JP2007026891A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】起動時に燃料電池の膜間差圧を抑制すると共に、起動時の燃料電池の過電圧を抑制して燃料電池の劣化を抑制し得る燃料電池システムを提供する。
【解決手段】燃料電池1と、水素を供給する水素供給系と、空気を供給する空気供給系と、起動時に、水素および空気の供給圧力を通常発電時よりも高い圧力に設定するガス供給制御部と、燃料電池1の電圧パラメータを検出する電圧センサ21(電圧パラメータ検出手段)と、電圧センサ21で検出した燃料電池1の電圧パラメータが所定の上限電圧よりも低い所定のしきい値電圧に到達したときに、燃料電池1の出力の取り出しを開始して、起動から通常発電開始までの期間は電圧パラメータが所定の上限電圧を超えないように制御する出力制御手段(出力取出し装置20およびコントローラ30の出力制御部)と、を備えて構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は燃料電池システムに係り、特に、起動時に燃料電池の膜間差圧を抑制すると共に、起動時の燃料電池の過電圧を抑制して燃料電池の劣化を抑制し得る燃料電池システムに関する。
燃料電池システムは、燃料電池の燃料極に燃料ガスとして水素を供給し、燃料電池の酸化剤極に酸化剤ガスとして空気を供給し、これら水素と空気中の酸素とを電気化学的に反応させて発電電力を得るものである。このような燃料電池システムは、例えば自動車の動力源等として実用化に大きな期待が寄せられており、現在、実用化に向けての研究開発が盛んに行われている。
燃料電池システムに用いられる燃料電池としては。例えば自動車に搭載する上で好適なものとして、固体高分子タイプの燃料電池が知られている。固体高分子タイプの燃料電池は、燃料極と酸化剤極との間に電解質膜として固体高分子膜が設けられたものである。この固体高分子タイプの燃料電池では、固体高分子膜がイオン伝導体として機能し、燃料極で水素が水素イオンと電子とに分離される反応が起き、酸化剤極で空気中の酸素と水素イオンと電子とから水を生成する反応が行われる。
このような燃料電池システムにおいては、起動時において、燃料電池の通常運転時に供給されている燃料ガスのガス圧と同じガス圧で燃料ガスを供給した場合には、燃料室内で瞬間的に燃料ガスと置換ガスとの偏在が発生してしまい、該偏在によって電気化学反応が生じて電極が劣化するという問題があった。
このような問題に対処するべく、特開2004−139984号公報に開示の「燃料電池システム」では、起動時に、供給する水素圧力を通常の発電時における供給圧より高く設定し、水素ポンプの駆動とともに、水素供給弁を開放し、アノードに残留している酸素を短時間で排出して水素ガスに置換することにより、燃料電池の劣化を抑制している。
特開2004−139984号公報
しかしながら、上述した特許文献1に開示された技術においては、燃料電池の膜間差圧を抑制するために空気も同時に供給しなければならず、水素と空気を同時に高圧で供給すると過渡的に燃料電池の電圧が上昇し、この電圧上昇が燃料電池の劣化を促進させる方向に働いてしまうといった問題点があるため、過電圧とならないような対策が必要である。
ここで、高圧起動を行った場合、低圧起動の場合と比較して電圧の上昇速度が高く、燃料電池の電気化学的反応の遅れや出力取り出し装置(あるいは抵抗接続のためのリレー)の応答遅れに伴う電圧のオーバーシュートが大きくなるため、従来の低圧起動のように、ガス組成などの違いによらず上限電圧付近の所定の電圧となったら所定の出力を取り出す、というような制御では起動時の過電圧を抑制しきれないという事情があった。
本発明は、上記従来の事情に鑑みてなされたものであって、起動時に燃料電池の膜間差圧を抑制すると共に、起動時の燃料電池の過電圧を抑制して燃料電池の劣化を抑制し得る燃料電池システムを提供することを目的としている。
上記目的を解決するため、本発明は、燃料ガスおよび酸化剤ガスの供給により発電を行う燃料電池と、前記燃料電池に燃料ガスを供給する燃料ガス供給手段と、前記燃料電池に酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給手段と、起動時に、前記燃料ガスおよび前記酸化剤ガスの供給圧力を通常発電時よりも高い圧力に設定するガス供給制御手段と、前記燃料電池の電圧パラメータを検出する電圧パラメータ検出手段と、前記電圧パラメータ検出手段で検出した前記燃料電池の電圧パラメータが所定の上限電圧よりも低い所定のしきい値電圧に到達したときに、前記燃料電池の出力の取り出しを開始して、起動から通常発電開始までの期間は前記電圧パラメータが所定の上限電圧を超えないように制御する出力制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る燃料電池システムでは、起動時に、燃料ガスおよび前記酸化剤ガスの供給圧力を通常発電時よりも高い圧力に設定する共に、検出した電圧パラメータが上限電圧よりも低い所定のしきい値電圧に到達したら出力を取り出す制御を開始することによって、起動から通常発電開始までの期間は電圧パラメータが所定の上限電圧を超えないように制御するので、高圧起動を行なう場合に、燃料電池の電気化学的な反応の遅れや出力取出し装置の応答遅れなどが電圧のオーバーシュートに与える影響が無視できないとしても、燃料電池の総電圧が過大となって劣化することを防止することができ、また、出力取出し装置の入力電圧が過大となることを防止できる。
以下、本発明の燃料電池システムの実施例について、〔実施例1〕、〔実施例2〕の順に図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の実施例1に係る燃料電池システムの構成図であり、図2はコントローラ30の構成図である。本実施例の燃料電池システムは、例えば燃料電池車両の駆動動力源として用いられるものであり、図1に示すように、水素および空気の供給により発電を行う燃料電池1を備える。
また、水素供給系(燃料ガス供給手段)として、水素タンク2、水素タンク元弁3、減圧弁4、水素供給弁5、圧力センサ6a、水素循環装置7、パージ弁8および排水素処理装置9を備え、空気供給系(酸化剤ガス供給手段)として、コンプレッサ10、加湿装置11、圧力センサ6bおよび空気調圧弁12を備え、冷却機構として、冷却水ポンプ13、三方弁16、ラジエタ17、ラジエタファン18および温度センサ14,15を備えている。
また、負荷系として、出力取出し装置(出力制御手段)20および電圧センサ(電圧パラメータ検出手段)21を備え、さらに制御系として、水素供給系、空気供給系、冷却機構および負荷系の各種センサや他の各種計器からの検知信号に基づき水素供給系、空気供給系、冷却機構および負荷系の各構成要素の制御を行うコントローラ30を備えた構成である。
燃料電池1は、燃料ガスである水素が供給される燃料極(アノード)と酸化剤ガスである空気が供給される酸化剤極(カソード)とが電解質を挟んで重ね合わされて発電セルが構成されると共に、複数の発電セルが多段積層されたスタック構造を有しており、水素と空気中の酸素とを基にした電気化学反応により化学エネルギを電気エネルギに変換するものである。アノードに水素ガスが、カソードに空気が供給され、以下に示す電極反応が進行され、電力が発電される。
(数1)
アノード:H2→2H++2e- (1)
(数2)
カソード:2H++2e-+(1/2)O2→H2O (2)
つまり、燃料電池1の各発電セルでは、アノードに供給された水素が水素イオンと電子とに分離される反応が起き、水素イオンは電解質を通り、電子は外部回路を通って電力を発生させ、カソードにそれぞれ移動する。カソードでは、供給された空気中の酸素と電解質を通って移動した水素イオンおよび電子が反応して水が生成され、外部に排出される。
燃料電池1の電解質としては、高エネルギ密度化、低コスト化、軽量化等を考慮して、例えば固体高分子電解質膜が用いられる。固体高分子電解質膜は、例えばフッ素樹脂系イオン交換膜等、イオン(プロトン)伝導性の高分子膜からなるものであり、飽和含水することによりイオン伝導性電解質として機能する。
燃料電池スタック3で発電を行うには、燃料ガスである水素や酸化剤ガスである空気を各発電セルの燃料極(アノード)や酸化剤極(カソード)に供給する必要があり、燃料電池システムでは、そのための機構として水素供給系および空気供給系が設けられている。
水素供給系において、アノードへの水素供給は、水素タンク2から水素タンク元弁3、減圧弁4および水素供給弁5を通じてなされる。水素タンク2から供給される高圧水素は、減圧弁4で機械的に所定の圧力まで減圧され、水素供給弁5で燃料電池1での水素圧力が所望の水素圧に制御される。
また水素循環装置(ポンプ等)7は、アノードで消費されなかった水素を再循環させるために設置されている。アノードの水素圧は、コントローラ30が圧力センサ6aで検出した水素圧力をフィードバックして水素供給弁5を駆動することによって制御される。水素圧を所望の目標圧力に制御することによって、燃料電池が消費した分だけの水素が自動的に補われる。
また、パージ弁8は次のような役割を果たす。第1に、水素循環機能を確保するために、水素供給系内に蓄積した窒素を排出する。水素を循環させて使用する場合、水素の循環に伴って系内に窒素やCO等の不純物質が蓄積される場合があり、不純物質が過度に蓄積されると水素分圧が降下して燃料電池スタック3の効率低下に繋がると供に、循環ガスの平均質量が増加するため、エゼクタ1での水素循環流量が低下するので、このような場合には、水素パージ弁4を開放して水素をパージすることで、不純物質を水素と共に水素排気流路から系外に排出するのである。また第2に、燃料電池1のセル電圧を回復させるために、ガス流路に詰まった水詰まりを吹き飛ばす。さらに第3に、起動時に水素系を水素で置換するために、水素系内のガスを排出する。
また、排水素処理装置9は、パージ弁8から排出される水素を可燃濃度未満の水素濃度になるように空気で希釈して車外へ排出するか、或いは、水素と空気を反応させて燃焼させることで排出水素濃度を下げる。
一方、空気供給系においては、カソードへの空気はコンプレッサ10により供給される。加湿装置11は供給する空気を加湿する。カソードの空気圧は、コントローラ30が圧力センサ6bで検出した空気圧力をフィードバックして空気調圧弁12を駆動することによって制御される。
また、本実施例の燃料電池システムでは、燃料電池1を冷却する冷却機構が設けられている。冷却機構は、冷媒を循環させる冷却水循環流路および冷却水ポンプ13を有し、例えば水にエチレングリコール等の凍結防止剤を混入した冷却水を循環させて燃料電池1を冷却し、これを最適な温度に維持する。
冷却機構の冷却水循環流路中には、ラジエタ17および該ラジエタ17へ風を通過させて冷却水を冷やすラジエタファン18が設けられている。冷却水循環流路の冷却水温度は、温度センサ14によって燃料電池1入口の温度が、また温度センサ15によって燃料電池1出口の温度がそれぞれ検出されており、これらの検出結果に基づいてコントローラ13によるラジエタファン18の駆動制御により、冷却水温度が所望の温度になるように温度調整される。また、ラジエタ17と並列にラジエタバイパス流路が設けられると共に、分岐部分に三方弁16が設けられており、冷却水の温度に応じてこの三方弁16が動作することで冷却液の流路が切り替えられる。
また、負荷系において、出力取出し装置20は、燃料電池1から出力(電流或いは電力)を取り出して車両を駆動するモータ(図示せず)へ供給する。ここで、出力取出し装置20は、可変出力を取り出し可能な構成としても良いし、固定抵抗の接続/非接続により取り出す出力を制御する構成としても良い。
さらに、コントローラ30は、例えばCPUやROM、RAM、周辺インターフェース等を有するマイクロコンピュータとして構成されており、水素供給系、空気供給系、冷却機構および負荷系の各種センサや他の各種計器からの検知信号に基づき水素供給系、空気供給系、冷却機構および負荷系の各構成要素の制御を行って(各種アクチュエータを駆動して)、燃料電池システムの発電制御を行う。
図2において、コントローラ30は、本発明の特徴的な構成要素として、起動開始トリガ演算部101、ガス供給制御部(ガス供給制御手段)102および出力制御部(出力制御手段)104を備えているが、これらはCPU上で実行されるプログラムの機能的なまとまりを表したものであり、起動開始トリガ演算部101は、イグニッションキー(IGNキー)の操作に基づき当該燃料電池システムの起動開始トリガを演算し、ガス供給制御部102は、起動開始トリガ演算部101の出力に基づいて、起動時に、燃料ガス(水素)および酸化剤ガス(空気)の供給圧力を通常発電時よりも高い圧力に設定してガス供給制御を行ない、出力制御部104は、起動開始トリガ演算部101の出力、並びに、燃料電池1の電圧パラメータを検出する電圧パラメータ検出手段103(図1における電圧センサ21)の出力に基づいて、燃料電池1から取り出す出力を制御する。
ここで、電圧パラメータ検出手段103(電圧センサ21)は、燃料電池1を構成する複数のセル群の電圧値について読み取りが可能であり、電圧パラメータとして、燃料電池1の総電圧、燃料電池1を構成する複数のスタック電圧の最大値、或いは、燃料電池1の最大セル電圧を使用する。
また、特許請求の範囲にいう出力制御手段は、出力取出し装置20およびコントローラ30の出力制御部104で実現されており、電圧パラメータ検出手段103で検出した燃料電池1の電圧パラメータが所定の上限電圧よりも低い所定のしきい値電圧に到達したときに、出力取出し装置20による燃料電池1の出力の取り出しを開始して、起動から通常発電開始までの期間は電圧パラメータが所定の上限電圧を超えないように制御する。
次に、以上のように構成される本実施例の燃料電池システムの起動時の運転制御について、図3〜図5のフローチャートおよび図6〜図12の説明図を参照しながら説明する。ここで、図3は燃料電池システムの起動時において通常発電を開始するまでの運転制御を説明するフローチャートであり、図4は電圧パラメータ判定のサブルーチンを説明するフローチャートであり、図5は出力制御のサブルーチンを説明するフローチャートである。
まず、水素(燃料ガス)供給系の制御を開始し(図3のステップS101)、ガス組成を推定し(ステップS102)、水素および空気のガス圧力・流量制御を開始する(ステップS103)。
つまり、ガス供給制御部102は、起動開始トリガ演算部101の出力に基づいて、起動時に、燃料ガス(水素)および酸化剤ガス(空気)の供給圧力を通常発電時よりも高い圧力に設定してガス供給制御を行なうが、ここで、ガス組成推定(ステップS102)は、図6に示す「起動時における燃料極の水素濃度と停止時間との関係」や、図7に示す「起動時における燃料極の水素濃度と停止時の燃料電池1の温度との関係」や、或いは、図8に示す「起動時における燃料極の水素濃度以外の成分濃度と水素供給系のトルクまたは電流との関係」を参照して、起動時の燃料電池1の温度に基づき起動時の水素濃度を推定することによってガス組成を推定することができる。
次に、電圧パラメータの判定を行う(ステップS104)。本実施例の電圧パラメータ判定は図4に示すサブルーチンに従って処理される。すなわち、検出した燃料電池1の電圧パラメータV1が所定の上限電圧よりも低い所定のしきい値電圧V0maxに到達したか否かを判定するものである。まず、電圧パラメータ検出手段103により燃料電池1の電圧パラメータV1を検出する(図4のステップS201)。次に、電圧パラメータV1がしきい値電圧V0maxを超えたか否かを判断する(ステップS202)。ステップS202の判断で、電圧パラメータV1がしきい値電圧V0maxを超えた場合は判定フラグを1とし(ステップS203)、電圧パラメータV1がしきい値電圧V0max以下である場合は判定フラグ=0として(ステップS204)終了する。
ここで、電圧パラメータV1は、燃料電池1全体での総電圧でも良いし、燃料電池1が複数のサブスタックから構成されている場合は各サブスタック電圧の最大値でも良い。また、すべてのセル電圧或いはセル群電圧の最大値であっても良い。
また、しきい値電圧V0maxは、図3のガス組成推定(ステップS102)で推定した起動時の水素濃度に基づいて、図9に示すようなしきい値電圧V0maxと水素濃度との関係を参照して演算することにより求められる。つまり、しきい値電圧V0maxは、起動時の燃料電池1の燃料極における水素濃度が高い場合は低く、該水素濃度が低い場合は高く設定されることとなる。これにより、起動時の水素濃度に対して最適なしきい値電圧V0maxを設定することが可能となり、電圧パラメータV1が所定の上限電圧を超えないようにすることが可能となる。なお、図9のしきい値電圧V0maxと水素濃度との関係は、事前に実験などを行なうことによって設定することができる。
次に、再び図3に戻って、電圧パラメータ判定(ステップS104)の結果である判定フラグが1であるかどうかを判断する(ステップS105)。判定フラグが1である場合は、電圧パラメータV1がしきい値電圧V0maxに到達しており、出力取出し装置20による燃料電池1の出力の取り出しを開始するべく、出力制御(ステップS106)に進むが、判定フラグが0の場合はステップS104に戻って、電圧パラメータV1がしきい値電圧V0maxに達するまで電圧パラメータ判定を繰り返す。
次に、出力取り出しの制御を行う(ステップS106)。出力制御は図5に示すサブルーチンに従って処理される。まず、電圧パラメータ検出手段103により燃料電池1の電圧パラメータV1を検出し(図5のステップS301)、次に目標電圧Vtargを演算し(ステップS302)、さらに出力指令値TPowerを演算して(ステップS303)、出力信号指令を出力する(ステップS304)。
ここで、出力指令値TPowerの演算(ステップS303)は、PI制御等によるフィードバック制御を用いて目標電圧Vtargと電圧パラメータV1とから出力指令値TPowerを演算しても良いし、或いは、電圧パラメータV1などに基づいてフィードフォワード的に出力指令値TPowerを演算しても良い。
また、出力指令値TPowerの初期値は、図3のガス組成推定(ステップS102)で推定した起動時の水素濃度に基づき、図10に示す出力初期値Pcと水素濃度との関係を参照して演算することにより求められる。つまり、出力指令値TPowerの初期値は、起動時の燃料電池1の燃料極における水素濃度が高い場合は大きく、該水素濃度が低い場合は小さく設定されることとなる。これにより、起動時の水素濃度に対して最適な出力指令値TPowerを設定することが可能となり、電圧パラメータV1が所定の上限電圧を超えないようにすることが可能となる。なお、出力指令値TPowerは電力であっても電流であっても構わない。
また、出力信号指令(ステップS304)は、通常、出力取出し装置20に対して出力され、指令に応じた出力を取り出すよう制御されるが、出力取出し装置20として固定抵抗を接続する場合は、出力信号として該固定抵抗をON/OFFする信号を出力する構成としても良い。
次に、通常発電が可能であるか否かを判断する(ステップS305)。通常発電が可能である場合は通常発電条件フラグを1とし(ステップS306)、通常発電が可能でない場合は通常発電条件フラグを0として(ステップS307)終了する。
ここで、通常発電が可能であるか否の判断(ステップS305)は、図6に示す起動時における燃料極の水素濃度と停止時間との特性、或いは、図7に示す起動時における燃料極の水素濃度と停止時の燃料電池1の温度との特性とガス供給開始からの時間で判断する。また、図8に示す起動時における燃料極の水素濃度以外の成分濃度と水素供給系のトルクまたは電流との特性を参照して、燃料極のガス組成を時々刻々推定して、その結果から判断するようにしても良い。
次に、再び図3に戻って、出力制御(ステップS106)において設定した通常発電条件フラグが1であるかどうかを判断する(ステップS107)。通常発電条件フラグが1である場合は、通常発電が可能であると判断されており、通常発電(ステップS108)に移行するが、通常発電条件フラグが0の場合はステップS106に戻って、通常発電が可能であると判断されるまで出力制御を繰り返す。
最後に、通常の発電制御を開始し(ステップS108)、起動を完了する。
図11には、以上説明した本実施例の燃料電池システムにおける起動時の動作制御を用いた場合の(a)ガス制御系の空気圧力および水素圧力並びに水素循環ポンプ回転数、(b)アノード系(燃料極)水素濃度、(c)燃料電池1の電圧、(d)燃料電池1の電流それぞれの時間変化を示す。また、本実施例と対比するために従来の技術による同様の説明図を図12に示す。
従来の技術(図12)においては、起動時に水素循環装置を回した後に水素圧力を上げ、アノード系(燃料極)内の水素濃度を一気に上昇させると同時に、空気圧力も上げることで膜間差圧を守るように運転している。しかしながら、水素と空気を同時に供給していることから、通常発電前の状態であっても燃料電池に開放端電圧が立つとともに、加圧による電圧のオーバーシュートが生じて、図中の時間T11〜T12のように燃料電池電圧が上限値を超え、燃料電池の劣化を促進してしまう可能性がある。
これに対して、本実施例(図11)においては、水素と空気を供給して圧力を上げた後に、燃料電池1の電圧が所定のしきい値に到達した時点で、燃料電池1から所定の電流を取り出すことで、燃料電池1の電圧が上昇して上限電圧を超えることを防止する。これにより、燃料電池内を水素フロントが通過している際に、同時に電圧過大が生じて燃料電池1が劣化することを抑制することができる。
以上説明したように、本実施例の燃料電池システムでは、燃料ガス(水素)および酸化剤ガス(空気)の供給により発電を行う燃料電池1と、燃料電池1に水素を供給する水素供給系と、燃料電池1に空気を供給する空気供給系と、起動時に、水素および空気の供給圧力を通常発電時よりも高い圧力に設定するガス供給制御部102と、燃料電池1の電圧パラメータを検出する電圧パラメータ検出手段103(電圧センサ21)と、電圧パラメータ検出手段103で検出した燃料電池1の電圧パラメータV1が所定の上限電圧よりも低い所定のしきい値電圧V0maxに到達したときに、燃料電池1の出力の取り出しを開始して、起動から通常発電開始までの期間は電圧パラメータV1が所定の上限電圧を超えないように制御する出力制御手段(出力取出し装置20およびコントローラ30の出力制御部104)と、を備えて構成する。
このように、起動開始トリガに基づいてガス供給を制御する際にガス圧力を高い圧力に制御して起動を行なうと共に、検出した電圧パラメータV1が上限電圧よりも低い所定のしきい値電圧V0maxに到達したら出力を取り出す制御を開始することによって、起動から通常発電開始までの期間は電圧パラメータV1が所定の上限電圧を超えないように制御する構成であるため、高圧起動を行なう場合に、燃料電池1の電気化学的な反応の遅れや出力取出し装置20の応答遅れなどが電圧のオーバーシュートに与える影響が無視できないとしても、燃料電池1の総電圧が過大となって劣化することを防止することができ、また、出力取出し装置20の入力電圧が過大となることを防止できる。結果として、起動時に燃料電池の膜間差圧を抑制すると共に、起動時の燃料電池の過電圧を抑制して燃料電池の劣化を抑制し得る燃料電池システムを実現することができる。
また、本実施例の燃料電池システムでは、出力制御手段において、燃料電池1の電圧パラメータV1が上限電圧以下の所定の目標電圧となるように、フィードバック制御により燃料電池1から取り出す出力を制御するので、確実に上限電圧を超えないように制御することが可能となる。
また、本実施例の燃料電池システムでは、出力制御手段において、フィードフォワード制御により燃料電池1から取り出す出力を制御することとし、通常発電を開始するまではフィードフォワード的に出力を決定するため、より簡単な構成で上限電圧を超えないように制御することが可能となる。
また、本実施例の燃料電池システムでは、出力制御手段において、燃料電池1から取り出す出力を、起動時の燃料電池1の燃料極における燃料ガス(水素)濃度が高い場合は大きく、該燃料ガス(水素)濃度が低い場合は小さく設定するので、起動時の燃料極のガス組成によって電圧上昇速度が異なり、そのため燃料電池1の電気化学的な反応の遅れや出力取出し装置20の応答遅れなどが電圧のオーバーシュートに与える影響が無視できないとしても、確実に上限電圧を超えないように制御することが可能となる。
また、本実施例の燃料電池システムでは、出力制御手段に可変出力を取り出し可能な出力取出し装置20を備えているので、フィードバックによる取り出し制御や、一定の出力を燃料ガス濃度に応じて変更するなど、自由な設定が可能となる。また、取り出した出力を発電システムのバッテリに蓄えることができるため、エネルギを効率的に用いることができる。また、固定抵抗の接続/非接続により取り出す出力を制御する出力取出し装置20とした場合には、より単純な構成により実現することが可能となる。
また、本実施例の燃料電池システムでは、出力制御手段において、しきい値電圧V0maxを、起動時の燃料電池1の燃料極における燃料ガス(水素)濃度が高い場合は低く、該燃料ガス(水素)濃度が低い場合は高く設定するので、起動時の燃料極のガス組成によって電圧上昇速度が異なり、そのため燃料電池1の電気化学的な反応の遅れや出力取り出し装置の応答遅れなどが電圧のオーバーシュートに与える影響が無視できないとしても、確実に上限電圧を超えないように制御することが可能となる。
また、本実施例の燃料電池システムでは、燃料電池1の燃料極における燃料ガス(水素)濃度を、少なくとも当該燃料電池システムの停止していた時間、前回停止時の燃料電池1の温度、起動時の燃料ガス循環装置(水素循環系)の駆動トルク、或いは、起動時の燃料ガス循環装置(水素循環系)の消費電流から推定して求めるので、簡単な演算で精度良く燃料ガス(水素)濃度を推定することが可能となる。
また、本実施例の燃料電池システムでは、電圧パラメータV1として燃料電池1の総電圧を用いた場合には、容易な演算で確実に、電圧過大による燃料電池の劣化を抑制することができる。また、電圧パラメータV1として燃料電池1を構成する複数のスタック電圧の最大値或いは燃料電池1の最大セル電圧を用いた場合にも、容易な演算で確実に、電圧過大による燃料電池の劣化を抑制することができる。
次に、本発明の実施例2に係る燃料電池システムについて説明する。実施例2の燃料電池システムの構成は、実施例1の構成(図1および図2)と同等であり、各構成要素の具体的説明を省略する。
ただし、実施例1では、起動シーケンス中に電圧パラメータV1がしきい値電圧V0maxに到達したら出力を取り出す制御を開始したのに対し、本実施例では、起動シーケンス中に第1の電圧パラメータが所定値に到達し、かつ第2の電圧パラメータが所定の最低値を満たしたら出力を取り出す制御を開始する。
つまり、電圧パラメータ検出手段103(電圧センサ21)が検出する第1の電圧パラメータを、燃料電池1の総電圧、燃料電池1を構成する複数のスタック電圧の最大値、或いは、燃料電池1の最大セル電圧とし、第2の電圧パラメータを、燃料電池1を構成する複数のスタック電圧の最小値、或いは、燃料電池1の最小セル電圧)とし、出力制御手段(出力取出し装置20およびコントローラ30の出力制御部104)において、第1の電圧パラメータが第1しきい値電圧に達し、かつ第2の電圧パラメータが所定の下限電圧(第2しきい値電圧)を上回ったときに燃料電池1の出力の取り出しを開始する点が実施例1とは異なる。
次に、本実施例の燃料電池システムの起動時の運転制御について、図3、図13および図5のフローチャートを参照しながら説明する。ここで、図13は実施例2における電圧パラメータ判定のサブルーチンを説明するフローチャートである。
本実施例では、図3のフローチャートにおけるステップS104の電圧パラメータ判定を、図13に示すサブルーチンに従って処理することとなる。
実施例1と同様に、まず、水素(燃料ガス)供給系の制御を開始し(図3のステップS101)、ガス組成を推定し(ステップS102)、水素および空気のガス圧力・流量制御を開始する(ステップS103)。
次に、電圧パラメータの判定を行う(ステップS104)。図13において、まず、電圧パラメータ検出手段103により燃料電池1の第1および第2の電圧パラメータV1およびV2を検出する(ステップS401)。次に、第1の電圧パラメータV1が第1しきい値電圧V0maxを超えたか否かを判断する(ステップS402)。ステップS402の判断で、第1の電圧パラメータV1が第1しきい値電圧V0maxを超えた場合はステップS403に進んで、第2の電圧パラメータV2が第2しきい値電圧V0minを超えたか否かを判断する(ステップS403)。
ステップS403の判断で、第2の電圧パラメータV2が第2しきい値電圧V0minを超えた場合、即ち、第1の電圧パラメータV1が第1しきい値電圧V0maxを超え、且つ第2の電圧パラメータV2が第2しきい値電圧V0minを超えた場合には、判定フラグを1とし(ステップS404)、ステップS402の判断で電圧パラメータV1がしきい値電圧V0max以下である場合、または第2の電圧パラメータV2が第2しきい値電圧V0min以下である場合には、判定フラグ=0として(ステップS405)終了する。
ここで、第1の電圧パラメータV1は、燃料電池1全体での総電圧でも良いし、燃料電池1が複数のサブスタックから構成されている場合は各サブスタック電圧の最大値でも良い。また、すべてのセル電圧或いはセル群電圧の最大値であっても良い。また、第2の電圧パラメータV2は、燃料電池1が複数のサブスタックから構成されている場合は各サブスタック電圧の最小値でも良いし、すべてのセル電圧あるいはセル群電圧の最小値であっても良い。
また、第1しきい値電圧V0maxは、第1実施例のしきい値電圧V0maxと同様に、図3のガス組成推定(ステップS102)で推定した起動時の水素濃度に基づいて、図9に示すようなしきい値電圧V0maxと水素濃度との関係を参照して演算することにより求められる。これにより、起動時の水素濃度に対して最適なしきい値電圧V0maxを設定することが可能となり、電圧パラメータV1が所定の上限電圧を超えないようにすることが可能となる。なお、図9のしきい値電圧V0maxと水素濃度との関係は、事前に実験などを行なうことによって設定することができる。
また、第2しきい値電圧V0minは、サブスタックの最小電圧や、セル或いはセル群の最小電圧がこの値を下回ったまま出力を取り出すと燃料電池が劣化する、という電圧値に基づいて決定すればよい。この値も、事前に実験などを行なうことによって設定することができる。
次に、再び図3に戻って、電圧パラメータ判定(ステップS104)の結果である判定フラグが1であるかどうかを判断する(ステップS105)。判定フラグが1である場合は、出力取出し装置20による燃料電池1の出力の取り出しを開始するべく、出力制御(ステップS106)に進むが、判定フラグが0の場合はステップS104に戻って、電圧パラメータV1がしきい値電圧V0maxに達するまで電圧パラメータ判定を繰り返す。
次に、出力取り出しの制御を行う(ステップS106)。出力制御は、実施例1と同様に図5に示すサブルーチンに従って処理される。
次に、出力制御(ステップS106)において設定した通常発電条件フラグが1であるかどうかを判断する(ステップS107)。通常発電条件フラグが1である場合は、通常発電が可能であると判断されており、通常発電(ステップS108)に移行するが、通常発電条件フラグが0の場合はステップS106に戻って、通常発電が可能であると判断されるまで出力制御を繰り返す。
最後に、通常の発電制御を開始し(ステップS108)、起動を完了する。
以上説明したように、本実施例の燃料電池システムでは、電圧パラメータとして、燃料電池1を構成する複数のスタック電圧の最大値および最小値を用い、出力制御手段において、最大値が第1しきい値電圧V0maxに達し、かつ最小値が所定の下限電圧(第2しきい値電圧V0min)を上回ったときに燃料電池1の出力の取り出しを開始するので、電圧過大による燃料電池1の劣化と、セルの転極に伴う燃料電池1の劣化の両方を同時に抑制することができる。
また、本実施例の燃料電池システムでは、電圧パラメータとして、燃料電池1の最大セル電圧および最小セル電圧を用い、出力制御手段において、最大セル電圧が第1しきい値電圧V0maxに達し、かつ最小セル電圧が所定の下限電圧(第2しきい値電圧V0min)を上回ったときに燃料電池1の出力の取り出しを開始するので、電圧過大による燃料電池の劣化と、セルの転極に伴う燃料電池の劣化の両方を同時に抑制することができる。
本発明の実施例1に係る燃料電池システムの構成図である。 コントローラ30の構成図である。 燃料電池システムの起動時において通常発電を開始するまでの運転制御を説明するフローチャートである。 電圧パラメータ判定のサブルーチンを説明するフローチャート(実施例1)である。 出力制御のサブルーチンを説明するフローチャートである。 起動時における燃料極の水素濃度と停止時間との関係を説明する説明図である。 起動時における燃料極の水素濃度と停止時の燃料電池1の温度との関係を説明する説明図である。 起動時における燃料極の水素濃度以外の成分濃度と水素供給系のトルクまたは電流との関係を説明する説明図である。 しきい値電圧V0maxと水素濃度との関係を説明する説明図である。 出力初期値Pcと水素濃度との関係を説明する説明図である。 実施例の燃料電池システムにおける起動時の動作制御を用いた場合の(a)ガス制御系の空気圧力および水素圧力並びに水素循環ポンプ回転数、(b)アノード系(燃料極)水素濃度、(c)燃料電池1の電圧、(d)燃料電池1の電流それぞれの時間変化を説明する説明図である。 従来の技術による起動時の動作制御を用いた場合の説明図である。 電圧パラメータ判定のサブルーチンを説明するフローチャート(実施例2)である。
符号の説明
1 燃料電池
2 水素タンク
3 水素タンク元弁
4 減圧弁
5 水素供給弁
6a,6b 圧力センサ
7 水素循環装置
8 パージ弁
9 排水素処理装置
10 コンプレッサ
11 加湿装置
12 空気調圧弁
13 冷却水ポンプ
14,15 温度センサ
16 三方弁
17 ラジエタ
18 ラジエタファン
20 出力取出し装置(出力制御手段)
21 電圧センサ(電圧パラメータ検出手段)
30 コントローラ
101 起動開始トリガ演算部
102 ガス供給制御部(ガス供給制御手段)
103 電圧パラメータ検出手段
104 出力制御部(出力制御手段)

Claims (13)

  1. 燃料ガスおよび酸化剤ガスの供給により発電を行う燃料電池と、
    前記燃料電池に燃料ガスを供給する燃料ガス供給手段と、
    前記燃料電池に酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給手段と、
    起動時に、前記燃料ガスおよび前記酸化剤ガスの供給圧力を通常発電時よりも高い圧力に設定するガス供給制御手段と、
    前記燃料電池の電圧パラメータを検出する電圧パラメータ検出手段と、
    前記電圧パラメータ検出手段で検出した前記燃料電池の電圧パラメータが所定の上限電圧よりも低い所定のしきい値電圧に到達したときに、前記燃料電池の出力の取り出しを開始して、起動から通常発電開始までの期間は前記電圧パラメータが所定の上限電圧を超えないように制御する出力制御手段と、
    を有することを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記出力制御手段は、前記燃料電池の電圧パラメータが前記上限電圧以下の所定の目標電圧となるように、フィードバック制御により前記燃料電池から取り出す出力を制御する ことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記出力制御手段は、フィードフォワード制御により前記燃料電池から取り出す出力を制御することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  4. 前記出力制御手段は、前記燃料電池から取り出す出力を、起動時の前記燃料電池の燃料極における燃料ガス濃度が高い場合は大きく、該燃料ガス濃度が低い場合は小さく設定することを特徴とする請求項3に記載の燃料電池システム。
  5. 前記出力制御手段は、可変出力を取り出し可能な出力取出し装置を備えることを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の燃料電池システム。
  6. 前記出力制御手段は、固定抵抗の接続/非接続により取り出す出力を制御する出力取出し装置を備えることを特徴とする請求項1、請求項3または請求項4の何れか1項に記載の燃料電池システム。
  7. 前記出力制御手段は、前記しきい値電圧を、起動時の前記燃料電池の燃料極における燃料ガス濃度が高い場合は低く、該燃料ガス濃度が低い場合は高く設定することを特徴とする請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の燃料電池システム。
  8. 前記燃料電池の燃料極における燃料ガス濃度は、少なくとも当該燃料電池システムの停止していた時間、前回停止時の前記燃料電池の温度、起動時の前記燃料ガス循環装置の駆動トルク、或いは、起動時の前記燃料ガス循環装置の消費電流から推定して求めることを特徴とする請求項1〜請求項7の何れか1項に記載の燃料電池システム。
  9. 前記電圧パラメータは、前記燃料電池の総電圧であることを特徴とする請求項1〜請求項8の何れか1項に記載の燃料電池システム。
  10. 前記電圧パラメータは、前記燃料電池を構成する複数のスタック電圧の最大値であることを特徴とする請求項1〜請求項8の何れか1項に記載の燃料電池システム。
  11. 前記電圧パラメータは、前記燃料電池の最大セル電圧であることを特徴とする請求項1〜請求項8の何れか1項に記載の燃料電池システム。
  12. 前記電圧パラメータは、前記燃料電池を構成する複数のスタック電圧の最大値および最小値であり、
    前記出力制御手段は、前記最大値が前記しきい値電圧に達し、かつ前記最小値が所定の下限電圧を上回ったときに前記燃料電池の出力の取り出しを開始することを特徴とする請求項1〜請求項8の何れか1項に記載の燃料電池システム。
  13. 前記電圧パラメータは、前記燃料電池の最大セル電圧および最小セル電圧であり、
    前記出力制御手段は、前記最大セル電圧が前記しきい値電圧に達し、かつ前記最小セル電圧が所定の下限電圧を上回ったときに前記燃料電池の出力の取り出しを開始することを特徴とする請求項1〜請求項8の何れか1項に記載の燃料電池システム。
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