続いて、この発明に係る表示制御装置、その制御方法、その制御プログラム及び記録媒体の一実施の形態について、図面を参照しながら説明をする。
図1は本発明に係る実施形態としての表示制御装置が適用されるリモコン構築情報処理システム100の構成例を示す図である。
この実施形態では、リモコン構築情報処理システム100を構成し、任意のオーディオビデオ機器に対応した表示情報を含む遠隔制御構築データを配信する情報配信装置と、このオーディオビデオ機器を遠隔制御する遠隔操作画面表示機能付きの映像表示装置を表示制御装置及び通信手段を通して接続する。次に、表示制御装置は、情報配信装置から配信された遠隔制御構築データに基づいて映像表示装置で遠隔操作画面を表示し、この遠隔操作画面上で操作入力される遠隔操作情報に基づいてオーディオビデオ機器を遠隔制御する。このようにして、新たに追加されたオーディオビデオ機器に対する遠隔制御構築データも容易に情報配信装置から取得できるようにすると共に、1台の表示制御装置で家庭内等の複数台のオーディオビデオ機器を集中遠隔操作可能な多機能リモコンサービスシステムを構築できるようにしたものである。
図1に示すリモコン構築情報処理システム100は、映像情報提供装置の一例を構成するオーディオビデオ機器に対応した遠隔制御用の制御情報を配信し処理するシステムである。このシステム100は、デジタルCS/BSチューナーや、DVDプレーヤ、CD/MDプレーヤ等のオーディオビデオ機器(以下で総称してAV機器110等という)に対応した遠隔制御構築データ(以下でリモコン構築データDrcという)を配信する多機能リモコンサービスシステムに適用して好適である。
このリモコン構築情報処理システム100で情報提供事業者側には、情報配信装置108が用意される。情報配信装置108は例えば、サーバ106、外部データベース(以下単にデータベースという)107及びアプリケーション104から構成される。サーバ106は、上述のAV機器110等に対応したリモコン構築データDrcを配信するようになされる。情報利用者(以下ユーザという)側には、表示制御装置の一例となるベースステーション101及び、遠隔操作画面表示機能付きの映像表示装置(以下単に表示装置102という)が用意される。
この例で、ベースステーション101及び表示装置102を併せて情報処理装置103ともいう。ベースステーション101は、AV機器110に接続され、当該AV機器110に対して遠隔操作データD23を送信することにより当該AV機器110を遠隔制御することが可能であり、AV機器110から供給される映像情報を表示装置102に転送すると共に当該表示装置102から供給される遠隔制御に関する情報を受信するものである。
リモコン構築データDrcは、表示装置102の表示画面にリモコンRMを模式的に表す映像を表示するための表示情報及び当該表示画面に表示されたリモコンRMで操作入力される遠隔操作情報を組み合わせたデータをいう。
制御情報には、リモコン構築データDrcの他に、ユーザインタフェース、取扱い説明書等のデータや、制御プログラム等のアプリケーション104が含まれる。サーバ106は、ユーザのベースステーション101及び表示装置102を対象として提供されるリモコン構築データDrcの配信サービスを個別に管理する。これはユーザに対する課金処理を円滑に行うためである。このサーバ106は、データベース107に接続される。データベース107は、新たなAV機器110等が製造される毎に、そのAV機器110に対応したリモコン構築データDrcを追加して格納される。
これは新たなAV機器110等のリモコン構築データDrcの配信サービスに対処するためである。データベース107は、メーカー/機種名が選択可能なように操作され、そこにリモコン構築データDrc等のアプリケーション104がセキュアな環境で管理される。アプリケーションソフトウェアとしてはプリンタドライバ等が挙げられる。
このシステム100でリモコン構築データDrcの配信サービスを行う場合に、サーバ106は、当該情報処理システム100の決済に対応した有料課金処理をするようになされる。この際の決済処理は、例えば、磁気カードや電子カード等のIDカードを使用して決済がなされる。これは有料課金処理を個別に管理するためである。サーバ106は、ユーザの銀行口座から自動的に料金を引き落とすようになされる。これにより、IDカードによる決済に対応した専用サービス又は汎用サービスを実現することができる。
また、ユーザ側に用意されたベースステーション101及び表示装置102は、サーバ106から取得したリモコン構築データDrcに基づいてAV機器110等を遠隔制御するようになされる。ベースステーション101及び表示装置102には、インターネットに接続可能で衛星データ放送等の受信可能な対象機器として「エアボード(R)」(ソニー(株):登録商標)が使用される。エアボード(R)は、テレビ放送受信機能を備えた据置型のベースステーション(選局装置)101及び、携帯端末型の表示装置102から構成される。
このエアボード(R)は、ベースステーション101から表示装置102を分離し搬送可能になされる。この表示装置102は、タッチパネルを備えたものが好ましい。これは表示装置102に表示されたリモコンに手を触れて操作入力するためである。このリモコン操作入力によって得られる遠隔操作に関する情報は、表示装置102からベースステーション101へ出力される。このベースステーション101は、遠隔操作に関する情報のうち遠隔操作データD23をオーディオビデオ機器へ送信して遠隔操作をするようになされる。
このベースステーション101及び表示装置102でリモコン構築データDrcを取得する際は、サーバ106と当該ベースステーション101とが通信手段を通じて接続するようになされる。これはサーバ106に対して当該AV機器110等に対応したリモコン構築データDrcを配信要求するためである。この例で通信手段にはインターネット105や、放送基盤、公衆電話回線、専用通信回線等が使用される。
このリモコン構築情報処理システム100でベースステーション101は、サーバ106に対して当該AV機器110等に対応したリモコン構築データDrcの配信要求処理をする。この配信要求処理によってベースステーション101及び表示装置102は、サーバ106からリモコン構築データDrcを受信(ダウンロード)する。サーバ106からダウンロードしたリモコン構築データDrcは、例えば、ベースステーション101又は表示装置102に設けられた不揮発性のメモリに格納される。
新たなAV機器110等が追加された場合は、そのAV機器110に対応するリモコン構築データDrcを更にダウンロードして追加するようになされる。そして、このリモコン構築データDrcに基づいて表示装置102は、遠隔操作画面の表示処理をし、この遠隔操作画面上で遠隔操作情報が操作入力される。この遠隔操作情報は、ベースステーション101に転送される。ベースステーション101は、表示装置102で操作入力される遠隔操作情報に基づいてAV機器110等を遠隔制御するようになされる。
このリモコン構築情報処理システム100でAV機器110等とベースステーション101とは、有線方式又は無線方式により接続される。有線方式の場合は、IEEE1394、USB等の通信規格のインタフェースに対してこれらの通信規格の通信ケーブルにより接続される。もちろん、これに限られることはなく、AV機器110等とベースステーション101とを赤外線方式により光学的に通信経路を確立してもよい。リモコン構築データDrcに基づいてAV機器110等を遠隔制御できれば、どのような接続方式を採ってもよい。
なお、AV機器110等を遠隔制御する据置型のベースステーション101及び遠隔操作画面表示機能付きの表示装置102を情報処理系Iとし、ベースステーション101にリモコン構築データDrcを配信するサーバ106、データベース107及びアプリケーション104を情報配信系IIとする。
続いて、本発明に係るベースステーション101の制御方法について説明をする。図2Aは、情報処理系Iにおけるリモコン構築データの配信要求例、図2Bは、情報配信系IIにおけるリモコン構築データの配信例、図2Cは、情報処理系Iにおける遠隔操作例を各々示すフローチャートである。
このリモコン構築情報処理システム100では任意のAV機器110等に対応したリモコン構築データDrcを配信し処理する場合を前提とする。情報処理系Iには例えば、据置型のベースステーション101及び遠隔操作画面表示機能付きの表示装置102から構成された情報処理装置103が準備される。情報配信系IIには、サーバ106、データベース107及びアプリケーション104から構成された情報配信装置108が準備される。
これらをベースステーション101の制御条件にして、ユーザでAV機器110等に対応したリモコン構築データDrcを取得する場合は、図2Aに示すフローチャートのステップA1でリモコン構築データDrcを配信する情報配信系IIのサーバ106と、情報処理系Iのベースステーション101を通信手段の一例となるインターネット105を介して接続する。通信手段はインターネット105に限られることはなく、情報処理システム100によって、放送基盤や、公衆電話回線、専用通信回線等を使用するようにしてもよい。
そして、ステップA2に移行してユーザは、ベースステーション101を通じて表示装置102からサーバ106に対して当該AV機器110等に対応したリモコン構築データDrcを配信要求する。このとき、情報配信系IIにおいては、AV機器110等の機器認証や、ユーザの認証処理をするようにしてもよい。これらの認証処理をするに当たってAV機器110の製造番号情報等に鍵情報を組み込んでおくとよい。このようにすると、鍵情報から対象機器が識別され、その識別された対象機器のリモコン構築データDrcを正確に配信することができる。
また、情報配信系IIは、図2Bに示すフローチャートのステップB1で当該配信要求を受信する。そして、ステップB2で配信要求が有ったAV機器110等のリモコン構築データDrcを検索する。その後、情報配信系IIは、配信要求が有った情報処理系IへステップB3でリモコン構築データDrcを配信する。その後、情報配信系IIは、ステップB4に移行して当該情報処理システム100に関して顧客管理をする。この顧客管理は、現状の利用状況を把握し、今後のサービスを向上させるためである。
例えば、サーバ106は情報処理系Iを対象として提供されるリモコン構築データDrcの配信サービスを個別に管理する。このとき、サーバ106はユーザ毎に当該配信サービスの決済に対応した有料課金処理をする。また、情報配信系IIは、リモコン構築データDrcの配信要求から、ユーザが購入したAV機器110の機種等が把握される。人気商品の今後の開発や、リモコン構築データDrcの配信サービスの向上を図るためである。
一方、情報処理系Iは、図2Aに示すフローチャートのステップA3でサーバ106からリモコン構築データDrcを受信(ダウンロード)する。サーバ106からダウンロードしたリモコン構築データDrcは、例えば、ベースステーション101又は表示装置102に設けられた不揮発性のメモリに格納される。なお、新たなAV機器110等が追加された場合は、そのリモコン構築データDrcを更にダウンロードして追加するようになされる。
また、情報処理系IでAV機器110等を遠隔制御する場合は、ベースステーション101を通じて表示装置102は、図2Cに示すフローチャートのステップC1でメモリからリモコン構築データDrcを読み出して遠隔操作画面を表示する。このとき、遠隔操作画面は、ベースステーション101から分離した状態の表示装置102でも表示が可能となされる。
そして、ステップC2で表示装置102は、遠隔操作画面上でタッチパネルが操作され、遠隔操作情報を操作入力するように操作される。この遠隔操作情報は表示装置102からベースステーション101へ出力するようになされる。そして、ステップC3でベースステーション101は表示装置102から受信した遠隔操作情報に基づいてAV機器110等を遠隔制御する。AV機器110等は、ベースステーション101から受信した遠隔操作情報に基づいて動作するようになる。
従って、新たに追加されたAV機器110等に対するリモコン構築データDrcも容易にサーバ106から取得することができる。しかも、新たに追加されたAV機器110等に対しても遠隔操作画面上で操作入力される遠隔操作情報に基づいて遠隔制御することができる。これにより、ベースステーション101及び表示装置102から成る情報処理装置103で家庭内等の複数台のAV機器110等を集中遠隔操作可能な多機能リモコンサービスシステムを構築することができる。
続いて、当該リモコン構築情報処理システム100に適用されるテレビ受信システムの構成例について説明をする。図3に示すテレビ受信システムには、ベースステーション101及び表示装置102から成る情報処理装置103が備えられる。ベースステーション101は、任意のAV機器110等に対応したリモコン構築データDrcを情報配信系IIから受信して当該AV機器110等の遠隔制御をするようになされる。更に、ベースステーション101及び表示装置102はテレビ受信システムを構成し、ベースステーション101と、表示装置102とは無線通信により接続され、1組でベースステーション101及び表示装置102を構成するものである。
ユーザが遠隔制御をしようとするAV機器110等は、IEEE1394、USB等のインタフェースを通じてベースステーション101に接続される。もちろん、これに限られることはなく、AV機器110等とベースステーション101とを赤外線方式(AVマウス等)により光学的に接続してもよい。AVマウスとは、ビデオデッキなどを操作する際に、ベースステーション101から赤外線等の制御光を出力する機器をいう。
ベースステーション101は、例えば、家庭内に設置されて用いられる。また、表示装置102は、使用者の近傍において用いられる。このベースステーション101は、屋外に設置されたテレビ放送受信用のアンテナ111に接続され、屋外から屋内に引き込まれたアンテナケーブル111cbに接続されると共に、電話網に接続され、屋外から屋内に引き込まれた電話線Lに接続される。これはベースステーション101をインターネットに接続して情報配信系IIからAV機器110等に対応したリモコン構築データDrcを受信するためである。
このベースステーション101は、アンテナ111から受信したテレビ放送番組を選局し、ここに選局されたテレビ放送番組を受信処理した後の送信信号Soutを送受信用のアンテナ118を通じて表示装置102に向けて無線送信する。あるいは、ベースステーション101は、電話線Lを通じて送信されてくる通信内容や、情報配信系IIから受信したリモコン構築データDrcを受信処理した後の送信信号Soutを送受信用のアンテナ118を通じて、表示装置102に向けて無線送信する。
また、ベースステーション101は、表示装置102から指示情報や電子メールなどの受信信号Sinを送受信用のアンテナ118を通じて受信し、ここで受信した指示情報に応じて選局するテレビ放送番組を変えたり、通信情報を電話線Lを通じて相手方の端末装置へ送信したりすることができるものである。ここに指示情報や電子メール、遠隔操作データD23等は遠隔操作に関する情報を構成する。
表示装置102は、ベースステーション101から無線送信されてくる信号Soutを受信し、表示手段の一例となる液晶表示部125の表示画面に、送信信号Soutに含まれる画像信号に応じた画像を表示する。この例では、リモコン構築データDrcに基づいて表示装置102で遠隔操作画面の表示処理をし、この遠隔操作画面上でリモコンキーの入力操作によって遠隔操作情報が選択される。
この遠隔操作画面上で遠隔操作情報を選択するようにしたのは、ここで選択された遠隔操作情報に基づいてベースステーション101でAV機器110等を遠隔制御するためである。これと共に、表示装置102では受信した信号Soutに含まれる音声信号による音声をスピーカから放音することにより、テレビ放送番組の視聴を可能となされる。
また、表示装置102は、ベースステーション101が電話線Lを通じて受信し処理した後の、例えば、電子メールやインターネット105のホームページなどの通信情報を無線受信し、ここで受信した信号Soutから表示用の信号を形成し、この表示用の信号に応じた画像を液晶表示部125に表示して使用者に提供するようになされる。
さらに、この表示装置102の液晶表示部125の表示画面には、タッチパネル351が貼付されており、表示装置102は、液晶表示部125の表示画面に表示される表示情報とタッチパネル351とにより、使用者からの各種の指示入力などの情報の入力を受け付けできるようになっている。そして、表示装置102は、タッチパネル351を有することによって、電子メールを作成して送信したり、自分宛ての電子メールを受信して表示したりするなど各種の操作を行えるようになっている。
この例では表示装置102の表示画面上で、上述のリモコン構築データDrcに基づくリモコンを模式的に表す映像と、タッチパネル351の入力操作機能により、いわゆる「リモコン」が構築され、リモコンキーの入力操作によって遠隔操作情報をベースステーション101へ出力するようになされる。つまり、表示装置102は、ベースステーション101によりテレビ受信システムに取り込まれた情報を使用者に提供したり、使用者からの情報を受け付けるユーザインタフェースとしての機能を有している。この他に、表示装置102は、AV機器110等を遠隔制御するユーザインタフェースとしてのリモコン機能を有している。このリモコン機能はサーバ106からダウンロードしたリモコン構築データDrcに基づいて構築される(組み立てられる)。
また、ベースステーション101は、図3に示すように、例えば、アンテナケーブル111cbとの接続端子T1や電話線Lとの接続端子T2が設けられた位置に応じて、その両方に確実に接続することが可能な位置に配設することが好ましい。そして、図3に示したように、ベースステーション101は、表示装置102に対して無線接続されることが好ましい。これはベースステーション101から表示装置102と取り外して自由に持ち運べるからである。
従って、ベースステーション101からの無線信号の受信が可能なエリアであれば何処ででも、表示装置102を持ち歩けることから、目的とするテレビ放送番組を視聴したり、インターネット105に接続して電子メールのやり取りを行うなどのことができる。更に、ユーザは、遠くに離れたところにあるDVD装置や、デジタルCSチューナー等のAV機器110等を表示装置102の操作画面上のリモコンで遠隔操作できるようになる。これにより、DVD装置からベースステーション101を介して映像情報を表示装置102に供給できるようになる。
続いて、ベースステーション101及び表示装置102の内部構成例について、それぞれ内容を分けて説明する。
[ベースステーション]
この実施例では、ベースステーション101には表示装置102から受信した遠隔操作情報に応じてAV機器110等を遠隔的に制御する制御部200を備え、AV機器110等から受信した映像情報を表示装置102へ配信するようにして、新たに追加されたAV機器110に対しても遠隔操作画面上で操作入力される遠隔操作データD23に基づいて遠隔制御できるようにすると共に、新たに追加されたAV機器110に対する遠隔制御構築データDrcも容易に外部のデータベース107から取得できるようにしたものである。
図4に示すベースステーション101は、所定のWebサイトからリモコン構築データDrcをダウンロード可能な装置である。この他に、ベースステーション101は、テレビ放送信号や、電話線Lを通じて提供される各種の情報を、図3に示したテレビ受信システムに取り込んだり、このテレビ受信システムから電話線Lを通じて通信ネットワークに情報を送出したりするインタフェースとしての機能を有している。
このベースステーション101の各部は、遠隔制御部の一例となる制御部200によって制御するようにされている。制御部200は、図4に示すように、CPU(Central Processing Unit)201、ROM(Read Only Memory)202、RAM(Random Access Memory)203、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)204から構成される。これらのCPU201、ROM202、RAM203、EEPROM204は、CPUバス206を通じて接続される。制御部200は、マイクロコンピュータを構成するものである。
制御部200は、図1で説明した情報配信系IIに対して当該AV機器110等に対応したリモコン構築データDrcの配信を要求する機能(配信要求機能)及び、表示装置102に表示された遠隔操作画面上で操作入力される遠隔操作情報に基づいてAV機器110等を遠隔制御する機能(遠隔制御機能)を兼ね備えている。
ここで、ROM202は、ベースステーション101において実行する各種の処理プログラムや情報処理に必要なデータD11などが記録されたものである。例えば、ROM202にはベースステーション101を制御するためのプログラムが記述される。プログラムの内容は図2A及び図12Bに示している。
RAM203は、各種の処理において得られたデータを一時的に記憶保持するなどのように、主に各種の処理の作業領域として用いられるものである。RAM203は、例えば、リモコン構築データDrc、データD11、キーデータD12、遠隔操作データD23等を記憶する。遠隔操作データD23は、表示装置102からベースステーション101へ転送されてくる。
EEPROM204はいわゆる不揮発性のメモリであり、電源が落とされても、記憶保持した情報が失われることがなく、例えば、ベースステーション101の主電源が落とされる直前まで選局していた放送チャンネルの情報を記憶保持する。EEPROM204は、電源投入後において、前回電源が落とされる直前まで選局していたチャンネルの放送信号を選局するようにする、いわゆる、ラストチャンネルメモリ機能を実現することなどができるようになっている。
このEEPROM204には、ラストチャンネルメモリ機能を実現する情報が記憶される他に、サーバ106から配信されたリモコン構築データDrcが格納される。このリモコン構築データDrcは、表示装置102に格納しておいてもよい。これにより、新たに追加されたAV機器110等に対するリモコン構築データDrcも、EEPROM204に容易に記録できるようになる。上述したベースステーション101を制御するためのプログラムは、ROM202に限られることはなく、EEPROM204に格納したものでもよい。
この実施形態のベースステーション101によれば、屋外に設置されたテレビ放送受信用のアンテナ111からのアンテナケーブル111cbは、ベースステーション101の選局部112に接続される。このアンテナ111によって受信されたテレビ放送信号Siは、選局部112に供給される。選局部112は、アンテナ111によって受信されたテレビ放送信号Siの中から、選局指示信号S11に応じたテレビ放送信号Siを選局し、ここで選局されたテレビ放送信号Siを復調部113に供給する。
選局指示信号S11は制御部200から選局部112へ出力される。復調部113は、選局部112から入力したテレビ放送信号Siを制御信号S12に基づいて復調し、復調後の信号(以下テレビ番組の信号Saという)をスイッチ回路114の入力端aに供給する。制御信号S12は、CPU201から復調部113に供給される。
スイッチ回路114は、制御部200からの切り換え制御信号S13により切り換え制御され、復調部113から入力端aに供給されるテレビ番組の信号Saを出力するのか、あるいは、制御部200から入力端bに供給される信号Sbを出力するのかを切り換える。なお、制御部200からスイッチ回路114に供給される信号Sbは、後述もするように、電話線Lを通じてベースステーション101に供給され、通信用のモデム部210を通じて受信した電子メールやインターネット105のいわゆるホームページの情報などである。もちろん、信号Sbは、情報配信系IIからダウンロードしたAV機器110等に対応したリモコン構築データDrcである。これはリモコン構築データDrcを表示装置102内のメモリに格納される場合を想定しているためである。
また、スイッチ回路114から出力された信号Sa又はSbは、圧縮処理部115に供給される。圧縮処理部115は、スイッチ回路114から入力した信号Sa又はSbを所定の圧縮方式を用いてデータ圧縮する。この圧縮処理部115においては例えば、制御信号S14に基づき、MPEG(Moving Picture Expert Group)方式やWavelet方式などのデータ圧縮方式を用いて、スイッチ回路114からの信号Sa又はSbをデータ圧縮する。制御信号S14は、CPU201から圧縮処理部115に供給される。
圧縮処理部115においてデータ圧縮されたデータDabは、送信信号形成部116に供給される。送信信号形成部116は、予め決められた通信プロトコルに準拠した送信信号Sabを形成する。この実施形態においては、制御信号S15に基づき、データDabから、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11方式のプロトコル、あるいはその発展プロトコルに準拠した送信信号Sabを形成する。制御信号S15は、CPU201から送信信号形成部116に供給される。
送信信号形成部116において形成された送信信号Sabは、送受信無線部117の送信処理部117Sに供給される。送信処理部117Sは配信部の一例を構成し、通信モデム210によってAV機器110から受信した映像情報を表示装置102へ配信する。
送受信無線部117は、共用部117K、送信処理部117S及び受信処理部117Rを有している。送信処理部117Sは、制御部200からの制御信号S16に応じて、送信信号Sabの変調処理や増幅処理を行う。送信処理部117Sにおいて処理された送信信号Soutは、共用部117K、アンテナ118を通じて表示装置102へ無線送信される。
共用部117Kは、送信信号Soutと受信信号Sinとが干渉し合うことを防止する。すなわち、ベースステーション101は、前述したように、表示装置102から無線送信される指示情報などをアンテナ118を通じて受信できるように構成される。そこで、共用部117Kは、送信処理部117Sからの送信信号Soutが、アンテナ118を通じて受信される受信信号Sinに対して干渉することがないようにしている。
アンテナ118を通じて受信した表示装置102からの、例えば、選局指示などの受信信号Sinは、共用部117Kを通じて受信処理部117Rに供給される。受信処理部117Rは受信部の一例を構成し、表示装置102から遠隔操作に関する情報を受信する。例えば、受信処理部117Rは制御信号S17に基づき、表示装置102から受信した信号Sin、この例では、遠隔操作に関する情報を復調するなどの処理を行って、制御部200が扱える信号Srにし、この信号Srを制御部200に供給する。制御信号S17は、CPU201から受信処理部117Rに供給される。
制御部200は、受信処理部117Rからの信号Srが、選局指示などの指示信号であるときには、その指示信号に応じて各部を制御する。従って、受信処理部117Rから制御部200に供給された信号Srが、選局指示であった場合には、制御部200は、供給された選局指示に応じた選局指示信号S11を選局部112に供給し、選局するテレビ放送信号Siを換えるように選局部112を制御する。
また、受信処理部117Rから制御部200に供給された信号Srが、電子メールなどの送信情報であった場合には、制御部200は、後述もするように、通信モデム部210および電話線Lを通じて電話網を接続し、この電話網に送信情報を送出して目的とする相手先に送信する。なお、制御部200は、受信処理部117Rからの信号Srが、遠隔操作データD23であるときは、受信処理部117Rによって受信された遠隔操作に関する情報に応じた遠隔操作情報をAV機器110に出力して遠隔制御をする。
通信モデム部210は映像情報受信部の一例を構成し、制御部200によって制御されたAV機器110から映像情報を受信する。例えば、図4に示すように、インタフェース(図4においてはI/Fと記載)回路211と、通信部212から構成される。I/F回路211は、相手先とベースステーション101との間に電話網を通じて接続される通信回線と、このベースステーション101との間のインタフェースであり、電話網(電話線L)を通じて送信されてくる受信データDinを受信したり、通信部212からの送信データDoutを送信したりする。
もちろん、I/F回路211は、情報配信系IIからダウンロードしたAV機器110等に対応したリモコン構築データDrcを受信する。I/F回路211には図1に示したAV機器110への接続端子(図示せず)を備えており、映像情報を受信するようになされる。
通信部212は、I/F回路211を通じて受信した受信データDinや、リモコン構築データDrcを復調して、これを制御部200に供給したり、制御部200からの送信データDoutを変調して、これをI/F回路211に供給する。これにより、電話線Lが接続された相手先との間で、各種のデータDin/Doutを送受したり、リモコン構築データDrcを受信したり、AV機器110等の鍵情報を送信することができる。
従って、前述したように、このベースステーション101は、通信モデム部210、電話線L、および、所定のISP(Internet Service Provider)を通じ、図1に示したインターネット105に接続され、このインターネット105を通じて各種の情報の提供を受けるようになされる。この例では、情報配信系IIに対して当該AV機器110等に対応したリモコン構築データDrcの配信を要求し、情報配信系IIからこれに対応したリモコン構築データDrcをダウンロードするようになされる。この他に、ベースステーション101及び表示装置102は、電子メールを受信したり送信したり、あるいはチャットをできるようになされる。
例えば、制御部200は、通信モデム部210を制御して、オフフックしたりオンフックするなどのことができると共に、オフフックするように通信モデム部210を制御したときは、ダイヤル信号を電話線Lに送出するようにする、いわゆる、ダイヤラとしての機能なども備えられる。情報配信系IIに対して各種のAV機器110等のリモコン構築データDrcを配信要求することができる。なお、図4において、キー入力部215が制御部200に接続されている。キー入力部215には、電源のオン/オフキーや各種の設定キーが設けられる。オン/オフキーは、ベースステーション101の主電源のオン/オフに使用される。設定キーは、各種の設定入力に使用される。キー入力部215は、例えば、これらのキー操作に基づくキーデータD12をRAM203に出力する。
このように、ベースステーション101は、テレビ放送信号Siを受信、選局して復調し、この復調後のテレビ放送番組の信号Saをデータ圧縮して、所定の通信プロトコルに従って無線送信することができるものである。また、電話回線を通じて提供されるリモコン構築データDrc等のネットワーク情報を受信して復調し、これをテレビ放送信号Siの場合と同様に、データ圧縮して、所定の通信プロトコルに従って無線送信することができるものである。
また、ベースステーション101は、後述する表示装置102から無線送信されてくる選局指示などの指示情報やAV機器を遠隔操作するための遠隔操作データD23を受信し、その情報に応じた処理を行ったり、表示装置102から送信されてくる電子メールなどの送信情報を、通信モデム部210を通じて送信することができるものである。
例えば、表示装置102から受信した遠隔操作に関する情報に基づいてAV機器110を遠隔的に制御する場合に、ベースステーション101は、新たに追加されたAV機器110に対しても表示装置102の遠隔操作画面上で操作入力される遠隔操作データD23に基づいて遠隔制御することができる。しかも、新たに追加されたAV機器110に対する遠隔制御構築データも容易に表示装置102で外部のデータベース107から取得することができる。
[表示装置]
図5に示す表示装置102は、携帯端末表示装置を構成し、前述したベースステーション101と無線接続されるものである。表示装置102は、ベースステーション101に映像情報の配信要求が可能であって、データベース107から配信されるリモコン構築データDrcを記憶できるようになされる。表示装置102にはベースステーション101を介してAV機器110等から映像情報を転送するようになされる。
表示装置102は、AV機器110等を遠隔制御するユーザインタフェースとしてのリモコン機能を有している。リモコン機能は、サーバ106からダウンロードしたリモコン構築データDrcに基づいて構築される。表示装置102は、制御部300を有している。制御部300は、CPU301、ROM302、RAM303及び、EEPROM304から構成される。これらのCPU301、ROM302、RAM303及び、EEPROM304は、CPUバス305を通じて接続される。つまり、制御部300は、マイクロコンピュータを構成し、表示装置全体を制御するようにされる。
CPUバス305には、制御部300の他に、送受信無線部122、伸長処理部123、送信信号形成部128、キー入力部329及びタッチパネル351が接続される。送受信無線部122は、共用部122K、送信処理部122S及び受信処理部122Rを有している。伸長処理部123は、画像信号処理部124及び音声信号処理部126に接続される。
CPUバス305に接続されたROM302は、当該表示装置102において実行する各種の処理プログラムや、情報処理に必要なデータD21などを記録する。RAM303は、各種の情報処理において得られたデータを一時的に記憶保持するなどのように、主に各種の処理の作業領域として用いられる。例えば、RAM303は、リモコン構築データDrc、データD21、キーデータD22、遠隔操作データD23等を記憶する。遠隔操作データD23は、表示装置102からベースステーション101へ転送される。
EEPROM304は、いわゆる不揮発性のメモリであり、電源が落とされても、記憶保持した情報が失われることがなく、例えば、各種の設定パラメータや、作成した電子メールや受信した電子メール、チャットの内容(テキストデータ)などが記憶保持される。EEPROM304は、テキストデータ等を記憶する他に、サーバ106から配信されたリモコン構築データDrcを格納する。このリモコン構築データDrcは、ベースステーション101から無線転送されてくる。これにより、新たに追加されたAV機器110等に対するリモコン構築データDrcも容易にEEPROM304に格納することができる。
この実施形態でベースステーション101からの無線信号を受信する場合、表示装置102は、次のように動作する。ベースステーション101からの所定の通信プロトコルに準拠した無線信号は、図5に示す送受信用のアンテナ121により受信され、共用部122Kを通じて受信処理部122Rに供給される。受信処理部122Rは、アンテナ121から入力した信号Sin’を制御信号S21に基づいて復調するなどの処理を行って、復調後の信号Scを伸長処理部123に供給する。制御信号S21はCPU301から受信処理部122Rに供給される。
前述したように、ベースステーション101から無線送信されてくる信号Sout(=Sin’)は、データ圧縮されているので、表示装置102の伸長処理部123は、復調後の信号Scを制御信号S22に基づき伸長して元の信号を復元する。制御信号S22はCPU301から伸長処理部123に供給される。復元後の信号は、例えば、テレビ放送番組の信号Saである場合においては、画像信号Svと音声信号Smから構成される。この画像信号Svは画像信号処理部124に供給され、音声信号Smは、音声信号処理部126に各々供給される。
画像信号処理部124は、伸長処理部123から画像信号Svを入力して表示用信号Sv’を形成し、これを表示手段の一例となるタッチパネル方式の液晶表示部125に供給する。これにより、液晶表示部125は、表示用信号Sv’に基づく画像を表示する。例えば、ベースステーション101の配信要求機能によって情報配信系IIからダウンロードされたリモコン構築データDrcに基づく遠隔操作画面が表示される。この遠隔操作画面により、リモコン機能を実現する。
一方、音声信号処理部126は、伸長処理部123から音声信号Smを入力して音声出力信号Sm’を形成し、この音声出力信号Sm’をスピーカ127に供給する。スピーカ127は、音声信号処理部126に接続される。これにより、スピーカ127は、音声出力信号Sm’に基づく音声を放音する。
このように、表示装置102は、ベースステーション101から無線送信されてきたテレビ放送番組などの信号Sin’を受信して、その受信した信号Sin’の画像信号Svや音声信号Smを再生して出力する。これにより、ユーザはテレビ放送番組の画像や音声等を視聴することができる。この機能に加えて、表示装置102は、液晶表示部125の表示画面上で「リモコン機能」を動作させる。
この表示画面上で「リモコン機能」を動作させる場合、図5に示すキー入力部329及び、タッチパネル351が操作される。キー入力部329は、制御部300に接続される。キー入力部329は、電源のオン/オフキーや各種の設定キーが設けられる。オン/オフキーは、表示装置102の主電源のオン/オフに使用される。設定キーは、各種の設定入力に使用される。キー入力部329は、例えば、これらのキー操作に基づくキーデータD22をRAM303に出力する。
タッチパネル351は、遠隔操作画面上で遠隔操作データD23を入力する際に操作される。例えば、ユーザが遠隔操作画面によるリモコンキーをタッチ操作すると、遠隔操作データD23がEEPROM304から読み出されてRAM303に一時記録される。更に表示装置102は、この遠隔操作画面によるリモコンキーの入力操作によって得られた遠隔操作データD23をRAM303からベースステーション101へ出力するようになされる。
例えば、遠隔操作データD23は、送信信号形成部128に供給される。送信信号形成部128は、予め決められた通信プロトコルに準拠した送信信号Seを形成する。この実施形態においては、制御信号S23に基づき、遠隔操作データD23から、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11方式のプロトコル、あるいはその発展プロトコルに準拠した送信信号Seを形成する。制御信号S23は、CPU301から送信信号形成部128に供給される。
送信信号形成部128において形成された送信信号Seは、送受信無線部122の送信処理部122Sに供給される。送受信無線部122は、共用部122K、送信処理部122S及び受信処理部122Rを有している。送信処理部122Sは、制御部300からの制御信号S24に応じて、送信信号Seの変調処理や増幅処理を行う。送信処理部122Sにおいて処理された送信信号Soutは、共用部122K、アンテナ121を通じてベースステーション101へ無線送信される。
このように、ユーザがタッチパネル351を操作し、遠隔操作画面によるリモコンキーをタッチ操作すると、遠隔操作データD23がCPU301の制御を受けて送信処理部122S、共用部122Kを介して、アンテナ121から、電波で、ベースステーション101に送信される。この他に、図1に示したサーバ106にリモコン構築データDrcの配信要求する際や、電子番組ガイド等の取得を指令するときは、この指令に基づき、表示装置102のCPU301は、送信処理部122S、共用部122Kを介して、アンテナ121から、電波で、ベースステーション101を介在して所定のサーバ106にアクセスするようになされる。
この要求は、ベースステーション101のアンテナ118から、共用部117K、受信処理部117Rを介して、CPU201に伝達される。そこで、CPU201は、通信部212を制御し、I/F回路211を介して、所定のISPに接続させ、そこから、図1に示したインターネット105を介して所定のサーバ106にさらに接続させる。そして、そのサーバ106から、リモコン構築データDrc等の情報配信を受ける。CPU201は、I/F回路211および通信部212を介してそのサーバ106からリモコン構築データDrc等を受信すると、これをRAM203に供給し、一旦、記憶させる。
さらに、CPU201は、RAM203に記憶されたリモコン構築データDrc等を送信信号形成部116に供給する。送信信号形成部116は、リモコンの画像信号などの送信信号Sabを形成させる。この送信信号形成部116により形成された送信信号Sabは、送信処理部117Sへ入力される。送信処理部117Sは、送信信号Sabを処理して送信信号Soutを共用部117Kからアンテナ118を介して、電波で表示装置102に出力する。
表示装置102においては、送受信用のアンテナ121を介してベースステーション101からの電波が受信され、共用部122K、受信処理部122Rを介して、伸長処理部123に供給される。伸長処理部123は、受信処理部122Rより供給されたリモコンを模式的に表す画像データを伸長処理した後、EEPROM304に記憶させる。
さらに、ユーザがタッチパネル351を操作して、リモコンの表示を指令すると、CPU301は、EEPROM304に記憶されたリモコン構築データDrcをそこから読み出すと、それを伸長処理部123に供給する。伸長処理部123は制御信号S22に基づきリモコン構築データDrcを伸長処理する。伸長処理部123は伸長処理後のリモコン構築データDrcを画像信号処理部124に供給し、所定の処理を行わせた後、液晶表示部125に出力する。液晶表示部125は、リモコンを模式する映像を表示する。なお、表示装置102は、電子番組ガイド等のデータも同様にして配信を受けることができる。
続いて、液晶表示部125におけるリモコンRMの表示例について説明をする。図6に示すウィンドウ20上でユーザが、例えば、「リモコン」を選択すると、リモコンRMを模式する映像が表示される。ウィンドウ20は、液晶表示部125における表示画面である。このリモコンRMの表示例は、ベースステーション101に図示しないビデオデッキを接続し、このビデオ映像を表示装置102で視ながら、その表示画面内にビデオ用のリモコンRMを表示した場合を示している。
図6に示すリモコンRMの表示例によれば、ウィンドウ20上には、上部表示部21と下部表示部22が設けられ、上部表示部21にはチャンネル名表示用のアイコンK1と、音量表示用のアイコンK2が表示される。この例でアイコンK1には、「ビデオ」が表示される。これはベースステーション101にビデオデッキが接続された状態で、ビデオ再生が選択されていることによる。アイコンK1には、「ビデオ」の他に、「テレビ」、「インターネット」、「メール」、「アルバム」等又は「設定」が表示される。アイコンK2は、音量を調整するものであり、その音量がバー表示するようになされる。
また、下部表示部22には画面メモキーK3、画質調整キーK4、音質調整キーK5、スリープキーK6及びリモコンキーK7が表示されている。画面メモキーK3は、画面を停止して映像を静止する際に操作される。画質調整キーK4は、テレビ又はビデオの画質を調整する際に操作される。音質調整キーK5は、テレビ又はビデオの音質を調整する際に操作される。
スリープキーK6は、ベースステーション101に接続されたビデオデッキの電源を自動的に切る時間を設定する際に操作される。例えば、スリープキーK6を選択すると、動画表示領域内に設定用の子画面が表示され、電源を切る時刻の候補として「30分後」、「60分後」・・・・等が表示され、ユーザは、これを選択して設定するようになされる。リモコンキーK7は、「リモコン」を選択する際に操作される。
上部表示部21と下部表示部22の間は、動画表示領域であり、ベースステーション101に接続されたビデオデッキから送出されるビデオ映像、この例ではヨットが帆走する動画風景映像がビデオデッキで再生され、表示装置102の液晶表示部125に表示される。この例は、動画表示領域において、ヨットの動画風景映像に重ねてリモコンRMの映像が表示される場合である。このリモコン映像は、下部表示部22のリモコンキーK7を選択することで動画表示領域に表示される。このリモコンRMは、ベースステーション101に接続されたビデオデッキを遠隔制御するように操作される。
続いて、ビデオ装置用のリモコンRM1の表示例について説明をする。図7に示すリモコンRM1は、表示装置102の液晶表示部125における表示画面中のリモコンを模式的に表す映像である。リモコンRM1は、電源キーK11、テレビ/ビデオK12、二重音声キーK13、BSキーK14、入力切換えキーK15、チャンネル−/+キーK16、巻き戻しキーK17、再生キーK18、早送りキーK19、一時停止キーK110、停止キーK111、表示オフキーK112及び機種切換えキーK113を備えており、そのキー映像が液晶表示部125に表示される。
電源キーK11は、ビデオデッキの電源をオンオフする際に操作される。テレビ/ビデオキーK12は、テレビ/ビデオを切換える際に操作される。二重音声キーK13は、音声多重放送を切換える際に操作される。BSキーK14は、衛星放送を受信する際に操作される。入力切換えキーK15は、ビデオデッキの入力を切換える際に操作される。
チャンネル−/+キーK16は、チャンネルをアップ又はダウンする際に操作される。巻き戻しキーK17は、ビデオを巻き戻す際に操作される。再生キーK18は、ビデオを再生する際に操作される。早送りキーK19は、ビデオを早送りする際に操作される。一時停止キーK110は、ビデオを一時停止する際に操作される。停止キーK111は、ビデオを停止する際に操作される。表示オフキーK112は、リモコン表示を消す際に操作される。機種切換えキーK113は、ビデオデッキの1台目/2台目の切換え時に操作される。
続いて、デジタルCS(Communication Satellite)装置用のリモコンRM2の表示例について説明をする。図8に示すリモコンRM2は、表示装置102の液晶表示部125における表示画面中のリモコンを模式的に示す映像である。リモコンRM2は、電源キーK21、衛星切換えキーK22、二重音声キーK23、テンキーK24、選局キーK25、チャンネル−/+キーK26、表示オフキーK27及び機種切換えキーK28を備えており、そのキー映像が液晶表示部125に表示される。
電源キーK21は、デジタルCS、ケーブルテレビの電源をオンオフする際に操作される。衛星切換えキーK22は、衛星の種類を切換える際に操作される。二重音声キーK23は、音声多重放送を切換える際に操作される。テンキーK24は、チャンネル数字を入力する際に操作される。選局キーK25は、このボタンを選択してからチャンネル数字を入力するようになされる。
チャンネル−/+キーK26は、デジタルCS、ケーブルテレビのチャンネルをアップ又はダウンする際に操作される。表示オフキーK27は、リモコン表示を消す際に操作される。機種切換えキーK28は、デジタルCS又はケーブルテレビ等の1台目/2台目の切換え時に操作される。
続いて、DVD(Digital Versatile Disc)装置用のリモコンRM3の表示例について説明をする。図9に示すリモコンRM3は、表示装置102の液晶表示部125における表示画面中のリモコンを模式的に示す映像である。リモコンRM3は、電源キーK31、巻き戻しキーK32、早送りキーK33、前キーK34、次キーK35、停止キーK36、再生キーK37、一時停止キーK38、表示オフキーK39及び機種切換えキーK310を備えており、そのキー映像が液晶表示部125に表示されている。
電源キーK31は、DVD装置の電源をオンオフする際に操作される。巻き戻しキーK32は、ディスクを巻き戻す(2倍速する)際に操作される。早送りキーK33は、ディスクを早送り(2倍速する)際に操作される。前キーK34は、DVD再生中にチャプターや映像を戻す際に操作される。
次キーK35は、DVD装置の再生中にチャプターや映像を進める際に操作される。停止キーK36は、DVD装置を停止する際に操作される。再生キーK37は、DVD装置を再生する際に操作される。一時停止キーK38は、DVD装置を一時停止する際に操作される。表示オフキーK39は、リモコン表示を消す際に操作される。機種切換えキーK310は、DVD装置の1台目/2台目の切換え時に操作される。
続いて、リモコン構築情報処理システム100における処理例について説明をする。この実施形態ではベースステーション101及び表示装置102から構成される情報処理装置103が準備され、例えば、ベースステーション101にAV機器110としてDVD装置を接続し、このDVD装置に対応したリモコン構築データDrcを情報配信系IIからダウンロードして遠隔制御をする場合を想定する。このシステム100では、情報処理系Iで情報配信系IIに配信要求する処理(配信要求時の処理)と、情報配信系IIから情報処理系Iへリモコン構築データDrcを配信する処理(リモコン構築情報処理)と、情報処理系Iでリモコン構築データDrcに基づいて例えば、DVD装置を遠隔操作する処理(遠隔操作処理)の3つに分けて説明をする。
[配信要求時の処理例]
この例で情報処理系IでDVD装置に対応したリモコン構築データDrcを取得する場合は、図10に示すフローチャートのステップE1でリモコン構築情報処理システム100を利用するかがチェックされる。当該システムを利用するか否かはユーザによって決定される。リモコン構築情報処理システム100を利用する場合は、ステップE2に移行して所定のWebサイトに発呼して当該ベースステーション101とサーバ106とを例えば、インターネット105を通じて接続する。これにより、リモコン構築データDrcを配信する情報配信系IIと、ベースステーション101を備えた情報処理系Iとがインターネット105を通して接続される。
その後、ステップE3で周知の認証方式によりユーザID等の認証処理をする。この認証処理は、例えば、予め情報提供事業者に登録されたユーザを識別する個人情報(登録番号)と、表示装置102で入力された個人情報(登録番号)とを比較する。両者の登録番号等が一致する場合は認証OKとなる。両者の登録番号等が一致しない場合は認証NGとなる。認証OKの場合は、ステップE4に移行してサーバ106に対し当該DVD装置に対応したリモコン構築データDrcのダウンロードを要求する。このとき、DVD装置の識別番号を照会するようにするとよい。この照会により、DVD装置の機器認証を行うことができる。
このダウンロード要求によって、ステップE5でリモコン構築データDrcをダウンロードする。ここでダウンロードしたリモコン構築データDrcは、ステップE6でEEPROM204に格納される。新たなDVD装置が追加された場合は、そのリモコン構築データDrcを更にダウンロードしてEEPROM204に追加記録するようになされる。
そして、ステップE7でユーザは決済処理をする。この際の決済処理は、有料課金サービスを個別に管理するサーバ106によって、ユーザの銀行口座から自動的に料金が引き落とされる。なお、ステップE1でリモコン構築情報処理システム100を利用しない場合は、ステップE8に移行して他の処理を実行する。これは、リモコン構築情報処理システム100を利用しない場合も考えられるからである。他の処理を終了した場合及びステップE3で認証されなかった場合は、ここでの情報処理を終了する。
[リモコン構築データ配信時の処理例]
情報配信系IIは、図11に示すフローチャートのステップF1でリモコン構築データDrcの配信要求を待機する。当該配信要求が有った場合は、ステップF2に移行してリモコン構築データDrcの配信要求を受信する。その後、ステップF3に移行して情報配信系IIは、配信要求が有ったDVD装置のリモコン構築データDrcをデータベース107で検索し抽出する。
そして、配信要求が有った情報処理系IへステップF4でリモコン構築データDrcを配信する。その後、ステップF5に移行して情報配信系IIは、当該配信サービスに関して情報配信系IIでは顧客管理処理を実行する。このとき、サーバ106は、情報処理系Iを対象として提供されるリモコン構築データDrcの配信サービスを個別に管理するようになされる。例えば、サーバ106は、当該配信サービスの決済に対応した有料課金処理をする。また、サーバ106は、リモコン構築データDrcの配信要求からユーザが購入したDVD装置の機種等が把握される。これは、人気商品の今後の開発や、リモコン構築データDrcの配信サービスの向上を図るためである。
その後、ステップF6に移行して情報配信系IIは、当該処理を終了するかがチェックされる。このサービスを24時間続けるのであれば、ステップF1に戻って情報配信系IIは、上述した処理を繰り返す。1日の中で時間を区切って当該配信サービスを提供する場合は、サービス終了時間の到来により、情報配信系IIは、当当該サービス処理を終了する。
[遠隔操作時の処理例]
この処理例は、ベースステーション101とDVD装置とが接続され、遠隔操作画面は、ベースステーション101から分離した携帯端末型の表示装置102に表示されることを前提にする。これを処理条件にして、情報処理系IでDVD装置を遠隔制御する場合、図12Aに示すフローチャートのステップG1でDVD装置を遠隔制御するかがチェックされる。この際のチェックは、ユーザによって行われる。ユーザがDVD装置を遠隔制御する場合は、ステップG2に移行して液晶表示部125に図6に示した操作画面を表示する。このとき、各種キー映像は、動画表示領域23を除く上部表示部21及び下部表示部22に表示される。
そして、ユーザは、リモコンキーK7をタッチして操作画面を選択する。この選択によって、例えば、ステップG3でEEPROM204からリモコン構築データDrcが読み出され、ベースステーション101から表示装置102へリモコン構築データDrcが無線転送される。リモコン構築データDrcは、EEPROM304へ格納される。このEEPROM304からリモコン構築データDrcが読み出され、ステップG4で液晶表示部125の動画表示領域23には、例えば、その右端に遠隔操作画面の一例となるリモコンを模式的に表す映像が表示される。この例は、図9に示したリモコンRM3を模式的に表す映像が表示される。
その後、ステップG5に移行して表示装置102は、リモコン操作入力が待機される。このとき、リモコンの操作画面上でタッチパネル351が操作され、ユーザは、遠隔操作データD23を操作入力するようになされる。従って、ステップG6でリモコン操作入力が検出されると、この遠隔操作データD23がEEPROM204から読み出される。そして、ステップG7に移行して遠隔操作データD23が表示装置102からベースステーション101へ出力するようになされる。
一方、ベースステーション101は、図12Bに示すフローチャートのステップH1で表示装置102からの遠隔操作データD23の入力が待機される。表示装置102からの遠隔操作データD23の入力が有ると、ベースステーション101は、ステップH2に移行して表示装置102から受信した遠隔操作データD23に基づいてDVD装置を遠隔制御するようになされる。このときから、DVD装置が表示装置102によってコントロールできるようになる。例えば、ベースステーション101は、表示装置102から遠隔操作データD23を受信すると、ここに受信された遠隔操作データD23に応じてDVD装置を遠隔的に制御する。
このとき、図9に示したように、リモコンRM3で電源キーK31をONすると、DVD装置の電源が投入される。DVD装置を再生する場合は、再生キーK37を操作するようになされる。また、ディスクを早送り(2倍速する)する場合は、早送りキーK33が操作される。DVD装置の再生中にチャプター処理をする場合や映像を戻す場合は、前キーK34が操作される。
また、ディスクを巻き戻す(2倍速する)場合は、巻き戻しキーK32が操作される。DVD装置を一時停止する場合は、一時停止キーK38が操作される。DVD装置を再生中にチャプター処理をする場合や映像を進める場合は、次キーK35が操作される。また、DVD装置を停止する場合は、停止キーK36が操作される。リモコン表示を消す場合は、表示オフキーK39が操作される。このようにベースステーション101は遠隔制御されるDVD装置から映像情報を受信し、DVD装置から受信した映像情報を表示装置102へ配信する。
なお、図12AのフローチャートのステップG1で遠隔制御を実行しない場合は、ステップG8に移行して他の処理を実行する。これはチャットや電子番組ガイド等の情報処理を実行する場合もあるからである。従って、他の処理を終了した場合及びステップG7で遠隔操作データD23をベースステーション101に転送した場合は、ステップG9に移行する。ステップG9ではCPU301によって当該情報処理の終了判断がなされる。情報処理の終了判断は、電源オフ情報などを検出して実行する。電源オフ情報が検出されない場合はステップG1に戻って上述した処理が継続される。
このように実施形態としてのベースステーション101及びその制御方法によれば、DVD装置等のAV機器110に接続され、DVD装置に対して遠隔操作データD23を送信して当該DVD装置を遠隔制御する場合に、受信処理部117Rは、表示装置102から指示情報や電子メール等の遠隔操作に関する情報を受信する。制御部200は、受信処理部117Rによって受信された指示情報等に対応して遠隔操作データD23をDVD装置に出力して遠隔制御をする。これを前提にして、通信モデム210は、制御部200によって遠隔制御されたDVD装置から映像情報を受信する。送信処理部117Sは、通信モデム210によって受信した映像情報を表示装置102へ送信するようになる。
従って、新たに追加されたDVD装置等のAV機器110に対しても遠隔操作画面上で操作入力される遠隔操作データD23に基づいて遠隔制御することができる。しかも、ベースステーション101は、表示装置102からリモコン構築データDrcの配信が要求されたときは、外部のデータベース107からダウンロードしたリモコン構築データDrcを、送信処理部117Sを介して表示装置102に配信するので、新たに追加されたAV機器110に対するリモコン構築データDrcも容易にデータベース107から取得することができる。
ベースステーション101は、遠隔制御構築データDrcに含まれる表示情報に基づいて表示装置102に遠隔操作画面を表示するので、ベースステーション101及び表示装置102から構成される情報処理装置103で家庭内等の複数台のDVD装置等のAV機器110を集中遠隔操作可能な多機能リモコンサービスシステムを構築できるようになる。
このようなリモコン配信サービスシステムを実現することで、家庭内のDVD装置が相互接続/コントローラブルになる。インターネット環境をうまく活用した、家庭内での機器間シナジーリモートコントロールが簡単に実現できるようになる。
100・・・リモコンコマンド配信処理システム、101・・・ベースステーション(表示制御装置)、102・・・表示装置(映像表示装置)、103・・・情報処理装置、105・・・インターネット(通信手段)、106・・・サーバ(情報配信装置)、107・・・データベース、110・・・AV機器等(映像情報提供装置)、117S・・・送信処理部(配信部)、117R・・・受信処理部(受信部)、122S・・・送信処理部、122R・・・受信処理部(受信部)、125・・・液晶表示部(表示部)、200,300・・・制御部(遠隔制御部)、202,302・・・ROM(記録媒体)、204,304・・・EEPROM(記憶部)、210・・・通信モデム(映像受信部)、321・・・キー入力部(入力部)、351・・・タッチパネル(入力部)