JP4414252B2 - 読取用露光装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像記録媒体の読取用露光装置に関し、詳細には、画像情報が予め記録された画像記録媒体を読取光で走査露光することにより前記画像情報を読み取る際に、前記画像記録媒体に対して前記読取光を露光せしめる読取用露光装置に関するものである。
従来、医療用X線画像撮影において、被放射線を照射すると、この放射線エネルギの一部が蓄積され、その後可視光等の読取光を照射すると蓄積されたエネルギに応じて輝尽発光を示す輝尽性蛍光体を画像記録媒体として用いるX線画像撮影システムが知られている(例えば特許文献1参照)。このシステムでは、人体等の被写体の放射線画像情報を一旦、輝尽性蛍光体パネルに撮影記録し、このパネルを読取光(励起光)で走査して輝尽発光光を生ぜしめ、得られた輝尽発光光をセンサで光電的に読み取って放射線画像情報を担持する画像信号を取得している。
また、被験者が受ける被爆線量の減少、診断性能の向上等のために、X線に感応する例えばa−Seから成るセレン板等の光導電体からなる静電記録体を画像記録媒体として用いるX線画像撮影システムも知られている。このシステムでは、静電記録体に放射線画像情報を担持するX線等の放射線を照射して、放射線画像情報を担持する潜像電荷を静電記録体に蓄積せしめ、その後読取光で静電記録体を走査することにより静電記録体内に生じる電流をストライプ電極を介して検出することにより、潜像電荷が担持する静電潜像、すなわち放射線画像情報を読み取っている。(例えば非特許文献1参照)。
また、本出願人は、記録用の放射線に対して透過性を有する第1の導電体層、記録用の放射線の照射を受けることにより光導電性を呈する記録用光導電層、第1の導電体層に帯電される電荷と同極性の電荷に対しては略絶縁体として作用し、かつ、該電荷と逆極性の電荷に対しては略導電体として作用する電荷輸送層、読取光の照射を受けることにより光導電性を呈する読取用光導電層、読取光に対して透過性を有する第2の導電体層を、この順に積層して成る静電記録体(画像記録媒体)および放射線画像情報が記録されたこの静電記録体から放射線画像情報を読み取る読取装置を提案している(例えば特許文献2参照)。
この特許文献2に記載された読取装置は、光源から発せられた読取光で画像記録媒体を走査して、画像記録媒体に記録された静電潜像を読み取るものである。読取光を出力する光源である読取用露光装置としては、レーザビーム等のスポット光により主副走査露光を行うスポット光露光手段や、ライン光により副走査露光を行うライン光露光手段を用いたもの等が挙げられている。また、ライン光を射出するライン光源としては、例えば多数の発光素子が直線状に列設されたものが挙げられている。
上記多数の発光素子からなるライン光源の一つとして、LEDを直線状に列設したライン光源が知られている(例えば特許文献3参照)。LEDは入力エネルギに対する光出力の効率が高く、またレーザー等に比べコストを抑えることができる。このようなライン光源を用いた場合には、LEDから射出された光をLEDの列設方向と平行に配されたシリンドリカルレンズ等により画像記録媒体上に直線状に集光し、その集光されたライン光により副走査露光して画像情報の読み取りを行う。
しかし、このようなライン光源を用いた読取用露光装置では、各LEDから射出された読取光の広がり角を、ライン光源の長手方向に対して制限することなく、シリンドリカルレンズ等の光学手段によりライン光源の長手方向に直交する方向に集光して、静電記録体上にライン光として照射しているため、合焦位置にバラツキが生じる。このため、画像記録媒体上では、合焦している光と合焦していない光とが混在し、フレアが増加し、線幅が広くなってしまう。
本発明者は、読取光の線幅を狭くするために、図7に示すような読取用露光装置を特願2003-208607により提案している。図7(A)は、読取用露光装置をライン光源の長手方向に直交する方向(Y方向)からみた側面図であり、図7(B)は、読取用露光装置のX−Y断面図である。この読取用露光装置は、複数の面発光型のLEDチップ130a,130b,130c…が直線状に列設されたライン光源130 と、該ライン光源130 の長手方向(Z方向)に延びる開口102a を有するスリット部102 と、図8に示すように各LEDチップ130a,130b,130c…と対応する位置にホール103a,103b,103c…を有するホールアレイ103 と、スリット部102 およびホールアレイ103 を通過した読取光Lをガラス基板6上に設けられた静電記録体10上に結像させるシリンドリカルレンズ104 および105 とから構成されている。
スリット部102は、読取光のY方向の射出領域を制限するものであり、ホールアレイ103 は、読取光LのZ方向への広がり角を制限するものである。すなわち、各LEDチップ130a,130b,130c…から出力された読取光Lは、スリット部102 によりY方向の射出領域が制限され、ホールアレイ103 によりZ方向の広がり角を制限され、シリンドリカルレンズ104 および105 によりY方向に集光されて静電記録体10上に照射され、静電記録体10を線状に照射することになる。
このような読取用露光装置によれば、ホールアレイ103 を備えることにより、ライン光源130 から発せられた読取光Lのライン光源の長手方向の広がり角が狭くなるので、合焦位置のバラツキが少なくなり、フレアが減少し、線幅が狭くなる。
特開昭55-012429号公報 特開2000−105297号公報 特開2001−290228号公報 "A Method of Electronic Readout of Electrophotographic and Electroradiographic Image";Journal of Applied photographic Engineering Volume 4,Number 4,Fall 1978 P178〜P182
しかしながら、通常、ホールアレイの材料としては、発光素子(LEDチップ)を列設する基板の材料とは異なる種類の材料が使用されるため、ホールアレイと基板の熱膨張率は異なる。このため、ホールアレイを設計した際に用いた基準温度から温度がずれた場合、各発光素子の位置と対応するホールとの位置にずれが生じてしまい、発光素子と対応する位置にホールが存在せず、読取光の発光素子の列設方向における光強度に大きなバラツキが生じる虞があるという問題がある。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、直線状に列設された多数の発光素子を有するライン光源を備え、温度が変化しても、線幅が狭くかつ発光素子の列設方向における光強度のバラツキが少ない読取光を画像記録媒体上に照射可能な読取用露光装置を提供することを目的とするものである。
本発明の読取用露光装置は、画像情報が予め記録された画像記録媒体を読取光で走査露光することにより前記画像情報を読み取る際に、前記画像記録媒体に対して前記読取光を露光せしめる読取用露光装置であって、
直線状に列設された多数の発光素子を有するライン光源と、
前記各発光素子から射出された読取光を、前記発光素子の列設方向に直交する方向に集光させる光学手段と、
前記各発光素子のピッチよりも狭いピッチで前記発光素子の列設方向に互いに平行に配設され反射防止処理が施された複数枚の仕切り板を有し、該仕切り板により前記各発光素子から射出された読取光の広がり角を前記発光素子の列設方向に角度制限する狭ピッチルーバーとを備えたことを特徴とするものである。
なお、狭ピッチルーバーとは、複数枚の仕切り板が、発光素子の列設方向と垂直な方向へ並行に並んで配列されているものであり、各仕切り板は、遮光部材から形成されているものである。また、各仕切り板の間は、単なる空間であってもよいし、あるいは読取光に対して高い透過性を有する物質が充填されていてもよい。
前記仕切り板ピッチは、発光素子ピッチの1/4以下であってもよい。
前記発光素子は、LEDであってもよい。
前記ライン光源と前記画像記録媒体との間に、読取光に対して略透明であり接地されている導電膜が設けられていてもよい。
また、前記画像記録媒体は、画像情報を静電潜像として記録し、前記読取光で走査露光されることにより、前記静電潜像に応じた電流を発生する静電記録体であってもよいし、あるいは画像情報を蓄積記録し、前記読取光で走査露光されることにより、前記画像情報に応じた輝尽発光光を発生する蓄積性蛍光体であってもよい。
なお、上記において「読取光」とあるのは、赤外光、可視光あるいは紫外光等のいわゆる光に限定されるものではなく、記録された画像情報を読み出す際に利用可能な電磁波であれば如何なる波長のものであってもよい。すなわち、画像記録媒体が静電記録体である場合には、「静電潜像」を読み取るに際して使用し得るものであればいかなる波長のものであってもよく、画像記録媒体が蓄積性蛍光体である場合には、輝尽発光光を発光せしめる読取光として作用するものであればいかなる波長のものであってもよい。
本発明の読取用露光装置によれば、直線状に列設された多数の発光素子を有するライン光源と、前記各発光素子から射出された読取光を、前記発光素子の列設方向に直交する方向に集光させる光学手段と、前記各発光素子から射出された読取光の広がり角を、前記発光素子の列設方向に角度制限する、仕切り板ピッチが発光素子ピッチより狭い狭ピッチルーバーとを備えたことにより、温度が変化して、狭ピッチルーバーの仕切り板の位置にずれが生じても、読取光の発光素子の列設方向における光強度に大きなバラツキが生じることはなく、線幅が狭くかつ発光素子の列設方向における光強度のバラツキが少ない読取光を画像記録媒体上に照射することができる。
前記仕切り板ピッチが発光素子ピッチの1/4以下であれば、画像記録媒体上に照射された読取光の発光素子の列設方向における光強度のバラツキがより少なくなる。また、ルーバーを組み込む際の位置あわせが簡単になる。さらに仕切り板ピッチが発光素子ピッチの1/10以下である場合には、読取光の広がり角が狭くなり、読取光の発光素子の列設方向における光強度のバラツキが一層少なくなる。
発光素子がLEDであれば、配光特性の広いLEDから発せられた読取光の広がり角を容易に狭めることができる。
ライン光源と画像記録媒体との間に、読取光に対して略透明であり接地されている導電膜が設けられていれば、ライン光源から発せられるノイズが、画像記録媒体から読み出される画像情報に影響を与えることを防止でき、読み出された画像情報の信頼性が向上する。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1に示すのは、本発明の一実施形態の読取用露光装置100 を利用した放射線画像読取システムの概略構成図である。図1(A)は斜視図、図1(B)はX−Z断面図である。図1に示すように、このシステムは、ガラス基板6上に形成された静電記録体10と、画像読取時に該静電記録体10に対して読取光Lを照射する読取用露光装置100 と、読取光Lの走査により静電記録体10から流れ出る電流を検出する電流検出手段50とを備えてなる。
画像記録媒体である静電記録体10は、放射線画像情報を静電潜像として記録し、読取光で走査されることにより前記静電潜像に応じた電流を発生するものであり、具体的には、記録用の放射線(例えば、X線等。以下「記録光」と称す。)に対して透過性を有する第1の導電体層11、記録光の照射を受けることにより導電性を呈する記録用光導電層12、第1の導電体層11に帯電される電荷(潜像極性電荷;例えば負電荷)に対しては略絶縁体として作用し、かつ、該電荷と逆極性の電荷(輸送極性電荷;上述の例においては正電荷)に対しては略導電体として作用する電荷輸送層13、読取光の照射を受けることにより導電性を呈する読取用光導電層14、読取光に対して透過性を有する第2の導電体層15が積層してなるものである。第2の導電体層15は、図中斜線で示すように多数のエレメント(線状電極)15a が画素ピッチでストライプ状に配されたストライプ電極とされている。
電流検出手段50は第2の導電体層15の各エレメント15a 毎に接続された多数の電流検出アンプ51を有しており、読取光の露光により各エレメント15a に流れる電流をエレメント15a 毎に並列的に検出するものである。静電記録体の第1の導電体層11は接続手段52の一方の入力および電源53の負極に接続されており、電源53の正極は接続手段52の他方の入力に接続されている。図示していないが、接続手段52の出力は各電流検出アンプ51に接続されている。電流検出アンプ51の構成の詳細については、本発明の要旨に関係がないのでここでは説明を省略するが、周知の構成を種々適用することが可能である。なお、電流検出アンプ51の構成によっては、接続手段52および電源53の接続態様が上記例とは異なるものとなるのは勿論である。
以下上記構成の放射線画像読取システムの作用について説明する。静電記録体に静電潜像を記録する際には、先ず接続手段52を電源53に切り替え、第1の導電体層11と第2の導電体層15の各エレメント15a との間に直流電圧を印加し両導電体層を帯電させる。これにより静電記録体内の第1の導電体層11とエレメント15a との間に、エレメント15a をU字の凹部とするU字状の電界が形成される。
次に記録光を不図示の被写体に***し、被写体を透過した記録光、すなわち被写体の放射線画像情報を担持する放射線を静電記録体に照射する。すると、静電記録体の記録用光導電層12内で正負の電荷対が発生し、その内の負電荷が上述の電界分布に沿ってエレメント15a に集中せしめられ、記録用光導電層12と電荷輸送層13との界面に負電荷が蓄積される。この蓄積される負電荷(潜像電荷)の量は照射放射線量に略比例するので、この潜像電荷が静電潜像を担持することとなる。このようにして静電潜像が静電記録体に記録される。一方、記録用光導電層12内で発生する正電荷は第1の導電体層11に引き寄せられて、電源53から注入された負電荷と電荷再結合し消滅する。
静電記録体から静電潜像を読み取る際には、先ず接続手段52を静電記録体の第1の導電体層11側に接続する。
読取用露光装置100 から出力されるライン状の読取光Lがガラス基板6および静電記録体の導電体層15の各エレメント15a を透過する。すると、光導電層14内に正負の電荷対が発生し、その内の正電荷が記録用光導電層12と電荷輸送層13との界面に蓄積された負電荷(潜像電荷)に引きつけられるように電荷輸送層13内を急速に移動し、記録用光導電層12と電荷輸送層13との界面で潜像電荷と電荷再結合し消滅する。一方、読取用光導電層14に生じた負電荷は電源53から導電体層15に注入される正電荷と電荷再結合し消滅する。このようにして、静電記録体に蓄積されていた負電荷が電荷再結合により消滅し、この電荷再結合の際の電荷の移動による電流が静電記録体内に生じる。各エレメント15a 毎に接続された電流検出アンプ51により、この電流を各エレメント15a 毎に並列的に検出する。読取りの際に静電記録体内を流れる電流は、潜像電荷すなわち静電潜像に応じたものであるから、この電流を検出することにより静電潜像を読み取ることができる。なお、読取用露光装置100 は図中矢印方向に走査露光するものであり、これにより静電記録体10の全面露光がなされる。
次に、放射線画像読取システムに適用された、本発明の一実施形態にかかる読取用露光装置100 を図2に示してその構成と作用を説明する。図2(A)は、図1に示す読取用露光装置100 の詳細な構成を示した、Y方向(ライン光源の長手方向と直交する方向)からみた側面図であり、図2(B)は、読取用露光装置100 のX−Y断面図である。なお、X方向は読取光Lの進行方向であり、Z方向はライン光源の長手方向である。
図2に示すように、読取用露光装置100 は、Z方向に線状に並べられている複数のLEDチップ101a,101b,…からなるライン光源101 と、Z方向に延びる開口部102a を有するスリット102と、各LEDチップ101a,101b,…から射出された読取光LのZ方向の広がり角を制限する狭ピッチルーバー110 と、厚さ100μmのITO膜120 と、読取光LをY方向に集光させる光学手段として機能するシリンドリカルレンズ104および105 とからなるものである。
各LEDチップ101a,101b,…は、大きさ200μm×200μm、高さ80μmで、Z方向に配設ピッチ300μmで並べられている。また、スリット102 は、ライン光源101 のLEDの発光領域を制限するものであり、本実施形態のような開口を有する機械的なスリットであってもよいし、あるいは、濃度分布フィルタ等の光学的な隙間であってもよい。
また、狭ピッチルーバー110 は、図3に示すように、縦300μm×横300μm、厚さ63μmの透明シリコーンゴム板111 と、縦300μm×横300μm、厚さ7μmの黒色シリコーンゴムからなる仕切り板112 とが交互に配列されてなり、上下には、透明なシリコンカーボネイトシート113aおよび113bが取り付けられている。また各仕切り板112 には反射防止処理が施され、ルーバー内での光の反射が防止されている。なお、狭ピッチルーバー110 は、各仕切り板112がXY平面に並行に配列されているが、これに限定されるものではなく、各仕切り板112 がY軸に対して並行でかつ互いに並行に配列されていれば、XY平面に対して所定の角度で傾いていてもよい。また、透明シリコーンゴム板111 が配設されている空間は、読取光Lを透過させる空間であればよく、読取光Lに対して透明な物質が充填されているか、あるいは単なる開口部であってもよい。
なお、ITO膜120 は、狭ピッチルーバー110 の上側のシリコンカーボネイトシート113aの上に配置され、接地されている。
各LEDチップ101a,101b,…の発光像はスリット102 の開口102aにおいて制限され、狭ピッチルーバー110 によりZ方向の広がり角を制限され、シリンドリカルレンズ104 および105 によりY方向に集光されて静電記録体10上に照射される。すなわち、LEDチップの配光特性は図4に示すように非常に広いため、ピンホールアレイによりZ方向の広がり角を制限しない場合には、1つのLEDチップから射出された光が非常に広い範囲の照射範囲を有するが、本実施の形態においては、Z方向の広がり角が狭まっているため、1つのLEDチップから射出された光による照射範囲は、従来の数分の1から数十分の1の範囲となる。
一般に1点から射出され、Z方向に広がる読取光Lをシリンドリカルレンズ104 および105 によりY方向に集光する場合、射出角度により集光位置が異なる。例えば焦点上に静電記録体10が配置されていれば、射出角が0度であれば、静電記録体10上で合焦するが、射出角が異なる場合には、合焦位置も異なる。このため、静電記録体10上には、合焦している光と、合焦していない光が混在することとなり、直線状に集光された読取光Lのフレアが発生し、線幅(Y方向)が広くなる。読取光LのZ方向の広がり角が大きければ大きいほど、読取光Lのフレアが大きく、かつ線幅が広くなる。すなわち、本実施の形態においては、読取光LのZ方向の広がり角を制限することにより、静電記録媒体10に直線状に集光された読取光Lのフレアを少なくし、線幅を狭くすることができる。
また、読取光LのZ方向の広がり角がを制限するために、狭ピッチルーバー110 を用いたため、温度が変化して、LEDチップ101a,101b,…と狭ピッチルーバー110 の位置関係にずれが生じた場合であっても、読取光のライン光源の長手方向における光強度に大きなバラツキが生じることはなく、線幅が狭くかつライン光源の長手方向における光強度のバラツキが少ない読取光を射出することができる。
また、狭ピッチルーバー110とLEDチップ101a,101b,…との位置関係を厳密に整合させる必要がないため、画像記録媒体上に照射された読取光の発光素子の列設方向における光強度のバラツキがより少なくなる。また、狭ピッチルーバー110を組み込む際の位置あわせが簡単になる。なお、本実施の形態では仕切り板112 のピッチは、LEDチップのピッチの略1/4としたがこれに限定されるものではなく、例えばLEDチップのピッチの1/10以下としてもよい。この場合には、読取光の広がり角が狭くなり、読取光の発光素子の列設方向における光強度のバラツキが一層少なくなる。
また、ITO膜120 が接地されているため、ライン光源100 と画像記録媒体10を電気的に分離することができ、LEDチップから発せられるノイズにより読み出されている画像情報が影響されることを防止でき、画像情報の信頼性が向上する。
なお、本発明の読取用露光装置は、画像記録媒体として、ストライプ電極を用いた静電記録体を使用したが、本発明はこれに限定されない。すなわち、読取用の電磁波で走査されることにより、放射線画像情報を坦持する潜像電荷に応じた電流を発生するものであれば、どのような画像記録媒体にも適用することができる。
また、上記実施の形態においては、光導電層が、記録用の放射線の照射によって導電性を呈することにより画像増信号を記録するものであるが、本発明による光導電層は必ずしもこれに限定されるものではなく、記録用の放射線の励起により発せられる光の照射によって導電性を呈するものとしてもよい。この場合、第1の電極層の表面に記録用の放射線を、例えば青色光等、他の波長領域の光に波長変換するいわゆるX線シンチレータといわれる波長変換層を積層したものとする。この波長変換層としては、例えばヨウ化セシウム(CsI)等を用いるのが好適である。また、第1の電極層および第1の絶縁層12は、記録用の放射線の励起により波長変換層で発せられる光に対して透過性を有するものとする。
なお、本発明の読取用露光装置は、画像記録媒体としては、読取用の電磁波で走査されることにより、放射線画像情報を坦持する潜像電荷に応じた電流を発生するものであれば、どのような画像記録媒体にも適用することができる。
次に、本発明の読取用露光装置を適用した別の実施の形態を図5に示して説明する。図5は、本発明の読取用露光装置100 を、蓄積性蛍光体シートから画像を読み取る画像読取システムに適用したものである。なお、図6は図5の露光装置の詳細な構成および輝尽発光光Mの検出部分を拡大して示した断面図である。
本画像読取システムは、予め放射線画像情報が蓄積記録された蓄積性蛍光体シート210 に対して読取光(励起光)Lを照射せしめる本発明の読取用露光装置100 と、該読取光Lの照射を受けて蓄積性蛍光体シート210 から発せられる輝尽発光光Mを集光検出する、矢印X方向に延びた光検出器220 と、光検出器220 に読取光Lが入射しないように光検出器220 の入射端面側に配された読取光カットフィルタ221 と、蓄積性蛍光体シート210 の表面側に設けられ輝尽発光光Mを効率よく光検出器220 の入射端面に導く矢印X方向に延びた集光ミラー230 と、蓄積性蛍光体シート210 を矢印Y方向に搬送するベルトコンベヤであるシート搬送手段240 と、光検出器220 に接続されている図示しない信号処理部とからなる。なお、光検出器220 は、その長さ方向(矢印X方向)に配された複数の光電変換素子222 から構成されており、各光電変換素子222 が蓄積性蛍光体シート210 の対応する箇所毎(画素毎)の輝尽発光光を検出する。光電変換素子222 としては具体的には、アモルファスシリコンセンサ、CCDセンサ、MOSセンサ等を適用する。
なお光検出器としては、蓄積性蛍光体シート210 に対してライン光源101とは反対側に配設された、平面状の2次元センサを用いることもできる。あるいは、1次元センサとして形成し、読取光の走査と同期させて移動させてもよい。
次に本実施形態の画像読取システムの作用について説明する。読取用露光装置100 から出力されるライン状の読取光Lが蓄積性蛍光体シート210 上に照射されるが、蓄積性蛍光体シート210 はシート搬送手段240 により矢印Y方向へ移動(副走査)され、蓄積性蛍光体シート210 の全面に亘って読取光Lが照射される。
読取光Lが照射された蓄積性蛍光体シート210 の部分からは、そこに蓄積記録されている放射線画像情報に応じた光量の輝尽発光光Mが発せられる。この発光した輝尽発光光Mは四方へ拡散し、その一部は光検出器220 の入射端面に入射し、一部は集光ミラー230 により反射されて光検出器220 の入射端面に入射される。この際、輝尽発光光Mに僅かに混在する、蓄積性蛍光体シート210 表面で反射した読取光Lが、読取光カットフィルタ221 によりカットされる。光検出器220 に集光された輝尽発光光Mは各光電変換素子222 において増幅、光電変換されて、各光電変換素子222 の対応する画素の画像信号Sとして外部の信号処理装置に出力される。本実施の形態においても、第1の実施の形態と同様の効果が得られる。
なお、読取用露光装置100 は、そのLEDチップとして蓄積性蛍光体シートから輝尽発光光を発光せしめるために適切な波長の光を出力するものを備えたものとする。
本発明の読取用露光装置を利用した、静電記録体を備えた画像読取システムを示す図 本発明の実施の形態による読取用露光装置を示す図 狭ピッチルーバーの概略構成図 LEDチップの配光特性を示す図 本発明の読取用露光装置を利用した、蓄積性蛍光体シートからの画像読取システムを示す図 蓄積性蛍光体シートからの画像読取システムにおける、読取用露光装置の詳細な構成を示す断面図 従来の読取用露光装置を示す図 ピンホールアレイの概略構成図
符号の説明
6 ガラス基板
10 静電記録体
11 第1の導電体層
12 記録用光導電層
13 電荷輸送層
14 読取用光導電層
15 第2の導電体層
15a エレメント
50 電流検出手段
51 電流検出アンプ
52 接続手段
53 電源
100 読取用露光装置
101 ライン光源
101a,101b,… LEDチップ
102 スリット
103 ホールアレイ
104,105 シリンドリカルレンズ
110 狭ピッチルーバー
111 透明シリコーンゴム板
112 仕切り板
210 蓄積性蛍光体シート
220 光検出器
221 読取光カットフィルタ
222 光電変換素子
230 集光ミラー
240 シート搬送手段

Claims (6)

  1. 画像情報が予め記録された画像記録媒体を読取光で走査露光することにより前記画像情報を読み取る際に、前記画像記録媒体に対して前記読取光を露光せしめる読取用露光装置であって、
    直線状に列設された多数の発光素子を有するライン光源と、
    前記各発光素子から射出された読取光を、前記発光素子の列設方向に直交する方向に集光させる光学手段と、
    前記各発光素子のピッチよりも狭いピッチで前記発光素子の列設方向に互いに平行に配設され反射防止処理が施された複数枚の仕切り板を有し、該仕切り板により前記各発光素子から射出された読取光の広がり角を前記発光素子の列設方向に角度制限する狭ピッチルーバーとを備えたことを特徴とする読取用露光装置。
  2. 前記仕切り板ピッチが発光素子ピッチの1/4以下であることを特徴とする請求項1記載の読取用露光装置。
  3. 前記発光素子がLEDであることを特徴とする請求項1または2記載の読取用露光装置。
  4. 前記ライン光源と前記画像記録媒体との間に、読取光に対して略透明であり接地されている導電膜が設けられていることを特徴とする請求項1から3いずれか1項記載の読取用露光装置。
  5. 前記画像記録媒体が、画像情報を静電潜像として記録し、前記読取光で走査露光されることにより、前記静電潜像に応じた電流を発生する静電記録体であることを特徴とする請求項1から4いずれか1項記載の読取用露光装置。
  6. 前記画像記録媒体が、画像情報を蓄積記録し、前記読取光で走査露光されることにより、前記画像情報に応じた輝尽発光光を発生する蓄積性蛍光体であることを特徴とする請求項1から4いずれか1項記載の読取用露光装置。
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