JP2006347273A - 自動車用内装部品及びその製造方法 - Google Patents

自動車用内装部品及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006347273A
JP2006347273A JP2005173820A JP2005173820A JP2006347273A JP 2006347273 A JP2006347273 A JP 2006347273A JP 2005173820 A JP2005173820 A JP 2005173820A JP 2005173820 A JP2005173820 A JP 2005173820A JP 2006347273 A JP2006347273 A JP 2006347273A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base material
side base
panel
indoor
molding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2005173820A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Sudo
憲一 須藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kasai Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Kasai Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kasai Kogyo Co Ltd filed Critical Kasai Kogyo Co Ltd
Priority to JP2005173820A priority Critical patent/JP2006347273A/ja
Publication of JP2006347273A publication Critical patent/JP2006347273A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】パネル側基材と室内側基材の二層基材構造を採用した自動車用内装部品及びその製造方法であって、クリップ取付座や電装用ハーネス等の付属部品等の取り付けを簡単かつ確実に行なえ、かつモジュール化に有効に対応する。
【解決手段】成形天井(内装部品)10は、所望の凹凸形状に成形されるパネル側基材11と、製品面形状を維持するほぼフラット面形状に成形された室内側基材12とからなり、パネル側基材11と室内側基材12との間にクリップ取付座20や電装用ハーネス30の少なくとも一部を挟み込んで支持することで、従来の反応性ホットメルト系接着剤による接着固定を廃止して、短時間で確実な取り付けを行なうとともに、二層基材構造とすることで、パネル形状に左右されることなく、造形自由度を高めモジュール化に有効に対応する。
【選択図】図2

Description

本発明は、自動車用内装部品及びその製造方法に係り、特に、所望の凹凸形状に成形されるパネル側基材と、略フラットな製品面形状に成形される室内側基材との二層基材構造を採用した自動車用内装部品であって、クリップ取付座、ハーネスクリップ、電装用ハーネス、衝撃吸収パッド等の付属部品をパネル側基材と室内側基材との間でサンドイッチ状に強固に支持でき、付属部品を効率良くモジュール化できる自動車用内装部品及びその製造方法に関する。
例えば、図11に示すように、自動車のルーフパネル1の室内面側には、ほぼ湾曲状に成形された成形天井2が装着されており、この成形天井2は、適度の保形性とルーフパネル1への取付剛性を備えた基材2aと、その表面に積層一体化される表皮2bから構成されている。通常、基材2aの素材としては、ガラス繊維入り樹脂板や、ガラス繊維と樹脂繊維とをマット状に集積したものをプレス成形により板状に成形した繊維質成形体、PPO(ポリフェニレンオキシド)発泡樹脂基材、ウレタン樹脂基材、PET不織布成形体等が使用されており、表皮2bとしては、織布、不織布、合成樹脂シート等が適宜使用されている。
更に、成形天井2をルーフパネル1に取り付けるには、図12に示すように、パネル取付用クリップ3を装着するためのクリップ取付座4が成形天井2の裏面所定位置に取り付けられるが、通常、反応性ホットメルト系接着剤5を基材2aに塗布して、その上にクリップ取付座4をセットして固定している。また、電装用ハーネス等を支持するクリップ6や衝撃吸収パッド(図示せず)についても、反応性ホットメルト系接着剤5を使用して取り付けているのが実情である。成形天井のルーフパネルへの取付構造の従来例については、特許文献1に詳細に記載されている。
特開平2000−85486号公報
このように、従来の成形天井2は、例えば、クリップ取付座4やハーネスクリップ6等を成形天井2に取り付ける手段として、反応性ホットメルト系接着剤5を用いているが、この反応性ホットメルト系接着剤5は、養生時間が24時間程度必要であることから、在庫の管理やスペースの確保等、多くの問題点を有している。更に、成形天井における基材2aは、ルーフパネル1の形状にフィットするように成形されているため、電装用ハーネスや衝撃吸収パッド等を収容するスペース等を確保しづらく、モジュール化構造に不適であるという問題点が指摘されている。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、養生時間を長時間要する反応性ホットメルト系接着剤5を廃止するとともに、二層基材構造を採用し、二層の基材間にクリップ取付座やハーネスクリップ等、付属部品の少なくとも一部を挟み込んで支持することにより、短時間に作製できるとともに、在庫の管理がやり易く、スペースの確保も不要となる等、管理が容易で、かつモジュール化に有効に対応できる自動車用内装部品及びその製造方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、発明者は鋭意研究の結果、従来一層であった基材の構成として、裏面側に位置するパネル側基材と、表面側に位置する室内側基材の二層基材構造を採用し、クリップ取付座、ハーネスクリップ、電装用ハーネス、衝撃吸収パッド等の付属部品の少なくとも一部分を基材間で挟み込み固定することで、従来の養生時間を長時間要した反応性ホットメルト系接着剤を廃止できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、所要形状に成形された基材からなり、車体パネルの室内面側に装着される自動車用内装部品であって、前記基材は、所望の凹凸形状に成形されるパネル側基材と、製品面形状を形成するように略フラット面形状に成形される室内側基材の二層基材構造が採用されているとともに、内装部品に付設される付属部品の少なくとも一部がパネル側基材と室内側基材との間に挟持されていることを特徴とする。
更に、この自動車用内装部品の製造方法は、真空吸引機構をそれぞれ備えた成形金型が型開き状態にある時、パネル側基材の原反シートと、室内側基材の原反シートを加熱軟化処理した後、成形金型内に投入する原反シートのセット工程と、成形金型にそれぞれ真空吸引力を作用させ、一方側の原反シートを一方側の成形金型の型面形状に沿って真空成形し、所望の凹凸形状を備えたパネル側基材を成形するとともに、他方側の成形金型の型面形状に沿って他方側の原反シートを真空成形して、フラットな製品面形状を備えた室内側基材を成形する基材の真空成形工程と、成形金型を型開きした後、成形下型上に保持されている室内側基材上に付属部品をセットするとともに、上記付属部品の一部を基材の開口を通して裏面側に貫通させる場合には、成形上型に保持されているパネル側基材に開口を開設する付属部品のセット工程並びに基材のピアスカット工程と、成形上型に保持されているパネル側基材に再加熱処理を施し、成形金型を型締めし、パネル側基材と室内側基材とを圧着一体化するとともに、両基材間で付属部品の少なくとも一部を挟み込んで支持する基材の圧着一体化工程とからなることを特徴とする。
ここで、自動車用内装部品としては、ルーフトリム、ドアトリム、リヤパーセルシェルフ、フロアトリム、ラゲージトリム、トランクトリム、リヤサイドトリム等に適用できる。更に、二層基材構造をを構成する各基材(裏面側に位置するパネル側基材と表面側に位置する室内側基材)の素材としては、所要形状に真空成形することが必要であるため、非通気性で、かつ熱成形可能な素材であれば、熱可塑性樹脂シート、ガラス繊維等の補強材を混入した熱可塑性樹脂シート、あるいは独立気泡タイプの発泡樹脂シートが使用できるが、例えば、ガラス繊維と熱可塑性樹脂繊維とをマット状に集積した後、プレス成形した不織布マット材や、連続気泡タイプの発泡樹脂シート等、通気性を備えた素材であれば、非通気性フィルムを貼着することで非通気性を付加することで使用が可能となる。
そして、パネル側基材及び室内側基材の素材である原反シートをまず加熱軟化処理した後、型開きされている成形金型内にセットし、パネル側基材の素材である原反シートを一方側の金型の型面形状に沿って真空吸引力を作用させ、所望の凹凸形状を備えるようにパネル側基材を真空成形する。一方、室内側基材の原反シートについても、他方側の金型の型面形状に沿ってほぼフラットな面形状を備えるように真空成形する。この時、室内側基材の表面に表皮を貼付する構成を採用するならば、室内側基材の原反シートと表皮の原反シートを重ね合わせてセットして、室内側基材の原反シートの余熱により両者を一体化することができる。
次いで、クリップ取付座、ハーネスクリップ、電装用ハーネス、衝撃吸収パッド等の付属部品をセットするには、成形下型上に保持されている室内側基材の表面所定位置にセットするが、この時、セット用治具を使用することで適正位置に付属部品を簡単にセットすることができる。また、付属部品のうち、例えば、クリップ取付座の取付座本体や、ハーネスクリップ本体等は、パネル側基材の開口を通してパネル側に向けて突出するが、そのために、パネル側基材の所定位置に開口を開設する必要がある。この開口の開設工程は、パネル側基材と室内側基材の一体化工程の前工程でパネル側基材の所定箇所にピアスカット処理を施して開口を開設する。その後、パネル側基材を再加熱処理を施し、成形上下型を型締めするためのパネル側基材と室内側基材とを接合一体化するとともに、パネル側基材と室内側基材との間に付属部品の少なくとも一部を挟み込んで支持することができる。
従って、本発明に係る自動車用内装部品及びその製造方法は、内装部品の基材構造としてパネル側基材と室内側基材の二層構造を採用するとともに、クリップ取付座、ハーネスクリップ、電装用ハーネス、衝撃吸収パッド等の付属部品の少なくとも一部を双方の基材間で挟持固定するという構成であるため、従来、養生時間を長く必要とした反応性ホットメルト系接着剤を廃止でき、短時間で付属部品を固定することができる。また、二層基材構造としたため、付属部品をモジュール化するのに適切な形状にパネル側基材を成形することができることから、モジュール化に有効に対応することができる。
以上説明した通り、本発明に係る自動車用内装部品及びその製造方法によれば、所望の凹凸形状に成形されるパネル側基材と、製品面形状を形成するようにほぼフラットな面形状に成形される室内側基材との二層基材構造が採用され、クリップ取付座、電装用ハーネス、ハーネスクリップ、衝撃吸収パッド等の付属部品は、少なくともその一部がパネル側基材と室内側基材との間でサンドイッチ状に挟持されることで、これら付属部品を堅固に固定することができ、従来の反応性ホットメルト系接着剤を使用した場合に比べ、付属部品の固定作業が短時間で完了するため、在庫管理が容易で、かつスペース的にも有利であるという効果を有する。
更に、クリップ取付座、ハーネスクリップ、衝撃吸収パッド等については、フランジ状の取付プレートを二層の基材間で挟持するとともに、電装用ハーネスについては、二層の基材間に埋設すれば、付属部品の脱落を確実に防止でき、付属部品の確実な取付強度を確保できるという効果がある。また、パネル側基材を所望の凹凸形状に成形できることから、衝撃吸収パッドの収容スペースやハーネスクリップ等を収容するスペースを有効に確保でき、内装部品のモジュール化に好適であるという効果を有する。
以下、本発明に係る自動車用内装部品及びその製造方法の実施例について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。尚、念のため付言すれば、本発明の要旨は特許請求の範囲に記載した通りであり、以下に説明する実施例の内容は、本発明の一例を示すものに過ぎない。
図1乃至図10は本発明の一実施例を示すもので、図1は本発明を成形天井に適用した構成を示す断面図、図2は同成形天井の要部を示す拡大断面図、図3は同成形天井の製造方法の概要を示す説明図、図4乃至図10は同成形天井の製造方法における各工程を示す説明図である。
図1,図2において、車両のルーフパネル1の室内面側に装着される成形天井10に適用した実施例について説明する。この成形天井10は、所望の凹凸形状に成形されたパネル側基材11と、製品面形状を形造るほぼフラットな面形状をなす室内側基材12との二層の基材11,12と、室内側基材12の表面に貼付され、表面風合い及び手触り感を高める表皮13とから構成されている。
更に詳しくは、パネル側基材11及び室内側基材12は、それぞれ保形性、成形性、コスト等を考慮して、ガラス繊維を混入したPP(ポリプロピレン)樹脂が使用され、表皮13としては、ポリエステル不織布が使用されている。そして、上記パネル側基材11は、ルーフパネル1側に凹設される凹部11aと、室内側基材12側に突出する凸部11bを有する所望の凹凸形状に成形されており、凹部11a、凸部11bをいずれの箇所に設定するかは、ルーフパネル1の造形状、すなわち、レインフォース部1aとの干渉を避けるとともに、別部品取付用のスペース、あるいはハーネス収容スペース等の設定を考慮して決定される。また、パネル側基材11の凹部11aと室内側基材12との間には、図示するように中空部14が形成され、この中空部14は、ルーフパネル1の形状に左右されることなく、成形天井10の製品表面形状をほぼフラット形状に維持するために必要であり、また、この中空部14は、断熱性、遮音性についても効果がある。
そして、この成形天井10には、付属部品として、ルーフパネル1に取り付けるためのクリップ取付座20及びハーネス30が収容固定されている。更に、パネル側基材11の凹部11a裏面に接着剤15を塗布しておき、ルーフパネル1の室内面に成形天井10を接着固定する構造を併用しても良い。
ところで、本発明に係る成形天井10は、モジュール化に有効に対応できるとともに、クリップ取付座20や電装用ハーネス30等の付属部品を短時間で取り付けることができ、しかも、これら付属部品が脱落する恐れがなく、強固に取り付けることを可能にするために、二層の基材11,12で付属部品20,30の少なくとも一部を挟持固定することが構成上の特徴である。
すなわち、図2に示すように、クリップ取付座20及び電装用ハーネス30の保持構造を例示して説明すれば、クリップ21を保持するクリップ取付座本体22の基部に拡がる取付プレート23はその表裏面側からパネル側基材11と室内側基材12とにより挟持されているため、クリップ取付座20は脱落することがなく、堅固に固定されている。更に、従来の反応性ホットメルト系接着剤のように、長い養生時間(従来では約24時間)を必要とすることなく、短時間での固定が可能である。
また、電装用ハーネス30については、パネル側基材11と室内側基材12との間のスペースに埋設されており、この電装用ハーネス30についても脱落することがなく、堅固に支持固定されている。また、図示はしないが、電装用ハーネス30を成形天井10の裏面に保持する構造に使用するハーネスクリップや衝撃吸収パッド等の固定についても、上述した実施例同様、フランジ状の取付プレートをパネル側基材11と室内側基材12との間で挟持固定すれば、簡単かつ短時間に固定が完了する。更に、図2中拡大して示すように、クリップ取付座20における取付プレート23の下面23a(室内側基材12に対向する面)に係止爪24を一体に形成しておけば、アンカー効果により、クリップ取付座20の支持強度をより一層強固にできる。
このように、成形天井10をパネル側基材11と室内側基材12の二層構造とすることにより、ルーフパネル1がどのような形状であっても、成形天井10の製品表面形状をほぼフラット状に成形でき、見栄え、手触り感を向上させることができるとともに、逆に、成形天井10により、ルーフパネル1の造形状が束縛されることなく、ルーフパネル1の自由度を高めることができる。更に、パネル側基材11と室内側基材12との間に形成される中空部14により、上述したように、断熱性、遮音性を高めることができるとともに、また、所望の凹凸形状を設定することで、衝撃吸収パッド等の付属部品を設置するスペースを設定することもでき、モジュール化にも最適である。
上述した成形天井10の製造方法の概要について、図3を基に説明し、製造方法の各工程については、図4乃至図10を基に説明する。図3において、成形天井10を成形する際に使用する成形装置40は、それぞれ上下動可能な成形上型50、成形下型60と、成形金型50,60内に搬入及び搬出可能に設けられたヒーター70並びに基材投入装置71と、成形下型60と連結されるピアスカット型72と、クリップ取付座20や電装用ハーネス30をセットする際に使用するセット用治具73とから大略構成されている。
まず、図4に示すように、成形上下型50,60が型開き状態にある時、基材投入装置71にパネル側基材11及び室内側基材12のそれぞれの原反シートS1,S2をセットして成形金型50,60内に投入するとともに、ヒーター70を成形金型50,60内に投入して、原反シートS1,S2を所定温度に加熱軟化させる。この時、原反シートS2の下面には、表皮13の原反シートS3が重ね合わされる。この時、成形上下型50,60は、昇降シリンダ51,61により所定ストローク上下動可能であるとともに、成形上下型50,60には、真空吸引機構52,62がそれぞれ配設されている。尚、基材投入装置71としては、具体的には各クランプ枠71a,71bである。
この実施例では、パネル側基材11及び室内側基材12共、ガラス繊維を混入したPP樹脂材料を使用し、表皮13としてポリエステル不織布を使用しているため、それぞれクランプ枠71a,71bにより周縁を保持した状態でセットした後、図5に示すように、成形上下型50,60の各昇降シリンダ51,61を駆動させるか、あるいは原反シートS1,S2、表皮原反シートS3を保持するクランプ枠71a,71bをそれぞれ可動させることで、図示するように成形上型50の型面に沿って原反シートS1を真空成形して、パネル側基材11を所要形状に成形すると同時に、成形下型60の型面に沿って原反シートS2、表皮原反シートS3を真空成形して、室内側基材12、表皮13を一体成形する。尚、成形上下型50,60でそれぞれパネル側基材11と室内側基材12を予め真空成形することが必要であるため、使用する素材としては、上述したように、非通気性の原反シートS1,S2を使用することが必要であるが、例えば、連続気泡型の発泡樹脂シートや不織布マット等の通気性素材を使用する際には、非通気性を付与するためのフィルム等を片面に貼付しておけば良い。
そして、成形上下型50,60による真空成形が完了すれば、成形下型60と連結しているトリムカット型72が図3中A1矢印方向にスライドして、成形上型50の直下位置にトリムカット型72が位置する。この時、室内側基材12を保持している成形下型60は、図3中B1矢印方向にスライドしている。すなわち、図6に示すように、ピアスカット型72にはカット刃72aが備わっているため、ピアスカット型72が昇降シリンダ61の駆動により、あるいは成形上型50の昇降シリンダ51の駆動により、成形上型50に保持されているパネル側基材11に開口16が開設される。
一方、図7に示すように、成形下型60上に保持されている室内側基材12に対してクリップ取付座20や電装用ハーネス30を所定位置にセットするが、この時、セット用治具73を所定位置に位置決めすることでクリップ取付座20及び電装用ハーネス30を適正位置に迅速にセットすることができる。その後、図3中A2矢印方向にピアスカット型72が移動するとともに、セット用治具73を使用して、クリップ取付座20及び電装用ハーネス30をセットした成形下型60が図3中B2矢印方向にスライドすることで、成形上型50の直下位置に成形下型60が位置する。
そして、図8に示すように、ヒーター70が再度成形金型50,60内に投入されて成形上型50で保持されているパネル側基材11を再軟化させた後、図9に示すように、成形上下型50,60が型係合することで、パネル側基材11と室内側基材12とが強固に圧着一体化される。この時、パネル側基材11と室内側基材12との間でクリップ取付座20における取付プレート23が挟持されるとともに、電装用ハーネス30は、双方の基材11,12内に埋設されるため、クリップ取付座20や電装用ハーネス30が脱落することがなく、これら付属部品を強固に取り付けることができる。そして、成形が完了すれば、成形上下型50,60が型開きした後、図10に示すように、成形下型60上に位置する成形天井10を脱型すれば良い。
以上説明した実施例は、成形天井10及びその製造方法に本発明を適用したが、二層の基材11,12を備えた内装部品であれば、用途は限定されない。更に、実施例では非通気性を有する各素材を成形上下型50,60のそれぞれの型面形状に沿うように真空成形した後、成形上下型50,60の型締めにより一体化したが、真空成形を使用することなく、各基材11,12を別個に成形した後、圧着金型を使用して各基材11,12を圧着一体化することもできる。
本発明の一実施例である成形天井の構成を示す断面図である。 図1に示す成形天井におけるクリップ取付座及び電装用ハーネスのモジュール化構造を示す断面図である。 本発明方法を適用した成形天井の製造方法に使用する成形装置の概略構成を示す全体図である。 本発明方法を適用した成形天井の製造方法における原反シートのセット工程を示す説明図である。 本発明方法を適用した成形天井の製造方法におけるパネル側基材と室内側基材の真空成形工程を示す説明図である。 本発明方法を適用した成形天井の製造方法におけるパネル側基材のピアスカット工程を示す説明図である。 本発明方法を適用した成形天井の製造方法におけるクリップ取付座並びに電装用ハーネスのセット工程を示す説明図である。 本発明方法を適用した成形天井の製造方法におけるパネル側基材の再加熱工程を示す説明図である。 本発明方法を適用した成形天井の製造方法におけるパネル側基材と室内側基材の一体化工程を示す説明図である。 本発明方法を適用した成形天井の製造方法における成形工程完了後の成形天井を示す説明図である。 従来の成形天井をルーフパネルに取り付ける状態を示す説明図である。 従来の成形天井の取付構造を示す説明図である。
符号の説明
1 ルーフパネル
10 成形天井
11 パネル側基材
12 室内側基材
13 表皮
14 中空部
15 接着剤
16 開口
20 クリップ取付座
21 クリップ
22 クリップ取付座本体
23 取付プレート
24 係止爪
30 電装用ハーネス
40 成形装置
50 成形上型
51 昇降シリンダ
52 真空吸引機構
60 成形下型
61 昇降シリンダ
62 真空吸引機構
70 ヒーター
71 基材投入装置
71a,71b クランプ枠
72 ピアスカット型
72a カット刃
73 セット用治具
S1,S2 原反シート(基材用)
S3 原反シート(表皮用)

Claims (5)

  1. 所要形状に成形された基材(11,12)からなり、車体パネル(1)の室内面側に装着される自動車用内装部品(10)であって、
    前記基材(11,12)は、所望の凹凸形状に成形されるパネル側基材(11)と、製品面形状を形成するように略フラット面形状に成形される室内側基材(12)の二層基材構造が採用されているとともに、内装部品(10)に付設される付属部品(20,30)の少なくとも一部がパネル側基材(11)と室内側基材(12)との間に挟持されていることを特徴とする自動車用内装部品。
  2. 前記付属部品(20)における取付プレート(23)がパネル側基材(11)と室内側基材(12)との間で挟持され、パネル側基材(11)に開設した開口(16)を通して取付座本体(22)が車体パネル(1)側に向けて臨むように支持されていることを特徴とする請求項1に記載の自動車用内装部品。
  3. 前記取付プレート(23)の取付面には、室内側基材(12)に食い込む係止爪(24)が形成されていることにより、付属部品(20)がアンカー状に室内側基材(12)に接合固定されていることを特徴とする請求項2に記載の自動車用内装部品。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の自動車用内装部品(10)を製造する自動車用内装部品の製造方法において、
    真空吸引機構をそれぞれ備えた成形金型(50,60)が型開き状態にある時、パネル側基材(11)の原反シート(S1)と、室内側基材(12)の原反シート(S2)を加熱軟化処理した後、成形金型(50,60)内に投入する原反シート(S1,S2)のセット工程と、
    成形金型(50,60)にそれぞれ真空吸引力を作用させ、一方側の原反シート(S1)を一方側の成形金型(50)の型面形状に沿って真空成形し、所望の凹凸形状を備えたパネル側基材(11)を成形するとともに、他方側の成形金型(60)の型面形状に沿って他方側の原反シート(S2)を真空成形して、フラットな製品面形状を備えた室内側基材(12)を成形する基材(11,12)の真空成形工程と、
    成形金型(50,60)を型開きした後、成形下型(60)上に保持されている室内側基材(12)上に付属部品(20,30)をセットするとともに、上記付属部品(20,30)の一部を基材(11)の開口(16)を通して裏面側に貫通させる場合には、成形上型(50)に保持されているパネル側基材(11)に開口(16)を開設する付属部品(20,30)のセット工程並びに基材のピアスカット工程と、
    成形上型(50)に保持されているパネル側基材(11)に再加熱処理を施し、成形金型(50,60)を型締めし、パネル側基材(11)と室内側基材(12)とを圧着一体化するとともに、両基材(11,12)間で付属部品(20,30)の少なくとも一部を挟み込んで支持する基材(11,12)の圧着一体化工程と、
    からなることを特徴とする自動車用内装部品の製造方法。
  5. 前記室内側基材(12)の真空成形時、原反シート(S2)の一面側に表皮(13)の原反シート(S3)を重ね合わせ、原反シート(S2)の真空成形時に室内側基材(12)の表面側に表皮(13)を一体化したことを特徴とする請求項4に記載の自動車用内装部品の製造方法。
JP2005173820A 2005-06-14 2005-06-14 自動車用内装部品及びその製造方法 Withdrawn JP2006347273A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005173820A JP2006347273A (ja) 2005-06-14 2005-06-14 自動車用内装部品及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005173820A JP2006347273A (ja) 2005-06-14 2005-06-14 自動車用内装部品及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006347273A true JP2006347273A (ja) 2006-12-28

Family

ID=37643572

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005173820A Withdrawn JP2006347273A (ja) 2005-06-14 2005-06-14 自動車用内装部品及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006347273A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018184125A (ja) * 2017-04-27 2018-11-22 株式会社イノアックコーポレーション 車両の成形天井およびルーフパネルへの成形天井の組み付け方法
WO2019044097A1 (ja) * 2017-09-04 2019-03-07 株式会社オートネットワーク技術研究所 ワイヤーハーネスの固定構造
WO2019044098A1 (ja) * 2017-09-04 2019-03-07 株式会社オートネットワーク技術研究所 ワイヤーハーネスの固定構造
JP2019151162A (ja) * 2018-03-01 2019-09-12 マツダ株式会社 車両用内装構造
CN110640957A (zh) * 2019-09-30 2020-01-03 无锡吉兴汽车声学部件科技有限公司 一种用于汽车顶篷模具的材料成型预压机构

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018184125A (ja) * 2017-04-27 2018-11-22 株式会社イノアックコーポレーション 車両の成形天井およびルーフパネルへの成形天井の組み付け方法
JP7013142B2 (ja) 2017-04-27 2022-02-15 株式会社イノアックコーポレーション 車両の成形天井およびルーフパネルへの成形天井の組み付け方法
US20200180527A1 (en) * 2017-09-04 2020-06-11 Autonetworks Technologies, Ltd. Wire harness fixing structure
JP2019043386A (ja) * 2017-09-04 2019-03-22 株式会社オートネットワーク技術研究所 ワイヤーハーネスの固定構造
JP2019043387A (ja) * 2017-09-04 2019-03-22 株式会社オートネットワーク技術研究所 ワイヤーハーネスの固定構造
CN111032440A (zh) * 2017-09-04 2020-04-17 株式会社自动网络技术研究所 线束的固定构造
CN111065550A (zh) * 2017-09-04 2020-04-24 株式会社自动网络技术研究所 线束的固定构造
WO2019044098A1 (ja) * 2017-09-04 2019-03-07 株式会社オートネットワーク技術研究所 ワイヤーハーネスの固定構造
US20200198557A1 (en) * 2017-09-04 2020-06-25 Autonetworks Technologies, Ltd. Wire harness fixing structure
US10946817B2 (en) 2017-09-04 2021-03-16 Autonetworks Technologies, Ltd. Wire harness fixing structure
US10960831B2 (en) 2017-09-04 2021-03-30 Autonetworks Technologies, Ltd. Wire harness fixing structure
WO2019044097A1 (ja) * 2017-09-04 2019-03-07 株式会社オートネットワーク技術研究所 ワイヤーハーネスの固定構造
JP2019151162A (ja) * 2018-03-01 2019-09-12 マツダ株式会社 車両用内装構造
JP7169529B2 (ja) 2018-03-01 2022-11-11 マツダ株式会社 車両用内装構造
CN110640957A (zh) * 2019-09-30 2020-01-03 无锡吉兴汽车声学部件科技有限公司 一种用于汽车顶篷模具的材料成型预压机构

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3313336B2 (ja) ソフトタッチ発泡層を有する車両内装トリム構成要素の製造方法
JP5354993B2 (ja) 自動車用内装部品並びにその製造方法
US7699595B2 (en) Method and apparatus for molding a laminated trim component without use of slip frame
JP2014518175A (ja) モジュール構造の筐体コンポーネントのためのアウターパネルを備えたアウターモジュール、及びモジュール構造の筐体コンポーネント自体及びアウターモジュールの製造方法
US20040100120A1 (en) Multi-layered inside lining piece
US20130260112A1 (en) In-mold grain skin lamination for interior trim panel with decorative appliqué
JP2006347273A (ja) 自動車用内装部品及びその製造方法
KR101558603B1 (ko) 차량용 헤드라이닝 제조 방법
US7416626B2 (en) Trim panel with edge seal
US6797089B2 (en) Energy management system and welding process therefor
US8562779B2 (en) Method for manufacturing a moulded article
JP2006151042A (ja) 自動車用内装部品
JP2010506779A (ja) 特には自動車用の、ドア張り、及び製造方法
JPH0458364B2 (ja)
JP2007038531A (ja) 成形天井の製造方法
JPH06127443A (ja) 自動車用ルーフトリムの製造方法およびその装置
EP1186454B1 (en) Method for producing lined panels for motor-vehicles
JP2007055306A (ja) 車両用内装材及びその製造方法
JP2894668B2 (ja) 自動車用内装部品の製造方法
JP3090252B2 (ja) 発泡性基材の成形方法
JP2009083411A (ja) 自動車用内装部品並びにその製造方法
JP2010149410A (ja) 自動車用内装部品の製造方法並びにその方法に使用する成形金型
JP5334304B2 (ja) 積層成形品の製造方法
JPH04208656A (ja) 自動車用ルーフライニングにおける取付具の取付方法
JP2969045B2 (ja) 自動車用内装部品およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080902