JP2007001045A - 画像記録装置及び方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ノズル異常の特定が不要で、不吐出等によるスジムラの視認性を低減することができ、装置サイズの小型化、低コスト化を可能とする画像記録装置及び方法を提供する。
【解決手段】本発明の一態様としてのインクジェット記録装置は、記録媒体上に処理液ドット(92)を非規則的な分布で付着させる処理液付着手段(13)と、処理液ドット(92)が付着された記録媒体上に、色材を含むインクドット(94)を画像データに応じて付着させるインク付着手段(50)と、を備える。処理液ドット(92)の配置に不規則性を持たせたことで、表面張力によるインクドット(94)の移動がランダムとなり、その結果、インクドット(94)の配置に非規則的なランダムノイズを付与することができ、スジムラの視認性を低減させることができる。
【選択図】 図14
【解決手段】本発明の一態様としてのインクジェット記録装置は、記録媒体上に処理液ドット(92)を非規則的な分布で付着させる処理液付着手段(13)と、処理液ドット(92)が付着された記録媒体上に、色材を含むインクドット(94)を画像データに応じて付着させるインク付着手段(50)と、を備える。処理液ドット(92)の配置に不規則性を持たせたことで、表面張力によるインクドット(94)の移動がランダムとなり、その結果、インクドット(94)の配置に非規則的なランダムノイズを付与することができ、スジムラの視認性を低減させることができる。
【選択図】 図14
Description
本発明は画像記録装置及び方法に係り、特に処理液とインクとを用いて記録媒体上に画像を形成するインクジェット記録装置等における濃度ムラ(スジムラ)の視認性を低減させる技術に関する。
インクジェット方式の記録装置は、複数のインク吐出口(ノズル)を備えた記録ヘッド(印字ヘッドともいう。)に対して記録紙等の記録媒体を相対的に移動させつつ、ノズルからインクを吐出することにより記録媒体上に画像を形成する。かかるインクジェット記録装置においては、多数のノズルのうち一部のノズルについて、何らかの原因でインクが吐出されなくなったり、インクの吐出量(記録紙上に打滴されるドットのサイズ)や飛翔方向(すなわち着弾位置)が不適切になったりするなどの吐出不良が発生する場合があり、このような不吐出や着弾位置ずれなどによって、記録画像にスジ状の濃度ムラ(濃度不均一)が生じ、印字画質を低下させるという問題がある。
このようなスジムラを補正する目的で、特許文献1は、不吐出等によって生じることが予想されたインクドットの間隙に対して、プリント性向上インク(処理液)を呼び水的に印字しておくことで、周囲のインク(色材)ドットを近づけ、スジムラを視認され難くする方法を提案している。
特開2002−67297号公報
しかしながら、特許文献1で提案されている方法は、不吐出等のノズル異常が発生している不良ノズル位置を特定する手段が必要であるため、装置サイズの大型化及びコストアップが生じる。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、ノズル異常の特定が不要で、不吐出等によるスジムラの視認性を低減することができ、装置サイズの小型化、低コスト化を可能とする画像記録装置及び方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に係る画像記録装置は、記録媒体上に処理液ドットをインクドットに対して非規則的な分布で付着させる処理液付着手段と、前記処理液ドットが付着された前記記録媒体上に、色材を含むインクドットを画像データに応じて付着させるインク付着手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、インクドットの記録に先立って、記録媒体上に処理液ドットを付着させ、記録媒体上に処理液ドットが液状態で存在している状態でインクドットを打つ。処理液ドットと重なる位置に打たれたインクドットは、表面張力によって処理液ドットに引き寄せられる現象が起こる。処理液ドットは記録媒体上において非規則的な分布で配置されていることから、インクドットと処理液ドットの相対的な位置関係は不規則な(ランダムな)関係となり、処理液ドットとインクドットの液同士の作用によるインクドットの移動もランダムとなる。その結果、画像データに応じて打たれるインクドットの配置に非規則的なランダムノイズを付与することができ、スジムラの視認性を低減させることができる。
また、本発明は、インクドットを記録する素子の異常を特定しなくても、スジムラを抑制することができるため、素子の異常を判定する手段が不要となり、装置サイズの小型化、低コスト化を実現することができる。
本発明において、処理液付着手段並びにインク付着手段には、例えば、インクジェット方式の吐出ヘッドを用いて処理液又はインクを液滴状に吐出する手段を用いることができる。或いはまた、転写媒体を用いて処理液ドット或いはインクドットのパターンを記録媒体上に転写する手段を用いる態様も可能である。
請求項2に係る発明は、請求項1記載の発明の一態様を提供する。すなわち、請求項2に係る画像記録装置は、処理液を吐出する複数の処理液吐出口が配列された処理液吐出手段と、色材を含むインクを吐出する複数のインク吐出口が配列されたインク吐出手段と、
前記処理液吐出手段の吐出動作を制御して記録媒体上に処理液ドットをインクドットに対して非規則的な分布で付着させる処理液吐出制御手段と、画像データに基づいて前記インク吐出手段の吐出動作を制御し、前記処理液ドットの付着後に前記記録媒体上にインクドットを付着させるインク吐出制御手段と、を備えたことを特徴とする。
前記処理液吐出手段の吐出動作を制御して記録媒体上に処理液ドットをインクドットに対して非規則的な分布で付着させる処理液吐出制御手段と、画像データに基づいて前記インク吐出手段の吐出動作を制御し、前記処理液ドットの付着後に前記記録媒体上にインクドットを付着させるインク吐出制御手段と、を備えたことを特徴とする。
処理液付着手段やインク付着手段の構成例として、処理液ドット又はインクドットを形成するための液滴を吐出するノズル(吐出口)及び吐出圧を発生させる圧力発生手段(圧電素子や加熱素子など)を含む液滴吐出素子を複数配列させた液滴吐出素子列を有する液体吐出ヘッド(処理液吐出手段、インク吐出手段)を用いることができる。
処理液吐出用のヘッドとインク吐出用のヘッドを別々に設けてもよいし、1つのヘッドから処理液とインクを吐出可能な構成としてもよい。
処理液吐出手段及びインク吐出手段として使用される液体吐出ヘッドの構成例として、記録媒体の全幅に対応する長さにわたって複数の液滴吐出素子を配列させた液滴吐出素子列を有するフルライン型のヘッドを用いることができる。この場合、記録媒体の全幅に対応する長さに満たない液滴吐出素子列を有する比較的短尺のヘッドモジュールを複数個組み合わせ、これらを繋ぎ合わせることで全体として記録媒体の全幅に対応する長さの液滴吐出素子列を構成する態様がある。
フルライン型のヘッドは、通常、記録媒体の相対的な送り方向(相対的搬送方向)と直交する方向に沿って配置されるが、搬送方向と直交する方向に対して、ある所定の角度を持たせた斜め方向に沿ってヘッドを配置する態様もあり得る。
「記録媒体」は、液体吐出ヘッドの作用によって画像の記録(インクドットや処理液ドットの付着)を受ける媒体であり、連続用紙、カット紙、シール用紙、OHPシート等の樹脂シート、フイルム、布、中間転写媒体、インクジェット記録装置によって配線パターンが印刷されるプリント基板、その他材質や形状を問わず、様々な媒体を含む。なお、「記録媒体」は、被画像形成媒体、被記録媒体、印字媒体、被印字媒体、受像媒体など様々な用語で呼ばれ得る。
記録媒体と液体吐出ヘッド(処理液吐出手段及びインク吐出手段)を相対的に移動させる搬送手段は、停止した(固定された)吐出手段に対して記録媒体を搬送する態様、停止した記録媒体に対して吐出手段を移動させる態様、或いは、吐出手段(ヘッド)と記録媒体の両方を移動させる態様の何れをも含む。
インクジェット方式のインク吐出ヘッドを用いてカラー画像を形成する場合は、複数色のインク(記録液)の色別にヘッドを配置してもよいし、1つのヘッドから複数色のインクを吐出可能な構成としてもよい。
また、本発明は、上記のフルライン型のヘッドに限らず、シャトルスキャン方式のヘッド(記録媒体の搬送方向に略直交する方向に往復移動しながら打滴を行うヘッド)についても適用可能である。
請求項3に係る発明は、請求項2記載の画像記録装置の一態様に係り、前記画像データに基づいてインクドットの配置パターンを決定する第1の2値化処理手段と、前記第1の2値化処理手段との相関がない独立の2値化処理によって処理液ドットの配置パターンを決定する第2の2値化処理手段と、を備え、前記インク吐出制御手段は、前記第1の2値化処理手段の処理を経て得られたインク吐出データに基づいて前記インク吐出手段の吐出動作を制御し、前記処理液吐出制御手段は、前記第2の2値化処理手段の処理を経て得られた処理液吐出データに基づいて前記処理液吐出段の吐出動作を制御することを特徴とする。
「第1の2値化処理手段」と「第2の2値化処理手段」とが、互いに相関のない独立した2値化処理を実施することにより、その結果として処理液ドットがインクドットに対して非規則的な配置となる。
「第1の2値化処理手段」と「第2の2値化処理手段」とが、互いに相関のない独立した2値化処理を実施することにより、その結果として処理液ドットがインクドットに対して非規則的な配置となる。
請求項4に係る発明は、請求項3記載の画像記録装置の一態様に係り、前記画像データに基づいて前記処理液の吐出量を決定する処理液吐出量決定手段を有し、前記第2の2値化処理手段は、前記処理液吐出量決定手段で決定された吐出量に基づいて処理液ドットの配置パターンを決定することを特徴とする。
かかる態様によれば、処理液吐出量決定手段により、画像の濃度値に応じて処理液量を最適に設定することができる。また、画像データに基づいて、インクの吐出領域を考慮しつつ、処理液の吐出量が決定されるため、必要十分な処理液を付与することができ、無駄な処理液消費量を削減することができる。
請求項5に係る発明は、請求項3又は4記載の画像記録装置の一態様に係り、前記第1の2値化処理手段と、前記第2の2値化処理手段とでは、互いに相関の無い別々のブルーノイズマスクが用いられることを特徴とする。
インクドットの配置を決める2値化処理に用いるブルーノイズマスクと相関の無い別のブルーノイズマスクを用いて処理液ドットの配置を決める2値化処理を行うことにより、インクドットの配置と相関の無い処理液ドットの配置を容易に得ることができる。
請求項6に係る発明は、請求項2記載の画像記録装置の一態様に係り、前記画像データに基づいて決定されるインクドットの配置パターンを決定する第1の2値化処理手段と、
前記第1の2値化処理手段で決定されたインクドットの配置パターンを構成するドット位置をランダムにオフセットさせるランダムオフセット処理手段と、を備え、前記インク吐出制御手段は、前記第1の2値化処理手段の処理を経て得られた前記インクドットの配置パターンに対応するインク吐出データに基づいて前記インク吐出手段の吐出動作を制御し、前記処理液吐出制御手段は、前記ランダムオフセット処理手段による処理を経て得られたドット配置パターンに対応する処理液吐出データに基づいて前記処理液吐出手段の吐出動作を制御することを特徴とする。
前記第1の2値化処理手段で決定されたインクドットの配置パターンを構成するドット位置をランダムにオフセットさせるランダムオフセット処理手段と、を備え、前記インク吐出制御手段は、前記第1の2値化処理手段の処理を経て得られた前記インクドットの配置パターンに対応するインク吐出データに基づいて前記インク吐出手段の吐出動作を制御し、前記処理液吐出制御手段は、前記ランダムオフセット処理手段による処理を経て得られたドット配置パターンに対応する処理液吐出データに基づいて前記処理液吐出手段の吐出動作を制御することを特徴とする。
画像データから決定されるインクドットの配置を基に、当該ドット配置におけるドットの位置をランダムにオフセット移動させることにより、処理液ドットの配置パターンを決定する。このような手法により、処理液ドットの配置に不規則性を持たせることができる。
請求項7に係る発明は、請求項6記載の画像記録装置の一態様に係り、前記ランダムオフセット処理手段は、前記第1の2値化処理手段で決定されたインクドットの配置パターンを構成する全てのドット位置に対して、それぞれオフセットの方向及び移動量のうち少なくとも一方をランダムに選択するオフセット方法選択手段を含んで構成されることを特徴とする。
例えば、オフセット方向と移動量の組み合わせで規定されるオフセット方法(形態)を予め複数パターン用意しておき、各ドット位置について何れかのオフセット方法をランダムに選択することで、処理液ドットの配置パターンを決定する。このような手法により、処理液ドットの配置に不規則性を持たせることができる。
請求項8に係る発明は前記目的を達成する方法発明を提供する。すなわち、請求項8に係る画像記録方法は、記録媒体上に処理液ドットをインクドットに対して非規則的な分布で付着させる処理液付着工程と、前記処理液ドットが付着された前記記録媒体上に、色材を含むインクドットを画像データに基づいて付着させるインク付着工程と、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、処理液ドットの配置に不規則性を持たせたことで、表面張力によるインクドットの移動がランダムとなり、その結果、インクドットの配置に非規則的なランダムノイズを付与することができ、スジムラの視認性を低減させることができる。
また、本発明においては、インクドットを記録する素子の異常を特定する必要が無いため、装置構成上、インクドットの記録素子の異常を判定する手段が不要となり、装置サイズの小型化、低コスト化を実現することができる。
以下添付図面に従って本発明の好ましい実施の形態について詳説する。
〔スジムラを低減する原理〕
まず、インクジェット記録装置におけるスジムラの発生原因とこれを補正する原理について概説する。図1は、ノズルの吐出特性のばらつき(ここでは、着弾位置誤差)と、印字結果として現れるスジムラ(濃度ムラ)の例を模式的に描いた説明図である。
まず、インクジェット記録装置におけるスジムラの発生原因とこれを補正する原理について概説する。図1は、ノズルの吐出特性のばらつき(ここでは、着弾位置誤差)と、印字結果として現れるスジムラ(濃度ムラ)の例を模式的に描いた説明図である。
図中、符号100はインク(色材)を吐出する記録ヘッドとしてのラインヘッド、符号102-i(i=1〜8)はノズルを示し、符号104-i(i=1〜8)で示した円は各ノズル102-i(i=1〜8)によって打滴されるインクドット(色材ドット)を表している。また、矢印Sはラインヘッド100に対する記録媒体(例えば、記録紙)の相対的な搬送方向(副走査方向)を示している。
図1では、下から4番目のノズル102-4 に着弾位置誤差(本来の着弾位置から図上で上方向に着弾位置がずれて着弾)が発生している例が示されている。この場合、当該着弾位置誤差の発生するノズル102-4 に対応した印字画像の位置(図中のAで示した位置)にスジ状の濃度ムラが発生する。
図2は、図1の着弾位置ずれに対して、ノズル102-4 のインクドットに規則的な振動を付与した例である。図2では、ノズル102-4 で打滴されるインクドットについて、1ドットごとに交互に図2の上下方向(記録媒体上で主走査方向)の位置を振動させている。その結果、図1に比べてスジムラが視認され難くなっているが、スジムラの低減効果は必ずしも十分とは言えない。
図3は、図1の着弾位置ずれに対して、ノズル102-4 のインクドットの配置に非規則的なランダムネスを付与した場合の例である。この場合、図2の例よりも更にスジムラの低減効果が高いことがわかる。
図1〜3の考察からも明らかなように、一般論として、色材ドット着弾位置(ドット配置)のランダム性を上げることで、特定位置のノズル異常によるスジムラの視認性を低減することができる。
本発明の実施形態では、処理液のドット配置を工夫することによって、インクドットの位置のランダム性を高め、結果としてスジムラを低減することを狙いとする。
図4は、処理液によるインク着弾位置の移動の原理を説明するための模式図である。図4に示したように、処理液ドット110は、インクドットよりも先に打滴され、記録媒体112上に液滴状態で付着している。その後、この処理液ドット110の近くにインク114が重なるように打たれる。このとき、先に着弾している処理液ドット110に対して、同図上で左側にインク114が打たれると(インクドット114’に対して処理液ドット110が同図上で右側に打たれていると)、液の表面張力により、インクドット114’は処理液ドット110に引き寄せられて着弾し、本来の着弾位置X0に対して移動が生じる。すなわち、本来の着弾位置X0よりも既に打滴された処理液ドット110寄りにΔxだけ移動した着弾位置X’にインクドット114’が記録される。この現象を利用して、インクドットの着弾位置を移動させ、スジムラを低減することができる。
すなわち、インクドットの着弾位置の移動方向とその移動量は、隣接する処理液ドットとの相対的位置関係で決まる。かかる観点から、処理液ドットの配置にランダム性を与えることで、インクドットの着弾位置にランダム性を与え、結果としてスジムラを低減することができる。
図5は、処理液を不規則なパターンで印字した例を示している。図中、符号120は処理液吐出用のヘッド(以下、処理液用ヘッドという)、140はインク(色材)吐出用のヘッド(以下、インク用ヘッドという)であり、符号122は処理液ドットである。
図5に示すように、処理液ドット122の配置には規則性がなく、ある一定の繰り返し単位(パターン)による空間的な周期性が無い。このように不規則なパターンで処理液ドット122を印字することで、図6に示す「着目ノズル」(ここでは、着弾位置誤差を有するノズル)142-3 が印字するインクドット144-3 は、周囲の処理液ドット122に引き寄せられ、図示のように、不規則に図6上で上下方向に着弾位置が移動する。そのため、結果的に、図3で説明したような非規則的なランダムノイズを与えることができるため、スジムラの視認性が軽減される。
なお、処理液を印字する不規則パターンを作成する方法は、公知の誤差拡散法やディザ法(ブルーノイズマスク)を用いれば実現できる。この場合、ノズル異常(不良ノズル位置)を特定する必要は無いので、異常を判定する装置(手段)を備える必要も無い。
〔インクジェット記録装置の構成〕
次に、上述したスジムラの補正機能を備えたインクジェット記録装置の例について説明する。
次に、上述したスジムラの補正機能を備えたインクジェット記録装置の例について説明する。
図7は、本発明に係る画像記録装置の一実施形態を示すインクジェット記録装置の全体構成図である。同図に示したように、このインクジェット記録装置10は、黒(K),マゼンタ(M),シアン(C),イエロー(Y)の各色のインクを吐出するための複数の(ここでは色別の)インク用ヘッド(インク付着手段及びインク吐出手段に相当)12K,12C,12M,12Yを備えるとともに、各色のインク用ヘッド12K,12C,12M,12Yの上流側(前段)にそれぞれインクと反応する処理液を吐出するために配置された処理液用ヘッド(処理液付着手段及び処理液吐出手段に相当)13-1〜13-4 を備える。
また、インクジェット記録装置10は、各インク用ヘッド12K,12C,12M,12Yに供給する色インクを貯蔵しておくインク貯蔵/装填部14と、各処理液用ヘッド13-1〜13-4 に供給する処理液を貯蔵しておく処理液貯蔵/装填部15と、記録媒体16を供給するメディア供給部18と、記録媒体16のカールを除去するデカール処理部20と、記録媒体を搬送するための手段としてのベルト搬送部22と、記録済みの記録媒体16(プリント物)を外部に排出する排出部26と、を備えている。
インク貯蔵/装填部14は、各インク用ヘッド12K,12C,12M,12Yに対応する色のインクを貯蔵するインクタンクを有し、各タンクは所要の管路(不図示)を介して印字部21のインク用ヘッド12K,12C,12M,12Yと連通されている。また、インク貯蔵/装填部14は、インク残量が少なくなるとその旨を報知する報知手段(表示手段、警告音発生手段)を備えるとともに、色間の誤装填を防止するための機構を有している。
処理液貯蔵/装填部15は、処理液を貯蔵する処理液タンクを有し、該処理液タンクは所要の管路(不図示)を介して印字部21の処理液用ヘッド13-1〜13-4 と連通されている。処理液貯蔵/装填部15についても、インク貯蔵/装填部14と同様に、処理液の残量が少なくなるとその旨を報知する報知手段(表示手段、警告音発生手段)を備えるとともに、液種間の誤装填を防止するための機構を有している。
本例で用いるインクには、例えば、負に荷電した界面活性イオンを含む重合体であるアニオン性ポリマーを含んだ色インクが用いられる。また、本例で用いる処理液には、例えば、正に荷電した界面活性イオンを含む重合体であるカチオン性ポリマーを含んだ透明な反応促進剤が用いられる。
インクと処理液を混合すると、化学反応によってインク中の色材の不溶化(分散防止を含む)及び/又は定着反応が進行する。「不溶化」という用語には、例えば、溶媒中から色材が析出・沈殿する現象や、色材が溶解した液が固体相に変化(凝固)する現象、液が増粘、硬化する現象などが含まれる。また、「定着」には、色材が記録媒体16の表面に保持される態様と、色材が記録媒体16の内部に浸透して保持される態様、或いはこれらの組み合わせの態様がある。
なお、インク及び処理液のそれぞれの組成や反応に寄与する物質の濃度等を調節することによって反応速度や各液の物性(表面張力や粘度など)を調整することができ、所望のインクの不溶性及び/又はインクの定着性(硬化速度、定着速度など)を実現させることができる。
記録媒体16の供給系に関して図7では、メディア供給部18の一例としてロール紙(連続用紙)のマガジンが示されているが、紙幅や紙質等が異なる複数のマガジンを併設してもよい。また、ロール紙のマガジンに代えて、又はこれと併用して、カット紙が積層装填されたカセットによって用紙(記録媒体)を供給してもよい。
複数種類の記録媒体を利用可能な構成にした場合、記録媒体の種類情報を記録したバーコード或いは無線タグなどの情報記録体をマガジンに取り付け、その情報記録体の情報を所定の読取装置によって読み取ることで、使用される記録媒体の種類(メディア種)を自動的に判別し、メディア種に応じて適切な処理液及びインクの吐出を実現するように吐出制御を行うことが好ましい。
メディア供給部18から送り出される記録媒体16はマガジンに装填されていたことによる巻きクセが残り、カールする。このカールを除去するために、デカール処理部20においてマガジンの巻きクセ方向と逆方向に加熱ドラム30で記録媒体16に熱を与える。このとき、多少印字面が外側に弱いカールとなるように加熱温度を制御するとより好ましい。
ロール紙を使用する装置構成の場合、図7のように、裁断用のカッター(第1のカッター)28が設けられており、該カッター28によってロール紙は所望のサイズにカットされる。カッター28は、記録媒体16の搬送路幅以上の長さを有する固定刃28Aと、該固定刃28Aに沿って移動する丸刃28Bとから構成されており、印字裏面側に固定刃28Aが設けられ、搬送路を挟んで印字面側に丸刃28Bが配置される。なお、カット紙を使用する場合には、カッター28は不要である。
デカール処理後、カットされた記録媒体16は、ベルト搬送部22へと送られる。ベルト搬送部22は、印字部21のノズル面(液吐出面)に対向して配置され、記録媒体16の平面性を保持しながら記録媒体16を搬送する。本例のベルト搬送部22は、ローラ31、32間に無端状のベルト33が巻き掛けられた構造を有し、少なくとも印字部21のノズル面に対向する部分が水平面(フラット面)をなすように構成されている。
ベルト33は、記録媒体16の幅よりも広い幅寸法を有しており、ベルト面には多数の吸引穴(不図示)が形成されている。図7に示したとおり、ローラ31、32間に掛け渡されたベルト33の内側において印字部21のノズル面に対向する位置には吸着チャンバ34が設けられており、この吸着チャンバ34をファン35で吸引して負圧にすることによって記録媒体16がベルト33上に吸着保持される。
ベルト33が巻かれているローラ31、32の少なくとも一方にモータ(図12中符号88)の動力が伝達されることにより、ベルト33は図7上で時計回り方向に駆動され、ベルト33上に保持された記録媒体16は図7の左から右へと搬送される。
縁無しプリント等を印字するとベルト33上にもインクが付着するので、ベルト33の外側の所定位置(印字領域以外の適当な位置)にベルト清掃部36が設けられている。ベルト清掃部36の構成について詳細は図示しないが、例えば、ブラシ・ロール、吸水ロール等をニップする方式、清浄エアーを吹き掛けるエアーブロー方式、或いはこれらの組み合わせなどがある。清掃用ロールをニップする方式の場合、ベルト線速度とローラ線速度を変えると清掃効果が大きい。
なお、ベルト搬送部22に代えて、ローラ・ニップ搬送機構を用いる態様も考えられるが、印字領域をローラ・ニップ搬送すると、印字直後に用紙の印字面をローラが接触するので画像が滲み易いという問題がある。したがって、本例のように、印字領域では画像面を接触させない吸着ベルト搬送が好ましい。また、記録媒体16の搬送手段としては、上記の吸引吸着方式に代えて、静電吸着方式の構成も可能である。
印字部21のインク用ヘッド12K,12C,12M,12Y及び処理液用ヘッド13-1〜13-4 は、当該インクジェット記録装置10が対象とする記録媒体16の最大紙幅に対応する長さを有し、そのノズル面には最大サイズの記録媒体の少なくとも一辺を超える長さ(描画可能範囲の全幅)にわたりインク吐出用のノズル又は処理液吐出用のノズルが配列されたフルライン型のヘッドとなっている。
図7に示したとおり、印字部21においてインク用ヘッド12K,12C,12M,12Yは、記録媒体16の送り方向に沿って上流側から黒(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の色順に配置され、各色ヘッドの上流側にそれぞれ処理液用ヘッド13-1〜13-4 が配置されている。これらのヘッド12K,12C,12M,12Y、13-1〜13-4 は、記録媒体16の搬送方向と略直交する方向に沿って延在するように固定設置される。かかるヘッド配置により、インク用ヘッド12K,12C,12M,12Yで色インクを打滴する前に、処理液用ヘッド13-1〜13-4 によって記録媒体16の印字面(被記録面)に処理液を付着させることができる。更に、色別のヘッド毎に処理液用ヘッド13-1〜13-4 を備えた構成により、インクの色ごとに適切な処理液量の付与が可能である。
また、ベルト搬送部22により記録媒体16を搬送しつつ各インク用ヘッド12K,12C,12M,12Yからそれぞれ異色のインクを吐出することにより記録媒体16上にカラー画像を形成し得る。
このように、紙幅の全域をカバーするノズル列を有するフルライン型のインク用ヘッド12K,12C,12M,12Yを色別に設ける構成によれば、紙送り方向(副走査方向)について記録媒体16と印字部21を相対的に移動させる動作を1回行うだけで(すなわち1回の副走査で)、記録媒体16の全面に画像を記録することができる。これにより、記録ヘッドが紙搬送方向と直交する方向に往復動作するシャトル型ヘッドに比べて高速印字が可能であり、生産性を向上させることができる。
本例では、KCMYの標準色(4色)の構成を例示したが、インク色や色数の組み合わせについては本実施形態に限定されず、必要に応じて淡インク、濃インク、特別色インクを追加してもよい。例えば、ライトシアン、ライトマゼンタなどのライト系インクを吐出するインクジェットヘッドを追加する構成も可能である。また、各色ヘッドの配置順序も特に限定はない。
印字部21の後段には後乾燥部42が設けられている。後乾燥部42は、印字された画像面を乾燥させる手段であり、例えば、加熱ファンが用いられる。印字後のインクが乾燥するまでは印字面と接触することは避けたほうが好ましいので、熱風を吹き付ける方式が好ましい。
多孔質のペーパーに染料系インクで印字した場合などでは、加圧によりペーパーの孔を塞ぐことでオゾンなど、染料分子を壊す原因となるものと接触することを防ぐことで画像の耐候性がアップする効果がある。
後乾燥部42の後段には、加熱・加圧部44が設けられている。加熱・加圧部44は、画像表面の光沢度を制御するための手段であり、画像面を加熱しながら所定の表面凹凸形状を有する加圧ローラ45で加圧し、画像面に凹凸形状を転写する。
こうして生成されたプリント物は排出部26から排出される。本来プリントすべき本画像とテスト印字(テストパターンの印字結果)とは分けて排出することが好ましい。本例のインクジェット記録装置10では、本画像のプリント物と、テスト印字のプリント物とを選別してそれぞれの排出部26A、26Bへと送るために排紙経路を切り換える不図示の選別手段が設けられている。
なお、大きめの用紙に本画像とテスト印字とを同時に並列に形成する場合は、カッター(第2のカッター)48によってテスト印字の部分を切り離す。カッター48は、排出部26の直前に設けられており、画像余白部にテスト印字を行った場合に本画像とテスト印字部を切断するためのものである。カッター48の構造は前述した第1のカッター28と同様であり、固定刃48Aと丸刃48Bとから構成される。
また、図7には示さないが、本画像の排出部26Aには、オーダー別に画像を集積するソーターが設けられる。
〔ヘッドの構造〕
次に、ヘッドの構造について説明する。色別に設けられた各インク用ヘッド12K,12C,12M,12Yの構造は共通しているので、以下、これらを代表して符号50によってヘッドを示すものとする。
次に、ヘッドの構造について説明する。色別に設けられた各インク用ヘッド12K,12C,12M,12Yの構造は共通しているので、以下、これらを代表して符号50によってヘッドを示すものとする。
図8(a) はインク用ヘッド50の構造例を示す平面透視図であり、図8(b) はその一部の拡大図である。記録媒体16上に印字されるドットピッチを高密度化するためには、インク用ヘッド50におけるノズルピッチを高密度化する必要がある。本例のインク用ヘッド50は、図8(a),(b) に示したように、インク滴の吐出口であるノズル51と、各ノズル51に対応する圧力室52等からなるインク室ユニット(液滴吐出素子)53を千鳥でマトリクス状に(2次元的に)配置させた構造を有し、これにより、ヘッド長手方向(紙送り方向と直交する方向)に沿って並ぶように投影される実質的なノズル間隔(投影ノズルピッチ)の高密度化を達成している。
記録媒体16の送り方向(矢印S方向;副走査方向)と略直交する方向(矢印M方向;主走査方向)に記録媒体16の全幅Wm に対応する長さ以上のノズル列を構成する形態は本例に限定されない。例えば、図8(a) の構成に代えて、図9に示すように、複数のノズル51が2次元に配列された短尺のヘッドモジュール50’を千鳥状に配列して繋ぎ合わせることで記録媒体16の全幅に対応する長さのノズル列を有するラインヘッドを構成してもよい。
各ノズル51に対応して設けられている圧力室52は、その平面形状が概略正方形となっており(図8(a),(b) 参照)、対角線上の両隅部にノズル51への流出口と供給インクの流入口(供給口)54が設けられている。なお、圧力室52の形状は、本例に限定されず、平面形状が菱形、長方形、五角形、六角形その他の多角形、円形、楕円形など、多様な形態があり得る。
図10は1つの液滴吐出素子(1つのノズル51に対応したインク室ユニット)の立体的構成を示す断面図(図8中の10A−10A線に沿う断面図)である。図10に示したように、各圧力室52は供給口54を介して共通流路55と連通されている。共通流路55はインク供給源たるインクタンク(不図示)と連通しており、インクタンクから供給されるインクは図10の共通流路55を介して各圧力室52に分配供給される。
圧力室52の一部の面(図10において天面)を構成している加圧板(共通電極と兼用される振動板)56には個別電極57を備えたアクチュエータ58が接合されている。個別電極57に駆動電圧を印加することによってアクチュエータ58が変形して圧力室52の容積が変化し、これに伴う圧力変化によりノズル51からインクが吐出される。インク吐出後、アクチュエータ58の変位が元に戻る際に、共通流路55から供給口54を通って新しいインクが圧力室52に再充填される。なお、アクチュエータ58には、チタン酸ジルコン酸鉛やチタン酸バリウムなどの圧電体を用いた圧電素子が好適に用いられる。
かかる構造を有するインク室ユニット53を図11に示す如く主走査方向に沿う行方向及び主走査方向に対して直交しない一定の角度θを有する斜めの列方向とに沿って一定の配列パターンで格子状に多数配列させることにより、主走査方向(記録媒体搬送方向と直交する方向)に沿って並ぶように投影される実質的なノズルの間隔(投影ノズルピッチ)を狭め、ノズルの高密度化を達成している。
すなわち、主走査方向に対してある角度θの方向に沿ってインク室ユニット53を一定のピッチdで複数配列する構造により、主走査方向に並ぶように投影されたノズルのピッチPはd× cosθとなり、主走査方向については、各ノズル51が一定のピッチPで直線状に配列されたものと等価的に取り扱うことができる。このような構成により、高密度のノズル列を実現することが可能になる。
なお、印字可能幅の全幅に対応した長さのノズル列を有するフルラインヘッドで、ノズルを駆動する時には、(1)全ノズルを同時に駆動する、(2)ノズルを片方から他方に向かって順次駆動する、(3)ノズルをブロックに分割して、ブロックごとに片方から他方に向かって順次駆動する等が行われ、用紙の幅方向(用紙の搬送方向と直交する方向)に1ライン(1列のドットによるライン又は複数列のドットから成るライン)を印字するようなノズルの駆動を主走査と定義する。
特に、図11に示すようなマトリクス状に配置されたノズル51を駆動する場合は、上記(3)のような主走査が好ましい。すなわち、ノズル51-11 、51-12 、51-13 、51-14 、51-15 、51-16 を1つのブロックとし(他にはノズル51-21 、…、51-26 を1つのブロック、ノズル51-31 、…、51-36 を1つのブロック、…として)、記録媒体16の搬送速度に応じてノズル51-11 、51-12 、…、51-16 を順次駆動することで記録媒体16の幅方向に1ラインを印字する。
一方、上述したフルラインヘッドと記録媒体(用紙)とを相対移動することによって、上述した主走査で形成された1ライン(1列のドットによるライン又は複数列のドットから成るライン)の印字を繰り返し行うことを副走査と定義する。
そして、上述の主走査によって記録される1ライン(或いは帯状領域の長手方向)の示す方向を主走査方向といい、上述の副走査を行う方向を副走査方向という。すなわち、本実施形態では、記録媒体16の搬送方向が副走査方向であり、それに直交する方向が主走査方向ということになる。
本発明の実施に際してノズルの配置構造は図示の例に限定されない。また、本実施形態では、ピエゾ素子(圧電素子)に代表されるアクチュエータ58の変形によってインク滴を飛ばす方式が採用されているが、本発明の実施に際して、インクを吐出させる方式は特に限定されず、ピエゾジェット方式に代えて、ヒータなどの発熱体によってインクを加熱して気泡を発生させ、その圧力でインク滴を飛ばすサーマルジェット方式など、各種方式を適用できる。
処理液用ヘッド13-1〜13-4 の詳細な構造は、図示しないが、図8乃至図11で説明したインク用ヘッド50と概略共通している。ただし、処理液は、記録媒体16上においてインクが打滴される領域に略一様(略均一)に付着させればよいため、インクに比べると高密度ドット形成は要求されない。したがって、処理液用ヘッド13-1〜13-4 はインク用ヘッド50に比べて、ノズル数を少なく(ノズル密度を低く)した構成も可能である。また、処理液用ヘッド13-1〜13-4のノズル径をインク用ヘッド50のノズル径よりも大きくする構成も可能である。
〔制御系の説明〕
図12は、インクジェット記録装置110のシステム構成を示すブロック図である。インクジェット記録装置10は、通信インターフェース70、システムコントローラ72、画像メモリ74、ROM75、モータドライバ76、ヒータドライバ78、プリント制御部80、画像バッファメモリ82、インク用ヘッドドライバ84A、処理液用ヘッドドライバ84B等を備えている。
図12は、インクジェット記録装置110のシステム構成を示すブロック図である。インクジェット記録装置10は、通信インターフェース70、システムコントローラ72、画像メモリ74、ROM75、モータドライバ76、ヒータドライバ78、プリント制御部80、画像バッファメモリ82、インク用ヘッドドライバ84A、処理液用ヘッドドライバ84B等を備えている。
通信インターフェース70は、ホストコンピュータ86から送られてくる画像データを受信するインターフェース部(画像入力部に相当する手段)である。通信インターフェース70にはUSB、IEEE1394、イーサネット、無線ネットワークなどのシリアルインターフェースやセントロニクスなどのパラレルインターフェースを適用することができる。この部分には、通信を高速化するためのバッファメモリ(不図示)を搭載してもよい。
ホストコンピュータ86から送出された画像データは通信インターフェース70を介してインクジェット記録装置10に取り込まれ、一旦画像メモリ74に記憶される。画像メモリ74は、通信インターフェース70を介して入力された画像を一旦格納する記憶手段であり、システムコントローラ72を通じてデータの読み書きが行われる。画像メモリ74は、半導体素子からなるメモリに限らず、ハードディスクなど磁気媒体を用いてもよい。
システムコントローラ72は、中央演算処理装置(CPU)及びその周辺回路等から構成され、所定のプログラムに従ってインクジェット記録装置10の全体を制御する制御装置として機能するとともに、各種演算を行う演算装置として機能する。すなわち、システムコントローラ72は、通信インターフェース70、画像メモリ74、モータドライバ76、ヒータドライバ78等の各部を制御し、ホストコンピュータ86との間の通信制御、画像メモリ74及びROM75の読み書き制御等を行うとともに、搬送系のモータ88やヒータ89を制御する制御信号を生成する。
ROM75には、システムコントローラ72のCPUが実行するプログラム及び制御に必要な各種データなどが格納されている。ROM75は、書換不能な記憶手段であってもよいし、EEPROMのような書換可能な記憶手段であってもよい。画像メモリ74は、画像データの一時記憶領域として利用されるとともに、プログラムの展開領域及びCPUの演算作業領域としても利用される。
モータドライバ76は、システムコントローラ72からの指示に従って搬送系のモータ88を駆動するドライバ(駆動回路)である。ヒータドライバ78は、システムコントローラ72からの指示に従って後乾燥部42等のヒータ89を駆動するドライバである。
プリント制御部80は、インク吐出データ生成部80Aと、処理液吐出データ生成部80Bとを含んで構成され、システムコントローラ72の制御に従い、画像メモリ74内の画像データ(多値の入力画像のデータ)からインク吐出制御用の信号及び処理液吐出制御用の信号を生成するための各種加工、補正などの処理を行う信号処理手段として機能する。また、プリント制御部80は、生成したインク吐出データ及び処理液吐出データをインク用ヘッドドライバ84A及び処理液用ヘッドドライバ84Bそれぞれに供給してインク用ヘッド50及び処理液用ヘッド13(図7で説明した符号13-1〜13-4を代表して図12では符号13で示す)の吐出駆動を制御する吐出制御手段として機能する。
インク吐出データ生成部80Aは、入力画像のデータからインク色別の濃度データを生成する信号処理(UCR処理や色変換を含む濃度変換処理、並びに必要な場合には画素数変換処理)を行う手段を含むとともに、得られた色別の濃度データから2値(又は多値)のインク(色材)ドットデータに変換するハーフトーニング処理手段を含む信号処理手段である。
インク吐出データ生成部80Aにて生成されたインク吐出データはインク用ヘッドドライバ84Aに与えられ、インク用ヘッド50のインク吐出動作が制御される。
処理液吐出データ生成部80Bは、入力画像のデータから2値(又は多値)の処理液ドットデータに変換するハーフトーニング処理手段を含む信号処理手段である。処理液吐出データ生成部80Bにて生成された処理液吐出データは処理液用ヘッドドライバ84Bに与えられ、処理液用ヘッド13のインク吐出動作が制御される。
なお、プリント制御部80における各機能ブロック(80A,80B)は、ASICやソフトウエア又は適宜の組み合わせによって実現可能である。
プリント制御部80には画像バッファメモリ82が備えられており、プリント制御部80における画像データ処理時に画像データやパラメータなどのデータが画像バッファメモリ82に一時的に格納される。図12において画像バッファメモリ82はプリント制御部80に付随する態様で示されているが、画像メモリ74と兼用することも可能である。また、プリント制御部80とシステムコントローラ72とを統合して1つのプロセッサで構成する態様も可能である。
画像入力から印字出力までの処理の流れを概説すると、印刷すべき画像のデータは、通信インターフェース70を介して外部から入力され、画像メモリ74に蓄えられる。この段階では、例えば、RGBの多値の画像データが画像メモリ74に記憶される。
インクジェット記録装置10では、インク(色材) による微細なドットの打滴密度やドットサイズを変えることによって、人の目に疑似的な連続階調の画像を形成するため、入力されたデジタル画像の階調(画像の濃淡)をできるだけ忠実に再現するようなドットパターンに変換する必要がある。そのため、画像メモリ74に蓄えられた元画像(RGB)のデータは、システムコントローラ72を介してプリント制御部80に送られ、インク吐出データ生成部80Aにおいてディザ法や誤差拡散法などを用いたハーフトーン化処理によって、インク色ごとのドットデータに変換される。
すなわち、プリント制御部80は、入力されたRGB画像データをK,C,M,Yの4色のドットデータに変換する処理を行う。こうして、プリント制御部80で生成されたドットデータは、画像バッファメモリ82に蓄えられる。この色別ドットデータは、インク用ヘッド50のノズルからインクを吐出するためのKCMY打滴データに変換され、印字されるインク吐出データが確定する。
インク用ヘッドドライバ84Aは、プリント制御部80から与えられるインク吐出データに基づき、インク用ヘッド50の各ノズル51に対応するアクチュエータ58を駆動するための駆動信号を出力する。
同様に、処理液用ヘッドドライバ84Bは、プリント制御部80から与えられる処理液用の吐出データ(すなわち、画像バッファメモリ82に記憶された処理液用のドットデータ)に基づき、処理液用ヘッド13の各ノズルに対応するアクチュエータを駆動するための駆動信号を出力する。
なお、インク用ヘッドドライバ84A及び処理液用ヘッドドライバ84Bにはヘッドの駆動条件を一定に保つためのフィードバック制御系を含んでいてもよい。
処理液用ヘッドドライバ84Bから出力された駆動信号が処理液用ヘッド13に加えられることによって、該当するノズルから処理液が吐出される。また、インク用ヘッドドライバ84Aから出力された駆動信号がインク用ヘッド50に加えられることによって、該当するノズル51からインクが吐出される。記録媒体16の搬送速度に同期して処理液用ヘッド13からの処理液吐出並びにインク用ヘッド50からのインク吐出を制御することにより、記録媒体16上に画像が形成される。
上記のように、プリント制御部80における所要の信号処理を経て生成された処理液吐出データ及びインク吐出データに基づき、処理液用ヘッド13及びインク用ヘッド50からの液滴の吐出量や吐出タイミングの制御が行われる。これにより、所望のドットサイズやドット配置が実現される。
本例の場合、システムコントローラ72とプリント制御部80(特に、インク吐出データ生成部80A)の組み合わせが「インク吐出制御手段」に相当し、システムコントローラ72とプリント制御部80(特に、処理液吐出データ生成部80B)の組み合わせが「処理液吐出制御手段」に相当する。
図13は、インクドットの配置と処理液ドットの配置を決定する処理フローの第1例を示す図であり、図14は図13に示す処理フローによって実現されるインクドットと処理液ドットの配置例を示す模式図である。なお、図14中、符号92は処理液ドットを表し、符号94はインクドットを表す。
図13に示すように、まず、印字すべき画像の画像データが入力される(ステップS10;画像入力工程)。この入力された画像データに基づいて2値化処理が行われ(ステップS12)、色別のインク吐出データが生成される(ステップS14)。
その一方、入力された画像データに基づいて、必要な処理液の吐出量が決定される(ステップS22;処理液吐出量決定工程)。この決定された処理液吐出量を基に2値化処理が行われ(ステップS24)、処理液吐出データが生成される(ステップS26)。
ステップS12の2値化処理と、ステップS24の2値化処理とでは、互いに相関の無い別々の(独立した2つの)ブルーノイズマスクが用いられる。その結果、インク吐出データに基づいて実現されるインクドットの位置(インクドット配置)と、処理液吐出データに基づいて実現される処理液ドットの位置(処理液ドット配置)には、ミクロには相関がない(図14参照)。これにより、インクドット打滴位置に対する処理液ドット打滴位置の非規則性を実現することが可能となる。ただし、画像データに基づいて処理液吐出量を決定しているため(図13のステップS22)、記録媒体上のある面積内のインク量と処理液量には相関がある。なお、処理液吐出量決定工程(ステップS22)は省略してもよい。
上記のような処理液配置(インクドットの位置との相関のない配置)により、インクドットの非規則的な移動を生じさせ、インクドット位置のランダム性を高めることができる。これにより、結果としてスジムラを低減することができる。
図13で説明した処理フローは、図12で説明したプリント制御部80によって実行される。図13のステップS12で説明した2値化処理の工程を行う処理手段(第1の2値化処理手段に相当)、ステップS22の処理液吐出量を決定する工程を行う手段(処理液吐出量決定手段に相当)、ステップS24の2値化処理の工程を行う処理手段(第2の2値化処理手段に相当)など、各処理工程に対応する手段は、プリント制御部80のソフトウエアによって実現することができる。
ここで、「非規則的な」とは、ごく一部のインクドットと処理液ドットの打滴位置が一致している場合も含むが、大半のインクドットに対する処理液ドットの打滴位置はランダム性を有するので、スジムラの視認性を低減化できる。
なお、ここで「ブルーノイズマスク」について概説しておく。デジタルハーフトーニングの結果としてドットパターンが得られるが、このドットパターン(ドット配置)の評価法としては、Robert,Ulichneyが提唱した方法が一般的である(『Digital Halftoning』; The MIT Press出版)。
すなわち、ドット配置の2次元パワースペクトラムを極座標に変換して、極座標の半径に相当する空間周波数fr について全角度のスペクトラムの平均(R.A.P.S ;Radially Averaged Power Spectrum)と分散( Anisotropy )に相当する指標を用いる。
R.A.P.S は、ドット配置の視認性に関する指標であり、Anisotropyは、ドット配置の異方性に関する指標である。これらの指標を用いてドット配置を評価したときに、R.A.P.S が低周波域で小さく、中周波でピークを持ち、高周波で一定になるような特性を備え、かつAnisotropyが−10デシベル〔dB〕以下であるようなドット配置が「ブルーノイズ特性」であり、閾値マトリクスによって決定されたドット配置がブルーノイズ特性を有するときに、当該閾値マトリクスをブルーノイズマスクという。
次に、インクドットの配置と処理液ドットの配置を決定する処理フローの第2例を説明する。図15は、第2例に係る処理フローを示す図である。図16は図15に示す処理フローによって実現されるインクドットと処理液ドットの配置例を示す模式図である。
図15の処理フローでは、まず、印字すべき画像の画像データが入力される(ステップS30;画像入力工程)。この入力された画像データに基づいて2値化処理が行われ(ステップS32)、色別のインク吐出データが生成される(ステップS34)。
続いて、ステップS34で求めたインク吐出データを基に、当該インク吐出データが示す全てのインクドットに対してオフセット量をランダムに設定するランダムオフセット処理が行われる(ステップS36)。このランダムオフセット処理で得られたドット配置のデータが処理液吐出データとして生成される(ステップS38)。
別の観点から言えば、ランダムオフセット処理工程(ステップS36)では、インクドットと同位置に処理液ドットを配置する初期データを生成し、この初期データにおける各位置の処理液ドットについてドット位置をランダムにオフセットさせる処理を行う。
例えば、初期データにおける全ての処理液ドット(インクドットと同位置)に対して、ノズル列方向(図16において上方向、すなわち主走査方向)に1ピクセル(画素)オフセット、下方向に1ピクセル(画素)オフセット、又はオフセット無しの3パターンをランダムに選択する処理を行う。図16中の上下方向の矢印は、インクドット94と同位置の処理液ドット(初期データ)が矢印方向に1ピクセルオフセットされたことを表している。
このような、ランダムオフセット処理によって、処理液ドット92が非規則的に配置されることになり、インクドット94の非規則的な移動を生じさせ、インクドット位置のランダム性を高めることができる。これにより、結果としてスジムラを低減することができる。
なお、図15及び図16で説明した第2例において、オフセットの方向と移動量(ピクセル数)は適宜設定しておくことが可能であり、斜め方向のオフセット、複数ピクセル分のオフセットなども可能である。複数のオフセットパターンの中から1つをランダムに選択する手段(オフセット方法選択手段に相当)としては、例えば、パターンに対応した乱数を発生させる乱数発生手段などを活用することができる。
なお、上記ランダムネス付与処理は、いわゆるベタ部分においてはスジムラを低減する効果があるが、画像のエッジ部やテキスト部においては輪郭がぎざつくことによる品質の悪化を発生する場合もある。そのため、画像のエッジ部や文字部等においてはこの処理を停止する構成を採ってもよい。
図15で説明した処理フローは、図12で説明したプリント制御部80によって実行される。図15のステップS32で説明した2値化処理の工程を行う処理手段(第1の2値化処理手段に相当)、ステップS36のランダムオフセット処理工程を行う手段(ランダアムオフセット処理手段に相当)など、各処理工程に対応する手段は、プリント制御部80のソフトウエアによって実現することができる。
上記構成のインクジェット記録装置10によれば、着弾位置誤差などのノズル異常によるスジムラが低減された良好な画像を得ることができる。
〔処理液及びインクの具体例〕
本実施形態では、処理液として例えば下記のような水溶液を用いることができる。
本実施形態では、処理液として例えば下記のような水溶液を用いることができる。
(処理液)
・第一工業製薬社製 シャロールDC−902P 1〜20重量%
・表面活性材として、
日信化学工業株式会社製 オルフィンE1010 0.1〜10重量%
以上を少なくとも含む水溶液であって、その他に
・高沸点溶媒として、グリセリン 0〜30重量%
・pH調整剤として、トリエタノールアミン 0〜10重量%
を含んでいてもよい。
・第一工業製薬社製 シャロールDC−902P 1〜20重量%
・表面活性材として、
日信化学工業株式会社製 オルフィンE1010 0.1〜10重量%
以上を少なくとも含む水溶液であって、その他に
・高沸点溶媒として、グリセリン 0〜30重量%
・pH調整剤として、トリエタノールアミン 0〜10重量%
を含んでいてもよい。
一方、色材を含むインクとして例えば下記のような水溶液を用いることができる。
(インク)
・アニオン染料化合物であり、
例えば下記の一般式に示す構造を有するもの 1〜30重量%
・アニオン染料化合物であり、
例えば下記の一般式に示す構造を有するもの 1〜30重量%
日信化学工業株式会社製 オルフィンE1010 0.1〜10重量%
・ポリスチレンスルホン酸ナトリウム 0〜20重量%
・高沸点溶媒として、グリセリン 0〜30重量%
・pH調整剤として、トリエタノールアミン 0〜10重量%
を含んでもよい。
〔変形例1〕
図12では、色別の各インク用ヘッド12K,12M,12C,12Yの上流側にそれぞれ処理液用ヘッド13-1〜が配置される構成を説明したが、本発明の実施に際して、処理液用ヘッドの配置方法はこの例に限定されない。例えば、印字部における各色ヘッド間毎に処理液用ヘッドを配置する構成に代えて、図17のように、印字部21’の最上流(図17において黒ヘッド12Kの左側)にのみ(1つの)処理液用ヘッド13を配置した構成も可能である。図17中、図12に示した構成と同一又は類似する部材には同一の符号を付し、その説明は省略する。
図12では、色別の各インク用ヘッド12K,12M,12C,12Yの上流側にそれぞれ処理液用ヘッド13-1〜が配置される構成を説明したが、本発明の実施に際して、処理液用ヘッドの配置方法はこの例に限定されない。例えば、印字部における各色ヘッド間毎に処理液用ヘッドを配置する構成に代えて、図17のように、印字部21’の最上流(図17において黒ヘッド12Kの左側)にのみ(1つの)処理液用ヘッド13を配置した構成も可能である。図17中、図12に示した構成と同一又は類似する部材には同一の符号を付し、その説明は省略する。
〔変形例2〕
また、本発明の適用範囲は、着弾位置誤差によるスジムラの低減に限定されず、液滴量誤差によるスジムラ、不吐出ノズルの存在によるスジムラ、周期的印字誤差によるスジムラなど、様々な要因による濃度ムラに対して、低減効果を得ることができる。
また、本発明の適用範囲は、着弾位置誤差によるスジムラの低減に限定されず、液滴量誤差によるスジムラ、不吐出ノズルの存在によるスジムラ、周期的印字誤差によるスジムラなど、様々な要因による濃度ムラに対して、低減効果を得ることができる。
更に、本発明の適用はラインヘッド方式のプリンタに限定されず、シャトルスキャン方式のプリンタにおけるスジムラに対しても有効な補正効果を得ることができる。
10…インクジェット記録装置(画像記録装置)、12K,12C,12M,12Y…インク用ヘッド、13-1,13-2, 13-3, 13-4, 13… 処理液用ヘッド、21…印字部、16…記録媒体、22…ベルト搬送部(搬送手段)、50…インク用ヘッド、51…ノズル、52…圧力室、53…インク室ユニット、58…アクチュエータ、72…システムコントローラ、80…プリント制御部、80A…インク吐出データ生成部、80B…処理液吐出データ生成部、92…処理液ドット、94…インクドット
Claims (8)
- 記録媒体上に処理液ドットをインクドットに対して非規則的な分布で付着させる処理液付着手段と、
前記処理液ドットが付着された前記記録媒体上に、色材を含むインクドットを画像データに応じて付着させるインク付着手段と、
を備えたことを特徴とする画像記録装置。 - 処理液を吐出する複数の処理液吐出口が配列された処理液吐出手段と、
色材を含むインクを吐出する複数のインク吐出口が配列されたインク吐出手段と、
前記処理液吐出手段の吐出動作を制御して記録媒体上に処理液ドットをインクドットに対して非規則的な分布で付着させる処理液吐出制御手段と、
画像データに基づいて前記インク吐出手段の吐出動作を制御し、前記処理液ドットの付着後に前記記録媒体上にインクドットを付着させるインク吐出制御手段と、
を備えたことを特徴とする画像記録装置。 - 前記画像データに基づいてインクドットの配置パターンを決定する第1の2値化処理手段と、
前記第1の2値化処理手段との相関がない独立の2値化処理によって処理液ドットの配置パターンを決定する第2の2値化処理手段と、
を備え、
前記インク吐出制御手段は、前記第1の2値化処理手段の処理を経て得られたインク吐出データに基づいて前記インク吐出手段の吐出動作を制御し、
前記処理液吐出制御手段は、前記第2の2値化処理手段の処理を経て得られた処理液吐出データに基づいて前記処理液吐出段の吐出動作を制御することを特徴とする請求項2記載の画像記録装置。 - 前記画像データに基づいて前記処理液の吐出量を決定する処理液吐出量決定手段を有し、
前記第2の2値化処理手段は、前記処理液吐出量決定手段で決定された吐出量に基づいて処理液ドットの配置パターンを決定することを特徴とする請求項3記載の画像記録装置。 - 前記第1の2値化処理手段と、前記第2の2値化処理手段とでは、互いに相関の無い別々のブルーノイズマスクが用いられることを特徴とする請求項3又は4記載の画像記録装置。
- 前記画像データに基づいて決定されるインクドットの配置パターンを決定する第1の2値化処理手段と、
前記第1の2値化処理手段で決定されたインクドットの配置パターンを構成するドット位置をランダムにオフセットさせるランダムオフセット処理手段と、
を備え、
前記インク吐出制御手段は、前記第1の2値化処理手段の処理を経て得られた前記インクドットの配置パターンに対応するインク吐出データに基づいて前記インク吐出手段の吐出動作を制御し、
前記処理液吐出制御手段は、前記ランダムオフセット処理手段による処理を経て得られたドット配置パターンに対応する処理液吐出データに基づいて前記処理液吐出手段の吐出動作を制御することを特徴とする請求項2記載の画像記録装置。 - 前記ランダムオフセット処理手段は、前記第1の2値化処理手段で決定されたインクドットの配置パターンを構成する全てのドット位置に対して、それぞれオフセットの方向及び移動量のうち少なくとも一方をランダムに選択するオフセット方法選択手段を含んで構成されることを特徴とする請求項6記載の画像記録装置。
- 記録媒体上に処理液ドットをインクドットに対して非規則的な分布で付着させる処理液付着工程と、
前記処理液ドットが付着された前記記録媒体上に、色材を含むインクドットを画像データに基づいて付着させるインク付着工程と、
を含むことを特徴とする画像記録方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005180864A JP2007001045A (ja) | 2005-06-21 | 2005-06-21 | 画像記録装置及び方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2005
- 2005-06-21 JP JP2005180864A patent/JP2007001045A/ja active Pending
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