JP2007016564A - 浴室ユニットの壁構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】浴室ユニット据付現場に生じるデッドスペースに対応して、任意の位置に任意の大きさの突出部を設けることができる浴室ユニットの壁構造を提供する。
【解決手段】壁パネルの一部に開口を設け、該開口から室外側へ突出する突出部を有する浴室ユニットであって、上記突出部は、上端に該開口の下辺に掛止されるフック部を有し上記下辺から壁パネル裏面に当接して垂下するベース部と該ベース部上端近傍から上記浴室外部側に延出するアーム部とを有する複数の下部支持材と、該複数の下部支持材を任意の位置で連結する連結材と、上記下部支持材のアーム部のベース部から最遠端部近傍に立設された上記開口と略同大同形状のバックパネルと、上記開口の周縁と上記バックパネルの周縁との間に架設され上記突出部の側方を閉塞する枠と、該枠と上記バックパネルとを接続する接続フレームとからなる持出し部より形成される。
【選択図】 図4

Description

本発明は、浴室ユニットの壁構造に係り、特に床パン又は浴槽外縁から立設された壁パネルから外部へ突出する突出部分の壁構造に関する。
現在一般家庭の浴室として広く用いられているユニットバスにおいては、その大きさは、床面を形成する防水パンの大きさでほぼ決定される。
しかしながら、防水パンはFRP等を用いて製作されるので、種類は限られる。そのためユニットバスの壁パネルとその裏面に位置する建築壁との間に大きな間隙が生じることがある。
特に、梁が垂下している、逆梁が立ち上がっている、或いは柱が出っ張っている等の障害物があると、それとの干渉を回避するために、一回り小さい防水パンを選択しなければならなくなり、この間隙はさらに大きくなってしまう。
従来、防水パンより外側に突出部分を設けて、この無駄な空間を減らし、少しでも浴室空間を広く利用しようとすることが種々検討されている。
しかしながら、それらの中では、予め間隙の大きさ等が分かっていて浴室設計時に寸法が決定されている場合にしか採用できないものがある。すなわち、浴室リモデルの場合は、既存浴室を解体しないと詳細な間隙寸法が分からない場合が多く、十分に対応できないものが多い(例えば、特許文献1参照。)。
また、浴室と建物躯体との間に隙間がある場合に、この隙間に面した浴室の壁を開口し、ここにニッチパネルを設置して浴室内を広く並びに小物を置くスペースを確保する案が提案されている。ここで、ニッチパネルを内と外の二部材で構成し、この二部材をスライドさせて奥行き量を調整自在に構成すれば、新築時のみならず、リフォーム時にもある程度対応することができる(例えば、特許文献2参照。)。
しかしながら、奥行きが調整可能であっても、幅や高さが不変では、取り付けられる場合も限られる。また、二部材間の水仕舞いにも不安が残る。
さらに、この突出部分の構造として、床パンの周囲に立設した壁パネルのうち、上記床パンの少なくとも一辺の壁パネルを上壁パネルと下壁パネルに分割し、床パンに立設した下壁パネルの外側面に沿わせて装着した支持部材を外側方向に突設し、略水平面に形成した上記支持部材の上面に下壁パネルの上端から外側方向に且つ略水平方向に突設した突出部材を載置し、上記突出部材の外側端に上壁パネルを立設してなる突出部を備えたユニットルームにおいて、上記支持部材が下壁パネルの外側面に沿わせた縦片と、上記縦片の上端に連結すると共に外側方向に且つ略水平方向に延伸した横片とを有し、横片の内側端には縦片の連結部分より内側方向に突出した上面載置部を設け、上記上面載置部の下面を下壁パネルの上端に沿わせてねじ具を介して螺着すると共に縦片を下壁パネルの外側面にねじ具を介して螺着するものが提案されている(例えば、特許文献3参照。)。この構造によれば、下壁パネルへ強固に装着した支持部材によって突出部材を安定支持してなる突出部を備えることが可能となる。
しかしながら、この構造によっても、奥行きや高さを現場で合わせることはできても、この突出部材を取り付けられる位置が壁パネルの四周に裏打ちされたフレームに限られるので、幅方向の大きさは、壁パネルの幅単位でしか調整できず、上述の柱との干渉を回避する場合の自由度は高くない。
また、支持部材は、下壁パネルのフレームに対し、上方及び外方からねじ止めされるが、外方からのねじ止めは、壁パネルと建築壁との間の距離によっては工具が入らず、作業に困難を伴うことがある。
特開昭59−111727号公報 特開平11−62286号公報 特開2002−250141号公報
ところで、古い建物のリモデルに際しては、図面が残っておらず、既存の浴室を壊して初めてデッドスペースの存在自体やその大きさが分かることが多い。そして、そのデッドスペースを最大限有効に利用したいと考える。
このような場合、その大きさを測ってから部材の手配をかけていたのでは、納品待ちとなって工期が長引き、業者にとっても発注者にとっても不都合となり、採用するを得ない。
本発明は、上述した事情を考慮してなされたもので、浴室ユニット据付現場に生じるデッドスペースに対応して、任意の位置に任意の大きさの突出部を設けることができる浴室ユニットの壁構造を提供することを目的とするものである。
本発明の他の目的は、浴室ユニット据付前にデッドスペースの大きさが分からなくても、浴室ユニット据付時に、突出部の位置及び大きさを調整して取り付け可能な浴室ユニットの壁構造を提供することにある。
本発明に係る浴室ユニットの壁構造は、上述した課題を解決するために、請求項1に記載したように、壁パネルの一部に開口を設け、該開口から室外側へ突出する突出部を有する浴室ユニットであって、上記突出部は、上端に該開口の下辺に掛止されるフック部を有し上記下辺から壁パネル裏面に当接して垂下するベース部と該ベース部上端近傍から上記浴室外部側に延出するアーム部とを有する複数の下部支持材と、該複数の下部支持材を任意の位置で連結する連結材と、上記下部支持材のアーム部のベース部から最遠端部近傍に立設された上記開口と略同大同形状のバックパネルと、上記開口の周縁と上記バックパネルの周縁との間に架設され、上記突出部の側方を閉塞する枠と、該枠と上記バックパネルとを接続する接続フレームとからなる持出し部より形成されるものである。
好適には、前記アーム部は、請求項2に記載したように、前記ベース部から最遠端部からベース部側へと下る水勾配を有することが望ましく、また、前記下部支持材は、請求項3に記載したように、そのアーム部及びベース部の長さを調節可能に形成されたものとすることができる。
本発明に係る浴室ユニットの壁構造によれば、浴室ユニット据付現場に生じるデッドスペースに対応して、任意の位置に任意の大きさの突出部を設けることができる。
また本発明は、浴室ユニット据付前にデッドスペースの大きさが分からなくても、浴室ユニット据付時に、突出部の位置及び大きさを調整して取り付けることができる効果が得られる。
本発明に係る浴室ユニットの壁構造の一実施形態について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明に係る壁構造を備える浴室ユニット1の実施形態の全体的な概要を示す斜視図である。
浴室ユニット1は、同図に示すように、洗い場の床及び浴槽6載置部を構成する防水パン2と、建築壁とは離隔した壁面を構成する壁パネル3と、この壁パネル3上に載置される天井パネル4、及び使用者が出入りできるドア(図示せず)とにより、閉じられた浴室空間が形成される。
防水パン2は、FRP等の樹脂材を用いて一体に形成され、或いはサイズが大きい場合には、設置時の搬入性を考慮し、2つ又はそれ以上に分割して形成されたものが据付現場において漏水しないよう一体に組み立てられる。
壁パネル3は、樹脂シートにより表面が化粧された鋼板に石膏ボード等が裏打ちされて自立可能に形成され、防水パン2上の外周隅部及び一定の間隔を置いて立設された支柱(図示せず)間に掛け渡されて装着される。
天井パネル4は、樹脂シートにより表面が化粧された鋼板に石膏ボード等が裏打ちされて形成され、接続するフレーム(図示せず)を介して壁パネル3上に取り付けられる。なお、壁パネル3と天井パネル4との取合い部分は、飾り縁5によって掩蔽される。
こうして形成された浴室空間内に、種々の給排水設備が設けられる。すなわち、防水パン2の一端には浴槽6が設置され、その洗い場側の側面はバスエプロン7により閉塞される。浴槽短手の一端の上部には浴槽水栓8が取り付けられる一方、洗い場側には、洗い場カウンタ9を介して洗い場水栓10が取設される。この洗い場水栓10からは、シャワー11が分岐する。そして、浴槽6と洗い場との境界近傍には、洗い場及び浴槽6からの排水を集めて外部に排水する排水トラップ(図示せず)がある。
この浴室ユニット1は、鏡12やシャンプーボトル等を置くための棚13、タオル掛け14等の備品を備える他、浴槽6の長手方向壁パネル3側には、防水パン2の外縁に立設された壁パネル3より、浴室ユニット1の外部側へ突出した突出部として、本願発明に係る持出し部20が形成される。この持出し部20は、限られた空間の浴室を拡張することにより開放感が得られるとともに、浴室で使用する小物類の置き場として、或いは入浴中の風呂蓋置き場として使用できる。
この突出部として、浴室ユニット1内部からは、壁パネル3に設けられた開口OPと、この開口OPより奥まったところに、開口OPの周囲に残された壁パネル3と平行に配置され、開口OPと略同大同形状を有するバックパネル21と、開口OPの周縁とバックパネル21の周縁との間に架設され、持出し部20の側面を閉塞する枠22と、この枠22とバックパネル21との接続部全周に取り付けられ、枠22とバックパネル21とを接続する接続フレーム23とが見える。
開口OPは、下端は浴槽6天端より若干高いところに、上端は天井より若干低いところに位置する。浴槽水栓8側の側端は壁パネル3の入り隅部から後退したところに位置するのに対し、反対側の側端は入り隅部近くまで進出している。
図2(a)に、図1に示された浴室ユニット1の持出し部20を含む縦断面図、同図(b)に同横断面図を示す。図2(a)に示すように、浴室ユニット1が据え付けられるエリアの建築壁から建築壁までの長さはLあるにも拘わらず、逆梁RBが建築床から立ち上がって長さLを占拠するため、防水パン2の設置エリアの長さとしてLしか考慮することができず、防水パン2外縁から壁パネル3を立設するのみでは、長さ略Lのデッドスペースが生じる。そこで、持出し部20を設ければ、このデッドスペースを解消することができる。
一方、図2(b)に示すように、浴室ユニット1が据え付けられるエリアの建築壁から建築壁までの幅はWあるにも拘わらず、柱Cが建築壁から突出して幅Wを占拠するため、持出し部20の幅として最大Wしか使えない。すなわち、浴室ユニット1の全幅と同じ幅の持出し部20を形成することはできない。この場合、壁パネルの四周に裏打ちされたフレームに突出部材を取り付けるタイプのものでは、壁パネル1枚分、浴室ユニットの半分の幅の突出部しか形成できず、なおデッドスペースが残ってしまうが、本願発明に係る浴室ユニットの壁構造によれば、ユニット組立の段階で、任意の位置に任意の大きさの持出し部20を形成することが可能であり、生じ得るデッドスペースを略極限まで有効利用することができる。
本発明に係る持出し部20は、図2(a)(b)及び図3に示すように、バックパネル21、枠22、接続フレーム23の他、下支持材24、連結材26を備える。また、本実施形態においてはさらに、下バックパネル保持材25、上支持材27、上バックパネル保持材28が加えられている。
バックパネル21は、壁パネル3と同材が、現場で必要な大きさに切断されて形成される。意匠性の観点から、壁パネル3と異なる色のものを用いてもよいし、一定以上の強度を有すれば、別材で形成することも可能である。
枠22は、4枚の樹脂製の板を、浴室ユニット1側及びバックパネル21側が開口した枠体に組み合わせたものであり、持出し部20の側面を形成する本体22aと、この本体22aが折曲されて開口OPの周縁部に係止する見付け部22bとを有し、更に、本体22a裏面には、嵌合凹部22cが長さ方向全長に亘って突設され、この嵌合凹部22cの側端において隣接する樹脂製の板とねじ30を用いてねじ止めされる(図4参照。)。
下支持材24は、ブラケット状の形状をし、その役目もまた、自重を含む持出し部20にかかる荷重を受けるブラケットの役目を果たすものである。持出し部20は、風呂蓋が載置されたり、入浴者が腕をかけたりするものであるため、ある程度の荷重に耐えるものでなければならないが、この荷重を支えるには枠22に相当の厚さや強度を持たせる必要があり、不経済である。この下支持材24を採用することにより、枠22の厚さを増すことなく持出し部20にかかる荷重を支持することが可能となる。したがって、少なくとも2個の下支持材24が取り付けられる。
下支持材24は、亜鉛メッキ鋼板等からなり、開口OPの下に位置する壁パネル4の裏面に当接するベース部24aと、ベース部上端近傍から、浴室ユニット1の外部側へ略水平に延出しバックパネル21の荷重を受けるアーム部24bと、ベース部24a及びアーム部24bの両者に直交して配置されアーム部24bの撓みを防止する補強部24cとからなり、ベース部24a上端には、下支持材24を開口OP下に位置する壁パネル4の小口に掛止するフック部24dを備える。
アーム部24bには、例えば10mmピッチで多数のネジ下孔24eが2列穿設され、後述する下バックパネル保持材25の位置決めを容易にしている。下支持材4は、厚さ1.2mm程度の鋼板製であれば、比較的容易に切断することができ、浴室ユニット1据付現場において、デッドスペースに合わせて、アーム部24bを所用の長さに切断することができる。また、逆梁等の梁背が高い場合は、ベース部24aを切断して取り付けることも可能である。
また、アーム部24bには、ベース部24aから遠い方の端部から近い方の端部へと下る水勾配が設けられている。枠22の下側の部材には、水溜まりができないように、バックパネル21から壁パネル3側へ水勾配が設けられるが、下地材となるアーム部24bにも水勾配を設けておけば、枠22の下側の部材に水勾配を設けることが容易になる。
フック部24dには、そのベース部24a上に位置する側面には2箇所ばか孔24gが、そこから壁パネル3上に載る頂部を経由して壁パネル3表面側に延出したもう一方の側面には2箇所ねじ下孔24fが穿設される。これらのねじ孔24f,24gにねじ33を、浴室ユニット1内側から連通螺挿することにより下支持材24は開口OP下の壁パネル3に固定される。
このように、下支持材24は、開口OP下に位置する壁パネル3の小口にフック部24dを掛止することにより取り付けられるので、開口OPのどの位置にも取り付けられ、作業もし易いという効果がある。また、ねじ止め作業は、浴室ユニット内から行うことが可能となるので、狭い壁パネル3裏側で行う場合に比べて作業性が格段に向上する。さらに、ねじ33を表面側ねじ孔及び裏面側ねじ孔両者に貫通させることにより、壁パネル3が挟み込まれてフック部24dとの間に遊びがなくなり、固定強度が高くなる。
なお、ベース部24aの壁パネル3に当接する面には、壁パネル3裏面の裏打ち材を傷付けないように、緩衝材が貼付されている。
下バックパネル保持材25は、1枚の亜鉛メッキ鋼板等が折曲されて、下支持材24のアーム部24b上に固定される基部25aと、基部25aが90度折曲され上方に起立し、バックパネル21の裏面に当接する裏面保持部25bと、基部25aの3分割された先端の中央部が折曲され上方に起立し、バックパネル21の正面に当接する正面保持部25cとからなる。
基部25aには、ばか孔25dが穿設され、このばか孔25dとアーム部24bの所定のねじ下孔24eとをねじ31により連通螺挿して、下バックパネル保持材25は、下支持材24のアーム部24bの任意の位置に固定される。そして、裏面保持部25bと正面保持材25cとの間にバックパネル21の下端が嵌挿される。このように、下バックパネル保持材25は、バックパネル21の位置決めの役目も果たす。
連結材26は、亜鉛メッキ鋼板等が、短手方向の断面がハット型に折曲形成される。ここで、連結材24の厚さが1.2mm程度であれば、据付現場において容易に切断することができるので、デッドスペースに合わせて、その長さを持出し部20未満に調節することができる。
連結材26の両側の底部26aにはねじ孔26bが、アーム部24bに穿設されたねじ孔24eの2列間と同じ間隔で穿設される。そして、ねじ孔26bとアーム部24bの所定のねじ下孔24eとをねじ32により連通螺挿して、連結材26は、少なくとも2個の下支持材24のアーム部24b上にねじ止めされて、これら少なくとも2個の下支持材24を剛に連結し、下支持材24が左右に捩れることを防止する。アーム部24bに穿設されたねじ下孔24eを使用するので、少なくとも2個の支持材24を平行に取り付けることも容易となる。
また、少なくとも2個の下支持材24は、例えば図5に示すように、連結材26により連結されることにより、そのレベルも揃えられる。壁パネル3に設けられる開口OPは、浴室ユニット1据付現場において、現場で測ったデッドスペースの大きさに基づいて切断されるので、その切り口は必ずしも直線を保つとは限らず、ある程度の誤差をもって曲がる可能性がある。このような場合、下支持材24をそれぞれの位置でねじ33によりねじ止めすれば、下支持材24のレベルが異なって、枠22が傾いたり、がたついたりする虞がある。しかしながら、下支持材24のねじ止めに先立って、連結材26により少なくとも2個の下支持材24を連結すれば、レベルを合わせることができ、上述したような不具合を回避することができる。
連結材26は、支持材24を連結するに際し、アーム部24b間で連結する場合のみならず、ベース部24a間や補強部24c間で連結しても、同様の効果を得ることができる。しかしながら、アーム部24b間で水平に連結すれば、支持材24にかかる垂直荷重に対する補強にもなって有利である。
また、連結材26は、上述した機能を発揮できるものであれば、ハット型断面を有していなくても、例えば、アングル状の断面のものであってもよい。ただし、ハット型を採用すれば、枠22が、例えば厚さが大きくない等強度の高くない場合であっても、枠22の下側部材をハット型の頂部に載置することにより、撓みを防止することができるというメリットがある。
上支持材27は、細長い亜鉛メッキ鋼板等の本体27aと、その先端が折曲されて開口OPの上に位置する壁パネル3の下端に掛止されるフック部27bとからなる。また、本体27aには、下支持材24のアーム部24b同様、上バックパネル保持材28の位置決めを容易にすべく、例えば10mmピッチで多数のネジ下孔27cが2列穿設されている。
フック部27bは、壁パネル3端部に掛止しねじ止めされるのに必要最小限の高さに抑えられているので、壁パネル3の上部においても、必要最小限の壁パネル3が残っていれば取り付けられ、デッドスペースを略極限まで有効利用することができる。また、フック部27bには、下支持材24のフック部24dと同様、浴室ユニット1に面する表面側の側面には2箇所のばか孔27dが、裏面側の側面には2箇所のねじ下孔27eが穿設される。
上バックパネル保持材28は、亜鉛メッキ鋼板等が折曲されてL型に形成された2枚のアングル部材28a,28bが、一方の面が当接し、他方の面は離隔して結合されて形成される。この2枚のアングル部材28a,28bの互いに当接する面にはばか孔28cが穿設され、このばか孔28cと本体27aの所定のねじ孔下27cとをねじ34により連通螺挿して、上バックパネル保持材28は、上支持材27の本体27a下方の任意の位置に固定される。
そして、2枚のアングル部材28a,28bの離隔した面の間にバックパネル21の上端が嵌挿される。下端が下バックパネル保持材25により保持され、上端が上バックパネル保持材28により保持されることにより、バックパネル21は仮固定され、補助なしで自立可能となる。このように、上支持材27及び上バックパネル保持材28は、バックパネル21を仮固定するためのものであり、バックパネル21は、後述するように、バックパネル23に固定された接続フレーム23を枠22にねじ止めすることにより本固定される。
接続フレーム23は、横断面が略アングル状のアルミ押出成形された棒材が、バックパネル21の上下縁及び両側縁に各1本、それらが枠を形成するように取り付けられて形成される。
接続フレーム23は、図6に示すように、バックパネル21にねじ35によりねじ止めされるバックパネル側部23aと、枠22にねじ36によりねじ止めされる枠側部23bとが、後述するキャップ29が係合する係合部23cを介して、直交するように形成される。
バックパネル側部23aの両端には、バックパネル側部23a裏面とバックパネル21表面との間にパッキン40を挟装可能な空間を得られるように、突起が設けられる。同様に、枠側部23bの両端にも、枠側部23a裏面と枠22表面との間にリング状のパッキン41を挟装可能な空間を得られるように、突起が設けられる。このように、パッキン40,41を介装することにより、水密性が高められる。
本実施形態に係る持出し部20はまた、図6に示すように、この接続フレーム23を、水密に掩蔽するキャップ29を備える。このキャップ29は、硬質樹脂材が略コ字型に成形された本体29aの両側端に、軟質樹脂材からなるヒレ部29bが取設されてなる。
キャップ29は、接続フレーム23の枠側部23bの外端及び係合部23cにシリコン・シーリングを施した後、本体29aの両側端をこれらに嵌合させて取り付けられる。このとき、ヒレ部29bはバックパネル21及び枠22の表面に追従して当接するので、シリコン・シーリングに加えて水密性が高くなり、また、意匠性も向上する。
本実施の形態に係る浴室ユニットの壁構造は上記のように構成されており、以下その組立手順について、図7に示すフロー図を参照して説明する。
リモデルの場合まず、既存の浴室が解体されると、浴室ユニット1据付現場の寸法を測り、そこから、防水パン2の大きさやクリアランス等を勘案して、持出し部20の幅、奥行き、高さ等の寸法詳細を決定する(ステップS1)。
そして、上記の寸法に従って、持出し部20が設けられる位置の壁パネル3に開口OPを形成する(ステップS2)。この開口OPの形成は、壁パネル3の立設前に行っても、実際に所定の位置に立設された後に行ってもよい。
次に下支持材24を奥行き寸法から得られた寸法に切断し、開口OP下の壁パネルに掛止し(ステップS3)、この下支持材24に下バックパネル保持材25を、下支持材24端部に取り付ける(ステップS4)。この下バックパネル保持材25の取付は、下支持材24の壁パネル3への取付に先だって行うこともできる。
このように、少なくとも2個の下支持材24が掛止されると、連結材26をこれらの間に架設する(ステップS5)。ここで、下支持材24を壁パネル3にねじ止めすることが可能となる。
同様に、上支持材27及び上バックパネル保持材28が取り付けられると(ステップS6,S7)、バックパネル21を所定の寸法に切断して(ステップS8)、これに所定の長さに切断された接続フレームを取り付ける(ステップS9)。
こうして、バックパネル21の取付準備ができると、浴室ユニット1の内部側から、バックパネル21下端を下バックパネル保持材25に保持させて位置決めし、次にバックパネル21上端を上バックパネル保持材27に保持させて仮固定させる(ステップS10)。
続いて、枠22を構成する、上下左右の部材を所定長さに切断した後、これらを組み立てて枠22を形成し(ステップS11)、これを、浴室ユニット1内部から開口OPに挿入し、バックパネル21に取り付けられた接続フレーム23と枠22の端部とをねじ36によりねじ止めする(ステップS12)。
最後に、この接続フレーム23にキャップ29を嵌合するとともに、キャップ29がない接続部分(例えば枠22の構成部材間)にシリコン・シーリングを行って(ステップS13)、持出し部20の取付けが完了する。
次に、本実施形態の変形例について、図を参照して説明する。本変形例に係る浴室ユニットの壁構造は、図8に示すように、下支持材24下にこの下支持材24にかかる荷重を建築側に伝達する支持脚50を備える点で、本実施形態におけるものと基本的に相違し、他の構成は本実施形態と実質的に同じであり、同じ符号を付して説明を省略する。
支持脚50は、支持脚本体51と、長ボルト52と、ロックナット53とから構成され、支持脚本体51は、角パイプ51bの一端にプレート51a、他端にナット51cが溶接等により取設されて形成される。角パイプ51bは、長ボルト52が挿通可能であれば丸パイプでもよい。
プレート51aは、亜鉛メッキ鋼板等の小片で、下支持材24のアーム部24b下面に当接し、アーム部24bに穿設されたねじ下孔24eのピッチ及び2列の間隔に合わせてねじ下孔が複数穿設され、ねじ37により下支持材24にねじ止めされる。ねじ下孔24eのピッチ及び2列の間隔に合わせてねじ下孔が複数穿設しているので、下ねじを据付現場で設ける必要がなく、また、位置合わせが容易となる。
長ナット52は、支持脚本体下端に溶接されたナット51cに螺合され、これを上下に進退させて、支持脚50全体の高さが予め現場で測定された高さに調節され、所定の高さが得られればロックナット53をナット51c側に螺進させて長ナット52をその高さに固定する。この支持脚50の取付は、連結材26の取付後、すなわち、図7に示すフロー図におけるステップS5の後に行われる。
このような支持脚50は、図8に示すように、持出し部20の下面位置が低い或いは逆梁RB天端が高い位置にある等から下支持材24のベース部24aを切断しなければならずその長さを十分確保できない場合、又は持出し部20の奥行きが大きい若しくは持出し部20に重量のあるものを載置する等から支持材24に大きな荷重が載荷される場合に、強度的に特に有効である。
以上に説明した実施態様は説明のためのものであり、本発明の範囲を制限するものではない。従って、当業者であればこれらの各要素もしくは全要素をこれと均等なものによって置換した実施態様を採用することが可能であるが、これらの実施態様も本発明の範囲に含まれる。
例えば、本実施形態においては、下支持材24のアーム部24bの長さ調節は、アーム部24bを所定の長さに切断することにより行う場合を例にとって説明したが、アーム部24bを、スライドする2部材で構成する等により伸縮自在なものとして形成してもよい。ベース部24aについても同様である。このように形成すれば、浴室ユニット据付現場において、支持材24の切断作業を省くことができ、作業性を向上されることができる。
本発明に係る浴室ユニットの壁構造の一実施形態の全体概要を示す斜視図。 (a)は図1に示された浴室ユニットの持出し部を含む縦断面図、(b)は同横断面図。 (a)は本実施形態に係る持出し部の縦断面図、(b)は同横断面図。 本実施形態に係る壁構造の分解斜視図。 下支持材の開口への取付状態を示す図。 本実施形態に係る壁構造のバックパネルと枠との取合詳細図。 本実施形態に係る壁構造の組立手順を示すフロー図。 本実施形態に係る壁構造の一変形例を示す図。
符号の説明
1 浴室ユニット
2 防水パン
3 壁パネル
4 天井パネル
5 飾り縁
6 浴槽
7 バスエプロン
8 浴槽水栓
9 洗い場カウンタ
20 持出し部
21 バックパネル
22 枠
23 接続フレーム
24 下支持材
25 下バックパネル保持材
26 連結材
27 下支持材
28 下バックパネル保持材
29 キャップ
30〜36 ねじ
40,41 パッキン
50 支持脚
51 支持脚本体
52 長ボルト
53 ロックボルト
C 柱
OP 開口
RB 逆梁

Claims (3)

  1. 壁パネルの一部に開口を設け、該開口から室外側へ突出する突出部を有する浴室ユニットであって、上記突出部は、
    上端に該開口の下辺に掛止されるフック部を有し上記下辺から壁パネル裏面に当接して垂下するベース部と該ベース部上端近傍から上記浴室外部側に延出するアーム部とを有する複数の下部支持材と、
    該複数の下部支持材を任意の位置で連結する連結材と、
    上記下部支持材のアーム部のベース部から最遠端部近傍に立設された上記開口と略同大同形状のバックパネルと、
    上記開口の周縁と上記バックパネルの周縁との間に架設され上記突出部の側方を閉塞する枠と、
    該枠と上記バックパネルとを接続する接続フレームと、
    からなる持出し部より形成されることを特徴とする浴室ユニットの壁構造。
  2. 前記アーム部は、前記ベース部から最遠端部からベース部側へと下る水勾配を有することを特徴とする請求項1記載の浴室ユニットの壁構造。
  3. 前記下部支持材は、そのアーム部及びベース部の長さを調節可能に形成されたことを特徴とする請求項1記載の浴室ユニットの壁構造。
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