JP2006348859A - 内燃機関のシリンダブロック - Google Patents

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Abstract

【課題】 製造・加工が容易であり、振動を効果的に抑制することのできる内燃機関のシリンダブロックを提供すること。
【解決手段】 本発明による内燃機関10のシリンダブロック12は、シリンダ24と、クランクシャフト18を支持する軸受部20を有するクランクケース26とを備え、軸受部20のそれぞれが個々独立のクランクキャップ32により構成されるものであり、クランクキャップ32の下縁に沿って固定される第1部分38aと、隣合う第1部分38a間で延び、中間部38bcがクランクケース26に固定される第2部分28bとを有する補強部材38を備えることを特徴とする。この構成によれば、クランクケース26の下部が補強部材38の第2部分38bにより拘束され。振動が抑制されることとなる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、内燃機関のシリンダブロックに関し、特に、シリンダブロックのボトムレール部の振動を抑制するための技術に関する。
ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関におけるシリンダブロックは、ピストンが摺動可能に配置されるシリンダと、その下側に位置しクランクシャフトを収容するクランクケースとから構成されている。また、クランクケースには、クランクシャフトを回転可能に支持する軸受部が設けられている。軸受部は、多気筒型内燃機関の場合、クランクケースの端部壁及びクランクケース内の隔壁のそれぞれにクランクキャップ(ベアリングキャップとも称される)を結合して構成されている。
このようなシリンダブロックは、周期的に変化するガス圧や、運動部分(ピストン、コネクティングロッド、クランクアーム等)から異なるタイミングで力を受けるため、クランクケースにおいて振動が生じやすい。
かかる不具合に対しては、クランクケースの肉厚を増して剛性を高めることが考えられるが、内燃機関の軽量化の要請に反する。このため、従来においては、例えば下記の特許文献1や特許文献2に記載のように、クランクケースを上下2体から構成し、下部のクランクケースにクランクキャップを一体成型して剛性を高めたもの、いわゆるベッドプレート構造としたものが考えられている。
また、特許文献3に記載されているように、クランクキャップの左右の各端部に縦ビームを一体化するとともに、クランクキャップの下縁に横ビームを設けることで、クランクキャップの応力低減や倒れ剛性向上等を図り、シリンダブロックの振動を抑制するという構成が知られている。
或いはまた、シリンダブロックの一部を示す概略底面図である図6に示すように、横ビーム1をクランクキャップ2の端部よりも延長してクランクケース3の内壁に設けられた突部4にボルト5により固定した構成も知られている。
特開平7−119545号公報 特開平8−200154号公報 特開平8−284749号公報
しかしながら、特許文献1,2に開示されているようなベッドプレート構造のシリンダブロックを、一般的な鋳造により製造することとした場合、精度上、製造・加工が困難であり、コストも高くなるという問題点がある。
また、横ビーム又は縦ビームで補強する構造では、製造や加工が容易であるものの、クランクケースの下部、いわゆるスカート部において振動が十分に抑えられないという問題がある。
そこで、本発明の目的は、製造・加工が容易であり、振動を効果的に抑制することのできる内燃機関のシリンダブロックを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明による内燃機関のシリンダブロックは、ベッドプレート構造ではないもの、すなわち、シリンダと、クランクシャフトを支持する軸受部を有するクランクケースとを備え、軸受部のそれぞれが個々独立のクランクキャップにより構成されるものであり、クランクキャップの自由縁に沿って固定される第1部分と、隣合う第1部分間で延び、中間部がクランクケースに固定される第2部分とを有する補強部材を備えることを特徴としている。
上記構成によれば、クランクケースの下部が補強部材の第2部分により拘束される。特に、隣合う軸受部間の領域に位置するクランクケース下部の部分は振動しやすいが、補強部材の第2部分により拘束されるため、振動が抑制されることとなる。
また、補強部材の第2部分は、隣合う第1部分の一方から斜めに延びる斜辺部分と、他方の第1部分から斜めに延びる斜辺部分とからなる山形形状とし、両斜辺部分が交差する頂点部をクランクケースに固定することが好適である。第2部分が、第1部分に対して斜めの部分を有することにより、斜め方向の強度が向上し、シリンダブロック下面の平行四辺形状の変形やねじれを抑えることができる。
上述したように、本発明による内燃機関のシリンダブロックは、ベッドプレート構造のようにクランクキャップを一体化する構造ではなく、且つ、比較的単純な形状の補強部材を固定するだけの構成であるので、製造・加工が容易であり、コストアップを防止することができる。
また、振動が生じやすいクランクケースの部分を拘束することができるため、振動が抑制され、ひいては騒音の低減を図ることも可能となる。
以下、図面を参照して本発明による内燃機関のシリンダブロックの好適な実施形態について詳細に説明する。なお、全図中、同一又は相当部分には同一符号を付すこととする。
図1は、本発明によるシリンダブロックが適用された内燃機関としての4気筒ガソリンエンジン10を概略的に示す縦断面図である。図示するように、このエンジン10は、シリンダブロック12と、シリンダブロック12の上部に固定されたシリンダヘッド14と、シリンダブロック12の下部に固定されたオイルパン16とから基本的に構成されている。シリンダブロック12内には、クランクシャフト18が収容され、シリンダブロック12の軸受部20により回転可能に支持されている。
図示実施形態に係るシリンダブロック12は、ピストン22が摺動可能に配置されるシリンダ24が直列に配列されており、その下部にクランクケース26が一体的に設けられている。クランクケース26に、クランクシャフト18を支持する軸受部20が形成されている。
クランクケース26の内部は、気筒数と同じ数の空間に隔壁28により仕切られており、各空間は対応のシリンダ24の内部と連通している。この空間に、クランクシャフト18のクランクアーム18aやクランクピン18b、及びコネクティングロッド30等が配置される。また、シリンダブロック12のみを示す図1のII−II線に沿っての断面図である図2に示すように、各隔壁28の下部には、1枚板状のクランクキャップ32がボルト34により個々独立に固定されている。隔壁28の下縁中央及びクランクキャップ32の上縁中央にはそれぞれ半円形の凹部が形成されており、隔壁28とクランクキャップ32とを結合させることで、円形の穴がクランクシャフト18を支持する軸受部20として形成される。なお、クランクケース26の両端の端部壁36a,36bにおいても、同様に、クランクキャップ32によって軸受部20が形成されている。
更に、図示実施形態に係るシリンダブロック12は、クランクケース26の下部を補強し剛性を高めるための補強部材38を備えている。この補強部材38は、加工が容易であり剛性が高い材料、例えば鋼製であることが好ましく、図2、及びシリンダブロック12の底面図である図3に示すように、各クランクキャップ32の自由縁(下縁)に沿って配置された第1部分38aと、隣合う1対の第1部分38aの同側の端部同士を連結する第2部分38bとから構成された一体化物である。
補強部材38の第1部分38aは、クランクキャップ32をクランクケース26の隔壁28又は端部壁36a,36bに固定するためのボルト34によって共締めされている。
補強部材38の第2部分38bは、隣合う1対の第1部分38aの一方から斜めに延びる斜辺部分38baと、他方の第1部分38aから斜めに延びる斜辺部分38bbとからなる山形形状をなしており、その頂点部38bc、すなわち両斜辺部分38ba,38bbが公差する第2部分38bの中間部が、クランクケース26の下縁にボルト40により固定されている。本実施形態では、クランクケース26の下縁に設けられた外向きフランジ(いわゆるボトムレール)42にオイルパン16が取り付けられるため、その障害とならないよう、クランクケース26の内周面に一体形成された突部44に第2部分38bの頂点部38bcがボルト40により固定されている。
ガソリンエンジン10の駆動中、ピストン22やクランクシャフト18等の運動部分からの力が様々な方向に伝搬すると共に、シリンダブロック12のクランクケース26内にシリンダ24からのガス圧が作用するが、上述したような構成においては、補強部材38の第1部分38aによりクランクキャップ32の下縁に沿う方向(図2及び図3で矢印Aで示す方向)における剛性が向上することで、この方向におけるクランクキャップ32を媒介とした振動の伝搬を抑制することができる。
また、補強部材38の第2部分38bが、クランクケース26の下部の動きを拘束している。この拘束部分は軸受部20(隔壁28)と軸受部20(隔壁28又は端部壁36a,36b)との間の位置しており、従来であれば何らの拘束手段が設けられていなかった部分であるため、当該拘束部分の振動、特に左右開きの動き(図2及び図3の矢印A方向における動き)は第2部分38bによって効果的に抑制される。これによって、シリンダブロック12全体の振動が抑制、防止され、騒音等の不具合も改善されることになる。
更に、補強部材38の第1部分38aの固定点(ボルト34の位置)と第2部分38bの固定点(ボルト40の位置)との間が、クランクシャフト18の回転軸線及び矢印A方向に対して斜めとなっているため、斜め方向の構造も強化される。特に、本実施形態では、固定点34,40間には第2部分38bの斜辺部分が存在するため、より強い構造となっている。これにより、シリンダブロック12の下面が平行四辺形状に変形することを防止することができるとともに、シリンダブロック12のねじり剛性を向上させることができる。
なお、隣合う第2部分38b間には谷部分が形成されるが、この部分に潤滑油通路46を形成することが可能である。例えば図6に示す従来構成においては、この部分は横ビーム1が配置されるため、潤滑油通路46はクランクケース26の外面に設けられることとなっていたが、本実施形態では、当該部分を利用することで、シリンダブロック12の外側寸法を小さくすることが可能となる。また、潤滑油通路46をクランクケース26の下縁まで延ばしているので、クランクケース26の下部の剛性が向上し、振動抑制効果が更に向上する。
また、図3と図6とを比較して理解されるように、補強部材38を固定するためのボルト数も少なくてすむという効果もある。
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。
例えば、クランクキャップ32の中央部分の強度は本来高く作られているため、図4に示すように、第1部分38aの中間部を省略し、2つの補強部材38Aからなる構成としても上記と同様な効果を期待することができる。
また、隣合う軸受部20間の領域に位置するクランクケース26の下部の振動を抑制するためには、補強部材の第2部分の形状は山形である必要はなく、図5に示すように、第2部分38bをT字形状とした補強部材38B等、種々の形状が考えられる。なお、図5に示す補強部材38Bは、第1部分38aの両端を延ばし、この部分をクランクケース26の内壁に設けられた突部48にボルト50により固定することで、より一層、シリンダブロック12の剛性を高めている。
更に、適用される内燃機関もガソリンエンジンに限られず、ディーゼルエンジンであってもよく、気筒数やシリンダの配列型式も上記のものに限られない。
本発明によるシリンダブロックが適用された内燃機関としてのガソリンエンジンを概略的に示す縦断面図である。 図1のII−II線に沿っての、シリンダブロックのみを示す断面図である。 図1のシリンダブロックの底面図である。 本発明によるシリンダブロックの変形態様を示す底面図である。 本発明によるシリンダブロックの更なる変形態様を示す底面図である。 従来におけるシリンダブロックの底面図である。
符号の説明
10…ガソリンエンジン(内燃機関)、12…シリンダブロック、18…クランクシャフト、20…軸受部、24…シリンダ、26…クランクケース、32…クランクキャップ、38,38A,38B…補強部材、38a…第1部分、38b…第2部分、38ba,38bb…斜辺部分、38bc…頂点部、44…突部、46…潤滑油通路。

Claims (2)

  1. シリンダと、クランクシャフトを支持する軸受部を有するクランクケースとを備え、前記軸受部のそれぞれが個々独立のクランクキャップにより構成される、内燃機関のシリンダブロックにおいて、
    前記クランクキャップの自由縁に沿って固定される第1部分と、隣合う前記第1部分間で延び、中間部が前記クランクケースに固定される第2部分とを有する補強部材を備えることを特徴とする、内燃機関のシリンダブロック。
  2. 前記第2部分が、隣合う前記第1部分の一方から斜めに延びる斜辺部分と、隣合う前記第1部分の他方から斜めに延びる斜辺部分とからなる山形形状であり、両斜辺部分が交差する頂点部が前記クランクケースに固定されることを特徴とする、請求項1に記載の内燃機関のシリンダブロック。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013100777A (ja) * 2011-11-09 2013-05-23 Hino Motors Ltd エンジンのシリンダブロック構造
JP2015117628A (ja) * 2013-12-18 2015-06-25 三菱自動車工業株式会社 エンジン

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