JP2006518729A - ガンマ−シハロトリンの調製方法 - Google Patents

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Abstract

a)1Rシス−Z3−(2−クロロ−3,3,3−トリフルオロ−l−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸クロリドを得るために、1Rシス−Z3−(2−クロロ−3,3,3−トリフルオロ−l−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸を塩素化する工程、及びb)1Rシス−Z3−(2−クロロ−3,3,3−トリフルオロ−l−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸クロリドを3−フェノキシベンズアルデヒドの(S)−シアノヒドリンでエステル化する工程、を含んで成るガンマ−シハロトリンの調製方法。

Description

本発明は、殺虫性シクロプロパンカルボン酸エステルの製造方法に関する。より好ましくは、本発明は、ガンマ−シハロトリン[(S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル(Z)−(1R,3R)−3−(2−クロロ−3,3,3−トリフルオロ−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート]の製造方法に関する。
ピレスロイド、例えば、シクロプロパンカルボン酸エステル、例えば、シハロトリンの殺虫活性がこれらの立体化学により強力に影響されることは周知である。(S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル(Z)−(1R,3R)−3−(2−クロロ−3,3,3−トリフルオロ−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレートがシハロトリンの最も活性な異性体であることが開示されている(Bentley et al, Pestic. Sci. (1980), 11 (2), 156-64)。
工業規模においてガンマ−シハロトリンを産出するために、高価な試薬の使用を避ける最終生成物の製造方法、及びできるだけ少ない化学的過程を有する製造方法を見つけることが望ましい。本発明は、これらの要求を満たす直接的な方法を供する。従って、a)1Rシス−Z3−(2−クロロ−3,3,3−トリフルオロ−l−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸クロリド(II)を得るために、1Rシス−Z3−(2−クロロ−3,3,3−トリフルオロ−l−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸(I)を塩素化すること、及びb)1Rシス−Z3−(2−クロロ−3,3,3−トリフルオロ−l−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸クロリド(II)を3−フェノキシベンズアルデヒドの(S)−シアノヒドリン(III )でエステル化すること、を含んで成るガンマ−シハロトリン(IV)の調製方法を供する。
Figure 2006518729
Figure 2006518729
1Rシス−Z3−(2−クロロ−3,3,3−トリフルオロ−l−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸(I)は既知の化合物であり、そしてその調製は、例えば、米国特許第4683089号、W002/06202、W097/03941、及びWO/9942432において開示されている。
工程a)は、’March 4th Edition -p437-38’にあるように、標準技術により行われる。好ましい塩素化剤は、塩化チオニル、ホスゲン、又はオキシ塩化リンである。好ましい溶媒は、炭化水素、例えば、トルエン、ヘキサン、ヘプタン、又はフルオロベンゼンである。好ましい温度は、周囲温度〜100℃又は溶媒の沸点である。
好ましくは、上記酸(I)は、80%以上の1R3R鏡像異性体の鏡像異性的純度、そして、より好ましくは90%以上の1R3R鏡像異性体の鏡像異性的純度を有する。
工程b)は溶媒の存在下、又は溶媒の不存在下において行われ、この場合、溶融生成物が反応媒体として作用することができる。当該反応は、単一の有機相中で、又は水と混ざらない有機相と水相の混合体中で行うことができる。そのまま又は溶媒中のいずれかの上記酸塩化物を、上記シアノヒドリンに添加すること、あるいはシアノヒドリンを酸塩化物に加えることができるが、酸塩化物をシアノヒドリンに加えることが好ましい。当該反応物のモル比は、好ましくは1:1であるが、10モル%過剰量までのいずれの反応物も利用することができるが、最も好ましくは、一方の反応物の過剰量は他方を1〜5モル%超えるものである。
工業規模において、収率を最大にするために、上記反応が完了するまで行われることが強く望まれる(1:1の反応物の化学量論的な場合、完了は、酸塩化物とシアノヒドリンの両方の残留レベルが<5重量%、好ましくは<1重量%であり、そして一方の反応物は過剰量の他方において使用され、少ないほうの残留レベルが<1%、好ましくは<0.2%である)。
既知の他のピレスロイドの製造のためのエステル化方法(例えば、EP109681、米国特許第4252820号、EP3336A1、米国特許第4258202号、W00206202、GB2000764、米国特許第4343677号、及び米国特許第5164411号)において、当該反応を完了させることは試みられておらず、あるいは化学量論的量の有機塩基の存在下において反応を行うことにより(例えば、米国特許第4258202号)、又は溶媒の沸点において反応を遂行することにより形成されるHClを物理的に除去すること(例えば、米国特許第5164411号)のいずれかにより試みられている。しかしながら、これらの方法はいずれも満足するものではない。化学量論的量の塩基の使用は、当該塩基の処分のコストを避けるために複雑な回収プロセスを必要とするため望ましくない。エステル化反応の進行するHClの物理的除去を使用する場合、本出願人は、反応時間を有意に延長することなく当該反応物の最後の数%を消費することが困難であること気づいた。驚くべきことに、物理的方法と未化学量論的量の塩基の組み合わせを使用して当該反応からHClを除去することにより受容可能な時間内に当該反応を完了することができる。
従って、本発明のある観点において、物理的方法と未化学量論的量の塩基の組み合わせを使用して、エステル化において形成されるHClを反応群から除去する方法を供する。
共産物であるHClの物理的除去は、溶媒の沸点において上記反応を行うことにより、又は、蒸留により溶媒を継続的に除去し、その間、蒸留した溶媒を置換するために新鮮な溶媒を添加することにより、又は吸引の適用により、又は反応群に不活性ガス、例えば、窒素を注入することにより、又は当該HClを抽出することができる分離水相の存在により、又はこれらの手順のいずれかの組み合わせにより達成することができる。上記塩基は、有機塩基、例えば、第三級アミン、あるいは無機塩基、例えば、アルカリ金属炭酸塩若しくはアルカリ金属炭酸水素塩、又はアルカリ土類金属酸化物、水酸化物、又は炭酸塩、あるいは有機塩基と無機塩基の組み合わせのいずれかであってよい。後者の場合、上記有機塩基は、異種の無機塩基との反応において、形成されるHClの反応を促進ことに貢献する。
上記塩基は、開始時から添加してよく、又は反応の過程中に添加してもよいが、好ましくはHClの物理的除去により反応が>50%となってから、最も好ましくは>80%完了してから添加することが好ましい。
本出願人は、上記反応の後半における塩基の添加が、不純物の形成を最小にし、そして収率を最大にすることを発見した。
好ましい有機塩基は2〜7のpKaを有し、そしてより好ましくは3〜6のpKaを有する。特に好ましい有機塩基は、ピリジン、アルキルピリジン、キノリン、トリエタノールアミンのトリメチルエーテル、又はDABCO(1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン)のモノ−ヒドロクロリド塩である。当該塩基は、酸塩化物に対して、<0.8当量で使用することができ、好ましくは、<0.5当量、そして最も好ましくは0.1〜0.25当量である。有機塩基と無機塩基を組み合わせる場合、二成分混合物の主要な成分として無機塩基を有し、小量の成分として有機塩基を有することが望ましい。このように、有機塩基は、当該反応において使用される塩基の総モル量の、好ましくは<50%であり、最も好ましくは<10%である。
上記反応に適当な溶媒は、脂肪族又は芳香族炭化水素である。芳香族炭化水素の例は、トルエン、O−キシレン、混合性キシレン、又はハロベンゼン、例えば、フルオロベンゼンである。脂肪族炭化水素の例は、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、イソ−ヘキサン、ヘプタン、オクタン、又は石油エーテルとして通常知られている炭化水素の混合体である。好ましい溶媒は、ヘキサン、シクロヘキサン、イソ−ヘキサン、ヘプタン、又はオクタンである。
本発明の好ましい態様において、同じ溶媒を工程a)及び工程b)の両方において使用される。当該反応に適当な温度は20〜120℃、好ましくは60〜80℃である。
本発明の更なる観点において、上記エステル化は、1つの相が水相であり、そして任意的に反応のプロモーターとして作用できる有機塩基の存在下で、2相系において行うことができる。当該水相は、形成するHClを有機相から抽出することを助けるのに貢献し、当該水相のpHは形成するHClを中和するための塩基の添加により所望するレベルで維持することができる。当該水相の好ましいpHはpH3〜10であるが、好ましくはpH6〜8である。当該pHは、無機塩基、例えば、水酸化ナトリウム又はカリウムの継続的な添加、及びpHを自動的に調節する「pHスタット」の使用により維持することがでる。pHの調節は、任意的に、バッファーの存在下において行われ、pHにおける大きな振れを避けることを助ける。適当なバッファーは、ホウ酸塩、又はリン酸塩である。適当な反応プロモーターは、有機塩基、例えば、ピリジン、又はアルキルピリジンである。
上記反応の完了において、反応において形成される塩と共に、いずれかの塩基は、当該生成物を希釈した無機酸で洗浄することにより除去することができる。任意的に、これは、当該反応におけるいずれかの残留酸塩化物又はいずれかの酸無水物を、カルボン酸に加水分解するために、上昇温度において行うことができる。それから、当該カルボン酸はpH5〜8、好ましくはpH6〜7の範囲に維持されたpHを有する水で洗浄することにより当該生成物から除去することができる。これは、適当なバッファーの使用、及び調節された塩基、例えば、リン酸二水素ナトリウム又はカリウム、及び水酸化ナトリウム又はカリウムの添加により達成することができる。最終的に、上記生成物は、ベンジル位でのエピマー化を防止するために、希釈した酸で洗浄され、そしていずれの溶媒も慣習的な方法により除去される。それから上記生成物は、所望するならば更に、例えば、再結晶により精製することができる。
あるいは、上記生成物は、上記反応溶媒から直接結晶化させることができる。この場合、好ましい反応溶媒は、脂肪族炭化水素である。本発明の好ましい態様において、上記
方法の工程a)若しくはb)中、及び最終精製中で同じ溶媒が使用される。
以下の実施例は本発明を説明する。上記生成物を、Chrompack CP Sil 5 CBカラム(50 metres, 0.32 mm ID 及び 0.1 μm フィルム厚さ)、担体としてヘリウム、15psiのスプリットインジェクションを伴うAgilent ガスクロマトグラフを使用してガスクロマトグラフィーにより分析した。注入温度は300℃、検出器は325℃、及び検出器ガス組成は、水素30ml/分、空気35ml/分、ヘリウム30ml/分である。オーブン温度のプロフィールは:開始温度50℃、開始時間6分、加熱速度10℃/分で120℃まで昇温、そして3分間保ち、それから25℃/分で240℃まで上昇させる。8分間保持し、それから、50℃/分で300℃まで上昇させ、そして6分間保持し、カラムをバーンオフする。これらの条件を使用して、以下の保持時間が観察された:(S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル(Z)−(lR,3R)−3−(2−クロロ−3,3,3−トリフルオロ−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート(ガンマ−シハロトリン) 27.4分
(R)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル(Z)−(lR,3R)−3−(2−クロロ−3,3,3−トリフルオロ−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート(ガンマ−シハロトリン) 27.0分
1Rシス−Z3−(2−クロロ−3,3,3−トリフルオロ−l−プロペニル)−2,2−ジメチル−シクロプロパンカルボン酸クロリドの調製
撹拌器、温度計、コンデンサー、窒素ブランケット、及びスクラバーシステムのための通気孔を装備した、1リットルの、清潔なジャケット付きスプリット反応器に、トルエン(450ml)を入れ、そして撹拌し、その間に1Rシス−Z3−(2−クロロ−3,3,3−トリフルオロ−l−プロペニル)−2,2−ジメチル−シクロプロパンカルボン酸(89.4g=0.369mol)を、続いてトリエチルアミン(0.21g=2.1mol)を添加した。それから、ジャケット上のオイル循環を使用して、当該反応混合物を45℃に過熱し、それから塩化チオニル(62.0g=0.52mol)を、温度を維持しながら105分間にわたって加えた。それから、当該反応物群を45℃で5時間撹拌し、それから2%の残留酸を示す反応の完了のために、GLCにより試験した。それから塩化チオニル(4.4g=37mmol)を更に添加し、当該反応群を一昼夜撹拌しながら冷却させた。翌日、二酸化硫黄及び塩化水素ガスが溶解した残留塩化チオニルを、真空下において約320mlのトルエンの蒸留により除去した。当該生成物のGC、GCMS及びNMR分析は、酸塩化物(III a)の構造と一致した。収率、175gのトルエン中の酸塩化物の54%溶液、理論値97%。αD=+46°(c=0.012、DCM)。
HClの蒸留除去及びピリジンでの完了を伴う(1R,3S)−3−((Z)−2−クロロ−プロペニル)−2,2−ジメチル−シクロプロパンカルボニルクロリドと(S)−フェノキシベンズアルデヒドシアノヒドリンとの熱的カップリング
酸塩化物(II)(5g 23ミリモル)及びシクロヘキサン(25ml)を、マグネチックスターラーバー、ショートパス蒸留装置(腐食性スクラバーシステムに排出される)、温度計、及び窒素ブランケットを装備した乾燥した100mlの3ネック丸底フラスコに加えた。当該反応器の内容物を撹拌し、そして80℃に加熱した。蒸留を開始し、そして、それから少量のシクロヘキサン中に溶解させたS−シアノヒドリン(90%にて5.06g=20ミリモル)を約1時間にわたり添加した。それから、蒸留によるシクロヘキサンのロスのためにシクロヘキサンを継続的に同じ速度で添加した。3.5時間後、GC分析はほとんどの酸塩化物が消費されていることを示した。酸塩化物(0.35g 1.3ミリモル)を更に加え、そして反応混合物を冷却し、そして一昼夜撹拌した。酸塩化物(0.7g 2.6ミリモル)を更に添加し、そして、21時間還流を続け、その後、反応群中にまだ1.9面積%が存在した。
ピリジン(0.05g 0.6ミリモル)及びS−シアノヒドリン(0.314g 1.3ミリモル)を添加し、そして反応群を3時間還流させ、それから室温に冷却させた。GC分析は、酸塩化物レベルが0.1%になったことを示した。それから反応群を、撹拌において結晶化を促進するヘキサン(40ml)の添加により処理した。残留した白色固形物をろ過により溶媒から分離し、そしてヘキサン(2×5ml)、水(5ml)及びヘキサン(5ml)で洗浄し、そして吸引乾燥させ、白色固形物(1.4g)を得た。当該有機相を2モルの塩酸(20ml)、水(20ml)及びブライン(20ml)で洗浄した。それから固形生成物及び有機相の両方をGCにより分析した。固形形態中及び溶媒溶液中の両方の生成物は95:5の(R)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル(Z)−(lR,3R)−3−(2−クロロ−3,3,3−トリフルオロ−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレートに対する(S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル(Z)−(lR,3R)−3−(2−クロロ−3,3,3−トリフルオロ−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレートの割合を有した。
HClの蒸留除去を伴う(1R,3S)−3−((Z)−2−クロロ−プロペニル)−2,2−ジメチル−シクロプロパンカルボニルクロリドと(S)−フェノキシベンズアルデヒドシアノヒドリンとの熱的カップリング
当該S−シアノヒドリン(90%にて1g=4ミリモル)をマグネチックスターラーバー、ショートパス蒸留装置(腐食性スクラバーシステムに排出される)、温度計、及び窒素ブランケットを装備した清潔な乾燥3ネック丸底フラスコに入れた。それからシクロヘキサン(15〜20ml)を当該撹拌反応器に添加し、そして窒素ブランケットを20℃で開始した。当該温度での系においてS−シアノヒドリンはスラリーであった。当該スラリーを撹拌し、そしてシクロへキサンが蒸留を開始するまで80℃に過熱した。このときシクロヘキサン(15ml)中に溶解させた酸塩化物(1.24g 4.8ミリモル)を添加速度とシクロへキサンの蒸留速度が平衡になるように1時間にわたって当該反応器に滴下した。当該酸塩化物の添加はテフロン(登録商標)シリンジを装備したシリンジポンプを介して表面下で行った。添加が完了したら、蒸留されたシクロヘキサンを新鮮な溶媒で置換しながら蒸留を続けた。反応の進行はGCによりモニターした。添加の完了後、29面積%の酸塩化物、24面積%のシアノヒドリン、及び44面積%のガンマ−シハロトリンが存在した(α−Rジアステレオマーに対するα−Sの比は96:4)。2.5時間後、S−シアノヒドリン(0.1g=0.4ミリモル)を更に添加し、そして更に1時間蒸留を続け、その後、なお7.3面積%の酸塩化物が残存した。それから当該反応物を室温に冷却し、そして撹拌することなく一昼夜窒素下においた。翌日、当該反応群を80℃に再加熱し、そして、S−シアノヒドリン(0.1g=0.4ミリモル)を更に添加し、つづいて3時間蒸留反応させ、そして最後に冷却し、ビンに詰め替えた。当該反応物の分析はジアステレオマー比が95:5であったことを示した。
更に運転を行い、そして当該結果は表Iに示す。
Figure 2006518729
Figure 2006518729

Claims (8)

  1. a)1Rシス−Z3−(2−クロロ−3,3,3−トリフルオロ−l−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸クロリドを得るために、1Rシス−Z3−(2−クロロ−3,3,3−トリフルオロ−l−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸を塩素化する工程、及びb)1Rシス−Z3−(2−クロロ−3,3,3−トリフルオロ−l−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸クロリドを3−フェノキシベンズアルデヒドの(S)−シアノヒドリンでエステル化する工程、を含んで成るガンマ−シハロトリンの調製方法。
  2. 上記エステル化中で形成されるHClが、物理的方法及び未化学量論的量の塩基の組み合わせを使用して反応群から除去される、請求項1に記載の方法。
  3. HClの物理的除去のみを使用する上記エステル化反応が50%以上完了してから、上記塩基を添加する、請求項2に記載の方法。
  4. 上記塩基が、ピリジン、アルキルピリジン、キノリン、トリエタノールアミンのトリメチルエーテル、又はDABCOのモノ−ヒドロクロリド塩から選択される有機塩基、あるいは、アルカリ金属炭酸塩若しくはアルカリ金属炭酸水素塩、又はアルカリ土類金属の酸化物、水酸化物、若しくは炭酸塩から選択される無機塩基、あるいは有機塩基と無機塩基の組み合わせである、請求項2又は請求項3に記載の方法。
  5. 上記塩基がピリジン又はアルキルピリジンである、請求項4に記載の方法。
  6. 上記エステル化反応が、トルエン、O−キシレン、混合性キシレン、ハロベンゼン、例えば、フルオロベンゼン、ヘキサン、シクロヘキサン、イソ−ヘキサン、ヘプタン、オクタン、又は石油エーテルから選択される溶媒中で行われる、請求項2〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 上記溶媒が、ヘキサン、シクロヘキサン、イソ−ヘキサン、ヘプタン又はオクタンである、請求項6に記載の方法。
  8. 上記エステル化反応が、1つの相が水相であり、任意的に有機塩基を包含する2相系において行われる、請求項2〜5のいずれか一項に記載の方法。
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