JP2007003266A - 回転速度検出装置付き車輪用軸受装置 - Google Patents

回転速度検出装置付き車輪用軸受装置 Download PDF

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Abstract

【課題】
パルサリングと回転速度センサとのエアギャップの変動を抑制し、検出精度を高めた回転速度検出装置付き車輪用軸受装置を提供する。
【解決手段】
固定部材となる外方部材5に回転速度センサ11が装着されると共に、この回転速度センサ11に所定の軸方向のエアギャップを介して対峙するパルサリング12が内方部材3に装着された内輪回転タイプの回転速度検出装置付き車輪用軸受装置において、パルサリング12が、耐食性を有する磁性体の鋼板からプレス加工によってカップ状に形成されると共に、当該パルサリング12の検出面の振れが0.1mm以下、かつ平面度が0.05mm以下に規制されている。これにより、単一ピッチ誤差を抑制すると共に、回転速度検出センサ11とのエアギャップの変動を抑え、検出精度を高めることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車等の車輪を回転自在に支承すると共に、この車輪の回転速度を検出する回転速度検出装置が内蔵された回転速度検出装置付き車輪用軸受装置に関するものである。
自動車の車輪を懸架装置に対して回転自在に支承すると共に、車輪の回転速度を検出してアンチロックブレーキシステム(ABS)を制御する回転速度検出装置が内蔵された回転速度検出装置付き車輪用軸受装置が一般的に知られている。従来、このような車輪用軸受装置は、転動体を介して転接する内方部材および外方部材の間にシール装置が設けられ、円周方向に磁極を交互に並べてなる磁気エンコーダを前記シール装置に一体化させると共に、磁気エンコーダと、この磁気エンコーダに対面配置され、車輪の回転に伴う磁気エンコーダの磁極変化を検出する回転速度センサとで回転速度検出装置が構成されている。
前記回転速度センサは、懸架装置を構成するナックルに車輪用軸受装置が装着された後、当該ナックルに装着されているものが一般的である。しかし、この回転速度センサと磁気エンコーダとのエアギャップの調整作業の煩雑さを解消すると共に、よりコンパクト化を狙って、最近では回転速度センサをも軸受に内蔵した回転速度検出装置付き車輪用軸受装置が提案されている。
このような回転速度検出装置付き車輪用軸受装置の一例として図6に示すような構造が知られている。この回転速度検出装置付き車輪用軸受装置は、図示しない懸架装置に支持固定され、固定部材となる外方部材51と、この外方部材51に複列のボール53、53を介して内挿された内方部材52とを有している。内方部材52は、ハブ輪55と、このハブ輪55に外嵌された内輪56とからなる。
外方部材51は外周に車体取付フランジ51bを一体に有し、内周には複列の外側転走面51a、51aが形成されている。一方、内方部材52は、前記した外方部材51の外側転走面51a、51aに対向する複列の内側転走面55a、56aが形成されている。これら複列の内側転走面55a、56aのうち一方の内側転走面55aはハブ輪55の外周に一体形成され、他方の内側転走面56aは、ハブ輪55の内側転走面55aから軸方向に延びる円筒状の小径段部55bに圧入された内輪56の外周に形成されている。そして、複列のボール53、53がこれら両転走面間にそれぞれ収容され、保持器57、57によって転動自在に保持されている。
ハブ輪55は、外周に車輪(図示せず)を取り付けるための車輪取付フランジ54を一体に有し、また、外方部材51の端部にはシール58およびカバー59が装着され、軸受内部に封入された潤滑グリースの漏洩と、外部から軸受内部に雨水やダスト等が侵入するのを防止している。
ここで、ハブ輪55の内端部にはトーンホイール(パルサリング)60が外嵌固定されている。このトーンホイール60は、鋼板等の磁性金属板にプレス加工、絞り加工、バーリング加工等の塑性加工を施すことにより、全体が円環状に形成されている。
このトーンホイール60は、内周縁部に円筒部60a、外周縁部に平板部60bを有している。そして、円筒部60aと平板部60bとの間には、少なくとも3箇所の折れ曲がり部62、64、66を持ち、屈曲した断面形状を有する高剛性部61が存在する。すなわち、円筒部60aの外端縁部には第1の折れ曲がり部62が設けられ、この第1の折れ曲がり部62を介して円輪状接続部63が、円筒部60aの外端縁から径方向外方に連続している。また、円輪状接続部63の外周縁部には第2の折れ曲がり部64が存在し、この第2の折れ曲がり部64を介して外側円筒部65が、前記円筒部60aと同方向に折れ曲がっている。この外側円筒部65と円筒部60aとは互いに同心に配置されている。さらに、外側円筒部65の内端縁部には第3の折れ曲がり部66が存在し、この第3の折れ曲がり部66を介して前記平板部60bが、前記外側円筒部65から径方向外方に連続している。なお、平板部60bには複数の透孔67、67が、円周方向に亙って等間隔に形成されている。これらの透孔67は、外周寄りの幅が広く、内周寄りの幅が狭い、扇形に形成されている。
一方、外方部材51のインボード側の端部にはカバー59が外嵌固定されている。このカバー59は、樹脂成形またはステンレス鋼板等の金属板に絞り加工を施すことにより、全体が円環状に形成されている。また、カバー59は、底板部59aと周壁部59bとから構成され、このうち底板部59aには、合成樹脂からなる保持部68が固定されている。この保持部68には回転速度センサ(図示せず)が包埋されており、前記トーンホイール60に軸方向隙間を介して対向配置されている。そして、回転速度センサの出力が、図示しないABSの制御器に送られる。
このように、トーンホイール60の内周寄り部分には、第1〜第3の折れ曲がり部62、64、66によって囲まれ、大きな断面係数を有する高剛性部61が存在するため、トーンホイール60の剛性を十分に確保できる。その結果、トーンホイール60をハブ輪55に外嵌固定する際、円筒部60aが弾性変形して大きくなっても高剛性部61で吸収され、平板部60bが変形するのを防止することができる。したがって、トーンホイール60が軽量で安価に製作できるにも拘わらず、変形による回転速度検出の誤差の発生を抑えることができる。
特開平8−43410号公報
然しながら、こうした従来の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置において、トーンホイール60は軽量で安価に製作するためにプレス加工等によって形成されているので、検出面の精度が得にくい。その結果、トーンホイール60の位相によって回転速度センサとのエアギャップが変動して出力信号の特性がバラツキ、車速に誤差が生じたり、出力信号が出ない等の不具合が発生する恐れがあった。すなわち、トーンホイール60の検出面となる透孔67は、軸受の回転に伴って振れと高さが常に変化している。つまり、エアギャップは軸受のアキシアル振れをはじめ、トーンホイール60の振れ精度、平面度、組み込み位置等によって影響されるが、中でも、トーンホイール60の振れ精度および平面度が大きく関わってくると考えられる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、パルサリングと回転速度センサとのエアギャップの変動を抑制し、検出精度を高めた回転速度検出装置付き車輪用軸受装置を提供することを目的としている。
係る目的を達成すべく、本発明のうち請求項1記載の発明は、内周に複列の外側転走面が形成された外方部材と、一端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、外周に軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に圧入された少なくとも一つの内輪からなり、外周に前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が形成された内方部材と、この内方部材および前記外方部材のそれぞれの転走面間に転動自在に収容された複列の転動体と、前記内方部材に固定され、円周方向に亙る特性を交互にかつ等間隔に変化させたパルサリングと、前記外方部材の端部に装着されたカバー、およびこのカバーに支持され、前記パルサリングに所定の軸方向のエアギャップを介して対向配置された回転速度センサを備えた回転速度検出装置付き車輪用軸受装置において、前記パルサリングの検出面の振れおよび平面度が所定値以下に規制されている。
このように、固定部材となる外方部材に回転速度センサが装着されると共に、この回転速度センサに所定の軸方向のエアギャップを介して対峙するパルサリングが内方部材に装着された内輪回転タイプの回転速度検出装置付き車輪用軸受装置において、パルサリングの検出面の振れおよび平面度が所定値以下に規制されているので、単一ピッチ誤差を抑制すると共に、回転速度検出センサとのエアギャップの変動を抑え、検出精度を高めた回転速度検出装置付き車輪用軸受装置を提供することができる。
好ましくは、請求項2に記載の発明のように、前記パルサリングの検出面の振れが0.1mm以下、かつ平面度が0.05mm以下に規制されていれば、単一ピッチ誤差を4%以下に確保することができる。
また、請求項3に記載の発明のように、前記パルサリングが耐食性を有する磁性体の鋼板からプレス加工によってカップ状に形成され、前記内輪に外嵌される円筒状の嵌合部と、この嵌合部から径方向内方に延びる鍔部と、この鍔部から軸方向に延びる円筒部、および底部を備え、この底部の円周方向等配に複数の透孔が穿設されていれば、薄肉の鋼板を使用しても所望の剛性を得ることができると共に、圧入による弾性変形が検出部となる透孔に影響を及ぼすことがない。
また、請求項4に記載の発明のように、前記透孔同士の間に存在する柱部の幅寸法が、内周側から外周側に亙って均一になるように設定されていれば、透孔を精度良く、かつ安定して打ち抜き加工することができる。
また、請求項5に記載の発明のように、前記カバーが、耐食性を有する非磁性体の鋼鈑からプレス加工によって形成されていれば、回転速度センサの感知性能に悪影響を及ぼさず、信頼性の高い回転速度検出装置を提供することができる。
本発明に係る回転速度検出装置付き車輪用軸受装置は、内周に複列の外側転走面が形成された外方部材と、一端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、外周に軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に圧入された少なくとも一つの内輪からなり、外周に前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が形成された内方部材と、この内方部材および前記外方部材のそれぞれの転走面間に転動自在に収容された複列の転動体と、前記内方部材に固定され、円周方向に亙る特性を交互にかつ等間隔に変化させたパルサリングと、前記外方部材の端部に装着されたカバー、およびこのカバーに支持され、前記パルサリングに所定の軸方向のエアギャップを介して対向配置された回転速度センサを備えた回転速度検出装置付き車輪用軸受装置において、前記パルサリングの検出面の振れおよび平面度が所定値以下に規制されているので、パルサリングの検出面の振れおよび平面度が所定値以下に規制されているので、単一ピッチ誤差を抑制すると共に、回転速度検出センサとのエアギャップの変動を抑え、検出精度を高めた回転速度検出装置付き車輪用軸受装置を提供することができる。
外周に車体取付フランジを一体に有し、内周に複列の外側転走面が形成された外方部材と、一端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、外周に前記複列の外側転走面に対向する一方の内側転走面と、この内側転走面から軸方向に延びる軸状の小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に圧入され、外周に前記複列の外側転走面に対向する他方の内側転走面が形成された内輪からなる内方部材と、この内方部材および前記外方部材のそれぞれの転走面間に転動自在に収容された複列の転動体と、前記内方部材に固定され、円周方向に亙る特性を交互にかつ等間隔に変化させたパルサリングと、前記外方部材の端部に装着されたカバー、およびこのカバーに支持され、前記パルサリングに所定の軸方向のエアギャップを介して対向配置された回転速度センサを備えた回転速度検出装置付き車輪用軸受装置において、前記パルサリングが、耐食性を有する磁性体の鋼板からプレス加工によってカップ状に形成されると共に、当該パルサリングの検出面の振れが0.1mm以下、かつ平面度が0.05mm以下に規制されている。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る回転速度検出装置付き車輪用軸受装置の一実施形態を示す縦断面図、図2(a)は、図1に示すパルサリングの側面図、(b)は縦断面図、図3は、出力信号の波形図、図4は、パルサリングの精度測定例を示す説明図、図5は、パルサリングの平面度と単一ピッチ誤差の測定結果を示すグラフである。なお、以下の説明では、車両に組み付けた状態で車両の外側寄りとなる側をアウトボード側(図面左側)、中央寄り側をインボード側(図面右側)という。
この回転速度検出装置付き車輪用軸受装置は従動輪用の第3世代と称され、ハブ輪1と内輪2からなる内方部材3と、この内方部材3に複列の転動体(ボール)4、4を介して外挿された外方部材5とを備えている。
ハブ輪1は、アウトボード側の端部に車輪(図示せず)を取り付けるための車輪取付フランジ6を一体に有し、この車輪取付フランジ6の円周等配位置にハブボルト6aが植設されている。また、外周にはアウトボード側の内側転走面1aと、この内側転走面1aから軸方向に延びる軸状の小径段部1bが形成されている。この小径段部1bには外周にインボード側の内側転走面2aが形成された内輪2が所定のシメシロを介して圧入されている。
外方部材5は、S53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中炭素鋼からなり、外周にナックル(図示せず)に取り付けるための車体取付フランジ5bを一体に有し、内周には前記複列の内側転走面1a、2aに対向する複列の外側転走面5a、5aが一体に形成されている。これら外側転走面5a、5aには高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化処理されている。この外方部材5の外側転走面5a、5aと、これらに対向する複列の内側転走面1a、2a間には複列の転動体4、4がそれぞれ収容され、保持器7、7によって転動自在に保持されている。また、外方部材5の端部にはシール8およびカバー9が装着され、軸受内部に封入された潤滑グリースの漏洩と、外部から軸受内部に雨水やダスト等が侵入するのを防止している。
ハブ輪1はS53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中炭素鋼からなり、アウトボード側のシール8が摺接するシールランド部から内側転走面1aおよび小径段部1bに亙って高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化処理されている。これにより、車輪取付フランジ6の基部となるシールランド部は耐摩耗性が向上するばかりでなく、車輪取付フランジ6に負荷される回転曲げ荷重に対して充分な機械的強度を有し、ハブ輪1の耐久性が一層向上する。
一方、内輪2は、SUJ2等の高炭素クロム軸受鋼からなり、ズブ焼入れにより芯部まで58〜64HRCの範囲で硬化処理されている。ハブ輪1のインボード側の端部にはねじ部1cが形成され、このねじ部1cに締結された固定ナット10によってハブ輪1と内輪2とが着脱可能に軸方向に一体結合されている。ここでは、転動体4、4をボールとした複列アンギュラ玉軸受を例示したが、これに限らず転動体に円すいころを使用した複列円すいころ軸受であっても良い。ここでは、固定ナット10でハブ輪1と内輪2を一体結合しているが、ハブ輪1の端部を加締めて塑性結合する方法でも良い。
本実施形態では、カップ状に形成されたカバー9が外方部材5の端部に装着され、回転速度センサ11が包埋されている。カバー9は、耐食性を有するステンレス鋼板等をプレス加工にて形成されている。特に、カバー9が回転速度センサ11の感知性能に悪影響を及ぼさないように、非磁性体の鋼鈑、例えば、オーステナイト系ステンレス鋼鈑(JIS規格のSUS304系等)で形成されるのが好ましい。回転速度センサ11は、ホール素子、磁気抵抗素子(MR素子)等、磁束の流れ方向に応じて特性を変化させる磁気検出素子と、この磁気検出素子の出力波形を整える波形成形回路が組み込まれたICとからなる。
一方、内輪2の外径にはパルサリング12が圧入され、回転速度センサ11と軸方向に所定のエアギャップを介して対向するように配設されている。このパルサリング12は、内輪2に圧入される円筒状の嵌合部12aと、この嵌合部12aから径方向内方に延びる鍔部12bと、この鍔部12bから軸方向に延びる円筒部12c、および底部12dからなる。なお、このパルサリング12は、強磁性体の鋼鈑、例えば、フェライト系のステンレス鋼鈑(JIS規格のSUS430系等)や、防錆処理された冷間圧延鋼鈑(JIS規格のSPCC系等)からプレス加工によってカップ状に形成されている。そして、鍔部12bを内輪2の端面に当接した状態で位置決め固定されている。
なお、ここでは、パルサリング12が、円筒状の嵌合部12aと、この嵌合部12aから径方向内方に延びる鍔部12bが形成された構成のものを例示したが、これに限らず、例えば、図6(a)〜(c)に示したものも例示できる。図6(a)に示すパルサリング15は、円筒状の嵌合部12aと、内輪2を閉塞する底部12dからなる。(b)に示すパルサリング16は、内輪2に圧入される円筒状の嵌合部12aと、この嵌合部12aから径方向内方に傾斜して延びる傾斜部16aと、および底部12dとからなる。また、(c)に示すパルサリング12’は、内輪2に圧入される円筒状の嵌合部12a’と、この嵌合部12a’から径方向内方に延びる鍔部12bと、この鍔部12bから軸方向に延びる円筒部12c、および底部12dからなる。なお、嵌合部12a’は前述したパルサリング12よりも長く延び、鍔部12bは、内輪2の端面に当接せず内部スペースを確保している。
パルサリング12は、図2に示すように、底部12dの円周方向等配に複数の透孔13、13が穿設されている。これにより、パルサリング12に薄肉の鋼板を使用しても所望の剛性を得ることができると共に、圧入による弾性変形が検出部となる透孔13に影響を及ぼすことがない。また、これらの透孔13、13は、外周寄りの幅が広く、内周寄りの幅が狭く扇形にプレス打ち抜きによって形成されている。また、これらの透孔13、13同士の間に存在する柱部(検出面)14、14の幅寸法は、内周側から外周側に亙って均一になるように設定されている。これにより、透孔13、13を精度良く、かつ安定して打ち抜き加工することができる。
なお、ここでは、複数の透孔13が形成されたパルサリング12を例示したが、これに限らず、円周方向に交互に、かつ等間隔に特性が変化する構成であれば良く、透孔13に変えて凹凸形状であっても良い。また、ゴム等のエラストマにフェライト等の磁性体粉が混入され、周方向に交互に磁極N、Sが着磁された磁気エンコーダであっても良い。
図3は、回転速度センサ11から制御部に送られる出力波形の一例を示している。一般的に、ABS制御を行う回転速度センサの出力信号の精度は、ピッチ波形(P1、P2、・・・Pn)の誤差(以下、ピッチ誤差と言う)で検証される。このピッチ誤差は、P1〜Pnで示されるピッチ波形(一周期)の角度と、理論上の角度との誤差を算出して行われる。この誤差を、軸受一回転分のそれぞれのピッチ波形P1〜Pn毎(n個)に取り込み、最悪値となる数値を単一ピッチ誤差と定義した場合、回転速度センサ11の出力信号の単一ピッチ誤差は、一般的に4%以下の要求が多い。したがって、本出願人はこの単一ピッチ誤差が4%以下を確保できるパルサリング12の振れおよび平面度について試験を行い規定化した。
図4にパルサリング12の精度を測定する一例を示す。外方部材5における車体取付フランジ5bの側面を基準面とし、ハブ輪1を回転させてパルサリング12の振れ精度を所定値(ここでは、0.1mm以下)に抑えた上で平面度を測定する。測定位置は、透孔の場合はその内径側もしくは外径側のいずれでも良く、両側を測定すればさらに良い。NS極の場合は、非接触式の測定器によってエンコーダ中央位置を測定する。そして、この平面度をパラメータにして、単一ピッチ誤差を測定した結果を図5に示す。このグラフから判るように、パルサリング12の振れを0.1mm以下、かつ平面度を0.05mm以下とすることにより、単一ピッチ誤差を4%以下に確保することができる。これにより、回転速度検出センサ11とのエアギャップの変動を抑え、検出精度を高めた回転速度検出装置付き車輪用軸受装置を提供することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明を行ったが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるものではなく、あくまで例示であって、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
本発明に係る回転速度検出装置付き車輪用軸受装置は、固定部材となる外方部材に回転速度センサが装着されると共に、この回転速度センサに所定の軸方向のエアギャップを介して対峙するパルサリングが内方部材に装着された内輪回転タイプの回転速度検出装置付き車輪用軸受装置に適用することができる。
本発明に係る車輪用軸受装置の一実施形態を示す縦断面図である。 (a)は、図1のパルサリングを示す側面図である。 (b)は、同上、縦断面図である。 パルサリングの出力信号を示す波形図である。 パルサリングの精度を測定する一例を示す説明図である。 パルサリングの平面度と単一ピッチ誤差の測定結果を示すグラフである。 (a)〜(c)は、本発明に係るパルサリングの変形例を示す縦断面図である。 従来の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置を示す縦断面図である。
符号の説明
1・・・・・・・・・・・・・ハブ輪
1a、2a・・・・・・・・・内側転走面
1b・・・・・・・・・・・・小径段部
1c・・・・・・・・・・・・ねじ部
2・・・・・・・・・・・・・内輪
3・・・・・・・・・・・・・内方部材
4・・・・・・・・・・・・・転動体
5・・・・・・・・・・・・・外方部材
5a・・・・・・・・・・・・外側転走面
5b・・・・・・・・・・・・車体取付フランジ
6・・・・・・・・・・・・・車輪取付フランジ
6a・・・・・・・・・・・・ハブボルト
7・・・・・・・・・・・・・保持器
8・・・・・・・・・・・・・シール
9・・・・・・・・・・・・・カバー
10・・・・・・・・・・・・固定ナット
11・・・・・・・・・・・・回転速度センサ
12、12’、15、16・・パルサリング
12a、12a’・・・・・・嵌合部
12b・・・・・・・・・・・鍔部
12c・・・・・・・・・・・円筒部
12d・・・・・・・・・・・底部
13・・・・・・・・・・・・透孔
14・・・・・・・・・・・・柱部
16a・・・・・・・・・・・傾斜部
51・・・・・・・・・・・・外方部材
51a・・・・・・・・・・・外側転走面
51b・・・・・・・・・・・車体取付フランジ
52・・・・・・・・・・・・内方部材
53・・・・・・・・・・・・ボール
54・・・・・・・・・・・・車輪取付フランジ
55・・・・・・・・・・・・ハブ輪
55a、56a・・・・・・・内側転走面
55b・・・・・・・・・・・小径段部
56・・・・・・・・・・・・内輪
57・・・・・・・・・・・・保持器
58・・・・・・・・・・・・シール
59・・・・・・・・・・・・カバー
60・・・・・・・・・・・・トーンホイール
60a・・・・・・・・・・・円筒部
60b・・・・・・・・・・・平板部
61・・・・・・・・・・・・高剛性部
62・・・・・・・・・・・・第1の折れ曲がり部
63・・・・・・・・・・・・円輪状接続部
64・・・・・・・・・・・・第2の折れ曲がり部
65・・・・・・・・・・・・外側円筒部
66・・・・・・・・・・・・第3の折れ曲がり部
67・・・・・・・・・・・・透孔
68・・・・・・・・・・・・保持部
P1、P2、Pn・・・・・・ピッチ波形

Claims (5)

  1. 内周に複列の外側転走面が形成された外方部材と、
    一端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、外周に軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に圧入された少なくとも一つの内輪からなり、外周に前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が形成された内方部材と、
    この内方部材および前記外方部材のそれぞれの転走面間に転動自在に収容された複列の転動体と、
    前記内方部材に固定され、円周方向に亙る特性を交互にかつ等間隔に変化させたパルサリングと、
    前記外方部材の端部に装着されたカバー、およびこのカバーに支持され、前記パルサリングに所定の軸方向のエアギャップを介して対向配置された回転速度センサを備えた回転速度検出装置付き車輪用軸受装置において、
    前記パルサリングの検出面の振れおよび平面度が所定値以下に規制されていることを特徴とする回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
  2. 前記パルサリングの検出面の振れが0.1mm以下、かつ平面度が0.05mm以下に規制されている請求項1に記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
  3. 前記パルサリングが耐食性を有する磁性体の鋼板からプレス加工によってカップ状に形成され、前記内輪に外嵌される円筒状の嵌合部と、この嵌合部から径方向内方に延びる鍔部と、この鍔部から軸方向に延びる円筒部、および底部を備え、この底部の円周方向等配に複数の透孔が穿設されている請求項1または2に記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
  4. 前記透孔同士の間に存在する柱部の幅寸法が、内周側から外周側に亙って均一になるように設定されている請求項3に記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
  5. 前記カバーが、耐食性を有する非磁性体の鋼鈑からプレス加工によって形成されている請求項1乃至4いずれかに記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009150421A (ja) * 2007-12-18 2009-07-09 Ntn Corp 回転速度検出装置付車輪用軸受装置
CN110720043A (zh) * 2017-03-24 2020-01-21 日进全球株式会社 车轮速度检测装置

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