JP2006351678A - プラズマ処理装置 - Google Patents

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毅明 宮迫
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Abstract

【課題】リフトピン機構10における電圧降下を抑制して、処理ムラの低減を図る。
【解決手段】プラズマ処理装置Sは、被処理基板4を吸着面6で吸着保持する電極ステージ2と、ピン12が吸着面6から突出することによって被処理基板4を吸着面6から離脱させるリフトピン機構10と、電極ステージ2との間で放電可能な対向電極3とを備え、大気圧の雰囲気で電極ステージ2及び対向電極3の間にプラズマを生じさせる。そして、リフトピン機構10は、ピン12が電極ステージ2に没入した状態でピン12と吸着面6に吸着された被処理基板4との間に形成される空隙部13と、被処理基板4のプラズマ処理時に空隙部13における電圧降下を抑制する電圧降下抑制手段20とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、プラズマ処理装置に関し、特に、大気圧近傍の圧力環境下でプラズマ処理を行うものに関する。
例えばガラスやプラスチック等の基板に対し、0.1〜10Torr程度の低圧のグロー放電プラズマによって表面処理を行うことが広く知られており、産業的にも応用されている。処理環境をこのような真空レベルの低圧にすると、放電からアーク放電への移行を防止できるため、基板が耐熱性の低いプラスチック等であっても、表面処理を行うことが可能となる。
ところが、低圧のグロー放電プラズマによる表面処理を行う場合には、処理容器として高価な真空チャンバや、真空排気装置が必要となってしまう。また、いわゆる液晶テレビ等の大画面化に代表されるように、基板の大型化が進められている分野もあり、この場合には、より大きな真空チャンバや真空排気装置が必要となる。その結果、装置コストが高くなり、装置のフットプリントが大きくなることも避けられない。また、吸水率の高い基板に表面処理を行う場合には、真空チャンバの内部を真空にするのに長時間を要し、処理コスト自体が高くなってしまうという問題もある。
そこで、上記の種々の問題を克服するために、大気圧下でグロー放電プラズマを生じさせて基板の表面処理を行う装置が提案されている(例えば、特許文献1等参照)。
このようなプラズマ処理装置は、図8に示すように、被処理基板107を保持する電極ステージ103と、電極ステージ103に対向して配置された対向電極102とを備えている。対向電極102には、処理ガスが流出するガス供給孔(図示省略)が複数形成され、電圧を印加するための電源101が接続されている。一方、電極ステージ103は、被処理基板107を突き上げて支持するリフトピン機構105と、被処理基板107を電極ステージ103の表面に吸着させる吸着溝104とを備え、接地されている。
吸着溝104は、被処理基板107と電極ステージ103との間に空隙部108を有するが、その空隙部108には内部が低圧であるためにプラズマが容易に生じる。したがって、吸着溝104における電圧降下は比較的小さい。
等価回路である図9に示すように、吸着溝104の近傍では、電源101と接地部115との間において、抵抗111と、コンデンサ112と、抵抗113とが直列に接続された回路構成を考えることができる。抵抗111は、対向電極102と被処理基板107との間の電圧降下を示している。コンデンサ112は、被処理基板107における電気容量である。また、抵抗113は、吸着溝104における電圧降下を示している。コンデンサ112における電圧降下は比較的大きいが、抵抗111,113における電圧降下は比較的小さい。このように、吸着溝104の空隙部108における電圧降下は小さいため、被処理基板107に対する処理ムラは実質的に発生しない。
特開平7−118857号公報
ところで、図8に示すように、リフトピン機構105の機械的精度には限界があるため、リフトピン機構105と電極ステージ103との間に空隙が生じるだけでなく、リフトピン機構105と被処理基板107との間にも空隙部109が生じる。しかし、その空隙部109の圧力は大気圧であるので、電圧印加時においてもプラズマが生じない。その結果、空隙部109における電圧降下は大きくなってしまう。
すなわち、等価回路である図10に示すように、リフトピン機構105の近傍では、電源101と接地部115との間において、抵抗111と、コンデンサ112と、コンデンサ114とが直列に接続された回路構成を考えることができる。コンデンサ114は、リフトピン機構105の空隙部109における電気容量である。このように、リフトピン機構105の空隙部109では、プラズマが生じないので電圧降下が比較的大きくなることが避けられない。その結果、被処理基板107に処理ムラやいわゆる処理抜けが生じてしまう。
本発明は、斯かる諸点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、リフトピン機構の空隙部における処理ムラを低減しようとすることにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、プラズマ処理時にリフトピン機構の空隙部における電圧降下を抑制する電圧降下抑制手段を設けるようにした。
具体的に、本発明に係るプラズマ処理装置は、被処理基板を吸着面で吸着保持する電極ステージと、上記電極ステージに設けられると共に上記電極ステージの吸着面から出没可能なピンを有し、上記ピンが突出することによって上記被処理基板を上記吸着面から離脱させるリフトピン機構と、上記電極ステージに対向して配置され、上記電極ステージとの間で放電可能な対向電極とを備え、大気圧の雰囲気で上記電極ステージ及び対向電極の間にプラズマを生じさせることにより上記被処理基板をプラズマ処理するプラズマ処理装置であって、上記リフトピン機構は、上記ピンが上記電極ステージに没入した状態で上記ピンと上記吸着面に吸着された上記被処理基板との間に形成される空隙部と、上記被処理基板のプラズマ処理時に上記空隙部における電圧降下を抑制する電圧降下抑制手段とを備えている。
上記電圧降下抑制手段は、上記被処理基板のプラズマ処理時に上記空隙部にプラズマを発生させるプラズマ発生手段であることが好ましい。
上記プラズマ発生手段は、上記空隙部を低圧状態で封止する封止構造であってもよい。
上記封止構造は、上記電極ステージの吸着面に開口されて上記ピンが設けられたシリンダ部と、上記ピンに嵌挿して設けられ、上記空隙部を含む上記シリンダ部の一部を上記被処理基板との間で封止するシール部材とを有していることが好ましい。
−作用−
次に、本発明の作用について説明する。
被処理基板は、リフトピン機構のピンが電極ステージに没入した状態で、電極ステージの吸着面に吸着保持される。電極ステージと対向電極との間で放電を行うことにより、その電極ステージと対向電極との間には、大気圧の雰囲気でプラズマが生じる。その結果、被処理基板はプラズマ処理される。プラズマ処理された被処理基板は、リフトピン機構のピンが電極ステージの吸着面から突出することによって、電極ステージから離脱される。
リフトピン機構には、電極ステージに被処理基板が吸着保持された状態で、被処理基板とピンとの間に空隙部が形成される。空隙部には電圧降下抑制手段が設けられているので、被処理基板のプラズマ処理時に、その空隙部における電圧降下が抑制される。その結果、被処理基板における局部的な電圧降下が抑制されるため、被処理基板に対するプラズマ処理の処理ムラが低減される。
電圧降下抑制手段は、プラズマ発生手段により構成することが可能である。プラズマ発生手段は、被処理基板のプラズマ処理時に空隙部においてプラズマを発生させる。すなわち、被処理基板とピンとの間にプラズマが生じることから、空隙部における電圧降下は抑制される。
さらに、プラズマ発生手段は、空隙部を低圧状態で封止する封止構造により構成することが可能である。空隙部が低圧状態であれば、被処理基板のプラズマ処理時に電極ステージと対向電極との間に印加される電圧によって、空隙部にもプラズマが生じる。その結果、空隙部における電圧降下が抑制されて処理ムラが低減される。
本発明によれば、プラズマ処理時にリフトピン機構の空隙部における電圧降下を抑制する電圧抑制手段を設けるようにしたので、対向電極と電極ステージとの間にプラズマを均一に発生させることができる。その結果、大気圧の雰囲気でプラズマ処理される被処理基板に対し、そのプラズマ処理の処理ムラを低減することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
《発明の実施形態1》
図1〜図5は、本発明の実施形態1を示している。本実施形態のプラズマ処理装置Sは、断面図である図1に示すように、処理容器1の内部に収容された電極ステージ2と、対向電極3とを備えている。そして、電極ステージ2の上に保持されたガラス基板等の被処理基板4に対し、大気圧の雰囲気でプラズマ処理を施すようになっている。
処理容器1の底部には、処理容器1の内部の排気ガスを排出するための排気管5が接続されている。排気管5の一端は大気開放されている。
電極ステージ2は、板状の導電性部材により構成され、被処理基板4を吸着保持する吸着面6を有している。吸着面6には、平面図である図2に示すように、吸着部である複数の吸着溝7が平面視で矩形リング状に形成され、同心状に並んで配置されている。各吸着溝7は、断面矩形状の溝に形成されており、図1のIII−III線断面図である図3に示すように、吸着溝7の底部に形成された排気通路8を介して減圧手段である真空ポンプ(図示省略)等により接続されている。そして、吸着面6に被処理基板4を載置した状態で、真空ポンプを駆動させることにより、吸着溝7の内部に真空力を発生させて、上記被処理基板4を吸着保持するようになっている。また、電極ステージ2は、電気的に接地されている。
電極ステージ2には、被処理基板4を吸着面6から離脱させるリフトピン機構10が設けられている。リフトピン機構10は、電極ステージ2に形成されたシリンダ部11と、シリンダ部11に設けられたピン12とを備えている。
シリンダ部11は、拡大断面図である図4に示すように、電極ステージ2の吸着面6に開口された、例えば円筒状の穴部により構成されている。シリンダ部11の内壁面は、電極ステージ2の吸着面6側(図4で上側)の内径が、電極ステージ2の背面側(図4で下側)よりも大きい段差状に形成されている。つまり、シリンダ部11は、吸着面6側の内径が比較的大きい第1部分11aと、背面側の内径が比較的小さい第2部分11bとにより構成されている。
上記ピン12は、円柱状に形成され、シリンダ部11の長さ方向(つまり上下方向)に移動可能に構成されている。ピン12は、下方の収納位置に移動した状態で、その上端が吸着面6よりも下方に配置される。すなわち、リフトピン機構10は、ピン12が電極ステージ2に没入した状態でピン12と吸着面6に吸着された被処理基板4との間に形成される空隙部13を有している。一方、ピン12は、上方の突出位置に移動した状態で、その上端が吸着面6よりも上方に突出して配置される。つまり、ピン12は、電極ステージ2の吸着面6から出没可能に構成されている。
こうして、ピン12は、吸着面6から突出して突出位置へ移動することにより、被処理基板4を押し上げて吸着面6から離脱させるようになっている。
上記対向電極3は、導電性部材により構成され、電極ステージ2に対向して配置されている。対向電極3は、処理容器1内部の上方位置に設置され、内部が中空板状に形成されている。対向電極3の上部には、対向電極3の内部に処理ガスを導入するためのガス導入管14の一端が接続されている。ガス導入管14の他端側は、処理容器1の外部へ延出されている。そして、対向電極3には、ガス導入管を介して電源部15が接続されている。このことにより、対向電極3は、電極ステージ2との間で放電可能になっている。
対向電極3は、電極ステージ2の吸着面6に対向する対向面16を有している。対向面16には、図4に示すように、複数のガス導入孔17が形成され、ガス導入管14から対向電極3の内部に供給された処理ガスを各ガス導入孔17を介して被処理基板4側へ供給するようになっている。
こうして、プラズマ処理装置Sは、対向電極3と電極ステージ2との間に処理ガスが供給された状態で、電源部15から対向電極3と電極ステージ2との間に例えば1〜数十kVの電圧を印加することにより、対向電極3と電極ステージ2との間にプラズマを生じさせるようになっている。このプラズマによって、被処理基板4はプラズマ処理される。
例えば、被処理基板4上に形成されている薄膜(化学的、機械的、光学的又は電気的な特性を有する薄膜)をエッチングする場合には、処理ガスとしてCF4と、He又はArとの混合ガスを適用することが好ましい。また、被処理基板4の表面に撥水性を付与するような処理を行う場合には、処理ガスとして、CF4、C26、及びSF6等のフッ素含有ガスを適用することが可能である。また、被処理基板4の表面にSiO2、TiO2、SnO2等の金属酸化膜の薄膜を形成して、被処理基板4に親水性を付与する場合には、水素化金属ガス、ハロゲン化金属ガス、及び金属アルコラート等の金属有機化合物のガス又は水蒸気を適用することが可能である。
そして、本発明の特徴として、リフトピン機構10は、被処理基板4のプラズマ処理時に空隙部13における電圧降下を抑制する電圧降下抑制手段20を備えている。電圧降下抑制手段20は、対向電極3と電極ステージ2との間でプラズマが生じているときに、被処理基板4とピン12との間を通電可能な状態にすることにより、空隙部13における電圧降下を抑制するようになっている。
例えば、電圧降下抑制手段20は、被処理基板4のプラズマ処理時に空隙部13にプラズマを発生させるプラズマ発生手段20とすることが可能である。好ましくは、プラズマ発生手段20は、空隙部13を低圧状態で封止する封止構造20により構成される。
封止構造20は、上記シリンダ部11と、ピン12に嵌挿して設けられ、空隙部13を含むシリンダ部11の一部を被処理基板4との間で封止するシール部材21とを有している。図4に示すように、シリンダ部11の第1部分11aと第2部分11bとの間の段差部分にはオーリング等のシール部材21が固定して設けられている。このシール部材21によって、第1部分11aと第2部分11bとは、気密状に分離されている。
また、シリンダ部11の第1部分11aの内部は、電極ステージ2に形成された連通路23を介して吸着溝7の内部に連通している。そのことにより、被処理基板4が吸着面6に吸着された状態で吸着溝7の内部が真空ポンプにより減圧されると、連通路23を介して上記第1部分11aの内部も減圧されるようになっている。
−プラズマ処理方法−
次に、上記プラズマ処理装置Sによる被処理基板4のプラズマ処理方法について説明する。
まず、基板吸着工程では、リフトピン機構10のピン12を収納位置へ移動させた状態で、被処理基板4を電極ステージ2の吸着面6に載置する。続いて、真空ポンプを駆動して吸着溝7の内部を減圧する。このとき、シリンダ部11の第1部分11aの内部も減圧されて真空状態となる。こうして、被処理基板4は、吸着溝7及び上記第1部分11a(空隙部13)に生じた真空力によって、吸着面6に吸着保持される。
次に、プラズマ発生工程では、対向電極3の内部に処理ガスを導入し、その処理ガスを、対向電極3の各ガス導入孔17から、対向電極3と電極ステージ2との間の空間に均一に供給する。その状態で、電源部15から対向電極3へ所定の電圧を印加して、対向電極3と電極ステージ2上の被処理基板4との間に、大気圧の雰囲気でプラズマを発生させる。このプラズマによって、例えばエッチング等のプラズマ処理を被処理基板4に施す。尚、処理容器1の内部の排気ガスは、排気管5を介して外部へ自然排気される。
次に、基板離脱工程では、プラズマ処理が施された被処理基板4を吸着面6から離脱させる。すなわち、真空ポンプの駆動を停止すると共に、処理ガスの供給を停止する。続いて、リフトピン機構10の各ピン12を収納位置から上昇させて突出位置へ移動させる。このことにより、被処理基板4を電極ステージ2の吸着面6から離脱させて搬出する。
以上の一連の工程によって、上記プラズマ処理装置Sによる被処理基板4のプラズマ処理が行われる。
−実施形態1の効果−
したがって、この実施形態1によると、大気圧の雰囲気でプラズマ処理を行うことが可能であるので、高価な真空容器が不要となって装置コストを低減できる。そのことに加え、リフトピン機構10に対し、シリンダ部11の空隙部13を封止する封止構造20を設けるようにしたので、空隙部13(すなわち、被処理基板4とピン12との間)にプラズマを発生させることが可能となる。そのことにより、被処理基板4とピン12との間をプラズマにより通電状態とすることができるので、空隙部13における電圧降下を抑制することが可能となる。
図5は、プラズマ処理装置Sの等価回路を示している。対向電極3と被処理基板4との間には、プラズマが生じているので抵抗31が設けられていると考えることができる。また、被処理基板4には、コンデンサ32が設けられていると考えることができる。そして、空隙部13には、プラズマが生じているので抵抗33が設けられていると考えることができる。すなわち、空隙部13を、電圧降下が大きいコンデンサではなくて、電圧降下が小さい抵抗33に相当する構成とすることができる。
このように、本実施形態では、空隙部13における局部的な電圧降下が抑制できるために、プラズマを対向電極3と電極ステージ2との間で均一な状態で発生させることができる。その結果、被処理基板4の全面に亘って均一なプラズマ処理を施すことができるため、大気圧の雰囲気におけるプラズマ処理の処理ムラやいわゆる処理抜けを低減することができる。
また、近年、液晶表示装置に代表されるように、被処理基板4が大型化する分野もあるが、本実施形態のプラズマ処理装置Sによれば、そのように被処理基板4が大型化しても、装置のフットプリントの増大を抑制しつつ処理ムラの低減を図ることができる。
《発明の実施形態2》
図6〜図7は、本発明の実施形態2を示している。尚、以降の各実施形態では、図1〜図5と同じ部分については同じ符号を付して、その詳細な説明を省略する。
本実施形態は、電極ステージ2の吸着部を、吸着溝7ではなく複数の吸着口27により構成したものである。各吸着口27は、電極ステージ2の吸着面6に均等にマトリクス状に配置され、吸着面6に開口する断面円状の縦孔により形成されている。電極ステージ2には、背面側に複数のチャンバ部28が形成されている。各チャンバ部28には、複数の吸着口27が連通する一方、真空ポンプ(図示省略)に接続されている。こうして、真空ポンプを駆動することにより、各チャンバ部28の内部を減圧して、各吸着口27に真空力を発生させるようになっている。また、上記実施形態1と同様のリフトピン機構10が吸着口27の間に配置されている。
電極ステージ2をこのような構成としても、上記実施形態1と同様の効果を得ることができる。そのことに加え、被処理基板4をその全体に亘って均一に吸着保持できる点で好ましい。
《その他の実施形態》
電圧降下抑制手段20として、封止構造20を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、被処理基板4とピン12との間を通電状態とする他の構成としてもよい。
また、処理ガスを供給する構成としては、対向電極3の内部から供給する以外に、対向電極3と電極ステージ2との間の空間の側方に処理ガスを供給する供給管を別個独立に設けるようにしてもよい。このようにして処理ガスを供給するようにしても、対向電極3と電極ステージ2との間にプラズマを適切に発生させることが可能となる。
以上説明したように、本発明は、大気圧近傍の圧力環境下でプラズマ処理を行うプラズマ処理装置について有用であり、特に、リフトピン機構における電圧降下を抑制して、処理ムラの低減を図る場合に適している。
実施形態1のプラズマ処理装置の概略構成を示す断面図である。 電極ステージの外観を示す平面図である。 図2におけるIII−III線断面図である。 図2におけるIV−IV線断面図である。 プラズマ処理装置の等価回路を示す回路図である。 実施形態2の電極ステージ2を示す平面図である。 図6におけるVI−VI線断面図である。 従来のプラズマ処理装置を拡大して示す断面図である。 従来の吸着溝における等価回路を示す回路図である。 従来の空隙部における等価回路を示す回路図である。
符号の説明
S プラズマ処理装置
2 電極ステージ
3 対向電極
4 被処理基板
6 吸着面
10 リフトピン機構
11 シリンダ部
11a 第1部分
11b 第2部分
12 ピン
13 空隙部
20 電圧降下抑制手段(プラズマ発生手段、封止構造)
21 シール部材

Claims (4)

  1. 被処理基板を吸着面で吸着保持する電極ステージと、
    上記電極ステージに設けられると共に上記電極ステージの吸着面から出没可能なピンを有し、上記ピンが突出することによって上記被処理基板を上記吸着面から離脱させるリフトピン機構と、
    上記電極ステージに対向して配置され、上記電極ステージとの間で放電可能な対向電極とを備え、大気圧の雰囲気で上記電極ステージ及び対向電極の間にプラズマを生じさせることにより上記被処理基板をプラズマ処理するプラズマ処理装置であって、
    上記リフトピン機構は、上記ピンが上記電極ステージに没入した状態で上記ピンと上記吸着面に吸着された上記被処理基板との間に形成される空隙部と、上記被処理基板のプラズマ処理時に上記空隙部における電圧降下を抑制する電圧降下抑制手段とを備えている
    ことを特徴とするプラズマ処理装置。
  2. 請求項1において、
    上記電圧降下抑制手段は、上記被処理基板のプラズマ処理時に上記空隙部にプラズマを発生させるプラズマ発生手段である
    ことを特徴とするプラズマ処理装置。
  3. 請求項2において、
    上記プラズマ発生手段は、上記空隙部を低圧状態で封止する封止構造である
    ことを特徴とするプラズマ処理装置。
  4. 請求項3において、
    上記封止構造は、上記電極ステージの吸着面に開口されて上記ピンが設けられたシリンダ部と、上記ピンに嵌挿して設けられ、上記空隙部を含む上記シリンダ部の一部を上記被処理基板との間で封止するシール部材とを有している
    ことを特徴とするプラズマ処理装置。
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