JP2006341067A - 医療用ガイド部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】手術目的部たる人体部位の欠損部に対して穿孔作業を行う際に作業装置を穿孔目標位置まで案内する医療用ガイド部材を提供する。
【解決手段】ガイド部材110は、人体部位の欠損部に被せて装着する少なくとも1つ以上冠状部材112と、欠損部に隣接する人体部位に被せて固定し冠状部材と一体連結された少なくとも1つ以上の支持部材114とを備えて形成される。また、各冠状部材は、それぞれの目標穿孔位置まで作業装置を案内するために上下方向に貫通するガイド孔を設け、且つガイド孔の上下方向全体を外部から視認できるようにガイド孔から側方に向かって開放された上下方向のスリットを有している。さらに、ガイド孔はスリット側に開放された略半筒形状を形成し、スリットの幅は少なくとも略半筒形状のガイド孔の径よりも大きい。
【選択図】図3

Description

本発明は、人体部位の一部に穿孔作業を行う際に穿孔装置を適正に案内するガイド部材に関し、特に歯科医師によるインプラント治療においてインプラント(人工歯根)を顎骨等に埋入させる際にドリル装置を案内するガイド部材に関する。
所謂インプラント治療は、歯列の欠損部において粘膜下の顎骨をドリル装置で穿孔することにより人工歯根窩洞を形成し、これにインプラントを埋入させ、埋入した人工歯根に人工歯冠(義歯)を被せる工程をことにより、歯列の欠損部を補う治療方法である。
このインプラント治療工程のうち人工歯根の埋入工程では歯科医師がインプラントを適正位置に埋入させることが重要であり、ドリル装置による穿孔状態の適否がインプラント治療の成否を決定する大きな要因となる。このため従来からドリル装置を適正に案内するためのガイド部材の提供されてきた。詳細には後述するがこのガイド部材は、歯列欠損部に被せてドリルの案内をする歯冠部と歯冠部を固定するために歯列欠損部に隣接する歯に固定する支持部とを有しており、歯冠部はドリルを人工窩洞まで案内するためのガイド孔が上下貫通して設けられている。
しかしながら、従来のガイド部材の場合、治療中にも歯科医師に歯冠状態をイメージさせる必要から歯冠部を擬似歯形状に形成しているものが多く成型加工が複雑であった。また、支持部においても隣接歯に嵌合させて固定するため患者個々の歯に応じた微細な成型が必要であり、この点でも成型加工が複雑化していた。従って、多量生産に適したNC成型等の所謂ミリング加工のごとき成型方法でのガイド部材生産は困難で、歯科医師等の手作業に頼る方法や光造詣成型等の高価な成型方法で行う必要があり、結果としてガイド成型の高額化ひいてはインプラント治療そのものの非大衆化の妨げとなっていた。また、従来式のガイド部材の場合には、歯冠部が上記のように擬似歯形状をしている等、少なくとも上端部(天井部)を閉鎖させているためガイド孔にドリル装置を挿入し、人工窩洞位置まで案内させても実際のドリル穿孔状態は外部からは視認し難く、神経等人体重要部分の損傷回避を第一義とする歯科医師にとって治療中の不安を拭い去ることができないという問題があった。さらに、これを回避するために頬側(歯科医師の視認側)に歯冠部を開放するものも提案されてきたが、開放により歯冠部内部の視認性は向上してもガイド孔も頬側に開放されるように形成され逆にガイド部材の本来的目的であるドリル装置の案内を不完全にする問題を生じさせるとともに、ドリルが歯冠部自体を切削して切削屑量が所定量を超えることによって人体に悪影響を与えるおそれを包摂するものとなっていた。
また、ガイド部材は、歯列欠損に被せる歯冠部を支持するために歯冠部に連結された状態で1つ以上の隣接歯に被せる支持部が必要であり、この支持部は、支持の完全を企図するにはその内壁を隣接歯の外表面(外壁)に嵌合させる必要があるが、逆に隣接歯の外表面の大部分に嵌合させようとすればミリング加工のごとき成型方法による大量生産が困難となる。また、支持部の内壁を隣接歯への嵌合のみを主眼とすると被せる際に撓むような軟材質をせざるをえなくなり、ミリング加工に適さないという問題もあった。さらに、従来のガイド部材では、擬似歯形状を形成していため口内奥に存在する歯列欠損部に位置決めした場合、ドリル穿孔作業スペースが十分に確保できないという問題もあった。
特開2003−245289号公報 欧州特許第1043960号公報
以上の事情に鑑みて本発明は提供されたものであり、ドリル装置の穿孔状態を十分に視認することができ、成型が容易な形状を有する医療用ガイド部材を提供することを目的とする。
本発明は、手術目的部(例えば、人体部位の欠損部)に対して穿孔作業を行う際に作業装置を穿孔目標位置まで案内する医療用ガイド部材を提供している。具体的には、手術目的部に被せて装着する少なくとも1つ以上冠状部材を有して形成されている。また、手術目的部に隣接する人体部位が存在する場合には、該隣接する人体部位に被せて固定し前記冠状部材と一体連結された少なくとも1つ以上の支持部材を備えることが好ましい。また、各冠状部材は、それぞれの目標穿孔位置まで作業装置を案内するために上下方向に貫通するガイド孔を設け、且つガイド孔の上下方向全体を外部から視認できるようにガイド孔から側方に向かって開放された上下方向のスリットを有している。また、冠状部材は、手術目的部に対応する人体部位の形状に近似することが好ましい。
また、ガイド孔はスリット側に開放された略半筒形状を形成し、スリットの幅は少なくとも略半筒形状のガイド孔の径よりも大きいことが好ましく、ガイド孔の内側壁には外側壁が合致するように形成された略半筒形状の案内部材が固着されており、案内部材は冠状部材よりも生体親和性を有し且つ視認性の高い硬化材料で形成されることが好ましい。
また、各冠状部材の上端面は、医療上の人体基準に対して略平行にすることができる。また、各支持部材は、それぞれ上下方向に貫通する開口を有する略筒形状で構成され、隣接する人体部位に被せたときに各支持部材の内側壁と人体部位の外側壁とが嵌合することで固定され、隣接する人体部位の上端部が上方に自由であることが好ましい。さらに、冠状部材及び支持部材の上端面は全体として略平面形状であることが好ましい。
以上の本発明は代表的には、手術目的部たる歯列の欠損部に対して人工歯根を埋入させるための人工窩洞を穿孔する際にドリル装置を所望の人工窩洞位置まで案内する歯科用ガイド部材として提供されるものである。その個々の要素について具体的に説明すれば、冠状部材とは、無歯顎、有歯顎を問わず、歯列の欠損部に被せて装着する少なくとも1つ以上の歯冠部材であり、それぞれ目標人工窩洞位置までドリル装置を案内するために上下方向に貫通するガイド孔を設け、且つガイド孔の上下方向全体を外部から視認できるように該ガイド孔から側方に向かって開放された上下方向のスリットを有している。また、支持部材について言えば、歯列の欠損部に隣接する歯に被せて嵌合固定し歯冠部材と一体成型されることができる。
また、歯冠部材の上端面は、咬合平面に対して略平行であることが好ましい。また、各支持部材は、それぞれ上下方向に貫通する開口を有する略筒形状で構成され、各支持部材の内側壁と各隣接する歯の外側壁とが嵌合することで固定され、各隣接する歯それぞれの上端部が上方に自由であることが好ましい。
さらに、少なくとも歯冠部材については、歯列の欠損部に被せられたときにその頂部が咬頭頂に近傍の高さに配設されることが好ましいことにも言及する。
また、他の本発明は、手術目的部に対して穿孔作業を行う際に作業装置を穿孔目標位置まで案内する医療用ガイド部材であって、手術目的部に被せて装着する少なくとも1つ以上冠状部材と、手術目的部に隣接する人体部位に被せて固定し前記冠状部材と一体連結された少なくとも1つ以上の支持部材とを備えて形成される。各支持部材は、それぞれ上下方向に貫通する開口を有する略筒形状で構成され、隣接する人体部位に被せたときに、該各支持部材の内側壁の上部が該人体部位の外側壁の上部と係合し、さらに側方に向かって開口するスリットが設けることで2つの部材で前記人体部位を側方から挟み込むことができるように形成されている。この2つの部材のうち一方は人体部位の側方向に可撓性が高く、他方は可撓性が低い。また、各冠状部材および支持部材の上端面は、医療上の人体基準面に対して略平行であり、冠状部材の上端面の高さは、前記支持部材の上端面の高さよりも低いことが好ましい。冠状部材の上端面は、手術目的部に被せた際の対応する穿孔目標位置が遠位になるに従って階段状に高さが低く形成されても良い。
具体的には、手術目的部としての歯列の欠損部に対して、人工歯根を埋入させるための人工窩洞を穿孔する際にドリル装置を所望の人工窩洞位置まで案内する歯科用ガイド部材として付与され、冠状部材は、歯列の欠損部に被せて装着する少なくとも1つ以上の歯冠部材であり、それぞれ目標人工窩洞位置までドリル装置を案内するために上下方向に貫通するガイド孔を設けている。また、各支持部材は、それぞれ歯列の欠損部に隣接する少なくとも1つ以上の各歯毎に被せることができるように配列されており、隣接する各歯に被せたときに、各支持部材の内側壁の上部が各隣接歯の外側壁の上部と係合し、さらに頬側であって各支持部材の連結位置に対向する位置で開口するスリットが設けられている。支持部は、スリットにより形成された頬側側部と口内側側部とで構成され、両者は支持部材を前記各歯に被せたときに隣接歯を側方から挟み込むことができ、頬側側部がスリットに向かって細くなるようにテーパ形状をなしている。また、頬側側部のテーパ形状は、上下方向および側方向ともにスリットに向かって細くなる形状をなしており、頬側側部の内壁には人体侵襲性の低い接着剤が塗布されていることが好ましい。なお、歯科用ガイド部材として使用する場合、医療上の人体基準面としては咬合平面が用いられる。さらに、各歯冠部材は、口内奥側に向かって階段状に低く形成されていることが好ましい。
本発明のガイド部材によれば、手術目的部、代表的には人体部位の欠損部に被せられる冠状部材のガイド孔を外部に開放するスリットを有しているため穿孔作業の際に穿孔状態を十分に視認することができる。例えば、歯科医師がインプラント治療中に頬側外部からドリル装置の穿孔状態を十分に視認することができる。また、外部に開放するスリットとするだけなので成型容易となり、NC等の所謂ミリング加工で生産することができる。また、ガイド孔には生体親和性を有する硬化材料で形成される案内部材(「トユ」とも称する)が付与されている。ガイド孔は半筒形状を有する開放形状であるため、例えばインプラント治療においてはドリル装置(特にそのドリル)の側周囲を包囲することで案内するのではなく、ガイド孔の内周壁にドリルを当接させて穿孔作業を行うこととなる。従って、例えば歯科医師の技巧の如何により適正な穿孔状態に対してある程度のずれを生じるおそれを許容している。このような場合に本発明のガイド装置では、案内部材の存在により歯冠部材(冠状部材)が切削されず、切削されない又は切削されるとしても生体親和性を有する案内部材が微量切削されるに過ぎないため、人体への悪影響の少ないガイド部材を提供することができる。
また、本ガイド部材は、冠状部材の上端面は医療上の人体基準に対して略平行、例えば歯冠部材の上端面が咬合平面に対して略平行であるため歯科医師にとってインプラント治療中に基準点として参考にし、最終的な補綴イメージをもちながら治療を実行することができる。また、支持部材は中空の筒形状であり、側方には隣接歯等に嵌合するが上方に開口を有するためガイド部材を隣接歯等への固定することができるとともに上下方向にガタついて配設される虞を回避することができ、また成型も容易となる。さらに支持部材の高さを咬合面低くできるため患者は口を大きく開ける必要がなく、歯科医師の治療も容易となる。
また、本発明の他のガイド部材では、隣接歯への支持部材にスリットが設けられており、スリットにより歯列前方に向かう所謂カニの爪形状をなしている。さらに、その頬側側部(カニの爪の一方)は口内側側部(カニの爪の他方)よりも可撓性が低いため上方から隣接歯に被せる際に頬側側部が撓み、容易に被せることができる。その一方、頬側側部のみが撓むため該側部にのみ接着剤を塗布しておけば支持部材と隣接歯との十分な固定を担保することができる。さらに、他のガイド部材では、冠状部材(歯冠部材)を階段状に形成し、各階段の上端面を咬合平面等の医療上の基準面と略平行にしているため、例えば口内奥の歯列欠損部に位置決めした場合であっても穿孔作業等に十分なスペースを確保することができ、歯科医師にとっても不安感なく穿孔作業を実行することができる。
まず、本発明のガイド部材を説明する前提として従来のガイド部材の形状およびこれを使用するインプラント治療について説明する。図1は従来のガイド部材の一例を示す略示図であり、参照番号10はガイド部材を示している。ガイド部材10は、歯列の欠損部分を補う歯冠の形状に形成された歯冠部12と、該欠損部分に隣接する隣接歯24a,24b,24cに被され、歯冠部12を支持する支持部14a,14b,14cとを備えており、歯冠部12にはガイド孔16が穿設されている。
このガイド部材10は、図1の矢印Aに示すように、支持部14a,14b,14cをそれぞれ隣接歯24a,24b,24cに被せることにより、歯冠部12を固定することができる。このようなガイド部材10において、ガイド孔16、16に沿って、粘膜20下をドリル装置で穿孔することにより、目標とする埋入位置における人工歯根窩洞22、22を穿孔することができる。この工程は図2に示すようなガイド部材10を歯列欠損部に被せた状態でドリル装置40のドリル40aをガイド孔16に挿入し、人工歯根窩洞を穿孔する様子を参照することからも理解されよう。
しかしながら、上記従来式のガイド部材10を用いた人工歯根窩洞22、22の穿孔をなす場合、種々の問題が存在する。まず、第1にガイド部材10の場合、歯冠部16が各歯の形状に擬似させた形状を有しているため、歯科医師が穿孔作業をする際に歯冠部12内部のドリル40aの様子、とりわけドリル40aの埋入深さを視認することができない。このことは、たとえ歯冠部12を透明体とした場合であっても視認性の向上こそあれ完全な開放状態に比べると大幅に視認性が減退するため、又透明体における屈折等により適正なドリル位置を把握することが困難であるために解決を見出すことはできない。また、歯冠部12を各歯擬似の形状にすると歯科医師にとってインプラント治療の最終状態である歯冠時のイメージを持ちながら穿孔作業を実行できる点では有利であるが、その反面、成型時に複雑な形状を創造する必要があり歯科医師が個々の患者に対応して手作業によるガイド部材創造をする場合は問題がないが、多数の患者のガイド部材を機械的工程により生産、特にコスト減退に寄与するミリング工程により生産することが困難である。このことは支持部14の成型においても同様であり、特にガイド部材10のように隣接歯24、24を覆うように被せるために支持部14の上方(天井部)を閉鎖させた場合には顕著であることがわかってきた。さらに、そのように支持部14の上部を閉鎖して隣接歯24、24に被せる形状の場合、ガイド部材10を被せた際に支持部14位置において咬合面よりも高さ方向に大きく突出することとなり、治療を受ける患者にとって治療時の負担が大きいものとなるとともに治療を行う歯科医師の作業性も減退する。
これに対して、本発明の第1のガイド部材では、人工窩洞を穿孔するときに歯科医師の視認性、作業性が確保され、さらに歯科医師が手作業で成型する場合と同様の効果を有しながらもミリング成型可能な簡単形状を提供している。図3を参照すれば本発明のガイド部材110の一例が、ガイド部材110を歯列欠損部に被せられた状態で略示されており、従来式のカイド部材10と同様の機能を有する要素については同種の参照番号(例えば、参照番号10、12に対してそれぞれ参照番号110、112が対応する)が付されている。まず、ガイド部材110は、歯列の欠損部分を補う歯冠の形状に形成された歯冠部112と、該欠損部分に隣接する隣接歯124a,124b,124cに被され、歯冠部112を支持する支持部114a,114b,114cとを備えている。
次に、歯冠部112のガイド孔について図3及び図4を参照しつつ説明する。図4はガイド部材110を上方から見た平面図が示されている。歯冠部112のガイド孔116は従来と相違して頬側に向かって開放された半筒形状(図3の番号116参照)をなしている。また、歯冠部112は、半筒形状のガイド孔116よりも広い幅を有して頬側に外部に開放されている(開口132を参照)。従って、歯科医師は穿孔作業の際にアプローチし易い、詳細にはドリル40aの外周面をガイド孔116の内周面に当接させることで適正な人工窩洞位置までドリルを案内しながら、そのドリル状態を外部から視認することができる。さらに、開口132の幅aは、ガイド孔116から頬側外部に向かって拡大されてもよいがミリング成型の便宜を考慮して略同一の幅で形成されても良い。本発明のガイド部材110は、ミリング加工により成型可能であることをその開発前提としているためであり、ミリング加工であっても有効なガイド部材が提供されることにより手作りや光造詣成型等の場合に比して成型コストを軽減することができる。
また、ガイド孔116には、その内周面に沿って半筒形体の案内用半筒体(以下、トユとも称する)130が係合固着されている。このトユ130は、人体影響の少ない硬化材質で形成され、さらに透明体であるガイド部材110に配設した場合に視認し易い色彩を有し、例えばチタンが代表的である。このようなトユ130をガイド孔116の内表面を覆うように配設すれば、穿孔作業時においてドリル40aはトユ130に案内されて人工窩洞を形成することになり、歯科医師がガイド孔116を狙い易くなり作業性が向上するとともに穿孔時にドリル40aがガイド孔内珥を切削したとしてもトユ130が代替として切削されることとなり、硬化材質であるため切削屑が出難く且つ切削屑が人体に悪影響性を及ぼさないため有効である。
さらに、歯冠部112の上端面は略平面形状である(任意歯に対応する各歯冠部112を示す略断面図5の一点差線Xを参照)。従来式の歯冠部12の場合には、歯擬似形状であったため患者の各歯毎に相違する複雑な端面形状を形成する必要があったが、本発明のガイド部材110の歯冠部112においては上端面Xも略平面であるので成型し易く、ミリング加工で対応することも容易となる。その一方、従来式ガイド部材10の歯冠部112の上端面形状を歯冠形択にするのは歯科医師に歯冠を被せた形態のイメージをもたせるためであり、その点で本実施形態のガイド部材110のように歯冠部112の上端面を略平面形状にすることは歯科医師にとって不都合と考えられるかもしれない。しかしながら、歯科医師にとって穿孔作業中に所望するのは歯冠形状ではなく、歯冠形状を視認することにより認識する医療基準面、とりわけ咬合面である。この点に鑑みて本実施形態の歯冠部112においては上端面を咬合面(仮想)に略平行(好ましくは上端面が咬合面の高さに近い)にさせることとしている。このようにすれば、加工成型は簡単でありながら(容易にミリング加工できる)、穿孔作業を行う歯科医師にとっても作業性を減退させることを回避することができ、むしろ明確に咬合面が提供されるため咬合面をイメージしながらの穿孔作業を行うことができ便利である。
次に、歯冠部112を支持するために隣接歯124a、124b、124cそれぞれに被せられる支持部114a、114b、114c(以下、総称として単に参照番号114を付して説明することもある)について説明する。図3及び図4を参照すれば理解されるように各支持部114は、前述の歯冠部112と一体に形成されており、それぞれ上下方向に貫通した開口134を有している。この開口134は、支持部114を各隣接歯124に被せたときに該隣接歯124に対して周囲方向に嵌合する。従って、支持部114を隣接歯124に被せると隣接歯124に嵌合して固定され、その結果、歯冠部112を粘膜(又は顎骨表面)120に固定することができる。さらに、支持部114は隣接歯124に被せると、前記開口134を設けたことにより支持部114の上端部が上方に自由になるように形成されている。これによって従来式ガイド部材10の支持部14のように隣接歯24に被せたときに支持部14の天井部内側の平面(隣接歯の上端部形状に嵌合する平面)の成型精度が悪いと浮き上がって被せられたりしてガイド部材全体の固定状態を損なうという虞を犯すおそれを回避することができる。
さらに、このように上下方向に貫通する開口134を設け、支持部114に被せられた状態での隣接歯124の上方を自由にする構成を採用すれば、ミリング加工において上下貫通する開口134の成型が容易であり、且つ支持部114の上端部を略平面形状に成型することを許容できるため上端部の成型もミリング加工において容易である。
次に、本発明の第2のガイド部材210では、上記第1のガイド部材110の変形例であり、図6は第2のガイド部材210自身の斜視図を示しており、図7は該ガイド部材210を歯列に被せた状態を、図8は該ガイド部材示212を上方から視認した平面図を示している。ここに示す歯冠部212と支持部214とがそれぞれ第1のガイド部材110の歯冠部112と支持部114とに相当している。詳細には、ガイド部材210は、歯列の欠損部分を補う歯冠の形状に形成された歯冠部212と、該欠損部分に隣接する隣接歯224a,224b,224cに被され、歯冠部212を支持する支持部214a,214b,214cとを備えている。
まず、歯冠部212について説明する。歯冠部212a、212bは歯科医師は穿孔作業の際にアプローチし易いように口内奥側に向かって低くなる階段状に形成されている。図9を参照すれば、歯冠部212の断面形状を略示している。この図からも明らかなようにそれぞれの歯冠部212a、212bにはドリルを適正な人工窩洞位置まで案内するガイド孔216a、216bが上下方向に貫通して設けられている。また、一点鎖線Y1、Y2、Y3に示すように支持部214の上面、歯冠部212a、212bの上面はそれぞれ咬合平面Xに平行をなして順に咬合平面Xからの離間距離が大きくなっている。これは、歯科医師が口内奥側にドリル40aを入れる際の作業性と視認性を考慮したものである。具体的には、このような階段形状をなすことで口内奥側に進むにつれて口内空間は狭くなるがドリル40aの穿孔作業空間は確保維持することができ、また咬合平面Xを基準にインプラントの埋入位置を予測する歯科医師にとって穿孔作業の進行を理解し易く作業に対する不安感を軽減することができる。さらに、こうのような形状であればミリング形成も容易に行うことができる。なお、図6〜図9における本発明の第2のガイド部材210では歯冠部212が2つ212a、212b設けられ、各歯冠部212a、212bごとに階段が低くなる構成が例示されているが、これは一例に過ぎず、ガイド孔216がさらに加えられる場合には、これに応じてさらに歯冠部212を設け、同時に階段を増加させてもよい(例えば、ガイド孔216を3つ設ける場合には口内奥側にさらに歯冠部を設けこれを歯冠部212bよりも低い上面とする等)。また、図6〜図9の例では、歯冠部212aの上面よりも歯冠部212bの上面が低い形状をなしているが、歯冠部212a、212bの上面は同一平面上にあってもよい。具体的に図9を参照すれば、咬合平面Y2とY3とが略同一であるがごときである。また、上述する本発明の第1のガイド部材110と相違し、図6等での第2のガイド部材210ではガイド孔216が歯冠部212の内部に閉じられている形態が例示されているが、歯冠部212は第1のガイド部材110の歯冠部112にように開口(図4の参照番号132参照)が設けられ、ガイド孔216a、216bにそれぞれ半筒形体のトユ(図4の参照番号130参照)が設けられても良い。
次に、支持部214について説明する。上述する本発明の第1のガイド部材110の支持部114では隣接歯124a、124b、124cそれぞれに被せられ、それぞれ上下方向に貫通した開口134を有していたが、第2のガイド部材210における支持部214a、214b、214cは、一体に連結されているが同時にそれぞれの頬側側部220a、220b、220cにスリット状の開口234が設けられている(図8参照)。図10では、先端に位置する支持部214aを頬側(図6、図7における矢印B方向)から見た図が示されている。この図からも明らかなように頬側側部220aは歯列方向(図6、図7における矢印Aと逆方向)に細くなるテーパ形状を有している。また、図11は頬側側部220aを前方から見た(図6、図7における矢印A方向に見た)図であり、頬側側部220aは内側に向かって細くなるテーパ状に形成されている。すなわち、支持部214aはミリング成形過程においてまず環状に形成し、その後、前述のスリット状の開口234を切り出し、これにより形成された頬側側部220aを先端方向(スリット方向)に向かって削ることで形成されている。従って、支持部214aの頬側側部220aは口内側側部220dよりも大幅に可撓性が高い。さらに、図11に示すように頬側側部220aの内側にはレジン等の人体侵襲性の少ない接着剤222が塗布されている(なお、口内側俗部220dには塗布されていない)。
また、支持部214aの内壁は隣接歯224aに支持させた際に隣接歯224aの上部表面と係合する形状をなしている。詳細には図12を参照しつつ支持部214aを隣接歯224aに支持させる過程とともに説明する。図12は、下歯列の隣接歯224aに支持部214aを上方から隣接歯224aに被せて支持させていく様子を示した前歯列方向(前述のA方向)から見た断面図である。まず、図12(a)に示すように、支持部214a(図12では、頬側側部220a、口内側側部220dのみ表示)は上方から隣接歯224aに被せる。この支持部214aの内壁は隣接歯224aにおける最も広がっている周囲(図12では断面図であるため左右の一点として参照番号226d、226aとして表示している)より上部の外表面に係合するようにミリングされている。ここで支持部214aの内壁を隣接歯224aの上部のみに係合するようにミリングしたのは、機械的手段によるミリングの容易性を考慮したものである。
隣接歯224aに被せられた支持部214aはそのまま下方に押圧され、それぞれの内壁が隣接歯224aに当接した後に該当接点226a、226dにおいて隣接歯224aの表面に対して法線方向に力(以下、「作用力」と称する)が作用する。このとき上述するように頬側側部220aは口内側側部220dよりも細くテーパ形状に形成されているため可撓性が高くなっている。従って、支持部214aの下方への押圧を続けていくと上記作用力により可撓性の高い頬側側部220aは頬方向に曲げられ(図12(a)における3つの矢印参照)、一方、可撓性の低い口内側側部220dは形状を略維持したまま隣接歯224aに当接することとなる。
さらに、支持部214aを下方に押圧すれば支持部214aの内壁面が対応する隣接歯224aの外表面と係合するまで支持部214aは隣接歯224aに対して相対的に下方進行し、係合した後は進行不能になる。この進行不能になり頬側側部220a、口内側側部220dが共に隣接歯224aの上部に当接する。しかしながら、図12(b)に示すように支持部214aの内壁の下部は隣接歯224aの外表面と当接しておらず大部分は隙間を有している。但し、この隙間のうち頬側側部220aの内壁下部と隣接歯224aの外表面下部との隙間には接着剤(レジン等)が埋められることとなる。上述するように頬側側部220aの内壁に予め接着剤が塗布されていたからである。
この状態で歯科医師等が頬側側部220aの下部を隣接歯224a方向に押圧する(図12(c)参照)。接着剤により頬側側部220aは本来、可撓性が高く頬方向に曲がりやすいが固定され、さらに口内側側部220dは可撓性が低いため隣接歯224aとの当接力がそのまま維持されることなる。従って、支持部214aは、隣接歯224aの上方から押圧しながら被せた後に頬側側部220aの下部を頬側から隣接歯224a方向に押圧するだけで、十分な固定を確保することができる。
以上、図3〜図12を参照しつつ本発明のガイド部材の第1および第2の実施形態について説明してきたが、本発明のガイド部材はこれに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の精神及び思想からの教示を逸脱しない範囲での他の実施形態を含むものである。例えば、上記実施の形態では下歯列に対応するガイド部材として例示してきたが、上歯列に対応することも可能である。また、各歯冠部や支持部の個数は、それぞれ埋入予定インプラント数、支持を担う隣接歯数により変化するものである。さらに、上記説明であ、歯科インプラント治療におけるガイド部材として説明してきたが、これのみならず広く人体部に穿孔作業を行う際に用いる医療上のガイド部材とすることができる。
従来のガイド部材とこれに対応する欠損歯列の斜視図である。 従来のガイド部材を歯列欠損部に被せた状態での穿孔作業の様子を示した斜視図である。 本発明のガイド部材を歯列欠損部に被せた状態の斜視図である。 図3のガイド部材の平面図である。 図3のガイド部材の歯冠部材を頬側から見た図である。 本発明の他のガイド部材の斜視図である。 図6のガイド部材を歯列欠損部に被せた状態の斜視図である。 図6のガイド部材の平面図である。 図6のガイド部材の頬側からみた略図である。 図6のガイド部材の先端の支持部を頬側からみた略図である。 図10の支持部を前歯列側からみた略図である。 図10の支持部を隣接歯に支持させる工程を示した図である。
符号の説明
110…ガイド部材
112…歯冠部材(冠状部材)
114…支持部材
116…案内部材(トユ)
130…ガイド孔
132…開口(スリット)
134…開口
210…ガイド部材
212…歯冠部材(冠状部材)
214…支持部材
220a,b,c…頬側側部
220d…口内側側部

Claims (21)

  1. 手術目的部に対して穿孔作業を行う際に作業装置を穿孔目標位置まで案内する医療用ガイド部材であって、
    手術目的部に被せて装着する少なくとも1つ以上冠状部材を備えて形成され、
    各冠状部材は、それぞれの目標穿孔位置まで作業装置を案内するために上下方向に貫通するガイド孔を設け、且つガイド孔の上下方向全体を外部から視認できるように該ガイド孔から側方に向かって開放された上下方向のスリットを有しており、
    さらに、前記ガイド孔は該スリット側に開放された略半筒形状を形成し、前記スリットの幅は少なくとも前記略半筒形状のガイド孔の径よりも大きい、ことを特徴とする医療用ガイド部材。
  2. 前記冠状部材は、手術目的部に対応する人体部位の形状に近似する、ことを特徴とする請求項1に記載の医療用ガイド部材。
  3. さらに、前記手術目的部に隣接する人体部位に被せて固定し前記冠状部材と一体連結された少なくとも1つ以上の支持部材を備えることを特徴とする請求項1又は2のいずれか1項に記載の医療用ガイド部材。
  4. 前記ガイド孔の内側壁には外側壁が合致するように形成された略半筒形状の案内部材が固着されており、該案内部材は前記冠状部材よりも生体親和性を有し且つ視認性の高い硬化材料で形成される、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の医療用ガイド部材。
  5. 前記各冠状部材の上端面は、医療上の人体基準に対して略平行である、ことを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載のガイド部材。
  6. 前記各支持部材は、それぞれ上下方向に貫通する開口を有する略筒形状で構成され、前記隣接する人体部位に被せたときに該各支持部材の内側壁の少なくとも一部と該人体部位の外側壁の少なくとも一部とが嵌合することで固定され、固定された際に前記隣接する人体部位の上端部が上方に自由であることを特徴とする請求項3〜4のいずれか1項に記載の医療用ガイド部材。
  7. 前記冠状部材及び前記支持部材の上端面は略平面形状である、ことを特徴とする請求項3〜6のいずれか1項に記載の医療用ガイド部材。
  8. 手術目的部としての歯列の欠損部に対して、人工歯根を埋入させるための人工窩洞を穿孔する際にドリル装置を所望の人工窩洞位置まで案内する歯科用ガイド部材として付与され、
    前記冠状部材は、歯列の欠損部に被せて装着する少なくとも1つ以上の歯冠部材であり、それぞれ目標人工窩洞位置までドリル装置を案内するために上下方向に貫通するガイド孔を設け、且つガイド孔の上下方向全体を外部から視認できるように該ガイド孔から側方に向かって開放された上下方向のスリットを有している、ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の医療用ガイド部材。
  9. 手術目的部としての歯列の欠損部に対して、人工歯根を埋入させるための人工窩洞を穿孔する際にドリル装置を所望の人工窩洞位置まで案内する歯科用ガイド部材として付与され、
    前記冠状部材は、歯列の欠損部に被せて装着する少なくとも1つ以上の歯冠部材であり、それぞれ目標人工窩洞位置までドリル装置を案内するために上下方向に貫通するガイド孔を設け、且つガイド孔の上下方向全体を外部から視認できるように該ガイド孔から側方に向かって開放された上下方向のスリットを有しており、
    さらに、前記支持部材は、前記欠損部に隣接する歯に被せて嵌合固定し前記歯冠部材と一体成型される、ことを特徴とする請求項3〜7のいずれか1項に記載の医療用ガイド部材。
  10. 前記歯冠部材の上端面は、咬合平面に対して略平行である、ことを特徴とする請求項8又は9のいずれか1項に記載医療用のガイド部材。
  11. 前記各支持部材は、それぞれ上下方向に貫通する開口を有する略筒形状で構成され、前記各支持部材の内側壁の少なくとも一部と前記各隣接する歯の外側壁の少なくとも一部とが嵌合することで固定され、前記各隣接する歯それぞれの上端部が上方に自由であることを特徴とする請求項9又は10のいずれか1項に記載の医療用ガイド部材。
  12. 少なくとも前記歯冠部材は歯列の欠損部に被せられたときにその頂部が咬頭頂に近傍の高さに配設される、ことを特徴とする請求項8〜11のいずれか1項に記載の医療用ガイド部材。
  13. 手術目的部に対して穿孔作業を行う際に作業装置を穿孔目標位置まで案内する医療用ガイド部材であって、
    前記手術目的部に被せて装着する少なくとも1つ以上冠状部材と、
    前記手術目的部に隣接する人体部位に被せて固定し前記冠状部材と一体連結された少なくとも1つ以上の支持部材とを備えて形成され、
    各支持部材は、それぞれ上下方向に貫通する開口を有する略筒形状で構成され、前記隣接する人体部位に被せたときに、該各支持部材の内側壁の上部が該人体部位の外側壁の上部と係合し、さらに側方に向かって開口するスリットが設けることで2つの部材で前記人体部位を側方から挟み込むことができるように形成され、
    前記2つの部材のうち一方は前記人体部位の側方向に可撓性が高く、他方は可撓性が低く、
    ことを特徴とする医療用ガイド部材。
  14. 前記各冠状部材および前記支持部材の上端面は、医療上の人体基準面に対して略平行である、ことを特徴とする請求項13に記載のガイド部材。
  15. 前記冠状部材の上端面の高さは、前記支持部材の上端面の高さよりも低い、ことを特徴とする請求項13又は14に記載の医療用ガイド部材。
  16. 前記冠状部材の上端面は、手術目的部に被せた際の対応する前記穿孔目標位置が遠位になるに従って階段状に高さが低く形成される、ことを特徴とする請求項13〜15のいずれか1項に記載の医療用ガイド部材。
  17. 手術目的部としての歯列の欠損部に対して、人工歯根を埋入させるための人工窩洞を穿孔する際にドリル装置を所望の人工窩洞位置まで案内する歯科用ガイド部材として付与され、
    前記冠状部材は、歯列の欠損部に被せて装着する少なくとも1つ以上の歯冠部材であり、それぞれ目標人工窩洞位置までドリル装置を案内するために上下方向に貫通するガイド孔を設け、
    前記各支持部材は、それぞれ歯列の欠損部に隣接する少なくとも1つ以上の各歯毎に被せることができるように配列されており、前記隣接する各歯に被せたときに、該各支持部材の内側壁の上部が該各歯の外側壁の上部と係合し、さらに頬側であって各支持部材の連結位置に対向する位置で開口するスリットが設けられ、
    前記スリットにより形成された頬側側部と口内側側部とで前記支持部材を前記各歯に被せたときに該歯を側方から挟み込むことができ、前記頬側側部は前記スリットに向かって細くなるようにテーパ形状をなす、ことを特徴とする請求項13〜16のいずれか1項に記載の医療用ガイド部材。
  18. 前記頬側側部のテーパ形状は、上下方向および側方向ともに前記スリットに向かって細くなる形状をなしている、ことを特徴とする請求項17に記載の医療用ガイド部材。
  19. 前記頬側側部の内壁には人体侵襲性の低い接着剤が塗布されている、ことを特徴とする請求項17又は18に記載の医療用ガイド部材。
  20. 前記医療上の人体基準面は咬合平面である、ことを特徴とする請求項17〜19のいずれか1項に記載の医療用ガイド部材。
  21. 前記各歯冠部材は、口内奥側に向かって階段状に低く形成されている、ことを特徴とする、ことを特徴とする請求項17〜20のいずれか1項に記載の医療用のガイド部材。
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