JP2006521729A - ランダムシーケンス発生器 - Google Patents

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Abstract

ランダムなシーケンスのビット列を生成する機器(10)が開示される。その機器は、雑音信号でバイアスされたとき、ランダムなシーケンスのビット列を生成する発振手段(13)を有する。その発振手段は、負荷による干渉信号から保護されている少なくとも1つの発振器増幅器と、高い雑音干渉比を提供するテール電流源とを有する。さらに、本発明は、本発明に従うランダムなシーケンスを生成する機器を有する集積回路や電子装置に関するものである。

Description

本発明はランダムなビットシーケンスを生成する機器に関するものである。具体的には、本発明は雑音信号がフィードされたとき真にランダムなビットシーケンスを提供するために干渉信号から保護される発振手段に関するものである。
乱数やランダムなビットには通常、フィードバックシフトレジスタにより生成される擬似ランダム(PN)タイプのものがある。そのようなPNシーケンスは予知可能な結果であるか、或いは循環的なものであるが、十分に長いサイクルであれば、ランダムな時間間隔でスナップショットをとるときには、ランダムであるように見える。そのPN生成器に真にランダム値を適用することにより、そのPNコードはより良い統計的な性質をもつであろう。そのような適用は、例えば、原理的にはランダムである熱的雑音から生成される。回路的な不完全さのため、熱的雑音は、擬似信号やクロック・フィードスルーのようなサイクルを含み、ランダム生成器としての単独使用に対して最適なものよりも短く雑音を再現してしまうであろう。熱的雑音源とシフトレジスタとを組み合わせ、更なる信号処理を行なうことにより、より良い結果を得ることができる。
雑音のでる機器は通常、増幅された熱的雑音源、雑音発振器、或いはカオティックなフィードバック回路から成り立っている。その熱的雑音は、高オーム抵抗或いは逆バイアスPN接合(ここでは、ある破壊のメカニズムがしばしば利用される)から生じるものである。発振器は通常は、周波数安定性に欠けるため、し張発振器を基本とするか或いはリング発振器である。
非特許文献1はアナログ/デジタルランダム雑音源を開示している。大きな抵抗が熱的雑音発生器として利用される。その抵抗は弱い雑音を増幅するオペアンプに結合される。ここで、その増幅された雑音信号は比較器の非反転の入力側とその比較器の反転入力側とにローパスフィルタを介してフィードされ、DC成分と低周波数成分とを除去する。その比較器は、雑音入力信号に基づいてデジタルランダム出力を生成する。
非特許文献2は乱数発生器を開示している。雑音源とローパスフィルタと(1/f)フィルタとを含む雑音源の機器からの雑音は増幅され、リミッタを介してサンプル・ホールド回路の入力に、最終的にはランダム出力を生成する電流制御発振器にフィードされる。2つの50Ωのn井戸型(n-well)の入力抵抗が用いられる、予知可能なレベルの熱的雑音を発生する。
W.テモティ・ホルマン(W. Timothy Holman)、J.アルビン・コノリー(J. Alvin Conolly)、アーマッド B.ドウラタバディ(Ahmad B. Dowlatabadi)著、「内蔵アナログ/デジタルランダム雑音源(An Integrated Analog/Digital Random Noise Source)」、IEEEトランザクション回路及びシステムI:基本理論と応用(IEEE Transactions on Circuits and Systems I: Fundamental Theory and Applications)、1997年6月、第44巻第6号、521〜528頁 クレイグ S.ペトリ(Craig. S. Petrie)、J.アルビン・コノリー(J. Alvin Conolly)著、「暗号化に適用される雑音ベースのIC乱数発生器(A Noise-based IC Random Number Generator for Applications in Cryptography)」、IEEEトランザクション回路及びシステムI:基本理論と応用(IEEE Transactions on Circuits and Systems I: Fundamental Theory and Applications)、2000年5月、第47巻第5号、615〜621頁
公知の従来技術に従う解決策では、オペアンプを用いる。ここで、そのアンプのサイズは高雑音/干渉比のためには設計されておらず、むしろ、電流、駆動能力、固有雑音などの従来のサイズパラメータに関して設計されている。また、干渉から雑音発生器を保護する備えはない。
上述の解決策では熱的雑音の発生があると都合が悪い。その方法はデジタルCMOS技術に対しては適したものではない。抵抗値が高くなければならず、そのことは、集積回路にそれらが実装されるなら、その面積が大きくなることを意味し、その結果、基板と他の容量結合した干渉を拾い上げる傾向を生み出してしまう。さらに、全てのCMOS技術が適切な抵抗を備える訳ではない。雑音源として用いられる逆バイアスのPN接合はしばしば、雑音を増幅するためにキャリアの倍増に頼るものであり、その結果、雑音レベルが高くなる。そのレベルは広い雑音バンド幅をもつ雑音である。残念なことに、十分に低い破壊電圧をもつ適切な接合は標準的なデジタルASIC技術においては利用可能となっていない。
発明の要約
本発明の目的は、高い雑音−干渉比をもつ真にランダムなシーケンスビット列を生成する機器を提供することである。
高い雑音−干渉比をもつランダムなシーケンスを生成する機器は、上記目的を達成する雑音信号を受信する入力端子を含む発振手段を有する。本発明に従う機器は、その発振器の増幅手段が干渉信号から保護される。その発振手段の増幅手段は、サプライ(Vdd)と前記増幅手段とに接続された負荷と、前記増幅手段と接地手段とに接続されたテール電流源とによって干渉信号から保護される。好適な実施例では、奇数の数の発振器増幅器が、ランダムなシーケンスのビット列を生成する差動増幅器と直列接続される。1つの代表的な実施例では、第1及び第2の増幅器に接続された雑音増幅器をもつ増幅器のチェインが前記発振手段のバイアス源として利用される。その発振手段のバイアスを変調することに応じて、前記発振手段は真にランダムな出力を生成する。
本発明の更に別の目的は、真にランダムなシーケンスのビット列を生成する機器を有する集積回路を提供することにある。
この目的は高い雑音−干渉比をもつランダムなシーケンスのビット列を生成し、発振手段を有する機器を有する集積回路により達成される。さらに、その機器の全ての構成要素は標準的なCMOS技術を用いて実装されても良い。ここで、その発振手段は干渉信号から保護されており、サプライの誘導される干渉を抑止する。
本発明の更に別の目的は、真にランダムなシーケンスのビット列を生成する機器を有する電子装置を提供することにある。
この目的は、本発明に従う高い雑音−干渉比をもつ電子装置によって達成され、その装置は負荷とテール電流源とにより干渉信号から保護される発振手段を有する。さらにその上、本発明に従えば、雑音はその発振手段のバイアス源として利用される。
本発明の利点とは、高い雑音−干渉比が備えられ、真にランダムなシーケンスが生成されることにある。抵抗やキャパシタを含む、本発明に従う機器の全ての回路ブロックはCMOS技術により備えられる。全ての耐性が緩和され、相対的なマッチングだけが重要であり、オンチップ実装と両立できるものにしている。
本発明に従う機器の最適なサイズにより、増幅器チェインの差動構造が誘導される干渉の共通モードを最小にするという利点をもつ。さらに、その負荷を正しいサプライに接続し、カスコードPMOS負荷とNMOSテール電流源とを採用することによりVddから接地へのインピーダンス経路を最大にすることで、サプライ、接地、及び基板からの結合経路を最小にする。さらに、雑音増幅器に対する同じ基本的な(最適な機器サイズをもつ)増幅器セルと増幅器の少なくとも1つの増幅器セルとを利用することで、結果として内部段での結合抵抗を必要とはしないという利点があり、これは雑音レベルを、結果的には雑音−干渉比をさらに高めることになる。
本発明の更に好適な特徴は請求の範囲の従属項で定義される。
なお、“有する/有している”という用語がこの明細書で用いられるとき、それは、陳述される特徴、数値、工程、構成要素の存在を特定するためにとられているのであるが、そのことが1つ以上の他の特徴、数値、工程、構成要素、それらのグループの存在や付加を排除するものではないことを強調しておく。
本発明の実施例や種々の他の特徴は添付図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は移動体電話1として実施された電子装置を図示しており、その装置に本発明が採用される。しかしながら、本発明は移動体電話1によって限定されるものではなく、ランダムなシーケンスのビット列を生成する機器を用いるどんな電子機器にも実施できる。移動体電話1は、例えば、移動体通信ネットワークを介して他の電子装置と通信を行なう種々の回路を有している。その電子装置はまた、移動体無線端末、ページャ、電子手帳やスマートフォンなどのコミュニケータとしても実現されても良い。機密保護された通信を提供するため、移動体電話1は暗号化と復号化夫々に利用される暗号化ブロックを有している。その結果、移動体電話1はそれ自体では公知である暗号化機能を提供するように適合されている。ランダムなシーケンスのビット列を生成する機器は本発明の1実施例に従ったものであり、暗号化ブロックのような他の機能ブロックとともに集積回路として備えられ、移動体電話1内に組み込まれるASIC(特定用途向け集積回路)を形成する。
図2は本発明に従うランダムなシーケンスのビット列を生成する機器10の原理を図示している。代表的な実施例では、機器10は増幅器12の入力端子に接続された出力端子を有する雑音源11に接続されている。増幅器12の出力端子は、例えば、電圧制御発振器(VCO)のような、多くのジッタを伴い移動体電話1のクロックシステムに独立な周波数で連続的なビットストリームを生成する本発明に従う機器の発振手段13の入力端子に接続されている。発振手段13の出力は、ローファンアウト(low-fanout)バッファのようなバッファ14の入力に接続されている。
代表的な雑音源11は弱い広帯域の雑音信号を生成し、それは増幅器12により増幅されて、例えば、100mVRMSのような特定の電圧に近づく。しかしながら、この値は重要なものではなく、各特定の構成において試され評価されなければならないものである。本発明の1実施例に従う増幅器12によって増幅された雑音が用いられて、後で更に説明するように発振手段13を変調する。発振手段13は結果として多くのジッタをもち移動体電話1のクロックシステムに独立な周波数で連続的なビットストリームを生成する。発振手段13が接続されるバッファ14はそのビットストリームをバッファする。
図3は本発明に従うランダムシーケンスを生成する機器10の詳細な実施例を図示している。代表的な雑音源11は雑音増幅器セル100を有し、増幅器12は夫々がDC結合された第1および第2のカスケード増幅器セル200、300を有している。本発明の発振手段13は3つの発振器増幅器400a、400b、400c、及び1つの差動増幅器500を有し、それらは干渉信号から保護され、以下に説明するように高い雑音−干渉比を提供している。また、雑音源11はフィードバックフィルタ15と、第1と第2の出力端子を有し夫々、第1及び第2のバイアスbias1、bias2を供給するバイアス手段16とに接続されている。
本発明に従えば、例えば、増幅された熱的雑音源、雑音発振器、或いは熱的で高い雑音−干渉比をもつ1/f雑音を生成するカオティックフィードバック回路のような雑音源からの雑音信号がランダムシーケンスを生成する機器にフィードされる。高抵抗或いはツェナーダイオードが備えられて熱的雑音を生成する。本発明の代表的な実施例に従えば、MOSトランジスタからの内部雑音が熱的雑音を生成する雑音源11として用いられる。また、以下に説明するような代表的な雑音源11の次段の増幅器からの1/f雑音が用いられて更に雑音源11の雑音特性を改善する。しかしながら、その内部雑音はとても微弱であり、υn 2〜kT/Cgsである。ここで、kはボルツマン定数、Tは絶対温度、Cgsはトランジスタのゲート−ソース間のキャパシタンスである。また、真にランダムなビットシーケンスを提供するために、その雑音源は干渉クロック信号から保護されていなければならない。そのクロック信号はサプライ及びバイアスラインを介して、そして、ランダムシーケンス発生器が組み込まれるASICの基板を通して雑音源に入り込むかもしれない。
MOSトランジスタで利用可能な低雑音レベルのために、増幅器12は雑音源11により発生した雑音を増幅する。増幅器12は、数多くの増幅器セル200、300を有している増幅器のチェインを用いて雑音を増大させることによりその増幅を成し遂げる。その増幅器セルは雑音源11と同じタイプであることが好ましい。雑音源11は現実には以下に説明するように入力信号をもたない増幅器である。雑音源11の全ての構成要素を構築することは可能であり、増幅器12は次に説明するように同じ基本増幅器セル600の周囲に構築されても良い。
図4は本発明の基本増幅器セル600を図示している。ここで、増幅デバイス、従って雑音減は干渉信号から保護されている。MOSトランジスタそれ自身は増幅デバイスとして用いられる。その内部雑音は非常に微弱なので、高電力利得の増幅器が好ましい。それ故に、本発明に従えば共通ソース増幅器が用いられる。なぜなら、これが最大の電力利得が得られる構成であるからである。MOSトランジスタは集積回路上では非常に小さなものであり、干渉信号や場はその増幅デバイスに隣接するデバイスに対して同じ大きさと方向性がある。その増幅デバイスの異なる形態を用いることにより、そのような干渉は共通モード(CM)信号として現れ、それは次に説明するように回路とレイアウト対称性を最適化することにより抑制される。
図4に示す基本増幅器セル600は、第1のトランジスタペア601a、601b、第2のトランジスタペア602a、602b、第3のトランジスタペア603a、603b、そして、第4のトランジスタ604a、604bを有している。本発明の1実施例に従う第1及び第2のトランジスタペア601a、601b、602a、602bはPMOSデバイスであり、共通ソース増幅器の負荷として作用する。第3及び第4のトランジスタペア603a、603b、604a、604bは、1実施例としてはNMOSデバイスであり、第3のトランジスタペア603a、603bが共通ソース増幅器、第4のトランジスタペア604a、604bがテール電流源である。
PMOSトランジスタ601a、601b、602a、602bは共通のバイアスを用い、第1のトランジスタペア601a、601bのゲートが第1のバイアス端子607aを介して第1のバイアスbias1に接続され、第2のトランジスタペア602a、602bのゲートが第2のバイアス端子607bを介して第2のバイアスbias2に接続される。第1のトランジスタペア601a、601bのソースとバルクとはサプライ(Vdd)に接続される。第1のトランジスタペア601a、601bのドレインは、第2のトランジスタペア602a、602bのソースに夫々接続される。
第2のトランジスタペア602a、602bのドレインは、第3のトランジスタペア603a、603bのドレインに夫々、そして第4のトランジスタペア604a、604bのソースに夫々接続される。第3と第4のトランジスタペア603a、603b、604a、604bのバルクは、基本増幅器セル600が実装される基板のような接地手段に接続される。第3のトランジスタペア603a、603bのソースは第4のトランジスタペア604a、604bのドレインに夫々接続される。また、第3のトランジスタペア603a、603bのソースは回路短絡される。第4のトランジスタペア604a、604bのソースは接地手段に接続される。第4のトランジスタペア604a、604bのゲートは第2のトランジスタペア602a、602bのドレインに夫々接続され、また第1と第2の出力端子605a、605bに夫々接続される。第3のトランジスタペア603a、603bのゲートは第1と第2の出力端子606a、606bに夫々接続される。
共通モードリジェクション比(CMRR)と電力サプライリジェクション比(PSRR)とを最大化するために、基本増幅器セル600の差動増幅器、即ち、第3のトランジスタペア603a、603bと、テール電流源、即ち、第4のトランジスタペア604a、604bとが接地手段に接続される。前記テール電流源はNMOSテール電流源604a、604bを適切な静止点に設定する共通モードフィードバックを提供する。それ故に、第3のトランジスタペア603a、603bからVddへの非常に高いインピーダンスパス(負荷)をもつことは極めて重大なことである。図4の実施例において、第1と第2のトランジスタペア601a、601b、602a、602bのカスコードPMOSトランジスタがこの負荷を備える。集積回路では、サプライ電圧がより大きなスパイクさえもともなって10〜100mVのオーダで干渉信号を搬送することは避けられない。負荷のインピーダンスを最大にすることにより、第3と第4のトランジスタペア603a、603b、604a、604bのNMOSトランジスタに入力するVddによる誘導干渉電流は最小にされる。本発明の好適な実施例によれば、カスコードPMOS負荷が選択される。
ddに接続される第1のトランジスタペア601a、601bのPMOSトランジスタ間のミスマッチは、図4に示されるように、第1と第2のトランジスタペアのカスコード結合により除去される。ここで、その負荷インピーダンスは最小にされる。それ故に、第3と第4のトランジスタペア603a、603b、604a、604bに入る干渉電流は最小になる。
代替実施例では、基本増幅器セル600の極性が変更され、第1と第2のトランジスタペア601a、601b、602a、602bはNMOSトランジスタにより置換され、第3と第4のトランジスタペア603a、603b、604a、604bはPMOSトランジスタにより置換される。
別の実施例では、基本増幅器セル600のトランジスタがバイポーラ接合トランジスタ(BJT)として備えられる。さらに別の実施例では、テール電流源が抵抗として備えられても良い。テール電流源に抵抗を備えることは動作点が不安定になる原因となるかもしれない。それ故に、付加的なバイアス手段(不図示)が備えられ、抵抗がテール電流源を提供するために利用されるときには、その静止点を制御する。また、代替実施例では、第3と第4のトランジスタペア603a、603b、604a、604bの負荷が抵抗(不図示)によって備えられる。
さらに別の代替実施例では、第1のトランジスタペア601a、601bのトランジスタ間のミスマッチがそれらのドレイン端子(不図示)を短絡することにより除去される。その結果、第1のトランジスタペア601a、601bに入力するVddからの干渉は前記トランジスタを等位相的に通過する、ここでは、それらのドレインポテンシャルはもしそれらが完全にマッチさせられるなら等しくなる。それ故に、第1のトランジスタペア601a、601bのドレイン間の回路短絡が設けられても良い。前記回路短絡は必然的に第1のトランジスタペア601a、601b間の何らかのミスマッチが第2のトランジスタペア602a、602bに対して目に見えるものはならないことになる。差分信号に関して、ドレインポテンシャルは前記ドレインの回路短絡がないなら等しくはならず、そのドレインに信号接地は提供されない。しかしながら、回路短絡を設けることで差分信号に関する仮の接地点が備えられ、これによりその差分出力のインピーダンス、従って差分負荷インピーダンス利得が低められる。第1のトランジスタペア601a、601bのドレインを回路短絡することにより前記トランジスタ間のミスマッチを扱った後に、第2のトランジスタペア602a、602bの残り2つのPMOSトランジスタと、第3のトランジスタペア603a、603bのNMOSトランジスタとの間のミスマッチが制限された共通モードリジェクション比(CMRR)として残される。共通モードの観点からすると、負荷インピーダンスは並列接続から損害を被るのではなく、上述のように差分負荷インピーダンスがそうなのである。第1と第2のトランジスタペア601a、601b、602a、602bのトランジスタが並列接続である、即ち、601aが601bに並列で、602aが602bに並列であると、第3と第4のトランジスタペア603a、603b、604a、604bのNMOSトランジスタは、第1のトランジスタペア601a、601bのドレインが回路短絡されるとき(不図示)、低周波数の負荷、gds603+gds602の夫々を経験する。しかしながら、第1と第2のトランジスタペア601a、601b、602a、602bが図4に示される実施例のように接続されるとき、その負荷は大雑把にはgds603+gds602・gds601/gm602となり、その結果、より高い差分利得が得られる。なお、gmがトランジスタのトランスコンダクタンスである。気づくべきことであるが、本発明の別の実施例に従えば(不図示)、負荷、即ち、第3と第4のトランジスタペア603a、603b、604a、604bのNMOSトランジスタの第1と第2のトランジスタペア601a、601b、602a、602bには抵抗が備えられる。
テール電流源、即ち、第4のトランジスタペア604a、604bのゲートを出力端子605a、605bに(そして結果的には、第2のトランジスタペア602a、602bのドレインへと)接続することで通常、強制的に前記第4のトランジスタペアを3極管領域に移すことになる。しかしながら、第3と第4のトランジスタペア603a、603b、604a、604bの間の長さと幅の比を適切に定めることにより、第4のトランジスタ604a、604bは、第3のトランジスタペアのバックゲート効果が考慮されるときでさえも、ほとんど5極管領域にいることになるであろう。また、それらのトランジスタの回りにいくつかの基板コンタクトを付加し、レイアウトの対称性を最大にすることにより、CMRRは接地と基板との間の干渉が回路短絡されるが十分に高いものとなるであろう。好適な実施例に従えば、基本増幅器セル600のPMOSトランジスタとNMOSトランジスタとは同じように寸法が決められてバイアスを単純化する。それ故に、トランジスタの寸法決め、即ち、幅と長さの比(Z)は好適な実施例によれば、次のように備えられる。
602/Z601=Z603/Z604〜10 (式1)
しかしながら、別の実施例では、その関係は、それが実質的に1より大きい、好適には3より大きい限り、異なっていても良い。もし、上記の関係が合致しないなら、基本増幅器セルのトランジスタ601a〜604bは、接地手段或いはVdd(即ち、第1のトランジスタペア601a、601b、及び第4のトランジスタペア604a、604b)に接続されたそれらのトランジスタを強制的により低いインピーダンスを備える線形領域へと移さないなら、共通のバイアスをもつことはできない。しかしながら、他の実施例においては、寸法決めの他の関係は10より大きく、依然として共通のバイアスを用いることもできる。比“10”は以下にさらに議論する理由のために選択されている。また、さらに別の実施例では、スプリットバイアスが備えられる。この場合には、必ずしも上記の関係を満たす必要はない。
υn 2〜kT/Cであり、Cgs603は第3のトランジスタペア603a、603bのゲート−ソース間のキャパシタンスであるが、キャパシタンスC〜Cgs603であるので、そのトランジスタをできる限り小さく保ち、その干渉を低く維持する一方、依然として十分に良好なマッチングを得ることが好ましい。さらに、出力端子605a、605bは夫々、Cgd603+Cgd602+C'gs603により負荷が与えられる。ここで、C'gs603は同じようにしてサイズが決められる次段の入力キャパシタンスである。また、基本増幅器セル600のPMOSトランジスタ601a、601b、602a、602bの寸法を最小にし、第3のトランジスタペア603a、603bに入る干渉を最小にすることには利点がある。
本発明によれば、雑音レベルを最大にすることに加えて、雑音/干渉比(in 2/iI 2)を最大にする、即ち、干渉信号をできる限り低く保つことが好ましい。その雑音レベルは以下のように近似される。
n 2〜(kT/Cgs)gm 2 (式2)
ここで、
m 2〜[μCox(W/L)(Vgs−VT)]2〜2μCox(W/L)Ids (式3a)
gs=2WLCox/3 (式3b)
である。
式2、式3a、式3bを組み合わせると、次の式が得られる。
n 2〜3kT・2μCoxWIds/2WLCoxL=3kTμIds/L2 (式4)
ここで、雑音レベルはトランジスタのチャネル長(L)と静止電流(Ids)との関数として表される。上記の式において、Coxは酸化キャパシタンスを表し、kはボルツマン定数であり、Tは絶対温度であり、μは移動度であり、Wはトランジスタのチャネル幅であり、VTは閾値電圧であり、Vgsはゲート−ソース電圧である。(式2)〜(式4)から分かるように、ゲートオーバドライブ電圧(Vgs−VT)を増加させると、トランスコンダクタンスを増加させ(式3a)、次に、雑音電流を増加させる(式2)。
基本増幅器セル600に入る干渉と次に説明する雑音源11とは、シングルエンデッドノイズ結合とミスマッチの積に比例するであろう。シングルエンデッドノイズ結合は、Vdd、接地手段などの干渉源と信号ノードとの間のインピーダンスに依存している。カスコードされた第1と第2のトランジスタペア601a、601b、602a、602bの形態選択を利用してインピーダンスを最大にし、上述した(式1)に従う機器の寸法決めを備えることで負荷インピーダンスを最大にし、シングルエンデッドノイズ結合を最小にするであろう。
基本増幅器セル600のミスマッチ部分は干渉をできるだけ低く保つために重要である。トランジスタの実際のチャネル長(L)とチャネル幅(W)とは技術にも依存するものであるが、(式1)に従う基本増幅器セル600の構成要素間の比を維持することにより、その性能は技術の変化やバイアス条件に対して十分に耐え得るものであろう。本発明の1実施例に従えば、次の特性をもつCMOS集積回路が基本増幅器セル600のために利用される。
σVT〜2nV/√(W・Leff) (式5)
ρKP〜0.02ppm/√(W・Leff) (式6)
eff=L−0.085μm (式7)
ここで、σVTは閾値電圧ミスマッチ、ρKPは利得ミスマッチ、Leffは電気的チャネル長である。
(式5)〜(式7)を利用することにより、相対的静止電流Idsのミスマッチは以下のように近似される。
σgm 2〜σKP 2+σVT 2/(Vgs−VT2
={1/(W・Leff)}[(2%μm)2+(2mVμm/Vgs−VT2] (式8)
gs−VTが100mVであると、利得(KP)と閾値電圧(VT)ミスマッチは同じサイズである。これは基本増幅器セル600の最低の有用な動作点である。なぜなら、与えられた電流についての余りにも短いチャネル長(L)が低いゲートオーバドライブ電圧(VE=Vgs−VT)を減少させるので、ミスマッチはVE=Vgs−VTで劣化し、従って、Idsミスマッチを増加させることになる(式(8)を参照)。より低いゲートオーバドライブ電圧では、VgsとVTとは凡そ同じサイズであり、VTの変動が原因となるVEの相対的な変動もより大きい。それ故に、低いゲートオーバドライブ電圧はトランスコンダクタンスを低め、次に雑音レベルを低め、静止電流のミスマッチを増加させる。
干渉電流iIはミスマッチσに比例する。それ故に、雑音/干渉比は次のように定義される。
n 2/iI 2∝3kTμIds/(L2σ2)∝IdsW/L (式9)
これは、与えれたバイアス電流収支Idsに関して、その機器を短くそして幅広くする必要があることを示している。好適な実施例では、VE=Vgs−VTが100mVであるが、その電流はトランジスタの適当なチャネル幅を選択することにより設定される。
最小長のトランジスタは非常に高い出力コンダクタンス(低オープン回路電圧利得)をもつ。それ故に、その機器を最小チャネル長の数整数倍にそのサイズを保つことが好ましい。上記のことに基づくなら、基本増幅器セル600のサイズは1実施例に従えば、以下のようになる。
603=Z602=25μm/2.5μm=10、
604=Z601=2.5μm/2.5μm=1 (式10)
式(10)に従えば、2.5μmのチャネル長をもつ寸法にすることで、その結果、σVT〜0.25mVの閾値電圧のミスマッチ、σKP〜0.25%のトランスコンダクタンスのミスマッチとなる。上記のことに従えば、100mVを超えるゲートオーバドライブ電圧(VE=Vgs−VT)があると、これはCM信号の約40dBの減衰に対応する。気づくように、本発明の他の実施例に従えば、トランジスタのより大きな面積があり得る。しかしながら、より大きなゲート面積はまた、雑音レベルを低下させる。
他の実施例では、基本増幅器セルのサイズは次の範囲内にあるように選択される。
W603=W602=2.5〜125μm
L603=L602=0.25〜12.5μm
W601=W604=0.25〜12.5μm
L601=L604=0.25〜12.5μm
ここで、Wはトランジスタの幅であり、Lはトランジスタの長さである。
動作的には接地手段に対してAC的に接続される入力をもつ基本増幅器セル600は、代表的な雑音源11として利用される雑音増幅器100を形成する。
別の実施例では、基本増幅器セル600の入力は固定ポテンシャルに対してDC的に基準となる入力をもち、雑音増幅器100を形成する。
基本増幅器セル600のMOSトランジスタの内部雑音は、接地手段に対してAC的に基本増幅器セル600の入力端子606a、606bを回路短絡することにより熱的雑音として用いられる。図5には、代表的な雑音増幅器100が示されている。雑音増幅器100は上記の変形をして基本増幅器セル600に対応している。それ故に、基本増幅器セル600と雑音増幅器100と同様の構成要素が同じ番号で示されている。その結果、基本増幅器セル600の第1のトランジスタペア601a、601bが雑音増幅器100の第1のトランジスタペア101a、101bに対応するなどとなる。雑音増幅器100の入力端子106a、106bを接地手段に接続することにより、出力端子105a、105b夫々は雑音電流in 2〜4kTBgm〜(kT/Cgs)gm 2〜(3/8)kTCox(Vgs−VT)2Z2/Aを生成する。ここで、Bは雑音バンド幅、Zはチャネルの幅と長さの比、Aはチャネル面積である。その結果、機器が小さくなればなるほど、Cgsも小さくなり、生成される雑音レベルもより大きくなる。しかしながら、上述したように、マッチングは低いゲートオーバドライブ電圧で劣化するので、余りにも小さい機器のサイズはミスマッチの原因となる。
増幅器12は2つのカスケード増幅器セル200、300を有している。第1の増幅器セル200のデザインは上述した基本増幅器セル600に対応し、第2の増幅器300は次にさらに説明する差分増幅器である。第1の増幅器セル200の詳細は図6aに開示されている。雑音増幅器100に関連して上述したように、基本増幅器セル600と増幅器セル200の同様の構成要素が同じ番号によって示されている。雑音増幅器100の出力端子105a、105bが第1の増幅器セル200の入力端子206a、206bに夫々接続されている。さらに、雑音増幅器100と第1の増幅器200とは、基本増幅器セル600に関して上述のように、同じバイアス、bias1、bias2を用いる。
次段の増幅器200、300による雑音源11の負荷は雑音をあまりにも多く減少させることはない。このことは、基本増幅器セル600に関して上述したように、第1と第2の増幅器200、300のサイズが実質的に雑音増幅器100のそれと類似しているために達成される。
図6bは第2の増幅器300の1実施例の詳細なデザインを図示している。差分増幅器である第2の増幅器300と基本利得セル600の同様の構成要素は同じ番号で示されている。その結果、基本増幅器セル600の第1のトランジスタペア601a、601bは、第2の増幅器300などにおける等価なもの301a、301bをもっている。第1の増幅器セル200の出力端子205a、205bは第2の増幅器300の第1と第2の入力端子306a、306bに夫々接続されている。基本増幅器セル600と第2の増幅器セル300との間の違いは次の通りである。以下に検討はしないが第2の増幅器セル300の全ての構成要素と接続とは基本増幅器セル600に対応している。
ただ第1のバイアスbias1だけが、バイアス端子307を介して第2の増幅器セル300に、即ち、第1のトランジスタペア301a、301bのゲートに接続されている。さらに、第2のトランジスタペア302a、302bの間の接続は異なっている。トランジスタ302bのゲートはトランジスタ302aのドレインに接続され、トランジスタ302aのゲートはトランジスタ304aのゲートと自分自身のドレインに接続されている。また、ただ1つの出力端子305が備えられ、それはトランジスタ302bのドレインとトランジスタ303bのドレインとの間のコネクションに接続される。
本発明の1つの特徴に従えば、差分オフセットを補償することはその差分利得を最大にするために好ましい。その結果、出力雑音レベル、CMRR、及びPSRR(電力供給リジェクション比)もまた最小化される。図3に示した実施例では、DC結合構造が選択されて差分オフセットを補償し差分利得を最大にする。CM利得は1未満、即ち、安定であるために、負或いは1より小さくされなければならないので、代表的な雑音源11は第1及び第2の増幅器セル200、300でカスケードされて、負の差分利得をもつチェインを形成する。CM利得>1である増幅器回路はCM電圧に関して不安定であろうし、位相を同じにして自己発振し始める。即ち、静止点は変化し、差分信号がゼロとなる原因となる。
DC補償フィードバックループが備えられ、第1の増幅器200の出力端子205a、205bはフィードバックフィルタ15を介して雑音増幅器100の入力端子106a、106bに接続される。
フィードバックフィルタ15の原理は図7に示されている。フィードバックフィルタ15は接地手段と第1の抵抗R1に接続された大容量のキャパシタCpを有している。抵抗R1は、第2のキャパシタCzに並列に接続された第2の抵抗R2に直列に接続される。第2の抵抗R2と第2のキャパシタCzとはフィルタ15の入力端子iに結合された第3の抵抗R3に直列接続される。フィルタ15の出力端子oは第1と第2の抵抗R1、R2との間のコネクションに接続される。
フィードバックフィルタ15は2つの極とゼロ点とをもつ。低周波数の極時定数はτp1=(R3+R2)Cpにより支配され、対応するゼロ点はτz1=R1pにより支配される。位相補償を与えるために、Czが備えられて高周波のファントムゼロを挿入する。低周波数の極はDC利得を1に設定し、そのDCオフセットは最小化される。増幅器の差分構造によって備えられる低いオフセットのために、雑音増幅器100と第1の増幅器200だけがDCフィードバックループの内側にある。これにより、周波数補償を単純にする一方、依然として出力オフセットをもっともな値、上述のように100mVのオーダで保持する。気づかれるように、雑音利得は低い周波数の極のためにDCフィードバックによって影響を受けない。
図8は第1と第2のフィルタ700aと700bを有するフィードバックフィルタ15の1実施例を図示している。各フィルタ700a、700bは、パストランジスタとゲートキャパシタのチェインに基づいている。カスケードになった5つの長いチャネルトランジスタである、R3に対応する701aと701b、R2に対応する702aと702b、R1に対応する703がMOSトランジスタで備えられている。ここで、前記トランジスタはPMOSトランジスタとして備えられる。トランジスタ701a、701b、702a、702b、703のバルクはVddに接続され、それらのゲートは接地手段に接続される。トランジスタ701aのソースは入力端子704に接続される。トランジスタ701aのドレインはトランジスタ701bのソースに接続され、トランジスタ701bのドレインはトランジスタ702aのソースに接続され、トランジスタ702aのドレインはトランジスタ702bのソースに接続され、トランジスタ702bのドレインはトランジスタ703のソースに接続される。さらに、キャパシタCzに対応するキャパシタ705の第1の端子は、トランジスタ701bのドレインとトランジスタ702aのソースとの間のコネクションに接続され、そして、キャパシタ705の第2の端子はトランジスタ702bのドレインとトランジスタ703のソースとの間のコネクションと、出力端子706とに接続される。
フィルタキャパシタCpは、MOSトランジスタを用いた5つのトランジスタ707a〜707eのチェインから構築される。ここで、前記トランジスタ707a〜707eはNMOSトランジスタで備えられる。トランジスタ707a〜707eのソース、バルク、ドレインは夫々、接地手段に接続される。また、前記トランジスタ705a〜705eのゲートはトランジスタ703のドレインに接続される。前記トランジスタ705a〜705eのドレインは図8に見られるように、次段のトランジスタのソースに接続される。
長いチャネルをもつトランジスタ701a、701b、702a、702b、703は第1の増幅器セル200の出力段の負荷を最小にし、フィルタ時定数を最大にするようにサイズが決められたPMOSデバイスとして実現される。MOSモデルは、長いチャネルトランジスタに対する出力コンダクタンスを扱うのが得意ではないので、いくつかのトランジスタは例えば、R2、R3、Cpをモデル化するために用いられる。また、トランジスタにおける分散効果モデルのいくつかは失われてしまうであろう。それ故に、出力コンダクタンスのモデル化をあまり強調しないように、そして、モデル化された分散ゲート効果のいくつかを得るために、いくつかのトランジスタが用いられる。気づかれているように、異なる数のパスデバイスが本発明の他の実施例では用いられても良い。大きな信号レベルでは、そのフィルタは強い二次成分をもち非線形となろう。しかしながら、この非線形性は増幅器セル100、200のCMフィードバックにより抑制されるであろう。
フィルタキャパシタCpは図8の実施例では、キャパシタQをあまりにも低くしないように並列接続された5つの広いNMOSトランジスタ707a〜707eにより備えられる。トランジスタ705a〜705eのチャネル面積は1実施例では凡そA=525μm・5μm=625pm2であり、それは約6.25pFのキャパシタサイズに対応する。
別の実施例では、フィルタ700a、700b夫々のいずれかのPMOSトランジスタはNMOSトランジスタで置換され、いずれかのNMOSトランジスタはPMOSトランジスタで置換される。ここで、そのフィルタの極性は切替えられる。
第1のフィードバックフィルタ700aの入力端子704は第1の増幅器セル200の第2の出力端子205bに接続される。第1のフィルタ700aの出力端子706は雑音増幅器100の第1の入力端子106aに接続される。第2のフィードバックフィルタ700bの入力端子704は第1の増幅器セル200の第1の出力端子205aに接続され、第2のフィードバックフィルタ700bの出力端子706は雑音増幅器100の第2の入力端子106aに接続される。フィードバックフィルタ700a、700bを雑音増幅器100の入力端子106a、106bに接続することで、フィルタキャパシタCp、即ち、トランジスタ707a〜707eを介して接地手段に対してAC的になっている前記入力端子の回路短絡を提供する。
2つの平衡型DCフィードバックフィルタ700a、700bを備えることで雑音増幅器を非常に高速に整定させる。増幅器の動作点(電圧)の共通モード成分はその大きな時定数(τp1=(R3+R2)Cp)のために整定が遅いが、雑音増幅器100と第1の増幅器200との間の対称性のために、その雑音はその共通モード成分が整定するずいぶん前に利用可能である。前記増幅器の共通モードフィードバックは、そのフィードバックフィルタが整定していないが、そこからの出力信号をもっともなレベルで保持する。また、第1の増幅器セル200は整定の必要はなく、常にアクティブな領域にいるであろう。フィードバックフィルタの整定は同位相的であり、同位相的な整定の変動はフィードバックフィルタ700a、700bの整定期間に第1の増幅器セル200の出力端子205a、205bで提供される。それ故に、差動増幅器300によって抽出された整定の変動による入力信号変動の間の差は、その整定が不安定であるが、第2の増幅器300の出力端子305で増幅された雑音信号を提供するのに用いられる。本発明の代替実施例で提供される典型的なシングルDCフィードバックフィルタはこのことを達成しない。さらに、本発明に従う発振手段13は、雑音源11と発振手段13が切り替わるとすぐに発振を開始する。その発振手段13の内部雑音は増幅器の変動差と共に用いられ、フィードバックフィルタ700a、700bが整定する前にその発振手段を変調する。さらに、差動フィードバックは雑音増幅器100と第1の増幅器セル200の十分な共通モードリジェクションを必要とするか、或いは交差結合(cross-coupled)フィードバック(第1の増幅器セル200の第1の出力端子は第2のフィルタ700bを介して雑音増幅器100の第2の入力端子106bに接続されることと、その逆のこと)のために不安定になり、その結果、ポジティブな共通モードフィードバック(しかし、ループ利得<<1)となるであろう。
キャパシタCzを用いたファントムゼロ補償を提供することにより、DCフィードバックループ内に雑音増幅器100と第1の増幅器セル200とだけを含むことが可能になる一方、ローパスフィルタのような何らかのフォワードパス利得整形を挿入することなく依然として十分な安定化マージンを維持することができる。このことは、より高い出力雑音レベルに寄与する雑音増幅器の利得と雑音バンド幅とを最大にする。また、第2の増幅器300からの全ての1/f雑音が、前記増幅器がフィードバックフィルタ15の外側にあるために、次段の発振手段13にフィードされ、さらに雑音/干渉比を改善する。
図3には、VCOとして実施された本発明に従う発振手段13の1実施例が示されている。リング発振器はノイズ特性が良くない、即ち、高い雑音レベルのために知られているが、本発明に従えば、望ましいものであるので、発振手段13はリング発振器の構造をもっている。発振手段13は奇数の数の発振器増幅器400a、400b、400c、即ち、この実施例では3つ、そして、上述した差動増幅器300に対応する差動増幅器500を有している。気づかれるように、代替実施例では発振手段13は電流入力をもつ電流制御発振器として備えられ、増幅器12には電流出力端子が備えられる。差動増幅器500の出力端子は、前記増幅器により生成されるランダムなシーケンスのビット列を提供し、前記シーケンスはバッファ14においてバッファされる。
図9は発振器増幅器400aの1実施例の詳細なデザインを図示している。発振器増幅器400bと400cとは発振器増幅器400aに対応している。それ故に、次には、発振器増幅器400aだけが開示される。発振器増幅器400aはいくらかの変形がなされた基本増幅器セル600に基づいている。それ故に、基本増幅器セル600と発振器増幅器400aの同じ構成要素は同じ数字で示され、同様のデザインをもっている。結果的に、基本増幅器セル600の第1のトランジスタペア601a、601bは発振器増幅器400aの第1のトランジスタペア401a、401bに対応し、基本増幅器セル600の第2のトランジスタペア602a、602bは発振器増幅器400aの第2のトランジスタペア402a、402bに対応するなどである。結果的に、その発振器増幅器の増幅手段(403a、403b)は、負荷(401a、401b、402a、402b)とテール電流源(404a、404b)による干渉信号から保護される。しかしながら、基本増幅器600と発振器増幅器400aとの間にはいくらかの相違がある。スプリットバイアスを提供するために、発振器増幅器400aには第1と第2のバイアシングデバイス408a、408bが備えられる。1実施例に従えば、前記バイアシングデバイスはPMOSトランジスタとして備えられる。第1のバイアシングデバイス408aのゲートはバイアス端子407aを介して第1のバイアスbias1に接続され、前記トランジスタのソースとバルクとはVddに接続され、そして、そのドレインはトランジスタ401aのドレインとトランジスタ402aのソースとの間のコネクションに接続される。また、トランジスタ401bのゲートは第1のバイアスbias1に接続される。第2のバイアシングデバイス408bのゲートは第3のバイアス端子409を介して第3のバイアスbias3に接続され、前記トランジスタのソースとバルクとはVddに接続され、そして、そのドレインはトランジスタ401bのドレインとトランジスタ402bのソースとの間のコネクションに接続される。また、トランジスタ401aのゲートは第3のバイアスbias3に接続される。発振器増幅器400aの全ての他の接続は基本増幅器セル600に従うコネクションに対応する。
発振器増幅器400aのテール電流源404a、404bは前記増幅器を強制的に異なって発振させる低利得のCMを提供する。奇数の数の発振器増幅器400a〜400c(即ち、この場合には3つ)を使用することで、上述のようにCM利得が負であると仮定すると、CM安定性を保証する。しかしながら、もし、第3の発振器増幅器400cの出力端子405a、405bと第1の発振器増幅器400aの入力端子406a、406bとの間に備えられるフィードバック接続が交差接続されてファントムネガティブフィードバックを提供するなら、偶数の数の発振器増幅器が差動的な意味では作用することに気づくべきである。交差接続から生じる同位相の寄生電圧はテール電流源404a、404bにより抑止されるであろう。しかしながら、フィードバック接続450a、450bが交差接続されるとき、そのフィードバックループは、奇数の増幅段或いは偶数の増幅段があるに係らず、不安定な動作点(即ち、それはVdd或いは接地にラッチする)をもつであろう。それ故に、発振手段13の好適な実施例に従えば、奇数の数の発振器増幅器が選択されている。
本発明の特徴は、雑音信号が発振手段13のチューニングを提供するバイアス電圧bias3を変化させるのに用いられることにある。発振器増幅器400a、400b、400cに適切なバイアス(bias1、bias2)があれば、バイアス電圧bias3は、第1と第2の増幅器セル200、300の入力と出力の電圧静止点と同じ公称値をもつべきである。発振手段13はbias3の全ての可能な設定に対して発振し、ゼロだけ或いは1だけが長く続くシーケンスを提供しないようにランダムな出力ビットストリームを保証することは重要である。また、もし発振手段13がバイアスbias3の全ての可能な設定のために発振しないなら、例えば、整定時間が悪い影響を受けるかもしれない。雑音増幅器100からの増幅された雑音である第2の増幅器300の出力は、代表的な実施例では、バイアスbias3として用いられる。第2の増幅器300の出力端子305は、バイアスbias3の変調を与える発振器増幅器400a〜400cの第3のバイアス端子409に接続される。
バイアス手段16の第1の出力端子17は第1のバイアス電圧bias1を提供し、第2の出力端子18は第2のバイアス電圧bias2を提供する。バイアス手段16の第1の出力端子17は雑音増幅器100の第1のバイアス入力端子、第1と第2の増幅器セル200、300、発振器増幅器400a〜400c、差動増幅器500に接続される。バイアス手段16の第2の出力端子18は雑音増幅器100の第2のバイアス入力端子、第1と第2の増幅器セル200、300、発振器増幅器400a〜400cに接続される。バイアス手段16は安定したバイアスbias1、bias2を提供する増幅セルとして類似のデバイスサイズをもつ集積回路として備えられても良い。バイアス手段16の具体的な構成は、適切な第1と第2のバイアスbias1、bias2が備えられる限り、異なるデザインによって提供されても良い。しかしながら、もし、バイアス手段16が同じ集積回路で雑音信号を生成するデバイス10とともに備えられるなら、それは好ましい。
以上、本発明を好適な実施例と代替実施例について説明した。しかしながら、本発明は上述した特定の実施例によって限定されるものではなく、添付した請求の範囲の独立請求項によって最も良く定義されるものである。
ランダムなシーケンスのビット列を生成する装置を有する移動体電話を図示している。 代表的な雑音源に接続された発振手段を有するランダムなシーケンスのビット列を生成する機器の原理を図示している。 図2に従うランダムなシーケンスのビット列を生成する機器の1実施例の詳細を図示している。 本発明に従う基本増幅器セルを図示している。 雑音増幅器として実施される雑音源の1実施例の詳細を図示している。 図2の増幅器の第1の増幅器セルの1実施例の詳細を図示している。 図2の増幅器の第2の増幅器セルの1実施例の詳細を図示している。 本発明に含まれるDC補償フィードバックフィルタの原理を図示している。 図7のフィードバックフィルタの1実施例のより詳細を図示している。 図2の発振手段の発振器増幅器の1実施例の詳細を図示している。

Claims (20)

  1. 入力としてバイアスを受信する入力端子(409)を含む発振手段を有したランダムなシーケンスのビット列を生成する機器(10)であって、
    前記発振手段(13)は、
    少なくとも1つの発振器増幅器(400a、400b、400c)と、
    前記発振器増幅器に接続された差動増幅器(500)とを有し、
    前記各発振器増幅器(400a、400b、400c)と差動増幅器(500)とは、
    増幅手段(303a、303b;403a、403b)と、
    前記増幅手段と接地手段とに接続されたテール電流源(304a、304b;404a、404b)とを有し、
    前記増幅手段は、
    前記増幅手段とサプライに接続された負荷(301a、301b、302a、302b;401a、401b、402a、402b)による干渉信号から保護されていることを特徴とする機器。
  2. 前記発振器増幅器(400a、400b、400c)の数は奇数であり、
    該増幅器は直列接続されていることを特徴とする請求項1に記載の機器。
  3. 前記増幅手段は共通ソース増幅器(303a、303b;403a、403b)を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の機器。
  4. 前記共通ソース増幅器は異なる形態のトランジスタ(303a、303b;403a、403b)を有することを特徴とする請求項3に記載の機器。
  5. 前記負荷は前記増幅手段(303a、303b;403a、403b)に接続されたカスコードされたトランジスタ(301a、301b、302a、302b;401a、401b、402a、402b)を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の機器。
  6. 前記負荷は前記増幅手段(303a、303b;403a、403b)に接続された抵抗を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の機器。
  7. 前記テール電流源(304a、304b;404a、404b)は前記増幅手段(303a、303b;403a、403b)と前記接地手段とに接続されて共通モードフィードバックを提供することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の機器。
  8. 前記負荷(301a、301b、302a、302b;401a、401b、402a、402b)、前記増幅手段(303a、303b;403a、403b)、及び前記テール電流源(304a、304b;404a、404b)はMOS(金属酸化物半導体)トランジスタを有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか、又は請求項7に記載の機器。
  9. 前記負荷(301a、301b、302a、302b;401a、401b、402a、402b)、前記増幅手段(303a、303b;403a、403b)、及び前記テール電流源(304a、304b;404a、404b)はBJT(バイポーラ接合トランジスタ)トランジスタを有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか、又は請求項7に記載の機器。
  10. 前記負荷(301a、301b、302a、302b;401a、401b、402a、402b)はPMOSトランジスタを有し、
    前記増幅手段(303a、303b;403a、403b)、及び前記テール電流源(304a、304b;404a、404b)はNMOSトランジスタを有することを特徴とする請求項1乃至5と請求項7乃至8とのいずれかに記載の機器。
  11. 前記負荷(301a、301b、302a、302b;401a、401b、402a、402b)はNMOSトランジスタを有し、
    前記増幅手段(303a、303b;403a、403b)、及び前記テール電流源(304a、304b、404a、404b)はPMOSトランジスタを有することを特徴とする請求項1乃至5と請求項7乃至8とのいずれかに記載の機器。
  12. 前記増幅手段の前記トランジスタ(303a、303b;403a、403b)の幅と長さの比(Z)は、前記テール電流源(304a、304b;404a、404b)の前記トランジスタの幅と長さの比の少なくとも3倍であり、
    前記負荷の第2のトランジスタのペア(302a、302b;402a、402b)の幅と長さの比は、前記負荷の第1のトランジスタのペア(301a、301b;401a、401b)の幅と長さの比の少なくとも3倍であることを特徴とする請求項10又は11に記載の機器。
  13. 前記増幅手段の前記トランジスタ(303a、303b;403a、403b)と前記第2のトランジスタのペア(302a、302b;402a、402b)のトランジスタの幅(W)は、2.5〜125μmの範囲にあり、
    前記トランジスタの長さ(L)は、0.25〜12.5μmの範囲にあり、
    前記テール電流源の前記トランジスタ(304a、304b;404a、404b)と前記負荷の第1のトランジスタのペア(301a、301b;401a、401b)の前記トランジスタの幅(W)と長さ(L)は夫々、0.25〜12.5μmの範囲にあることを特徴とする請求項12に記載の機器。
  14. 前記機器は電圧制御発振器(VCO)であり、
    前記入力端子(409)は雑音源(11)に接続されていることを特徴とする請求項1乃至13のいずれかに記載の機器。
  15. 前記機器は電流制御発振器(CCO)であり、
    前記入力端子(409)は雑音源(11)に接続されていることを特徴とする請求項1乃至13のいずれかに記載の機器。
  16. 前記バイアス入力を受信する入力端子(409)は、内部雑音を発生する雑音源(11)を有する雑音信号を生成する機器に接続され、
    前記雑音源は、
    増幅手段(103a、103b)を含む雑音増幅器セル(100)と、
    前記増幅手段とサプライに接続された負荷(101a、101b、102a、102b)と、
    前記接地手段と前記増幅手段(103a、103b)とに接続されたテール電流源(104a、104b)とを有することを特徴とする請求項1乃至15のいずれかに記載の機器。
  17. 請求項1乃至15のいずれかに記載のランダムなシーケンスを生成する機器(10)を有する電子装置(1)。
  18. 前記機器は、移動体無線端末、ページャ、コミュニケータ、電子手帳、或いはスマートフォンであることを特徴とする請求項17に記載の電子装置。
  19. 前記電子装置は、移動体電話(1)であることを特徴とする請求項17に記載の電子装置。
  20. 請求項1乃至16のいずれかに記載のランダムなシーケンスを生成する機器(10)を有する集積回路。
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