JP2007008087A - 画像記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来のインク供給機構の構成では、インクからの脱気に対して、気体透過性を有する膜を用いた場合には、インクの種類に影響され、またインクタンクを減圧して脱気させる場合、インクタンク形状に異なり、非常に脱気効率が悪かった。
【解決手段】本発明は、インク21を充填するサブタンク6と、サブタンク6を減圧する減圧ポンプ8と、多数の孔20が開口されたインク微細化機構であるノズル5とを有し、減圧されているサブタンク6内にインク21をシャワー状に噴出し、実体的なインク表面積を大きくして、効率の良い脱気を実施して、異なる種類のインク21にも適用でき、安定的に良質なインクを記録ヘッドに供給する画像記録装置である。
【選択図】図1

Description

本発明は、インク中の気泡や空気を除去するための脱気システムを搭載する画像記録装置に関する。
近年、簡便且つ安価に画像を記録できる画像記録装置として、インク噴出方式を用いた画像記録装置(インクジェットプリンタ)が数多く採用されている。この画像記録装置には、記録媒体幅以上の長さとなるような複数のノズルを有する記録ヘッドが設けられている。例えば記録紙及び樹脂フィルムといった記録媒体は、ノズルを有する記録ヘッドの下を相対移動する。そして、記録媒体が記録ヘッドのノズル列下を移動する際に、画像記録装置は、例えばピエゾ素子またはヒータを用いた各ノズルからインクを記録媒体に吐出し画像を記録する。
画像記録装置では、インク流通路上の配管やタンク内のインクに溶存する気泡は、インクの流れを阻害し、記録ヘッドに対してインクの供給不足を引き起こしてしまう。また、気泡が記録ヘッドの圧力室付近に存在すると、気泡が圧力緩衝材として働き、気泡がインクの吐出不良を引き起こす原因となってしまう。更に、長期に亘り、装置が稼働しなかった場合、インク中の気泡成分がインク成分と反応して、インクの固化といった吐出不良の問題が引き起こることもある。
それゆえ、気泡を除去するために様々な気泡除去方法が提案されている。気泡除去方法の一例である脱気方法は、大きく分けると、物理的脱気方法と、化学的脱気方法の2つに分けることができる。それらのうち、物理的脱気方法は、煮沸や減圧によって溶存空気の溶解性を下げて脱気し、気体の種類に関係なく除去する方法である。他方、化学的脱気方法は、例えば亜硫酸塩系の酸素吸収剤を用いてインク中の酸素濃度を低下させるものである。
また、特許文献1に開示されている従来の脱気方法は、インク内の溶存気体を気体透過性のある膜を介して透過させて除去する方法である。さらに上記気体透過性のある膜によりチューブを形成して、そのチューブ内を移動されるインクから減圧、真空にした外部に溶存気体を連続的に除去する特徴がある。
また、特許文献2に開示されている従来の脱気方法は、密閉系のインク槽と、この槽内の気体を排気して減圧する減圧手段と、を設けている。この方法は、インク槽内の空気を希釈化し、且つ減圧することによって、インクに含まれる溶存酸素の放出を促す方法である。
特開平05−017712号公報 特開昭60−210678号公報
しかし、前述した物理的脱気方法の煮沸において、煮沸だけでは十分な脱気が行えず、インクの劣化も招くことになる。
さらに化学的脱気方法に用いる亜硫酸塩系は、多価アルコールに溶けにくいため記録ヘッドのノズル目詰まりを起こし易い。また亜硫酸塩系は、還元作用によってインク中の染料の変質を引き起こすことがある。
特許文献1に開示された脱気方法は、効率の良い脱気を行うことが可能であるが、気体透過性のある膜が必要となる。またこの方法は、使用するインクの種類によっては膜を溶かしてしまい使用できない場合もある。
特許文献2に開示された脱気方法は、インクの種類に影響されずに、インク槽内を減圧することで脱気を行うことは可能である。しかしこの方法は、脱気効率に影響するインクの表面積を確保しなければならない。よってこの方法は、小型化を図った場合には非常に脱気効率が悪くなり、そのインク槽の形状も制限される。
そこで、本発明は、多種類のインクに適用でき、脱気効率の良い、脱気システム付きの画像記録装置を提供することを目的とする。
本発明は目的を達成するために、インクが充填されるインクボトルと、インクボトルからインク供給管を介してインクが供給される第1の空間を有するサブタンクと、第1の空間を減圧する減圧機構と、インクボトルから減圧機構により減圧された第1の空間に対してインクを供給させる際に、インクを微細なインク滴に変化させて噴出させるインク微細化機構と、サブタンクから前記インクを供給され、記録媒体に前記インクを吐出して画像を記録する記録ヘッドと、を具備することを特徴とする画像記録装置を具備する画像記録装置を提供する。
本発明によれば、多種類のインクに適用でき、脱気効率の良い、脱気システム付きの画像記録装置を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1乃至図5を参照して第1の実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係るインク噴出方式を用いた画像記録装置(例えば、インクジェットプリンタ)におけるインク供給流通路の概略構成を示す図である。図2は、図1に示したサブタンクを上部から見た概略上面図である。図3は、ノズルの正面図である。図4は、ノズルから噴出するインクの流量及び加圧ポンプの関係を示す図である。
まず、図1及び図2を参照して画像記録装置の構成について説明する。この画像記録装置には、記録ヘッド17に供給するためにインク21が充填されるインクボトル1と、インクボトル1からインク21を供給する流通路となるインク供給管2と、インク供給管2上に設けられインク21を加圧して管内に供給する加圧ポンプ3と、開閉により加圧ポンプ3から供給された供給管2内のインクの流通を制御する電磁弁4と、電磁弁4を通過したインク21を糸状または微小滴状等の微細なインク滴としてシャワー状に噴出させるインク微細化機構となるノズル5と、ノズル5から噴出されたインク21を充填するサブタンク6と、が設けられている。
サブタンク6は、内部をサブタンク室6a及びサブタンク室6bの2つの部屋にわけて構成されている。このサブタンク室6a及びサブタンク室6bの仕切り部分には、ゲートバルブ7が設けられている。このゲートバルブ7は、開口時にインク21をサブタンク室6aからサブタンク室6bに流出させる。
サブタンク室6aには、電磁弁9を介してサブタンク室6a内の圧力を減圧するための減圧ポンプ8が設けられている。さらにサブタンク室6aと電磁弁9との間には、サブタンク室6aの圧力を計測する圧力計10が設けられている。また、サブタンク室6aには、サブタンク室6aの側面に設けられ記録ヘッド17におけるメニスカスが維持されるための液面高さを検知する液面センサ11と、サブタンク室6aの上面に設けられサブタンク室6a内の圧力を調整する大気開放管12と、大気開放管12に設けられ開閉することで空気の流量を調整する電磁弁13と、が設けられている。
減圧ポンプ8は、サブタンク室6aの室圧を外気圧に対して−76kPa〜−96kPaまで減圧する。
サブタンク室6bには、サブタンク室6b内が大気圧になるように開放する大気開放口14と、サブタンク室6bから記録ヘッド17にインク21を送り出す流通路となるインク供給管15と、ゲートバルブ7とインク供給管15の間にサブタンク室6aから流入したインク21がサブタンク室6bに充填したインク21よりも先にインク供給管15に流入することを防止する仕切り板16と、が設けられている。図2に示すように仕切り板16の両端は、サブタンク6bの側壁との間に隙間22を形成している。記録ヘッド17は、サブタンク6から供給されたインク21をノズル18から記録媒体19に吐出して画像を記録する。
サブタンク室6a及びサブタンク室6bの内容積は、6a>6bである。サブタンク室6bは、少なくとも記録ヘッド17に対して水頭差を維持できるだけのインク量を収容可能な容量を有しているものとする。サブタンク室6aの容量は、記録ヘッド17の吐出量と、インク21の供給速度によって決まるが、サブタンク室6aの容量は、サブタンク室6bの2倍以上の容量を有しているものが好適である。
ところで、インク21の中に溶存している空気を脱気させるには、減圧された雰囲気内に収容して、溶存空気の溶解性を下げてやればよい。インク21に溶存した空気は、インク21表面と空気の界面から抜けやすい。界面から離れたインク21に溶存している空気を脱気するためには、真空度を上げてやればよい。しかし、真空度が高くなると、界面から離れたインク21に溶存している空気が沸騰する形で空気側に移動しようとするため、泡立ちが大きくなる。さらに、真空度が高いと、インク21の主要成分までもが抜けてしまい、インク21の劣化を招く結果となる。
そこで、インク21の劣化なく効率よく脱気するためには、界面を多くする、つまり、インク21の表面積を大きくすればよい。そのためにノズル5は、減圧された雰囲気内にインク21を糸状または微小滴状でサブタンク室6aに供給する。後述するように、インクの絶対的な表面積が大きくなり、低い真空度でインクから脱気することが可能になるため、インク21の主要成分が除去されることなく、沸騰つまり、泡立ちを抑制することができる。
一方、脱気されたインク21を常圧の状態に長時間放置すると、再び、空気がインク21内に溶解してしまう。この対策としては、画像記録時以外は、記録ヘッドに対して水頭差を保つインク21を除き、常に減圧された状態、ここでは、外気圧に対して−76kPa以下にインク21を保持する。この設定は、一般的にはインク21の脱気は外気圧に対して、−76kPa〜−96kPaの範囲内で行われているためである。これ以上に真空度を高くする(減圧する)と前述したように、インク成分が破壊されるおそれがあり、逆に低いと脱気効率が悪化してしまう。
また、記録ヘッドの水頭差を保つインク21は、非記録時の長さに準じて、インク21内へ空気の再溶解が生じる。そこで、パージ除去するモードを設定して、予め定めた非記録時間(例えば、経験的に求めてもよい)を越えた場合には、画像記録開始前に記録ヘッドに供給されているインク21から一定量をノズルから噴出してパージ除去し、その後空気の溶解が少ないインク21部分を用いて画像記録を開始する。
記録ヘッド17に対する水頭差の管理は、サブタンク室6aに設けられた液面センサ11で行う。ゲートバルブ7の開放により、サブタンク室6aからサブタンク室6bにインク21が供給される。ゲートバルブ7が開放されると、サブタンク室6aのインク21は、サブタンク室6bと同じ高さになるまでサブタンク室6bに移動する。つまり、サブタンク室6aとサブタンク室6bのインク21の液面高さは、常に同じ高さに保つことができる。
次に図3及び図4を参照してノズル及びノズルから噴出されるインク21の流量と加圧ポンプの圧力について詳細に説明する。
図3に示すようにノズル5のインク噴出面には、多数の孔20が開口されている。この孔20の径は、記録ヘッド17のノズル18の口径と略同一である。本実施形態では、例えば直径30μmが好適である。孔20の数は、各色の記録ヘッド17のノズル18の総数と同じかそれ以上の数とする。これは、サブタンク6への供給速度を上げるためである。
図4に示すようにノズル5から重力方向下向きにシャワー状にインク21を噴出させるためには、加圧ポンプ3による一定以上の圧力が必要となる。ある圧力以下では、各ノズルから噴出されたインク21は、一条にまとまってしまう。
ノズル5からシャワー状(複数の糸状)にインク21が噴出される際、インク21に含まれた空気は、サブタンク室6aの底面又は既に収容されたインク液面に降着するまでの間に、インクから脱気する。つまり、脱気すべきインクの絶対的な表面積が大きくなり、効率よく溶存している気体である空気を脱気することができる。
本実施形態の場合、ノズル5の孔20の直径は、例えば30μmが好適である。インク21は、一条のインクが直径30μmの太さを有して噴出される。なお孔20からシャワー状に噴出されるインク21は、噴出された一条のままの状態で降着する場合と、その後インク21の表面張力により微小滴の形である小球状になって降着する場合もある。
次に図5を参照して、インク流通路における脱気について説明する。図5(a)は、インクの脱気処理を含む記録ヘッドへのインク供給について説明するためのフローチャートである。図5(b)は、インク補給ステップにおけるサブルーチンについて説明するためのフローチャートである。
画像記録装置は、初期状態において、電磁弁4,9,13及びゲートバルブ7は閉じている。
まず、減圧ポンプ8を始動させる(Step1)。次に電磁弁13を開放してから(Step2)、サブタンク室6aとサブタンク室6bをつなぐゲートバルブ7を開放する(Step3)。続いて記録ヘッド17からサブタンク室6b内のインク21をパージによって排出させる(Step4)。パージによって、サブタンク室6b内のインク21は、消費されるに従い、サブタンク室6a内の脱気されたインクは、ゲートバルブ7を通じてサブタンク室6bに移動される。次に、第1のインク補給動作(Step5)に入る。
ここで図5(b)に示すサブルーチンを参照して第1のインク補給動作について説明する。
第1のインク補給動作(Step5)は、始めにゲートバルブ7を閉じ、次に電磁弁13を閉じる(Step21)。それから、電磁弁9を開放し(Step22)、サブタンク室6aの減圧を開始する。次に圧力計10で検出するサブタンク室6a内の圧力が外気圧に対して−76kPa以下になったか否か判定する(Step23)。
この判定で、圧力が−76kPa以下になった場合、直ちに電磁弁4を開放し、加圧ポンプ3によりインクボトル1からサブタンク室6aにインク供給を始める(Step24)。この時インク21は、ノズル5から減圧されたサブタンク室6a内にシャワー状に噴出され、脱気される。その際、サブタンク室6aに取り付けられた液面センサ11にてインク液面が液面センサ11を設けた高さ以上になるまでインク21を供給し、満たしたか否かを判定する(Step25)。満たした場合、加圧ポンプ3を停止し、電磁弁4を閉じ、続いて減圧ポンプに通じる電磁弁9を閉じサブタンク室6aの減圧を止める(Step26)。次に電磁弁13を開放してから(Step27)、ゲートバルブ7を開放する(Step28)。これによりサブタンク室6aとサブタンク室6bの液面高さが同じになるまで、サブタンク室6a内で脱気されたインク21が、サブタンク室6b内に移動する。
続いて、図5(a)のルーチンに戻り、説明する。
次に、インク21の供給が完了した後、画像記録を行うか否かを判定する(Step6)。画像記録を行う場合は、記録ヘッド17を駆動して、搬送された記録媒体に対してインクを吐出して画像を記録する(Step7)。画像記録した後液面センサ11により液面状態を確認し、液面センサ11を設けた位置以上に液面があるか否かを判定する(Step8)。液面センサ11を設けた位置以上の高さに液面があればStep6に戻り、再度記録するか否かを判定する。もし、液面センサの高さを満たしていなければ、Step5に戻りインク補給動作をおこなう。
Step6の判定において記録をしない場合、液面が液面センサ11の高さを満たしているか否かを判定する(Step9)。満たされていなければ第2のインク補給動作を行う(Step10)。第2のインク補給動作は、第1の補給動作と同じルーチンとなるためここでは詳細な説明は省略する。
次に第2のインク補給動作後に、終了の動作に入る。終了の動作は、まず、ゲートバルブ7を閉じ、電磁弁13を閉じる(Step11)。続いて、電磁弁9を開放し(Step12)、サブタンク室6aを減圧する。次に圧力計10が、外気圧に対して−76kPa以下になっているか否かを判定する(Step13)。外気圧に対して−76kPa以上であれば、そのまま減圧し、外気圧に対して−76kPa以下であれば、電磁弁9を閉じる(Step14)。次に記録を再開するか否かを判定する(Step15)。記録を再開するならば、Step2に戻る。記録を再開しないようであれば、減圧ポンプ8を停止し(Step16)、インク供給及び画像記録の動作を終了する。
本実施形態は、減圧ポンプ8によりサブタンク室6aを減圧した後、ノズル5によってインク21をシャワー状に噴出してサブタンク室6a内に供給するため、実質的にインクの表面積を大きくしてインク21に溶解している空気を脱気する。これにより本実施形態は、多種類のインク21を脱気でき、効率良くインク21中に溶解した空気の濃度を下げることで、インク21の流れを阻害してインク21の供給不足を生じ吐出不良の原因になることを防止し、安定した画像記録が可能である。また、非記録状態でも、サブタンク室6aを減圧状態にして、サブタンク室6aに溜まったインク21から脱気できるようにしているので、さらにインク21中の気体を少なくできる。
また本実施形態では、孔20の直径は、30μmであったが、勿論、この径に限定されるものではなく、インクの種別や粘性などのインク特性に応じて適宜設定することは可能である。例えば、直径100〜500μmにした場合には、孔20からより噴出が容易になり、粘度の大きなインク21でも適用できる。また孔20の直径は、さらに大きくても良い。直径を大きくした場合には、脱気効率が低下するが、用いるインク21の気体の溶解度、サブタンク内の気圧、必要とされる脱気程度、脱気処理能力、インク21の粘度や表面張力などの物性等に応じて適宜選定することができる。その他にも、ノズル5の形状としては、一般的な流体のスプレーノズルを用いることが可能である。
次に図6、図7及び図8を参照して第1の実施形態に係る変形例について詳細に説明する。図6は、第1の実施形態に係る第1の変形例の概略構成を示す図である。図7は、第1の実施形態に係る第2の変形例の概略構成を示す図である。図8は、第1の実施形態に係る第3の変形例の概略構成を示す図である。なお前述した第1の実施形態と同一部分には、同じ参照符合を付し、その詳細な説明は省略する。
図6に示す第1の変形例は、ノズル5の噴出面から液面までの距離を長くした構成である。図7に示す第2の変形例は、ノズル5のインク噴出面を重力方向(下向き)ではなく、ノズル5を水平方向(横向き)に配置し、ノズル5から噴出したインク21が重力方向に対して横向きに噴出する構成である。図8に示す第3の変形例は、ノズル5の噴出面を重力方向上向きに設置し、ノズル5から噴出したインク21が重力方向に対して上向きに噴出する構成である。各変形例の動作は第1の実施形態と同一なために省略する。
これらの変形例は、前述した第1の実施形態と同様にいずれもノズル5からインク21を水平又は上方にシャワー状に噴出させる。よってこれら変形例は、前述した第1の実施形態に比べて、サブタンク室6a内の既に供給されているインクの液面に降着するまでの滞空時間が長くなるため、さらに脱気効率を向上させることができる。
従って、これらの変形例は、脱気効率をさらに向上させることが可能であり、かつ加える圧力や孔の径を変えることにより、多種類のインク21に容易に対応できる。
以上のことから、脱気効率良くインク中に溶解した空気の濃度を下げ、インクの流れを阻害してインクの供給不足を起こしたり、吐出不良の原因になったりすることを防止し、安定的に良質のインクを記録ヘッドに供給し、安定した画像記録が可能である。
次に図9及び図10を参照して本発明に係る第2の実施形態について詳細に説明する。
図9は、本実施形態に係る画像記録装置におけるインク供給流通路の概略構成を示す図である。なお前述した第1の実施形態と同一部分には、同じ参照符合を付し、その詳細な説明は省略する。
本実施形態には、第1の実施形態の構成に示したサブタンク6にノズル5から流入したインク21が溢れることを防止するために液面上限を検知する液面センサ30及び液面の過剰低下を防止するために液面下限を検知する液面センサ31と、サブタンク6の圧力を調整する大気開放管32と、大気開放管32に設けられ空気の流路を開閉する電磁弁33と、インク流量を調整するためにインク供給管15に設けられた電磁弁34と、が設けられている。
またサブタンク6には、サブタンク室6aに設けられた液面センサ11と、電磁弁13と、大気開放管12と、サブタンク室6bに設けられた仕切り板16と、弁7と、が取り除かれている。
更に本実施形態は、上述以外の構成は、第1の実施形態と同一の構成である。
なお脱気されたインク21は、常圧の状態で長時間放置されると、再び空気を溶解させてしまう。そこで非記録状態でインク21を長時間放置する場合には、サブタンク6は、常にヘッドの水頭差を保ち、かつ常圧よりも空気の溶解性の低い真空状態、すなわち外気圧に対して−0.43kPa〜−2.21kPaという真空状態を維持する。
次に図10を参照して画像記録時のインク流通路の動作を詳細に説明する。
図10は、本実施形態に係る画像記録時のインク流通路の動作を示すフローチャートである。
初期状態では、電磁弁4,9,33は閉じており、電磁弁34は開いている。まずサブタンク6と記録ヘッド17をつなぐインク供給管15に設けられた電磁弁34を閉じる(Step31)。このとき、インクタンク1につながった電磁弁4と大気に連通している電磁弁33は、閉じたままである。続いて電磁弁9を開放し(Step32)、減圧ポンプ8を始動させる(Step33)。
次に圧力計10を用いてサブタンク6内の圧力が外気圧に対して−76kPa以下か否かを判定する(Step34)。−76kPa以下であればインクタンク1につながった電磁弁4を開放し、加圧ポンプ3を始動させる(Step35)。
これにより、ノズル5から糸状になったインク21が減圧されたサブタンク6に噴出され、脱気が行われる。その際、液面センサ30を設けた高さまでインク液面が供給されたか否かを判定する(Step36)。液面が液面センサ30を超えたところで電磁弁4を閉じ、加圧ポンプ3を停止させる(Step37)。
この時点でサブタンク6内の圧力は、外気圧に対して−76kPa近傍であり、記録ヘッド17の水頭を保つ圧力すなわち外気圧に対して−0.43kPa〜−2.21kPaより、圧力が低くなっていることを調整するために、大気と連通している電磁弁33を開放する(Step38)。これにより外気圧に対して圧力計10が−0.43kPa〜−2.21kPaになったか否かを判定する(Step39)。サブタンク6の圧力において圧力計10が−0.43kPa〜−2.21kPa以内になったところで、電磁弁33を閉じ、記録ヘッド17と連通する電磁弁34を開放させる(Step40)。
このとき、液面センサ31を設けた高さ以上にインク21があるか否かを判定する。(Step41)。この際、液面センサ31の高さ以上にインク21がなければ電磁弁34を閉じ(Step42)、次に電磁弁33(Step43)を閉じてからStep34に戻る。液面センサ31の高さ以上に液面があれば記録を開始する(Step44)。同時に再び圧力計10によりサブタンク6内の圧力を測定して、サブタンク6の圧力が−0.43kPa〜−2.21kPaか否かを判定する(Step45)。その際、圧力が100kPa以下であれば電磁弁33を開放し(Step46)、圧力が100kPa以上であれば電磁弁33を閉じ(Step47)、圧力の調整を行いStep45に戻る。
また、Step44後には記録を継続するか否かを判定する(Step48)。継続するのであればStep41に戻る。更にStep45において圧力が−0.43kPa〜−2.21kPa以内であれば、記録を継続するか否かを判定する(Step49)。記録を継続するのであればStep45に戻る。
Step48,49において記録を継続しないのであれば、電磁弁9,33を閉じ(Step50)、減圧ポンプ8を停止させ(Step51)、このフローを終了する。
本実施形態のように、水頭差を維持するサブタンクと、インク21を充填するサブタンクと、を分離しないことで、放置による空気を溶存してしまったインク21を捨てなくて済む。また、サブタンク6内の圧力を直接コントロールするため、ヘッドの水頭値を維持するために、水頭位置に頼る必要がない。すなわち、記録ヘッド17とサブタンク6の位置が制約されないという利点がある。また本実施形態のように、多種類のインク21に適用でき、効率良く脱気ができ、インク21中に溶解した空気の濃度を下げることで、インク21の流れを阻害してインク21の供給不足を起こし吐出不良の原因になることを防止し、安定した画像記録が可能である。
本発明に係る第1の実施形態の画像記録装置におけるインク流通路の概略構成を示す図である。 図1に示したサブタンクを上部から見た概略上面図である。 ノズルの正面図である。 ノズルから噴出するインクの流量及び加圧ポンプの関係を示す図である。 画像記録時のインク流通路の動作を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係る第1の変形例の概略構成を示す図である。 第1の実施形態に係る第2の変形例の概略構成を示す図である。 第1の実施形態に係る第3の変形例の概略構成を示す図である。 本発明に係る第2の実施形態の画像記録装置におけるインク流通路の概略構成を示す図である。 画像記録時のインク流通路の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1:インクボトル、2,15:インク供給管(流通路)、3:加圧ポンプ、4,9,12,13:電磁弁、5:ノズル、6:サブタンク、6a,6b:サブタンク室、7:ゲートバルブ、8:減圧ポンプ、10:圧力計、11:液面センサ、12:大気開放管、14:大気開放口、16:仕切り板、17:記録ヘッド、18:ノズル、19:記録媒体、20:孔、22:隙間。

Claims (9)

  1. インクが充填されるインクボトルと、
    前記インクボトルからインク供給管を介して前記インクが供給される第1の空間を有するサブタンクと、
    前記第1の空間を減圧する減圧機構と、
    前記インクボトルから前記減圧機構により減圧された前記第1の空間に対して前記インクを供給させる際に、前記インクを微細なインク滴に変化させて噴出させるインク微細化機構と、
    前記サブタンクから前記インクが供給され、記録媒体に前記インクを吐出して画像を記録する記録ヘッドと、
    を具備することを特徴とする画像記録装置。
  2. 前記サブタンクは、
    前記記録ヘッドに前記インクを供給し、前記記録ヘッドの水頭を維持するための第2の空間を有する水頭維持手段と、
    前記第1の空間に充填された前記インクを前記第2の空間に流入させる流入部と、
    を具備することを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 前記流入部は、さらに前記記録ヘッドから前記インクを吐出する際に開放される弁を有することを特徴とする請求項2に記載の画像記録装置。
  4. 前記水頭維持手段において、前記記録ヘッドの前記水頭の維持を前記第2の空間に保持される前記インクが行うことを特徴とする請求項2に記載の画像記録装置。
  5. 前記減圧機構は、前記第1の空間の圧力を常に外気圧に対して−0.43kPa〜−2.21kPaに維持することを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  6. 前記インク微細化機構は、前記記録ヘッドのノズル孔と略同じサイズの無数の孔を有し、前記孔により前記インクを微細なインク滴として噴出し、前記サブタンクに降着するまでに前記インクを脱気させることを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  7. 前記インク微細化機構は、前記インクを重力方向に対して下向きに噴出することを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  8. 前記インク微細化機構は、前記インクを重力方向に対して横向きに噴出することを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  9. 前記インク微細化機構は、前記インクを重力方向に対して上向きに噴出することを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
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