JP2007010963A - 走査露光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 読取光の散乱光や迷光が画像記録媒体に照射されるのを防止すると同時に、消去光の照射効率を向上させる。
【解決手段】 読取光源20Aおよび消去光源20Bと画像記録媒体10との間に読取光射出制限部材27が配置されている。読取光射出制限部材27は、読取光源20Aから射出された読取光L1を画像記録媒体10上に集光する、読取光L1および消去光L2を透過する複数の光透過領域27aと、各光透過領域27a同士の間に設けられた、消去光源20Bから射出された消去光L2を透過し読取光L1を遮光する読取光遮光領域27bとを有している。
【選択図】 図3

Description

本発明は、読取光を画像記録媒体に照射することにより、画像記録媒体に記録された画像情報を読み取る走査露光装置に関するものである。
従来より、医療用X線撮影において、被験者が受ける被爆線量の減少、診断性能の向上等のために、X線に感応する例えばa−Seから成るセレン板等の光導電体を静電記録体として用い、静電記録体に放射線画像情報を担持するX線等の放射線を照射して、放射線画像情報を記録する固体検出器等の画像記録媒体が提案されている。
この画像記録媒体から画像情報を読み取る方法として、固体検出器に読取光を走査しながら照射する方法がある。読取光を照射する走査露光装置として、読取光を射出する発光素子をライン状に配列したライン光源を移動させることにより画像記録媒体に対して走査しながら照射する構造を有するものが提案されている(たとえば特許文献1参照。)。また、特許文献1の走査露光装置においては、ライン光源から射出される読取光が、画像記録媒体の読み取る部位のみに照射されるようにするために、ライン光源の読取光射出側にスリットを設け、スリットを透過した読取光が画像記録媒体に照射されるようにし、散乱光や迷光が画像記録媒体に照射されるのを防止するようになっている。
さらに、画像記録媒体に読取光を走査しながら照射する走査露光装置として、読取光を走査露光するエレクトロルミネセンス素子からなるパネル状光源により構成されたものが提案されている(たとえば特許文献2参照。)。特許文献2の走査露光装置は、ストライプ状に配列された光透過性の複数の線状電極と、平板状の金属からなる背面電極と、線状電極と背面電極の間に設けられたエレクトロルミネセンス層(以下、「EL層」という)とを備えたパネル状光源からなっている。そして、各線状電極に順次駆動電圧が印加されることにより、駆動電圧が印加された線状電極の領域にあるEL層が発光しライン光が順次走査するようになっている。また、読取光を画像記録媒体上に集光するために、パネル状光源と画像記録媒体との間にたとえばセルフォック(登録商標)レンズプレートのような読取光射出制限部材が配置される場合がある。この読取光射出制限部材においても、画像記録媒体の読み取る部位のみに照射されるようにするために、ロッドレンズ以外の部位はすべての光を遮光する遮光部材が設けられている。
また、画像情報の読取りを行った後に画像記録媒体に画像情報が残存している場合があり、撮影が繰り返し行われたときに残存する画像情報による画質の劣化を生じさせてしまう場合がある。そこで、この画像記録媒体に残存する画像情報を消去するため、読取光とは異なる波長からなる消去光を画像記録媒体の全体に照射する方法が提案されている。
特開2004−156908号公報 特開2004−6583号公報
特許文献1に示すようなライン光源において読取光源と消去光源とを一体的に形成した場合、読取光と消去光とはそれぞれ異なる波長でなければならないため、ライン光源内に2種類の発光素子を配置する必要がある。このとき、読取光発光素子と消去光発光素子とをそれぞれ並列に並べ、読取光発光素子の光軸上のみにスリットを設けるようにしたとき、スリットを透過する消去光の光量が少なくなってしまい消去光の照射効率が悪いという問題がある。また、読取光発光素子と消去光発光素子とを1列に交互に並べて、2種類の発光素子の光軸上にスリットが位置するようにしたときには、複数の読取光発光素子から射出される読取光の光量が全体的に少なくなってしまうため、読み取った画像の画質が劣化してしまうという問題がある。
同様に、特許文献2に示すようなパネル状光源において、読取光源の他に消去光源を配置した場合、結像光学系における遮光部材の部分は消去光も遮光してしまうため、消去光の照射効率が落ちてしまうという問題がある。
そこで、本発明は、読取光の散乱光や迷光が画像記録媒体に照射されるのを防止すると同時に、消去光の照射効率を向上させることができる走査露光装置を提供することを目的とする。
本発明の走査露光装置は、画像情報が記録された画像記録媒体から該画像情報を読み取るときに、読取光を走査しながら前記画像記録媒体に照射する走査露光装置において、ライン光からなる前記読取光を射出する読取光源と、画像記録媒体から前記画像情報を読み取った後に該画像記録媒体に残存する前記画像情報を消去するため、前記読取光とは異なる波長からなる消去光を射出する消去光源と、読取光源および消去光源の前記読取光および消去光の射出面側に設けられた、読取光の広がりを制限する読取光射出制限部材とを有し、読取光射出制限部材が、消去光を透過し読取光を遮光する読取光遮光領域と、読取光遮光領域内であって読取光の光軸上に形成された、読取光および消去光を透過する光透過領域とを有することを特徴とするものである。
ここで、読取光源は、読取光を射出するものであればその構造は問わず、たとえばライン光を射出する、エレクトロルミネセンス素子からなるパネル状光源であってもよいし、読取光を射出する発光素子を直線状に並べた、画像記録媒体に対し走査するライン光源であってもよい。このとき、読取光射出制限部材は、画像記録媒体に対向するように配置された平板レンズであることが好ましい。
また、読取光射出制限部材は複数の光透過領域と読取光遮光領域とが形成されたものであればなんでもよく、たとえばセルフォック(登録商標)レンズプレートからなり、光透過領域が円筒状に形成された、円形断面の中心から外周に向かって屈折率が連続的に減少する屈折率分布を有する複数のロッドレンズにより形成されており、読取光遮光部材が、たとえば複数のロッドレンズ同士を接合させる接合部材により形成されたものであってもよい。あるいは、読取光射出制限部材がたとえばマイクロレンズアレイ(UMPL)からなり、光透過領域が複数のマイクロレンズにより形成されており、読取光遮光領域が複数のマイクロレンズの隙間に形成されたものであってもよい。
さらに、光透過領域は、読取光および消去光を透過するものであればその構造は問わず、たとえば読取光発光素子の並んでいる方向に向かって伸びた1つのスリットであってもよいし、読取光が透過することができる穴であってよい。さらに光透過領域としてのスリットもしくは穴にレンズもしくはガラス等の光学系が設けられてもよい。
なお、読取光射出制限部材がマイクロルーバーからなるものであって、読取光遮光領域はマイクロルーバーの隔壁からなるようにしてもよい。
本発明の走査露光装置によれば、読取光射出制限部材が、消去光を透過し前記読取光を遮光する読取光遮光領域と、読取光遮光領域内であって読取光の光軸上に形成された、読取光および消去光を透過する光透過領域とを有することにより、読取光は光透過領域のみを透過し画像記録媒体に照射されるとともに、消去光は光透過領域のみならず読取光遮光領域をも透過し画像記録媒体に照射されるため、読取光の散乱光等が画像記録媒体に照射されることによる画質の劣化を防止しつつ、画像記録媒体に残存している画像情報を確実に消去して画質の劣化を防止することができる。
以下、図面を参照して本発明の走査露光装置の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明の走査露光装置を用いた画像読取装置の好ましい実施の形態を示す概略構成図である。画像読取装置1は、画像記録媒体10にX線画像等の画像情報を記録し、この画像記録媒体10に読取光を照射することにより画像情報を読み取るものである。
図1を参照して画像記録媒体10について説明する。画像記録媒体10は、たとえば特開2000−284056号公報に開示されているような、いわゆる光読み出し方式の画像記録媒体であって、読取用電極11、読取用光導電層12、電荷輸送層13、記録用光導電層14、第2電極15を積層した構造を有している。
読取用電極11はたとえばネサ被膜等からなり、矢印Y方向に向かって延びた副数本の第2電極が略平行に形成された構造を有している。この読取用電極11は、各第2電極は電気的に絶縁した状態になっている。読取用光導電層12はたとえばアモルファスセレンからなっており、読取光の照射により導電性を呈し電荷対を発生するものである。電荷輸送層13は読取用光導電層12に積層されており、負電荷に対しては略絶縁体として作用し、正電荷に対しては略導電体として作用するようになっている。記録用光導電層14は、たとえばアモルファスセレンからなっており、記録用の電磁波(光または放射線)の照射によって導電性を呈し電荷対を発生するようになっている。さらに、記録用光導電層14の上には、照射される記録用の電磁波を透過するたとえばITO膜(Indium Tin Oxide)等の材料からなる、矢印Z方向に向かって延びた複数の線状電極により構成された第2電極15が積層されている。
電荷輸送層13と記録用光導電層14との界面には蓄電部19が形成されている。つまり、記録用光導電層14内で発生した電子が、読取用電極11と第2電極15の間で形成される電界により、読取用電極11側へ移動しようとしたときに、電荷輸送層13によってその移動が制限されるようになっている。よって蓄電部19には、記録用の電磁波の照射量に応じた電荷が静電潜像として蓄積され、画像情報が記録されることになる。
ここで、画像記録媒体10に画像情報を記録するとき、信号取得部50から読取用電極11と第2電極15との間に高電圧が印加される。すると、読取用電極11には負電荷が帯電し、第2電極15には正電荷が帯電する。次に、第2電極15側から記録用の電磁波が照射されたとき、記録用の電磁波の照射量に応じて、記録用光導電層14において正負の電荷対が発生する。そのうち、電荷対の正孔は第2電極15側に移動し、第2電極15の負電荷と結像し消滅する。一方、電荷対の電子は、読取用電極11側に移動するが、電荷輸送層13によってその移動が制限される。これにより、蓄電部19に静電潜像として画像情報が記録される。
蓄電部19に記録された画像情報を読み取る場合、走査露光装置20から矢印Y方向に延びているライン状の読取光L1が、読取用電極11側から矢印X方向に走査しながら照射される。すると、読取光L1の照射量に応じた電荷対が読取用光導電層12において発生する。発生した電荷対の正孔は、電荷輸送層13を透過して蓄電部19に蓄積された負電荷と結像し消滅する。一方、電荷対の電子は読取用電極11側へ移動し正電荷と結像する。そして、読取用電極11において正孔と負電荷が結像したときに電流が流れる。この電流の変化を信号取得部50が検出することにより画像情報が読み取られる。
図2は本発明の走査露光装置20の好ましい実施の形態を示す断面図であり、図1と図2を参照して走査露光装置20について説明する。この走査露光装置20は、エレクトロルミネセンス素子(以下「EL素子」という)を用いたパネル状光源であって、画像記録媒体10に対しライン状の読取光を射出する読取光源20Aと、画像記録媒体10に記録された画像情報を消去するために、読取光とは異なる波長の消去光を射出する消去光源20Bとを有している。たとえば読取光L1は青色光からなっており、消去光は赤色光からなっている。
この読取光源20Aおよび消去光源20Bは、陽極22と陰極23との間に複数の発光ユニット24を厚み方向に積層したマルチフォトンエミッション素子(特開2003−45676号公報参照)により一体的に形成されている。具体的には、読取光源20Aおよび消去光源20Bは、陽極22と陰極23との間に複数の発光ユニット24が積層された構造を有している。陽極22はたとえばITO膜等の光透過性の導電層であってガラス基板等の光透過性の基板21に平板状に成膜されている。一方、陰極23はたとえばアルミニウム等からなる導電層であって、ストライプ状に配列された複数の線状電極からなっている。
マルチフォトンエミッション素子の各発光ユニット24は、従来の有機EL素子の構成である、陽極と発光層と陰極との積層構造、陽極とホール輸送層と発光層と陰極との積層構造、陽極とホール輸送層と発光層と電子輸送層と陰極との積層構造、陽極とホール輸送層と発光層と電子輸送層と電子注入層と陰極との積層構造等から陰極と陽極とを除いた構成要素からなっている。また、各発光ユニット24は、等電位面を形成する層(以下、「CGL」(Charge generation layer)という)22aにより仕切られている。
ここで、図2のマルチフォトンエミッション素子は、読取光を射出する読取光発光ユニット25と、消去光を射出する消去光発光ユニット26とを有し、読取光発光ユニット25が読取光源20Aを構成し、消去光発光ユニット26が消去光源20Bを構成している。具体的には、図2においては、基板21に陽極22が積層されており、この陽極22にたとえば赤色光からなる消去光を射出する消去光発光ユニット26が積層されている。そして、消去光発光ユニット26にはたとえば青色光からなる読取光L1を射出する複数の読取光発光ユニット25が積層されており、読取光発光ユニット25上に陰極23が積層された構造を有している。
陽極22および陰極23は駆動電源部30に電気的に接続されており、この駆動電源部30は陽極22および陰極23に読取光または消去光を発光させるための駆動電圧を出力するものである。具体的には、陽極22にスイッチング素子41を介して駆動電源部30が接続されており、陰極23にスイッチング素子31を介して駆動電源部30が接続されている。さらに、消去光発光ユニット26上に積層されたCGL22aにもスイッチング素子42を介して駆動電源部30が接続されている。このスイッチング素子31、41、42の動作は、発光制御手段40により制御されている。
図2を参照して走査露光装置20の動作例について説明する。読取光源20Aから読取光L1を射出させるとき、スイッチング素子41をON状態、スイッチング素子42をOFF状態にするとともに、スイッチング素子31を走査方向(矢印Z方向)に向かって順次ONにしていく。すると、CGL22aと線状の陰極23との間に駆動電圧が印加され、CGL22aと陰極23とに挟まれた読取光発光ユニット25からライン光からなる読取光が走査しながら射出するようになっている。
一方、消去光源20Bから消去光L2を射出させるとき、スイッチング素子41をOFF状態、スイッチング素子42をON状態にするとともに、スイッチング素子31のすべてをON状態にする。すると、陽極22と陰極23との間に駆動電圧が印加され、陽極22と陰極23とに挟まれた読取光発光ユニット25および消去光発光ユニット26から読取光および消去光が射出するようになっている。
ここで、画像記録媒体10と読取光源20Aおよび消去光源20Bとの間には、読取光射出制限部材27が配置されている。この読取光射出制限部材27は、図3に示すように、読取光と消去光とを透過する、読取光源20Aから射出された読取光L1を画像記録媒体10上に集光する複数の光透過領域27aと、各光透過領域27aの間に設けられた、消去光L2を透過し読取光を遮光する読取光遮光領域27bとを有している。具体的には、読取光射出制限部材27はセルフォック(登録商標)レンズプレートからなっており、光透過領域27aは、円筒状に形成された、円形断面の中心から外周に向かって屈折率が連続的に減少する屈折率分布を有する複数のロッドレンズからなっている。一方、読取光遮光領域27bは、複数のロッドレンズ同士を接合させる接合部材からなっており、たとえば読取光である青色光を遮光する機能を有している。
そして、図4に示すように、読取光源20Aから読取光L1が読取光射出制限部材27に入射されたとき、光透過領域27aが読取光L1を画像記録媒体10上に集光させるとともに、読取光遮光領域27bが読取光L1を遮光するようになっている。これにより、散乱光や迷光等の画質を低下させる要因となる読取光L1を遮光することができるため、アーティファクトの発生による画質の劣化を防止することができる。
一方、図5に示すように、消去光源20Bから消去光L2が読取光射出制限部材27に入射されたとき、光透過領域27aおよび読取光遮光領域27bともに消去光L2を透過する。つまり、消去光L2が読取光遮光領域27bにおいて遮光されることなく画像記録媒体10に照射される。このため、消去光源20Bから射出した消去光L2の光量を読取光射出制限部材27において落とすことなく画像記録媒体10に照射することができ、消去光L2の照射効率の低下を防止することができる。
すなわち、読取光L1は散乱光や迷光を遮光して画像記録媒体10における画像情報の読取位置のみに照射することが必要である。一方、消去光L2は画像記録媒体10の全体に照射して画像記録媒体10に残存する画像情報を消去するものであるため、正確な照射位置の管理は不要である。そこで、読取光射出制限部材27において、消去光L2を透過し読取光L1を遮光する読取光遮光領域27bを形成することにより、読取時の読取光L1の散乱光等による画質の劣化を防止するとともに、消去光L2の効率的な照射を図ることができる。
図6は本発明の走査露光装置における読取光射出制限部材の第2の実施の形態を示す構成図である。なお、図6の読取光射出制限部材127において図3の読取光射出制限部材27と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。読取光射出制限部材127は、いわゆるUMPLと呼ばれるマイクロレンズアレイであって、複数の光透過領域127aが、読取光L1を画像記録媒体10上に集光する複数のマイクロレンズからなり、読取光遮光領域127bが、光透過領域127aを囲うように設けられた、複数のマイクロレンズの隙間に設けられたカラーフィルタからなっている。
読取光射出制限部材127であっても、読取光源20Aから射出された読取光L1が読取光射出制限部材127に入射されたとき、光透過領域127aが読取光L1を画像記録媒体10上に集光させるとともに、読取光遮光領域127bが読取光L1を遮光するようになっている。これにより、散乱光や迷光等の画質を低下させる要因となる読取光L1を遮光することができるため、アーティファクトの発生による画質の劣化を防止するとともに、消去光L2の照射効率の低下を防止することができる。
図7は本発明の走査露光装置における読取光射出制限部材の第3の実施の形態を示す構成図である。なお、図7(A)において図3の読取光射出制限部材327と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。図7の読取光射出制限部材327はマイクロルーバーからなっており、主走査方向(矢印Y方向)に延びる、数十μmピッチで配列されたPET等からなる隔壁を有している。この隔壁はたとえば読取光を吸収する読取光遮光領域327bを形成しており、図7(B)に示すように、読取光L1を遮光する機能を有している。一方、隔壁に囲まれた領域には光透過領域327aが形成されており、読取光L1および消去光L2を透過させるようになっている。この場合であっても、散乱光や迷光等の画質を低下させる要因となる読取光L1を遮光することができるため、アーティファクトの発生による画質の劣化を防止するとともに、消去光L2の照射効率の低下を防止することができる。
図8は本発明の走査露光装置の別の実施の形態を示す構成図である。なお、図8の走査露光装置220において図1の走査露光装置20と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。
走査露光装置220は、矢印Z方向に走査しながら読取光L1または消去光L2を照射するものである。具体的には、図9と図10に示すように、走査露光装置220は、読取光を射出する読取光源220Aと、画像記録媒体10に残存する画像情報を消去するために、読取光とは異なる波長からなる消去光を射出する消去光源220Bとを有しており、この読取光源220Aおよび消去光源220Bは、画像記録媒体10に対して移動する光源収容部227に収容されている。読取光源220Aは、たとえばLED等からなる読取光L1を射出する読取光発光素子225を矢印Y方向に線状に並べた構造を有している。消去光源220Bは、読取光L1とは異なる波長からなる消去光を射出するたとえばLED等からなる消去光発光素子226を線状に並べた構造を有している。なお、読取光源220Aおよび消去光源220Bと画像記録媒体10との間には、読取光を集光するための集光手段221、222が配置されている。
光源収容部227は、読取光源220Aおよび消去光源220Bを収容しているものであって、図示しない移動手段により矢印Z方向に移動するようになっている。そして、この読取光源220Aおよび消去光源220Bの読取光および消去光の射出面側には、読取光の広がりを制限する読取光射出制限部材227が設けられている。読取光射出制限部材227は、読取光および消去光を透過する複数の光透過領域227aと、光透過領域227aを囲うように設けられた、消去光源220Bから射出された消去光L2を透過し読取光L1を遮光する読取光遮光領域227bとを有している。
具体的には、読取光L1および消去光L2の射出面228は、消去光L2を透過し読取光L1を遮光するようなカラーフィルタ等からなっており、このカラーフィルタ部分が読取光遮光領域227bを形成し、カラーフィルタに設けられた複数の穴部分が光透過領域227aを形成している。なお、読取光発光素子225は読取光L1の光軸上に光透過領域227aが位置するように位置決めされている。なお、光透過領域227aは図11(A)のような角穴であってもよいし、図11(B)のような1つのスリットにより形成されたものであってもよい。
上記各実施の形態によれば、読取光射出制限部材27が、消去光L2を透過し読取光L1を遮光する読取光遮光領域27aと、読取光遮光領域27a内であって読取光L1の光軸上に形成された、読取光L1および消去光L2を透過する光透過領域27bとを有することにより、読取光L1は光透過領域27aのみを透過し画像記録媒体10に照射されるとともに、消去光L2は光透過領域27aのみならず読取光遮光領域27bをも透過し画像記録媒体10に照射されるため、読取光L1の散乱光等が画像記録媒体10に照射されることによる画質の劣化を防止しつつ、画像記録媒体10に残存している画像情報を確実に消去して画質の劣化を防止することができる。
本発明の実施の形態は、上記実施の形態に限定されない。たとえば、図1において、読取光源20Aおよび消去光源20Bとが一体的に形成されたパネル状光源からなる場合について例示しているが、それぞれ別々に形成されたELパネルからなるものであってもよい。この場合、読取光源20Aまたは消去光源20Bは無機ELを用いた無機ELパネルであってもよいし有機ELを用いたELパネルからなっていてもよい。
さらに、図1において、読取光源20Aと消去光源20Bとを積層することにより、読取光L1の光軸と消去光L2の光軸とが同一の場合について例示しているが、読取光が射出される領域(線状電極の形成された領域)の隙間から消去光L2を照射するものであってもよい。
また、図1において、読取光源20Aおよび消去光源20Bがパネル状光源である場合について例示しているが、図12に示すように、画像記録媒体10に対して走査しながら読取光L1および消去光L2を照射するライン光源であってもよい。
本発明の走査露光装置を用いた画像読取装置の好ましい実施の形態を示す構成図 本発明の走査露光装置におけるパネル状光源の一例を示す模式図 本発明の走査露光装置における読取光射出制限部材一例を示す模式図 本発明の走査露光装置において、読取光が読取光射出制限部材を透過する様子を示す模式図 本発明の走査露光装置において、消去光が読取光射出制限部材を透過する様子を示す模式図 本発明の走査露光装置における読取光射出制限部材の別の実施の形態を示す模式図 本発明の走査露光装置における読取光射出制限部材の別の実施の形態を示す模式図 本発明の走査露光装置の別の実施の形態を示す模式図 図8の走査露光装置における読取光射出制限部材の一例を示す模式図 図8の走査露光装置における読取光源および消去光源の一例を示す模式図 図10の走査露光装置における光透過領域の形状の一例を示す模式図 本発明の走査露光装置の別の実施の形態を示す模式図
符号の説明
10 画像記録媒体
20 走査露光装置
20A、220A 読取光源
20B、220B 消去光源
21 基板
22 陽極
23 陰極
27a 各光透過領域
27、127、227、327 読取光射出制限部材
27a、127a、227a、327a 光透過領域
27b、127b、227b、327b 読取光遮光領域
220 走査露光装置
227 光源収容部
228 射出面

Claims (4)

  1. 画像情報が記録された画像記録媒体から該画像情報を読み取るときに、読取光を走査しながら前記画像記録媒体に照射する走査露光装置において、
    ライン光からなる前記読取光を射出する読取光源と、
    前記画像記録媒体から前記画像情報を読み取った後に該画像記録媒体に残存する前記画像情報を消去するため、前記読取光とは異なる波長からなる消去光を射出する消去光源と、
    前記読取光源および前記消去光源の前記読取光および前記消去光の射出面側に設けられた、前記読取光の広がりを制限する読取光射出制限部材と
    を有し、
    該読取光射出制限部材が、
    前記消去光を透過し前記読取光を遮光する読取光遮光領域と、
    該読取光遮光領域内であって前記読取光の光軸上に形成された、前記読取光および前記消去光を透過する光透過領域と
    を有することを特徴とする走査露光装置。
  2. 前記複数の光透過領域が、円筒状に形成された、円形断面の中心から外周に向かって屈折率が連続的に減少する屈折率分布を有する複数のロッドレンズにより形成されており、前記読取光遮光領域が、該複数のロッドレンズ同士を接合させる接合部材により形成されていることを特徴とする請求項1に記載の走査露光装置。
  3. 前記光透過領域が複数のマイクロレンズにより形成されており、前記読取光遮光領域が該複数のマイクロレンズの隙間に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の走査露光装置。
  4. 前記読取光射出制限部材がマイクロルーバーからなり、前記読取光遮光領域が前記マイクロルーバーの隔壁からなることを特徴とする請求項1に記載の走査露光装置。
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