JP2006340549A - 単相電力変換装置及び三相電力変換装置 - Google Patents

単相電力変換装置及び三相電力変換装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006340549A
JP2006340549A JP2005164588A JP2005164588A JP2006340549A JP 2006340549 A JP2006340549 A JP 2006340549A JP 2005164588 A JP2005164588 A JP 2005164588A JP 2005164588 A JP2005164588 A JP 2005164588A JP 2006340549 A JP2006340549 A JP 2006340549A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
current
power
load
converter
target
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005164588A
Other languages
English (en)
Inventor
Kanichi Shimizu
寛一 清水
Shuichi Ushiki
修一 宇敷
Masaaki Oshima
正明 大島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Origin Electric Co Ltd
Tokyo Electric Power Co Holdings Inc
Original Assignee
Tokyo Electric Power Co Inc
Origin Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Electric Power Co Inc, Origin Electric Co Ltd filed Critical Tokyo Electric Power Co Inc
Priority to JP2005164588A priority Critical patent/JP2006340549A/ja
Priority to US11/368,480 priority patent/US7184282B2/en
Publication of JP2006340549A publication Critical patent/JP2006340549A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Inverter Devices (AREA)

Abstract

【課題】 直流電力を交流電力に変換する電力変換装置に関し、交流電力に含まれる直流成分を抑制する。
【解決手段】 直流電力を変換器2で交流電力に変換し、インダクタ3を介して出力端子u1,u2に供給する。変換器2から出力される出力電流i(t)と、目標電流生成手段110から出力される出力電流i(t)の目標値としての目標電流j(t)との誤差Δ(t)に基いて変換器2を制御する。さらに、負荷4に流れる負荷電流i(t)について、第1の時刻t1における第1の瞬時値d1と第1の時刻t1から半周期後の第2の時刻t2における第2の瞬時値d2との差から目標電流j(t)の補正量j(t)を算出し、目標電流j(t)を補正することにより、交流電力に含まれる直流成分を抑制し、変圧器4の偏磁を抑制する。
【選択図】 図1

Description

本発明は単相電力変換装置及び三相電力変換装置に関する。詳しくは、直流電力を交流電力に変換する電力変換装置において、出力端子間電圧から直流成分を抽出して目標電流を補正することにより、交流電力に含まれる直流成分を抑制する単相電力変換装置及び三相電力変換装置に関する。
電力変換装置には、変換器と負荷とを絶縁するため、あるいは変換器の出力を負荷の系統電圧に合致させるために変圧器を有するものが多い。一方、制御系の温度ドリフトやオフセットのずれなどによって、負荷側の変圧器の入力電圧に直流成分が含まれると、その直流成分により変圧器の鉄心が一方向に磁化してしまい、磁束分布が偏る偏磁が発生する。これにより、変圧器の励磁インダクタンスが極端に減少し、過大な励磁電流が流れる、出力電圧が歪む、変圧器の局部加熱、電磁騒音の増加などが生じて、電力変換装置が供給する交流電力が不安定になるという問題があった。
このような問題を解決する方法として、例えば、変圧器の一次側に、可飽和リアクトルおよび鎖交磁束数に比例した励磁電流を流すリアクトルを並列接続し、リアクトルに流れる励磁電流から直流成分を検出し、変換器のインバータ制御回路の制御に還元して変圧器の偏磁を補償する直流成分抑制方法が開示されている。変換器から出力される交流電力に直流成分が含まれていないときは、リアクトルに正負対象の電流が流れ、リアクトルに流れる電流を積分する演算増幅器の出力には直流成分が発生しない。しかし、直流成分が含まれているときは、リアクトルには正負非対称の電流が流れ、演算増幅器の出力には磁気飽和量に比例した直流成分が検出されるので、可飽和リアクトルおよびリアクトルの励磁電流の正負非対称のピーク値を検出し、積分回路にて1周期積分して磁気飽和量に比例した直流成分を検出して、変圧器の偏磁を補償していた。(例えば、特許文献1,2参照)
他方、電力変換装置の電流制御方法として、目標電流生成手段にて目標電流を生成し、出力電流を目標電流に追従させるように変換器のPWM(パルス幅変調)制御を行なう誤差追従式交流電流制御方式が発明者達により提案されている。(例えば、非特許文献1,2参照)
図11に、誤差追従式交流電流制御方式を採用する単相電力変換装置の回路構成例を示す。1は直流電力を供給する直流電源(起電圧E)である。主回路100は、主として、直流電源1から供給される直流電力を交流電力に変換する変換器2と、変換器2からインダクタ3(インダクタンス成分L)を通して出力端子u1,u2に電流を流す配線a1,a2と、インダクタ3と出力端子u1,u2の間で、かつ、出力端子u1,u2間(配線a1,a2間)に接続されたフィルタ回路5とから構成される。フィルタ回路5は抵抗RとコンデンサCを直列接続した回路であり、変換器2で生成した交流電力に含まれるスイッチング周波数成分を除去する。変換器2は、パワーデバイス(半導体スイッチ素子)で構成されたフルブリッジ回路を有する。半導体スイッチ素子として、例えば、IGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)を使用できる。なお、4は出力端子u1,u2間に接続される負荷である。
18は出力端子間電圧として、フィルタ回路5と配線a1,a2との接続点間に印加されるフィルタ電圧v(t)を検出する電圧検出手段である。19は変換器2からインダクタ3に流れる出力電流i(t)を検出する第1の電流検出手段である。7は出力端子u1,u2から負荷4に流れる負荷電流i(t)を検出する第2の電流検出手段である。出力電流i(t)は変換器2の近傍の配線a1又はa2から検出され、負荷電流i(t)は出力端子u1又はu2近傍の配線a1又はa2から検出される。インダクタ3は出力電流i(t)を制御するために使用される。17は変換器2を制御するPWM(パルス幅変調)制御手段(変換器制御手段)であり、変換器2の複数の半導体スイッチ素子のゲートにパルスでオンオフ信号を供給して制御する。出力電流i(t)の制御は、PWM制御手段17でのゲートコントロールにより行われる。なお、tは時間を示す。
110は目標電流生成手段であり、出力電流i(t)の目標値としての目標電流j(t)を演算して生成する。目標電流生成手段110において、13、9、14は、与えられた入力信号を増幅する増幅度α、β、γの第1、第2、第3の増幅器である。
10は出力端子間電圧すなわちフィルタ電圧v(t)の目標値となるフィルタ電圧指令Vc(t)を生成するフィルタ電圧指令手段、11はフィルタを構成するコンデンサCを流れるフィルタ電流の目標値となるフィルタ電流指令iCF(=C(dv/dt)を生成するフィルタ電流指令手段、12は出力電流i(t)と目標電流j(t)との偏差を補償するための偏差補償指令D(t)を生成するPWM電流偏差補償手段である。
図12に、上記単相電力変換装置における電力変換の制御方法の処理フロー例を示す。直流電力を負荷に供給する交流電力に変換する工程として、変換器2で直流電力を単相交流電力に変換し(ステップS001)、交流電力を負荷4に供給する(ステップS002)。
電圧検出手段18にて負荷4に印加される出力端子間電圧、すなわち、フィルタ回路5と配線a1,a2との接続点間に印加されるフィルタ電圧v(t)を検出し(ステップS003)、第2の電流検出手段7にて、負荷4に流れる負荷電流i(t)を検出し(ステップS004)、第1の電流検出手段19にて、変換器2からインダクタ3(インダクタンス成分L)に流れる出力電流i(t)を検出する(ステップS005)。
次に、目標電流生成手段110の制御処理について説明する。
フィルタ電圧指令手段10により生成されたフィルタ電圧指令V(t)(ステップS006)と、電圧検出手段18によって検出されたフィルタ電圧v(t)とは、第2の加算器15にて減算演算されて誤差が求められ(ステップS007)、第1の増幅器13にてα倍され(ステップS008)、第4の加算器16に入力される。
第2の電流検出手段7にて検出された負荷電流i(t)は、第2の増幅器9にてβ倍され(ステップS009)、第4の加算器16に入力されることにより負荷電流i(t)のフィードフォワードとして働く。
フィルタ電流指令手段11により生成されたフィルタ電流指令iCF(ステップS010)は、第3の増幅器14にてγ倍され(ステップS011)、第3の加算器21に入力される。
PWM電流偏差補償手段12により生成された偏差補償指令D(t)(ステップS012)は、目標電流j(t)と変換器2からインダクタ3に流れる実際の出力電流i(t)との偏差を補償するもので、第3の加算器21に入力され、γ倍されたフィルタ電流指令iCFと加算される(ステップS013)。
第4の加算器16にて、α倍されたフィルタ電圧誤差(フィルタ電圧指令Vc(t)−フィルタ電圧v(t))と、β倍された負荷電流i(t)と、第3の加算器21での加算結果が加算され、その出力として目標電流j(t)が得られる(ステップS014’)。第1の加算器20にて、第1の電流検出手段19で検出された出力電流i(t)は、目標電流j(t)から減算されて誤差Δ(t)が求められる(ステップS015)。PWM制御手段17は、第1の加算器20にて求めた誤差Δ(t)に基いて、パルスでオンオフ信号を発生し、変換器2の半導体スイッチ素子のゲートに供給して、変換器2を制御する(ステップS016)。
次に三相の場合について説明する。電圧検出手段18は出力端子間電圧v(t)として、3つの出力端子u,v,w間の線間電圧vab(t),vbc(t),vca(t)を検出し、第1の電流検出手段19が検出する出力電流i(t)は三相に対応して3成分ipa(t),ipb(t),ipc(t)を有し、第2の電流検出手段7が検出する負荷電流i(t)は三相に対応して3成分isa(t),isb(t),isc(t)を有する。これに対応して目標電流j(t)も3成分j(t),j(t),j(t)を有し、目標電流生成手段110もこれら3成分についての処理を行う。
図13に誤差追従式交流電流制御方式を採用する三相電力変換装置の回路構成例を示す。図において、図11と同じ機能を呈する部分については同一の符号を付して説明を省略する。図11に比して異なる点を主に説明する。変換器2は交流電力として三相交流を出力する。主回路100は変換器2と、変換器2からインダクタ3(インダクタンス成分LPa,LPb,LPc)を通して出力端子u,v,wに電流を流す3配線a,b,cと、インダクタ3と出力端子u,v,wの間で、かつ、出力端子u,v,w間(配線a,b,c間)に接続されたフィルタ回路5とから構成される。フィルタ回路5は、3つのコンデンサCをデルタ型に接続した回路の3つの端子と3つの各配線a,b,cとの間にそれぞれ抵抗Rを接続した回路で構成され、単相の場合と同様に、各相間のスイッチング周波数成分を除去するフィルタとして機能する。
電圧検出手段18は、フィルタ回路5の近くに設けられ、出力端子間電圧v(t)として、フィルタ回路5と配線a,b,cとの接続点間(すなわちab間、bc間、ca間)に印加されるフィルタ電圧<v(t)>(vab(t),vbc(t),vca(t))を検出し、第1の電流検出手段19は変換器2の近くの3つの配線a,b,cに設けられ、変換器2から3つのインダクタ3(インダクタンス成分Lpa,Lpb,Lpc)に流れる出力電流<i(t)>(ipa(t),ipb(t),ipc(t))を検出し、第2の電流検出手段7は出力端子u,v,w近くの3つの配線a,b,cに設けられ、各配線の負荷電流<i(t)>(isa(t),isb(t),isc(t))を検出する。ここで、記号<>は、ベクトル量を表すものとする(以下、同じ)。
信号変換手段120は、電圧検出手段18によって検出されたフィルタ電圧<v(t)>(vab(t),vbc(t),vca(t))をdq変換する第1のdq変換器24と、第1のdq変換器24と目標電流生成手段110内の第2の加算器15の間に挿入され、高周波成分を除去するためのローパスフィルタ25と、第2の電流検出手段7により検出された負荷電流<i(t)>(isa(t),isb(t),isc(t))をdq変換する第2のdq変換器26と、目標電流生成手段110内の第4の加算器16の出力値<jdq(t)>を逆dq変換して目標電流<j(t)>(j(t),j(t),j(t))を出力する逆dq変換器27とを有する。第1の加算器20は三相に対応して3成分の出力電流<i(t)>(ipa(t),ipb(t),ipc(t))と目標電流<j(t)>(j(t),j(t),j(t))の誤差<Δ(t)>(Δ(t),Δ(t),Δ(t))を減算演算し、PMW制御手段17に出力する。
目標電流生成手段110については、フィルタ電圧指令手段10により生成されるフィルタ電圧指令、フィルタ電流指令手段11により生成されるフィルタ電流指令、PWM電流偏差補償手段12により生成される偏差補償指令はdq空間で生成され、出力値<jdq(t)>を逆dq変換器27に入力するまでの演算をdq空間上で行う。演算のフローについては、図12に比して、第4の加算器16での演算(ステップS014’)と第1の加算器20での演算(ステップS015)の間に、出力値<jdq(t)>を逆dq変換器27に入力して、目標電流<j(t)>(j(t),j(t),j(t))として出力する工程が追加される。なお、dq空間上での処理を行うのは演算の便宜のためである。
なお、第2の電流検出手段7、第1の電流検出手段19及び電圧検出手段18は、それぞれ3つの相全てにおいて検出をする必要はなく、少なくとも2つの相について検出すれば良く、図13中の()は省略可能なことを意味する。
特開平5−316754号公報(段落0007〜0014、図1〜図6等) 特開平6−217559号公報(段落0007〜0013、図1〜図7等) 大島正明、「単相自励式電圧型交直変換装置における誤差追従式交流電流波形制御方式」、電気学会D論文誌、114巻3号、289−298頁、平成6年 大島正明、中村文則、玉井伸三、山本融真、吉田幸一、「誤差追従式PWMをマイナーループとする三相UPS用インバータ」、電気学会D論文誌、125巻2月号、163−173頁、平成17年
しかしながら、従来の可飽和リアクトル等を用いる直流成分抑制方法では、可飽和リアクトルおよびリアクトルの励磁電流の正負非対称のピーク値を検出し、積分回路にて1周期積分して磁気飽和量に比例した直流成分を検出しているため、応答が遅いという問題があった。また、可飽和リアクトルおよびリアクトルの製作のバラツキがあるため、直流成分の補正の精度を高めることが困難であった。さらに、可飽和リアクトルおよびリアクトルが大きいため、装置が大型化するという問題があった。
また、誤差追従式交流電流制御方式を採用した電力変換装置に関しては、負荷に流れる電流を精密制御するので、リアクトルのような大きな部品を使用せず、高速応答、高精度、装置の小型化に適しているが、電力変換装置の運転中に、電流ループの温度ドリフトなどによっても直流成分が発生し、その直流成分が制御手段により増幅され、主回路の出力に直流成分が発生するという問題が見出された。一般に主回路の出力端子に接続される負荷に要求される所望の電圧とするため、主回路と負荷との間に変圧器を設けている場合が多く、このような場合、電力変換装置の出力に直流成分があると変圧器が偏磁するなどの不具合が発生する。このため、直流成分を抑制する必要があった。
図14に、図11に示す単相電力変換装置の負荷として変圧器を介して抵抗負荷を接続して動作させたときの変圧器の1次側の負荷電流波形の例を示す。図14において、上側に変圧器の1次電圧v(t)を、下側に負荷電流i(t)を示す。横軸は時間tである。負荷電流i(t)の波形に磁気飽和を示す電流の急激な上昇が観測され、偏磁が発生していることが確認された。このため、誤差追従式交流電流制御方式を採用した電力変換装置においては、偏磁に対処できるように改善する必要があった。
さらに、従来技術では、負荷内に変圧器を介して半波整流負荷が接続されたとき、変圧器の偏磁を検出して、変圧器を飽和させないような制御が困難となる。なお、停電事故などで、負荷内に変圧器を介して半波整流負荷が接続される状態が実現されうるので、半波整流負荷が接続されていても、変圧器を飽和させないような偏磁対策方法が望まれていた。
本発明は、リアクトルのような大きな部品を使用することなく、電力変換装置から出力される交流電力に含まれる直流成分を抑制し、高速応答、高精度で小型の電力変換装置を提供することを目的とする。また、負荷内に変圧器を介して半波整流負荷が接続されていても、変圧器を飽和させないような電力変換装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に係る単相電力変換装置は、例えば図1に示すように、直流電源1から単相交流電力を生成して出力端子u1,u2に接続される負荷4に電力を供給する単相電力変換装置であって、直流電源1からの直流電力を単相交流電力に変換する変換器2と、変換器2の交流側に接続されるインダクタ3と、インダクタ3を流れる出力電流i(t)を検出する第1の電流検出手段19と、負荷4に供給される負荷電流i(t)を検出する第2の電流検出手段7と、出力電流i(t)の目標値としての目標電流j(t)を生成する目標電流生成手段110と、出力電流i(t)と目標電流j(t)の誤差Δ(t)に基づいて変換器2をパルス幅変調制御する変換器制御手段17とを備え、目標電流生成手段110は、第2の電流検出手段7で検出された負荷電流i(t)の非対称性に基づいて、目標電流j(t)を補正することにより、単相交流電力に含まれる直流成分を抑制する直流成分抑制手段8を有する。
ここにおいて、直流成分抑制手段8は目標電流生成手段110に属するが、物理的には目標電流生成手段110の外部に設けられても良い。このように構成すると、目標電流生成手段110を用いて目標電流j(t)を生成し、第2の電流検出手段7で検出された負荷電流i(t)の非対称性に基づいて、目標電流j(t)を補正するので、リアクトルのような大きな部品を使用することなく、電力変換装置から出力される交流電力に含まれる直流成分を抑制でき、高速応答、高精度で小型の電力変換装置を提供できる。また、負荷4内に変圧器を介して半波整流負荷が接続された場合でも、非対称な電流を抑制する方向に補正電流を加えることで変圧器の偏磁を抑制できる。
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の単相電力変換装置において、例えば図6に示すように、直流成分抑制手段8は、第1の時刻t1における負荷電流i(t1)の第1の瞬時値d1と第1の時刻t1からほぼ半周期後の第2の時刻t2における負荷電流i(t2)の第2の瞬時値d2との差から、目標電流j(t)を補正するための補正量j(t)を算出する。
ここにおいて、ほぼ半周期後とは、厳密な半周期後を含め多少の範囲を許容する意味である。また、第1の瞬時値d1と第2の瞬時値d2との差を複数取得し、これらの平均値を用いて補正量j(t)を算出しても良い。また、補正量j(t)は、瞬時値の差に比例した値としても良く、毎回1定量としても良い。このように構成すると、交流の半周期で負荷電流i(t)の非対称性を検出でき、直流成分抑制に関する応答性が早い。
また、請求項3に係る発明は、請求項1に記載の単相電力変換装置において、例えば図9に示すように、直流成分抑制手段8は、任意の周期における負荷電流i(t)の正側のピーク値d1と負側のピーク値d2との差から、目標電流j(t)を補正するための補正量j(t)を算出する。
ここにおいて、ピーク値の差は1周期毎に求めても良く、複数周期毎に求めても良い。また、いずれかのピーク値が閾値を超えた時に差を求めるようにしても良い。また、補正量j(t)は、ピーク値の差に比例した値としても良く、毎回1定量としても良い。このように構成すると、負荷電流i(t)の非対称性を精度良く検出でき、容易に直流成分を抑制できる。
上記課題を解決するために、請求項4に係る三相電力変換装置は、例えば図10に示すように、直流電源1から単相交流電力を生成して出力端子u,v,wに接続される負荷4に電力を供給する三相電力変換装置であって、直流電源1からの直流電力を三相交流電力に変換する変換器2と、変換器2の交流側に接続されるインダクタ3と、インダクタ3を流れる出力電流<i(t)>を検出する第1の電流検出手段19と、負荷4に供給される負荷電流<i(t)>を検出する第2の電流検出手段7と、出力電流<i(t)>の目標値としての目標電流<j(t)>を生成する目標電流生成手段110と、出力電流<i(t)>と目標電流<j(t)>の誤差<Δ(t)>に基づいて変換器2をパルス幅変調制御する変換器制御手段17とを備え、目標電流生成手段110は、第2の電流検出手段7で検出された負荷電流<i(t)>の非対称性に基づいて、目標電流<j(t)>を補正することにより、三相交流電力に含まれる直流成分を抑制する直流成分抑制手段8を有する。
三相の電力変換装置に関して、三相を電流すなわち配線に対応させて表すものとする。また、単に負荷電流、出力電流、目標電流という時は、3成分を含む電圧、電流を指し、各負荷電流、各出力電流、各目標電流という時は、各成分を指すものとする。このように構成すると、三相電力変換装置においても、リアクトルのような大きな部品を使用することなく、電力変換装置から出力される交流電力に含まれる直流成分を抑制でき、高速応答、高精度で小型の電力変換装置を提供できる。また、負荷4内に変圧器を介して半波整流負荷が接続された場合でも、変圧器の偏磁を抑制できる。
また、請求項5に係る発明は、請求項4に記載の三相電力変換装置において、例えば図6に示すように、2以上の相において、直流成分抑制手段8は、第1の時刻t1における負荷電流<i(t)>の第1の瞬時値d1と第1の時刻t1からほぼ半周期後の第2の時刻t2における負荷電流<i(t)>の第2の瞬時値d2との差から、目標電流<j(t)>を補正するための補正量<j(t)>を算出する。
ここにおいて、第1、第2の相の負荷電流が解れば、第3の相の負荷電流を求めることができる。したがって少なくとも2つの相で負荷電流を検出できれば充分である。このように構成すると、三相交流においても、交流の半周期で負荷電流<i(t)>の非対称性を検出でき、直流成分抑制に関する応答性が早い。
また、請求項6に係る発明は、請求項4に記載の三相電力変換装置において、例えば図9に示すように、直流成分抑制手段8は、2以上の相において、任意の周期における負荷電流<i(t)>の正側のピーク値d1と負側のピーク値d2との差から、目標電流<j(t)>を補正するための補正量<j(t)>を算出する。
このように構成すると、三相交流においても、負荷電流<i(t)>の非対称性を精度良く検出でき、容易に直流成分を抑制できる。
本発明によれば、目標電流生成手段を用いて目標電流を生成し、第2の電流検出手段で検出された負荷電流の非対称性に基づいて、目標電流を補正するので、リアクトルのような大きな部品を使用することなく、電力変換装置から出力される交流電力に含まれる直流成分を抑制でき、高速応答、高精度で小型の電力変換装置を提供できる。また、負荷内に変圧器を介して半波整流負荷が接続された場合でも、非対称な電流を抑制する方向に補正電流を加えることで変圧器の偏磁を抑制できる。
以下に図面に基づき本発明の実施の形態について説明する。
図1に、本発明の第1の実施の形態における単相電力変換装置の回路構成例を示す。図1において、図11と同じ機能を呈する部分については同一の符号を付し、異なる点を主に説明する。図11に比して、第4の加算器16の出力を目標電流から第1次目標電流j(t)と言い換え、目標電流生成手段110内に、第2の電流検出手段7からの検出信号として負荷電流i(t)を入力し、負荷電流i(t)の非対称性に基づいて目標電流の補正量j(t)を算出する直流成分抑制手段8と、補正量j(t)を第1次目標電流j(t)に加算して目標電流j(t)を第1の加算器20に出力する第5の加算器22が追加されている点が異なる。補正は、交流電力に含まれる直流成分(すなわち、負荷電流、出力電流の直流成分)Iを抑制するために行なわれる。
すなわち、本実施の形態における電力変換装置は、直流電源1から単相交流電力を生成して出力端子u1,u2に接続される負荷4に電力を供給する単相電力変換装置であって、直流電源1からの直流電力を単相交流電力に変換する変換器2と、変換器2の交流側に接続されるインダクタ3と、インダクタ3を流れる出力電流i(t)を検出する第1の電流検出手段19と、負荷4に供給される負荷電流i(t)を検出する第2の電流検出手段7と、出力電流i(t)の目標値としての目標電流j(t)を生成する目標電流生成手段110と、出力電流i(t)と目標電流j(t)との誤差Δ(t)に基いて、変換器2をパルス幅変調制御する変換器制御手段17とを備え、目標電流生成手段110は、第2の電流検出手段7で検出された負荷電流i(t)の非対称性に基づいて、目標電流j(t)を補正することにより、単相交流電力に含まれる直流成分を抑制する直流成分抑制手段8を有する。
このように構成すると、リアクトルのような大きな部品を使用することなく、電力変換装置から出力される交流電力に含まれる直流成分を抑制でき、高速応答、高精度で小型の電力変換装置を提供できる。
図2に本実施の形態における電力変換装置の直流成分抑制方法の処理フロー例を示す。ここでは図12に追加された工程について説明し、重複する説明を省略する。図中で追加されたフローは二重線で示す。交流電力に含まれる直流成分Iを抑制するために、直流成分抑制手段8において、第2の電流検出手段7にて検出した負荷電流i(t)の非対称性に基づいて補正量j(t)を算出し(ステップS017)、目標電流にフィードバックしている。補正量j(t)は第5の加算器22で第1次目標電流j(t)に加算され、目標電流j(t)が生成される(ステップS018)。なお、図12における目標電流j(t)を生成する工程(ステップS014’)は、図2において第1の目標電流j(t)を生成する工程(ステップS014)と言い換えられている。
すなわち、本実施の形態における電力変換装置の直流成分抑制方法は、直流電力を変換して交流電力を供給する電力変換装置の直流成分抑制方法であって、変換器2で直流電力を交流電力に変換する変換工程(ステップS001)と、交流電力を負荷4に供給する電力供給工程(ステップS002)と、第2の電流検出手段7にて、負荷4に流れる負荷電流i(t)を検出する負荷電流検出工程(ステップS004)と、配線a1(又はa2)上のインダクタ3に変換器2から流れる出力電流i(t)を検出する出力電流検出工程(ステップS005)と、出力電流i(t)の目標値としての目標電流j(t)を生成する目標電流生成工程(ステップS017〜S018)と、出力電流i(t)と目標電流j(t)の誤差Δ(t)に基いて、変換器2を制御する変換器制御工程(ステップS016)とを備え、目標電流生成工程は、負荷電流検出工程(ステップS004)で検出された電流の非対称性に基いて、交流電力に含まれる直流成分Iを抑制するために目標電流j(t)の補正量j(t)を算出する補正量算出工程(ステップS017)と、補正量j(t)を用いて目標電流j(t)を補正する補正工程(ステップS018)とを有する。
このように構成すると、リアクトルのような大きな部品を使用することなく、電力変換装置から出力される交流電力に含まれる直流成分を抑制し、高速応答、高精度の電力変換装置の直流成分抑制方法を提供できる。
図3に直流成分制御手段8の回路構成例を示す。簡単のため、負荷4が変圧器の場合を説明する。第2の電流検出手段7としてホール素子を用いて変圧器4の1次側を流れる負荷電流i(t)を検出し、抵抗器35で電圧に変換し、加算回路32で2.5V加算して0点をシフトさせ、AD変換器33に入力してデジタル値に変換し、演算器37で補正量(補正電流)j(t)を算出し、その出力を第5の加算器22に供給する。
図4に任意の1周期における負荷電流i(t)の波形例を示す。1周期20msの波形をデジタルで瞬時ごとにサンプリングを行っている。例えばサンプリング時間tsを10μsecとした場合,20ms/10μs=2000となり,1周期2000カウントで0にリセットされる。第1の時刻t1でのカウンタ値を0と設定すると、半周期後の第2の時刻t2でのカウンタ値は999になる。図4の例では499を第1の時刻t1でのカウンタ値とし、1499を第2の時刻t2でのカウンタ値としている。
図5に、第1の実施の形態における補正の概念を説明するための図を示す。図5(a)に出力端子間電圧(フィルタ電圧)v(t)、すなわち、変圧器4の1次電圧の波形を、図5(b)に負荷電流i(t)の波形を、図5(c)に補正量(補正電流)j(t)を示す。フィルタ電圧v(t)及び負荷電流i(t)にそれぞれ直流成分V,Iが含まれる。第1の時刻t1で負荷電流データd1=i(t1)をサンプリングし、その半周期後の第2の時刻t2で負荷電流データd2=i(t2)をサンプリングし、両者の絶対値を比較すると、直流成分Iがあれば、両者の絶対値に差異が生じることが解る。差異が生じた時は、例えば両者の差にゲインGを乗算した値を補正量(補正電流)j(t)として、直流成分Iを抑制する方向に補正量j(t)を加算する。この例では、正の方向に直流バイアスされているため、図5(c)に示すように、負の補正量j(t)を加算している。
図6に演算器37(図3参照)での演算処理プログラムのフローチャートの例を示す。目標電流生成手段110の運転中において、カウンタを作動させ、例えば第1の時刻t1=499であれば(ステップS101でYES)、第1の時刻t1における負荷電流データ(瞬時値)i(t1)をd1として保存する(ステップS102)。次に半周期後の第2の時刻t2=1499であれば(ステップS103でYES)、第2の時刻t2における負荷電流データ(瞬時値)i(t2)をd2として保存する(ステップS104)。保存後に、d1とd2の差を求め、d1とd2との差にゲインGを乗算した値を補正量j(t)として算出し(ステップS105)、この補正量j(t)を、d1≧d2であれば(ステップS106でYES)、負極性として第1次目標電流j(t)に加えて目標電流j(t)を算出し(ステップS107)、d1<d2であれば(ステップS106でNO)、正極性として第1次目標電流j(t)に加えて目標電流j(t)を算出する(ステップS108)。なお、ステップS101及びステップS103でNOであれば、カウントを継続する。
このように、本実施の形態は、変圧器の電流歪みを抑制する方向に、直流電流を補正量j(t)として第1次目標電流j(t)に印加して、目標電流j(t)を算出する。負荷電流i(t)の任意の時刻の瞬時値i(t1)(=d1)とその半サイクル後の瞬時値i(t2)(=d2)とを検出してその差を求め、直流バイアスされている極性を求め、直流バイアスを抑制する方向に第1次目標電流j(t)に補正量j(t)を加える制御方式であり、電圧や電流を積分して直流成分を求める補正方式と比較して処理量が非常に少ない。任意の時刻の瞬時値とそこから半周期後の瞬時値とを比較するだけのシンプルなものでプログラムを簡素化することができる。また、検出した負荷電流から、予め決められたプログラム処理にて直流成分を補正する補正量を求めるため、装置の小型化が可能である。また、ピ−クホールド回路も不要である。また、補正量j(t)は、2つの時刻t1,t2の瞬時値d1,d2の差にゲインGを乗算した値としても良く、毎回1定量としても良い。
以上のように、本実施の形態における直流成分抑制手段8は、第1の時刻t1における負荷電流i(t1)の第1の瞬時値d1と第1の時刻t1からほぼ半周期後の第2の時刻t2における負荷電流i(t2)の第2の瞬時値d2との差から、目標電流j(t)を補正するための補正量j(t)を算出する。なお、半周期後は厳密であることが望ましいが、多少ずれても良く、例えば±1%以内であれば許容される。
このように構成すると、交流の半周期で負荷電流の非対称性を検出でき、直流成分抑制に関する応答性が早い。
次に、半波整流負荷が存在する場合について説明する。例えば図11のような偏磁対策すなわち、直流成分抑制対策をしていない単相電力変換装置において、負荷として、変圧器を介して整流ダイオードと負荷とから構成される半波整流負荷が接続されている場合には、偏磁の発生を避けられない。
図7に直流成分抑制対策をしていない単相電力変換装置において、負荷として、変圧器を介して半波整流負荷が接続され、偏磁が生じた場合の電圧、電流波形とB−H曲線を模式的に示す。図7(a)に半波整流負荷によって飽和した電圧、電流波形を(上欄(1)に変圧器の1次電圧波形を、下欄(2)に負荷電流波形を示す)、図7(b)にB−H曲線を示す(縦軸に磁束密度Bを、横軸に磁界Hを示す)。なお、電圧、電流波形のX、Y点とB−H曲線のX、Y点が対応する。半波整流負荷が存在すると,変圧器に直流電圧が印加されなくても(交流成分だけでも)変圧器は飽和する。すなわち、外的要因(半波整流負荷)でも,内的要因(温度ドリフトによる0ラインのずれ)でも,変圧器の励磁インダクタンスLに印加される電圧(図7(a)(1)に示す)がアンバランスになると、それまで磁化領域をB1−B2間(リニア領域)で使用していた変圧器は、磁化領域を飽和領域BMAXまで使用することになる。この結果、偏磁が発生し、負荷電流に図7(a)(2)に示すように歪が生じることになる。
この歪は図5(c)のように補正量として直流電流を加えることによって減少でき、磁化領域を飽和領域BMAXに至らない範囲で使用することができる。これにより,負荷内に半波整流負荷が接続されたときでも、図6の演算処理プログラムを適用することにより、変圧器の偏磁を抑制する制御が可能となる。
次に本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態における単相電力変換装置の構成は第1の実施の形態と同様に図1で示され、直流成分抑制手段8での補正手順及び直流成分抑制手段8内部の構成のみが異なる。すなわち、負荷電流の瞬時値を検出する代わりに、負荷電流の正負のピーク値を検出し、その絶対値の大きい側を減じるように補正量として直流電流を加えるものである。典型的にはピーク値を求める周期は交流の1周期である。
図8に本発明の第2の実施の形態における電圧、電流波形とB−H曲線の例を示す。図8(a)に電圧、電流波形を示す(上欄(1)に変圧器の1次電圧波形を、中欄(2)に負荷電流波形を、下欄(3)に補正量(補正電流)を示す)。図8(b)にB−H曲線を示す(縦軸に磁束密度Bを、横軸に磁界Hを示す)。なお、電圧、電流波形のX、Y点とB−H曲線のX、Y点が対応する。本実施の形態では、変圧器の電流歪みを抑制する方向に、直流電流を補正量j(t)として第1次目標電流j(t)に印加する。このため、図8(a)に示すように1次電圧の0ラインをシフトさせ、磁化領域を飽和領域BMAXに至らない範囲のB1−B3で使用することができ、図8(a)(2)に示すように、負のピーク値が補正により図7(a)(2)に比して小さくなり、変圧器が飽和しない電流波形を実現できる。また、半波整流負荷が接続されても、変圧器の電流歪みを抑制する方向に、直流電流を補正量として印加することで、変圧器の偏磁を抑制することが可能である。
図9に、第2の実施の形態における演算器37(図3参照)での演算処理プログラムのフローチャートの例を示す。
目標電流生成手段110の運転中に、直流成分抑制手段8において、カウンタを作動させ、周期演算が終わったか否かをカウンタが0にリセットされているか否かで確認する(ステップS201)。カウンタが0でなければ(NO)、負荷電流の周期が正の半周期か負の半周期かを確認する(ステップS202)。正の半周期であれば(YES)、第2の電流検出手段7で検出された時刻t1における負荷電流データi(t1)が現に保存されている正のピーク値d1を超えているか否かを判定し(ステップS203)、超えていなければ(NO)、正のピーク値d1を維持し、超えていれば(YES)i(t1)の値をd1として保存する(ステップS204)。ステップS202で負の半周期であれば(NO)、第2の電流検出手段7で検出された時刻t2における負荷電流データi(t2)が現に保存されている負のピーク値d2を超えているか否かを判定し(ステップS205)、超えていなければ(NO)負のピーク値d2を維持し、超えていれば(YES)i(t2)の値をd2として保存する(ステップS206)。これにより、d1に正の半周期におけるピーク値が、d2に負の半周期におけるピーク値が保存される。ステップS201でカウンタが0であれば(YES)、正負のピーク値d1とd2の差を求め(ステップS207)、例えばその差にゲインGを乗算した値を補正量j(t)とし(ステップS208)、d1≧d2であれば(YES)、負極性の直流電流値を補正量j(t)として第1次目標電流j(t)に加えて目標電流j(t)を算出し(ステップS209)、d1<d2であれば(NO)、正極性の直流電流値を補正量j(t)として第1次目標電流j(t)に加えて目標電流j(t)を算出する(ステップS210)。
なお、演算処理プログラムのフローにおいて、負荷電流データi(t1),i(t2)及びピーク値d1,d2を絶対値とみなして説明している。また、補正量j(t)は、2つの時刻t1,t2の瞬時値d1,d2の差にゲインGを乗算した値としても良く、毎回1定量としても良い。また、ピーク値の差を求める周期、すなわち補正のサイクルを交流の周期に合わせても良く、交流の複数周期分としても良い。補正のサイクル毎にカウンタがリセットされ、次の補正サイクルが繰り返される。また、カウンタが0のときは、d1とd2の初期値は0であり、カウンタが0にリセットされると、d1とd2の値も0にリセットされる。
本実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様に、変圧器の電流歪みを抑制する方向に、直流電流を補正量j(t)として第1次目標電流j(t)に印加して、目標電流j(t)を算出する。このため、1次電圧の0ラインをシフトさせ、磁化領域を飽和領域BMAXに至らない範囲で使用することができ、図8(a)(2)に示すような変圧器が飽和しない電流波形を実現できる。これにより,負荷内に半波整流負荷が接続されたときでも変圧器の偏磁を抑制する制御が可能となる。
以上のように、本実施の形態における直流成分抑制手段8は、任意の周期における負荷電流の正側のピーク値d1と負側のピーク値d2との差から、目標電流j(t)を補正するための補正量j(t)を算出する。
このように構成すると、負荷電流i(t)の非対称性を精度良く検出でき、容易に直流成分を抑制できる。また、負荷内に変圧器を介して半波整流負荷が接続されていても、変圧器の偏磁の抑制が可能である。
次に本発明の第3の実施の形態として三相の電力変換装置について説明する。三相の場合も直流成分抑制対策の基本的対処法は、単相の場合と同じである。三相電力変換装置の場合には、3つの目標電流j(t)、j(t)、j(t)に対して、各々、補正量jha(t)、jhb(t)、jhc(t)を算出して補正すれば良く、単相の場合と同様の直流成分抑制対策を適用可能である。三相に対応して、電圧検出手段18は出力端子間電圧v(t)として、3つの出力端子u,v,w間の線間電圧vab(t),vbc(t),vca(t)(フィルタ電圧を用いても良い)を検出し、第1の電流検出手段19が検出する出力電流i(t)は3成分ipa(t),ipb(t),ipc(t)を有し、第2の電流検出手段7が検出する負荷電流i(t)は3成分isa(t),isb(t),isc(t)を有する。目標電流生成手段110もこれら3成分についての処理を行う。なお、出力電流<i(t)>及び負荷電流<i(t)>は、第1、第2の相の電流成分から第3の相の電流成分も導かれるので、2以上の相において検出できれば良い。また、出力端子間電圧<v(t)>は第1、第2の線間電圧成分から第3の線間電圧成分も導かれるので、2以上の線間において検出できれば良い。
図10に、本発明の第3の実施の形態における三相電力変換装置の回路構成例を示す。図において、図1、図13と同じ機能を呈する部分については同一の符号を付し、異なる点を主に説明する。図10では、図13に比して、目標電流生成手段110において、逆dq変換器27の出力側に直流成分抑制手段8及び第5の加算器22が挿入されている点が異なる。また、第4の加算器16から出力されるdq空間上の目標電流<jdq(t)>をdq空間上の第1次目標電流<jdq1(t)>(jd1(t)、jq1(t))と、逆dq変換器27で逆dq変換して出力される目標電流<j(t)>を第1次目標電流<j(t)>(ja1(t)、jb1(t)、jc1(t))と言い換えている。信号変換手段120は図13と機能的に同様である。直流成分抑制手段8は、第2の電流検出手段7で検出される負荷電流<i(t)>が入力されると、目標電流の補正量<j(t)>を算出して第5の加算器22に入力し、第5の加算器22は、逆dq変換器27から出力される第1次目標電流<j(t)>に補正量<j(t)>を加算して、目標電流<j(t)>を出力する。また、第1の実施の形態(図1参照)とは、目標電流j(t)が3成分を有する点、演算の便宜のため、目標電流生成手段110などにおいてdq空間上で演算処理を行う点が異なる。なお、図10中の()は省略可能なことを意味する。
第1の電流検出手段19は、3つの配線a,b,cの変換器2の近くに設けられ、変換器2から各インダクタ3(インダクタンス成分Lpa,Lpb,Lpc)に出力される出力電流<i(t)>を検出するが、2相以上の出力電流を検出すれば良い。第2の電流検出手段7は、出力端子u,v,w近くの配線a,b,cに設けられ、各相を流れる負荷電流<i(t)>を検出するが、2相以上の負荷電流を検出すれば良い。電圧検出手段18はフィルタ回路5の近くに設けられ、線間に印加される出力端子間電圧(線間電圧)<v(t)>を検出するが、2以上の出力端子間電圧を検出すれば良い。三相に対応して、第1の加算器20は3組(a相,b相,c相)の誤差<Δ(t)>を算出し、第5の加算器22は3組(a相,b相,c相)の目標電流<j(t)>を算出する。
すなわち、本実施の形態における電力変換装置は、直流電源1から三相交流電力を生成して出力端子u,v,wに接続される負荷4に電力を供給する三相電力変換装置であって、直流電源1からの直流電力を三相交流電力に変換する変換器2と、変換器2の交流側に接続されるインダクタ3と、インダクタ3を流れる出力電流<i(t)>(ipa(t),ipb(t),ipc(t))を検出する第1の電流検出手段19と、負荷4に供給される負荷電流<i(t)>(isa(t),isb(t),isc(t))を検出する第2の電流検出手段7と、出力電流<i(t)>(ipa(t),ipb(t),ipc(t))の目標値としての目標電流<j(t)>(j(t),j(t),j(t))を生成する目標電流生成手段110と、出力電流<i(t)>と目標電流<j(t)>との誤差<Δ(t)>(Δ(t),Δ(t),Δ(t))に基いて、変換器2をパルス幅変調制御するPWM制御手段17(変換器制御手段)とを備え、目標電流生成手段110は、第2の電流検出手段7で検出された負荷電流<i(t)>(isa(t),isb(t),isc(t))の非対称性に基づいて、目標電流<j(t)>(j(t),j(t),j(t))を補正することにより、三相交流電力に含まれる直流成分を抑制する直流成分抑制手段8を有する。
このように構成すると、三相交流においても、リアクトルのような大きな部品を使用することなく、電力変換装置から出力される交流電力に含まれる直流成分を抑制でき、高速応答、高精度で小型の電力変換装置を提供できる。また、負荷内に変圧器を介して半波整流負荷が接続された場合でも、変圧器の偏磁を抑制できる。
これに対応する電力変換装置の直流成分抑制方法は(図2参照)、直流電力を変換して交流電力を供給する電力変換装置の直流成分抑制方法であって、変換器2で直流電力を交流電力に変換する変換工程(ステップS001)と、交流電力を負荷4に供給する電力供給工程(ステップS002)と、第2の電流検出手段7にて、負荷4に流れる負荷電流<i(t)>を検出する負荷電流検出工程(ステップS004)と、配線a,b,c上のインダクタ3に変換器2から流れる出力電流<i(t)>を検出する出力電流検出工程(ステップS005)と、出力電流<i(t)>の目標値としての目標電流<j(t)>を生成する目標電流生成工程(ステップS017〜S018と、出力電流<i(t)>と目標電流<j(t)>の誤差<Δ(t)>に基いて、変換器2を制御する変換器制御工程(ステップS016)とを備え、目標電流生成工程は、負荷電流検出工程(ステップS004)で検出された電流の非対称性に基いて、交流電力に含まれる直流成分Iを抑制するために目標電流<j(t)>の補正量<j(t)>(jha(t)、jhb(t)、jhc(t))を算出する補正量算出工程(ステップS017)と、補正量<j(t)>を用いて目標電流<j(t)>を補正する補正工程(ステップS018)とを有する。
このように構成すると、三相交流においても、リアクトルのような大きな部品を使用することなく、電力変換装置から出力される交流電力に含まれる直流成分を抑制し、高速応答、高精度の電力変換装置の直流成分抑制方法を提供できる。また、負荷内に変圧器を介して半波整流負荷が接続された場合でも、変圧器の偏磁を抑制できる。
また、本実施の形態における直流成分抑制手段8は、2以上の相において、第1の時刻t1における負荷電流<i(t1)>の第1の瞬時値d1と第1の時刻t1からほぼ半周期後の第2の時刻t2における負荷電流<i(t2)>の第2の瞬時値d2との差から、目標電流<j(t)>を補正するための補正量<j(t)>を算出する。
このように構成すると、三相交流においても、交流の半周期で負荷電流<i(t)>の非対称性を検出でき、直流成分抑制に関する応答性が早い。
次に本発明の第4の実施の形態について説明する。本実施の形態における三相電力変換装置の構成は第3の実施の形態と同様に図10で示され、直流成分抑制手段8での補正手順及び直流成分抑制手段8内部の構成のみが異なる。すなわち、負荷電流の瞬時値を検出する代わりに、負荷電流の正負のピーク値を検出し、その絶対値の大きい側を減じるように補正量として直流電流を加えるものである。典型的にはピーク値を求める周期は交流の1周期である。
すなわち、本実施の形態における直流成分抑制手段8は、2以上の相において、任意の周期における負荷電流の正側のピーク値d1と負側のピーク値d2との差から、目標電流<j(t)>を補正するための補正量<j(t)>を算出する。
このように構成すると、三相交流においても、負荷電流<i(t)>の非対称性を精度良く検出でき、容易に直流成分を抑制できる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、実施の形態に種々変更を加えられることは明白である。
例えば、上記実施の形態では、電力変換装置の出力端子に負荷が直接接続される場合を主に説明したが、電力変換装置の出力端子に変圧器が存在する場合についても適用できる。変圧器の1次側を流れる負荷電流を第2の電流検出手段により検出し、目標電流を直流成分抑制手段で補正することにより、変換器から出力された交流電力に含まれ、変圧器に流れる直流成分を抑制でき、変圧器の偏磁を防止できる。
また、上記実施の形態では、単相交流と三相交流の場合を説明したが、例えば6相等他の相構成にも適用可能である。また、瞬時値やピーク値のサンプリングも半周期内や1周期内に限られず、例えば、複数周期からサンプリングし平均値を取っても良い。また、補正量は瞬時値の差にゲイン倍した値や毎回一定値とすることに限られず、ピーク値の差にゲイン倍した値を用いても良い。また、瞬時値やピーク値の差に閾値を設け、差が閾値より小さいときには補正量を加算しないようにしても良い。また、直流電流が発生するのは、正負一方の場合が多いので、補正電流の極性を一方とし、一方のピーク値のみを検出し、それが閾値を超えた場合に補正するようにしても良い。また、複数の補正量を準備しておき、負荷電流の非対称性の程度に応じて適当な補正量を選択しても良い。
また、上記実施の形態では、目標電流を生成する目標電流生成手段は実施の形態で説明した構成に限定されず、多様な構成が可能である。例えば、フィルタ電流指令iCF、偏差補償指令D(t)を省略することも可能である。また、フィルタ回路は抵抗Rを除いてコンデンサCのみで構成しても良い。また、dq変換に代えてαβ変換を用いても良く、座標変換を行なわなくても良い。また、dq変換器24とローパスフィルタ25の順序を入れ替えても良く、直流成分抑制手段8における目標電流の補正をdq空間で行なうことも可能である。また、主回路、目標電流生成手段、PMW制御手段、dq変換器、加算器等を同一回路に集積して構成しても良く、個別の回路で構成しても良く、さらに細かく分割しても良い。また、ゲイン値は種々変更可能である。
本発明は、直流電源から交流電力を生成する電力変換装置において、電力変換装置から出力される交流電力に含まれる直流成分を抑制するのに利用される。
第1の実施の形態における単相電力変換装置の回路構成例を示す図である。 第1の実施の形態における電力変換装置の直流成分抑制方法の処理フロー例を示す図である。 直流成分抑制手段8の回路構成例を示す図である。 任意の1周期における負荷電流i(t)の波形例を示す図である。 第1の実施の形態における補正の概念を説明するための図である。 第1の実施の形態における演算器での演算処理プログラムのフローチャートの例である。 直流成分抑制対策をしていない単相電力変換装置において、負荷として変圧器を介して半波整流負荷が接続され、偏磁が生じた場合の電圧、電流波形とB−H曲線を模式的に示す図である。 第2の実施の形態における電圧、電流波形とB−H曲線の例を示す図である。 第2の実施の形態における演算器での演算処理プログラムのフローチャートの例である。 本発明の第3の実施の形態における三相電力変換装置の回路構成例を示す図である。 直流成分抑制対策をしていない単相電力変換装置の回路構成例を示す図である。 直流成分抑制対策をしていない単相電力変換装置における電力変換の制御方法の処理フロー例を示す図である。 直流成分抑制対策をしていない三相電力変換装置の回路構成例を示す図である。 直流成分抑制対策をしていない単相電力変換装置の負荷として変圧器を介して抵抗負荷を接続して動作させたときの変圧器の1次側の負荷電流波形の例を示す図である。
符号の説明
1 直流電圧源
2 変換器
3 インダクタ
4 負荷
5 フィルタ回路
7 第2の電流検出手段
8 直流成分抑制手段
9 第2の増幅器
10 フィルタ電圧指令手段
11 フィルタ電流指令手段
12 PWM電流偏差補償手段
13 第1の増幅器
14 第3の増幅器
15 第2の加算器
16 第4の加算器
17 PWM制御手段
18 電圧検出手段
19 第1の電流検出手段
20 第1の加算器
21 第3の加算器
22 第5の加算器
24 第1のdq変換器
25 ローパスフィルタ
26 第2のdq変換器
27 逆dq変換器
32 加算回路
33 AD変換器
37 演算器
100 主回路
110 目標電流生成手段
120 信号変換手段
a1,a2,a,b,c 配線
コンデンサ
D(t) 偏差補償指令
d1,d2 負荷電流データ(瞬時値)
1,d2 負荷電流データ(ピーク値)
直流電源の起電圧
G ゲイン
交流電力に含まれる電流(負荷電流、出力電流)の直流成分
(t) 出力電流
(t) 負荷電流
CF フィルタ電流指令
j(t) 目標電流
(t) 第1次目標電流
(t) 目標電流の補正量
インダクタンス
抵抗
t 時間
t1,t2 時刻
u,u1,u2,v,w 出力端子
v(t) 出力端子間電圧(フィルタ電圧)
(t) フィルタ電圧指令
出力端子間電圧の直流成分
α,β,γ 増幅度
Δ(t) 出力電流と目標電流の誤差

Claims (6)

  1. 直流電源から単相交流電力を生成して出力端子に接続される負荷に電力を供給する単相電力変換装置であって、
    前記直流電源からの直流電力を単相交流電力に変換する変換器と、
    前記変換器の交流側に接続されるインダクタと、
    前記インダクタを流れる出力電流を検出する第1の電流検出手段と、
    前記負荷に供給される負荷電流を検出する第2の電流検出手段と、
    前記出力電流の目標値としての目標電流を生成する目標電流生成手段と、
    前記出力電流と前記目標電流の誤差に基づいて前記変換器をパルス幅変調制御する変換器制御手段とを備え;
    前記目標電流生成手段は、前記第2の電流検出手段で検出された前記負荷電流の非対称性に基づいて、前記目標電流を補正することにより、前記単相交流電力に含まれる直流成分を抑制する直流成分抑制手段を有する;
    単相電力変換装置。
  2. 前記直流成分抑制手段は、第1の時刻における前記負荷電流の第1の瞬時値と前記第1の時刻からほぼ半周期後の第2の時刻における前記負荷電流の第2の瞬時値との差から、前記目標電流を補正するための補正量を算出する;
    請求項1に記載の単相電力変換装置。
  3. 前記直流成分抑制手段は、任意の周期における前記負荷電流の正側のピーク値と負側のピーク値との差から、前記目標電流を補正するための補正量を算出する;
    請求項1に記載の単相電力変換装置。
  4. 直流電源から三相交流電力を生成して出力端子に接続される負荷に電力を供給する三相電力変換装置であって、
    前記直流電源からの直流電力を三相交流電力に変換する変換器と、
    前記変換器の交流側に接続されるインダクタと、
    前記インダクタを流れる出力電流を検出する第1の電流検出手段と、
    前記負荷に供給される負荷電流を検出する第2の電流検出手段と、
    前記出力電流の目標値としての目標電流を生成する目標電流生成手段と、
    前記出力電流と前記目標電流との誤差に基いて、前記変換器をパルス幅変調制御する変換器制御手段とを備え;
    前記目標電流生成手段は、前記第2の電流検出手段で検出された前記負荷電流の非対称性に基づいて、前記目標電流を補正することにより、前記三相交流電力に含まれる直流成分を抑制する直流成分抑制手段を有する;
    三相電力変換装置。
  5. 前記直流成分抑制手段は、2以上の相において、第1の時刻における前記負荷電流の第1の瞬時値と前記第1の時刻からほぼ半周期後の第2の時刻における前記負荷電流の第2の瞬時値との差から、前記目標電流を補正するための補正量を算出する;
    請求項4に記載の三相電力変換装置。
  6. 前記直流成分抑制手段は、2以上の相において、任意の周期における前記負荷電流の正側のピーク値と負側のピーク値との差から、前記目標電流を補正するための補正量を算出する;
    請求項4に記載の三相電力変換装置。

JP2005164588A 2005-03-11 2005-06-03 単相電力変換装置及び三相電力変換装置 Pending JP2006340549A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005164588A JP2006340549A (ja) 2005-06-03 2005-06-03 単相電力変換装置及び三相電力変換装置
US11/368,480 US7184282B2 (en) 2005-03-11 2006-03-07 Single-phase power conversion device and three-phase power conversion device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005164588A JP2006340549A (ja) 2005-06-03 2005-06-03 単相電力変換装置及び三相電力変換装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006340549A true JP2006340549A (ja) 2006-12-14

Family

ID=37560597

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005164588A Pending JP2006340549A (ja) 2005-03-11 2005-06-03 単相電力変換装置及び三相電力変換装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006340549A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009247162A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Origin Electric Co Ltd 単相電圧型交直変換装置
US8503206B2 (en) 2008-02-20 2013-08-06 Origin Electric Company, Limited Single-phase voltage source DC-AC power converter and three-phase voltage source DC-AC power converter
WO2015075983A1 (ja) * 2013-11-21 2015-05-28 株式会社日立製作所 電力変換装置および電力変換装置の制御方法
JP2016116350A (ja) * 2014-12-16 2016-06-23 三菱電機株式会社 変圧器を介して交流系統に連系するインバータ制御装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63274374A (ja) * 1986-04-22 1988-11-11 Mitsubishi Electric Corp 電力変換器の制御回路
JPH08322266A (ja) * 1995-05-26 1996-12-03 Sharp Corp インバータ装置
JP2002320331A (ja) * 2001-04-18 2002-10-31 Toshiba Corp 系統連系電力変換システムの制御装置
JP2004120820A (ja) * 2002-09-24 2004-04-15 Meidensha Corp 電力変換装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63274374A (ja) * 1986-04-22 1988-11-11 Mitsubishi Electric Corp 電力変換器の制御回路
JPH08322266A (ja) * 1995-05-26 1996-12-03 Sharp Corp インバータ装置
JP2002320331A (ja) * 2001-04-18 2002-10-31 Toshiba Corp 系統連系電力変換システムの制御装置
JP2004120820A (ja) * 2002-09-24 2004-04-15 Meidensha Corp 電力変換装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8503206B2 (en) 2008-02-20 2013-08-06 Origin Electric Company, Limited Single-phase voltage source DC-AC power converter and three-phase voltage source DC-AC power converter
JP2009247162A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Origin Electric Co Ltd 単相電圧型交直変換装置
WO2015075983A1 (ja) * 2013-11-21 2015-05-28 株式会社日立製作所 電力変換装置および電力変換装置の制御方法
JP2016116350A (ja) * 2014-12-16 2016-06-23 三菱電機株式会社 変圧器を介して交流系統に連系するインバータ制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7184282B2 (en) Single-phase power conversion device and three-phase power conversion device
Pahlevani et al. An adaptive nonlinear current observer for boost PFC AC/DC converters
Cho et al. A three-phase current reconstruction strategy with online current offset compensation using a single current sensor
JP4945476B2 (ja) 単相電圧型交直変換装置及び三相電圧型交直変換装置
JP4082438B2 (ja) 電流制御形電力変換装置
US7813148B2 (en) Power converter having flux bias regulation method
EP2987230B1 (en) System and method for regulation of multi-level boost based rectifiers with power factor correction
Radić et al. Minimum-deviation digital controller IC for DC–DC switch-mode power supplies
JP6250160B2 (ja) 電力変換装置
JP2014042433A (ja) 平均電流モード制御によるブリッジレスpfcコンバータ
US9178441B2 (en) Power converter control to avoid imbalance and transformer saturation
JP6358397B2 (ja) 多相力率改善回路
JP2006340549A (ja) 単相電力変換装置及び三相電力変換装置
JP4615336B2 (ja) 単相電力変換装置及び三相電力変換装置
Kaviri et al. A digital active DC-eliminating method for DC/DC converters
JP5933418B2 (ja) 電力変換装置
JP2015091212A (ja) 電力変換装置
JPH07298627A (ja) 電力変換器の制御装置
JP4607617B2 (ja) 電力変換装置の制御装置
JP2009254032A (ja) 電力変換器の制御装置
JP2019058038A (ja) 電力変換装置および電力変換システム
JP5640842B2 (ja) 電力変換装置及びその制御方法
JP2008092800A (ja) 電流制御形電力変換装置
JP2006136107A (ja) 半導体電力変換装置、およびその偏磁制御方法
JP7050392B2 (ja) 電力変換装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080205

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101130

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20110131

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110517

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110712

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20111115