JP2006341593A - 感圧接着性(psa)積層体 - Google Patents

感圧接着性(psa)積層体 Download PDF

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Abstract

【課題】性質及び製法の改善された外側フィルム層、接着剤ベース層及び粘着付与剤層を含む威圧接着性積層体の提供。
【解決手段】a)少なくとも1種のフィルム性ポリマーを含む少なくとも1層の外側フィルム層(A);
b)少なくとも1種の接着剤ベースポリマーを含む少なくとも1層の接着剤ベース層(B);並びに
c)少なくとも1種の粘着付与剤及び少なくとも1種のポリマーを含む少なくとも1層の粘着付与剤層(C)
を含んでなる感圧接着性(PSA)積層体であって、前記感圧接着性積層体が、外側フィルム層(A)を接着剤ベース層(B)と同時押出して非接着性積層体を形成せしめ、そして粘着付与剤層を前記非接着性積層体の接着剤ベース層側に適用してPSA積層体を形成せしめることによって得ることができるPSA積層体。
【選択図】図1

Description

本発明は、同時押出された非接着性積層体(non-adhesive laminate)及び感圧接着性(pressure sensitive adhesive)(PSA)積層体に関する。本発明はまた、非接着性積層体及びPSA積層体の製造方法に関する。テープ、ラベル、保護フィルム、標識、デカル(dacal)などを含む製品も提供する。
一般に、感圧接着性積層体は、少なくとも1種のポリマー成分、少なくとも1種の粘着付与剤成分及び少なくとも1種の可塑剤を含む。これらの成分は次に、熱、水及び溶媒を用いて物理的に一緒に混合する。これらの感圧接着性(PSA)積層体は、例えばラベル、テープ、デカル、標識などのような製品に使用される。PSAラベルは印刷情報を物体又は物品に適用するためによく利用される。PSAラベルは、典型的には、剥離ライナー(release liner)、剥離ライナー上に配置されるPSA層及びPSA層上に積層されるフィルム性ポリマー(filmic polymer)であることができる外層を含む。このような積層体は、最初にPSAを剥離ライナーに被覆するか又は積層し、次いで外層をPSA被覆ライナー上積層するか、或いはPSAを外層に被覆するか又は積層し、次いでPSA被覆外層を剥離ライナー上に被覆するか又は積層することよって形成できる。外層は典型的にはプラスチックから作り、PSA又はライナーへの外層の積層前又は後に、情報又は他の証印を外層上に印刷する。
PSA積層体の接着性及びこのような積層体の製造方法を改善するために当業界において研究が成されている。
これまで、同時押出は外側フィルム層及び感熱性接着剤を同時押出するために利用されてきたが、装置のローラーへの付着といったプロセス上の問題が起こっている。装置のローラーへのPSA積層体の粘着を防ぐために、同時押出プロセス後、直ちにPSA積層体に積層される剥離ライナーが必要とされる場合がある。
PSA積層体の改善された製造方法及び改善された性質を有する積層体が当業界で必要とされている。
本発明の一実施態様によれば、
a)少なくとも1種のフィルム性ポリマーを含む少なくとも1層の外側フィルム層(A);
b)少なくとも1種の接着剤ベースポリマーを含む少なくとも1層の接着剤ベース層(B);並びに
c)少なくとも1種の粘着付与剤を含む少なくとも1層の粘着付与剤層(C)
を含んでなる感圧接着性(PSA)積層体が提供され、前記感圧接着性積層体は外側フィルム層(A)を接着剤ベース層(B)と同時押出して非接着性積層体を形成せしめ、そして粘着付与剤層(C)を前記非接着性積層体の接着剤ベース層側に適用してPSA積層体を形成せしめることによって得ることができる。
本発明の別の態様によれば、非接着性積層体が提供される。この非接着性積層体は
a)少なくとも1種のフィルム性ポリマーを含む少なくとも1層の外側フィルム層(A);及び
b)少なくとも1種の接着剤ベースポリマーを含む少なくとも1層の接着剤ベース層(B)
を含んでなり、前記非接着性積層体は外側フィルム層(A)を、少なくとも1種の接着剤ベースポリマーを含む接着剤ベース層(B)と同時押出することによって前記非接着性積層体を得ることができる。
本発明の別の実施態様によれば、非接着性積層体の製造方法が提供される。この方法は、少なくとも1種のフィルム性ポリマーを含む少なくとも1層の外側フィルム層(A)と少なくとも1種の接着剤ベースポリマーを含む少なくとも1層の接着剤ベース層(B)を同時押出して非接着性積層体を形成せしめることを含む。
本発明の別の実施態様によれば、PSA積層体の製造方法が提供される。この方法は、少なくとも1種のフィルム性ポリマーを含む少なくとも1層の外側フィルム層(A)と少なくとも1種の接着剤ベースポリマーを含む少なくとも1層の接着剤ベース層(B)を同時押出して非接着性積層体を形成せしめ、前記非接着性積層体の接着剤ベース層に少なくとも1種の粘着付与剤を少なくとも1種の粘着付与剤層(C)を適用してPSA積層体を製造せしめることを含んでなる。
本発明は、少なくとも1層の外側フィルム層(A)及び少なくとも1層の粘着剤ベース層(B)を含む非接着性積層体を、少なくとも1層の粘着付与剤及び少なくとも1種のポリマーを少なくとも1種の粘着付与剤層(C)の、非接着性積層体の接着剤ベース層側への適用によって、PSA積層体に転化できるという発見に基づく。驚くべきことに、このアプローチを行うことによって、常法によって製造されたPSA積層体に比較して、以下の優れた点を少なくとも1つ有するPSA積層体を得ることができることが判明した。
第一に、接着剤ベース層(B)の接着剤ベースポリマーは、外側フィルム層(A)上に同時押出することによって同時押出メルト結合を生じ、その結果、外側フィルム層上への接着剤ベースポリマーの固定(anchorage)が改善される。これは、一般に製造されるフィルムラベルPSAの場合に起こり得るオフセットを全て排除できる。オフセットは、フィルムラベル基材への接着剤の不十分な固定によって引き起こされるラベル剥離時における基材への接着剤の不所望な移動である。更に、これは、PSA積層体使用時のPSA積層体と基材との結合が、基材界面又は内部で破壊されることを意味する(凝集破壊)。この型の破壊の利点は、セキュリティーに適当なタンパーエビデント(tamper evident)接合、タンパープルーフラベル(tamper proof labelling)の凝集破壊を生じるような適当な配合を可能にすること;接着が界面破壊モードである剥離可能なPSA積層体用途;又は再配置及び再シール用途を可能にすることである。最終的にフィルム性ポリマーと接着剤ベース層との同時押出メルト結合は一般的なPSA類における接着剤とフィルムバッキングとの間の離散した(discrete)界面の存在を取り除く。これは、流れ不良、空気同伴又は湿潤性不良(poor wettability)の結果としての界面欠陥を生じるおそれが除去されるので、従来のPSA類に対する本発明の外見を高める。
第二に、粘着付与剤層(C)は、極めて低温で、典型的には従来のホットメルト感圧接着剤よりも低い100℃以下の温度で被覆できる。これは接着剤ベースポリマーを含まないためである。これはフィルムラベル製造法を以下の点のうち少なくとも1つの点で改善する。
a)感熱性外側フィルム層、例えばポリエチレンに影響を与えない。
b)より低い被覆温度によって運転コストを削減する。
c)前記PSA積層体が、より高い温度を必要とする従来のホットメルト感圧接着剤に比較して、熱老化性を改善し、色落ち性(colour loss)を低下させ、炭化(charring)をなくすなどする。
別の利点は、接着剤ベース層(B)と粘着付与剤層(C)中の粘着付与剤の分子量勾配である。理論によって拘束するつもりはないが、自己接着融合と分子内移動のメカニズムにより、接着剤ベース層(B)及び粘着付与剤層(C)が粘着付与剤層(C)から接着剤ベース層(B)への粘着付与剤の分子量勾配を示すことができると考えられる。この分子量勾配は粘着付与剤層(C)の表面に低分子量の高タック層を残す。この機能は、感圧性接着を引き起こすのに必要である。PSA積層体の高分子量部分である接着剤ベース層(B)への粘着付与剤の移動は、以下の性能:剥離接着(peel adhesion)、ループタック、剪断抵抗、耐クリープ性及び高温性能のうち少なくとも1つを改善する。
本発明の別の利点は、接着剤ベース層(B)を、凝集強度の高いベースポリマーを用いて製造できることである。高凝集強度はASTM D1238に従って2.16kg重量を用いて190℃で測定して1g/10分未満のメルトフローレートを有するポリマーである。凝集強度の高いこのようなベースポリマーを従来のホットメルト感圧接着剤の製造に用いると、公知のホットメルト被覆装置を用いた場合には被覆できないほど高い、非常に高いホットメルト粘度が生じることができる。
本発明の別の利点は、粘着付与剤組成物の低粘度が非接着性積層体に優れた湿潤性を与え且つ滑らかな被覆表面を与えるので、PSA積層体が改良された明澄性及び曇り(haze)を有することである。従来のPSA類に共通の問題は、接触不良又は表面不良を生じたり、PSA積層体の外見を減じたりする、接着剤の原料表面への不適当な湿潤性又は不十分な流れにある。
本発明の更に別の利点は、PSA積層体が、外側フィルム層(A)及び接着剤ベース層(B)からなる入手の容易な非接着性積層体から組み立てることができ、前記非接着性積層体を、接着剤被覆技術に熟練した者に知られた通常の被覆(又は塗布)技術(例えば、スロットダイコーティング、カーテンコーティング、スプレーコーティング、溶液コーティング又はディスパージョンコーティング)による粘着付与剤層(C)の適用によってPSA積層体に転化できることである。
本発明の組成物及び方法の開示及び説明の前に、本発明は、特に断らない限り、特定の方法又は個々の配合物に限定されるものではないこと、従って、開示とは異なることができることを理解されたい。また、使用した用語は、個々の実施態様を説明するためにのみ記載するのであって、本発明の範囲を限定するものではないことを理解されたい。
単数形の表現は、前後関係からそうでないことが明白に指示されない限り、複数の指示対象を含む。
「任意の」又は「場合によっては」は、その後に記載される事象又は状況が起こっても起こらなくてもよいことを意味する。この記載は、その事象又は状況が起こる場合と、それが起こらない場合を共に含む。
範囲は本明細書中では、約を前置した「一方の特定の値」から及び/又は約を前置した「もう一方の特定の値」までと表することができる。このような範囲が表される場合、「一方の特定の値」から及び/又は「もう一方の特定の値」までは、この範囲の全ての組合せと同様に別の実施態様であることを理解されたい。
本明細書全体にわたって、特許又は出版物を引用する場合、本発明が関連する最新技術をより詳細に説明するために、これらの参考文献の開示全体を引用することによって、それらが本明細書の記述に反しない限り、本明細書に組み入れるものとする。
本明細書の開示において使用する用語「PSA」は、室温において軽い指圧下で2つの面に結合を形成する接着剤を意味する。PSAは、面への必要な接触を達成できるように充分な変形性及び湿潤性を提供するが、接着剤内部には、それが中等度の分離力に耐えることができるのに充分な内部強度又は凝集力がある。PSAの定義に関する更なる情報は、Pressure Sensitive Adhesive Tapes,A Guide to Their Function,Design,Manufacture,and Use,John Johnston,Pressure Sensitive
Tape Council,2000,Chap.2.p.23に記載されている。
PSA積層体に対して言及する用語「層」は、用途に応じて不変厚又は厚さが変動し、そして連続又は不連続のいずれかのPSA積層体に製造することができるPSAに含まれる材料の層を意味する。更に、PSA積層体の組成及び厚さは、時間の経過と共に、粘着付与剤層(C)中の粘着付与剤の接着剤ベース層(B)への移行によって、変化することができる。
用語「移行する(migrate)」、「移行(migrating)」、「移行(migration)」、「拡散する(diffuse)」及び「拡散(diffusion)」は互換的に使用され、粘着付与剤層(C)中の粘着付与剤の一部又は全てが接着剤ベース層中へ移動することによってPSA積層体を製造する。その結果として、元の接着剤ベース層は膨潤し、それによって組合せ層の厚さは相対的に影響を受けずに残る。
本発明の一実施態様においては、a)少なくとも1種のフィルム性ポリマーを含む少なくとも1層の外側フィルム層(A),b)少なくとも1種の接着剤ベースポリマーを含む少なくとも1層の接着剤ベース層(B)並びにc)少なくとも1種の粘着付与剤を含む少なくとも1層の粘着付与剤層(C)を含んでなる感圧接着性(PSA)積層体が提供され、この感圧接着性積層体は外側フィルム層(A)を接着剤ベース層(B)と同時押出して非接着性積層体を形成せしめ、そして粘着付与剤層(C)を適用してPSA積層体を形成せしめることによって得ることができる。
外側フィルム層は、少なくとも1種のフィルム性ポリマーを含む。本発明の一実施態様において、外側フィルム層はフィルム性ポリマーのブレンドを含むこともできるし、又は種々のフィルム性ポリマーの多層であることもできる。フィルム性ポリマーとしては、接着剤ベースポリマーと同時押出されて非接着性積層体を生成できる任意のフィルム性ポリマーが挙げられる。本発明の一実施態様において、フィルム性ポリマーは、2層間の移動を防ぐために接着剤ベースポリマーと一致しない又は不適合の溶解度パラメーターを有するのが望ましいであろう。
本発明の別の実施態様において、フィルム性ポリマーは、接着剤ベースポリマーと組合された場合に、ラベルの剥離及び適用を容易にするのに充分な自立構造を提供することができる。或いは、接着剤ベースポリマーと組合されたフィルム性ポリマーが充分には自立性でない場合は、外側フィルム層の露出面にオーバーラミネート層を適用して剛性を追加することができる。好ましくは、外側フィルム層に用いるフィルム性ポリマー及び全ての他の材料は、所望の性質、例えば、とりわけ印刷適性を有する非接着性積層体を提供するように選択する。
典型的なフィルム性ポリマーとしては、ポリスチレン、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステル(例えばポリエチレンテレフタレート)、ポリカーボネート、ポリウレタン、ポリアクリレート、ポリビニルアルコール、官能性ポリエステル(例えばスルホポリエステル)、ポリ(エチレンビニルアルコール)、ポリエーテルブロックポリアミド、ポリ酢酸ビニル及びそれらの混合物が挙げられるがこれらに限定されるものではない。好ましくは、フィルム性ポリマーは、エチレン、プロピレン及び1−ブテンからなる群から選ばれた反復単位を有するポリマーを含む(これらに限定されるものではない)ポリオレフィンである。最も好ましくは、フィルム性ポリマーは、ポリエチレン、ポリプロピレン及びエチレン−プロピレンコポリマーから選ばれた少なくとも1種である。低密度、中密度及び高密度ポリエチレンを含む種々のポリエチレンを使用できる。
本発明の一実施態様において、外側フィルム層に使用するポリエチレンのメルトフローレート(MFR)は、ASTM D1238に準拠して、2.16kgの荷重を用いて190℃で測定した場合に、約0.1〜15g/10分、好ましくは0.1〜5g/10分の範囲であることができる。外側フィルム層として有用なポリエチレンの商業的例は、ISO 1183試験法を用いた密度が約0.924g/cm3であり且つISO 1133試験法によるメルトフローレートが約0.75g/10分であるLupolen 2426Fとして販売されている(Basell Polyolefins,The Netherlandsから入手)低密度ポリエチレンである。
本発明の別の実施態様において、外側フィルム層中に使用するポリプロピレンのメルトフローレート(MFR)は、ASTM D1238に準拠して、2.16kgの荷重を用いて230℃で測定した場合に、約1〜20g/10分、好ましくは0.1〜10g/10分の範囲であることができる。外側フィルム層として有用なポリプロピレンの商業的例は、ISO 1183試験法を用いた密度が約0.900g/cm3であり且つISO 1133試験法によって2.16kgの荷重を用いて230℃で測定したメルトフローレートが約2g/10分であるMoplen HP422Hとして販売されている(Basell Polyolefins,The Netherlandsから入手)ポリプロピレンホモポリマーである。外側フィルム層として有用なランダムポリプロピレンコポリマーの商業的例は、ISO 1183試験法を用いた密度が0.900g/cm3であり且つISO 1133試験法によって2.16kgの荷重を用いて230℃で測定したメルトフローレートが約6g/10分であるMoplen RP210Mポリプロピレン(Basell Polyolefins,The Netherlandsから入手)である。
外側フィルム層の内面は、本発明の接着剤ベースポリマー層(B)及び/又は粘着付与剤層(C)によって作り出されるバリア以外のバリア層と同時押出することができる。バリア層は、外側フィルム層への成分の移動を防ぐことができる。外側フィルム層への接着剤ベースポリマー層の接着を強化するためにタイ又はプライマー層が含まれる、或いは施されることもできる。更に、「ライナーレス」構造も、本件の「特許請求の範囲」の範囲内であると考えられる。ライナーレス構造においては、外面に、シリコーン(例えば、ポリジメチルシロキサン)のような剥離材料を被覆する。
一般に、外側フィルム層は、個々のPSA積層体用途に適当な厚さを有する。本発明の一実施態様において、外側フィルム層は約10〜200μm、好ましくは約20〜100μm、最も好ましくは約30〜90μmの厚さを有する。
接着剤ベース層は、少なくとも1種の接着剤ベースポリマーを含む。接着剤ベースポリマーは、外層のフィルム性ポリマーと同時押出でき且つ非接着性積層体又はPSA積層体を形成するのに適当な、公知の任意のポリマーであることができる。一般に、非接着性積層体又はPSA積層体の形成に使用する接着剤ベースポリマーは一般に以下のカテゴリーに分類できる。
ランダムコポリマー接着剤ベース材料、例えばアクリレート及び/又はメタクリレートコポリマー並びにそれらの誘導体、α−オレフィンコポリマー、シリコーン−コポリマー、クロロプレン/アクリロニトリルコポリマーなどを基材とするコポリマー(これらに限定するものではない)、ブロックコポリマー接着剤ベースポリマー、例えば線状ブロックコポリマー(例えば、A−B及びA−B−A型)、マルチブロックコポリマー、分岐鎖ブロックコポリマー、星形ブロックコポリマー、グラフト又はラジアルブロックコポリマーなどを基材とするもの(これらに限定するものではない)、並びに天然及び合成ゴム接着剤ベースポリマー、例えばポリイソブチレン、ポリイソプレン、ブチルゴムなど(これらに限定されるものではない)。
本発明の別の実施態様において、接着剤ベースポリマーは熱可塑性エラストマー(TPE)を含む。熱可塑性エラストマーはその使用温度においてゴムのように挙動するポリマーであるが、汎用のポリマーのように溶融状態で加工することができる。TPEとしては、線状、分岐状、グラフト又はラジアルブロックコポリマーが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
ブロックコポリマーは、ジブロック構造A−B、トリブロック構造A−B−A、テトラブロック構造、マルチブロック構造、ラジアル又は連結構造(A−B)n及びこれらの構造の組合せによって表すことができる。Aは、室温においては非ゴム状又はガラス状又は結晶性であるが、高温では流体である硬質熱可塑性相又はブロックを表し、Bは、使用時に又は室温においてゴム状又はエラストマーである軟質ブロックを表す。これらの熱可塑性エラストマーは、約75〜95重量%のゴム状セグメント及び約5〜25重量%の非ゴム状セグメントを含んでなることができる。
非ゴム状セグメント又は硬質ブロックは、単環式及び多環式芳香族炭化水素のポリマー、より詳細には、本質的に単環式又は二環式であることができるビニル置換芳香族炭化水素のポリマーを含む。好ましいゴム状ブロック又はセグメントは、脂肪族共役ジエンのホモポリマー又はコポリマーのポリマーブロックを含む。ゴム状ブロック又はセグメントの形成には、ゴム状材料、例えばポリイソプレン、ポリブタジエン及びスチレンブタジエンゴム(これらに限定するものではない)を使用できる。特に好ましいゴム状セグメントとしては、ポリジエン、エチレン−ブチレン又はエチレン−プロピレンコポリマーの不飽和オレフィンゴムが挙げられる。後者のゴムは、対応する不飽和ポリアルキレン部分、例えばポリブタジエン及びポリイソプレンからそれらの水素化によって得ることができる。
本発明の一実施態様において、ブロックコポリマーは、ブタジエン系ポリマー、イソプレン系ポリマー、ポリエーテルブロックポリアミド及びそれらの混合物からなる群から選ぶことができる。従って、ブタジエン系ポリマーは、スチレン−ブタジエン−スチレン(SBS)ブロックコポリマー、スチレン−ブタジエン(SB)ブロックコポリマー、線状及びマルチアーム(SB)xブロックコポリマー、ポリブタジエンブロックコポリマー及びそれらの混合物からなる群から選ばれることができる。イソプレン系コポリマーは、スチレン−イソプレン−スチレン(SIS)ブロックコポリマー、スチレン−イソプレン−ブタジエン−スチレン(SIBS)コポリマー、スチレン−イソプレン(SI)ブロックコポリマー、マルチアーム(SI)xブロックコポリマー、スチレン−エチレン−ブタジエン−スチレン(SEBS)骨格とイソプレン及び/又はスチレン−イソプレン(SI)アームを有するラジアルブロックコポリマー、ポリイソブチレン、天然ゴム、合成ポリイソプレン並びにそれらの混合物からなる群から選ぶことができる。
ジブロックコポリマーの具体例としては、スチレン−ブタジエン(SB)、スチレン−イソプレン(SI)及びそれらの水素化誘導体が挙げられるが、これらに限定するものではない。トリブロックポリマー、テトラブロックポリマー及びマルチブロックポリマーの例としては、スチレン−ブタジエン−スチレン(SBS)、スチレン−イソプレン−スチレン(SIS)、α−メチルスチレン−ブタジエン−α−メチルスチレン、α−メチルスチレン−イソプレン−α−メチルスチレン、スチレン−イソプレン−ブタジエン−スチレン(SIBS)及びそれらの誘導体が挙げられるが、これらに限定するものではない。1,4−異性体と1,2−異性体との混合物のゴム状セグメントを含むSBSコポリマーの水素添加時には、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレン(SEBS)ブロックコポリマーが得られる。同様に、SISポリマーの水素化により、スチレン−エチレン−プロピレン−スチレン(SEPS)ブロックコポリマーが得られ、そして(SI)xマルチブロックコポリマーの水素化はスチレン並びにエチレン/プロピレンのマルチブロックコポリマー(SEP)xを与える。
Kraton Polymer(Houston,TX)からKraton FG−1901X及び1924Xブロックコポリマーとして市販されている、コハク酸無水物改質SEBSのような官能基化ブロックコポリマーを使用できると考えられる。
前記任意の接着剤ベースポリマーはそれらの水素化誘導体を含むことに注意されたい。多数の選択的水素化ブロックコポリマーがKraton Polymersから一般的商品名「Kraton G」として市販されている。従って、本発明のために特に適当なブロックコポリマーとしては、Kraton G 1657及びKraton G 1730ブロックコポリマーが挙げられる。Kraton G 1657は、スチレン約13重量%を含むSEBSトリブロックコポリマーである。Kraton G1730は、スチレン約21重量%を含む(SEPS)xマルチブロックコポリマーである。
更に、接着剤ベースポリマー層(B)は、凝集強度の高いポリマーで構成することができる。このようなポリマーは従来のホットメルト製造装置中では加工に比較的高い温度を必要とするため、高温においては粘着付与剤はこのような温度に長時間耐えられないので、メルトからのPSA積層品の製造にはこのようなポリマーは一般に使用されない。このような高凝集強度ポリマーには、溶液又は分散液として粘着付与層(C)中の粘着付与剤を適用することもできる。高凝集強度ポリマーの例としては、スチレンブロックコポリマー及びイソブチレンコポリマーが挙げられるが、これらに限定するものではない。スチレンブロックコポリマーとしては、スチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマー並びにスチレン及びエチレン/ブチレンを基材とするコポリマー(S−E/B−S)並びにスチレン及びエチレン/プロピレンを基材とするコポリマー(S−E/P−S)が挙げられるが、これらに限定するものではない。本発明の一実施態様において、SISブロックポリマーのポリスチレン含量は約10〜50重量%、好ましくは15〜30重量%の範囲である。本発明の別の実施態様において、スチレンブロックコポリマーの溶液粘度は、適当なスピンドル及び回転速度を用いてブルックフィールドビスコメータータイプDV−1+のようなブルックフィールドビスコメーターにおいて、トルエン中25%の固形分を用いて測定した場合に、約0.05〜20Pa.s.、好ましくは0.1〜5Pa.sの範囲である。
本発明の別の実施態様において、ポリイソブチレンの分子量は、約250,000〜5,000,000、好ましくは750,000〜3,500,000の範囲である。高凝集強度コポリマーは、Kraton Polymers(Houston,TX)からKraton D1111スチレン−イソプレン−スチレンポリマーとして、BASF(Ludwigshafen,Germany)からOppanol B200イソブチレンコポリマーとして、及びKraton PolymersからKraton G−1652E S−E/B−Sとして市販されている。
有用な接着剤ベースポリマーの更なる例は、WO 00/13888、WO 00/17285及びWO 01/96488に記載されており、これらの特許全体を引用することによって、それらが本明細書の記載と矛盾しない程度まで組み入れるものとする。
一般に、接着剤ベース層は、個々のPSA積層体用途に適当な厚さを有する。本発明の一実施態様において、接着剤ベース層は約1〜60μm、好ましくは約2〜40μm、最も好ましくは4〜20μmの厚さを有する。
前記接着剤ベース層は添加剤の添加によって改質することができる。接着剤ベースポリマーと相溶性(又は混和性)の当業界で公知の任意の添加剤を用いることができる。本発明の一実施態様において、接着剤ベース層は、純粋モノマー樹脂;ポリ(エチレン)又はポリ(プロピレン)ワックス;低粘度のポリ(エチレン)、例えばASTM D−1238に準拠して、190℃、2.16kgで、約5〜80g/10分、好ましくは10〜50g/10分のメルトフローレートを有するポリエチレン;そしてエチレン又はプロピレンベースの(コ)ポリマー(メタロセン触媒によって製造)を用いて改質することができる。これらの添加剤は外側フィルム層及び接着剤ベース層によって形成される非接着性積層体の巻戻し(unwind)特性を改良したり、そして/或いはフィルム性ポリマー及び接着剤ベースポリマーのレオロジー性質をマッチさせることによって外側フィルム層及び接着剤ベース層によって形成される非接着性積層体の製造を容易にする。
粘着付与剤層(C)は少なくとも1種の粘着付与剤を含む。一実施態様において、粘着付与剤層(C)は少なくとも1種の粘着付与剤及び少なくとも1種のポリマーを含む。別の実施態様において、粘着付与剤層(C)は少なくとも1種の粘着付与剤、少なくとも1種のポリマー及び少なくとも1種の可塑剤を含む。
ポリマーはPSA積層体の製造に適当な公知の任意のポリマーであることができる。好ましくは、ポリマーは少なくとも1種の熱可塑性エラストマーである。熱可塑性エラストマーは本明細書中に既に記載した。本発明の一実施態様において、ポリマーの量は粘着付与剤層がPSAになることのない量である。ポリマーの量は0.1〜15重量%の範囲であることができる。他の範囲は、粘着付与剤層(C)の重量基準の重量%で以下に示す範囲:
0〜7,0〜9,0.1〜15,1〜15,5〜15,10〜15,0.1〜10,1〜10,5〜10,7〜10,0.1〜5,1〜5及び2〜5
から選択することができる。
粘着付与剤は、PSA積層体への使用に適した公知の任意のものであることができる。粘着付与剤としては、接着剤の粘着力を高めることが知られている任意の型の非晶質粘着付与剤樹脂、例えばロジン系及び水素化ロジン系、炭化水素系及び水素化炭化水素系、フェノール系、テルペン系、テルペンフェノール系、スチレン化テルペン系、水素化テルペン系、ポリエステル系、純モノマー芳香族(pure monomer aromatic)系、芳香族アクリル系液体樹脂型及びそれらの官能基化型が挙げられるが、これらに限定するものではない。これらの粘着付与剤はいずれも水素化された形態であることができることに注目されたい。純粋モノマー芳香族系粘着付与剤は、例えばスチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン及びこれらの混合物のようなモノマーから製造される低分子量ポリマー又はオリゴマーに基づく粘着性樹脂である。
本発明の一実施態様において、粘着付与剤層は液体粘着付与剤組成物を含む。液体粘着付与剤組成物は適当な粘着付与剤の溶液又は分散液であることができる。このような粘着付与剤は、非接着性積層体の主成分である接着剤ベースポリマーを基材とする感圧接着性積層体の組成物に関する実験又は既存の知識に基づいて選択することができる。
本発明の別の実施態様において、粘着付与剤層(C)は、粘着付与剤マスターバッチ組成物を生じるポリマー(即ち接着剤ベースポリマー及び/又は他の性能添加剤)と非晶質樹脂粘着付与剤とのブレンドであることができる。この組成物は、噴霧能/高タック/接着性及び接着剤ベースポリマー層との良好な相溶性のために配合することができる。
場合によっては、粘着付与剤層は、少なくとも1種の可塑剤を更に含むことができる。可塑剤は、PSA積層体への使用に適した公知の任意の可塑剤であることができる。可塑剤の例としては、ナフテン系油及びパラフィン系油、シトレート、スルホネート並びにフタレートが挙げられるが、これらに限定するものではない。
粘着付与剤は、接着剤ベースポリマーとの相溶性の点で異なることができる。本発明の一実施態様において、粘着付与剤は、接着剤ベースポリマー中に優先的に可溶であることができる。これは、ポリスチレン又はポリイソプレンブロックを含むエラストマーに特に適当である。ポリスチレン及びポリイソプレンに優先的に可溶な粘着付与剤は、一般に米国特許第3,577,398号の教示に従って、炭素数5又は6のジエン及びモノオレフィンの形態の脂肪族石油誘導体の流れの重合によって得られる。この特許全体を引用することによって、それが本発明の記述と矛盾しない程度まで本明細書中に組み入れるものとする。得られる炭化水素樹脂は、室温で通常は液体である材料から、室温で通常は固体である材料まで多岐にわたり、典型的には重合されたジエンを40重量%又はそれ以上含む。このようなジエンは、例えばピペリレン及び/又はイソプレンであることができる。例としては、Piccotac(登録商標)系の樹脂(Eastman Chemical Comany,Kingsport,TN,USAから入手可能)及びWingtack(登録商標)系の樹脂(Chemical Division of Goodyear Tire and Rubber Company,Akron,Ohioから入手可能)が挙げられるが、これらに限定するものではない。他の固体粘着付与剤としては、Exxon Chemical Company(Houston,Texas)製のEscorez(登録商標)1304及びEscorez(登録商標)1310−LCが挙げられるが、これらに限定するものではない。更なる例としては、1種又はそれ以上のC5モノオレフィン及び/又はジオレフィンと1種又はそれ以上のC8又はC9モノアルケニル芳香族炭化水素とを共重合させることによって製造される改質C5型石油樹脂が挙げられるが、これらに限定するものではない。これらの改質型石油樹脂は水素化することができる。例として、イソプレン、2−メチル−1−ブテン、2−メチル−2−ブテン、シクロペンテン、1−ペンテン、シス−及びトランス−2−ペンテン、シクロペンタジエン及びシス−トランス−1,3−ペンタジエンのようなC5モノオレフィン及びジオレフィンが挙げられるが、これらに限定するものではない。C8及びC9モノアルケニル芳香族化合物の別の例はスチレン、メチルスチレン及びインデンである。
粘着付与剤として使用できる他の組成物としては、ベンゼン環の全てではないが、実質的な部分(50%又はそれ以上)がシクロヘキサン環に転化されている水素化芳香族樹脂(例えばEastman Chemicalから入手可能なRegalite(登録商標)及びRegalrez(登録商標)系の樹脂、例えば、Regalite R 1090、R 1100、R 1125、R 7100、R 9100及びRegalrez 1018、1094、3102、6108及び1126)及び水素化多環式樹脂(典型的にはジシクロペンタジエン樹脂、例えばExxon Chemical Company製のEscorez(登録商標)5300、5320、5340、5380、5400及び5600)が挙げられるが、これらに限定するものではない。これらの粘着付与剤は、イソプレンを基材とする接着剤ベースポリマーを用いる場合に特に有用である。
本発明の別の実施態様において、特に接着剤ベースポリマーとしてポリイソプレン又はポリブタジエンを用いる場合には、ロジン、ロジンエステル、ポリテルペン、芳香族及び官能基化樹脂並びに接着剤ベース層に含まれる接着剤ベースポリマーとある程度相溶性の他の粘着付与剤を、粘着付与剤層(C)に、更に添加することができる。他の添加剤としては、可塑剤油、例えばShell Flex 371(Shell Chemical Comapny製)が挙げられるが、これに限定するものではない。
一実施態様において、粘着付与剤層(C)は、少なくとも1種の粘着付与剤を溶液又は分散液として、約50〜90重量%、好ましくは70〜90重量%の量で含む。別の実施態様において、粘着付与剤層(C)は、非接着性積層体中に存在する熱可塑性エラストマーと非晶質樹脂粘着付与剤とのブレンドを含む。好ましくは、粘着付与剤層(C)は接着剤ベース層(B)中に存在するのと同じエラストマー又はそれと相溶性であるエラストマーであることができる熱可塑性エラストマーを約2〜15重量%含む。
一般に、粘着付与剤層は、個々のPSA積層体用途に適当な厚さを有する。本発明の一実施態様において、粘着付与剤層は約2〜150μmの厚さを有する。他の範囲は約4〜125μm、そして5〜50μmである。
前記粘着付与剤層は、当業界で公知の任意の方法によって、非接着性積層体に適用することができる。これらに限定するものではないが、熱を利用する適用方法の例としては、スロット、ダイコーティング、ロールアクシス(axis)コーティング、カーテンコーティング、ナイフ−オーバー−ロールコーティング及びスプレーコーティングがあげられる。粘着付与剤層は、また、粘着付与剤組成物のエマルジョン、ディスパージョン又は溶液として任意適当な方法で適用することもできる。
PSA積層体の用途によって、粘着付与剤層(C)自体がPSA積層体(例えばラベルなど)のために有効なPSA層を形成してもよいし又はしなくてもよい。用語「PSA」は、本明細書中で既に定義した。即ち、粘着付与剤層(C)が、固体基材への適用時に有効なPSA層を形成しない場合には、接着性も構造特性(タック及び強度)も従来の感圧接着性積層体の性質を有する構造(接着結合を含む)を形成するのに充分でないであろう。
PSA積層体の外側フィルム層、接着剤ベース層及び粘着付与剤層は、外観特性(不透明又は着色フィルム)、耐久性及び加工特性(これらに限定するものではない)のような望ましい特性を与えるために、無機充填剤並びに他の有機及び無機添加剤を含むことができる。有用な充填剤の例としては、炭酸カルシウム、二酸化チタン、金属小片及び繊維が挙げられるが、これらに限定するものではない。添加剤としては、難燃剤、酸化防止化合物、熱安定剤、光安定剤、紫外線安定剤、粘着防止剤、加工助剤、成核剤及び酸受容体などが挙げられるが、これらに限定するものではない。結晶化度を増加させ、それによって剛性を増加させるためには、成核剤を添加できる。
PSA積層体の個々の実施態様を、図1〜8及び図10〜14に示す。図1〜8及び図10〜14のPSA積層体は、粘着付与剤層(C)の粘着付与剤が接着剤ベース層(B)へ未だ移行していない、本発明の態様を示す。外側フィルム層及び接着剤ベース層の間の同時押出メルトボンド(10)を各図に示されている。
図1には、外側フィルム層(A)、接着剤ベース層(B)及び粘着付与剤層(C)を含むPSA積層体の断面図を示す。図2には、剥離層(D)を更に含むPSA積層体の断面図を示す。図3には、外側フィルム層(A)、接着剤ベース層(B)、粘着付与剤層(C)及びオーバーラミネート層(E)を含むPSA積層体の断面図を示す。図4には、外側フィルム層(A)と接着剤ベース層(B)との間にバリア層(F)を更に含む図1のPSA積層体の断面図を示す。図5には、外側フィルム層(A)、接着剤ベース層(B)、粘着付与剤層(C)、オーバーラミネート層(E)及びバリア層(F)を含むPSA積層体の断面図を示す。図6〜8は、剥離層(D)を更に含む図3〜5のPSA積層体の断面図を示す。層A〜Fについては、本明細書の開示中に既に説明してある。図10には、粘着付与剤層(C)、接着剤ベース層(B)及び外側フィルム層(A)を有し、(B)と(C)との間にカーブした界面が存するPSA積層体の断面図が示されている。図11には、粘着付与剤層(C)、接着剤ベース層(B)及び外側フィルム層(A)を有し、(B)と(C)との間にジグザグ状の界面が存するPSA積層体の断面図が示されている。図12には粘着付与剤層(C)、接着剤ベース層(B)及び外側フィルム層(A)を有し、粘着付与剤層(C)が不連続なPSA積層体の断面図が示されている。図13には粘着付与剤層(C)、接着剤ベース層(B)及び外側フィルム層(A)を有し、粘着付与剤層(C)が不連続なPSA積層体の断面図が示されている。
理論によって拘束するつもりはないが、図14A〜14Cは本発明の一態様における粘着付与剤層(C)から接着剤ベース層(B)への粘着付与剤の移行と簡素化して示したものである。図14Aは外側フィルム層(A)、接着剤ベース層(B)及び粘着付与剤層(C)を有する、移行前のPSA積層体の断面図を示す。図14Bは図14Aに示したPSA積層体の接着剤ベース層への粘着付与剤層(C)中の粘着付与剤の一部の移行によりPSA層(B/C)が生成することを示す。図14Cは図14Aに示したPSA積層体の接着剤ベース層への粘着付与剤層(C)中の粘着付与剤の全ての移行によりPSA層(B/C)が生成することを示す。
典型的には、PSA積層体は、約35〜400μm、好ましくは約100〜250μm、最も好ましくは約50〜150μmの厚さを有することができる。一般に、PSA積層体は、約50:1〜約1:1、好ましくは約25:1〜約2:1の接着剤ベース層(B)に対する外側フィルム層(A)の厚さ比を有することができる。従って、外側フィルム層(A)の厚さは、約10〜200μm、好ましくは約20〜100μm、最も好ましくは30〜90μmの範囲であることができる。接着剤ベース層(B)は、約1〜60μm、好ましくは約2〜40μm、最も好ましくは4〜20μmの厚さを有することができる。特に適当なPSA積層体は、50〜150μmの厚さを有することができる。
非接着性積層体は、少なくとも1種のフィルム性ポリマーを含む外側フィルム層(A)及び少なくとも1種の接着剤ベースポリマーを含む接着剤ベーポリマー層(B)を同時押出することを含む方法によって形成せしめ、それはプロセスの後の段階で感圧接着性積層体に転化できる。同時押出は公知の任意の方法で実施できる。外側フィルム層(A)と接着剤ベース層(B)とを同時押出する方法としては、キャスト及びバブルブローイングが挙げられるが、これらに限定するものではない。一実施態様において、同時押出は、フィルム性ポリマー及び非接着性ポリマーを別々の押出機中で溶融させ、溶融流れを押出ダイに送出し、その押出ダイから外側フィルム層(A)及び接着剤ベース層(B)を押出することによって実施することができる。
フィルム性ポリマーと接着剤ベースポリマーとの同時押出は、これら2種のポリマーの溶融粘度がほぼ同等である場合に容易であることができる。従って、非接着性積層体の形成に使用する材料の選択は、同時押出材料のメルトフローレートによって左右される可能性がある。本発明の一実施態様において、フィルム性ポリマーがポリエチレンである場合には、フィルム性ポリマーのメルトフローレートは、2.16kgの荷重を用いて190℃で測定した場合に(ASTM D1238)、約0.1〜15g/10分、好ましくは0.1〜5g/10分の範囲であることができる。本発明の一実施態様において、フィルム性ポリマーがポリプロピレンである場合には、フィルム性ポリマーの溶融粘度は、2.16kgの荷重を用いて230℃で測定した場合に(ASTM D1238)、約1〜20g/10分、好ましくは0.1〜10g/10分の範囲であることができる。
非接着性積層体は、求められる個々の用途に適当な厚さを有する。本発明の一実施態様において、非接着性積層体は約10〜260μm、好ましくは約20〜140μm、最も好ましくは30〜80μmの厚さを有する。外側フィルム層(A)の厚さは、約10〜200μm、好ましくは約20〜100μm、最も好ましくは30〜90μmの範囲であることができる。接着剤ベース層の厚さは、約1〜60μm、好ましくは約2〜40μm、最も好ましくは4〜20μmの範囲であることができる。外側フィルム層対接着剤ベース層の比は、50:1〜1:1、好ましくは25:1〜2:1、最も好ましくは15:1〜4:1の範囲であることができる。
場合によっては、非接着性積層体又はPSA積層体に、複数の追加工程を実施することができる。従って、例えば、非接着性積層体又はPSA積層体を一軸又は二軸延伸する(例えば熱延伸及びヒートセットによって)ことができる。これに関連して、粘着付与剤層(C)の適用は、延伸を行う前及び/又は後に行うことができることが理解される。本発明に係る非接着性積層体又はPSA積層体の縦方向の延伸又は二軸延伸は、公知の方法によって実施できる。例えば、積層体は幅出し機を用いて縦方向に延伸できる。
しかし、この時点では、非接着性積層体は、少なくとも1種の接着性ベースポリマーの存在にもかかわらず、感圧接着性積層体ではないことに注目すべきである。従って、ほとんどの場合、積層体は100℃もの高温まで熱ロールへの粘着性の問題を有さないであろう。
従って、非接着性積層体の非接着性は特筆すべき利点を有する。従って、この非接着性積層体は、容易に取り扱うことができ、後で使用するために、即ち、後で使用する、即ち、PSA積層体に転化するためにそれ自体に巻き付けておくことができる。更に、同時押出プレセスにおける接着剤ベース層の接着剤ベースポリマーは、外側フィルム層との同時押出メルトボンドを確立/形成することができる。従って、普通に製造されたトランスファー被覆(又は塗布)ホットメルトPSAフィルムラベルの場合に起こり得る裏移りをなくすことができる。裏移りは、フィルム層基材への接着剤層の不十分な固定によって引き起こされるラベル剥離時における基材への接着剤の不所望な移動である。
本発明の一実施態様において、
a)約10〜160μm、好ましくは45〜150μmの厚さを有する、少なくとも1種のフィルム性ポリマーを含む少なくとも1層の外側フィルム層、及び
b)感圧性積層体を形成できる熱可塑性エラストマー(TPE)類の群から選ばれた少なくとも1種のTPEを含む、約1〜50μmの厚さを有する少なくとも1層の接着剤ベース層
を含んでなる、約11〜210μmの厚さを有する非接着性積層体が提供される。
非接着性積層体は、外側フィルム層の上部に(即ち、接着剤ベース層(B)とは接触せずに)約1〜約5μmの厚さを有する粘着防止層を更に含むことができる。この任意の粘着防止層は典型的には、外側フィルム層(A)及び接着剤ベース層(B)と同時押出されることができる。この層の目的は、粘着付与剤層(C)の被覆時に、巻き上げてある非接着性積層体のより滑らかな剥離又は巻出しを実現することにある。
本発明の一実施態様において、熱可塑性エラストマー及び接着剤ベース層の厚さは典型的に、以下の2つの基準に基づいて選択するものとする。(a)PSA積層体の強度要件;並びに(b)約30〜95重量%の熱可塑性エラストマーと約5〜70重量%の粘着付与剤を組合せて(例えばホットメルト)、粘着付与剤層(C)として非接着性積層体に適用する場合に、熱可塑性エラストマーが従来のPSA組成物を形成する能力。これに関連して、接着剤ベースポリマー層の目的及び作用は粘着付与剤層(C)を「受ける」ことであることを留意すべきである。従って、接着剤ベースポリマー層は典型的に、粘着付与剤を含まない。
外側フィルム層(A)は、接着剤ベースポリマー層と同時押出されたが、これらの2層の界面においては、比較的強力な同時押出メルトボンドが形成されてる。このことは、粘着ラベルの使用時に作られた感圧接着性積層体と基材との結合が、接着剤基材界面においても内部においても破壊される(即ち、凝集破壊)ことを意味する。このことの利点は、セキュリティーに適当なタンパーエビデント(tamper evident)接合、タンパープルーフラベル(tamper proof labelling)の凝集破壊を生じるような適当な配合を可能にすること、又は接着−界面破壊モードの、剥離可能なラベル及び再シール可能なPSA用途を可能にすることである。
本発明の別の実施態様において、PSA積層体の製造方法が提供される。この方法は、少なくとも1種のフィルム性ポリマーを含む少なくとも1層の外側フィルム層(A)及び少なくとも1種の接着剤ベースポリマーを含む少なくとも1層の接着剤ベース層(B)を同時押出して非接着性積層体を形成せしめ、非接着性積層体の接着剤ベース層(B)に少なくとも1層の粘着付与剤層(C)を適用してPSA積層体を形成せしめることを含んでなる。
粘着付与剤層(C)を適用することによってPSA層(B及びC)を形成するに際し、粘着付与剤の一部が接着剤ベース層中に拡散することができ、それによって粘着付与剤層(C)(低分子量)から接着剤ベース層(B)(高分子量)へ分子量傾斜が形成される。これは、低分子量、高タック層を、この官能性が感圧性結合を創出するためにまさに必要な(C)の表面に残存させる。反対に、PSA層の高分子量部分(B及びC)においては、増大し且つ改良された剪断抵抗、クリープ抵抗及び高温度性能を観察することができる。
本発明の一実施態様において、接着剤ベース層中へ拡散する粘着付与剤の部分は、粘着付与剤層(C)の重量基準で以下の重量%で表わされる範囲から選ぶことができる。
0.1〜100;5〜100;10〜100;15〜100;20〜100;25〜100;30〜100;35〜100;40〜100;50〜100;55〜100;60〜100;65〜100;70〜100;75〜100;80〜100;85〜100;90〜100;95〜100;0.1〜90;5〜90;10〜90;15〜90;20〜90;25〜90;30〜90;35〜90;40〜90;45〜90;50〜90;55〜90;60〜90;65〜90;70〜90;75〜90;80〜90;85〜90;0.1〜80;5〜80;10〜80;15〜80;20〜80;25〜80;30〜80;35〜80;40〜80;45〜80;50〜80;55〜80;60〜80;65〜80;70〜80;75〜80;0.1〜70;5〜70;10〜70;15〜70;20〜70;25〜70;30〜70;35〜70;40〜70;45〜70;50〜70;55〜70;60〜70;65〜70;0.1〜60;5〜60;10〜60;15〜60;20〜60;25〜60;30〜60;35〜60;40〜60;45〜60;50〜60;55〜60;0.1〜50;5〜50;10〜50;15〜50;20〜50;25〜50;30〜50;35〜50;40〜50;45〜50;0.1〜40;5〜40;10〜40;15〜40;20〜40;25〜40;30〜100;35〜40;0.1〜30;5〜30;10〜30;15〜30;20〜30;25〜30;0.1〜20;5〜20;10〜20;15〜20;0.1〜10及び5〜10
PSA積層体は、任意の公知方法で製造できる。本発明の一実施態様において、PSA積層体は、1段の押出/噴霧被覆法で製造でき、得られたPSA積層体は自己巻き上げさせるか、又は剥離ライナー(例えば、シリコーン裏打ち紙)に積層され且つ巻き上げられ、それぞれPSAテープ又はラベル構造を作成する。従って、このようなPSA積層体はコスト効率よく作成されるであろう。詳細には、粘着付与剤層(C)を非常に低温で、典型的には従来のホットメルト感圧接着剤よりも100℃以下の低い温度で被覆できる。これは、以下の点の少なくとも1つで製造方法を改善できる。(1)通常のトランスファーコーティング法に比較して、感熱性外側フィルム層、例えばポリエチレンを、直接コーティングできる。(2)プロセスコストがより低い。(3)延長された熱履歴によってゲル化及び/炭化を示すおそれのある、常法に従って高温で加工又は被覆されたPSA積層体(PSA組成物中に粘着付与剤を有する)に比較して、粘着付与剤マスターバッチ組成物は、熱老化性がより良好で、色落ちがより少なく、炭化が少ないと予想されることができる。
非接着性積層体の製造のための製造施設とは異なる場所で最終PSA積層体を「組み立てる」ことが特に有利な場合がある。非接着性積層体は、自己巻上げされ、無期限に貯蔵できる。第2のプロセス工程において、非接着性積層体(A&B)は次に、例えば非接着性積層体への粘着付与剤層(C)の噴霧又は被覆に適するように改質された(狭幅ウェブ)ラベルプレス上で更に加工されて感圧接着剤層(B及びC)を形成し、その後に、別の場所で製造された剥離紙又は剥離フィルム(D)を積層することができる。その際、完成ラベルは、常法に従って製造されたラベル積層体と同様に加工及び使用されるであろう。コストを更に削減するためには、このような方法はラベルの印刷及び転化と直列で行われ、完成ラベルはラベルを貼る製品に直接適用される。このことは、シリコーン裏打ち基体の必要性を不要にし、コストを更に削減するであろう。
非接着性積層体の転化は、1つの製造ライン(オンライン)で又は別の場所でオフラインで行うことができる。この転化は典型的に、粘着付与剤層(C)を、非接着性積層体の第2の表面(又は下面)(即ち、外側フィルム層(A)と接触していない、非接着性積層体の面)に適用することによって実施するものとする。粘着付与剤層(C)は、接着剤ベース層(B)に直接的又は間接的に適用できる。間接的(又はトランスファー)被覆法においては、粘着付与剤層(C)はまず、中間キャリヤー(例えば、シリコン処理紙)上に被覆し、次いで接着剤ベースポリマー層(B)に転写することができる。
非接着性積層体の転化は積層体の加熱を必要とする場合がある。加熱は、延伸プロセスにおいて、又は例えば赤外線ヒーターの手段によって別個に行うことができる。このような加熱は、接着剤ベース層への粘着付与剤の拡散メカニズムの伝搬を助け、非接着性積層体をPSA積層体に転化することができる。別に利点は、この粘着付与剤層(C)を極低温で、典型的に、従来のホットメルト感圧接着剤に必要な温度よりも低い100℃以下の温度で非接着性積層体に被覆できることである。一般的に、汎用被覆方法温度は約130〜200℃の範囲であるが、粘着付与剤層(C)を非接着性積層体に適用する被覆温度は約60〜120℃又は約85〜110℃の範囲とすることができる。
本発明の一実施態様において、粘着付与剤は液体であるか、又は液化されている(溶融、溶媒の添加、分散液の形成によって)。適当な溶媒としては、トルエンのような炭化水素が挙げられる。分散液は、水及び/又はアルコールを用いて形成できる。従って、本発明は更に、溶媒又は分散剤及び他の添加剤と共に前記粘着付与剤の1つを本質的に含んでなる粘着付与剤組成物を提案する。
一般に、本発明に係るPSA積層体は、約35〜400μm、好ましくは100〜200μmの厚さを有することができる。しかし、他の積層体、例えばUS 2003198737(引用することによって、本明細書の記述と矛盾しない程度に本明細書中に組み入れる)に記載されたようなフェイスレスPSA構造も本発明の範囲内であると考えられる。従って、粘着付与剤層(C)の適用において、非接着性積層体に適用する層の厚さ及び層中の粘着付与剤の濃度はかなり重要である。
粘着付与剤層(C)中の粘着付与剤の濃度及び厚さの範囲は、本明細書の開示中に既に記載した。従って、粘着付与剤層(C)の1つの作用は、PSA積層体を形成するための接着剤ベース層に移動する粘着付与剤の溜め又は供給源を提供することである。その他の重要な問題は、溶媒/分散剤の選択である。これは一方において、接着剤ベースポリマー層への粘着付与剤の移動を促進できたが、他方において、接着剤ベースポリマー層を有効に膨潤させる量では存在すべきでない。
本発明の一実施態様において、粘着付与剤層(C)自体は、PSAを形成しない。用語「PSA」は本明細書の開示中で既に定義した。この実施態様において、粘着付与剤の濃度及び粘着付与剤の粘度の両者(接着剤ベース層への粘着付与剤組成物の適用の容易さの主な原因となり得る)は、有効な感圧接着性積層体の形成には不十分であろう。
別の実施態様においては、粘着付与剤層(C)がPSAを形成する。用語「PSA」は本願の開示中で既に定義した。
粘着付与剤層(C)は、種々の目的に適合する他の添加剤を含むことができる。例えばポリスチレン強化用添加剤が存在することができる。更に、安定性を改善し、構造を強化し、被覆性を改善し、又は他のいくつかの望ましい性質を改善するために、他の成分を添加することができる。従って、粘着付与剤層(C)は、接着剤及び顔料の酸化分解を阻害する安定剤を含むことができる。
図9は、本発明に係るPSA積層体の製造方法の一実施態様の概略図である。同時押出法において、2つの押出機1及び2を使用し、それらは、ライン10及び11を通って同時押出ダイ20に入る2つの溶融流を供給する。押出機1は、少なくとも1種の接着剤ベースポリマーを含む接着剤ベース層の溶融流10を供給し、押出機2は、少なくとも1種のフィルム性ポリマーを含む外側フィルム層の溶融流11を供給する。押出機1及び2は、ポリマーの溶融に使用され、溶融流を押出機ダイ20に送出するためのポンプを設ける。使用する正確な押出機はこの方法には重要でない。多数の有用な押出機が知られており、これらとしては、一軸スクリュー押出機及び二軸スクリュー押出機が挙げられるが、これらに限定するものではない。このような押出機は、Killion Extruders,Inc.、C.W.Brabender,Inc.、American Leistritz Extruder Corp.及びDavis Standard Corp.を含む種々の商業的供給源から入手可能である。種々の有用な同時押出ダイ系が知られている。本発明において有用な押出ダイの例は、いわゆる「vane」ダイ及びマルチマニホールドダイ(Cloeren Company of Orange,Texasから入手可能)である。再び、図9を参照すると、少なくとも2層の溶融非接着性積層体30がオリフィス21を通って押出ダイ20から出る。この非接着性積層体(図9中の細部Mに示す)は、本発明の外側フィルム層90及び接着剤ベース層80を含む。
実際の製造ラインが2つより多い押出機を有することができ、そして最終の非接着性積層体に容易に特定されるより多くの層の非接着性積層体を作りうることはフィルム同時押出プロセスの当業者によって理解されるところである。多くの場合に、製造速度、製造の柔軟性を高めたり、又はその他の理由で、同一又は異なった材料の副層(sublayer)を、層に設ける。
次いで、非接着性積層体は、任意の公知の方法によって更に加工することができる。例えば、複数の追加工程を非接着性積層体に行うことができる。本発明の非接着性積層体は、異なる時間及び/又は異なる地理的位置における将来の加工、オーバーラミネート及び転化のために回収することもできるし、或いはこれらの積層体は、同じ操作の間に印刷、オーバーラミネート及び/又は転化のために1つ又はそれ以上の他のステーションに回することができる。図9に示した例において、非接着性積層体は、接着剤ベース層80上に粘着付与剤組成物の粘着付与剤層70を形成する被覆ヘッド40によって被覆する。場合によっては、粘着付与剤層(C)の適用の前又は後に非接着性積層体50を加熱することが必要な場合がある。従って、ヒーター60(例えば、赤外線ヒーター)の存在が望ましいが場合がある。ヒーター60は、被覆ヘッド40によって粘着付与剤層70の適用後に配置することができることに留意されたい。粘着付与剤層70の適用後、非接着性積層体は最終製品に「転化」され、外側フィルム層(A)及び感圧接着剤層(B及びC)を含んでなるPSA積層体(図9中の細部Nに示される)が、接着剤ベース層80及び粘着付与剤層70から比較的短時間(数分〜数時間)で形成される。
このPSA積層体は更に、印刷及び積層体の基材への適用によって加工されることができる。或いは、PSA積層体が後で使用するために回収されることになっている場合には、ライナーをPSA積層体と結合させることができる。
PSA積層体は、これらに限定するものではないが、ラベル、デカル、テープ及びフィルムを含む多くの製造品を製造するのに使用することができる。
本発明の一実施態様において、ラベルが提供される。ラベルは少なくとも1つのPSA積層体を含む。ラベルはライナー無しのフィルムラベル(linerless filmic label)又は剥離ライナー付きのフィルムラベルのようなフィルムラベルから選ぶことができる。フィルムラベルの例には、これらに限定するものではないが、包装ラベル及び特殊ラベル(speciality label)が含まれる。包装ラベルは、これらに限定するものではないが、飲料用、食品用、ヘルスケア及びパーソナルケア製品用、医薬用、工業化学薬品用、家庭用化学薬品用又は小売品用のラベルを含む。特殊ラベルは、これらに限定するものではないが、再配置性ラベル(repositionable label)、除去性ラベル(removal label)、剥離性ラベル、隠蔽性(no-look)ラベル、ディープフリーザーラベル及びセキュリティラベルを含む。
本発明の別の態様では、PSA積層体を含むテープが提供される。テープの例は、これらに限定するものではないが、多目的テープ及び特殊テープを含む。多目的テープは包装及び運搬テープ;塗料及びスプレーマスキングテープ;消費者及びオフィステープ;接合及び固定(fastening)テープからなる群から選ぶことができる。特殊テープは表面保護テープ、電気絶縁テープ、結合(binding)、補強及び製作(making)テープ、スプライステープ、HVACシールテープ、メディカル用途テープ、自動車用途テープ、エレクトロニクステープ、安全又は反射テープ及びおむつ用止めテープからなる群から選ぶことができる。
本発明の別の態様では、PSA積層体を含むフィルムが提供される。このようなフィルムは、これらに限定するものではないが、接着フィルム、バリアフィルム、保護フィルム及び密着フィルム(cling film)を含む。接着フィルムは感圧接着フィルム、熱活性化接着フィルム、片面及び両面接着層、カーペット下張り(underlayment)、ルーフ下張り、透明又は着色フィルム、食品接触接着フィルム及びバッキング層フィルムからなる群から選ぶことができる。バッキング層フィルムは、これらに限定するものではないが、医薬品マトリックス、多目的バッキング層フィルム又は基体−特殊バッキング層フィルムを含む。基体−特殊バッキングフィルムは、これらに限定するものではないが、非織布、ガラス、紙、綿(cotton)、ミネラルウール、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、ポリエステル、ポリウレタンフォーム/シート及びアクリル接着剤用のバッキング層フィルムを含む。
バリアフィルムは、これらに限定するものではないが、可撓性食品包装;臭気、有機アロマ及びフレーバー、湿気、酸素及びその他のガスに対するフィルムバリア;熱及びインパルスシール性バリアフィルム、印刷可能なバリアフィルム、コロナ処理されたバリアフィルム、オストミイ(ostomy)アプライアンス、医薬ブリスターパック、キャップライナー、バッグ及び衣類保護用テキスタイル積層を含む。
保護フィルムは、これらに限定するものではないが、固体構造に積層されたフィルムである。具体例は、これらに限定するものではないが、波形鋼管上の耐腐蝕性及び耐摩耗性を改良する保護フィルム、塗装表面用のマスキング保護フィルム、内部又は外部ガラスの反射フィルム、窓ガラス用の破砕防止フィルム及びガラス着色フィルムである。PSAは高光学的澄明なフィルムに利用することもできる。
密着フィルム(ラップフィルム)は、これらに限定するものではないが、食品包装、工業用用途及び消費者シール可能用途を含む。工業用用途の例はパレットラップである。
以下は本発明のPSA積層体の例である。これらは例示であって、この開示においてカバーされる製造品を製造するために本発明のPSA積層体を用いることに限定するものではないことを理解されたい。
試験方法は例1〜4の本文に記載した。
以下の方法を、例4〜21に使用した。
ループタックは、ガラスの代わりにステンレス鋼を用いてFINAT FTM 9に従って測定した。FINATはラベルコンバータの機関であり、その本部はオランダ、ハーグにある。
剥離接着力(peel adhesion)は、AFERA(European Association for the Self Adhesive Tape Industry)5001、試験法Aに従って25mm幅の試験片について測定した。
剪断粘着力は、AFERA 5012、方法Aに従って25mm幅の試験片について測定した。
メルトフローレートはASTM D1238に従って測定した。
例1:非接着性積層体1.1〜1.10の製造
主としてポリプロピレン(PP)(80%)の外側フィルム層及びKraton G1657 TPE(20%)の接着剤ベース層からなる非接着性積層体を、L/D 24/1の2つのKillion 1インチ一軸スクリュー押出機で稼働する同時押出ラインで製造した。これら2つの押出機からのアウトプットは、コンバイニング・ブロック・アダプター中に入り、そこで2つの流れが合わさって、上部に接着剤ベース層(Kraton
TPE)を有する2層流プロフィールを形成し、一体ポリマー溶融流を形成した。一体ポリマー溶融流は、幅6インチのフィルムダイに入り、そこで流れプロフィールが最終積層体寸法に広がって、非接着性積層体を生成した。この非接着性積層体は30℃においてチルロール上にキャストされ、起こりう得る粘着を防ぐために層間には剥離紙が適用されて、ロールに巻かれた。押出パラメーターを表Iに記載する。
Figure 2006341593
同時押出された非接着性積層体ロールは、TPEが、MFR1.5のポリプロピレンホモポリマーから製造された外側フィルム層よりもフィルムダイの縁に多く流れるという事実によって、Kraton TPE 100%から成る縁を示した。公称MFRが4.0のポリプロピレンは、同時押出された非接着性積層体中により速い流れ及びより良い層分布を有したであろう。
非接着性積層体サンプル1.1においては、外側フィルム層は100%のポリプロピレンポリマーを含んでいた。非接着性積層体サンプル1.2においては、外側フィルム層は、Eastman Chemical CompanyからのRegalite R−1100炭化水素樹脂10重量%と組合されたポリプロピレンポリマー90重量%を含んでいた。非接着性積層体サンプル1.3においては、外側フィルム層は、Regalite R−1100炭化水素樹脂20重量%と組合されたポリプロピレンポリマー80重量%を含んでいたのに対し、非接着性積層体サンプル1.4においては、Regalite R−1100樹脂レベルが30重量%に増加された。ポリプロピレンへのRegalite R−1100樹脂の添加はその溶融粘度を低下させた。外側フィルム層中の炭化水素樹脂の量が増加するにつれて、外側フィルム層の溶融粘度の低下によって層分布がより均一になることが示された。全ての場合において、積層体の公称厚さは、サンプルの中央に層全体の約18%を含んでなる接着剤ベース層の場合には、約33milであった。
Kraton(登録商標)TPEの接着剤ベース層を有する延伸非接着性積層体の製造
厚い非接着性積層体サンプル1.2,1.3及び1.4のそれぞれを、T.M.Long Company製のテンターフレーム・フィルム延伸機を用いて4倍×4倍に延伸することによって、延伸非接着性積層体試験片に延伸した。10cm×10cmの小さい試験片を、延伸機のクリップ中にセットし、試験片を140℃に加熱した。加熱後、非接着性積層体試験片を、最終積層体寸法に達するまで約150%/秒の歪み速度で両方向に同時に延伸した。最終延伸非接着性積層体の公称厚さは約2.2milであり、積層体はKraton G−1657コポリマー(約10μm厚)の表面層を保持していた。出発積層体1.2,1.3及び1.4から製造された延伸非接着性積層体をそれぞれ、1.5,1.6及び1.7と称した。外側フィルム層中のRegalite R−1100樹脂は、層の延伸を容易にした。Regalite炭化水素樹脂を10%しか含まない積層体1.2は他の2つの積層体よりも層均一性が不良であることが示された。これらの積層体は良好なフィルム平坦性を示さなかった。このため、接着剤ベース層表面のその後の被覆がより困難になった。延伸された非接着性積層体はいずれも、測定可能なタック又は接着性を示さなかった。
同様に、出発非接着性積層体試験片1.2,1.3及び1.4を、同じT.M.Longテンターフレーム延伸機を用いて140℃において約250%/秒の歪み速度で延伸非接着性積層体に3倍×3倍延伸し、最終非接着性積層体サンプルを1.8,1.9及び1.10と称した。延伸非接着性積層体の平均厚さは約95μmであり、主として過度に高いドロー歪み速度のために、かなりの厚さのばらつきが示された。また、最高のRegalite炭化水素樹脂濃度を有する積層体が最良の延伸挙動を示した。延伸された非接着性積層体は目に見える表面不整を示した。延伸された非接着性積層体がはいずれも、測定可能なタック又は接着性を示さなかった。
例2:延伸非接着性積層体試験片1.9及び1.10の被覆
Kraton G−1657コポリマー(約16μm厚)の接着剤ベース層を有する、公称厚さ95μmまで3倍×3倍延伸された延伸非接着性積層体試験片1.9及び1.10の粘着性は、無視できるほど小さいことが示された。PSA積層体を形成するために、シクロヘキサン中Regalrez 1018液体水素化粘着付与剤樹脂の溶液を、ワイヤラップ・コーティングロッドを用いて延伸非接着性積層体の接着剤ベース層表面に被覆してPSA積層体2.1,2.2及び2.3を製造した。粘着付与剤樹脂が容易に被覆できるように、粘度を低下させるのに充分なシクロヘキサンを加えた。乾燥Regalrez 1018の適用量が出発非接着性積層体試験片重量の約30〜40重量%となるように被覆を行った。
最初は、PSA積層体2.1,2.2及び2.3の表面は、液体粘着付与剤樹脂の被覆により、非常に粘液性であった。PSA積層体をオーブン中で60℃において2時間熟成後、PSA積層体2.1,2.2及び2.3の表面は、Regalrez 1018粘着付与剤樹脂の最初の乾燥表面コーティングとは非常に異なる粘着性の状態に転化した。粘着付与剤PSA積層体(tackified PSA laminates)の180°剥離値はガイドとしてASTM D−3330を用いて測定した。PSA積層体2.1,2.2及び2.3を幅1インチのストリップに切断し、それらをステンレス鋼パネルに圧着し、180°の剥離性を測定し、ピール値をインチ幅あたりのオンス単位の力(1/16インチの力)に換算して表IIにkgf/25mm幅の単位で報告した。
Figure 2006341593
非接着性積層体は、金属基材へのタック又はPSA接着がごくわずかであることが観察された。Regalrez 1018粘着付与剤樹脂の適用及び空気乾燥の直後は、コーティングは単に粘稠な液体であったので、表面は粘液性であると共に非常に粘着性であったが、接着強度がほとんどなかった。60℃において約1時間熟成後、液体粘着付与剤樹脂が接着剤ベース層(Kraton G1657 TPE)中に拡散したので、表面が粘着性のある半固体になり、PSA配合物に典型的な粘弾性特性を示した。これらの試験片から測定された剥離力は、良好なPSA粘着性を示す。
例3:延伸非接着性積層体試験片1.6及び1.7の被覆
接着剤ベース層(Kraton G TPE)表面に、出発延伸非接着性積層体重量の約40〜50重量%に相当する乾燥被覆重量を適用してPSA積層体3.1〜3.4を生成するために、延伸非接着性積層体試験片1.6及び1.7に、ワイヤーラップ・ロッドを用いてシクロヘキサン中Regalrez 1018粘着付与剤樹脂の80%溶液を被覆した。出発延伸非接着性積層体は、粘着性又は接着性をわずかしか示さなかったが、被覆し、乾燥し且つPSA積層体を60℃で1時間熟成後には、PSA積層体は、PSAと同様に作用することが示された。PSA積層体を、幅1インチの試験片に切断し、ステンレス鋼パネルに適用して、180°剥離試験及びループタック試験の両者のための試験片を形成した。これらのPSA積層体に関して測定された接着性を以下の表III に記載する。180°剥離値はガイドしてASTM D−3330を用いて測定した。ループタック接着力はガイドとしてASTM D−6195法を用いて測定した。
Figure 2006341593
更に、延伸非接着性積層体の接着剤ベース層(Kraton G TPE)への適用液体粘着付与剤層の拡散は、最初は不粘着性であった接着剤ベース層表面を、熟成後に良好なPSA特性を示すPSA積層体に転化させた。試験片全体にわたる積層体の厚さのむらと試験片全体にわたる被覆重量のばらつきのために、表面における適用粘着付与剤対TPEの比には望ましくないばらづきがあった。このため、試験片全体にわたってPSA特性にかなりのむらが生じた。しかし、これらの例は、粘着付与剤配合物を同時押出非接着性積層体構造の接着剤ベース層表面に適用する場合には、粘着付与剤種が接着剤ベース層(TPE)中に時間と共に拡散でき、その結果、最終PSA積層体は、接着剤ベース層表面に適用された粘着付与剤コーティングの相対量及び型に依存するPSA特性を示すであろう。
例4〜9:同時押出及び注型(casting)による、粘着付与剤組成物中に変量のポリマーを有するPE/(SEP) x 非接着性積層体
Kraton G1730並びにRegalite R1090及びRegalrez 1018粘着付与剤として入手された(SEP)xコポリマーを含む粘着付与剤層組成物を生成したIrganox 1010酸化防止剤も添加した。(SEP)xコポリマーの量は0〜25重量%であった。粘着付与剤及び酸化防止剤の量は、(SEP)xコポリマーの増加に比例して変化させた。これらの量は表IV〜IXに記載してある。これらの組成物を用いて、粘着付与剤層(C)を非接着性積層体上に形成した。
非接着性積層体の外側フィルム層は、Sabic Europe(Sittard,The Netherlands)によって入手されたSabic低密度ポリエチレンから作り、接着剤ベース層は、Kraton G1730(SEP)xブロックコポリマーであった。低密度ポリエチレンは、密度が0.924であり、2.16kgの荷重を用いて190℃において測定されたメルトフローインデックスが0.75g/10分であった。更に、非接着性積層体は、接着剤ベース層から離れた外側フィルム層の表面に粘着防止層を含んでいた。3%のシリカを含む低密度ポリエチレンを、粘着防止層に用いた。
非接着性積層体は、低密度ポリエチレン、(SEP)xブロックコポリマー及び粘着防止層を同時押出することによって製造した。3つの別々の押出機を有するキャストフィルム押出ラインを用いた。外側フィルム層用の押出機は6つのゾーンを含み、入口温度約170℃及び出口温度約220℃で動作した。接着剤ベース層及び粘着防止層用の押出機は共に、3つのゾーンを含み、入口温度約180〜190℃及び出口温度約210℃において動作した。ポリエチレンの外側フィルム層は全体の32%に相当し;接着剤ベース層は全押出量の12%に相当し;粘着防止層は、全押出量の56%に相当した。押出機からのメルトは、クローレンブロック・フィードブロックに、次いでBlack Clawson Spuitkopダイに送られた。ダイ温度は約250〜260℃の範囲であり、ウェブ速度は21.3m/分であった。キャスト後、非接着性積層体を冷却し、再び巻いた。
粘着付与剤層組成物を、非接着性積層体上にトランスファー被覆し(24g/m2)、剥離ライナー上にホットメルトダイ被覆装置を用いて感圧接着剤積層体を生成した。感圧性積層体を、最初、1時間、24時間、48時間、1週間、2週間及び3週間後に剥離接着力、ループタック及び剪断抵抗性について試験した。データを表IV〜IXに示す。
これらの例においては、例2及び3を除いて一般に剥離及びループタックは時間で減少し、一方全ての場合に剪断抵抗は時間で増大した。更に剪断抵抗は粘着付与剤層中のポリマー含量の増大と共に剪断抵抗はしっかりと展開した。
理論で拘束するつもりはないが、粘着付与剤層(C)を適用することによってPSA層(B及びC)を形成する際に、粘着付与剤の一部又は全てが接着剤ベース層(B)中へ拡散して、粘着付与剤層(C)(低分子量)から接着剤ベース層(B)(高分子量)への分子量傾斜が生ずる。これは、低分子量、高タック層を、まさにこの官能性が感圧接着を創生するのに必要なところである、(C)の表面に残す。反対に、PSA層の高分子量部分に、改良された剪断抵抗を認め得る。これらの実験結果は本発明の命題に合致し、粘着付与剤と接着剤ベース層の内部拡散を生じさせる時間を反映している。
粘着付与剤層(C)中にKraton G1730(SEP)xを0%及び5%含むPSA積層体は、剥離紙上に裏移り(off-setting)を示した。裏移りは、室温で1週間の貯蔵後には止まり、接着剤ベース層(B)への粘着付与剤層(C)からの粘着付与剤の拡散を再び裏付けた。
Figure 2006341593
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PSA積層体の更なる製造例として、3PSA積層体を製造した。これは接着剤(接着剤ベースポリマー及び粘着付与剤)が2つの非−PSA層(非接着性積層体(B)及び粘着付与剤層(C))の相互移行によって与えられる。これは例10〜14に示す。
比較の目的で汎用技術を用いて2つのPSA積層体を製造した。比較例15はホットメルト技術に基づくPSAs(PSA15.1及び15.2)を与える。例16は溶剤技術に基づくPSA(PSA16.1)を与える。これらの全ての例に対するガイド原理は全てのPSA類の最終接着剤層が同じグロス組成及び量(grammage)を有することである。PSA積層体14.3も同じ外側フィルム層(BOPP)を有するので、PSA14.3の接着性は比較PSA15.1,15.2及び16.1の性質と直接比較することができる。これらの結果は表Xに認められる。
例10:非接着性積層体10.1、同時押出及びフィルムブロー法によるPE上の(SEP) x
非接着性積層体の外側フィルム層を、オランダ、SittardのSabic Europeから入手した低密度ポリエチレン(Sabic 2201 TH 00)から作製しそして接着剤ベース層はKratonから入手した(SEP)xブロックコポリマー、Kraton G1730であった。この低密度ポリエチレンは、2.16kg重量を用い、230℃でのメルトフローインデックスが0.8g/10分であった。更に、非接着性積層体は5重量%の抗ブロッキング剤及び1重量%の加工助剤を接着剤ベース層に含んでいた。
非接着性積層体は低密度ポリエチレン及び(SEP)xブロックコポリマーを同時押出することによって製造した。5個の独立の押出機を有するブローンフィルム押出機を用いた。2個の押出機は外側フィルム層である外層及び接着剤ベース層である内層を与えるのに使用した。他の3個の押出機は2個の押出機の吐出を分けることによって対称的な5層のフィルムコアを与えるのに使用した。各押出機は少なくとも5つの加熱ゾーンを有していた。ポリエチレンは最初の4ゾーンで170℃から200℃に加熱され、一方(SEP)xブロックコポリマーは最初の4ゾーンで190℃から230℃に加熱された。圧力プロフィールは、非接着性積層体を最高圧力で押出されるセンターの層(複数)が横切るように選定した。最後に、押出機の押出量は、13μmの(SEP)x接着剤ベース層を有する64μmのポリエチレン外側フィルム層が得られるように、選定した。非接着性積層体10.1が16m/分及び生成幅60cmで製造された。
例11:非接着性積層体11.1、同時押出及びフィルムブロー法によるPP上の(SEP) x
非接着性積層体11.1の外側フィルム層を、Borealisから入手したポリプロピレン(Borealis RB707CF)から作製しそして接着剤ベース層はオランダのKratonから入手した(SEP)xブロックコポリマー、Kraton G1730であった。このポリプロピレンは、2.16kg重量を用い、230℃でのメルトフローインデックスが0.9g/10分であった。更に、非接着性積層体11.1は5重量%の抗ブロッキング剤を接着剤ベース層に含んでいた。
非接着性積層体11.1はポリプロピレン及び(SEP)xブロックコポリマーを同時押出することによって製造した。5個の独立の押出機を有するブローンフィルム押出機を用いた。2個の押出機は外側フィルム層及び内側接着剤ベース層を与えるのに使用した。他の3個の押出機は2個の押出機の吐出を分けることによって対称的な5層のフィルムコアを与えるのに使用した。各押出機は少なくとも5つの加熱ゾーンを有していた。従って、6層のポリプロピレン(一緒になって外側のフィルム層(A)を形成する)と1層の(SEP)xブロックコポリマー(接着剤ベース層(B))であった。ポリプロピレンは最初の4ゾーンで180℃から225℃に加熱され、一方(SEP)xブロックコポリマーは最初の4ゾーンで190℃から250℃に加熱された。圧力プロフィールは、非接着性積層体11.1を最高圧力で押出されるセンターの層(複数)が横切るように選定した。最後に、押出機の押出量は、12μmの(SEP)x接着剤ベース層を有する39μmのポリプロピレン外側フィルム層が得られるように、選定した。非接着性積層体11.1が15m/分及び生成幅60cmで製造された。
例12:非接着性積層体12.1、溶剤被覆によるBOPP上の(SEP) x
(SEP)x(Kraton G1730)コポリマーの33重量%溶液を、耐溶剤性プラスチック1Lフラスコ中のトルエン480gに240gのKraton G1730を添加することによって調製した。2gの酸化防止剤Irganox 1010を添加した。この混合物を低速ローラーバンク(roller bank)上に4日間置いてKraton G1730コポリマーの透明な溶液を与えた。
Kraton G1730溶液を、RK Print Coat Instruments Ltd.(Lithington,UK)からの装置を用いて、室温で約5m/分の速度で、36μmの二軸配向されたポリプロピレン(BOPP、巻き戻しを容易にするために被覆前にリリース)上に被覆した。ロール間の調整可能なギャップを被覆重量の制御に使用した。溶剤は4つのドライヤー区画(温度:90℃,110℃,110℃及び110℃)で非接着性積層体から除去した。10〜14g/m2のTPE被覆重量を有するBOPP/Kraton G1730非接着性積層体を得た。
例13:粘着付与剤組成物の製造
37.5%Regalite R1090及び51.5%Regalrez 1018粘着付与剤、Kraton G1730として得られる10%(SEP)xコポリマー及び1%Irganox 1010酸化防止剤を含む粘着付与剤層組成物を有効容積約1LのZ−ブレードミキサー(独、Linden,Marienheide)で製造した。
この装置の必要な最初の充填レベル及びポリマー/粘着付与剤比についてのこの種の装置について採用される最良の実施を満すために、最初は、15%(SEP)xポリマーを含む混合物を調製し、続いて10%ポリマーに希釈した。
Z−ブレードミキサーを、先ず、150gのKraton G1730,10.5gのIrganox 1010酸化防止剤及び75gのRegalite R1090で充たした。このZ−ブレード混合チャンバーは設定点170℃で油浴を用いて加熱して、約150℃のミキサー内温度を与えた。前記成分は、Z−ブレードミキサーの側部からコポリマー及び粘着付与剤を規則的に除去しながら、50分間均一な製品に混合した。この混合物に、更に275gのRegalite R1090粘着付与剤を少しずつ添加し、次いで490.5gのRegalrez 1018粘着付与剤を少しずつ添加し、この粘着付与剤/コポリマー混合物300gを除去し、更に149.1gのRegalite R0190粘着付与剤、3gのIrganox 1010酸化防止剤及び197gのRegalrez 1018粘着付与剤を残存700gの混合物に少しずつ添加して1050gの粘着付与剤層組成物を得た。生成物はシリコーン剥離コーティング処理された紙ボックスに注ぎ、更なる使用のために室温に冷却した。
例14:非接着性積層体10.1,11.1及び12.1(例10〜12)を例13の粘着付与剤組成物でトランスファー被覆することによるPSA14.1,14.2及び14.3の生成
例13の粘着付与剤組成物を、スロットダイコーターを用いて、シリコーン系剥離ライナー上に110℃で24g被覆した。次にこれの粘着付与剤組成物側に例10〜12の非接着性積層体を積層して(粘着付与剤はKraton G1730コポリマー側)、それぞれ、PSA積層体14.1,14.2及び14.3を得た。
Bobis(オランダのBobis Apeldoorn)によって供給された被覆装置は約40m/分のライン速度で用いた。この速度を変えることによって被覆重量が制御される。同様な装置はLC Maan Engineering(オランダのRaalte)からも利用できる。
被覆重量34〜36g/m2のPSA積層体は5cm幅のロールにスリットし、そして試験前に23℃及び50%相対湿度に雰囲気コントロールルームに一夜貯蔵した。これらのPSA積層体を、前述の方法に従って、24時間、1週間及び3週間後に、剥離接着、ループタック及び剪断抵抗の性質について試験した。データは表Xに示す。
例15:比較PSA積層体15.1及び15.2(スロットダイ又はロールアクシス法によるBOPP上の接着剤ベースポリマー及び粘着付与剤)の製造
サーモスタット油浴加熱付きのZ−ブレードミキサーLinden LK−11に、400gのKraton G1730コポリマー、7gのIrganox 1010酸化防止剤及び200gのRegalite R1090粘着付与剤を添加した。Z−ブレード混合チャンバーを設定温度170℃の油浴を用いて加熱して、ミキサー内部温度約150℃を与えた。内表面に付着した樹脂又はコポリマーは、均一な混合物が得られるまで1時間熱スパチュラで各5分毎に切断取り剥した。ミキサーに更に50gのRegalite R1090粘着付与剤を添加し、次に343g部分のRegalrez 1018粘着付与剤を添加した。最後に、温かいホットメルト配合物をシリコンインナーライナー付きのカードボードボックス中に注入して、約1kgのホットメルト接着剤を得た。
得られたホットメルト接着剤を、36μm二軸配向ポリプロピレン(BOPP、巻戻し(unwind)を容易にするために被覆前にリリース)上に、Bobisからのロールアクスル(IVa)又はスロットダイ(IVb)被覆装置を用いて180℃で約40m/分の速度で、被覆して、比較PSA15.1及び15.2を得た。Bobis(オランダのBobis,Apeldoorn)によって供給された被覆装置はラインスピード約40m/分で用いた。スピードを変えると、被覆重量がコントロールされる。同様の装置はLC Maan Engineering(Raalte、オランダ)からも入手可能である。スピードを変えると被覆重量がコントロールされる。被覆重量34〜36g/m2のPSA15.1及び15.2は5cm幅のロールにスリットし、試験前に23℃及び50%相対湿度の雰囲気コントロールルームに貯蔵した。
PSA積層体(15.1及び15.2)は、前述の方法に従って、最初24時間、1週間及び3週間後に、剥離接着、ループタック及び剪断抵抗の性質について試験した。データは表Xに示す。
例16:比較積層体16.1(溶剤/RKコーターを用いてBOPP上の接着剤ベース層及び粘着付与剤)の製造
33重量%のKraton G1730コポリマーの溶液を、288gのトルエンに、144gの(SEP)x(Kraton G1730コポリマーとして)を添加して調製し、そして、この混合物を低速ローラーバンクに48時間置いた。得られた溶液に、90gのRegalite R1090粘着付与剤、125.5gのRegalrez 1018粘着付与剤及び2.5gのIrganox 1010酸化防止剤を添加した。ローラーバンク上で更に24時間後、55重量%固形分の接着剤を得た。
得られた接着剤を、36μm二軸配向ポリプロピレン(BOPP、巻戻しを容易にするために被覆前にリリース)上に、RK Print Coat Instruments Ltd.からの装置を用いて、室温で約5m/分の速度で被覆して、PSA16.1を得た。ロール間の調節可能なギャップを用いて被覆重量を制御した。溶剤は、それぞれ、90℃,110℃,110℃及び110℃の4つのドライヤー区画で、PSAから除去した。被覆重量が34〜36g/m2のPSAを5cm幅のロールにスリットし、そして試験前に23℃及び50%相対湿度の雰囲気コントロールルームに一夜貯蔵した。
PSA積層体16.1は、前述の方法に従って、最初、24時間、1週間及び3週間後に、剥離接着、ループタック及び剪断抵抗の性質について試験した。データは表Xに示す。
Figure 2006341593
明らかに、積層体14.1,14.2及び14.3は剥離接着、ループタック及び剪断接着データに基づくPSAである。PSAの定義は前述の通りである。PSA14.3の剥離及びループタックの値は比較積層体15.1,15.2及び16.1より高い。剪断PSA14.1,14.2及び14.3の接着及びループタックは時間依存性であり、典型的には最初の高ループタック値及び低剪断値を有する。これらの性質は時間で変動して、汎用方法を用いて製造した比較PSA15.1,15.2及び16.1よりも接着性が同等か、又は良好である。
前述に加えて、粘着付与剤の接着剤ベース層への移行によるPSA接着剤層の形成はその他の多くの利点を与える。利点は以下の少なくとも一つである。加工性(processing)の利点及びその他の性質の利点、例えば色、臭、澄明性、光沢、曇り(haze)及び固着性(anchorage)。加工性の利点としては、1)色や臭のような多くの性質を改良する低加工温度並びに2)非常にスムーズで欠陥のない表面(これはPSA積層体の光学的性質を改良する)を与える低粘度が含まれる。増強された性質が得られることに加えて、経済的な利点も得られる。より低い温度は必要なエネルギーを少なくし、より低い粘度はラインスピードを高くすることができる。フィルム性ポリマー及び接着剤ベース層の同時押出メルトボンドは汎用のPSAのように接着剤とフィルムバッキングとの間の分離した界面の存在を取り除く。これによって、フロー不良、空気の同伴又は湿潤性不良及び任意の散乱が除かれるので、本発明のPSAは汎用のPSAより外見性(visual appearance)に優れる。
本発明の別の利点は、PSA積層体が、粘着付与剤組成物の低粘度が非接着性積層体の優れた湿潤性及びスムーズな被覆表面を与えるので、改良された明澄性及び曇り(haze)を有することである。従来のPSAに共通の問題は接着剤の原料への不十分な湿潤性又は不十分なフローであり、それによって接触又は表面欠陥を生じ、PSA積層体の外観を減少させる。
例17:粘着付与剤層のディスパージョンコーティング
例13の粘着付与剤組成物を、100gの粘着付与剤組成物、9gの水素化ロジン酸(Eastman Chemical Company(Middelburg、オランダ)のStaybellite樹脂E)及び2.2gの水中50重量%KOHを加熱することによって、ディスパージョンとして配合した。最後の二つの成分は粘着付与剤界面活性剤系として作用する。次に、激しい撹拌下に、約100gの水をゆるやかに90℃で添加し、次いで冷却した。この粘着付与剤樹脂の52重量%固形分のディスパージョンを得た。粒子サイズはCoulter型粒子サイズ測定装置で測定して258nmで、粘度は500mPasであった。
前記ディスパージョンを、K−バータイプ6を用いて、非接着性積層体14.1,14.2及び14.3のA4シート上に、被覆して、24g粘着性層(C)を得、このPSA積層体を100℃で2分間乾燥した後、PSA18.1,18.2及び18.3を得た。全てのPSA積層体は23℃1週間で剪断強度>10000分であり、そして3週間炭化後の剥離強度>10N/25mmであった。
例18:同時押出及びキャスティングによる非接着性積層体18.1(SEP) x 及びPE
非接着性積層体の外側フィルム層を、オランダ、SittardのSabic Europeから入手したSabic低密度ポリエチレンから作製しそして接着剤ベース層はKraton G1730(SEP)xブロックコポリマーであった。この低密度ポリエチレンは、密度0.924(g/cm3)で、2.16kg重量を用い、190℃でのメルトフローインデックスが0.75g/10分であった。更に、非接着性積層体は抗ブロッキング剤層を外側フィルム層の接着剤ベース層から離れた表面に含んでいた。3%シリカを含む低密度ポリエチレンを抗ブロッキング層に用いた。
非接着性積層体は低密度ポリエチレン、(SEP)xブロックコポリマー及び抗ブロッキング層を同時押出することによって製造した。3個の独立の押出機を有するキャストフィルム押出機を用いた。外側フィルム層用押出機は6ゾーンを有し、そして入口温度約170℃及び出口温度約220℃で操作した。接着剤ベース層用及び抗ブロッキング剤層用の押出機は3ゾーンを含み、そして入口温度約180〜190℃及び出口温度約210℃で操作した。シリカを含むポリエチレンの抗ブロッキング剤の厚さは50μm、コアポリ(エチレン)フィルム層の厚さは30μm、そして接着剤ベース層の厚さは30μmであった。押出機からのメルトはクロエレンブロク(cloerenblok)フィードブロックに導き、次にBlack Clawson Spuitkopダイに導いた。ダイ温度は約250〜260℃の範囲であり、ウェブ速度は21.3m/分であった。キャスティング後、非接着性積層体18.1は冷却し、再度巻いた。
例19:非接着性積層体18.1を例13からの粘着付与剤組成物でトランスファー被覆することによりPSA19.1〜19.5を与えるPSA配合物
例13の粘着付与剤組成物を、スロットダイコーターを用いて、シリコーン系剥離ライナー上に、110℃で、30,50,70,90及び125g/m2被覆し、次にその粘着付与剤組成物側に例18からの非接着性積層体を積層して(粘着付与剤がKraton G1730コポリマー側)、感圧接着性積層体(PSA19.1,19.2,19.3,19.4及び19.5)を得た。Meltex(現在はNordson,Luneburg Germany)によって供給されたコーティング装置を3〜11m/分のライン速度で用いた。速度を変えることにより被覆重量が制御される。低速度は高被覆厚に対応する。PSA積層体は試験前に、23℃及び50%相対湿度で雰囲気コントロールルームに一夜貯蔵した。
PSA積層体は、前述の方法に従って、24時間、4日、1週間、2週間及び3週間後に、剥離接着、ループタック及び剪断抵抗の性質について試験した。データは表XIに示す。
Figure 2006341593
これらの例は、PSA積層体の接着性能を、粘着付与剤層の厚さを変えることによって、広く変えることができることを示している。これは単一の非接着性積層体から種々の接着性を提供するのに非常に有用である。また、有用な性質を有するPSA積層体を提供するのに広範囲の粘着付与剤層の厚さを使用することができる。
例20:非接着性積層体20.1(同時押出及びフィルムブローによるPE上のKraton G1730コポリマー)
非接着性積層体の外側フィルム層をSabic Europe(Sittard、オランダ)からの低密度ポリエチレン(Sabic 2201 TH 00)で作製し、そして接着剤ベース層はKratonからのKraton G1730(SEP)xSEPSブロックコポリマーであった。低密度ポリエチレンは、2.16kg重量を用いて、190℃で0.8g/10分のメルトフローインデックスを有していた。更に、非接着性積層体は5重量%の抗ブロッキング添加剤及び1重量%の加工助剤を含んでいた。例10において使用したのと類似のフィルムブロープロセスを用いて、6μmの(SEP)x接着剤ベース層を有する85μmのポリエチレンフィルム外側層を得た。ロールは製造時の幅70cmを有し、50cm及び20cmロールへ再スリット(re-slit)した。
例21:例13の粘着付与剤組成物で例20の非接着性積層体20.1からのPSA21.1〜21.3の形成
例13の粘着付与剤組成物を、スロットダイコーターを用いてシリコーン系剥離ライナー上に、110℃で、10,15及び20g/m2被覆し、次に例20からの非接着性積層体で粘着付与剤組成物側に積層して(粘着付与剤をKraton G1730側)、PSA積層体21.1,21.2及び21.3を得た。Meltex(現在Nordson,Luneburg Germany)によって供給されたコーティング装置を19〜39m/分の間のライン速度で用いた。速度を変えることによって被覆重量を制御することができる。低速度が高被覆厚に対応する。PSA積層体は、試験の前、23℃及び50%相対湿度の雰囲気コントロールルーム中で一夜貯蔵した。
PSA積層体を、前述の方法に従って、24時間、2日、1週間、2週間及び3週間後に、剥離接着、ループタック及び剪断抵抗の性質について試験した。データは表XIIに示す。
Figure 2006341593
これらの例はPSA積層体の接着性が粘着付与剤層の厚さを変えることにより大幅に変化することができることを示す。これは単一の非接着性積層体から種々の接着性を提供するのに有用である。
例22:非接着性積層体を例13の粘着付与剤組成物とトランスファーコーティングすることによる例20の非接着性積層体20.1からのPSA形成(PSA22.1の製造)
例13の粘着付与剤組成物を、圧力ロール付きのナイフオーバーロールコーターを用いて、シリコーン系剥離ライナー上に、100℃で13g/m2被覆し、次にその粘着付与剤組成物側に例20の非接着性積層体を積層し(粘着付与剤をKraton G1730側に)、PSA積層体22.1を与えた。Kroenert Maschinenfabrik Max Kroenert GmbH & Co KG(Hamburg,Germany)によって供給された被覆装置を50m/分のライン速度で使用した。PSA積層体を、試験前に、23℃及び50%相対湿度で雰囲気コントロールルームに一夜貯蔵した。
PSA積層体を、前述の方法に従って、剥離接着、ループタック及び剪断抵抗の性質について、24時間、2日、4日、1週間及び2週間後に試験した。データは表XIIIに示す。
Figure 2006341593
更に、PSA積層体を、WiTec Confocal Raman Microscope CRM 200を用いて、共焦点ラマン(Raman)分光分析によって検査した。Nikon対物CFl Plan Achromat 100X,NA=0.9を、カバーガラス補正なしで、使用した。使用したレーザーパワーは532nmで15MWであった。粘着付与剤層から出発してポリエチレンバッキング層まで深さ方向(in depth)分析を実施した。特性ラマンシグナルはオリジナル層の化合物を特定するために使用した。
760−790cm-1(粘着付与剤)
1120−1140cm-1(ポリエチレン(外側フィルム層))及び
3014−3100cm-1((SEP)xコポリマー(接着剤ベース層))
これらのシグナルの強度を用いて、粘着付与剤、(SEP)x及びポリエチレンの濃度を、深さ(μm)の関数として、示す断面図を得た。
PSA積層体22.1の深さプロフィールは、粘着付与剤の移行挙動を研究するために、室温で3日及び8日熟成した後、測定した。全ての分析は、PSA積層体の異なった位置で5回実施した。これらの分析の結果は各シリーズの測定について平均した。移行を定量化するために、粘着付与剤のシグナルと接着剤ベースポリマーのシグナルのピーク値の間の距離を計算し、粘着付与剤と(SEP)xの両方の破壊指数の値を1.5と想定して補正した。
粘着付与剤と(SEP)xコポリマーのピーク値の間の距離が3日及び8日の貯蔵の間に12μmから7μmに減少したことを認めた。理論的には0(ゼロ)μmのピーク値間距離は組成の相違がなく完全に移行した系を表す。
PSA積層体の剪断抵抗は、同時の時間枠(例えば2日〜1週間)において、表XIIIに示したように、ほぼ1桁(an order)増大した。
理論によって拘束するつもりはないが、このことは、経時的な接着性の変化は、共焦点ラマン分光分析によっての研究のように、粘着付与剤の接着剤ベース層への移行に関係する。
外側フィルム層(A)、接着剤ベース層(B)及び粘着付与剤層(C)を有する本発明の一実施態様における感圧接着性積層体の断面図である。 外側フィルム層(A)、接着剤ベース層(B)、粘着付与剤層(C)及び剥離層(D)を有する本発明の別の実施態様における感圧接着性積層体の断面図である。 外側フィルム層(A)、接着剤ベース層(B)、粘着付与剤層(C)及びオーバーラミネート層(E)を有する本発明の別の実施態様における感圧接着性積層体の断面図である。 外側フィルム層(A)、接着剤ベース層(B)、粘着付与剤層(C)及びバリア層(F)を有する本発明の別の実施態様における感圧接着性積層体の断面図である。 外側フィルム層(A)、接着剤ベース層(B)、粘着付与剤層(C)、オーバーラミネート層(E)及びバリア層(F)を有する本発明の別の実施態様における感圧接着性積層体の断面図である。 外側フィルム層(A)、接着剤ベース層(B)、粘着付与剤層(C)、剥離層(D)及びオーバーラミネート層(E)を有する本発明の別の実施態様における感圧接着性積層体の断面図である。 外側フィルム層(A)、接着剤ベース層(B)、粘着付与剤層(C)、剥離層(D)及びバリア層(F)を有する本発明の別の実施態様における感圧接着性積層体の断面図である。 外側フィルム層(A)、接着剤ベース層(B)、粘着付与剤層(C)、剥離層(D)、オーバーラミネート層(E)及びバリア層(F)を有する本発明の別の実施態様における感圧接着性積層体の断面図である。 本発明に係るPSA積層体の製造方法の一実施態様の概略図である。 粘着付与剤層(C)、接着剤ベース層(B)及び外側フィルム層(A)((B)及び(C)の間の界面がカーブしている)を有する本発明の別の態様におけるPSA積層体の断面図である。 粘着付与剤層(C)、接着剤ベース層(B)及び外側フィルム層(A)((B)及び(C)の間の界面がギザギザ状態(jagged interface)である)を有する本発明の別の態様におけるPSA積層体の断面図である。 粘着付与剤層(C)、接着剤ベース層(B)及び外側フィルム層(A)(粘着付与剤層(C)が不連続)を有する本発明の別の態様におけるPSA積層体の断面図である。 粘着付与剤層(C)、接着剤ベース層(B)及び外側フィルム層(A)(粘着付与剤層(C)が不連続)を有する本発明の別の態様におけるPSA積層体の断面図である。 本発明の一実施態様における接着剤ベース層(B)への粘着付与剤層(C)からの粘着付与剤の移行を簡単に例示したもので、この図は移行前の外側フィルム層(A)、接着剤ベース層(B)及び粘着付与剤層(C)を有する本発明の一実施態様におけるPSA積層体の断面図である。 本発明の一実施態様における接着剤ベース層(B)への粘着付与剤層(C)からの粘着付与剤の移行を簡単に例示したもので、この図は粘着付与剤層(C)の一部の粘着付与剤の図14AのPSA積層体の接着剤ベース層への移行を示す。 本発明の一実施態様における接着剤ベース層(B)への粘着付与剤層(C)からの粘着付与剤の移行を簡単に例示したもので、この図は粘着付与剤層(C)の全ての粘着付与剤の図14AのPSA積層体の接着剤ベース層への移行を示す。
符号の説明
A 外側フィルム層
B 接着剤ベース層
C 粘着付与剤層
D 剥離層
E オーバーラミネート層
F バリア層
1 押出機
2 押出機
10 ライン
11 ライン
20 同時押出ダイ
21 オリフィス
30 非接着性積層体
40 被覆ヘッド
50 非接着性積層体
60 ヒーター
70 粘着付与剤層
80 外側フィルム層
90 接着剤ベース層
M 細部
N 細部

Claims (130)

  1. a)少なくとも1種のフィルム性ポリマーを含む少なくとも1層の外側フィルム層(A);
    b)少なくとも1種の接着剤ベースポリマーを含む少なくとも1層の接着剤ベース層(B);並びに
    c)少なくとも1種の粘着付与剤を含む少なくとも1層の粘着付与剤層(C)
    を含んでなる感圧接着性(PSA)積層体であって、前記感圧接着性積層体が、外側フィルム層(A)を接着剤ベース層(B)と同時押出して非接着性積層体を形成せしめ、そして粘着付与剤層を前記非接着性積層体の接着剤ベース層側に適用してPSA積層体を形成せしめることによって得ることができるPSA積層体。
  2. 少なくとも1層のバリア層、少なくとも1層のオーバーラミネート層、少なくとも1層の剥離ライナー、少なくとも1層のタイ層及び少なくとも1層のプライマー層からなる群から選ばれた少なくとも1つの層を更に含む請求項1に記載のPSA積層体。
  3. 前記外側フィルム層の外面に剥離材料が配置された請求項1又は2に記載のPSA積層体。
  4. 前記剥離材料がシリコーン材料である請求項3に記載のPSA積層体。
  5. 前記フィルム性ポリマーがフィルム性ポリマーのブレンド又は種々のフィルム性ポリマーの多層フィルムである請求項1又は2に記載のPSA積層体。
  6. 前記フィルム性ポリマーが外側フィルム層と接着剤ベース層との間の移動を防ぐために接着剤ベースポリマーと調和しないか又は適合しない溶解度パラメーターを有する請求項1又は2に記載のPSA積層体。
  7. 前記フィルム性ポリマーがポリスチレン、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリウレタン、ポリアクリレート、ポリビニルアルコール、ポリエステル、官能性ポリエステル、ポリ(エチレンビニルアルコール)、ポリエーテルブロックポリアミド、ポリ酢酸ビニル及びそれらの混合物からなる群から選ばれる請求項1又は2に記載のPSA積層体。
  8. 前記フィルム性ポリマーがエチレン、プロピレン及び1−ブテンからなる群から選ばれた反復単位を有するポリオレフィンである請求項7に記載のPSA積層体。
  9. 前記フィルム性ポリマーがポリエチレン、ポリプロピレン及びエチレン−プロピレンコポリマーからなる群から選ばれた少なくとも1種のポリマーである請求項8に記載のPSA積層体。
  10. 外側フィルム層に使用するポリエチレンのメルトフローレート(MFR)が、2.16kgの荷重を用いて190℃において測定した場合に、約0.1〜15g/10分の範囲である請求項9に記載のPSA積層体。
  11. 外側フィルム層に使用するポリエチレンのメルトフローレート(MFR)が、2.16kgの荷重を用いて190℃において測定した場合に、0.1〜5g/10分の範囲である請求項10に記載のPSA積層体。
  12. 外側フィルム層に使用するポリプロピレンのメルトフローレート(MFR)が、2.16kgの荷重を用いて230℃において測定した場合に、約0.1〜20g/10分の範囲である請求項9に記載のPSA積層体。
  13. 外側フィルム層に使用するポリプロピレンのメルトフローレート(MFR)が、2.16kgの荷重を用いて230℃において測定した場合に、約0.1〜10g/10分の範囲である請求項12に記載のPSA積層体。
  14. 前記外側フィルム層が約10〜200μmの厚さを有する請求項1又は2に記載のPSA積層体。
  15. 前記外側フィルム層が約30〜90μmの厚さを有する請求項14に記載のPSA積層体。
  16. 前記接着剤ベースポリマーが、少なくとも1種のランダムコポリマー接着剤ベース材料、少なくとも1種のブロックコポリマー接着剤ベースポリマー及び少なくとも1種の天然又は合成ゴムからなる群から選ばれた少なくとも1種である請求項1又は2に記載のPSA積層体。
  17. 前記ランダムコポリマー接着剤ベース材料がアクリレート及び/又はメタクリレートコポリマー及びそれらの誘導体を基材とするコポリマー、α−オレフィンコポリマー、シリコーン−コポリマー及びクロロプレン/アクリロニトリルコポリマーからなる群から選ばれる請求項16に記載のPSA積層体。
  18. 前記ブロックコポリマー接着剤ベースポリマーが線状ブロックコポリマー、分岐鎖ブロックコポリマー、ジブロックコポリマー、トリブロックコポリマー、テトラブロックコポリマー、マルチブロックコポリマー、星形ブロックコポリマー、グラフト及びラジアルブロックポリマーからなる群から選ばれる請求項16に記載のPSA積層体。
  19. 前記天然又は合成ゴムがポリイソブチレン、ポリイソプレン及びブチルゴムからなる群から選ばれる請求項16に記載のPSA積層体。
  20. 前記接着剤ベースポリマーが少なくとも1種の熱可塑性エラストマー(TPE)を含む請求項1又は2に記載のPSA積層体。
  21. 前記TPEが線状、分岐状、グラフト又はラジアルブロックコポリマーからなる群から選ばれた少なくとも1種である請求項20に記載のPSA積層体。
  22. 前記熱可塑性エラストマーが約75〜95重量%のゴム状セグメント及び約5〜25重量%の非ゴム状セグメントを含む請求項21に記載のPSA積層体。
  23. 前記非ゴム状セグメントがモノ−及びポリ−環状芳香族炭化水素のポリマーを含む請求項22に記載のPSA積層体。
  24. 前記ゴム状セグメントが脂肪族共役ジエン又は水素化共役ジエンのホモポリマー又はコポリマーのポリマーブロックを含んでなる請求項22に記載のPSA積層体。
  25. 前記ゴム状セグメントがポリイソプレン、ポリブタジエン及びスチレンブタジエンゴムからなる群から選ばれる請求項24に記載のPSA積層体。
  26. 前記ゴム状セグメントがポリジエン及びエチレン−ブチレンコポリマーゴム及びエチレン−プロピレンコポリマーゴムからなる群から選ばれる請求項24に記載のPSA積層体。
  27. 前記接着剤ベースポリマーがブタジエン系ポリマー、イソプレン系ポリマー、ポリエーテルブロックポリアミド及びそれらの混合物からなる群から選ばれる請求項1又は2に記載のPSA積層体。
  28. 前記のブタジエン系ポリマーがスチレン−ブタジエン−スチレン(SBS)ブロックコポリマー、スチレン−ブタジエン(SB)ブロックコポリマー、マルチアーム(SB)xブロックコポリマー、ポリブタジエンブロックコポリマー及び水素化誘導体並びにそれらの混合物からなる群から選ばれる請求項27に記載のPSA積層体。
  29. 前記のイソプレン系コポリマーがスチレン−イソプレン−スチレン(SIS)ブロックコポリマー、スチレン−イソプレン−ブタジエン−スチレン(SIBS)コポリマー、スチレン−イソプレン(SI)ジブロックコポリマー、線状及びマルチアーム(SI)xブロックコポリマー、スチレン−エチレン−ブタジエン−スチレン(SEBS)骨格並びにイソプレン及び/又はスチレン−イソプレン(SI)アームを有するラジアルブロックコポリマー、ポリイソブチレン、天然ゴム、合成ポリイソプレンとそれらの混合物からなる群から選ばれる請求項27に記載のPSA積層体。
  30. 前記ジブロックコポリマーがスチレン−ブタジエン(SB)、スチレン−イソプレン(SI)及びそれらの水素化誘導体からなる群から選ばれる請求項18に記載のPSA積層体。
  31. トリブロックコポリマー、テトラブロックコポリマー及びマルチブロックポリマーがスチレン−ブタジエン−スチレン(SBS)、スチレン−イソプレン−スチレン(SIS)、α−メチルスチレン−ブタジエン−α−メチルスチレン、α−メチルスチレン−イソプレン−α−メチルスチレン、スチレン−イソプレン−ブタジエン−スチレン(SIBS)、スチレン−エチレン/プロピレン−スチレン(SEPS)、スチレン−エチレン/プロピレン(SEP)x及びそれらの誘導体からなる群から選ばれる請求項18に記載のPSA積層体。
  32. 前記ブロックコポリマーが水素化されている請求項16に記載のPSA積層体。
  33. 前記ブロックコポリマーが官能化ブロックポリマーである請求項16に記載のPSA積層体。
  34. 前記官能化ブロックコポリマーがコハク酸無水物改質SEBSである請求項33に記載のPSA積層体。
  35. 前記接着剤ベースポリマーがスチレンブロックコポリマー及びイソブチレンコポリマーからなる群から選ばれた高凝集強度ポリマーである請求項1又は2に記載のPSA積層体。
  36. 前記スチレンブロックコポリマーがスチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマー(SIS)スチレン及びエチレン/ブチレン系コポリマー(S−E/B−S)並びにスチレン及びエチレン/プロピレンに基づくコポリマー(S−E/P−S)からなる群から得ばれる請求項35に記載のPSA積層体。
  37. SISブロックコポリマーのポリスチレン含量が約10〜50重量%の範囲である請求項36に記載のPSA積層体。
  38. 前記スチレンブロックコポリマーの溶液粘度が、トルエン中25%固形分を用いてブルックフィールド粘度計で測定した場合に、約0.05〜20Pa.sの範囲である請求項35に記載のPSA積層体。
  39. 前記接着剤ベース層が約1〜60μmの範囲の厚さを有する請求項1又は2に記載のPSA積層体。
  40. 前記接着剤ベース層が約4〜20μmの範囲の厚さを有する請求項39に記載のPSA積層体。
  41. 前記接着剤ベース層が純粋モノマー樹脂;ポリ(エチレン)又はポリプロピレンワックス;ASTM D−1238に準拠して190℃及び2.16kg荷重で測定して約5g/10分〜80g/10分のメルトフローレートを有するポリエチレンのような低粘度のポリ(エチレン);並びにエチレン又はプロピレン系コポリマー(メタロセン触媒で製造)からなる群から選ばれた少なくとも1種の添加剤で変性されている請求項1又は2に記載のPSA積層体。
  42. 前記粘着付与剤層が少なくとも1種の可塑剤を更に含む請求項1又は2に記載のPSA積層体。
  43. 前記粘着付与剤がロジン系及び水素化ロジン系粘着付与剤、炭化水素系及び水素化炭化水素系粘着付与剤、フェノール系粘着付与剤、テルペン系粘着付与剤、テルペンフェノール系粘着付与剤、スチレン化テルペン系粘着付与剤、水素化テルペン系粘着付与剤、ポリエステル系粘着付与剤、純粋モノマー芳香族系粘着付与剤、芳香族アクリル系粘着付与剤、液体樹脂型粘着付与剤及び官能化型粘着付与剤及び水素化誘導体並びにそれらの混合物からなる群から選ばれた少なくとも1種である請求項1又は2に記載のPSA積層体。
  44. 前記粘着付与剤が水素化純粋モノマー芳香族系粘着付与剤である請求項43に記載のPSA積層体。
  45. 前記可塑剤がナフテン系油及びパラフィン系油、シトレート、スルホネート並びにフタレートからなる群から選ばれた少なくとも1種である請求項42に記載のPSA積層体。
  46. 前記粘着付与剤が前記接着剤ベースポリマー中に可溶である請求項1又は2に記載のPSA積層体。
  47. 前記粘着付与剤が粘着付与剤マスターバッチである請求項1又は2に記載のPSA積層体。
  48. 前記粘着付与剤がポリスチレン及びポリイソプレンブロックを含むエラストマーに可溶である請求項46に記載のPSA積層体。
  49. 前記粘着付与剤が炭素数5又は6のジエン及びモノ−オレフィンの形態の脂肪族石油誘導体流の重合によって得られる請求項48に記載のPSA積層体。
  50. 前記ジエンがピペリレン又はイソプレンである請求項49に記載のPSA積層体。
  51. 前記粘着付与剤が、1種又はそれ以上のC5モノオレフィン及び/又はジオレフィンと1種又はそれ以上のC8又はC9モノアルケニル芳香族炭化水素又はその水素化誘導体とを共重合させることによって製造された少なくとも1種の改質C5型石油樹脂である請求項1又は2に記載のPSA積層体。
  52. 前記改質C5モノオレフィン及び/又はジオレフィンがイソプレン、2−メチル−1−ブテン、2−メチル−2−ブテン、シクロペンテン、1−ペンテン、シス−及びトランス−2−ペンテン、シクロペンタジエン並びにシス−トランス−1,3−ペンタジエンからなる群から選ばれたものである請求項51に記載のPSA積層体。
  53. 前記C8又はC9モノアルケニル芳香族炭化水素がスチレン、メチルスチレン及びインデンから選ばれたものである請求項51に記載のPSA積層体。
  54. 前記粘着付与剤が、ベンゼン環の全てではないが実質部分がシクロヘキサン環に転化された少なくとも1種の水素化芳香族樹脂又は少なくとも1種の水素化多環式樹脂である請求項1又は2に記載のPSA積層体。
  55. 前記水素化多環式樹脂がジシクロペンタジエン樹脂である請求項54に記載のPSA積層体。
  56. 前記粘着付与剤層が粘着剤ベース層に含まれる粘着剤ベースポリマーとある程度相溶性であるロジン、ロジンエステル、ポリテルペン、芳香族及び官能化樹脂並びに他の粘着付与剤を更に含む請求項1又は2に記載のPSA積層体。
  57. 前記粘着付与剤層が少なくとも1種の粘着付与剤を約50〜90重量%の量で含む請求項1又は2に記載のPSA積層体。
  58. 前記粘着付与剤層が約2〜150μmの厚さを有する請求項1又は2に記載のPSA積層体。
  59. 前記PSA積層体の外側フィルム層、接着剤ベース層及び粘着付与剤層が無機充填剤並びに有機及び無機添加剤を更に含む請求項1又は2に記載のPSA積層体。
  60. 前記無機充填剤が炭酸カルシウム、二酸化チタン、金属物品及び繊維からなる群から選ばれる請求項59に記載のPSA積層体。
  61. 前記添加剤が難燃剤、酸化防止化合物、熱安定剤、光安定剤、紫外線安定剤、粘着防止剤、加工助剤、成核剤及び酸受容体からなる群から選ばれる請求項59に記載のPSA積層体。
  62. 前記粘着付与剤層(C)がPSAではない請求項1又は2に記載のPSA積層体。
  63. 前記PSA積層体が約35〜400μmの厚さを有する請求項1又は2に記載のPSA積層体。
  64. 前記PSA積層体が約50〜150μmの厚さを有する請求項63に記載のPSA積層体。
  65. 前記PSA積層体が約50:1〜1:1の外側フィルム層(A)の接着剤ベース層(B)に対する厚さ比を有する請求項1又は2に記載のPSA積層体。
  66. 前記PSA積層体が約25:1〜2:1のA:B厚さ比を有する請求項65に記載のPSA積層体。
  67. 前記PSA積層体が、前記フィルム性ポリマーを少なくとも1種の接着剤ベースポリマー及び少なくとも1種の粘着付与剤を含む接着剤と接触させることによって製造されたPSAと比較して、改良された引き剥がし接着力(N/25mm)及びループタック(N/25mm)を有する請求項1に記載のPSA積層体。
  68. 前記PSA積層体が前記フィルム性ポリマーを少なくとも1種の接着剤ベースポリマー及び少なくとも1種の粘着付与剤を含む接着剤と接触させることによって製造されたPSAに比較して、改良された剪断接着力(分)を有する請求項67に記載のPSA積層体。
  69. 前記粘着付与剤の一部が前記非接着性積層体の接着剤ベース層中に移行してPSA層(B/C)を生じ、それによって前記PSA積層体を生成する請求項1に記載のPSA積層体。
  70. 前記接着剤ベース層中へ移行する前記粘着付与剤の一部が、粘着付与剤層(C)の重量当りの重量%で表わされる以下の範囲:
    0.1〜100;5〜100;10〜100;15〜100;20〜100;25〜100;30〜100;35〜100;40〜100;50〜100;55〜100;60〜100;65〜100;70〜100;75〜100;80〜100;85〜100;90〜100;95〜100;0.1〜90;5〜90;10〜90;15〜90;20〜90;25〜90;30〜90;35〜90;40〜90;45〜90;50〜90;55〜90;60〜90;65〜90;70〜90;75〜90;80〜90;85〜90;0.1〜80;5〜80;10〜80;15〜80;20〜80;25〜80;30〜80;35〜80;40〜80;45〜80;50〜80;55〜80;60〜80;65〜80;70〜80;75〜80;0.1〜70;5〜70;10〜70;15〜70;20〜70;25〜70;30〜70;35〜70;40〜70;45〜70;50〜70;55〜70;60〜70;65〜70;0.1〜60;5〜60;10〜60;15〜60;20〜60;25〜60;30〜60;35〜60;40〜60;45〜60;50〜60;55〜60;0.1〜50;5〜50;10〜50;15〜50;20〜50;25〜50;30〜50;35〜50;40〜50;45〜50;0.1〜40;5〜40;10〜40;15〜40;20〜40;25〜40;30〜100;35〜40;0.1〜30;5〜30;10〜30;15〜30;20〜30;25〜30;0.1〜20;5〜20;10〜20;15〜20;0.1〜10及び5〜10
    から選ばれる請求項69に記載のPSA積層体。
  71. 少なくとも一つの共押出非接着性積層体及び少なくとも一つの粘着付与剤層を含んでなり、前記共押出非接着性積層体が少なくとも一つの外側フィルム層(A)及び少なくとも一つの接着剤ベース層(B)を含み、前記外側フィルム層(A)が少なくとも一つのフィルム性ポリマーを含み、前記接着剤ベース層(B)が少なくとも一つの接着剤ベースポリマーを含み、そして前記粘着付与剤層が前記非接着性積層体の接着剤ベース層側に適用されている接着剤構成体。
  72. 前記粘着付与剤が非接着性積層体中に移行して前記接着剤構成体が生成する請求項71に記載の接着剤構成体。
  73. 前記接着剤構成体が、前記フィルム性ポリマーを接着剤と接触させることによって製造される、少なくとも一つの接着剤ベースポリマー及び少なくとも一つの粘着付与剤を含んでなる接着剤構成体に比較して、改良された剥離接着(N/25mm)及びループタック(N/25mm)を有する請求項71に記載の接着剤構成体。
  74. 前記接着剤構成体が前記フィルム性ポリマーを接着剤と接触させることによって得られる製造される、少なくとも一つの接着剤ベースポリマー及び少なくとも一つの粘着付与剤を含んでなる接着剤構成体に比較して、改良された剪断接着(分)を有する請求項73に記載の接着剤構成体。
  75. 少なくとも一つのバリア層、少なくとも一つのオーバーラミネート層、少なくとも一つの剥離ライナー、少なくとも一つの外層及び少なくとも一つのプライマー層から選ばれた少なくとも一つの層を更に含む請求項71に記載の接着剤構成体。
  76. 前記フィルム性ポリマーがポリスチレン、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリウレタン、ポリアクリレート、ポリビニルアルコール、ポリエステル、官能性ポリエステル、ポリ(エチレンビニルアルコール)、ポリエーテルブロックポリアミド、ポリビニルアセテート及びそれらの混合物からなる群から選ばれる請求項71に記載の接着剤構成体。
  77. 前記フィルム性ポリマーがポリエチレン、ポリプロピレン及びエチレン−プロピレンコポリマーからなる群から選ばれた少なくとも一つである請求項76に記載の接着剤構成体。
  78. 前記外側フィルム層に使用されるポリエチレンのメルトフローレート(MFR)が、重量2.16kgを用いて190℃で測定して、約0.1〜15g/10分である請求項77に記載の接着剤構成体。
  79. 前記外側フィルム層に使用されるポリプロピレンのメルトフローレート(MFR)が、重量2.16kgを用いて230℃で測定して、約0.1〜20g/10分である請求項77に記載の接着剤構成体。
  80. 前記外側フィルム層が約10〜200μmの厚さを有する請求項71に記載の接着剤構成体。
  81. 前記接着剤ベースポリマーが少なくとも1種のランダムコポリマー接着剤ベース材料、少なくとも1種のブロックコポリマー接着剤ベースポリマー及び少なくとも1種の天然又は合成ゴムから選ばれた少なくとも一つである請求項71に記載の接着剤構成体。
  82. 前記ランダムコポリマー接着剤ベース材料がアクリレート及び/又はメタクリレートコポリマー及びそれらの誘導体、α−オレフィンコポリマー、シリコーン−コポリマー及びクロロプレン/アクリロニトリルコポリマーに基づくコポリマーからなる群から選ばれる請求項81に記載の接着剤構成体。
  83. 前記ブロックコポリマー接着剤ベースポリマーが線状ブロックコポリマー、分枝ブロックコポリマー、ジ−ブロックコポリマー、トリ−ブロックコポリマー、テトラ−ブロックコポリマー、マルチ−ブロックコポリマー、星形ブロックコポリマー、グラフト化ブロックコポリマー及びラジアルブロックコポリマーからなる群から選ばれる請求項81に記載の接着剤構成体。
  84. 前記接着剤ベースポリマーが線状、グラフト又はラジアルブロックコポリマーからなる群から選ばれる少なくとも1種の熱可塑性エラストマー(TPE)を含む請求項71に記載の接着剤構成体。
  85. ジブロックコポリマーがスチレン−ブタジエン(SB)、スチレン−イソプレン(SI)及びこれらの水素化誘導体からなる群から選ばれる請求項83に記載の接着剤構成体。
  86. トリ−ブロックポリマー、テトラ−ブロックポリマー及びマルチ−ブロックポリマーがスチレン−ブタジエン−スチレン(SBS)、スチレン−イソプレン−スチレン(SIS)、α−メチルスチレン−ブタジエン−α−メチルスチレン、α−メチルスチレン−イソプレン−α−メチルスチレン、スチレン−イソプレン−ブタジエン−スチレン(SIBS)、スチレン−エチレン/プロピレン−スチレン(SEPS)、スチレン−エチレン/プロピレン(SEP)x及びこれらの誘導体からなる群から選ばれる請求項83に記載の接着剤構成体。
  87. 前記ブロックコポリマーが水素化されている請求項81に記載の接着剤構成体。
  88. 前記接着剤ベースポリマーがスチレンブロックコポリマー及びイソブチレンコポリマーからなる群から選ばれる高凝集強度ポリマーである請求項71に記載の接着剤構成体。
  89. 前記接着剤ベース層が約1〜60μmの厚さを有する請求項71に記載の接着剤構成体。
  90. 前記粘着付与剤がロジン系及び水素化ロジン系粘着付与剤、炭化水素系及び水素化炭化水素系粘着付与剤、フェノール系粘着付与剤、テルペン系粘着付与剤、テルペンフェノール系粘着付与剤、スチレン化テルペン系粘着付与剤、水素化テルペン系粘着付与剤、ポリエステル系粘着付与剤、純粋モノマー芳香族系粘着付与剤、芳香族アクリル系粘着付与剤、液体樹脂タイプ粘着付与剤並びに官能化タイプ粘着付与剤、混合物及びこれらの水素化誘導体からなる群から選ばれる少なくとも一つである請求項71に記載の接着剤構成体。
  91. 前記粘着付与剤が水素化純粋モノマー芳香族系粘着付与剤である請求項90に記載の接着剤構成体。
  92. 前記粘着付与剤層が約50〜90重量%の少なくとも1種の粘着付与剤を含む請求項71に記載の接着剤構成体。
  93. 前記粘着付与剤層が約2〜150μmの厚さを有する請求項71に記載の接着剤構成体。
  94. 前記粘着付与剤層(C)がPSAでない請求項71に記載の接着剤構成体。
  95. 前記接着剤構成体が約35〜400μmの厚さを有する請求項71に記載の接着剤構成体。
  96. 前記粘着付与剤の一部がPSA層(B/C)を生成する前記非接着性積層体の接着剤ベース層へ移行して前記接着剤構成体を生ずる請求項71に記載の接着剤構成体。
  97. 前記接着剤ベース層中へ移行する前記粘着付与剤の一部が、粘着付与剤層(C)の重量当りの重量%で表わされる以下の範囲:
    0.1〜100;5〜100;10〜100;15〜100;20〜100;25〜100;30〜100;35〜100;40〜100;50〜100;55〜100;60〜100;65〜100;70〜100;75〜100;80〜100;85〜100;90〜100;95〜100;0.1〜90;5〜90;10〜90;15〜90;20〜90;25〜90;30〜90;35〜90;40〜90;45〜90;50〜90;55〜90;60〜90;65〜90;70〜90;75〜90;80〜90;85〜90;0.1〜80;5〜80;10〜80;15〜80;20〜80;25〜80;30〜80;35〜80;40〜80;45〜80;50〜80;55〜80;60〜80;65〜80;70〜80;75〜80;0.1〜70;5〜70;10〜70;15〜70;20〜70;25〜70;30〜70;35〜70;40〜70;45〜70;50〜70;55〜70;60〜70;65〜70;0.1〜60;5〜60;10〜60;15〜60;20〜60;25〜60;30〜60;35〜60;40〜60;45〜60;50〜60;55〜60;0.1〜50;5〜50;10〜50;15〜50;20〜50;25〜50;30〜50;35〜50;40〜50;45〜50;0.1〜40;5〜40;10〜40;15〜40;20〜40;25〜40;30〜100;35〜40;0.1〜30;5〜30;10〜30;15〜30;20〜30;25〜30;0.1〜20;5〜20;10〜20;15〜20;0.1〜10及び5〜10
    から選ばれる請求項96に記載の接着剤構成体。
  98. (a)少なくとも1種のフィルム性ポリマーを含む少なくとも一つの外側フィルム層(A);
    (b)少なくとも1種の接着剤ベースポリマーを含む少なくとも一つの接着剤ベース層(B);及び
    (c)少なくとも1種の粘着付与剤及び少なくとも1種のポリマーを含む少なくとも一つの粘着付与剤層(C)を含んでなり、前記外側フィルム層(A)を前記接着剤ベース層(B)と共押出して非接着性積層体を製造し、そして前記粘着付与剤層(C)を前記非接着性積層体の接着剤ベース層側に適用して感圧接着性(PSA)積層体を製造することによって得られる感圧接着性(PSA)積層体であって、
    前記フィルム性ポリマーがポリエチレン又はポリプロピレンからなる群から選ばれる少なくとも一つであり、前記接着剤ベース層がSEBSブロックコポリマー又は(SEP)xブロックコポリマーからなる群から選ばれる少なくとも一つであり、そして前記粘着付与剤が水素化芳香族樹脂を含む感圧接着性(PSA)積層体。
  99. (a)少なくとも1種のフィルム性ポリマーを含む少なくとも一つの外側フィルム層(A);
    (b)少なくとも1種の接着剤ベースポリマーを含む少なくとも一つの接着剤ベース層(B);及び
    (c)少なくとも1種の粘着付与剤を含む少なくとも一つの粘着付与剤層(C)を含んでなり、前記外側フィルム層(A)を前記接着剤ベース層(B)と共押出して非接着性積層体を製造し、そして前記粘着付与剤層(C)を前記非接着性積層体の接着剤ベース層側に適用して感圧接着性(PSA)積層体を製造することによって得られる感圧接着性(PSA)積層体であって、
    前記粘着付与剤の一部が前記非接着性積層体の接着剤ベース層中に移行してPSA層(B/C)を生ぜしめることによって生成する感圧接着性(PSA)積層体。
  100. (a)少なくとも1種のフィルム性ポリマーを含む少なくとも一つの外側フィルム層(A);
    (b)少なくとも1種の接着剤ベースポリマーを含む少なくとも一つの接着剤ベース層(B);及び
    (c)少なくとも1種の粘着付与剤を含む少なくとも一つの粘着付与剤層(C)を含んでなり、前記外側フィルム層(A)を前記接着剤ベース層(B)と共押出して非接着性積層体を製造し、そして前記粘着付与剤層(C)を前記非接着性積層体の接着剤ベース層側に適用して感圧接着性(PSA)積層体を製造することによって得られる感圧接着性(PSA)積層体であって、
    前記粘着付与剤の一部が前記非接着性積層体の接着剤ベース層中に移行してPSA層(B/C)を生ぜしめることによってPSA積層体を生成させ、そして前記PSA積層体が前記フィルム性ポリマーを、少なくとも1種の接着剤ベースポリマー及び少なくとも1種の粘着付与剤を含む接着剤と接触させることによって製造されるPSAに比較して改良された剥離接着(N/25mm)及びループタック(N/25mm)を有する感圧接着性(PSA)積層体。
  101. (a)少なくとも1種のフィルム性ポリマーを含む少なくとも一つの外側フィルム層(A)並びに
    (b)少なくとも1種の接着剤ベースポリマーを含む少なくとも一つの接着剤ベース層(B)を含んでなる非接着性積層体であって、
    前記非接着性積層体が、外側フィルム層(A)を、少なくとも1種の接着剤ベースポリマーを含む接着剤ベース層(B)と一緒に同時押出することによって非接着性積層体を製造することによって得ることができる非接着性積層体。
  102. 少なくとも1種のフィルム性ポリマーを含む外側フィルム層(A)及び少なくとも1種の接着剤ベースポリマーを含む接着剤ベースポリマー層(B)を同時押出することを含んでなる非接着性積層体を製造する方法であって、前記非接着性積層体が粘着付与剤層(C)の適用によって感圧接着性積層体に転化されるものである方法。
  103. 前記非接着性積層体が約10〜260μmの厚さを有する請求項102に記載の非接着性積層体の製造方法。
  104. 前記非接着性積層体が約30〜80μmの厚さを有する請求項103に記載の非接着性積層体の製造方法。
  105. 前記非接着性積層体が単軸又は二軸配向される請求項102に記載の非接着性積層体の製造方法。
  106. 少なくとも1種のフィルム性ポリマーを含む少なくとも1層の外側フィルム層(A)及び少なくとも1種の接着剤ベースポリマーを含む少なくとも1層の接着剤ベース層(B)を同時押出して、非接着性積層体を形成せしめ、そして前記非接着性積層体の前記接着剤ベース層(B)に少なくとも1層の粘着付与剤層(C)を適用して、PSA積層体を形成せしめることを含んでなるPSA積層体の製造方法。
  107. 前記粘着付与剤層をスロットダイ被覆、ロールアクシス被覆、カーテン被覆、ナイフ−オーバーロール被覆及びスプレー被覆からなる群から選ばれた方法によって適用する請求項106に記載の方法。
  108. 前記非接着性積層体を、粘着付与剤の適用前、適用後又は適用時に、加熱する請求項106に記載の方法。
  109. 粘着付与剤がホットメルト組成物、水性分散液又は溶剤系溶液である請求項106に記載の方法。
  110. 前記粘着付与剤層の一部が、前記非接着性積層体の接着剤ベース層中に移行して、PSA層(B/C)を生じ、それによって前記PSA積層体を生成する請求項106に記載の方法。
  111. 請求項1又は71に記載のPSA積層体を含んでなる製品。
  112. 請求項1又は71に記載のPSA積層体を含むラベル。
  113. 前記ラベルがフィルムラベル及び剥離ライナー付きフィルムラベルから選ばれる請求項112に記載のラベル。
  114. 前記ラベルが包装ラベル又は特殊ラベルである請求項113に記載のラベル。
  115. 前記包装ラベルが飲料、食料品、ヘルスケア及びパーソナルケア製品、医薬品、工業化学薬品、家庭用化学薬品又は小売品からなる群から選ばれる請求項114に記載のラベル。
  116. 前記特殊ラベルが再配置性ラベル、除去性ラベル、剥離性ラベル、隠蔽性ラベル、ディープフリーザーラベル及びセキュリティラベルからなる群から選ばれる請求項115に記載のラベル。
  117. 請求項1又は71に記載のPSA積層体を含んでなるテープ。
  118. 前記テープが多目的テープ又は特殊テープである請求項117に記載のテープ。
  119. 前記多目的テープが包装及び運搬テープ、塗料及びスプレーマスキングテープ、消費者及びオフィステープ並びに接合及び固定テープからなる群から選ばれる請求項118に記載のテープ。
  120. 前記特殊テープが表面保護テープ、電気絶縁テープ、結合、補強及び製作テープ、スプライステープ、HVACシールテープ、メディカル用途テープ、自動車用途テープ、エレクトロニクステープ、安全又は反射テープ及びおむつ用止めテープからなる群から選ばれる請求項118に記載のテープ。
  121. 請求項1又は71に記載のPSA積層体を含んでなるフィルム。
  122. 前記フィルムが接着フィルム、バリアフィルム、保護フィルム及びラップフィルムからなる群から選ばれる請求項122に記載のフィルム。
  123. 前記接着フィルムが感圧接着フィルム、熱活性化接着フィルム、片面及び両面接着層、カーペット下張り、ルーフ下張り、透明又は着色フィルム、食品接触接着フィルム及びバッキング層フィルムからなる群から選ばれる請求項122に記載のフィルム。
  124. 前記バッキング層フィルムがドラッグマトリックス、多目的裏打ち層フィルム又は基体−特殊バッキング層フィルムからなる群から選ばれる請求項123に記載のフィルム。
  125. 前記基体−特殊バッキング層フィルムが非織布、ガラス、紙、綿、ミネラルウール、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、ポリエステル、ポリウレタンフォーム/シート及びアクリル接着剤からなる群から選ばれる請求項124に記載のフィルム。
  126. 可撓性食品包装;臭気、有機アロマ及びフレーバー、湿気、酸素及びその他のガスに対するフィルムバリア;熱及びインパルスシール性バリアフィルム、印刷可能なバリアフィルム、コロナ処理されたバリアフィルム、オストミイアプライアンス、医薬ブリスターパック、キャップライナー、バッグ及び衣類保護用テキスタイル積層からなる群から選ばれる請求項122に記載のフィルム。
  127. 前記保護フィルムが固体構造物に積層されたフィルムである請求項122に記載のフィルム。
  128. 前記固体構造物に積層されたフィルムが、耐腐蝕性及び耐摩耗性、塗装面用マスキング保護フィルム、ガラス内側又は外側用反射フィルム、窓ガラス用破砕防止フィルム並びにガラス着色フィルムからなる群から選ばれる請求項127に記載のフィルム。
  129. 前記ラップフィルムが食品包装、工業用用途及び消費者シール可能用途からなる群から選ばれる請求項122に記載のフィルム。
  130. 前記PSA積層体の接着性が、接着剤ベースポリマー層(B)及び粘着付与剤層(C)の絶対及び相対厚を用いて調節することができる請求項1,2,71,98又は99に記載のPSA積層体。
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