD28に蓄積された後、CPU21はデバイスインターフェイス32を介してプリンタ209に対してプリント指示命令を発行する。これによりプリンタ209は、指示された給紙カセット、ペーパーデッキのいずれかの給紙段から用紙を給紙する。こうして給紙された用紙が搬送されるタイミングに合わせて、画像データがデバイスインターフェイス32を介してプリンタ209に送信され、送信された画像データがレーザユニット5に入力される。
こうしてレーザーユニット5は、その入力された画像データに応じてレーザ光の点滅を制御され、ポリゴンミラーによりレーザ光を一定周期で走査して現像ユニットに照射される。現像ユニットでは、その走査されたレーザ光の点滅に応じた静電潜像が現像ドラム上に形成される。この静電潜像は、電荷を帯たトナーにより現像され、その現像された画像が現像ドラム上に形成される。現像ドラム上に形成されたトナー画像は、給送された用紙に転写される。この用紙は更に定着器7により加熱及び加圧され、トナーが用紙に定着されて機外に排出される。
次にコピーに用いる用紙の設定について説明する。
この複合機で複写する場合、様々なサイズや種類の用紙にコピーすることが可能である。この際、固定的な一種類の用紙に印刷するのではなく、A4サイズ、A3サイズといった用紙サイズと、普通紙、厚紙といった用紙タイプの組み合わせからなる複数種類の用紙を目的に応じて使い分けることが一般的である。このような利用形態に対応するために複数の給紙段を有し、各給紙段にどのような用紙が積載されているかを管理している。そしてコピー実行時に、利用者に用紙の種類やサイズを選択させることにより、目的とする用紙でコピーできるように設計されている。以下、用紙の設定及び管理方法について説明する。
本実施の形態に係る複合機は、給紙段として複数のカセット及びペーパーデッキを有し、それぞれに積載される用紙を操作部201を用いて設定できる。操作部201においてユーザモードボタン11(図2)を押下すると、図12に示すような、ユーザモードの画面が表示される。
ここで共通仕様設定ボタン1201を押下すると、図13に示す「共通仕様設定」の画面が表示される。この画面において「用紙種類の登録」ボタン1301を押下すると図14に示す「用紙サイズの登録」画面が表示される。この図14で、カセット(A4)の用紙種類を登録したい場合にはカセット選択ボタン1401を押す。またカセット(A3)の用紙種類を登録したい場合にはカセット2選択ボタン1402を押し、ペーパーデッキ(B4)の用紙種類を登録したい場合にはペーパーデッキ選択ボタン1403を押下する。これにより、図15に示す「用紙種類の登録」画面が表示される。
ここでその給紙段に積載する用紙が普通紙であれば「普通紙」選択ボタン1501を、コート厚紙であれば「コート厚紙」選択ボタン1502を押下する。こうして各給紙段に積載される用紙のサイズ及び種類を登録できる。尚、各給紙段に積載される用紙のサイズは各カセット、ペーパーデッキのそれぞれに内蔵される用紙サイズセンサにより検出されるものとする。
次に試しコピー(試し印刷)のための設定について説明する。
図13に示す「共通仕様設定」画面において、「試し印刷時の用紙の種類を設定する」ボタン1302を押下すると、図16に示す「試し印刷時の用紙タイプ設定」画面が表示される。図16において、試し印刷用メディア指定ボタンとして「試し印刷時特定のメディアを使用しない」を選択した場合には、試し印刷時に本番用メディアがそのまま使用されることを指定することとなる。一方、「試し印刷時特定のメディアを使用する」を選択すると、試し印刷時に特定のメディアを使用することを指定することになる。「試し印刷で使用するメディアを選択する」を指示し、例えば「普通紙」選択ボタン1602を押下した場合には、試し印刷用に普通紙が選択される。
ここで試し印刷の実行について説明する。
ここでは、カセット2にはA4の普通紙が、ペーパーデッキ4にはA4のコート厚紙が積載されているものとする。そして本番の印刷用紙は、A4のコート厚紙を使用し、試し印刷時には、A4の普通紙を使用する場合で説明する。ここで、上述の用紙の設定及び管理方法で説明した操作により上記登録がされており、試し印刷のための設定も普通紙を用いるように設定されているものとする。
図17の標準画面が表示されている状態で、「用紙選択」ボタンを押下する。これにより図18の画面が表示され、ここではペーパーデッキ4に積載されているコート厚紙を選択するためペーパーデッキ選択ボタン1801を押下する。
これにより図19の標準画面が表示され、用紙種類アイコン1901がコート厚紙であることを示す表示に変更される。そして試し印刷ボタン1902を押下すると、図20に示す「試し印刷メディア選択」画面が表示される。ここで試し印刷に普通紙を使用したい場合には「試し印刷用メディア」選択ボタン2001を、コート厚紙を使用したい場合には、「選択されたメディアで試し印刷を行う」選択ボタン2002を押下する。
ここで「試し印刷用メディア」選択ボタン2001が押下された場合は、図21に示す「試し印刷処理項目」選択画面が表示される。ここで普通紙であっても本番に用いる用紙に近い仕上りを指示する場合は「光沢近似ボタン」2101を押下する。またガターシフトを実行するばあには、「ガターシフト近似ボタン」2102を押下する。そしてOKボタンを押下する。尚、試し印刷が指定された場合は、図22に示す標準画面に試し印刷あり表示2201が表示される。
図11は、本発明の実施の形態に係る複合機における処理を説明するフローチャートで、この処理を実行するプログラムはROM27に記憶されており、CPU21の制御の下に実行される。
まずステップS61で、操作部201のコピー開始ボタン10(図2)が押下されるのを待ち、押下されるとステップS62に進み、それ以前にテンキー12により入力されている印刷部数を、RAM22に設けられている変数Mに設定する。次にステップS63に進み、試し印刷が指定されているかどうかを判定する。
ここで試し印刷の指定操作について説明する。
図12は、操作部201の表示部13に表示されるユーザモード画面例を示し、1201は「共通仕様設定」ボタンである。
図13は、「共通仕様設定」ボタン1201が指示された場合の画面例を示す図である。
1301は、印刷に使用する用紙の種類を登録するための「用紙種類の登録」ボタン、1302は、試し印刷時の用紙種類を設定するボタンである。
図14は、「用紙種類の登録」ボタン1301が指示された場合の表示部13への表示例を示す図である。ここでは「用紙の種類を設定する給紙箇所を選んでください」とのメッセージとともに、用紙サイズ「A4」「A3」「B4」を指定するボタンが表示されている。
また図15は、図14の「用紙種類の登録」画面で用紙サイズが指定された後、用紙の種類を登録するための表示部13への表示例を示す図である。
ここでは「普通紙」と「特別な種類の用紙」のいずれかが設定可能であり、「普通紙」には「普通紙」「再生紙」「色紙」のいずれかが設定できる。「特別な種類の用紙」として「コート厚紙」「第2原図」が指定できる。
図16は、図13で「試し印刷時の用紙の種類を設定する」ボタン1302が指示された場合の表示部13への表示例を示す図である。図16では、「試し印刷を行う際に、設定された印刷条件の用紙に関係なく、特定のタイプのメディアを選択することができます。」とのメッセージが表示される。そして「試し印刷時特定のメディアを使用しない」「試し印刷時特定のメディアを使用する」がチェックボックスと共に表示されている。ここでボックス1601がチェックされると、試し印刷時特定のメディアを使用してためし印刷が実行される。又「試し印刷時特定のメディアを使用しない」場合には、「普通紙」「再生紙」「他のメディア」のいずれかが選択可能になる。
図17は、操作部201の表示部13に表示される標準画面例を示し、ここには試し印刷を指示する「試し印刷」ボタン1701が設けられている。尚、こうして試し印刷が指定されると、図22に示すように標準画面に「試し印刷あり」を示す表示2201が表示される。
図18は、操作部201に表示される給紙段選択画面例を示す図である。
図20は、試し印刷に使用するメディアを選択するための画面である。
ここでは印刷条件として特定のメディアが選択されている状態で、試し印刷専用のメディアで印刷するか、或は選択されたメディアで試し印刷するかのいずれかが選択できる。2001は「試し印刷専用のメディアで試し印刷する」ことを選択するボタンで、2002は、「選択したメディアで試し印刷する」ことを選択するボタンである。
以上の構成に基づいて、ステップS63で、図17に示す「試し印刷」ボタン1701が押下され、かつ図20の「試し印刷用専用のメディアで試し印刷を行う」ボタン2001が選択されていた場合にはステップS64に進み、そうでない場合にはステップS73に進む。
ステップS64では、図16に示す「試し印刷時の用紙タイプ設定」画面において、試し印刷時の用紙が指定され、かつ図20の「試し印刷専用メディア選択」ボタン2001が押下されていた場合はステップS66に進み、そうでない場合はステップS65に進み、部数Mの値を−1してステップS70に進む。これは試し印刷用のメディアが設定されていないため本番の用紙で試し印刷が実行されるため、試し印刷自体に問題が無ければ、その印刷物を本番の印刷済用紙一部として扱うことができるため、本番の印刷部数をその分減少させている。
図21は、「試し印刷処理項目選択」の画面例を示す図である。
図21において、「本番用紙に近くする処理を選択してください」とのメッセージとともに、「光沢を本番用紙に近くする」(光沢近似ボタン)ボタン2101、「ガターシフトを本番用紙に近くする」(ガターシフト近似ボタン)ボタン2102が表示されている。
この図21の「試し印刷処理項目選択」画面において、光沢近似ボタン2101が指定されていた場合にはステップS66からステップS67に進んで、メディアの光沢性が本番用紙に近くなるように設定してステップS68に進む。またステップS66で、光沢近似ボタン2101が指定されていない場合にはステップS68に進む。ステップS68では、図21の「ガターシフト近似ボタン」2101が指定されていた場合にはステップS69に進み、ガターシフト幅が本番用紙に近くなるように設定設定してステップS70に進むが、そうでない場合はそのままステップS70に進む。ステップS70では、その設定された試し印刷条件に従って試し印刷を実行する。こうして試し印刷が終了するとステップS71に進み、操作部201に本番印刷の実行を確認するダイアログを表示する。ここで本番印刷が指示されるとステップS73に進み、本番の印刷処理を実行する。一方、そうでない場合にはステップS61に戻り、前述の処理を実行する。
このような制御を行うことにより、本番用紙を使用せずに、本番用紙に近似した印刷物を試し印刷として得ることができる。
図23〜図25は、ガターシフトのシフト量について説明するための図で、斜線部は画像、或は文書などが印刷された印刷エリアを示している。
図23(A)は、ガターシフトなしでの中綴じ外観図、図23(B)はガターシフトなしでの中綴じレイアウトを示す図である。この例では、ガターシフトが実施されていないので、各ページの余白は全く同じになっている。このため、図23(A)に示すように、中綴じ状態では、印刷エリアの位置がページごとに異なっている。
図24(A)は、普通紙用ガターシフトを実施した場合の中綴じ外観図、図24(B)は、普通紙用ガターシフトを実施した場合の中綴じレイアウトを示す図である。この例では、ガターシフトが実施されているので、各ページの余白は図24(B)に示すようにページに応じて異なっている。そして図24(A)に示すように、中綴じ状態では、各ページの印刷エリアの位置が揃っている。
更に、図25(A)は、コート厚紙用ガターシフトを実施した場合の中綴じ外観図、図25(B)は、コート厚紙用ガターシフトを実施した場合の中綴じレイアウトを示す図である。この例では、ガターシフトが実施されており、図24と比較すると明らかなように、用紙の厚みに応じて各ページの余白は図25(B)に示すようにページに応じて異なっている。そして図25(A)に示すように、中綴じ状態では、このコート厚紙の厚さに応じて、各ページの印刷エリアの位置が揃っている。
このような処理を行うのがガターシフトである。
次に、図11のステップS67、S69における光沢の近似とガターシフト量の近似について説明する。
印刷結果の光沢は、印刷に使用した用紙の種類と定着器7で加える熱や圧力に依存して異なる。コート厚紙の場合は、強い熱と圧力をかけて光沢を出す必要があるが、普通紙ではその必要がない。しかし普通紙の場合、コート厚紙と同等の熱及び圧力をかけることにより、その印刷した結果の光沢をコート厚紙に近似させることができる。つまりステップS67の設定は、定着器7に対してコート厚紙の場合の設定と同じ設定で、普通紙の定着を実行するように指示する。
次にガターシフト量について説明する。
ガターシフトとは、図23を参照して前述したように、中綴じ製本をする際に紙の厚さによって内側の用紙ほど印刷エリアが外側に配置されるのを補償するものである。
そこで、図24、図25に示すように、ずれ量を予め想定しておき、その分画像位置をずらす処理のことである。但し、このガターシフト量は、用紙の厚さに依存して異なるため、コート厚紙と普通紙とではガターシフト量が異なる。即ち、コート厚紙ではずれ量が大きくなるため、ガターシフト量を大きくする必要があるのに対して、普通紙ではそれほど大きくする必要がない。
試し印刷で普通紙を使用する場合、もし本番用紙であるコート厚紙に最適なガターシフト量で試し印刷を実行した場合には、適正なずれ量にならず試し印刷を実施する意味がない場合がある。そこで、ガターシフト量を近似する処理により、試し印刷で普通紙を使用する場合には、普通紙に最適なガターシフト量で試し印刷を実行できる。これにより、最適なガターシフト量で試し印刷を行うことが可能となる。
例えば図23(B)のように、ガターシフトなしで印刷をすると図23(A)のように中綴じしたときに、各ページの画像の位置がずれてしまう。
そこで普通紙の場合には、図24(B)のようにレイアウトし、コート厚紙の場合には図25(B)のようにレイアウトする。これにより、図24(A)、図25(A)に示すように、各ページの画像の位置が整列した印刷結果が得られる。
以上説明したように本実施の形態2によれば、試し印刷で、本番用の用紙(メディア)を使用する場合であっても、本番用メディアで出力したものに近似した出力を得ることが可能である。
尚、本実施の形態2では、図11のステップS72で、試し印刷の結果により、ユーザが設定変更が必要と判断した場合にはコピーの実行をキャンセルして、再度試し印刷の設定を実施しなければならないように説明した。しかし、その設定を保持したまま部分的に設定を変更して、再度試し印刷を実行し、問題が無ければ本番コピーを実施するような制御フローにしても良い。
[実施の形態3]
次に本発明の実施の形態3について説明する。本実施の形態3では、高価なコート紙などの本番用メディアにコピーする前に再生紙などの安価なメディアを使用し、かつ出来るだけ本番用メディアに近い色で試し印刷を実行する。それで問題がない場合には、本番用メディアを用いて本番印刷を実行する。また試し印刷の高速化及び安価なメディアを使用することを目的として、試し印刷時にはN-in-1でプリントをするシステムの場合で説明する。このために本実施の形態3では、印刷ジョブを作成してカラープリンタに送信するPC(パーソナルコンピュータ)と、カラープリンタ(ここでは前述の実施の形態1の複合機とする)により構成されるシステムである。
次に本発明の実施の形態3について説明する。本実施の形態3では、高価なコート紙などの本番用メディアにコピーする前に再生紙などの安価なメディアを使用し、かつ出来るだけ本番用メディアに近い色で試し印刷を実行する。それで問題がない場合には、本番用メディアを用いて本番印刷を実行する。また試し印刷の高速化及び安価なメディアを使用することを目的として、試し印刷時にはN-in-1でプリントをするシステムの場合で説明する。このために本実施の形態3では、印刷ジョブを作成してカラープリンタに送信するPC(パーソナルコンピュータ)と、カラープリンタ(ここでは前述の実施の形態1の複合機とする)により構成されるシステムである。
図26は、本発明の実施の形態3に係るカラープリンタ全体を制御するシステムコントローラ(制御部)200のハードウェア構成を示すブロック図で、前述の図3と共通する部分は同じ記号で示し、それらの説明を省略する。
PC2601は、オペレーティングシステム及びアプリケーションプログラムなどによって動作し、液晶表示部やマウス、キーボードなどの利用者との対話手段を有し、プリンタ209に印刷ジョブ設定情報を含んだ印刷ジョブデータを発行する。
図27は、本実施の形態3に係るメディアデータベースを説明する図である。
ここでは各サイズの用紙ごとに、その坪量、表面処理、幅、高さ、用紙の色が記憶されている。
図28は、メディアライブラリの管理画面の一例を示す図である。
このような画面を用いて、A4普通紙、A3普通紙、A3コート厚紙などの、各種メディアに対応するデータを入力することができる。尚、このデータの作成には、既にデータベースに登録されているデータを編集する「編集」、新たなデータを作成する「新規作成」が含まれている。
図29は、メディア編集画面の一例を示す図である。
この図では、「A4普通紙」の「坪量」「表面処理」「幅」「高さ」「色(L)」「色(a)」「色(b)」のそれぞれを入力することができる。
図30は、給紙カセットを登録する画面例を示す図である。
ここでは各カセットごとに、そこに収容されている用紙(メディア)を指定して登録することができる。
図31及び図32は、プリント設定画面の一例を示す図である。
ここでは、印刷する部数、印刷に使用する用紙の種類を選択できる。3101は、「試し印刷指定」チェックボックスで、ここをチェックすることにより、試し印刷が可能となる。3102は「試し印刷詳細」指定ボタンで、「試し印刷指定」チェックボックス3101がチェックされた状態で有効となり(図32)、ここを指示することにより、試し印刷の詳細が設定可能になる。
図33は、「試し印刷詳細」指定ボタン3102が指示された場合に表示される試し印刷設定画面の一例を示す図である。
3310は、「本番用紙使用」指定ラジオボタンである。3302は、「試し用紙使用」指定ラジオボタンである。3303は試し印刷で使用する用紙の種類を指定する用紙指定部である。3304は、「色近似指定」チェックボックスで、試し印刷で後述する色近似を指定するのに使用される。3305は、用紙1枚あたりに印刷するページ数を指定するNin1指定部である。
図34は、「試し印刷完了通知」画面の一例を示す図である。
ここでは「試し印刷を完了しました。このまま本番印刷を実行しますか?」とのメッセージが表示されている。本番印刷を実行する場合にはOKボタン、本番印刷を実行しないときはキャンセルボタンが指示される。
図35は、はがき印刷時のレイアウト例を示す図である。ここでは各ハガキにおける印刷レイアウトを示している。
図36は、A4の普通紙にハガキ画像を4−in−1で印刷した場合のレイアウト例を示す図である。
図37は、カセット1のメディア指定画面例を示す図である。
図において、3701は印刷に使用する用紙を選択する用紙選択部である。この用紙選択部3701により、カセット1に積載する用紙が選択される。
以上の説明を基に本実施の形態3に係る複合機の動作について説明する。
この複合機で印刷する場合には、まずPC2601から印刷ジョブデータが、この複合機の制御部200に転送される。制御部200は、ネットワークインターフェイス24により、この印刷ジョブデータを受信し、CPU21により印刷ジョブデータを解釈して印刷可能な画像データをメモリ(RAM)22メモリに生成する。それと共に、その印刷ジョブデータに含まれていた印刷に関係する設定をメモリ22に記憶する。そしてメモリ22に画像データが生成された後、プリンタ209に対して給紙段を指定するコマンドを発行する。その後、内部バスを介してデバイスインターフェイス32にメモリ22から画像データを送信し、デバイスインターフェイス32からプリンタ209に画像データを送信することにより印刷が実行される。この場合の印刷処理は、前述の実施の形態1の場合と同様に電子写真方式で実行されるため、ここではその詳細な説明を省略する。
次にプリントに用いる用紙の設定について説明する。本実施の形態3では、複数の種類の用紙を使用する際に、その管理を容易にする手法として、図27に示すメディアライブラリというメディアの特性を管理するデータベースを採用する。本実施の形態3に係るメディアデータベースは、用紙の名称、1平方メートル当たりの重量を表す坪量、幅、高さ、用紙の色をCIEのLab空間の座標として定義した用紙色で管理する。このデータベースは、前述の図27に示すようなレコードを有する。このデータベースは、制御部200のメモリ22に保持され、その編集は、PC2601で動作するメディアライブラリ管理プログラムにより成されるものとする。
このメディアライブラリ管理プログラムは、図28に示すような画面を表示し、制御部200のメモリ22に保持されたメディアデータベースのデータをネットワークケーブルを介して読み込み、PCの表示部にリストとして表示する。この表示された画面において、いずれか一つのメディアを選択して、そのデータを変更できる。例えば、A4普通紙データを選択して「編集」ボタンをクリックすることにより、A4普通紙のデータを編集することができる。
図29は、この「A4普通紙」の編集画面例を示す図である。
利用者は、この画面に基づいて操作することにより、「名称」でそのメディアの名称を指定し、また「坪量」の設定で坪量を、「表面処理」の設定で表面処理を指定できる。更に、用紙の「幅」、「高さ」で用紙のサイズを、色(L)入力領域の「L」「a」「b」で、その用紙の色を設定できる。こうして設定の編集後、OKボタンを押下すると、その変更された設定値が、図28に示すメディアライブラリ管理プログラムの画面に反映される。そして、これと同時に、ネットワークケーブルを介して制御部200のメモリ22に保持されているメディアデータベースのデータを更新する。同様にして、他のメディアに対しても、そのメディアデータベースのデータを編集することができる。
また「新規作成」ボタンは、新規にメディアデータを作成する場合にクリックするボタンであり、このボタンをクリックすることにより図29に示す編集画面が表示される。この場合も、メディアデータベースの編集と同様にして、新規にメディアのデータを設定し制御部200に登録することができる。
次に給紙段とメディア種との関連付けについて説明する。
複数の給紙段を有するプリンタでは、各種の用紙をメディアライブラリにより管理するとともに、各給紙段にどのメディアが積載されているかを管理する必要がある。これは、制御部200が保持している、各給紙段とメディアとを対応付けるカセット登録テーブルに基づいて行われる。このカセット登録テーブルの編集は、PC2601で動作するカセット登録テーブル編集プログラムがネットワークケーブルを介してカセット登録テーブルを制御部200から読出し図30に示すカセット登録画面リストとして表示して行われる。このリストは、給紙段とメディアを対応づけるリストであり、これら対応付け変更は、各給紙段に対応する「編集」ボタンをクリックすることにより行われる。
図37は、給紙段が「カセット1」に対応する「編集」ボタンがクリックされた場合に、PC2601の表示部に表示されるカセットメディア設定画面例を示す図である。
この状態で、用紙選択部3701から設定したい用紙を選択し、「OK」ボタンをクリックすることにより、その設定がカセット登録テーブルに反映される。そしてネットワークケーブルを介して制御部200に転送されて保持される。
次に通常のプリントについてその操作方法及び動作について説明する。
通常のプリントは、図31に示すプリント設定画面でプリントの設定を指示し、「OK」ボタンをクリックすることにより、PC2601から制御部200に印刷ジョブが転送されることにより実行される。その際、「部数」入力領域に印刷部数を入力し、「用紙」選択領域で、印刷に使用するメディアを選択する。図31では「はがき」が選択されている。この用紙選択領域は、図27に示すメディアデータベースに登録された用紙のリストである。この中から、この印刷ジョブに最適なメディアを選択し、「OK」ボタンをクリックすると印刷ジョブデータが生成されて制御部200に転送される。制御部200は、その転送された印刷ジョブに基づいて画像データをメモリ22に生成すると同時に、印刷ジョブの設定情報を解析する。この設定情報とは、図31のプリント設定画面の部数入力領域に入力された部数と、用紙選択領域で選択されたメディアの種類である。この処理により得られた使用するメディアの情報と、カセット登録テーブルにより給紙段を決定する。例えば、図30に示すように給紙段とメディアとが対応付けられており、A4普通紙が選択された場合は、ペーパーデッキから給紙すると決定する。そしてペーパーデッキ4から給紙する指示をプリンタ209に発行すると共に、メモリ22に生成された画像データを内部バス、デバイスインターフェイス32を介してプリンタ209に出力する。これにより指定されたメディアで印刷することが可能となる。
次に、試し印刷をする場合について説明する。
図31のプリント設定画面において、試し印刷指定チェックボックス3101がチェックされると、図32に示すように「試し印刷詳細」指定ボタン3102が有効になる。
図33は、図32の状態で「試し印刷詳細」指定ボタン3102がクリックされた時の印刷設定画面例を示す図である。
試し印刷設定画面において、3301は、試し印刷において本番用用紙を使用するように指示する「本番用紙使用」ラジオボタンである。3302は、本番用用紙とは異なる別の用紙を使用する場合に指示する「試し用紙使用」ラジオボタンである。また「試し用紙使用」指定ラジオボタン3302を選択した場合は、試し印刷用紙指定部3303が表示され、この試し印刷用紙指定部3303を使用して、試し印刷に使用する用紙を選択する(図では「A4普通紙」が選択されている)。
また、試し印刷で本番用用紙を使用しない場合、試し印刷で使用される用紙の色を本番用用紙に近似させる場合は、「色近似」指定チェックボックス3304をチェックする。そして試し印刷で、1枚の用紙に複数の画像を印刷するN−in−1での印刷を行う場合には、Nin1指定部3305により、用紙上に何ページ分の画像をレイアウトするかを指定する。そして「OK」ボタンをクリックすると、この画面を使用して設定された試し印刷用の設定が付加された印刷ジョブデータが制御部200に転送される。
図38は、本実施の形態3に係る複合機における試し印刷を含む印刷ジョブデータの処理を説明するフローチャートで、この処理を実行するプログラムはROM27に記憶されており、CPU21の制御の下に実行される。
ステップS81で、印刷ジョブが投入されるとステップS82に進み、その印刷ジョブに含まれる印刷設定から部数を抽出して変数M(RAM22)に設定する。そしてステップS83で、その印刷ジョブが、試し印刷の設定を含むかどうかを判定し、試し印刷の設定がなければステップS93に進み、本番での印刷処理を実行する。ステップS83で、試し印刷が指定されている場合はステップS84に進み、試し印刷用のメディアが設定されているかどうかを判定する。
これは前述の図31のプリント設定画面において、「試し印刷」指定チェックボックス3101がチェックされ、かつ図33において、「試し用紙詳細」で「試し用紙使用」ラジオボタン3302が指定されているかどうかを判定するものである。ステップS84で、試し印刷用のメディアが設定されていないときはステップS85に進み、部数変数Mから1を引いてステップS90に進む。これは図11のステップS65と同じ意味を持つ。一方、ステップS84で、試し印刷用のメディアが設定されているときはステップS86に進み、色の近似が設定されているかどうかをみる。設定されていないときはステップS88に進むが、設定されているときはステップS87に進み、色近似の設定を行う。これは試し印刷用の用紙の色が本番用紙に近くなるように設定するものである。これは前述の図33の「試し印刷設定」画面において、「色の近似」ボタン3304が指定されているかどうかにより判定する。
ステップS88では、図33の「試し印刷設定」画面において、「1枚あたりのページ数」(N-in-1)が指定されているかを判定し、指定されている場合はステップS89に進みNin1になるように設定する。一方、そうでない場合にはステップS90に進み、試し印刷の設定に従って試し印刷を実行する。こうして試し印刷が終了するとステップS91に進み、図34に示す「試し印刷完了通知」を表示するようコマンドを発行する。これによりPC2601は図34に示すような、試し印刷完了通知を表示部に表示する。この試し印刷完了通知の表示で「OK」ボタンが指示されると、ステップS93に進んで本番での印刷を実行する。ここでは、本番用の用紙で印刷が実行されている場合には、部数Mは1枚減じられて、その試し印刷も本番の印刷結果として得られる。これは本番プリント用紙にて試し印刷を実行した場合、試し印刷自体に問題が無ければ、それを本番の印刷の一部として扱うことができるためである。一方、「キャンセル」ボタンが押下されるとステップS1に戻り、前述の処理を実行する。
このような制御により、本番用紙を使用しなくても、本番用紙に近似した色での試し印刷結果を得ることができる。以下、色の近似とNin1処理について説明する。
本実施の形態3では、メディアの特性はメディアライブラリとして保持されており、その中にメディアの色も含まれる。本実施の形態3において、メディアの色を近似させる場合には、本番用メディアの色と試し印刷用メディアの色とを比較し、試し印刷用メディアの色が本番用メディアの色に近くなるように下地色を付加して印刷をする。この際、下地色は本番用メディアのLab値と試し印刷用メディアのLab値との差分を取り、その差分を補うような色を下地色として付加する。これにより本番用とは異なる色の試し印刷用メディアであっても、本番用紙を用いた印刷結果に近い下地色で印刷可能となる。例えば、はがきのクリーム色に近い下地色をA4普通紙で再現することができる。また、予め印刷済みの模様などを記憶しておくことにより、画像処理を加えて模様を補償することができる。例えば図35においては、葉書に対する試し印刷であるが、ここに葉書の切手の領域や郵便番号の領域などを加えることにより、より実際の印刷結果に近い出力が他の用紙にて得られる。また、図示しないが、CD−ROMなど変則的な大きさの印刷媒体に印刷を行う場合においても、その印刷用紙の枠を画像処理にて付加することにより、より実際に近い出力を得ることができる。
次に、Nin1処理についても説明する。
例えば本番用メディアがハガキの場合で、かつ試し印刷用メディアがA4普通紙の場合を想定する。この場合、そのまま試し印刷用メディアに1つの画像を試し印刷すると、ハガキのサイズは、A4サイズの約1/4であるため、試し印刷の結果、無駄な空白が発生する。このような無駄を無くすために、用紙上に複数のページをレイアウトして印刷したい場合は、図33の試し印刷設定画面のNin1指定部3305で、レイアウトするページ数を指定することにより、1枚当たりのページ数を指定して試し印刷で使用する用紙の枚数を節約することが出来る。例えば、ハガキを普通に印刷すると図35のように、4枚のハガキに印刷される。しかし、A4用紙を使用して「4-in-1」での試し印刷を選択した場合には、図36に示すように、1枚の用紙に4枚のハガキをレイアウトして印刷できる。このレイアウトは、制御部200において画像データを生成する際に、1枚の大きなページデータ上に各ページの画像をレイアウトして画像データを生成することにより実現される。
以上説明したように本実施の形態3によれば、試し印刷時に、本番用でない用紙を使用する場合であっても、できるだけ本番用の用紙に近似した色で印刷することができる。
又本実施の形態3によれば、複数のページを1枚の用紙にレイアウトして試し印刷を行うことができるため、試し印刷の用紙を節約できる。
[実施の形態4]
前述の実施の形態3では、試し印刷に使用する用紙を利用者が選択する場合で説明した。これに対して本実施の形態4では、メディアライブラリに各用紙の単価をメディアのデータとして管理し、試し印刷の際には最も安価なメディアを選択して印刷できるようにする。ここでは前述の実施の形態3との差異について説明する。
前述の実施の形態3では、試し印刷に使用する用紙を利用者が選択する場合で説明した。これに対して本実施の形態4では、メディアライブラリに各用紙の単価をメディアのデータとして管理し、試し印刷の際には最も安価なメディアを選択して印刷できるようにする。ここでは前述の実施の形態3との差異について説明する。
本実施の形態3では、メディアデータベースとして図27の代わりに図39に示す様なデータベースを使用する。またメディア編集画面として図29の代わりに図40に示す編集画面を使用する。更に、試し印刷設定画面として図33の代わりに図41を用いる。
図39は、本実施の形態4に係るメディアデータベースを説明する図である。
図39から明らかなように、このデータベースにおいて、右端に用紙単価のフィールドが追加されている。これは用紙1枚の印刷に要するコストを示す数値である。
図40は、本実施の形態4に係るメディア編集画面の一例を示す図である。
用紙単価の設定のために、このメディア編集画面において、単価入力領域4001に、その用紙の単価を入力することが可能である。
図41は、本実施の形態4において、「試し印刷詳細」指定ボタン3102が指示された場合に表示される試し印刷設定画面の一例を示す図である。
図33と比較すると明らかなように、ここでは試し印刷のメディアを指定するための「自動選択」ラジオボタン4101が追加されている。この「自動選択」ラジオボタン4101が選択された場合には、データベースに設定された用紙から、最も安価なメディアを選択して試し印刷を実行する。これは印刷ジョブの設定情報を解析し、「自動選択」ラジオボタン4101が選択されたと判断した場合には、メディアデータベースの登録された全てのメディアの単価を比較して最も安価なメディアを選択する。そして、そのメディアの情報と、カセット登録テーブルに登録された情報から制御部200が給紙段を決定する。例えば、図30に示す給紙段とメディアの対応づけがされていて、図27に示すようなメディアデータであった場合には、単価が最も安価なA4普通紙が選択される。これにより、A4普通紙が積載されたペーパーデッキ4から給紙するように決定する。これにより安価に試し印刷を実施することが可能である。
以上説明したように本実施の形態によれば、通常の印刷を実行する本番モードと、試し印刷を実行した後、通常の印刷を実行する試し印刷モードとを有し、試し印刷モードにおいて、その試し印刷時に使用するメディアの種類を指定できる。即ち、本番印刷用メディアを使用して試し印刷するか、試し印刷用のメディアを使用して試し印刷するかを選択できる。更に、試し印刷用のメディアを使用して印刷する場合には、試し印刷用メディア及び本番印刷用メディアの特性に応じた画像処理及び画像形成を行うことにより、本番用用紙に近い仕上がりの試し印刷が可能となる。
更に、その試し印刷時に、1枚の用紙に複数の画像を印刷して試し印刷を行うことができるため、試し印刷で使用する用紙の枚数を減らして無駄を少なくすることができる。
これら以上全ての実施の形態を踏まえた上で、例えば本実施の形態によれば、複数項目を有する第1の一連の処理条件のパラメータに基いた印刷処理がなされる印刷ジョブの試し印刷処理を実行可能な印刷装置のジョブ処理をする場合に、試し印刷処理用の第2の処理条件の複数項目のうち前記第1の処理条件のパラメータと一致させないパラメータの処理条件の項目を試し印刷ジョブ毎に決定し、前記第2の処理条件のパラメータにて試し印刷処理を実行させることにより、ユーザによりその目的に応じた試し印刷を可能とし、試し印刷のユーザビリティを向上させることができる。
より具体的に、図42を用いて説明する。
図42は、ジョブAの本番処理条件(A)とジョブAの試し印刷の処理条件(B)を説明する図である。これらのパラメータはRAM22などの記憶部に保持しておく。本番印刷と試し印刷において同じパラメータを用いることにより管理しやすくしても良いし、試し印刷においてのみ使用するパラメータとして用いることにより、プログラム改変を容易にしても良い。
図42(A)には、1〜Nの複数項目を有するジョブAの本番の処理条件が図示されている。ジョブAは、この処理条件に基づいた印刷処理がなされ、このジョブAの試し印刷処理をする場合に、作成されるものがジョブAの試し印刷の処理条件(図42(B))である。この図42(B)の複数の項目のうち、例えば項目番号3の部数、項目番号4のページレイアウトなどの項目が本番印刷の処理条件と一致しない項目とされている。また同様のジョブAに対して試し印刷処理をする場合であっても、ユーザの希望により、パラメータを変更する項目を前述の部数とページレイアウトではなく、例えば印刷ページをカラーページのみのパラメータに変更することなどが可能である。
図43は、図42と異なるジョブのパラメータについて説明している。項目が図42と異なるパラメータが変化していることがわかる。また、これらは同一のジョブについても同様に異なる項目のパラメータを変化させるように構成する。例えば、一度目の試し印刷においては、全ての原稿を出力し、カラー原稿の色味の変化のみ二回目の試し印刷において確認するなどといった用い方が可能である。
資源を節約した試し印刷をする例として、複数項目を有し少なくともページレイアウトに係る項目を有する処理条件にて印刷処理をする印刷ジョブの試し印刷をする場合を考える。前記印刷ジョブの試し印刷処理用の処理条件の複数項目のうちのページレイアウトのパラメータをNin1とする。このNin1のパラメータは、本番印刷の処理条件のページレイアウトのパラメータとは異なるものである。Nin1とは、複数面のデータを同一のシートにレイアウトして出力するものである。この処理条件のパラメータにて試し印刷処理を実行させることにより、資源をより無駄にしない試し印刷が実現される。
また、複数項目を有しカラーページのみを印刷することにされていない本番処理条件にて印刷処理をする印刷ジョブの試し印刷をする場合を考える。印刷ジョブの試し印刷の処理条件の複数項目のうちのカラーページのみを印刷することに係る項目のパラメータを、カラーページのみを印刷することにする値とする。これにより、カラーページのみを出力し、例えば、モノクロページが必要ない、若しくは、確認済みの場合の試し印刷に対応することが可能となり、ユーザビリティが向上する。
逆に、複数項目を有しモノクロページのみを印刷することにされていない処理条件にて印刷処理をする印刷ジョブの試し印刷をする場合について説明する。印刷ジョブの試し印刷処理用の処理条件の複数項目のうちのモノクロページのみを印刷することに係る項目のパラメータを、モノクロページのみを印刷することにする値とする。これにより、試し印刷処理を実行させることにより、モノクロページのみの試し印刷が可能となる。
複数項目を有し複数ページの原稿を印刷する処理条件にて印刷処理をする印刷ジョブの試し印刷をする場合について説明する。前記印刷ジョブの試し印刷処理用の処理条件の複数項目のうちの複数ページの原稿のうち選択されたページ番号の原稿を印刷することに係る項目のパラメータを、ユーザにより設定可能とする。このユーザにより指定された処理条件のパラメータにて試し印刷処理を実行させる。
また、プリンタドライバ等による処理によっても実現可能である。試し印刷処理用の処理条件の複数項目のうち本番印刷の処理条件のパラメータと完全一致させないパラメータの処理条件の項目を試し印刷ジョブ毎に決定する。次に、試し印刷の処理条件のパラメータにて試し印刷処理を実行するためのジョブデータを生成する。例えばこれをネットワークなどを経由して送信し、生成されたジョブデータを用いて試し印刷処理を実行させることにより、画像形成装置での処理負荷を軽くすることも可能である。
また、メディアタイプが本番時と試し時で異なる場合に、印刷ジョブの試し印刷処理用の一連の処理条件の複数項目のうちの画像処理に係る項目のパラメータを、本番用の一連の処理条件の前記画像処理に係る項目のパラメータと異なる値とすることを可能にする。このパラメータを用いて画像処理をして印刷処理をすることにより色の相違が補償され、本番用の出力物に近似させることができる。光沢紙や、色つきの用紙の他にも、例えば、前述のように葉書やCD(コンパクトディスク)、そしてシール用紙などに用いることが可能である。また、特に模様付の用紙でその模様自体が出力物にとって意味を持つ場合には、色を補償することにより模様が試し印刷の出力メディア上に補償され、ユーザにより本番出力に近い試し印刷の出力結果の確認が可能になる。
本番の処理条件にて第1の画像形成装置を用いて印刷処理をする印刷ジョブの試し印刷処理を第2の画像形成装置を用いて実行する場合について説明する。試し印刷処理用の処理条件の複数項目のうち本番用の処理条件のパラメータと一致させないパラメータの処理条件の項目を試し印刷ジョブ毎に決定する。(処理条件のパラメータとは特にプリンタドライバ等の設定確認から見えたり、本番印刷においても項目が存在していたりしなければならないことを意味しない。そこで、試し印刷のみに存在する項目とパラメータを用いた場合には、それは本番印刷の処理条件のパラメータと一致しないパラメータであるとする。)これにより、例えばカラー原稿のモノクロページのみの試し印刷をモノクロプリンタにて実施することなども可能になる。また、本番印刷用のプリンタが使用中であっても試し印刷が可能になり、ユーザビリティが向上する。
これらの目的別設定を毎回することが煩わしくデフォルトで設定されたほうが良い場合も存在する。そこで、完全一致しないパラメータや項目を予め記憶させ、この記憶させたパラメータや項目(項目を示すパラメータ)を読み出し表示させる。これをそのまま用いても良いし、また、変更することも可能に構成しておくと良い。ユーザビリティを上げるのみならず、煩わしいために設定を用いないことによる資源の無駄も省くことが可能である。
また、印刷媒体の厚さなどが異なる場合には、ガターシフトを調整することにより、より一層本番の出力に近似させることが可能となる。
このように、本番用の印刷処理にて利用する第2パラメータの代わりに試し印刷処理にて利用する第3のパラメータを、ジョブ毎に、決定可能とする。その上で、本番用の印刷処理においても利用する第1のパラメータと試し印刷処理にて利用する第3のパラメータを有する一連の処理条件のパラメータに基いた印刷処理を、試し印刷処理として、前記印刷装置により実行可能とする。これによりユーザによる試し印刷のユーザビリティを向上させることが可能になる。
より具体的に説明する。A4サイズの設定と、色紙の設定とをパラメータとして有する、一連の処理条件のパラメータに基いた印刷処理を、本番用の印刷処理として、実行する第1ジョブの試し印刷を実行する場合について説明する。本番用の印刷処理にて利用する前記色紙の代わりに試し印刷処理にて利用するパラメータとしての再生紙の設定を、第1ジョブの為に、決定可能とする。本番用の印刷処理にて利用する前記A4サイズの設定と試し印刷処理にて利用する前記再生紙の設定を有する一連の処理条件のパラメータに基いた印刷処理を、第1ジョブの試し印刷処理として、前記印刷装置により実行可能とする。次に、A4サイズの設定と、厚紙の設定とをパラメータとして有する、一連の処理条件のパラメータに基いた印刷処理を、本番用の印刷処理として、実行する第2ジョブの試し印刷を実行する場合について説明する。 本番用の印刷処理にて利用する前記厚紙の代わりに試し印刷処理にて利用するパラメータとしての普通紙の設定を、第2ジョブの為に、決定可能とする。本番用の印刷処理にて利用する前記A4サイズの設定と試し印刷処理にて利用する前記普通紙の設定を有する一連の処理条件のパラメータに基いた印刷処理を、第1ジョブの試し印刷処理として、前記印刷装置により実行可能にする。
なお本発明は、前述した実施の形態の機能を実現するプログラムを、システム或いは装置に直接或いは遠隔から供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータが、その供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。その場合、プログラムの機能を有していれば、その形態はプログラムである必要はない。従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明には、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
プログラムを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカードがある。更に、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などがある。その他のプログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてホームページに接続し、そこから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮されたファイルをハードディスク等の記憶媒体にダウンロードしても良い。また本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明のクレームに含まれるものである。
また、本発明のプログラムを暗号化してユーザに配布し、所定の条件を満足するユーザに対して暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報により暗号化されたプログラムを解読・実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
またコンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現されても良い。更に、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部又は全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
更に、記録媒体から読み出されたプログラムが、機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに一旦書き込まれる。その後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現されても良い。
Claims (26)
- 第1の印刷条件を含む印刷ジョブに対して試し印刷を行うか否かを設定する試し印刷設定手段と、
前記試し印刷設定手段により試し印刷が設定された場合、前記試し印刷に対して第2の印刷条件を設定する設定手段と、
前記設定手段により設定された前記第2の印刷条件で前記印刷ジョブに基づく試し印刷を実行させる試し印刷制御手段と、
前記第1の印刷条件で前記印刷ジョブを実行させる印刷制御手段と、
を有することを特徴とする印刷制御装置。 - 前記印刷条件は、印刷するページ数、印刷に使用する印刷媒体、フィニッシング、両面印刷、カラー印刷の有無の少なくともいずれかを含むことを特徴とする請求項1に記載の印刷制御装置。
- 印刷に使用可能な印刷媒体の情報を記憶する印刷媒体情報記憶手段と、
前記第1と第2の印刷条件で印刷に使用する印刷媒体が互いに異なる場合、前記印刷媒体情報記憶手段に記憶されている前記情報に基づいて、前記第1と第2の印刷条件で印刷に使用する印刷媒体の色の相違を補償して前記試し印刷制御手段により試し印刷を実行させる手段と、
を更に有することを特徴とした請求項2に記載の印刷制御装置。 - 印刷に使用可能な印刷媒体の情報を記憶する印刷媒体情報記憶手段と、
前記第1と第2の印刷条件で印刷に使用する印刷媒体が互いに異なる場合、前記印刷媒体情報記憶手段に記憶されている前記情報に基づいて、前記第1と第2の印刷条件で印刷に使用する印刷媒体のサイズに応じたガターシフトを行って前記試し印刷制御手段により試し印刷を実行させる手段を更に有することを特徴とした請求項2に記載の印刷制御装置。 - 前記第1と第2の印刷条件で印刷に使用する印刷媒体が一致する場合、前記試し印刷で印刷した印刷媒体の数分、前記第1の印刷条件の印刷媒体の数から減算して前記印刷制御手段による印刷を実行させる手段を更に有することを特徴とした請求項2に記載の印刷制御装置。
- 前記第2の印刷条件は、前記印刷媒体に複数の画像を縮小して印刷する縮小印刷を含むことを特徴とする請求項1に記載の印刷制御装置。
- 印刷に使用可能な印刷媒体の情報を記憶する印刷媒体情報記憶手段と、
前記第1と第2の印刷条件で印刷に使用する印刷媒体が互いに異なる場合、前記印刷媒体情報記憶手段に記憶されている前記情報に基づいて最も経済的な印刷媒体を選択し前記試し印刷制御手段により試し印刷を実行させる手段を更に有することを特徴とした請求項2に記載の印刷制御装置。 - 第1の印刷条件を含む印刷ジョブに対して試し印刷を行うか否かを設定する試し印刷設定工程と、
前記試し印刷設定工程で試し印刷が設定された場合、前記試し印刷に対して第2の印刷条件を設定する設定工程と、
前記設定工程で設定された前記第2の印刷条件で前記印刷ジョブに基づく試し印刷を実行させる試し印刷制御工程と、
前記第1の印刷条件で前記印刷ジョブを実行させる印刷制御工程と、
を有することを特徴とするジョブ処理方法。 - 複数項目を有する第1の一連の処理条件のパラメータに基いた印刷処理がなされる印刷ジョブの試し印刷処理を実行可能な印刷装置のジョブ処理方法であって、
試し印刷処理用の第2の処理条件の複数項目のうち前記第1の処理条件のパラメータと一致させないパラメータの処理条件の項目を試し印刷ジョブ毎に決定する試し印刷処理条件項目決定ステップと、
前記第2の処理条件のパラメータにて試し印刷処理を実行させる試し印刷ステップと、を有することを特徴とするジョブ処理方法。 - 複数項目を有する第1の一連の処理条件にて印刷処理をする第1印刷ジョブの試し印刷をする場合に、
前記第1印刷ジョブの試し印刷処理用の前記第2の一連の処理条件の複数項目のうちの前記第1の項目のパラメータを、前記第1の一連の処理条件の前記第1の項目のパラメータと異なる値とし、
前記第1印刷ジョブの試し印刷処理用の前記第2の一連の処理条件の複数項目のうちの第2の項目のパラメータを、前記第1の一連の処理条件の前記第2の項目のパラメータと同じ値とし、
その第2の一連の処理条件にて試し印刷処理をする第1印刷ジョブ試し印刷ステップと、
第3の一連の処理条件にて印刷処理をする第2印刷ジョブの試し印刷をする場合に、
前記第2印刷ジョブの試し印刷処理用の第4の一連の処理条件の複数項目のうちの前記第1の項目のパラメータを、第3の一連の処理条件の前記第1の項目のパラメータと異なる値とすることなく、
前記第2印刷ジョブの試し印刷処理用の前記第4の一連の処理条件の複数項目のうちの第3の項目のパラメータを、前記第3の一連の処理条件の前記第3の項目のパラメータと異なる値とし、
その第4の一連の処理条件にて試し印刷処理をする第2印刷ジョブ試し印刷ステップとを有することを特徴とするジョブ処理方法。 - 複数項目を有し少なくともページレイアウトに係る項目を有する第1の一連の処理条件にて印刷処理をする印刷ジョブの試し印刷をする場合に、
前記第1印刷ジョブの試し印刷処理用の第2の一連の処理条件の複数項目のうちのページレイアウトのパラメータを、前記第1の一連の処理条件のページレイアウトのパラメータとは異なる、複数面のデータを同一面にレイアウトするNin1とするNin1設定ステップと、
前記第2の処理条件のパラメータにて試し印刷処理を実行させる試し印刷ステップと、を有することを特徴とするジョブ処理方法。 - 複数項目を有しカラーページのみを印刷することにされていない第1の一連の処理条件にて印刷処理をする印刷ジョブの試し印刷をする場合に、
前記印刷ジョブの試し印刷処理用の第2の一連の処理条件の複数項目のうちのカラーページのみを印刷することに係る項目のパラメータを、カラーページのみを印刷することにする値とするカラーページ試し印刷設定ステップと、
前記第2の処理条件のパラメータにて試し印刷処理を実行させる試し印刷ステップと、を有することを特徴とするジョブ処理方法。 - 複数項目を有しモノクロページのみを印刷することにされていない第1の一連の処理条件にて印刷処理をする印刷ジョブの試し印刷をする場合に、
前記印刷ジョブの試し印刷処理用の第2の一連の処理条件の複数項目のうちのモノクロページのみを印刷することに係る項目のパラメータを、モノクロページのみを印刷することにする値とするモノクロページ試し印刷設定ステップと、
前記第2の処理条件のパラメータにて試し印刷処理を実行させる試し印刷ステップと、を有することを特徴とするジョブ処理方法。 - 複数項目を有し複数ページの原稿を印刷する第1の一連の処理条件にて印刷処理をする印刷ジョブの試し印刷をする場合に、
前記印刷ジョブの試し印刷処理用の第2の一連の処理条件の複数項目のうちの複数ページの原稿のうち選択されたページ番号の原稿を印刷することに係る項目のパラメータを、ユーザにより設定可能とする、ページ指定ステップと、
前記ページ指定ステップにてユーザにより指定された前記第2の処理条件のパラメータにて試し印刷処理を実行させる試し印刷ステップと、
を有することを特徴とするジョブ処理方法。 - 第1の一連の処理条件にて印刷処理をする印刷ジョブの試し印刷処理をするジョブ処理方法であって、
試し印刷処理用の第2の処理条件の複数項目のうち前記第1の処理条件のパラメータと完全一致させないパラメータの処理条件の項目を試し印刷ジョブ毎に決定する試し印刷処理条件項目決定ステップと、
前記第2の処理条件のパラメータにて試し印刷処理を実行するためのジョブデータを生成するジョブデータ生成ステップと、
前記ジョブデータ生成ステップにて生成されたジョブデータを用いて試し印刷処理を実行させる試し印刷ステップと、
を有することを特徴とするジョブ処理方法。 - 複数項目を有する第1の一連の処理条件にて印刷処理をする印刷ジョブの試し印刷をする場合に、
前記印刷ジョブの試し印刷処理用の前記第2の一連の処理条件の複数項目のうちの画像処理に係る項目のパラメータを、前記第1の一連の処理条件の前記画像処理に係る項目のパラメータと異なる値とする画像処理設定ステップと、
その第2の一連の処理条件にて試し印刷処理をする印刷ジョブ試し印刷ステップと、
を有することを特徴とするジョブ処理方法。 - 複数項目を有し少なくとも画像処理に係る項目と印刷媒体に係る項目とを有する第1の一連の処理条件にて印刷処理をする印刷ジョブの試し印刷をする場合に、
前記印刷ジョブの試し印刷処理用の第2の一連の処理条件の複数項目のうちの画像処理に係る項目のパラメータを、前記第1の一連の処理条件の前記画像処理に係る項目のパラメータと異なる前記第1の一連の処理条件の印刷媒体に係る項目のパラメータに基づいた値とする画像処理設定ステップと、
その第2の一連の処理条件にて試し印刷処理をする印刷ジョブ試し印刷ステップと、
を有することを特徴とするジョブ処理方法。 - 請求項17に記載のジョブ処理方法であって、前記印刷媒体に係る項目のパラメータとして、コンパクトディスク、葉書、シールの少なくとも何れかに係るパラメータを有することを特徴とするジョブ処理方法。
- 請求項17又は18に記載のジョブ処理方法であって、前記第2の一連の処理条件にて試し印刷をする場合に、前記第1の一連の処理条件の印刷媒体に係る項目のパラメータの印刷媒体に印刷したものと前記第2の一連の処理条件の印刷媒体に係る項目のパラメータの印刷媒体に印刷したものとに生じる色の相違を補完する画像処理をする色補完ステップを有することを特徴とするジョブ処理方法。
- 第1の一連の処理条件にて第1の画像形成装置を用いて印刷処理をする印刷ジョブの試し印刷処理を第2の画像形成装置を用いて実行するジョブ処理方法であって、
試し印刷処理用の第2の処理条件の複数項目のうち前記第1の処理条件のパラメータと一致させないパラメータの処理条件の項目を試し印刷ジョブ毎に決定する試し印刷処理条件項目決定ステップと、
前記第2の処理条件のパラメータにて試し印刷処理を実行させる試し印刷ステップと、を有することを特徴とするジョブ処理方法。 - 第1の一連の処理条件にて印刷処理をする印刷ジョブの試し印刷処理をするジョブ処理方法であって、
試し印刷処理用の第2の処理条件の複数項目のうち前記第1の処理条件のパラメータと一致させないパラメータの処理条件の項目を予め決定するデフォルト決定ステップと、
前記デフォルト決定ステップにて決定された完全一致させないパラメータの項目を更に試し印刷ジョブ毎に決定する試し印刷処理条件項目決定ステップと、
前記第2の処理条件のパラメータにて試し印刷処理を実行させる試し印刷ステップと、を有することを特徴とするジョブ処理方法。 - 複数項目を有し少なくとも印刷媒体に係る項目を有する第1の一連の処理条件にて印刷処理をする印刷ジョブの試し印刷をする場合に、
前記印刷ジョブの試し印刷処理用の第2の一連の処理条件の複数項目のうちの前記印刷媒体に係る項目のパラメータを、前記第1の一連の処理条件の前記印刷媒体に係る項目のパラメータと異なる値とする試し印刷媒体設定ステップと、
その第2の一連の処理条件の前記印刷媒体に係る項目のパラメータに応じたガターシフトを行って試し印刷処理をする印刷ジョブ試し印刷ステップと、
を有することを特徴とするジョブ処理方法。 - 第1パラメータと第2パラメータとを有する一連の処理条件のパラメータに基いた印刷処理を、本番用の印刷処理として、実行可能で、且つ、前記印刷処理の試し印刷処理を実行可能な、印刷装置の、ジョブ処理方法であって、
本番用の印刷処理にて利用する前記第2パラメータの代わりに試し印刷処理にて利用する第3のパラメータを、ジョブ毎に、決定可能とし、
本番用の印刷処理においても利用する前記第1のパラメータと試し印刷処理にて利用する前記第3のパラメータを有する一連の処理条件のパラメータに基いた印刷処理を、試し印刷処理として、前記印刷装置により実行可能とする、
ことを特徴とするジョブ処理方法。 - A4サイズの設定と、色紙の設定とをパラメータとして有する、一連の処理条件のパラメータに基いた印刷処理を、本番用の印刷処理として、実行する第1ジョブの試し印刷を実行する場合に、
本番用の印刷処理にて利用する前記色紙の代わりに試し印刷処理にて利用するパラメータとしての再生紙の設定を、第1ジョブの為に、決定可能とし、
本番用の印刷処理にて利用する前記A4サイズの設定と試し印刷処理にて利用する前記再生紙の設定を有する一連の処理条件のパラメータに基いた印刷処理を、第1ジョブの試し印刷処理として、前記印刷装置により実行可能し、
A4サイズの設定と、厚紙の設定とをパラメータとして有する、一連の処理条件のパラメータに基いた印刷処理を、本番用の印刷処理として、実行する第2ジョブの試し印刷を実行する場合に、
本番用の印刷処理にて利用する前記厚紙の代わりに試し印刷処理にて利用するパラメータとしての普通紙の設定を、第2ジョブの為に、決定可能とし、
本番用の印刷処理にて利用する前記A4サイズの設定と試し印刷処理にて利用する前記普通紙の設定を有する一連の処理条件のパラメータに基いた印刷処理を、第1ジョブの試し印刷処理として、前記印刷装置により実行可能にする、
ことを特徴とするジョブ処理方法。 - 請求項8乃至24のいずれか1項に記載の印刷制御方法をコンピュータにより実行させることを特徴とするプログラム。
- 請求項25に記載のプログラムを記憶することを特徴とする、コンピュータにより読取可能な記憶媒体。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20081007 |