JP2006512352A - オキサゾリジノン誘導体及び抗菌薬としてのそれらの使用 - Google Patents

オキサゾリジノン誘導体及び抗菌薬としてのそれらの使用 Download PDF

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Abstract

式(I)の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、又はインビボで加水分解可能なエステルであって、(I)において、Cは例えば、であり、A及びBはi)ii)から独立して選ばれ、mは1又は2であり;Rb及びRb、Ra及びRa、Ra及びRaは、例えば、H、F、OMe及びMeから選ばれ;Rb’及びRb’、Ra’及びRa’、Ra’、Ra’は、例えば、H、OMe及びMeから選ばれ;Raは例えば所望により置換された(1−10C)アルキルであり;Rbは例えば−NRC(=W)R、a)、又はb)から選ばれ、式中HET−1は例えばイソオキサゾリルであり、HET−2は例えばトリアゾリル又はテトラゾリルである。式(I)の化合物の製造法、それらを含有する組成物及び抗菌薬としてのそれらの使用についても記載する。

Description

発明の詳細な説明
本発明は抗生物質に関し、特に置換オキサゾリジノン及び/又はイソオキサゾリン環を含有する抗生物質に関する。本発明はさらに、それらの製造法、それらの製造に有用な中間体、それらの治療薬としての使用及びそれらを含有する医薬組成物にも関する。
国際微生物学界は、抗生物質耐性の進化によって現在入手可能な抗菌薬が無効となるような菌株が出現しかねないことに深刻な懸念を表明し続けている。一般に、病原菌はグラム陽性又はグラム陰性菌のいずれかに分類できる。グラム陽性菌に対してもグラム陰性菌に対しても有効な活性を有する抗生物質は一般的に広域活性を有するとみなされている。本発明の化合物は、グラム陽性菌及びグラム陰性菌の両方に対して有効であるとみなされる。
グラム陽性菌、例えば、ブドウ球菌、腸球菌、連鎖球菌及びマイコバクテリアは、治療も難しく、いったん定着すると病院環境からの撲滅も困難な耐性株が発生するため、特に重要である。そのような菌株の例が、メチシリン耐性ブドウ球菌(MRSA)、メチシリン耐性コアグラーゼ陰性ブドウ球菌(MRCNS)、ペニシリン耐性肺炎球菌及び多剤耐性エンテロコッカス・フェシウムである。
そのような耐性グラム陽性菌を治療するための臨床的に有効な主たる抗生物質はバンコマイシンである。バンコマイシンは糖ペプチドで、腎毒性を含む種々の毒性を伴う。その上、そして最も重要なことには、バンコマイシン及びその他の糖ペプチドに対する抗菌耐性も出現している。この耐性は定常速度で増大しているので、グラム陽性菌の治療におけるこれらの薬剤の効果をますます低下させている。それに、上気道感染症(インフルエンザ菌及びモラクセラ・カタラーリスを含むある種のグラム陰性菌によっても起こる)の治療に使用されるβ−ラクタム、キノロン及びマクロライドのような薬剤に対する耐性の出現も今や増加しつつある。
オキサゾリジノン環を含有するある種の抗菌化合物は当該技術分野で報告されている(例えば、Walter A.GregoryらによるJ.Med.Chem.1990,33,2569−2578及び1989,32(8),1673−81;Chung−Ho ParkらによるJ.Med.Chem.1992,35,1156−1165)。公知抗菌薬に対する細菌の耐性は、例えば、(i)細菌中の活性結合部位の進化により従来活性であった薬理作用団の効果の低減又は冗長化、及び/又は(ii)所定の薬理作用団を化学的に失活させる手段の進化、及び/又は(iii)薬剤排出経路の進化、によって発生しうる。従って、好ましい薬理学的プロフィールを有する新規抗菌薬、特に新規でさらに強力な薬理作用団を含有する化合物の発見が引き続き求められている。
我々は、MRSA及びMRCNSを含むグラム陽性菌に対して、特にバンコマイシン及び/又はリネゾリドに対する耐性を示す種々の菌株に対して、アミノグリコシド及び臨床使用されているβ−ラクタムの両方に対して耐性のあるエンテロコッカス・フェシウム菌株に対して、さらにはインフルエンザ菌、モラクセラ・カタラーリス、マイコプラズマ属及びクラミジア菌株のような選好性グラム陰性菌株に対しても有用な活性を有する、2個の置換オキサゾリジノン及び/又はイソオキサゾリン環を含有するビアリール抗生物質のクラスを発見した。本発明の化合物は、薬理作用団として働くことができる2個の基を含有している。前記2個の基は独立して薬理作用団結合部位に結合できる。その場合、該部位は類似していても異なっていてもよく、類似又は異なる部位は単一の生体内で同時に使用されていても同時に使用されていなくてもよく、又は類似又は異なる部位に対する異なる結合様式の相対的重要性は異なる属の2種類の生体間で変動してもよい。あるいは、一方の基が薬理作用団結合部位に結合し、他方の基は作用機序において異なる役割を果たしてもよい。
そこで、本発明は、式(I):
Figure 2006512352
の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、又はインビボで加水分解可能なエステルを提供する。
式(I)中、
Cは、ビアリール基C’−C”:
Figure 2006512352
であり、
前記C”は、以下のC”−1〜C”−3:
Figure 2006512352
に示されているようなベンゼン−1,4−ジイル、チエン−2,5−ジイル、及びピリド−2,5−ジイルから選ばれるヘテロアリール又はアリール基であり、そして
C’は、以下のC’−1〜C’−9:
Figure 2006512352
に示されているようなピリダジン−3,6−ジイル、ピラジン−2,5−ジイル、ピリミジン−2,5−ジイル(いずれの配向でも)、1,3,4−チアジアゾール−2,5−ジイル、チアゾール−2,5−ジイル(いずれの配向でも)、及びチアゾール−2,4−ジイル(いずれの配向でも)から選ばれるヘテロアリール基であり、その結果、中心フラグメントCは、以下の基D〜AD:
Figure 2006512352
Figure 2006512352
のいずれか一つによって表され、
前記基D〜ADは、環A及びBに[(A−C’)及び(C”−B)]で示される配向で結合しており;
前記A及びBは、
Figure 2006512352
から独立して選ばれ、
前記Aは、(I)に示すように、3位を介して基Cの環C’に連結され、そして(I)に示すように、独立して4及び5位で一つ以上の置換基−(Ra)mによって置換されており;
前記Bは、(I)に示すように、3位を介して基Cの環C”に連結され、そして(I)に示すように、独立して5位で置換基−CH−Rbによって置換されており;
b及びRbは、H、F、Cl、OMe、Me、Et及びCFから独立して選ばれ;
b’及びRb’は、H、OMe、Me、Et及びCFから独立して選ばれ;
aは、H、Br、F、Cl、OMe、SMe;Me、Et及びCFから独立して選ばれ;
a’及びRa’は、H、OMe、SMe;Me、Et及びCFから独立して選ばれ;
aは、H、(1−4C)アルキル、Br、F、Cl、OH、(1−4C)アルコキシ、−S(O)(1−4C)アルキル(式中、n=0、1、又は2)、アミノ、(1−4C)アルキルカルボニルアミノ−、ニトロ、シアノ、−CHO、−CO(1−4C)アルキル、−CONH及び−CONH(1−4C)アルキルから独立して選ばれ;
a’及びRa’は、H、(1−4C)アルキル、OH、(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルキルチオ、アミノ、(1−4C)アルキルカルボニルアミノ−、ニトロ、シアノ、−CHO、−CO(1−4C)アルキル、−CONH及び−CONH(1−4C)アルキルから独立して選ばれ;
前記Ra、Ra’、Ra’の一つは、環Aの4位の置換基Ra及び環A及び環C’と一緒になって5〜7員環を形成してもよく;
前記いずれかの(1−4C)アルキルは、所望によりF、OH、(1−4C)アルコキシ、−S(O)(1−4C)アルキル(式中、n=0、1、又は2)又はシアノで置換されていてもよく;
前記環C’がジアジン環(D、E、F、G、M、N、O、P、V、W、X、Y)の場合、環窒素の一つは所望によりN−オキシドに酸化されていてもよく;
aは、以下のRa1〜Ra5、すなわち、
a1:AR1、AR2、AR2a、AR2b、AR3、AR3a、AR3b、AR4、AR4a、CY1、CY2;
a2:シアノ、カルボキシ、(1−4C)アルコキシカルボニル、−C(=W)NRvRw[式中、WはO又はSであり、Rv及びRwは独立してH、又は(1−4C)アルキルであり、前記Rv及びRwはそれらが結合しているアミド又はチオアミドの窒素と一緒になって5〜7員環を形成することもでき、該環は、所望によりそのようにして形成された環の1個の炭素原子の代わりにN、O、S(O)から選ばれる追加のヘテロ原子を有していてもよく;前記環がピペラジン環の場合、該環は所望により前記追加の窒素上で、(1−4C)アルキル、(3−6C)シクロアルキル、(1−4C)アルカノイル、−COO(1−4C)アルキル、−S(O)(1−4C)アルキル(式中、n=1又は2)、−COOAR1、−CS(1−4C)アルキル及び−C(=S)O(1−4C)アルキルから選ばれる基によって置換されていてもよく;前記任意の(1−4C)アルキル、(1−4C)アルカノイル及び(3−6C)シクロアルキル置換基は、そのような置換基がピペラジン環の窒素原子に隣接する炭素上にない限り、それ自体シアノ、ヒドロキシ又はハロで置換されていてもよい]、エテニル、2−(1−4C)アルキルエテニル、2−シアノエテニル、2−シアノ−2−((1−4C)アルキル)エテニル、2−ニトロエテニル、2−ニトロ−2−((1−4C)アルキル)エテニル、2−((1−4C)アルキルアミノカルボニル)エテニル、2−((1−4C)アルコキシカルボニル)エテニル、2−(AR1)エテニル、2−(AR2)エテニル、2−(AR2a)エテニル;
a3:(1−10C)アルキル
{所望により、ヒドロキシ、(1−10C)アルコキシ、(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルキルカルボニル、ホスホリル[−O−P(O)(OH)並びにそのモノ及びジ−(1−4C)アルコキシ誘導体]、ホスフィリル[−O−P(OH)並びにそのモノ−及びジ−(1−4C)アルコキシ誘導体]、及びアミノからそれぞれ独立して選ばれる1個以上の基によって置換され(ジェミナル二置換を含む);及び/又は所望により、カルボキシ、ホスホネート[ホスホノ、−P(O)(OH)、並びにそのモノ−及びジ−(1−4C)アルコキシ誘導体]、ホスフィネート[−P(OH)並びにそのモノ−及びジ−(1−4C)アルコキシ誘導体]、シアノ、ハロ、トリフルオロメチル、(1−4C)アルコキシカルボニル、(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシカルボニル、(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシカルボニル、(1−4C)アルキルアミノ、ジ((1−4C)アルキル)アミノ、(1−6C)アルカノイルアミノ−、(1−4C)アルコキシカルボニルアミノ−、N−(1−4C)アルキル−N−(1−6C)アルカノイルアミノ−、−C(=W)NRvRw[式中、WはO又はSであり、Rv及びRwは独立してH、又は(1−4C)アルキルであり、前記Rv及びRwはそれらが結合しているアミド又はチオアミドの窒素と一緒になって5〜7員環を形成することもでき、該環は、所望によりそのようにして形成された環の1個の炭素原子の代わりにN、O、S(O)から選ばれる追加のヘテロ原子を有していてもよく;前記環がピペラジン環の場合、該環は所望により前記追加の窒素上で、(1−4C)アルキル、(3−6C)シクロアルキル、(1−4C)アルカノイル、−COO(1−4C)アルキル、−S(O)(1−4C)アルキル(式中、n=1又は2)、−COOAR1、−CS(1−4C)アルキル及び−C(=S)O(1−4C)アルキルから選ばれる基によって置換されていてもよい]、(=NORv)(式中、Rvは前述の定義の通り)、(1−4C)アルキルS(O)NH−、(1−4C)アルキルS(O)−((1−4C)アルキル)N−、フルオロ(1−4C)アルキルS(O)NH−、フルオロ(1−4C)アルキルS(O)((1−4C)アルキル)N−、(1−4C)アルキルS(O)−、CY1、CY2、AR1、AR2、AR3、AR1−O−、AR2−O−、AR3−O−、AR1−S(O)−、AR2−S(O)−、AR3−S(O)−、AR1−NH−、AR2−NH−、AR3−NH−(pは1又は2、qは0、1又は2)、そしてAR2及びAR3含有基のAR2a、AR2b、AR3a及びAR3bバージョン、そしてさらに(1−6C)アルカノイルオキシ(1−4C)アルコキシ、カルボキシ(1−4C)アルコキシ、ハロ(1−4C)アルコキシ、ジハロ(1−4C)アルコキシ、トリハロ(1−4C)アルコキシ、モルホリノ−エトキシ、(N’−メチル)ピペラジノ−エトキシ、2−、3−、又は4−ピリジル(1−6C)アルコキシ、N−メチル(イミダゾ−2又は3−イル)(1−4C)アルコキシ、イミダゾ−1−イル(1−6C)アルコキシから選ばれる1個の基で置換されている};そしてRa3上の任意の置換基に存在する任意の(1−4C)アルキル、(1−4C)アルカノイル及び(3−6C)シクロアルキル基は、そのような置換基がヘテロ原子(存在する場合)に隣接する炭素上にない限り、それ自体シアノ、ヒドロキシ、ハロ、アミノ、(1−4C)アルキルアミノ及びジ(1−4C)アルキルアミノから選ばれる1又は2個の基で置換されていてもよい;
a4:R14C(O)O(1−6C)アルキル、式中、R14は、AR1、AR2、AR2a、AR2b、(1−4C)アルキルアミノ、又は(1−10C)アルキル(所望により(Ra3)で定義したように置換されている)であるか、又はその代わりにR14は、ベンジルオキシ−(1−4C)アルキル、ナフチルメチル、(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ、イミダゾ−1−イル(1−6C)アルコキシ(1−4C)アルキル、モルホリノ−エトキシ(1−4C)アルキル、(N’−メチル)ピペラジノ−エトキシ(1−4C)アルキル、2−、3−、又は4−ピリジル(1−6C)アルキルオキシ(1−4C)アルキル、2−、3−、又は4−ピリジル(1−6C)アルキルアミノ(1−4C)アルキル、2−、3−、又は4−ピリジル(1−6C)アルキルスルホニル(1−4C)アルキル、又はN−メチル(イミダゾ−2又は3−イル)(1−4C)アルキルオキシ(1−4C)アルキルであり;
a5:F、Cl、ヒドロキシ、メルカプト、(1−4C)アルキルS(O)−(p=0、1又は2)、−OSO(1−4C)アルキル、−NR1213、−O(1−4C)アルカノイル、−ORa3;
から独立して選ばれ;
mは0、1又は2であり;
前記環Aの4又は5位の2個の置換基Raは、一緒になって5〜7員のスピロ環を形成してもよく;
前記環Aの4及び5位の2個の置換基Raは、一緒になって5〜7員の縮合環を形成してもよく;
bは、ヒドロキシ、−OSi(トリ−(1−6C)アルキル)(式中、3個の(1−6C)アルキル基は全ての可能な(1−6C)アルキル基から独立して選ばれる)、−NRC(=W)R、−OC(=O)R
Figure 2006512352
から独立して選ばれ、前記WはO又はSであり;
は、水素、アミノ、(1−8C)アルキル、−NHR12、−N(R12)(R13)、−OR12又は−SR12、(2−4C)アルケニル、−(1−8C)アルキルアリール、モノ−、ジ−、トリ−及びペル−ハロ(1−8C)アルキル、−(CH(3−6C)シクロアルキル又は−(CH(3−6C)シクロアルケニル(pは0、1又は2)、そしてさらに(2−6C)アルキル(メチル、クロロ、ブロモ、フルオロ、メトキシ、メチルチオ、アジド及びシアノから独立して選ばれる1、2又は3個の置換基によって置換されている)、及びメチル(メチル、クロロ、ブロモ、フルオロ、メトキシ、メチルチオ、ヒドロキシ、ベンジルオキシ、エチニル、(1−4C)アルコキシカルボニル、アジド及びシアノから独立して選ばれる1、2又は3個の置換基によって置換されている)であり;
は、水素、(3−6C)シクロアルキル、フェニルオキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル、フルオレニルオキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル、(1−6C)アルキル(所望によりシアノ又は(1−4C)アルコキシカルボニルで置換されている)、−CO、−C(=O)R、−C(=O)SR、−C(=S)R、P(O)(OR)(OR10)及び−SO11であり、前記R、R、R10及びR11は以下に定義の通りであり;
HET−1は、HET−1A及びHET−1Bから選ばれ、
HET−1Aは、N、O及びSから独立して選ばれる2〜4個のヘテロ原子を含有するC−連結5員ヘテロアリール環であり;前記環は、所望により、C原子上でオキソ又はチオキソ基によって置換されており;及び/又は前記環は、所望により、任意の利用可能なC原子上で以下に定義されたRTから選ばれる1又は2個の置換基によって、及び/又は利用可能な窒素原子上で(該環がそれによって第四級化されない限り)(1−4C)アルキルによって置換されており;
HET−1Bは、2又は3個の窒素ヘテロ原子を含有するC−連結6員ヘテロアリール環であり;前記環は、所望により、C原子上でオキソ又はチオキソ基によって置換されており;及び/又は前記環は、所望により、任意の利用可能なC原子上で以下に定義されたRTから選ばれる1、2又は3個の置換基によって、及び/又は利用可能な窒素原子上で(該環がそれによって第四級化されない限り)(1−4C)アルキルによって置換されており;
HET−2は、HET−2A及びHET−2Bから選ばれ、
HET−2Aは、(i)1〜3個の更なる窒素ヘテロ原子又は(ii)O及びSから選ばれる更なるヘテロ原子と任意の更なる窒素ヘテロ原子、のいずれかを含有するN−連結5員完全又は部分不飽和ヘテロサイクリック環であり;前記環は、所望により、連結N原子に隣接するC原子以外のC原子上でオキソ又はチオキソ基によって置換されており;及び/又は前記環は、所望により、連結N原子に隣接するC原子以外の任意の利用可能なC原子上で以下に定義されたRTから選ばれる1個の置換基によって、及び/又は連結N原子に隣接するN原子以外の利用可能な窒素原子上で(該環がそれによって第四級化されない限り)(1−4C)アルキルによって置換されており;
HET−2Bは、合計3個までの窒素ヘテロ原子(連結ヘテロ原子を含む)を含有するN−連結6員ジヒドロヘテロアリール環であり、前記環は、連結N原子に隣接するC原子以外の適切なC原子上でオキソ又はチオキソによって置換されており、及び/又は前記環は、所望により、連結N原子に隣接するC原子以外の任意の利用可能なC原子上で以下に定義されたRTから独立して選ばれる1又は2個の置換基によって、及び/又は連結N原子に隣接するN原子以外の利用可能な窒素原子上で(該環がそれによって第四級化されない限り)(1−4C)アルキルによって置換されており;
RTは、以下の群:
(RTa1) 水素、ハロゲン、(1−4C)アルコキシ、(2−4C)アルケニルオキシ、(2−4C)アルケニル、(2−4C)アルキニル、(3−6C)シクロアルキル、(3−6C)シクロアルケニル、(1−4C)アルキルチオ、アミノ、アジド、シアノ及びニトロ、そしてさらに(1−4C)アルコキシカルボニル;又は
(RTa2) (1−4C)アルキルアミノ、ジ−(1−4C)アルキルアミノ、及び(2−4C)アルケニルアミノ;
の置換基から選ばれ;
又はRTは、以下の群:
(RTb1) (1−4C)アルキル基(所望により、ヒドロキシ、(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルキルチオ、シアノ及びアジドから選ばれる1個の置換基によって置換されている);又は
(RTb2) (1−4C)アルキル基(所望により、(2−4C)アルケニルオキシ、(3−6C)シクロアルキル、及び(3−6C)シクロアルケニルから選ばれる1個の置換基によって置換されている);
から選ばれ;
又はRTは、以下の群:
(RTc) O、N及びS(所望により酸化されている)から独立して選ばれる1又は2個のヘテロ原子を含有し、環窒素又は炭素原子を介して連結されている完全飽和4員モノサイクリック環;
から選ばれ;
(RTa1)又は(RTa2)、(RTb1)又は(RTb2)、又は(RTc)中でアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル又はシクロアルケニル部分を含有するRT置換基の各出現において、それぞれのそのような部分は所望により利用可能な炭素原子上で、F、Cl、Br、OH及びCNから独立して選ばれる1、2、3個又はそれ以上の置換基で置換されており;
は、シアノ、−COR12、−COOR12、−CONHR12、−CON(R12)(R13)、−SO12、−SONHR12、−SON(R12)(R13)又はNOであり、前記R12及びR13は以下に定義の通りであり;
は、水素、アミノ、(1−8C)アルキル、−NHR12、−N(R12)(R13)、−OR12又は−SR12、(2−4C)アルケニル、−(1−8C)アルキルアリール、モノ−、ジ−、トリ−及びペル−ハロ(1−8C)アルキル、−(CH)p(3−6C)シクロアルキル又は−(CH)p(3−6C)シクロアルケニル(式中、pは0、1又は2)であり;
は、水素、(3−6C)シクロアルキル、フェニル、ベンジル、(1−5C)アルカノイル、(1−6C)アルキル(所望により、(1−5C)アルコキシカルボニル、ヒドロキシ、シアノ、3個までのハロゲン原子及び−NR1516(前記R15及びR16は、水素、フェニル(所望により、ハロゲン、(1−4C)アルキル及び1、2、3個又はそれ以上のハロゲン原子で置換された(1−4C)アルキルから選ばれる1個以上の置換基で置換されている)及び(1−4C)アルキル(所望により、1、2、3個又はそれ以上のハロゲン原子で置換されている)から独立して選ばれるか、又は任意のN(R15)(R16)基について、R15及びR16はさらに、それらが結合している窒素原子と一緒になって、ピロリジニル、ピペリジニル又はモルホリニル環を形成してもよい)から独立して選ばれる置換基によって置換されている)であり;
及びR10は、水素及び(1−4C)アルキルから独立して選ばれ;
11は(1−4C)アルキル又はフェニルであり;
12及びR13は、水素、フェニル(所望により、ハロゲン、(1−4C)アルキル及び1、2、3個又はそれ以上のハロゲン原子で置換された(1−4C)アルキルから選ばれる1個以上の置換基で置換されている)及び(1−4C)アルキル(所望により、1、2、3個又はそれ以上のハロゲン原子で置換されている)から独立して選ばれるか、又は任意のN(R12)(R13)基について、R12及びR13はさらに、それらが結合している窒素原子と一緒になって、非置換又は置換ピロリジニル、ピペリジニル又はモルホリニル環を形成してもよく、前記環は、所望により、(1−4C)アルキル、(3−6C)シクロアルキル、(1−4C)アルカノイル、−COO(1−4C)アルキル、−S(O)(1−4C)アルキル(式中、n=1又は2)、−COOAR1、−CS(1−4C)アルキル及び−C(=S)O(1−4C)アルキルから選ばれる1個の基によって置換されていてもよく;
AR1は、所望により置換されたフェニル又は所望により置換されたナフチルであり;
AR2は、所望により置換された、O、N及びSから独立して選ばれる4個までのヘテロ原子を含有する5又は6員の完全不飽和(すなわち最大不飽和度を有する)単環式ヘテロアリール環であり(ただし、O−O、O−S又はS−S結合を全く含有しない)、そして環炭素原子、又は該環がそれによって第四級化されなければ環窒素原子を介して連結されており;
AR2aは、AR2の部分水素化バージョンであり(すなわち、完全ではないが多少の不飽和度を保持しているAR2系)、そして環炭素原子を介して連結されるか又は該環がそれによって第四級化されなければ環窒素原子を介して連結されており;
AR2bは、AR2の完全水素化バージョンであり(すなわち、不飽和を持たないAR2系)、そして環炭素原子を介して連結されるか又は環窒素原子を介して連結されており;
AR3は、所望により置換された、O、N及びSから独立して選ばれる4個までのヘテロ原子を含有する8、9又は10員の完全不飽和(すなわち最大不飽和度を有する)二環式ヘテロアリール環であり(ただし、O−O、O−S又はS−S結合を全く含有しない)、そして該二環系を構成するいずれかの環の環炭素原子を介して連結されており;
AR3aは、AR3の部分水素化バージョンであり(すなわち、完全ではないが多少の不飽和度を保持しているAR3系)、そして該二環系を構成するいずれかの環の環炭素原子を介して連結されるか又は該環がそれによって第四級化されなければ環窒素原子を介して連結されており;
AR3bは、AR3の完全水素化バージョンであり(すなわち、不飽和を持たないAR3系)、そして該二環系を構成するいずれかの環の環炭素原子を介して連結されるか又は環窒素原子を介して連結されており;
AR4は、所望により置換された、O、N及びSから独立して選ばれる4個までのヘテロ原子を含有する13又は14員の完全不飽和(すなわち最大不飽和度を有する)三環式ヘテロアリール環であり(ただし、O−O、O−S又はS−S結合を全く含有しない)、そして該三環系を構成する任意の環の環炭素原子を介して連結されており;
AR4aは、AR4の部分水素化バージョンであり(すなわち、完全ではないが多少の不飽和度を保持しているAR4系)、そして該三環系を構成する任意の環の環炭素原子を介して連結されるか又は該環がそれによって第四級化されなければ環窒素原子を介して連結されており;
CY1は、所望により置換されたシクロブチル、シクロペンチル又はシクロヘキシル環であり;
CY2は、所望により置換されたシクロペンテニル又はシクロヘキセニル環であり;
前記AR1、AR2、AR2a、AR2b、AR3、AR3a、AR3b、AR4、AR4a、CY1及びCY2上(利用可能な炭素原子上)の任意の置換基は、(1−4C)アルキル{所望により、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、(1−4C)アルキルS(O)−(qは0、1又は2)、(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルコキシカルボニル、シアノ、ニトロ、(1−4C)アルカノイルアミノ、−CONRvRw又は−NRvRwから独立して選ばれる置換基で置換されている}、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、ハロ、ニトロ、シアノ、チオール、(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルカノイルオキシ、ジメチルアミノメチレンアミノカルボニル、ジ(N−(1−4C)アルキル)アミノメチルイミノ、カルボキシ、(1−4C)アルコキシカルボニル、(1−4C)アルカノイル、(1−4C)アルキルSOアミノ、(2−4C)アルケニル{所望により、カルボキシ又は(1−4C)アルコキシカルボニルで置換されている}、(2−4C)アルキニル、(1−4C)アルカノイルアミノ、オキソ(=O)、チオキソ(=S)、(1−4C)アルカノイルアミノ{前記(1−4C)アルカノイル基は所望によりヒドロキシで置換されている}、(1−4C)アルキルS(O)−(qは0、1又は2){前記(1−4C)アルキル基は所望により、シアノ、ヒドロキシ及び(1−4C)アルコキシから独立して選ばれる1個以上の基で置換されている}、−CONRvRw又は−NRvRw[前記Rvは水素又は(1−4C)アルキルであり;Rwは水素又は(1−4C)アルキルである]から独立して選ばれる3個までの置換基であり;
そして、AR1、AR2、AR2a、AR2b、AR3、AR3a、AR3b、AR4、AR4a、CY1及びCY2上(利用可能な炭素原子上)と、アルキル基上(特に断りのない限り)も含めた更なる任意の置換基は、トリフルオロメトキシ、ベンゾイルアミノ、ベンゾイル、フェニル{所望により、ハロ、(1−4C)アルコキシ又はシアノから独立して選ばれる3個までの置換基で置換されている}、フラン、ピロール、ピラゾール、イミダゾール、トリアゾール、ピリミジン、ピリダジン、ピリジン、イソオキサゾール、オキサゾール、イソチアゾール、チアゾール、チオフェン、ヒドロキシイミノ(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシイミノ(1−4C)アルキル、ハロ−(1−4C)アルキル、(1−4C)アルカンスルホンアミド、−SONRvRw[前記Rvは水素又は(1−4C)アルキルであり;Rwは水素又は(1−4C)アルキルである]から独立して選ばれる3個までの置換基であり;そして
AR2、AR2a、AR2b、AR3、AR3a、AR3b、AR4及びAR4a上の任意の置換基は(利用可能な窒素原子上、そのような置換が第四級化をもたらさない場合)、(1−4C)アルキル、(1−4C)アルカノイル{前記(1−4C)アルキル及び(1−4C)アルカノイル基は、所望により、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、トリフルオロメチル、(1−4C)アルキルS(O)−(qは0、1又は2)、(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルコキシカルボニル、(1−4C)アルカノイルアミノ、−CONRvRw又は−NRvRw[前記Rvは水素又は(1−4C)アルキルであり;Rwは水素又は(1−4C)アルキルである]から独立して選ばれる(好ましくは1個の)置換基で置換されている}、(2−4C)アルケニル、(2−4C)アルキニル、(1−4C)アルコキシカルボニル又はオキソ(N−オキシドを形成するため)である。
本明細書において、HET−1A及びHET−1Bは完全不飽和環系である。
本明細書において、HET−2Aは、完全又は部分不飽和へテロサイクリック環であり得る(環内に多少の不飽和度があるという条件で)。
N、O及びSから独立して選ばれる2〜4個のヘテロ原子を含有する5員ヘテロアリール環(O−O、O−S又はS−S結合は持たない)の特別の例は、ピラゾール、イミダゾール、1,2,3−トリアゾール、1,2,4−トリアゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、チアゾール、1,2,3−オキサジアゾール、1,2,4−オキサジアゾール、1,2,5−オキサジアゾール、1,3,4−オキサジアゾール、イソチアゾール、1,2,5−チアジアゾール、1,2,4−チアジアゾール及び1,2,3−チアジアゾールである。
3個までの窒素ヘテロ原子を含有する6員ヘテロアリール環系の特別の例は、ピリミジン、ピリダジン、ピラジン、1,2,3−トリアジン、1,2,4−トリアジン及び1,3,5−トリアジンである。
(i)1〜3個の更なる窒素ヘテロ原子又は(ii)任意の更なる窒素ヘテロ原子と一緒にO及びSから選ばれる更なるヘテロ原子、のいずれかを含有するN−連結5員完全又は部分不飽和ヘテロサイクリック環の特別の例は、例えば、ピラゾール、イミダゾール、1,2,3−トリアゾール(好ましくは1,2,3−トリアゾール−1−イル)、1,2,4−トリアゾール(好ましくは1,2,4−トリアゾール−1−イル)及びテトラゾール(好ましくはテトラゾール−2−イル)及びフラザンなどである。
合計3個までの窒素ヘテロ原子(連結ヘテロ原子を含む)を含有するN−連結6員ジヒドロヘテロアリール環の特別な例は、ピリミジン、ピリダジン、ピラジン、1,2,3−トリアジン、1,2,4−トリアジン、1,3,5−トリアジン及びピリジンのジヒドロバージョンなどである。
HET−1及びHET−2中のハロゲン置換アルキル置換基の特別の例は、モノフルオロメチル、ジフルオロメチル及びトリフルオロメチルである。
ハロゲン置換アルキル基としてのRの特別の例はトリフルオロメチルである。
本明細書において、‘アルキル’という用語は直鎖及び分枝構造を含む。例えば、(1−4C)アルキルはプロピル及びイソプロピルを含む。しかしながら、“プロピル”のような個々のアルキル基について言及するときは直鎖バージョンのみに特定的であり、“イソプロピル”のような個々の分枝鎖アルキル基について言及するときは分枝鎖バージョンのみに特定的である。同様の取り決めはその他のラジカルにも適用される。例えば、ハロ(1−4C)アルキルは、1−ブロモエチル及び2−ブロモメチルを含む。
本明細書において、‘アルケニル’及び‘シクロアルケニル’という用語は、全ての位置及び幾何異性体を含む。
本明細書において、‘アリール’という用語は、非置換炭素環式芳香族基、特にフェニル、1−及び2−ナフチルである。
本明細書において、環がsp炭素原子を介して連結されうると記述される場合、該環はC=C二重結合の炭素原子の一つを介して連結されると理解されるべきである。
疑義を回避するために、HET1又はHET2中の炭素原子がオキソ又はチオキソ基で置換されていると言うときは、CHがそれぞれC=O又はC=Sに置き換わったことを意味する。
本明細書内では、2個以上の官能基を含む基を記述するのに(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルキルのような複合語を使用する。そのような用語は、各成分部分について当業者に理解される意味に従って解釈される。例えば(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルキルは、メトキシメトキシメチル、エトキシメトキシプロピル及びプロポキシエトキシメチルなどである。
基が、所望により1個以上の置換基で置換されている、のように定義される場合、その置換は化学的に安定な化合物が形成されるようなものであることは理解されよう。例えば、トリフルオロメチル基は可能でありうるが、トリヒドロキシメチル基はあり得ない。この取り決めは、任意の置換基が定義されるところではどこでも適用される。
本明細書中で言及されるある種の置換基及び基には特別かつ適切な値が伴う。これらの値は、以上及び以後の本明細書中に開示されたあらゆる定義及び態様において必要に応じて使用されうる。疑義を回避するために、言及されたそれぞれの(化学)種は本発明の特別及び独立した側面を表している。
(1−4C)アルキル及び(1−5C)アルキルの例は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル及びt−ブチルなどである;(1−6C)アルキルの例は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、t−ブチル、ペンチル及びヘキシルなどである;(1−10C)アルキルの例は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル及びノニルなどである;(1−4C)アルカノイルアミノ−(1−4C)アルキルの例は、ホルムアミドメチル、アセトアミドメチル及びアセトアミドエチルなどである;ヒドロキシ(1−4C)アルキル及びヒドロキシ(1−6C)アルキルの例は、ヒドロキシメチル、1−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシエチル及び3−ヒドロキシプロピルなどである;ヒドロキシ(2−4C)アルキルの例は、1−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル、3−ヒドロキシプロピル、1−ヒドロキシイソプロピル及び2−ヒドロキシイソプロピルなどである;ジヒドロキシ(1−4C)アルキルの例は、1,2−ジヒドロキシエチル、1,2−ジヒドロキシプロピル、2,3−ジヒドロキシプロピル及び1,3−ジヒドロキシプロピルなどである;トリヒドロキシ(1−4C)アルキルの例は、1,2,3−トリヒドロキシプロピルなどである;(1−4C)アルコキシカルボニルの例は、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル及びプロポキシカルボニルなどである;(1−5C)アルコキシカルボニルの例は、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル及びペントキシカルボニルなどである;2−((1−4C)アルコキシカルボニル)エテニルの例は、2−(メトキシカルボニル)エテニル及び2−(エトキシカルボニル)エテニルなどである;2−シアノ−2−((1−4C)アルキル)エテニルの例は、2−シアノ−2−メチルエテニル及び2−シアノ−2−エチルエテニルなどである;2−ニトロ−2−((1−4C)アルキル)エテニルの例は、2−ニトロ−2−メチルエテニル及び2−ニトロ−2−エチルエテニルなどである;2−((1−4C)アルキルアミノカルボニル)エテニルの例は、2−(メチルアミノカルボニル)エテニル及び2−(エチルアミノカルボニル)エテニルなどである;(2−4C)アルケニルの例は、アリル及びビニルなどである;(2−4C)アルキニルの例は、エチニル及び2−プロピニルなどである;(1−4C)アルカノイルの例は、ホルミル、アセチル及びプロピオニルなどである;(1−4C)アルコキシの例は、メトキシ、エトキシ及びプロポキシなどである;(1−6C)アルコキシ及び(1−10C)アルコキシの例は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ及びペントキシなどである;(1−4C)アルキルチオの例は、メチルチオ及びエチルチオなどである;(1−4C)アルキルアミノの例は、メチルアミノ、エチルアミノ及びプロピルアミノなどである;ジ−((1−4C)アルキル)アミノの例は、ジメチルアミノ、N−エチル−N−メチルアミノ、ジエチルアミノ、N−メチル−N−プロピルアミノ及びジプロピルアミノなどである;ハロ基の例は、フルオロ、クロロ及びブロモなどである;(1−4C)アルキルスルホニルの例は、メチルスルホニル及びエチルスルホニルなどである;(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ及び(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルコキシの例は、メトキシメトキシ、2−メトキシエトキシ、2−エトキシエトキシ及び3−メトキシプロポキシなどである;(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシの例は、2−(メトキシメトキシ)エトキシ、2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ;3−(2−メトキシエトキシ)プロポキシ及び2−(2−エトキシエトキシ)エトキシなどである;(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシの例は、メトキシエトキシエトキシエトキシエトキシエトキシなどである;(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシの例は、メトキシエトキシエトキシエトキシエトキシなどである;(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシの例は、メトキシエトキシエトキシエトキシなどである;(1−4C)アルキルS(O)アミノの例は、メチルスルホニルアミノ及びエチルスルホニルアミノなどである;(1−4C)アルカノイルアミノ及び(1−6C)アルカノイルアミノの例は、ホルムアミド、アセトアミド及びプロピオニルアミノなどである;(1−4C)アルコキシカルボニルアミノの例は、メトキシカルボニルアミノ及びエトキシカルボニルアミノなどである;N−(1−4C)アルキル−N−(1−6C)アルカノイルアミノの例は、N−メチルアセトアミド、N−エチルアセトアミド及びN−メチルプロピオンアミドなどである;(1−4C)アルキルS(O)pNH−(pは1又は2)の例は、メチルスルフィニルアミノ、メチルスルホニルアミノ、エチルスルフィニルアミノ及びエチルスルホニルアミノなどである;(1−4C)アルキルS(O)p((1−4C)アルキル)N−(pは1又は2)の例は、メチルスルフィニルメチルアミノ、メチルスルホニルメチルアミノ、2−(エチルスルフィニル)エチルアミノ及び2−(エチルスルホニル)エチルアミノなどである;フルオロ(1−4C)アルキルS(O)pNH−(pは1又は2)の例は、トリフルオロメチルスルフィニルアミノ及びトリフルオロメチルスルホニルアミノなどである;フルオロ(1−4C)アルキルS(O)p((1−4C)アルキル)NH−(pは1又は2)の例は、トリフルオロメチルスルフィニルメチルアミノ及びトリフルオロメチルスルホニルメチルアミノなどである;(1−4C)アルコキシ(ヒドロキシ)ホスホリルの例は、メトキシ(ヒドロキシ)ホスホリル及びエトキシ(ヒドロキシ)ホスホリルなどである;ジ−(1−4C)アルコキシホスホリルの例は、ジ−メトキシホスホリル、ジ−エトキシホスホリル及びエトキシ(メトキシ)ホスホリルなどである;(1−4C)アルキルS(O)q−(qは0、1又は2)の例は、メチルチオ、エチルチオ、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、メチルスルホニル及びエチルスルホニルなどである;フェニルS(O)q−及びナフチルS(O)q−(qは0、1又は2)の例は、それぞれフェニルチオ、フェニルスルフィニル、フェニルスルホニル及びナフチルチオ、ナフチルスルフィニル及びナフチルスルホニルである;ベンジルオキシ(1−4C)アルキルの例は、ベンジルオキシメチル及びベンジルオキシエチルなどである;(3−4C)アルキレン鎖の例はトリメチレン又はテトラメチレンである;ヒドロキシ−(2−6C)アルコキシの例は、2−ヒドロキシエトキシ及び3−ヒドロキシプロポキシなどである;(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル及び(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキルの例は、メトキシメチル、エトキシメチル及びプロポキシエチルなどである;ジ(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキルの例は、ジメトキシメチル、ジエトキシメチル、1,2−ジメトキシエチル、1,2−ジエトキシエチル、2,3−ジメトキシプロピル及び1,3−ジメトキシプロピルなどである;(1−4C)アルコキシ−ヒドロキシ(1−4C)アルキルの例は、3−メトキシ−2−ヒドロキシプロピル、3−ヒドロキシ−2−メトキシプロピル、3−エトキシ−2−ヒドロキシプロピル及び2−メトキシ−2−ヒドロキシエチルなどである;ハロメトキシ(1−4C)アルキルの例は、クロロメトキシメチル、クロロメトキシエチル、クロロメトキシプロピル、クロロメトキシブチル、フルオロメトキシメチル、フルオロメトキシエチル、フルオロメトキシプロピル及びフルオロメトキシブチルなどである;ジフルオロメトキシ(1−4C)アルキルの例は、ジフルオロメトキシメチル、ジフルオロメトキシエチル及びジフルオロメトキシプロピルなどである;ジハロメトキシ(1−4C)アルキルの例は、ジフルオロメトキシ(1−4C)アルキルなどである;トリフルオロメトキシ(1−4C)アルキルの例は、トリフルオロメトキシメチル、トリフルオロメトキシエチル及びトリフルオロメトキシプロピルなどである;トリハロメトキシ(1−4C)アルキルの例は、トリフルオロメトキシ(1−4C)アルキルなどである;ハロメトキシの例は、クロロメトキシ、クロロメトキシプロピル、及びフルオロメトキシメチルなどである;ジハロメトキシの例は、ジフルオロメトキシなどである;トリハロメトキシの例はトリフルオロメトキシなどである;(1−4C)アルキルアミノ−(2−6C)アルコキシの例は、2−メチルアミノエトキシ及び2−エチルアミノエトキシなどである;ジ−(1−4C)アルキルアミノ−(2−6C)アルコキシの例は、2−ジメチルアミノエトキシ及び2−ジエチルアミノエトキシなどである;(1−8C)アルキルアリールの例は、ベンジル及びフェネチルなどである;(1−4C)アルキルカルバモイルの例は、メチルカルバモイル及びエチルカルバモイルなどである;ジ((1−4C)アルキル)カルバモイルの例は、ジ(メチル)カルバモイル及びジ(エチル)カルバモイルなどである;ヒドロキシイミノ(1−4C)アルキルの例は、ヒドロキシイミノメチル、2−(ヒドロキシイミノ)エチル及び1−(ヒドロキシイミノ)エチルなどである;(1−4C)アルコキシイミノ−(1−4C)アルキルの例は、メトキシイミノメチル、エトキシイミノメチル、1−(メトキシイミノ)エチル及び2−(メトキシイミノ)エチルなどである;ハロ基の例は、フルオロ、クロロ及びブロモなどである;ハロ(1−4C)アルキルの例は、ハロメチル、1−ハロエチル、2−ハロエチル、及び3−ハロプロピルなどである;ジハロ(1−4C)アルキルの例は、ジフルオロメチル及びジクロロメチルなどである;トリハロ(1−4C)アルキルの例は、トリフルオロメチルなどである;ニトロ(1−4C)アルキルの例は、ニトロメチル、1−ニトロエチル、2−ニトロエチル及び3−ニトロプロピルなどである;アミノ(1−4C)アルキルの例は、アミノメチル、1−アミノエチル、2−アミノエチル及び3−アミノプロピルなどである;シアノ(1−4C)アルキルの例は、シアノメチル、1−シアノエチル、2−シアノエチル及び3−シアノプロピルなどである;(1−4C)アルカンスルホンアミドの例は、メタンスルホンアミド及びエタンスルホンアミドなどである;(1−4C)アルキルアミノスルホニルの例は、メチルアミノスルホニル及びエチルアミノスルホニルなどである;及びジ−(1−4C)アルキルアミノスルホニルの例は、ジメチルアミノスルホニル、ジエチルアミノスルホニル及びN−メチル−N−エチルアミノスルホニルなどである;(1−4C)アルカンスルホニルオキシの例は、メチルスルホニルオキシ、エチルスルホニルオキシ及びプロピルスルホニルオキシなどである;(1−4C)アルカノイルオキシの例は、アセトキシ、プロパノイルオキシなどである;(1−6C)アルカノイルオキシの例は、アセトキシ、プロパノイルオキシ及びtert−ブタノイルオキシなどである;(1−6C)アルカノイルオキシ(1−4C)アルコキシの例は、アセトキシメトキシ、プロパノイルオキシエトキシ及びtert−ブチルカルボニルオキシメトキシなどである;カルボキシ(1−4C)アルコキシの例は、カルボキシメトキシ、カルボキシエトキシ及びカルボキシプロポキシなどである;(1−4C)アルキルアミノカルボニルの例は、メチルアミノカルボニル及びエチルアミノカルボニルなどである;ジ((1−4C)アルキル)アミノカルボニルの例は、ジメチルアミノカルボニル及びジエチルアミノカルボニルなどである;(3−8C)シクロアルキルの例は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル及びシクロヘキシルなどである;(4−7C)シクロアルキル


の例は、シクロブチル、シクロペンチル及びシクロヘキシルなどである;(3−6C)シクロアルケニルの例は、シクロプロペニル、シクロブテニル、シクロペンテニル及びシクロヘキセニルなどである;ジ(N−(1−4C)アルキル)アミノメチルイミノの例は、ジメチルアミノメチルイミノ及びジエチルアミノメチルイミノなどである;(1−4C)アルキル−S(O)q−ヒドロキシ(1−4C)アルキル(qは0、1又は2)の例は、3−(メチルチオ)−2−ヒドロキシプロピル、2−(メチルチオ)−3−ヒドロキシプロピル、3−(メチルスルフィニル)−2−ヒドロキシプロピル及び3−(メチルスルホニル)−2−ヒドロキシプロピルなどである;シアノ−(ヒドロキシ)(1−4C)アルキルの例は、2−シアノ−3−ヒドロキシプロピル、3−シアノ−2−ヒドロキシプロピルなどである。モルホリノーエトキシ(1−4C)アルキル及び(N’−メチル)ピペラジノ−エトキシ(1−4C)アルキルの例は、
Figure 2006512352
[式中、n=1〜4、XはO又はNである]で図示される。
2−、3−、又は4−ピリジル(1−6C)アルキルオキシ(1−4C)アルキルの例は、
Figure 2006512352
[式中、m=1〜6、n=1〜4]で図示される。
2−、3−、又は4−ピリジル(1−4C)アルキルオキシ(1−4C)アルキルの例は、2−、3−、又は4−ピリジル(1−6C)アルキルオキシ(1−4C)アルキルにつて上で図示したとおりである(ただしm=1〜4)。2−、3−、又は4−ピリジル(1−6C)アルキルアミノ(1−4C)アルキルの例は、上記アルキルオキシ化合物に類似しているが、Oの代わりにNHが入っている;同様に、2−、3−、又は4−ピリジル(1−6C)アルキルスルホニル(1−4C)アルキルの例は、Oの代わりにSOが入った上に示すような化合物である。
N−メチル(イミダゾ−2又は3−イル)(1−4C)アルキルオキシ(1−4C)アルキルの例は、
Figure 2006512352
[式中、m=1〜4、n=1〜4]で図示される。
イミダゾ−1−イル(1−6C)アルキルオキシ(1−4C)アルキルの例は、
Figure 2006512352
[式中、m=1〜6、n=1〜4]で図示される。
5及び6員環アセタール及びそのメチル及びフェニル誘導体の例は、3−ジオキソラン−4−イル、2−メチル−1,3−ジオキソラン−4−イル、2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル、2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル、2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−5−イル、1,3−ジオキソラン−2−イル、2−フェニル−1,3−ジオキソラン−4−イル及び2−(4−メチルフェニル)−1,3−ジオキソラン−4−イルである。
AR2の特別な値は、例えば、1個のヘテロ原子を含有するAR2の場合、フラン、ピロール、チオフェン;1〜4個のN原子を含有するAR2の場合、ピラゾール、イミダゾール、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、ピリダジン、1,2,3−&1,2,4−トリアゾール及びテトラゾール;1個のNと1個のO原子を含有するAR2の場合、オキサゾール、イソオキサゾール及びオキサジン;1個のNと1個のS原子を含有するAR2の場合、チアゾール及びイソチアゾール;2個のN原子と1個のS原子を含有するAR2の場合、1,2,4−及び1,3,4−チアジアゾールなどである。
AR2aの特別の例は、例えば、ジヒドロピロール(特に2,5−ジヒドロピロール−4−イル)及びテトラヒドロピリジン(特に1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)などである。
AR2bの特別の例は、例えば、テトラヒドロフラン、ピロリジン、モルホリン(好ましくはモルホリノ)、チオモルホリン(好ましくはチオモルホリノ)、ピペラジン(好ましくはピペラジノ)、イミダゾリン及びピペリジン、1,3−ジオキソラン−4−イル、1,3−ジオキサン−4−イル、1,3−ジオキサン−5−イル及び1,4−ジオキサン−2−イルなどである。更なる特別の例は先に定義したような5及び6員環アセタールである。
AR3の特別な値は、例えば、1個の窒素原子と所望により酸素、硫黄及び窒素から選ばれる1〜3個の更なるヘテロ原子を含有する5又は6員ヘテロアリール環を含有する二環式ベンゾ縮合系などである。そのような環系の具体例は、例えば、インドール、ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、ベンズイミダゾール、ベンゾチアゾール、ベンズイソチアゾール、ベンズオキサゾール、ベンズイソオキサゾール、キノリン、キノキサリン、キナゾリン、フタラジン及びシンノリンなどである。
AR3のその他の特別な例は、両方の環にヘテロ原子を含有する5/5−、5/6及び6/6二環式環系である。そのような環系の具体例は、例えば、プリン及びナフチリジンなどである。
AR3の更なる特別な例は、少なくとも1個の橋頭窒素と所望により酸素、硫黄及び窒素から選ばれる更なる1〜3個のヘテロ原子を有する二環式へテロアリール環系などである。そのような環系の具体例は、例えば、3H−ピロロ[1,2−a]ピロール、ピロロ[2,1−b]チアゾール、1H−イミダゾ[1,2−a]ピロール、1H−イミダゾ[1,2−a]イミダゾール、1H,3H−ピロロ[1,2−c]オキサゾール、1H−イミダゾ[1,5−a]ピロール、ピロロ[1,2−b]イソオキサゾール、イミダゾ[5,1−b]チアゾール、イミダゾ[2,1−b]チアゾール、インドリジン、イミダゾ[1,2−a]ピリジン、イミダゾ[1,5−a]ピリジン、ピラゾロ[1,5−a]ピリジン、ピロロ[1,2−b]ピリダジン、ピロロ[1,2−c]ピリミジン、ピロロ[1,2−a]ピラジン、ピロロ[1,2−a]ピリミジン、ピリド[2,1−c]−s−トリアゾール、s−トリアゾール[1,5−a]ピリジン、イミダゾ[1,2−c]ピリミジン、イミダゾ[1,2−a]ピラジン、イミダゾ[1,2−a]ピリミジン、イミダゾ[1,5−a]ピラジン、イミダゾ[1,5−a]ピリミジン、イミダゾ[1,2−b]ピリダジン、s−トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン、イミダゾ[5,1−b]オキサゾール及びイミダゾ[2,1−b]オキサゾールなどである。そのような環系のその他の具体例は、例えば、[1H]−ピロロ[2,1−c]オキサジン、[3H]−オキサゾロ[3,4−a]ピリジン、[6H]−ピロロ[2,1−c]オキサジン及びピリド[2,1−c][1,4]オキサジンなどである。5/5−二環式環系のその他の具体例は、イミダゾオキサゾール又はイミダゾチアゾール、特に、イミダゾ[5,1−b]チアゾール、イミダゾ[2,1−b]チアゾール、イミダゾ[5,1−b]オキサゾール又はイミダゾ[2,1−b]オキサゾールである。
AR3a及びAR3bの特別の例は、例えば、インドリン、1,3,4,6,9,9a−ヘキサヒドロピリド[2,1−c][1,4]オキサジン−8−イル、1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロイミダゾ[1,5−a]ピリジン−7−イル、1,5,8,8a−テトラヒドロオキサゾロ[3,4−a]ピリジン−7−イル、1,5,6,7,8,8a−ヘキサヒドロオキサゾロ[3,4−a]ピリジン−7−イル、(7aS)[3H,5H]−1,7a−ジヒドロピロロ[1,2−c]オキサゾール−6−イル、(7aS)[5H]−1,2,3,7a−テトラヒドロピロロ[1,2−c]イミダゾール−6−イル、(7aR)[3H,5H]−1,7a−ジヒドロピロロ[1,2−c]オキサゾール−6−イル、[3H,5H]−ピロロ[1,2−c]オキサゾール−6−イル、[5H]−2,3−ジヒドロピロロ[1,2−c]イミダゾール−6−イル、[3H,5H]−ピロロ[1,2−c]チアゾール−6−イル、[3H,5H]−1,7a−ジヒドロピロロ[1,2−c]チアゾール−6−イル、[5H]−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−6−イル、[1H]−3,4,8,8a−テトラヒドロピロロ[2,1−c]オキサジン−7−イル、[3H]−1,5,8,8a−テトラヒドロオキサゾロ[3,4−a]ピリド−7−イル、[3H]−5,8−ジヒドロオキサゾロ[3,4−a]ピリド−7−イル及び5,8−ジヒドロイミダゾ[1,5−a]ピリド−7−イルなどである。
AR4の特別な値は、例えば、ピロロ[a]キノリン、2,3−ピロロイソキノリン、ピロロ[a]イソキノリン、1H−ピロロ[1,2−a]ベンズイミダゾール、9H−イミダゾ[1,2−a]インドール、5H−イミダゾ[2,1−a]イソインドール、1H−イミダゾ[3,4−a]インドール、イミダゾ[1,2−a]キノリン、イミダゾ[2,1−a]イソキノリン、イミダゾ[1,5−a]キノリン及びイミダゾ[5,1−a]イソキノリンなどである。
使用した命名法は、例えば、“ヘテロサイクリック化合物(橋頭窒素を有する系)”、W.L.Mosby(Interscience Publishers Inc.,ニューヨーク)1961年、パート1及び2に記載されている。
任意の置換基が記載されている場合、そのような置換は特に断りのない限り好ましくはジェミナル二置換ではない。特に記載のない限り、特別な基の適切な任意の置換基は、本明細書中での類似の基に関する記述と同じである。
1,3−ジオキソラン−4−イル、1,3−ジオキサン−4−イル、1,3−ジオキサン−5−イル又は1,4−ジオキサン−2−イルであるAR2b上の好適な任意の置換基は、(1−4C)アルキル(ジェミナル二置換を含む)、(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルキルチオ、アセトアミド、(1−4C)アルカノイル、シアノ、トリフルオロメチル及びフェニルから独立して選ばれる置換基によるモノ又はジ置換である。
CY1&CY2上の好適な任意の置換基は、(1−4C)アルキル(ジェミナル二置換を含む)、ヒドロキシ、(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルキルチオ、アセトアミド、(1−4C)アルカノイル、シアノ及びトリフルオロメチルから独立して選ばれる置換基によるモノ又はジ置換である。
適切な製薬学的に許容しうる塩は、メタンスルホン酸塩、フマル酸塩、塩酸塩、クエン酸塩、マレイン酸塩、酒石酸塩及び(あまり好ましくないが)臭化水素酸塩のような酸付加塩を含む。同じく適切なのは、リン酸及び硫酸と形成される塩である。別の側面において、適切な塩は、例えばナトリウムのようなアルカリ金属塩、例えばカルシウム又はマグネシウムのようなアルカリ土類金属塩、例えばトリエチルアミン、モルホリン、N−メチルピペリジン、N−エチルピペリジン、プロカイン、ジベンジルアミン、N,N−ジベンジルエチルアミン、トリス−(2−ヒドロキシエチル)アミン、N−メチルd−グルカミン及びリジンのようなアミノ酸などの有機アミン塩といった塩基塩である。荷電官能基の数及びカチオン又はアニオンの原子価によって1個を超えるカチオン又はアニオンの存在もありうる。好適な製薬学的に許容しうる塩はナトリウム塩である。
しかしながら、製造時に塩の単離を容易にするために、選択された溶媒中での溶解度の小さい塩が、製薬学的に許容可能又は不可能にかかわらず好適である。
本発明の化合物はプロドラッグの形態で投与することもできる。該プロドラッグはヒト又は動物体内で分解して本発明の化合物を提供する。プロドラッグは、親化合物の物理的及び/又は薬物動態学的プロフィールを変更又は改良するために使用でき、親化合物が、プロドラッグを形成するために誘導体化できる適切な基又は置換基を含有する場合に形成できる。プロドラッグの例は、本発明の化合物のインビボで加水分解可能なエステル又はその製薬学的に許容しうる塩などである。
様々な形態のプロドラッグが当該技術分野で知られている。例えば、
a)Design of Prodrugs(プロドラッグの設計),H.Bundgaard編(Elsevier,1985)及びMethods in Enzymology(酵素学における方法),Vol.42,p.309−396,K.Widderら編、(Academic Press,1985);
b)A Textbook of Drug Design and Development(薬物の設計及び開発のテキスト),Krogsgaard−Larsen及びH. Bundgaard編,第5章“Design and Application of Prodrugs(プロドラッグの設計と適用)”,H.Bundgaard著、p.113−191(1991);
c)H.Bundgaard,Advanced Drug Delivery Reviews,,1−38(1992);
d)H.Bundgaardら,Journal of Pharmaceutical Sciences,77,285(1988);及び
e)N.Kakeyaら,Chem Pharm Bull,32,692(1984)
参照。
ピリジン又はトリアゾール誘導体の適切なプロドラッグは、アシルオキシメチルピリジニウム又はトリアゾリウム塩、例えばハロゲン化物などである;例えば、
Figure 2006512352
のようなプロドラッグである(参照:T.Yamazakiら、第42回 抗菌薬及び化学療法に関する学術会議、サンジエゴ、2002年;アブストラクトF820)。
ヒドロキシル基の適切なプロドラッグは、式RCOOC(R,R’)OCO−{式中、Rは(1−4C)アルキル及びR’は(1−4C)アルキル又はHである}のアセタール−炭酸エステルのアシルエステルである。更なる適切なプロドラッグは、RCOO−及びRNHCOO−の炭酸及びカルバミン酸エステルである。
カルボキシ又はヒドロキシ基を含有する本発明の化合物のインビボで加水分解可能なエステル又はその製薬学的に許容しうる塩は、例えば、ヒト又は動物体内で加水分解されて親アルコールを生成する製薬学的に許容しうるエステルである。
カルボキシの適切な製薬学的に許容しうるエステルは、(1−6C)アルコキシメチルエステル、例えばメトキシメチル;(1−6C)アルカノイルオキシメチルエステル、例えばピバロイルオキシメチル、フタリジルエステル;(3−8C)シクロアルコキシカルボニルオキシ(1−6C)アルキルエステル、例えば1−シクロヘキシルカルボニルオキシエチル;1,3−ジオキソラン−2−オニルメチルエステル、例えば5−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イルメチル;及び(1−6C)アルコキシカルボニルオキシエチルエステル、例えば1−メトキシカルボニルオキシエチルなどであり、本発明の化合物中の任意のカルボキシ基のところで形成できる。
ヒドロキシ基(1個又は複数個)を含有する本発明の化合物のインビボで加水分解可能なエステル又はその製薬学的に許容しうる塩は、リン酸エステル(ホスホルアミド環状エステルも含む)のような無機エステル及びα−アシルオキシアルキルエーテル及び関連化合物などで、これらはインビボでのエステルの加水分解の結果、分解して親ヒドロキシ基(1個又は複数個)を生じる。α−アシルオキシアルキルエーテルの例は、アセトキシメトキシ及び2,2−ジメチルプロピオニルオキシメトキシなどである。ヒドロキシのためのインビボで加水分解可能なエステル形成基の選択は、(1−10C)アルカノイル、ベンゾイル、フェニルアセチル及び置換ベンゾイル及びフェニルアセチル、(1−10C)アルコキシカルボニル(アルキル炭酸エステルを作る)、ジ−(1−4C)アルキルカルバモイル及び−(ジ−(1−4C)アルキルアミノエチル)−−(1−4C)アルキルカルバモイル(カルバメートを作る)、ジ−(1−4C)アルキルアミノアセチル、カルボキシ(2−5C)アルキルカルボニル及びカルボキシアセチルなどである。フェニルアセチル及びベンゾイル上の環置換基の例は、クロロメチル又はアミノメチル、(1−4C)アルキルアミノメチル及びジ−((1−4C)アルキル)アミノメチル、並びに、環窒素原子からメチレン連結基を介してベンゾイル環の3又は4位に連結されたモルホリノ又はピペラジノなどである。興味深いその他のインビボでの加水分解可能エステルは、例えば、RC(O)O(1−6C)アルキル−CO−(式中、Rは例えば、所望により置換されたベンジルオキシ−(1−4C)アルキル、又は所望により置換されたフェニルであり;そのようなエステル中のフェニル基上の適切な置換基は、例えば、4−(1−4C)ピペラジノ−(1−4C)アルキル、ピペラジノ−(1−4C)アルキル及びモルホリノ−(1−4C)アルキルなどである)などである。
式(I)の適切なインビボで加水分解可能なエステルは以下のように説明される。例えば、1,2−ジオールは環化して式(PD1)の環状エステル又は式(PD2)のピロリン酸エステルを形成でき、1,3−ジオールは環化して式(PD3)の環状エステルを形成できる。
Figure 2006512352
(PD1)、(PD2)及び(PD3)中のHO−官能基が(1−4C)アルキル、フェニル又はベンジルで保護されている式(I)の化合物のエステルは、そのようなプロドラッグ製造用の中間体として有用である。
更なるインビボで加水分解可能なエステルは、ホスホルアミドエステル、及び任意の遊離ヒドロキシ基が独立して式(PD4)のホスホリル(npdは1)又はホスフィリル(npdは0)エステルを形成する本発明の化合物などである。
Figure 2006512352
疑義を回避するために、ホスホノは−P(O)(OH)である;(1−4C)アルコキシ(ヒドロキシ)−ホスホリルは−O−P(O)(OH)のモノ−(1−4C)アルコキシ誘導体であり;そしてジ−(1−4C)アルコキシホスホリルは−O−P(O)(OH)のジ−(1−4C)アルコキシ誘導体である。
そのようなエステルの製造に有用な中間体は、式(PD4)の基(1個又は複数個)を含有し、(PD4)の片方又は両方の−OH基が独立して(1−4C)アルキル、フェニル又はフェニル−(1−4C)アルキル(そのようなフェニル基は所望により、(1−4C)アルキル、ニトロ、ハロ及び(1−4C)アルコキシから独立して選ばれる1又は2個の基によって置換されている)によって保護されている化合物などである。(1−4C)アルキルで保護された化合物はそれ自体としても興味深い化合物である。
従って、(PD1)、(PD2)、(PD3)及び(PD4)のような基を含有するプロドラッグは、適切なヒドロキシ基(1個又は複数個)を含有する本発明の化合物と適切に保護されたリン酸化剤(例えばクロロ又はジアルキルアミノ脱離基を含有する)との反応、次いで酸化(必要であれば)及び脱保護によって製造できる。
その他の適切なプロドラッグは、ホスホノオキシメチルエーテル及びそれらの塩、例えば、
Figure 2006512352
のようなR−OHのプロドラッグなどである。
本発明の化合物がいくつかの遊離ヒドロキシ基を含有する場合、プロドラッグ官能基に変換されないヒドロキシ基は、保護され(例えばt−ブチル−ジメチルシリル基を用いて)、後に脱保護すればよい。また、酵素法を用いてもアルコール官能基の選択的リン酸化又は脱リン酸化ができる。
インビボで加水分解可能なエステルの製薬学的に許容しうる塩を形成する場合、これは従来技術によって達成される。従って、例えば、式(PD1)、(PD2)、(PD3)及び/又は(PD4)の基を含有する化合物をイオン化して(部分的又は完全に)、適当な数の対イオンと塩を形成できる。従って、一例として、本発明の化合物のインビボで加水分解可能なエステルのプロドラッグが2個の(PD4)基を含有する場合、分子全体では4個のHO−P−官能基が存在するので、それぞれが適当な塩を形成できる(すなわち、分子全体では、例えば、モノ−、ジ−、トリ−又はテトラ−ナトリウム塩が形成されうる)。
本発明の化合物は、オキサゾリジノン又はイソオキサゾリン環BのC−5位にキラル中心を有している。m>0の場合、環AのC−4及び/又はC−5位にも追加のキラル中心がありうる。製薬学的に活性なジアステレオマーは、式(Ia):
Figure 2006512352
のそれである。式中、環Bのキラル中心は図示された配向に固定され(一般的に、Rb、C及びBの性質により、(5R)の立体配置)、環Bは薬理作用団基として働く。また、環Aのキラル中心(1個又は複数個)の置換パターン及び配向は変動しうるので、環Aも独立して薬理作用団結合部位に結合するかどうかに影響を及ぼしうる。
さらに、本発明の一部の化合物はその他のキラル中心も有しうる。本発明は、抗菌活性を有する全てのそのような光学及びジアステレオ異性体、並びにラセミ混合物も包含することは理解されるべきである。光学活性形の製造法(例えば、ラセミ体の再結晶技術による分割、キラル合成、酵素的分割、バイオトランスフォーメーション又はクロマトグラフィー分離による)及び以下に記載の抗菌活性の測定法は当該技術分野で周知である。
本発明は、抗菌活性を有する本発明の化合物の全ての互変異性体形にも関する。
本発明のある種の化合物は、非溶媒和形だけでなく例えば水和形のような溶媒和形でも存在できることも理解されよう。本発明は、抗菌活性を有する全てのそのような溶媒和形を包含することも理解されるべきである。
本発明のある種の化合物は多形を示しうること、及び本発明は抗菌活性を有する全てのそのような形態を包含することも理解されるべきである。
前述のように、我々は、汎用されている抗生物質に対して耐性を持つことが知られている微生物を含む広域のグラム陽性菌に対する良好な活性と、インフルエンザ菌、モラクセラ・カタラーリス、マイコプラズマ及びクラミジア菌株のような選好性グラム陰性菌に対する活性も有する、ある範囲の化合物を発見した。以下の化合物は、好適な製薬学的及び/又は物理的及び/又は薬物動態的性質を有している。
本発明の一態様において式(I)の化合物を提供し、代替の態様において式(I)の化合物の製薬学的に許容しうる塩を提供し、更なる代替の態様において式(I)の化合物のインビボで加水分解可能なエステルを提供し、そして更なる代替の態様において式(I)の化合物のインビボで加水分解可能なエステルの製薬学的に許容しうる塩を提供する。
一側面において、式(I)の化合物のインビボで加水分解可能なエステルはホスホリルエステルである(npdが1である式(PD4)によって定義される)。
Cが基D〜ADのいずれか一つから選ばれる式(I)の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルは、本発明の別個かつ独立した側面を表す。
本発明の特に好適な化合物は、前述の置換基A、B、Ra、Rb、Ra、Rb、Ra、Rb’、Rb、Rb’、Ra’、Ra’、Ra’及びRa’及びその他の置換基が以上の本明細書中に開示された値、又は以下の値のいずれか(必要に応じて本明細書の上記又は下記に開示のいずれかの定義及び態様とともに使用されうる)を有する本発明の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルを含む。
一態様において、基Cが基Dによって表される式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
別の態様において、基Cが基Eによって表される式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
別の態様において、基Cが基Fによって表される式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
別の態様において、基Cが基Gによって表される式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
別の態様において、基Cが基Hによって表される式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
別の態様において、基Cが基Iによって表される式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
別の態様において、基Cが基Jによって表される式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
別の態様において、基Cが基Kによって表される式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
別の態様において、基Cが基Lによって表される式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
別の態様において、基Cが基Mによって表される式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
別の態様において、基Cが基Nによって表される式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
別の態様において、基Cが基Oによって表される式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
別の態様において、基Cが基Pによって表される式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
別の態様において、基Cが基Qによって表される式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
別の態様において、基Cが基Rによって表される式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
別の態様において、基Cが基Sによって表される式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
別の態様において、基Cが基Tによって表される式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
別の態様において、基Cが基Uによって表される式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
別の態様において、基Cが基Vによって表される式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
別の態様において、基Cが基Wによって表される式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
別の態様において、基Cが基Xによって表される式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
別の態様において、基Cが基Yによって表される式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
別の態様において、基Cが基Zによって表される式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
別の態様において、基Cが基AAによって表される式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
別の態様において、基Cが基ABによって表される式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
別の態様において、基Cが基ACによって表される式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
別の態様において、基Cが基ADによって表される式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
別の態様において、基Cが、先に定義した基D、E、F、G、H、I、J、K及びLから選ばれる基によって表される式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
別の態様において、基Cが、先に定義した基M、N、O、P、Q、R、S、T及びUから選ばれる基によって表される式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
別の態様において、基Cが、先に定義した基V、W、X、Y、Z、AA、AB、AC及びADから選ばれる基によって表される式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
別の態様において、基Cが、先に定義した基F、H及びIから選ばれる基によって表される式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。好ましくは基Cは基F又は基Iである。
一側面において、A及びBの両方ともオキサゾリジノン環である。
別の側面において、A及びBの両方ともイソオキサゾリン環である。
別の側面において、A又はBのいずれかがオキサゾリジノン環で他方がイソオキサゾリン環である。この側面では、好ましくはAがイソオキサゾリン環で、Bがオキサゾリジノン環である。
一側面において、Rb及びRbは独立してH又はFである。
一側面において、Rb’及びRb’はどちらもHである。
m=1の場合、一側面においてRaはRa1から選ばれ;別の側面においてRaはRa2から選ばれ;更なる側面においてRaはRa3から選ばれ、そして更なる側面においてRaはRa4から選ばれる。
m=2の場合、二つの基Raは同じ群Ra1〜Ra4から独立して選ばれる。更なる側面において、m=2の場合、各Raは異なる群Ra1〜Ra4から独立して選ばれる。
便宜上、mは1又は2である。一側面において、好ましくはmは1である。別の側面において、好ましくはmは2である。
一側面において、mが2の場合、二つの置換基Raは環Aの4位に結合して5〜7員スピロ環を形成する。
一側面において、mが2の場合、二つの置換基Raは環Aの5位に結合して5〜7員スピロ環を形成する。
別の側面において、mが2の場合、一つの置換基Raは環Aの4位に結合し、他方は環Aの5位に結合し、Aと一緒になって5〜7員縮合環を形成する。
特別の側面において、mが2の場合、二つの置換基Raは互いに同一で、好ましくはRa3から選ばれ、環Aの同じ位置(4又は5)に結合する結果、環Aはキラル中心を持たない。
aがRa1から選ばれる場合の特別の値は、AR1及びAR2であり、特にAR2である。
aがRa2から選ばれる場合の特別の値は、シアノ及び−C(=W)NRvRw[式中、WはO又はSであり、Rv及びRwは独立してH、又は(1−4C)アルキルであり、前記Rv及びRwはそれらが結合しているアミド又はチオアミドの窒素と一緒になって5〜7員の環を形成することもでき、該環は、所望によりそのようにして形成された環の1個の炭素原子の代わりにN、O、S(O)から選ばれる追加のヘテロ原子を有していてもよく;前記環がピペラジン環の場合、該環は所望により前記追加の窒素上で、(1−4C)アルキル(所望により窒素に隣接していない炭素上で置換されている)、(3−6C)シクロアルキル、(1−4C)アルカノイル、−COO(1−4C)アルキル、−S(O)(1−4C)アルキル(式中、n=1又は2)、−COOAR1、−CS(1−4C)アルキル及び−C(=S)O(1−4C)アルキルから選ばれる基によって置換されていてもよく;前記任意の(1−4C)アルキル、(1−4C)アルカノイル及び(3−6C)シクロアルキル置換基は、所望により、シアノ、ヒドロキシ又はハロで置換されていてもよい]である。RaがRa2から選ばれる場合のさらに特別な値は、シアノ、ホルミル、−COO(1−4C)アルキル、−C(=O)NH、−(C=O)ピペラジン及び−(C=O)モルホリンである。
aがRa3から選ばれる場合の特別の値は、(1−10C)アルキル{所望により、ヒドロキシ、(1−10C)アルコキシ、(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルキルカルボニル、ホスホリル[−O−P(O)(OH)並びにそのモノ及びジ−(1−4C)アルコキシ誘導体]、ホスフィリル[−O−P(OH)並びにそのモノ−及びジ−(1−4C)アルコキシ誘導体]、及びアミノからそれぞれ独立して選ばれる1個以上の基によって置換され(ジェミナル二置換を含む);及び/又は所望により、カルボキシ、シアノ、ハロ、トリフルオロメチル、(1−4C)アルコキシカルボニル、(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシカルボニル、(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシカルボニル、(1−4C)アルキルアミノ、ジ((1−4C)アルキル)アミノ、(1−6C)アルカノイルアミノ−、(1−4C)アルコキシカルボニルアミノ−、N−(1−4C)アルキル−N−(1−6C)アルカノイルアミノ−、−C(=W)NRvRw[式中、WはOであり、Rv及びRwは独立してH、又は(1−4C)アルキルであり、前記Rv及びRwはそれらが結合しているアミドの窒素と一緒になってモルホリン、ピロリジン、ピペリジン又はピペラジン環を形成することもでき、前記環がピペラジン環の場合、該環は所望により追加の窒素上で、(1−4C)アルキル及び(1−4C)アルカノイルから選ばれる基によって置換されていてもよい]、(1−4C)アルキルS(O)−(qは0、1又は2)、AR2、AR2−O−、AR2−NH−、そしてAR2含有基のAR2a、AR2bバージョンから選ばれる1個の基で置換されている}であり;Ra3上の任意の置換基に存在する任意の(1−4C)アルキル及び(1−4C)アルカノイルは、そのような置換基がヘテロ原子(存在する場合)に隣接する炭素上にない限り、それ自体シアノ、ヒドロキシ、ハロ、アミノ、(1−4C)アルキルアミノ及びジ(1−4C)アルキルアミノから独立して選ばれる1又は2個の基で置換されていてもよい。
aがRa3から選ばれる場合のさらに特別の値は、(1−10C)アルキル{所望により、ヒドロキシ、(1−10C)アルコキシ、(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ、ホスホリル[−O−P(O)(OH)並びにそのモノ及びジ−(1−4C)アルコキシ誘導体]、ホスフィリル[−O−P(OH)並びにそのモノ−及びジ−(1−4C)アルコキシ誘導体]、カルボキシ、アミノ、(1−4C)アルキルアミノ、ジ(1−4C)アルキルアミノ、(1−4C)アルキルS(O)(好ましくはq=2)、AR2及びAR2bからそれぞれ独立して選ばれる1個以上の基によって置換されている(ジェミナル二置換を含む)}である。RaがRa3から選ばれる場合のさらに特別の値は、前述のように置換されている(1−6C)アルキルである。RaがRa3から選ばれる場合のなお更に特別の値は、前述のように置換されている(1−4C)アルキルである。
aがRa4から選ばれる場合の特別の値は、R14C(O)O(1−6C)アルキルであり、式中、R14は、AR1、AR2、AR2a、AR2b及び(1−10C)アルキル(所望によりOH及びジ(1−4C)アルキルアミノから独立して選ばれる1個以上の置換基によって置換されている)から選ばれる。R14の更に特別な値は、AR2a、AR2b及びヒドロキシで置換されている(1−6C)アルキルである。R14の更に特別な値は、AR2a、AR2b及びヒドロキシで置換されている(1−4C)アルキルである。
一つの側面においてRa4は、R14C(O)O(1−6C)アルキル[式中、R14は、AR1、AR2、AR2a、AR2b、(1−4C)アルキルアミノ、ベンジルオキシ−(1−4C)アルキル又は(1−10C)アルキル{所望により(Ra3)で定義のように置換されている}である]である。
aがRa5から選ばれる場合の特別の値は、フルオロ、クロロ及びヒドロキシである。
最も特別な側面において、Raは、(1−4C)アルキル(所望により利用可能な炭素原子上で、F、Cl及びBrから独立して選ばれる1、2、3個又はそれ以上の置換基で置換されている)、ヒドロキシ(2−4C)アルキル、ジヒドロキシ(1−4C)アルキル、トリヒドロキシ(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキル、トリフルオロメトキシ(1−4C)アルキル、ジフルオロメトキシ(1−4C)アルキル、ハロメトキシ(1−4C)アルキル、ジ[(1−4C)アルコキシ](1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ−(ヒドロキシ)(1−4C)アルキル、(1−4C)アルキル−S(O)q−ヒドロキシ(1−4C)アルキル(qは0、1又は2)、シアノ−(ヒドロキシ)(1−4C)アルキル、モルホリノ−エトキシ(1−4C)アルキル、(N’−メチル)ピペラジノ−エトキシ(1−4C)アルキル、2−、3−、又は4−ピリジル(1−6C)アルコキシ(1−4C)アルキル、N−メチル(イミダゾ−2又は3−イル)(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキル、イミダゾ−1−イル(1−6C)アルコキシ(1−4C)アルキル、並びに5及び6員環アセタール(所望によりメチル及びフェニル(該フェニル基はそれ自体所望により、メチル、メトキシ、クロロ及びブロモから選ばれる1又は2個の置換基で置換されている)から独立して選ばれる1又は2個の置換基で置換されている)から選ばれる。
代替の最も特別な側面において、Raは、(1−4C)アルキル、ヒドロキシ(2−4C)アルキル、ジヒドロキシ(1−4C)アルキル、トリヒドロキシ(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキル、ジ[(1−4C)アルコキシ](1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ−(ヒドロキシ)(1−4C)アルキル、(1−4C)アルキル−S(O)q−ヒドロキシ(1−4C)アルキル(qは0、1又は2)、シアノ−(ヒドロキシ)(1−4C)アルキル、モルホリノ−エトキシ(1−4C)アルキル、(N’−メチル)ピペラジノ−エトキシ(1−4C)アルキル、2−、3−、又は4−ピリジル(1−6C)アルコキシメチル、N−メチル(イミダゾ−2又は3−イル)(1−6C)アルコキシメチル、イミダゾ−1−イル(1−6C)アルキル、5及び6員環アセタール(所望によりメチル及びフェニル(該フェニル基はそれ自体所望により、メチル、メトキシ、クロロ及びブロモから選ばれる1又は2個の置換基で置換されている)から独立して選ばれる1又は2個の置換基で置換されている)から選ばれる。
aの更に特別な値は(1−4C)アルキル−S(O)q−で、式中qは0、1又は2であり、(1−4C)アルキル基は所望によりヒドロキシで置換されている。
aが2−、3−、又は4−ピリジル(1−4C)アルキルオキシ(1−4C)アルキル、N−メチル(イミダゾ−2又は3−イル)(1−4C)アルキルオキシ(1−4C)アルキル、及びイミダゾ−1−イル(1−6C)アルコキシ(1−4C)アルキルから選ばれる場合、好ましくは2−、3−、又は4−ピリジル(1−4C)アルキルオキシメチル、N−メチル(イミダゾ−2又は3−イル)(1−4C)アルキルオキシメチル、及びイミダゾ−1−イル(1−6C)アルキルオキシメチルから選ばれる。
以後Raが(1−4C)アルキルから選ばれると言う場合、それは、所望により利用可能な炭素原子上で、F、Cl及びBrから独立して選ばれる1、2、3個又はそれ以上の置換基で置換されている(1−4C)アルキルを含む。一態様において、そのような(1−4C)アルキル基は、所望によりF、Cl及びBrから独立して選ばれる1、2又は3個の置換基で置換されている。別の態様において、そのような(1−4C)アルキル基は、所望によりF及びClから独立して選ばれる1、2又は3個の置換基で置換されている。従って、Raは、例えば、クロロメチル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、クロロエチル及びフルオロエチルから選ばれる。
mが1の場合:
一つの側面において、Raは、(1−4C)アルキル、ヒドロキシ(2−4C)アルキル、ジヒドロキシ(1−4C)アルキル及びトリヒドロキシ(1−4C)アルキルから選ばれる;
別の側面において、Raは、(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキル、ジ[(1−4C)アルコキシ](1−4C)アルキル、3−ジオキソラン−4−イル、2−メチル−1,3−ジオキソラン−4−イル、2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル、2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−4−イル、2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−5−イル及び1,3−ジオキサン−2−イルから選ばれる;
更なる側面において、Raは、ハロメトキシ(1−4C)アルキル及び2−、3−、又は4−ピリジル(1−4C)アルキルオキシメチルから選ばれる;
更なる側面において、Raは、トリフルオロメトキシ(1−4C)アルキル、ジフルオロメトキシ(1−4C)アルキル及びフルオロメトキシ(1−4C)アルキルから選ばれる;
更なる側面において、Raは、モルホリノ−エトキシ(1−4C)アルキル、(N’−メチル)ピペラジノ−エトキシ(1−4C)アルキル、2−、3−、又は4−ピリジル(1−4C)アルキルオキシ(1−4C)アルキル、N−メチル(イミダゾ−2又は3−イル)(1−4C)アルキルオキシ(1−4C)アルキル、及びイミダゾ−1−イル(1−6C)アルキルオキシ(1−4C)アルキルから選ばれる。
mが1の場合、適切にはRaは、ヒドロキシ(2−4C)アルキル及びジヒドロキシ(1−4C)アルキルから選ばれる。さらに適切には、Raは、ヒドロキシエチル及び1,2−ジヒドロキシエチルから選ばれる。好ましくはmが1の場合、Raは1,2−ジヒドロキシエチルである。
mが2の場合:
一つの側面において、各Raは、(1−4C)アルキル、ヒドロキシ(1−4C)アルキル、ジヒドロキシ(1−4C)アルキル及びトリヒドロキシ(1−4C)アルキルから独立して選ばれる;
別の側面において、各Raは、(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキル及びジ[(1−4C)アルコキシ](1−4C)アルキルから独立して選ばれる;
更なる側面において、少なくとも一つのRaは、ハロメトキシ(1−4C)アルキル及び2−、3−、又は4−ピリジル(1−4C)アルキルオキシメチルから選ばれる;
更なる側面において、少なくとも一つのRaは、トリフルオロメトキシ(1−4C)アルキル、ジフルオロメトキシ(1−4C)アルキル及びフルオロメトキシ(1−4C)アルキルから選ばれる;
更なる側面において、一つのRaは、(1−4C)アルキル、ヒドロキシ(1−4C)アルキル、ジヒドロキシ(1−4C)アルキル及びトリヒドロキシ(1−4C)アルキルから選ばれ;他方のRaは、(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキル及びジ[(1−4C)アルコキシ](1−4C)アルキルから選ばれる;
更なる側面において、一つのRaは、(1−4C)アルキル、ヒドロキシ(1−4C)アルキル、ジヒドロキシ(1−4C)アルキル及びトリヒドロキシ(1−4C)アルキルから選ばれ;他方のRaは、ハロメトキシ(1−4C)アルキル及び2−、3−、又は4−ピリジル(1−4C)アルキルオキシメチルから選ばれる。
mが2の場合、好ましくは両方のRaはヒドロキシメチル又は両方ともヒドロキシエチルである。別の側面において、mが2の場合、好ましくは一つのRaはヒドロキシメチルであり、他方はメトキシメチルである。
本明細書中の以上及び以後に定義されているRbの全ての態様、側面及び好適な値において、任意の(1−4C)アルキル基は、所望により先に定義のように置換されていてもよい。Rbの定義における(1−4C)アルキル基の特別の置換基は、1又は2個のハロゲン基、特にジェミナル二置換(そのような置換が酸素に結合している炭素原子上でない限り)及びシアノである。ジ−ハロ置換基の例は、−NHCOCFH及び−NHCSCClHである。
bが−N(R)HET−1の場合、Rは好ましくは水素である。
一態様において、Rbは、ヒドロキシ、−NHCO(1−4C)アルキル、−NHCO(3−6C)シクロアルキル、−NHCS(1−4C)アルキル、−NHCOO(1−4C)アルキル、−NH(C=S)O(1−4C)アルキル、−OCO(1−4C)アルキル、−N(R)−HET−1及びHET−2から選ばれる。
別の態様において、Rbは、−NHCO(1−4C)アルキル、−NHCO(3−6C)シクロアルキル、−NHCS(1−4C)アルキル、−N(R)−HET−1及びHET−2から選ばれる。
更に好ましくは、Rbは、−NHCO(1−4C)アルキル、−NHCS(1−4C)アルキル、−N(R)−HET−1及びHET−2から選ばれる。
一つの側面において、Rbは、OH、−NRC(=W)R及び−OC(=O)R、特にOH、−NHCOMe及び−NHCOOMeから選ばれる。
更なる側面において、Rbは−N(R)−HET−1及びHET−2から選ばれ、特にHET−1はイソオキサゾリル、1,2,5−チアジアゾリル又はイソチアゾリル、HET−2は1,2,3−トリアゾール−1−イル(所望により置換されている)又はテトラゾール−2−イルである。
最も特別な側面において、Rは以上の本明細書中で与えた値から選ばれる。
一つの側面において、Rは、水素、アミノ、(1−8C)アルキル、−NHR12、−N(R12)(R13)、−OR12又は−SR12、(2−4C)アルケニル、−(1−8C)アルキルアリール、モノ−、ジ−、トリ−及びペル−ハロ(1−8C)アルキル、−(CH)p(3−6C)シクロアルキル及び−(CH)p(3−6C)シクロアルケニル(pは0、1又は2)から選ばれる。
一態様において、Rbは、ヒドロキシ、−NHC(=W)R、−OC(=O)R、及び
Figure 2006512352
から選ばれる。式中、W、R及びRは前述の定義の通りであり、Rは、水素、アミノ、(1−4C)アルキル、−NH(1−4C)アルキル、−N(ジ−(1−4C)アルキル)、−O(1−4C)アルキル、−S(1−4C)アルキル、(2−4C)アルケニル、−(CH)p(3−6C)シクロアルキル及び−(CH)p(3−6C)シクロアルケニル(pは0、1又は2)から選ばれ;Rは、水素、(1−8C)アルキル、−OR12、−SR12、アミノ、−NHR12、−N(R12)(R13)、(1−8C)アルキルアリール及びモノ−、ジ−、トリ−及びペル−ハロ(1−8C)アルキルから選ばれる。
別の態様において、Rbは、ヒドロキシ、−NHC(=W)R、−OC(=O)R、及び
Figure 2006512352
から選ばれる。式中、W、R、R、R及びRは前述の定義の通りであり、特にRは、(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ、シクロアルキル(特にシクロプロピル)又はハロアルキル(特にジクロロメチル)である。
別の態様において、Rbは、ヒドロキシ、−NHC(=W)R、−OC(=O)R、及び
Figure 2006512352
から選ばれる。式中、W、R、R、R及びRは前述の定義の通りであり、特にRは、(1−4C)アルキル又は(1−4C)アルコキシである。
(必要に応じて本明細書中の以上又は以下に開示のいずれかの定義及び態様とともに使用されうる)に関する特別な値は、水素、tert−ブトキシカルボニル及びベンジルオキシカルボニルである。さらに特に、Rは水素である。
一つの側面において、R12及びR13は、水素、アルキル及びアリールから独立して選ばれるか、又は任意のN(R12)(R13)基の場合、R12及びR13はさらに、それらが結合している窒素原子と一緒になって、ピロリジニル、ピペリジニル又はモルホリニル基(所望により前述のように置換されている)を形成してもよい。一つの側面において、R15及びR16は、水素、フェニル及び(1−4C)アルキルから独立して選ばれる。
一つの側面において、R12及びR13は、水素及びメチルから独立して選ばれる。
一態様において、HET−1及びHET−2は非置換である。置換されている場合、好適な置換基は、ハロ(特にクロロ)、(1−4C)アルキル、特にメチル、モノ−及びジ−ハロメチル(ハロは好ましくはフルオロ、クロロ又はブロモ)、トリフルオロメチル及びシアノメチルから選ばれる。
HET−1及びHET−2は5員環であるのが好適である。すなわちHET−1はHET−1A及びHET−2はHET−2Aであり、特にHET−1Aはイソオキサゾリル、1,2,5−チアジアゾリル又はイソチアゾリル、HET−2Aは1,2,3−トリアゾール−1−イル又はテトラゾール−2−イルである。
一つの側面において、1,2,3−トリアゾール−1−イルであるHET−2Aは、好ましくはハロ(特にクロロ)、メチル、ジフルオロメチル、フルオロメチル、クロロメチル、シアノメチル又はトリフルオロメチルによって置換されている。
一態様において、HET−2Aは以下の構造(Za)〜(Zf):
Figure 2006512352
から選ばれる。式中、u及びvは独立して0又は1であり、RTは、本明細書中の以上又は以下に定義のいずれかの態様又は側面で定義されているとおりである。
一態様において、HET−2Aは、1,2,3−トリアゾール(特に1,2,3−トリアゾール−1−イル(Zd))、1,2,4−トリアゾール(特に1,2,4−トリアゾール−1−イル(Zc))及びテトラゾール(好ましくはテトラゾール−2−イル(Zf))から選ばれ、式中、u及びvは独立して0又は1であり、RTは、本明細書中の以上又は以下に定義のいずれかの態様又は側面で定義されているとおりである。
別の態様において、HET−2Aは、1,2,3−トリアゾール−1−イル(Zd)及びテトラゾール−2−イル(Zf)から選ばれ、式中、u及びvは独立して0又は1であり、RTは、本明細書中の以上又は以下に定義のいずれかの態様又は側面で定義されているとおりである。
別の態様において、HET−2Aは、1,2,3−トリアゾール−1−イル(Zd)であり、式中、u及びvは独立して0又は1であり、RTは、本明細書中の以上又は以下に定義のいずれかの態様又は側面で定義されているとおりである。
一態様において、HET−2Bは、ピリミジン、ピリダジン、ピラジン、1,2,3−トリアジン、1,2,4−トリアジン、1,3,5−トリアジン及びピリジンのジヒドロバージョンであり、RTは、本明細書中の以上又は以下に定義のいずれかの態様又は側面で定義されているとおりである。
別の態様において、HET−2Bは、ピリミドン、ピリダジノン、ピラジノン、1,2,3−トリアジノン、1,2,4−トリアジノン、1,3,5−トリアジノン及びピリドンから選ばれ、RTは、本明細書中の以上又は以下に定義のいずれかの態様又は側面で定義されているとおりである。
別の態様において、HET−2Bは、チオピリミドン、チオピリダジノン、チオピラジノン、チオ−1,2,3−トリアジノン、チオ−1,2,4−トリアジノン、チオ−1,3,5−トリアジノン及びチオピリドンから選ばれ、RTは、本明細書中の以上又は以下に定義のいずれかの態様又は側面で定義されているとおりである。
最も特別な側面において、Rbは−NH(C=W)R又は(Zd)である。
一つの側面において、Rbは−NH(C=O)Rである。
別の側面において、Rbは(Zd)である。
WがOの場合、適切にはRは、メチル、エチル、ジクロロメチル及びシクロプロピルから選ばれる。
WがSの場合、適切にはRは、(1−4C)アルキル(所望により、メチル、クロロ、ブロモ、フルオロ及びメトキシから独立して選ばれる1、2又は3個の置換基で置換されている)、−N(R12)(R13)及び−OR12から選ばれる。より適切には、WがSの場合、Rは、−NH、−NHMe、−OMe、−SMe及びメチルから選ばれる。
一側面において、(RTa1)は、水素、ハロゲン、(1−4C)アルコキシ、(2−4C)アルケニルオキシ、(2−4C)アルケニル、(2−4C)アルキニル、(3−6C)シクロアルキル、(3−6C)シクロアルケニル、(1−4C)アルキルチオ、アミノ、アジド、シアノ及びニトロから選ばれる。
一つの側面において、RTは好ましくは、以下の群:
(RTa1) 水素、ハロゲン、(1−4C)アルコキシ、(2−4C)アルケニルオキシ、(2−4C)アルケニル、(2−4C)アルキニル、(3−6C)シクロアルキル、(3−6C)シクロアルケニル、(1−4C)アルキルチオ、アミノ、アジド、シアノ及びニトロ;又は、
(RTa2) (1−4C)アルキルアミノ、ジ−(1−4C)アルキルアミノ及び(2−4C)アルケニルアミノ;
(RTb1) (1−4C)アルキル基(所望により、ヒドロキシ、(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルキルチオ、シアノ及びアジドから選ばれる1個の置換基によって置換されている);又は
(RTb2) (1−4C)アルキル基(所望により、(2−4C)アルケニルオキシ、(3−6C)シクロアルキル及び(3−6C)シクロアルケニルから選ばれる1個の置換基によって置換されている);
の置換基から選ばれ、(RTa1)又は(RTa2)、又は(RTb1)又は(RTb2)の中でアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル又はシクロアルケニル部分を含有するRT置換基の各出現において、それぞれのそのような部分は所望により利用可能な炭素原子上で、F、Cl、Br、OH及びCNから独立して選ばれる1、2、3個又はそれ以上の置換基で置換されている。
別の側面において、RTは好ましくは以下の群:
(RTa1) 水素、ハロゲン、(1−4C)アルコキシ、(2−4C)アルケニルオキシ、(2−4C)アルケニル、(2−4C)アルキニル、(3−6C)シクロアルキル、(3−6C)シクロアルケニル、(1−4C)アルキルチオ、アミノ、アジド、シアノ及びニトロ;又は、
(RTb1) (1−4C)アルキル基(所望により、ヒドロキシ、(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルキルチオ、シアノ及びアジドから選ばれる1個の置換基によって置換されている);
の置換基から選ばれ、(RTa1)又は(RTb1)の中でアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル又はシクロアルケニル部分を含有するRT置換基の各出現において、それぞれのそのような部分は所望により利用可能な炭素原子上で、F、Cl、Br、及びCNから独立して選ばれる1、2、3個又はそれ以上の置換基で置換されている。
更なる側面において、RTは、最も好ましくは、
(a)水素;又は
(b)ハロゲン、特にフッ素、塩素、又は臭素;又は
(c)シアノ;又は
(d)(1−4C)アルキル、特にメチル;又は
(e)モノ置換(1−4C)アルキル、特にフルオロメチル、クロロメチル、ブロモメチル、シアノメチル、アジドメチル、ヒドロキシメチル;又は
(f)ジ置換(1−4C)アルキル、例えばジフルオロメチル、又はトリ置換(1−4C)アルキル、例えばトリフルオロメチル
である。
最も特別な側面において、RTは、水素、ハロゲン、シアノ、(1−4C)アルキル、シアノ(1−4C)アルキル、ハロ(1−4C)アルキル、ジハロ(1−4C)アルキル、トリハロ(1−4C)アルキル、アミノ、(1−4C)アルキルアミノ、ジ−(1−4C)アルキルアミノ、(1−4C)アルキルチオ、(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキル、(2−4C)アルケニルオキシ、(2−4C)アルケニル、(2−4C)アルキニル、(3−6C)シクロアルキル、(3−6C)シクロアルケニル及び(1−4C)アルコキシカルボニルから選ばれ;アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル又はシクロアルケニル部分を含有するRT置換基の各出現において、それぞれのそのような部分は所望により利用可能な炭素原子上で、F、Cl、Br、OH及びCNから独立して選ばれる1、2、3個又はそれ以上の置換基で置換されている。
この最も特別な側面の一態様において、RTは、水素、ハロゲン、シアノ、(1−4C)アルキル、ハロ(1−4C)アルキル、ジハロ(1−4C)アルキル及び(2−4C)アルキニルから選ばれ;適切には、RTは、水素、クロロ、ブロモ、フルオロ、メチル、フルオロメチル、クロロメチル、ブロモメチル、ジフルオロメチル及びジクロロメチル、エチニル及びプロピニルから選ばれ;より適切にはRTは、水素、クロロ、ブロモ、メチル及びフルオロメチルから選ばれる。
一態様において、基Cが基D、E、F、G、H、I、J、K及びLから選ばれ;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A及びBが両方ともオキサゾリジノンであり;m=1であり;RaがRa1から選ばれ;そしてRbがOH、−NHCOMe、−NHCOシクロプロピル、−NH(C=S)OMe及び−NHCOOMeから選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基D、E、F、G、H、I、J、K及びLのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A及びBが両方ともオキサゾリジノンであり;m=1であり;RaがRa1から選ばれ;そしてRbが−N(R)−HET−1及びHET−2、特にイソオキサゾリル、1,2,5−チアジアゾリル又はイソチアゾリルであるHET−1及び1,2,3−トリアゾール−1−イル(所望により置換されている)又はテトラゾール−2−イルであるHET−2から選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基D、E、F、G、H、I、J、K及びLのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A及びBが両方ともイソオキサゾリンであり;m=1であり;RaがRa1から選ばれ;そしてRbがOH、−NHCOMe、−NHCOシクロプロピル、−NH(C=S)OMe及び−NHCOOMeから選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基D、E、F、G、H、I、J、K及びLのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A及びBが両方ともイソオキサゾリンであり;m=1であり;RaがRa1から選ばれ;そしてRbが−N(R)−HET−1及びHET−2、特にイソオキサゾリル、1,2,5−チアジアゾリル又はイソチアゾリルであるHET−1及び1,2,3−トリアゾール−1−イル(所望により置換されている)又はテトラゾール−2−イルであるHET−2から選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基D、E、F、G、H、I、J、K及びLのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A又はBのいずれかがオキサゾリジノンで他方がイソオキサゾリンであり;m=1であり;RaがRa1から選ばれ;そしてRbがOH、−NHCOMe、−NHCOシクロプロピル、−NH(C=S)OMe及び−NHCOOMeから選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基D、E、F、G、H、I、J、K及びLのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A又はBのいずれかがオキサゾリジノンで他方がイソオキサゾリンであり;m=1であり;RaがRa1から選ばれ;そしてRbが−N(R)−HET−1及びHET−2、特にイソオキサゾリル、1,2,5−チアジアゾリル又はイソチアゾリルであるHET−1及び1,2,3−トリアゾール−1−イル(所望により置換されている)又はテトラゾール−2−イルであるHET−2から選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基D、E、F、G、H、I、J、K及びLのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A及びBが両方ともオキサゾリジノンであり;m=1であり;RaがRa2から選ばれ;そしてRbがOH、−NHCOMe、−NHCOシクロプロピル、−NH(C=S)OMe及び−NHCOOMeから選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基D、E、F、G、H、I、J、K及びLのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A及びBが両方ともオキサゾリジノンであり;m=1であり;RaがRa2から選ばれ;そしてRbが−N(R)−HET−1及びHET−2、特にイソオキサゾリル、1,2,5−チアジアゾリル又はイソチアゾリルであるHET−1及び1,2,3−トリアゾール−1−イル(所望により置換されている)又はテトラゾール−2−イルであるHET−2から選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基D、E、F、G、H、I、J、K及びLのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A及びBが両方ともイソオキサゾリンであり;m=1であり;RaがRa2から選ばれ;そしてRbがOH、−NHCOMe、−NHCOシクロプロピル、−NH(C=S)OMe及び−NHCOOMeから選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基D、E、F、G、H、I、J、K及びLのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A及びBが両方ともイソオキサゾリンであり;m=1であり;RaがRa2から選ばれ;そしてRbが−N(R)−HET−1及びHET−2、特にイソオキサゾリル、1,2,5−チアジアゾリル又はイソチアゾリルであるHET−1及び1,2,3−トリアゾール−1−イル(所望により置換されている)又はテトラゾール−2−イルであるHET−2から選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基D、E、F、G、H、I、J、K及びLのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A又はBのいずれかがオキサゾリジノンで他方がイソオキサゾリンであり;m=1であり;RaがRa2から選ばれ;そしてRbがOH、−NHCOMe、−NHCOシクロプロピル、−NH(C=S)OMe及び−NHCOOMeから選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基D、E、F、G、H、I、J、K及びLのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A又はBのいずれかがオキサゾリジノンで他方がイソオキサゾリンであり;m=1であり;RaがRa2から選ばれ;そしてRbが−N(R)−HET−1及びHET−2、特にイソオキサゾリル、1,2,5−チアジアゾリル又はイソチアゾリルであるHET−1及び1,2,3−トリアゾール−1−イル(所望により置換されている)又はテトラゾール−2−イルであるHET−2から選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基D、E、F、G、H、I、J、K及びLのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A及びBが両方ともオキサゾリジノンであり;m=1であり;RaがRa3から選ばれ;そしてRbがOH、−NHCOMe、−NHCOシクロプロピル、−NH(C=S)OMe及び−NHCOOMeから選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基D、E、F、G、H、I、J、K及びLのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A及びBが両方ともオキサゾリジノンであり;m=1であり;RaがRa3から選ばれ;そしてRbが−N(R)−HET−1及びHET−2、特にイソオキサゾリル、1,2,5−チアジアゾリル又はイソチアゾリルであるHET−1及び1,2,3−トリアゾール−1−イル(所望により置換されている)又はテトラゾール−2−イルであるHET−2から選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基D、E、F、G、H、I、J、K及びLのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A及びBが両方ともイソオキサゾリンであり;m=1であり;RaがRa3から選ばれ;そしてRbがOH、−NHCOMe、−NHCOシクロプロピル、−NH(C=S)OMe及び−NHCOOMeから選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基D、E、F、G、H、I、J、K及びLのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A及びBが両方ともイソオキサゾリンであり;m=1であり;RaがRa3から選ばれ;そしてRbが−N(R)−HET−1及びHET−2、特にイソオキサゾリル、1,2,5−チアジアゾリル又はイソチアゾリルであるHET−1及び1,2,3−トリアゾール−1−イル(所望により置換されている)又はテトラゾール−2−イルであるHET−2から選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基D、E、F、G、H、I、J、K及びLのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A又はBのいずれかがオキサゾリジノンで他方がイソオキサゾリンであり;m=1であり;RaがRa3から選ばれ;そしてRbがOH、−NHCOMe、−NHCOシクロプロピル、−NH(C=S)OMe及び−NHCOOMeから選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基D、E、F、G、H、I、J、K及びLのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A又はBのいずれかがオキサゾリジノンで他方がイソオキサゾリンであり;m=1であり;RaがRa3から選ばれ;そしてRbが−N(R)−HET−1及びHET−2、特にイソオキサゾリル、1,2,5−チアジアゾリル又はイソチアゾリルであるHET−1及び1,2,3−トリアゾール−1−イル(所望により置換されている)又はテトラゾール−2−イルであるHET−2から選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基D、E、F、G、H、I、J、K及びLのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A及びBが両方ともオキサゾリジノンであり;m=2であり;そしてRbがOH、−NHCOMe、−NHCOシクロプロピル、−NH(C=S)OMe及び−NHCOOMeから選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基D、E、F、G、H、I、J、K及びLのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A及びBが両方ともオキサゾリジノンであり;m=2であり;そしてRbが−N(R)−HET−1及びHET−2、特にイソオキサゾリル、1,2,5−チアジアゾリル又はイソチアゾリルであるHET−1及び1,2,3−トリアゾール−1−イル(所望により置換されている)又はテトラゾール−2−イルであるHET−2から選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基D、E、F、G、H、I、J、K及びLのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A及びBが両方ともイソオキサゾリンであり;m=2であり;そしてRbがOH、−NHCOMe、−NHCOシクロプロピル、−NH(C=S)OMe及び−NHCOOMeから選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基D、E、F、G、H、I、J、K及びLのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A及びBが両方ともイソオキサゾリンであり;m=2であり;そしてRbが−N(R)−HET−1及びHET−2、特にイソオキサゾリル、1,2,5−チアジアゾリル又はイソチアゾリルであるHET−1及び1,2,3−トリアゾール−1−イル(所望により置換されている)又はテトラゾール−2−イルであるHET−2から選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基D、E、F、G、H、I、J、K及びLのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A又はBのいずれかがオキサゾリジノンで他方がイソオキサゾリンであり;m=2であり;そしてRbがOH、−NHCOMe、−NHCOシクロプロピル、−NH(C=S)OMe及び−NHCOOMeから選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基D、E、F、G、H、I、J、K及びLのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A又はBのいずれかがオキサゾリジノンで他方がイソオキサゾリンであり;m=2であり;そしてRbが−N(R)−HET−1及びHET−2、特にイソオキサゾリル、1,2,5−チアジアゾリル又はイソチアゾリルであるHET−1及び1,2,3−トリアゾール−1−イル(所望により置換されている)又はテトラゾール−2−イルであるHET−2から選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基M、N、O、P、Q、R、S、T及びUのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A及びBが両方ともオキサゾリジノンであり;m=1であり;RaがRa1から選ばれ;そしてRbがOH、−NHCOMe、−NHCOシクロプロピル、−NH(C=S)OMe及び−NHCOOMeから選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基M、N、O、P、Q、R、S、T及びUのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A及びBが両方ともオキサゾリジノンであり;m=1であり;RaがRa1から選ばれ;そしてRbが−N(R)−HET−1及びHET−2、特にイソオキサゾリル、1,2,5−チアジアゾリル又はイソチアゾリルであるHET−1及び1,2,3−トリアゾール−1−イル(所望により置換されている)又はテトラゾール−2−イルであるHET−2から選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基M、N、O、P、Q、R、S、T及びUのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A及びBが両方ともイソオキサゾリンであり;m=1であり;RaがRa1から選ばれ;そしてRbがOH、−NHCOMe、−NHCOシクロプロピル、−NH(C=S)OMe及び−NHCOOMeから選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基M、N、O、P、Q、R、S、T及びUのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A及びBが両方ともイソオキサゾリンであり;m=1であり;RaがRa1から選ばれ;そしてRbが−N(R)−HET−1及びHET−2、特にイソオキサゾリル、1,2,5−チアジアゾリル又はイソチアゾリルであるHET−1及び1,2,3−トリアゾール−1−イル(所望により置換されている)又はテトラゾール−2−イルであるHET−2から選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基M、N、O、P、Q、R、S、T及びUのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A又はBのいずれかがオキサゾリジノンで他方がイソオキサゾリンであり;m=1であり;RaがRa1から選ばれ;そしてRbがOH、−NHCOMe、−NHCOシクロプロピル、−NH(C=S)OMe及び−NHCOOMeから選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基M、N、O、P、Q、R、S、T及びUのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A又はBのいずれかがオキサゾリジノンで他方がイソオキサゾリンであり;m=1であり;RaがRa1から選ばれ;そしてRbが−N(R)−HET−1及びHET−2、特にイソオキサゾリル、1,2,5−チアジアゾリル又はイソチアゾリルであるHET−1及び1,2,3−トリアゾール−1−イル(所望により置換されている)又はテトラゾール−2−イルであるHET−2から選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基M、N、O、P、Q、R、S、T及びUのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A及びBが両方ともオキサゾリジノンであり;m=1であり;RaがRa2から選ばれ;そしてRbがOH、−NHCOMe、−NHCOシクロプロピル、−NH(C=S)OMe及び−NHCOOMeから選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基M、N、O、P、Q、R、S、T及びUのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A及びBが両方ともオキサゾリジノンであり;m=1であり;RaがRa2から選ばれ;そしてRbが−N(R)−HET−1及びHET−2、特にイソオキサゾリル、1,2,5−チアジアゾリル又はイソチアゾリルであるHET−1及び1,2,3−トリアゾール−1−イル(所望により置換されている)又はテトラゾール−2−イルであるHET−2から選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基M、N、O、P、Q、R、S、T及びUのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A及びBが両方ともイソオキサゾリンであり;m=1であり;RaがRa2から選ばれ;そしてRbがOH、−NHCOMe、−NHCOシクロプロピル、−NH(C=S)OMe及び−NHCOOMeから選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基M、N、O、P、Q、R、S、T及びUのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A及びBが両方ともイソオキサゾリンであり;m=1であり;RaがRa2から選ばれ;そしてRbが−N(R)−HET−1及びHET−2、特にイソオキサゾリル、1,2,5−チアジアゾリル又はイソチアゾリルであるHET−1及び1,2,3−トリアゾール−1−イル(所望により置換されている)又はテトラゾール−2−イルであるHET−2から選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基M、N、O、P、Q、R、S、T及びUのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A又はBのいずれかがオキサゾリジノンで他方がイソオキサゾリンであり;m=1であり;RaがRa2から選ばれ;そしてRbがOH、−NHCOMe、−NHCOシクロプロピル、−NH(C=S)OMe及び−NHCOOMeから選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基M、N、O、P、Q、R、S、T及びUのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A又はBのいずれかがオキサゾリジノンで他方がイソオキサゾリンであり;m=1であり;RaがRa2から選ばれ;そしてRbが−N(R)−HET−1及びHET−2、特にイソオキサゾリル、1,2,5−チアジアゾリル又はイソチアゾリルであるHET−1及び1,2,3−トリアゾール−1−イル(所望により置換されている)又はテトラゾール−2−イルであるHET−2から選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基M、N、O、P、Q、R、S、T及びUのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A及びBが両方ともオキサゾリジノンであり;m=1であり;RaがRa3から選ばれ;そしてRbがOH、−NHCOMe、−NHCOシクロプロピル、−NH(C=S)OMe及び−NHCOOMeから選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基M、N、O、P、Q、R、S、T及びUのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A及びBが両方ともオキサゾリジノンであり;m=1であり;RaがRa3から選ばれ;そしてRbが−N(R)−HET−1及びHET−2、特にイソオキサゾリル、1,2,5−チアジアゾリル又はイソチアゾリルであるHET−1及び1,2,3−トリアゾール−1−イル(所望により置換されている)又はテトラゾール−2−イルであるHET−2から選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基M、N、O、P、Q、R、S、T及びUのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A及びBが両方ともイソオキサゾリンであり;m=1であり;RaがRa3から選ばれ;そしてRbがOH、−NHCOMe、−NHCOシクロプロピル、−NH(C=S)OMe及び−NHCOOMeから選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基M、N、O、P、Q、R、S、T及びUのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A及びBが両方ともイソオキサゾリンであり;m=1であり;RaがRa3から選ばれ;そしてRbが−N(R)−HET−1及びHET−2、特にイソオキサゾリル、1,2,5−チアジアゾリル又はイソチアゾリルであるHET−1及び1,2,3−トリアゾール−1−イル(所望により置換されている)又はテトラゾール−2−イルであるHET−2から選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基M、N、O、P、Q、R、S、T及びUのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A又はBのいずれかがオキサゾリジノンで他方がイソオキサゾリンであり;m=1であり;RaがRa3から選ばれ;そしてRbがOH、−NHCOMe、−NHCOシクロプロピル、−NH(C=S)OMe及び−NHCOOMeから選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基M、N、O、P、Q、R、S、T及びUのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A又はBのいずれかがオキサゾリジノンで他方がイソオキサゾリンであり;m=1であり;RaがRa3から選ばれ;そしてRbが−N(R)−HET−1及びHET−2、特にイソオキサゾリル、1,2,5−チアジアゾリル又はイソチアゾリルであるHET−1及び1,2,3−トリアゾール−1−イル(所望により置換されている)又はテトラゾール−2−イルであるHET−2から選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基M、N、O、P、Q、R、S、T及びUのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A及びBが両方ともオキサゾリジノンであり;m=2であり;そしてRbがOH、−NHCOMe、−NHCOシクロプロピル、−NH(C=S)OMe及び−NHCOOMeから選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基M、N、O、P、Q、R、S、T及びUのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A及びBが両方ともオキサゾリジノンであり;m=2であり;そしてRbが−N(R)−HET−1及びHET−2、特にイソオキサゾリル、1,2,5−チアジアゾリル又はイソチアゾリルであるHET−1及び1,2,3−トリアゾール−1−イル(所望により置換されている)又はテトラゾール−2−イルであるHET−2から選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基M、N、O、P、Q、R、S、T及びUのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A及びBが両方ともイソオキサゾリンであり;m=2であり;そしてRbがOH、−NHCOMe、−NHCOシクロプロピル、−NH(C=S)OMe及び−NHCOOMeから選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基M、N、O、P、Q、R、S、T及びUのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A及びBが両方ともイソオキサゾリンであり;m=2であり;そしてRbが−N(R)−HET−1及びHET−2、特にイソオキサゾリル、1,2,5−チアジアゾリル又はイソチアゾリルであるHET−1及び1,2,3−トリアゾール−1−イル(所望により置換されている)又はテトラゾール−2−イルであるHET−2から選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基M、N、O、P、Q、R、S、T及びUのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A又はBのいずれかがオキサゾリジノンで他方がイソオキサゾリンであり;m=2であり;そしてRbがOH、−NHCOMe、−NHCOシクロプロピル、−NH(C=S)OMe及び−NHCOOMeから選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基M、N、O、P、Q、R、S、T及びUのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A又はBのいずれかがオキサゾリジノンで他方がイソオキサゾリンであり;m=2であり;そしてRbが−N(R)−HET−1及びHET−2、特にイソオキサゾリル、1,2,5−チアジアゾリル又はイソチアゾリルであるHET−1及び1,2,3−トリアゾール−1−イル(所望により置換されている)又はテトラゾール−2−イルであるHET−2から選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基V、W、X、Y、Z、AA、AB、AC及びADのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A及びBが両方ともオキサゾリジノンであり;m=1であり;RaがRa1から選ばれ;そしてRbがOH、−NHCOMe、−NHCOシクロプロピル、−NH(C=S)OMe及び−NHCOOMeから選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基V、W、X、Y、Z、AA、AB、AC及びADのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A及びBが両方ともオキサゾリジノンであり;m=1であり;RaがRa1から選ばれ;そしてRbが−N(R)−HET−1及びHET−2、特にイソオキサゾリル、1,2,5−チアジアゾリル又はイソチアゾリルであるHET−1及び1,2,3−トリアゾール−1−イル(所望により置換されている)又はテトラゾール−2−イルであるHET−2から選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基V、W、X、Y、Z、AA、AB、AC及びADのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A及びBが両方ともイソオキサゾリンであり;m=1であり;RaがRa1から選ばれ;そしてRbがOH、−NHCOMe、−NHCOシクロプロピル、−NH(C=S)OMe及び−NHCOOMeから選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基V、W、X、Y、Z、AA、AB、AC及びADのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A及びBが両方ともイソオキサゾリンであり;m=1であり;RaがRa1から選ばれ;そしてRbが−N(R)−HET−1及びHET−2、特にイソオキサゾリル、1,2,5−チアジアゾリル又はイソチアゾリルであるHET−1及び1,2,3−トリアゾール−1−イル(所望により置換されている)又はテトラゾール−2−イルであるHET−2から選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基V、W、X、Y、Z、AA、AB、AC及びADのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A又はBのいずれかがオキサゾリジノンで他方がイソオキサゾリンであり;m=1であり;RaがRa1から選ばれ;そしてRbがOH、−NHCOMe、−NHCOシクロプロピル、−NH(C=S)OMe及び−NHCOOMeから選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基V、W、X、Y、Z、AA、AB、AC及びADのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A又はBのいずれかがオキサゾリジノンで他方がイソオキサゾリンであり;m=1であり;RaがRa1から選ばれ;そしてRbが−N(R)−HET−1及びHET−2、特にイソオキサゾリル、1,2,5−チアジアゾリル又はイソチアゾリルであるHET−1及び1,2,3−トリアゾール−1−イル(所望により置換されている)又はテトラゾール−2−イルであるHET−2から選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基V、W、X、Y、Z、AA、AB、AC及びADのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A及びBが両方ともオキサゾリジノンであり;m=1であり;RaがRa2から選ばれ;そしてRbがOH、−NHCOMe、−NHCOシクロプロピル、−NH(C=S)OMe及び−NHCOOMeから選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基V、W、X、Y、Z、AA、AB、AC及びADのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A及びBが両方ともオキサゾリジノンであり;m=1であり;RaがRa2から選ばれ;そしてRbが−N(R)−HET−1及びHET−2、特にイソオキサゾリル、1,2,5−チアジアゾリル又はイソチアゾリルであるHET−1及び1,2,3−トリアゾール−1−イル(所望により置換されている)又はテトラゾール−2−イルであるHET−2から選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基V、W、X、Y、Z、AA、AB、AC及びADのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A及びBが両方ともイソオキサゾリンであり;m=1であり;RaがRa2から選ばれ;そしてRbがOH、−NHCOMe、−NHCOシクロプロピル、−NH(C=S)OMe及び−NHCOOMeから選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基V、W、X、Y、Z、AA、AB、AC及びADのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A及びBが両方ともイソオキサゾリンであり;m=1であり;RaがRa2から選ばれ;そしてRbが−N(R)−HET−1及びHET−2、特にイソオキサゾリル、1,2,5−チアジアゾリル又はイソチアゾリルであるHET−1及び1,2,3−トリアゾール−1−イル(所望により置換されている)又はテトラゾール−2−イルであるHET−2から選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基V、W、X、Y、Z、AA、AB、AC及びADのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A又はBのいずれかがオキサゾリジノンで他方がイソオキサゾリンであり;m=1であり;RaがRa2から選ばれ;そしてRbがOH、−NHCOMe、−NHCOシクロプロピル、−NH(C=S)OMe及び−NHCOOMeから選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基V、W、X、Y、Z、AA、AB、AC及びADのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A又はBのいずれかがオキサゾリジノンで他方がイソオキサゾリンであり;m=1であり;RaがRa2から選ばれ;そしてRbが−N(R)−HET−1及びHET−2、特にイソオキサゾリル、1,2,5−チアジアゾリル又はイソチアゾリルであるHET−1及び1,2,3−トリアゾール−1−イル(所望により置換されている)又はテトラゾール−2−イルであるHET−2から選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基V、W、X、Y、Z、AA、AB、AC及びADのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A及びBが両方ともオキサゾリジノンであり;m=1であり;RaがRa3から選ばれ;そしてRbがOH、−NHCOMe、−NHCOシクロプロピル、−NH(C=S)OMe及び−NHCOOMeから選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基V、W、X、Y、Z、AA、AB、AC及びADのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A及びBが両方ともオキサゾリジノンであり;m=1であり;RaがRa3から選ばれ;そしてRbが−N(R)−HET−1及びHET−2、特にイソオキサゾリル、1,2,5−チアジアゾリル又はイソチアゾリルであるHET−1及び1,2,3−トリアゾール−1−イル(所望により置換されている)又はテトラゾール−2−イルであるHET−2から選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基V、W、X、Y、Z、AA、AB、AC及びADのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A及びBが両方ともイソオキサゾリンであり;m=1であり;RaがRa3から選ばれ;そしてRbがOH、−NHCOMe、−NHCOシクロプロピル、−NH(C=S)OMe及び−NHCOOMeから選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基V、W、X、Y、Z、AA、AB、AC及びADのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A及びBが両方ともイソオキサゾリンであり;m=1であり;RaがRa3から選ばれ;そしてRbが−N(R)−HET−1及びHET−2、特にイソオキサゾリル、1,2,5−チアジアゾリル又はイソチアゾリルであるHET−1及び1,2,3−トリアゾール−1−イル(所望により置換されている)又はテトラゾール−2−イルであるHET−2から選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基V、W、X、Y、Z、AA、AB、AC及びADのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A又はBのいずれかがオキサゾリジノンで他方がイソオキサゾリンであり;m=1であり;RaがRa3から選ばれ;そしてRbがOH、−NHCOMe、−NHCOシクロプロピル、−NH(C=S)OMe及び−NHCOOMeから選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基V、W、X、Y、Z、AA、AB、AC及びADのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A又はBのいずれかがオキサゾリジノンで他方がイソオキサゾリンであり;m=1であり;RaがRa3から選ばれ;そしてRbが−N(R)−HET−1及びHET−2、特にイソオキサゾリル、1,2,5−チアジアゾリル又はイソチアゾリルであるHET−1及び1,2,3−トリアゾール−1−イル(所望により置換されている)又はテトラゾール−2−イルであるHET−2から選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基V、W、X、Y、Z、AA、AB、AC及びADのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A及びBが両方ともオキサゾリジノンであり;m=2であり;そしてRbがOH、−NHCOMe、−NHCOシクロプロピル、−NH(C=S)OMe及び−NHCOOMeから選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基V、W、X、Y、Z、AA、AB、AC及びADのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A及びBが両方ともオキサゾリジノンであり;m=2であり;そしてRbが−N(R)−HET−1及びHET−2、特にイソオキサゾリル、1,2,5−チアジアゾリル又はイソチアゾリルであるHET−1及び1,2,3−トリアゾール−1−イル(所望により置換されている)又はテトラゾール−2−イルであるHET−2から選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基V、W、X、Y、Z、AA、AB、AC及びADのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A及びBが両方ともイソオキサゾリンであり;m=2であり;そしてRbがOH、−NHCOMe、−NHCOシクロプロピル、−NH(C=S)OMe及び−NHCOOMeから選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基V、W、X、Y、Z、AA、AB、AC及びADのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A及びBが両方ともイソオキサゾリンであり;m=2であり;そしてRbが−N(R)−HET−1及びHET−2、特にイソオキサゾリル、1,2,5−チアジアゾリル又はイソチアゾリルであるHET−1及び1,2,3−トリアゾール−1−イル(所望により置換されている)又はテトラゾール−2−イルであるHET−2から選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基V、W、X、Y、Z、AA、AB、AC及びADのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A又はBのいずれかがオキサゾリジノンで他方がイソオキサゾリンであり;m=2であり;そしてRbがOH、−NHCOMe、−NHCOシクロプロピル、−NH(C=S)OMe及び−NHCOOMeから選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基V、W、X、Y、Z、AA、AB、AC及びADのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A又はBのいずれかがオキサゾリジノンで他方がイソオキサゾリンであり;m=2であり;そしてRbが−N(R)−HET−1及びHET−2、特にイソオキサゾリル、1,2,5−チアジアゾリル又はイソチアゾリルであるHET−1及び1,2,3−トリアゾール−1−イル(所望により置換されている)又はテトラゾール−2−イルであるHET−2から選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基F、H及びIのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A及びBが両方ともオキサゾリジノンであり;m=1であり;RaがRa1から選ばれ;そしてRbがOH、−NHCOMe、−NHCOシクロプロピル、−NH(C=S)OMe及び−NHCOOMeから選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基F、H及びIのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A及びBが両方ともオキサゾリジノンであり;m=1であり;RaがRa1から選ばれ;そしてRbが−N(R)−HET−1及びHET−2、特にイソオキサゾリル、1,2,5−チアジアゾリル又はイソチアゾリルであるHET−1及び1,2,3−トリアゾール−1−イル(所望により置換されている)又はテトラゾール−2−イルであるHET−2から選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基F、H及びIのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A及びBが両方ともイソオキサゾリンであり;m=1であり;RaがRa1から選ばれ;そしてRbがOH、−NHCOMe、−NHCOシクロプロピル、−NH(C=S)OMe及び−NHCOOMeから選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基F、H及びIのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A及びBが両方ともイソオキサゾリンであり;m=1であり;RaがRa1から選ばれ;そしてRbが−N(R)−HET−1及びHET−2、特にイソオキサゾリル、1,2,5−チアジアゾリル又はイソチアゾリルであるHET−1及び1,2,3−トリアゾール−1−イル(所望により置換されている)又はテトラゾール−2−イルであるHET−2から選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基F、H及びIのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A又はBのいずれかがオキサゾリジノンで他方がイソオキサゾリンであり;m=1であり;RaがRa1から選ばれ;そしてRbがOH、−NHCOMe、−NHCOシクロプロピル、−NH(C=S)OMe及び−NHCOOMeから選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基F、H及びIのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A又はBのいずれかがオキサゾリジノンで他方がイソオキサゾリンであり;m=1であり;RaがRa1から選ばれ;そしてRbが−N(R)−HET−1及びHET−2、特にイソオキサゾリル、1,2,5−チアジアゾリル又はイソチアゾリルであるHET−1及び1,2,3−トリアゾール−1−イル(所望により置換されている)又はテトラゾール−2−イルであるHET−2から選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基F、H及びIのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A及びBが両方ともオキサゾリジノンであり;m=1であり;RaがRa2から選ばれ;そしてRbがOH、−NHCOMe、−NHCOシクロプロピル、−NH(C=S)OMe及び−NHCOOMeから選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基F、H及びIのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A及びBが両方ともオキサゾリジノンであり;m=1であり;RaがRa2から選ばれ;そしてRbが−N(R)−HET−1及びHET−2、特にイソオキサゾリル、1,2,5−チアジアゾリル又はイソチアゾリルであるHET−1及び1,2,3−トリアゾール−1−イル(所望により置換されている)又はテトラゾール−2−イルであるHET−2から選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基F、H及びIのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A及びBが両方ともイソオキサゾリンであり;m=1であり;RaがRa2から選ばれ;そしてRbがOH、−NHCOMe、−NHCOシクロプロピル、−NH(C=S)OMe及び−NHCOOMeから選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基F、H及びIのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A及びBが両方ともイソオキサゾリンであり;m=1であり;RaがRa2から選ばれ;そしてRbが−N(R)−HET−1及びHET−2、特にイソオキサゾリル、1,2,5−チアジアゾリル又はイソチアゾリルであるHET−1及び1,2,3−トリアゾール−1−イル(所望により置換されている)又はテトラゾール−2−イルであるHET−2から選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基F、H及びIのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A又はBのいずれかがオキサゾリジノンで他方がイソオキサゾリンであり;m=1であり;RaがRa2から選ばれ;そしてRbがOH、−NHCOMe、−NHCOシクロプロピル、−NH(C=S)OMe及び−NHCOOMeから選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基F、H及びIのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A又はBのいずれかがオキサゾリジノンで他方がイソオキサゾリンであり;m=1であり;RaがRa2から選ばれ;そしてRbが−N(R)−HET−1及びHET−2、特にイソオキサゾリル、1,2,5−チアジアゾリル又はイソチアゾリルであるHET−1及び1,2,3−トリアゾール−1−イル(所望により置換されている)又はテトラゾール−2−イルであるHET−2から選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基F、H及びIのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A及びBが両方ともオキサゾリジノンであり;m=1であり;RaがRa3から選ばれ;そしてRbがOH、−NHCOMe、−NHCOシクロプロピル、−NH(C=S)OMe及び−NHCOOMeから選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基F、H及びIのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A及びBが両方ともオキサゾリジノンであり;m=1であり;RaがRa3から選ばれ;そしてRbが−N(R)−HET−1及びHET−2、特にイソオキサゾリル、1,2,5−チアジアゾリル又はイソチアゾリルであるHET−1及び1,2,3−トリアゾール−1−イル(所望により置換されている)又はテトラゾール−2−イルであるHET−2から選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基F、H及びIのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A及びBが両方ともイソオキサゾリンであり;m=1であり;RaがRa3から選ばれ;そしてRbがOH、−NHCOMe、−NHCOシクロプロピル、−NH(C=S)OMe及び−NHCOOMeから選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基F、H及びIのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A及びBが両方ともイソオキサゾリンであり;m=1であり;RaがRa3から選ばれ;そしてRbが−N(R)−HET−1及びHET−2、特にイソオキサゾリル、1,2,5−チアジアゾリル又はイソチアゾリルであるHET−1及び1,2,3−トリアゾール−1−イル(所望により置換されている)又はテトラゾール−2−イルであるHET−2から選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基F、H及びIのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A又はBのいずれかがオキサゾリジノンで他方がイソオキサゾリンであり;m=1であり;RaがRa3から選ばれ;そしてRbがOH、−NHCOMe、−NHCOシクロプロピル、−NH(C=S)OMe及び−NHCOOMeから選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基F、H及びIのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A又はBのいずれかがオキサゾリジノンで他方がイソオキサゾリンであり;m=1であり;RaがRa3から選ばれ;そしてRbが−N(R)−HET−1及びHET−2、特にイソオキサゾリル、1,2,5−チアジアゾリル又はイソチアゾリルであるHET−1及び1,2,3−トリアゾール−1−イル(所望により置換されている)又はテトラゾール−2−イルであるHET−2から選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基F、H及びIのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A及びBが両方ともオキサゾリジノンであり;m=2であり;そしてRbがOH、−NHCOMe、−NHCOシクロプロピル、−NH(C=S)OMe及び−NHCOOMeから選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基F、H及びIのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A及びBが両方ともオキサゾリジノンであり;m=2であり;そしてRbが−N(R)−HET−1及びHET−2、特にイソオキサゾリル、1,2,5−チアジアゾリル又はイソチアゾリルであるHET−1及び1,2,3−トリアゾール−1−イル(所望により置換されている)又はテトラゾール−2−イルであるHET−2から選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基F、H及びIのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A及びBが両方ともイソオキサゾリンであり;m=2であり;そしてRbがOH、−NHCOMe、−NHCOシクロプロピル、−NH(C=S)OMe及び−NHCOOMeから選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基F、H及びIのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A及びBが両方ともイソオキサゾリンであり;m=2であり;そしてRbが−N(R)−HET−1及びHET−2、特にイソオキサゾリル、1,2,5−チアジアゾリル又はイソチアゾリルであるHET−1及び1,2,3−トリアゾール−1−イル(所望により置換されている)又はテトラゾール−2−イルであるHET−2から選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基F、H及びIのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A又はBのいずれかがオキサゾリジノンで他方がイソオキサゾリンであり;m=2であり;そしてRbがOH、−NHCOMe、−NHCOシクロプロピル、−NH(C=S)OMe及び−NHCOOMeから選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
一態様において、基Cが基F、H及びIのいずれか一つで表され;Rb及びRbが独立してH又はFであり;A又はBのいずれかがオキサゾリジノンで他方がイソオキサゾリンであり;m=2であり;そしてRbが−N(R)−HET−1及びHET−2、特にイソオキサゾリル、1,2,5−チアジアゾリル又はイソチアゾリルであるHET−1及び1,2,3−トリアゾール−1−イル(所望により置換されている)又はテトラゾール−2−イルであるHET−2から選ばれる、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
全ての上記定義中、好適な化合物は式(Ia)に示されているとおりである。
本発明の特別の化合物は、実施例、特に実施例1に記載のそれぞれの個別の化合物を含む。各実施例は、本発明の独立した側面を提供する。
製造の部
本発明の更なる側面において、本発明の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルの製造法を提供する。以下のあるプロセスにおいて、ある種の置換基は望まざる反応を防止するために保護が必要となりうることは理解されるであろう。専門の化学者であれば、そのような保護がいつ必要であるか、そしてそのような保護基をいかにして適所に導入し、後に除去できるかは分かるであろう。
保護基の例については、それをテーマにした多数の一般的テキストの一つ、例えば、Theodora Greenによる‘Protective Groups in Organic Synthesis(有機合成における保護基)’(出版社:John Wiley & Sons)を参照。保護基は、問題の保護基の除去に適当であると文献に記載されている又は専門の化学者に知られている任意の好都合な方法によって除去でき、そのような方法は、保護基の除去が分子中の他の場所にある基の妨害を最小にして実施できるように選択される。
従って、反応物が、例えばアミノ、カルボキシ又はヒドロキシのような基を含む場合、本明細書中に記載のいくつかの反応では該基の保護が望ましいこともある。
アミノ又はアルキルアミノ基の適切な保護基は、例えば、アシル基、例えばアセチルのようなアルカノイル基、アルコキシカルボニル基、例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル又はt−ブトキシカルボニル基、アリールメトキシカルボニル基、例えばベンジルオキシカルボニル、又はアロイル基、例えばベンゾイルである。上記保護基の脱保護条件は、保護基の選択に応じて必然的に変動する。従って、例えば、アルカノイルのようなアシル基又はアルコキシカルボニル基又はアロイル基は、例えば、アルカリ金属水酸化物のような適切な塩基、例えば水酸化リチウム又はナトリウムを用いて加水分解により除去できる。あるいは、t−ブトキシカルボニル基のようなアシル基は、例えば、塩酸、硫酸又はリン酸又はトリフルオロ酢酸のような適切な酸で処理することにより除去でき、ベンジルオキシカルボニル基のようなアリールメトキシカルボニル基は、例えば、パラジウム担持炭素のような触媒上での水素化、又は例えばトリス(トリフルオロ酢酸)ホウ素のようなルイス酸による処理によって除去できる。第一級アミノ基の適切な代替の保護基は、例えば、フタロイル基で、これはアルキルアミン、例えばジメチルアミノプロピルアミン、又はヒドラジンによる処理によって除去できる。
ヒドロキシ基の適切な保護基は、例えば、アシル基、例えばアセチルのようなアルカノイル基、アロイル基、例えばベンゾイル、又はアリールメチル基、例えばベンジルである。上記保護基の脱保護条件は、保護基の選択に応じて必然的に変動するであろう。従って、例えば、アルカノイルのようなアシル基又はアロイル基は、例えば、アルカリ金属水酸化物のような適切な塩基、例えば水酸化リチウム又はナトリウムを用いて加水分解により除去できる。あるいは、ベンジル基のようなアリールメチル基は、例えば、パラジウム担持炭素のような触媒上での水素化によって除去できる。
カルボキシ基の適切な保護基は、例えばエステル化基、例えばメチル又はエチル基(これは例えば水酸化ナトリウムのような塩基による加水分解で除去できる)、又は例えばt−ブチル基(これは例えば酸、例えばトリフルオロ酢酸のような有機酸による処理で除去できる)、又は例えばベンジル基(これは例えばパラジウム担持炭素のような触媒上での水素化によって除去できる)である。樹脂も保護基として使用できる。
保護基は、化学分野で周知の従来技術を用いて、合成の都合のよい任意の段階で除去できる。
本発明の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルは、化学的に関連した化合物の製造に適用可能なことが知られている任意のプロセスによって製造できる。そのようなプロセスは、本発明の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルの製造に使用される場合、本発明の更なる特徴として提供され、以下の代表的実施例によって例示される。必要な出発材料は有機化学の標準的手順(例えば、Advanced Organic Chemistry(先端有機化学)(Wiley−Interscience)、Jerry March又はHouben−Weyl、Methoden der Organischen Chemie(有機化学の方法)参照)によって得ることができる。そのような出発材料の製造も添付の非制限的実施例中に記載されている。あるいは、必要な出発材料は、例示されているのと類似の方法によって得ることもできる。これらは有機化学者の通常の技能の範囲内である。必要な出発材料又は関連化合物(必要な出発材料の形成に適応できる)の製造に関する情報は、一部の特許出願公開公報の中にも見出すことができる。例えば、WO94/13649;WO98/54161;WO99/64416;WO99/64417;WO00/21960;WO01/40222などで、前記特許の関連プロセスに関する部分の内容は、引用によって本明細書に援用する。
特に、我々は、オキサゾリジノン化合物を製造するための便宜的方法に関する詳細な指針が与えられている我々のPCT特許出願WO99/64417及びWO00/21960を参照する。
熟練有機化学者であれば、上記引用文献及びそれに添付されている実施例、並びに本明細書中の実施例に含有され参照される情報を利用及び適応して必要な出発材料及び生成物を得ることができるであろう。例えば、熟練化学者は、基Cが基D〜Lから選ばれる式(I)の化合物に関する本明細書中の教示を適用して、基Cが先に定義したような基M〜U及び基V〜ADから選ばれる化合物を製造することができるであろう。同様に、以下に例示したプロセスにおいて、熟練化学者は、環A又はBの一方又は両方がイソオキサゾリンである化合物の製造に必要な関連教示を適用して、環A又はBの一方又は両方がオキサゾリジノンである化合物を製造することができるであろう。また、熟練化学者は、環A又はBの一方又は両方がオキサゾリジノンである化合物の製造に必要な関連教示を適用して、環A又はBの一方又は両方がイソオキサゾリンである化合物を製造することができるであろう。
従って、本発明はまた、本発明の化合物及びその製薬学的に許容しうる塩及びインビボで加水分解可能なエステルがプロセス(a)〜(h)と、以後は必要に応じて:
i)保護基があれば除去する;
ii)プロドラッグ(例えばインビボで加水分解可能なエステル)を形成する;及び/又は
iii)製薬学的に許容しうる塩を形成する;
によって製造できることも提供する。
前記プロセス(a)〜(h)は以下の通りである(変数は特に明記しない限り前記定義の通り):
(a)標準化学(例えば、Comprehensive Organic Functional Group Transformations(有機官能基変換概要)(Pergamon)、Katritzky,Meth−Cohn & Rees又はAdvanced Organic Chemistry(Wiley−Interscience)、Jerry March又はHouben−Weyl、Methoden der Organischen Chemie参照)を使用して、化合物中の置換基を変更する、又は置換基を本発明の別の化合物に導入することによる;例えば、
アシルアミノ基はチオアシルアミノ基に変換できる;
アシルアミノ基又はチオアシルアミノ基は、別のアシルアミノ又はチオアシルアミノ;ヘテロサイクリル例えばテトラゾリル又はチアゾリル、又はヘテロサイクリルアミノ基(所望によりアミノ窒素原子上で置換又は保護されている)、窒素原子を介して連結されているヘテロサイクリル基(所望により連結窒素原子に隣接する炭素以外の炭素上で置換されている)、例えば所望により4−置換1,2,3−トリアゾール−1−イル基;又はアミジノ基に変換できる;アシルアミノ基のそのような変換は直接的又は間にアミノ基のような一つ以上の誘導体を介して行われる;
アシルオキシ基は、ヒドロキシ基又はヒドロキシ基から得られうる基に変換できる(直接的又は間にヒドロキシ基を介して);
臭化アルキル又はヨウ化アルキルのようなハロゲン化アルキルは、フッ化アルキル又はニトリルに変換できる;
アルキルメタンスルホネートのようなアルキルスルホネートは、フッ化アルキル又はニトリルに変換できる;
メチルチオのようなアルキルチオ基は、メタンスルフィニル又はメタンスルホニル基に変換できる;
フェニルチオのようなアリールチオ基は、ベンゼンスルフィニル又はベンゼンスルホニル基に変換できる;
アミジノ又はグアニジノ基は、一連の2−置換1,3−ジアゾール類及び1,3−ジアジン類に変換できる;
アミノ基は、例えばアシルアミノ又はチオアシルアミノ、例えばアセトアミド(所望により置換されている)、アルキル−又はジアルキル−アミノ、そしてそれをもとに更なる範囲のN−アルキルアミン誘導体類、スルホニルアミノ、スルフィニルアミノ、アミジノ、グアニジノ、アリールアミノ、ヘテロアリールアミノ、N−連結ヘテロサイクリック、例えば所望により4−置換された1,2,3−トリアゾール−1−イル基に変換できる;
塩化又は臭化又はヨウ化アリール又はヘテロアリールのようなハロゲン化アリール又はヘテロアリール基は、遷移金属媒介カップリング、特にPd(0)媒介カップリングによって、一連のアリール、ヘテロアリール、アルケニル、アルキニル、アシル、アルキルチオ、又はアルキル−もしくはジアルキル−アミノ置換アリール又はヘテロアリール基に変換できる;
アリール−又はヘテロアリール−トリフルオロメタンスルホネートのようなアリール−又はヘテロアリール−スルホネート基は、遷移金属媒介カップリング、特にPd(0)媒介カップリングによって、一連のアリール、ヘテロアリール、アルケニル、アルキニル、アシル、アルキルチオ、又はアルキル−もしくはジアルキル−アミノ置換アリール又はヘテロアリール基に変換できる;
塩化又は臭化又はヨウ化アリール又はヘテロアリールのようなハロゲン化アリール又はヘテロアリール基は、遷移金属媒介カップリング、特にPd(0)媒介カップリングによって、本発明の化合物の合成用中間体として有用な一連のトリアルキルスズ、ジアルキルボロネート、トリアルコキシシリル、置換アリール又はヘテロアリール基に変換できる;
アジド基は、例えば1,2,3−トリアゾリル又はアミンに変換でき、それをもとに当該技術分野で周知の方法によってあらゆる範囲の一般的アミン誘導体類、例えばアシルアミノ、例えばアセトアミド基に変換できる;
カルボン酸基は、トリフルオロメチル、ヒドロキシメチル、アルコキシカルボニル、所望により窒素上で置換されているアミノカルボニル、ホルミル、又はアシル基に変換できる;
シアノ基は、テトラゾール、又はイミデート、アミジン、アミドラゾン、N−ヒドロキシアミドラゾン、アミド、チオアミド、エステル、又は酸に変換でき、それをもとに当該技術分野で周知の方法によってそのようなニトリル誘導体から誘導される任意の範囲のヘテロサイクルに変換できる;
ヒドロキシ基は、例えば、アルコキシ、シアノ、アジド、アルキルチオ、ケト及びオキシイミノ、フルオロ、ブロモ、クロロ、ヨード、アルキル−又はアリールスルホニルオキシ、例えばトリフルオロメタンスルホネート、メタンスルホネート、又はトシルスルホネート、シリルオキシ;アシルアミノ又はチオアシルアミノ、例えばアセトアミド(所望によりアミド窒素原子上で置換又は保護されている);アシルオキシ、例えばアセトキシ;ホスホノ−オキシ、ヘテロサイクリルアミノ(所望によりアミノ窒素原子上で置換又は保護されている)、例えばイソオキサゾール−3−イルアミノ又は1,2,5−チアジアゾール−3−イルアミノ;窒素原子を介して連結されているヘテロサイクリル(所望により連結窒素環原子に隣接する炭素原子以外の炭素上で置換されている)、例えば所望により4−置換された1,2,3−トリアゾール−1−イル;又はアミジノ、例えば1−(N−シアノイミノ)エチルアミノ基に変換できる;ヒドロキシ基のそのような変換は直接的に(例えばアシル化又はMitsunobu反応によって)又は間に一つ以上の誘導体を介して起こる(例えばメシレート又はアジド);
シリルオキシ基は、ヒドロキシ基又はヒドロキシ基から得ることができる基に変換できる(直接的に又は間にヒドロキシ基を介して);
ケト基は、ヒドロキシ、チオカルボニル、オキシイミノ、又はジフルオロ基に変換できる;
ニトロ基は、アミノ基、そしてそれをもとに当該技術分野で周知の方法によってアシルアミノのような任意の範囲の一般的アミン誘導体、例えばアセトアミド基に変換できる;
所望により置換された芳香族又はヘテロ芳香族環C’は、新しい置換基(R2a〜R6a又はR2a’ 又はR6a’)の導入によって、又は既存の置換基(R2a〜R6a又はR2a’又はR6a’)の再官能基化によって別の芳香族又はヘテロ芳香族環C’に変換できる;
ヘテロサイクリルアミノ基(所望によりアミノ窒素原子上で置換又は保護されている)は、アミノ窒素原子の再官能基化、例えば保護又は脱保護によって、新しい環置換基の導入によって、又は既存の環置換基の再官能基化によって別のヘテロサイクリルアミノ基(所望によりアミノ窒素原子上で置換又は保護されている)に変換できる;
窒素を介して連結されたヘテロサイクリル基(所望により連結窒素環原子に隣接する炭素原子以外の炭素上で置換されている)は、新しい環置換基の導入によって、又は既存の環置換基の再官能基化、例えば4−置換1,2,3−トリアゾール−1−イル基の4−置換基の変更によって、窒素を介して連結された別のヘテロサイクリル基(所望により連結窒素環原子に隣接する炭素原子以外の炭素上で置換されている)に変換できる;
例えば、ヒドロキシ基を所望により置換されたトリアゾール基に変換するための方法から引き出された例は、以下のスキーム:
Figure 2006512352
によって示される;
非常に穏やかな条件下で進行する位置選択的方法の範囲から引き出される例は、プロセス(f)、(g)、及び(i)によってさらに示されている;
ヒドロキシ基を所望により置換されたヘテロサイクリルアミノ基に変換するための方法から引き出された例は、以下のスキーム:
Figure 2006512352
によって示される;
ヒドロキシ基を所望により置換されたアミジン、アミド又はチオアミド基に変換するための方法から引き出された例は、以下のスキーム:
Figure 2006512352
によって示される;
(b)式(IIa)(式中、Xはパラジウムカップリングに有用な脱離基、例えば、ボロネート、トリメチルスズ、トリアルコキシシリル、アルカンスルホニルオキシ例えばトリフルオロメタンスルホニルオキシ、ヨード及びブロモ)の化合物の分子を式(IIb)(式中、X’はパラジウムカップリングに有用な脱離基、例えば、ボロネート、トリメチルスズ、トリアルコキシシリル、アルカンスルホニルオキシ例えばトリフルオロメタンスルホニルオキシ、ヨード及びブロモ)の化合物の分子と反応させることによる。前記X及びX’は、ヘテロアリール−アリール、又はヘテロアリール−ヘテロアリール結合がヘテロアリール−X及びアリール−X’(又はヘテロアリール−X’)結合に取って代わるように選ばれる。そのような方法は今では周知である。例えば、J.K.Stille,Angew Chem.Int.Ed.Eng.,1986,25,509−524;N.Miyaura及びA Suzuki,Chem.Rev.,1995,95,2457−2483;D.Baranano,G.Mann及びJ.F.Hartwig,Current Org.Chem.,1997,1,287−305;S.P.Stanforth,Tetrahedron、54 1998,263−303;及びP.R.Parry,C.Wang,A.S.Batsanov,M.R.Bryce、及びB.Tarbit,J.Org.Chem.,2002,67,7541−7543参照;
Figure 2006512352
該方法は、環A及びBが同一である式(I)又は(IA)の化合物の製造に使用できる;例えば環A及びBともにオキサゾリジノンの場合:
Figure 2006512352
又は、例えば環A及びBともにイソオキサゾリンの場合:
Figure 2006512352
同様に、この化学は、環A及びBが異なっている式(I)又は(IA)の化合物の製造にも適用できる;例えば環Aがオキサゾリジノンで環Bがイソオキサゾリンの場合:
Figure 2006512352
又は、例えば環Aがイソオキサゾリンで環Bがオキサゾリジノンの場合:
Figure 2006512352
Figure 2006512352
プロセスb)の試薬として又はプロセスb)の試薬を製造するための中間体として必要なアリールイソオキサゾリン及びアリールオキサゾリジノンは、標準的有機法によって、例えばプロセスセクションのc)及びh)に示したのと類似の方法によって製造できる;基X及びX’の導入及び相互転換法は当該技術分野で周知である;
(c)(ヘテロ)ビアリール誘導体(IIIa)又は(IIIb)カルバメートを適当に置換されたオキシラン(0、1、又は2個のRa’〜Ra’’’’はRaで定義した置換基であり、残りは水素である)と反応させて未分枝のアリール位でオキサゾリジノン環を形成させることによる;
Figure 2006512352
前記カルバメートをイソシアネート又はアミンに置き換えた、又は/及び前記オキシランを等価の試薬X−C(Ra’)(Ra’’)C(Ra’’’)(O−所望により保護される)(Ra’’’’)又はX−CHCH(O−所望により保護される)CHb(Xは置換可能基)に置き換えた本プロセスの変形も当該技術分野では周知である;例えば、
Figure 2006512352
Figure 2006512352
(d)(ヘテロ)ビアリール誘導体(IVa)又は(IVb)の反応により未分枝のアリール位でイソオキサゾリン環を形成させることによる;
Figure 2006512352
反応性中間体(ニトリルオキシドIVa’’又はIVb’’)がオキシム(IVa’)又は(IVb’)の酸化以外によって得られるという本プロセスの変形は、当該技術分野で周知である;
Figure 2006512352
例えば、適当に置換されたアリル誘導体の存在下で適当に置換されたビフェニルカルボキサルデヒドオキシムの酸化により、必要な構造のイソオキサゾリンが得られる;
Figure 2006512352
ニトリルオキシドのオレフィンへの不斉付加環化による2−イソオキサゾリンのエナンチオ選択的合成はキラル補助基の使用によって達成されている;例えば、アルコールがアリルアルコールの場合、環Bにおける所望の立体化学は、キラル補助基として(R,R)−ジイソプロピルタルトレート(又は所望の立体化学に応じて(S,S)−ジイソプロピルタルトレート)の存在下で実施される反応によって得ることができる(Yutaka Ukajiら、Chem.Letters,1993,1847−1850);その他のキラル補助基もその他のオレフィンと共に使用できる(例えば、Takahiro Akayamaら、Tet.Letters,1992,33,5763−5766;及びJeffrey Stackら、Tetrahedron,1993,49,995−1008及びそれらに記載の参考文献参照);
Figure 2006512352
(e)HET2が所望により置換された1,2,3−トリアゾールの場合、式(I)の化合物は、アジド((I)のRa位における置換基はアジドである)を介してアセチレン、又は所望により置換されたシクロヘキサ−1,4−ジエンもしくは所望により置換された、アリールスルホニルのような除去可能な置換基を有するエチレンのようなアセチレン等価物への付加環化によって製造できる;
(f)HET2が4−置換1,2,3−トリアゾールの場合、式(I)の化合物は、アミノメチルオキサゾリジノンを1,1−ジハロケトンスルホニルヒドラゾンと反応させることによって製造できる(Sakai,Kunihazu;Hida,Nobuko;Kondo,Kiyosi;Bull.Chem.Soc.Jpn.,59,1986,179−183;Sakai,Kunikazu;Tsunemoto,Daiei;Kobori,Takeo;Kondo,Kiyosi;Hido Noboko EP103840 A2 19840328);例えば
Figure 2006512352
(g)HET2が4−置換1,2,3−トリアゾールの場合、式(I)の化合物は、アジドメチルオキサゾリジノンをCu(I)触媒作用を用いて、例えばアルコール性水溶液中、周囲温度で末端アルキンと反応させて4−置換1,2,3−トリアゾールを得ることによって製造することもできる(V.V.Rostovtsev,L.G.Green,V.V.Fokin,及びK.B.Sharpless,Angew.Chem.Int.Ed.,2002,41,2596−2599);例えば
Figure 2006512352
(h)HET2が4−ハロゲン化1,2,3−トリアゾールの場合、式(I)の化合物は、アジドメチルオキサゾリジノンをハロビニルスルホニルクロリドと、0℃〜100℃の間の温度で、そのまま又はクロロベンゼン、クロロホルム又はジオキサンのような不活性希釈剤中のいずれかで反応させることによって製造することもできる;例えば以下に示すとおりである。
Figure 2006512352
任意の保護基の除去、製薬学的に許容しうる塩の形成及び/又はインビボで加水分解可能なエステルの形成は、標準的技術を用いて有機化学者の通常の技能の範囲内である。さらに、これらのステップに関する詳細、例えばインビボで加水分解可能なエステルプロドラッグの製造は、例えばそのようなエステルに関する上記セクションに提供されている。
本発明の化合物の光学活性形が必要な場合、光学的に活性な出発材料(例えば適切な反応ステップの不斉誘導によって形成される)を用いて上記手順の一つを実施することによって、又は標準的手順を用いて化合物又は中間体のラセミ形の分割によって、又はジアステレオ異性体(製造された場合)のクロマトグラフィー分離によって得ることができる。酵素技術も光学活性化合物及び/又は中間体の製造に有用でありうる。
同様に、本発明の化合物の純粋な位置異性体が必要な場合、純粋な位置異性体を出発材料として用いて上記手順の一つを実施することによって、又は標準的手順による位置異性体もしくは中間体の混合物の分割によって得ることができる。
本発明の更なる特徴に従って、療法による人体又は動物体の処置法に使用するための本発明の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、又はインビボで加水分解可能なエステルを提供する。
本発明の更なる特徴に従って、そのような治療を必要としているヒトのような温血動物に抗菌効果をもたらす方法を提供し、該方法は、前記動物に有効量の本発明の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、又はインビボで加水分解可能なエステルを投与することを含む。
本発明はまた、医薬品として使用するための本発明の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、又はインビボで加水分解可能なエステル;及びヒトのような温血動物に抗菌効果をもたらすのに使用するための医薬品製造における本発明の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、又はインビボで加水分解可能なエステルの使用も提供する。
本発明の化合物、そのインビボで加水分解可能なエステル又は製薬学的に許容しうる塩(インビボで加水分解可能なエステルの製薬学的に許容しうる塩も含む)(以後、医薬組成物について記述する本セクションでは“本発明の化合物”)をヒトを含む哺乳動物の治療的処置(予防的処置を含む)、特に感染の治療に使用するには、通常、標準的製薬実施基準に従って医薬組成物として製剤化する。
従って、本発明の別の側面において医薬組成物を提供する。該組成物は、本発明の化合物、そのインビボで加水分解可能なエステル又は製薬学的に許容しうる塩(インビボで加水分解可能なエステルの製薬学的に許容しうる塩も含む)、及び製薬学的に許容しうる希釈剤又は担体を含む。
本発明の組成物は、経口使用(例えば、錠剤、ロゼンジ、硬質又は軟質カプセル、水性又は油性懸濁液、エマルジョン、分散可能な散剤又は顆粒剤、シロップ又はエリキシル)、局所使用(例えば、クリーム、軟膏、ゲル、又は水性もしくは油性溶液もしくは懸濁液)、点眼薬としての投与、吸入による投与(例えば、微粉末又は液体エアゾールとして)、吹入による投与(例えば微粉末として)又は非経口投与(例えば、静脈内、皮下、舌下、筋肉内又は筋肉内投与用の無菌水性又は油性溶液として、又は直腸投与用の坐剤として)に適切な形態でありうる。
本発明の医薬組成物は、本発明の化合物の他に、その他の臨床的に有用な抗菌薬(例えば、β−ラクタム、マクロライド、キノロン又はアミノグリコシド)及び/又はその他の抗感染薬(例えば、抗真菌性トリアゾール又はアンホテリシン)から選ばれる一つ以上の公知薬物を含有する(すなわち共製剤化により)又は共投与(同時、順次又は別個に)することもできる。これらは、治療効果を拡大するためにカルバペネム、例えばメロペネム又はイミペネムを含みうる。本発明の化合物は、グラム陰性菌及び抗微生物薬に耐性のある細菌に対する活性を改良するために、殺菌性/透過亢進タンパク質(BPI)製品又は薬剤排出ポンプ阻害薬と共製剤化又は共投与することもできる。本発明の化合物は、ビタミン、例えば、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12及び葉酸のようなビタミンBと共製剤化又は共投与してもよい。本発明の化合物は、シクロオキシゲナーゼ(COX)阻害薬、特にCOX−2阻害薬とともに製剤化又は共投与してもよい。
本発明の一側面において、本発明の化合物は、グラム陽性菌に対して活性な抗菌薬と共製剤化される。
本発明の別の側面において、本発明の化合物は、グラム陰性菌に対して活性な抗菌薬と共製剤化される。
本発明の別の側面において、本発明の化合物は、グラム陽性菌に対して活性な抗菌薬と共投与される。
本発明の別の側面において、本発明の化合物は、グラム陰性菌に対して活性な抗菌薬と共投与される。
本発明の組成物は、当該技術分野で周知の従来の製薬用賦形剤を用い、従来の手順によって得ることができる。従って、経口使用を意図する組成物は、例えば、一つ以上の着色剤、甘味剤、風味剤及び/又は保存剤を含有しうる。静脈内投与される医薬組成物は、適切な殺菌剤、抗酸化剤又は還元剤、又は適切な金属イオン封鎖剤を含有するのが好都合であろう(例えば安定性増大のために)。
適切な錠剤用の製薬学的に許容しうる賦形剤は、例えば、ラクトース、炭酸ナトリウム、リン酸カルシウム又は炭酸カルシウムのような不活性希釈剤、コーンスターチ又はアルギン酸のような崩壊剤;デンプンのような結合剤;ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸又はタルクのような滑沢剤;エチル又はプロピルp−ヒドロキシベンゾエートのような保存剤、及びアスコルビン酸のような抗酸化剤などである。錠剤は、消化管内でのそれらの崩壊とその後の活性成分の吸収を変更するため、又はそれらの安定性及び/又は外観を改良するために非被覆又は被覆されうる。いずれの場合も、当該技術分野で周知の従来の被覆剤及び手順を使用する。
経口使用のための組成物は、活性成分を不活性固体希釈剤、例えば炭酸カルシウム、リン酸カルシウム又はカオリンと混合した硬質ゼラチンカプセルの形態でも、又は活性成分を水又は油、例えばピーナツ油、流動パラフィン、又はオリーブ油と混合した軟質ゼラチンカプセルとしてでもよい。
水性懸濁液は、一般的に、微粉末形の活性成分を、一つ以上の沈殿防止剤、例えばナトリウムカルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、トラガカントゴム及びアカシアゴム;分散剤又は湿潤剤、例えばレシチン又はアルキレンオキシドと脂肪酸との縮合物(例えばポリオキシエチレンステアレート)、又はエチレンオキシドと長鎖脂肪族アルコールとの縮合物、例えばヘプタデカエチレンオキシセタノール、又はエチレンオキシドと脂肪酸及びヘキシトールから誘導された部分エステルとの縮合物、例えばポリオキシエチレンソルビトールモノオレエート、又はエチレンオキシドと脂肪酸及び無水ヘキシトールから誘導された部分エステルとの縮合物、例えばポリエチレンソルビタンモノオレエートと一緒に含有する。水性懸濁液は、一つ以上の保存剤(例えばエチル又はプロピルp−ヒドロキシベンゾエート)、抗酸化剤(例えばアスコルビン酸)、着色剤、及び/又は甘味剤(例えばスクロース、サッカリン又はアスパルテーム)を含有することもできる。
油性懸濁液は、活性成分を、植物油(例えば落花生油、オリーブ油、ゴマ油又はココナツ油)又は鉱油(例えば流動パラフィン)中に懸濁させることによって製剤化できる。油性懸濁液は、蜜蝋、固形パラフィン又はセチルアルコールのような増粘剤を含有してもよい。前述のような甘味剤、及び風味剤を加えて美味な経口製剤を提供することもできる。これらの組成物は、アスコルビン酸のような抗酸化剤の添加によって保存することもできる。
水の添加による水性懸濁液の調製に適切な分散可能な粉末又は顆粒は、一般的に活性成分を、分散又は湿潤剤、沈殿防止剤及び一つ以上の保存剤と共にを含有する。適切な分散又は湿潤剤及び沈殿防止剤は、上記既述例によって例示されている。甘味剤、風味剤及び着色剤のような追加の賦形剤も存在してよい。
本発明の医薬組成物は水中油形エマルジョンの形態でもよい。油相は、オリーブ油又は落花生油のような植物油、又は例えば流動パラフィンのような鉱油、又はこれらのいずれかの混合物でありうる。適切な乳化剤は、例えば、天然ゴム、例えばアカシアゴム又はトラガカントゴム、天然ホスファチド、例えば大豆、レシチン、脂肪酸と無水ヘキシトールから誘導されたエステル又は部分エステル(例えばソルビタンモノオレエート)及び前記部分エステルとエチレンオキシドとの縮合物、例えばポリオキシエチレンソルビタンモノオレエートなどであろう。エマルジョンは甘味剤、風味剤及び保存剤を含有してもよい。
シロップ及びエリキシルは、グリセロール、プロピレングリコール、ソルビトール、アスパルテーム又はスクロースのような甘味剤と共に製剤化でき、また粘滑剤、保存剤、風味剤及び/又は着色剤を含有することもできる。
医薬組成物は無菌の注射用水性又は油性懸濁液の形態であってもよい。それらは前述の一つ以上の適当な分散又は湿潤剤及び沈殿防止剤を用いて公知手順に従って製剤化できる。無菌の注射用製剤は、非毒性の非経口的に許容しうる希釈剤又は溶媒中の無菌注射用溶液又は懸濁液、例えば1,3−ブタンジオール中溶液でもよい。溶解度向上剤、例えばシクロデキストリンも使用できる。
吸入投与用組成物は、活性成分を、微粉砕固体を含有するエアゾール又は液滴として分配するように準備された従来式加圧エアゾールの形態でありうる。揮発性フッ素化炭化水素又は炭化水素のような従来のエアゾール用噴射剤が使用でき、エアゾール用デバイスは計量された活性成分を分配するように都合よく準備されている。
製剤に関する更なる情報について、読者はCmprehensive Medicinal Chemistry(医薬化学概要)(編集長 Corwin Hansch)、Pergamon Press 1990の、第5巻、25.2章参照。
一つ以上の賦形剤と組み合わせて単一剤形を形成する活性成分の量は、治療される宿主及び特定の投与経路に応じて必然的に変動することになる。例えば、ヒトへの経口投与を意図した製剤は、一般的に、適当かつ好都合な量の賦形剤(全組成物重量の約5〜約98%の範囲で変動しうる)と配合された、例えば50mg〜5gの活性薬を含有する。単位剤形は、一般的に約200mg〜約2gの活性成分を含有する。投与経路及び用法用量に関する更なる情報については、読者はCmprehensive Medicinal Chemistry(編集長 Corwin Hansch)、Pergamon Press 1990の、第5巻、25.3章参照。
本発明の適切な医薬組成物は、経口投与に適した単位剤形のものである。例えば錠剤又はカプセルで、それらは1mg〜1gの本発明の化合物、好ましくは100mg〜1gの化合物を含有する。特に好適なのは、50mg〜800mg、特に100mg〜500mgの範囲の本発明の化合物を含有する錠剤又はカプセルである。
別の側面において、本発明の医薬組成物は、静脈内、皮下又は筋肉内注射に適切なものである。例えば、0.1%w/v〜50%w/v(1mg/ml〜500mg/ml)の本発明の化合物を含有する注射である。
各患者は、例えば0.5mgkg−1〜20mgkg−1の量の本発明の化合物を毎日静脈内、皮下又は筋肉内投与されうる。組成物は1日1〜4回投与される。別の態様では、1日量5mgkg−1〜20mgkg−1の本発明の化合物が投与される。静脈内、皮下及び筋肉内投与はボーラス注射によって投与できる。あるいは、静脈内投与は時間をかけて連続注入によって投与することもできる。あるいは、各患者は、日非経口量にほぼ等価でありうる日経口量を投与されてもよい。該組成物は1日1〜4回投与される。
上記その他、医薬組成物、プロセス、方法、使用及び医薬品製造の特徴には、本明細書中に記載の本発明の化合物の代替及び好適な態様も適用される。
抗菌活性:
本発明の製薬学的に許容しうる化合物は、標準的グラム陽性菌(病原菌に対する活性のスクリーニングに使用される)に対してインビトロで良好な活性スペクトルを有する抗菌薬として有用である。顕著なのは、本発明の製薬学的に許容しうる化合物は、腸球菌、肺炎球菌及びメチシリン耐性黄色ブドウ球菌株及びコアグラーゼ陰性ブドウ球菌にも、ヘモフィルス及びモラクセラ株にも活性を示す。特定の化合物の抗菌スペクトル及び薬効は、標準的試験系で決定できる。
本発明の化合物の(抗菌)性質は、例えば、標準技術を用いて温血動物に化合物を経口及び/又は静脈内投与することによる従来の試験でインビボで実証及び査定することもできる。
以下の結果は標準的インビトロ試験系で得られた。活性は、植え込み数10CFU/スポットで寒天希釈技術により測定された最小阻害濃度(MIC)で記述する。典型的には、化合物は0.01〜256μg/mlの範囲で活性である。
ブドウ球菌は、寒天上、植え込み数10CFU/スポット、インキュベーション温度37℃、24時間を用いて試験した。これはメチシリン耐性発現のための標準試験条件である。
連鎖球菌及び腸球菌は、5%の脱フィブリンウマ血を補給した寒天上、植え込み数10CFU/スポット、5%の二酸化炭素雰囲気下、インキュベーション温度37℃、48時間で試験した。血液は一部の試験生体の成長に必要とされる。選好性グラム陰性菌は、ヘミン及びNADを補給したMueller−Hintonブロス中、好気的に24時間37℃で成長させ、植え込み数5×10CFU/ウェルで試験した。
例えば、実施例1の化合物について以下の結果が得られた。
Figure 2006512352
MSQS=メチシリン感受性及びキノロン感受性
MRQR=メチシリン耐性及びキノロン耐性
以下に記載のある種の中間体及び/又は参照例も本発明の範囲に含まれ、同じく有用な活性を有しうる。ゆえに本発明の更なる特徴として提供される。
本発明を以下の非制限的実施例によって例示する。実施例中、特に明記しない限り:
(i)蒸発は真空中で回転蒸発によって実施し、後処理操作はろ過により残留固体の除去後に実施した;
(ii)操作は、周囲温度すなわち典型的には18〜26℃の範囲で、別途記載のない限り又は技術者が別途不活性雰囲気下で作業しない限り、空気を排除せずに実施した;
(iii)カラムクロマトグラフィー(フラッシュ法による)を用いて化合物を精製した。別途記載のない限り、Merck Kieselgelシリカ(製品9385)上で実施した;
(iv)収率は例示のためにのみ提供するものであって、必ずしも到達可能な最大値ではない;
(v)本発明の最終生成物の構造は一般的にNMR及び質量スペクトル技術で確認した[プロトン磁気共鳴スペクトルは別途記載のない限り一般的にDMSO−d中、電界強度300MHzで運転するVarian Gemini 2000 スペクトロメータ、又は電界強度250MHzで運転するBruker AM250 スペクトロメータを用いて測定した;化学シフトは内部標準としてテトラメチルシランからのppmダウンフィールド(δスケール)で報告し、ピークの多重度は次のように示す:s、一重線;d、二重線;AB又はdd、二重線の二重線;dt、三重線の二重線;dm、多重線の二重線;t、三重線;m、多重線;br、ブロード;高速原子衝撃(FAB)質量スペクトルデータは、一般的にエレクトロスプレー中で運転したプラットフォームスペクトロメータ(Micromass供給)を用いて得た;必要に応じて陽イオン又は陰イオンデータのいずれかを収集した];旋光度は、Perkin Elmer Polarimeter 341 を用いて、メタノール中0.1M溶液について589nm、20℃で測定した;
(vi)各中間体は次段階で必要とされる標準まで精製し、与えられた構造が正しいと確認できるほど詳細に特徴付けされた;純度はHPLC、TLC、又はNMRによって評価し、同定は必要に応じて赤外分光法(IR)、質量分析又はNMR分光法によって行った;
(vii)以下の略号が使用されうる:
DMFはN,N−ジメチルホルムアミドである;DMAはN,N−ジメチルアセトアミドである;TLCは薄層クロマトグラフィーである;HPLCは高速液体クロマトグラフィーである;MPLCは中圧液体クロマトグラフィーである;DMSOはジメチルスルホキシドである;CDClはジュウテリウム化クロロホルムである;MSは質量分析である;ESPはエレクトロスプレーである;EIは電子衝撃である;CIは化学イオン化である;APCIは大気圧化学イオン化である;エーテルはジエチルエーエルである;EtOAcは酢酸エチルである;MeOHはメタノールである;ホスホリルは(HO)−P(O)−O−である;ホスフィリルは(HO)−P−O−である;漂白剤“Clorox”6.15%次亜塩素酸ナトリウムである;
(viii)温度は℃で表記する。
実施例1.3−(3−フルオロ−4−{2−(5RS)−[5−(ヒドロキシメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル]ピリミジン−5−イル}フェニル)−5−(5R)−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イルメチル)−1,3−オキサゾリジン−2−オン
Figure 2006512352
(5R)−3−[3−フルオロ−4−(トリメチルスタニル)フェニル]−5−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イルメチル)−1,3−オキサゾリジン−2−オン(906mg,2.13mM)、(5RS)−3−(5−ブロモピリミジン−2−イル)−5−ヒドロキシメチル−4,5−ジヒドロイソオキサゾール(500mg,1.94mM)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)−クロロホルム付加物(200mg,0.194mM,0.1当量)、及びトリ−2−フリルホスフィン(89.9mg,0.388mM,0.2当量)の混合物を脱ガスし、窒素雰囲気下に維持した。該混合物を無水ジオキサン(10ml)で処理し、95℃で24時間加熱した。反応混合物を冷却し、減圧下で蒸発させた。不揮発性残渣をシリカゲル上クロマトグラフィーで精製し[19:1のジクロロメタン:メタノールで溶離]、標記化合物(200mg)を得た。
MS (APCI): C20H18N7O4Fについて440 (M+1)
NMR (DMSO-d 6 ) δ:3.26-3.56 (m, 4H); 3.96 (dd, 1H); 4.31 (t, 1H); 4.84-4.88 (m, 3H); 5.00 (brs, 1H); 5.19 (m, 1H); 7.44 (dd, 1H); 7.61 (dd, 1H); 7.76 (t, 1H); 7.77 (d, 1H); 8.19 (d, 1H); 9.11 (d, 2H)。
本実施例の中間体は以下のように製造した:
酢酸(5R)−3−(3−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2−オン−5−イルメチルエステル
Figure 2006512352
(5R)−3−(3−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシメチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン(40g、0.189M、UpjohnのWO94−13649参照)を窒素下、乾燥ジクロロメタン(400mL)中で撹拌することにより懸濁させた。トリエチルアミン(21g、0.208M)及び4−ジメチルアミノピリジン(0.6g、4.9mM)を加え、次いで無水酢酸(20.3g、0.199M)を30分かけて滴下添加し、周囲温度で18時間撹拌を続けた。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(250mL)を加え、有機相を分離し、2%リン酸二水素ナトリウムで洗浄し、乾燥させ(硫酸マグネシウム)、ろ過及び蒸発させて所望の生成物(49.6g)を油として得た。
MS (ESP): C12H12FNO4について254(MH+)
NMR (CDCl 3 ) δ:2.02 (s, 3H); 3.84 (dd, 1H); 4.16 (t, 1H); 4.25 (dd, 1H); 4.32 (dd, 1H); 4.95 (m, 1H); 6.95 (td, 1H); 7.32 (d, 1H); 7.43 (t, 1H); 7.51 (d, 1H)。
酢酸(5R)−3−(3−フルオロ−4−ヨード−フェニル)−1,3−オキサゾリジン−2−オン−5−イルメチルエステル
Figure 2006512352
酢酸(5R)−3−(3−フルオロ−フェニル)−1,3−オキサゾリジン−2−オン−5−イルメチルエステル(15.2g、60mM)を、窒素下でクロロホルム(100mL)とアセトニトリル(100mL)の混合物中に溶解し、トリフルオロ酢酸銀(16.96g、77mM)を加えた。ヨウ素(18.07g、71mM)を激しく撹拌している溶液に30分かけて少しずつ加え、周囲温度で18時間撹拌を続けた。反応が完了しなかったので、更なる量のトリフルオロ酢酸銀(2.64g、12mM)を加え、18時間撹拌を続けた。ろ過後、混合物をチオ硫酸ナトリウム溶液(3%、200mL)及びジクロロメタン(200mL)に加え、有機相を分離し、チオ硫酸ナトリウム(200mL)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(200mL)、食塩水(200mL)で洗浄し、乾燥させ(硫酸マグネシウム)、ろ過及び蒸発させた。粗生成物をイソヘキサン(100mL)中に懸濁させ、十分なジエチルエーテルを加え、1時間撹拌しながら褐色不純物を溶出した。生成物をろ過により単離し、標記化合物(24.3g)をクリーム状固体として得た。
MS (ESP): C12H11FINO4について380 (MH+)
NMR (DMSO-d 6 ) δ: 2.03 (s, 3H); 3.82 (dd, 1H); 4.15 (t, 1H); 4.24 (dd, 1H); 4.30 (dd, 1H); 4.94 (m, 1H); 7.19 (dd, 1H); 7.55 (dd, 1H); 7.84 (t, 1H)。
(5R)−3−(3−フルオロ−4−ヨードフェニル)−5−ヒドロキシメチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン
Figure 2006512352
酢酸(5R)−3−(3−フルオロ−4−ヨードフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2−オン−5−イルメチルエステル(30g、79mM)の、メタノール(800mL)及びジクロロメタン(240mL)の混合物中溶液を周囲温度で炭酸カリウム(16.4g、0.119mM)で25分間処理し、次いで酢酸(10mL)及び水(500mL)を加えて直ちに中和した。沈殿した生成物をろ過し、水洗し、次いでジクロロメタン(1.2L)に溶解して溶液を得た。これを飽和炭酸水素ナトリウムで洗浄し、次いで乾燥させた(硫酸マグネシウム)。生成物の溶液をろ過し、蒸発乾固して標記化合物(23g)を得た。
MS (ESP): C10H9FINO3について338 (MH+)
NMR (DMSO-d 6 ) δ: 3.53 (m, 1H); 3.67 (m, 1H); 3.82 (dd, 1H); 4.07 (t, 1H); 4.70 (m, 1H); 5.20 (t, 1H); 7.21 (dd, 1H); 7.57 (dd, 1H); 7.81 (t, 1H)。
(5R)−5−アジドメチル−3−(3−フルオロ−4−ヨードフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2−オン
Figure 2006512352
注意:この中間体化合物は爆発しやすいと考えられるので、単離せずに使用するか、又は特に高温では厳重に注意して扱わねばならない。
(5R)−3−(3−フルオロ−4−ヨードフェニル)−5−ヒドロキシメチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン(55.8g)及びトリエチルアミン(46.1mL)の乾燥ジクロロメタン(800mL)中撹拌溶液を乾燥窒素雰囲気下で氷浴により室温未満に維持し、1滴ずつのメタンスルホニルクロリド(17.9mL)で処理した。撹拌反応混合物を3時間の間に室温に温まらせ、次いで水及び食塩水で順に洗浄し、次いで乾燥させた(NaSO)。溶媒を減圧下で除去し、中間体のメシレートを黄色固体(68g)として得た。これをさらに精製せずに使用した。中間体メシレート(68g)及びアジ化ナトリウム(32.3g)の混合物のDMF(800mL)中撹拌溶液を一晩75℃に加熱した。該混合物を室温に冷却させ、水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出した。合わせた抽出物を水及び食塩水で順に洗浄し、次いで乾燥させた(NaSO)。溶媒を減圧下で除去し、黄色油を得た。これをシリカゲル上カラムクロマトグラフィーで精製し[酢酸エチル:ヘキサン(1:1)で溶離]、アジド生成物をオフホワイト色固体(49g)として得た。該生成物は酢酸エチル/ヘキサンによる粉砕でさらに精製することもできる。
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 3.57-3.64 (dd, 1H); 3.70-3.77 (dd, 1H); 3.81-3.87 (dd, 1H); 4.06 (t, 1H); 4.78-4.84 (m, 1H); 7.05-7.09 (ddd, 1H); 7.45 (dd, 1H); 7.68-7.74 (dd, 1H)。
(5R)−3−(3−フルオロ−4−ヨードフェニル)−5−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イルメチル)−1,3−オキサゾリジン−2−オン
Figure 2006512352
(5R)−5−アジドメチル−3−(3−フルオロ−4−ヨードフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2−オン (30g)及びビシクロ[2.2.1]ヘプタジエン(30mL)の混合物のジオキサン(300mL)中撹拌溶液を還流下で一晩加熱した。該混合物を室温に冷却させ、次いで減圧下で蒸発乾固して褐色固体を得た。該褐色固体をシリカゲル上カラムクロマトグラフィーで精製し[98:2〜95:5のメタノール:クロロホルムによる傾斜溶離]、トリアゾール生成物を淡黄色固体(20g)として得た。該生成物をジクロロメタン/ヘキサン(1:1)による粉砕でさらに精製すると、オフホワイト色固体が得られる。
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 3.86-3.92 (dd, 1H); 4.23 (t, 1H); 4.83 (d, 2H); 5.11-5.19 (m, 1H); 7.12-7.16 (dd, 1H); 7.47-7.51 (dd, 1H); 7.76 (s, 1H); 7.79-7.85 (dd, 1H); 8.16 (s, 1H)。
(5R)−3−[3−フルオロ−4−(トリメチルスタニル)フェニル]−5−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イルメチル)−1,3−オキサゾリジン−2−オン
Figure 2006512352
(5R)−3−(3−フルオロ−4−ヨードフェニル)−5−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イルメチル)−1,3−オキサゾリジン−2−オン(5.39g、13.9mmol)及びヘキサメチルジスズ(5g、15.3mmol)のジオキサン(50ml)中混合物を窒素雰囲気下でジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(487mg、0.69mmol)で処理し、次いで窒素雰囲気下90℃で90分間撹拌した。シリカゲル(5g)を加え、次いで溶媒を減圧下で除去した。残った粉末をシリカゲルカラム(100g)の上に置き、溶離して(ジクロロメタン中1%メタノールからジクロロメタン中2.5%メタノールの傾斜溶離)所望の生成物を得た(4.545g)。
MS (ESP) C15H19FN4O2Sn について423, 425, 427 (MH+)。
1 H-NMR (DMSO-d 6 ) δ: 0.32 (s, 9H); 3.90 (dd, 1H); 4.25 (t, 1H); 4.85 (d, 2H); 5.16 (m, 1H); 7.26 (dd, 1H); 7.33 (dd, 1H); 7.41 (dd, 1H); 7.78 (s, 1H); 8.18 (s, 1H)。
(5RS)−3−(5−ブロモピリミジン−2−イル)−5−ヒドロキシメチル−4,5−ジヒドロイソオキサゾール
Figure 2006512352
メチルマグネシウムクロリドのテトラヒドロフラン中溶液(3M;13.7mL、41.04mmol)を、2−ヨード−5−ブロモピリミジン(7.7g、27.4mmol)のテトラヒドロフラン(70mL)中撹拌溶液に−78℃でゆっくり加えた。得られた黄色溶液を−78℃で30分間撹拌し、次いでN,N−ジメチルホルムアミド(21.2ml、273mmol)で処理した。溶液をゆっくり温まらせ、次いで室温で2時間撹拌して中間体5−ブロモピリミジン2−カルボキサルデヒドの粗溶液を得た。これをさらに精製せずに使用した。中間体5−ブロモピリミジン2−カルボキサルデヒドの粗溶液をメタノール(50ml)及び水(50ml)で希釈し、ヒドロキシルアミン塩酸塩(3.77g、54.7mmol)及び炭酸ナトリウム(1.74g、16.4mmol)で処理し、次いで室温で1時間撹拌した。該反応混合物をジクロロメタン(200ml)と水(150ml)間で分配し、有機相を分離した。水性相をジクロロメタンで洗浄し(2×200ml)、有機相を合わせて硫酸ナトリウム上で乾燥、ろ過、及び真空中で濃縮して、粗中間体5−ブロモピリミジン2−カルボキサルデヒドオキシムの不揮発性残渣を得た。これをさらに精製せずに使用した。非精製5−ブロモピリミジン2−カルボキサルデヒドオキシムの不揮発性残渣とアリルアルコール(7.5ml、109mmol)のテトラヒドロフラン(100ml)中撹拌混合物を漂白剤(Clorox,6.15%NaOCl;195ml、136mmol)で処理し、次いで室温で2時間撹拌した。該反応混合物を次にテトラヒドロフランで抽出し(2×250ml)、有機相を合わせ、濃縮した。不揮発性残渣をシリカゲル上クロマトグラフィーで精製し[1:1のヘキサン:酢酸エチルで溶離]、標記化合物(1.5g)を得た。
MS (APCI): C8H8N3O2Brについて258 (M+1)
NMR (DMSO-d 6 ) δ: 3.20-3.56 (m, 4H); 4.82 (m, 1H); 5.02 (m, 1H); 9.09 (s, 2H)。
実施例2.3−(3−フルオロ−4−{2−(5RS)−[5−(ヒドロキシメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル]ピリミジン−5−イル}フェニル)−5−(5S)−(アセトアミドメチル)−1,3−オキサゾリジン−2−オン
Figure 2006512352
(5S)3−[3−フルオロ−4−(トリメチルスタニル)フェニル]−5−(アセトアミドメチル)−1,3−オキサゾリジン−2−オン(177mg,0.426mM)(Dong A Pharm.Co.Ltd.,WO01/94342)、(5RS)−3−(5−ブロモピリミジン−2−イル)−5−ヒドロキシメチル−4,5−ジヒドロイソオキサゾール(100mg,0.387mM)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)−クロロホルム付加物(40mg,0.039mM,0.1当量)、及びトリ−2−フリルホスフィン(18mg,0.077mM,0.2当量)の混合物を脱ガスし、窒素雰囲気下に維持した。該混合物を無水ジオキサン(5ml)で処理し、95℃で12時間加熱した。反応混合物を冷却し、減圧下で蒸発させた。不揮発性残渣をシリカゲル上クロマトグラフィーで精製し[19:1のジクロロメタン:メタノールで溶離]、標記化合物(30mg)を得た。
MS (APCI): C20H20N5O5Fについて430 (M+1)
NMR (DMSO-d 6 ) δ:1.87 (s, 3H); 3.44-3.80 (m, 7H); 3.81 (dd, 1H); 4.16 (t, 1H); 4.80-4.85 (m, 2H); 5.05 (t, 1H); 7.49 (dd, 1H); 7.68 (dd, 1H); 7.81 (t, 1H); 8.26 (t, 1H); 9.11 (d, 2H)。
実施例3.(5R)−3−(3−フルオロ−4−{2−[(5R)−5−(ヒドロキシメチル)−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル]−1,3−チアゾール−5−イル}フェニル)−5−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イルメチル)−1,3−オキサゾリジン−2−オン
Figure 2006512352
(5R)−3−[(3−フルオロ−4−(トリメチルスタニル)フェニル)]−5−[(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イルメチル)−1,3−オキサゾリジン−2−オン(673.0mg,1.58mM)、(5R)−3−(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)−5−(ヒドロキシメチル)−1,3−オキサゾリジン−2−オン(400mg,1.43mM)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)−クロロホルム付加物(149.0mg,0.143mM,0.1当量)、トリ−2−フリルホスフィン(66.8mg,0.288mM,0.2当量)をフラスコに入れた。固体を脱ガスし、窒素下に置いた。無水ジオキサン(10ml)を加え、懸濁液を95℃で24時間加熱した。該反応混合物を冷却し、溶媒を蒸発させた。残渣をクロマトグラフにかけ(シリカゲル上、ジクロロメタン中5%メタノールで溶離)、標記化合物(20mg)を得た。
MS (APCI): C19H17N6O5SFについて461 (M+1)
1 H NMR (DMSO-d 6 ) δ:3.58-3.66 (m, 1H); 3.70-3.77 (m, 1H); 3.93 (dd, 1H); 4.05 (dd, 1H); 4.28 (m, 2H); 4.86 (m, 3H); 5.16 (m, 1H); 5.28 (t, 1H); 7.34 (dd, 1H); 7.54 (dd, 1H); 7.76 (s, 1H); 7.79 (s, 1H); 7.90 (s, 1H), 8.14 (s, 1H)。
上記の中間体は以下のように製造した。
(5R)−3−(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)−5−(ヒドロキシメチル)−1,3−オキサゾリジン−2−オン
Figure 2006512352
ベンジルクロロホルメート(18g、0.106mol)を、氷浴中で冷却した2−アミノ−5−ブロモチアゾールモノヒドロブロミド(25g、0.096mol)のジクロロメタン(500mL)及びピリジン(22.8g、0.288mol)中溶液に滴下添加し、次いで16時間にわたり周囲温度に温めた。反応混合物を濃縮してほとんどの溶媒を除去し、水で希釈して30分間撹拌した。該混合物のろ過により生成物2をクリーム状固体(26g、86.7%)として得た。
リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中1.0M、52mL、0.052mol)を、窒素雰囲気下−78℃に冷却した(5−ブロモ−チアゾール−2−イル)−カルバミン酸ベンジルエステル2(15.5g、0.0495mol)の無水THF(500mL)中溶液(懸濁液)に滴下添加し、次いで15分間0℃に温めた。反応混合物を−78℃に冷却し、(R)−(−)−グリシジルブチレート(7.4mL、0.052mol)を滴下添加し、一晩かけてゆっくり周囲温度に温めた。該反応混合物を水(250mL)でクエンチングし、EtOAc(1L)で希釈した。有機層を分離し、水、食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。粗生成物をジクロロメタン/ヘキサンで粉砕し3(4g、29%)を淡黄色固体として得た。ろ液を濃縮し、MeOHに溶解した。ナトリウムメトキシド(0.2g)を加え、混合物を15分間撹拌し、次いで水でクエンチングし、濃縮してMeOHを除去し、ジクロロメタンで抽出した。有機層を分離し、水、食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。残渣をジクロロメタン/ヘキサンで粉砕し3(1.5g、11%)を淡黄色固体として得た。収量=4g+1.5g(40%)。
(5R)−3−[(3−フルオロ−4−(トリメチルスタニル)フェニル)]−5−[(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イルメチル)]−1,3−オキサゾリジン−2−オン
Figure 2006512352
(5R)−3−(3−フルオロ−4−ヨードフェニル)−5−[(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチル]−1,3−オキサゾリジン−2−オン(4g、10.31mM)(実施例1参照)及びビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(0.72g、0.10mM)の混合物を脱ガスし、アルゴン下に維持した。反応混合物をジオキサン(60mL)、次いでヘキサメチルジスズ(5.00g、15.5mM)で処理し、反応を再度脱ガスし、アルゴン下に維持した。該反応混合物を100℃で3時間加熱した。冷たい反応混合物を冷却し、溶媒を蒸発させた。残渣をクロマトグラフにかけ(シリカゲル上、ジクロロメタン中5%メタノールで溶離)、標記化合物(2.8g)を得た。
MS (ESP): C15H19FN4O2Snについて426 (MH+)
NMR (DMSO-d 6 ) δ: 0.3 (t, 9H); 3.88 (dd, 1H); 4.23 (t, 1H); 4.83 (d, 2H); 4.15 (m, 1H); 7.24 (dd, 1H); 7.33 (dd, 1H); 7.44 (dd, 1H); 7.76 (d, 1H); 8.17 (d, 1H)。
実施例4.N−{[3−(3−フルオロ−4−{6−[5−(ヒドロキシメチル)−4,5−ジヒドロ−3−イソオキサゾリル]−3−ピリダジニル}フェニル)−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル]メチル}アセトアミド
Figure 2006512352
[3−(6−クロロ−3−ピリダジニル)−4,5−ジヒドロ−5−イソオキサゾリル]メタノール(以下の実施例5参照、32mg,0.15mmol)、N−({3−[3−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)アセトアミド(N−{[(5S)−3−(3−フルオロ−4−ヨードフェニル)−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル]メチル}アセトアミドから実施例5で使用したのと類似の方法によって製造;60mg,0.17mmol)、炭酸カリウム(68mg,0.51mmol)、及びテトラキス(トリフェニルホスフィノ)パラジウム(0)(23mg,0.02mmol)を合わせ、DMF(3ml)及び水(0.5ml)中に懸濁させた。該混合物を80℃で2時間加熱し、次いで水で希釈して20mlにした。固体を集め、水で濯ぎ、温DMSO(1ml)中に再懸濁させた。該懸濁液をジクロロメタン(3ml)及びエーテル(1ml)で希釈した。固体を回収し、エーテル及びメタノールで濯ぎ、真空下で乾燥させて純生成物を淡黄色固体(10mg)として得た。
MS (APCI): C20H20N5O5Fについて430 (M+1)。
1 H-NMR (DMSO-d 6 ) δ: 1.84 (s, 3H); 3.36 - 3.58 (m, 6H); 3.82 (dd, 1H); 4.25 (t, 1H); 4.78 (m, 1H); 4.86 (m, 1H); 5.08 (t, 1H); 7.55 (d, 1H); 7.75 (d, 1H); 8.11 (dd, 1H); 8.21 (dd, 1H); 8.25 (t, 1H)。
19 F-NMR (DMSO-d 6 ) δ: -114.8 ppm。
この化合物の中間体は以下のように製造した。
酢酸(5R)−3−(3−フルオロ−フェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチルエステル
Figure 2006512352
(5R)−3−(3−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシメチルオキサゾリジン−2−オン(40g、0.189mol、UpjohnのWO94−13649参照)を窒素下、乾燥ジクロロメタン(400ml)中で撹拌することにより懸濁させた。トリエチルアミン(21g、0.208mol)及び4−ジメチルアミノピリジン(0.6g、4.9mmol)を加え、次いで無水酢酸(20.3g、0.199mol)を30分かけて滴下添加し、周囲温度で18時間撹拌を続けた。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(250ml)を加え、有機相を分離し、2%リン酸二水素ナトリウムで洗浄し、乾燥させ(硫酸マグネシウム)、ろ過及び蒸発させて所望の生成物(49.6g)を油として得た。
MS (ESP): C12H12FNO4について254 (MH+)
NMR (CDCl 3 ) δ:2.02 (s, 3H); 3.84 (dd, 1H); 4.16 (t, 1H); 4.25 (dd, 1H); 4.32 (dd, 1H); 4.95 (m, 1H); 6.95 (td, 1H); 7.32 (d, 1H); 7.43 (t, 1H); 7.51 (d, 1H)。
酢酸(5R)−3−(3−フルオロ−4−ヨード−フェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチルエステル
Figure 2006512352
酢酸(5R)−3−(3−フルオロ−フェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチルエステル(15.2g、60mmol)を、窒素下でクロロホルム(100ml)とアセトニトリル(100ml)の混合物中に溶解し、トリフルオロ酢酸銀(16.96g、77mmol)を加えた。ヨウ素(18.07g、71mmol)を激しく撹拌している溶液に30分かけて少しずつ加え、周囲温度で18時間撹拌を続けた。反応が完了しなかったので、更なる量のトリフルオロ酢酸銀(2.64g、12mmol)を加え、18時間撹拌を続けた。ろ過後、混合物をチオ硫酸ナトリウム溶液(3%、200ml)及びジクロロメタン(200ml)に加え、有機相を分離し、チオ硫酸ナトリウム(200ml)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(200ml)、食塩水(200ml)で洗浄し、乾燥させ(硫酸マグネシウム)、ろ過及び蒸発させた。粗生成物をイソヘキサン(100ml)中に懸濁させ、十分なジエチルエーテルを加え、1時間撹拌しながら褐色不純物を溶出した。ろ過により所望の生成物(24.3g)をクリーム状固体として得た。
MS (ESP): C12H11FINO4について380 (MH+)
NMR (DMSO-d 6 ) δ: 2.03 (s, 3H); 3.82 (dd, 1H); 4.15 (t, 1H); 4.24 (dd, 1H); 4.30 (dd, 1H); 4.94 (m, 1H); 7.19 (dd, 1H); 7.55 (dd, 1H) ; 7.84 (t, 1H)
(5R)−3−(3−フルオロ−4−ヨードフェニル)−5−ヒドロキシメチルオキサゾリジン−2−オン
Figure 2006512352
酢酸(5R)−3−(3−フルオロ−4−ヨードフェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチルエステル(30g、79mmol)を、メタノール(800ml)及びジクロロメタン(240ml)の混合物中の炭酸カリウム(16.4g、0.119mmol)で周囲温度で25分間処理し、次いで酢酸(10ml)及び水(500ml)を加えて直ちに中和した。沈殿物をろ過し、水洗し、ジクロロメタン(1.2L)に溶解した。該溶液を飽和炭酸水素ナトリウムで洗浄し、乾燥させた(硫酸マグネシウム)。ろ過及び蒸発により所望の生成物(23g)を得た。
MS (ESP): C10H9FINO3について338 (MH+)
NMR (DMSO-d 6 ) δ: 3.53 (m, 1H); 3.67 (m, 1H); 3.82 (dd, 1H); 4.07 (t, 1H); 4.70 (m, 1H); 5.20 (t, 1H); 7.21 (dd, 1H); 7.57 (dd, 1H); 7.81 (t, 1H)。
[(5R)−3−(3−フルオロ−4−ヨードフェニル)−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル]メチルメタンスルホネート
Figure 2006512352
(5R)−3−(3−フルオロ−4−ヨードフェニル)−5−(ヒドロキシメチル)−1,3−オキサゾリジン−2−オン(25.0g、74.2mmol)を0℃の塩化メチレン(250ml)中で撹拌した。トリエチルアミン(10.5g、104mmol)、次いでメタンスルホニルクロリド(11.2g、89.0mmol)を加え、反応を一晩撹拌し、ゆっくり室温に温めた。黄色溶液を炭酸水素ナトリウムで希釈し、化合物を塩化メチレンを用いて抽出した(3×250ml)。有機層を乾燥させ(硫酸マグネシウム)、ろ過及び濃縮して所望の生成物を淡黄色固体(30.3g)として得た。
MS (ESP): C11H11FINO5S について416 (MH+)
1 H-NMR (DMSO-d 6 ): 3.24 (s, 3H); 3.82 (dd, 1H); 4.17 (t, 1H); 4.43-4.52 (m, 2H); 4.99-5.03 (m, 1H); 7.21 (dd, 1H); 7.55 (dd, 1H); 7.83 (t, 1H)。
(5R)−5−(アジドメチル)−3−(3−フルオロ−4−ヨードフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2−オン
Figure 2006512352
[(5R)−3−(3−フルオロ−4−ヨードフェニル)−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル]メチルメタンスルホネート(6.14g、14.7mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(50ml)に溶解した。アジ化ナトリウム(1.92g、29.6mmol)を加え、反応を75℃で一晩撹拌した。黄色混合物を半飽和炭酸水素ナトリウムに加え、酢酸エチルを用いて抽出した。有機層を水で3回洗浄し、乾燥させ(硫酸マグネシウム)、ろ過、及び濃縮して標記化合物を黄色固体(4.72g)として得た。
MS (ESP): C10H8FIN4O2について363 (MH+)
1 H-NMR (DMSO-d 6 ): 3.72-3.82 (m, 3H); 4.14 (t, 1H); 4.89-4.94 (m, 1H); 7.22 (dd, 1H); 7.57 (dd, 1H); 7.83 (t, 1H)。
N−{[(5S)−3−(3−フルオロ−4−ヨードフェニル)−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル]メチル}アセトアミド
Figure 2006512352
(5R)−5−(アジドメチル)−3−(3−フルオロ−4−ヨードフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2−オン(5.00g、0.014mol)をチオ酢酸(10ml)中に懸濁させ、該溶液を窒素下室温で約16時間撹拌した。得られた懸濁液を真空下で濃縮した。粗生成物をメタノール/アセトンから結晶化し、次いでジクロロメタンを用いシリカゲル上クロマトグラフィーでさらに精製し、3.71gの標記生成物を白色固体として得た。
MS (ESP): C12H12FIN2O3について379 (MH+)
1 H-NMR(500MHz) (DMSO-d 6 ): 1.86 (s, 3H); 3.45 (t, 2H); 3.76 (dd, 1H); 4.14 (t, 1H); 4.78 (m, 1H); 7.22 (dd, 1H); 7.58 (dd, 1H); 7.87 (t, 1H); 8.28 (t, 1H)。
実施例5.3−(3−フルオロ−4−{6−[5−(ヒドロキシメチル)−4,5−ジヒドロ−3−イソオキサゾリル]−3−ピリダジニル}フェニル)−5−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イルメチル)−1,3−オキサゾリジン−2−オン
Figure 2006512352
[3−(6−クロロ−3−ピリダジニル)−4,5−ジヒドロ−5−イソオキサゾリル]メタノール(430mg,2.02mmol)、3−[3−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]−5−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イルメチル)−1,3−オキサゾリジン−2−オン(400mg,1.10mmol)、炭酸カリウム(415mg,3.0mmol)、及びテトラキス(トリフェニルホスフィノ)パラジウム(0)(230mg,0.2mmol)を合わせ、DMF(5ml)及び水(0.5ml)中に懸濁させた。該混合物を80℃で2時間加熱し、次いで水で希釈して20mlにした。固体を集め、水で濯ぎ、温DMSO(2ml)中に再懸濁させた。該懸濁液をジクロロメタン(3ml)及びエーテル(1ml)で希釈した。固体を回収し、エーテル及びメタノールで濯ぎ、真空下で乾燥させて純度90%の生成物を淡黄色固体として得た。該生成物を、分取用HPLCにより0.1%のトリフルオロ酢酸を含有する5〜95%アセトニトリル/水の傾斜溶離を用いて14分かけて再精製した。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮し、凍結乾燥させて10mgの標記化合物を得た。
MS (APCI): C20H18N7O4Fについて440 (M+1)。
1 H-NMR (DMSO-d 6 ) δ: 3.56 - 3.66 (m, 4H); 3.92 (m, 1H); 4.31 (t, 1H); 4.86 (m, 3H); 5.19 (m, 1H); 7.50 (d, 1H); 7.63 (d, 1H); 7.77 (s, 1H); 8.10 (dd, 1H); 8.20 (dd, 1H); 8.25 (t, 1H)。
19 F-NMR (DMSO-d 6 ) δ: -114.7 ppm; -73.7 ppm (トリフルオロアセテート)
上記の中間体は以下のように製造した。
(5R)−3−[3−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]−5−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イルメチル)−1,3−オキサゾリジン−2−オン
Figure 2006512352
(5R)−3−(3−フルオロ−4−ヨードフェニル)−5−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イルメチル)−1,3−オキサゾリジン−2−オン(実施例1参照、2g、5.15mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン2.62g(10.3mmol)、酢酸カリウム2.5g(25.5mmol)、及び1,1’−[ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)ジクロロメタン錯体0.38g(0.52mmol)をDMSO(15ml)中に懸濁させた。該混合物を80℃で40分間加熱し、透明黒色溶液を得た。次に酢酸エチル(150ml)を加え、混合物をセライトを通してろ過し、飽和食塩水で洗浄し(2×100ml)、硫酸ナトリウム上で乾燥及び蒸発させた。残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中40〜100%酢酸エチル、次いで酢酸エチル中1〜5%アセトニトリル)で精製し、生成物を結晶性の褐色固体、1.97g(98%)として得た。
1 H-NMR (300 MHz, DMSO-d 6 ) δ: 1.28 (s, 12H), 3.91 (dd, 1H); 4.23 (t, 1H); 4.83 (d, 2H); 5.14 (m, 1H); 7.27 (dd, 1H); 7.37 (dd, 1H); 7.62 (t, 1H); 7.75 (s, 1H); 8.16 (s, 1H)。
3−(クロロ−3−ピリダジニル)−4,5−ジヒドロ−5−イソオキサゾリル]メタノール
Figure 2006512352
6−クロロ−3−ピリダジンカルバルデヒドオキシム(1.9g;12.1mmol)及びアリルアルコール(2.5mL、36mmol)の10mL THF中溶液に、72mLの次亜塩素酸ナトリウム水溶液(37.5%、chlorox)を15分にわたり滴下した。この間に沈殿物が形成された。反応をさらに2時間撹拌し、200mlのメタノール/ジクロロメタン混合物5/95(v/v)を混合した。有機層を分離し、水性層を有機溶媒系で再度洗浄した(2×100mL)。有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。粗生成物を酢酸エチル/ヘキサン(1:1)の無勾配溶離液を用いてクロマトグラフィーで精製し、標記化合物を得た。
MS (APCI): C8H8N3O2Clについて214 (M+1)。
1 H-NMR (DMSO-d 6 ) δ: 3.06 - 3.66 (m, 4H); 4.71 (m, 1H); 7.50 (d, 1H); 7.63 (d, 1H)。
6−クロロ−3−ピリダジンカルバルデヒドオキシム
Figure 2006512352
6−クロロ−3−ピリダジンカルバルデヒド(1.9g、13.2mmol)を20mLのメタノール水溶液(1:1)中に懸濁させ、ヒドロキシルアミン塩酸塩(1.2g、17.1mmol)及び炭酸ナトリウム(1.1g、10.0mmol)を加えた。沈殿物が直ちに形成され、反応は20分後に完了した。該混合物を酢酸エチル(20mL)で洗浄し、分離し、水性層を酢酸エチルで抽出した(2×10mL)。有機層を合わせ、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過及び濃縮して乾燥させ、純標記化合物を得た(収率95%)。
1 H-NMR (DMSO-d 6 ) δ: 7.78 (d, 1H); 7.94 (d, 1H); 8.61 (s, 1H); 12.60 (s, 1H)。
6−クロロ−3−ピリダジンカルバルデヒド
Figure 2006512352
エチル6−クロロ−3−ピリダジンカルボキシレート(3.3g、17.6mmol)の150mL無水テトラヒドロフラン中溶液を氷浴中で冷却した。水素化ジイソブチルアルミニウム(35mL、トルエン中1M、35mmol)を5分間にわたりゆっくり加えた。10分後、薄層クロマトグラフィー(溶離液としてヘキサン中40%酢酸エチル)により全出発材料の消費が示されたので、反応を20mLの氷水でクエンチングし、1NのHCl水溶液及び飽和炭酸水素ナトリウム溶液で中和した。該溶液をジクロロメタンで抽出した(3×150mL)。有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮乾固して2.2g(85%)の標記化合物を得た。
1 H-NMR (DMSO-d 6 ) δ: 8.10 (s, 2H); 10.10 (s, 1H)。
実施例6.(5R)−3−(3−フルオロ−4−{2−[5−(ヒドロキシメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル]ピリミジン−5−イル}フェニル)−5−{[4−(フルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]メチル}−1,3−オキサゾリジン−2−オン
Figure 2006512352
[3−(5−ブロモピリミジン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−イソオキサゾール−5−イル]メタノール(204mg,0.790mmol)、(5R)−3−[3−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]−5−{[4−(フルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]メチル}−1,3−オキサゾリジン−2−オン(0.332mg,5.15mmol)、炭酸カリウム(327mg,2.37mmol)、及びテトラキス(トリフェニルホスフィノ)パラジウム(0)(91mg,0.079mmol)を合わせ、DMF(4ml)及び水(0.4ml)中に懸濁させた。該混合物を80℃で2時間加熱し、次いで水で希釈して7mlにした。固体を集め、水で濯ぎ、温DMSO(3ml)中に再懸濁させた。該懸濁液をジクロロメタン(5ml)及びエーテル(4ml)で希釈した。固体を回収し、エーテル及びメタノールで濯ぎ、真空下で乾燥させて純生成物を淡黄色固体(90mg)として得た。
MS (APCI): C21H19N7O4F2について472 (M+1)
1 H NMR (DMSO-d 6 ) δ: 3.45-3.56 (m, 4H); 4.00 (m, 1H); 4.33 (t, 1H); 4.88-4.90 (m, 3H); 5.06 (t, 1H); 5.18 (m, 1H); 5.39 (s,1H); 5.55 (s,1H); 7.49 (dd, 1H); 7.67 (dd, 1H); 7.80 (t, 1H); 8.39 (d, 1H); 9.11 (s, 2H)。
上記化合物の中間体は以下のように製造した。
3−(5−ブロモピリミジン−2−イル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−5−イル]メタノール
Figure 2006512352
塩化メチルマグネシウム(テトラヒドロフラン中3M、13.7mL、41.04mmol)を2−ヨード−5−ブロモ−ピリミジン(7.7g、27.4mmol)のテトラヒドロフラン(70mL)中溶液に−78℃でゆっくり加えた。黄色溶液を30分間撹拌し、次いでジメチルホルムアミド(21.2ml、273mmol)を加えた。該溶液を室温にゆっくり温め、2時間撹拌した。メタノール(50ml)及び水(50ml)を加えた後ヒドロキシルアミン塩酸塩(3.77g、54.7mmol)及び炭酸ナトリウム(1.74g、16.4mmol)を加え、反応混合物を1時間撹拌した。該懸濁液をジクロロメタン(200ml)と水(150ml)の混合物に注いだ。有機相を分離し、水性相をジクロロメタンで洗浄した(2×200ml)。有機相を合わせ、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、真空中で濃縮してオキシム中間体を得た。該オキシム中間体をテトラヒドロフラン(100ml)に溶解し、アリルアルコール(7.5ml、109mmol)を加え、次いで漂白剤(195ml、136mmol)を加えた。該反応混合物を室温で2時間撹拌した後テトラヒドロフランで抽出した(2×250ml)。有機相を合わせ、濃縮した。残渣をシリカゲル上クロマトグラフィーで酢酸エチル中50%ヘキサンで溶離して標記化合物(1.5g)を得た。
MS (APCI): C8H8N3O2Br について258 (M+1)
NMR (DMSO-d 6 ) δ: 3.20-3.56 (m, 4H); 4.82 (m, 1H); 5.02 (m, 1H); 9.09 (s, 2H)。
(5R)−5−{[4−(フルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]メチル}−3−[3−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]−1,3−オキサゾリジン−2−オン
Figure 2006512352
(5R)−3−(3−フルオロ−4−ヨードフェニル)−5−{[4−(フルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]メチル}−1,3−オキサゾリジン−2−オン(4.0g、9.5mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(6.0g、23.75mmol)、酢酸カリウム(3.24g、33.25mmol)、及び1,1’−[ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)ジクロロメタン錯体(0.695g、0.95mmol)をDMSO(25ml)中に懸濁させた。該混合物を80℃で90分間加熱し、透明黒色溶液を得た。室温への冷却後、酢酸エチル(250ml)を加え、混合物をセライトを通してろ過し、飽和NaClで洗浄し(2×100ml)、硫酸ナトリウム上で乾燥及び濃縮乾固させた。暗色残渣をジクロロメタン(30ml)に溶解し、次いでヘキサン(100ml)をゆっくり加え、得られた沈殿物をろ過し、ヘキサン中5%ジクロロメタンで洗浄し、所望生成物(2.73g)として回収した。これをさらに精製せず中間体としてそのまま使用した。
この実施例の中間体は以下のように製造した。
(5R)−3−(3−フルオロ−4−ヨードフェニル)−5−[(4−フルオロメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチル]オキサゾリジン−2−オン
Figure 2006512352
(5R)−3−(3−フルオロ−4−ヨードフェニル)−5−[(4−ブロモメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチル]オキサゾリジン−2−オン(6.94g、14.4mmol)をアセトニトリル(250mL)及び水(1.5mL)中に溶解/懸濁させた。フッ化カリウム(4.19g、72.1mmol)を加え、次いで1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート(18.4mL)を加え、溶液を一晩90℃に加熱した。これを酢酸エチルで希釈し、水洗し、硫酸マグネシウム上で乾燥させた。酢酸エチルによるシリカゲル上クロマトグラフィーで2.7g(45%)の標記化合物をオフホワイト色の非晶質固体として得た。
MS (ESP): C13H11F2IN4O2について421.34 (MH+)
1 H-NMR (DMSO-d 6 ) δ: 3.88 (dd, 1H); 4.23 (dd, 1H); 4.84 (m, 2H); 5.14 (m, 1H); 5.45 (d, 2H, JH,F 52 Hz); 7.14 (m, 1H); 7.49 (m, 1H); 7.81 (m, 1H); 8.34 (d, 1H)。
(5R)−3−(3−フルオロ−4−ヨードフェニル)−5−[(4−ブロモメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチル]オキサゾリジン−2−オン
Figure 2006512352
(5R)−3−(3−フルオロ−4−ヨードフェニル)−5−[(4−ヒドロキシメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチル]オキサゾリジン−2−オン(14.7g、35.1mmol)をジクロロメタン(1L)中に懸濁させた。四臭化炭素(12.16g、36.7mmol)を加え、これを0℃に冷却してトリフェニルホスフィン(12.34g、61.2mmol)を加えた。該混合物を0℃で30分間、次いで室温で一晩撹拌した。後処理として、反応混合物をシリカゲルカラムに注ぎ、ヘキサン/酢酸エチル(1:1)、次いで酢酸エチル/メタノール(95:5)で溶離した。生成物含有画分をプールし、酢酸エチルから再結晶化して14gの標記化合物を無色固体として得た。
MS (ESP): C13H11BrFIN4O2について482.69 (Br81のMH+ )
1 H-NMR (DMSO-d 6 ) δ: 3.87 (dd, 1H); 4.23 (dd, 1H); 4.74 (s, 2H); 4.81 (m, 2H); 5.12 (m, 1H); 7.14 (m, 1H); 7.49 (m, 1H); 7.81 (m, 1H); 8.22 (d, 1H)。
(5R)−3−(3−フルオロ−4−ヨードフェニル)−5−[(4−ヒドロキシメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチル]オキサゾリジン−2−オン
Figure 2006512352
(5R)−3−(3−フルオロ−4−ヨードフェニル)−5−(アジドメチル)オキサゾリジン−2−オン(10g、28mmol)をアセトニトリル(80mL)に溶解した。プロパルギルアルコール(3.2mL、56mmol)、次いでCuI(526mg、2.8mmol)を加え、これを一晩撹拌した。凝固した反応混合物を酢酸エチル/アセトニトリルで抽出し、水洗し、硫酸マグネシウム上で乾燥させた。溶媒を真空下で蒸発させて12.3gの粗生成物(定量的)を得た。
MS (ESP): C13H12FIN4O3について419.13 (MH+)
1 H-NMR (DMSO-d 6 ) δ: 3.88 (dd, 1H); 4.23 (dd, 1H); 4.51 (d, 2H); 4.80 (m, 2H); 5.14 (m, 1H); 5.22 (dd, 1H); 7.16 (m, 1H); 7.51 (m, 1H); 7.83 (m, 1H); 8.01 (d, 1H)。
(5R)−3−(3−フルオロ−4−ヨードフェニル)−5−(アジドメチル)オキサゾリジン−2−オン
Figure 2006512352
国際特許出願WO03/035648 A1参照。

Claims (15)

  1. 式(I):
    Figure 2006512352
    の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、又はインビボで加水分解可能なエステルであって、
    式(I)中、
    Cは、ビアリール基C’−C”:
    Figure 2006512352
    であり、
    前記C”は、以下のC”−1〜C”−3:
    Figure 2006512352
    に示されているようなベンゼン−1,4−ジイル、チエン−2,5−ジイル、及びピリド−2,5−ジイルから選ばれるヘテロアリール又はアリール基であり、そして
    C’は、以下のC’−1〜C’−9:
    Figure 2006512352
    に示されているようなピリダジン−3,6−ジイル、ピラジン−2,5−ジイル、ピリミジン−2,5−ジイル(いずれの配向でも)、1,3,4−チアジアゾール−2,5−ジイル、チアゾール−2,5−ジイル(いずれの配向でも)、及びチアゾール−2,4−ジイル(いずれの配向でも)から選ばれるヘテロアリール基であり、その結果、中心フラグメントCは、以下の基D〜AD:
    Figure 2006512352
    Figure 2006512352
    のいずれか一つによって表され、
    前記基D〜ADは、環A及びBに[(A−C’)及び(C”−B)]で示される配向で結合しており;
    前記A及びBは、
    Figure 2006512352
    から独立して選ばれ、
    前記Aは、(I)に示すように、3位を介して基Cの環C’に連結され、そして(I)に示すように、独立して4及び5位で一つ以上の置換基−(Ra)mによって置換されており;
    前記Bは、(I)に示すように、3位を介して基Cの環C”に連結され、そして(I)に示すように、独立して5位で置換基−CH−Rbによって置換されており;
    b及びRbは、H、F、Cl、OMe、Me、Et及びCFから独立して選ばれ;
    b’及びRb’は、H、OMe、Me、Et及びCFから独立して選ばれ;
    aは、H、Br、F、Cl、OMe、SMe;Me、Et及びCFから独立して選ばれ;
    a’及びRa’は、H、OMe、SMe;Me、Et及びCFから独立して選ばれ;
    aは、H、(1−4C)アルキル、Br、F、Cl、OH、(1−4C)アルコキシ、−S(O)(1−4C)アルキル(式中、n=0、1、又は2)、アミノ、(1−4C)アルキルカルボニルアミノ−、ニトロ、シアノ、−CHO、−CO(1−4C)アルキル、−CONH及び−CONH(1−4C)アルキルから独立して選ばれ;
    a’及びRa’は、H、(1−4C)アルキル、OH、(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルキルチオ、アミノ、(1−4C)アルキルカルボニルアミノ−、ニトロ、シアノ、−CHO、−CO(1−4C)アルキル、−CONH及び−CONH(1−4C)アルキルから独立して選ばれ;
    前記Ra、Ra’、Ra’の一つは、環Aの4位の置換基Ra及び環A及び環C’と一緒になって5〜7員環を形成してもよく;
    前記いずれかの(1−4C)アルキルは、所望によりF、OH、(1−4C)アルコキシ、−S(O)(1−4C)アルキル(式中、n=0、1、又は2)又はシアノで置換されていてもよく;
    前記環C’がジアジン環(D、E、F、G、M、N、O、P、V、W、X、Y)の場合、環窒素の一つは所望によりN−オキシドに酸化されていてもよく;
    aは、以下のRa1〜Ra5、すなわち、
    a1:AR1、AR2、AR2a、AR2b、AR3、AR3a、AR3b、AR4、AR4a、CY1、CY2;
    a2:シアノ、カルボキシ、(1−4C)アルコキシカルボニル、−C(=W)NRvRw[式中、WはO又はSであり、Rv及びRwは独立してH、又は(1−4C)アルキルであり、前記Rv及びRwはそれらが結合しているアミド又はチオアミドの窒素と一緒になって5〜7員環を形成することもでき、該環は、所望によりそのようにして形成された環の1個の炭素原子の代わりにN、O、S(O)から選ばれる追加のヘテロ原子を有していてもよく;前記環がピペラジン環の場合、該環は所望により前記追加の窒素上で、(1−4C)アルキル、(3−6C)シクロアルキル、(1−4C)アルカノイル、−COO(1−4C)アルキル、−S(O)(1−4C)アルキル(式中、n=1又は2)、−COOAR1、−CS(1−4C)アルキル及び−C(=S)O(1−4C)アルキルから選ばれる基によって置換されていてもよく;前記任意の(1−4C)アルキル、(1−4C)アルカノイル及び(3−6C)シクロアルキル置換基は、そのような置換基がピペラジン環の窒素原子に隣接する炭素上にない限り、それ自体シアノ、ヒドロキシ又はハロで置換されていてもよい]、エテニル、2−(1−4C)アルキルエテニル、2−シアノエテニル、2−シアノ−2−((1−4C)アルキル)エテニル、2−ニトロエテニル、2−ニトロ−2−((1−4C)アルキル)エテニル、2−((1−4C)アルキルアミノカルボニル)エテニル、2−((1−4C)アルコキシカルボニル)エテニル、2−(AR1)エテニル、2−(AR2)エテニル、2−(AR2a)エテニル;
    a3:(1−10C)アルキル
    {所望により、ヒドロキシ、(1−10C)アルコキシ、(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルキルカルボニル、ホスホリル[−O−P(O)(OH)並びにそのモノ及びジ−(1−4C)アルコキシ誘導体]、ホスフィリル[−O−P(OH)並びにそのモノ−及びジ−(1−4C)アルコキシ誘導体]、及びアミノからそれぞれ独立して選ばれる1個以上の基によって置換され(ジェミナル二置換を含む);及び/又は所望により、カルボキシ、ホスホネート[ホスホノ、−P(O)(OH)、並びにそのモノ−及びジ−(1−4C)アルコキシ誘導体]、ホスフィネート[−P(OH)並びにそのモノ−及びジ−(1−4C)アルコキシ誘導体]、シアノ、ハロ、トリフルオロメチル、(1−4C)アルコキシカルボニル、(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシカルボニル、(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシカルボニル、(1−4C)アルキルアミノ、ジ((1−4C)アルキル)アミノ、(1−6C)アルカノイルアミノ−、(1−4C)アルコキシカルボニルアミノ−、N−(1−4C)アルキル−N−(1−6C)アルカノイルアミノ−、−C(=W)NRvRw[式中、WはO又はSであり、Rv及びRwは独立してH、又は(1−4C)アルキルであり、前記Rv及びRwはそれらが結合しているアミド又はチオアミドの窒素と一緒になって5〜7員環を形成することもでき、該環は、所望によりそのようにして形成された環の1個の炭素原子の代わりにN、O、S(O)から選ばれる追加のヘテロ原子を有していてもよく;前記環がピペラジン環の場合、該環は所望により前記追加の窒素上で、(1−4C)アルキル、(3−6C)シクロアルキル、(1−4C)アルカノイル、−COO(1−4C)アルキル、−S(O)(1−4C)アルキル(式中、n=1又は2)、−COOAR1、−CS(1−4C)アルキル及び−C(=S)O(1−4C)アルキルから選ばれる基によって置換されていてもよい]、(=NORv)(式中、Rvは前述の定義の通り)、(1−4C)アルキルS(O)NH−、(1−4C)アルキルS(O)−((1−4C)アルキル)N−、フルオロ(1−4C)アルキルS(O)NH−、フルオロ(1−4C)アルキルS(O)((1−4C)アルキル)N−、(1−4C)アルキルS(O)−、CY1、CY2、AR1、AR2、AR3、AR1−O−、AR2−O−、AR3−O−、AR1−S(O)−、AR2−S(O)−、AR3−S(O)−、AR1−NH−、AR2−NH−、AR3−NH−(pは1又は2、qは0、1又は2)、そしてAR2及びAR3含有基のAR2a、AR2b、AR3a及びAR3bバージョン、そしてさらに(1−6C)アルカノイルオキシ(1−4C)アルコキシ、カルボキシ(1−4C)アルコキシ、ハロ(1−4C)アルコキシ、ジハロ(1−4C)アルコキシ、トリハロ(1−4C)アルコキシ、モルホリノ−エトキシ、(N’−メチル)ピペラジノ−エトキシ、2−、3−、又は4−ピリジル(1−6C)アルコキシ、N−メチル(イミダゾ−2又は3−イル)(1−4C)アルコキシ、イミダゾ−1−イル(1−6C)アルコキシから選ばれる1個の基で置換されている};そしてRa3上の任意の置換基に存在する任意の(1−4C)アルキル、(1−4C)アルカノイル及び(3−6C)シクロアルキル基は、そのような置換基がヘテロ原子(存在する場合)に隣接する炭素上にない限り、それ自体シアノ、ヒドロキシ、ハロ、アミノ、(1−4C)アルキルアミノ及びジ(1−4C)アルキルアミノから選ばれる1又は2個の基で置換されていてもよい;
    a4:R14C(O)O(1−6C)アルキル、式中、R14は、AR1、AR2、AR2a、AR2b、(1−4C)アルキルアミノ、又は(1−10C)アルキル(所望により(Ra3)で定義したように置換されている)であるか、又はその代わりにR14は、ベンジルオキシ−(1−4C)アルキル、ナフチルメチル、(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ、イミダゾ−1−イル(1−6C)アルコキシ(1−4C)アルキル、モルホリノ−エトキシ(1−4C)アルキル、(N’−メチル)ピペラジノ−エトキシ(1−4C)アルキル、2−、3−、又は4−ピリジル(1−6C)アルキルオキシ(1−4C)アルキル、2−、3−、又は4−ピリジル(1−6C)アルキルアミノ(1−4C)アルキル、2−、3−、又は4−ピリジル(1−6C)アルキルスルホニル(1−4C)アルキル、又はN−メチル(イミダゾ−2又は3−イル)(1−4C)アルキルオキシ(1−4C)アルキルであり;
    a5:F、Cl、ヒドロキシ、メルカプト、(1−4C)アルキルS(O)−(p=0、1又は2)、−OSO(1−4C)アルキル、−NR1213、−O(1−4C)アルカノイル、−ORa3;
    から独立して選ばれ;
    mは0、1又は2であり;
    前記環Aの4又は5位の2個の置換基Raは、一緒になって5〜7員のスピロ環を形成してもよく;
    前記環Aの4及び5位の2個の置換基Raは、一緒になって5〜7員の縮合環を形成してもよく;
    bは、ヒドロキシ、−OSi(トリ−(1−6C)アルキル)(式中、3個の(1−6C)アルキル基は全ての可能な(1−6C)アルキル基から独立して選ばれる)、−NRC(=W)R、−OC(=O)R
    Figure 2006512352
    から独立して選ばれ、前記WはO又はSであり;
    は、水素、アミノ、(1−8C)アルキル、−NHR12、−N(R12)(R13)、−OR12又は−SR12、(2−4C)アルケニル、−(1−8C)アルキルアリール、モノ−、ジ−、トリ−及びペル−ハロ(1−8C)アルキル、−(CH(3−6C)シクロアルキル又は−(CH(3−6C)シクロアルケニル(pは0、1又は2)、そしてさらに(2−6C)アルキル(メチル、クロロ、ブロモ、フルオロ、メトキシ、メチルチオ、アジド及びシアノから独立して選ばれる1、2又は3個の置換基によって置換されている)、及びメチル(メチル、クロロ、ブロモ、フルオロ、メトキシ、メチルチオ、ヒドロキシ、ベンジルオキシ、エチニル、(1−4C)アルコキシカルボニル、アジド及びシアノから独立して選ばれる1、2又は3個の置換基によって置換されている)であり;
    は、水素、(3−6C)シクロアルキル、フェニルオキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル、フルオレニルオキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル、(1−6C)アルキル(所望によりシアノ又は(1−4C)アルコキシカルボニルで置換されている)、−CO、−C(=O)R、−C(=O)SR、−C(=S)R、P(O)(OR)(OR10)及び−SO11であり、前記R、R、R10及びR11は以下に定義の通りであり;
    HET−1は、HET−1A及びHET−1Bから選ばれ、
    HET−1Aは、N、O及びSから独立して選ばれる2〜4個のヘテロ原子を含有するC−連結5員ヘテロアリール環であり;前記環は、所望により、C原子上でオキソ又はチオキソ基によって置換されており;及び/又は前記環は、所望により、任意の利用可能なC原子上で以下に定義されたRTから選ばれる1又は2個の置換基によって、及び/又は利用可能な窒素原子上で(該環がそれによって第四級化されない限り)(1−4C)アルキルによって置換されており;
    HET−1Bは、2又は3個の窒素ヘテロ原子を含有するC−連結6員ヘテロアリール環であり;前記環は、所望により、C原子上でオキソ又はチオキソ基によって置換されており;及び/又は前記環は、所望により、任意の利用可能なC原子上で以下に定義されたRTから選ばれる1、2又は3個の置換基によって、及び/又は利用可能な窒素原子上で(該環がそれによって第四級化されない限り)(1−4C)アルキルによって置換されており;
    HET−2は、HET−2A及びHET−2Bから選ばれ、
    HET−2Aは、(i)1〜3個の更なる窒素ヘテロ原子又は(ii)O及びSから選ばれる更なるヘテロ原子と任意の更なる窒素ヘテロ原子、のいずれかを含有するN−連結5員完全又は部分不飽和ヘテロサイクリック環であり;前記環は、所望により、連結N原子に隣接するC原子以外のC原子上でオキソ又はチオキソ基によって置換されており;及び/又は前記環は、所望により、連結N原子に隣接するC原子以外の任意の利用可能なC原子上で以下に定義されたRTから選ばれる1個の置換基によって、及び/又は連結N原子に隣接するN原子以外の利用可能な窒素原子上で(該環がそれによって第四級化されない限り)(1−4C)アルキルによって置換されており;
    HET−2Bは、合計3個までの窒素ヘテロ原子(連結ヘテロ原子を含む)を含有するN−連結6員ジヒドロヘテロアリール環であり、前記環は、連結N原子に隣接するC原子以外の適切なC原子上でオキソ又はチオキソによって置換されており、及び/又は前記環は、所望により、連結N原子に隣接するC原子以外の任意の利用可能なC原子上で以下に定義されたRTから独立して選ばれる1又は2個の置換基によって、及び/又は連結N原子に隣接するN原子以外の利用可能な窒素原子上で(該環がそれによって第四級化されない限り)(1−4C)アルキルによって置換されており;
    RTは、以下の群:
    (RTa1) 水素、ハロゲン、(1−4C)アルコキシ、(2−4C)アルケニルオキシ、(2−4C)アルケニル、(2−4C)アルキニル、(3−6C)シクロアルキル、(3−6C)シクロアルケニル、(1−4C)アルキルチオ、アミノ、アジド、シアノ及びニトロ、そしてさらに(1−4C)アルコキシカルボニル;又は
    (RTa2) (1−4C)アルキルアミノ、ジ−(1−4C)アルキルアミノ、及び(2−4C)アルケニルアミノ;
    の置換基から選ばれ;
    又はRTは、以下の群:
    (RTb1) (1−4C)アルキル基(所望により、ヒドロキシ、(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルキルチオ、シアノ及びアジドから選ばれる1個の置換基によって置換されている);又は
    (RTb2) (1−4C)アルキル基(所望により、(2−4C)アルケニルオキシ、(3−6C)シクロアルキル、及び(3−6C)シクロアルケニルから選ばれる1個の置換基によって置換されている);
    から選ばれ;
    又はRTは、以下の群:
    (RTc) O、N及びS(所望により酸化されている)から独立して選ばれる1又は2個のヘテロ原子を含有し、環窒素又は炭素原子を介して連結されている完全飽和4員モノサイクリック環;
    から選ばれ;
    (RTa1)又は(RTa2)、(RTb1)又は(RTb2)、又は(RTc)の中でアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル又はシクロアルケニル部分を含有するRT置換基の各出現において、それぞれのそのような部分は所望により利用可能な炭素原子上で、F、Cl、Br、OH及びCNから独立して選ばれる1、2、3個又はそれ以上の置換基で置換されており;
    は、シアノ、−COR12、−COOR12、−CONHR12、−CON(R12)(R13)、−SO12、−SONHR12、−SON(R12)(R13)又はNOであり、前記R12及びR13は以下に定義の通りであり;
    は、水素、アミノ、(1−8C)アルキル、−NHR12、−N(R12)(R13)、−OR12又は−SR12、(2−4C)アルケニル、−(1−8C)アルキルアリール、モノ−、ジ−、トリ−及びペル−ハロ(1−8C)アルキル、−(CH)p(3−6C)シクロアルキル又は−(CH)p(3−6C)シクロアルケニル(式中、pは0、1又は2)であり;
    は、水素、(3−6C)シクロアルキル、フェニル、ベンジル、(1−5C)アルカノイル、(1−6C)アルキル(所望により、(1−5C)アルコキシカルボニル、ヒドロキシ、シアノ、3個までのハロゲン原子及び−NR1516(前記R15及びR16は、水素、フェニル(所望により、ハロゲン、(1−4C)アルキル及び1、2、3個又はそれ以上のハロゲン原子で置換された(1−4C)アルキルから選ばれる1個以上の置換基で置換されている)及び(1−4C)アルキル(所望により、1、2、3個又はそれ以上のハロゲン原子で置換されている)から独立して選ばれるか、又は任意のN(R15)(R16)基について、R15及びR16はさらに、それらが結合している窒素原子と一緒になって、ピロリジニル、ピペリジニル又はモルホリニル環を形成してもよい)から独立して選ばれる置換基によって置換されている)であり;
    及びR10は、水素及び(1−4C)アルキルから独立して選ばれ;
    11は(1−4C)アルキル又はフェニルであり;
    12及びR13は、水素、フェニル(所望により、ハロゲン、(1−4C)アルキル及び1、2、3個又はそれ以上のハロゲン原子で置換された(1−4C)アルキルから選ばれる1個以上の置換基で置換されている)及び(1−4C)アルキル(所望により、1、2、3個又はそれ以上のハロゲン原子で置換されている)から独立して選ばれるか、又は任意のN(R12)(R13)基について、R12及びR13はさらに、それらが結合している窒素原子と一緒になって、非置換又は置換ピロリジニル、ピペリジニル又はモルホリニル環を形成してもよく、前記環は、所望により、(1−4C)アルキル、(3−6C)シクロアルキル、(1−4C)アルカノイル、−COO(1−4C)アルキル、−S(O)(1−4C)アルキル(式中、n=1又は2)、−COOAR1、−CS(1−4C)アルキル及び−C(=S)O(1−4C)アルキルから選ばれる1個の基によって置換されていてもよく;
    AR1は、所望により置換されたフェニル又は所望により置換されたナフチルであり;
    AR2は、所望により置換された、O、N及びSから独立して選ばれる4個までのヘテロ原子を含有する5又は6員の完全不飽和(すなわち最大不飽和度を有する)単環式ヘテロアリール環であり(ただし、O−O、O−S又はS−S結合を全く含有しない)、そして環炭素原子、又は該環がそれによって第四級化されなければ環窒素原子を介して連結されており;
    AR2aは、AR2の部分水素化バージョンであり(すなわち、完全ではないが多少の不飽和度を保持しているAR2系)、そして環炭素原子を介して連結されるか又は該環がそれによって第四級化されなければ環窒素原子を介して連結されており;
    AR2bは、AR2の完全水素化バージョンであり(すなわち、不飽和を持たないAR2系)、そして環炭素原子を介して連結されるか又は環窒素原子を介して連結されており;
    AR3は、所望により置換された、O、N及びSから独立して選ばれる4個までのヘテロ原子を含有する8、9又は10員の完全不飽和(すなわち最大不飽和度を有する)二環式ヘテロアリール環であり(ただし、O−O、O−S又はS−S結合を全く含有しない)、そして該二環系を構成するいずれかの環の環炭素原子を介して連結されており;
    AR3aは、AR3の部分水素化バージョンであり(すなわち、完全ではないが多少の不飽和度を保持しているAR3系)、そして該二環系を構成するいずれかの環の環炭素原子を介して連結されるか又は該環がそれによって第四級化されなければ環窒素原子を介して連結されており;
    AR3bは、AR3の完全水素化バージョンであり(すなわち、不飽和を持たないAR3系)、そして該二環系を構成するいずれかの環の環炭素原子を介して連結されるか又は環窒素原子を介して連結されており;
    AR4は、所望により置換された、O、N及びSから独立して選ばれる4個までのヘテロ原子を含有する13又は14員の完全不飽和(すなわち最大不飽和度を有する)三環式ヘテロアリール環であり(ただし、O−O、O−S又はS−S結合を全く含有しない)、そして該三環系を構成する任意の環の環炭素原子を介して連結されており;
    AR4aは、AR4の部分水素化バージョンであり(すなわち、完全ではないが多少の不飽和度を保持しているAR4系)、そして該三環系を構成する任意の環の環炭素原子を介して連結されるか又は該環がそれによって第四級化されなければ環窒素原子を介して連結されており;
    CY1は、所望により置換されたシクロブチル、シクロペンチル又はシクロヘキシル環であり;
    CY2は、所望により置換されたシクロペンテニル又はシクロヘキセニル環であり;
    前記AR1、AR2、AR2a、AR2b、AR3、AR3a、AR3b、AR4、AR4a、CY1及びCY2上(利用可能な炭素原子上)の任意の置換基は、(1−4C)アルキル{所望により、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、(1−4C)アルキルS(O)−(qは0、1又は2)、(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルコキシカルボニル、シアノ、ニトロ、(1−4C)アルカノイルアミノ、−CONRvRw又は−NRvRwから独立して選ばれる置換基で置換されている}、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、ハロ、ニトロ、シアノ、チオール、(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルカノイルオキシ、ジメチルアミノメチレンアミノカルボニル、ジ(N−(1−4C)アルキル)アミノメチルイミノ、カルボキシ、(1−4C)アルコキシカルボニル、(1−4C)アルカノイル、(1−4C)アルキルSOアミノ、(2−4C)アルケニル{所望により、カルボキシ又は(1−4C)アルコキシカルボニルで置換されている}、(2−4C)アルキニル、(1−4C)アルカノイルアミノ、オキソ(=O)、チオキソ(=S)、(1−4C)アルカノイルアミノ{前記(1−4C)アルカノイル基は所望によりヒドロキシで置換されている}、(1−4C)アルキルS(O)−(qは0、1又は2){前記(1−4C)アルキル基は所望により、シアノ、ヒドロキシ及び(1−4C)アルコキシから独立して選ばれる1個以上の基で置換されている}、−CONRvRw又は−NRvRw[前記Rvは水素又は(1−4C)アルキルであり;Rwは水素又は(1−4C)アルキルである]から独立して選ばれる3個までの置換基であり;
    そして、AR1、AR2、AR2a、AR2b、AR3、AR3a、AR3b、AR4、AR4a、CY1及びCY2上(利用可能な炭素原子上)と、アルキル基上(特に断りのない限り)も含めた更なる任意の置換基は、トリフルオロメトキシ、ベンゾイルアミノ、ベンゾイル、フェニル{所望により、ハロ、(1−4C)アルコキシ又はシアノから独立して選ばれる3個までの置換基で置換されている}、フラン、ピロール、ピラゾール、イミダゾール、トリアゾール、ピリミジン、ピリダジン、ピリジン、イソオキサゾール、オキサゾール、イソチアゾール、チアゾール、チオフェン、ヒドロキシイミノ(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシイミノ(1−4C)アルキル、ハロ−(1−4C)アルキル、(1−4C)アルカンスルホンアミド、−SONRvRw[前記Rvは水素又は(1−4C)アルキルであり;Rwは水素又は(1−4C)アルキルである]から独立して選ばれる3個までの置換基であり;そして
    AR2、AR2a、AR2b、AR3、AR3a、AR3b、AR4及びAR4a上の任意の置換基は(利用可能な窒素原子上、そのような置換が第四級化をもたらさない場合)、(1−4C)アルキル、(1−4C)アルカノイル{前記(1−4C)アルキル及び(1−4C)アルカノイル基は、所望により、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、トリフルオロメチル、(1−4C)アルキルS(O)−(qは0、1又は2)、(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルコキシカルボニル、(1−4C)アルカノイルアミノ、−CONRvRw又は−NRvRw[前記Rvは水素又は(1−4C)アルキルであり;Rwは水素又は(1−4C)アルキルである]から独立して選ばれる(好ましくは1個の)置換基で置換されている}、(2−4C)アルケニル、(2−4C)アルキニル、(1−4C)アルコキシカルボニル又はオキソ(N−オキシドを形成するため)である
    式(I)の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、又はインビボで加水分解可能なエステル。
  2. 基Cが基D〜Lのいずれか一つによって表される、請求項1に記載の式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩、又はインビボで加水分解可能なエステル。
  3. a及びRbが、−NHCO(1−4C)アルキル、−NHCO(1−4C)シクロアルキル、−NHCS(1−4C)アルキル、−N(R)−HET−1及びHET−2から独立して選ばれる、請求項1又は請求項2に記載の式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩、又はインビボで加水分解可能なエステル。
  4. HET−2Aが、以下の構造(Za)〜(Zf):
    Figure 2006512352
    [式中、u及びvは独立して0又は1である]から選ばれる、請求項1、請求項2又は請求項3に記載の式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩、又はインビボで加水分解可能なエステル。
  5. RTが、
    (a)水素;
    (b)ハロゲン;
    (c)シアノ;
    (d)(1−4C)アルキル;
    (e)フルオロメチル、クロロメチル、ブロモメチル、シアノメチル、アジドメチル、ヒドロキシメチル;
    (f)ジフルオロメチル、及びトリフルオロメチル
    から選ばれる、請求項4に記載の式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩、又はインビボで加水分解可能なエステル。
  6. A及びBの少なくとも一つがオキサゾリジノンである、前記請求項のいずれか1項に記載の式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩、又はインビボで加水分解可能なエステル。
  7. A及びBが両方ともオキサゾリジノンである、前記請求項のいずれか1項に記載の式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩、又はインビボで加水分解可能なエステル。
  8. 基Cが、基F、H及びIから選ばれる、前記請求項のいずれか1項に記載の式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩、又はインビボで加水分解可能なエステル。
  9. a、A、C、B及びRbが前記請求項のいずれか1項に記載の通りである、式(Ia):
    Figure 2006512352
    の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩、又はインビボで加水分解可能なエステル。
  10. 前記請求項のいずれか1項に記載の化合物のプロドラッグ。
  11. 温血動物に抗菌効果をもたらすための方法であって、前記動物に、請求項1〜9のいずれか1項に記載の本発明の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、又はインビボで加水分解可能なエステルの有効量を投与することを含む方法。
  12. 医薬品として使用するための、請求項1〜9のいずれか1項に記載の本発明の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、又はインビボで加水分解可能なエステル。
  13. 温血動物に抗菌効果をもたらすのに使用するための医薬品製造における、請求項1〜9のいずれか1項に記載の本発明の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、又はインビボで加水分解可能なエステルの使用。
  14. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の本発明の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩又はインビボで加水分解可能なエステル、及び製薬学的に許容しうる希釈剤又は担体を含む医薬組成物。
  15. 請求項1に記載の式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩又はインビボで加水分解可能なエステルの製造法であって、プロセス(a)〜(h)の一つと、以後は必要に応じて:
    i)保護基があれば除去し;
    ii)プロドラッグ(例えばインビボで加水分解可能なエステル)を形成し;及び/又は
    iii)製薬学的に許容しうる塩を形成する;
    を含み、
    前記プロセス(a)〜(h)は:
    (a)化合物中の置換基を変更する、又は置換基を本発明の別の化合物に導入することによる;
    (b)式(IIa)(式中、Xはパラジウムカップリングに有用な脱離基)の化合物の分子を式(IIb)(式中、X’はパラジウムカップリングに有用な脱離基)の化合物の分子と反応させることによる(前記X及びX’は、ヘテロアリール−アリール、又はヘテロアリール−ヘテロアリール結合がヘテロアリール−X及びアリール−X’(又はヘテロアリール−X’)結合に取って代わるように選ばれる);
    Figure 2006512352
    (c)(ヘテロ)ビアリール誘導体(IIIa)又は(IIIb)カルバメートを適当に置換されたオキシラン(0、1、又は2個のRa’〜Ra’’’’はRaで定義した置換基であり、残りは水素である)と反応させて未分枝のアリール位でオキサゾリジノン環を形成させることによる;
    Figure 2006512352
    又は、前記カルバメートをイソシアネート又はアミンと置き換えた、又は/及び前記オキシランを等価の試薬X−C(Ra’)(Ra’’)C(Ra’’’)(O−所望により保護される)(Ra’’’’)又はX−CHCH(O−所望により保護される)CHb(Xは置換可能基)と置き換えたという本プロセスの変形による;
    (d)(ヘテロ)ビアリール誘導体(IVa)又は(IVb)の反応により未分枝のアリール位でイソオキサゾリン環を形成させることによる;
    Figure 2006512352
    又は、反応性中間体(ニトリルオキシドIVa’’又はIVb’’)がオキシム(IVa’)又は(IVb’)の酸化以外によって得られるという本プロセスの変形による;
    Figure 2006512352
    (e)HET2が所望により置換された1,2,3−トリアゾールの場合、アジド((I)のRa位における置換基はアジドである)を介してアセチレン、又は所望により置換されたシクロヘキサ−1,4−ジエンもしくは所望により置換された、アリールスルホニルのような除去可能な置換基を有するエチレンのようなアセチレン等価物への付加環化による;
    (f)HET2が4−置換1,2,3−トリアゾールの場合、アミノメチルオキサゾリジノンを1,1−ジハロケトンスルホニルヒドラゾンと反応させることによる;
    Figure 2006512352
    (g)HET2が4−置換1,2,3−トリアゾールの場合、アジドメチルオキサゾリジノンをCu(I)触媒作用を用いて末端アルキンと反応させることによる;
    Figure 2006512352
    (h)HET2が4−ハロゲン化1,2,3−トリアゾールの場合、アジドメチルオキサゾリジノンをハロビニルスルホニルクロリドと、0℃〜100℃の間の温度で、そのまま又は不活性希釈剤中のいずれかで反応させることによる;
    Figure 2006512352
    である製造法。
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